説明

データレコーダ、データ記録方法およびデータ再生方法

【課題】 音声・画像等の情報データと同時に記録していた無用な測定データを記録することを防止し且つキーボードを使用できる環境でなくとも容易に測定データに関連する情報を入力し、ひいては測定データの記録、検索および再生を簡素化する。
【解決手段】 種々のセンサから得られるセンサデータを記録するデータレコーダは、マイク等の音声入力部3からの音声情報を入力し一時記憶する音声記憶部4bと、カメラ等の画像入力部3からの画像情報を入力し一時記憶する画像記憶部4cと、センサ部1からのセンサデータを取り込むセンサ処理部4aとを有する。CPU51は、センサ処理部4aにより取り込まれるセンサデータを、音声記憶部4bおよび画像記憶部4cの少なくとも一方に一時記憶された情報データと関連付け且つこれらセンサデータと情報データとを区別してデータ記憶部55に格納する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、種々のセンサからのセンサデータを記録するデータレコーダに係り、特に記録されるセンサデータの内容を示す情報データを容易に且つ効果的に記録するデータレコーダ、データ記録方法およびデータ再生方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のデータレコーダにおいては、測定データであるセンサデータと同時にその測定データに関連する音声・文字・記号等の情報を記録していた。このため、記録されたセンサデータのデータ再生を行わないと、それに関連してどのような音声・文字・記号等の情報が記録されているのかわからなかった。また、測定データを説明するメモについては、測定前に測定データに関する説明をキーボードから文字情報として入力することしかできなかったので、キーボードが使用できる環境でないと、容易に入力することはできなかった。
また、測定データの再生に関しては、測定データの一覧表示に際して、記録時にキーボードから入力したメモを表示する方式を用いて、測定データを選択し再生させるようにしていた。すなわち、数十文字程度のメモと、ファイル名、ファイル記録日時およびファイル容量とから測定データを推測して、検索し、選択して、再生していた。しかしながら、このようなメモ等では、情報量が限られるため、再生したい測定データを、すぐに見つけ出すことができず、所望のデータを選択して再生するために、何回も繰り返して無用なデータ再生を行うことになってしまう場合があった。例えば、数百メガバイトの測定データを再生する場合には、読み込みおよび表示に多くの時間を要するので、何回もデータ再生を行うと、再生したい測定データを探すためだけでもかなりの長時間を必要とする場合があった。
【0003】
上述した従来のデータレコーダにおける問題についてさらに詳細に説明する。
(1)従来のデータレコーダは、測定データの説明を音声・画像等の情報データとして入力する時には、測定データと同時に記録する方式が用いられていたので、音声・画像等の情報データの入力中の必要でない測定データも保存され、データ容量が大きくなることがあった。例えば、サンプリング5kHzで32CH(2バイト/CH)のデータを測定するものとすると、5000Hz×2バイト×32CH/1024バイト(1kバイト)=312.5kバイト/秒のデータ容量となるので、説明のために音声・画像を10秒間入力すると約3メガバイトの無用な測定データが保存されることになる。また、測定データ再生時には、上述した無用な測定データが存在するために、所望とする測定データをすぐに再生することができないという問題があった。
(2)先に述べたように、測定データを文字により説明するためのメモ入力は、キーボードから入力することしかできなかったので、キーボードが打てるような環境でないと、容易に入力することはできなかった。また、このキーボードによるメモ入力は、数十文字程度なので、情報量が少ないという問題もあった。このため、再生を所望する測定データをすぐに見つけることができず、何回も繰り返してデータ再生を行うことになってしまう場合があった。
【0004】
(3)データ再生に先立って所望の測定データを選択する際に、測定データの説明として記録した音声・画像等の情報データを参照することは、できなかった。
なお、特許文献1(特開2005−285288号)には、音声・画像等の情報データが、測定データ中に同時記録されるこの種のデータレコーダにおいて、測定データ中に同時記録された音声・画像等の情報データの記録位置(データポイント)へのリンク情報を記録しておくことにより、音声・画像等の情報データが記録された位置からの測定データの再生の便宜を図ることが開示されている。しかしながら、この特許文献1のデータレコーダにおいても音声・画像等の情報データが、測定データ中に同時記録されるため、上述した(1)〜(3)の問題は存在する。
【0005】
【特許文献1】特開2005−285288号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述した事情に鑑みて、(1)〜(3)の問題を解決するためになされたもので、音声・画像等の情報データと同時に記録していた無用な測定データを記録することを防止し且つキーボードを使用できる環境でなくとも容易に測定データに関連する多くの情報を入力することを可能とし、ひいては測定データの記録、検索および再生の簡素化をも可能とするデータレコーダ、データ記録方法およびデータ再生方法を提供することを目的としている。
