説明

デバイスドライバインストーラ及びインストール方法

【課題】包括的デバイスドライバを利用することで開発負担を軽減すると共に、インストールする機種に適したカスタマイズを自動的に行って利用者の負担を軽減する。
【解決手段】クライアントPC101は、画像形成装置104からそのタイプIDとしてAAを獲得する。そして、そのタイプIDから、インターフェースによって決まるシリーズIDを抽出して利用する包括的デバイスドライバを決め、さらに機能グループを表すグループIDの値に応じて、当該画像形成装置の機能に応じて包括的デバイスドライバを再構成してインストールする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置を制御するためのデバイスドライバを情報処理装置にインストールするデバイスドライバインストーラ及びインストール方法に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、コンピュータ等の情報処理装置からプリンタやMFP等の画像形成装置を制御して印刷等の処理を実行させるためにはデバイスドライバが利用される。デバイスドライバは画像形成装置を制御する機能を備えたソフトウェアで、必要に応じて情報処理装置にインストールされる。画像生成装置は、その種類に応じて各々異なる機能を備えているため、画像形成装置を制御するデバイスドライバは画像形成装置の種類毎に開発、提供される必要がある。そのため、多種類の画像形成装置を開発する製造者にとっては、デバイスドライバの開発および利用者への配布は非常に負荷がかかる作業となっている。
【0003】
また、一般的に、ユーザーにとってデバイスドライバのインストール作業、更新作業、および、評価は、とても手間がかかる作業である。そのため、画像形成装置の種類毎にデバイスドライバが存在すると、ユーザーのメンテナンス負荷が増大する。そこでデバイスドライバに関わるユーザー側の作業負荷を低減させるためには、機能の異なる複数種類の画像形成装置を制御可能な包括的デバイスドライバの提供が有効である。
【0004】
包括的デバイスドライバは、複数種類の画像形成装置に対応した複数の制御機能を有している。また、制御対象となった画像形成装置の機能に応じてカスタマイズできるように構成されることが望ましい。
【0005】
さらに包括的デバイスドライバは、制御機能をユーザーに選択させることなく、制御対象の画像形成装置向けに自動でカスタマイズされて情報処理装置にインストールされることが望ましい。
【0006】
包括的デバイスドライバを提供する方法としては、例えば、特許文献1(特開2005−302031号公報)の提案がある。特許文献1には、包括的なプリンタドライバが、印刷装置から構成データを取り出し、不揮発性記憶装置に保管し、その構成データに従ってプリンタドライバを自動カスタマイズする方法が記載されている。
【特許文献1】特開2005−302031号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
一般的に画像形成装置は、低機能な製品から高機能な製品まで、様々な種類が存在する。そのため、1つの包括的デバイスドライバが全ての種類の画像形成装置を制御するためには、それら画像形成装置により提供される全機能を包括的デバイスドライバが備える必要がある。しかし、排他関係にある機能は併せ持つことができない。
【0008】
また、包括的デバイスドライバは、画像形成装置から機能情報を取得してカスタマイズされるが、機能情報の転送量に制限がある場合、機能情報の全てを転送できない、あるいは、転送に時間がかかるという問題が発生する。
【0009】
さらに、使用する画像形成装置が、たとえば旧型であったり、新製品であったりすることにより認識できず、包括的デバイスドライバに適合しているか否か判定できない場合、デバイスドライバのインストールに失敗するという問題がある。
【0010】
本発明は上記従来例に鑑みて成されたもので、上記課題を解決することを目的とする。すなわち、包括的デバイスドライバを複数種類の画像形成装置に適用することで、開発側・利用側双方の負担を軽減するデバイスドライバインストーラ及びインストール方法を提供する。加えて、排他関係にある機能も包括的デバイスドライバにより提供できるデバイスドライバインストーラ及びインストール方法を提供することを目的とする。さらに、使用する画像形成装置向けに、短時間で適切にカスタマイズを行えるデバイスドライバインストーラ及びインストール方法を提供することを目的とする。さらに、使用する画像形成装置が認識できない場合でもデバイスドライバをインストールできるデバイスドライバインストーラ及びインストール方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために本発明は以下の構成を備える。すなわち、複数種類の画像形成装置に対応するデバイスドライバをインストールするデバイスドライバインストーラであって、画像形成装置から該画像形成装置の機能構成を特定するタイプIDを取得する手段と、前記タイプIDから、前記画像形成装置に対して適用可能な包括的デバイスドライバを特定するドライバの特定手段と、特定した前記包括的デバイスドライバを、前記画像形成装置向けにカスタマイズするためのカスタマイズ情報を前記タイプIDから特定する手段と、前記カスタマイズ情報に従って前記包括的デバイスドライバをカスタマイズする手段とを備えた。
【発明の効果】
【0012】
本発明により、画像形成装置ごとに異なるデバイスドライバを開発、維持する必要が無くなりデバイスドライバ提供者、デバイスドライバユーザーの負荷が軽減する。
【0013】
さらに、ユーザーに画像形成装置の機能の違いを意識させることなく画像形成装置に最適にカスタマイズされたデバイスドライバがインストール可能となり、ユーザーの使い勝手が向上する。
【0014】
また、データ量の少ないタイプIDを使用して画像形成装置の機能を転送することにより、転送可能なデータ量が少ない情報転送方法、例えばUSB OnP IDを使った情報転送においても、カスタマイズに必要な情報を画像形成装置から取得可能となる。
【0015】
さらに、過去に開発された画像形成装置、および、将来に開発される画像形成装置を制御するために、カスタマイズされたデバイスドライバがインストール可能となりユーザーの使い勝手が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
[第1実施形態]
<画像形成システムの構成>
以下、添付図面を用いて、本発明に係る実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態を示す画像形成システムの構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態の画像形成システムを構成する各装置はネットワーク107で接続されている。このネットワーク107は一系統であっても、複数系統でもよい。
【0017】
図1において、101、102、103は、クライアントコンピュータである。クライアントコンピュータ101、102、103は情報処理装置であり、ネットワーク107に接続されているプリンタやディジタル複合機(MFP)等の画像形成装置と通信する機能を備える。情報処理装置には、オペレーティングシステム、および、画像形成装置を制御するためのデバイスドライバ、および、画像生成アプリケーション等のソフトウェアがインストール可能となっている。
【0018】
図1において、104は画像形成装置A、105は画像形成装置B、106は画像形成装置Cである。この実施形態での画像形成装置は、少なくとも、画像データのプリント機能を有する複合機、もしくは、レーザープリンタ、または、インクジェットプリンタである。画像形成装置は、クライアントPCから電子データを受信し、印刷処理を実行する機能を備える。
【0019】
画像形成装置104は第一の種類の画像形成装置であり、下記の機能を備えて、タイプAのデバイス制御命令セットで制御可能なように構成されている。
(A1)タイプAの用紙選択機能:用紙としてA3、B4、A4、B5、A5、Legal、Letterサイズの普通紙、厚紙、薄紙を選択して使用する機能。
(A2)タイプAの用紙カセット選択機能:4つの用紙カセットのいずれかを選択して使用する機能。
(A3)タイプAのカラー・モノクロ印刷機能:カラー印刷機能、および、モノクロ印刷機能。
(A4)タイプAの解像度選択機能:600dpiで画像データを印刷する機能、および、1200dpiで画像データを印刷する機能。
(A5)タイプAのフィニッシャー選択機能:ステイプル機能、および、くるみ製本機能。
(A6)タイプAの双方向通信機能:USB I/F双方向通信機能、および、TCP/IP双方向通信機能。
(A7)クライアントPCと通信して、自身の機能構成に従って生成されるタイプID=AAをクライアントPCに通知する機能。
【0020】
本実施形態では、タイプIDはシリーズID+グループIDで表され、シリーズID、および、グループIDは1バイトの英大文字1字で表される。画像形成装置AのシリーズIDはA、グループIDはAであり、したがってタイプIDはAAとなっている。画像形成装置によってはタイプIDが予めROM等に記録されているものもあり、そのような画像形成装置は要求に応じてタイプIDを応答する。
【0021】
シリーズIDは、画像形成装置が所属する画像形成装置のシリーズを表していて、当該画像形成装置を制御するために使用可能な包括的デバイスドライバを特定するための情報として利用される。本例では、画像形成装置のシリーズは、画像形成装置の双方向通信機能のタイプに応じて定義されている。
【0022】
グループIDは画像形成装置の機能グループを表していて、当該画像形成装置を制御するために使用される包括的デバイスドライバをどのようにカスタマイズするかを特定するためのカスタマイズ情報として利用される。本例ではグループIDは、画像形成装置の属するシリーズ内において、画像形成装置の有する機能に応じて定義されている。
【0023】
そしてタイプIDは、画像形成装置の機能構成を特定するための情報である。
【0024】
なお、他の実施形態では、タイプIDは、シリーズIDあるいはグループIDのどちらかのみで構成されてもよい。
【0025】
同様に、画像形成装置B105は第二の種類の画像形成装置であり、下記の機能を備えていて、タイプAのデバイス制御命令セットで制御可能なように構成されている。
