説明

データ再生装置、コンテンツ配信システムおよび配信方法

【課題】ユーザの好み、環境に応じて最適なコンテンツを生成、配信するコンテンツ配信システムを提供する。
【解決手段】データ再生装置と、店頭端末機とが通信によって接続されたコンテンツ配信システムであって、データ再生装置は、コンテンツを再生する再生手段と、コンテンツ要素選択手段と、コンテンツ要素選択情報を送信する送信手段と、コンテンツを受信する受信手段とを備え、店頭端末機は、コンテンツ情報を入力するデータ入力手段と、コンテンツ要素生成手段と、コンテンツ要素選択情報を受信する受信手段と、コンテンツ生成編集手段と、記憶手段と、コンテンツを送信する送信手段とを備えることにより、データ再生装置のユーザにより選択されたコンテンツ要素に基づき、店頭端末機でコンテンツを生成し、データ再生装置で店頭端末機から取得したコンテンツを再生することで上記課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルフォトフレーム(データ再生装置、以下DPF(Digital Photo Frame)、電子式写真立てともいう)と店頭端末機が連携し、DPFにて再生するコンテンツを容易に取得、変更するためのデータ再生装置、コンテンツ配信システムおよびコンテンツ配信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、静止画像を表示する方法として電子式写真立てを用いる方法があり、電子写真立てをネットワークに接続し、データハンドリング装置やデータ管理装置によって表示を制御したり、画像に修正を加える装置が提案されている。
【0003】
特許文献1では、電子式写真立てのような表示パネルに表示された画像に対し指示することで、大画面を有する表示装置に画像を表示できるため、ユーザが所望する画像を多人数で鑑賞できる。また、表示パネルに画像を鑑賞させたい人物に応じた画像が選択されて表示されるため、当該人物に対し表示する画像を注視させることができる。
【0004】
特許文献2では、多数の人間が移動する場所の壁面等に、人数や移動方向を検知しそれに応じた画像を表示する画像表示システムが開示されている。
【0005】
特許文献3では、ニュース配信システムにおいて、利用者に以前配信した記事に関連する関連記事を当該利用者に確実に配信する装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−199190号公報
【特許文献2】特開2005−331884号公報
【特許文献3】特開2005−242758号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の装置は予め記憶している画像から選択することで大画面に表示する表示画像を決定しており、例えば表示画像にフレーム画像を合成したい場合には予め合成した画像を用意する必要があり、利用者の要求に対してその場で応えることができなかった。
また、特許文献2に記載の画像表示システムも画像を表示する空間の情報を取得し、それに応じた画像を表示しているが、表示する画像は予め生成されたものであり、画像を表示する空間の情報に応じて画像を生成することはできなかった。
【0008】
特許文献3では、利用者へのニュース記事の配信履歴情報に基づいて、配信すべき関連記事を利用者毎に選択するが、利用者の場所に応じてニュース記事を配信することはできなかった。
【0009】
また、サーバから再生端末にコンテンツを配信することは一般的に行われているが、表1に示すように、再生端末はその機器の種類により想定される利用状況が異なっている。
【0010】
【表1】

【0011】
ここで、表1のDPFのように、利用人数が「1〜複数人(視聴者)」であり携帯性もよい機器は、他の機器と比べて再生時の環境条件が変わりやすい。このため、変化する利用人数や場所(環境条件)に合わせて、より最適なコンテンツの配信を行う必要があった。
【0012】
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、ユーザの好みに応じて、あるいはユーザのいる場所に応じて最適なコンテンツを生成し、ユーザのデータ再生装置において画像等のデータを再生するコンテンツ配信システムおよびコンテンツ配信方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するために、本発明は、画像、動画、テキストおよび楽曲のうちの少なくとも一つのコンテンツ情報から得られたデータから生成されたコンテンツ要素の一覧を表示し、前記コンテンツ要素の一覧の中から選択されたコンテンツ要素から生成編集されたコンテンツを再生する再生手段と、前記再生手段に表示された前記コンテンツ要素の一覧からコンテンツ要素を選択すると共に、選択されたコンテンツ要素のコンテンツ要素選択情報を生成するコンテンツ要素選択手段と、前記コンテンツ要素選択手段によって生成された前記コンテンツ要素選択情報を店頭端末機へ送信する送信手段と、前記コンテンツ要素の一覧と再生される前記コンテンツとを前記店頭端末機から受信する受信手段と、受信した前記コンテンツ要素の一覧と前記コンテンツとを記憶する記憶手段とを備えることを特徴とするデータ再生装置を提供するものである。
【0014】
さらに、前記データ再生装置の環境情報を取得するセンシング手段を備えるのが好ましい。
【0015】
また、上記課題を解決するために、本発明は、上記に記載のデータ再生装置と、店頭端末機とが通信によって接続されたコンテンツ配信システムであって、前記店頭端末機は、前記少なくとも一つのコンテンツ情報を入力し、前記データとするデータ入力手段と、前記データ入力手段により入力された前記データを加工し、前記コンテンツ要素とその一覧を生成するコンテンツ要素生成手段と、前記データ再生装置から前記コンテンツ要素選択情報を受信する受信手段と、前記コンテンツ要素選択情報を用いて前記コンテンツ要素から前記コンテンツを生成編集するコンテンツ生成編集手段と、入力された前記データと生成された前記コンテンツ要素と生成編集された前記コンテンツと前記ユーザ情報とを記憶する記憶手段と、前記コンテンツ要素の一覧と生成編集された前記コンテンツとを前記データ再生装置に送信する送信手段とを備え、前記データ再生装置で選択された前記コンテンツ要素に基づいて、前記店頭端末機で前記コンテンツを生成し、前記データ再生装置で前記店頭端末機から取得した前記コンテンツを再生することを特徴とするコンテンツ配信システムを提供する。
【0016】
また、前記店頭端末機は、さらに、生成編集された前記コンテンツが配信されるユーザ情報を管理するユーザ情報管理手段を備えるのが好ましい。
さらに、前記コンテンツ生成編集手段は、前記ユーザ情報に基づいて自動的に前記コンテンツ要素を決定すると共に、前記コンテンツを生成するのが好ましい。
また、前記コンテンツ生成編集手段は、前記環境情報と前記ユーザ情報とに基づいて、前記コンテンツ要素が自動的に選択されたメニューおよび前記コンテンツのうち1以上を前記データ再生装置に通知し、ユーザに前記コンテンツの変更を促すのが好ましい。
また、前記コンテンツ生成編集手段は、前記環境情報と前記ユーザ情報とに基づいて、前記コンテンツ要素を自動的に選択して、前記コンテンツを生成するのが好ましい。
【0017】
また、前記コンテンツ生成編集手段は、さらに、前記店頭端末機側で準備された店舗側情報に基づいて、前記コンテンツ要素が自動的に選択されたメニューおよび前記コンテンツのうち1以上を前記データ再生装置に通知し、前記ユーザに前記コンテンツの変更を促すのが好ましい。
また、前記コンテンツ生成編集手段は、さらに、前記店頭端末機側で準備された店舗側情報に基づいて、前記コンテンツ要素を自動的に選択して、前記コンテンツを生成するのが好ましい。
【0018】
さらに、前記コンテンツ生成編集手段において、前記コンテンツ要素選択情報、前記環境情報、前記ユーザ情報および前記店舗側情報のうち1以上に基づいて選択された1つのコンテンツ要素を、そのまま前記コンテンツとして配信するのが好ましい。
また、前記コンテンツ生成編集手段において、ユーザが予め入力した前記コンテンツの注文および前記コンテンツの再生許可を有するコンテンツ注文情報と、前記環境情報とに応じて、前記コンテンツの配信を自動的に制限するのが好ましい。
【0019】
また、前記コンテンツ生成編集手段において、ユーザが予め入力した前記コンテンツの注文ならびに前記コンテンツの再生および変更の許可を有するコンテンツ注文許可情報と、前記環境情報とに応じて、前記コンテンツの配信および変更を自動的に制限するのが好ましい。
また、前記コンテンツ生成編集手段において、前記ユーザ情報を参照し注文履歴にある前記コンテンツおよび前記コンテンツ要素の優先度を下げるのが好ましい。
【0020】
さらに、通信によって接続された課金サーバを有し、前記課金サーバは、前記店頭端末機から注文履歴を受信する受信手段と、前記注文履歴から課金情報を生成し管理する課金管理手段と、前記注文履歴からポイント情報を生成し管理するポイント管理手段と、前記課金情報および前記ポイント情報を記憶する記憶手段とを備えるのが好ましい。
【0021】
さらに、上記課題を解決するために、本発明は、データ再生装置と、店頭端末機とが通信を行うコンテンツ配信方法であって、前記店頭端末機に、画像と動画とテキストと楽曲のうち少なくとも一つを入力しデータとするステップと、前記店頭端末機で、前記データを加工しコンテンツ要素とその一覧を生成するステップと、前記店頭端末機から前記コンテンツ要素の一覧を前記データ再生装置に送信するステップと、前記データ再生装置で、前記コンテンツ要素の一覧を前記店頭端末機から受信するステップと、前記データ再生装置の再生手段に、前記コンテンツ要素の一覧を表示するステップと、前記再生手段に表示される前記コンテンツ要素の一覧からユーザによりコンテンツ要素が選択され、コンテンツ要素選択情報を生成するステップと、前記コンテンツ要素選択情報を前記店頭端末機へ送信するステップと、前記店頭端末機で、前記コンテンツ要素選択情報を前記データ再生装置から受信するステップと、前記コンテンツ要素選択情報と前記コンテンツ要素からコンテンツを生成編集するステップと、生成した前記コンテンツを前記データ再生装置に送信するステップと、前記データ再生装置で、前記コンテンツを前記店頭端末機から受信するステップと、前記データ再生装置で、取得した前記コンテンツを再生するステップとを有することを特徴とするコンテンツ配信方法を提供する。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、コンテンツ配信システムにおいて、ユーザが選択したコンテンツ要素からコンテンツを自動生成し、配信することができる。
また、本発明の一態様によれば、ユーザ情報に基づいて自動的に使用するコンテンツ要素を決定してコンテンツを自動生成し、配信することができる。
また、本発明の一態様によれば、データ再生装置の周囲の環境情報を取得することで、データ再生装置が置かれている環境に適したコンテンツを自動生成し、配信することができる。
