説明

テレビジョン放送記録装置

【課題】デジタル放送特有のレイティング情報が付加された番組の映像音声データをアナログ式のデータとして記憶媒体に記憶するに際し、より確実に視聴制限することができるテレビジョン放送記録装置を提供する。
【解決手段】テレビジョン放送記録装置100において、CPU14に、検出部5を制御して、番組のテレビジョン放送信号から、当該番組の視聴制限レベルに関するレイティング情報を検出させるレイティング情報検出プログラム16Dと、検出したレイティング情報の種別を判断させるレイティング情報種別判断プログラム16Eと、番組のレイティング情報が、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報であると判断した場合に、当該番組の映像音声データの記憶媒体への記憶を禁止するように記録再生部11を制御する録画制御プログラム16Hと、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビジョン放送記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、暴力的な表現のある番組や猥褻的な表現のある番組を子供が見ないようにするため、放送局側により番組の映像音声データに視聴制限レベルの情報(レイティング情報)を付加し、当該レイティング情報に基づいて、番組の視聴を制限するテレビジョン放送受信装置が知られている。
しかし、視聴制限を行うことのできるテレビジョン放送受信装置により受信された番組をVHSやDVD等の記録媒体に記憶すると、視聴制限したい番組であっても当該VHSやDVDを再生することにより視聴可能となってしまう。
そこで、レイティング情報の視聴制限レベルが所定レベル以上である場合には、VHSやDVD等の記録媒体への記憶を禁止するテレビジョン放送記録装置が知られている(例えば、特許文献1)。また、放送局側により設定されるレイティング情報とは別に、チャンネル番号,時間帯,ジャンル等の組み合わせにより視聴制限情報を作成して設定し、当該視聴制限情報に基づいて番組の視聴や記憶,再生を制限するテレビジョン放送記録装置も知られている(例えば、特許文献2)。
また、テレビジョン放送受信装置により受信された番組の映像音声データをVHSやDVD等の記録媒体に記憶する記憶再生装置に、記憶する映像音声データにレイティング情報を重畳して記録媒体に記憶することにより視聴制限を行うものも知られている(例えば、特許文献3,4)。
【0003】
また、HDDやDVD等の記録媒体への映像音声データの記憶の禁止を設定するとともに暗証番号を設定し、当該暗証番号を入力するユーザのみがHDDやDVD等の記録媒体への映像音声データの記憶の禁止を解除できるようにした映像音声記録再生装置も知られている(例えば、特許文献5)。
また、表示部にEPGデータを表示することができるテレビジョン放送受信装置も知られている(例えば、特許文献6)。
【0004】
ところで、従来、アナログ放送では、レイティング情報は番組の映像音声データの中に重畳されて含まれており、デジタル放送では、レイティング情報は番組の映像音声データとは別の付加データに含まれていたが、レイティング情報は、アナログ放送とデジタル放送とで全く同じものが使用されていた。
そして、デジタル放送の映像音声データをアナログ式の映像音声データとしてHDDやDVD等の記録媒体に記憶させる場合、デジタル放送に含まれる付加データ中のレイティング情報を参照して、該当する視聴制限情報を映像音声データに重畳させて記憶させていた。
【特許文献1】特開2000−115680号公報
【特許文献2】特開2001−145033号公報
【特許文献3】特開2006−140678号公報
【特許文献4】特開平10−93952号公報
【特許文献5】特開2006−149717号公報
【特許文献6】特開2000−501273号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、新たに、デジタル放送では、従来のアナログ式のレイティング情報とは異なるデジタル放送に特有のレイティング情報(例えば、米国におけるV-Chip2.0など)が付加されることとなった。そして、当該デジタル放送に特有のレイティング情報は、アナログ放送のレイティング情報と異なるため、デジタル放送受信装置で受信した番組の映像音声データを記録再生装置においてアナログデータに変換してVHSやDVD等の記録媒体に記憶させると、当該記録再生装置では新たなレイティング情報を認識することができないため、視聴制限したい番組であっても視聴制限情報が重畳されずに映像音声データが記録媒体に記憶されることとなってしまう。
上記特許文献1,3,4に記載の発明は、デジタル放送のレイティング情報がアナログ放送のレイティング情報と同じ場合にのみ有効であるため、当該問題を解決することができない。
また、特許文献2に記載の発明は、放送局側が設定するレイティング情報とは別に視聴制限情報を設けるものであるため、ユーザ独自の視聴制限を設定可能だが、放送局側の意図が正しく反映されないという問題がある。
また、特許文献5,6に記載の発明は、レイティング情報に関するものではないため、上記問題を解決することはできない。
【0006】
本発明の課題は、デジタル放送特有のレイティング情報が付加された番組の映像音声データをアナログ式のデータとして記憶媒体に記憶するに際し、より確実に視聴制限することができるテレビジョン放送記録装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、デジタル式のテレビジョン放送信号を受信する受信手段と、前記受信手段により受信されたテレビジョン放送信号に基づく番組の映像音声データをアナログ式のデータとして記憶媒体に記憶する記憶手段と、を備えるテレビジョン放送記録装置において、
前記記憶手段により前記記憶媒体に記憶させる予約番組を指定する指定手段と、
前記指定手段により指定された予約番組の予約情報をEPG(Electric Program Guide)データから取得して予約記憶手段に記憶させる予約手段と、
前記指定手段により指定された予約番組の視聴制限レベルに関するレイティング情報をEPGデータから取得する取得手段と、
前記取得手段により取得されたレイティング情報の種別を判断するレイティング情報種別判断手段と、
前記レイティング情報種別判断手段により、前記指定手段により指定された番組のレイティング情報が、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報であると判断された場合に、所定の警告表示を表示部に表示させる表示制御手段と、
暗証情報を入力するための入力手段と、
暗証情報を予め記憶する暗証情報記憶手段と、
を備え、
前記予約手段は、
前記レイティング情報種別判断手段により、前記指定手段に指定された番組のレイティング情報が、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報であると判断された場合に、前記入力手段により入力された暗証情報が前記暗証情報記憶手段に記憶されている暗証情報と一致した場合にのみ、当該番組の予約情報を前記予約記憶手段に記憶させることを特徴としている。
【0008】
請求項2に記載の発明は、デジタル式のテレビジョン放送信号を受信する受信手段と、前記受信手段により受信されたテレビジョン放送信号に基づく番組の映像音声データをアナログ式のデータとして記憶媒体に記憶する記憶手段と、を備えるテレビジョン放送記録装置において、
前記受信手段により受信された番組のテレビジョン放送信号から、当該番組の視聴制限レベルに関するレイティング情報を検出する検出手段と、
前記検出手段に検出されたレイティング情報の種別を判断するレイティング情報種別判断手段と、
前記レイティング情報種別判断手段により、前記番組のレイティング情報が、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報であると判断された場合に、当該番組の映像音声データの記憶媒体への記憶を禁止するように前記記憶手段を制御する記憶制御手段と、
を備えることを特徴としている。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のテレビジョン放送記録装置において、
前記レイティング情報種別判断手段により、前記検出手段により検出された番組のレイティング情報が、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報であると判断された場合に、所定の警告表示を表示部に表示させる表示制御手段を備えることを特徴としている。
【0010】
請求項4に記載の発明は、デジタル式のテレビジョン放送信号を受信する受信手段と、前記受信手段により受信されたテレビジョン放送信号に基づく番組の映像音声データをアナログ式のデータとして記憶媒体に記憶する記憶手段と、を備えるテレビジョン放送記録装置において、
前記記憶手段により前記記憶媒体に記憶させる予約番組を指定する指定手段と、
前記指定手段により指定された予約番組の予約情報をEPG(Electric Program Guide)データから取得して予約記憶手段に記憶させる予約手段と、
前記指定手段により指定された予約番組の視聴制限レベルに関するレイティング情報をEPGデータから取得する取得手段と、
前記取得手段により取得されたレイティング情報の種別を判断するレイティング情報種別判断手段と、を備え、
前記予約手段は、
