説明

デジタルオーディオプレーヤーを再生することができる弦楽器

【課題】弦楽器にデジタルオーディオプレーヤーを接続し、演奏時に同時に音楽を再生することができる弦楽器を提供する。
【解決手段】弦楽器にデジタルオーディオプレーヤー出力用のアンプとスピーカーを設け、このアンプにデジタルオーディオプレーヤーが接続可能な接続端子を設け、デジタルオーディオプレーヤーを接続し再生できることを特徴とする弦楽器。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、弦楽器にデジタルオーディオプレーヤーを接続し、演奏時に同時に音楽を再生することができる弦楽器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、弦楽器を音楽に合わせて演奏するときは、弦楽器とは別にステレオ機器を用意し、音楽などを再生していた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのために、次のような問題点があった。
(イ)弦楽器を演奏しながら、別のステレオ機器を操作しなければならず、効率よくステレオ機器の操作や弦楽器の演奏ができなかった。
(ロ)弦楽器とステレオ機器を持ち出す時は、荷物が多くなってしまい手軽に持ち運びができなかった。
本発明は、以上の問題点を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
弦楽器にデジタルオーディオプレーヤー出力用のアンプとスピーカーを設け、このアンプにデジタルオーディオプレーヤーが接続可能な接続端子を設け、デジタルオーディオプレーヤーを接続し再生できる。以上を特徴とする弦楽器である。
【発明の効果】
【0005】
(イ)本発明は、弦楽器を演奏しながら効率的にデジタルオーディオプレーヤーを操作することができる。
(ロ)本発明は、弦楽器とデジタルオーディオプレーヤーのアンプとスピーカーを同時に持ち運ぶことができる。
(ハ)本発明は、弦楽器にデジタルオーディオプレーヤーのアンプとスピーカーが設けられているため、単に音楽などを聴くことに留まらず、ステレオ機器などの特別な設置を行うことなく再生する音楽などに弦楽器で参加できるため、より身近に音楽を楽しむことができる。
(ニ)本発明は、デジタルオーディオプレーヤーを接続し、単に音楽などの再生をすることもできるため、備え付けのスタンドなどで立てかけて使用するとインテリアとしても最適である。
(ホ)近年では、デジタルオーディオプレーヤー機能が付属している携帯電話も発売されており、接続可能なデジタルオーディオプレーヤーの幅が広く、より幅広く本発明を使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(イ)弦楽器のボディ(1)にデジタルオーディオプレーヤー出力用のアンプ(2)とスピーカー(3)を設ける。スピーカー(3)は、弦楽器のボディ(1)の表面のブリッジ(4)の左右に設置をすると演奏の邪魔にならず、デザイン的にも最適である。デジタルオーディオプレーヤー出力用のアンプ(2)は、ブリッジ(4)の下の弦楽器のボディ(1)の裏側に内蔵する。
(ロ)デジタルオーディオプレーヤー出力用のアンプ(2)に電池ボックス(5)とACアダプター端子(6)とデジタルオーディオプレーヤー出力用のアンプ(2)の電源スイッチ(7)を設ける。
(ハ)デジタルオーディオプレーヤー出力用のアンプ(2)にデジタルオーディオプレーヤーが接続可能な接続端子(8)を設ける。デジタルオーディオプレーヤーが接続可能な接続端子(8)は、デジタルオーディオプレーヤーの収納部(15)の内側に配置する。
(ニ)弦楽器のボディ(1)に弦楽器の音を拾うピックアップ(9)と弦楽器の出力用のアンプ(10)と弦楽器のボリュームつまみ(11)と弦楽器の出力用のアンプ(10)の電池ボックス(12)と弦楽器出力用のスピーカー(13)と弦楽器出力用のアンプ(10)の電源スイッチ(14)を設ける。
(ホ)弦楽器のボディ(1)の表面のブリッジ(4)の下側にデジタルオーディオプレーヤーの収納部(15)を設ける。デジタルオーディオプレーヤーの収納部(15)の内部には、デジタルオーディオプレーヤーの大きさに合わせてマジックテープ(16)で固定できる止めベルト(17)が設けられている。また、止めベルト(17)は、デジタルオーディオプレーヤーを最も固定しやすい位置にシャフト(18)に沿って左右方向への移動もできる。
(ヘ)弦楽器のボディ(1)の裏側に折りたたみ可能なスタンド(19)を設ける。
本発明は、以上の構成よりなっている。
本発明を使用するときは、デジタルオーディオスピーカーが接続可能な接続端子(8)にデジタルオーディオプレーヤーを接続し、デジタルオーディオプレーヤーの収納部(15)に収納し、デジタルオーディオプレーヤーを止めベルト(17)で固定する。止めベルト(17)の左右方向の位置は、シャフト(18)に沿って止めベルト(17)を移動し、最適の場所でデジタルオーディオプレーヤーを固定する。
そして、デジタルオーディオプレーヤー出力用のアンプ(2)の電源スイッチ(7)と、弦楽器出力用のアンプ(10)の電源スイッチ(14)をONにし、デジタルオーディオプレーヤーを再生しながら、弦楽器を弾くことができる。
また、単にデジタルオーディオプレーヤーを再生する場合も弦楽器のボディ(1)の底面が平面になっているため、スタンド(19)を使用して立てかけて再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の正面図
【図2】本発明の背面図
【図3】本発明のスタンド(19)の使用状態の側面図
【図4】デジタルオーディオプレーヤーの収納部(15)の正面図
【図5】デジタルオーディオプレーヤーの収納部(15)のA−A断面図
【図6】本発明の回路図
【符号の説明】
【0008】
1 弦楽器のボディ
2 デジタルオーディオプレーヤー出力用のアンプ
3 スピーカー
4 ブリッジ
5 電池ボックス
6 ACアダプター端子
7 電源スイッチ
8 デジタルオーディオプレーヤーが接続可能な接続端子
9 弦楽器の音を拾うピックアップ
10 弦楽器の出力用のアンプ
11 弦楽器のボリュームつまみ
12 電池ボックス
13 弦楽器出力用のスピーカー
14 電源スイッチ
15 デジタルオーディオプレーヤーの収納部
16 マジックテープ
17 止めベルト
18 シャフト
19 スタンド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
弦楽器にデジタルオーディオプレーヤー出力用のアンプとスピーカーを設け、このアンプにデジタルオーディオプレーヤーが接続可能な接続端子を設け、デジタルオーディオプレーヤーが再生できることを特徴とする弦楽器。
【請求項2】
請求項1に記載の弦楽器において、デジタルオーディオプレーヤーの収納部が、デジタルオーディオプレーヤーの大きさに合わせて固定できる固定手段があることを特徴とする弦楽器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−299301(P2008−299301A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−171193(P2007−171193)
【出願日】平成19年6月3日(2007.6.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックテープ
【出願人】(507217486)
【Fターム(参考)】