(B1)タイプAの用紙選択機能:用紙としてA3、B4、A4、B5、A5、Legal、Letterサイズの普通紙、厚紙、薄紙を選択して使用する機能。
(B2)タイプAの用紙カセット選択機能:4つの用紙カセットのいずれかを選択して使用する機能。
(B3)タイプBのカラー・モノクロ印刷機能:モノクロ印刷機能。
(B4)タイプAの解像度選択機能:600dpiで画像データを印刷する機能、および、1200dpiで画像データを印刷する機能。
(B5)タイプBの双方向通信機能:TCP/IP双方向通信機能。
【0026】
画像形成装置B105は旧型の画像形成装置であり、クライアントPCと通信して、自身の機能構成に従って生成されるタイプIDを通知する機能を備えていない。
【0027】
同様に、画像形成装置C106は第三の種類の画像形成装置であり、下記の機能を備えていて、タイプDのデバイス制御命令セットで制御可能なように構成されている。
(C1)タイプCの用紙選択機能:用紙としてA4、B5、A5、Legal、Letterサイズの普通紙、薄紙を選択して使用する機能。
(C2)タイプBのカラー・モノクロ印刷機能:モノクロ印刷機能。
(C3)タイプBの解像度選択機能:600dpiで画像データを印刷する機能。
(C4)タイプDの双方向通信機能:1394 I/F双方向通信機能。
(C5)クライアントPCと通信して、自身の機能構成に従って生成されるタイプID=DDを通知する機能。
【0028】
画像形成装置CのシリーズIDはD、グループIDはD、タイプIDはDDとなっている。
【0029】
ここで、タイプDのデバイス制御命令セットは、タイプCのデバイス制御命令セットを包含している。また、タイプDの双方向通信機能は、タイプCの双方向通信機能を包含している。
【0030】
図2は、クライアントPCの内部構成を示すブロック図である。クライアントPCの電源としては、ACアダプタ201が外付けに具備されている。クライアントPCには、下記の装置が内蔵されている。
−電源ユニット202、
−CPU203、
−BIOS204、
−LCD等で構成されるディスプレイ205、
−ビデオコントローラ(VGAC)206、
−ビデオメモリ(VRAM)207、
−ハードディスクドライブ(HDD)208、
−ハードディスクコントローラ(HDC)209、
−ネットワークポート(PORT)210、
−キーボードコントローラ(KBC)211、
−メインメモリ(DRAM)212、
−キーボード213。
【0031】
このパソコンのホスト部において各装置に電力を共有しているのが、電源ユニット202である。主制御を司さどっているのが中央処理装置203(CPU)であり、その基本的制御を指示するプログラムがBIOS204である。BIOS204はROMに記録されている。書き込み可能な不揮発性メモリ装置であるハードディスクドライブ(HDD)208は、ハードディスクコントローラ209(HDC)により制御される。CPUはハードディスクドライブ208からソフトウェアプログラムを読みだし、メインメモリ212に展開し、またメインメモリ212を利用してプログラムを実行する。このとき、画面の表示は、ビデオコントローラ206(VGAC)を使ってビデオメモリ(VRAM)207に書き込まれているキャラクタ等をディスプレイ205に表示することより行われる。また、ユーザーからの操作は、キーボード212からのキー入力により行われ、キーボードコントローラ(KBC)211が入力されたキー入力情報を処理する。ネットワークポート210はネットワークに接続された画像形成装置とネットワーク通信する。ハードディスクドライブ(HDD)208には、OS(オペレーティングシステム)、各種アプリケーション、デバイスドライバインストーラ、デバイスドライバなどのソフトウェアが記録されていて、CPU203により実行される。このデバイスドライバには、インストール後の画像形成装置の包括的デバイスドライバも含まれる。また、ユーザーは、クライアントPCのハードディスクドライブ(HDD)208に記録されている各種ソフトウェアを操作して、画像形成システムの設定、画像形成装置からの情報取得、および、印刷処理を実行することが可能となっている。
【0032】
図3は、本発明の第1の実施形態における画像形成装置の内部構成を示すブロック図である。この構成は画像形成装置104−106に共通のものである。
【0033】
画像形成装置301は、CPU302により制御される。CPU302は、ROM304に記憶された制御プログラム等あるいは外部メモリ311に記憶された制御プログラム等に基づいてシステムバス305に接続される印刷部(プリンタエンジン)309に出力情報としての画像信号を出力する。また、ROM304には、CPU302の制御プログラム等を記憶する。ROM304のフォント用ROMには上記出力情報を生成する際に使用するフォントデータ等が記憶される。ROM304のデータ用ROMには、ハードディスク等の外部メモリ311がない画像形成装置の場合には、ホストコンピュータ上で利用される情報等が記憶されている。
【0034】
CPU302は入力部306を介してクライアントPCと通信処理が可能となっており、プリンタ内の情報等を通知できる。RAM303は、CPU302の主メモリや、ワークエリア等として機能するRAMで、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。なお、RAM303は、出力情報展開領域、環境データ格納領域、NVRAM等に用いられる。ハードディスクドライブ(HDD)、ICカード等で構成される外部メモリ311は、メモリコントローラ(MC)308によりアクセスを制御される。外部メモリ311は、前述の制御プログラムに加え、フォントデータ、エミュレーションプログラム、フォームデータ等を記憶する。また、310は操作パネルで操作のためのスイッチおよびLED表示器等が配されている。
【0035】
また、この画像形成装置301には、課金のために、印刷枚数をカウントするカウンタ312が設けられている。このカウンタ312のカウント動作はCPU302によって制御されうる。
【0036】
タイプIDすなわち画像形成装置の機能構成を特定するための情報は、ROM302あるいは外部メモリ311に保存されている。
【0037】
また、前述した外部メモリ311は1個に限らず、複数個備えられ、内蔵フォントに加えてオプションカード、言語系の異なるプリンタ制御言語を解釈するプログラムを格納した外部メモリを複数接続できるように構成されていてもよい。
【0038】
<包括的デバイスドライバと画像形成装置との対応例>
図4A、図4B、図4Cは、本発明におけるデバイスドライバと画像形成装置の関係の一例を表した図である。図4Aにおいて、104は画像形成装置A、406は画像形成装置Dである。図4Bにおいて、105は画像形成装置B、409は画像形成装置Eであり、図4Cにおいて411は画像形成装置Fである。画像形成装置A104、画像形成装置B105の構成は既に説明した。
【0039】
画像形成装置D406は、下記の機能を備えていて、タイプBのデバイス制御命令セットで制御可能なように構成されている。
(D1)タイプDの用紙選択機能:用紙としてA3、B4、A4、B5、A5、Legal、Letterサイズの普通紙を選択して使用する機能。
(D2)タイプCの用紙カセット選択機能:1つの用紙カセットを選択して使用する機能。
(D3)タイプBのカラー・モノクロ印刷機能:モノクロ印刷機能。
(D4)タイプBの解像度選択機能:600dpiで画像データを印刷する機能。
(D5)タイプBのフィニッシャー選択機能:ステイプル機能。
(D6)タイプAの双方向通信機能:USB I/F双方向通信機能、および、TCP/IP双方向通信機能。
(D7)クライアントPCと通信して、自身の機能構成に従って生成されるタイプID=ADを通知する機能。
【0040】
画像形成装置E409は、下記の機能を備えていて、タイプAのデバイス制御命令セットで制御可能なように構成されている。
(E1)タイプAの用紙選択機能:用紙としてA3、B4、A4、B5、A5、Legal、Letterサイズの普通紙、厚紙、薄紙を選択して使用する機能。
(E2)タイプAの用紙カセット選択機能:4つの用紙カセットのいずれかを選択して使用する機能。
(E3)タイプBのカラー・モノクロ印刷機能:モノクロ印刷機能。
(E4)タイプAの解像度選択機能:600dpi、および、1200dpiで画像データを印刷する機能。
(E5)タイプBの双方向通信機能:TCP/IP双方向通信機能。
(E6)クライアントPCと通信して、自身の機能構成に従って生成されるタイプID:BBを通知する機能。
【0041】
画像形成装置F411は、下記の機能を備えていて、タイプCのデバイス制御命令セットで制御可能なように構成されている。
(F1)タイプCの用紙選択機能:用紙としてA4、B5、A5、Legal、Letterサイズの普通紙、薄紙を選択して使用する機能。
(F2)タイプBのカラー・モノクロ印刷機能:モノクロ印刷機能。
(F3)タイプBの解像度選択機能:600dpiで画像データを印刷する機能。
(F4)タイプCの双方向通信機能:1394 I/F双方向通信機能なし。
(F5)クライアントPCと通信して、自身の機能構成に従って生成されるタイプID:CCを通知する機能。
【0042】
図4A−図4Cにおいて画像形成装置は、画像形成装置シリーズA404、画像形成装置シリーズB407、画像形成装置シリーズC410のいずれか属している。画像形成装置のシリーズは、画像形成装置の双方向通信機能のタイプによって分類・グループ分けして生成される。本例では、画像形成装置が備える双方向通信機能には、タイプA、タイプB、タイプCの3つのタイプがあり、それぞれが排他の関係にある。そのため、1つのデバイスドライバがタイプの異なる複数の双方向通信機能を備え、かつ、同機能を使い分けて画像形成装置を制御することができない。そこで、双方向通信機能のタイプによって画像形成装置は分類される。それがシリーズである。
【0043】
図4Aに示されるように、画像形成装置A104、および、画像形成装置D406は、タイプAの双方向送信機能を備えているためタイプAのグループに分類され、画像形成装置シリーズA404を構成している。
【0044】
同様に、画像形成装置B105、および、画像形成装置E409は、タイプBの双方向送信機能を備えているためタイプBのグループに分類され、画像形成装置シリーズB407を構成している。