本発明の請求項1の目的は、特に、音声・画像等の情報データと同時に記録していた無用な測定データを記録することを防止し且つキーボードを使用できる環境でなくとも容易に測定データに関連する情報を入力することを可能とするデータレコーダを提供することにある。
本発明の請求項2の目的は、特に、測定データおよび音声・画像等の情報データの記録作業の簡素化を可能とするデータレコーダを提供することにある。
本発明の請求項3および請求項4の目的は、特に、測定データを再生に先立つ測定データ選択時に、測定データに関連する音声・画像等の情報データを測定データ検索情報として使用することができ、記録した測定データの検索および再生の簡素化を可能とするデータレコーダを提供することにある。
【0007】
本発明の請求項5の目的は、特に、音声・画像等の情報データと同時に記録していた無用な測定データを記録することを防止し且つキーボードを使用できる環境でなくとも容易に測定データに関連する情報を入力することを可能とするデータレコーダを提供することにある。
本発明の請求項6の目的は、特に、測定データおよび音声・画像等の情報データの記録作業の簡素化を可能とするデータレコーダを提供することにある。
本発明の請求項7および請求項8の目的は、特に、測定データを再生に先立つ測定データ選択時に、測定データに関連する音声・画像等の情報データを測定データ検索情報として使用することができ、記録した測定データの検索および再生の簡素化を可能とするデータレコーダを提供することにある。
本発明の請求項9の目的は、特に、音声・画像等の情報データと同時に記録していた無用な測定データを記録することを防止し且つキーボードを使用できる環境でなくとも容易に測定データに関連する情報を入力することを可能とし、測定データおよび音声・画像等の情報データの記録作業の簡素化を可能とするデータ記録方法を提供することにある。
本発明の請求項10の目的は、特に、測定データを再生に先立つ測定データ選択時に、測定データに関連する音声・画像等の情報データを測定データ検索情報として使用することができ、記録した測定データの検索および再生の簡素化を可能とするデータ再生方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載した本発明に係るデータレコーダは、上述した目的を達成するために、
種々のセンサから得られるセンサデータを記録するデータレコーダにおいて、
前記センサにより測定しようとする内容に関する情報を音声および画像の少なくとも一方による情報データとして一時記憶する一時記憶手段と、
前記センサからの前記センサデータを取り込む測定処理手段と、
前記センサからの前記センサデータを、前記一時記憶手段により一時記憶された情報データと関連付け且つこれらセンサデータと情報データとを区別して保存するデータ保存手段と
を具備することを特徴としている。
請求項2に記載した本発明に係るデータレコーダは、請求項1のデータレコーダであって、
前記データ保存手段は、前記一時記憶手段に前記情報データが一時記憶されている場合にのみ、前記センサデータを前記情報データと関連付け且つこれらセンサデータと情報データとを区別して保存する手段を含むことを特徴としている。
【0009】
請求項3に記載した本発明に係るデータレコーダは、請求項1または請求項2のデータレコーダであって、
前記データ保存手段により格納された前記センサデータを一覧表示するとともに該一覧表示状態で前記センサデータに関連付けられた前記情報データを所望に応じて再生して再生すべきセンサデータを選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された前記センサデータを再生するデータ再生手段と
をさらに含むことを特徴としている。
請求項4に記載した本発明に係るデータレコーダは、請求項1または請求項2のデータレコーダであって、
前記データ保存手段により格納された前記センサデータを一覧表示するとともに該一覧表示状態で前記センサデータに関連付けられた前記情報データを所望に応じて再生して再生すべきセンサデータを選択する前記選択手段と、
前記選択手段によって選択されたセンサデータを再生する前記データ再生手段とを、外部に接続されるコンピュータによる構成することを特徴としている。
請求項5に記載した本発明に係るデータレコーダは、上述した目的を達成するために、
種々のセンサから得られるセンサデータを記録するデータレコーダにおいて、
音声情報を入力し一時記憶する音声記憶部と、
画像情報を入力し一時記憶する画像記憶部と、
前記センサからの前記センサデータを取り込むセンサ処理部と、
前記センサ処理部により取り込まれるセンサデータを、前記音声記憶部および前記画像記憶部の少なくとも一方に一時記憶された情報データと関連付け且つこれらセンサデータと情報データとを区別して格納する格納処理部と
を具備することを特徴としている。
【0010】
請求項6に記載した本発明に係るデータレコーダは、請求項5のデータレコーダであって、
前記格納処理部は、前記音声記憶部および前記画像記憶部の少なくとも一方に前記情報データが一時記憶されている場合にのみ、前記センサデータを前記情報データと関連付け且つこれらセンサデータと情報データとを区別して格納する手段を含むことを特徴としている。
請求項7に記載した本発明に係るデータレコーダは、請求項5または請求項6のデータレコーダであって、
