説明

テレビジョン用カーソルを実装するための方法

テレビジョンにカーソル又は他の類似のウィジェットを実装する技術は、テレビジョン上にウィジェット及びオブジェクトの何らかの組み合わせを含むグラフィカルユーザインターフェースを出力する段階を含む。その後、1つ又はそれ以上のキー事象をリモコン装置から受信することができる。グラフィカルユーザインターフェースは、1つ又はそれ以上のキー事象がリモコン装置における1つ又はそれ以上の方向キーの起動を示す場合、各方向キー起動に応答してウィジェットを動かすことによって更新することができる。更に、所与のオブジェクトによって指定される機能は、ウィジェットが所与のオブジェクトに近接していると判定された場合、エンターキーの起動に応答して開始することができる。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
従来のテレビジョンは、増え続ける多くのコンテンツソースに接続されている。更に、種々のコンテンツソース及びテレビジョンを選択及び制御するため、テレビジョンに表示されるグラフィカルユーザインターフェースは、益々増えつつある情報量を提示している。更に、従来のリモコン装置を用いた更に多様なグラフィカルユーザインターフェースを通じてテレビジョン及び種々のコンテンツソースを制御し、ユーザ体験を向上させることができるという継続的な要求が存在する。従って、リモコン装置を使用してテレビジョン及び種々のコンテンツソースを制御する改善された技術に対する継続的な必要性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
本発明の実施形態は、テレビジョンにカーソル又は他の類似のウィジェットを実装するための技術に関する。1つの実施形態では、テレビジョン上にカーソルを実装するためのシステムは、リモコン装置及びビデオ処理ユニットを含む。リモコン装置は、ユーザによる1つ又はそれ以上のキーの起動に応答してキー事象を生成する。ビデオ処理及び制御ユニットは、テレビジョン上にウィジェットを含むグラフィカルユーザインターフェースを出力する。ビデオ処理及び制御ユニットは、リモートの方向キーの起動を示すキー事象に応答して、グラフィカルユーザインターフェースにおいてウィジェットを移動させる。
【0003】
別の実施形態では、方法は、テレビジョン上にウィジェット及び複数のオブジェクトを含むグラフィカルユーザインターフェースを出力する段階を含む。グラフィカルユーザインターフェースは、リモートでの各方向キーの起動に応答して、ウィジェットを固定距離だけ動かすことによって更新される。更に、エンターキーが起動された時にウィジェットが所与のオブジェクトに近接していると判定された場合、所与のオブジェクトによって指定された機能をエンターキーの起動に応答して開始することができる。
【0004】
本発明の実施形態は、同じ参照符号が同様の要素を示す添付図面において限定ではなく例示として示される。
【0005】
ここで、実施例が添付図面において例証されている本発明の実施形態を詳細に参照する。これらの実施形態に関連して本発明を説明するが、これらは、本発明をこれらの実施形態に限定するものではない点は理解されるであろう。むしろ、本発明は、添付の請求項によって定義される本発明の範囲内に含むことができる代替形態、修正形態、及び均等形態を保護するものとする。更に、本発明の以下の詳細な説明において、本発明を十分に理解するために多数の特定の詳細事項が記載されている。しかしながら、本発明はこれらの特定の詳細事項が無くとも実施することができる点を理解されたい。場合によっては、公知の方法、手順、構成要素、及び回路は、本発明の態様を不必要に曖昧にしないように詳細には説明していない。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本発明の1つの実施形態による、リモコン装置を使用してテレビジョンにウィジェット機能を実装するシステムを示すブロック図である。
【図2】本発明の1つの実施形態による、リモコン装置を使用してテレビジョンにウィジェット機能を実装する方法を示すフロー図である。
【図3】本発明の1つの実施形態による例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す図である。
【図4A】本発明の1つの実施形態による、グラフィカルユーザインターフェースを実装する別の方法のブロック図である。
