説明

データの記憶およびワイヤレストランシービングのためのメモリカードおよび方法

デジタルデータをデジタルカメラ100の外部に独立的にエクスポートすることができない、または、デジタルカメラ100の外部からデジタルデータを独立的にインポートすることができない内蔵プロセッサ104を備えるデジタルカメラ100で使用されるように構成されているメモリカード200を提供する。中央プロセッサ202と記憶モジュール206とのうちの少なくとも1つに動作可能に接続されており、デジタルカメラ100に送信されたデジタルデータをワイヤレスに受信し、デジタルカメラ100からデジタルデータをワイヤレスに送信するように構成されているワイヤレストランシーバモジュールを、メモリカード200は備える。

【発明の詳細な説明】
【関連出願への参照】
【0001】
我々の先の国際特許出願である、“ワイヤレスデジタルコンテンツ管理のための方法および装置カード”と題する発明に向けて、2008年9月4日に出願されたPCT/SG2008/000327と、“ワイヤレスデジタルコンテンツ管理のための方法およびメモリカード”と題する発明に向けて、2009年8月12日に出願されたPCT/SG2009/000279と、また、“ワイヤレスデジタルコンテンツ管理のための方法およびメモリカード”と題する発明に向けて、2009年12月1日に出願されたPCT/SG2009/000461と、さらに、“ワイヤレスデジタルコンテンツ管理のための方法およびメモリカード”と題する発明に向けて、2010年3月1日に出願されたPCT/SG2010/000070とに対して、参照が行われ、これらの内容は、これらのすべてがここ開示されているかのように、参照によりここに組み込まれている。
【技術分野】
【0002】
本発明は、データを記憶およびワイヤレストランシービングするメモリカードおよび方法に関し、排他的ではないが、デジタルカメラがワイヤレスに通信できるようにする、ワイヤレス媒体を使用するこのようなメモリカードおよび方法に特に関連する。
【定義】
【0003】
本明細書全体を通して、デジタルカメラへの参照は、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、デジタルボイスレコーダ、またはデジタルダイアリーへの参照を含むものとして考えられるべきである。
【0004】
本明細書全体を通して、別のデジタルデバイスへの参照は、ワイヤレス対応パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント、サーバ、移動体電話機、もしくはセルラ電話機、またはデジタルフォトフレームへの参照となるものとして考えられるべきである。
【背景】
【0005】
デジタルカメラは、デジタルコンテンツのダウンロードおよびアップロードを可能にするために、ホストコンピュータに物理的におよび電気的に接続しなければならない。
【0006】
デジタルコンテンツは、例えば、画像、ビデオ画像、マーケティングマテリアル、音楽コンテンツ等であってもよい。アップロードおよびダウンロードを管理および制御するアプリケーションは、ホストコンピュータに常駐する。これは、常に都合がよいわけではない。
【0007】
その理由は、デジタルカメラは、デジタルカメラにより取り込まれたデジタルデータを独立的にエクスポートする能力がないプロセッサを有するからである。デジタルカメラは、ホストコンピュータとの接続を必要とし、ホストコンピュータは、デジタルカメラにより取り込まれたデジタルデータをインポートし、ホストコンピュータは、ホストコンピュータからデジタルカメラにデジタルデータをエクスポートする。すべての関連する機能に対して、ホストコンピュータはプロセスを制御する。代替的に、メモリカードに記憶されたデジタルデータをホストコンピュータにアップロードするために、デジタルカメラの、メモリカードまたは類似した不揮発性メモリを取り外して、ホストコンピュータ中に挿入してもよい。いったんホストコンピュータのメモリに記憶されると、デジタルデータをウェブサイトにアップロードすることができる。例えば、個人的な写真を記憶することが可能になる多くのウェブサイトが存在する−多くの例のうちの2つに過ぎないが、“FaceBook(登録商標)”や“U−Tube”がある。これは、アップロードを行うために、ホストコンピュータへのアクセスを必要とする。これは、常に都合がよいわけではないかもしれない。また、そのようなサイトにおいて、データ完全性は著しく損失される。
【0008】
多数のデジタルカメラまたは他のデジタルデバイス間でデータを共有しようと試行するとき、類似した問題が生じる。ハイエンドな移動体またはセルラ電話機に対して、MMSまたはeメールを使用して、写真または他のデータを送ることができるが、これは高価であり遅い。また、これは、データ容量においても制限されている。別の方法では、記憶カードまたは他の記憶装置を使用して、データを転送することができる。これも非常に遅く、デジタルカメラまたは他のデジタルデバイスが、使用する記憶装置に関する互換性を有することが必要とされる。
【概要】
【0009】
ある発明の態様にしたがうと、デジタルカメラの外部にデジタルデータを独立的にエクスポートすることができない、または、デジタルカメラの外部からのデジタルデータを独立的にインポートすることができない内蔵プロセッサを有するデジタルカメラで使用するように構成されているメモリカードが提供されている。メモリカードは、中央プロセッサと、記憶モジュールと、のうちの少なくとも1つに動作可能に接続されており、デジタルカメラに送信されたデジタルデータをワイヤレスに受信し、デジタルカメラからデジタルデータをワイヤレスに送信するように構成されている、ワイヤレストランシーバモジュールを具備し、中央プロセッサは、デジタルカメラによるデジタルデータの受信と、デジタルカメラからのデジタルデータの送信と、のうちの少なくとも1つを制御するように構成されており、記憶モジュールは、中央プロセッサに動作可能に接続されており、デジタルカメラにより取り込まれたデジタルデータと、デジタルカメラにより受信されたデジタルデータとのうちの少なくとも1つを記憶するように構成されており、メモリカードは、ワイヤレストランシーバモジュールを通して、少なくとも1つの外部デバイスにデジタルデータをワイヤレスに送信することと、ワイヤレストランシーバモジュールを通して、外部デバイスからデジタルデータをワイヤレスに受信することと、のうちの少なくとも1つを行うように構成されており、デジタルデータの記憶は、実質的にリアルタイムで行うことができ、デジタルデータの送信は、実質的にリアルタイムで行うことができる。
【0010】
別の発明の態様にしたがうと、デジタルデータをデジタルカメラの外部に独立的にエクスポートすることができない、または、デジタルカメラの外部からデジタルデータをインポートすることができない内蔵プロセッサを備えるデジタルカメラから、デジタルデータをエクスポートすること、あるいは、デジタルデータをデジタルカメラの外部に独立的にエクスポートすることができない、または、デジタルカメラの外部からデジタルデータをインポートすることができない内蔵プロセッサを備えるデジタルカメラにより、デジタルデータを受信すること、のうちの少なくとも1つを行う方法が提供されている。方法は、デジタルカメラにインストールされ、デジタルカメラに動作可能に接続されているメモリカードを使用することと、メモリカードの動作を制御するために、デジタルカメラの制御を使用することとを含み、メモリカードは、中央プロセッサと、記憶モジュールと、ワイヤレストランシーバモジュールとを有し、中央プロセッサおよび記憶モジュールは、デジタルデータを記憶するために使用され、ワイヤレストランシーバモジュールは、デジタルデータをワイヤレスに受信することと、デジタルデータをワイヤレスに送信することと、のうちの少なくとも1つに対して使用され、デジタルデータの記憶は、実質的にリアルタイムで行うことができ、デジタルデータの送信は、実質的にリアルタイムで行うことができる。
【0011】
さらなる例示的な態様にしたがうと、デジタルカメラの外部にデジタルデータを独立的にエクスポートする能力がない、または、デジタルカメラの外部からデジタルデータを独立的にインポートする能力がない、内蔵プロセッサと、上述したメモリカードとを具備するデジタルカメラが提供されている。
【0012】
