説明

デファレンシャル装置

【課題】トルク感応型の差動制限機能を備えながら、低トルク差動回転時の異音・振動の発生を抑制することを可能としたデファレンシャル装置を提供する。
【解決手段】デフ・ケース3内に相対回転自在に支持され回転軸芯に沿った方向に対向する一対のサイド・ギヤ5,7と、デフ・ケース3に回転自在に支持されサイド・ギヤ5,7を噛み合い結合するピニオン・ギヤ9とを備え、デフ・ケース3とサイド・ギヤ5,7との間に、サイド・ギヤ5,7、ピニオン・ギヤ9の噛み合い反力でサイド・ギヤ5,7が移動して摩擦係合されサイド・ギヤ5,7の差動回転を制限する第1、第2摩擦係合部64,66を設け、サイド・ギヤ5,7とピニオン・ギヤ9との噛合い反力によりサイド・ギヤ5,7に生じる荷重が設定荷重を下回るときにサイド・ギヤ5,7の移動による第1、第2摩擦係合部64,66の摩擦係合を阻止する皿ばね53,55を設けたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車などに供されるデファレンシャル装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のデファレンシャル装置としては、例えば特許文献1に記載のものがある。このデファレンシャル装置は、デフ・ケースに固定されたピニオン・シャフトと、ピニオン・シャフト上に回転自在に支承されたピニオン・ギヤと、ピニオン・ギヤと噛み合うサイド・ギヤとからなるベベル・ギヤ式の差動ギヤ機構を備えており、サイド・ギヤはそれぞれの車軸にスプライン連結される。
【0003】
各サイド・ギヤ及びデフ・ケース側には、テーパー状の摩擦係合面が形成され、コ−ン・クラッチを構成する。
【0004】
サイド・ギヤ間には、コイル・スプリングが介設され、摩擦係合面が差動回転当初からある程度締結され、イニシャルトルクが付与されている。
【0005】
したがって、サイド・ギヤ1の噛み合い反力が伝達トルクに比例して大きくなると、摩擦係合面が比例して締結され、その摩擦抵抗によってトルク感応型の差動制限機能が得られる。
【0006】
このトルク感応型差動制限機能によって差動ギヤ機構の差動回転が制限され、特に、大きな駆動力が掛かる発進時や加速時などに、車両の操縦性、安定性が向上する。
【0007】
さらに、車両の発進時や加速時、あるいは、悪路や低μ路で一方の駆動輪が空転しようとするときでも、イニシャルトルクによりグリップ側の車輪に駆動力が送られて、走破性が高く保たれ、発進性や加速性が向上する。
【0008】
しかし、イニシャルトルクにより低トルク時より差動制限トルクが発生して異音・振動の発生がみられ、運転者に違和感を与えるという問題があった。特に、車庫入れや駐車スペースへの移動時などに発生し、改善が望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2004−263862号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
解決しようとする問題点は、トルク感応型の差動制限機能により、低トルク差動回転時に異音・振動の発生がみられ、運転者に違和感を与える点である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本願発明は、トルク感応型の差動制限機能を備えながら、低トルク差動回転時の異音・振動の発生を抑制するため、回転自在に支持されるケース状の第1回転部材と、この第1回転部材内に相対回転自在に支持され回転軸芯に沿った方向に対向する一対の第2回転部材と、前記第1回転部材に回転自在に支持され前記各第2回転部材を噛み合い結合して前記第1回転部材と前記各第2回転部材とを連動回転させると共に第2回転部材間の相対回転を許容する第3回転部材とを備え、前記第1回転部材と前記各第2回転部材の少なくとも一方との間に、前記第2,第3回転部材の噛み合い反力で該第2回転部材が移動して摩擦係合され第2回転部材の差動回転を制限する摩擦係合部を設け、前記第2、第3回転部材の噛合い反力により前記第2回転部材に生じる荷重が設定荷重を下回るときに前記第2回転部材の移動による前記摩擦係合部の摩擦係合を阻止するキャンセル部を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明のデファレンシャル装置は、上記構成であるから、キャンセル部により第2回転部材に生じる荷重が設定荷重を下回るときに前記第2回転部材の移動による前記摩擦係合部の摩擦係合を阻止することができるため、車庫入れなどの低トルク差動回転時にトルク感応型の差動制限機能をキャンセルすることができ、異音・振動の発生を抑制することができる。
【0013】