【0045】
画像形成装置F411は、タイプCの双方向送信機能を備えているためタイプCのグループに分類され、画像形成装置シリーズC410を構成している。
【0046】
さらに図4Aにおいて、画像形成装置の包括的デバイスドライバは、包括的デバイスドライバA401、包括的デバイスドライバB402、包括的デバイスドライバC403の3通りがある。包括的デバイスドライバA401は、画像形成装置シリーズA404を構成する画像形成装置用のデバイスドライバである。包括的デバイスドライバA401は、ユーザーにタイプA、あるいはタイプDのドライバUI画面を提供する機能、および、タイプA、あるいは、タイプBのデバイス制御命令セットを画像形成装置に送信して制御する機能を備えている。
【0047】
同様に包括的デバイスドライバB402は、画像形成装置シリーズB407を構成する画像形成装置用のデバイスドライバである。包括的デバイスドライバB402は、ユーザーにタイプA、あるいは、タイプBのドライバUI画面を提供する機能、および、タイプAのデバイス制御命令セットを画像形成装置に送信して制御する機能を備えている。
【0048】
同様に包括的デバイスドライバC403は、画像形成装置シリーズC410を構成する画像形成装置用のデバイスドライバである。包括的デバイスドライバC403は、ユーザーにタイプCのドライバUI画面を提供する機能、および、タイプCのデバイス制御命令セットを画像形成装置に送信して制御する機能を備えている。
【0049】
包括的デバイスドライバは、対応する画像形成装置シリーズを構成する複数種類の画像形成装置が備える機能に応じた各種機能、および、画像形成装置が備える機能に応じて自身をカスタマイズする機能を備えている。すなわち、画像形成装置シリーズに属する画像形成装置向けに包括的デバイスドライバはカスタマイズされる。
【0050】
たとえば、包括的デバイスドライバA401は画像形成装置A104、および、画像形成装置D406が備える機能を制御するために、下記の機能を備えている。
(A1)タイプAの用紙選択機能:用紙としてA3、B4、A4、B5、A5、Legal、Letterサイズの普通紙、厚紙、薄紙をユーザーに選択させて制御命令を発行する機能。
(D1)タイプDの用紙選択機能:用紙としてA3、B4、A4、B5、A5、Legal、Letterサイズの普通紙をユーザーに選択させて制御命令を発行する機能。
(A2)タイプAの用紙カセット選択機能:4つの用紙カセットのいずれかをユーザーに選択させて制御命令を発行する機能。
(D2)タイプCの用紙カセット選択機能:1つの用紙カセットをユーザーに選択させて制御命令を発行する機能。
(A3)タイプAのカラー・モノクロ印刷機能:カラー、あるいは、モノクロ印刷命令を発行する機能。
(D3)タイプBのカラー・モノクロ印刷機能:モノクロ印刷命令を発行する機能
(A4)タイプAの解像度選択機能:600dpi、あるいは、1200dpi印刷命令を発行する機能。
(D4)タイプBの解像度選択機能:600dpi印刷命令を発行する機能。
(A5)タイプAのフィニッシャー選択機能:ステイプル、あるいは、くるみ製本をユーザーに選択させて制御命令を発行する機能。
(D5)タイプBのフィニッシャー選択機能:ステイプルをユーザーに選択させて制御命令を発行する機能。
(AD6)タイプAの双方向通信機能:USB I/F双方向通信、あるいは、TCP/IP双方向通信で画像形成装置A405、あるいは、画像形成装置D406と情報を交換する機能。
(GA1)タイプA、あるいは、タイプDのドライバUI画面を表示してユーザーにGUIを提供する機能。
【0051】
同様に、包括的デバイスドライバB402は画像形成装置B105、および、画像形成装置E409が備える機能を制御するために、下記の機能を備えている。
(BE1)タイプAの用紙選択機能:用紙としてA3、B4、A4、B5、A5、Legal、Letterサイズの普通紙、厚紙、薄紙をユーザーに選択させて制御命令を発行する機能。
(BE2)タイプAの用紙カセット選択機能:4つの用紙カセットのいずれかをユーザーに選択させて制御命令を発行する機能。
(BE3)タイプBのカラー・モノクロ印刷機能:モノクロ印刷命令を発行する機能。
タイプAの解像度選択機能:600dpi、あるいは、1200dpi印刷命令を発行する機能。
(BE4)タイプBの双方向通信機能:TCP/IP双方向通信で画像形成装置B408、あるいは、画像形成装置E409と情報を交換する機能。
(GB1)タイプAのドライバUI画面を表示してユーザーにGUIを提供する機能。
【0052】
同様に、包括的デバイスドライバC403は画像形成装置F411が備える機能を制御するために、下記の機能を備えている。
(C1)タイプCの用紙選択機能:用紙としてA4、B5、A5、Legal、Letterサイズの普通紙、薄紙をユーザーに選択させて制御命令を発行する機能。
(C2)タイプBのカラー・モノクロ印刷機能:モノクロ印刷命令を発行する機能。
(C3)タイプBの解像度選択機能:600dpi印刷命令を発行する機能。
(C4)タイプCの双方向通信機能:TCP/IP双方向通信で画像形成装置F411と情報を交換する機能。
(GC1)タイプCのドライバUI画面を表示してユーザーにGUIを提供する機能。
【0053】
図4A−図4Cに示されるように、本実施形態では画像形成装置とデバイスドライバの関係は5対1となり、デバイスドライバと画像形成装置シリーズを構成する複数の画像形成装置の機能とが対になるように構成される。本実施形態では、図4A−図4Cで示される包括的デバイスドライバA401、包括的デバイスドライバB402、包括的デバイスドライバC403を同梱して、1つの包括的デバイスドライバインストーラを生成する。生成された包括的デバイスドライバインストーラは、クライアントPCのハードディスクドライブ(HDD)208に保管されている。
【0054】
<包括的デバイスドライバインストーラの構成>
図5は、包括的デバイスドライバインストーラの構成を表したブロック図である。図5において、インストールプログラム501はユーザーの指示に従って起動され、包括的デバイスドライバ500をクライアントPCにインストールする機能を備える。より詳細には、インストールする機能は下記の機能を含む。
(1)画像形成装置から、画像形成装置の機能構成に従って生成されるタイプIDを取得し、当該タイプIDに含まれるシリーズIDを使って包括的デバイスドライバを1つ特定する機能。
(2)画像形成装置から、画像形成装置の機能構成に従って生成されるタイプIDを取得して、タイプIDに含まれるグループIDから包括的デバイスドライバのカスタマイズ情報を特定する機能。
(3)カスタマイズ情報に従って包括的デバイスドライバをカスタマイズして情報処理装置にインストールする機能。
(4)画像形成装置から識別可能なタイプIDを取得できなかった場合に、デフォルト情報に従って包括的デバイスドライバをカスタマイズしてインストールする機能。
(5)画像形成装置からタイプIDを取得できなかった場合に、画像形成装置の識別情報を取得し、インストーラ内部に保持されるデバイススペックコンバートテーブルを参照して、識別情報をタイプIDに変換する機能。
【0055】
デバイススペックコンバータ502は、デバイススペックコンバートテーブル503を参照して、画像形成装置の識別情報をタイプIDに変換する機能を備える。デバイススペックコンバートテーブル503は、画像形成装置の識別情報とタイプIDの関連付け情報を保持している。
【0056】
デフォルトタイプ設定領域504は、画像形成装置から識別可能なタイプIDを取得できなかった場合に使用されるデフォルトシリーズID、および、デフォルトグループIDを保持している。本実施形態では、シリーズID:C、および、グループID:Cがデフォルト値として保持されている。
【0057】
包括的デバイスドライバ保管領域505は、シリーズID保管領域506、包括的デバイスドライバA507、包括的デバイスドライバB508、包括的デバイスドライバC509から構成されている。
【0058】
シリーズID保管領域506には、シリーズIDと包括的デバイスドライバの関連付け情報が保管されている。シリーズID保管領域を参照することにより、1つのシリーズIDに対して1つの包括的デバイスドライバを1つ特定可能となっている。本実施形態では、シリーズID=Aの場合、包括的デバイスドライバAを画像形成装置シリーズに適合する包括的デバイスドライバとして特定することが可能となっている。また、シリーズID=Bの場合、包括的デバイスドライバBを画像形成装置シリーズに適合する包括的デバイスドライバとして特定することが可能となっている。また、シリーズID=Cの場合、包括的デバイスドライバCを、画像形成装置シリーズに適合する包括的デバイスドライバとして特定することが可能となっている。
【0059】
図6は、デバイススペックコンバートテーブル503に保管されている関連付け情報の一例を表した図である。図5に示されるように、デバイススペックコンバートテーブルには、画像形成装置の識別情報とタイプIDとが関連づけて保存されている。たとえば、識別情報=画像形成装置BにはタイプID=BBが、識別情報=画像形成装置PにはタイプID=AAが、識別情報=画像形成装置QにはタイプID=ADが、識別情報=画像形成装置RにはタイプID=CCがそれぞれ関連づけられている。また、識別情報=画像形成装置SにはタイプID=BBが、識別情報=画像形成装置TにはタイプID=AAが、それぞれ関連づけられている。
【0060】
図7A、図7Bは包括的デバイスドライバ保管領域505に格納されている包括的デバイスドライバの詳細を表した図である。本実施形態では、包括的デバイスドライバは、包括的デバイスドライバインストーラに同梱される形で、クライアントPCのハードディスクドライブ(HDD)208に保管されている。
【0061】
1つの包括的デバイスドライバは、1つの包括的デバイスドライバ依存部と1つの包括的デバイスドライバ共通部とから構成される。包括的デバイスドライバ共通部は、全ての包括的デバイスドライバ共通で唯一つ存在する。
【0062】
図7Aにおいて、701は包括的デバイスドライバA依存部、704は包括的デバイスドライバB依存部、707は包括的デバイスドライバC依存部、710は包括的デバイスドライバ共通部である。一つの包括的デバイスドライバ依存部は、UIモジュールとグラフィックモジュールから構成される。