【0023】
さらに、本発明の一態様によれば、環境情報、注文履歴、キャンペーン情報および受注状況等から自動生成したコンテンツをユーザに提案することで、コンテンツの販売促進を行うことができる。
また、本発明の一態様によれば、コンテンツの再生可能な環境(場所)を指定したり、コンテンツの変更可能な環境(場所)を指定することで、周囲の環境に応じたアクセス制御を行うことができる。
また、本発明の一態様によれば、コンテンツの優先度を設けることでユーザへの送信履歴から、同じコンテンツばかりがユーザに提案または送信されることを防止することができる。
また、本発明の一態様によれば、コンテンツの購入状況に応じて課金を行ったり、ポイントを付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明に係るコンテンツ配信システムの一実施形態の概略構成を示すシステム構成図である。
【図2】本発明に係るコンテンツ配信システムの一実施形態のシステム構成を詳細に示すブロック図である。
【図3】コンテンツのデータ構造の模式図である。
【図4】本発明に係るコンテンツ配信システムの第1実施形態における、ユーザがコンテンツ要素を選択する場合の一例を示すフロー図である。
【図5】図4に示すフロー図の、続きを示すフロー図である。
【図6】コンテンツ要素の一覧表示の一例を示す説明図である。
【図7】本発明に係るコンテンツ配信システムの第1実施形態における、店頭端末機が適切なコンテンツ要素を選択する場合の一例を示すフロー図である。
【図8】図7に示すフロー図の、続きを示すフロー図である。
【図9】本発明に係るコンテンツ配信システムの他の一実施形態のシステム構成を詳細に示すブロック図である。
【図10】本発明に係るコンテンツ配信システムの第2実施形態における、ユーザにコンテンツ要素の変更を促す場合の一例を示すフロー図である。
【図11】図10に示すフロー図の、続きを示すフロー図である。
【図12】図10のステップS220における通知内容および頻度の変更の一例を示すフロー図である。
【図13】メニューまたはコンテンツの通知情報の、表示の一例を示す説明図である。
【図14】本発明に係るコンテンツ配信システムの第2実施形態における、環境(場所)の情報に応じて配信するコンテンツを自動的に変更する場合の一例を示すフロー図である。
【図15】図14に示すフロー図の、続きを示すフロー図である。
【図16】図14のステップS262におけるコンテンツ内容の変更の一例を示すフロー図である。
【図17】動きの大きいコンテンツの表示の一例を示す説明図である。
【図18】動きの小さいコンテンツの表示の一例を示す説明図である。
【図19】本発明に係るコンテンツ配信システムの第2実施形態における、環境(場所)の情報に応じて配信するコンテンツを自動的に制限する場合の一例を示すフロー図である。
【図20】図19に示すフロー図の、続きを示すフロー図である。
【図21】本発明に係るコンテンツ配信システムの第2実施形態における、環境(場所)の情報に応じて配信するコンテンツのコンテンツ要素の変更を制御する場合の一例を示すフロー図である。
【図22】図21に示すフロー図の、続きを示すフロー図である。
【図23】図22に示すフロー図の、続きを示すフロー図である。
【図24】図23に示すフロー図の、続きを示すフロー図である。
【図25】サーバコンテンツとローカルコンテンツとが同時に再生される場合の、画面分割の一例を示す説明図である。
【図26】DPFがネットワークに接続されている場合の、画面分割の一例を示す説明図である。
【図27】DPFがネットワークに接続されていない場合の、画面分割の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明に係るデータ再生装置、コンテンツ配信システム、およびコンテンツ配信方法を、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。
【0026】
まず、本発明に係る第1の実施形態について説明する。図1は、本発明に係るコンテンツ配信方法を実施する本発明に係るコンテンツ配信システムの第1実施形態の概略構成を示すシステム構成図である。図1に示すコンテンツ配信システム10は、データ再生装置であるDPF12と店頭端末機14と課金サーバ16と通信手段であるネットワーク18とで構成されている、いわゆるクライアント−サーバ型のシステムである。ここで、ネットワーク18は既知の通信手段であれば良く、有線LANであるイーサネット(ETHERNET:登録商標)や、無線LANであるIEEE802.11b/a/g/nなどを用いることができる。また、専用のネットワークだけではなくインターネットを用いてもよい。
【0027】
DPF12は、データ再生装置であり、表示装置22に静止画や動画、あるいはメニュー等を表示することができ、音声再生装置24により、音楽や音声を再生することができる。また、店頭端末機14は、サーバ機能と店頭端末機能とを有し、コンテンツ要素となりうる画像データ、動画データ、楽曲データおよびテキストデータ等を入力することができ、コンテンツの生成、配信も行うことができる。課金サーバ16は、ユーザが購入したコンテンツに対する課金情報およびポイント情報を管理する。
【0028】
図2はコンテンツ配信システム10のシステム構成を詳細に示すブロック図である。以下、各部について詳細に説明する。
DPF12は、再生手段20と、操作部26と、制御部30と、記憶手段32と、通信部34とから構成されている。再生手段20は表示装置22と音声再生装置24とから構成され、表示装置22は例えば液晶ディスプレイであり、静止画、動画、メニュー画面等が表示され、音声再生装置24は例えばスピーカであり、楽曲や音声が再生される。表示装置22は、例えばDPF12の一面のうちほぼ全部を占めるように配置され、画像等を鑑賞するのに適した配置となっており、音声再生装置24は表示装置22に表示されるコンテンツを鑑賞したときに適切な音場を形成できるように配置されている。
【0029】
操作部26は、表示装置22に表示されたメニュー等が操作されたり、コンテンツ要素が選択されるためのコンテンツ要素選択手段28として用いられ、DPF12の筐体に設けられたスイッチにより構成されるか、あるいは表示装置22をタッチパネル方式としタッチパネルによって操作が行われる構成としている。
記憶手段32は、後述する店頭端末機14から送付されるコンテンツ要素の一覧と、コンテンツが記憶されるためのもので、フラッシュメモリ、SSD(Solid State Drive)あるいはHDD(Hard Disk Drive)等を用いることができる。
【0030】
通信部34は、送信手段36と受信手段38とから構成され、ネットワーク18を介しDPF12と店頭端末機14との間で、操作情報やコンテンツ等がやりとりされるためのものである。通常、送信手段36と受信手段38とは同一のハードウエア上で構成されており、有線LANであればイーサネット用のNIC(Network Interface Card)が用いられたり、無線LANではIEEE802.11b/a/g/n用の無線LAN子機が用いられる。DPF12と店頭端末機14との間での通信プロトコルとしてはTCP/IPが用いられ、動画等のストリーミング配信を行う場合にはUDP/IPが用いられるのもよい。
【0031】
制御部30は、再生手段20と、操作部26と、記憶手段32と、通信部34と接続され、これらを制御するためのものである。例えば、操作部26からの操作情報が通信部34に送られ、通信部34を介して後述する店頭端末機14から送付されたコンテンツデータが記憶手段32に記憶され、あるいは再生手段20へ送り出される。内部構成としては、CPU(Central Processing Unit)とRAM(Random Access Memory)とROM(Read Only Memory)とI/O(Input/Output)を持つ、いわゆるシングルボードコンピュータが用いられる。
【0032】
店頭端末機14は、データ入力手段50と、コンテンツ要素生成手段52と、コンテンツ生成編集手段54と、制御部56と、記憶手段58と、通信部60と、ユーザ情報管理手段66と、操作部68とから構成されている。データ入力手段50には、USBI/F(Universal Serial Bus Interface)、およびIEEE1394I/F(IEEE1394 Interface)等の有線による通信手段、赤外線通信(IrDA:Infrared Data Association,IrSimple等)、Bluetooth(登録商標)、および無線LAN((Wi-Fi(登録商標)))等の無線による通信手段、メモリカードリーダ、スキャナ、キーボード等が備えられ、デジタルスチルカメラおよびデジタルビデオカメラに記憶された写真や動画、印画紙にプリントされた写真、手書きのイラスト、文章等が入力される。なお、キーボードは後述する操作部68と、無線による通信手段は後述する通信部60と、それぞれ共用することができる。
【0033】
コンテンツ要素生成手段52では、データ入力手段50により入力された各種生データが、コンテンツ要素として生成され、つまり後述するコンテンツ生成編集手段54で使用可能なようにフォーマット変換等が行われ、各コンテンツ要素がデータの種類等により分類されてデータベース化され(以下、コンテンツ要素データベースという)、記憶手段58に格納される。
コンテンツ要素データベースは、例えば表2に示すデータ構造とされる。
【0034】
【表2】

【0035】
コンテンツ生成編集手段54では、コンテンツ要素生成手段52にて生成された各コンテンツ要素が編集され、DPF12に送信されるためのコンテンツが生成される。例えば、動画にテキストデータからなる字幕が付けられたり、静止画像にフレーム画像が合成されたりする。
【0036】
コンテンツ生成編集手段54で生成されるコンテンツのデータ構造について図3に示す。コンテンツは、各コンテンツ要素と、コンテンツ再生方法記載ファイルからなる。コンテンツは木構造であり、コンテンツの下に各コンテンツ要素およびコンテンツ再生方法記載ファイルが関連付けられる。各コンテンツ要素は、それぞれその下層にコンテンツ要素の実体である、静止画データや動画データが関連付けられる。コンテンツ再生方法記載ファイルは、コンテンツに含まれる各コンテンツ要素ごとに、再生位置、再生時間、再生速度およびアニメーションの有無等が指定され、例えば、XML(Extensible Markup Language)やSMIL(Synchronized Multimedia Integration Language)で記述される。
【0037】
ユーザによって、DPF12のコンテンツ要素選択手段28によって指定された情報は、ネットワーク18を介しコンテンツ要素選択情報として店頭端末機14のコンテンツ生成編集手段54に送られる。
