説明

データ変換装置とデータ変換方法と電子装置

【課題】 異なるデータ転送方式の2つの装置間で両装置とのデータ送受信の転送方式を変換して両装置間のデータ送受信を可能にし、一方の装置とのデータ送受信時に通信エラーが発生しても再送できるようにする。
【解決手段】 ホスト装置2とパラレルでデータ送受信するパラレルインタフェース制御部14と、HDD3とシリアルでデータ送受信するシリアルインタフェース制御部16と、パラレルインタフェース制御部14又はシリアルインタフェース制御部16で受信したデータを保持する第1バッファメモリ12と第2バッファメモリ13と、その保持されているホスト装置2から受信したデータをシリアルインタフェース制御部16によってHDD3へ送信させ、上記保持されているHDD3から受信したデータをパラレルインタフェース制御部14によってホスト装置2へ送信させる主制御部10を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、異なるデータ転送方式の装置間でデータの送受信を行うデータ変換装置とデータ変換方法と、そのデータ変換装置を備えたファクシミリ装置、複写機、プリンタ、を含む画像形成装置及び画像処理装置、パーソナルコンピュータを含む情報処理装置を含む電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ハードディスク装置(以下「HDD」ともいう)を接続したデジタル複写機、ファクシミリ、プリンタを含む画像形成装置(例えば、特許文献1参照)があった。
上記HDDのインタフェースはデータをパラレル通信で送受信するパラレル転送方式、例えば、パラレルATA(以下「PATA」と略称する)インタフェースが長い間使用されてきたが、近年、データをシリアル通信で送受信するシリアル転送方式、例えば、シリアルATA(以下「SATA」と略称する)インタフェースに置き換わりつつある。
そこで、例えば、PATAインタフェースしか持たない画像形成装置のマザーボードで新しくSATAインタフェースのHDDを使用したい場合、パラレル転送方式で受信したデータをシリアル転送方式で送信、及びシリアル転送方式で受信したデータをパラレル転送方式で送信するためのデータ変換装置であるPATASATA変換装置(「PATASATA変換チップ」ともいう)が必要になる。
【0003】
図6に示すように、従来のPATASATA変換装置40は、PATAインタフェースを持つマザーボード41とパラレル通信ケーブル43を介して、シリアルATAインタフェースを持つHDD42とシリアル通信ケーブル44を介してそれぞれ接続し、PATAとSATA間のインタフェース信号を変換する機能を持つ。
ところで、SATAインタフェースはシリアル高速転送を行うインタフェースであるので、インタフェース上の通信エラー(以下「シリアル通信エラー」ともいう)の発生が避けられない。
SATAの規格ではビットエラーレートは10のマイナス12乗であり、SATAインタフェースが1.5Gbpsで転送を行うことを考えると、データ転送中は約11分に1回の割合でシリアル通信エラーを発生することになる。
PATASATA変換装置は、SATAインタフェース上でシリアル通信エラーを検出した場合、コマンド終了時にステータスとしてマザーボード側に伝える。
【0004】
図7は、図6に示した従来のPATASATA変換装置40とマザーボード41とHDD42とからなるシステムにおけるシリアル通信エラー検出からの処理を示すフローチャート図である。
ステップ(図中「S」で示す)21で、PATASATA変換装置が、マザーボードのCPUからパラレル転送方式で送信されたコマンドに基づいて、マザーボードから同じくパラレル転送方式で送信されたデータをシリアル転送方式でHDDへ転送中に、SATAインタフェース上でシリアル通信エラーが発生すると、ステップ22でHDDがシリアル通信エラーを検知して、ステップ23で、HDDはコマンド終了後、PATASATA変換装置にSATAインタフェースを介してシリアル通信エラーを示すステータスを通知する。
【0005】
ステップ24で、PATASATA変換装置はそのステータスを受けてPATAインタフェースを介してマザーボードへシリアル通信エラーを示すステータスを通知し、ステップ25で、マザーボード上のCPUが、シリアル通信エラーを示すステータスに基づいてPATASATA変換装置へコマンドを再送信し、この処理を終了する。
【特許文献1】特開2004−280709号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来のデータ変換装置では、マザーボード上のCPUがコマンドを含むデータの再送を行わないようなソフトウェアが組み込まれている場合、データ変換装置からシリアル通信エラーの発生を示す通知があってもデータを再送しないため、HDDに記憶すべきデータが正常に記憶されずに損失したり、HDDから正常なデータを受け取れなくなる不具合が発生するという問題があった。
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、異なるデータ転送方式の2つの装置間で両装置とのデータ送受信の転送方式を変換して両装置間のデータ送受信を可能にし、一方の装置とのデータ送受信時に通信エラーが発生しても再送できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は上記の目的を達成するため、次のデータ変換装置とデータ変換方法と電子装置を提供する。
(1)外部に接続した第1の装置と第1のデータ転送方式によってデータを送受信する第1の送受信手段と、外部に接続した第2の装置と上記第1のデータ転送方式とは異なる方式の第2のデータ転送方式によってデータを送受信する第2の送受信手段と、上記第1の送受信手段又は上記第2の送受信手段によって受信したデータを保持する保持手段と、上記保持手段に保持されている上記第1の送受信手段によって受信したデータを上記第2の送受信手段によって上記第2の装置へ送信させ、上記保持手段に保持されている上記第2の送受信手段によって受信したデータを上記第1の送受信手段によって上記第1の装置へ送信させる制御手段を備えたデータ変換装置。
【0008】
(2)上記のようなデータ変換装置において、上記保持手段に上記第2の送受信手段によって受信したデータが正常に受信して保持された後に上記第1の送受信手段によって上記第1の装置へ送信を開始させる手段を設けたデータ変換装置。
(3)上記のようなデータ変換装置において、上記第2の装置へ送信したデータについて上記第2の装置から通信エラーの通知を受けたとき、上記保持手段に保持されている上記第1の送受信手段によって受信したデータを上記第2の送受信手段によって上記第2の装置へ再送信させる手段を設けたデータ変換装置。
【0009】
(4)上記のようなデータ変換装置において、上記保持手段は、所定のデータ量毎の複数の保持領域からなり、上記第1の送受信手段によって上記第1の装置から上記各保持領域にそれぞれ格納できるデータ量で複数に分割されたデータを受信すると、その受信した各データを上記各保持領域にそれぞれ振り分けて保持させる手段と、上記第2の装置にデータを上記各保持領域にそれぞれ格納できるデータ量で複数に分割して送信するように要求する手段と、その手段による要求に対して上記第2の送受信手段によって上記第2の装置から上記各保持領域にそれぞれ格納できるデータ量で複数に分割されたデータを受信すると、その受信した各データを上記各保持領域にそれぞれ振り分けて保持させる手段を設けたデータ変換装置。
【0010】