これらの態様に対して、ワイヤレストランシーバモジュールを通した、少なくとも1つの外部デバイスへのデジタルデータのワイヤレス送信とともに、ワイヤレストランシーバモジュールを通した、外部デバイス装置からのデジタルデータのワイヤレス受信の双方は、デジタルカメラの内臓プロセッサから、中央プロセッサにより受信した命令に応答するものであるように構成してもよい。メモリカードはさらに、記憶されている、または、送信されているときに、デジタルデータをバッファリングするバッファを備える。メモリカードは、メモリカードが接続できる潜在的なワイヤレスネットワークを検出するように構成してもよい。ワイヤレス送受信は、Wi−Fi(登録商標)によるものであってもよい。メモリカードは、物理的におよび動作可能に、デジタルカメラ中に係合し、および、デジタルカメラと係合するように、ならびに、内臓プロセッサと動作可能に接続するように構成してもよい。そのような方法での動作接続は、通常のメモリカードと同じ方法であり、内蔵プロセッサは、メモリカードを通常のメモリカードとして見る。デジタルデータは、画像データと、オーディオデータと、画像およびオーディオデータと、ビデオデータと、オーディオおよびビデオデータとから選択されてもよい。
【0013】
ワイヤレストランシーバモジュールは、並列、および、直列のうちの1つで構成されている複数のワイヤレス対応の外部デバイスにデータを送信するように構成してもよい。外部デバイスのうちの少なくとも1つは、デジタルカメラまたは別のデジタルデバイスである。データが、実質的に、記憶モジュールまたはデジタルカメラのいずれかから取得されるときに送信できるように、ワイヤレストランシーバモジュールは、実質的にリアルタイムで送信を行うように構成してもよい。
【0014】
データを取り込むためにデジタルカメラが使用されるときに、実質的にリアルタイムでデータを記憶モジュールに記憶することができてもよい。記憶は、データが送信されるのと実質的に同時にであってもよい。バッファは、送信および記憶のうちの1つをバッファリングするように構成してもよい。
【0015】
デジタルデータは、上述したように、別のデジタルカメラに、もしくは、メモリカードを有する別のデジタルデバイスにエクスポートされてもよく、または、別のデジタルカメラから、もしくは、メモリカードを有する別のデジタルデバイスからインポートしてもよい。ワイヤレストランシーバモジュールと複数の外部デバイスとの間のワイヤレス通信は、ピアツーピアプロトコルに基づいていてもよく、ワイヤレストランシーバモジュールと複数の外部デバイスとの間の認証が行われてもよい。認証は、共通IPアドレスの使用によるものであってもよい。
【0016】
いくつかのオプション的な特徴が独立請求項に規定されている。
【0017】
例えば、メモリカードは、デジタルカメラからのデジタルデータ転送、または、デジタルカメラへのデジタルデータ転送のステータスをユーザに通知するように構成されているブザーを備えてもよい。ブザーのサウンドから、ユーザは、デジタルデータが成功して、デジタルカメラから、または、デジタルカメラに送信されたか否かを有利に把握することができる。
【0018】
また、メモリカードの中央プロセッサは、デジタルカメラの内蔵プロセッサが、“スリープ”モードに行くことを防ぐようにも構成することができる。有利にも、これは、デジタルデータが、デジタルカメラから、または、デジタルカメラに、送信されているときに、デジタルカメラが、“スリープ”モードに行くことを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本発明が完全に理解され、容易に実用的な効果をもたらすために、これから、限定されない例により、例示的に過ぎない実施形態を説明する。説明は、添付している説明図を参照している。
【0020】
図面において:
【図1】図1は、ホストデバイスから取り込まれたデータをサーバにワイヤレスに転送することを可能にする、ホストデバイスに接続可能なワイヤレス媒体の例示的なシステムの概略図である。
【図2】図2は、図1の例示的なシステムを図示しているブロックダイヤグラムである。
【図3】図3は、図1のワイヤレス媒体の図示である。
【図4】図4は、図1のホストデバイスのプロセッサの図示である。
【図5a】図5aは、図1から4および6の例示的な実施形態の動作に対するフローチャートである。
【図5b】図5bは、図1から4および6の例示的な実施形態の動作に対するフローチャートである。
【図6】図6は、ワイヤレスデバイスによって外部ソースからデータをワイヤレスに受信することを可能する、または、ワイヤレス媒体によって外部ソースにデータをワイヤレスに送信することを可能にする、外部デバイスにワイヤレスに接続可能なワイヤレス媒体の例示的なシステムの概略図である。
【図7】図7は、ワイヤレス媒体によって複数の外部デバイスからデータをワイヤレスに受信することを可能する、または、ワイヤレス媒体によって複数の外部デバイスにデータをワイヤレスに送信することを可能にする、複数の外部デバイスに並列にワイヤレスに接続可能なワイヤレス媒体のブロックダイヤグラムである。
【図8】図8は、ワイヤレス媒体により複数の外部デバイスからワイヤレスにデータを受信することを可能する、または、ワイヤレス媒体により複数の外部デバイスにデータを送信することを可能にする、複数の外部デバイスに直列にワイヤレスに接続可能なワイヤレス媒体のブロックダイヤグラムである。
【図9a】図9aは、図1から4の例示的な実施形態の代替的な動作に対するフローチャートである。
【図9b】図9bは、図1から4の例示的な実施形態の代替的な動作に対するフローチャートである。
【図10a】図10aは、図3のワイヤレス媒体のディレクトリ構造を示している。
【図10b】図10bは、図10aのディレクトリ構造のルートディレクトリに記憶されているオートプリントAUTPRINT.MRKファイルの例を示している。
【図11】図11は、図10bのAUTPRINT.MRKファイルに基づいて、複数の予め規定されている動作のうちの1つを実行するワイヤレス媒体のフローチャートを示している。
【図12】図12は、図10bのAUTPRINT.MRKファイルに基づいて、ワイヤレス媒体から外部デバイスにデータをワイヤレスに送るワイヤレス媒体の代替的なフローチャートを示している。
【例示的な実施形態の詳細な説明】
【0021】
例示的な実施形態は、データの記憶およびワイヤレストランシービングのために、デジタルカメラとともに使用するメモリカードおよび方法であり、メモリカードは、デジタルカメラがワイヤレスに通信することを可能にするワイヤレス媒体を備える。
【0022】
図1から5で示されているように、通常の方法でメモリカード200を挿入または取り外すことが可能なスロット102を有するデジタルカメラ100がある。
【0023】
メモリカード200は、図3で示されており、中央プロセッサ202と、中央プロセッサ202に動作可能に接続されているワイヤレストランシーバモジュール204と、中央プロセッサ202に動作可能に接続されている記憶モジュール206とを備えている。中央プロセッサ202は、カードインターフェース208とともに、ワイヤレスインターフェース210を備える。ワイヤレストランシーバモジュール204は、アンテナ212も備える。CPU202は、ワイヤレストランシーバモジュール204がデータを送信または受信しているときに特に、データをバッファリングすることが可能なバッファ214を備える。
【0024】
デジタルカメラ100は、スロット102中に挿入されたときにメモリカード200とインターフェースするカードインターフェース106を持つ内蔵プロセッサ104を備える。内蔵プロセッサ104はまた、カメラ100のディスプレイスクリーン110を制御するディスプレイインターフェース108を備える。さらに、内蔵プロセッサ104は、カメラ100の動作を制御するために使用するカメラ制御およびその他のもの114をイネーブルする制御インターフェース112を備える。内蔵プロセッサ104は、カメラ100の外部にデジタルデータを独立的にエクスポートする能力がない。独立的にエクスポートすることは、プロセッサ104が、カメラからコンピュータへのデータのエクスポートを可能にする関連する動作可能なソフトウェアを備えるコンピュータのような、インテリジェントホストにカメラ100を動作可能に接続させる必要があり、エクスポートすることは、コンピュータの制御の下にあることを意味する。カメラ100の通常の動作は、内蔵プロセッサ104の制御の下にある。
【0025】
内蔵プロセッサ104はまた、カメラ100の外部からデジタルデータを独立的にインポートする能力がない。独立的にインポートすることは、プロセッサ104が、コンピュータからカメラへのデータのエクスポート(すなわち、カメラによるコンピュータからのデータのインポート)を可能にする関連する動作可能なソフトウェアを備えるコンピュータのような、インテリジェントホストに、カメラ100を動作可能に接続させる必要があり、エクスポートすること/インポートすることは、コンピュータの制御の下にあることを意味する。
