説明

ディスプレイフィルター及びそれを含むデジタル情報表示装置

【課題】太陽光に含まれた紫外線や赤外線に露出することで液晶または光学フィルムが損傷することを防止できるディスプレイフィルター及びそれを含むデジタル情報表示装置を提供する。
【解決手段】ディスプレイパネルの前方に具備されるディスプレイフィルター110であって、透明基板111、及び前記透明基板111に支持され、入射した外部環境光の成分のうち第1の偏光軸に平行な成分のみを透過させる第1の偏光フィルム112、を含み、入射した外部環境光に含まれた紫外線と赤外線を遮蔽する外光遮蔽層を更に含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル情報表示装置(DID)に係り、より詳しくは、デジタル情報表示装置(DID)を屋外用として使用した際の、太陽光に含まれた紫外線や赤外線に露出することで生じる当該デジタル情報表示装置の損傷を防止し、且つ、視認性を高めることができるディスプレイフィルター及びそれを含むデジタル情報表示装置(DID)に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、デパート、ホテル、空港、病院、展示場、公園、図書館、バスや地下鉄の待合室、エレベーターなどといった公開された場所に、デジタル情報表示装置(Digital Information Display、以下、「DID」という。)が設置されつつあり、該デジタル情報表示装置(DID)は、商品や製造メーカのブランドを広告する広告媒体、またはニュースやスポーツなどの放送情報を伝達するTV媒体として多用されている。
【0003】
デジタル情報表示装置(DID)の代表的なものとしては、液晶表示装置(Liquid Crystal Display:LCD)が使用されている。既知のように、液晶表示装置(Liquid Crystal Display:LCD)は、2枚の薄いガラス板の間に固体と液体の中間性質を有する液晶を注入してなり、電源を供給すると、液晶分子の配列が変化することで明暗を発生させて画像を表示するディスプレイ装置である。
【0004】
ところが、この種の液晶表示装置(Liquid Crystal Display:LCD)を屋外に設置するデジタル情報表示装置(DID)として使用した場合、太陽光に含まれた紫外線(UV)によって液晶表示装置(Liquid Crystal Display:LCD)に含まれる光学フィルムが損傷したり、太陽光に含まれた赤外線(IR)によって液晶が損傷したりする不具合がある。また、太陽光による前面反射によって視認性の低下が生じるという不具合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記のような背景に鑑みてなされたものであって、その目的は、太陽光に含まれた紫外線や赤外線に露出することで液晶または光学フィルムが損傷することを防止できるディスプレイフィルター及びそれを含むデジタル情報表示装置(DID)を提供することである。
【0006】
本発明の他の目的は、視認性を高めることができるディスプレイフィルター及びそれを含むデジタル情報表示装置(DID)を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記のような目的を達成するために、本発明の一態様によるディスプレイフィルターは、透明基板と、透明基板を通過した外部環境光に含まれた紫外線または赤外線を遮蔽する外光遮蔽層と、透明基板と外光遮蔽層を順次通過した外部環境光の成分のうち第1の偏光軸に平行な成分のみを透過させる第1の偏光フィルムと、を含むことを特徴とする。
【0008】
本発明の他の態様によるディスプレイフィルターは、透明基板と、透明基板を通過した外部環境光に含まれた紫外線または赤外線を遮蔽する外光遮蔽層と、透明基板と外光遮蔽層を順次通過した外部環境光に位相差を発生させる第1の位相差フィルムと、第1の位相差フィルムとディスプレイパネルの前面との間に設置され第1の位相差フィルムを通過した光を反射させる第2の位相差フィルムと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
上記のような構成を有する本発明によるディスプレイフィルターは、透明基板と外光遮蔽層を順次通過した外部環境光の成分のうち第1の偏光軸に平行な成分のみを透過させる第1の偏光フィルムを含んでなるため、液晶ディスプレイパネルに到達する外部環境光の一部が第1の偏光フィルムに吸収または反射し、液晶ディスプレイパネルに到逹する紫外線及び赤外線の量を低減させる。これにより、本発明によるディスプレイフィルターは、視認性を向上させ、且つ、液晶及び光学フィルムが太陽光に含まれた紫外線や赤外線に露出する量も低減し、液晶及び光学フィルムの損傷を防止することができるという有用な効果がある。
