説明

ディジタル装置

【課題】 ホームネットワークなど、実空間内に配置され互いにネットワークで結ばれたディジタル機器を特定する簡単なユーザインタフェースを提供する。
【解決手段】 指向性のない(広帯域な)ディジタルインタフェースと指向性のあるデジタルインタフェースとボタンをもち、その指向性とボタンを使って実空間内のディジタル機器を特定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は有線や無線のLANで互いに接続されたホームネットワークの内の機器を総合的に制御する新しいユーザインタフェースを提案するものである。
【背景技術】
【0002】
IEEE802.11(無線LAN)やUSB、IEEE1394などのディジタル通信手段を使って、家庭内の機器を互いに接続するホームネットワークが考えられている。そこでは、
● テレビと玄関のインターフォンを結んで、インターフォンの画像をテレビに表示する。
【0003】
● ゲーム機からホームゲートウェイを経由してインターネットにアクセスする。
【0004】
● デジタルカメラで撮影した画像をホームサーバに保存する。
などの応用が提案されている。
【0005】
又、従来例としては、例えば特許文献1と特許文献2をあげることが出来る。
【特許文献1】特開2001−128025号公報
【特許文献2】特表2005−501446号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来例において家庭内ネットワークに接続する機器が増えると、ユーザにとってできる事、やりたい事が増え、便利になるはずが、かえってその操作が煩雑になり、決して快適とは言えない環境となる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明では、“スティック”と呼ばれる新しいユーザ入力デバイスを提案する。このスティックを使って、第一のインタフェース手段と、空間的な指向性があることを特徴とする第二のインタフェース手段をもつディジタル装置に対し、上記第一のインタフェース手段の通信相手を上記第二のインタフェース手段を用いて識別する。
【0008】
言い換えると、本発明はIPアドレスなどの論理上のアドレスと実空間内でのディジタル装置との対応を巧妙に実現するものであり、これによりユーザは論理アドレスを意識することなく簡単に通信相手を特定することができる。
【発明の効果】
【0009】
以上説明した様に本発明では、“スティック”と呼ばれる新しいユーザ入力デバイスを提案する。このスティックを使って、第一のインタフェース手段と、空間的な指向性があることを特徴とする第二のインタフェース手段をもつディジタル装置に対し、上記第一のインタフェース手段の通信相手を上記第二のインタフェース手段を用いて識別する。
【0010】
言い換えると、本発明はIPアドレスなどの論理上のアドレスと実空間内でのディジタル装置との対応を巧妙に実現するものであり、これによりユーザは論理アドレスを意識することなく簡単に通信相手を特定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について実施例に基づいて説明する。
【0012】
第一の実施例
図1は本発明の概念を説明するスケッチである。105はスティックと呼ばれるユーザ入力デバイスであり、106はスティックについているボタンである。101はホームサーバ、103は壁掛けディスプレイであり、102、104はそれぞれの機器のスティックレシーバである。さてユーザはホームサーバ101に保存されている映画をディスプレイ103で見たいとする。ホームサーバ101とディスプレイ103はともにホームネットワークに接続されており、映画の動画データはホームネットワークを経由してディスプレイに表示することができる。しかしながら、ディスプレイで表示する対象はホームサーバのコンテンツだけではなく、図1では図示されていないが、同じくホームネットワークに無線で接続されているデジタルカメラやディジタルビデオカメラが持つ画像データもソースの候補である。そこでユーザはホームサーバ101のコンテンツをディスプレイに表示したいことを明示的に指定する必要がある。本発明ではスティック105を使ってユーザがその指示を具体化する。ユーザはスティック105を105−1の様にホームサーバ101に向ける。スティックレシーバ102はスティック105が向いたときに、ロールオーバで黄色に点灯し、ユーザにスティック105がちゃんとホームサーバ101の方向を向いていることをしらせる。ユーザがボタン106を押し下げる(ボタンダウンする)と、スティックレシーバ102は選択されたことを示すため黄色の点滅状態となる。