前記レイティング情報種別判断手段により、前記指定手段により指定された予約番組のレイティング情報が、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報であると判断された場合に、当該番組の予約情報を前記予約記憶手段に記憶しないことを特徴としている。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のテレビジョン放送記録装置において、
前記レイティング情報種別判断手段により、前記指定手段により指定された番組のレイティング情報が、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報であると判断された場合に、所定の警告表示を表示部に表示させる表示制御手段を備えることを特徴としている。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載のテレビジョン放送記録装置において、
暗証情報を入力するための入力手段と、
暗証情報を予め記憶する暗証情報記憶手段と、
を備え、
前記予約手段は、
前記レイティング情報種別判断手段により、前記指定手段に指定された番組のレイティング情報が、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報であると判断された場合に、前記入力手段により入力された暗証情報が前記暗証情報記憶手段に記憶されている暗証情報と一致した場合にのみ、当該番組の予約情報を前記予約記憶手段に記憶させることを特徴としている。
【0013】
請求項7に記載の発明は、デジタル式のテレビジョン放送信号を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された番組のテレビジョン放送信号に基づく映像音声データをアナログ式のデータとして記憶媒体に記憶する記憶手段と、を備えるテレビジョン放送記録装置において、
前記受信手段により受信された番組のテレビジョン放送信号から、当該番組の視聴制限レベルに関するレイティング情報を検出する検出手段と、
前記検出手段に検出されたレイティング情報の種別を判断するレイティング情報種別判断手段と、
前記レイティング情報種別判断手段により、番組のテレビジョン放送信号に含まれるレイティング情報が、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報であると判断された場合に、所定の基準に基づいて、前記デジタル放送特有のレイティング情報の視聴制限レベルに対応するアナログ式のレイティング情報の視聴制限レベルを判定する判定手段と、
前記判定手段により判定されたアナログ式のレイティング情報の視聴制限レベルの視聴制限情報を前記デジタル放送特有のレイティング情報が付加された番組の映像音声データに重畳する重畳手段と、
を備え、
前記記憶手段は、前記重畳手段により前記視聴制限情報が重畳された前記映像音声データを前記記憶媒体に記憶することを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載の発明によれば、指定手段により、記憶手段によって記憶媒体に記憶させる予約番組が指定され、予約手段により、指定手段によって指定された予約番組の予約情報がEPG(Electric Program Guide)データから取得されて予約記憶手段に記憶され、取得手段により、指定手段によって指定された予約番組の視聴制限レベルに関するレイティング情報がEPGデータから取得され、レイティング情報種別判断手段により、取得手段によって取得されたレイティング情報の種別が判断され、予約手段により、レイティング情報種別判断手段によって、指定手段によって指定された予約番組のレイティング情報が、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報であると判断された場合に、当該番組の予約情報を予約記憶手段に記憶されないので、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報が付加された番組の予約情報は予約記憶手段に記憶されないこととなって、視聴制限情報が重畳されることなく、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報が付加された番組の映像音声データが記憶媒体に記憶されることを防ぐことができ、デジタル放送特有のレイティング情報が付加された番組の映像音声データをアナログ式のデータとして記憶媒体に記憶するに際し、より確実に視聴制限することができる。
【0015】
また、表示制御手段により、レイティング情報種別判断手段によって、指定手段によって指定された番組のレイティング情報が、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報であると判断された場合に、所定の警告表示が表示部に表示されるので、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報が付加された番組の予約情報が予約記憶手段に記憶されない場合であっても、表示部に表示された所定の警告表示を視認することで、故障と誤認することを防ぐことができる。
【0016】
また、入力手段により、暗証情報が入力され、暗証番号記憶手段により、暗証情報が予め記憶され、予約手段により、レイティング情報種別判断手段によって、指定手段に指定された番組のレイティング情報が、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報であると判断された場合に、入力手段によって入力された暗証情報が暗証情報記憶手段に記憶されている暗証情報と一致した場合にのみ、当該番組の予約情報を予約記憶手段に記憶されるので、暗証番号を入力できる者は、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報が付加された番組であっても予約できることとなって、より使い勝手がよい。
【0017】
請求項2に記載の発明によれば、検出手段により、受信手段によって受信された番組のテレビジョン放送信号から、当該番組の視聴制限レベルに関するレイティング情報が検出され、レイティング情報種別判断手段により、検出手段に検出されたレイティング情報の種別が判断され、記憶制御手段により、レイティング情報種別判断手段によって、番組のレイティング情報が、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報であると判断された場合に、当該番組の映像音声データの記憶媒体への記憶を禁止するように記憶手段が制御されるので、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報が付加された番組の映像音声データは記憶媒体へ記憶されないこととなって、視聴制限情報が重畳されることなく、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報が付加された番組の映像音声データが記憶媒体に記憶されることを防ぐことができ、デジタル放送特有のレイティング情報が付加された番組の映像音声データをアナログ式のデータとして記憶媒体に記憶するに際し、より確実に視聴制限することができる。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明と同様の効果が得られることは勿論のこと、特に、表示制御手段により、レイティング情報種別判断手段によって、検出手段によって検出された番組のレイティング情報が、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報であると判断された場合に、所定の警告表示が表示部に表示されるので、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報が付加された番組の映像音声データが記憶手段に記憶されない場合であっても、表示部に表示された所定の警告表示を視認することで、故障と誤認することを防ぐことができる。
【0019】
請求項4に記載の発明によれば、指定手段により、記憶手段によって記憶媒体に記憶させる予約番組が指定され、予約手段により、指定手段によって指定された予約番組の予約情報がEPG(Electric Program Guide)データから取得されて予約記憶手段に記憶され、取得手段により、指定手段によって指定された予約番組の視聴制限レベルに関するレイティング情報がEPGデータから取得され、レイティング情報種別判断手段により、取得手段によって取得されたレイティング情報の種別が判断され、予約手段により、レイティング情報種別判断手段によって、指定手段によって指定された予約番組のレイティング情報が、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報であると判断された場合に、当該番組の予約情報を予約記憶手段に記憶されないので、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報が付加された番組の予約情報は予約記憶手段に記憶されないこととなって、視聴制限情報が重畳されることなく、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報が付加された番組の映像音声データが記憶媒体に記憶されることを防ぐことができ、デジタル放送特有のレイティング情報が付加された番組の映像音声データをアナログ式のデータとして記憶媒体に記憶するに際し、より確実に視聴制限することができる。
【0020】