コンテンツ生成編集手段54では、コンテンツ要素選択情報に従いコンテンツ再生方法記載ファイルが生成され、必要なコンテンツ要素が前記のコンテンツ要素データベースから取得され、コンテンツ要素の編集が必要であれば編集が行われ、コンテンツ再生方法記載ファイルとコンテンツ要素を合わせてコンテンツとして、DPF12へ送信される。
【0038】
制御部56には、データ入力手段50と、コンテンツ要素生成手段52と、コンテンツ生成編集手段54と、記憶手段58と、通信部60と、ユーザ情報管理手段66とが接続され、これらを制御するためのものである。例えば、データ入力手段50から入力された各種生データがコンテンツ要素生成手段52へ送られ、コンテンツ要素生成手段52にて生成されたコンテンツ要素が記憶手段58に送られたり、あるいはコンテンツ生成編集手段54にて生成されたコンテンツが、通信部60を介してDPF12へ送信される。内部構成としては、CPUとRAMとROMとI/O等からなるコンピュータである。
【0039】
記憶手段58は、各種生データから生成されたコンテンツ要素、DPF12へ送信されるために生成されたコンテンツ、およびユーザ情報等が記憶されるためのもので、HDDあるいはSSD等が用いられる。
【0040】
通信部60は、送信手段62と受信手段64とから構成され、ネットワーク18を介し店頭端末機14とDPF12との間で操作情報やコンテンツ等がやりとりされるためのものである。通常、送信手段62と受信手段64とは同一のハードウエア上で構成されており、有線LANであればイーサネット用のNICが用いられ、無線LANではIEEE802.11b/a/g/n用の無線LAN子機が用いられる。なお、無線LAN子機を用いた場合には、ネットワーク18を介さずDPF側の通信部34に用いた無線LAN子機と直接通信することもできる。DPF12と店頭端末機14との間での通信プロトコルとしてはTCP/IPが用いられ、動画等のストリーミング配信が行われる場合にはUDP/IPが用いられるのもよい。
また、後述する課金サーバ16との通信は有線LANが用いられ、DPF12との通信には無線LANが用いられてもよい。この場合、DPF12を有線接続する手間を省き、DPF12が持ち運ばれていてもコンテンツを配信することができる。
【0041】
ユーザ情報管理手段66では、記憶手段58に記憶されたユーザの氏名等の基本情報、注文履歴、および注文状況等が管理される。ユーザからコンテンツの注文があれば、注文状況および注文履歴情報が更新される。
操作部68は、キーボードおよびマウス等により構成され、データ入力時の操作や、コンテンツの生成指示等が行われる。また、データとしてテキストがキーボードにより入力されてもよい。
【0042】
課金サーバ16は、課金管理手段70と、ポイント管理手段72と、制御部74と、通信部76と、記憶手段82とから構成されている。
課金管理手段70では、店頭端末機14のユーザ情報管理手段66によって管理されるユーザ情報に基づき、生成したコンテンツ等への課金情報がユーザ毎に管理される。例えば、ユーザにより店頭端末機14からDPF12へコンテンツが取得された場合、店頭端末機14のユーザ情報管理手段66が管理するユーザ情報の注文履歴に、取得したコンテンツが追加され、当該追加された注文履歴が店頭端末機14のユーザ情報管理手段66から制御部56、通信部60、ネットワーク18、課金サーバ16の通信部76、制御部74を介して、課金管理手段70へと送られる。課金管理手段70では、当該追加された注文履歴に基づき、課金する金額等が決定され、課金情報として記憶手段82に記憶される。
また、コンテンツを構成するコンテンツ要素のうち、一部分を差し替えるためにコンテンツ要素が購入された場合には、その差し替えるコンテンツ要素の分だけ課金されるのが好ましい。
【0043】
ポイント管理手段72では、上記課金情報と同様、店頭端末機14から注文履歴が取得され、付与あるいは消費するポイント情報がユーザ毎に管理される。例えば、ユーザが、あるコンテンツを取得した場合には付与するポイント数を2倍にしたり、ポイントを消費してコンテンツを取得した場合のポイント管理等が行われる。
【0044】
制御部74には、課金管理手段70と、ポイント管理手段72と、通信部76と、記憶手段82とが接続され、これらを制御するためのものである。例えば、課金管理に必要なユーザの注文履歴等のデータが、店頭端末機14からネットワーク18、通信部76を介して取得されて課金管理手段70へと送られ、課金管理手段70からの課金情報が記憶手段82へと送られる。内部構成としては、CPUとRAMとROMとI/O等からなるコンピュータである。
【0045】
通信部76は、送信手段78と受信手段80とから構成され、ネットワーク18を介し店頭端末機14との間でユーザ情報等がやりとりされる。通常、送信手段78と受信手段80とは同一のハードウエア上で構成されており、有線LANおよび無線LAN等が用いられる。課金サーバ16と店頭端末機14との間での通信プロトコルとしてはTCP/IPが用いられるのがよい。
【0046】
記憶手段82は、課金情報、およびポイント情報等が記憶されるもので、HDDあるいはSSD等が用いられる。
【0047】
以上、コンテンツ配信システム10の各機能について説明したが、これらの機能は、前記のソフトウエアとハードウエア資源とが協働して実現されている。
【0048】
図4および図5は、第1実施形態のコンテンツ配信システム10における、ユーザがコンテンツ要素を選択する場合の処理の流れを示すフロー図である。以下、実施例1として、図4および図5に従いコンテンツ配信の一例を説明する。
【0049】
(実施例1)
最初に、DPF12の電源がユーザによって投入される(ステップS100)。
DPF12の起動後、店頭端末機14に対しコンテンツ要素の一覧の要求が、ネットワーク18を介し送信される(ステップS102)。コンテンツ要素の一覧の要求の際には、DPF12のID等、ユーザを特定するための情報も合わせて送信されることで、店頭端末機14では、どのユーザのDPF12からのコンテンツ要素の一覧の請求かが判別される。
【0050】
店頭端末機14では、DPF12から送信されたコンテンツ要素の一覧の要求、およびDPF12のID等が受信され(ステップS116)、受信されたDPF12のID等から記憶手段58に格納されているユーザ情報が取得され、ユーザ情報に基づき使用可能なコンテンツ要素の一覧が生成される(ステップS118)。使用可能なコンテンツ要素には、ユーザが所持し、予め店頭端末機14に入力することで、コンテンツ要素データベースに登録されているコンテンツ要素と、店舗側が所持し、コンテンツ要素データベースに登録されているコンテンツ要素とがある。
その後、店頭端末機14から、生成されたコンテンツ要素の一覧がDPF12へとネットワーク18を介し送信される(ステップS120)。
【0051】
DPF12では、コンテンツ要素の一覧が受信され(ステップS104)、再生手段20の表示装置22に表示される(ステップS106)。なお、このときユーザにコンテンツ要素の一覧が表示されたことを知らせるため、音声再生装置24により音が鳴るようにしてもよい。
【0052】
ここで、コンテンツ要素の一覧表示の例を図6に示す。図6のコンテンツ要素の一覧表示の例では、大項目、中項目、および小項目に細分化され、それぞれ、画像、動画、テキスト、および楽曲等のコンテンツが列挙されている。なお、表示されるコンテンツ要素の一覧は、その一部分のみ表示されるようにしてもよいし、全体が表示されるようにしてもよい。
【0053】
操作部26のコンテンツ要素選択手段28により、表示装置22に表示されているコンテンツ要素の一覧から、ユーザが再生したいコンテンツ要素が選択される。例えば、表示装置22上に設けられたタッチパネルが操作部26とされ、表示装置22にコンテンツ要素の一覧からユーザが選択できる画面が表示されることで、コンテンツ要素選択手段28とすることができる。
コンテンツ要素選択手段28により選択されたコンテンツ要素がコンテンツ要素選択情報として(ステップS108)、DPF12から店頭端末機14に対して、ネットワーク18を介し送信される(ステップS110)。
【0054】
店頭端末機14では、通信部60の受信手段64によりコンテンツ要素選択情報が受信され(ステップS122)、コンテンツ要素選択情報はコンテンツ生成編集手段54に送られる。コンテンツ生成編集手段54では、当該コンテンツ要素選択情報に基づき、コンテンツ再生方法記載ファイルが生成される(ステップS124)。
コンテンツ生成編集手段54では、必要なコンテンツ要素がコンテンツ要素データベースから取得され(ステップS126)、記憶手段58に格納されているコンテンツ要素の実体ファイルと前記コンテンツ再生方法記載ファイルとから、DPF12へと送信されるべきコンテンツが生成される(ステップS128)。
その後、店頭端末機14から、生成されたコンテンツがDPF12に対して、ネットワーク18を介し送信される(ステップS130)。ここで、コンテンツが動画の場合にはUDP/IPによりストリーミング配信が行われてもよい。ストリーミング配信が行われることで、受信されたデータから順次再生され、ユーザのコンテンツ再生待ち時間が短縮される。
【0055】
DPF12では、通信部34の受信手段38によりコンテンツが受信され(ステップS112)、制御部30に送られる。制御部30では、コンテンツが記憶される場合には記憶手段32に保存され、直接再生される場合、あるいはストリーミング配信の場合にはコンテンツが再生手段20へと送られ、表示装置22および音声再生装置24によってコンテンツが再生される(ステップS114)。
【0056】
店頭端末機14では、DPF12へのコンテンツの送信が成功した場合には、コンテンツの注文履歴が記憶手段58に保存され(ステップS132)、さらに課金サーバ16へとネットワーク18を介し送信される(ステップS134)。
【0057】
課金サーバ16では、通信部76の受信手段80によりコンテンツの注文履歴が受信され(ステップS136)、制御部74に送られる。制御部74では、コンテンツの注文履歴が課金管理手段70およびポイント管理手段72へ送られ、課金管理手段70により課金情報が、ポイント管理手段72によりポイント情報が生成される(ステップS138)。生成された課金情報およびポイント情報は、記憶手段82に保存され(ステップS140)、さらに、店頭端末機14へとネットワーク18を介し送信される(ステップS141)。なお、課金する代わりにユーザの所有するポイントと相殺した結果が、課金情報およびポイント情報とされてもよい。
【0058】
店頭端末機14では、通信部60の受信手段64により課金情報およびポイント情報が受信され(ステップS142)、制御部56に送られる。制御部56では、課金情報およびポイント情報が記憶手段58へ送られ、保存される(ステップS144)。その後、DPF12でのコンテンツの再生終了時等に、店頭端末機14から課金情報およびポイント情報が、DPF12へとネットワーク18を介し送信される(ステップS146)。