ユーザはボタン106を押し下げた(ボタンダウンした)まま、スティックの向きを105−2に示す様にディスプレイ103の方にむける。その瞬間スティックレシーバ104はやはり黄色で点滅し、スティックがディスプレイ103の向きを向いていることをユーザに知らせる。そこで、ユーザはスティックがちゃんとディスプレイ103の向きを向いていることを確認でき、押し下げていたボタン106をボタンアップする。この一連の動作によりユーザは「なに」から「なに」へを指定することができ、ホームサーバ101をディスプレイ103に関連づけることが可能となる。例えばこの組み合わせのデフォルトアプリケーションを映画再生に指定しておくことにより、ユーザは極めて単純な操作で、デジタルビデオからの再生画像ではなく、また、ケーブルからの放送でもない、ホームサーバ101からの映画を見ることができる。この一連の操作はPCのグラフィックユーザインタフェースのマウスを使ったドラグアンドドロップを実空間内で実現するものである。
【0013】
それでは以下、この実施例をどの様にして実現したかを具体的に説明する。図2は図1の概念図を技術的に説明するブロック図であり、図1と同じ構成要素には同じ番号を付してある。101はホームサーバ、103はディスプレイであり、105はスティックである。ホームサーバ101内部の構成要素として、111はネットワーク手段であり本実施例では無線LANインタフェースを使用する。113はこのデバイスのメイン機能実現手段であり、ホームサーバ101の場合はハードディスクドライブとその制御部からなる記憶手段である。102はスティックレシーバ手段であり、その動作については後で詳述する。112は以上の構成要素全体を制御する制御手段であり、本実施例ではCPUを用いている。次にディスプレイ103内部の構成要素として、115はネットワーク手段でありホームサーバと同じく無線LANを用いている。117はこのデバイスのメイン機能実現手段であり、ディスプレイ103の場合はフラットディスプレイ表示部とその制御部からなる表示手段である。104はスティックレシーバ手段、116は以上の構成要素全体を制御する制御手段である。
【0014】
さてそれでは本実施例のスティックインタフェースの仕組みを説明する。本実施例のスティックインタフェースは最も単純なモデルであり、具体的にはレーザポインタユニットと受光ユニットを使って実現されている。その様子を図3に示す。スティック105の内部要素として、131はレーザポインタの発光をディジタル的に切替える発光処理部である。132は実際にレーザポインタの発光素子133をドライブするドライブユニットであり、133が発光素子である。発光素子は発光ダイオードとレンズから構成されており、発光ダイオードから発光した光はレンズで平行光となり、効率的な指向性を得ることができる。平行光となった光は光路134をとおってホームサーバ102のスティックレシーバに向かう。本実施例においては、スティック105はその発光時に二つの状態を持ち、ユーザからのボタン106を使った入力をもとに、発光処理部131によってその状態が切替えられる。本実施例における二つの状態とは、「連続発光」「間欠発光」の二つである。もちろん状態が複数あることが本質であり、それを実現するためには例えば波長が変化するのでも構わない。また、本発明の本質ではないが、実際の装置を考えると、スティックは「発行なし」の第三のモードをもち、手動あるいは自動で「発行なし」モードに移行することにより省電力を心がけるべきであろう。さて、ホームサーバ内のスティックレシーバ側では、135はフォトダイオード、136はその出力を増幅するアンプユニットである。このアンプユニットにはフィルタなどが内蔵されており、信号のS/Nをあげる工夫が施されている。137は受光の状態を検出する受光処理部であり、上で説明したスティックの二つの状態を検出することができる。すなわち「受光なし」以外に「連続発光を受光」、「間欠発光を受光」の二つの状態である。また受光処理部137はランプユニット139をドライブするドライバ138を経由してランプユニット139を制御できる。ここで、ランプの点灯の仕方には、「黄色発光」「黄色点滅発光」「緑色発光」「赤色発光」「発光なし」の5つの状態がある。受光処理部137は、フォトダイオード135での受光の状態をもとにランプ139の点灯を制御する。
【0015】
さて、図4のシーケンスを説明する図を用いて本実施例の動作を説明する。図4のシーケンスを説明する図は、スティック105、ホームサーバ101、ディスプレイ103の間の通信と動作を説明するものである。ここで、細い矢印は指向性のあるスティックインタフェースのやりとりを、太い矢印は無線LANのやりとりを示している。
【0016】