(5)上記のようなデータ変換装置において、上記第2の装置へ送信したデータについて上記第2の装置から通信エラーの通知を受けたとき、上記保持手段の各保持領域に保持されているデータの内で通信エラーの通知を受けたデータを上記第2の送受信手段によって上記第2の装置へ再送信させる手段を設けたデータ変換装置。
(6)上記のようなデータ変換装置において、上記再送信を予め設定した回数繰り返させる手段を設けたデータ変換装置。
(7)上記のようなデータ変換装置において、上記第2の送受信手段によって上記第2の装置から受信したデータについて通信エラーを検知したとき、上記第2の装置に上記通信エラーを検知したデータの再送信を要求する手段を設けたデータ変換装置。
(8)上記のようなデータ変換装置において、上記再送信の要求を予め設定した回数繰り返させる手段を設けたデータ変換装置。
(9)上記のようなデータ変換装置において、上記第1のデータ転送方式はパラレル転送方式であり、上記第2のデータ転送方式はシリアル転送方式であるデータ変換装置。
(10)上記のようなデータ変換装置において、上記第1の装置がホスト装置であるデータ変換装置。
(11)上記のようなデータ変換装置を備えた電子装置。
【0011】
(12)外部に接続した第1の装置と第1のデータ転送方式によってデータを送受信する第1の送受信工程と、外部に接続した第2の装置と上記第1のデータ転送方式とは異なる方式の第2のデータ転送方式によってデータを送受信する第2の送受信工程と、上記第1の送受信工程又は上記第2の送受信工程によって受信したデータを保持する保持工程と、上記保持工程によって保持された上記第1の送受信工程で受信したデータを上記第2の送受信工程によって上記第2の装置へ送信させ、上記保持工程によって保持された上記第2の送受信工程で受信したデータを上記第1の送受信工程によって上記第1の装置へ送信させる制御工程とからなるデータ変換方法。
【0012】
(13)上記のようなデータ変換方法において、上記保持工程によって上記第2の送受信工程で受信したデータが正常に受信して保持された後に上記第1の送受信工程によって上記第1の装置へ送信を開始させる工程を設けたデータ変換方法。
(14)上記のようなデータ変換方法において、上記第2の装置へ送信したデータについて上記第2の装置から通信エラーの通知を受けたとき、上記保持工程によって保持されている上記第1の送受信工程によって受信したデータを上記第2の送受信工程によって上記第2の装置へ再送信させる工程を設けたデータ変換方法。
【0013】
(15)上記のようなデータ変換方法において、上記第1の送受信工程によって上記第1の装置から上記各保持領域にそれぞれ格納できるデータ量で複数に分割されたデータを受信すると、その受信した各データを所定のデータ量毎の複数の保持領域にそれぞれ振り分けて保持させる工程と、上記第2の装置にデータを上記各保持領域にそれぞれ格納できるデータ量で複数に分割して送信するように要求する工程と、その工程による要求に対して上記第2の送受信工程によって上記第2の装置から上記各保持領域にそれぞれ格納できるデータ量で複数に分割されたデータを受信すると、その受信した各データを上記各保持領域にそれぞれ振り分けて保持させる工程を設けたデータ変換方法。
【0014】
(16)上記のようなデータ変換方法において、上記第2の装置へ送信したデータについて上記第2の装置から通信エラーの通知を受けたとき、上記各保持領域に保持されているデータの内で通信エラーの通知を受けたデータを上記第2の送受信工程によって上記第2の装置へ再送信させる工程を設けたデータ変換方法。
(17)上記のようなデータ変換方法において、上記再送信を予め設定した回数繰り返させる工程を設けたデータ変換方法。
(18)上記のようなデータ変換方法において、上記第2の送受信工程によって上記第2の装置から受信したデータについて通信エラーを検知したとき、上記第2の装置に上記通信エラーを検知したデータの再送信を要求する工程を設けたデータ変換方法。
(19)上記のようなデータ変換方法において、上記再送信の要求を予め設定した回数繰り返させる工程を設けたデータ変換方法。
(20)上記のようなデータ変換方法において、上記第1のデータ転送方式はパラレル転送方式であり、上記第2のデータ転送方式はシリアル転送方式であるデータ変換方法。
(21)上記のようなデータ変換方法において、上記第1の装置がホスト装置であるデータ変換方法。
【発明の効果】
【0015】
この発明によるデータ変換装置とデータ変換方法と電子装置は、異なるデータ転送方式の2つの装置間で両装置とのデータ送受信の転送方式を変換して両装置間のデータ送受信を可能にし、一方の装置とのデータ送受信時に通信エラーが発生しても内部にデータを保持しているので再送することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
〔実施例〕
図1は、この発明の一実施例であるデータ変換システムの機能構成を示すブロック図である。
このデータ変換システムは、例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置、複合機、パーソナルコンピュータを含む画像処理装置、画像形成装置、情報処理装置、電子装置に適用可能であり、全体のシステム構成として、パラレル−シリアル変換部1、ホスト装置2、ハードディスク装置(HDD)3からなり、パラレル−シリアル変換部1は、外部に接続した第1の装置であるホスト装置2とパラレル通信線4で接続されており、同じく外部に接続した第2の装置であるHDD3とシリアル通信線5で接続されている。
【0017】
パラレル−シリアル変換部1の内部は、パラレル通信線4を接続するパラレルインタフェース部15と、ホスト装置2と第1のデータ転送方式のパラレル転送(パラレル通信)方式によってデータを送受信する第1の送受信手段であるパラレルインタフェース制御部14と、シリアル通信線5を接続するシリアルインタフェース部17と、HDD3と上記第1のデータ転送方式とは異なる方式の第2のデータ転送方式のシリアル転送(シリアル通信)方式によってデータを送受信する第2の送受信手段であるシリアルインタフェース制御部16を備えている。
【0018】
また、パラレルインタフェース制御部14の制御によってホスト装置2から受信したデータと、シリアルインタフェース制御部16の制御によってHDD3から受信したデータを保持する保持手段である第1バッファメモリ12と第2バッファメモリ13を備えている。
【0019】
この第1バッファメモリ12と第2バッファメモリ13は、後述するようにシリアルインタフェース側でシリアル通信エラーが発生した場合、ホスト装置2からデータ(コマンドを含む)の再送を行わなくて済むように再送用のデータを保持するメモリの役割を果たす。
この第1バッファメモリ12と第2バッファメモリ13は、それぞれ128セクタ分の容量を備えており、その各容量を合計すると、HDD3が1回のコマンドでリードライトできるデータ量の最大値256セクタ分の容量に相当する。そして、この第1バッファメモリ12と第2バッファメモリ13により、256セクタ分のデータを128セクタ毎に分割して送受信することができる。
さらに、上記第1バッファメモリ12と上記第2バッファメモリ13へのデータの振り分けを制御するメモリ制御部11も備えている。
【0020】
また、CPU,ROM及びRAMからなるマイクロコンピュータによって実現され、このパラレル−シリアル変換部1の全体の制御を司り、上記第1バッファメモリ12又は第2バッファメモリ13に保持されているホスト装置2から受信したデータをHDD3へ送信させ、HDD3から受信したデータをホスト装置2へ送信させる制御手段である主制御部10を備えている。