【0010】
また、本発明によるディスプレイフィルターは、透明基板と外光遮蔽層を順次通過した外部環境光に位相差を発生させる第1の位相差フィルムと第2の位相差フィルムとを含んでなることで、外部環境光の反射が低減する。これにより、本発明によるディスプレイフィルターは、透明基板での光反射量を低減させて視認性を向上させ、且つ、液晶及び光学フィルムが太陽光に含まれた紫外線と赤外線に露出する量も低減し、液晶及び光学フィルムの損傷を防止することができるという有用な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明によるディスプレイフィルターを含むデジタル情報表示装置を説明するための第1の実施形態を示す図である。
【図2】本発明によるディスプレイフィルターを含むデジタル情報表示装置を説明するための第2の実施形態を示す図である。
【図3】本発明によるディスプレイフィルターを含むデジタル情報表示装置を説明するための第3の実施形態を示す図である。
【図4】本発明によるディスプレイフィルターの光透過特性を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付した図面を参照して本発明の好適な実施形態について当業者が容易に理解し再現できるように詳しく説明することにする。
図1は、本発明によるディスプレイフィルターを含むデジタル情報表示装置を説明するための第1の実施形態を示す図である。
【0013】
図示したように、本発明によるデジタル情報表示装置100は、大きくディスプレイフィルター110とディスプレイパネル120を含む。本明細書では、ディスプレイパネルの代表的なものとして、液晶ディスプレイパネルを挙げている。ディスプレイフィルター110は、透明基板111と、第1の偏光フィルム112と、第2の偏光フィルム113とを含む。第2の偏光フィルムは、省略することもできる。図1では、前方から透明基板、第1の偏光フィルム、及び第2の偏光フィルムの順に積層される実施形態を示しているが、その積層順序は変更可能である。
【0014】
透明基板111は、光透過率に優れ且つ機械的物性に優れているものであれば、特に制限されることなく使用可能である。例えば、透明基板111は、熱硬化またはUV硬化が可能な有機フィルムであって、主にポリマー系の物質、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、アクリル(Acryl)、ポリカーボネート(PC)、ウレタンアクリレート(Urethane Acrylate)、ポリエステル(Polyester)、エポキシアクリレート(Epoxy Acrylate)、ポリ塩化ビニル(PVC)からなるものであればよい。また、透明基板111は、化学強化ガラスであって、ソーダ石灰ガラス(Soda−lime Glass)またはアルミノシリケートガラス(SiO−AlO−NaO)からなるものであればよく、このうちNa及びFeの量は用途に応じて適宜低く調整されていてよい。
【0015】
第1の偏光フィルム112は、透明基板111を通過した外部環境光の成分のうち第1の偏光軸に平行な成分のみを透過させ、残りの成分は吸収または反射する。第2の偏光フィルム113は、第1の偏光フィルム112と液晶ディスプレイパネル120の前面との間に設置される。ここで、第1の偏光フィルム112の第1の偏光軸と第2の偏光フィルムの第2の偏光軸とがなす角は、−5°〜5°であることを特徴とする。
【0016】
液晶ディスプレイパネルの場合、その前面に前面偏光フィルムが具備され、その前面偏光フィルムの偏光軸と第1の偏光軸とがなす角もまた−5°〜5°であることが好ましい。
【0017】
図2は、本発明によるディスプレイフィルターを含むデジタル情報表示装置を説明するための第2の実施形態を示す図である。
【0018】
図示したように、本発明によるデジタル情報表示装置200は、大きくディスプレイフィルター210と液晶ディスプレイパネル220を含む。ディスプレイフィルター210は、透明基板211と、外光遮蔽層212と、第1の偏光フィルム213と、第2の偏光フィルム214とを含む。第2の偏光フィルムは、省略することができる。図2では、前方から透明基板、外光遮蔽層、第1の偏光フィルム、及び第2の偏光フィルムが形成される実施形態を示しているが、その積層順序は変更可能である。