DPF12では、課金情報およびポイント情報が受信され(ステップS147)、再生手段20の表示装置22に表示される(ステップS148)。
【0059】
次に、図7および図8は第1実施形態のコンテンツ配信システム10において、ユーザがコンテンツ要素を選択せずに、店頭端末機14によって適切なコンテンツ要素が選択される場合の処理の流れを示すフロー図である。以下、実施例2として、図7および図8に従いコンテンツ配信の他の一例を説明する。
【0060】
(実施例2)
最初に、DPF12の電源がユーザによって投入される(ステップS100)。
DPF12の起動後、店頭端末機14に対しコンテンツ要素の一覧の要求が、ネットワーク18を介し送信される(ステップS102)。コンテンツ要素の一覧の要求の際には、DPF12のID等、ユーザを特定するための情報も合わせて送信されることで、店頭端末機14はどのユーザのDPF12からのコンテンツ要素の一覧の請求かが判別される。
【0061】
店頭端末機14では、DPF12から送信されたコンテンツ要素の一覧の要求、およびDPF12のID等が受信され(ステップS116)、受信されたDPF12のID等から記憶手段58に格納されているユーザ情報が取得され、ユーザ情報に基づき使用可能なコンテンツ要素の一覧が生成される(ステップS118)。使用可能なコンテンツ要素には、ユーザが所持し、予め店頭端末機14に入力することで、コンテンツ要素データベースに登録されているコンテンツ要素と、店舗側が所持し、コンテンツ要素データベースに登録されているコンテンツ要素とがある。
その後、店頭端末機14から、生成されたコンテンツ要素の一覧がDPF12へとネットワーク18を介し送信される(ステップS120)。
【0062】
DPF12では、コンテンツ要素の一覧が受信され(ステップS104)、再生手段20の表示装置22に表示される(ステップS106)。なお、このときユーザにコンテンツ要素の一覧が表示されたことを知らせるため、音声再生装置24により音が鳴るようにしてもよい。
ここで、店頭端末機14にコンテンツの選択を任せてしまう場合には、表示装置22にコンテンツ要素の一覧の他に表示されている「おまかせ」という選択肢が、ユーザにより操作部26のコンテンツ要素選択手段28で選択される。
コンテンツ要素選択手段28により選択されたコンテンツおまかせ情報が(ステップS150)、DPF12から店頭端末機14に対して、ネットワーク18を介し送信される(ステップS152)。
【0063】
店頭端末機14では、通信部60の受信手段64によりコンテンツおまかせ情報が受信され(ステップS154)、コンテンツおまかせ情報はコンテンツ生成編集手段54に送られる。コンテンツ生成編集手段54では、当該コンテンツおまかせ情報に基づき、ユーザの属性、注文履歴、およびキャンペーン情報等から、おすすめのコンテンツ要素が選択され、コンテンツ再生方法記載ファイルが生成される(ステップS156)。このとき、注文履歴にあるコンテンツと同じコンテンツ要素の組み合わせは、以前に注文があったコンテンツが繰り返し生成され送信されることになるため、優先度が下げられることが望ましい。
【0064】
コンテンツ生成編集手段54では、必要なコンテンツ要素がコンテンツ要素データベースから取得され(ステップS126)、記憶手段58に格納されているコンテンツ要素の実体ファイルと前記コンテンツ再生方法記載ファイルとから、DPF12へと送信されるべきコンテンツが生成される(ステップS128)。
その後、店頭端末機14から、生成されたコンテンツがDPF12に対して、ネットワーク18を介し送信される(ステップS130)。ここで、コンテンツが動画の場合にはUDP/IPによりストリーミング配信が行われてもよい。ストリーミング配信が行われることで、受信されたデータから順次再生され、ユーザのコンテンツ再生待ち時間が短縮される。
【0065】
DPF12では、通信部34の受信手段38によりコンテンツが受信され(ステップS112)、制御部30に送られる。制御部30では、コンテンツが記憶される場合には記憶手段32に保存され、直接再生される場合、あるいはストリーミング配信の場合にはコンテンツが再生手段20へと送られ、表示装置22および音声再生装置24によってコンテンツが再生される(ステップS114)。
【0066】
店頭端末機14では、DPF12へのコンテンツの送信が成功した場合には、コンテンツの注文履歴が記憶手段58に保存され(ステップS132)、さらに課金サーバ16へとネットワーク18を介し送信される(ステップS134)。
【0067】
課金サーバ16では、通信部76の受信手段80によりコンテンツの注文履歴が受信され(ステップS136)、制御部74に送られる。制御部74では、コンテンツの注文履歴が課金管理手段70およびポイント管理手段72へ送られ、課金管理手段70により課金情報が、ポイント管理手段72によりポイント情報が生成される(ステップS138)。生成された課金情報およびポイント情報は、記憶手段82に保存され(ステップS140)、さらに、店頭端末機14へとネットワーク18を介し送信される(ステップS141)。なお、課金する代わりにユーザの所有するポイントと相殺した結果が、課金情報およびポイント情報とされてもよい。
【0068】
店頭端末機14では、通信部60の受信手段64により課金情報およびポイント情報が受信され(ステップS142)、制御部56に送られる。制御部56では、課金情報およびポイント情報が記憶手段58へ送られ、保存される(ステップS144)。その後、DPF12でのコンテンツの再生終了時等に、店頭端末機14から課金情報およびポイント情報が、DPF12へとネットワーク18を介し送信される(ステップS146)。
DPF12では、課金情報およびポイント情報が受信され(ステップS147)、再生手段20の表示装置22に表示される(ステップS148)。
【0069】
次に、本発明に係る第2の実施形態について説明する。図9のブロック図に示す本発明に係る第2の実施形態のコンテンツ配信システム90は、DPF12にセンシング手段40を付加したことを除いて、図1および図2に示す本発明に係る第1の実施形態のコンテンツ配信システム10と、同様の構成を有するものである。
図9のコンテンツ配信システム90において、図2のコンテンツ配信システム10と同様の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。以下、主に、本実施形態のコンテンツ配信システム90が図2に示すコンテンツ配信システム10と異なる点について説明する。
【0070】
センシング手段40では、DPF12の周囲の状況が検知される。例えば、明るさを検知するフォトレジスタやフォトダイオード、人体を検知するための赤外線センサ、周囲の音を拾うマイク等が用いられる。また、DPF12の位置を求めるためには、DPF12が屋外にある場合には、GPS(Global Positioning System)により緯度経度が求められる。
【0071】
DPF12が屋内にある場合には、部屋の大きさを知るための超音波センサ、レーザレーダ等を用いることにより、DPF12がどのような部屋にあるのかを予測することができる。例えば、部屋の大きさと形から、正方形か長方形の大きな部屋であればリビングと予測し、細長い形であれば廊下や玄関であると予測することができる。なお、電波が透過しやすい建物であれば高感度GPSが用いられてもよい。
また、DPF12に小型カメラを取り付けることにより、周囲の状況が検知されるようにしてもよい。カメラにより部屋の明るさを検知してもよいし、カメラの画像が解析され、どのような部屋にあるのかが予測されてもよい。
【0072】
さらに、屋内のうち、例えば住宅内での位置をより正確に知りたい場合には、以下のような測位方法を用いることもできる。
【0073】
(1)無線LANによる位置検知。
DPF12において、コンテンツ等のやりとりのために、通信部34に無線LANが用いられる場合には、無線LANを用いた位置検知を行うことができる。
住宅内に、DPF12と通信を行うための無線LAN親機または基地局が設置される。この無線LAN親機または基地局で受信される、DPF12から送信される電波の強度を測ることにより、無線LAN親機または基地局と、DPF12との大まかな距離がわかる。DPF12に予め住宅内の間取り図等を用意しておき、無線LAN親機または基地局の位置が登録されていれば、無線LAN親機または基地局と、DPF12との距離と間取り図とを用いてマップマッチング処理が行われ、DPF12がどの部屋にいるのか予測することができる。
【0074】
無線LAN親機または基地局を、複数設置することができれば、無線LAN親機または基地局と、DPF12との間の電波伝搬時間の差から、DPF12の位置を求めることもできる。
さらに、他のセンサ情報と組み合わせれば、より位置予測の精度を向上することができる。
【0075】
(2)加速度センサによる位置検知。
まず、住宅内に位置検知用の基準点が設けられる。例えば、DPF12にコンテンツが配信されるための、ネットワーク18へと接続されるクレドール等が設置されている場所が基準点とされる。DPF12に、センシング手段40として加速度センサが設けられ、DPF12がクレドールに接続されている状態で移動情報がリセットされる。
【0076】
DPF12が、ユーザにより持ち運ばれると加速度が発生し、加速度センサにより検知される。検知された加速度が2階積分されることで移動距離が求められ、間取り図を用いてマップマッチング処理を行えば、DPF12がどの部屋にいるのか予測することができる。
【0077】
加速度センサは、水平面の加速度を知るために2軸以上あることが好ましく、垂直方向の動きも知るためには、3軸加速度センサを用いることがより好ましい。また、移動する方角を求めるために、磁気方位センサを合わせて搭載し、加速度センサの情報と合わせてマップマッチング処理を行えば、より正確にDPF12がどの場所にいるのか予測することができる。
【0078】
(3)ICタグによる位置検知。
住宅内の各部屋に、例えば一意のIDを持ったICタグが設置される。DPF12のセンシング手段40として、ICタグリーダが設けられる。DPF12には、予めIDと各部屋の情報が対応付けられたテーブルが用意される。DPF12がユーザにより持ち運ばれ、例えばリビングに入室したときにICタグが読み込まれ、そのICタグのID情報からテーブルが参照され、リビングにいることを知ることができる。
【0079】
コンテンツ要素生成手段52において生成される、コンテンツ要素データベースを、センシング手段40にて取得したDPF12の周囲の状況、すなわち環境情報が追加されたものとする。DPF12の周囲の状況により、使用されるコンテンツ要素のデータファイルが変更されるように、表3に示すように、環境情報を表す状況識別子の項目が設けられたデータ構造とする。これにより、DPF12の環境(場所)に応じたコンテンツ要素のデータファイルを用いることができる。
【0080】
【表3】

【0081】