【図4B】本発明の1つの実施形態による、グラフィカルユーザインターフェースを実装する別の方法のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1は、本発明の1つの実施形態による、リモコン装置を使用してテレビジョン用のウィジェット機能を実装するシステムを示す。システム100は、テレビジョン110、1つ又はそれ以上のコンテンツソース120、130、及び1つ又はそれ以上のリモコン装置140を含む。テレビジョンは、ディスプレイ150と、任意選択的にビデオ処理及び制御ユニット160とを含む。1つ又はそれ以上のコンテンツソース120、130はまた、ビデオ処理ユニット及び制御ユニット170を含むことができる。従って、ビデオ処理及び制御ユニット160、170は、テレビジョン及び/又はコンテンツソースの何らかの組み合わせにより実装され、或いはこれらにわたって分散させてもよい。各ビデオ処理及び制御ユニット160、170は、ハードウェア、ファームウェアにより、及び/又はソフトウェア及びマイクロプロセッサ(例えば、処理ユニットによって実行された時に本明細書で説明されるものを含む1つ又はそれ以上の機能を実施するコンピューティングデバイス実行可能コマンド及びデータ)によって実装することができる。
【0008】
1つ又はそれ以上のコンテンツソース120、130は、ケーブルセットトップボックス(STB)、衛星受信機、デジタルビデオディスク(DVD)プレーヤー、デジタルビデオレコーダ(DVR)、ビデオカセットレコーダ(VCR)、ゲーム機、ハードディスクドライブ(HDD)、又は同様のものを含むことができる。システム100の入力インターフェースは、リモコン装置140、及びキーボード、コンテンツソースの制御パネル180、及び/又は同様のものなどの1つ又はそれ以上のインターフェースを含む。リモコン装置140は、デバイス独立コントローラ(例えば、ユニバーサルリモコン装置)とすることができ、或いはテレビジョン110などの1つ又はそれ以上のデバイス、所与のコンテンツソース120、130、又は同様のものに関連付けることができる。更に、リモコン装置140は、単一のデバイスを制御するか、或いは複数のデバイスを制御することができる。リモコン装置は、複数の方向キー、エンターキー、及び英数字キーパッドなどの幾つかの他のキー、コンテンツソース固有及び/又はデバイスアグノスティック(装置に依存しない)制御キー、及び/又は同様のものを含む。方向キーは一般に、上、下、左及び右キーを含む。方向キーはまた、上−左対角線、上−右対角線、下−右対角線、及び下−左対角線キーを含むことができる。代替として、リモートコントローラ140は、上、下、左及び右方向信号、及び任意選択的にナビゲーションキーのローカライズされた起動に応じて対角線方向信号を提供する多機能「ナビゲーション」キーを含むことができる。
【0009】
システム100のオペレーションについて図2を参照して更に説明するが、図2は、リモコン装置140を使用してテレビジョン110にウィジェット機能を実装する方法を示している。205において、ビデオ処理及び制御ユニット160、170によってグラフィカルユーザインターフェース190がディスプレイ150上に出力される。例示的なグラフィカルユーザインターフェース190が図3に示されている。グラフィカルユーザインターフェース190は、メニュー、サブメニュー、アイコン310、アプリケーションウィンドウ320、サムネイル、制御バー及び/又は同様のものの何らかの組み合わせを含むことができる。グラフィカルユーザインターフェース190はまた、ユーザによってカスタマイズすることができる、カーソル330などのウィジェットを含む。
【0010】
210において、ユーザによるリモコン装置140の1つ又はそれ以上のキーの起動に応答して、グラフィカルユーザインターフェース190を生成している所与のビデオ処理及び制御ユニット160、170がリモコン装置140から1つ又はそれ以上のキー事象を受信する。1つ又はそれ以上のキー事象が1つ又はそれ以上の方向キーの起動を示す場合、215において、所与のビデオ処理及び制御ユニット160、170は、所与の方向キーの各起動に対応する所与の方向における所与の方向キーの各別々の起動に応答して、固定距離だけウィジェットを動かすことによりグラフィカルユーザインターフェース190を更新する。更に、所与の方向キーが押下されていることを1つ又はそれ以上のキー事象が示す場合、ウィジェットは、所与の方向キーに対応する所与の方向の連続動作で移動することができる。ウィジェットが移動する距離は、所与の方向キーが押下されている時間に比例する。