【0019】
外光遮蔽層212は、透明基板211を通過した外部環境光に含まれた紫外線や赤外線を遮蔽する。一例として、外光遮蔽層212は、透明導電膜で具現されていてよい。
【0020】
透明導電膜は、高屈折透明薄膜と金属薄膜とが繰り返し積層されてなる多層薄膜である。高屈折透明薄膜は、インジウム−スズ酸化物(ITO)、五酸化ニオブ(Nb)または酸化インジウム(In)からなるものであればよい。金属薄膜は、可視光線領域では光透過率が高く且つ赤外線領域では光反射率が高い物質からなる。一例として、金属薄膜は、銀(Ag)または銀(Ag)を主成分とする合金からなるものであればよい。透明導電膜は、高屈折透明薄膜と金属薄膜との間に保護薄膜を更に含んでいてよい。保護薄膜は、高屈折透明薄膜の圧縮応力を減衰させたり、酸素が高屈折透明薄膜を通過して金属薄膜へ拡散したりすることを防止する。一例として、保護薄膜は、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)のいずれか一種からなるものであればよい。
【0021】
他の例として、外光遮蔽層212は、紫外線遮断物質と赤外線吸収物質を含む高分子樹脂フィルムまたは粘着剤から構成されていてよい。ここで、高分子樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(Polycabonate)、ウレタンアクリレート(Urethane Acrylate)、ポリエステル(Polyester)、エポキシアクリレート(Epoxy Acrylate)、トリアセチルセルロース(TAC)などが挙げられる。粘着剤は、一般に半固形(高粘度)液状の感圧粘着剤であって、熱可塑性エラストマ系の粘着剤、例えば、アクリル系樹脂、スチレン/ブタジエン/スチレンブロックポリマー(SBS)、及びスチレン/エチレン/ブタジエン/スチレンブロックポリマー(SEBS)などが挙げられる。
【0022】
一般に、紫外線遮断物質は、有機系と無機系とに大別される。無機系紫外線遮断物質は、50ないし200nmの球径を有する二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マンガン、二酸化ジルコニウム、及び二酸化セリウムなどから選択されるものであればよい。有機系紫外線遮断物質は、p−アミノ安息香酸誘導体、桂皮酸誘導体、ベンゾフェノン誘導体、及びベンゾトリアゾール誘導体などから選択されるものであればよい。
【0023】
赤外線吸収物質は、ジインモニウム系色素、銅イオンと亜鉛イオンを含む化合物色素、シアニン系色素、アントラキノン系色素、スクアリリウム系、アゾメチン系、アゾ系またはベンジリデン系化合物からなる群より選択される1種以上を用いることができる。例えば、高分子樹脂フィルムに、赤外線吸収物質としてジインモニウム系の赤外線吸収色素が1.0重量%以上、2.0重量%以下含有されてなるものであればよい。ここで、ジインモニウム系の赤外線吸収色素は、日本のカーリット(株)製のCIR 1085(製品名)を用いればよい。
【0024】
第1の偏光フィルム213は、透明基板211を通過した外部環境光の成分のうち第1の偏光軸に平行な成分のみを透過させ、残りは吸収または反射する。第2の偏光フィルム214は、第1の偏光フィルム213と液晶ディスプレイパネル220の前面との間に設置される。ここで、第1の偏光フィルム213の第1の偏光軸と第2の偏光フィルムの第2の偏光軸とがなす角は、−5°〜5°であることを特徴とする。
【0025】
図3は、本発明によるディスプレイフィルターを含むデジタル情報表示装置を説明するための第3の実施形態を示す図である。
【0026】
図示したように、本発明によるデジタル情報表示装置300は、大きくディスプレイフィルター310とダースプレーパネル320を含む。ディスプレイフィルター310は、透明基板311と、外光遮蔽層312と、第1の偏光フィルム、第1の位相差フィルム313と、第2の位相差フィルム314とを含む。図3では、前方から透明基板、外光遮蔽層、第1の偏光フィルム315、第1の位相差フィルム、及び第2の位相差フィルムの順に積層される実施形態を示しているが、その積層順序は変更可能である。なお、第1の偏光フィルム315は、第1の位相差フィルム及び第2の位相差フィルムの前方に位置している必要がある。外光遮蔽層及び第2の位相差フィルムは省略可能である。第1の位相差フィルムが第1の偏光フィルムの背面に、そして第2の位相差フィルムがディスプレイパネルの前面に形成される実施形態を示しているが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0027】