まず「C101」でユーザはスティック105をホームサーバ101に向ける。ホームサーバ101(正確にはホームサーバ101に付属のスティックレシーバ102)はスティック105からの連続光を受信するとロールオーバーで自身のランプを黄色で発光させる。次に「C102」でユーザはスティック105のボタン106を押し下げる。ホームサーバ101はスティック105からの間欠光を受信するので、自身のランプを黄色点滅で発光させる。次に「C103」でユーザはボタン106を押し下げたままスティック105の向きを(ディスプレイ103に向けようとして)ホームサーバ101からはずす。この時ホームサーバは間欠光状態のまま、受光を検知しなくなるので、そのことで自分がソース指定されたことを認識する。自分がソース指定されたことを認識したホームサーバ101はランプの黄色点滅を維持しつつ、「C104」において、第一のインタフェース(この場合は無線LAN)を経由して、そこにつながっているローカルネットワーク内の他の機器に自分がソース指定されたことをブロードキャストで知らせる。ディスプレイ103はそのブロードキャストを受けて、ホームサーバ101がソース指定されたことを認識する。次に「C105」でユーザはボタン106を押し下げたまま、スティック105の向きをディスプレイ103に向ける。ディスプレイ103(正確にはディスプレイ103に付属するスティックレシーバ104)はスティック105からの間欠光を受光するので、自分がディスティネーション指定されたことを認識し、自身のランプを緑色で発光させる。次に「C107」において、ディスプレイ103はホームサーバ101に対し、自分がディスティネーションであることを通知し、かつネットワーク内の他の機器に対し、先ほどのホームサーバ101のソース指定を解除するブロードキャストを行う。「C107」においてホームサーバ101はディスティネーションがディスプレイ103に指定されたことを知り、自身のランプの黄色点滅をやめる。次に「C108」においてディスプレイ103はホームサーバ101に対しサービス、この場合は映画データの送出、を要求する。ホームサーバ101は「C109」でディスプレイ103に対するサービスを開始し、「C200」でサービスを終了する。
【0017】
以上説明した様にユーザはスティックを用いて極めて容易に実空間内に配置された機器の特定を行うことができ、この一連の操作によってPCのグラフィックユーザインタフェースのマウスを使ったドラグアンドドロップを実空間内で実現することができる。また、同様の操作によって、ボタンのダウン/アップ動作によるクリックやダブルクリックも実現することができる。たとえば、スティックをディスプレイ103に向けてクリックすることにより、ディスプレイ103は自分がソースでかつディスティネーション指定されたことを知り、関連づけられたデフォルトのアプリケーション、ここではたとえば地上波放送を見る、を実行することができる。
【0018】
第二の実施例
図5を用いて、第二の実施例の概念を説明する。第一の実施例においては105をスティックとして用いたが、第二の実施例では代わりに、図6に示す、高機能タイプの800をスティックとして用いる。図6において、802はテンキー、803はスティックのボタン、804は表示パネルで本実施例では液晶パネルを用いる、805は平行光を発行するスティックの発行部、806はスティックに付属する無線LANのアンテナ、807は十字キーであり液晶パネル804に表示されるカーソルを移動するのに用い、808はオルタネートキーである。さてユーザは第一の実施例と同様に図5に示されるホームサーバ101に保存されている映画をディスプレイ103で見たいとする。ホームサーバ101とディスプレイ103はともにホームネットワークに接続されており、映画の動画データはホームネットワークを経由してディスプレイに表示することができる。しかしながら、ディスプレイで表示する対象はホームサーバのコンテンツだけではなく、図1では図示されていないが、同じくホームネットワークに無線で接続されているデジタルカメラやディジタルビデオカメラが持つ画像データもソースの候補であることは第一の実施例と同じである。本実施例ではスティック800を使ってユーザがその指示を具体化する。ユーザはスティック800をホームサーバ101に向ける。スティックレシーバ102はスティック800が向いたときに、ロールオーバで黄色に点灯し、ユーザにスティック800がちゃんとホームサーバ101の方向を向いていることをしらせる。ユーザがボタン803を押し下げる(ボタンダウンする)と、スティックレシーバ102は選択されたことを示すため黄色の点滅状態となる。ユーザはボタン803を押し下げた(ボタンダウンした)まま、スティックの向きをディスプレイ103の方にむける。