【0011】
220において、1つ又はそれ以上のキー事象が「エンター(enter)」キーの起動を示す場合、グラフィカルユーザインターフェース190を生成している所与のビデオ処理及び制御ユニット160、170は、ウィジェットが、グラフィカルユーザインターフェース190のメニューアイテム、アイコン、サムネイル又は同様のオブジェクトのロケーションに近接しているかどうかを判定する。ウィジェットがオブジェクトに近接している場合、225において、ビデオ処理及び制御ユニット160、170は、「エンター」キー事象に応答して所与のオブジェクトによって指定された機能を開始することになる。ウィジェットがオブジェクトに近接していないことをビデオ処理及び制御ユニット160、170が判定した場合、230において、キー事象を無視することができる。
【0012】
更に、プロセス215に応答してウィジェットがディスプレイ上の予め決定された区域に移動した場合、予め決定された区域に関連付けられる1つ又はそれ以上のメニュー、サブメニュー、アイコン、サムネイル及び/又は同様のものを表示するようにグラフィカルユーザインターフェースを更新することができる。例えば、DVDが再生されているディスプレイの下側部分にウィジェットが移動した場合、下側部分にビデオ再生制御パネルを表示することができる。更に、グラフィカルユーザインターフェースのレイアウトはカスタマイズすることができる。例えば、「エンター」キーが押下されていることを1つ又はそれ以上のキー事象が示し、1つ又はそれ以上の方向キーが起動されていることを1つ又はそれ以上の他のキー事象が示す場合、ウィジェットに近接するオブジェクトが1つ又はそれ以上の所与の方向キーの起動に対応する方向に移動し、オブジェクトがグラフィカルユーザインターフェース上に位置変更されるようにすることができる。
【0013】
図3に示されるように、ユーザは、リモコン140上の1つ又はそれ以上の方向キーを起動して、電子メールアプリケーションにおいてキーボード340を表すアイコンのセット上でカーソル330を操作し、次いで、キーボードの利用可能な文字の近くで方向キー及び「エンター」キー起動の組み合わせを使用して電子メールに文字を打ち込むことができる。他の場合、ユーザは、1つ又はそれ以上の方向キーを起動して、ゲーム機350を表すアイコン上でカーソル330を操作し、次いで、「エンター」キーを起動して、ゲーム機の初期オペレーションのメニューを立ち上げることができる。更に別の場合では、ユーザは、リモコン140上で1つ又はそれ以上の方向キーを起動し、DVDムービーが再生されているウィンドウの下側部分360にカーソル330を操作し、ビデオ再生制御バー(図示せず)をDVDムービーの下側部分に重ねるようにすることができ、このビデオ再生制御バーを用いて、ムービーの再生を制御することができる。
【0014】
ここで図4A及び4Bを参照すると、本発明の1つの実施形態によるグラフィカルユーザインターフェースを実装する別の方法が示されている。405において、ビデオ処理及び制御ユニット160、170は、グラフィカルユーザインターフェースの所与のインスタンスを生成するためのデータを受信する。グラフィカルユーザインターフェース190は、メニュー、サブメニュー、アイコン、アプリケーションウィンドウ、サムネイル、制御バー及び/又は同様のものの何らかの組み合わせを含むことができる。グラフィカルユーザインターフェースはまた、カーソルなどのウィジェットを含む。
【0015】
410において、所与のビデオ処理及び制御ユニット160、170は、グラフィカルユーザインターフェース190が実質的に順序付けされたフォーマットでオブジェクトを示しているかどうか、或いはオブジェクトが非対称フォーマットで示されているかどうかを判定する。例えば、実質的に順序付けされたフォーマットは、行及び列の規則的セットで、メニュー、サブメニュー、アイコン、サムネイル又は同様のものの形式のオブジェクトを示す。非対称フォーマットでは、オブジェクトはどのような順序で配列してもよい。