説明

データ入力装置及び携帯電子装置

本発明は、データ入力装置及び該データ入力装置を備える携帯電子装置に関する。データ入力装置は、キー感知機構(24)と、キー感知機構(24)上に提供され、内部に少なくとも1つの空洞部(20)が形成された硬質材料層(18)とを備える。空洞部(20)は、印加される電圧に基づいて形状を変化させるキー(27)を提供する電気活性高分子(28)及び2つの電極(30、32)を備える。これにより、ユーザがキー感知機構(24)上で電気活性高分子(28)を押下するのに伴ってキー感知機構(24)への入力を行うことが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電子装置の分野に関し、特に、データ入力装置及びデータ入力装置を備える携帯電子装置の提供に関するものである。
【背景技術】
【0002】
携帯電話等の携帯電子装置の大きさは益々小型化している。また、これに伴って、キー及びキーパッド等、それらに提供される部品の大きさも小型化している。これは、ユーザがデータを入力するのが困難であることを意味する。携帯通信装置のユーザは、必ずしも提供される全てのキーを使用していない。従って、キーボードを見ることなくユーザが使用するキーを選択でき、簡単に対象のキーを使用できるようにすることは有益である。
【0003】
近年、印加される電圧に基づいて形状を変化させる種類の材料が改良されている。それらの材料は、電気活性高分子として周知である。それらの材料は、例えばバイオミメティックスの分野での使用が提案されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、本発明は、データ入力装置において電気活性高分子を使用することに関し、提供される状況に応じて高位置に設定されうるキーを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の態様はデータ入力装置に関し、
キー感知機構と、
前記キー感知機構上に提供され、内部に少なくとも1つの空洞部が形成された硬質材料層と、を備え、
前記空洞部は、電気活性高分子及び2つの電極を備え、印加される電圧に基づいて形状が変化させるキーであって、ユーザが前記キー感知機構上の該電気活性高分子を押下するのに伴って該キー感知機構への入力を行うことが可能なキーを提供する。
【0006】
本発明の第2の態様は第1の態様の特徴を含むデータ入力装置に関し、電気活性高分子及びキー感知機構が透明であることを特徴とする。
【0007】
本発明の第3の態様は第2の態様の特徴を含むデータ入力装置に関し、前記キー感知機構の下側に表示装置を更に有することを特徴とする。
【0008】
本発明の第4の態様は第1の態様の特徴を含むデータ入力装置に関し、前記硬質材料層が、各々電気活性高分子及び電極を有する多数の空洞部を含むことを特徴とする。
【0009】
本発明の第5の態様は第4の態様の特徴を含むデータ入力装置に関し、前記空洞部は構造体内において提供され、前記キー感知機構は、該キー感知機構の領域上において前記空洞部内の前記電気活性高分子より加えられる圧力に基づいて、該構造体内の位置を示すデータを提供することでキー押下を検出することを特徴とする。
【0010】
本発明の第6の態様は第1の態様の特徴を含むデータ入力装置に関し、前記電気活性高分子がイオン電気活性高分子であることを特徴とする。
【0011】
本発明の第7の態様は第1の態様の特徴を含むデータ入力装置に関し、前記硬質材料層上に更に弾性遮蔽層を有し、前記空洞部を覆っていることを特徴とする。
【0012】
本発明の第8の態様は第1の態様の特徴を含むデータ入力装置に関し、前記電気活性高分子の周囲にはゲル状の電解液が装填されていることを特徴とする。
【0013】
本発明の第9の態様は第1の態様の特徴を含むデータ入力装置に関し、前記電極が前記空洞部の壁面に対向して配置されていることを特徴とする。
【0014】
本発明の第10の態様は携帯電子装置に関し、
データ入力装置が、
キー感知機構と、
前記キー感知機構上に提供され、内部に少なくとも1つの空洞部が形成された硬質材料層と、を有しており、
前記空洞部は、電気活性高分子及び2つの電極を備え、印加される電圧に基づいて形状が変化されうるキーであって、ユーザが前記キー感知機構上の前記電気活性高分子を押下するのに伴って該キー感知機構への入力を行うことが可能なキーを提供することを特徴とする。
【0015】