さらに、上記シリアルインタフェース制御部16の内部には、図示を省略した外部のCPU(例えば、ホスト装置2の主制御部20)により、所定の設定値をリードライト可能なレジスタ18を備えており、後述する制御処理によって、HDD3とのデータ送受信において、シリアル通信エラーが発生したときの再送時の再送回数を設定することができ、その設定回数再送を繰り返す。
【0021】
一方、ホスト装置2は、各種の画像形成装置やパーソナルコンピュータを含む情報処理装置、電子装置であり、CPU,ROM及びRAMからなるマイクロコンピュータによって実現され、この装置全体の制御を司り、HDD3へデータの記憶の要求(ライトコマンド)とその記憶させるデータの送信と、HDD3に対する所定のデータの読み出し要求(リードコマンド)とその要求に対して送信されたデータの受信を含む各種の処理を行う主制御部20と、上記送信及び受信するデータ(コマンドを含む)を蓄積する記憶部であるデータ蓄積部21と、パラレル−シリアル変換部1との間のデータのやり取りをパラレル転送方式で行う制御をするパラレルインタフェース制御部22と、パラレル−シリアル変換部1とのパラレル通信線4を接続するパラレルインタフェース部23を備えている。
【0022】
HDD3は、大容量の記憶装置であり、文書や画像のデータを含む各種のデータを記憶して読み出し可能に蓄積する記憶部30と、パラレル−シリアル変換部1との間のデータのやり取りをシリアル転送方式で行う制御と、シリアル通信エラーの検知に係る各種の処理を含む各種の制御処理を行うシリアルインタフェース制御部31と、パラレル−シリアル変換部1とのシリアル通信線5を接続するシリアルインタフェース部32を備えている。
【0023】
このデータ変換システムにおける基本的なデータ送受信の処理は、パラレル−シリアル変換部1は、ホスト装置2との間でパラレルインタフェース制御部14によってパラレル通信でデータを受信し、その受信したデータを一時的に第1バッファメモリ12又は第2バッファメモリ13に蓄積して保持し、その保持したデータをシリアルインタフェース制御部16によってシリアル通信でHDD3へ送信する。
ここで、シリアルインタフェース上では高速なレートでの転送が行われるため、10のマイナス12乗のエラーレート以下でエラーが発生することが規格で許容されている。
【0024】
次に、このデータ変換システムにおけるデータ転送手順について説明する。
以下の説明では、パラレル−シリアル変換部1での、第1バッファメモリ12及び第2バッファメモリ13の使用方法と、データ転送コマンドの変換方法と、コマンド,データの再送方法とに着目して説明しており、内部の構成と処理を一部省略して説明する。
【0025】
「ケース1:ホスト装置2がHDD3から1リードコマンドで129セクタ以上256セクタ以下のデータをリードする場合」
(手順1)
ホスト装置2の主制御部20が、HDD3に記憶されているN(128<N≦256の整数)セクタの所定のデータを読み出す要求のリード(READ)コマンドを発行し、パラレル−シリアル変換部1へパラレル転送方式で送信する。
パラレル−シリアル変換部1は、ホスト装置2からリードコマンドを受信すると、主制御部10に送る。
【0026】
(手順2)
パラレル−シリアル変換部1の主制御部10は、リードコマンドの示すNセクタのうち、前半128セクタ分をリードする要求の第1リードコマンドをシリアルインタフェース制御部16に発行させる指示を送る。
シリアルインタフェース制御部16は、主制御部10からの指示に基づいて上記第1リードコマンドを発行し、HDD3へ上記第1リードコマンドをシリアル転送方式で送信する。
【0027】
第1リードコマンド発行後、シリアルインタフェース制御部16がシリアル通信エラーを検知すると、シリアルインタフェース制御部16はレジスタ18に予め設定されたリトライ上限回数まで第1リードコマンドの再送信を行う。
上記再送でレジスタ設定値のリトライ上限回数までリトライしても成功しなかった場合、そこで転送を終了して主制御部10へその旨を報告し、主制御部10は、ホスト装置2にエラーステータスを返す。
エラーステータスを返すということは、このときのステータスのエラーを示すビットに1が立っていることである。
【0028】
ここで、パラレル−シリアル変換部1からHDD3へのコマンド送信時のシリアル通信エラー検知処理について説明する。
図2に示すように、ステップ(図中「S」で示す)1で第1リードコマンドの発行後にシリアル通信エラーが発生し、ステップ2でHDDのシリアルインタフェース制御部が、パラレル−シリアル変換部からのデータ受信時にシリアル通信エラーを検知すると、ステップ3でHDDのシリアルインタフェース制御部がパラレル−シリアル変換部へエラー通知としてエラー信号(シリアルの制御コード)を送信し、ステップ4でパラレル−シリアル変換部のパラレルシリアル制御部がエラー信号を受信すると、シリアル通信エラーを検知する。
【0029】
(手順3)
パラレル−シリアル変換部1のシリアルインタフェース制御部16が、第1リードコマンドの発行に成功後、主制御部10はメモリ制御部11に指示を送り、メモリ制御部11は第1バッファメモリ12へのデータの蓄積に切り換え、シリアルインタフェース制御部16は、第1リードコマンドに基づいてHDD3から送信される128セクタ分のリード(READ)データをシリアル転送方式で受信すると、第1バッファメモリ12に送ってストアする。
【0030】
リードデータの受信中に、シリアルインタフェース制御部16がシリアル通信エラーを検知すると、シリアルインタフェース制御部16はレジスタ18に予め設定されたリトライ上限回数まで手順2から処理をやり直す。すなわち、HDD3にシリアル通信エラーが検知されたデータの再送信を要求する。
上記再送でレジスタ設定値のリトライ上限回数までリトライしても成功しなかった場合、そこで転送を終了して主制御部10へその旨を報告し、主制御部10は、ホスト装置2にエラーステータスを返す。
【0031】
ここで、HDD3からパラレル−シリアル変換部1へのデータ送信時のシリアル通信エラー検知処理について説明する。
図3に示すように、ステップ(図中「S」で示す)11で第1リードコマンドに基づくデータ送信後にシリアル通信エラーが発生し、ステップ12でパラレル−シリアル変換部のシリアルインタフェース制御部が、HDDからのデータ受信時にシリアル通信エラーを検知すると、ステップ13でパラレル−シリアル変換部のシリアルインタフェース制御部が、HDDのシリアルインタフェース制御部へエラー信号(シリアルの制御コード)を送信し、HDDのシリアルインタフェース制御部がエラー信号を受信すると、シリアル通信エラーを検知する。HDDは、シリアル通信エラーを検知すると、パラレル−シリアル変換部からの次のコマンド待ちをする。
【0032】
(手順4)
第1バッファメモリ12にデータをストア後、主制御部10が残りのN−128セクタ分のデータの読み出しを要求する第2リードコマンドをシリアルインタフェース制御部16に発行させる指示を送る。
シリアルインタフェース制御部16は、主制御部10からの指示に基づいて上記第2リードコマンドを発行し、HDD3へ上記第2リードコマンドをシリアル転送方式で送信する。
【0033】
第2リードコマンド発行後、シリアルインタフェース制御部16がシリアル通信エラーを検知すると、シリアルインタフェース制御部16はレジスタ18に予め設定されたリトライ上限回数まで第2リードコマンドの再送信を行う。
上記再送でレジスタ設定値のリトライ上限回数までリトライしても成功しなかった場合、そこで転送を終了して主制御部10へその旨を報告し、主制御部10は、ホスト装置2にエラーステータスを返す。
【0034】
(手順5)
