説明

テレビ電話装置及びその音量制御方法

【課題】 使用者が意識することなく、TV放送とテレビ電話との両音量が同一となるように自動調整可能としたテレビ電話装置を提供する。
【解決手段】 TV受信機4に接続されてこのTV受信機4を映像モニタ装置及び音声出力装置として使用するようにしたテレビ電話装置1において、TV受信機4によるTV放送受信時の音量を検出して記憶する第一の音量検出部(111,112,105,113)と、テレビ電話通話時におけるTV受信機4からの音声出力の音量を検出する第二の音量検出部(111,112,105)と、第一の音量検出部による記憶音量と、第二の音量検出部による検出音量とを比較して、この比較結果に応じてTV受信機4へ出力する音声信号のレベル制御をなす制御部(105,110)とを含むことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はテレビ電話装置及びその音量制御方法に関し、特にテレビジョン受信機に接続されてこのテレビジョン受信機を映像モニタ装置及び音声出力装置として使用するようにしたテレビ電話装置及びその音量制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
本発明に関連するこの種のテレビ電話装置について、図6を参照しつつ説明する。図6を参照すると、テレビ電話装置600には、使用者を撮像するためのビデオカメラ2と、同じく使用者の音声を取得するマイクロフォン3とが接続されている。また、このテレビ電話装置600には、通話相手の映像と音声を出力するために、一般のテレビジョン(TV)受信機4が接続されており、このTV受信機4が、テレビ電話の映像モニタ装置及び音声出力装置として使用されるようになっている。
【0003】
ビデオカメラ2は通話者を撮影し、そのデータをビデオ・デコーダ601に送信する。ビデオ・デコーダ601でデジタル信号に変換された映像データは、映像・音声コーデック603に入力される。マイクロフォン3に入力された音声は、A/Dコンバータ602にてデジタル信号に変換され、映像・音声コーデック603に送信される。
【0004】
映像・音声コーデック603では、ネットワークI/F(インタフェース)604の仕様に合わせて、映像データをMPEG2/MPEG4/H.264などのデータ形式に、音声データをG.711などのデータ形式に変換し、変換されたデータをネットワークI/F604に送信する。ネットワークI/F604はI/Pネットワーク網に接続され、送信データを通話相手に送信する。
【0005】
I/Pネットワーク網からネットワークI/F604を介して受信された通話相手からの受信データは、映像・音声コーデック607でデータ形式を変換された後、映像データがビデオ・エンコーダ608に、音声データがD/Aコンバータ609に、それぞれ送信される。ビデオ・エンコーダ608では、映像データをテレビジョン640の入力信号に合わせてNTSC信号などに変換し、映像信号をTV受信機4の外部入力端子に出力する。
【0006】
また、映像・音声コーデック607から出力される音声データは、D/Aコンバータ609に入力される。D/Aコンバータ609でアナログ信号に変換された音声信号は、テレビジョン640の外部入力端子に入力され、TV受信機4の内蔵スピーカから音声出力される。
【0007】
CPU605は、ビデオ・デコーダ601、A/Dコンバータ602、ビデオ・エンコーダ608、D/Aコンバータ609、映像・音声コーデック603,607の各種制御を行うものであるが、音声データのモニタ機能は行っていないものとする。
【0008】
なお、TV受信機能とテレビ電話機能との両機能を備えた通信装置や通信端末の例として、特許文献1〜3などが挙げられる。これら特許文献に開示の通信装置や通信端末は、上述したような本発明が対象とする装置、すなわち、TV受信機に接続されてこのTV受信機を映像モニタ装置及び音声出力装置として使用するようにしたテレビ電話装置ではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】WO2004/084527号公報
【特許文献2】特開平07−184174号公報
【特許文献3】特開平2009−060277号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
図6に示した本発明に関連するテレビ電話装置においては、次のような課題がある。すなわち、TV受信機内部のチューナから出力されるTV放送の音量とテレビ電話装置の音声出力のレベルが異なることがあるため、テレビ電話の着信がある毎に使用者がTV受信機の音量を手動で調整しなければならないという課題がある。
【0011】