グラフィカルユーザインターフェース190の所与のインスタンスが非対称である場合、415において、グラフィカルユーザインターフェース190の所与のインスタンスは、ビデオ処理及び制御ユニット160、170によってカーソルなどのウィジェットと共にディスプレイ150上に出力される。ウィジェットは、ユーザによってカスタマイズすることができ、グラフィカルユーザインターフェースのコンテキスト、及び/又は同様のものに基づくことができる。例えば、ユーザは、カーソルに使用される記号、そのサイズ及び同様のものを変更することができる。別の実施例では、カーソルは、デフォルトで、手又は矢印などの、オブジェクトを選択するためのシンプルポインタシンボルとすることができる。カーソルは、オブジェクトが比較的小さく及び/又は密集している時に拡大シンボルに変更することができ、拡大シンボルに近接したオブジェクトは、ユーザが認識し易いように拡大することができる。
【0016】
420において、所与のビデオ処理及び制御ユニット160、170は、ユーザによるリモコン装置140の1つ又はそれ以上のキーの起動に応答して、リモコン装置140から1つ又はそれ以上のキー事象を受信する。1つ又はそれ以上のキー事象が1つ又はそれ以上の方向キーの起動を示す場合、425において、所与のビデオ処理及び制御ユニット160、170は、所与の方向キーの各起動に対応する所与の方向における所与の方向キーの各別々の起動に応答して、固定距離だけウィジェットを動かすことによりそのグラフィカルユーザインターフェース190を更新する。更に、所与の方向キーが押下されていることを1つ又はそれ以上のキー事象が示す場合、ウィジェットは、所与の方向キーに対応する所与の方向の連続動作で移動することができる。この場合も同様に、ウィジェットがこれに応答してディスプレイ上の予め決定された区域に移送した場合、グラフィカルユーザインターフェースもまた、予め決定された区域に関連付けられた1つ又はそれ以上のメニュー、サブメニュー、アイコン、サムネイル及び/又は同様のものを表示するように更新することができる。
【0017】
430において、1つ又はそれ以上のキー事象が「エンター」キーの起動を示す場合、非対称フォーマットにされたグラフィカルユーザインターフェース190を生成している所与のビデオ処理及び制御ユニット160、170は、ウィジェットが、グラフィカルユーザインターフェース190のメニューアイテム、アイコン、サムネイル又は同様のオブジェクトのロケーションに近接しているかどうかを判定する。ウィジェットがオブジェクトに近接している場合、435において、ビデオ処理及び制御ユニット160、170は、「エンター」キー事象に応答して所与のオブジェクトによって指定された機能を開始することができる。ウィジェットがオブジェクトに近接していないことをビデオ処理及び制御ユニット160、170が判定した場合、キー事象を無視することができる。同様に、グラフィカルユーザインターフェースのレイアウトは、図2に関して上述されたように、ウィジェットに近接している時に1つ又はそれ以上の方向キーの起動と組み合わせて「エンター」キーを起動することによって、カスタマイズすることができる。
【0018】
グラフィックユーザインターフェース190の所与のインスタンスのオブジェクトの配置がほぼ均等である場合、440において、ディスプレイ150上にビデオ処理及び制御ユニット160、170によってグラフィカルユーザインターフェース190の所与のインスタンスが出力される。445において、ユーザによる起動に応答して、所与のビデオ処理及び制御ユニット160、170がリモコン装置140から1つ又はそれ以上のキー事象を受信する。1つ又はそれ以上のキー事象が1つ又はそれ以上の方向キーの起動を示す場合、450において、所与のビデオ処理及び制御ユニット160、170は、所与の方向キーの各別々の起動に応答して予め決定された順序で現在アクティブのオブジェクトの表示を動かすことによって、ほぼ均等にフォーマット化されたグラフィカルユーザインターフェース190を更新する。例えば、グラフィカルユーザインターフェース190は、最初に、オブジェクトのセットを示し、オブジェクトの予め決定された1つが強調表示される。方向キーの各起動に応答して、強調表示は、方向キーが起動された特定のシーケンスに基づいて予め決定されたシーケンスでオブジェクト間を移動する。
【0019】
455において、1つ又はそれ以上のキー事象が「エンター」キーの起動を示す場合、ほぼ均等にフォーマット化されたグラフィカルユーザインターフェース190を生成している所与のビデオ処理及び制御ユニット160、170は、エンターキー事象に応答して現在アクティブのオブジェクトによって指定された機能を開始することになる。