高速走行時の直進安定性確保、悪路走破や高速コーナリング走行などの際には、トルク感応型の差動制限機能を発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】上下半断面が90度異なる位置におけるデファレンシャル装置の断面図である。(実施例1)
【図2】TBRと走行状態との関係を示すグラフである。(実施例1)
【図3】上下半断面が90度異なる位置におけるデファレンシャル装置の断面図である。(実施例2)
【図4】上下半断面が90度異なる位置におけるデファレンシャル装置の断面図である。(実施例3)
【発明を実施するための形態】
【0015】
トルク感応型の差動制限機能を備えながら、異音・振動の発生を抑制するという目的を、第2回転部材に生じる荷重が設定荷重を下回るときに第2回転部材の移動による摩擦係合部の摩擦係合を阻止するキャンセル部により実現した。
【実施例1】
【0016】
[デファレンシャル装置の構成]
図1は本発明の実施例1に係り、デファレンシャル装置の断面図である。なお、図1において上半分と下半分とは90°断面位置が異なっている。
【0017】
図1のデファレンシャル装置1は、例えば左右の後輪間に配置され、リヤ・デファレンシャル装置として構成されている。
【0018】
このデファレンシャル装置1は、車体側のデフ・キャリア内に回転自在に支持される。デファレンシャル装置1には、左右のアクスル・シャフトの一端側がボール型等速ジョイント等を介して結合され、アクスル・シャフトの他端側はボール型等速ジョイントを介して左右の後輪側に結合される。
【0019】
従って、エンジンの駆動力により、デファレンシャル装置1へトルクが伝達されると、デファレンシャル装置1から左右のアクスル・シャフトを介して左右の後輪側へトルクが伝達され、左右の後輪によって駆動を行うことができる。
【0020】
デファレンシャル装置1は、第1回転部材としてデフ・ケース3と、一対の第2回転部材としてサイド・ギヤ5,7と、第3回転部材としてピニオン・ギヤ9とを備えている。
【0021】
デフ・ケース3は、本体部11と端板部13とからなっている。本体部11と端板部13とは、フランジ15,17がビス18によって締結されている。フランジ15,17には、締結穴21,23に挿通される図示しないボルトにナットが締結されて、図示しないリング・ギヤが共締め固定される。デフ・ケース3には、潤滑用の窓3a,3b,3cが形成されている。
【0022】
本体部11の一方の壁部19側には、摩擦係合面としてテーパー形状の第1摩擦受け面25が設けられている。端板部13には、第1摩擦受け面25に対応して、第2摩擦受け面27が設けられている。
【0023】
本体部11の壁部19及び端板部13の内面には、第1、第2摩擦受け面25,27よりも内周側に凸条部29,31が周回状に形成されている。凸条部29,31には、係止溝33,35が形成されている。
【0024】
本体部11と端板部13との内周部側には、ボス部37,39が設けられている。
【0025】
サイド・ギヤ5,7は、ベベル・ギヤで構成され、内周側に結合ボス部41,43が設けられている。結合ボス部41,43には、インナー・スプライン45,47が設けられている。インナー・スプライン45,47には、ボス部37,39を貫通する左右のアクスル・シャフトがスプライン係合する。ボス部37,39には、サイド・ギヤ5,7の背面側には、凹条の皿ばね支持部49,51が周回状に設けられている。
【0026】
皿ばね支持部49,51には、キャンセル部である弾性体として皿ばね53,55が収容支持され、デフ・ケース3の凸条部29,31とサイド・ギヤ5,7との間に介設されている。この皿ばね53,55は凸条部29,31に当接している。
【0027】
したがって、皿ばね53,55は、差動回転が設定回転数を下回るときにサイド・ギヤ5,7の移動によるデフ・ケース3との間の摩擦係合部の摩擦係合を阻止する構成となっている。
【0028】
サイド・ギヤ5,7のギヤ部57,59の背後側外周には、摩擦係合面としてテーパー形状の第1、第2摩擦当て面61,63が設けられている。この第1、第2摩擦当て面61,63と前記第1、第2摩擦受け面25,27との間には、第1、第2テーパー・リング65,67が介設されている。
【0029】
各第1、第2テーパー・リング65,67には、係合凸部65a,67aが設けられている。係合凸部65a,67aは、本体部11及び端板部13の係止溝33,35に回転方向に係合している。
【0030】
したがって、デフ・ケース3側の実質的な摩擦係合面は、第1、第2テーパー・リング65,67の表面で構成され、摩擦摺動は、第1、第2摩擦当て面61,63と第1、第2テーパー・リング65,67との間で行われる。このため、第1、第2摩擦受け面25,27及び第1、第2摩擦当て面61,63と第1、第2テーパー・リング65,67とで本実施例の第1、第2摩擦係合部64,66を構成する。