本発明の目的は、使用者が意識することなく、TV放送とテレビ電話との両音量が同一となるように自動調整可能としたテレビ電話装置及びその音量制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明によるテレビ電話装置は、
テレビジョン受信機に接続されてこのテレビジョン受信機をテレビ電話の映像モニタ装置及び音声出力装置として使用するようにしたテレビ電話装置であって、
前記テレビジョン受信機によるテレビジョン放送受信時の音量を検出して記憶する第一の音量検出手段と、
テレビ電話通話時における前記テレビジョン受信機からの音声出力の音量を検出する第二の音量検出手段と、
前記第一の音量検出手段による記憶音量と、前記第二の音量検出手段による検出音量とを比較して、この比較結果に応じて前記テレビジョン受信機へ出力する音声信号のレベル制御をなす制御手段と、
を含むことを特徴とする。
【0013】
本発明による他のテレビ電話装置は、
テレビジョン受信機に接続されてこのテレビジョン受信機をテレビ電話の映像モニタ装置及び音声出力装置として使用するようにしたテレビ電話装置であって、
前記テレビジョン受信機によるテレビジョン放送受信時の音量を検出して記憶する第一の音量検出手段と、
テレビ電話通話時における前記テレビジョン受信機からの音声出力の音量を検出する第二の音量検出手段と、
前記第一の音量検出手段による記憶音量と、前記第二の音量検出手段による検出音量とを比較して、この比較結果をテレビ電話通話相手装置へ通知する通知手段と、
を含むことを特徴とする。
【0014】
本発明による音量制御方法は、
テレビジョン受信機に接続されてこのテレビジョン受信機を映像モニタ装置及び音声出力装置として使用するようにしたテレビ電話装置の音量制御方法であって、
前記テレビジョン受信機によるテレビジョン放送受信時の音量を検出して記憶する第一のステップと、
テレビ電話通話時における前記テレビジョン受信機からの音声出力の音量を検出する第二のステップと、
前記第一のステップによる記憶音量と、前記第二のステップによる検出音量とを比較して、この比較結果に応じて前記テレビジョン受信機へ出力する音声信号のレベル制御をなす制御ステップと、
を含むことを特徴とする。
【0015】
本発明による他の音量制御方法は、
テレビジョン受信機に接続されてこのテレビジョン受信機を映像モニタ装置及び音声出力装置として使用するようにしたテレビ電話装置の音量制御方法であって、
前記テレビジョン受信機によるテレビジョン放送受信時の音量を検出して記憶する第一のステップと、
テレビ電話通話時における前記テレビジョン受信機からの音声出力の音量を検出する第二のステップと、
前記第一のステップによる記憶音量と、前記第二のステップによる検出音量とを比較して、この比較結果をテレビ電話通話相手装置へ通知する通知ステップと、
を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、TV放送受信時の音量とテレビ電話通話時との音量が同一になるように自動的に調整しているので、使用者に手動でTV受信機の音量の調整を行わせることをなくすことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施の形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態において、TV放送受信時の音量を検出するための動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施の形態において、テレビ電話時の音量を調整するための動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の他の実施の形態を示すブロック図である。
【図5】本発明の他の実施の形態において、テレビ電話時の音量を調整するための動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明に関連するテレビ電話装置の例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施の形態を示すブロック図である。図1において、本発明の一実施の形態によるテレビ電話装置1は、TV受信機4の音声出力をモニタするためのマイクロフォン111とA/Dコンバータ112とを具備している。
【0019】
CPU105は、TV放送視聴時のTV受信機4のスピーカ音声出力をマイクロフォン111により取込み、その音量レベルを測定してメモリ113に記憶する。テレビ電話通話時には、CPU105は、マイクロフォン111により、テレビジョン140のスピーカ音声出力を取込み、その音量レベルを測定し、メモリ113に記憶したTV放送視聴時の音量と比較し、両音量が同一になるように出力アンプ110のゲインを調整する。
【0020】