本発明の第11の態様は第10の態様の特徴を含む携帯電子装置に関し、前記電気活性高分子及びキー感知機構が透明であることを特徴とする。
【0016】
本発明の第12の態様は第11の態様の特徴を含む携帯電子装置に関し、前記キー感知機構の下側に表示装置を更に有することを特徴とする。
【0017】
本発明の第13の態様は第10の態様の特徴を含む携帯電子装置に関し、前記硬質材料層が、各々電気活性高分子及び電極を有する多数の空洞部を含むことを特徴とする。
【0018】
本発明の第14の態様は第13の態様の特徴を含む携帯電子装置に関し、前記空洞部は構造体内において提供され、前記キー感知機構は、該キー感知機構の領域上において前記空洞部内の前記電気活性高分子より加えられる圧力に基づいて該構造体内の位置を示すデータを提供することでキー押下を検出することを特徴とする。
【0019】
本発明の第15の態様は第10の態様の特徴を含む携帯電子装置に関し、前記電気活性高分子がイオン電気活性高分子であることを特徴とする。
【0020】
本発明の第16の態様は第10の態様の特徴を含む携帯電子装置に関し、前記硬質材料層上に更に弾性遮蔽層を有し、前記空洞部を覆っていることを特徴とする。
【0021】
本発明の第17の態様は第10の態様の特徴を含む携帯電子装置に関し、前記電気活性高分子の周囲にはゲル状の電解液が装填されていることを特徴とする。
【0022】
本発明の第18の態様は第10の態様の特徴を含む携帯電子装置に関し、前記電極は前記空洞部の壁面に対向して配置されていることを特徴とする。
【0023】
本発明の第19の態様は第10の態様の特徴を含む携帯電子装置に関し、前記キー感知機構上の空洞部において電気活性高分子が押下されることに対応して前記キー感知機構から位置検出データを受信する制御ユニットを更に備え、前記電気活性高分子の形状を変化させるため、該電気活性高分子の押下に基づいて前記空洞部内の前記電気活性高分子の電極に印加する電圧を提供することを特徴とする。
【0024】
本発明の第20の態様は第10の態様の特徴を含む携帯電子装置に関し、前記携帯電子装置は携帯通信装置であることを特徴とする。
【0025】
本発明の第21の態様は第20の態様の特徴を含む携帯電子装置に関し、前記携帯電子装置は携帯電話であることを特徴とする。
【0026】
本発明は、以下の利点を有する。すなわち、キーの形状変化が可能になるとともに、ユーザが使用対象のキーの位置をより簡単に特定し且つ使用できるようになる。更にこれにより、ユーザはキーのクリック感を実感できるようになる。
【0027】
尚、本明細書中で使用される用語「備える」は、記載される特徴、数字、ステップ又は構成要素の存在を特定するものとして解釈されるが、1つ以上の他の特徴、数字、ステップ、要素、構成要素又はそれらの集合の存在又は追加を除外するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0028】
次に、添付の図面に関連して本発明をより詳細に説明する。
【図1】図1は、本発明に係るデータ入力装置を有する携帯電話形式の携帯電子装置を示す概略正面図である。
【図2】図2は、表示装置上に提供されるデータ入力装置を示す概略側面図である。
【図3】図3は、通常の低位置モードでデータ入力装置に提供される1つのキーを示す概略側面図である。
【図4】図4は、高位置モードでデータ入力装置に提供される前記キーを示す概略側面図である。
【図5】図5は、データ入力装置においてキーを高位置に設定するために提供される携帯電子装置中のユニットを示す概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
次に、本発明に係る携帯電子装置を当該装置の好適な変形である携帯電話について説明する。携帯電子装置は、コードレス電話、通信モジュール、PDA又は無線で通信する任意の他の種類の携帯装置等の、他の種類の携帯通信装置であってもよい。更に携帯電子装置は、ゲーム機、ノートパッド又は任意の他の種類の携帯電子装置であってもよい。
【0030】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電話機を示す概略正面図である。電話機10は、表示装置12を備える。本明細書において、表示装置12は、キーパッド形式のデータ入力装置14が提供される領域を含む。キーが提供される領域でデータ入力デバイス14が操作された場合、そのキーに対応する情報は、データ入力装置14により記録され且つ電話機10に入力される。本明細書において、データ入力装置14は、後述する特徴的な構成を有する。