前記格納処理部により格納された前記センサデータを一覧表示するとともに該一覧表示状態で前記センサデータに関連付けられた前記情報データを所望に応じて再生して再生すべきセンサデータを選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された前記センサデータを再生するデータ再生手段と
をさらに含むことを特徴としている。
請求項8に記載した本発明に係る前記データ記録方法は、請求項5または請求項6のデータレコーダであって、
前記格納処理部により格納された前記センサデータを一覧表示するとともに該一覧表示状態で前記センサデータに関連付けられた前記情報データを所望に応じて再生して再生すべきセンサデータを選択する前記選択手段と、
前記選択手段によって選択された前記センサデータを再生する前記データ再生手段を、外部に接続されるマイクロコンピュータにより構成することを特徴としている。
【0011】
請求項9に記載した本発明に係るデータ記録方法は、上述した目的を達成するために、
センサにより測定しようとする内容に関する情報を音声および画像の少なくとも一方による情報データとして一時記憶する一時記憶ステップと、
前記センサからのセンサデータを取り込む測定処理ステップと、
前記センサからの前記センサデータを、前記情報データが一時記憶されている場合にのみ、前記センサデータを前記情報データと関連付け且つこれらセンサデータと情報データとを区別して保存する保存ステップと
を有することを特徴としている。
請求項10に記載した本発明に係るデータ再生方法は、上述した目的を達成するために、
センサによるセンサデータの内容に関する情報データと前記センサデータとが関連付けられ且つ区別して保存されているデータを選択的に読み出すにあたり、
保存された前記センサデータを一覧表示するとともに該一覧表示状態で前記センサデータに関連付けられた前記情報データを所望に応じて再生して再生すべきセンサデータを選択する選択ステップと、
前記選択ステップによって選択されたセンサデータを再生するデータ再生ステップと
を有することを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、音声・画像等の情報データと同時に記録していた無用な測定データを記録することを防止し且つキーボードを使用できる環境でなくとも容易に測定データに関連する情報を入力することを可能とし、ひいては測定データの記録、検索および再生の簡素化をも可能とするデータレコーダ、データ記録方法およびデータ再生方法を提供することができる。
すなわち、本発明の請求項1のデータレコーダによれば、種々のセンサから得られるセンサデータを記録するデータレコーダにおいて、前記センサにより測定しようとする内容に関する情報を音声および画像の少なくとも一方による情報データとして一時記憶する一時記憶手段と、前記センサからの前記センサデータを取り込む測定処理手段と、前記センサからの前記センサデータを、前記一時記憶手段により一時記憶された前記情報データと関連付け且つこれらセンサデータと情報データとを区別して保存するデータ保存手段とを具備することにより、音声・画像等の情報データと同時に記録していた無用な測定データを記録することを防止し且つキーボードを使用できる環境でなくとも容易に測定データに関連する情報を入力することが可能となる。
【0013】
本発明の請求項2のデータレコーダによれば、請求項1のデータレコーダにおいて、前記データ保存手段は、前記一時記憶手段に前記情報データが一時記憶されている場合にのみ、前記センサデータを前記情報データと関連付け且つこれらセンサデータと情報データとを区別して保存する手段を含むことにより、特に、測定データおよび音声・画像等の情報データの記録作業の簡素化が可能となる。
本発明の請求項3のデータレコーダによれば、請求項1または請求項2のデータレコーダにおいて、前記データ保存手段により格納された前記センサデータを一覧表示するとともに該一覧表示状態で前記センサデータに関連付けられた前記情報データを所望に応じて再生して再生すべきセンサデータを選択する選択手段と、前記選択手段によって選択されたセンサデータを再生するデータ再生手段とをさらに含むことにより、特に、測定データを再生に先立つ測定データ選択時に、測定データに関連する音声・画像等の情報データを測定データ検索情報として使用することができ、記録した測定データの検索および再生の簡素化が可能となる。
本発明の請求項4のデータレコーダによれば、請求項1または請求項2のデータレコーダにおいて、前記データ保存手段により格納された前記センサデータを一覧表示するとともに該一覧表示状態で前記センサデータに関連付けられた前記情報データを所望に応じて再生して再生すべきセンサデータを選択する前記選択手段と、前記選択手段によって選択されたセンサデータを再生する前記データ再生手段とを、外部に接続されるパーソナルコンピュータにより構成することにより、可能となる。
特に、測定データを再生に先立つ測定データ選択時に、測定データに関連する音声・画像等の情報データを測定データ検索情報として使用することができ、記録した測定データの検索および再生の簡素化が可能となる。
【0014】
本発明の請求項5のデータレコーダによれば、種々のセンサから得られるセンサデータを記録するデータレコーダにおいて、音声情報を入力し一時記憶する音声記憶部と、画像情報を入力し一時記憶する画像記憶部と、前記センサからの前記センサデータを取り込むセンサ処理部と、前記センサ処理部により取り込まれるセンサデータを、前記音声記憶部および前記画像記憶部の少なくとも一方に一時記憶された情報データと関連付け且つこれらセンサデータと情報データとを区別して格納する格納処理部とを具備することにより、特に、音声・画像等の情報データと同時に記録していた無用な測定データを記録することを防止し且つキーボードを使用できる環境でなくとも容易に測定データに関連する情報を入力することが可能となる。