請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明と同様の効果が得られることは勿論のこと、特に、表示制御手段により、レイティング情報種別判断手段によって、指定手段によって指定された番組のレイティング情報が、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報であると判断された場合に、所定の警告表示が表示部に表示されるので、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報が付加された番組の予約情報が予約記憶手段に記憶されない場合であっても、表示部に表示された所定の警告表示を視認することで、故障と誤認することを防ぐことができる。
【0021】
請求項6に記載の発明によれば、請求項4又は5に記載の発明と同様の効果が得られることは勿論のこと、特に、入力手段により、暗証情報が入力され、暗証番号記憶手段により、暗証情報が予め記憶され、予約手段により、レイティング情報種別判断手段によって、指定手段に指定された番組のレイティング情報が、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報であると判断された場合に、入力手段によって入力された暗証情報が暗証情報記憶手段に記憶されている暗証情報と一致した場合にのみ、当該番組の予約情報を予約記憶手段に記憶されるので、暗証番号を入力できる者は、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報が付加された番組であっても予約できることとなって、より使い勝手がよい。
【0022】
請求項7に記載の発明によれば、検出手段により、受信手段によって受信された番組のテレビジョン放送信号から、当該番組の視聴制限レベルに関するレイティング情報が検出され、レイティング情報種別判断手段により、検出手段に検出されたレイティング情報の種別が判断され、判定手段により、レイティング情報種別判断手段によって、番組のテレビジョン放送信号に含まれるレイティング情報が、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報であると判断された場合に、所定の基準に基づいて、デジタル放送特有のレイティング情報の視聴制限レベルに対応するアナログ式のレイティング情報の視聴制限レベルが判定され、重畳手段により、判定手段によって判定されたアナログ式のレイティング情報の視聴制限レベルの視聴制限情報がデジタル放送特有のレイティング情報が付加された番組の映像音声データに重畳され、記憶手段により、重畳手段によって視聴制限情報が重畳された映像音声データが記憶媒体に記憶されるので、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報が付加された番組の映像音声データであっても視聴制限情報が重畳されて記憶媒体に記憶できることとなって、デジタル放送特有のレイティング情報が付加された番組の映像音声データをアナログ式のデータとして記憶媒体に記憶するに際し、より確実に視聴制限することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、図を参照して、本発明に係るテレビジョン放送記録装置を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
【0024】
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態に係るテレビジョン放送記録装置100の構成について図1,図2を参照しながら説明する。本実施形態の第1の実施形態に係るテレビジョン放送記録装置100は、例えば、図1,図2に示すように、アンテナ1,チューナ部2,復調部3,デコーダ4,検出部5,音声処理部6,映像処理部7,音出力部8,表示部9,D/A変換部10,記録再生部11,リモコン受信回路12,リモコンR1,制御部13等を備えて構成されている。
【0025】
アンテナ1は、例えば、パラボラアンテナやUHFアンテナ等であり、地上波アナログ放送,地上波デジタル放送,BS・CS放送等のテレビジョン放送信号を含む放送波を受信し、地上波アナログ信号,地上波デジタル信号,BS・CS放送信号等のRF信号をチューナ部2に出力する。これにより、アンテナ1は、受信手段として機能する。なお、CATV回線を介して放送波を受信する場合には、接続ケーブル(図示省略)等が備えられてもよい。
【0026】
チューナ部2は、ミキサ(図示省略),選局回路(図示省略),A/D変換回路(図示省略)等を備えて構成され、ミキサ,選局回路等により、アンテナ1から入力されたRF信号が、ユーザが所望するチャンネルのIF(Intermediate Frequency)信号に変換され、A/D変換回路により、生成されたIF信号がデジタルデータに変換される。
【0027】
復調部3は、例えば、チューナ部2から入力されるデジタルデータに復調処理等を行って、デコーダ4に出力する。
【0028】
デコーダ4は、例えば、復調部3から入力されるデジタルデータに復号処理等を行って番組の映像音声データ(映像データ及び音声データ)と当該映像音声データに付加されているレイティング情報とを生成し、検出部5に出力する。ここで、レイティング情報とは、番組の視聴制限レベルに関する情報である。
より具体的には、従来のレイティング情報としては、例えば、MPAA(Motion Picture Association of America)により定められるもの、TV Parental Guidelinesにより定められるもの等が知られている。そして、これらのレイティング情報は、例えば、年齢により各番組の視聴制限レベルを表すものと、番組の内容により各番組の視聴制限レベルを表すものとがあり、アナログ式のテレビジョン放送とデジタル式のテレビジョン放送の両方に使用されていた。
また、新たに、デジタル放送に特有のレイティング情報(例えば、米国におけるV-Chip2.0など)が制定された。デジタル放送に特有のレイティング情報は、従来のレイティング情報とは異なり、番組のジャンル等により定められるレイティング項目と、各レイティング項目毎に定められるレイティングレベルと、により、各番組の視聴制限レベルを表す。
【0029】
検出部5は、制御部13から入力される制御信号により制御されて、デコーダ4から出力される映像音声データに付加されているレイティング情報を検出し、検出手段として機能する。
【0030】
音声処理部6は、例えば、ミュート回路(図示省略)等を備えて構成され、制御部13から入力される制御信号により制御されて、デコーダ4から出力される音声データに対して、ミュート処理等を行う。
【0031】
映像処理部7は、例えば、ミュート回路(図示省略)等を備えて構成され、制御部13から入力される制御信号により制御されて、デコーダ4から出力される映像データに対して、ミュート処理等を行う。また、映像処理部7は、例えば、制御部13から入力される制御信号により制御されて、表示部9に所定の警告表示を表示させるためのOSD表示データをデコーダ4から出力される映像データに合成する。
【0032】
音出力部8は、例えば、スピーカ等を備えて構成され、音声処理部6から出力される音声データに基づく音声を出力する。
【0033】
表示部9は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)やPDP(Plasma Display Panel)等を備えて構成され、映像処理部7から出力される映像データに基づく映像を表示する。
【0034】
D/A変換部10は、例えば、デコーダ4から入力される映像音声データ及びレイティング情報をデジタルアナログ変換して、記録再生部11に出力する。
【0035】
記録再生部11は、例えば、DVDやVHS等の記憶媒体の記録再生装置であって、D/A変換部10から入力される映像音声データ及びレイティング情報を記憶媒体に記憶させるとともに、記憶媒体に記憶されている映像音声データを再生する。これにより。記録再生部11は、記憶手段,再生手段として機能する。
【0036】
リモコン受信回路12は、例えば、リモコンR1から出力された操作信号を制御部13に出力する。より具体的には、リモコン受信回路12は、リモコンR1からの赤外線信号を電気信号に変換し、制御部13に出力する。
【0037】
リモコンR1は、例えば、各種の操作信号を入力するための各種のキー等を備え、ユーザにより操作されることによって、各種の操作信号をリモコン受信回路12を介して制御部13に出力する。
【0038】
制御部13は、例えば、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)14,RAM(Random Access Memory)15,記憶部16等を備えて構成される。
【0039】
CPU14は、例えば、記憶部16に格納された処理プログラム等を読み出して、RAM15に展開して実行することにより、テレビジョン放送記録装置100全体の制御を行う。
【0040】
RAM15は、CPU14により実行された処理プログラム等を、RAM15内のプログラム格納領域に展開するとともに、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果等をデータ格納領域に格納する。
【0041】
記憶部16は、例えば、プログラムやデータ等が予め記憶されている記録媒体(図示せず)を有しており、この記録媒体は、例えば、半導体メモリ等で構成されている。また、記憶部16は、CPU14がテレビジョン放送記録装置100全体を制御する機能を実現させるための各種データ,各種処理プログラム,これらプログラムの実行により処理されたデータ等を記憶する。より具体的には、記憶部16は、例えば、図2に示すように、レイティング設定データファイル16A,設定判断プログラム16B,放送種別判断プログラム16C,レイティング情報検出プログラム16D,レイティング情報種別判断プログラム16E,視聴制限情報重畳プログラム16F,表示制御プログラム16G,録画制御プログラム16H等を格納している。