図10および図11は、第2実施形態のコンテンツ配信システム90における、環境(場所)の情報に応じたメニューまたはコンテンツが通知され、ユーザにコンテンツの変更を促す場合の処理の流れを示すフロー図である。以下、実施例3として、図10および図11に従いコンテンツ配信の一例を説明する。
【0082】
(実施例3)
最初に、DPF12の電源がユーザによって投入される(ステップS200)。
DPF12の起動後、センシング手段40により環境情報が取得される(ステップS202)。取得された環境情報は、ネットワーク18を介して店頭端末機14に送信される(ステップS204)。環境情報の他、DPF12のID等、ユーザを特定するための情報も合わせて送信されることで、店頭端末機14では、どのユーザのDPF12からの環境情報かが判別される。
【0083】
店頭端末機14では、DPF12から送信された、環境情報およびDPF12のID等が受信され(ステップS218)、受信されたDPF12のID等から、記憶手段58に格納されているユーザ情報が取得され、ユーザ情報、環境情報、および記憶手段58に格納された店舗側情報(例えば、イベント情報等)により、メニューまたはコンテンツの通知内容および頻度が変更される(ステップS220)。
【0084】
ステップS220での通知内容および頻度の変更の一例を、図12のフロー図に示す。
最初に、店舗側情報、例えば、季節向けコンテンツやクリスマス等のイベント向けのコンテンツまたはコンテンツ要素があれば(ステップS300)、季節向け、イベント向けコンテンツまたはコンテンツ要素が通知情報に追加される(ステップS302)。次に、別の店舗側情報として、他のユーザも含めた受注状況から、週間あるいは月間の売れ筋コンテンツまたはコンテンツ要素が通知情報に追加される(ステップS304)。次に、ユーザが以前にもコンテンツを注文したか判断し(ステップS306)、以前に生成されたコンテンツがある場合には、以前に生成されたコンテンツと関連するコンテンツまたはコンテンツ要素が通知情報に追加される(ステップS308)。
これらの、追加されたコンテンツまたはコンテンツ要素が反映され、DPF12に送信される通知情報が生成される(ステップS310)。
【0085】
環境情報から、DPF12の設置場所が判断され(ステップS312)、設置場所がリビングであれば、家族全員がコンテンツを鑑賞する可能性があるため、通知情報の送信頻度が上げられ、DPF12に対する通知情報の送信が準備される(ステップS314)。
設置場所がリビングでなく、ベッドルームである場合には(ステップS316)、DPF12から環境情報として送信されてきた情報のうち、明るさの情報からベッドルームの明かりが点灯しているかどうか判断され(ステップS318)、明かりが点灯していれば通知情報の送信が準備される(ステップS320)。明かりが消灯していれば就寝していると判断され、通知情報が送信されない(ステップS322)。
設置場所がリビングでもベッドルームでもない場合には、予め定められた初期設定の送信頻度で通知情報の送信が準備される(ステップS324)。
【0086】
店頭端末機14から、前記ステップS220により、準備されたメニューまたはコンテンツの通知情報が、DPF12へとネットワーク18を介し送信される(ステップS222)。
【0087】
DPF12では、メニューまたはコンテンツの通知情報が受信され(ステップS206)、再生手段20の表示装置22に表示される(ステップS208)。なお、このときユーザに、メニューまたはコンテンツの通知情報が表示されたことを知らせるため、音声再生装置24により音が鳴らされてもよい。
表示装置22に表示されているメニューまたはコンテンツの通知情報から、ユーザによる操作部26の操作により、再生したいメニューまたはコンテンツが選択される。例えば、表示装置22上に設けられたタッチパネルが操作部26とされる。
操作部26の操作により選択されたメニューまたはコンテンツが、メニューまたはコンテンツ選択情報として(ステップS210)、DPF12から店頭端末機14に対して、ネットワーク18を介し送信される(ステップS212)。
【0088】
ここで、図13に示すように、表示されるメニューまたはコンテンツの通知情報は、DPF12の環境情報を基に、最適なコンテンツがピックアップされたものが一覧表示されるのがよい。このとき、表示されるコンテンツの一覧が表示画面に入りきらない場合には、スクロールバー等によって画面が移動されてもよい。また、表示されるコンテンツの通知情報(一覧表示)は、テキストだけでなく、サムネイル画像によって表示されてもよい。
さらに、表示されるコンテンツの通知情報(一覧表示)は、あるカテゴリ(例えば「クリスマス画像」)において全てのコンテンツが表示される必要はなく、例えば、人気のある上位の10画像が表示されるようにしてもよいし、DPF12の表示装置22のサイズ(ディスプレイサイズ)に応じて表示される数が決定されてもよい。
【0089】
店頭端末機14では、通信部60の受信手段64によりメニューまたはコンテンツ選択情報が受信され(ステップS224)、メニューまたはコンテンツ選択情報はコンテンツ生成編集手段54に送られる。コンテンツ生成編集手段54では、当該メニューまたはコンテンツ選択情報に基づき、コンテンツ再生方法記載ファイルが生成される(ステップS226)。
コンテンツ生成編集手段54では、必要なコンテンツ要素がコンテンツ要素データベースから取得され(ステップS228)、記憶手段58に格納されているコンテンツ要素の実体ファイルと前記コンテンツ再生方法記載ファイルとから、DPF12へと送信されるべきコンテンツが生成される(ステップS230)。
その後、店頭端末機14から、生成されたコンテンツがDPF12に対して、ネットワーク18を介し送信される(ステップS232)。なお、コンテンツ要素の編集等が行われず、コンテンツ要素がそのままDPF12にネットワーク18を介し送信されてもよい。
【0090】
DPF12では、通信部34の受信手段38によりコンテンツが受信され(ステップS214)、制御部30に送られる。制御部30では、コンテンツが記憶される場合には記憶手段32に保存され、直接再生される場合、あるいはストリーミング配信の場合にはコンテンツが再生手段20へと送られ、表示装置22および音声再生装置24によってコンテンツが再生される(ステップS216)。
【0091】
店頭端末機14では、DPF12へのコンテンツの送信が成功した場合には、コンテンツの注文履歴が記憶手段58に保存され(ステップS234)、さらに課金サーバ16へとネットワーク18を介し送信される(ステップS236)。
【0092】
課金サーバ16では、通信部76の受信手段80によりコンテンツの注文履歴が受信され(ステップS238)、制御部74に送られる。制御部74では、コンテンツの注文履歴が課金管理手段70およびポイント管理手段72へ送られ、課金管理手段70により課金情報が、ポイント管理手段72によりポイント情報が生成される(ステップS240)。生成された課金情報およびポイント情報は、記憶手段82に保存され(ステップS242)、さらに、店頭端末機14へとネットワーク18を介し送信される(ステップS243)。なお、課金する代わりにユーザの所有するポイントと相殺した結果が、課金情報およびポイント情報とされてもよい。
【0093】
店頭端末機14では、通信部60の受信手段64により課金情報およびポイント情報が受信され(ステップS244)、制御部56に送られる。制御部56では、課金情報およびポイント情報が記憶手段58へ送られ、保存される(ステップS246)。その後、DPF12でのコンテンツの再生終了時等に、店頭端末機14から課金情報およびポイント情報が、DPF12へとネットワーク18を介し送信される(ステップS247)。
DPF12では、課金情報およびポイント情報が受信され(ステップS248)、再生手段20の表示装置22に表示される(ステップS249)。
【0094】
次に、図14および図15は第2実施形態のコンテンツ配信システム90において、環境(場所)の情報に応じて配信するコンテンツが自動的に変更される場合の、処理の流れを示すフロー図である。以下、実施例4として、図14および図15に従いコンテンツ配信の他の一例を説明する。
【0095】
(実施例4)
最初に、DPF12の電源がユーザによって投入される(ステップS250)。
DPF12の起動後、センシング手段40により環境情報が取得される(ステップS252)。取得された環境情報は、ネットワーク18を介して店頭端末機14に送信される(ステップS254)。環境情報の他、DPF12のID等、ユーザを特定するための情報も合わせて送信されることで、店頭端末機14では、どのユーザのDPF12からの環境情報かが判別される。
【0096】
店頭端末機14では、DPF12から送信された、環境情報およびDPF12のID等が受信され(ステップS260)、受信されたDPF12のID等から、記憶手段58に格納されているユーザ情報が取得され、ユーザ情報および環境情報により、配信されるコンテンツの内容が変更される(ステップS262)。このとき、ユーザ情報の注文履歴にあるコンテンツと同じコンテンツ要素の組み合わせは、以前に注文があったコンテンツが繰り返し生成され送信されることになるため、優先度が下げられることが望ましい。
【0097】
ステップS262でのコンテンツの内容の変更の一例を、図16のフロー図に示す。また、コンテンツが設置場所によって変更されるときの判断の例を表4に示す。
【0098】
【表4】

【0099】
最初に、環境情報からDPF12の設置場所が判断され(ステップS350)、設置場所がリビングであれば、コンテンツが多くの人に頻繁に見られ、表示される画像数も多いため、画像が多用されたスライドショー等のように、画像を切り替えながら楽しむことができる再生方法に適したコンテンツに変更される(ステップS352)。また、複数の画像が同時に表示されるような再生方法が用いられてもよい。なお、和室の場合もリビングと同様としてよいが、和風のコンテンツがメインとされてもよい。
【0100】
設置場所がリビングでなく、玄関先または廊下である場合には(ステップS354)、閲覧時間が短いため、短時間で十分に楽しめるコンテンツに変更される(ステップS356)。例えば、人が通過するたびに再生画像が切り替わる、大きな画像が1枚表示される等の再生方法が用いられる。
設置場所がリビングでも玄関先または廊下でもなく、ベッドルームか個室である場合には(ステップS358)、一人または二人で楽しむようなプライベート用画像が用いられたコンテンツに変更される(ステップS360)。
設置場所が上記いずれでもない場合には、コンテンツは変更しない(ステップS362)。
ここで、さらにリビングと個室での、再生されるコンテンツの違いの例について、表5に示す。
【0101】
【表5】

【0102】
店頭端末機14のコンテンツ生成編集手段54では、ステップS262により決定された、コンテンツの内容変更情報に基づき、コンテンツ再生方法記載ファイルが生成される(ステップS264)。