【0026】
カードインターフェース208のために、メモリカード200がカメラ100のスロットに係合しているときはいつでも(500)、カードインターフェース106は、メモリカード200を通常のメモリカードとして見て、内蔵プロセッサ104からメモリカード200に画像および/またはオーディオのデータを転送するために、通常の方法で、メモリカード200とインターフェースする(501)。カード200が、カメラ100により認識されるカテゴリーではない場合に、これは、通常の方法でエラーメッセージを表示して、処理が終了する(502)。
【0027】
いったん内蔵プロセッサ104とカード200との間の初期の接続が終わると、例えば、“ビュー(view)”(あるいは、例えば“再生”、“表示”、または“データを転送”のようなその同等物)のような予め定められているモードにカメラ制御が設定されると(503)、内蔵プロセッサ104は、通常の動作にしたがって、カード200から、ディスプレイ110上に表示するための第1の画像ファイルをダウンロードする。中央プロセッサ202は、その後、ディスプレイインターフェース108に、第1のメニューを含むインデックス画像ファイルを送り(504)、制御114のナビゲーション制御は、通常の方法で、表示されたメニューを制御するために使用することができる。第1のメニューは、カメラ100の将来のパフォーマンスを決定する一連の第1のアイテムを含むだろう。第1のメニューのアイテムのそれぞれは、インデックス画像ファイル内の別個の画像である。第1のメニューアイテムは、例えば:
1.データを転送
2.ワイヤレス検出
3.画像を見る
を含んでもよい。
【0028】
(503)において、カメラ100が予め定められているモード−“ビュー”またはその同等物−に設定されていない場合に、メモリカード200および内蔵プロセッサ104は、内蔵プロセッサ104の動作の下で、通常の知られている方法(505)で動作する。
【0029】
カメラ100が予め定められているモードに設定されている場合には、表示されたアイテムの1つを選択しなければならない(506)。メニュー中の各アイテムは、別個の画像であり、メニューリスト中の1つのアイテムを選択することは、別個のアイテムを選択することである。それゆえ、使用される制御114は、プロセッサ104が中央プロセッサ202に命令を送ることができるようなものでなければならない。通常、ビューモードのときには、2つのそのような命令−“次”(次の画像を送る)および“削除”(この画像を削除)がある。後続の動作に対して“次”が必要とされるとき、“削除”機能を使用することができる。しかしながら、カメラ100が“ビュー”モードであるときに、かつ、上記で示した第1のメニューアイテムから、“データを転送”または“ワイヤレス検出”が選択されている場合に、中央プロセッサ202は“削除”を“選択”として解釈する。“第1の画像を送る”命令がプロセッサ104により送られて、メモリカードの中央プロセッサ202により受信されるとき(504)、このような命令が受信されるのはこの時のみであるので、中央プロセッサ202は、カメラ100が“ビュー”モードであることを認識する。
【0030】
第1のメニューアイテムのそれぞれは、別個の画像であることから、“削除”を使用することは、プロセッサ104から中央プロセッサ202に送られる命令のみでなく、命令は、中央プロセッサ202がいずれの画像がそれに応じて処理されることになるかを知ることを可能にする画像の識別子を含む。
【0031】
中央処理202は命令を受信し、予め定められているモードが選択されていること、かつ、選択された画像が、画像インデックスファイルからの(1)または(2)であることを確認した後に、中央プロセッサ202は、“削除”命令を“選択”として扱う。
【0032】
中央プロセッサ202は、その後、第1のメニューアイテム1または第1のメニューアイテム2が選択されたか否かに依存して、必要なアクションをとる。
【0033】
選択された第1のメニューアイテムがワイヤレス転送用であるか否かを決定する問い合わせが発生される(509)。ワイヤレス転送用ではない場合には、それはアイテム3であるはずである。制御114を使用して、通常の方法でアイテム3が選択された場合に(507)、中央プロセッサ202は、通常の方法で命令を扱い、記憶モジュール206から第1の画像ファイルを送り(508)、カメラ100およびメモリカード200は、通常の方法(505)で動作し続ける。(509)において、選択された第1のメニューアイテムがワイヤレス転送用である場合に、それは、アイテム1またはアイテム2であるだろう。そして、アイテム1またはアイテム2が選択されたか否かを決定する第2の問い合わせが発生される(510)。
【0034】
510において、アイテム2が選択された場合に、中央プロセッサ202は、ワイヤレストランシーバモジュール204をアクティブ化し(511)、カード200を接続できる潜在的なワイヤレスネットワークに対するサーチに取り掛かる(512)。これは、通常の方法である。いったんすべての潜在的なワイヤレスネットワークが検出されると(513)、それらは、ディスプレイ110上に表示され(514)、所望のワイヤレスネットワークを選択するために制御114が使用される(515)。いったん所望のワイヤレスネットワークが選択されると、第2のインデックス画像ファイルが中央プロセッサ202からディスプレイ110にダウンロードされる(516)。第2のインデックス画像ファイルは、第2のメニューリストを含む(517)。第2のインデックス画像ファイルは、第1のインデックス画像ファイルと同じものであってもよく、または、異なるものであってもよい。第2のメニューリストのそれぞれはまた、別個の画像であり、それ自体の識別子を持つ。第2のメニューリストは、第1のメニューリストと同じものであってもよく、または、異なるものであってもよい。第2のメニューリストは、例えば:
1.データを転送
2.ワイヤレス検出
3.画像を見る
のようなアイテムを含む。
【0035】
(510)において、第1のメニューリストからアイテム1が選択された場合に、中央プロセッサ202は、ワイヤレスネットワークが前もって選択されていたか否かを決定する(521)。前もって選択されていなかった場合には、これは、アイテム2に戻り(510)、上述したように、潜在的なワイヤレスネットワークに対するサーチを開始する。ワイヤレスネットワークが前もって選択されていた場合には、中央プロセッサ202は、さまざまな画像ファイルに対する画像データをシーケンシャルに取得し(522)、ワイヤレストランシーバモジュール204を使用して、選択された、予め定められているウェブサイトに画像データをアップロードする(523)。アップロードが完了すると、ディスプレイ110上に“完了”メッセージが表示されて(524)、プロセスが終了する(525)。
【0036】
(518)において、第2のメニューリストからアイテム1が選択された場合に、予め定められているウェブサイトは知られており、ネットワークはたった今選択されたことから、中央プロセッサ202は、記憶モジュール206からすべての画像ファイルをダウンロードし、画像データを予め定められているウェブサイトにワイヤレスにアップロードするために、それらをワイヤレストランシーバモジュール204に転送し始める。1つより多い予め定められているウェブサイトが存在する場合に、中央プロセッサ202は、ディスプレイ110上での表示のために予め定められているウェブサイトのリストを送り、通常の方法で1つが選択された後に、画像データを送るべきものとして選択された、予め定められているウェブサイトを使用する。予め定められているウェブサイトのリストは、それらのURLによるもの、または、前もって入力された略記された名称によるものであってもよく、ウェブサイトにおけるeメールアカウントを含んでいてもよい。
【0037】
予め定められているウェブサイトのエントリは、前もってメモリカード200を(示されていない)コンピュータに動作可能に接続することによるものである。コンピュータは、中央プロセッサ202から必要なインターフェースをアップロードし、コンピュータは、所望のウェブサイトのURLもしくはウェブサイト、またはeメールアカウントを入力するために使用される。これらは、その後、メモリカード200の記憶モジュール206に記憶される。
【0038】
