説明

ディスク装置

【課題】 部品、設備費及び工数の削減によるコストダウンを図ること。
【解決手段】 ディスクをターンテーブルと同心状に位置決めするためのスライド枠を前
段位置と後段位置とに選択的にロックするための連結レバー14が支軸15を介して可動
枠8に回動可能に配置され、前記支軸15が、円柱状軸本体59と、該軸本体59の一端
面に同心状に一体突設したタップタイト60と、その軸本体59の他端面に一体形成した
軸本体59よりも大径の頭部61とを有し、該頭部61の端面に操作凹部62が形成され
ており、軸本体59に連結レバー14の支軸孔51を嵌合させた状態で、操作凹部62に
係合する工具を操作してタップタイト60を可動枠8の支持孔50にねじ込む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばDiscスロットイン機構方式のBlu−ray Disc式ディス
ク装置(レコーダまたはプレーヤ)に関し、特に、部品、設備費及び工数の削減によるコ
ストダウンを図るようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
図4〜図6はDiscスロットイン機構方式のBlu−ray Disc式ディスク装
置を示すものであって、図4は直径8cmの小形ディスクDa(及び12cmの大形ディ
スクDb)のスロットイン状態を示す平面図、図5(a)は同状態の中央縦断面図、図5
(b)は同状態の要部の縦断面図、図6(a)は同クランプ状態の中央縦断面図、図6(
b)は同状態の要部の縦断面図である。
【0003】
図4及び図5において、前記ディスク装置は、ボトムシャーシ1Aと、該ボトムシャー
シ1Aに被せた蓋板1Bとからなるローダーシャーシ1を有し、該ローダーシャーシ1の
前面にディスクDa,Dbをスロットインa及びスロットアウトbするためのディスク挿
入口2が形成され、ボトムシャーシ1Aにターンテーブル3付きスピンドルモータ4とガ
イド軸5に沿って移動可能な光ピックアップ6とが配置され、蓋板1Bの中央開口部1a
内に配置されて該蓋板1Bに枢支軸7を中心に矢印c,d方向に回動可能に枢支された可
動枠8が設けられ、ターンテーブル3に対向してクランパ9が可動枠8に一定範囲内移動
可能に取り付けられ、該可動枠8を矢印c方向に引っ張るばね10が設けられている。
【0004】
前記可動枠8に長孔11がスロットインa方向に沿って貫設され、その可動枠8の裏面
側で長孔11にスライド可能に係合するスライド枠12が設けられ、該スライド枠12に
ディスク位置決め片12aが一体突設されている。
【0005】
前記可動枠8の表面側に連結レバー14が支軸15を中心にe,f方向に回動可能に配
置され、該連結レバー14の一端に貫設した長孔状連結孔16をスライド枠12に一体突
設した連結片12bに回動可能に嵌合させることにより、連結レバー14とスライド枠1
2とが連動連結されている。
【0006】
前記連結レバー14の他端に支軸15を中心にして円弧状ロック孔17が貫設され、該
ロック孔17の外周側縁の両端に一対のロック溝17a,17bが凹設され、連結レバー
14を矢印f方向に引っ張るばね18が設けられている。
【0007】
前記蓋板1Bの表面側にロックレバー20が支軸21を中心に矢印g,h方向に回動可
能に配置され、該ロックレバー20の一端に突設したロックピン22がロック孔17から
いずれか一方のロック溝17a(または17b)に嵌入され、そのロックレバー20の他
端に突設したロック解除ピン23が蓋板1Bの貫通孔24を通ってディスク挿入口2内に
挿通され、ロックレバー20を矢印h方向に引っ張るばね25が設けられている。
【0008】
図4及び図5(b)に示すように、前記ローダーシャーシ1内の一側縁に沿ってスライ
ドカム27が矢印a,b方向にスライド可能に配置され、該スライドカム27の基端側に
貫設したカム溝28aと、可動枠8の一側縁に突設されてカム溝28aに嵌入するカムピ
ン28bとからなるカム機構28が設けられている。
【0009】
図5(b)に示すように、スライドカム27の先端側に貫設した長孔30の内側縁にカ
ムラック31が形成され、該カムラック31に噛合して駆動モータ(図示せず)により正
逆駆動される駆動ピニオン32が設けられている。