コンテンツ生成編集手段54では、必要なコンテンツ要素がコンテンツ要素データベースから取得され(ステップS266)、記憶手段58に格納されているコンテンツ要素の実体ファイルと前記コンテンツ再生方法記載ファイルとから、DPF12へと送信されるべきコンテンツが生成される(ステップS268)。
その後、店頭端末機14から、生成されたコンテンツがDPF12に対して、ネットワーク18を介し送信される(ステップS270)。
【0103】
DPF12では、通信部34の受信手段38によりコンテンツが受信され(ステップS256)、制御部30に送られる。制御部30では、コンテンツが記憶される場合には記憶手段32に保存され、直接再生される場合、あるいはストリーミング配信の場合にはコンテンツが再生手段20へと送られ、表示装置22および音声再生装置24によってコンテンツが再生される(ステップS258)。
【0104】
店頭端末機14では、DPF12へのコンテンツの送信が成功した場合には、コンテンツの注文履歴が記憶手段58に保存され(ステップS272)、さらに課金サーバ16へとネットワーク18を介し送信される(ステップS274)。
【0105】
課金サーバ16では、通信部76の受信手段80によりコンテンツの注文履歴が受信され(ステップS276)、制御部74に送られる。制御部74では、コンテンツの注文履歴が課金管理手段70およびポイント管理手段72へ送られ、課金管理手段70により課金情報が、ポイント管理手段72によりポイント情報が生成される(ステップS278)。生成された課金情報およびポイント情報は、記憶手段82に保存され(ステップS280)、さらに、店頭端末機14へとネットワーク18を介し送信される(ステップS281)。なお、課金する代わりにユーザの所有するポイントと相殺した結果が、課金情報およびポイント情報とされてもよい。
【0106】
店頭端末機14では、通信部60の受信手段64により課金情報およびポイント情報が受信され(ステップS282)、制御部56に送られる。制御部56では、課金情報およびポイント情報が記憶手段58へ送られ、保存される(ステップS284)。その後、DPF12でのコンテンツの再生終了時等に、店頭端末機14から課金情報およびポイント情報が、DPF12へとネットワーク18を介し送信される(ステップS286)。
DPF12では、課金情報およびポイント情報が受信され(ステップS288)、再生手段20の表示装置22に表示される(ステップS290)。
【0107】
本実施例では、設置場所によりコンテンツの内容が変更されたが、これに限られず、例えば、センシング手段40のカメラの画像解析や、マイクによる調理音によって、台所に設置されていると判断した場合には、コンテンツとしてレシピが表示されてもよい。
また、センシング手段40としてマイクを用い、周囲の音を検知して、テレビを視聴中であったり、音楽が流れている場合には、再生するコンテンツのうち、音の再生は行われないようにしてもよい。
例えば、設置場所の他にも表6に示すような、他の環境情報(人物情報、時間・季節情報、配置情報等)に応じてコンテンツが生成および変更されてもよい。
【0108】
【表6】

【0109】
表6の生成コンテンツ例のうち、動きの大きいコンテンツとは、例えば図17に示すような、DPF12の表示装置22において、複数の小画像102が画面上で移動するようなコンテンツが挙げられる。また、動きの小さいコンテンツとは、例えば図18に示すような、DPF12の表示装置22において、1画面につき1つの画像104が表示され順次切り替えられるような、いわゆるスライドショーのようなコンテンツが挙げられる。
【0110】
次に、図19および図20は第2実施形態のコンテンツ配信システム90において、環境(場所)の情報に応じて配信するコンテンツが自動的に制限される場合の、処理の流れを示すフロー図である。以下、実施例5として、図19および図20に従いコンテンツ配信の他の一例を説明する。
【0111】
(実施例5)
最初に、ユーザによって、店頭端末機14が設置されている店舗の店頭にて、ユーザが自ら所有する画像を基にコンテンツの生成が注文される(ステップS414)。店頭端末機14のデータ入力手段50によりユーザの注文および画像が入力され、記憶手段58に記憶される。入力された注文から、ユーザ情報管理手段66によりコンテンツ注文情報が生成される(ステップS416)。
【0112】
ユーザが自宅に帰宅後、自室においてDPF12の電源が投入される(ステップS400)。
DPF12の起動後、センシング手段40により、自室であるという環境情報が取得される(ステップS402)。取得された環境情報は、ネットワーク18を介して店頭端末機14に送信される(ステップS404)。環境情報の他、DPF12のID等、ユーザを特定するための情報も合わせて送信されることで、店頭端末機14では、どのユーザのDPF12からの環境情報かが判別される。
【0113】
店頭端末機14では、DPF12から送信された、環境情報およびDPF12のID等が受信され(ステップS418)、受信されたDPF12のID等から、記憶手段58に格納されているユーザ情報が取得され、ユーザ情報および環境情報と、コンテンツ注文情報とが照合される(ステップS420)。
【0114】
本実施例のように、環境情報が自室である場合には、店頭端末機14のコンテンツ生成編集手段54では、コンテンツ注文情報に基づき、コンテンツ再生方法記載ファイルが生成される(ステップS424)。
コンテンツ生成編集手段54では、必要なコンテンツ要素がコンテンツ要素データベースから取得され(ステップS426)、記憶手段58に格納されているコンテンツ要素の実体ファイルと前記コンテンツ再生方法記載ファイルとから、DPF12へと送信されるべきコンテンツが生成される(ステップS428)。
その後、店頭端末機14から、生成されたコンテンツがDPF12に対して、ネットワーク18を介し送信される(ステップS430)。
【0115】
DPF12では、通信部34の受信手段38によりコンテンツが受信され(ステップS410)、制御部30に送られる。制御部30では、コンテンツが記憶される場合には記憶手段32に保存され、直接再生される場合、あるいはストリーミング配信の場合にはコンテンツが再生手段20へと送られ、表示装置22および音声再生装置24によってコンテンツが再生される(ステップS412)。
なお、DPF12が受信したコンテンツは、DPF12が自室から再生が許可されていない場所、例えばリビングへ持っていかれると、記憶手段32から削除されてもよいし、記憶手段32に記憶されているが、再生されないようにしてもよい。再びDPF12が自室へと移動された場合、記憶手段32からコンテンツが削除されたときは再度店頭端末機14から取得されて再生され、記憶手段32に記憶されていたときは記憶手段32から再生される。
【0116】
店頭端末機14では、DPF12へのコンテンツの送信が成功した場合には、コンテンツの注文履歴が記憶手段58に保存され(ステップS432)、さらに課金サーバ16へとネットワーク18を介し送信される(ステップS434)。
【0117】
課金サーバ16では、通信部76の受信手段80によりコンテンツの注文履歴が受信され(ステップS436)、制御部74に送られる。制御部74では、コンテンツの注文履歴が課金管理手段70およびポイント管理手段72へ送られ、課金管理手段70により課金情報が、ポイント管理手段72によりポイント情報が生成される(ステップS438)。生成された課金情報およびポイント情報は、記憶手段82に保存され(ステップS440)、さらに、店頭端末機14へとネットワーク18を介し送信される(ステップS441)。なお、課金する代わりにユーザの所有するポイントと相殺した結果が、課金情報およびポイント情報とされてもよい。
【0118】
店頭端末機14では、通信部60の受信手段64により課金情報およびポイント情報が受信され(ステップS442)、制御部56に送られる。制御部56では、課金情報およびポイント情報が記憶手段58へ送られ、保存される(ステップS444)。その後、DPF12でのコンテンツの再生終了時等に、店頭端末機14から課金情報およびポイント情報が、DPF12へとネットワーク18を介し送信される(ステップS446)。
DPF12では、課金情報およびポイント情報が受信され(ステップS447)、再生手段20の表示装置22に表示される(ステップS448)。
【0119】
店頭端末機14では、ステップS420で環境情報が自室以外である場合には、コンテンツ再生不可情報がDPF12に対して、ネットワーク18を介し送信される(ステップS422)。
DPF12では、通信部34の受信手段38によりコンテンツ再生不可情報が受信され(ステップS406)、制御部30に送られる。制御部30では、コンテンツ再生不可情報が再生手段20へと送られ、表示装置22にコンテンツ再生不可情報が表示される(ステップS412)。
この場合には、再生可能な場所でない旨、および再生可能な場所が表示され、ユーザに注意を喚起することができる。
【0120】
次に、図21〜図24は、第2実施形態のコンテンツ配信システム90において、環境(場所)の情報に応じて、配信するコンテンツのコンテンツ要素の変更が制御される場合の、処理の流れを示すフロー図である。以下、実施例6として、図21〜図24に従いコンテンツ配信の他の一例を説明する。
【0121】
(実施例6)
最初に、ユーザによって、店頭端末機14が設置されている店舗の店頭にて、ユーザが自ら所有する画像を基にコンテンツの生成が注文され、コンテンツの変更が許可される場所、例えば洋室1が登録される(ステップS484)。また、再生が許可される場所や、コンテンツの変更のうち、例えば画像の追加および削除についての許可等、コンテンツ要素毎に変更の許可が設定されてもよい。
店頭端末機14のデータ入力手段50によりユーザの注文、許可情報、および画像が入力され、記憶手段58に記憶される。入力された注文および許可情報から、ユーザ情報管理手段66によりコンテンツ注文・許可情報が生成される(ステップS486)。コンテンツ注文・許可情報の例を表7に示す。
【0122】
【表7】

【0123】
ユーザが自宅に帰宅後、自室においてDPF12の電源が投入される(ステップS450)。
DPF12の起動後、センシング手段40により、洋室1であるという環境情報が取得される(ステップS452)。取得された環境情報は、ネットワーク18を介して店頭端末機14に送信される(ステップS454)。環境情報の他、DPF12のID等、ユーザを特定するための情報も合わせて送信されることで、店頭端末機14では、どのユーザのDPF12からの環境情報かが判別される。
【0124】
店頭端末機14では、DPF12から送信された、環境情報およびDPF12のID等が受信され(ステップS488)、受信されたDPF12のID等から、記憶手段58に格納されているユーザ情報が取得され、ユーザ情報および環境情報と、コンテンツ注文・許可情報とが照合される(ステップS490)。
【0125】