【0042】
レイティング設定データファイル16Aは、例えば、当該テレビジョン放送記録装置100において視聴を制限する視聴制限レベルのレイティング情報を記憶している。
【0043】
設定判断プログラム16Bは、例えば、CPU14に、レイティング設定データファイル16Aに当該テレビジョン放送記録装置100において視聴を制限する視聴制限レベルのレイティング情報が記憶されているか否かを判断することにより、視聴制限設定がされているか否かを判断する機能を実現させるプログラムである。
【0044】
放送種別判断プログラム16Cは、例えば、CPU14に、アンテナ1により受信され、デコーダ4により復号化された番組のテレビジョン放送信号に含まれる番組情報を参照して、当該番組がデジタル放送によるものか否かを判断する機能を実現させるプログラムである。
【0045】
レイティング情報検出プログラム14Bは、例えば、CPU14に、検出部5を制御して、アンテナ1により受信された番組のテレビジョン放送信号からレイティング情報を検出させる機能を実現させるプログラムである。より具体的には、レイティング情報検出プログラム14Bは、検出部5により、番組のテレビジョン放送信号にレイティング情報が含まれているか否かを判断する機能を実現させるプログラムである。CPU14は、かかるレイティング情報検出手段を実行することにより、検出部5とともに、検出手段として機能する。
【0046】
レイティング情報種別判断プログラム16Eは、例えば、CPU14に、検出部5により検出されたレイティング情報の種別を判断する機能を実現させるプログラムである。より具体的には、レイティング情報種別判断プログラム16Eは、例えば、CPU14に、検出部5により検出されたレイティング情報の名前,バージョンの有無等に基づいて、当該レイティング情報がアナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送に特有のレイティング情報か否かを判断する機能を実現させるプログラムである。CPU14は、かかるレイティング情報種別判断プログラム16Eを実行することにより、レイティング情報種別判断手段として機能する。
【0047】
視聴制限情報重畳プログラム16Fは、例えば、CPU14に、放送種別判断プログラム16Cを実行することにより、デコーダ4により復号された番組のテレビジョン放送信号に含まれる番組情報を参照して、当該番組がデジタル放送によるものと判断し、レイティング情報種別判断プログラム16Eを実行することにより、当該番組のテレビジョン放送信号に含まれるレイティング情報の種別がアナログ放送のレイティング情報と同じであると判断した場合に、当該レイティング情報に対応する視聴制限情報を当該映像音声データに重畳させる機能を実現させるプログラムである。
【0048】
表示制御プログラム16Gは、例えば、CPU14に、レイティング情報種別判断プログラム16Eを実行することにより、番組のテレビジョン放送信号に含まれるレイティング情報の種別がアナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のものであると判断した場合に、表示部9を制御して、所定の警告表示を表示させる機能を実現させるプログラムである。ここで、所定の警告表示とは、例えば、「この番組は視聴制限機能により録画することはできません」等の表示である。CPU14は、かかる表示制御プログラム16Gを実行することにより、表示制御手段として機能する。
【0049】
録画制御プログラム16Hは、例えば、CPU14に、設定判断プログラム16Bを実行することにより、視聴制限設定されていないと判断した場合、放送種別判断プログラム16Cを実行することにより、番組がアナログ放送によるものと判断した場合、及び、レイティング情報検出プログラム16Dを実行することにより、番組のテレビジョン放送信号にレイティング情報が含まれていないと判断した場合に、当該番組の映像音声データを記録媒体への記憶させるように、記録再生部11を制御する機能を実現させるプログラムである。
また、録画制御プログラム16Hは、例えば、CPU14に、レイティング情報種別判断プログラム16Eを実行することにより、番組のテレビジョン放送信号に含まれるレイティング情報の種別がアナログ放送のレイティング情報と同じであると判断した場合に、視聴制限情報重畳プログラム16Fを実行することによって視聴制限情報を重畳した番組の映像音声データを記録媒体への記憶させるように、記録再生部11を制御する機能を実現させるプログラムである。
また、録画制御プログラム16Hは、例えば、CPU14に、レイティング情報種別判断プログラム16Eを実行することにより、番組のテレビジョン放送信号に含まれるレイティング情報の種別がアナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のものであると判断した場合に、当該番組の映像音声データの記録媒体への記憶を禁止するように、記録再生部11を制御する機能を実現させるプログラムである。
CPU14は、かかる録画制御プログラム16Hを実行することにより、記憶制御手段として機能する。
【0050】
次に、上述のような構成のテレビジョン放送記録装置100の映像音声データの記憶媒体への記憶動作について図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、CPU14は、設定判断プログラム16Bを実行することにより、レイティング設定データファイル16Aに当該テレビジョン放送記録装置100において視聴を制限する視聴制限レベルのレイティング情報が記憶されているか否かを判断することにより、視聴制限設定がされているか否かを判断する(ステップS1)。
【0051】
ステップS1において、CPU14が、視聴制限設定がされていないと判断した場合には(ステップS1;No)、ステップS6に進む。
ステップS1において、CPU14が、視聴制限設定がされていると判断した場合には(ステップS1;Yes)、CPU14は、放送種別判断プログラム16Cを実行することにより、アンテナ1により受信され、デコーダ4により復号された番組のテレビジョン放送信号に含まれる番組情報を参照して、当該番組がデジタル放送によるものか否かを判断する(ステップS2)。
【0052】
ステップS2において、CPU14が、アンテナ1により受信された番組がアナログ放送によるものと判断した場合には(ステップS2;No)、ステップS6に進む。
ステップS2において、CPU14が、アンテナ1により受信された番組がデジタル放送によるものと判断した場合には(ステップS2;Yes)、CPU14は、レイティング情報検出プログラム16Dを実行することにより、検出部5を制御して、番組の映像音声データにレイティング情報が付加されているか否かを判断する(ステップS3)。
【0053】
ステップS3において、CPU14が、番組の映像音声データにレイティング情報が付加されていないと判断した場合には(ステップS3;No)、ステップS6に進む。
ステップS3において、CPU14が、番組の映像音声データにレイティング情報が付加されていると判断した場合には(ステップS3;Yes)、CPU14は、レイティング情報種別判断プログラム16Eを実行することにより、検出部5により検出されたレイティング情報の名前,バージョンの有無等に基づいて、当該レイティング情報がアナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送に特有のレイティング情報か否かを判断する(ステップS4)。
【0054】
ステップS4において、CPU14が、アンテナ1により受信された番組のテレビジョン放送信号に含まれるレイティング情報がデジタル放送に特有のものではないと判断した場合には(ステップS4;No)、CPU14は、視聴制限情報重畳プログラム16Fを実行することにより、当該レイティング情報に対応する視聴制限情報を当該映像音声データに重畳させる(ステップS5)。
【0055】
次に、CPU14は、録画制御プログラム16Hを実行することにより、番組の映像音声データを記録媒体への記憶させるように、記録再生部11を制御する(ステップS6)。
【0056】
ステップS4において、CPU14が、アンテナ1により受信された番組のテレビジョン放送信号に含まれるレイティング情報がデジタル放送に特有のものであると判断した場合には(ステップS4;Yes)、CPU14は、表示制御プログラム16Gを実行することにより、制御部9を制御して、例えば、「この番組は視聴制限機能により録画することはできません」等の所定の警告表示を表示させる(ステップS7)。
【0057】
次に、CPU14は、録画制御プログラム16Hを実行することにより、番組の映像音声データの記録媒体への記憶を禁止するように、記録再生部11を制御する(ステップS8)。
【0058】