本発明の請求項6のデータレコーダによれば、請求項5のデータレコーダにおいて、前記格納処理部は、前記音声記憶部および前記画像記憶部の少なくとも一方に前記情報データが一時記憶されている場合にのみ、前記センサデータを前記情報データと関連付け且つこれらセンサデータと情報データとを区別して格納する手段を含むことにより、特に、測定データおよび音声・画像等の情報データの記録作業の簡素化が可能となる。
【0015】
本発明の請求項7のデータレコーダによれば、請求項5または請求項6のデータレコーダにおいて、前記格納処理部により格納された前記センサデータを一覧表示するとともに該一覧表示状態で前記センサデータに関連付けられた前記情報データを所望に応じて再生して再生すべきセンサデータを選択する選択手段と、前記選択手段によって選択された前記センサデータを再生するデータ再生手段とをさらに含むことにより、特に、測定データを再生に先立つ測定データ選択時に、測定データに関連する音声・画像等の情報データを測定データ検索情報として使用することができ、記録した測定データの検索および再生の簡素化を可能とするデータレコーダを提供することにある。
本発明の請求項8のデータレコーダによれば、請求項5または請求項6のデータレコーダにおいて、前記格納処理部により格納された前記センサデータを一覧表示するとともに該一覧表示状態で前記センサデータに関連付けられた前記情報データを所望に応じて再生して再生すべきセンサデータを選択する前記選択手段と、
前記選択手段によって選択された前記センサデータを再生する前記データ再生手段とを、外部に接続されるマイクロコンピュータにより構成することにより特に、測定データを再生に先立つ測定データ選択時に、測定データに関連する音声・画像等の情報データを測定データ検索情報として使用することができ、記録した測定データの検索および再生の簡素化が可能となる。
また、本発明の請求項9のデータ記録方法によれば、センサにより測定しようとする内容に関する情報を音声および画像の少なくとも一方による情報データとして一時記憶する一時記憶ステップと、前記センサからのセンサデータを取り込む測定処理ステップと、前記センサからの前記センサデータを、前記情報データが一時記憶されている場合にのみ、前記センサデータを前記情報データと関連付け且つこれらセンサデータと情報データとを区別して保存する保存ステップとを有することにより、特に、音声・画像等の情報データと同時に記録していた無用な測定データを記録することを防止し且つキーボードを使用できる環境でなくとも容易に測定データに関連する情報を入力することを可能とし、測定データおよび音声・画像等の情報データの記録作業の簡素化が可能となる。
【0016】
さらに、本発明の請求項10のデータ再生方法によれば、センサによるセンサデータの内容に関する情報データと前記センサデータとが関連付けられ且つ区別して保存されているデータを選択的に読み出すにあたり、保存された前記センサデータを一覧表示するとともに該一覧表示状態で前記センサデータに関連付けられた前記情報データを所望に応じて再生して再生すべき前記センサデータを選択する選択ステップと、前記選択ステップによって選択された前記センサデータを再生するデータ再生ステップとを有することにより、特に、測定データを再生に先立つ測定データ選択時に、測定データに関連する音声・画像等の情報データを測定データ検索情報として使用することができ、記録した測定データの検索および再生の簡素化が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態に基づき、図面を参照して本発明の一つの実施の形態に係るデータレコーダ、データ記録方法およびデータ再生方法を詳細に説明する。
図1は、本発明の一つの実施の形態に係るデータレコーダのシステム構成を模式的に示すブロック図である。
図1に示すデータレコーダシステムは、センサ部1、音声入力部2、画像入力部3およびレコーダ部4を具備している。センサ部1は、電圧出力センサ1a、熱電対センサ1bおよびひずみセンサ1c等のような各種センサの少なくとも1つを有している。音声入力部2は、明確に図示してはいないが、マイクロフォン(マイク)およびスイッチを含んでいる。画像入力部3は、明確に図示してはいないが、カメラおよびスイッチを含んでいる。レコーダ部4は、センサ処理部4a、音声記憶部4bおよび画像記憶部4c、ならびにバスライン50、CPU(中央処理ユニット)51、操作部52、表示部53、ROM(リードオンリメモリ)54およびデータ記憶部55を備えている。センサ処理部4aは、入力コンディショナ41およびA/D(アナログ−ディジタル)変換器42を有し、音声記憶部4bは、音声インタフェース43および音声一時記憶メモリ44を有し、そして画像記憶部4cは、画像インタフェース45および画像一時記憶メモリ46を有している。
【0018】
センサ部1は、このシステムで測定しようとする物理量を検出する1つ以上のセンサであり、電圧出力センサ1a、熱電対センサ1b、ひずみセンサ(ひずみゲージを用いた変位変換器、加速度変換器、圧力変換器、荷重変換器、トルク変換器、その他の各種変換器を含む)1c、パルス出力センサ(図示されていない)等のような各種センサを少なくとも1つ含んでいる。音声入力部2は、明確に図示してはいないが、音声を電気信号に変換するためのマイクロフォンと、音声入力中であるか否かを識別するためのスイッチを備えている。画像入力部3は、明確に図示してはいないが、画像を電気信号に変換するためのカメラを備え、画像入力中であるか否かを識別するためのスイッチを備えている。