【0063】
包括的デバイスドライバA依存部701は、包括的デバイスドライバAUIモジュール702、および、包括的デバイスドライバAグラフィックモジュール703から構成される。同様に包括的デバイスドライバB依存部704は、包括的デバイスドライバBUIモジュール705、および、包括的デバイスドライバBグラフィックモジュール706から構成される。同様に包括的デバイスドライバC依存部707は、包括的デバイスドライバCUIモジュール708、および、包括的デバイスドライバCグラフィックモジュール709から構成される。
【0064】
包括的デバイスドライバUIモジュール702、705、708はプログラムモジュールであり、カスタマイズ情報に従って、自身がユーザーに提供するGUI機能を変更する機能を備えている。また、包括的デバイスドライバグラフィックモジュール703、706、709はプログラムモジュールであり、カスタマイズ情報に従って、画像形成装置の制御機能を変更する機能を備えている。
【0065】
図7において、領域711は、インストール時にインストーラが特定したタイプID、および、包括的デバイスドライバUIモジュールが獲得したカスタマイズ情報が保管される領域で、本実施形態では不揮発性メモリに割り当てられている。したがって厳密には領域711はインストーラ(あるいはインストールセット)に含まれているわけではない。
【0066】
スペックプロバイダ712は、包括的デバイスドライバUIモジュールおよび包括的デバイスドライバグラフィックモジュールからの問い合わせに応じて、包括的デバイスドライバのカスタマイズ情報およびカスタマイズ機能情報を提供する機能を備えている。
【0067】
カスタマイズ情報保管領域713は、デバイスドライバが特定のグループIDを保持する画像形成装置を制御するために必要とする機能情報を、グループID別に保持している。本実施形態では、グループID:Aを持ったデバイスを制御するために必要なグループAの機能情報、グループID:Bを持ったデバイスを制御するために必要なグループBの機能情報、グループID:Cを持ったデバイスを制御するために必要なグループCの機能情報、グループID:Dを持ったデバイスを制御するために必要なグループDの機能情報、が保持されている。カスタマイズ情報保管領域713のグループID別の機能情報は、随時、追加、編集、削除が可能になっている。
【0068】
デバイス非依存機能情報保管領域714には、画像形成装置の機能に依存しない、デバイスドライバが提供可能な機能情報が機能ユニット単位で保管されている。本実施形態では、デバイス非依存機能情報保管領域714は、ドライバUIタイプユニット715で構成されている。
【0069】
デバイス非依存機能情報保管領域714において、ドライバUIタイプユニット715にはデバイスドライバがユーザーに提供可能なUI機能情報が保存され管理されている。ドライバUIタイプユニット715は、本例ではタイプAの機能情報716、タイプBの機能情報717、タイプCの機能情報718、タイプDの機能情報719で構成されている。タイプAの機能情報716には、テンプレートとしてUIテンプレート1、リソース言語として日本語、BitmapタイプとしてタイプAが設定されている。この情報は、デバイスドライバがUIを表示する時に、UIテンプレート1と日本語リソース情報とタイプAのBitmapを使用しなければいけないことを表している。
【0070】
同様にタイプBの機能情報717には、テンプレートとしてUIテンプレート2、リソース言語として日本語、BitmapタイプとしてタイプAが設定されている。この情報は、デバイスドライバがUIを表示する時に、UIテンプレート2と日本語リソース情報とタイプAのBitmapを使用しなければいけないことを表している。
【0071】
同様にタイプCの機能情報718には、テンプレートとしてUIテンプレート1、リソース言語として英語、BitmapタイプとしてタイプBが設定されている。この情報は、デバイスドライバがUIを表示する時に、UIテンプレート1と英語リソース情報とタイプBのBitmapを使用しなければいけないことを表している。
【0072】
同様にタイプDの機能情報719には、テンプレートとしてUIテンプレート2、リソース言語として英語、BitmapタイプとしてタイプBが設定されている。この情報は、デバイスドライバがUIを表示する時に、UIテンプレート2と英語リソース情報とタイプBのBitmapを使用しなければいけないことを表している。
【0073】
デバイス非依存機能情報保管領域714は、随時、機能ユニットの追加、編集、削除が可能になっている。
【0074】
デバイス依存機能情報保管領域720には、画像形成装置の機能に依存する、デバイスドライバが提供可能な機能情報が機能ユニット単位で保管されている。詳しくは図7Bに示す。本実施形態では、デバイス依存機能情報保管領域720は、デバイス制御命令セットユニット722、用紙カセット選択機能ユニット725、用紙選択機能ユニット729、カラー・モノクロ印刷機能ユニット734、解像度選択機能ユニット737、フィニッシャー選択機能ユニット740、双方向通信機能ユニット743により構成されている。
【0075】
デバイス制御命令セットユニット721にはデバイスドライバが使用可能な画像形成装置の制御命令に関する情報が保管されている。デバイス制御命令セットユニット721は、タイプAの機能情報722、タイプBの機能情報723、タイプCの機能情報724で構成されている。タイプAの機能情報722には、命令セット:A、PDL:LIPS1が設定されている。この情報は、デバイス制御命令として命令セットAを、プリント制御言語としてLIPS1を使用しなければいけないことを表している。
【0076】
同様にタイプBの機能情報723には、命令セット:A、PDL:LIPS2が設定されている。この情報は、デバイス制御命令として命令セットAを、プリント制御言語としてLIPS2を使用しなければいけないことを表している。
【0077】
同様にタイプCの機能情報724には、命令セット:B、PDL:LIPS3が設定されている。この情報は、デバイス制御命令として命令セットBを、プリント制御言語としてLIPS3を使用しなければいけないことを表している。
【0078】
用紙カセット選択機能ユニット725にはデバイスドライバが使用可能な画像形成装置のカセット選択機能に関する情報が保管されている。用紙カセット選択機能ユニット725は、タイプAの機能情報726、タイプBの機能情報727、タイプCの機能情報728で構成されている。タイプAの機能情報726には、用紙カセット数として4が設定されている。この情報は、4つの用紙カセットのいずれかをユーザーに選択させて、当該カセットを使用して印刷するように画像形成装置に制御命令を発行可能なことを表している。同様に、タイプBの機能情報727には、用紙カセット数として3が設定されている。この情報は、3つの用紙カセットのいずれかをユーザーに選択させて、当該カセットを使用して印刷するように画像形成装置に制御命令を発行可能なことを表している。同様に、タイプCの機能情報727には、用紙カセット数として1が設定されている。この情報は、1つの用紙カセットを使用して印刷するように画像形成装置に制御命令を発行可能なことを表している。
【0079】
用紙選択機能ユニット729にはデバイスドライバが使用可能な用紙に関する情報が保管されている。用紙選択機能ユニット729は、タイプAの機能情報730、タイプBの機能情報731、タイプCの機能情報732、タイプDの機能情報733で構成されている。タイプAの機能情報730には、種類:普通紙、厚紙、薄紙、サイズ:A3、B4、A4、B5、A5、Legal、Letterが設定されている。この情報は、用紙としてA3、B4、A4、B5、A5、Legal、Letterサイズの普通紙、厚紙、薄紙をユーザーに選択させて、当該用紙を使用して印刷するように画像形成装置に制御命令を発行可能なことを表している。同様に、タイプBの機能情報731には、種類:普通紙、サイズ:A4、B5、A5、Legal、Letterが設定されている。この情報は、用紙としてA4、B5、A5、Legal、Letterサイズの普通紙をユーザーに選択させて、当該用紙を使用して印刷するように画像形成装置に制御命令を発行可能なことを表している。同様に、タイプCの機能情報732には、種類:普通紙、薄紙、サイズ:A4、B5、A5、Legal、Letterが設定されている。この情報は、用紙としてA4、B5、A5、Legal、Letterサイズの普通紙、薄紙をユーザーに選択させて、当該用紙を使用して印刷するように画像形成装置に制御命令を発行可能なことを表している。同様に、タイプDの機能情報733には、種類:普通紙、サイズ:A3、B4、A4、B5、A5、Legal、Letterが設定されている。この情報は、用紙としてA3、B4、A4、B5、A5、Legal、Letterサイズの普通紙をユーザーに選択させて、当該用紙を使用して印刷するように画像形成装置に制御命令を発行可能なことを表している。
【0080】
カラー・モノクロ印刷機能ユニット734にはデバイスドライバが使用可能な画像形成装置のカラー・モノクロ印刷機能に関する情報が保管されている。カラー・モノクロ印刷機能ユニット735は、タイプAの機能情報735、タイプBの機能情報736で構成されている。タイプAの機能情報735には、カラー印刷:有、モノクロ印刷:有が設定されている。この情報は、印刷データの種類、あるいは、ユーザーの指示に従って、カラー印刷命令、もしくは、モノクロ印刷命令のいずれかを画像形成装置に発行可能なことを表している。同様にタイプBの機能情報736には、モノクロ印刷:有が設定されている。この情報は、カラー印刷命令は発行できないこと、モノクロ印刷命令を画像形成装置に発行しなければいけないことを表している。
【0081】
解像度選択機能ユニット737はデバイスドライバが使用可能な画像形成装置が備える印刷解像度に関する情報が保管されている。解像度選択機能ユニット737は、タイプAの機能情報738、タイプBの機能情報739で構成されている。タイプAの機能情報738には、600dpi:有、1200dpi:有が設定されている。この情報は、印刷データの種類、あるいは、ユーザーの指示に従って、600dpi印刷命令、もしくは、1200dpi印刷命令のいずれかを画像形成装置に発行可能なことを表している。同様にタイプBの機能情報739には、600dpi:有が設定されている。この情報は、1200dpi印刷命令は発行できないこと、600dpi印刷命令を画像形成装置に発行しなければいけないことを表している。