したがって、通常の方法で、メモリカード200の記憶モジュール206に記憶されている画像を取り込むために、カメラ100を使用しているときに、カメラ制御114が、ビューのような、予め定められているモードに設定されると、上述した手順が始まる。カメラ100が予め定められているモードであるときに、中央プロセッサ202およびワイヤレストランシーバモジュール204は、その後、インターネット300を通して、選択された、予め定められているウェブサイトに画像データを送るように動作して、これにより、画像をサーバ/PCまたは他のコンピュータ400の記憶装置402に記憶できる。これは、例えば、カメラ100が通常使われないだろう夜中のような都合のよい時間に行われてもよい。加えて、カメラ100が予め定められているモードであるときに、インターネット300を通して、選択された予め定められているウェブサイトから画像データをダウンロードして、画像を記憶モジュール206中に記憶できるようにするために、カメラ100を使用してもよい。これは、画像が前もって記憶モジュール206から削除されていた場合に必要とされるかもしれない。
【0039】
望まれる場合または必要とされる場合に、すべての画像データのアップロードが完了したとき、中央プロセッサ202は、記憶モジュール206に記憶する際に画像データを圧縮またはダウンサイズしてもよい。圧縮は、任意の知られているおよび/または適切な圧縮アプリケーションによるものであってもよい。
【0040】
ダウンサイズすることは、例えばサムネイルサイズに画像をダウンサイズすることであってもよい。圧縮および/または還元は、画像データを記憶するのに必要とされる記憶モジュール206中のメモリの容量を減少させるために使用される。任意の圧縮された画像および/または還元された画像は、示され、予め選択されたウェブサイトには再送されない。さらに、予め選択されたウェブサイトに送られた任意の画像は、送られたものとしてフラグを立てられ、将来再送しなくてもよい。しかしながら、中央プロセッサ202は、古い画像が再び送られることになるか、または、新しい、前もって送られていない画像のみが送られることになるかを問うプロンプトをディスプレイ110に送ってもよい。上述した方法で選択が行われた後に、中央プロセッサ202により適切なアクションがとられる。
【0041】
図6では、外部デジタルカメラまたは他のデジタルデバイス600からデジタルデータをワイヤレスに受信するために、あるいは、外部のデジタルカメラまたは別のデジタルデバイス600にデジタルデータをワイヤレスに送るために、ワイヤレストランシーバモジュール204を使用する、第2の例示的な実施形態が示されている。この例示的な実施形態では、ワイヤレストランシーバモジュール204は、例えば、画像またはビデオを取り込むために使用されるセキュリティカメラのような、例えば、デジタルカメラ、または、別のデジタルデバイスのような、遠隔カメラ600である外部ソースから、デジタルデータを受信することになる。しかしながら、これは、例えば、デジタルカメラ100に類似するカメラであるかもしれず、これにより、画像またはビデオを共有することが、カメラからカメラベースで行われるかもしれない。遠隔カメラ600は、画像、ビデオ、および/またはオーディオの取り込み能力を有していてもよい。遠隔カメラ600は、例えば、Wi−Fiまたはブルートゥース(登録商標)のような、少なくとも1つの関連するおよび適切な標準規格によるワイヤレス通信が可能なワイヤレスモジュールを備えるべきである。これは、ワイヤレストランシーバモジュール204を持つメモリカード200の使用によるものであってもよい。遠隔カメラ600は、ネットワーク300を通して、画像または(オーディオを含む)ビデオデータをワイヤレスモジュール204に送信するワイヤレス能力、または、画像または(オーディオを含む)ビデオデータをワイヤレスモジュール204に直接送信するワイヤレス能力を有する。これは、必要に応じて、Wi−Fi、インターネット、ブルートゥース、またはその他のものの使用によるものであってもよい。しかしながら、そのプロトコルにより許容される機能性のために、Wi−Fiが望ましいことがある。
【0042】
図5を参照すると、503において、デジタルカメラ100が予め定められているモードである場合に、メモリカード200が、デジタルカメラ100により取り込まれたデジタルデータをアップロードするために使用されることになるか、または、遠隔カメラ600からのデジタルデータを受信するために使用されることになるかを決定する、さらなるメニューアイテムによるさらなる問い合わせがあるかもしれない。アップロードするためである場合に、デジタルカメラ100は上述したように動作する。受信するためである場合に、遠隔カメラ600により送られたデジタルデータを受信して表示するためにデジタルカメラ100を使用する。デジタルカメラ100により遠隔カメラ600から受信したデジタルデータは、記憶モジュール206に記憶されてもよい。データを表示させる、および/または、記憶させることができるように、記憶することはリアルタイムであってもよい。
【0043】
この方法で、遠隔カメラ600により取り込まれたデジタルデータは、デジタルカメラ100により、表示および/または記憶することができる。その方法では、遠隔カメラ600がデジタルカメラであり、それが侵入を検出した場合に、デジタルカメラ100がデジタルデータをワイヤレスに受信することが可能な限り、侵入をデジタルカメラ100上で見ることができる。その後、適切なアクションを行うことができる。デジタルカメラ600は、ワイヤレス送信の能力という唯一の要件を持つ、何らかの適切な特質または形態であってもよい。ワイヤレス送信モジュールは、デジタルカメラ600に一体化しているかもしれず、または、別個のコンポーネントであるかもしれず、デジタルカメラ600および別個のコンポーネントは、動作可能に接続している。遠隔カメラ600は、メモリカード200を持つデジタルカメラ100に類似したカメラである場合、eメール、ウェブサイト、または他の取り外し可能記憶デバイスに対する必要性なしで、ファイル共有をカメラからカメラベースで行うことができる。遠隔デジタルカメラ600は、ワイヤレスプロトコルが許容するのと同時に近い時間で、それ自体のメモリカード200にデジタルデータを記憶してもよい。例えば、Wi−Fiでは、必要とされるバッファリングのために数秒の遅延があるかもしれない。
【0044】
理解できるように、双方の例示的な実施形態に対して、メモリカード200は、何らかのドライバのインストール、または、ホストデバイス100で実行しているソフトウェアの修正なしで、ホストデバイス100に接続することが可能であり、それゆえ、“プラグ アンド プレイ”である。
【0045】
メモリカード200は、メモリカード200の記憶モジュール206にダウンロードされたコンテンツの著作権保護のためのデジタル権利管理モジュールを備えていてもよい。
【0046】
さらに、予め定められているモードであるときに、中央プロセッサ202は、カメラ100の何らかの自動オフまたは自動停止を無効にして、カメラ100が、それが予め定められているモードではなくなるまで、動作し続けることができるようにしてもよい。
【0047】
図7では、さらなる例示的な実施形態が示されている。ここで、ワイヤレスモジュール204を有するデジタルカメラは、複数の外部デバイス600、400、および700に並列にワイヤレスに接続することができ、ワイヤレスモジュール204によって複数の外部デバイス600、400、および700からデータをワイヤレスに受信し、または、ワイヤレスモジュール204によって複数の外部デバイス600、400、および700にデータをワイヤレスに送ることを可能にする。複数の外部デバイス600、400、および700のすべては、ワイヤレス対応である。外部デバイス600、400、および700のうちの1つ以上のものは、デジタルカメラ、または、デジタルカメラ100に類似した別のデジタルデバイスであってもよい。それらのうちの1つ以上のものは、ワイヤレストランシーバモジュール204を持つメモリカード200を有していてもよい。送信は、好ましくは、実質的にリアルタイムであり、これにより、データは、実質的に、記憶モジュール206、または、デジタルカメラ100のいずれかから取得されたときに送信されてもよい。この方法で、外部デバイス600、400、700は、データを実質的にリアルタイムで受信してもよく、それぞれは、データを表示ならびに/もしくは再生、および/または、データを記憶、および/または、データを再送してもよい。
【0048】