パラレル−シリアル変換部1のシリアルインタフェース制御部16が、第2リードコマンドの発行に成功後、主制御部10はメモリ制御部11に指示を送り、メモリ制御部11は第2バッファメモリ13へのデータの蓄積に切り換え、シリアルインタフェース制御部16は、第2リードコマンドに基づいてHDD3から送信されるN−128セクタ分のリードデータをシリアル転送方式で受信すると、第2バッファメモリ13に送ってストアする。
【0035】
リードデータの受信中に、シリアルインタフェース制御部16がシリアル通信エラーを検知すると、シリアルインタフェース制御部16はレジスタ18に予め設定されたリトライ上限回数まで手順4から処理をやり直す。すなわち、HDD3にシリアル通信エラーが検知されたデータの再送信を要求する。
上記再送でレジスタ設定値のリトライ上限回数までリトライしても成功しなかった場合、そこで転送を終了して主制御部10へその旨を報告し、主制御部10は、ホスト装置2にエラーステータスを返す。
【0036】
(手順6)
上記1〜5の手順が終了し、発行したコマンド分のデータが全て正常に受信されて第1バッファメモリ12と第2バッファメモリ13に蓄えられて保持された後、主制御部10からの指示により、パラレルインタフェース制御部14が第1バッファメモリ12と第2バッファメモリ13の順で蓄えられたデータをパラレル転送方式でホスト装置2へ送信する。
そして、パラレル−シリアル変換部1の主制御部10は、コマンドの実行終了を割り込み信号線でホスト装置2に通知する。
ホスト装置2は、割り込み信号が発行されたことを検知し、コマンドの終了結果としてステータスをパラレル−シリアル変換部1から受信する。
このようにして、1リードコマンド毎に上述の処理を繰り返す。
【0037】
上記の処理でデータ送信を行うことによる効果を次に列挙する。
(1)パラレル−シリアル変換部1で自動的に再送を行うので、ホスト装置2側はシリアル通信エラーで再送を行う必要がなくなり、シリアル通信エラーで再送を行う処理に対応したソフトウェアでなくても不具合が発生しないでデータ転送を完了することができる。
(2)バッファメモリを128セクタ毎に2つに分割して使用し、コマンドを2回に分けて発行するので129セクタ以降でエラーが発生した場合、N−128分の再送を行えば良くなり、分割しない場合はNセクタ分の再送になるので、分割した方が再送にかかる時間を短くすることができる。
(3)レジスタの設定で再送のリトライ回数を設定できるため、システムに必要なデータ転送速度に合わせてリトライ回数を設定することができる。
【0038】
「ケース2:ホスト装置2がHDD3から1リードコマンドで128セクタ以下のデータをリードする場合」
(手順1)
ホスト装置2の主制御部20が、HDD3に記憶されているN(≦128の整数)セクタの所定のデータを読み出す要求のリードコマンドを発行し、パラレル−シリアル変換部1へパラレル転送方式で送信する。
パラレル−シリアル変換部1は、ホスト装置2からリードコマンドを受信すると、主制御部10に送る。
【0039】
(手順2)
パラレル−シリアル変換部1の主制御部10は、上記Nセクタ分のリードコマンドをシリアルインタフェース制御部16に発行させる指示を送る。
シリアルインタフェース制御部16は、主制御部10からの指示に基づいて上記リードコマンドを発行し、HDD3へ上記リードコマンドをシリアル転送方式で送信する。
リードコマンド発行後、シリアルインタフェース制御部16がシリアル通信エラーを検知すると、シリアルインタフェース制御部16はレジスタ18に予め設定されたリトライ上限回数までリードコマンドの再送信を行う。
【0040】
上記再送でレジスタ設定値のリトライ上限回数までリトライしても成功しなかった場合、そこで転送を終了して主制御部10へその旨を報告し、主制御部10は、ホスト装置2にエラーステータスを返す。
エラーステータスを返すということは、このときのステータスのエラーを示すビットに1が立っていることである。
【0041】
ここで、パラレル−シリアル変換部1からHDD3へのコマンド送信時のシリアル通信エラー検知処理については、図2に示したように、ステップ1でリードコマンドの発行後にシリアル通信エラーが発生し、ステップ2でHDDのシリアルインタフェース制御部が、パラレル−シリアル変換部からのデータ受信時にシリアル通信エラーを検知すると、ステップ3でHDDのシリアルインタフェース制御部がパラレル−シリアル変換部へエラー通知としてエラー信号を送信し、ステップ4でパラレル−シリアル変換部のシリアルインタフェース制御部がエラー信号を受信すると、シリアル通信エラーを検知する。
【0042】
(手順3)
パラレル−シリアル変換部1のシリアルインタフェース制御部16が、コマンドの発行に成功後、主制御部10はメモリ制御部11に指示を送り、メモリ制御部11は第1バッファメモリ12へのデータの蓄積に切り換え、シリアルインタフェース制御部16は、リードコマンドに基づいてHDD3から送信されるリードデータを受信すると、第1バッファメモリ12に送ってストアする。
【0043】
リードデータの受信中に、シリアルインタフェース制御部16がシリアル通信エラーを検知すると、シリアルインタフェース制御部16はレジスタ18に予め設定されたリトライ上限回数まで手順2から処理をやり直す。すなわち、HDD3にシリアル通信エラーが検知されたデータの再送信を要求する。
上記再送でレジスタ設定値のリトライ上限回数までリトライしても成功しなかった場合、そこで転送を終了して主制御部10へその旨を報告し、主制御部10は、ホスト装置2にエラーステータスを返す。
【0044】
ここで、HDD3からパラレル−シリアル変換部1へのデータ送信時のシリアル通信エラー検知処理については、図3に示したように、ステップ11でリードコマンドに基づくデータ送信後にシリアル通信エラーが発生し、ステップ12でパラレル−シリアル変換部のシリアルインタフェース制御部が、HDDからのデータ受信時にシリアル通信エラーを検知すると、ステップ13でパラレル−シリアル変換部のシリアルインタフェース制御部が、HDDのシリアルインタフェース制御部へエラー信号(シリアルの制御コード)をエラー通知として送信し、HDDのシリアルインタフェース制御部がエラー信号を受信すると、シリアル通信エラーを検知する。HDDは、シリアル通信エラーを検知すると、パラレル−シリアル変換部からの次のコマンド待ちをする。
【0045】
(手順4)
上記1〜3の手順が終了し、発行したコマンド分のデータが全て正常に受信されて第1バッファメモリ12に蓄えられて保持された後、主制御部10からの指示により、パラレルインタフェース制御部14が第1バッファメモリ12に蓄えられたデータをパラレル転送方式でホスト装置2へ送信する。
そして、パラレル−シリアル変換部1の主制御部10は、コマンドの実行終了を割り込み信号線でホスト装置2に通知する。
ホスト装置2は、割り込み信号が発行されたことを検知し、コマンドの終了結果としてステータスをパラレル−シリアル変換部1から受信する。
このようにして、1リードコマンド毎に上述の処理を繰り返す。
【0046】
上記の処理でデータ送信を行うことによる効果を次に列挙する。
(1)パラレル−シリアル変換部1で自動的に再送を行うので、ホスト装置2側はシリアル通信エラーで再送を行う必要がなくなり、シリアル通信エラーで再送を行う処理に対応したソフトウェアでなくても不具合が発生しないでデータ転送を完了することができる。
(2)レジスタの設定でリトライ回数を設定できるため、システムに必要なデータ転送速度に合わせてリトライ回数を設定することができる。
【0047】
「ケース3:ホスト装置2がHDD3に1ライトコマンドで129セクタ以上256セクタ以下のデータをライトする場合」