その瞬間スティックレシーバ104はやはり黄色で点滅し、スティックがディスプレイ103の向きを向いていることをユーザに知らせる。そこで、ユーザはスティックがちゃんとディスプレイ103の向きを向いていることを確認でき、押し下げていたボタン803をボタンアップする。この一連の動作によりユーザは「なに」から「なに」へを指定することができ、ホームサーバ101をディスプレイ103に関連づけることが可能となる。次にホームサーバ101に保存されているコンテンツの中で何をディスプレイで見たいかを選択する。第一の実施例では、シンプルなスティックを用いていたため、デフォルトアプリケーションしか実行できなかったが、本実施例ではさらに高度な設定ができる。上の動作の中でボタンアップしたタイミングで、スティック800はホームサーバ101から実行可能な動作を取得し、スティック800の表示パネル上に図7の様に表示する。この表示は同時にディスプレイ103の画面に表示することもできる。ユーザは十字キーを用いて、カーソルを移動させ、自分の望むコンテンツの再生を指定する。ユーザはこの一連の極めて単純かつ直感的にわかりやすい操作で、デジタルビデオからの再生画像ではなく、また、ケーブルからの放送でもない、ホームサーバ101からの映画を見ることができる。
【0019】
図8に本実施例のスティック800のブロック図を示す。811は無線LAN処理部、806はそのアンテナである。812は光ポインタ処理部、805はその発光部であり、この部分は第一の実施例で説明したシンプルスティックに相当する部分である。804は表示部、813はスティック内部を制御するCPUであり、無線LAN処理部811および光ポインタ処理部812と内部バス814で結ばれている。また、CPU813にはボタン803、オルタネートキー808、テンキー802、十字キー807がそれぞれ接続されている。
【0020】
さて、図9のシーケンスを説明する図を用いて本実施例の動作を説明する。図9のシーケンスを説明する図は、スティック800、ホームサーバ101、ディスプレイ103の間の通信と動作を説明するものである。ここで、細い矢印は指向性のあるスティックインタフェースのやりとりを、太い矢印は無線LANのやりとりを示している。
【0021】
まず「C501」でユーザはスティック800をホームサーバ101に向ける。ホームサーバ101(正確にはホームサーバ101に付属のスティックレシーバ102)はスティック800からの連続光を受信するとロールオーバーで自身のランプを黄色で発光させる。次に「C502」でユーザはスティック800のボタン803を押し下げる。ホームサーバ101はスティック800からの間欠光を受信するので、自身のランプを黄色点滅で発光させる。次に「C503」でユーザはボタン803を押し下げたままスティック800の向きを(ディスプレイ103に向けようとして)ホームサーバ101からはずす。この時ホームサーバは間欠光状態のまま、受光を検知しなくなるので、自分がソース指定されたことを認識することができる。そこで、ランプの黄色点滅を維持しつつ、「C504」において、第一のインタフェース(この場合は無線LAN)を経由して、そこにつながっているローカルネットワーク内の他の機器に自分がソース指定されたことをブロードキャストで知らせる。ディスプレイ103はそのブロードキャストを受けて、ホームサーバ101がソース指定されたことを認識する。次に「C505」でユーザはボタン803を押し下げたまま、スティック800の向きをディスプレイ103に向ける。ディスプレイ103(正確にはディスプレイ103に付属するスティックレシーバ104)はスティック800からの間欠光を受光するので、自分がディスティネーション指定されたことを認識し、自身のランプを緑色で発光させる。次に「C507」において、ディスプレイ103はホームサーバ101に対し、第一のネットワークを経由して、自分がディスティネーションであることを通知し、かつネットワーク内の他の機器に対し、先ほどのホームサーバ101のソース指定を解除するブロードキャストを行う。「C507」においてホームサーバ101はディスティネーションがディスプレイ103に指定されたことを知り、自身のランプの黄色点滅をやめる。次に「C508」においてサーバ101はスティック800に対し、第一のネットワークを経由してディスプレイ105に提供しうるサービスのリストを通知する。このサービスは、本実施例の場合は、図7に示すようにコンテンツの内容である。スティック800は受け取ったサービスリストを自身のパネルに表示して、ユーザからの入力によって、サービスを決定、「C509」でその選択したサービスをサーバ101に通知する。ホームサーバ101は「C510」でディスプレイ103に対するサービスを開始し、「C600」でサービスを終了する。
【0022】