データ(画像のみ、または、オーディオを有するビデオあるいはオーディオなしのビデオ)を取り込むために、デジタルカメラ100が使用されているときに、データは実質的にリアルタイムで記憶モジュール206に記憶されてもよい。これは、データが送信されるのと実質的に同時であってもよい。プロセッサ202のスピードおよび容量に依存して、必要に応じて、送信をバッファリングするために、または、記憶するために、バッファ214を使用してもよい。
【0049】
デジタルカメラ100のワイヤレストランシーバモジュール204と、複数の外部デバイス600、400、700との間のワイヤレス通信が、ピアツーピアプロトコルに基づいていること、および、デジタルカメラ100のワイヤレストランシーバモジュール204と、複数の外部デバイスとの間の認証が行われることが好ましい。これは、共通IPアドレスの使用によるものであってもよい。
【0050】
図8は、デジタルカメラ100中のメモリカード200のワイヤレストランシーバモジュール204のブロックダイヤグラムである。デジタルカメラ100は、複数の外部デバイス600、700に直列にワイヤレスに接続可能であり、ワイヤレストランシーバモジュール204によって複数の外部デバイス600、700からデータをワイヤレスにおよびシーケンシャルに受信し、または、ワイヤレストランシーバモジュール204によって複数の外部デバイス600、700にデータをワイヤレスにおよびシーケンシャルに送ることが可能になる。複数の外部デバイス600、700のすべては、ワイヤレス対応である。外部デバイス600、700のうちの1つ以上のものは、デジタルカメラ、または、デジタルカメラ100に類似した別のデジタルデバイスであってもよい。それらのうちの1つ以上のものは、ワイヤレストランシーバモジュール204を持つメモリカード200を有していてもよい。この方法で、外部デバイス600、700は、データを実質的にリアルタイムで受信し、それぞれは、データを表示ならびに/もしくは再生、および/または、データを記憶、および/または、データを再送してもよい。
【0051】
デジタルカメラ100のワイヤレストランシーバモジュール204と、複数の外部デバイス600、700との間のワイヤレス通信が、ピアツーピアに基づいていること、および、デジタルカメラ100のワイヤレストランシーバモジュール204と、複数の外部デバイスとの間の認証が行われることが好ましい。これは、共通IPアドレスの使用によるものであってもよい。Wi−Fiを使用する場合、外部デバイス600は、データのストリームを実質的にリアルタイムで受信および送信できる。Wi−Fiを使用する場合、外部デバイス700は、データのストリームを実質的にリアルタイムで受信して記憶できる。
【0052】
図9aおよび9bを参照して、カメラ100およびメモリカード200の代替的な動作をここで記述する。いったんデジタルカメラ100の内蔵プロセッサ104とメモリカード200の中央プロセッサ202との間の初期の接続が確立されると901、デジタルカメラ100は、内蔵プロセッサ104の動作の下での通常の知られている方法で動作するか、例えば、“ビュー”(または、例えば、“再生”または“表示”または“データを転送”のようなその同等物)のような予め定められているモードで動作する。
【0053】
デジタルカメラ100が、通常の知られている方法で動作するように設定されている場合には905、内蔵プロセッサ104は、画像を取り込むように動作し、メモリカード200の記憶モジュール206に画像を記憶するように中央プロセッサ202に命令する。
【0054】
しかしながら、デジタルカメラ100が、予め定められているモードで動作するように設定されている場合には907、内蔵プロセッサ104は、通常の動作にしたがって、ディスプレイ110上に表示するために、メモリカード200から画像をダウンロードする。代替的に、内蔵プロセッサ104はまた、通常の動作にしたがって、デジタルカメラ100上に表示するために、メモリカード200の記憶モジュール206に記憶されているサムネイルバージョンの画像を、カード200からダウンロードしてもよい。
【0055】
デジタルカメラ100上での制御114を介して、1つ以上の画像またはサムネイルが選択されるとき909、メモリカード200の中央プロセッサ202は、表示されたメニューを制御するために、通常の動作で使用される、デジタルカメラ100上での制御114により、メニューを含むインデックス画像ファイルをデジタルカメラ100のディスプレイ110に送る911。インデックス画像ファイルは、メモリカード200を制御するための1つ以上のメニューアイテムを含む。1つ以上のメニューアイテムのそれぞれは、第2のインデックス画像ファイル内の別個の画像であり、例えば、
1.直接ワイヤレス転送
2.間接ワイヤレス転送
を含んでもよい。
【0056】
重ねて、デジタルカメラ上の制御114を使用して、所望のメニューアイテムを選択し913、その際に、内蔵プロセッサ104は、選択されたメニューアイテムを中央プロセッサ202に通知する。インデックス画像ファイル中の各メニューアイテムは、一意的な画像識別子を有することから、メモリカード200の中央プロセッサ202は、選択されたメニューアイテムを再び認識する915。
【0057】
カメラ100上の制御114によりメニューアイテム1が選択された場合に917、それに応じて、メモリカード200と同一のメモリカード、または、メモリカード200に類似したメモリカードを持つ、近くの遠隔電子装置に対してスキャンして、すぐ近くに1つより多いこのような電子装置が存在するか否かを決定する919ように、メモリカード200の中央プロセッサ202は、ワイヤレストランシーバモジュール204に命令する。
【0058】
ワイヤレストランシーバモジュール204が、単一の遠隔電子装置のみを検出する場合に、1つ以上の選択された画像は、その遠隔電子装置に装備されたメモリカードに直接送られる925。1つより多い遠隔電子装置が検出された場合に、中央プロセッサ202は、検出された遠隔電子装置中のメモリカードのそれぞれの識別子を集める921。中央プロセッサ201は、続いて、内蔵プロセッサ104を通して、表示するためにカメラにそれらの識別子を送る。それらの検出された識別子のそれぞれは、認識923に対して一意的である。デジタルカメラ100上の制御114を介して、特定のメモリカードの識別子を選択することにより、ユーザは、したがって、選択したメモリカードを持つ遠隔電子装置に選択された画像を直接、ワイヤレスに転送する925ために、メモリカード200を制御することができる。
【0059】
代替的に、メモリカード200の中央プロセッサ202は、メモリカード200までのそれらの相対的な近接にしたがって、1つ以上の選択された画像を遠隔電子装置に送るように構成されていてもよい。例えば、選択された画像は、最も近くの遠隔電子装置に送られてもよい。1つ以上の検出された電子装置の各それぞれのメモリカードからワイヤレスに受信された位置データを、メモリカード200の位置データに対して比較することにより、これが行われてもよい。また、レーダーシステムのように、メモリカード200から(または、デジタルカメラ100から)それぞれのメモリカードに送られた電磁波の戻り時間を比較することにより、これが行われてもよい。
【0060】
デジタルカメラ100上の制御114を介して、メニューアイテム2を選択すること918により、アクセスポイントの利用可能性を検出する920ように、ワイヤレストランシーバモジュール204に命令するように、メモリカード200の中央プロセッサ202を制御することができる。
【0061】
利用可能なアクセスポイントが検出された場合に、ワイヤレストランシーバモジュール204は、その後、アクセスポイントとの通信を確立して、そのアクセスポイントを通して、選択された画像を予め定められているウェブサイトまたはサーバに送る926。しかしながら、1つより多い利用可能なアクセスポイントが検出された場合に、中央プロセッサ202は、利用可能なアクセスポイントのそれぞれの識別子(SSID)を再び集め922、表示のために、それらの識別子(SSID)をデジタルカメラ100にワイヤレスに送る922。重ねて、利用可能なアクセスポイントのそれらの検出されたIDのそれぞれは、認識924に対して一意的である。デジタルカメラ100上の制御114を介して、特定のアクセスポイントSSIDを選択することにより、ユーザは、したがって、その選択されたアクセスポイントとの通信を確立するように、ワイヤレストランシーバモジュール204に命令するように、メモリカード200を制御することができる。いったんワイヤレストランシーバモジュール204と選択されたアクセスポイントとの間の通信が確立されると、選択された画像は、メモリカード200から1つ以上の予め定められているウェブサイトまたはサーバにワイヤレスに送られる926。