【0082】
フィニッシャー選択機能ユニット740にはデバイスドライバが使用可能な画像形成装置が備えるフィニッシャーの機能に関する情報が保管されている。フィニッシャー選択機能ユニット740は、タイプAの機能情報741、タイプBの機能情報742で構成されている。タイプAの機能情報741には、ステイプル:有、くるみ製本:有が設定されている。この情報は、ユーザーの指示に従って、ステイプル処理命令、もしくは、包み製本処理実行命令のいずれかを画像形成装置に発行可能なことを表している。同様にタイプBの機能情報742には、くるみ製本:有が設定されている。この情報は、ユーザーの指示に従って、包み製本処理実行命令を画像形成装置に発行可能なことを表している。
【0083】
双方向通信機能ユニット743にはデバイスドライバが使用可能な双方向通信機能に関する情報が保管されている。双方向通信機能ユニット743は、タイプAの機能情報744、タイプBの機能情報745で構成されている。タイプAの機能情報744には、USB I/F通信:可、TCP/IP通信:可が設定されている。この情報は、デバイスドライバがUSB I/F、および、TCP/IP通信で双方向通信して画像形成装置と情報交換可能なことを表している。同様に、タイプBの機能情報745には、TCP/IP通信:可が設定されている。この情報は、デバイスドライバが、TCP/IP通信で双方向通信して画像形成装置と情報交換可能なことを表している。同様に、タイプCの機能情報746には、1394 I/F通信:可が設定されている。この情報は、デバイスドライバが、1394 I/Fで双方向通信して画像形成装置と情報交換可能なことを表している。
【0084】
デバイス依存機能情報保管領域720は、随時、機能ユニットの追加、編集、削除が可能になっている。
【0085】
<包括的デバイスドライバインストーラによる処理>
図8および図9A、図9Bは、クライアントPC上で動作する包括的デバイスドライバインストーラの処理の流れを表わしたフローチャートである。図8および図9A、図9Bを用いて、クライアントPC1に画像形成装置を制御するための包括的デバイスドライバをカスタマイズしてインストールする処理について説明する。
【0086】
ユーザーがクライアントPC1において、OSが提供する機能を用いて、制御対象となる画像形成装置を指定して、HDD208に保管されている包括的デバイスドライバインストーラを起動する。
【0087】
CPU203は包括的デバイスドライバインストーラを読み出し、システムメインメモリ212に展開し、同メモリを利用してプログラムを実行する。
【0088】
すると、包括的デバイスドライバインストーラ、詳しくはインストールプログラム501が実行され、図8および図9A、図9Bの処理が遂行される。なお、これらの図は一連の処理を説明するものであるから、以下の説明では図の番号は特に記述しない。
【0089】
まずステップS801において、制御対象として指定された画像形成装置を探索して、当該画像形成装置から画像形成装置の機能構成に従って生成されるタイプIDを取得する。本実施形態では、制御対象が画像形成装置Aの場合はタイプID:AAを、制御対象が画像形成装置Cの場合はタイプID:DDが取得され、制御対象が画像形成装置Bの場合はタイプIDが取得されない。
【0090】
包括的デバイスドライバは、ネットワーク、USB I/F、あるいは、1394 I/Fを介して画像形成装置と通信してタイプIDを取得するが、他の実施形態においては、タイプIDの形式、および、取得方法は、上記に限定されるものではない。
【0091】
次に、ステップS802において、インストーラは、画像形成装置からタイプIDを取得できたか判定する。制御対象が画像形成装置Aの場合、タイプID:AAが取得されているので、処理はステップS803に進み、インストーラは、タイプIDを解析して、タイプIDに含まれるシリーズID:AとグループID:Aを取得する。
【0092】
また、制御対象が画像形成装置Cの場合も同様に、処理はステップS803に進み、インストーラは、シリーズID:DとグループID:Dを取得する。
【0093】
一方、制御対象が画像形成装置Bの場合、タイプIDが取得されていないため、処理はステップS804に進み、インストーラは画像形成装置から識別情報を取得する。本実施形態では、画像形成装置Bからは、識別情報として画像形成装置Bであることを示す情報を取得する。
【0094】
次に処理はステップS805に進み、インストーラは識別情報を取得できたか判定する。ここで、通信エラーなどにより識別情報が取得できなかったと判定された場合、処理は、ステップS810に進み、インストーラは、デバイスドライバが存在しない旨のエラーメッセージを表示して、処理を終了する。
【0095】
一方、識別情報が取得できたと判定される場合、処理はステップS806に進む。ここで、インストーラは、画像形成装置のタイプIDを取得するために、デバイススペックコンバータ502を使って、識別情報をキーにして、デバイススペックコンバートテーブル503を検索する。そして、ステップS807で、インストーラは、デバイススペックテーブル503に識別情報が登録されているか判定し、識別情報が登録されている場合は、ステップS808で識別情報に対応するタイプIDを取得する。
【0096】
次に処理はステップS803に進み、インストーラは、タイプIDを解析して、タイプIDに含まれるシリーズIDとグループIDを取得する。本実施形態では、図6に示されるように、デバイススペックコンバートテーブル503に識別情報:画像形成装置Bに対応してタイプID:BBが登録されている。そのため、制御対象が画像形成装置Bの場合、タイプID:BB、シリーズID:B、グループID:Bが取得される。
【0097】
一方、ステップS807で識別情報が登録されていないと判定された場合、処理はステップS709に進む。ここで、インストーラは、自身のデフォルトタイプ設定領域504を参照してデフォルトのシリーズID、および、グループIDを取得する。なお検索対象の画像形成装置が指定された場合、探索対象のポートが指定されている場合がある。その場合には指定されたポートに応じたシリーズIDを採用し、グループIDについてのみデフォルト値を得ても良い。本実施形態では、識別情報が登録されていない場合、デフォルト値としてシリーズID:C、および、グループID:Cが取得される。
【0098】
次に、処理は、ステップS811に進む。ステップS811において、インストーラは、インストールする包括的デバイスドライバを特定するために、自身のシリーズID設定領域506を参照し、対応する包括的デバイスドライバを特定する。ステップS812で包括的デバイスドライバを特定できたか判定する。ここで、包括的デバイスドライバを特定できなかった場合、処理はステップS817に進み、インストーラは自身のデフォルトタイプ設定領域504を参照してデフォルトのシリーズIDを取得し、処理をステップS811に戻す。本実施形態では、制御対象が画像形成装置Cの場合、ステップS812で包括的デバイスドライバを特定することができないため、インストーラは、デフォルトのシリーズIDとしてCを取得する。
【0099】
一方、ステップS812において包括的デバイスドライバを特定できた場合、処理は、ステップS813に進み、インストーラは、取得したグループIDを不揮発性メモリに保管する。
【0100】
次に、ステップS814でインストーラは、ステップS812で特定できた包括的デバイスドライバが既にインストールされているかOSの機能を使って確認する。ここで、包括的デバイスドライバがインストールされていない場合、処理は、ステップS815に進み、インストーラは特定した包括的デバイスドライバをインストールして処理をステップS816に進める。
【0101】
一方、包括的デバイスドライバが既にインストールされていた場合、処理はステップS816に進む。ステップS816でンストーラは、包括的デバイスドライバをカスタマイズするために初期化する。本実施形態では、たとえば制御対象が画像形成装置Aの場合、包括的デバイスドライバAが、制御対象が画像形成装置Bの場合、包括的デバイスドライバBが、制御対象が画像形成装置Cの場合、包括的デバイスドライバCが初期化される。
【0102】
図9は、クライアントPC上で動作する包括的デバイスドライバインストーラの処理の流れ(S816の続き)を表わしたフローチャートである。
【0103】
図8のステップS816で包括的デバイスドライバが初期化されると、処理は図9のステップS901に進む。ステップS901において包括的デバイスドライバのUIモジュールが不揮発性メモリを参照して、グループIDを取得する。そしてステップS902において、自身のスペックプロバイダ712にグループIDを使ってカスタマイズ情報を特定して通知するように要請する。すると、ステップS903において、スペックプロバイダ712が、特定のグループIDに対応するカスタマイズ情報を特定するために、グループIDをキーにして、自身のカスタマイズ情報保管領域713を検索する。
【0104】
次にステップS904で、スペックプロバイダ712がカスタマイズ情報を特定できたか判定する。ここで、カスタマイズ情報が特定できなかった場合、スペックプロバイダ712は、ステップS908でUIモジュールにカスタマイズ情報を特定できない旨、通知する。すると、ステップS909において、UIモジュールは、デフォルト設定領域504を参照してデフォルトのグループIDを取得して処理をステップS902に戻す。
【0105】
本実施形態では、たとえば制御対象が画像形成装置Cの場合、ステップS904でカスタマイズ情報を特定することができない。そのため、UIモジュールはデフォルトのグループIDとして「C」を取得して、処理をステップS902に戻す。
【0106】
一方、ステップS904において、カスタマイズ情報を特定できた場合、処理は、ステップS905に進み、スペックプロバイダ712は特定したカスタマイズ情報をUIモジュールに通知する。本実施形態では、たとえば、制御対象が画像形成装置Aの場合、スペックプロバイダ712は、ドライバUIタイプ:タイプA、デバイス制御命令セット:タイプA、用紙選択機能:タイプA、用紙カセット選択機能:タイプA、カラー・モノクロ印刷機能:タイプA、解像度選択機能:タイプA、フィニッシャー選択機能:タイプA、双方向通信機能タイプA、という機能情報から構成されるカスタマイズ情報を取得してUIモジュールに通知する。