以上説明した様にユーザはスティックを用いて極めて容易に実空間内に配置された機器の特定を行い、かつその機器のサービスを設定することができる。
【0023】
他の実施例
さて、これまでの実施例では装置の第一のインタフェース手段として、無線LANで説明したが、本発明ではむろんこれに限定されるものではない。指向性のあり/なし、有線/無線にかかわらず全てのディジタルインタフェースが第一のインタフェースとなり得る。また、第二のインタフェース手段としてレーザポインタと受光素子の組合せなどで説明したが、むろんこれらに限定されるものではなく、全ての指向性のあるインタフェース手段が第二のインタフェース手段となりうる。また、機器の識別シーケンスも第一の実施例に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】第一の実施例の概念を示す図
【図2】第一の実施例を説明するブロック図
【図3】第一の実施例のスティックインタフェースを説明する図
【図4】第一の実施例を説明するシーケンス図
【図5】第二の実施例の概念を示す図
【図6】第二の実施例のスティックの外観図
【図7】第二の実施例のスティックのパネル表示
【図8】第二の実施例のスティックのブロック図
【図9】第二の実施例を説明するシーケンス図
【符号の説明】
【0025】
101 ホームサーバ
102 ホームサーバに付属するスティックレシーバ
103 壁掛けディスプレイ
104 壁掛けディスプレイに付属するスティックレシーバ
105 スティック
106 スティックのボタン
111 ホームサーバのネットワーク手段
112 ホームサーバの制御手段
113 ホームサーバの記憶手段
115 ディスプレイのネットワーク手段
116 ディスプレイの制御手段
117 ディスプレイの表示手段
131 発光処理部
132 ドライバ
133 発光手段
134 平行光
135 受光手段
136 アンプ
137 受光処理部
138 ランプのドライバ
139 タリーランプ
800 第二の実施例のスティック
802 テンキー
803 スティックのボタン
804 表示パネル
805 平行光を発行する発行部
806 無線LANのアンテナ
807 十字キー
808 オルタネートキー
811 無線LAN処理部
812 光ポインタ処理部
813 CPU
814 内部バス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ通信を行う第一のインタフェース手段と、指向性があることを特徴とする第二のインタフェース手段をもつディジタル装置であって、上記第一のインタフェース手段の通信相手を上記第二のインタフェース手段をからの入力をもって決定することを特徴とするディジタル装置。
【請求項2】
請求項1のディジタル装置を含むネットワーク。
【請求項3】
請求項1のディジタル装置であって、その第二のインタフェース手段は、入力信号のない状態のほかに、第一、第二の二つの受信状態をもち、この二つの状態から、上記第一のインタフェース手段の通信相手を決定することを特徴とするディジタル装置。
【請求項4】
請求項3のディジタル装置を含むネットワーク。
【請求項5】
請求項3のディジタル装置であって、加えて表示手段をもち、その表示手段は第一、第二、第三の三つの表示状態をもち、その第二のインタフェース手段の受信状態が、第一の受信状態の場合は第一の表示状態を表示し、第二の受信状態の場合は第二の表示状態を表示し、受信信号なしの場合は第三の表示状態を表示することを特徴とするディジタル装置。
【請求項6】
請求項5のディジタル装置を含むネットワーク。
【請求項7】
請求項5のディジタル装置であって、その第三の表示状態は表示手段はなにも表示しない状態であることを特徴とするディジタル装置。
【請求項8】
請求項7のディジタル装置を含むネットワーク。
【請求項9】
無線で指向性のある送信手段と、その送信手段の送信状態を切り替える入力手段をもつディジタル装置であって、その送信手段は送信していない状態のほかに、第一、第二の少なくとも二つの送信状態をもち、また上記入力手段が第一、第二の少なくとも二つの入力状態をもち、その第一の入力状態の時に第一の送信状態の送信を行い、第二の入力状態の時に第二の送信状態の送信を行うことを特徴とするディジタル装置。
【請求項10】
請求項9のディジタル装置であって、その指向性のある送信手段の状態を切り替える入力手段はボタン入力手段であり、そのボタン入力手段はボタンが押し下げられた状態を第一の入力手段とし、ボタンが押し下げられていない状態を第二の入力状態とすることを特徴とするディジタル装置。
【請求項11】