(手順1)
ホスト装置2の主制御部20が、HDD3へのN(128<N≦256の整数)セクタのデータを書き込む要求のライト(WRITE)コマンドを発行し、パラレル−シリアル変換部1へパラレル転送方式で送信する。
パラレル−シリアル変換部1は、ホスト装置2からライトコマンドを受信すると、主制御部10に送る。
【0048】
(手順2)
パラレル−シリアル変換部1の主制御部10は、ライトコマンドの示すNセクタのうち、前半128セクタ分をライトする要求の第1ライトコマンドをシリアルインタフェース制御部16に発行させる指示を送り、メモリ制御部11へ第1バッファメモリ12にデータを保持するように切り換える指示を送る。メモリ制御部11は、第1バッファメモリ12に切り換える。
シリアルインタフェース制御部16は、主制御部10からの指示に基づいて上記第1ライトコマンドを発行し、HDD3へ上記第1ライトコマンドをシリアル転送方式で送信する。
【0049】
また、この時に並行してホスト装置2はパラレル−シリアル変換部1へパラレル転送方式で128セクタ分のライトデータを送信し、シリアルインタフェース制御部16は、第1バッファメモリ12にその128セクタ分のライトデータを転送して保持する。
第1ライトコマンド発行後、シリアルインタフェース制御部16がシリアル通信エラーを検知すると、シリアルインタフェース制御部16はレジスタ18に予め設定されたリトライ上限回数まで第1ライトコマンドの再送を行う。
上記再送でレジスタ設定値のリトライ上限回数までリトライしても成功しなかった場合、そこで転送を終了して主制御部10へその旨を報告し、主制御部10は、ホスト装置2にエラーステータスを返す。
エラーステータスを返すということは、このときのステータスのエラーを示すビットに1が立っていることである。
【0050】
ここで、パラレル−シリアル変換部1からHDD3へのコマンド送信時のシリアル通信エラー検知処理については、図2に示したように、ステップ1で第1ライトコマンドの発行後にシリアル通信エラーが発生し、ステップ2でHDDのシリアルインタフェース制御部が、パラレル−シリアル変換部からのデータ受信時にシリアル通信エラーを検知すると、ステップ3でHDDのシリアルインタフェース制御部がパラレル−シリアル変換部へエラー通知としてエラー信号(シリアルの制御コード)を送信し、ステップ4でパラレル−シリアル変換部のシリアルインタフェース制御部がエラー信号を受信すると、シリアル通信エラーを検知する。
【0051】
(手順3)
パラレル−シリアル変換部1のシリアルインタフェース制御部16が、第1ライトコマンドの発行に成功後、シリアルインタフェース制御部16は第1バッファメモリ12にストアされた128セクタ分のライトデータを読み出してHDD3へシリアル転送方式で送信する。
このライトデータの送信に成功した場合は手順6に進み、このライトデータの送信中に、シリアルインタフェース制御部16がシリアル通信エラーを検知すると、手順4へ進む。
また、この時に並行してホスト装置2はパラレル−シリアル変換部1へパラレル転送方式で残りのN−128セクタ分のライトデータを送信し、シリアルインタフェース制御部16は、第2バッファメモリ13に残りのN−128セクタ分のライトデータを転送して保持する。
【0052】
(手順4)
パラレル−シリアル変換部1のシリアルインタフェース制御部16は、ライトコマンドの示すNセクタのうち、前半128セクタ分をライトする第1ライトコマンドの再送信を実行し、成功するまでレジスタ18に予め設定されたリトライ上限回数まで再送信を繰り返す。
上記再送でレジスタ設定値のリトライ上限回数までリトライしても成功しなかった場合、そこで転送を終了して主制御部10へその旨を報告し、主制御部10は、ホスト装置2にエラーステータスを返す。
エラーステータスを返すということは、このときのステータスのエラーを示すビットに1が立っていることである。
【0053】
(手順5)
パラレル−シリアル変換部1のシリアルインタフェース制御部16が、コマンド発行に成功後、第1バッファメモリ12にストアされた128セクタ分のライトデータを読み出してHDD3へシリアル転送方式で送信する。HDD3は記憶部30にそのライトデータを書き込む。
このライトデータの送信に成功した場合は手順6へ進むが、ライトデータの送信中に、シリアルインタフェース制御部16がシリアル通信エラーを検知すると、シリアルインタフェース制御部16はレジスタ18に予め設定されたリトライ上限回数まで手順4から処理をやり直す。
【0054】
ここで、パラレル−シリアル変換部1からHDD3へのライトデータ送信時のシリアル通信エラー検知処理については、図2に示したように、ステップ1でライトデータの送信中にシリアル通信エラーが発生し、ステップ2でHDDのシリアルインタフェース制御部が、パラレル−シリアル変換部からのデータ受信時にシリアル通信エラーを検知すると、ステップ3でHDDのシリアルインタフェース制御部がパラレル−シリアル変換部へエラー通知としてエラー信号(シリアルの制御コード)を送信し、ステップ4でパラレル−シリアル変換部のシリアルインタフェース制御部がエラー信号を受信すると、シリアル通信エラーを検知する。
【0055】
(手順6)
第1バッファメモリ12にストアしたライトデータの送信に成功すると、主制御部10が残りのN−128セクタ分のデータの書き込みを要求する第2ライトコマンドをシリアルインタフェース制御部16に発行させる指示を送る。
シリアルインタフェース制御部16は、主制御部10からの指示に基づいて上記第2ライトコマンドを発行し、HDD3へ上記第2ライトコマンドをシリアル転送方式で送信する。
【0056】
第2ライトコマンド発行後、シリアルインタフェース制御部16がシリアル通信エラーを検知すると、シリアルインタフェース制御部16はレジスタ18に予め設定されたリトライ上限回数まで第2ライトコマンドの再送信を行う。
上記再送でレジスタ設定値のリトライ上限回数までリトライしても成功しなかった場合、そこで転送を終了して主制御部10へその旨を報告し、主制御部10は、ホスト装置2にエラーステータスを返す。
【0057】
(手順7)
パラレル−シリアル変換部1のシリアルインタフェース制御部16が、コマンド発行に成功後、第2バッファメモリ13にストアされたN−128セクタ分のライトデータを読み出してHDD3へシリアル転送方式で送信する。HDD3は記憶部30にそのライトデータを書き込む。
このライトデータの送信に成功した場合は、ホスト装置2のライトコマンドは全て正常終了したことになり、主制御部10はホスト装置2へHDD3への書き込みが正常終了を示すステータスを送信する。
ライトデータの送信中に、シリアルインタフェース制御部16がシリアル通信エラーを検知すると、手順8へ進む。
【0058】
(手順8)
パラレル−シリアル変換部1のシリアルインタフェース制御部16は、ライトコマンドの残りのN−128セクタ分をライトする第2ライトコマンドの再送信を実行し、成功するまでレジスタ18に予め設定されたリトライ上限回数まで再送信を繰り返す。
上記再送でレジスタ設定値のリトライ上限回数までリトライしても成功しなかった場合、そこで転送を終了して主制御部10へその旨を報告し、主制御部10は、ホスト装置2にエラーステータスを返す。
エラーステータスを返すということは、このときのステータスのエラーを示すビットに1が立っていることである。
【0059】
(手順9)
パラレル−シリアル変換部1のシリアルインタフェース制御部16が、コマンド発行に成功後、第2バッファメモリ13にストアされたN−128セクタ分のライトデータを読み出してHDD3へシリアル転送方式で送信する。HDD3は記憶部30にそのライトデータを書き込む。