以上に説明した本発明の第1の実施形態に係るテレビジョン放送記録装置100によれば、CPU14がレイティング情報検出プログラム16Dを実行することにより、検出部5が制御されて、アンテナ1によって受信された番組のテレビジョン放送信号から、当該番組の視聴制限レベルに関するレイティング情報が検出され、CPU14がレイティング情報種別判断プログラム16Eを実行することにより、検出部5に検出されたレイティング情報の種別が判断され、CPU14が録画制御プログラム16Hを実行することにより、レイティング情報種別判断プログラム16Eを実行することによって、番組のレイティング情報が、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報であると判断された場合に、当該番組の映像音声データの記憶媒体への記憶を禁止するように記録再生部11が制御されるので、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報が付加された番組の映像音声データは記憶媒体へ記憶されないこととなって、視聴制限情報が重畳されることなく、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報が付加された番組の映像音声データが記憶媒体に記憶されることを防ぐことができ、デジタル放送特有のレイティング情報が付加された番組の映像音声データをアナログ式のデータとして記憶媒体に記憶するに際し、より確実に視聴制限することができる。
【0059】
また、CPU14が表示制御プログラム16Gを実行することにより、レイティング情報種別判断プログラム16Eを実行することによって、検出部5によって検出された番組のレイティング情報が、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報であると判断された場合に、所定の警告表示が表示部9に表示されるので、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報が付加された番組の映像音声データが記憶手段に記憶されない場合であっても、表示部9に表示された所定の警告表示を視認することで、故障と誤認することを防ぐことができる。
【0060】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係るテレビジョン放送記録装置200は、例えば、図4に示すように、記憶部160,リモコンR2の構成のみが第1の実施形態にかかるテレビジョン放送記録装置100と異なるので、同一の構成については同一の符号を付すとともに、その説明を省略する。
【0061】
リモコンR2は、例えば、各種の操作信号を入力するための各種のキー等を備え、ユーザにより操作されることによって、各種の操作信号をリモコン受信回路12を介して制御部13に出力する。
より具体的には、リモコンR2は、表示部9に表示されたEPG(Electric Program Guide)から番組を指定することにより、記録再生部11により記憶媒体に記憶させる予約番組を指定するための操作信号を制御部13に入力し、指定手段として機能する。
また、リモコンR2は、暗証情報としてのパスワードを制御部13に入力し、入力手段として機能する。
【0062】
記憶部160は、例えば、プログラムやデータ等が予め記憶されている記録媒体(図示せず)を有しており、この記録媒体は、例えば、半導体メモリ等で構成されている。また、記憶部160は、CPU14がテレビジョン放送記録装置200全体を制御する機能を実現させるための各種データ,各種処理プログラム,これらプログラムの実行により処理されたデータ等を記憶する。より具体的には、記憶部160は、例えば、図4に示すように、レイティング設定データファイル16A,予約データファイル160A,パスワードデータファイル160B,設定判断プログラム16B,放送種別判断プログラム16C,レイティング情報取得プログラム160C,レイティング情報種別判断プログラム160D,表示制御プログラム160E,パスワード入力プログラム160F,予約処理プログラム160G等を格納している。
【0063】
予約データファイル160Aは、例えば、記録再生部11により記憶媒体に記憶させる予約番組の予約情報を記憶している。ここで、予約情報とは、例えば、当該予約番組の放送チャンネル,放送開始時間,放送終了時間等の情報である。記憶部160は、予約データファイル160Aを格納することにより、予約記憶手段として機能する。
【0064】
パスワードデータファイル160Bは、例えば、テレビジョン放送記録装置200に予め設定されている暗証情報としてのパスワードを記憶している。当該パスワードは、テレビジョン放送記録装置200の工場出荷時に設定されていてもよいし、ユーザにより予め設定されてもよい。
【0065】
レイティング情報取得プログラム160Cは、例えば、CPU14に、リモコンR2によって指定された予約番組のレイティング情報をEPGデータから取得する機能を実現させるプログラムである。より具体的には、レイティング情報取得プログラム160Cは、例えば、CPU14に、EPGデータを参照して、リモコンR2によって指定された予約番組にレイティング情報が付加されているか否かを判断し、予約番組にレイティング情報が付加されている場合に、当該レイティング情報をEPGデータから取得する機能を実現させるプログラムである。CPU14は、かかるレイティング情報取得プログラム160Cを実行することにより、レイティング情報取得手段として機能する。
【0066】
レイティング情報種別判断プログラム160Dは、例えば、CPU14に、レイティング情報取得プログラム160Cにより取得されたレイティング情報の種別を判断し、当該レイティング情報がアナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報か否かを判断する機能を実現させるプログラムである。CPU14は、かかるレイティング情報種別判断プログラム160Dを実行することにより、レイティング情報種別判断手段として機能する。
【0067】
表示制御プログラム160Eは、例えば、CPU14に、レイティング情報種別判断プログラム160Dを実行することにより、リモコンR2によって指定された予約番組のレイティング情報がアナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報であると判断した場合に、所定の警告表示を表示部9に表示させる機能を実現させるプログラムである。ここで、所定の警告表示とは、例えば、「この番組を録画すると視聴制限機能が解除されます。よろしいですか?」等である。CPU14は、かかる表示制御プログラム160Eを実行することにより、表示制御手段として機能する。
【0068】
パスワード入力プログラム160Fは、例えば、CPU14に、レイティング情報種別判断プログラム160Dを実行することにより、リモコンR2によって指定された予約番組のレイティング情報がアナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報であると判断され、表示部9に所定の警告表示として「この番組を録画すると視聴制限機能が解除されます。よろしいですか?」が表示されている際に、リモコンR1から「Yes」が選択された場合に、表示部9に、例えば、「録画予約する場合には、パスワードを設定して下さい。」等と表示させて、記録再生部11におけるアナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報が付加された映像音声データの記憶媒体への記憶の予約を行う場合に、パスワード入力を促す機能を実現させるプログラムである。
【0069】
予約処理プログラム160Gは、例えば、CPU14に、リモコンR2により指定された予約番組の番組情報をEPGデータから取得して、予約データファイル160Aに記憶させる機能を実現させるプログラムである。
より具体的には、予約処理プログラム160Gは、例えば、CPU14に、レイティング情報種別判断プログラム160Dを実行することにより、リモコンR2に指定された予約番組のレイティング情報がアナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報ではないと判断した場合に、当該予約番組の予約情報を予約データファイル160Aに記憶させるとともに、CPU14に、レイティング情報種別判断プログラム160Dを実行することにより、リモコンR2に指定された予約番組のレイティング情報がアナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報であると判断した場合に、リモコンR2により入力されたパスワードがパスワードデータファイル160Bに記憶されているパスワードと一致した場合にのみ、当該予約番組の予約情報を予約データファイル160Aに記憶させる機能を実現させるプログラムである。
CPU14は、かかる予約処理プログラム160Gを実行することにより予約手段として機能する。
【0070】
次に、上述のような構成の本発明の第2の実施形態にかかるテレビジョン放送記録装置200における予約動作を図5に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、CPU14は、設定判断プログラム16Bを実行することにより、レイティング設定データファイル16Aに当該テレビジョン放送記録装置100において視聴を制限する視聴制限レベルのレイティング情報が記憶されているか否かを判断することにより、視聴制限設定がされているか否かを判断する(ステップS101)。
【0071】
ステップS101において、CPU14が、視聴制限設定がされていないと判断した場合には(ステップS101;No)、ステップS109に進む。
ステップS101において、CPU14が、視聴制限設定がされていると判断した場合には(ステップS101;Yes)、CPU14は、放送種別判断プログラム16Cを実行することにより、アンテナ1により受信され、デコーダ4により復号された番組のテレビジョン放送信号に含まれる番組情報を参照して、当該番組がデジタル放送によるものか否かを判断する(ステップS102)。
【0072】
ステップS102において、CPU14が、アンテナ1により受信された番組がアナログ放送によるものと判断した場合には(ステップS102;No)、ステップS109に進む。