第1、第2の位相差フィルム213、214は、フィルムの光軸に平行であり且つ互いに垂直な二偏光成分に対して所定の波長分の位相差を付与し、外部環境光に位相差を発生させる役割を果たす。位相差フィルムは、遅い軸(slow axis)と早い軸(fast axis)を有し、光の透過時に早い軸向きの光が遅い軸向きの光に比べて早い位相を有するようにする。1/2波長位相差フィルムは、これを通過した光の遅い軸と早い軸間の位相差が1/2波長になるようにするフィルムであり、1/4波長位相差フィルムは、これを通過した光の遅い軸と早い軸間の位相差が1/4波長になるようにするフィルムである。
【0028】
外部環境光のうち、第1の偏光軸と平行な線偏光成分のみが第1の偏光フィルムを透過する。その後、第1の位相差フィルムを通りながら円偏光に変わる。その後、第1の位相差フィルムの背面、第2の位相差フィルムの前面などで反射しながら、円偏光の向きが変わるようになる。その後、第1の位相差フィルムを通りながら線偏光に変わるが、この時の偏光方向は第1の位相差フィルムと垂直になる。このため、外部環境光は第1の偏光フィルムを透過することができない。
【0029】
第1、第2の位相差フィルム213、214は、延伸フィルムまたは液晶フィルムからなるものであればよい。延伸フィルムは、ポリカーボネートやノルボルネン系のように延伸により複屈折の異方性が発現される高分子が使用され、異方軸の数を基準にフィルム面内に位相差がある一軸延伸フィルム、膜厚方向にも位相差がある二軸延伸フィルム、短波長側複屈折が長波長側よりも小さい逆分散フィルムから構成されるものであればよい。ここで、逆分散フィルムは、ノルボルネン系フィルムを2枚貼り合わせて逆分散特性を実現してなる積層フィルムまたは逆分散特性を有する変性ポリカーボネートからなるフィルムから構成されるものであればよい。
【0030】
液晶フィルムは、液晶セルと同様に液晶分子を使用し、延伸工程では作製できない高次元構造を有するフィルムであり、トリフェニレン系液晶化合物からなる円盤状液晶フィルムまたは液晶のハイブリッドネマチック配向を固定させた棒状液晶フィルムから構成されるものであればよい。これら液晶フィルムでは、液晶分子の向きが膜厚方向に連続して変化するため、液晶セル内にある液晶分子の配向構造と対称性良く光学設計ができるという特徴がある。
【0031】
液晶ディスプレイパネルの場合、その前面に前面偏光フィルムが具備され、第1の位相差フィルム及び第2の位相差フィルムとして1/4波長位相差フィルムが使用される場合、その前面偏光フィルムの偏光軸と第1の偏光軸とがなす角は、85°〜95°であることが好ましい。
【0032】
図4は、本発明によるディスプレイフィルターの光透過特性を示す図である。
【0033】
ここで、参照符号41は、透明基板の上に遮光フィルムを含む従来のディスプレイフィルターの光透過グラフを示し、参照符号43は、透明基板、高屈折透明薄膜と金属薄膜が4回繰り返し積層されてなる透明導電膜、偏光フィルム、第1の位相差フィルム、第2の位相差フィルムを含む本発明によるディスプレイフィルターの光透過グラフを示す。
【0034】
図示したように、本発明によるディスプレイフィルター43は、外部環境光のうち880nm以上の赤外線領域での透過率が15%以下、380nm以下の紫外線領域での透過率が5%以下になるようにする透過特性を示す。
【0035】
本発明によるディスプレイフィルター43と従来のディスプレイフィルター41の視認性に関して、屋外環境と類似の8、000Lukの照度下、明室明暗比で測定した結果、従来のディスプレイフィルター41の明室明暗比は50:1であったのに対し、本発明によるディスプレイフィルター43の明室明暗比は250:1であった。
【0036】
すなわち、本発明によるディスプレイフィルター43は、赤外線と紫外線の透過率が低く且つ視認性に優れていることが分かる。
【0037】
以上、本明細書では、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を容易に理解し再現できるように図面に図示した実施形態を参考して説明したが、これは例示的なものに過ぎず、当該技術分野における通常の知識を有する者ならば、本発明の実施形態から種々の変形及び均等な他の実施形態が可能であることが理解できるであろう。したがって、本発明の真正な技術的保護範囲は、特許請求の範囲によってのみ決められるべきである。