【0010】
図4及び図5に示すように、前記ディスク挿入口2に接近して蓋板1Bの裏面にガイド
板34が配置されると共に、該ガイド板34に対向してボトムシャーシ1A側に揺動フラ
ップ35が設けられており、該揺動フラップ35は、板金からなり、矢印a,b方向とは
直交する方向に延びて枢支軸36を中心に矢印i,j方向に揺動可能なフラップ本体35
aを有し、該フラップ本体35aの基端側にガイドローラ37が回転可能に配置され、該
ガイドローラ37をガイド板34に向けて矢印i方向に付勢するばね38が設けられ、ガ
イドローラ37の一端に従動歯車39が固着されており、図5(a)(b)に示すように
、ばね38によりフラップ本体35aの基端側を押し上げてガイドローラ37を持ち上げ
たときに従動歯車39が駆動歯車40(図4参照)に噛合される。
【0011】
図4〜図6に示すように、フラップ本体35aの一側縁から折り曲げた側板35bに係
合ピン42が一体突設され、該係合ピン42に対向して前記スライドカム27の先端縁角
部の切除して傾斜面43が形成されており、該スライドカム27を矢印b方向にスライド
させて傾斜面43で係合ピン42をばね38に抗して押し下げることにより、揺動フラッ
プ35が矢印j方向に押し下げられ、フラップ本体35aの先端縁に一体突設したガード
板35cによりディスク挿入口2が塞がれる〔図6(a)参照〕。
【0012】
図4及び図5は小形ディスクDaのスロットインa状態を示すものであって、カム機構
28により可動枠8が枢支軸7回りで矢印c方向に回動され、クランパ9が持ち上げられ
ている。また、揺動フラップ35がばね38により矢印i方向に回動されており、ガイド
ローラ37がガイド板34に接近または当接され、該ガイドローラ37の従動歯車39が
駆動歯車40に噛合されている。
【0013】
更に、ばね18により連結レバー14が矢印f方向に引っ張られてロックピン22が一
方のロック溝17aに嵌入され、スライド枠12がターンテーブル3に接近した前段位置
Aでロックされている。
【0014】
この状態で、小形ディスクDaをディスク挿入口2内にスロットインaすると、該小形
ディスクDaがガイドローラ37とガイド板34とで挟まれ、その小形ディスクDaを検
知する検知信号に基づいて駆動モータ(図示せず)を駆動することにより、駆動歯車40
及び従動歯車39を介してガイドローラ37が正転され、小形ディスクDaがディスク位
置決め片12aに当たるまで送り込まれて前段位置Aでターンテーブル3と同心状に位置
決めされる。
【0015】
続いて、図6に示すように、小形ディスクDaが前段位置Aに達したことを検知する検
知信号に基づいて駆動モータ(図示せず)を駆動することにより駆動ピニオン32及びカ
ムラック31を介してスライドカム27を矢印b方向にスライドさせ、該スライドカム2
7の傾斜面43により係合ピン42を押し下げ、該係合ピン42がスライドカム27の下
縁に当接されることにより、揺動フラップ35がばね38に抗して矢印j方向に回動され
、ガイドローラ37が小形ディスクDaから離間され,従動歯車39が駆動歯車40から
離間される。
【0016】
スライドカム27を矢印b方向にスライドさせることにより、カム機構28を介して可
動枠8が矢印d方向に回動されることにより、クランパ9とターンテーブル3とで小形デ
ィスクDaがクランプされ〔図6(a)参照〕、その小形ディスクDaからディスク位置
決め片12aがわずかな間隔をおいて離間される。その後、スピンドルモータ4によりタ
ーンテーブル3を介して小形ディスクDaが高速回転され、光ピックアップ6によりその
小形ディスクDaに記録されている情報を読み取る。
【0017】
小形ディスクDaをスロットアウトbする場合は、上記とはほぼ逆の手順で行われるの
で、その説明を省略する。
【0018】
図4に二点鎖線で示すように、大形ディスクDbをディスク挿入口2内にスロットイン
aすると、その大形ディスクDbの外周縁がロック解除ピン23に押し付けられてロック
レバー20を矢印g方向に回動させ、ロックピン22が一方のロック溝17aから離脱さ
れ、スライド枠12のロックが解除される。続いて、スロットインaした大形ディスクD
bによりディスク位置決め片12aが押されてスライド枠12が前段位置Aから後段位置