このようにして、本発明では、TV放送視聴時のTV受信機4における音量とテレビ電話通話時の音量とが同一になるように自動的に調整しているので、使用者に手動でTV受信機4の音量の調整を行わせることをなくすことができる。
【0021】
上記は本発明の概略説明であったが、以下に、より詳細に説明する。図1において、ビデオカメラ2は、通話者を撮影してそのデータをビデオ・デコーダ101に送信する。ビデオ・デコーダ101でデジタル信号に変換された映像データは、映像・音声コーデック103に入力される。マイクロフォン3に入力された音声は、A/Dコンバータ102にてデジタル信号に変換され、映像・音声コーデック103とCPU105に送信される。
【0022】
映像・音声コーデック103では、ネットワークI/F104の仕様に合わせて、映像データをMPEG2/MPEG4/H.264などのデータ形式に、音声データをG.711などのデータ形式に、それぞれ変換し、これら変換データをネットワークI/F104に送信する。ネットワークI/F104はI/Pネットワーク網に接続され、送信データを通話相手に送信する。
【0023】
一方、I/Pネットワーク網からネットワークI/F104を介して受信された通話相手からの受信データは、映像・音声コーデック107でデータ形式を変換された後、映像データがビデオ・エンコーダ108に、音声データがD/Aコンバータ109に、それぞれ送信される。
【0024】
ビデオ・エンコーダ108では、映像データをTV受信機4の入力信号に合わせてNTSC信号などに変換し、映像信号をTV受信機4の外部入力端子に出力する。また、映像・音声コーデック107から出力される音声データは、CPU105とD/Aコンバータ109とに入力される。D/Aコンバータ109でアナログ信号に変換された音声信号は、出力アンプ110に入力される。
【0025】
出力アンプ110からの音声信号はTV受信機4の外部入力端子に入力され、TV受信機4の内蔵スピーカから音声出力される。出力アンプ110の利得は、CPU105により調整可能である。また、出力アンプ110の利得設定は、CPU105に接続されたメモリ113に保存されるものとする。
【0026】
このテレビ電話装置1には、環境音測定用のマイクロフォン111が具備されており、このマイクロフォン111の出力信号は、A/Dコンバータ112でデジタル信号に変換されてCPU105に入力される。
【0027】
更に、テレビジョン用リモコン150からの操作信号は、TV受信機4に入力されて、TV受信機4の各種操作が行われるが、同時に、テレビ電話装置1のリモコン受光部106にも入力されて、当該リモコンの操作内容がCPU105に送信される。
【0028】
以上、詳細に実施例の構成を述べたが、図1のビデオカメラ2、マイクロフォン3、TV受信機4及びテレビジョン用リモコン5は、当業者にとって良く知られており、また、本発明とは直接関係しないので、その詳細な説明は省略するものとする。
【0029】
なお、上記実施の形態では、音声出力をD/Aコンバータ109にてアナログ信号に変換し、出力アンプ110で利得調整を行い、TV受信機4にアナログ出力を行っているが、利得調整にデジタル・ボリュウムを使用し、TV受信機4にデジタル信号を出力しても良いものである。
【0030】
次に、図1のテレビ電話装置1の音量調整の動作を、図2及び図3に示すフローチャートを使用して説明する。先ず、図2のフローチャートに基づいて、使用者がテレビ電話装置1によるテレビ電話通話を行わず、TV受信機4によるTV放送を視聴している状態の音声出力レベルを測定する。
【0031】
テレビジョン用リモコン5の操作をCPU105で監視し、このリモコン5のボタンが押下されたことを検出し(ST201)、そのボタンが電源ボタン(ST202)もしくは音量アップボタン(ST203)であったら、CPU105は、A/Dコンバータ112の出力信号を読取り(ST204)、マイクロフォン111で収音された音声(TV受信機4の出力音声)の音量が、有音/無音閾値α以上か判断する(ST205)。
【0032】
閾値α以上の入力がある場合には、TV受信機4の電源がオンされていて、使用者がTV放送を視聴していると判定する。音量が閾値α以下であった場合には、TV受信機4の電源がオフされたと判定して処理を終了する。
【0033】
TV受信機4がテレビ放送試聴状態と判定された場合、CPU105は、A/Dコンバータ112の出力値を読込み(ST206)、一定時間の音量の平均値Vave1を算出した後(ST207)、処理を終了する。音量の平均値Vave1はメモリ113に保持される。
【0034】
音量変更の際に、音量アップのときにのみ処理を行い、音量ダウンでは処理を行わないのは、音量ダウンが一時的なミュート処理によるものである可能性があるためである。
【0035】