【0107】
次に、ステップS906でUIモジュールは、取得したカスタマイズ情報を不揮発性メモリに保管し、ステップS907で、UIモジュールがカスタマイズに必要とする機能情報を、カスタマイズ情報から抽出する。そして、ステップS910でUIモジュールは、スペックプロバイダ712に機能情報を通知して、必要なUI関連カスタマイズ機能情報の取得を要請する。
【0108】
ステップS911でスペックプロバイダ712は、取得要請された機能情報がデバイス非依存機能情報か判定する。ここで取得要請された機能情報がデバイス非依存機能情報であった場合、処理はステップS912に進み、スペックプロバイダ712は、デバイス非依存機能情報保管領域714を検索して、該当する機能情報を取得する。
【0109】
一方、取得要請された機能情報がデバイス非依存機能情報でなかった場合、処理はステップS913に進み、スペックプロバイダ712は、デバイス依存機能情報保管領域720を検索して、該当する機能情報を取得する。
【0110】
そして、ステップS914でスペックプロバイダ712は、取得した機能情報を取り纏めてカスタマイズ機能情報を生成し、ステップS915で生成したカスタマイズ機能情報をUIモジュールに通知する。
【0111】
本実施形態では、たとえば、制御対象が画像形成装置Aの場合、包括的デバイスドライバAのUIモジュール702が、ドライバユニットタイプ:タイプAの機能情報、および、用紙カセット選択機能:タイプAの機能情報の取得を要請する。
【0112】
すると、スペックプロバイダ712は、デバイス非依存機能情報保管領域714を検索して、ドライバユニットタイプ:タイプAの機能情報として、テンプレート:UIテンプレート1、リソース言語:日本語、Bitmapタイプ:タイプAを取得する。
さらに、スペックプロバイダ712はデバイス依存機能情報補完領域720を検索して、用紙カセット選択機能:タイプAの機能情報として、用紙カセット数:4を取得する。そして、取得した2件の機能情報を取り纏めてカスタマイズ情報としてUIモジュールに通知する。
【0113】
次にステップS916でUIモジュールは、全てのカスタマイズ機能情報を取得したか判定する。ここで、まだ取得する必要があるカスタマイズ機能情報が残っていた場合、処理は、ステップS910に戻り、UIモジュールは、次のカスタマイズ機能情報の取得をスペックプロバイダ712に要請する。本実施形態では、制御対象が画像形成装置Aの場合、包括的デバイスドライバAUIモジュール702が、引き続き、用紙選択機能:タイプAの機能情報、解像度選択機能:タイプAの機能情報、フィニッシャー選択機能:タイプAの機能情報の取得を要請する。
【0114】
その後、スペックプロバイダ712は、該当する機能情報を取得して、取り纏めカスタマイズ情報としてUIモジュールに通知する。
【0115】
一方、ステップS916で、全てのカスタマイズ機能情報が取得済みの場合、処理は、ステップS917に進む。ここで、包括的デバイスドライバのUIモジュールは、取得したカスタマイズ機能情報に従って、自身がユーザーに提供するUI画面、および、UI機能をカスタマイズする。
【0116】
次にステップS918で包括的デバイスドライバのグラフィックモジュールが不揮発性メモリを参照してカスタマイズ情報を取得し、ステップS919でグラフィックモジュールがカスタマイズに必要とする機能情報を、カスタマイズ情報から抽出する。
【0117】
そして、ステップS920でグラフィックモジュールは、スペックプロバイダ712に機能情報を通知して、必要なカスタマイズ機能情報の取得を要請する。
【0118】
ステップS921でスペックプロバイダ712は、取得要請された機能情報がデバイス非依存機能情報か判定する。ここで取得要請された機能情報がデバイス非依存機能情報であった場合、処理はステップS922に進み、スペックプロバイダ712は、デバイス非依存機能情報保管領域714を検索して、該当する機能情報を取得する。
【0119】
一方、取得要請された機能情報がデバイス非依存機能情報でなかった場合、処理はステップS923に進み、スペックプロバイダ712は、デバイス依存機能情報保管領域720を検索して、該当する機能情報を取得する。
【0120】
そして、ステップS924でスペックプロバイダ712は、取得した機能情報を取り纏めてカスタマイズ機能情報を生成し、ステップS925で生成したカスタマイズ機能情報をグラフィックモジュールに通知する。
【0121】
本実施形態では、たとえば、制御対象が画像形成装置Aの場合、包括的デバイスドライバAグラフィックモジュール703が、デバイス制御命令セット:タイプAの機能情報、および、用紙カセット選択機能:タイプAの機能情報、用紙選択機能:タイプAの機能情報、カラー・モノクロ印刷機能:タイプAの機能情報、解像度選択機能:タイプAの機能情報、フィニッシャー選択機能:タイプAの機能情報、および、双方向通信機能:タイプAの機能情報の取得を要請する。
【0122】
すると、スペックプロバイダ712は、デバイス依存機能情報補完領域720を検索して、たとえばデバイス制御命令セット:タイプAの機能情報として、命令セット:A、PDL:LIPS1、用紙カセット選択機能:タイプAの機能情報として、用紙カセット数:4、要請選択機能:タイプAとして種類:普通紙、厚紙、薄紙、サイズ:A3、B4、A4、B5、A5、Legal、Letter、カラー・モノクロ印刷機能:タイプAの機能情報として、カラー印刷:有、モノクロ印刷:有、解像度選択機能:タイプAの機能情報として、600dpi:有、1200dpi:有、フィニッシャー選択機能:タイプAの機能情報として、ステイプル:有、くるみ製本:有、双方向通信機能:タイプAの機能情報として、USB I/F通信:可、TCP/IP通信:可、を取得し取りまとめてカスタマイズ情報としてグラフィックモジュールに通知する。
【0123】
次にステップS926でグラフィックモジュールは、全てのカスタマイズ機能情報を取得したか判定する。ここで、まだ取得する必要があるカスタマイズ機能情報が残っていた場合、処理は、ステップS920に戻り、グラフィックモジュールは、次のカスタマイズ機能情報の取得をスペックプロバイダ712に要請する。
【0124】
一方、ステップS926で、全てのカスタマイズ機能情報が取得済みの場合、処理は、ステップS927に進む。ここで、包括的デバイスドライバのグラフィックモジュールは、取得したカスタマイズ機能情報に従って、印刷データ生成ルール、画像形成装置を制御するために使用するデバイス制御命令、および、デバイス制御命令の設定パラメータ命令を確定する。すなわち、包括的デバイスドライバには、画像形成装置のシリーズごとに、そのシリーズに属する種類の画像形成装置の提供し得る機能を実現するための機能モジュールを持っている。そこで、上述の手順で決定されたカスタマイズ情報に従って、それら機能モジュールの内、該当するものを選択してデバイスドライバを再構成し、再構成したデバイスドライバをクライアントコンピュータにインストールする。
【0125】
以上で、包括的デバイスドライバインストーラの処理は終了する。
【0126】
本実施形態の装置構成及び処理手順により、画像形成装置ごとに異なるデバイスドライバを開発、維持する必要が無くなりデバイスドライバ提供者、デバイスドライバユーザーの負荷が軽減する。
【0127】
さらに、ユーザーに画像形成装置の機能の違いを意識させることなく画像形成装置に最適にカスタマイズされたデバイスドライバがインストール可能となり、ユーザーの使い勝手が向上する。
【0128】
また、データ量の少ないタイプIDを使用して画像形成装置の機能を転送することにより、転送可能なデータ量が少ない情報転送方法においても、カスタマイズに必要な情報を画像形成装置から取得可能となる。
【0129】
さらに、過去に開発された画像形成装置、および、将来に開発される画像形成装置を制御するために、カスタマイズされたデバイスドライバがインストール可能となりユーザーの使い勝手が向上する。
【0130】
[第2の実施形態]
<システムの説明>
次に、添付図面を用いて、本発明に係る第2の実施形態であるファクシミリ(以下FAXと略称する)送信システムについて詳細に説明する。図10は、本発明の第2の実施形態を示すFAX送信システムの構成の一例を示すブロック図である。
【0131】
図10に示すように、本実施形態のFAX送信システムを構成する各装置はネットワーク107で接続されている。このネットワーク107は一系統であっても、複数系統でもよい。図10において、1001、1002、1003は、クライアントPC、1007はネットワーク、1004は画像形成装置U、1005は画像形成装置V、1006は画像形成装置Wである。この実施形態での画像形成装置は、少なくともファクシミリ機能を備えた複合機、もしくは、ファクシミリ単機能を備えたファクシミリ装置である。画像形成装置は、クライアントPCから電子データを受信し、FAX送信する機能を備える。
【0132】
画像形成装置U1004は、下記の機能を備えていて、タイプAのデバイス制御命令セットで制御可能なように構成されている。
−タイプAの同報送信機能:同報送信宛先を最大で50件設定する機能。
−タイプAの解像度選択機能:200dpiの画像データをFAX送信する機能、および、400dpiの画像データをFAX送信する機能。
−指定された時間にFAX送信する機能。
−タイプAの双方向通信機能:USB I/F双方向通信機能、および、TCP/IP双方向通信機能。
−クライアントPCと通信して、自身の機能構成に従って生成されるタイプID:AAを通知する機能。
【0133】
同様に、画像形成装置V1005は、下記の機能を備えていて、タイプAのデバイス制御命令セットで制御可能なように構成されている。
−タイプBの同報送信機能:同報送信宛先を最大で10件設定する機能。
−タイプAの解像度選択機能:200dpiの画像データをFAX送信する機能、および、400dpiの画像データをFAX送信する機能。
−指定された時間にFAX送信する機能。
−タイプBの双方向通信機能:TCP/IP双方向通信機能。
【0134】
同様に画像形成装置C1006は、下記の機能を備えていて、タイプDのデバイス制御命令セットで制御可能なように構成されている。