【符号の説明】
【0038】
100、200 デジタル情報表示装置
110、210 ディスプレイフィルター
111、211 透明基板
112、213 第1の偏光フィルム
113、214 第2の偏光フィルム
120、220 液晶ディスプレイパネル
212 外光遮蔽層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイパネルの前方に具備されるディスプレイフィルターであって、
透明基板、及び
前記透明基板に支持され、入射した外部環境光の成分のうち第1の偏光軸に平行な成分のみを透過させる第1の偏光フィルム、
を含むことを特徴とするディスプレイフィルター。
【請求項2】
入射した外部環境光に含まれた紫外線と赤外線を遮蔽する外光遮蔽層を更に含むことを特徴とする請求項1に記載のディスプレイフィルター。
【請求項3】
前記外光遮蔽層は、高屈折透明薄膜と金属薄膜とが繰り返し積層されてなる多層の透明導電膜からなることを特徴とする請求項2に記載のディスプレイフィルター。
【請求項4】
前記外光遮蔽層は、紫外線遮断物質と赤外線吸収物質を含む高分子樹脂フィルムからなることを特徴とする請求項2に記載のディスプレイフィルター。
【請求項5】
前記外光遮蔽層は、紫外線遮断物質と赤外線吸収物質を含む粘着剤からなることを特徴とする請求項2に記載のディスプレイフィルター。
【請求項6】
前記ディスプレイフィルターは、外部環境光のうち880nm以上の赤外線領域での透過率が15%以下、380nm以下の紫外線領域での透過率が5%以下であることを特徴とする請求項2に記載のディスプレイフィルター。
【請求項7】
前記第1の偏光フィルムの後方に、第2の偏光軸に平行な成分のみを透過させる第2の偏光フィルムを更に含み、
前記第1の偏光フィルムの前記第1の偏光軸と前記第2の偏光フィルムの前記第2の偏光軸とがなす角は、−5°〜5°であることを特徴とする請求項1に記載のディスプレイフィルター。
【請求項8】
前記第1の偏光フィルムの後方に、位相差フィルムを更に含むことを特徴とする請求項1に記載のディスプレイフィルター。
【請求項9】
前記位相差フィルムは、λ/4位相差フィルムであることを特徴とする請求項8に記載のディスプレイフィルター。
【請求項10】
前記位相差フィルムは、第1の位相差フィルム及び第2の位相差フィルムを含むことを特徴とする請求項8に記載のディスプレイフィルター。
【請求項11】
前記第1の位相差フィルムは、前記第1の偏光フィルムの背面に形成され、前記第2の位相差フィルムは、前記第1の位相差フィルムと離間し前記ディスプレイパネルの前面に形成されることを特徴とする請求項10に記載のディスプレイフィルター。
【請求項12】
前記透明基板及び前記第1の偏光フィルムは、前記ディスプレイパネルから離間するように形成されることを特徴とする請求項1に記載のディスプレイフィルター。
【請求項13】
請求項1に記載のディスプレイフィルターを含むことを特徴とするデジタル情報表示装置。
【請求項14】
前記ディスプレイパネルは、前面に前面偏光フィルムが付着された液晶ディスプレイパネルであり、
前記ディスプレイフィルターは、前記第1の偏光フィルムの後方に第1の位相差フィルム及び第2の位相差フィルムを更に含み、前記第1の位相差フィルム及び前記第2の位相差フィルムは、λ/4位相差フィルムであり、
前記前面偏光フィルムの偏光軸と前記第1の偏光フィルムの前記第1の偏光軸とがなす角は、85°〜95°であることを特徴とする請求項13に記載のデジタル情報表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−203733(P2011−203733A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−64861(P2011−64861)
【出願日】平成23年3月23日(2011.3.23)
【出願人】(502411241)サムスンコーニング精密素材株式会社 (80)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Corning Precision Materials Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】644−1 Jinpyeong−dong, Gumi−si,Gyeongsangbuk−do 730−360,Korea
【Fターム(参考)】