次に、テレビ電話通話時の動作を、図3に示すフローチャートを使用して説明する。テレビ電話通話状態になったら(ST301)、CPU105は、映像・音声コーデック107の音声出力を読込み(ST302)、相手の発音があるかどうか判定する(ST303)。相手側の発音が有る場合には、CPU105は、A/Dコンバータ102のデータを読出し(ST304)、自身側の発音があるかどうか判定する(ST305)。
【0036】
自身側の発音がない場合には、マイクロフォン111で収音された音は、TV受信機4のスピーカから出力された相手側音声と判断し、CPU105は、A/Dコンバータ112のデータを読出し(ST306)、相手側音声の平均値Vave2を算出する(ST307)。
【0037】
そして、メモリ113に保存されたテレビ放送受信時の音量の平均値Vave1と相手音声の平均値Vave2とを比較し(ST308)、TV放送音量より相手音声が小さい場合には、CPU105は、出力アンプ110の利得を上げ(ST309)、TV受信機4のスピーカから出力される相手音声の音量を大きくする。逆に、TV放送音量より相手音声が大きい場合には、CPU105は、出力アンプ110の利得を下げ(ST310)、TV受信機4のスピーカから出力される相手音声の音量を小さくする。
【0038】
この処理を通話終了(ST311)まで繰り返して行うことによって、テレビ電話音声の音量をTV放送受信時の音量に近づけることができることになるのである。
【0039】
通話終了時には、最終的に設定した出力アンプの利得をメモリ113に保存しておき、次回のTV電話時の初期値として使用することにより、次回の通話からは、最初から最適音量で通話が可能となる。また、相手先のマイクの感度や相手先の通話者とマイクの距離、回線の状況によってテレビ電話の音量が異なる場合があるため、利得設定を相手先別に保存・変更する構成としても良いことは明白である。
【0040】
このように、TV放送受信時の音量とテレビ電話通話時の音量とが同一になるよう自動的に調整しているので、使用者に手動でTV受信機の音量の調整を行わせる必要がなくなる。また、通話者の声の大きさや回線状況が異なり、送信されてくる音量レベルが異なる場合でも、TV放送受信時の音量に自動調整できるので、通話者毎にテレビジョンの音量を調整する手間を省くことができる。
【0041】
本発明の他の実施の形態として、その基本的構成は上記の通りであるが、音声のレベル調整のために、出力アンプの利得調整を行うのではなくて、通話相手先のマイク感度の調整をなすようにしても良い。その構成を図4に示している。
【0042】
図4の構成と図1の構成とを比較すると、図1における出力アンプ110が削除されて、マイクロフォン3の出力に接続されたマイクアンプ410が追加されている構成となっており、このマイクアンプ410は、CPU405より利得調整が可能となっている。
【0043】
また、CPU405は、ネットワークI/F404に接続されてI/Pネットワーク網を介して通話相手先のCPU(405)と通信が可能であるものとする。なお、本テレビ電話装置400を構成する他の構成要素は、図1に示したテレビ電話装置1の構成要素と同一であり、各要素の3桁の符号の末尾を同一として示している。
【0044】
本実施の形態においても、TV放送試聴時の音量測定は、先の実施の形態で説明した図2の手順で実施されるものとする。
【0045】
次に、テレビ電話通話時の動作を、図5に示すフローチャートを使用して説明する。ST501からST508までの動作は、図3のST301からST308までの動作と同一であり、よってその説明は省略する。本実施の形態では、相手先のマイクアンプ410の利得を調整することにより、音量の調整を行うことになる。
【0046】
TV放送音量より相手音声が小さい場合には、CPU405は、相手先のCPU405に対して、相手先のマイクアンプ410の利得を上げるようネットワークI/Fを介して通知を出し(ST509)、通知を受け取った相手先のCPU405は、当該マイクアンプの利得を上げる。
【0047】
逆に、TV放送音量より相手音声が大きい場合には、CPU405は、相手先のCPU405に対して、相手先のマイクアンプ410の利得を下げるようネットワークI/Fを介して通知を出し(ST510)、通知を受け取った相手先のCPU405は、当該マイクアンプの利得を下げる。
【0048】
この処理を通話終了(ST511)まで繰り返して行うことにより、テレビ電話音声の音量をTV放送受信時の音量に近づけることが可能となる。
【0049】
このように、本実施の形態では、相手先のマイク入力感度が最適化されるために、相手先のマイクの感度が高く、音声が大きく音が歪む場合にも、調整を行うことができ、歪のない明瞭な通話を実現できる。
【符号の説明】
【0050】
1,400 テレビ電話装置
2 ビデオカメラ
3,111,411 マイクロフォン
4 TV受信機
5 テレビジョン用リモコン