無線で指向性のある送信手段と、その送信手段の送信状態を切り替える入力手段をもつ第一のディジタル装置と、データ通信を行う第一のインタフェース手段と、指向性があることを特徴とする第二のインタフェース手段をもつ第二のディジタル装置との組み合わせであって、その第一のディジタル装置の入力手段に従って、第一のディジタル装置の送信手段の状態が切り替わり、その第一のディジタル装置の送信手段の送信状態によって、第二のディジタル装置の第二のインターフェースの入力状態が切り替わり、その第二のディジタル装置の第二のインタフェースの入力手段によって、第二のディジタル装置の第一のインタフェースの通信相手が決定することを特徴とするディジタル装置の組み合わせ。
【請求項12】
請求項11のディジタル装置の組み合わせを含むネットワーク。
【請求項13】
請求項11のディジタル装置の組み合わせであって、上記第一のディジタル装置の送信手段は送信していない状態のほかに、第一、第二の少なくとも二つの送信状態をもち、また上記第一のディジタル装置の入力手段が第一、第二の少なくとも二つの入力状態をもち、また上記第二のディジタル装置の第二のインタフェース手段は入力信号のない状態のほかに、第一、第二の少なくとも二つの受信状態をもつような第一、第二のディジタル装置の組み合わせにおいて、上記第一のディジタル装置の入力手段の状態が第一の状態の時に、上記第一のディジタル装置の送信手段が第一の送信状態の信号を送信し、上記第二のディジタル装置の第二のインタフェース手段がその信号を受信して、上記第一の受信状態となり、また、上記第一のディジタル装置の入力手段の状態が第二の状態の時に、上記第一のディジタル装置の送信手段が第二の送信状態の信号を送信し、上記第二のディジタル装置の第二のインタフェース手段がその信号を受信して、上記第二の受信状態となることを特徴とするディジタル装置の組み合わせ。
【請求項14】
請求項13のディジタル装置の組み合わせを含むネットワーク。
【請求項15】
請求項13のディジタル装置の組み合わせであって、その第一のディジタル装置の入力手段はボタン入力手段であり、そのボタン入力手段はボタンが押し下げられた状態を第一の入力手段とし、ボタンが押し下げられていない状態を第二の入力状態とすることを特徴とするディジタル装置の組み合わせ。
【請求項16】
請求項15のディジタル装置の組み合わせを含むネットワーク。
【請求項17】
請求項15のディジタル装置の組み合わせであって、上記第二のディジタル装置は加えて表示手段をもち、その表示手段は第一、第二、第三の三つの表示状態をもち、その第二のインタフェース手段の受信状態が、第一の受信状態の場合は第一の表示状態を表示し、第二の受信状態の場合は第二の表示状態を表示し、受信信号なしの場合は第三の表示状態を表示することを特徴とするディジタル装置の組み合わせ。
【請求項18】
請求項17のディジタル装置の組み合わせを含むネットワーク。
【請求項19】
無線で指向性のある送信手段と、その送信手段の送信状態を切り替える入力手段をもつ第一のディジタル装置と、データ通信を行う第一のインタフェース手段と、指向性があることを特徴とする第二のインタフェース手段をもつ第二のディジタル装置と、同じくデータ通信を行う第一のインタフェース手段と、指向性があることを特徴とする第二のインタフェース手段をもつ第三のディジタル装置の三つのディジタル装置の組み合わせであって、その第一のディジタル装置の入力手段に従って、第一のディジタル装置の送信手段の状態が切り替わり、その第一のディジタル装置の送信手段の送信状態によって、第二、第三のディジタル装置の第二のインターフェースの入力状態が切り替わり、その第二、第三のディジタル装置の第二のインタフェースの入力手段によって、第二のディジタル装置の第一のインタフェースの通信相手が第三のディジタル装置の第一のインタフェースに決定することを特徴とする三つのディジタル装置の組み合わせ。
【請求項20】
請求項19のディジタル装置の組み合わせを含むネットワーク。
【請求項21】
請求項19のディジタル装置の組み合わせであって、
上記第一のディジタル装置の送信手段は送信していない状態のほかに、第一、第二の少なくとも二つの送信状態をもち、
また上記第一のディジタル装置の入力手段が第一、第二の少なくとも二つの入力状態をもち、
また上記第二のディジタル装置の第二のインタフェース手段は入力信号のない状態のほかに、第一、第二の少なくとも二つの受信状態をもち、
また上記第三のディジタル装置の第二のインタフェース手段は入力信号のない状態のほかに、第一、第二の少なくとも二つの受信状態をもつような、第一、第二、第三のディジタル装置の組み合わせにおいて、
上記第一のディジタル装置の入力手段の状態が第一の状態の時に、上記第一のディジタル装置の送信手段が第一の送信状態の信号を送信し、上記第二のディジタル装置の第二のインタフェース手段がその信号を受信して、上記第一の受信状態となり、