レコーダ部4のセンサ処理部4aは、センサ部1からのセンサ信号に所定の処理を施してバスライン50に与える。すなわち、入力コンディショナ41は、センサ部1からのセンサ信号を増幅し、フィルタリングする。A/D変換器42は、アナログ信号からなるセンサ信号を、センサデータとしてのディジタルデータに変換する。音声記憶部4bは、音声入力部2からの音声データを一時記憶する。すなわち、音声インタフェース43は、音声入力部2からの音声信号を内部フォーマットの音声データに変換する。音声一時記憶メモリ44は、音声インタフェース43で変換された音声データを一時記憶する。画像記憶部4cは、画像入力部3のカメラからの画像データを一時記憶する。すなわち、画像インタフェース45は、画像入力部3からの画像信号を内部フォーマットの画像データに変換する。画像一時記憶メモリ46は、画像インタフェース45で変換された画像データを一時記憶する。
【0019】
レコーダ部4のCPU51は、一時記憶用のメモリを有し、システム内部の計算および制御を行う。操作部52は、スイッチボタンおよびキー等を含み操作者の指示を入力するために用いられる。表示部53は、発光ダイオード(LED)、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイまたはCRT(陰極線管)表示器のような表示器を含み、レコーダの状態(例えば、「記録中」など)や画像を表示するために用いられる。ROM54は、CPU51の動作を決定するプログラムを格納している。データ記憶部55は、センサデータと、音声データおよび画像データのような情報データとを格納する。バスライン50は、これらレコーダ部4内の各部の間でデータをやりとりするためのデータバスとなる。
CPU51は、操作部52、表示部53およびROM54と関連して動作して、センサ部1からのセンサデータを、一時記憶メモリ44および46により一時記憶された情報データと関連付け且つこれらセンサデータと情報データとを区別してデータ記憶部55に保存するデータ保存手段あるいは、センサ処理部4aにより取り込まれるセンサデータを、音声記憶部4bおよび画像記憶部4cの少なくとも一方に一時記憶された情報データと関連付け且つこれらセンサデータと情報データとを区別してデータ記憶部55に格納する格納処理部を構成する。
【0020】
音声入力部2および音声記録部4bと、画像入力部3および画像記録部4cとは、必ずしも両方備える必要は無いが、少なくとも音声入力部2および音声記録部4bを備えることが望ましい。
音声一時記憶メモリ44は、音声データを一時的に記憶するための専用メモリであり、単独でデータの記録および消去を行うことができる。同様に画像一時記憶メモリ46は、画像データを一時的に記憶するための専用メモリであり、単独でデータの記録および消去を行うことができる。これら音声および画像の一時記憶メモリ44および46の存在によって、センサデータの測定前に音声データおよび画像データの少なくとも一方を一時的に記録し、必要に応じて消去することが可能になる。このため、測定に先立ってこれらメモリ44または46に、音声データおよび画像データの少なくとも一方を一時的に保管し、データ記憶部55にセンサデータを保存する時に、これらメモリ44または46から読み出して、センサデータと同時にデータ記憶部55に保存することができる。
【0021】
ここで、音声データおよび画像データと、センサデータとの記録動作について、さらに具体的に説明する。
まず、音声入力部2の音声記録を開始させるためのスイッチ(音声記録開始スイッチ)を押下すると、その信号が音声記憶部4bおよびバスライン50を通してCPU51に伝達され、CPU51はROM54に格納された動作プログラムに従って、一時記憶メモリ44の内容、すなわち音声データおよび音声データの有無を示す情報、を消去した後、音声インタフェース43に音声入力部2からの信号の記録をさせるべく指示し、音声を指定された内部フォーマットに変換して、一時記憶メモリ44に記録し、且つ音声データの有無を示す情報を“有り”に設定する。このとき音声入力時の状態を示すために表示部53に状態情報を表示する。画像データについても、画像記憶部4cにおいて、上述の音声データの場合の音声記憶部4bとおおむね同様の動作が行われて、画像一時記憶メモリ46に画像データを記録し、画像データの有無を示す情報を“有り”に設定する。
【0022】
一方、操作部52のセンサデータ測定開始ボタン(図示されてはいない)を押下すると、その信号がバスライン50を通してCPU51に伝達され、ROM54に格納された動作プログラムに従って、測定データファイル20のヘッダ部21(図2参照)に開始時間、サンプリング周波数および入力コンディショナ条件等を記録してデータ記憶部55に格納し、その後A/D変換されたセンサデータを適切なデータフォーマット(内部フォーマット)に変換してセンサデータ22としてデータ記憶部55に随時記録する。
なお、センサ部1から入力される複数のセンサデータは、レコーダ部4のセンサ処理部4aの入力コンディショナ41に入力され、所要のコンディショニングが施された後、指定されたサンプリング周波数でA/D変換部42により全チャネル同じタイミングでサンプリングされ、ディジタル信号に変換されるが、このディジタル信号が、上述のA/D変換されたデータである。このような測定を開始すると同時に、表示部53に状態を表示する。