Bまでスライドされ、それに連動して連結レバー14が矢印e方向に回動され、ロックピ
ン22が他方のロック溝17bに嵌入され、スライド枠12が後段位置Bでロックされ、
ディスク位置決め片12aにより大形ディスクDbがターンテーブル3と同心状態に位置
決めされる。以後は、小形ディスクDaの場合と同様の手順で、大形ディスクDbがクラ
ンプされ、光ピックアップ6によりその大形ディスクDbに記録されている情報を読み取
る。
【0019】
従来、図7及び図8に示すように、前記連結レバー14を回動可能に支持する支軸15
は、円柱状軸本体45と、該軸本体45よりも小径でその軸本体45の端面に同心状に一
体突設した円柱状突起部46とからなり、軸本体45の外周面に環状溝47が形成され、
該環状溝47に係脱可能に係合するカットワッシャー48を有している。
【0020】
図7〜図9に示すように、可動枠8の支軸取付箇所をプレス成形して円形支持台49が
形成され、該支持台49の支持面49aが可動枠8の外周面よりもわずかに突出され、そ
の円形台49の中央に突起部46の外径r1よりも若干大きい内径r2(r1<r2)の
円形支持孔50が貫設されている。
【0021】
支軸15の取付手順を説明すると、図9(a)に示すように、突起部46を支持孔50
に挿入し、図9(b)に示すように、カシメ機で加圧Pすることにより、突起部46をカ
シメて支持孔50に固着し、支軸15の軸心Oが支持面49aに対して垂直状態になるよ
うに、該支軸15を支持台49上に起立させる。
【0022】
連結レバー14を取り付ける場合には、図8に示すように、連結レバー14の支軸孔5
1を軸本体45に嵌合させ、環状溝47にカットワッシャー48を嵌合させる。なお、関
連する技術として特許文献1に記載したものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0023】
【特許文献1】特開2009−54208号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0024】
上記従来の構成では、連結レバー14が支軸15から外れないようにするためにカット
ワッシャー48を必要としており、その分の部品点数が多く、また、カットワッシャー4
8を嵌合させるための環状溝47を軸本体45に形成しており、その環状溝47の切削加
工に手間がかかり、更に、比較的高価なカシメ機が必要であって、工程数も多いから、コ
ストアップになっている。
【0025】
しかも、図9(b)に示すように、カシメ機による加圧Pを正確に行う必要があるが、
支持孔50の内径r2が突起部46の外径r1よりも若干大径(r1<r2)であること
から、その加圧Pの際に、支軸15が傾くことがあり、その傾きによって、支持孔50の
垂直軸Oaから支軸15の軸心Oがわずかの角度α分ずれるおそれがあり、連結レバー1
4の回動を円滑に行うことができなくなる。
【0026】
上記のように支軸15が傾いたまま可動枠8の支持孔50にカシメられた場合には、そ
の支軸15及び可動枠8を廃棄するしかなく、その支軸15及び可動枠8の再使用は不可
能であるから、この点でもコストアップになる。
【0027】
本発明は、上記従来の欠点に鑑み、部品、設備費及び工数の削減によるコストダウンを
図るようにしたディスク装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0028】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、ターンテーブル及び光ピックアッ
プを内部に配置したローダーシャーシに可動枠が回動可能に枢支され、該可動枠にディス
ク位置決め片付きスライド枠がスロットイン方向に沿って前段位置と後段位置との間でス
ライド可能に取り付けられ、そのスライド枠に連動連結されて該スライド枠を前段位置と
後段位置とに選択的にロックするための連結レバーが支軸を介して可動枠に回動可能に配
置されており、小形ディスクをローダーシャーシ内にスロットインすると、該小形ディス
クがディスク位置決め片に当たるまで送り込まれて前段位置でターンテーブルと同心状に
位置決めされ、大形ディスクをローダーシャーシ内にスロットインすると、それに連動し