ステップS102において、CPU14が、アンテナ1により受信された番組がデジタル放送によるものと判断した場合には(ステップS102;Yes)、CPU14は、レイティング情報取得プログラム160Cを実行することにより、EPGデータを参照して、リモコンR2によって指定された予約番組にレイティング情報が付加されているか否かを判断する(ステップS103)。
【0073】
ステップS103において、CPU14が、予約番組にレイティング情報が付加されていないと判断した場合には(ステップS103;No)、ステップS109に進む。
ステップS103において、CPU14が、予約番組にレイティング情報が付加されていると判断した場合には(ステップS103;Yes)、CPU14は、レイティング情報取得プログラム160Cの実行に基づいて当該レイティング情報をEPGデータから取得し、レイティング情報種別判断プログラム160Dを実行することにより、取得したレイティング情報の名前,バージョンの有無等に基づいて、当該レイティング情報がアナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送に特有のレイティング情報か否かを判断する(ステップS104)。
【0074】
ステップS104において、CPU14が、リモコンR2により指定された予約番組に付加されたレイティング情報がデジタル放送に特有のものではないと判断した場合には(ステップS104;No)、ステップS109に進む。
ステップS104において、CPU14が、リモコンR2により指定された予約番組に付加されたレイティング情報がデジタル放送に特有のものであると判断した場合には(ステップS104;Yes)、CPU14は、表示制御プログラム160Eを実行することにより、制御部9を制御して、例えば、「この番組を録画すると視聴制限機能が解除されます。よろしいですか?」等の所定の警告表示を表示させる(ステップS105)。
【0075】
次に、CPU14は、パスワード入力プログラム160Fを実行することにより、表示部9に所定の警告表示として「この番組を録画すると視聴制限機能が解除されます。よろしいですか?」が表示されている際に、リモコンR1から「Yes」が選択されたか否かを判断する(ステップS106)。
【0076】
ステップS106において、CPU14が、リモコンR1から「Yes」が選択されなかったと判断した場合には(ステップS106;No)、本処理を終了する。
ステップS106において、CPU14が、リモコンR1から「Yes」が選択されなかったと判断した場合には(ステップS106;No)、CPU14は、パスワード入力プログラム160Fの実行に基づいて、表示部9に、例えば、「録画予約する場合には、パスワードを設定して下さい。」等と表示させて、パスワード入力を促す(ステップS107)。
【0077】
次に、CPU14は、予約処理プログラム160Gを実行することにより、リモコンR2により入力されたパスワードがパスワードデータファイル160Bに記憶されているパスワードと一致するか否かを判断する(ステップS108)。
【0078】
ステップS108において、CPU14が、リモコンR2により入力されたパスワードがパスワードデータファイル160Bに記憶されているパスワードと一致しないと判断した場合には(ステップS108;No)、本処理を終了する。
ステップS108において、CPU14が、リモコンR2により入力されたパスワードがパスワードデータファイル160Bに記憶されているパスワードと一致すると判断した場合には(ステップS108;Yes)、CPU14は、予約処理プログラム160Gの実行に基づいて、予約番組の予約情報を予約データファイル160Aに記憶させる(ステップS109)。
【0079】
以上に説明した本発明の第2の実施形態に係るテレビジョン放送記録装置200によれば、リモコンR2により、記録再生部11によって記憶媒体に記憶させる予約番組が指定され、CPU14が予約処理プログラム160Gを実行することにより、リモコンR2によって指定された予約番組の予約情報がEPG(Electric Program Guide)データから取得されて予約データファイル160Aに記憶され、CPU14がレイティング情報取得プログラム160Cを実行することにより、リモコンR2によって指定された予約番組の視聴制限レベルに関するレイティング情報がEPGデータから取得され、CPU14がレイティング情報種別判断プログラム160Dを実行することにより、レイティング情報取得プログラム160Cを実行することによって取得されたレイティング情報の種別が判断され、CPU14が予約処理プログラム160Gを実行することにより、レイティング情報種別判断プログラム160Dを実行することによって、リモコンR2によって指定された予約番組のレイティング情報が、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報であると判断された場合に、当該番組の予約情報を予約データファイル160Aに記憶されないので、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報が付加された番組の予約情報は予約データファイル160Aに記憶されないこととなって、視聴制限情報が重畳されることなく、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報が付加された番組の映像音声データが記憶媒体に記憶されることを防ぐことができ、デジタル放送特有のレイティング情報が付加された番組の映像音声データをアナログ式のデータとして記憶媒体に記憶するに際し、より確実に視聴制限することができる。
【0080】
また、CPU14が表示制御プログラム160Eを実行することにより、レイティング情報種別判断プログラム160Dを実行することによって、リモコンR2によって指定された番組のレイティング情報が、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報であると判断された場合に、所定の警告表示が表示部9に表示されるので、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報が付加された番組の予約情報が予約データファイル160Aに記憶されない場合であっても、表示部9に表示された所定の警告表示を視認することで、故障と誤認することを防ぐことができる。
【0081】
また、リモコンR2により、パスワードが入力され、パスワードデータファイル160Bにより、パスワードが予め記憶され、CPU14が予約処理プログラム160Gを実行することにより、レイティング情報種別判断プログラム160Dを実行することによって、リモコンR2に指定された番組のレイティング情報が、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報であると判断された場合に、リモコンR2によって入力されたパスワードがパスワードデータファイル160Bに記憶されているパスワードと一致した場合にのみ、当該番組の予約情報を予約データファイル160Aに記憶されるので、パスワードを入力できる者は、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報が付加された番組であっても予約できることとなって、より使い勝手がよい。
【0082】
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係るテレビジョン放送記録装置300は、例えば、図6に示すように、記憶部161の構成のみが第1の実施形態にかかるテレビジョン放送記録装置100と異なるので、同一の構成については同一の符号を付すとともに、その説明を省略する。
【0083】
記憶部161は、例えば、プログラムやデータ等が予め記憶されている記録媒体(図示せず)を有しており、この記録媒体は、例えば、半導体メモリ等で構成されている。また、記憶部161は、CPU14がテレビジョン放送記録装置300全体を制御する機能を実現させるための各種データ,各種処理プログラム,これらプログラムの実行により処理されたデータ等を記憶する。より具体的には、記憶部161は、例えば、図6に示すように、レイティング設定データファイル16A,レベル対応データファイル161A,設定判断プログラム16B,放送種別判断プログラム16C,レイティング情報検出プログラム16D,レイティング情報種別判断プログラム16E,レベル判定プログラム161B,視聴制限情報重畳プログラム161C,録画制御プログラム161D等を格納している。
【0084】
レベル対応データファイル161Aは、例えば、従来のアナログ放送で使用されているレイティング情報により表される視聴制限レベルと、新たに制定されたデジタル放送に特有のレイティング情報により表される視聴制限レベルとの対応関係を記憶している。具体的には、レベル対応データファイル161Aは、例えば、新たに制定されたデジタル放送に特有のレイティング情報における一の視聴制限レベルが、従来のアナログ放送で使用されているレイティング情報におけるどの視聴制限レベルに相当するかについての対応関係を記憶している。
レベル対応データファイル161Aにおける対応関係は、予め当該デジタル放送記録装置300の工場出荷時に設定されていてもよいし、ユーザにより設定されてもよい。また、レベル対応データファイル161Aは、デジタル放送に特有のレイティング情報が変更された場合に、変更後のレイティング情報により表される視聴制限レベルと、従来のアナログ放送で使用されているレイティング情報により表される視聴制限レベルとの対応関係を設定できるように、書き換え可能となっている。