【0031】
図2は、本発明に係るデータ入力装置14の一実施形態の構造体を示す概略側面図である。データ入力装置14は、電話機の外側に面する上面部を有する透明な弾性遮蔽層16を備える。この層は柔軟性を有し、シリコーンにより提供される。つまり、この層16は、ユーザが情報を入力するときに操作する電話機の一部分となる。遮蔽層16は、硬質材料層18の上側に装着された下面部を有する。硬質材料層は、PET等の硬質プラスティック材料から構成される。硬質材料層18は多数の空洞部20を含み、該空洞部20は、提供されるキーパッド中の各キーに対応している。本明細書において、各空洞部20は、硬質材料層18内全体に形成されている。また、そのような空洞部20の各々は、電気活性高分子28で充填されている。硬質材料層18の下側には、抵抗値検出式又は静電容量式のタッチパネルを介して提供されるキー感知機構であって、本明細書にあってはタッチ入力感知層結合部24であるキー感知機構が配されている。抵抗値検出式タッチパネルの場合、当該タッチ入力感知層結合部は、離間する第1の弾性導電性層及び第2の導電性層を介して提供される。それらは双方ともITO膜の形式で提供される。従って、各空洞部20は、硬質材料層18を介して提供される壁により結合されるボックスとして形成され、下側にはタッチ入力感知層結合部24が配され、上側には遮蔽層16が配されることとなる。本明細書においてタッチ入力感知層結合部24の第1の弾性導電性層で構成される下部は、本明細書における遮蔽層16よりも柔軟性がなく、即ち遮蔽層16ほど弾性がない。従って、本明細書における電気活性高分子28を有する空洞部20及びタッチ入力感知層結合部24は、多数のキーを有するキーパッドを形成する。タッチ入力感知層結合部24の下側には、キーに関連する情報を表示するのに有利な液晶表示装置である表示装置26が配される。
【0032】
図3及び図4は、通常の低位置モード及び高位置モードでデータ入力装置中に提供される1つのキー27を示す概略側面図であり、当該図を用いて本発明の原理を説明する。空洞部20は、上述したように電気活性高分子28で充填され、あるいは完全に充填されている。電気活性高分子28は、ゲル状で提供されるのが好ましく、本明細書においては、周囲にゲル状の電解液22が装填される。本明細書において、電解液28は、電気活性高分子28を保護するためにシェルとして提供される。空洞部20には、更に、第1の電極30及び第2の電極32が配される。本明細書において、第1の電極30は空洞部20内の一方の壁に接続され、第2の電極は第2の反対側の壁に接続される。つまり、これらの電極30及び32は対向して配される。これら2つの電極30及び32の間に電圧を印加することにより、電気活性高分子28が反応し形状が変化する。遮蔽層16は空洞部の下部よりも柔軟性があり且つ壁が硬質であるため、高分子28の伸び縮みにより、対応する遮蔽層16の形状のみが変化する。それにより柔軟性のある遮蔽層16が高くなったり低くなったりすることとなり、高位置又は低位置のキー27を提供することとなる。
【0033】
このように高位置のキー27が提供されることで、ユーザは使用対象のキーの位置をより簡単に特定し且つ使用できるようになる。これは、数が多く、かつ小さくて異なるキーからなるキーパッドにおいて有益である。更にこれにより、ユーザはキーのクリック感を実感することができる。
【0034】
電気活性高分子は、イオン高分子ゲル等のイオン電気活性高分子であることが望ましい。しかし、電気活性高分子は、アイオノマー高分子−金属複合体又はカーボンナノチューブであってもよい。
【0035】
次に図5を参照しながら、本発明に係る電気活性高分子の使用例を説明する。図5は、データ入力装置においてキーを高位置又は低位置に設定するために提供される携帯電子装置のユニットを示す概略ブロック図である。
【0036】
本明細書では、検出素子36及び38を介してタッチ入力感知層結合部24に接続され、且つ上述の単一キー27により示される空洞部に接続される制御ユニット34について説明する。
【0037】