【0020】
ステップ410において、グラフィカルユーザインターフェース190が実質的に順序付けされたフォーマットでオブジェクトを示しているかどうか、或いはオブジェクトが非対称フォーマットで示されているかどうかを判定することによって、本方法は、カーソルモード415−435と従来のオブジェクト−オブジェクトモード440−455との間を自動的に切り換えることができる。本方法はまた、1つ又はそれ以上の予め決定されたキー事象など、ユーザからの入力に応答してカーソルモードとオブジェクト−オブジェクトモードとの間を容易に切り換えることができる。ある場合には、テレビジョン110上でオブジェクトからオブジェクトに操作するのがより容易で及び/又はより迅速であり、他の場合には、当該オブジェクトに直接操作するのがより容易で及び/又はより迅速であることがあることに起因して、カーソルモードとオブジェクト−オブジェクトモードとの間の切り換えは有利とすることができる。
【0021】
テレビジョン上のグラフィカルユーザインターフェースが益々複雑になるにつれて、本発明の実施形態は、グラフィカルユーザインターフェースにおいてオブジェクト間を操作するための改善された技術を有利に提供する。本技術は、特別なデバイス又は別個のデバイスとは対照的に、何れかのリモートコントローラ上で特定のキー事象によって制御されるカーソル又は他の類似のウィジェットの概念を実施する。本技術は、テレビジョン及び他のコンテンツソースのグラフィカルユーザインターフェースの付近でスムーズ且つ直感的な操作を可能にする。本技術は更に、グラフィカルユーザインターフェースにおいてより非対称でフレキシブルな情報提示を可能にする。本技術は、既存のテレビジョン及びコンテンツソースの後方互換性を実現する。更に、本発明の実施形態は、既存のテレビジョン及び/又は他のコンテンツソースに対してソフトウェアアップグレードによって実施することができる。
【0022】
本発明の特定の実施形態の上述の説明は、例証及び説明の目的で提示された。これらは、本発明を網羅するものではなく、或いは本発明を開示された厳密な形式に限定するものではなく、上記の教示の観点から明らかに多くの修正形態及び変形形態が実施可能である。本実施形態は、本発明の原理及びその実用的応用を良好に説明するために選択され記載されており、これによって当業者は、本発明及び企図される特定の用途に合うような種々の修正を備えた種々の実施形態を最適に利用できるようになる。本発明の範囲は、添付の請求項及びこれらの均等形態によって定義されるものとする。
【符号の説明】
【0023】
110 テレビジョン
120 コンテンツソース
130 コンテンツソース
140 RC(リモコン装置)
150 ディスプレイ
160 ビデオ処理及び制御ユニット
170 ビデオ処理及び制御ユニット
180 制御パネル
190 GUI(グラフィカルユーザインターフェース)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビジョンにウィジェットとオブジェクトの何らかの組み合わせとを含むグラフィカルユーザインターフェースを出力する段階と、
リモコン装置から1つ又はそれ以上のキー事象を受信する段階と、
前記1つ又はそれ以上のキー事象が1つ又はそれ以上の方向キーの起動を示す場合、各方向キー起動に応答して固定距離だけ前記ウィジェットを動かすことによって、前記グラフィカルユーザインターフェースを更新する段階と、
前記1つ又はそれ以上のキー事象がエンターキーの起動を示す場合、前記ウィジェットが前記グラフィカルユーザインターフェースのオブジェクトに近接しているかどうかを判定する段階と、
前記ウィジェットが前記所与のオブジェクトに近接している場合、前記エンターキーの起動に応答して所与のオブジェクトによって指定された機能を開始する段階と、
を含む方法。
【請求項2】
前記ウィジェットが何れのオブジェクトにも近接していない場合、前記エンターキー事象を無視する段階を更に含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記グラフィカルユーザインターフェースを更新する段階が更に、押下されている前記所与の方向キーに応答して所与の方向キーに対応する所与の方向に連続した動きで前記ウィジェットを動かすことによって、前記グラフィカルユーザインターフェースを更新する段階を含み、