その後、上記第一のディジタル装置の入力手段の状態が第二の状態になり、それに従い上記第一のディジタル装置の送信手段が第二の送信状態の信号を送信し、上記第二のディジタル装置の第二のインタフェース手段がその信号を受信して、上記第二の受信状態となり、
その後、上記第一のディジタル装置の入力手段の状態は第二の状態のままで、すなわち上記第一のディジタル装置の送信手段も第二の送信状態の信号を送信したままで、上記第三のディジタル装置の第二のインタフェース手段がその信号を受信して、上記第二の受信状態となり、
その後、上記第一のディジタル装置の入力手段の状態が再び第一の状態となり、それに従い上記第一のディジタル装置の送信手段も第二の送信状態の信号を送信し、上記第三のディジタル装置の第二のインタフェース手段がその信号を受信して、上記第一の受信状態となる
ことを特徴とする三つのディジタル装置の組み合わせ。
【請求項22】
請求項21のディジタル装置の組み合わせを含むネットワーク。
【請求項23】
請求項21の三つのディジタル装置の組み合わせであって、その第一のディジタル装置の入力手段はボタン入力手段であり、そのボタン入力手段はボタンが押し下げられた状態を第一の入力手段とし、ボタンが押し下げられていない状態を第二の入力状態とすることを特徴とする三つのディジタル装置の組み合わせ。
【請求項24】
請求項23のディジタル装置の組み合わせを含むネットワーク。
【請求項25】
請求項23の三つのディジタル装置の組み合わせであって、上記第二、第三のディジタル装置は加えて表示手段をもち、それらの表示手段は第一、第二、第三の三つの表示状態をもち、その第二のインタフェース手段の受信状態が、第一の受信状態の場合は第一の表示状態を表示し、第二の受信状態の場合は第二の表示状態を表示し、受信信号なしの場合は第三の表示状態を表示することを特徴とするディジタル装置の組み合わせ。
【請求項26】
請求項25のディジタル装置の組み合わせを含むネットワーク。
【請求項27】
無線で指向性のある送信手段をもつ第一のディジタル装置と、無線で指向性のある送信手段から送信された信号を受信する受信手段をもつ第二、第三のディジタル装置の組み合わせであって、第一の装置が第二の装置の方向をむき、第一の装置から送信された指向性のある信号を第二の装置が受信し、その後、第一の装置が第三の装置の方向を向き、第一の装置から送信された指向性のある信号を第三の装置が受信することによって、第二の装置と第三の装置が関連づけられることを特徴とするディジタル装置の組み合わせ。
【請求項28】
請求項27のディジタル装置の組み合わせを含むネットワーク。
【請求項29】
無線で指向性のある送信手段から送信された信号を受信する第一のインタフェース手段と、データ送信を行う第二のインタフェース手段をもつ第一ディジタル装置と、無線で指向性のある送信手段から送信された信号を受信する第一のインタフェース手段と、データ受信する第二のインタフェース手段をもつ第二のディジタル装置の組み合わせであって、指向性のある信号を第一の装置が受信し、その後、その指向性のある信号を第二の装置が受信した場合に、第一の装置から第二の装置にデータ送信を開始することを特徴とするディジタル装置の組み合わせ。
【請求項30】
請求項29のディジタル装置の組み合わせを含むネットワーク。
【請求項31】
無線で指向性のある送信手段から送信された信号を受信する第一のインタフェース手段と、データ通信を行うネットワークに接続されている第二のインタフェース手段と、さらに上記ネットワークを経由して接続されている通信相手となる装置とをもつディジタル装置であって、指向性のある信号を第一のインタフェース手段が受信したのちに、第二のインタフェース手段を経由して、上記通信相手の装置からデータ送信情報を受信したときに、上記通信相手の装置とのデータ通信を開始することを特徴とするディジタル装置。
【請求項32】
請求項31のディジタル装置の組み合わせを含むネットワーク。
【請求項33】
無線で指向性のある送信手段から送信された信号を受信する第一のインタフェース手段と、データ通信を行うネットワークに接続されている第二のインタフェース手段と、さらに上記ネットワークを経由して接続されている通信相手となる装置とをもつディジタル装置であって、第二のインタフェースを経由して、上記通信相手の装置からのデータ通信情報を受信したのちに、指向性のある信号を第一のインタフェース手段が受信したときに、上記通信相手の装置とのデータ通信を開始することを特徴とするディジタル装置。
【請求項34】
請求項33のディジタル装置の組み合わせを含むネットワーク。
【請求項35】