操作部52のセンサデータ測定終了ボタン(図示されてはいない)が押下されると、その信号がバスライン50を通してCPU51に伝達され、ROM54に格納された動作プログラムに従って、A/D変換されたセンサデータの記録を終了し、先に述べた測定データファイル20のヘッダ部21に測定終了時間、データ数および音声データの有無を示す情報等を記録して、測定データ20の記録を終了する。その後においても、音声データの有無を示す情報が“有り”であれば、音声一時記憶メモリ44に記憶された音声データをデータ記憶部55に記録する。
【0023】
図2は、上述したデータ記憶部55に書き込まれる測定データファイル20のファイル構造を示しており、このファイル構造について、詳細に説明する。測定データファイル20は、ヘッダ部21と、センサデータ22とにより構成されている。ヘッダ部21は、測定開始/終了時間、サンプリング周波数、測定チャネル数および入力コンディショナ条件等の測定条件と、音声/画像情報の有無の情報から構成されるヘッダ部21と、センサ部1のデータをA/D変換器42によりディジタルに変換し、適切な処理により物理量に変換されたセンサデータ22により構成されている。なお、図2は、本発明に係るファイル構造のみを示した例であり、さらに他の情報を含んでいても良い。
図3は、図1に示したデータレコーダにおけるデータ測定動作を示すフローチャートであり、図1および図2を参照しながら、図3に示すフローチャートに従ってセンサデータの測定についてのCPU51の処理動作を説明する。
測定準備が終了し、センサデータを測定、すなわち収集して記録すること、ができる状態になったら、ステップS1において、音声入力部2および画像入力部3の少なくとも一方からの記録信号の入力がオンとなっているかどうかを判断し、オフとなっていると判断された場合には、後述するステップS5へジャンプする。
【0024】
ステップS1において、音声/画像の記録信号の入力がオンとなっていると判定された場合には、ステップS2に進む。ステップS2においては、音声/画像一時記憶メモリ44/46内の音声/画像データと、音声/画像の有無の情報を音声/画像無しに設定し、そして音声の場合は、音声インタフェース43に、音声入力部2の信号を記録すべく指示し、画像の場合は、画像インタフェース45に、画像入力部3の信号を記録すべく指示して、音声/画像データを音声/画像一時記憶メモリ44/46に記録することを開始する。
ステップS2の後には、ステップS3に進み、音声/画像の記録信号の入力がオフかどうかが判断され、音声/画像の記録信号の入力がオンである間は、そのまま音声/画像データを、音声/画像一時記憶メモリ44/46に記録し続ける。ステップS3において、音声/画像の記録信号の入力がオフと判定されたら、ステップS4に進み、音声/画像一時記憶メモリ44/46への音声/画像データの記録を終了するとともに、音声/画像の有無の情報を音声/画像“有り”に設定して音声/画像一時記憶メモリ44/46に記憶してステップS5に進む。
【0025】
ステップS5においては、センサデータの記録信号が、操作部52から入力されたかどうかを判断し、センサデータの記録信号がオフであれば、ステップS1に戻る。ステップS5において、センサデータの記録信号がオンであれば、ステップS6に進み、データ記憶部55の測定データファイル20をオープンし、データ記憶部55への測定データファイル20の保存を開始して、まず、ヘッダ部21に開始時間、サンプリング周波数および入力コンディショナ条件等のデータを記録する。その後に、センサデータをセンサ処理部4aのA/D変換部42から取り込み、内部フォーマットに変換して、データ記憶部55内の測定データファイル20にセンサデータ22として逐時的に記録する。ステップS7では、センサデータの記録信号がオフかどうかを判断し、センサデータの記録信号がオンのままであれば、センサデータを記録し続け、センサデータの記録信号がオフとなったら、ステップS8に進む。
ステップS8においては、A/D変換されたセンサデータのデータ記録を終了し、ヘッダ部21に測定終了時間およびデータ数等を記録した後、ステップS9に進む。ステップS9においては、音声/画像データの有無情報が有りかどうかを判断し、音声/画像データの有無情報が“無し”であればステップS11に進む。ステップS9において、音声/画像データの有無情報が、“有り”であれば、ステップS10に進み、音声/画像データの有無の情報を測定データファイル20のヘッダ部21に記録し、音声/画像一時記憶メモリ44/46に記憶された音声/画像データを、データ記憶部55に保存した後、音声/画像データの有無の情報を“無し”に設定して、ステップS11に進む。ステップS11では、測定データファイル20の保存終了処理、すなわち測定データファイル20のクローズ処理、を行い、測定を終了する。なお、図3に示した処理のフローチャートは、本発明を実現する際の1つの実施の形態としての処理を示している。
【0026】
図4は、図1に示したデータレコーダにおける測定データ再生動作を示すフローチャートであり、図1および図2を参照しながら、図4に示すフローチャートに従って測定データの再生についてのCPU51の処理動作を説明する。