このライトデータの送信に成功した場合は手順10へ進むが、ライトデータの送信中に、シリアルインタフェース制御部16がシリアル通信エラーを検知すると、シリアルインタフェース制御部16はレジスタ18に予め設定されたリトライ上限回数まで手順8から処理をやり直す。
【0060】
そして、パラレル−シリアル変換部1の主制御部10は、コマンドの実行終了を割り込み信号線でホスト装置2に通知する。
ホスト装置2は、割り込み信号が発行されたことを検知し、コマンドの終了結果としてステータスをパラレル−シリアル変換部1から受信する。
このようにして、1ライトコマンド毎に上述の処理を繰り返す。
【0061】
上記の処理でデータ送信を行うことによる効果を次に列挙する。
(1)パラレル−シリアル変換部1で自動的に再送を行うので、ホスト装置2側はシリアル通信エラーで再送を行う必要がなくなり、シリアル通信エラーで再送を行う処理に対応したソフトウェアでなくても不具合が発生しないでデータ転送を完了することができる。
(2)バッファメモリを128セクタ毎に分割して使用し、コマンドを2回に分けて発行するので129セクタ以降でエラーが発生した場合、N−128分の再送を行えば良く、分割しない場合はNセクタ分の再送になるので、分割した方が再送にかかる時間を短くすることができる。
【0062】
(3)256セクタ分のバッファメモリを分割しないで再送用のバッファメモリとして使用する場合は、256セクタ分のデータをバッファメモリに貯めるまでHDDに送信できないが、この実施例ではバッファメモリを128セクタ毎に分割して使用し、コマンドを2回に分けて発行するため、128セクタ分のデータをバッファメモリに貯めてから、HDDへの送信を開始でき、転送速度を早くすることができる。
(4)レジスタの設定でリトライ回数を設定できるため、システムに必要なデータ転送速度に合わせてリトライ回数を設定することができる。
【0063】
「ケース4:ホスト装置2がHDD3に1ライトコマンドで128セクタ以下のデータをライトする場合」
(手順1)
ホスト装置2の主制御部20が、HDD3へのN(≦128)セクタのデータを書き込む要求のライトコマンドを発行し、パラレル−シリアル変換部1へパラレル転送方式で送信する。
パラレル−シリアル変換部1は、ホスト装置2からライトコマンドを受信すると、主制御部10に送る。
【0064】
(手順2)
パラレル−シリアル変換部1の主制御部10は、Nセクタのデータを書き込むライトコマンドをシリアルインタフェース制御部16に発行させる指示を送り、シリアルインタフェース制御部16は、主制御部10からの指示に基づいて上記ライトコマンドを発行し、HDD3へ上記ライトコマンドをシリアル転送方式で送信する。
また、この時に並行してホスト装置2はパラレル−シリアル変換部1へパラレル転送方式で128セクタ以下のライトデータを送信し、シリアルインタフェース制御部16は、第1バッファメモリ12にそのライトデータを転送して保持する。
【0065】
ライトコマンド発行後、シリアルインタフェース制御部16がシリアル通信エラーを検知すると、シリアルインタフェース制御部16はレジスタ18に予め設定されたリトライ上限回数までライトコマンドの再送を行う。
上記再送でレジスタ設定値のリトライ上限回数までリトライしても成功しなかった場合、そこで転送を終了して主制御部10へその旨を報告し、主制御部10は、ホスト装置2にエラーステータスを返す。
エラーステータスを返すということは、このときのステータスのエラーを示すビットに1が立っていることである。
【0066】
ここで、パラレル−シリアル変換部1からHDD3へのコマンド送信時のシリアル通信エラー検知処理については、図2に示したように、ステップ1で第1ライトコマンドの発行後にシリアル通信エラーが発生し、ステップ2でHDDのシリアルインタフェース制御部が、パラレル−シリアル変換部からのデータ受信時にシリアル通信エラーを検知すると、ステップ3でHDDのシリアルインタフェース制御部がパラレル−シリアル変換部へエラー通知としてエラー信号(シリアルの制御コード)を送信し、ステップ4でパラレル−シリアル変換部のシリアルインタフェース制御部がエラー信号を受信すると、シリアル通信エラーを検知する。
【0067】
(手順3)
パラレル−シリアル変換部1のシリアルインタフェース制御部16が、ライトコマンドの発行に成功後、シリアルインタフェース制御部16は第1バッファメモリ12にストアされたライトデータを読み出してHDD3へシリアル転送方式で送信する。
このライトデータの送信に成功した場合は、ホスト装置2のライトコマンドは全て正常終了したことになり、主制御部10はホスト装置2へHDD3への書き込みが正常終了を示すステータスを送信する。
ライトデータの送信中に、シリアルインタフェース制御部16がシリアル通信エラーを検知すると、手順2から繰り返す。
上記再送でレジスタ設定値のリトライ上限回数までリトライしても成功しなかった場合、そこで転送を終了して主制御部10へその旨を報告し、主制御部10は、ホスト装置2にエラーステータスを返す。
【0068】
上記の処理でデータ送信を行うことによる効果を次に列挙する。
(1)パラレル−シリアル変換部1で自動的に再送を行うので、ホスト装置2側はシリアル通信エラーで再送を行う必要がなくなり、シリアル通信エラーで再送を行う処理に対応したソフトウェアでなくても不具合が発生しないでデータ転送を完了することができる。
(2)レジスタの設定でリトライ回数を設定できるため、システムに必要なデータ転送速度に合わせてリトライ回数を設定することができる。
【0069】
上記実施例のデータ変換システムにおいて、パラレル−シリアル変換部1の主制御部10が、ホスト装置2から受信したリードコマンドとライトコマンドの対象とするデータが128セクタ以下のデータか、129以上256以下のデータかを判断し、その判断結果に基づいて上記ケース1〜4の処理を切り換えて実行するようにすると良い。
また、上記実施例では、複数のバッファメモリを設けるようにしたが、1バッファメモリ内の領域を複数に分割して使用するようにすれば、部品点数を少なくして装置製造のコストを低減することができる。
【0070】
このようにして、パラレル−シリアル変換部1で自動的に再送を行うため、ホスト装置2側はシリアル通信エラーで再送を行う必要がなく、シリアル通信エラーで再送を行う処理に対応したソフトウェアでなくても不具合が発生しないでデータ転送を完了することができる。
また、複数のバッファメモリを使用し、コマンドを複数回に分けて発行するので途中のコマンドでエラーが発生した場合、そのコマンドから再送を行えば良い。すなわち、データを分割しない場合は全データの再送になるので、その再送に時間がかかるが、分割することによって再送するデータ量が少なくて済み、再送にかかる時間を短くすることができる。
さらに、レジスタにリトライ回数を設定できるため、システムに必要なデータ転送速度に合わせてリトライ回数を任意に設定することができ、使い勝手を向上させることができる。
【0071】
次に、上記パラレル−シリアル変換部1をディジタル複写機に適用した場合の実施例について説明する。
図4は、ディジタル複写機の構成を示す簡略的なブロック図であり、主要部のみ図示し、その他の公知の各部は図示を省略する。
このディジタル複写機は、スキャナ部101とレーザ記録部102によって画像の形成、用紙への印字を行い、後処理部103によって出力紙揃え、ステープル、パンチ穴の処理を行う。
スキャナ部101は、透明ガラス体の原稿台104、その原稿台104の上面に原稿を給送する自動両面原稿送り装置(「RADF」という)105、原稿台104の上面に載置された原稿の画像を読み取るスキャナユニット106によって構成されている。