101,401 ビデオ・デコーダ
102,112,402,412 A/Dコンバータ
103,107,403,407 映像・音声コーデック
104,404 ネットワークI/F
105,405 CPU
106,406 リモコン受光部
108,408 ビデオ・エンコーダ
109,409 D/A
110 出力アンプ
113,413 メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビジョン受信機に接続されてこのテレビジョン受信機をテレビ電話の映像モニタ装置及び音声出力装置として使用するようにしたテレビ電話装置であって、
前記テレビジョン受信機によるテレビジョン放送受信時の音量を検出して記憶する第一の音量検出手段と、
テレビ電話通話時における前記テレビジョン受信機からの音声出力の音量を検出する第二の音量検出手段と、
前記第一の音量検出手段による記憶音量と、前記第二の音量検出手段による検出音量とを比較して、この比較結果に応じて前記テレビジョン受信機へ出力する音声信号のレベル制御をなす制御手段と、
を含むことを特徴とするテレビ電話装置。
【請求項2】
テレビジョン受信機に接続されてこのテレビジョン受信機を映像モニタ装置及び音声出力装置として使用するようにしたテレビ電話装置であって、
前記テレビジョン受信機によるテレビジョン放送受信時の音量を検出して記憶する第一の音量検出手段と、
テレビ電話通話時における前記テレビジョン受信機からの音声出力の音量を検出する第二の音量検出手段と、
前記第一の音量検出手段による記憶音量と、前記第二の音量検出手段による検出音量とを比較して、この比較結果をテレビ電話通話相手装置へ通知する通知手段と、
を含むことを特徴とするテレビ電話装置。
【請求項3】
前記第一の検出手段は、
前記テレビジョン受信機のリモートコントローラによる音量操作を検出して、この音量操作時における前記テレビジョン受信機からの音声出力の音量を検出し、記憶するようにしたことを特徴とする請求項1または2記載のテレビ電話装置。
【請求項4】
前記制御手段により制御された音声信号のレベルを、テレビ電話通話相手先毎に記憶する記憶手段を、更に含み、
前記制御手段は、前記記憶手段から前記テレビ電話通話相手先に対応するレベルを読出して前記テレビジョン受信機へ出力する音声信号のレベル制御をなすことを特徴とする請求項1記載のテレビ電話装置。
【請求項5】
テレビジョン受信機に接続されてこのテレビジョン受信機を映像モニタ装置及び音声出力装置として使用するようにしたテレビ電話装置の音量制御方法であって、
前記テレビジョン受信機によるテレビジョン放送受信時の音量を検出して記憶する第一のステップと、
テレビ電話通話時における前記テレビジョン受信機からの音声出力の音量を検出する第二のステップと、
前記第一のステップによる記憶音量と、前記第二のステップによる検出音量とを比較して、この比較結果に応じて前記テレビジョン受信機へ出力する音声信号のレベル制御をなす制御ステップと、
を含むことを特徴とする音量制御方法。
【請求項6】
テレビジョン受信機に接続されてこのテレビジョン受信機を映像モニタ装置及び音声出力装置として使用するようにしたテレビ電話装置の音量制御方法であって、
前記テレビジョン受信機によるテレビジョン放送受信時の音量を検出して記憶する第一のステップと、
テレビ電話通話時における前記テレビジョン受信機からの音声出力の音量を検出する第二のステップと、
前記第一のステップによる記憶音量と、前記第二のステップによる検出音量とを比較して、この比較結果をテレビ電話通話相手装置へ通知する通知ステップと、
を含むことを特徴とする音量制御方法。
【請求項7】
前記第一のステップは、
前記テレビジョン受信機のリモートコントローラによる音量操作を検出するステップと、
この音量操作時における前記テレビジョン受信機からの音声出力の音量を検出して記憶するステップとを有することを特徴とする請求項5または6記載の音量制御方法。
【請求項8】
前記制御ステップにより制御された音声信号のレベルを、テレビ電話通話相手先毎に記憶手段に記憶する記憶ステップと、
前記記憶手段から前記テレビ電話通話相手先に対応するレベルを読出して前記テレビジョン受信機へ出力する音声信号のレベル制御をなすステップとを、
更に含むことを特徴とする請求項6記載の音量制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−171864(P2011−171864A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−31919(P2010−31919)
【出願日】平成22年2月17日(2010.2.17)
【出願人】(000197366)NECアクセステクニカ株式会社 (1,236)
【Fターム(参考)】