ユーザがキーパッド上でキー、例えばキー27を押下すると、電気活性高分子及び周囲の電解液は、空洞部の上側の遮蔽層に加えられたユーザの圧力に基づいて、下部に形成され、かつ空洞部と共に整列されたタッチ入力感知層結合部24の所定の領域を押圧する。これにより、空洞部内の電気活性高分子及び周囲の電解液がタッチ入力感知層結合部24に対して圧力をかけ、抵抗値検出式タッチパネルにあっては、2つの導電性層が互いに接触することとなる。構造体における各位置は、層内において行列として提供されており、検出素子36及び38により検出される。それらの素子36及び38は、列及び行に従って位置を検出するよう構成されている。構造体内における位置に対応する位置特定検出データは、制御ユニット34に提供される。本明細書では、例えば、装置の音楽再生機能に関連して選択が行われる。制御ユニット34では、位置を認識して、どの選択がなされたかを判定する。この選択に関連して、制御ユニット34では、選択された機能に関連付けられる1つ以上のキー、例えば再生ボタンを提供するためのキーを高位置に設定する決定を行う。そして、制御ユニット34では、再生ボタンであるキーの位置を特定し、キー27としての役割を果たす空洞部内の電気活性高分子の電極に印加する電圧信号を提供する。これによりキー27は高位置に設定され、即ち、状況に応じて電話機の表面並びにキーパッドの少なくともいくつかのキーが高位置に設定されるため、ユーザはより簡単に装置を使用することができるようになる。
【0038】
本明細書において、データ入力装置は表示装置とともに提供される必要はなく、それ単独で提供されてもよいことは理解されよう。当然、本発明の装置がタッチスクリーンでの使用を目的として提供される場合、透明な層である必要はない。
【0039】
更に、キーパッドの一部のキーが高位置に設定される一方で他のキーが高位置に設定されない種々のモードが存在しうる。あるモードにおいては、キーは高位置に設定されなくてもよい。また、使用する必要がないキーを低位置に設定することもできる。ユーザがより簡単に使用すべきキーを判定できるように、照明と組み合わせてキーを高位置に設定することもできる。タッチ入力感知層結合部と空洞部との間にドーム部が提供されてもよく、電気活性高分子がドーム部に作用することで、キー感知機構に作用するようにしてもよい。この場合、キー感知機構は必ずしもタッチ入力感知層結合部を介して提供される必要はなく、他の機構が使用されてもよいことは理解されよう。
【0040】
更に、空洞部において柔軟性のある壁を用いることで、側面への拡張が可能となる。このように、キー側面の大きさを拡大することも可能である。電気活性高分子の特性に応じて、空洞部は、更に、周囲に電解液を装填せずに電気活性高分子のみを充填するようにしてもよい。
【0041】
データ入力装置において、硬質材料層とキー感知機構との間、並びにキー感知機構と表示装置層との間にスペーサ層が提供されてもよいことは理解されよう。従って、本発明は、以下の請求の範囲によってのみ限定されることが認識されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キー感知機構(24)と、
前記キー感知機構(24)上に提供され、内部に少なくとも1つの空洞部(20)が形成された硬質材料層(18)と、を備え、
前記空洞部(20)は、電気活性高分子(28)及び2つの電極(30、32)を備え、印加される電圧に基づいて形状を変化させるキーであって、ユーザが前記キー感知機構(24)上で該電気活性高分子(28)を押下するのに伴って、前記キー感知機構(24)への入力を行うキー(27)を提供することを特徴とするデータ入力装置(14)。
【請求項2】
前記電気活性高分子(28)及び前記キー感知機構(24)は透明であることを特徴とする請求項1に記載のデータ入力装置(14)。
【請求項3】
前記キー感知機構の下側に表示装置(26)を更に備えることを特徴とする請求項2に記載のデータ入力装置(14)。
【請求項4】
前記硬質材料層(18)は、各々が電気活性高分子及び電極を有する多数の空洞部を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のデータ入力装置(14)。
【請求項5】
前記空洞部(20)は構造体内部において提供され、前記キー感知機構(24)は、該キー感知機構(24)の領域上において前記空洞部(20)の電気活性高分子(28)より加えられる圧力に基づいて、前記構造体内の位置を示すデータを提供することでキー押下を検出することを特徴とする請求項4に記載のデータ入力装置(14)。
【請求項6】
前記電気活性高分子(28)はイオン電気活性高分子であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のデータ入力装置(14)。
【請求項7】