【0072】
スキャナ部101において読み取られた画像データは、レーザ記録部102に出力される。
RADF105は、図示を省略した原稿トレイから原稿台104を経由して、同じく図示を省略した排出トレイに至る片面原稿給送路、スキャナユニット106による片面の画像の読み取りが完了した原稿の表裏面を反転して再度原稿台に導く両面原稿給送路を有し、片面、両面の原稿どちらでも対応できる。
スキャナユニット106は、原稿を半導体レーザが発生する光で照射し、レンズ、ミラー等で原稿の反射光を光電変換素子の受光面に結像させる。その光電変換素子は原稿の画像面における反射光を電気信号に変換し、後述する画像処理部204に出力する。
【0073】
レーザ記録部102は、用紙を搬送する用紙搬送部107、レーザ書込ユニット108及び電子写真プロセス部(画像形成部)109を備えている。
用紙搬送部107は、用紙の両面に画像を形成する両面複写モード時、定着ローラを通過した用紙を表裏面を反転して再度電子写真プロセス部109に導く副搬送路を備えている。
レーザ書込ユニット108は、画像処理部204から供給される画像データに基づいてレーザ光を照射する半導体レーザ、その半導体レーザから照射された光をミラーやレンズを通して電子写真プロセス部109の感光体ドラムの表面に配光する。
【0074】
感光ドラム表面は静電潜像が形成され、現像装置からトナーが供給されることにより、トナー画像に顕在化される。
このトナー画像は用紙搬送部107から導かれた用紙上に転写され、その後、定着ローラにより、加熱及び加圧を受け、トナー画像が溶融して用紙の表面に定着する。
このようにして、用紙に画像の書き込みが終了した後、後処理部103において一部分の出力用紙が揃えられ、ステープル、パンチ穴の処理が行われ、トレーに排出される。
【0075】
図5は、図4に示すディジタル複写機の制御部の構成を示すブロック図である。
上記ディジタル複写機の制御部は、画像処理ボード201に搭載されたCPU202により、ユニット毎に配置されたボードに搭載されたCPUを介して各ユニットを構成する機器を統括して制御する。RAM203はCPU202の作業領域としても使用される。
すなわち、ディジタル複写機の制御部は、このディジタル複写機の上面に設けられたLCD220と操作キー221を含む操作パネル222を管理するオペレーションパネルボード225(CPU223は作業領域であるRAM224を用いて操作パネル222の制御を行う)、このディジタル複写機内のプロセス部215、読取スキャナ部216、両面ユニット217を含む各機器を管理するマシンコントロールボード228(CPU227は作業領域であるRAM226を用いて各機器を管理する制御を行う)、光電変換素子を周辺部品と共に搭載したCCDボード210、画像データに対して各種の画像処理を施すCPUを周辺部品と共に搭載した画像処理ボード201によって構成されている。
【0076】
次に、このディジタル複写機におけるコピーモードの画像データの処理について説明する。
RADF105(CPU218はRADF105の動作を制御する)を介して原稿台に給送された原稿の画像がスキャナユニット106で順次読みとられる。
スキャナユニット106内のCCDボード210上のCCD213がCCD制御部212で駆動され、その出力信号はアナログ回路214でゲイン調整が行われ、A/D変換部211から8ビットの画像データとして画像処理ボード201に送られる。
画像処理部204において所定の画像処理が施された後、画像蓄積制御部205により、1度メモリ206に蓄えられる。
【0077】
メモリ206に蓄えられた画像は次にHDD208に格納される。
これらの処理がRADF105にセットされた全ての原稿について実行される。
画像の読み取り終了後、HDD208に格納された複数枚の画像データは画像蓄積制御部205により、ページ順に読み出す処理が設定部数回だけ繰り返して実行され、画像処理部204において所定の画像処理後、レーザコントロール部207を介してレーザ書込部209に供給され、用紙に画像の書き込みが終了した後、後処理部103(CPU219は後処理部103の動作を制御する)において一部分の出力用紙が揃えられ、ステープル、パンチ穴の処理が行われ、トレーに排出される。
従って各原稿の画像を複数部ずつ画像形成する場合にも各原稿の画像についての読み取り動作を1回のみ行うだけでよい。
【0078】
このディジタル複写機において、画像蓄積制御部205とHDD208との間に上記パラレル−シリアル変換部1を設けるようにすれば、例えば、HDD208がシリアルATA規格のデータ転送を行う機器であり、画像蓄積制御部205がパラレルATA規格のデータ転送を行う場合、ディジタル複写機とHDD208との間でデータのやり取りができるようになり、尚かつ、HDD208との間のデータ転送時にシリアル通信エラーが発生しても、上記パラレル−シリアル変換部1が自動的に再送を行うことにより、画像処理ボード201側がHDD208のステータスエラーを検知した時にソフトウェアで再送を行わないシステムでも、データ損失等の不具合を発生させないで済む。
【産業上の利用可能性】
【0079】
この発明によるデータ変換装置とデータ変換方法と電子装置は、異なるデータ転送方式の装置間でデータの送受信を行う画像処理装置、画像形成装置、パーソナルコンピュータを含む機器全般に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】この発明の一実施例であるデータ変換システムの機能構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すパラレル−シリアル変換部からHDDへのコマンド及びデータ送信時のシリアル通信エラー検知処理を示すフローチャート図である。
【図3】図1に示すHDDからパラレル−シリアル変換部へのデータ送信時のシリアル通信エラー検知処理を示すフローチャート図である。
【0081】
【図4】ディジタル複写機の構成を示す簡略的なブロック図である。
【図5】図4に示すディジタル複写機の制御部の構成を示すブロック図である。
【図6】従来のPATASATA変換装置を用いたシステム構成を示すブロック図である。
【図7】図6に示すシステムにおけるシリアル通信エラー検出からの処理を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
【0082】
1:パラレル−シリアル変換部 2:ホスト装置 3,208:HDD 4:パラレル通信線 5:シリアル通信線 10,20:主制御部 11:メモリ制御部 12:第1バッファメモリ 13:第2バッファメモリ 14,22:パラレルインタフェース制御部 15,23:パラレルインタフェース部 16,31:シリアルインタフェース制御部 17,32:シリアルインタフェース部 18:レジスタ 21:データ蓄積部 30:記憶部 101:スキャナ部 102:レーザ記録部 103:後処理部 104:原稿台 105:RADF 106:スキャナユニット 107:用紙搬送部 108:レーザ書込ユニット 109:電子写真プロセス部 201:画像処理ボード 202,218,219,223,227:CPU 203,224,226:RAM 204:画像処理部 205:画像蓄積制御部 206:メモリ 207:レーザコントロール部 209:レーザ書込部 210:CCDボード 211:A/D変換部 212:CCD制御部 214:アナログ回路 215:プロセス部 216:読取スキャナ部 217:両面ユニット 220:LCD 221:操作キー 222:操作パネル 225:オペレーションパネルボード 228:マシンコントロールボード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部に接続した第1の装置と第1のデータ転送方式によってデータを送受信する第1の送受信手段と、