【0085】
レベル判定プログラム161Bは、例えば、CPU14に、レイティング情報種別判断プログラム16Eを実行することにより、番組のテレビジョン放送信号に含まれるレイティング情報が、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報であると判断した場合に、レベル対応データファイル161Aに基づいて、デジタル放送特有のレイティング情報の視聴制限レベルに対応するアナログ式のレイティング情報の視聴制限レベルを判定する機能を実現させるプログラムである。CPU14は、かかるレベル判定プログラム161Bを実行することにより、判定手段として機能する。
【0086】
視聴制限情報重畳プログラム161Cは、例えば、CPU14に、放送種別判断プログラム16Cを実行することにより、デコーダ4により復号された番組のテレビジョン放送信号に含まれる番組情報を参照して、当該番組がデジタル放送によるものと判断し、レイティング情報種別判断プログラム16Eを実行することにより、当該番組のテレビジョン放送信号に含まれるレイティング情報の種別がアナログ放送のレイティング情報と同じであると判断した場合に、当該レイティング情報に対応する視聴制限情報を当該映像音声データに重畳させる機能を実現させるプログラムである。
また、視聴制限情報重畳プログラム161Cは、例えば、CPU14に、レベル判定プログラム161Bを実行することにより判定した視聴制限レベルに対応する視聴制限情報を当該映像音声データに重畳させる機能を実現させるプログラムである。
CPU14は、かかる視聴制限情報重畳プログラム161Cを実行することにより、重畳手段として機能する。
【0087】
録画制御プログラム161Dは、例えば、CPU14に、設定判断プログラム16Bを実行することにより、視聴制限設定されていないと判断した場合、放送種別判断プログラム16Cを実行することにより、番組がアナログ放送によるものと判断した場合、及び、レイティング情報検出プログラム16Dを実行することにより、番組のテレビジョン放送信号にレイティング情報が含まれていないと判断した場合に、当該番組の映像音声データを記録媒体への記憶させるように、記録再生部11を制御する機能を実現させるプログラムである。
また、録画制御プログラム161Dは、例えば、CPU14に、レイティング情報種別判断プログラム16Eを実行することにより、番組のテレビジョン放送信号に含まれるレイティング情報の種別がアナログ放送のレイティング情報と同じであると判断した場合に、視聴制限情報重畳プログラム161Cを実行することによって視聴制限情報を重畳した番組の映像音声データを記録媒体への記憶させるように、記録再生部11を制御する機能を実現させるプログラムである。
また、録画制御プログラム161Dは、例えば、CPU14に、レイティング情報種別判断プログラム16Eを実行することにより、番組のテレビジョン放送信号に含まれるレイティング情報の種別がアナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のものであると判断した場合に、視聴制限情報重畳プログラム161Cを実行することによって、レベル判定プログラム161Bを実行することによって判定した視聴制限レベルの視聴制限情報を重畳した番組の映像音声データを記録媒体へ記憶させるように、記録再生部11を制御する機能を実現させるプログラムである。
CPU14は、かかる録画制御プログラム161Dを実行することにより、記憶制御手段として機能する。
【0088】
次に、上述のような構成のテレビジョン放送記録装置300の映像音声データの記憶媒体への記憶動作について図7に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、CPU14は、設定判断プログラム16Bを実行することにより、レイティング設定データファイル16Aに当該テレビジョン放送記録装置100において視聴を制限する視聴制限レベルのレイティング情報が記憶されているか否かを判断することにより、視聴制限設定がされているか否かを判断する(ステップS201)。
【0089】
ステップS201において、CPU14が、視聴制限設定がされていないと判断した場合には(ステップS201;No)、ステップS207に進む。
ステップS201において、CPU14が、視聴制限設定がされていると判断した場合には(ステップS201;Yes)、CPU14は、放送種別判断プログラム16Cを実行することにより、アンテナ1により受信され、デコーダ4により復号された番組のテレビジョン放送信号に含まれる番組情報を参照して、当該番組がデジタル放送によるものか否かを判断する(ステップS202)。
【0090】
ステップS202において、CPU14が、アンテナ1により受信された番組がアナログ放送によるものと判断した場合には(ステップS202;No)、ステップS207に進む。
ステップS202において、CPU14が、アンテナ1により受信された番組がデジタル放送によるものと判断した場合には(ステップS202;Yes)、CPU14は、レイティング情報検出プログラム16Dを実行することにより、検出部5を制御して、番組の映像音声データにレイティング情報が付加されているか否かを判断する(ステップS203)。
【0091】
ステップS203において、CPU14が、番組の映像音声データにレイティング情報が付加されていないと判断した場合には(ステップS203;No)、ステップS207に進む。
ステップS203において、CPU14が、番組の映像音声データにレイティング情報が付加されていると判断した場合には(ステップS203;Yes)、CPU14は、レイティング情報種別判断プログラム16Eを実行することにより、検出部5により検出されたレイティング情報の名前,バージョンの有無等に基づいて、当該レイティング情報がアナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送に特有のレイティング情報か否かを判断する(ステップS204)。
【0092】
ステップS204において、CPU14が、アンテナ1により受信された番組のテレビジョン放送信号に含まれるレイティング情報がアナログ放送と同じであると判断した場合には(ステップS204;No)、ステップS206に進む。
ステップS204において、CPU14が、アンテナ1により受信された番組のテレビジョン放送信号に含まれるレイティング情報がデジタル放送に特有のものであると判断した場合には(ステップS204;Yes)、CPU14は、レベル判定プログラム161Bを実行することにより、所定の基準に基づいて、デジタル放送特有のレイティング情報の視聴制限レベルに対応するアナログ式のレイティング情報の視聴制限レベルを判定する(ステップS205)。
【0093】
次に、CPU14は、視聴制限情報重畳プログラム161Cを実行することにより、番組のテレビジョン放送信号に含まれるレイティング情報に対応する視聴制限情報、又は、レベル判定プログラム161Bを実行することにより判定した視聴制限レベルに対応する視聴制限情報を当該映像音声データに重畳させる(ステップS206)。
【0094】
次に、CPU14は、録画制御プログラム16Hを実行することにより、番組の映像音声データの記録媒体へ記憶させるように、記録再生部11を制御する(ステップS207)。
【0095】
以上に説明した本発明の第3の実施形態に係るテレビジョン放送記録装置300によれば、CPU14がレイティング情報検出プログラム16Dを実行することにより、検出部5が制御されて、アンテナ1によって受信された番組のテレビジョン放送信号から、当該番組の視聴制限レベルに関するレイティング情報が検出され、CPU14がレイティング情報種別判断プログラム16Eを実行することにより、検出部5に検出されたレイティング情報の種別が判断され、CPU14がレベル判定プログラム161Bを実行することにより、レイティング情報種別判断プログラム16Eを実行することによって、番組のテレビジョン放送信号に含まれるレイティング情報が、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報であると判断された場合に、所定の基準に基づいて、デジタル放送特有のレイティング情報の視聴制限レベルに対応するアナログ式のレイティング情報の視聴制限レベルが判定され、CPU14が視聴制限情報重畳プログラム161Cを実行することにより、レベル判定プログラム161Bを実行することによって判定されたアナログ式のレイティング情報の視聴制限レベルの視聴制限情報がデジタル放送特有のレイティング情報が付加された番組の映像音声データに重畳され、記録再生部11により、視聴制限情報重畳プログラム161Cの実行によって視聴制限情報が重畳された映像音声データが記憶媒体に記憶されるので、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報が付加された番組の映像音声データであっても視聴制限情報が重畳されて記憶媒体に記憶できることとなって、デジタル放送特有のレイティング情報が付加された番組の映像音声データをアナログ式のデータとして記憶媒体に記憶するに際し、より確実に視聴制限することができる。
【0096】
なお、本発明のテレビジョン放送記録装置は、映像音声信号に基づく映像及び音声の視聴を制限するものであれば何であってもよく、例えば、DVDやVHS等の記録再生を行う機能を有するデジタルテレビ、DVDやVHS等の記録再生を行う機能を有するセットトップボックス等であってもよい。