て連結レバーによるロックが解除され、大形ディスクによりディスク位置決め片を後段位
置までスライドさせて該大形ディスクがターンテーブルと同心状に位置決めされるように
したディスク装置において、前記連結レバーを支持する支軸が、円柱状軸本体と、該軸本
体の一端面に同心状に一体突設したタップタイトと、その軸本体の他端面に一体形成した
軸本体よりも大径の頭部とを有し、軸本体に連結レバーの支軸孔を嵌合させた状態で、タ
ップタイトを可動枠の支持孔にねじ込むようにしたことを特徴としている。
【0029】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記頭部の端面に操作凹部
が形成されており、該操作凹部に係合する工具を操作してタップタイトを可動枠の支持孔
にねじ込むようにしたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0030】
請求項1に記載の発明によれば、支軸の軸本体に連結レバーの支軸孔を嵌合させた状態
で、タップタイトを可動枠の支持孔にねじ込むだけで、該軸本体に一体形成した頭部で連
結レバーが可動枠から外れないようにすることができ、従来のカットワッシャーが不要で
あるから、部品点数が少なく、軸本体にカットワッシャー用環状溝を形成する必要も無く
、工程数も少ないから、コストダウンを図ることができる。
【0031】
また、支軸のタップタイトを可動枠の支持孔にねじ込んだ際に、該支軸が傾いた場合に
は、そのねじ込みを解除し、再度、タップタイトのねじ込みを行うことにより、その傾き
を解消して支軸を所定通りに起立させることができ、その支軸及び可動枠を従来のように
廃棄することなく再使用することができ、この点でもコストダウンを図ることができる。
【0032】
請求項2に記載の発明によれば、支軸の頭部の操作凹部に係合してタップタイトをねじ
込むため工具を操作する手段として安価な電動ドライバーを利用でき、高価なカシメ機が
不要であるから、この点でもコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の実施の一形態であるディスク装置の要部の分解斜視図である。
【図2】(a)は同要部の縦断面図、(b)はA−A矢視図である。
【図3】(a)〜(c)は同取付手順を示す説明図である。
【図4】スロットイン状態を示すディスク装置の平面図である。
【図5】(a)は同中央縦断面図、(b)は同側部縦断面図である。
【図6】(a)は同クランプ状態の中央縦断面図、(b)は同状態の側部縦断面図である。
【図7】従来例を示す要部の分解斜視図である。
【図8】同要部の縦断面図である。
【図9】同取付手順を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
図1〜図3は本発明の実施の一形態であるディスク装置を示すものであり、これはDi
scスロットイン機構方式のBlu−ray Disc式のレコーダ(またはプレーヤ)
であって、連結レバー14を回動可能に支持する支軸15が、円柱状軸本体59と、該軸
本体59の一端面に同心状に一体突設したタップタイト60と、その軸本体59の他端面
に一体形成した軸本体59よりも大径の頭部61とを有し、該頭部61の端面に操作凹部
62が形成されている。上記以外の構成は図4〜図6に示す構成とほぼ同じであるから、
同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。
【0035】
前記タップタイト60は、図2(b)に示すように、横断面が丸みをおびた三角形に形
成された雄ねじからなり、外周面に3つの角部60aを有し、図1に示すように、その外
径r1が可動枠8の支持台49に貫設した支持孔50の内径r2よりも若干大きく設定さ
れており(r1>r2)、該タップタイト60の各角部60aで支持孔50の内周面にね
じ溝を強制的に形成して強固にねじ込むことができ、各角部60aがねじ溝に引っ掛かる
ことにより、ねじ込んだタップタイト60が緩まない。
【0036】
前記操作凹部62は、図1に示すように、十字孔形や六角孔形などの多角孔形に形成さ
れている。
【0037】
前記支軸15の取付手順を説明すると、図3(a)に示すように、軸本体59に連結レ