【0031】
ピニオン・ギヤ9は、本実施例においてベベル・ギヤで形成され、デフ・ケース3にピニオン・シャフト69を介して回転自在に支持され、各サイド・ギヤ5,7を噛み合い結合している。ピニオン・シャフト69は、スプリング・ピン71によりデフ・ケース3側に抜け止め保持されている。
【0032】
ピニオン・ギヤ9は、デフ・ケース3とサイド・ギヤ5,7とをデフ・ケース3の回転軸芯を中心に連動回転させると共に、ピニオン・ギヤ9の自転により各サイド・ギヤ5,7間の相対回転を許容する構成となっている。ピニオン・ギヤ9の背面は球面ワッシャ73によって、デフ・ケース3側に支持されている。
[差動制限機能]
(極低速走行時)
リング・ギヤからデフ・ケース3にトルク伝達が行われると、ピニオン・シャフト69、ピニオン・ギヤ9を介して両サイド・ギヤ5,7にトルクが伝達され、両サイド・ギヤ5,7がデフ・ケース3と共に一体に回転する。これによって左右のアクスル・シャフトを介して左右の車輪側へトルク伝達を行うことができる。
【0033】
このとき、ピニオン・ギヤ9とサイド・ギヤ5,7との間の噛み合い反力によって、サイド・ギヤ5,7には軸方向外向きの荷重が発生し相互に離間する方向へ移動しようとする。この場合、デフ・ケース3に入力されるトルクの増大に応じて、ピニオン・ギヤ9とサイド・ギヤ5,7間の噛み合い反力は、すなわち、サイド・ギヤ5,7に軸方向外向きに生じる荷重は増大する。
【0034】
このサイド・ギヤ5,7の荷重に皿ばね53,55の押圧荷重が対抗し、すなわちサイド・ギヤ5,7に生じる荷重が皿バネの設定荷重を下回り、サイド・ギヤ5,7の移動が阻止され、第1、第2テーパー・リング65,67に対する第1、第2摩擦当て面61,63の摩擦係合を阻止する。
【0035】
したがって、車庫入れなど車両の旋回を伴う低トルク差動回転時にトルク感応型の差動制限機能をキャンセルすることができ、第1、第2摩擦係合部64,66の摺動を避け、異音・振動の発生を阻止又は抑制することができる。
【0036】
(通常走行時等)
通常走行、高速直進走行や悪路走行等において、左右車輪間の路面摩擦が異なった時には、差動回転によりサイド・ギヤ5,7に働く噛み合い反力が所定値を上回り、皿ばね53,55の設定荷重を上回り、皿ばね53,55が撓んで第1、第2摩擦当て面61,63が第1、第2テーパー・リング65,67側へ移動する。
【0037】
この移動で第1、第2摩擦当て面61,63が、第1、第2摩擦受け面25,27の受けによって第1、第2テーパー・リング65,67に摩擦係合する。
【0038】
これによって、サイド・ギヤ5,7間の差動回転が制限され、デファレンシャル装置1は、入力トルクに応じた大きさでサイド・ギヤ5,7間の差動回転を制限し、トルク感応型のリミットスリップデフとして機能することができる。
[TBR]
図2は、TBRと走行状態との関係を示すグラフである。
【0039】
図2において、横軸が右軸トルク(車軸)、縦軸が左軸トルク(車軸)、第1象限が前進時TBR、第3象限が後進時TBRを示す。
【0040】
中央部の四角の範囲Sが皿ばね53,55の対坑で第1、第2テーパー・リング65,67に対する第1、第2摩擦当て面61,63の摩擦係合が阻止されている状態のデフ・ケース3への低トルク入力領域である。前進、後進の右旋回、左旋回何れの場合も差動制限機能を持たないデファレンシャル装置(いわゆるコンベンショナル・デフ)と同様のTBRとなり、一点鎖線図示のラインと同様の傾き特性となっている。
【0041】
範囲Sを超えると前進、後進の右旋回、左旋回何れの場合も第1、第2テーパー・リング65,67に対して第1、第2摩擦当て面61,63が摩擦係合し、トルク感応型のリミットスリップデフとして機能し、実線の傾き特性が得られる。
【0042】
従って、高速走行時における直進安定性を向上させ、また、左右車輪接地面のスプリットμ、悪路走破性、高速コーナリング性能等の向上を図ることができる。
【実施例2】
【0043】
図3は、実施例2に係り、上下半断面が90度異なる位置におけるデファレンシャル装置の断面図である。なお、基本的な構成は実施例1と同様であり、同一構成部分には同符号を付し、対応する構成部分には同符号にAを付し、重複した説明は省略する。
【0044】
図3のように、本実施例のデファレンシャル装置1Aでは、皿ばね53,55とデフ・ケース3との間に、ワッシャ75,77を介設した。
【0045】
したがって、皿ばね53,55がワッシャ75,77に対して摺動することができ、デフ・ケース3の凸条部29,31側の摩耗を抑制することができる。
【0046】
その他、本実施例でも、実施例1同様の作用効果を奏することができる。
【実施例3】
【0047】