測定データを再生するための準備として、まず、ステップS21において、図5に示す表示部53の表示画面の一例のように、測定データが入っているフォルダ内の測定データの一覧を表示部53に表示する。尚、この測定データの一覧を、後述するように、パーソナルコンピュータに付属するディスプレイにより、同様に表示することができる。
次に、ステップS22において、所望の測定データにカーソルを合わせて選択すると、ステップS23において、カーソルを合わせて選択した測定データファイル20のヘッダ部21を参照し、音声/画像データの有無の情報(“有り”か“無し”か)を調べる。ステップS23において、音声/画像データの有無の情報が“無し”と判断された場合には、ステップS27に進む。
一方、ステップS23において、音声/画像データの有無の情報が、“有り”と判断された場合には、ステップS24に進み、音声/画像再生ボタン(例えば、図5の音声再生ボタンAP)をアクティブ(有効な状態)にすることで、操作者に音声/画像データを再生することが可能であることを認識させる。
【0027】
ステップS25においては、ユーザが、操作部52の音声/画像再生ボタンを押して(例えば、図5の音声再生ボタンAPをマウスでクリックするなどして)オンとしたかどうかを判断し、押さない場合、つまりオンとなっていないと判断された場合には、ステップS27に進む。ステップS25において、操作部52の音声/画像再生ボタンがオンとなっていると判断された場合には、ステップS26に進んで、音声/画像データをデータ記憶部55から読み込んで再生する。このように、センサによる測定データを再生する前に音声/画像データの記録内容を再生することによって、測定データがどのような内容なのかを知ることができ、次のステップS27において、測定データを再生するかどうかの判断をすることができる。
ステップS27においては、操作者が、操作部52の再生開始のボタンを押したかどうかを判断し、押していない場合には、ステップS21にジャンプし、一方操作部52の再生開始のボタンを操作者が押したと判断された場合には、ステップS28に進んで、操作者が測定データの再生操作を行う。
【0028】
ステップS29においては、ステップS28における測定データの再生を終了するかどうかの操作者の操作を判断し、終了しない場合には、ステップS28に戻って、測定データ再生操作を続行する。操作者が終了を選択した場合には、ステップS30に進み、さらに他の測定データを再生するかどうかの操作者の操作を判断する。ステップS30において、他の測定データ再生を操作者が選択したと判断した場合には、ステップS21に戻る。そして、ステップS30において、再生終了が選択されたと判断した場合には、このような測定データの再生を終了する。
上述のフローチャートにおいて、実際に測定データを再生するのは、ステップS28以降であるが、数百メガバイト以上の測定データを再生する場合には、測定データを読み込んで、表示するのに多くの時間がかかる。そこでステップS21〜S27の各ステップで、音声/画像データを再生することにより、カーソルをあわせた測定データが再生したいものかどうかを的確に知ることが可能となることによって、測定データを再生することなく、再生したい測定データを効率良く探し出して再生することができ、結果として多くの時間を節約することができる。
なお、上述のような測定データの再生は、CPU51、操作部52、表示部53およびデータ記憶部55を備え、ROM54に代わるソフトウェアおよび測定データ、音声/画像データのファイルがあれば、パーソナルコンピュータを用いても実施可能である。また、図4に示した処理は、本発明を実現する際の一つの実施の形態としてのフローチャートであり、図5についても、本発明を実現する際の一つの実施の形態としての測定データの一覧表示である。
【0029】
以上のようにすれば、測定準備後、センサデータを測定する前に、測定内容の説明のみを音声/画像により記録することが可能なデータレコーダを提供することができ、センサデータと同時に音声/画像データを記録する必要が無くなる。また、測定内容の説明をキーボード以外の方法つまり、音声/画像により記録することができ、キーボードが使用できないような環境でも、測定説明を入力することが可能で、キーボードで入力する情報より情報量が多くなる。そして、測定データ再生時に、測定データを再生することなく、音声/画像の再生による測定内容の説明により、測定データの内容を把握することができ、測定データの検索を効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の一つの実施の形態に係るデータレコーダのシステム構成を模式的に示すブロック図である。
【図2】図1のデータレコーダで測定データの記録に用いる測定データファイルのフォーマットを示す模式図である。
【図3】図1のデータレコーダのデータ測定時の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】図1のデータレコーダの測定データ再生時の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】図1のデータレコーダの測定データの一覧表示の状態を説明するための表示画面の要部の模式図である。
【符号の説明】
【0031】
1 センサ部
1a 電圧出力センサ
1b 熱電対センサ
1c ひずみセンサ
2 音声入力部
3 画像入力部
4 レコーダ部
4a センサ処理部
4b 音声記憶部
4c 画像記憶部
41 入力コンディショナ
42 A/D(アナログ−ディジタル)変換器
43 音声インタフェース43
44 音声一時記憶メモリ
45 画像インタフェース