また、DVDやVHS等の記録再生を行う記録再生装置と、当該記録再生装置と接続されるデジタルテレビやセットトップボックス等とを備えるテレビジョン放送記録システムにも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るテレビジョン放送記録装置の概略構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るテレビジョン放送記録装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るテレビジョン放送記録装置における記録動作の一例を説明するフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るテレビジョン放送記録装置の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るテレビジョン放送記録装置における予約動作の一例を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の第3の実施形態に係るテレビジョン放送記録装置の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係るテレビジョン放送記録装置における記憶動作の一例を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0098】
1 アンテナ(受信手段)
5 検出部(検出手段)
9 表示部
11 記録再生部(記憶手段)
14 CPU(検出手段,レイティング情報種別判断手段,表示制御手段,記憶制御手段,予約手段,取得手段,判定手段,重畳手段)
16D レイティング情報検出プログラム(検出手段)
16E,160D レイティング情報種別判断プログラム(レイティング情報種別判断手段)
16G,160E 表示制御プログラム(表示制御手段)
16H 録画制御プログラム(記憶制御手段)
160 記憶部(予約記憶手段,暗証情報記憶手段)
160A 予約データファイル(予約記憶手段)
160B パスワードデータファイル(暗証情報記憶手段)
160C レイティング情報取得プログラム(取得手段)
160G 予約処理プログラム(予約手段)
161B レベル判定プログラム(判定手段)
161C 視聴制限情報重畳プログラム(重畳手段)
100,200,300 テレビジョン放送記録装置
R1,R2 リモコン(指定手段,入力手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタル式のテレビジョン放送信号を受信する受信手段と、前記受信手段により受信されたテレビジョン放送信号に基づく番組の映像音声データをアナログ式のデータとして記憶媒体に記憶する記憶手段と、を備えるテレビジョン放送記録装置において、
前記記憶手段により前記記憶媒体に記憶させる予約番組を指定する指定手段と、
前記指定手段により指定された予約番組の予約情報をEPG(Electric Program Guide)データから取得して予約記憶手段に記憶させる予約手段と、
前記指定手段により指定された予約番組の視聴制限レベルに関するレイティング情報をEPGデータから取得する取得手段と、
前記取得手段により取得されたレイティング情報の種別を判断するレイティング情報種別判断手段と、
前記レイティング情報種別判断手段により、前記指定手段により指定された番組のレイティング情報が、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報であると判断された場合に、所定の警告表示を表示部に表示させる表示制御手段と、
暗証情報を入力するための入力手段と、
暗証情報を予め記憶する暗証情報記憶手段と、
を備え、
前記予約手段は、
前記レイティング情報種別判断手段により、前記指定手段に指定された番組のレイティング情報が、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報であると判断された場合に、前記入力手段により入力された暗証情報が前記暗証情報記憶手段に記憶されている暗証情報と一致した場合にのみ、当該番組の予約情報を前記予約記憶手段に記憶させることを特徴とするテレビジョン放送記録装置。
【請求項2】
デジタル式のテレビジョン放送信号を受信する受信手段と、前記受信手段により受信されたテレビジョン放送信号に基づく番組の映像音声データをアナログ式のデータとして記憶媒体に記憶する記憶手段と、を備えるテレビジョン放送記録装置において、
前記受信手段により受信された番組のテレビジョン放送信号から、当該番組の視聴制限レベルに関するレイティング情報を検出する検出手段と、
前記検出手段に検出されたレイティング情報の種別を判断するレイティング情報種別判断手段と、
前記レイティング情報種別判断手段により、前記番組のレイティング情報が、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報であると判断された場合に、当該番組の映像音声データの記憶媒体への記憶を禁止するように前記記憶手段を制御する記憶制御手段と、
を備えることを特徴とするテレビジョン放送記録装置。
【請求項3】
前記レイティング情報種別判断手段により、前記検出手段により検出された番組のレイティング情報が、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報であると判断された場合に、所定の警告表示を表示部に表示させる表示制御手段を備えることを特徴とする請求項2に記載のテレビジョン放送記録装置。
【請求項4】
デジタル式のテレビジョン放送信号を受信する受信手段と、前記受信手段により受信されたテレビジョン放送信号に基づく番組の映像音声データをアナログ式のデータとして記憶媒体に記憶する記憶手段と、を備えるテレビジョン放送記録装置において、
前記記憶手段により前記記憶媒体に記憶させる予約番組を指定する指定手段と、
前記指定手段により指定された予約番組の予約情報をEPG(Electric Program Guide)データから取得して予約記憶手段に記憶させる予約手段と、
前記指定手段により指定された予約番組の視聴制限レベルに関するレイティング情報をEPGデータから取得する取得手段と、
前記取得手段により取得されたレイティング情報の種別を判断するレイティング情報種別判断手段と、を備え、
前記予約手段は、
前記レイティング情報種別判断手段により、前記指定手段により指定された予約番組のレイティング情報が、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報であると判断された場合に、当該番組の予約情報を前記予約記憶手段に記憶しないことを特徴とするテレビジョン放送記録装置。
【請求項5】
前記レイティング情報種別判断手段により、前記指定手段により指定された番組のレイティング情報が、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報であると判断された場合に、所定の警告表示を表示部に表示させる表示制御手段を備えることを特徴とする請求項4に記載のテレビジョン放送記録装置。
【請求項6】
暗証情報を入力するための入力手段と、
暗証情報を予め記憶する暗証情報記憶手段と、
を備え、
前記予約手段は、
前記レイティング情報種別判断手段により、前記指定手段に指定された番組のレイティング情報が、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報であると判断された場合に、前記入力手段により入力された暗証情報が前記暗証情報記憶手段に記憶されている暗証情報と一致した場合にのみ、当該番組の予約情報を前記予約記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項4又は5に記載のテレビジョン放送記録装置。
【請求項7】
デジタル式のテレビジョン放送信号を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された番組のテレビジョン放送信号に基づく映像音声データをアナログ式のデータとして記憶媒体に記憶する記憶手段と、を備えるテレビジョン放送記録装置において、
前記受信手段により受信された番組のテレビジョン放送信号から、当該番組の視聴制限レベルに関するレイティング情報を検出する検出手段と、
前記検出手段に検出されたレイティング情報の種別を判断するレイティング情報種別判断手段と、
前記レイティング情報種別判断手段により、番組のテレビジョン放送信号に含まれるレイティング情報が、アナログ放送のレイティング情報と異なるデジタル放送特有のレイティング情報であると判断された場合に、所定の基準に基づいて、前記デジタル放送特有のレイティング情報の視聴制限レベルに対応するアナログ式のレイティング情報の視聴制限レベルを判定する判定手段と、
前記判定手段により判定されたアナログ式のレイティング情報の視聴制限レベルの視聴制限情報を前記デジタル放送特有のレイティング情報が付加された番組の映像音声データに重畳する重畳手段と、
を備え、
前記記憶手段は、前記重畳手段により前記視聴制限情報が重畳された前記映像音声データを前記記憶媒体に記憶することを特徴とするテレビジョン放送記録装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−103932(P2008−103932A)
【公開日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−284067(P2006−284067)
【出願日】平成18年10月18日(2006.10.18)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】