−タイプBの解像度選択機能:200dpiの画像データをFAX送信する機能。
−タイプDの双方向通信機能。
−クライアントPCと通信して、自身の機能構成に従って生成されるタイプID:DDを通知する機能。
タイプDのデバイス制御命令セットは、タイプCのデバイス制御命令セットを包含している。タイプDの双方向通信機能は、タイプCの双方向通信機能を包含している。
【0135】
図11A、図11Bは、本発明の第2の実施形態による、包括的FAXドライバと画像形成装置の関係を表した図である。
【0136】
図11A及び図11Bにおいて、1105は画像形成装置U、1106は画像形成装置N、1108は画像形成装置V、1109は画像形成装置M、1111は画像形成装置Wである。また1104は画像形成装置シリーズU、1107は画像形成装置シリーズV、1110は画像形成装置シリーズWである。
【0137】
図11A及び図11Bに示されるように、画像形成装置シリーズU1104は、画像形成装置U1105、および、画像形成装置N1106によって構成される。同様に画像形成装置シリーズV1107は、画像形成装置V1108、および、画像形成装置M1109によって構成される。画像形成装置シリーズW1110は、画像形成装置シリーズW1111により構成される。
【0138】
また図11A及び図11Bにおいて、1101は包括的FAXドライバU、1102は包括的FAXドライバV、1103は包括的FAXドライバWである。包括的FAXドライバU1101は、画像形成装置シリーズU1004用のFAXドライバである。包括的FAXドライバU1101は、ユーザーにタイプA、あるいはタイプDのドライバUI画面を提供する機能、および、タイプA、あるいは、タイプBのデバイス制御命令セットを画像形成装置に送信して制御する機能を備えている。
【0139】
同様に包括的FAXドライバV1102は、画像形成装置シリーズV1107を構成する画像形成装置用のFAXドライバである。包括的FAXドライバV1102は、ユーザーにタイプA、ドライバUI画面を提供する機能、および、タイプAのデバイス制御命令セットを画像形成装置に送信して制御する機能を備えている。
【0140】
同様に包括的FAXドライバW1103は、画像形成装置シリーズW1110用のFAXドライバである。包括的FAXドライバW1103は、ユーザーにタイプCのドライバUI画面を提供する機能、および、タイプBのデバイス制御命令セットを画像形成装置に送信して制御する機能を備えている。
【0141】
各包括的FAXドライバは、対応する画像形成装置シリーズを構成する複数の画像形成装置が備える機能に応じた各種機能、および、画像形成装置が備える機能に応じて自身をカスタマイズする機能を備えている。
【0142】
たとえば、包括的FAXドライバU1101は画像形成装置U1105、および、画像形成装置N1106が備える機能を制御するために、下記の機能を備えている。
−タイプA、および、タイプBの同報送信機能。
−タイプA、および、タイプBの解像度選択機能。
−タイプA、および、タイプBのタイマー送信選択機能。
−タイプAの双方向通信機能。
−タイプA、あるいは、タイプDのドライバUI画面を表示してユーザーにGUIを提供する機能。
【0143】
同様に、包括的FAXドライバV1102は画像形成装置V1108、および、画像形成装置M1109が備える機能を制御するために、下記の機能を備えている。
−タイプBの同報送信機能。
−タイプAの解像度選択機能。
−タイプAのタイマー送信選択機能。
−タイプBの双方向通信機能。
−タイプAのドライバUI画面を表示してユーザーにGUIを提供する機能。
【0144】
同様に、包括的FAXドライバW1103は画像形成装置W1111が備える機能を制御するために、下記の機能を備えている。
−タイプCの同報送信機能。
−タイプBの解像度選択機能。
−タイプBのタイマー送信選択機能。
−タイプCの双方向通信機能。
−タイプCのドライバUI画面を表示してユーザーにGUIを提供する機能。
【0145】
図12は、本発明の第2の実施形態による、包括的FAXドライバインストーラの構成を表したブロック図である。本実施形態では、包括的FAXドライバインストーラは、クライアントPCのハードディスクドライブ(HDD)208に保管されている。図12において、1201はインストールプログラム、1202はデバイススペックコンバータ、1203はデバイススペックコンバートテーブル、1204はデフォルトタイプ設定領域、1205は包括的デバイスドライバ保管領域、1206は、シリーズID保管領域である。
【0146】
シリーズID保管領域1206には、シリーズIDと包括的FAXドライバを関連付ける情報として、シリーズID:Aの場合、包括的FAXドライバUを、シリーズID:Bの場合、包括的FAXドライバVを、シリーズID:Cの場合、包括的FAXドライバWが保管されている。
【0147】
また図12において1207は包括的FAXドライバU、1208は包括的FAXドライバV、1209は包括的FAXドライバWである。
【0148】
図13は、本発明の第2の実施形態による、デバイススペックコンバートテーブルに保管されている関連付け情報の一例を表した図である。図13に示されるように、識別情報:画像形成装置VにタイプID:BBが、関連づけられて保管されている。
【0149】
図14は、本発明の第2の実施形態による、包括的デバイスドライバ保管領域に格納されている包括的FAXドライバの詳細を表した図である。本実施形態では、包括的FAXドライバは、包括的FAXドライバインストーラに同梱される形で、クライアントPCのハードディスクドライブ(HDD)208に保管されている。
【0150】
図14A、図14Bにおいて、1401は包括的FAXドライバU依存部、1404は包括的FAXドライバV依存部、1407は包括的FAXドライバW依存部、1410は包括的FAXドライバ共通部である。
【0151】
また、図14Aにおいて、1402は包括的FAXドライバUUIモジュール、1403は包括的FAXドライバVグラフィックモジュール、1405は包括的FAXドライバWUIモジュール、1406は包括的FAXドライバWグラフィックモジュール、1408は包括的FAXドライバWUIモジュール、1409は包括的FAXドライバWグラフィックモジュールである。
【0152】
図14Aにおいて、1411は不揮発性メモリ、1412はスペックプロバイダで、1413はカスタマイズ情報保管領域、1414はデバイス非依存機能情報補完領域、1415はドライバUIタイプユニット、1416はタイプAの機能情報、1417はタイプBの機能情報7、1418はタイプCの機能情報、1419はタイプDの機能情報である。
【0153】
これらの構成は、本発明の第1の実施形態と同様である。
【0154】
図14A、図14Bにおいて、1420はデバイス依存機能情報補完領域である。図14Bにおいて、1421はデバイス制御命令セットユニットでFAXドライバが使用可能な画像形成装置の制御命令に関する情報が保管されている。デバイス制御命令セットユニット1421は、タイプAの機能情報1422、タイプBの機能情報1423で構成されている。タイプAの機能情報1422には、命令セット:Aが設定されていて、これは、デバイス制御命令としてAを使用しなければいけないことを表している。
【0155】
同様にタイプBの機能情報1423には、命令セット:Bが設定されていて、これは、デバイス制御命令としてBを、使用しなければいけないことを表している。1424は同報送信選択機能ユニットでFAXドライバが使用可能な同報送信機能に関する情報が保管されている。同報送信選択機能ユニット1424は、タイプAの機能情報1425、タイプBの機能情報1426、タイプCの機能情報1427で構成されている。タイプAの機能情報1425には、同報送信機能:有、同報送信可能数:50件が設定されていて、これは、1回のFAX送信で最大50件の同報送信宛先が設定可能であることを表している。
【0156】
同様にタイプBの機能情報1426には、同報送信機能:有、同報送信可能数:10件が設定されていて、これは、1回のFAX送信で最大10件の同報送信宛先が設定可能であることを表している。
【0157】
同様にタイプCの機能情報1427には、同報送信機能:無が設定されていて、これは、同報送信機能を備えていないことを表している。1428は解像度選択機能ユニットでFAX送信可能な画像データの解像度に関する情報が保管されている。解像度選択機能ユニット1428は、タイプAの機能情報1429、および、タイプBの機能情報1430で構成されている。タイプAの機能情報1429には、200dpi:有、400dpi:有が設定されている。この情報は、200dpi、もしくは、400dpiのいずれかの画像データをFAX送信可能であることを表している。
【0158】
同様にタイプBの機能情報1430には、200dpi:有が設定されている。この情報は、200dpiの画像データをFAX送信可能であることを表している。1431はタイマー送信機能ユニットで指定された時間にFAX送信する機能に関する情報が保管されている。
タイマー送信選択機能ユニット1431は、タイプAの機能情報1432、および、タイプBの機能情報1433で構成されている。タイプAの機能情報1432には、タイマー送信機能:有が設定されていて、この情報は、ユーザーの指示に従ってタイマー送信時間が指定されたFAX送信命令を、画像形成装置に発行可能なことを表している。
【0159】
同様にタイプBの機能情報1433には、タイマー送信機能:無が設定されていて、この情報は、タイマー送信機能を備えていないことを表している。1434は双方向通信機能ユニットでFAXドライバが使用可能な双方向通信機能に関する情報が保管されている。双方向通信機能ユニット1434は、タイプAの機能情報1435、タイプBの機能情報1436、および、タイプCの機能情報1437で構成されている。
【0160】
タイプAの機能情報1435には、USB I/F通信:可、TCP/IP通信:可が設定されている。この情報は、FAXドライバがUSB I/F、および、TCP/IP通信で双方向通信して画像形成装置と情報交換可能なことを表している。
【0161】
同様に、タイプBの機能情報436には、TCP/IP通信:可が設定されている。この情報は、FAXドライバが、TCP/IP通信で双方向通信して画像形成装置と情報交換可能なことを表している。
【0162】