46 画像一時記憶メモリ
50 バスライン
51 CPU(中央処理ユニット)
52 操作部
53 表示部
54 ROM(リードオンリメモリ)
55 データ記憶部55

【特許請求の範囲】
【請求項1】
種々のセンサから得られるセンサデータを記録するデータレコーダにおいて、
前記センサにより測定しようとする内容に関する情報を音声および画像の少なくとも一方による情報データとして一時記憶する一時記憶手段と、
前記センサからの前記センサデータを取り込む測定処理手段と、
前記センサからの前記センサデータを、前記一時記憶手段により一時記憶された前記情報データと関連付け且つこれら前記センサデータと情報データとを区別して保存するデータ保存手段と
を具備することを特徴とするデータレコーダ。
【請求項2】
前記データ保存手段は、前記一時記憶手段に前記情報データが一時記憶されている場合にのみ、前記センサデータを前記情報データと関連付け且つこれらセンサデータと情報データとを区別して保存する手段を含むことを特徴とする請求項1に記載のデータレコーダ。
【請求項3】
前記データ保存手段により格納された前記センサデータを一覧表示するとともに該一覧表示状態で前記センサデータに関連付けられた前記情報データを所望に応じて再生して再生すべきセンサデータを選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択されたセンサデータを再生するデータ再生手段と
をさらに含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のデータレコーダ。
【請求項4】
前記データ保存手段により格納された前記センサデータを一覧表示するとともに該一覧表示状態で前記センサデータに関連付けられた前記情報データを所望に応じて再生して再生すべきセンサデータを選択する前記選択手段と、
前記選択手段によって選択されたセンサデータを再生する前記データ再生手段とを、外部に接続されるパーソナルコンピュータにより構成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のデータレコーダ。
【請求項5】
種々のセンサから得られるセンサデータを記録するデータレコーダにおいて、
音声情報を入力し一時記憶する音声記憶部と、
画像情報を入力し一時記憶する画像記憶部と、
前記センサからの前記センサデータを取り込むセンサ処理部と、
前記センサ処理部により取り込まれるセンサデータを、前記音声記憶部および前記画像記憶部の少なくとも一方に一時記憶された情報データと関連付け且つこれらセンサデータと情報データとを区別して格納する格納処理部と
を具備することを特徴とするデータレコーダ。
【請求項6】
前記格納処理部は、前記音声記憶部および前記画像記憶部の少なくとも一方に前記情報データが一時記憶されている場合にのみ、前記センサデータを前記情報データと関連付け且つこれらセンサデータと情報データとを区別して格納する手段を含むことを特徴とする請求項5に記載のデータレコーダ。
【請求項7】
前記格納処理部により格納された前記センサデータを一覧表示するとともに該一覧表示状態で前記センサデータに関連付けられた前記情報データを所望に応じて再生して再生すべきセンサデータを選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された前記センサデータを再生するデータ再生手段と
をさらに含むことを特徴とする請求項5または請求項6に記載のデータレコーダ。
【請求項8】
前記格納処理部により格納された前記センサデータを一覧表示するとともに該一覧表示状態で前記センサデータに関連付けられた前記情報データを所望に応じて再生して再生すべきセンサデータを選択する前記選択手段と、
前記選択手段によって選択された前記センサデータを再生する前記データ再生手段とを、外部に接続されるマイクロコンピュータにより構成することを特徴とする請求項5または請求項6に記載のデータレコーダ。
【請求項9】
センサにより測定しようとする内容に関する情報を音声および画像の少なくとも一方による情報データとして一時記憶する一時記憶ステップと、
前記センサからのセンサデータを取り込む測定処理ステップと、
前記センサからの前記センサデータを、前記情報データが一時記憶されている場合にのみ、前記センサデータを前記情報データと関連付け且つこれらセンサデータと情報データとを区別して保存する保存ステップと
を有することを特徴とするデータ記録方法。
【請求項10】
センサによるセンサデータの内容に関する情報データと前記センサデータとが関連付けられ且つ区別して保存されているデータを選択的に読み出すにあたり、
保存された前記センサデータを一覧表示するとともに該一覧表示状態で前記センサデータに関連付けられた前記情報データを所望に応じて再生して再生すべき前記センサデータを選択する選択ステップと、
前記選択ステップによって選択された前記センサデータを再生するデータ再生ステップと
を有することを特徴とするデータ再生方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−135087(P2008−135087A)
【公開日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−318325(P2006−318325)
【出願日】平成18年11月27日(2006.11.27)
【出願人】(000142067)株式会社共和電業 (52)
【Fターム(参考)】