図4は、実施例3に係り、上下半断面が90度異なる位置におけるデファレンシャル装置の断面図である。なお、基本的な構成は実施例1と同様であり、同一構成部分には同符号を付し、対応する構成部分には同符号にBを付し、重複した説明は省略する。
【0048】
図3のように、本実施例のデファレンシャル装置1Bでは、皿ばね支持部49B,51B及び皿ばね53B,55Bが径方向に大きく形成され、皿ばね53B,55Bの外周側が第1、第2テーパー・リング65,67の内周側に当接する構成とされたものである。
【0049】
したがって、皿ばね53B,55Bが第1、第2テーパー・リング65,67に対して摺動することができ、デフ・ケース3側の摩耗を抑制することができる。
【0050】
また、皿ばね53B,55Bにより、第1、第2テーパー・リング65,67を初期位置に安定的に押圧保持させることができる。
【0051】
その他、本実施例でも、実施例1同様の作用効果を奏することができる。
[その他]
第1、第2摩擦係合部64,66、皿ばね53,55、53B,55Bは、一方のみ設ける構成にすることもできる。
【0052】
デファレンシャル装置は、フロント・デファレンシャル装置、センター・デファレンシャル装置などとして構成することもできる。
【0053】
実施例1,2では、第1、第2テーパー・リング65,67を省略することもできる。
【符号の説明】
【0054】
1,1B,1C デファレンシャル装置
3 デフ・ケース(第1回転部材)
5,7 サイド・ギヤ(第2回転部材)
9 ピニオン・ギヤ(第3回転部材)
25 第1摩擦受け面(摩擦係合面)
27 第2摩擦受け面(摩擦係合面)
53,53B,55,55B 皿ばね(キャンセル部、弾性体)
61 第1摩擦当て面(摩擦係合面)
63 第2摩擦当て面(摩擦係合面)
64 第1摩擦係合部
66 第2摩擦係合部
65 第1テーパー・リング
67 第2テーパー・リング
75,77 ワッシャ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転自在に支持されるケース状の第1回転部材と、
この第1回転部材内に相対回転自在に支持され回転軸芯に沿った方向に対向する一対の第2回転部材と、
前記第1回転部材に回転自在に支持され前記各第2回転部材を噛み合い結合して前記第1回転部材と前記各第2回転部材とを連動回転させると共に第2回転部材間の相対回転を許容する第3回転部材とを備え、
前記第1回転部材と前記各第2回転部材の少なくとも一方との間に、前記第2,第3回転部材の噛み合い反力で該第2回転部材が移動して摩擦係合され第2回転部材の差動回転を制限する摩擦係合部を設け、
前記第2、第3回転部材の噛合い反力により前記第2回転部材に生じる荷重が設定荷重を下回るときに前記第2回転部材の移動による前記摩擦係合部の摩擦係合を阻止するキャンセル部を設けた、
ことを特徴とするデファレンシャル装置。
【請求項2】
請求項1記載のデファレンシャル装置であって、
前記キャンセル部は、前記第1、第2回転部材間に介設された弾性体である、
ことを特徴とするデファレンシャル装置。
【請求項3】
請求項2記載のデファレンシャル装置であって、
前記第1回転部材は、デフ・ケースであり、
前記第2回転部材は、左右一対のサイド・ギヤであり、
前記第3回転部材は、ピニオン・ギヤであり、
前記摩擦係合部は、前記サイド・ギヤと前記デフ・ケース側とに形成されたテーパー形状の摩擦係合面であり、
前記弾性体は、内周側が前記サイド・ギヤに当接し外周側が前記デフ・ケースに当接する皿ばねである、
ことを特徴とするデファレンシャル装置。
【請求項4】
請求項3記載のデファレンシャル装置であって、
前記皿ばねと前記デフ・ケースとの間に、ワッシャを介設した、
ことを特徴とするデファレンシャル装置。
【請求項5】
請求項2記載のデファレンシャル装置であって、
前記第1回転部材は、デフ・ケースであり、
前記第2回転部材は、左右一対のサイド・ギヤであり、
前記第3回転部材は、ピニオン・ギヤであり、
前記摩擦係合部は、前記サイド・ギヤと前記デフ・ケース側とに形成されたテーパー形状の摩擦係合面であり、
前記摩擦係合面間には、テーパー・リングが介設され、
前記弾性体は、内周側が前記サイド・ギヤに当接し外周側が前記テーパー・リングの内周側に当接する皿ばねである、
ことを特徴とするデファレンシャル装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−233520(P2012−233520A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−101743(P2011−101743)
【出願日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(000225050)GKNドライブラインジャパン株式会社 (409)
【Fターム(参考)】