主たる機能実現手段と、無線で指向性のある送信手段から送信された信号を受信する受信手段とをもつディジタル装置であって、上記受信手段は、第一および第二の信号状態を区別して受信でき、上記受信手段が、第一の信号状態を受信したのち、ある定められた短時間の間に、第二の信号状態、再び第一の信号状態を受信したときに、主たる機能実現手段の主機能を実行することを特徴とするディジタル装置。
【請求項36】
請求項35のディジタル装置であって、その主たる機能実現手段が、情報出力手段であり、その主機能が情報出力であることを特徴とする出力装置。
【請求項37】
請求項36のディジタル装置であって、その情報出力手段が、ディスプレイ表示手段であり、その主機能である情報出力がディスプレイ表示であることを特徴とするディスプレイ装置。
【請求項38】
請求項36のディジタル装置であって、その情報出力手段が、印刷出力手段であり、その主機能である情報出力が印刷であることを特徴とする印刷装置。
【請求項39】
請求項35のディジタル装置であって、その主たる機能実現手段が、情報入力手段であり、その主機能が情報入力であることを特徴とする入力装置。
【請求項40】
請求項39のディジタル装置であって、その情報入力手段が、カメラ撮影手段であり、その主機能がカメラ撮影であることを特徴とする撮影装置。
【請求項41】
請求項35のディジタル装置であって、その主たる機能実現手段が、情報保存手段であり、その主機能が情報保存手段への情報書き込みであることを特徴とする保存装置。
【請求項42】
請求項35のディジタル装置であって、その主たる機能実現手段が、情報保存手段であり、その主機能が情報保存手段からの情報読み出しであることを特徴とする保存装置。
【請求項43】
請求項35のディジタル装置であって、その主たる機能実現手段が複数の主機能を持ち、その受信手段への入力によって、その複数の機能のうちの第一および第二の異なる機能を実行することを特徴とするディジタル装置。
【請求項44】
請求項43のディジタル装置であって、その受信手段が、第一の信号状態を受信したのち、ある定められた短時間の間に、第二の信号状態、再び第一の信号状態を受信したときに、主たる機能実現手段の第一の主機能を実行し、ある定められた短時間の間に、第二の信号状態、再び第一の信号状態、再び第二の信号状態、みたび第一の信号状態を受信したときに、主たる機能実現手段の第二の主機能を実行することを特徴とするディジタル装置。
【請求項45】
請求項44のディジタル装置であって、その主たる機能実現手段が、カメラ撮影手段であり、その第一の主機能が静止画撮影であり、第二の主機能が動画撮影開始であることを特徴とする撮影装置。
【請求項46】
請求項35のディジタル装置であって、そのディジタル装置は複数の機能実現手段と複数の主機能を持ち、その受信手段への入力によって、その複数の機能のうちの第一および第二の異なる機能を実行することを特徴とするディジタル装置。
【請求項47】
請求項46のディジタル装置であって、その受信手段が、第一の信号状態を受信したのち、ある定められた短時間の間に、第二の信号状態、再び第一の信号状態を受信したときに、主たる機能実現手段の第一の主機能を実行し、ある定められた短時間の間に、第二の信号状態、再び第一の信号状態、再び第二の信号状態、みたび第一の信号状態を受信したときに、主たる機能実現手段の第二の主機能を実行することを特徴とするディジタル装置。
【請求項48】
請求項47のディジタル装置であって、その複数の主たる機能実現手段が、カメラ撮影手段と保存手段とディスプレイ表示手段であり、その第一の主機能がカメラ撮影および撮影された情報の保存手段への記録であり、第二の主機能が保存された情報のディスプレイ手段での表示であることを特徴とするディジタル装置。
【請求項49】
無線で指向性のある信号を送信できる第一のインタフェース手段と、データ通信ができる第二のインタフェース手段と、表示手段とをもつディジタル装置であって、第一のインタフェースの指向性により、指定した通信相手から、その通信相手が提供できる機能リスとを取得し、上記表示手段に表示することを特徴とするディジタル装置。
【請求項50】
請求項39のディジタル装置であって、その情報入力手段が、印刷物のスキャニング手段であり、その主機能が印刷物のスキャニングであることを特徴とするスキャナ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−246026(P2006−246026A)
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−58922(P2005−58922)
【出願日】平成17年3月3日(2005.3.3)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】