前記ウィジェットが移動する前記距離は、前記方向キーが押下されている時間に比例する、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ウィジェットがカーソルを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記オブジェクトが、メニューアイテム、サブメニューアイテム、アイコン、アプリケーションウィンドウ、サムネイル、及び制御バーの1つ又はそれ以上を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記機能が、テレビジョン、セットトップボックス、衛星受信機、デジタルビデオディスクプレーヤー、デジタルビデオレコーダ、ビデオカセットレコーダ、ゲーム機、及びハードディスクドライブからなるグループから選択されたコンテンツソースのオペレーションを選択又は制御することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ウィジェットが予め決定された区域に移動した時に、前記予め決定された区域に1つ又はそれ以上の付加的なオブジェクトを表示するように前記グラフィカルユーザインターフェースを更新する段階を更に含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
テレビジョンと、
複数の方向キー及びエンターキーを含む1つ又はそれ以上のキーのユーザによる起動に応答してキー事象を生成するリモコン装置と、
前記テレビジョン上にウィジェットを含むグラフィカルユーザインターフェースを生成するためのビデオ処理及び制御ユニットと、
を備え、
前記ウィジェットが、方向キー事象に応答して前記グラフィカルユーザインターフェースにおいて移動する、
システム。
【請求項9】
前記ビデオ処理ユニットが、エンターキー事象に応答して前記ウィジェットが前記グラフィカルユーザインターフェースのオブジェクトに近接しているかどうかを判定し、前記ウィジェットが前記所与のオブジェクトに近接している場合、前記エンターキー事象に応答して所与のオブジェクトによって指定された機能を開始する、
請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記テレビジョンが、前記ビデオ処理及び制御ユニットを含む、
請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記ビデオ処理及び制御ユニットを含むコンテンツソースを更に備える、
請求項8に記載のシステム。
【請求項12】
前記コンテンツソースが、セットトップボックス、衛星受信機、デジタルビデオディスクプレーヤー、デジタルビデオレコーダ、ビデオカセットレコーダ、ゲーム機、又はハードディスクドライブを含む、
請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記グラフィカルユーザインターフェースが、メニュー、メニューアイテム、サブメニュー、サブメニューアイテム、アイコン、アプリケーションウィンドウ、サムネイル、及び制御バーの1つ又はそれ以上を含む複数のオブジェクトを有する、
請求項8に記載のシステム。
【請求項14】
前記ウィジェットがカーソルを含む、
請求項8に記載のシステム。
【請求項15】
前記機能が、前記テレビジョン又はコンテンツソースのオペレーションを選択又は制御することを含む、
請求項8に記載のシステム。
【請求項16】
コンピューティングデバイス実行可能命令を含む1つ又はそれ以上のコンピューティングデバイスが読取可能な記録媒体であって、前記コンピューティングデバイス実行可能命令は、1つ又はそれ以上のプロセッサによって実行された時に、
テレビジョンにウィジェット及び複数のオブジェクトを含むグラフィカルユーザインターフェースを出力する段階と、
リモコン装置から1つ又はそれ以上のキー事象を受信する段階と、
前記1つ又はそれ以上のキー事象が、1つ又はそれ以上の方向キーの起動を示す場合、各方向キー起動に応答して固定距離だけ前記ウィジェットを動かすことによって、前記グラフィカルユーザインターフェースを更新する段階と、
前記1つ又はそれ以上のキー事象がエンターキーの起動を示す場合、前記ウィジェットが前記グラフィカルユーザインターフェースのオブジェクトに近接しているかどうかを判定する段階と、