【0062】
1つ以上の予め定められているウェブサイトまたはサーバのエントリは、典型的に、メモリカード200をコンピュータに動作可能に接続することにより、および、コンピュータを使用して、ウェブサイトまたはサーバの関連する詳細を入力することにより、行われる。
【0063】
オプションとして、メモリカード200からの、選択された画像の直接ワイヤレス転送のために、近くの遠隔電子装置がないことから、中央プロセッサ202は、アクセスポイントの利用可能性を自動的に検出してもよい。
【0064】
また、オプションとして、(図3で“1000”として示されている)ブザーを、メモリカード200の中央プロセッサ202に動作可能に接続してもよい。データがメモリカード200から転送されるとき、または、データがメモリカード200に転送されるときにいつでも、異なるタイプの信号を中央プロセッサ202からブザー1000に送ることにより、それにしたがった、ブザー1000から発せられる異なるブザーのサウンドが、デジタルカメラ100と遠隔電子装置との間の(すなわち、デジタルカメラ100と予め定められているウェブサイト/サーバとの間の)データ転送のステータスをユーザに通知する。例えば、短いビープは、データ転送が進行中であることをシグナリングしてもよい一方で、長いビープは、データ転送の終了をシグナリングしてもよい。
【0065】
もちろん、ユーザは、デジタルカメラ100を通して、例えば、そのディスプレイ110、その振動器、および/またはそのスピーカーを介して、データ転送のステータスを通知されてもよいことを正しく認識すべきである。これらの例では、メモリカード200の中央プロセッサ202は、データがメモリカード200から転送されるとき、または、データがメモリカード200に転送されるときにいつでも、カメラ100の内蔵プロセッサ104に適切な信号を送るように構成されるべきである。
【0066】
1つ以上の画像(または、画像のサムネイルバージョン)の選択に関して、メモリカード200の中央プロセッサ202とデジタルカメラ100の内蔵プロセッサ104との双方は、デジタルプリントオーダーフォーマット(DPOF)および/またはエクスチェンジャブルイメージファイルフォーマット(EXIF)をサポートしてもよい。DPOFフォーマットは、典型的に、デジタルカメラのユーザが、直接プリンティングのための画像を選択することを可能にするのに対して、EXIFフォーマットは、典型的に、デジタルカメラのユーザが、削除に対する保護として画像を選択することを可能にする。しかしながら、中央プロセッサ202と内蔵プロセッサ104とは、DPOFおよび/またはEXIFに依存して、それらの従来の使用の代わりに、遠隔電子装置および/または予め定められているウェブサイトもしくはサーバにワイヤレスに送ることになる、メモリ中に記憶された画像を、ユーザが選択することを可能にしてもよい。所望の遠隔電子装置ならびに/あるいは所望の予め定められているウェブサイトまたはサーバに送るための“選択”コマンドとして、DPOFおよびEXIFコマンドを解釈するように、中央プロセッサ220を構成することにより、これを行う。
【0067】
また、デジタルカメラ100は、記憶モジュール206にデジタルデータを取り込んで、記憶してもよく、その取り込んだデジタルデータを遠隔電子装置ならびに/あるいは予め定められているウェブサイトまたはサーバに、実質的に双方にリアルタイムに送信することを正しく認識すべきである。代替的に、デジタルカメラ100は、また、電子装置ならびに/あるいは予め定められているウェブサイトまたはサーバにより送られたデジタルデータを受信して表示してもよく、それにより、記憶モジュール206中でのその受信したデジタルデータの記憶と、デジタルカメラ100上での受信したデジタルデータの表示との双方は、実質的にリアルタイムで行われる。メモリカード200は、それゆえ、ビデオデータのライブストリーミングをサポートする。例えば、そこで、ビデオデータは、記憶モジュール206に記録および記憶され、遠隔デバイスにワイヤレスに送られ、双方は、実質的にリアルタイムに行われる。
【0068】
さらに例示的な実施形態では、デジタルカメラ100の内蔵プロセッサ104は、“スリープ”モードに入る時間(例えば、5分)を設定してもよい。内蔵プロセッサ104は、メモリカード200の中央プロセッサ202が、データを送っているか否か、または、データを受信しているか否かを知らないかもしれないので、データがデジタルカメラ100に転送される、または、データがデジタルカメラ100から転送されるときに、内蔵プロセッサ104が“スリープ”モードに入る場合に、データ転送が乱されるリスクがある。これを防ぐために、中央プロセッサ202は、メモリカード200がデータを送り始める、または、データを受信し始めるときはいつでも、“スリープ”モードに入るその時間をリセットするように、内蔵プロセッサ104に命令してもよい。代替的に、カメラ100が“スリープ”モードに入らないように、内蔵プロセッサ104をアクティブに保つために、中央プロセッサ202と内蔵プロセッサ104との間のルーチンポーリング(例えば、3分毎に1度)を確立してもよい。
【0069】
さらに、メモリカード200の中央プロセッサ202は、ユーザの嗜好にしたがって、インデックス画像ファイルの所望の開始点に、デジタルカメラ100のディスプレイ110を自動的にセットアップするように構成されてもよい。例えば、いったん内蔵プロセッサ104と中央プロセッサ202との間の初期の接続が確立されると、カメラは、例えば、“ビュー”のような、予め定められているモードに自動的に設定されてもよい。
【0070】
さらに、デジタルカメラ100は、メモリカード200がデジタルカメラ100に動作可能に係合しており、デジタルカメラ100のスイッチがオンであるときに、メモリカード200を非標準メモリカードとして認識することも可能であってもよい。メモリカード200を非標準メモリカードとして認識すると、デジタルカメラ100は、それに応じて、デジタルカメラ100内にあるすべての関連する機能性をアクティブ化する。これらの機能性は、上述したメモリカード200により制御された、1つ以上の何らかのメニュー機能性、または、メニュー機能性の何らかの可能性ある組み合わせであってもよい。しかしながら、メモリカード200は、依然として、図3に示したようなものであり、継続して、中央プロセッサ202と、中央プロセッサ202に動作可能に接続されているワイヤレストランシーバモジュール204と、中央プロセッサ202に動作可能に接続されている記憶モジュール206とを備えるだろう。中央プロセッサ202は、継続して、カードインターフェース208とともに、ワイヤレスインターフェース210を備えるだろう。ワイヤレストランシーバモジュール204は、継続してアンテナ212を備えるだろう。そして、CPU202は、特にワイヤレストランシーバモジュール204がデータを送っている、または、データを受信しているときに、データのバッファリングを可能にするバッファ214を継続して備えるだろう。この方法では、デジタルカメラ100は、デジタルカメラメニューの通常の方法で、これらのメニュー機能性を動作させてもよく、したがって、各メニューアイテムを画像として有する必要はないが、デジタルカメラ100の通常の動作ソフトウェアの一部分を形成する。
【0071】
代替的に、1つ以上のインデックス画像ファイルは、メモリカード200に記憶される代わりに、デジタルカメラ100に記憶されてもよい。メモリカード200を非標準メモリカードとして認識すると、デジタルカメラ100の内蔵プロセッサ104は、ユーザの嗜好にしたがって、例えば、“ビュー”のような、デジタルカメラ100に記憶されている特定のインデックスファイル画像の所望の開始点に、デジタルカメラ100のディスプレイ110を自動的にセットアップするように構成されていてもよい。
【0072】
メモリカード200は、さらに、デジタルプリントオーダーフォーマット(DPOF)をサポートする。DPOFは、典型的に、プリンタによる直接(自動)プリンティング;移動体電話機あるいはパーソナルデジタルアシスタント(PDA)のような、移動体情報デバイスを介した直接(自動)送信;または、テレビならびにビデオプロジェクタ上での静止画像の直接(自動)再生に対して、取り外し可能媒体中で用いられる。しかしながら、取り外し可能媒体は、直接プリンティングまたは直接送信のために、デジタルカメラから物理的に取り外され、それぞれ、プリンタまたは移動体情報デバイスに物理的に接続されなければならない。それゆえ、DPOFフォーマットを用いるこのような取り外し可能媒体の使用は不都合である。