バー14の支軸孔51を嵌合させた状態で、電動ドライバーなどで操作される工具63を
支軸15の操作凹部62に係合させ、図3(b)に示すように、タップタイト60を可動
枠8の支持孔50にねじ込む。
【0038】
上記タップタイト60をねじ込んだときに、軸本体59が傾いて、支持孔50の軸心O
aから軸本体59の軸心Oがわずかの角度α分ずれた場合には、ねじ込みを解除し、再度
、タップタイト60のねじ込みを行って、図3(c)に示すように、軸本体59の軸心O
が可動枠8に対して垂直状態になるように起立させる。
【0039】
上記構成によれば、支軸15の軸本体59に連結レバー14の支軸孔51を嵌合させた
状態で、タップタイト60を可動枠8の支持孔50にねじ込むだけで、該軸本体59に一
体形成した頭部61で連結レバー14が可動枠8から外れないようにすることができ、従
来のカットワッシャー48(図7参照)が不要であるから、部品点数が少なく、軸本体5
9にカットワッシャー用環状溝47(図7参照)を形成する必要も無く、工程数も少ない
から、コストダウンを図ることができる。
【0040】
また、支軸15のタップタイト60を可動枠8の支持孔50にねじ込んだ際に、該支軸
15が傾いた場合には、そのねじ込みを解除し、再度、タップタイト60のねじ込みを行
うことにより、その傾きを解消して支軸15を所定通りに起立させることができ、その支
軸15及び可動枠8を従来のように廃棄することなく再使用することができ、この点でも
コストダウンを図ることができる。
【0041】
更に、支軸15の頭部61の操作凹部62に係合してタップタイト60をねじ込むため
工具63を操作する手段として安価な電動ドライバーを利用でき、高価なカシメ機が不要
であるから、この点でもコストダウンを図ることができる。
【符号の説明】
【0042】
1 ローダーシャーシ
1A ボトムシャーシ
1B 蓋板
1a 蓋板の中央開口部
2 ディスク挿入口
3 ターンテーブル
6 光ピックアップ
8 可動枠
14 連結レバー
15 支軸
50 支持孔
51 支軸孔
59 軸本体
60 タップタイト
61 頭部
62 操作凹部
63 工具
Da,Db ディスク
a スロットイン
b スロットアウト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ターンテーブル及び光ピックアップを内部に配置したローダーシャーシに可動枠が回動
可能に枢支され、該可動枠にディスク位置決め片付きスライド枠がスロットイン方向に沿
って前段位置と後段位置との間でスライド可能に取り付けられ、そのスライド枠に連動連
結されて該スライド枠を前段位置と後段位置とに選択的にロックするための連結レバーが
支軸を介して可動枠に回動可能に配置されており、小形ディスクをローダーシャーシ内に
スロットインすると、該小形ディスクがディスク位置決め片に当たるまで送り込まれて前
段位置でターンテーブルと同心状に位置決めされ、大形ディスクをローダーシャーシ内に
スロットインすると、それに連動して連結レバーによるロックが解除され、大形ディスク
によりディスク位置決め片を後段位置までスライドさせて該大形ディスクがターンテーブ
ルと同心状に位置決めされるようにしたディスク装置において、前記連結レバーを支持す
る支軸が、円柱状軸本体と、該軸本体の一端面に同心状に一体突設したタップタイトと、
その軸本体の他端面に一体形成した軸本体よりも大径の頭部とを有し、軸本体に連結レバ
ーの支軸孔を嵌合させた状態で、タップタイトを可動枠の支持孔にねじ込むようにしたこ
とを特徴とするディスク装置。
【請求項2】
前記頭部の端面に操作凹部が形成されており、該操作凹部に係合する工具を操作してタ
ップタイトを可動枠の支持孔にねじ込むようにしたことを特徴とする請求項1に記載のデ
ィスク装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−221526(P2012−221526A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−85762(P2011−85762)
【出願日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】