前記ウィジェットが、前記所与のオブジェクトに近接している場合、前記エンターキーの起動に応答して所与のオブジェクトによって指定された機能を開始する段階と、
を含む方法を1つ又はそれ以上のデバイスに実行させるようにする、
ことを特徴とする1つ又はそれ以上のコンピューティングデバイスが読取可能な記録媒体。
【請求項17】
前記グラフィカルユーザインターフェースを生成するためのデータを受信する段階と、
前記グラフィカルユーザインターフェースが、実質的に順序付けされたフォーマット又は非対称フォーマットで前記複数のオブジェクトを示しているかどうかを判定する段階と、
前記グラフィカルユーザインターフェースが非対称フォーマットを有する場合、前記ウィジェット及び前記複数のオブジェクトを含む前記グラフィカルユーザインターフェースを出力する段階と、
前記1つ又はそれ以上のキー事象が1つ又はそれ以上の方向キーの起動を示す場合、各方向キー起動に応答して前記ウィジェットを動かすことによって、前記非対称フォーマットにされたグラフィカルユーザインターフェースを更新する段階と、
前記1つ又はそれ以上のキー事象がエンターキーの起動を示す場合、前記ウィジェットが前記非対称フォーマットにされたグラフィカルユーザインターフェースのオブジェクトに近接しているかどうかを判定する段階と、
前記ウィジェットが、前記非対称フォーマットにされたグラフィカルユーザインターフェースにおいて前記所与のオブジェクトに近接している場合、前記エンターキーの起動に応答して所与のオブジェクトによって指定された機能を開始する段階と、
を更に含む、
請求項16に記載の前記方法を実装する1つ又はそれ以上のコンピューティングデバイスが読取可能な記録媒体。
【請求項18】
前記グラフィカルユーザインターフェースがほぼ均等のフォーマットを有する場合、前記複数のオブジェクトを含む前記グラフィカルユーザインターフェースを出力する段階と、
前記1つ又はそれ以上のキー事象が1つ又はそれ以上の方向キーの起動を示す場合、各方向キー起動に応答して予め決定された順序で現在アクティブのオブジェクトの表示を動かすことによって、前記ほぼ均等にフォーマット化されたグラフィカルユーザインターフェースを更新する段階と、
前記ウィジェットが、前記非対称フォーマットにされたグラフィカルユーザインターフェースの前記所与のオブジェクトに近接している場合、前記エンターキーの起動に応答して前記現在アクティブのオブジェクトによって指定された機能を開始する段階と、
を更に含む、
請求項17に記載の前記方法を実装する1つ又はそれ以上のコンピューティングデバイスが読取可能な記録媒体。
【請求項19】
請求項18に記載の前記方法を実装する1つ又はそれ以上のコンピューティングデバイス可読媒体であって、
前記非対称フォーマットにされたグラフィカルユーザインターフェースの複数のオブジェクトが、メニュー、メニューアイテム、サブメニュー、サブメニューアイテム、アイコン、アプリケーションウィンドウ、サムネイル、及び制御バーの1つ又はそれ以上を含み、
前記ほぼ均等にフォーマット化されたグラフィカルユーザインターフェースの複数のオブジェクトが、メニューに配列された複数のメニューアイテム、サブメニューに配列された複数のサブメニューアイテム、複数のアイコン、又は複数のサムネイルを含む、
1つ又はそれ以上のコンピューティングデバイスが読取可能な記録媒体。
【請求項20】
前記ウィジェットがカーソルを含むことを特徴とする、請求項18に記載の前記方法を実装する1つ又はそれ以上のコンピューティングデバイスが読取可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【公表番号】特表2012−508426(P2012−508426A)
【公表日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−536305(P2011−536305)
【出願日】平成21年10月28日(2009.10.28)
【国際出願番号】PCT/US2009/005840
【国際公開番号】WO2010/056276
【国際公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【出願人】(593181638)ソニー エレクトロニクス インク (371)
【Fターム(参考)】