同様に、タイプCの機能情報1437には、1394 I/F通信:可が設定されている。この情報は、FAXドライバが、1394 I/Fで双方向通信して画像形成装置と情報交換可能なことを表している。
【0163】
<包括的FAXドライバインストーラの処理の説明>
本発明の第2の実施形態における、包括的FAXドライバインストーラの処理手順は、本発明の第1の実施形態で説明した、包括的デバイスドライバインストーラの処理の手順と同様のため、説明を割愛する。
【0164】
このように、デバイスがプリンタではなくファクシミリであったとしても、第1実施形態と同様に、デバイスの機種(種類)に応じた適切なデバイスドライバをインストールすることができる。
【0165】
[他の実施形態]
なお本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。また本発明の目的は、前述の実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが記憶媒体に格納されたプログラムを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラム自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラム自体およびプログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0166】
また、本発明には、プログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた場合についても、本発明は適用される。その場合、書き込まれたプログラムの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0167】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す画像形成システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】クライアントPCの内部構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態による、画像形成装置の内部構成を示すブロック図である。
【図4A】本発明におけるデバイスドライバと画像形成装置の関係を表した図である。
【図4B】本発明におけるデバイスドライバと画像形成装置の関係を表した図である。
【図4C】本発明におけるデバイスドライバと画像形成装置の関係を表した図である。
【図5】包括的デバイスドライバインストーラの構成を表したブロック図である。
【図6】デバイススペックコンバートテーブルに保管されている関連付け情報の一例を表した図である。
【図7A】包括的デバイスドライバ保管領域に格納されている包括的デバイスドライバの詳細を表した図である。
【図7B】包括的デバイスドライバ保管領域に格納されている包括的デバイスドライバの詳細を表した図である。
【図8】クライアントPC上で動作する包括的デバイスドライバインストーラの処理の流れを表わしたフローチャート1である。
【図9A】クライアントPC上で動作する包括的デバイスドライバインストーラの処理の流れを表わしたフローチャート2である。
【図9B】クライアントPC上で動作する包括的デバイスドライバインストーラの処理の流れを表わしたフローチャート3である。
【図10】本発明の第2の実施形態を示すFAX送信システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図11A】本発明の第2の実施形態による、包括的FAXドライバと画像形成装置の関係を表した図である。
【図11B】本発明の第2の実施形態による、包括的FAXドライバと画像形成装置の関係を表した図である。
【図12】本発明の第2の実施形態による、包括的FAXドライバインストーラの構成を表したブロック図である。
【図13】本発明の第2の実施形態による、デバイススペックコンバートテーブルに保管されている関連付け情報の一例を表した図である。
【図14A】本発明の第2の実施形態による、包括的デバイスドライバ保管領域に格納されている包括的FAXドライバの詳細を表した図である。
【図14B】本発明の第2の実施形態による、包括的デバイスドライバ保管領域に格納されている包括的FAXドライバの詳細を表した図である。
【符号の説明】
【0168】
101 クライアントPC1
102 クライアントPC2
103 クライアントPC3
104 画像形成装置A
105 画像形成装置B
106 画像形成装置C
107 通信ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数種類の画像形成装置に対応する包括的デバイスドライバをインストールするデバイスドライバインストーラであって、
画像形成装置から該画像形成装置の機能構成を特定するタイプIDを取得するタイプの取得手段と、
前記タイプIDから、複数の包括的デバイスドライバのうちから、前記画像形成装置に対して適用が可能な包括的デバイスドライバを特定するドライバの特定手段と、
特定した前記包括的デバイスドライバを、前記画像形成装置向けにカスタマイズするためのカスタマイズ情報を前記タイプIDから特定する手段と、
前記カスタマイズ情報に従って前記包括的デバイスドライバをカスタマイズしてインストールするカスタマイズ手段と
を備えたことを特徴するデバイスドライバインストーラ。
【請求項2】
機能の異なる複数の画像形成装置を制御するための複数の包括的デバイスドライバを格納する格納手段を更に備え、
前記格納手段にはさらに、格納したすべての包括的デバイスドライバをカスタマイズするためのカスタマイズ情報をも保持していることを特徴とする請求項1に記載のデバイスドライバインストーラ。
【請求項3】
前記ドライバの特定手段は、取得した前記タイプIDから、画像形成装置の有する双方向通信の種類に応じて定義されたシリーズIDと、画像形成装置の有する機能に応じて定義されたグループIDとを抽出し、前記シリーズIDにより包括的デバイスドライバを特定することを特徴とする請求項1又は2に記載のデバイスドライバインストーラ。
【請求項4】
前記ドライバの特定手段は、取得した前記タイプIDから、画像形成装置の有する双方向通信の種類に応じて定義されたシリーズIDと、画像形成装置の有する機能に応じて定義されたグループIDとを抽出し、前記グループIDにより包括的デバイスドライバを前記画像形成装置向けにカスタマイズするためのカスタマイズ情報を特定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のデバイスドライバインストーラ。
【請求項5】
前記カスタマイズ情報には、画像形成装置の備える機能に依存する機能と画像形成装置の備える機能とに依存しない機能とが含まれ、
前記カスタマイズ手段は、それぞれの機能ごとに前記包括的デバイスドライバをカスタマイズすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のデバイスドライバインストーラ。
【請求項6】
画像形成装置の備える機能ごとに分かれた機能情報を管理して、包括的デバイスドライバのカスタマイズ情報を生成し提供する手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のデバイスドライバインストーラ。
【請求項7】
前記タイプの取得手段が、画像形成装置からタイプIDを取得できなかった場合、または、画像形成装置から取得したタイプIDから包括的デバイスドライバを特定できなかった場合、予め指定されたタイプIDに従って包括的デバイスドライバを特定してインストールし、カスタマイズする手段を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のデバイスドライバインストーラ。
【請求項8】
前記画像形成装置は、ホスト装置から送信された印刷データに従って印刷を行うプリンタの機能と、スト装置から送信された画像データに従って画像の送信を行うファクシミリの機能の、少なくともいずれかの機能を有し、
前記包括的デバイスドライバは、前記機能を制御することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のデバイスドライバインストーラ。
【請求項9】
情報処理装置において、複数種類の画像形成装置に対応する包括的デバイスドライバをインストールするデバイスドライバのインストール方法であって、
タイプの取得手段が、画像形成装置から該画像形成装置の機能構成を特定するタイプIDを取得する工程と、
ドライバの特定手段が、前記タイプIDから、複数の包括的デバイスドライバのうちから、前記画像形成装置に対して適用が可能な包括的デバイスドライバを特定するド工程と、
カスタマイズ情報の特定手段が、特定した前記包括的デバイスドライバを、前記画像形成装置向けにカスタマイズするためのカスタマイズ情報を前記タイプIDから特定する工程と、
カスタマイズ手段が、前記カスタマイズ情報に従って前記包括的デバイスドライバをカスタマイズしてインストールする工程と
を備えたことを特徴するデバイスドライバのインストール方法。
【請求項10】
請求項1乃至8のいずれか一項に記載のデバイスドライバインストーラの各手段をコンピュータにより実現するためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12】
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【図13】
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【図14A】
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【図14B】
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【公開番号】特開2010−86313(P2010−86313A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−255247(P2008−255247)
【出願日】平成20年9月30日(2008.9.30)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】