本実施例のように、環境情報が洋室1である場合には、店頭端末機14のコンテンツ生成編集手段54では、コンテンツ注文・許可情報に基づき、コンテンツ再生方法記載ファイルが生成される(ステップS494)。
コンテンツ生成編集手段54では、必要なコンテンツ要素がコンテンツ要素データベースから取得され(ステップS496)、記憶手段58に格納されているコンテンツ要素の実体ファイルと前記コンテンツ再生方法記載ファイルとから、DPF12へと送信されるべきコンテンツが生成される(ステップS498)。
その後、店頭端末機14から、生成されたコンテンツがDPF12に対して、ネットワーク18を介し送信される(ステップS500)。
【0126】
DPF12では、通信部34の受信手段38によりコンテンツが受信され(ステップS460)、制御部30に送られる。制御部30では、コンテンツが記憶される場合には記憶手段32に保存され、直接再生される場合、あるいはストリーミング配信の場合にはコンテンツが再生手段20へと送られ、表示装置22および音声再生装置24によってコンテンツが再生される(ステップS462)。
【0127】
店頭端末機14では、DPF12へのコンテンツの送信が成功した場合には、コンテンツの注文履歴が記憶手段58に保存され(ステップS502)、さらに課金サーバ16へとネットワーク18を介し送信される(ステップS504)。
【0128】
課金サーバ16では、通信部76の受信手段80によりコンテンツの注文履歴が受信され(ステップS530)、制御部74に送られる。制御部74では、コンテンツの注文履歴が課金管理手段70およびポイント管理手段72へ送られ、課金管理手段70により課金情報が、ポイント管理手段72によりポイント情報が生成される(ステップS532)。生成された課金情報およびポイント情報は、記憶手段82に保存され(ステップS534)、さらに、店頭端末機14へとネットワーク18を介し送信される(ステップS542)。なお、課金する代わりにユーザの所有するポイントと相殺した結果が、課金情報およびポイント情報とされてもよい。
【0129】
店頭端末機14では、通信部60の受信手段64により課金情報およびポイント情報が受信され(ステップS544)、制御部56に送られる。制御部56では、課金情報およびポイント情報が記憶手段58へ送られ、保存される(ステップS546)。その後、店頭端末機14から課金情報およびポイント情報が、DPF12へとネットワーク18を介し送信される(ステップS548)。
DPF12では、課金情報およびポイント情報が受信される(ステップS550)。
【0130】
DPF12において、配信されたコンテンツの再生中に、ユーザによるコンテンツの変更が操作部26によって指示される(ステップS464)。コンテンツの変更指示等があった時に、ステップS550で受信された課金情報およびポイント情報が、再生手段20の表示装置22に表示される(ステップS552)。DPF12では、センシング手段40により、洋室1であるという環境情報が取得され(ステップS465)、DPF12から店頭端末機14に対し、環境情報と、コンテンツ要素の一覧の要求とが、ネットワーク18を介し送信される(ステップS466)。コンテンツ要素の一覧の要求の際には、DPF12のID等、ユーザを特定するための情報も合わせて送信されることで、店頭端末機14ではどのユーザのDPF12からのコンテンツ要素の一覧の請求かが判別される。
【0131】
店頭端末機14では、DPF12から送信された、環境情報、コンテンツ要素の一覧の要求およびDPF12のID等が受信され(ステップS506)、受信されたDPF12のID等から記憶手段58に格納されているユーザ情報が取得され、ユーザ情報および環境情報と、コンテンツ注文・許可情報とが照合される(ステップS508)。
【0132】
本実施例のように、環境情報が洋室1である場合には、店頭端末機14のコンテンツ生成編集手段54では、ユーザ情報およびコンテンツ注文・許可情報に基づき、使用可能なコンテンツ要素の一覧が生成される(ステップS512)。使用可能なコンテンツ要素には、ユーザが所持し、予め店頭端末機14に入力することで、コンテンツ要素データベースに登録されているコンテンツ要素と、店舗側が所持し、コンテンツ要素データベースに登録されているコンテンツ要素とがある。
店頭端末機14から、生成されたコンテンツ要素の一覧がDPF12へとネットワーク18を介し送信される(ステップS514)。
【0133】
DPF12では、コンテンツ要素の一覧が受信され(ステップS472)、再生手段20の表示装置22に表示される(ステップS474)。なお、このときユーザにコンテンツ要素の一覧が表示されたことを知らせるため、音声再生装置24により音が鳴らされてもよい。
ユーザによって、表示装置22に表示されているコンテンツ要素の一覧から、操作部26のコンテンツ要素選択手段28により、再生したいコンテンツ要素が選択される。
コンテンツ要素選択手段28により選択されたコンテンツ要素がコンテンツ要素選択情報として(ステップS476)、DPF12から店頭端末機14に対して、ネットワーク18を介し送信される(ステップS478)。
【0134】
店頭端末機14では、通信部60の受信手段64によりコンテンツ要素選択情報が受信され(ステップS516)、コンテンツ要素選択情報はコンテンツ生成編集手段54に送られる。コンテンツ生成編集手段54では、当該コンテンツ要素選択情報に基づき、コンテンツ再生方法記載ファイルが生成される(ステップS518)。
コンテンツ生成編集手段54では、必要なコンテンツ要素がコンテンツ要素データベースから取得され(ステップS520)、記憶手段58に格納されているコンテンツ要素の実体ファイルと前記コンテンツ再生方法記載ファイルとから、DPF12へと送信されるべきコンテンツが生成される(ステップS522)。
生成されたコンテンツが、店頭端末機14からDPF12に対して、ネットワーク18を介し送信される(ステップS524)。ここで、コンテンツが動画の場合にはUDP/IPによってストリーミング配信が行われてもよい。
【0135】
DPF12では、通信部34の受信手段38によりコンテンツが受信され(ステップS480)、制御部30に送られる。制御部30では、コンテンツが記憶される場合には記憶手段32に保存され、直接再生される場合、あるいはストリーミング配信の場合にはコンテンツが再生手段20へと送られ、表示装置22および音声再生装置24によってコンテンツが再生される(ステップS482)。
【0136】
店頭端末機14では、DPF12へのコンテンツの送信が成功した場合には、コンテンツの注文履歴が記憶手段58に保存され(ステップS526)、さらに課金サーバ16へとネットワーク18を介し送信される(ステップS528)。
【0137】
課金サーバ16では、通信部76の受信手段80によりコンテンツの注文履歴が受信され(ステップS536)、制御部74に送られる。制御部74では、コンテンツの注文履歴が課金管理手段70およびポイント管理手段72へ送られ、課金管理手段70により課金情報が、ポイント管理手段72によりポイント情報が生成される(ステップS538)。生成された課金情報およびポイント情報は、記憶手段82に保存され(ステップS540)、さらに、店頭端末機14へとネットワーク18を介し送信される(ステップS554)。なお、課金する代わりにユーザの所有するポイントと相殺した結果が、課金情報およびポイント情報とされてもよい。
【0138】
店頭端末機14では、通信部60の受信手段64により課金情報およびポイント情報が受信され(ステップS556)、制御部56に送られる。制御部56では、課金情報およびポイント情報が記憶手段58へ送られ、保存される(ステップS558)。その後、DPF12でのコンテンツの再生終了時等に、店頭端末機14から課金情報およびポイント情報が、DPF12へとネットワーク18を介し送信される(ステップS560)。
DPF12では、課金情報およびポイント情報が受信され(ステップS562)、再生手段20の表示装置22に表示される(ステップS564)。
【0139】
店頭端末機14では、ステップS490で環境情報が再生可能な場所以外である場合には、コンテンツ再生不可情報がDPF12に対して、ネットワーク18を介し送信される(ステップS492)。
DPF12では、通信部34の受信手段38によりコンテンツ再生不可情報が受信され(ステップS456)、制御部30に送られる。制御部30では、コンテンツ再生不可情報が再生手段20へと送られ、表示装置22にコンテンツ再生不可情報が表示される(ステップS458)。
この場合には、再生可能な場所でない旨、および再生可能な場所が表示され、ユーザに注意を喚起することもできる。
【0140】
ステップS508で環境情報がコンテンツ変更可能な場所以外である場合には、店頭端末機14から、コンテンツ変更不可情報がDPF12に対して、ネットワーク18を介し送信される(ステップS510)。
DPF12では、通信部34の受信手段38によりコンテンツ変更不可情報が受信され(ステップS468)、制御部30に送られる。制御部30では、コンテンツ変更不可情報が再生手段20へと送られ、表示装置22にコンテンツ変更不可情報が表示される(ステップS470)。
この場合には、変更可能な場所でない旨、および変更可能な場所が表示され、ユーザに注意を喚起することもできる。
【0141】
なお、上記の各実施例において、ネットワーク18に接続できない場所にDPF12が移動された場合であっても、DPF12単体でのコンテンツ再生が可能な構成としてもよい。例えば、予めDPF12の記憶手段32に、コンテンツを構成するためのコンテンツ要素が記憶され、コンテンツ生成編集手段54の代わりに制御部30によってコンテンツが生成されるようにすることで、ネットワーク18に接続できない場所であってもコンテンツが再生可能となる。
ここで、記憶手段32に記憶されたコンテンツ要素としては、ユーザによって予め記憶手段32に格納された画像、音楽、動画等が挙げられる。また、前回ネットワーク18に接続されていたときにダウンロードされ記憶手段32に格納された、店頭端末機14側のコンテンツ要素またはコンテンツが再利用されるようにしてもよい。(以下、これらの記憶手段32に格納されたコンテンツ要素またはコンテンツを、ローカルコンテンツという。)
【0142】
また、ネットワーク18に接続可能な場所であっても、店頭端末機14から配信されるコンテンツ(以下、サーバコンテンツという)だけでなく、ローカルコンテンツも同時に再生されるようにしてもよい。
例えば、図25に示すように、DPF12の表示装置22の画面を、サーバコンテンツ表示領域106とローカルコンテンツ表示領域108とに分割し、それぞれのコンテンツが表示されるようにすることができる。
【0143】
ここで、DPF12がネットワーク18に接続されている場合には、図26に示すように、表示装置22の画面の左上の領域および左下の領域に、サーバコンテンツとして店舗やキャンペーンなどの広告110、およびキャラクタ画像112が表示され、右側の領域に、ローカルコンテンツとしてユーザ画像114が表示される。