前記硬質材料層(18)の上側に更に弾性遮蔽層(16)を有し、前記空洞部(20)を覆っていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のデータ入力装置(14)。
【請求項8】
前記電気活性高分子(28)の周囲にはゲル状の電解液(22)が装填されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のデータ入力装置(14)。
【請求項9】
前記電極(30、32)は、前記空洞部(20)の壁面に、対向して配されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のデータ入力装置(14)。
【請求項10】
キー感知機構(24)と、
前記キー感知機構(24)上に提供され、内部に少なくとも1つの空洞部(20)が形成された硬質材料層(18)と、を有するデータ入力装置(14)を備え、
前記空洞部(20)は、電気活性高分子(28)及び2つの電極(30、32)を備え、印加される電圧に基づいて形状を変化させるキーであって、ユーザが前記キー感知機構(24)上で前記電気活性高分子(28)を押下するのに伴って、前記キー感知機構(24)への入力を行うキー(27)を提供することを特徴とする携帯電子装置(10)。
【請求項11】
前記電気活性高分子(28)及び前記キー感知機構(24)は透明であることを特徴とする請求項10に記載の携帯電子装置(10)。
【請求項12】
前記キー感知機構の下側に表示装置(26)を更に備えることを特徴とする請求項11に記載の携帯電子装置(10)。
【請求項13】
前記硬質材料層(18)は、各々が電気活性高分子及び電極を有する多数の空洞部を含むことを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1項に記載の携帯電子装置(10)。
【請求項14】
前記空洞部(20)は構造体内部において提供され、前記キー感知機構(24)は、該キー感知機構の領域上において前記空洞部(20)の電気活性高分子(28)より加えられる圧力に基づいて、前記構造体内の位置を示すデータを提供することでキー押下を検出することを特徴とする請求項13に記載の携帯電子装置(10)。
【請求項15】
前記電気活性高分子(28)はイオン電気活性高分子であることを特徴とする請求項10乃至14のいずれか1項に記載の携帯電子装置(10)。
【請求項16】
前記硬質材料層(18)の上側に更に弾性遮蔽層(16)を有し、前記空洞部(20)を覆っていることを特徴とする請求項10乃至15のいずれか1項に記載の携帯電子装置(10)。
【請求項17】
前記電気活性高分子(28)の周囲にはゲル状の電解液(22)が装填されていることを特徴とする請求項10乃至17のいずれか1項に記載の携帯電子装置(10)。
【請求項18】
前記電極(30、32)は、前記空洞部(20)の壁面に、対向して配されていることを特徴とする請求項10乃至17のいずれか1項に記載の携帯電子装置(10)。
【請求項19】
前記キー感知機構上の前記空洞部において前記電気活性高分子が押下されることに対応して前記キー感知機構(24)から位置検出データを受信する制御ユニット(34)を更に備え、前記電気活性高分子の形状を変化させるため、当該押下に基づいて前記空洞部における前記電気活性高分子の電極に印加する電圧を提供することを特徴とする請求項10乃至18のいずれか1項に記載の携帯電子装置(10)。
【請求項20】
前記携帯電子装置は携帯通信装置であることを特徴とする請求項10乃至19のいずれか1項に記載の携帯電子装置(10)。
【請求項21】
前記携帯電子装置は携帯電話であることを特徴とする請求項20に記載の携帯電子装置(10)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2010−531495(P2010−531495A)
【公表日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−513675(P2010−513675)
【出願日】平成19年11月21日(2007.11.21)
【国際出願番号】PCT/EP2007/062640
【国際公開番号】WO2009/000336
【国際公開日】平成20年12月31日(2008.12.31)
【出願人】(502087507)ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー (823)
【Fターム(参考)】