【0073】
DPOFフォーマットをサポートするようにメモリカード200を構成することにより、メモリカード200を好都合に使用して、予め定められているサーバまたはウェブサイトのような、遠隔電子装置あるいはプリンタに選択された画像を送ることができる。
【0074】
図10aは、予め定められているサーバ/ウェブサイトまたはプリンタに画像をワイヤレスに送ることのような、その機能性をサポートするために、DPOFフォーマット上で活用する、メモリカード200のディレクトリ構造を図示している。オートプリントAUTPRINT.MRKファイル1010のようなDPOFファイルは、メモリカード200のルートディレクトリの下の種々雑多なMISCディレクトリ1012に記憶されている。図10bは、“PRT_QTY”1014および“IMG SRC”1016、1018のような、複数の異なるフィールドを有するオートプリントAUTPRINT.MRKファイル1010の例を図示している。
【0075】
各オートプリントAUTPRINT.MRKファイル1010中のPRT_QTYフィールド1014に関して、メモリカード200は、このフィールドの値を使用して、異なるタイプの予め規定されている動作をトリガするように構成されている。例えば、メモリカード200は、以下のアクションテーブルにアクセスして、これらの異なる予め規定されている動作を決定してもよい。
【表1】

【0076】
ユーザが、デジタルカメラ100上の制御114を介して、メモリカード200の記憶モジュール206から1つ以上の画像を選択するときはいつでも、ユーザは、ユーザが、選択された画像のそれぞれに対して実行することを望む、上記のアクションテーブルにしたがった少なくとも1つの予め規定されている動作を特定するというオプションを有していてもよい。選択された、予め規定されている動作に依存して、オートプリントAUTPRINT.MRKファイル1010は、“IMG SRC”フィールドの下で選択された画像を含むように更新される。
【0077】
もちろん、ユーザは、選択された画像に対して、1つより多い予め規定されている動作を選択することを決定してもよいことを正しく認識すべきである。例えば、ユーザは、選択された画像を予め定められているサーバ/ウェブサイトにアップロードするとともに、その選択された画像をプリントするためにプリンタにワイヤレスに送ることを望んでもよい。
【0078】
図11は、メモリカード200の中央プロセッサ202が、オートプリントAUTPRINT.MRKファイル1010に基づいて、予め規定されている動作のうちの1つを実行するフローチャートを図示している。1つより多いオートプリントAUTPRINT.MRKファイル1010がメモリカード200に記憶されている場合に、図11のフローチャートが、他のオートプリントAUTPRINT.MRTファイル1010の実行にも適用することを正しく認識すべきである。
【0079】
メモリカード200は、デジタルカメラ100の内蔵プロセッサ104により命令されると、その動作を開始する1101。これは、デジタルカメラ100上の制御114を介して、ユーザ制御を通して行われる。例えば、ユーザは、デジタルカメラ100上に表示された適切なメインメニューアイテムを選択して、オートプリントAUTPRINT.MRKファイル1010を機能させるように、中央プロセッサ202に命令してもよい。
【0080】
中央プロセッサ202は、その後、メモリカード200中の何らかのオートプリントAUTPRINT.MRKファイル1010に対して、そのサーチを始める1103。何も見つからなかった場合に、中央プロセッサ202は、その動作を終了し1104、デジタルカメラ100は、その前の動作モードを再開する。しかしながら、オートプリントAUTPRINT.MRKファイル1010が見つかった場合には、中央プロセッサ202は、PRT_QTYフィールドに対して、AUTPRINT.MRKファイル1010をスキャンする。PRT_QTYフィールドが見つからなかった場合には、中央プロセッサ202は、その動作を終了し1104、デジタルカメラ100は、その後、その前の動作モードを再開する。しかしながら、1つ以上のPRT_QTYフィールドが見つかった場合には、中央プロセッサ202は、PRT_QTYフィールドの対応する値を抽出し1107、アクションテーブルにしたがって、対応する予め規定されている動作を決定する。1、2、および3のPRT_QTY値に対して、中央プロセッサ202は、それに応じて、適切な画像に対して、対応する予め規定されている動作を実行する1109、1111、1113。
【0081】
PRT_QTY値にしたがった、適切な予め規定されている動作が実行された後に、中央プロセッサ202は、PRT_QTYフィールドをナル値にリセットする1115。メモリカード200によって前に実行された予め規定されている動作のうちの任意のものの重複を避けるために、これが必要であるかもしれない。
【0082】
中央プロセッサ202の動作は、その後、終了し1104、ここでまた、デジタルカメラ100は、その前の動作モードを再開する。
【0083】
図12は、メモリカード200の中央プロセッサ202により、単一の予め規定されている動作のみが実行される代替的なフローチャートを示している。
【0084】
メモリカード200は、デジタルカメラ100の内蔵プロセッサ104により命令されると、その動作を開始する1201。重ねて、これは、デジタルカメラ100上の制御114を介して、ユーザ制御を通して行われる。例えば、ユーザは、デジタルカメラ100上に表示された適切なメインメニューアイテムを選択して、オートプリントAUTPRINT.MRKファイル1010を機能させるように、中央プロセッサ202に命令してもよい。
【0085】
中央プロセッサ202は、その後、画像が記憶されているデジタルカメラ画像(DCIM)フォルダに対してそのサーチを始める1203。何も見つからなかった場合に、中央プロセッサ202は、その動作を終了し1204、デジタルカメラ100は、その前の動作モードを再開する。しかしながら、DCIMフォルダが見つかった場合には、中央プロセッサ202は、メモリカード200中のオートプリントAUTPRINT.MRKファイル101に対するサーチを進める1205。AUTPRINT.MRKファイル1010が見つからなかった場合に、中央プロセッサ202は、記憶モジュール206中に記憶されているすべての画像1207を、予め定められているサーバ/ウェブサイト、および/または、プリンタに送るように進め、その際に、中央プロセッサ202は、動作を終了し1204、デジタルカメラ100は、その前の動作モードを再開する。しかしながら、オートプリントAUTPRINT.MRKファイル1010が見つかった場合には、中央プロセッサ202は、選択された画像のそれぞれの名前に対して、AUTPRINT.MRKファイル1010をスキャンする1209。中央プロセッサ202は、AUTPRINT.MRKファイル1010のエンドに到達したか否かを決定する1209。到達していない場合に、AUTPRINT.MRKファイル1010のスキャニングは、そのエンドに到達するまで継続する。中央プロセッサは、その後、メモリカード200から選択された画像を取得して、予め定めされたサーバ/ウェブサイト、および/または、プリンタに送る1209。
【0086】
すべての選択された画像がメモリカード200から送られた後に、中央プロセッサ202は、その動作を終了し1204、デジタルカメラ100は、その前の動作モードを再開する。
【0087】
オプションとして、パーソナルコンピュータまたは移動体情報デバイスのような、遠隔電子装置へのワイヤレス送信に対する、メモリカード200中に記憶されている画像の選択は、その遠隔電子装置により引き受けられてもよい。このケースでは、遠隔電子装置は、それ自体へのワイヤレス転送に対して、メモリカード200から1つ以上の画像を選択するために、メモリカード200のディレクトリ構造にアクセスする能力がある。遠隔電子装置およびメモリカード200の双方が、ワールドワイドウェブのようなネットワークを介して互いに接続されている場合に、遠隔電子装置は、インターネットブラウザを介して、メモリカード200のディレクトリ構造にアクセスしてもよい。
【0088】
上記の説明は、例示的な実施形態を記載しているが、本発明から逸脱することなく、設計、構造、および/または動作の詳細における多くのバリエーションを得ることができることを、当業者は理解するだろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタルデータをデジタルカメラの外部に独立的にエクスポートすることができない、または、前記デジタルカメラの外部からデジタルデータを独立的にインポートすることができない内蔵プロセッサを備えるデジタルカメラで使用されるように構成されているメモリカードにおいて、