また、DPF12がネットワーク18に接続されていない場合には、図27に示すように、左右どちらの領域にもローカルコンテンツとして、ローカル画像116a,116bが表示される。
この様な構成とすることで、DPF12がネットワーク18に接続されていてもいなくても、ユーザはコンテンツを楽しむことができる。
【0144】
上述のように、本発明によれば、コンテンツ配信システムにおいて、ユーザが選択したコンテンツ要素からコンテンツを自動生成し、配信することができる。
また、本発明の一態様によれば、ユーザ情報に基づいて自動的に使用するコンテンツ要素を決定してコンテンツを自動生成し、配信することができる。
また、本発明の一態様によれば、データ再生装置の周囲の環境情報を取得することで、データ再生装置が置かれている環境に適したコンテンツを自動生成し、配信することができる。
【0145】
さらに、本発明の一態様によれば、環境情報、注文履歴、キャンペーン情報および受注状況等から自動生成したコンテンツをユーザに提案することで、コンテンツの販売促進を行うことができる。
また、本発明の一態様によれば、コンテンツの再生可能な環境(場所)を指定したり、コンテンツの変更可能な環境(場所)を指定することで、周囲の環境に応じたアクセス制御を行うことができる。
また、本発明の一態様によれば、コンテンツの優先度を設けることでユーザへの送信履歴から、同じコンテンツばかりがユーザに提案または送信されることを防止することができる。
また、本発明の一態様によれば、コンテンツの購入状況に応じて課金を行ったり、ポイントを付与することができる。
【0146】
以上、本発明に係るデータ再生装置、コンテンツ配信システム、およびコンテンツ配信方法について詳細に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行ってもよい。
【符号の説明】
【0147】
10,90 コンテンツ配信システム
12 デジタルフォトフレーム(DPF)
14 店頭端末機
16 課金サーバ
18 ネットワーク
20 再生手段
22 表示装置
24 音声再生装置
26 操作部
28 コンテンツ要素選択手段
30 制御部
32 記憶手段
34 通信部
36 送信手段
38 受信手段
40 センシング手段
50 データ入力手段
52 コンテンツ要素生成手段
54 コンテンツ生成編集手段
56 制御部
58 記憶手段
60 通信部
62 送信手段
64 受信手段
66 ユーザ情報管理手段
70 課金管理手段
72 ポイント管理手段
74 制御部
76 通信部
78 送信手段
80 受信手段
82 記憶手段
102 小画像
104 画像
106 サーバコンテンツ表示領域
108 ローカルコンテンツ表示領域
110 広告
112 キャラクタ画像
114 ユーザ画像
116a,116b ローカル画像

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像、動画、テキストおよび楽曲のうちの少なくとも一つのコンテンツ情報から得られたデータから生成されたコンテンツ要素の一覧を表示し、前記コンテンツ要素の一覧の中から選択されたコンテンツ要素から生成編集されたコンテンツを再生する再生手段と、
前記再生手段に表示された前記コンテンツ要素の一覧からコンテンツ要素を選択すると共に、選択されたコンテンツ要素のコンテンツ要素選択情報を生成するコンテンツ要素選択手段と、
前記コンテンツ要素選択手段によって生成された前記コンテンツ要素選択情報を店頭端末機へ送信する送信手段と、
前記コンテンツ要素の一覧と再生される前記コンテンツとを前記店頭端末機から受信する受信手段と、
受信した前記コンテンツ要素の一覧と前記コンテンツとを記憶する記憶手段とを備えることを特徴とするデータ再生装置。
【請求項2】
さらに、前記データ再生装置の環境情報を取得するセンシング手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のデータ再生装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のデータ再生装置と、店頭端末機とが通信によって接続されたコンテンツ配信システムであって、
前記店頭端末機は、
前記少なくとも一つのコンテンツ情報を入力し、前記データとするデータ入力手段と、
前記データ入力手段により入力された前記データを加工し、前記コンテンツ要素とその一覧を生成するコンテンツ要素生成手段と、
前記データ再生装置から前記コンテンツ要素選択情報を受信する受信手段と、
前記コンテンツ要素選択情報を用いて前記コンテンツ要素から前記コンテンツを生成編集するコンテンツ生成編集手段と、
入力された前記データと生成された前記コンテンツ要素と生成編集された前記コンテンツと前記ユーザ情報とを記憶する記憶手段と、
前記コンテンツ要素の一覧と生成編集された前記コンテンツとを前記データ再生装置に送信する送信手段とを備え、
前記データ再生装置で選択された前記コンテンツ要素に基づいて、前記店頭端末機で前記コンテンツを生成し、前記データ再生装置で前記店頭端末機から取得した前記コンテンツを再生することを特徴とするコンテンツ配信システム。
【請求項4】
前記店頭端末機は、さらに、生成編集された前記コンテンツが配信されるユーザ情報を管理するユーザ情報管理手段を備えることを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項5】
前記コンテンツ生成編集手段は、前記ユーザ情報に基づいて自動的に前記コンテンツ要素を決定すると共に、前記コンテンツを生成することを特徴とする請求項4に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項6】
前記コンテンツ生成編集手段は、前記環境情報と前記ユーザ情報とに基づいて、前記コンテンツ要素が自動的に選択されたメニューおよび前記コンテンツのうち1以上を前記データ再生装置に通知し、ユーザに前記コンテンツの変更を促すことを特徴とする請求項4または5に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項7】
前記コンテンツ生成編集手段は、前記環境情報と前記ユーザ情報とに基づいて、前記コンテンツ要素を自動的に選択して、前記コンテンツを生成することを特徴とする請求項4または5に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項8】
前記コンテンツ生成編集手段は、さらに、前記店頭端末機側で準備された店舗側情報に基づいて、前記コンテンツ要素が自動的に選択されたメニューおよび前記コンテンツのうち1以上を前記データ再生装置に通知し、前記ユーザに前記コンテンツの変更を促すことを特徴とする請求項6に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項9】
前記コンテンツ生成編集手段は、さらに、前記店頭端末機側で準備された店舗側情報に基づいて、前記コンテンツ要素を自動的に選択して、前記コンテンツを生成することを特徴とする請求項7に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項10】
前記コンテンツ生成編集手段において、前記コンテンツ要素選択情報、前記環境情報、前記ユーザ情報および前記店舗側情報のうち1以上に基づいて選択された1つのコンテンツ要素を、そのまま前記コンテンツとして配信することを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載のコンテンツ配信システム。
【請求項11】
前記コンテンツ生成編集手段において、ユーザが予め入力した前記コンテンツの注文および前記コンテンツの再生許可を有するコンテンツ注文情報と、前記環境情報とに応じて、前記コンテンツの配信を自動的に制限することを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載のコンテンツ配信システム。
【請求項12】
前記コンテンツ生成編集手段において、ユーザが予め入力した前記コンテンツの注文ならびに前記コンテンツの再生および変更の許可を有するコンテンツ注文許可情報と、前記環境情報とに応じて、前記コンテンツの配信および変更を自動的に制限することを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載のコンテンツ配信システム。
【請求項13】
前記コンテンツ生成編集手段において、前記ユーザ情報を参照し注文履歴にある前記コンテンツおよび前記コンテンツ要素の優先度を下げることを特徴とする請求項4〜10のいずれかに記載のコンテンツ配信システム。
【請求項14】
さらに、通信によって接続された課金サーバを有し、
前記課金サーバは、
前記店頭端末機から注文履歴を受信する受信手段と、
前記注文履歴から課金情報を生成し管理する課金管理手段と、
前記注文履歴からポイント情報を生成し管理するポイント管理手段と、
前記課金情報および前記ポイント情報を記憶する記憶手段とを備えることを特徴とする請求項3〜13のいずれかに記載のコンテンツ配信システム。
【請求項15】
データ再生装置と、店頭端末機とが通信を行うコンテンツ配信方法であって、
前記店頭端末機に、画像と動画とテキストと楽曲のうち少なくとも一つを入力しデータとするステップと、
前記店頭端末機で、前記データを加工しコンテンツ要素とその一覧を生成するステップと、
前記店頭端末機から前記コンテンツ要素の一覧を前記データ再生装置に送信するステップと、
前記データ再生装置で、前記コンテンツ要素の一覧を前記店頭端末機から受信するステップと、
前記データ再生装置の再生手段に、前記コンテンツ要素の一覧を表示するステップと、
前記再生手段に表示される前記コンテンツ要素の一覧からユーザによりコンテンツ要素が選択され、コンテンツ要素選択情報を生成するステップと、
前記コンテンツ要素選択情報を前記店頭端末機へ送信するステップと、
前記店頭端末機で、前記コンテンツ要素選択情報を前記データ再生装置から受信するステップと、
前記コンテンツ要素選択情報と前記コンテンツ要素からコンテンツを生成編集するステップと、
生成した前記コンテンツを前記データ再生装置に送信するステップと、
前記データ再生装置で、前記コンテンツを前記店頭端末機から受信するステップと、
前記データ再生装置で、取得した前記コンテンツを再生するステップとを有することを特徴とするコンテンツ配信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2010−231771(P2010−231771A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−24233(P2010−24233)
【出願日】平成22年2月5日(2010.2.5)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】