外部に接続した第2の装置と前記第1のデータ転送方式とは異なる方式の第2のデータ転送方式によってデータを送受信する第2の送受信手段と、
前記第1の送受信手段又は前記第2の送受信手段によって受信したデータを保持する保持手段と、
前記保持手段に保持されている前記第1の送受信手段によって受信したデータを前記第2の送受信手段によって前記第2の装置へ送信させ、前記保持手段に保持されている前記第2の送受信手段によって受信したデータを前記第1の送受信手段によって前記第1の装置へ送信させる制御手段とを備えたことを特徴とするデータ変換装置。
【請求項2】
前記保持手段に前記第2の送受信手段によって受信したデータが正常に受信して保持された後に前記第1の送受信手段によって前記第1の装置へ送信を開始させる手段を設けたことを特徴とする請求項1記載のデータ変換装置。
【請求項3】
前記第2の装置へ送信したデータについて前記第2の装置から通信エラーの通知を受けたとき、前記保持手段に保持されている前記第1の送受信手段によって受信したデータを前記第2の送受信手段によって前記第2の装置へ再送信させる手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のデータ変換装置。
【請求項4】
前記保持手段は、所定のデータ量毎の複数の保持領域からなり、前記第1の送受信手段によって前記第1の装置から前記各保持領域にそれぞれ格納できるデータ量で複数に分割されたデータを受信すると、該受信した各データを前記各保持領域にそれぞれ振り分けて保持させる手段と、前記第2の装置にデータを前記各保持領域にそれぞれ格納できるデータ量で複数に分割して送信するように要求する手段と、該手段による要求に対して前記第2の送受信手段によって前記第2の装置から前記各保持領域にそれぞれ格納できるデータ量で複数に分割されたデータを受信すると、該受信した各データを前記各保持領域にそれぞれ振り分けて保持させる手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載のデータ変換装置。
【請求項5】
前記第2の装置へ送信したデータについて前記第2の装置から通信エラーの通知を受けたとき、前記保持手段の各保持領域に保持されているデータの内で通信エラーの通知を受けたデータを前記第2の送受信手段によって前記第2の装置へ再送信させる手段を設けたことを特徴とする請求項4記載のデータ変換装置。
【請求項6】
前記再送信を予め設定した回数繰り返させる手段を設けたことを特徴とする請求項3又は5記載のデータ変換装置。
【請求項7】
前記第2の送受信手段によって前記第2の装置から受信したデータについて通信エラーを検知したとき、前記第2の装置に前記通信エラーを検知したデータの再送信を要求する手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のデータ変換装置。
【請求項8】
前記再送信の要求を予め設定した回数繰り返させる手段を設けたことを特徴とする請求項7記載のデータ変換装置。
【請求項9】
前記第1のデータ転送方式はパラレル転送方式であり、前記第2のデータ転送方式はシリアル転送方式であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載のデータ変換装置。
【請求項10】
前記第1の装置はホスト装置であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載のデータ変換装置。
【請求項11】
請求項1乃至10のいずれか一項に記載したデータ変換装置を備えたことを特徴とする電子装置。
【請求項12】
外部に接続した第1の装置と第1のデータ転送方式によってデータを送受信する第1の送受信工程と、
外部に接続した第2の装置と前記第1のデータ転送方式とは異なる方式の第2のデータ転送方式によってデータを送受信する第2の送受信工程と、
前記第1の送受信工程又は前記第2の送受信工程によって受信したデータを保持する保持工程と、
前記保持工程によって保持された前記第1の送受信工程で受信したデータを前記第2の送受信工程によって前記第2の装置へ送信させ、前記保持工程によって保持された前記第2の送受信工程で受信したデータを前記第1の送受信工程によって前記第1の装置へ送信させる制御工程とからなることを特徴とするデータ変換方法。
【請求項13】
前記保持工程によって前記第2の送受信工程で受信したデータが正常に受信して保持された後に前記第1の送受信工程によって前記第1の装置へ送信を開始させる工程を設けたことを特徴とする請求項12記載のデータ変換方法。
【請求項14】
前記第2の装置へ送信したデータについて前記第2の装置から通信エラーの通知を受けたとき、前記保持工程によって保持されている前記第1の送受信工程によって受信したデータを前記第2の送受信工程によって前記第2の装置へ再送信させる工程を設けたことを特徴とする請求項12又は13記載のデータ変換方法。
【請求項15】
前記第1の送受信工程によって前記第1の装置から前記各保持領域にそれぞれ格納できるデータ量で複数に分割されたデータを受信すると、該受信した各データを所定のデータ量毎の複数の保持領域にそれぞれ振り分けて保持させる工程と、前記第2の装置にデータを前記各保持領域にそれぞれ格納できるデータ量で複数に分割して送信するように要求する工程と、該工程による要求に対して前記第2の送受信工程によって前記第2の装置から前記各保持領域にそれぞれ格納できるデータ量で複数に分割されたデータを受信すると、該受信した各データを前記各保持領域にそれぞれ振り分けて保持させる工程とを設けたことを特徴とする請求項12記載のデータ変換方法。
【請求項16】
前記第2の装置へ送信したデータについて前記第2の装置から通信エラーの通知を受けたとき、前記各保持領域に保持されているデータの内で通信エラーの通知を受けたデータを前記第2の送受信工程によって前記第2の装置へ再送信させる工程を設けたことを特徴とする請求項15記載のデータ変換方法。
【請求項17】
前記再送信を予め設定した回数繰り返させる工程を設けたことを特徴とする請求項14又は16記載のデータ変換方法。
【請求項18】
前記第2の送受信工程によって前記第2の装置から受信したデータについて通信エラーを検知したとき、前記第2の装置に前記通信エラーを検知したデータの再送信を要求する工程を設けたことを特徴とする請求項12乃至17のいずれか一項に記載のデータ変換方法。
【請求項19】
前記再送信の要求を予め設定した回数繰り返させる工程を設けたことを特徴とする請求項18記載のデータ変換方法。
【請求項20】
前記第1のデータ転送方式はパラレル転送方式であり、前記第2のデータ転送方式はシリアル転送方式であることを特徴とする請求項12乃至19のいずれか一項に記載のデータ変換方法。
【請求項21】
前記第1の装置はホスト装置であることを特徴とする請求項12乃至20のいずれか一項に記載のデータ変換方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−176362(P2008−176362A)
【公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−6649(P2007−6649)
【出願日】平成19年1月16日(2007.1.16)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】