中央プロセッサと、
記憶モジュールと、のうちの少なくとも1つに動作可能に接続されており、
前記デジタルカメラに送信された前記デジタルデータをワイヤレスに受信し、前記デジタルカメラから選択された前記デジタルデータをワイヤレスに送信するように構成されている、
ワイヤレストランシーバモジュールを具備し、
前記中央プロセッサは、
前記デジタルカメラによる前記デジタルデータの受信と、
前記デジタルカメラからの前記選択されたデジタルデータの送信と、のうちの少なくとも1つを制御するように、前記デジタルカメラの制御を介して、前記内蔵プロセッサにより命令されるように構成されており、
前記記憶モジュールは、
前記中央プロセッサに動作可能に接続されており、前記デジタルカメラにより取り込まれた前記デジタルデータと、前記デジタルカメラにより受信された前記デジタルデータとのうちの少なくとも1つを記憶するように構成されており、
前記メモリカードは、
前記ワイヤレストランシーバモジュールを通して、少なくとも1つの外部デバイスに前記選択されたデジタルデータをワイヤレスに送信することと、
前記ワイヤレストランシーバモジュールを通して、外部デバイスから前記デジタルデータをワイヤレスに受信することと、のうちの少なくとも1つを行うように構成されており、
前記デジタルデータの記憶は、実質的にリアルタイムで行うことができ、前記選択されたデジタルデータの送信は、実質的にリアルタイムで行うことができるメモリカード。
【請求項2】
前記メモリカードは、少なくとも1つの直接プリントオーダーフォーマット(DPOF)ファイルを記憶する請求項1記載のメモリカード。
【請求項3】
前記少なくとも1つのDPOFファイルは、オートプリントAUTPRINT.MRKファイルである請求項2記載のメモリカード。
【請求項4】
前記メモリカードは、前記オートプリントAUTPRINT.MRKファイル中の第1のフィールドの値に基づいて、少なくとも1つの予め規定されている動作を実行するように構成されている請求項3記載のメモリカード。
【請求項5】
前記第1のフィールドは、‘PRT_QTY’である請求項4記載のメモリカード。
【請求項6】
前記少なくとも1つの予め規定されている動作は、
前記ワイヤレストランシーバモジュールを通した、予め定められているサーバまたはウェブサイトへの、前記選択されたデジタルデータのワイヤレス送信と、
前記ワイヤレストランシーバモジュールを通した、プリンタへの、前記選択されたデジタルデータのワイヤレス送信と、のうちの1つである請求項4または請求項5記載のメモリカード。
【請求項7】
前記オートプリントAUTPRINT.MRKファイル中の第2のフィールドの少なくとも1つの値は、前記選択されたデジタルデータの1つのファイル名に対応する請求項3ないし6のいずれか1項記載のメモリカード。
【請求項8】
前記第2のフィールドは、‘IMG_SRC’である請求項7記載のメモリカード。
【請求項9】
前記記憶モジュールは、前記少なくとも1つの外部デバイスによりアクセス可能であるように構成され、前記少なくとも1つの外部デバイスは、前記記憶モジュールから前記デジタルデータを選択して、前記ワイヤレストランシーバモジュールを通して、前記メモリカードから前記選択したデジタルデータをワイヤレスに受信する請求項1ないし8のいずれか1項記載のメモリカード。
【請求項10】
前記記憶モジュールに記憶されている前記デジタルデータは、ウェブブラウザを通して、前記少なくとも1つの外部デバイスによりアクセス可能である請求項9記載のメモリカード。
【請求項11】
デジタルデータをデジタルカメラの外部に独立的にエクスポートすることができない、または、前記デジタルカメラの外部からデジタルデータをインポートすることができない内蔵プロセッサを備えるデジタルカメラから、前記デジタルデータをエクスポートすること、あるいは、
デジタルデータをデジタルカメラの外部に独立的にエクスポートすることができない、または、前記デジタルカメラの外部からデジタルデータをインポートすることができない内蔵プロセッサを備えるデジタルカメラにより、前記デジタルデータを受信すること、のうちの少なくとも1つを行う方法において、
前記デジタルカメラにインストールされ、前記デジタルカメラに動作可能に接続されているメモリカードを使用することと、
前記デジタルカメラの前記内蔵プロセッサを介して、前記メモリカードの動作を制御するために、前記デジタルカメラの制御を使用することとを含み、
前記メモリカードは、中央プロセッサと、記憶モジュールと、ワイヤレストランシーバモジュールとを有し、
前記中央プロセッサおよび前記記憶モジュールは、前記デジタルカメラにより取り込んだ前記デジタルデータと、前記デジタルカメラにより受信した前記デジタルデータとのうちの少なくとも1つを記憶するために使用され、
前記ワイヤレストランシーバモジュールは、
前記デジタルデータをワイヤレスに受信することと、
前記デジタルカメラから選択された前記デジタルデータを、前記少なくとも1つの外部デバイスにワイヤレスに送信することと、のうちの少なくとも1つに対して使用され、
前記デジタルデータの記憶は、実質的にリアルタイムで行うことができ、前記選択されたデジタルデータの送信は、実質的にリアルタイムで行うことができる方法。
【請求項12】
前記メモリカードに記憶されている少なくとも1つの直接プリントオーダーフォーマット(DPOF)ファイル中の第1のフィールドの値に基づいて、少なくとも1つの予め規定されている動作を実行する、前記メモリカードのステップをさらに含む請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記少なくとも1つの予め規定されている動作を実行する前記メモリカードのステップは、
前記ワイヤレストランシーバモジュールを通して、予め定められているサーバまたはウェブサイトに前記選択されたデジタルデータをワイヤレスに送信することと、
前記ワイヤレストランシーバモジュールを通して、プリンタに前記選択されたデジタルデータをワイヤレスに送信することと、のうちの1つである請求項12記載の方法。
【請求項14】
前記選択されたデジタルデータを前記少なくとも1つの外部デバイスにワイヤレスに送信する、前記メモリカードのステップをさらに含み、
前記選択されたデジタルデータのそれぞれの各々のファイル名は、前記少なくとも1つの直接プリントオーダーフォーマット(DPOF)ファイル中の第2のフィールドの少なくとも1つの値に対応している請求項12または請求項13記載の方法。
【請求項15】
前記メモリカードの前記記憶モジュールにアクセスして前記デジタルデータを選択し、前記ワイヤレストランシーバモジュールを通して、前記選択されたデジタルデータを前記記憶モジュールからワイヤレスに受信する、前記少なくとも1つの外部デバイスのステップをさらに含む請求項11ないし14のいずれか1項記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5a】
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【図5b】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9a】
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【図9b】
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【図10a】
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【図10b】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2013−512523(P2013−512523A)
【公表日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−541975(P2012−541975)
【出願日】平成22年5月14日(2010.5.14)
【国際出願番号】PCT/SG2010/000183
【国際公開番号】WO2011/068471
【国際公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【出願人】(510098973)ティー―データ・システムズ(エス)ピーティーイー・リミテッド (8)
【Fターム(参考)】