説明

データ管理サーバ及び医療連携システム

【課題】過去の検査結果を利用可能とする。
【解決手段】データ管理サーバ1は、各施設内システムからの依頼に基づいて他の施設内システムにおいて行われた検査の患者及び検査条件と検査結果とが対応付けられた検査予約DBと、各施設内システムにおいて他の施設内システムからの依頼なしに行われた検査の患者及び検査条件と検査結果とが対応付けられたバックアップDBと、を有する。データ管理サーバ1は、施設内システム2Aから検査予約情報を受信した場合に、検査予約DB及びバックアップDBを対象として、検査予約情報に含まれる患者及び検査条件と同一の患者及び検査条件に対応する検査結果を検索する。そして、データ管理サーバ1は、検査予約DB又はバックアップDBに該当する検査結果が記憶されている場合に、該当する検査結果が存在することを示す情報を施設内システム2Aに送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ管理サーバ及び医療連携システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、医療の分野において、CR(Computed Radiography)、CT(Computed Tomography)、MRI(Magnetic Resonance Imaging)等のモダリティによって撮影された医用画像はデジタルデータとして保存されている。新たに撮影して得られた画像と過去の画像とを比較する場合には、同じ撮影条件で撮影された画像同士であることが望ましいため、現在設定されている撮影条件と同一の撮影条件で撮影された過去の画像を検索して表示したり、今回撮影する画像の撮影条件を過去の画像と同一の撮影条件に設定したりすることが可能な医用画像検査装置が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−81646号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、診療や検査等の情報は病院毎に管理されているため、病院内で行われた検査の結果は参照可能であるが、他病院で過去に行われた検査の内容を把握することはできなかった。このため、検査を行う際に、過去に他病院で同等の検査が行われたか否かは、患者の持っている情報に頼らざるを得なかった。また、他病院で検査が行われたことが分かったとしても、その検査結果を利用することはできない場合が多く、その場合には再度検査を行う必要があった。
このように、他病院で行った検査を再度行うことで、病院にも患者にも手間及び時間がかかり、また、患者に対する爆射、血液採取等による身体的負担、費用面での負担が増加するという問題があった。
【0005】
本発明は、上記の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、過去の検査結果を利用可能とすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数の医療施設のそれぞれに設けられた施設内システムと通信ネットワークを介してデータ通信可能に接続されたデータ管理サーバであって、前記複数の施設内システムのそれぞれからの依頼に基づいて他の施設内システムにおいて行われた検査の患者及び検査条件と検査結果とを対応付けて記憶する第1の記憶手段と、前記複数の施設内システムのそれぞれにおいて他の施設内システムからの依頼なしに行われた検査の患者及び検査条件と検査結果とを対応付けて記憶する第2の記憶手段と、前記複数の施設内システムのうち一の施設内システムから前記通信ネットワークを介して患者及び検査条件を含む検査予約情報を受信した場合に、前記第1の記憶手段及び前記第2の記憶手段に記憶されている検査結果の中から前記検査予約情報に含まれる患者及び検査条件と同一の患者及び検査条件に対応する検査結果を検索し、前記第1の記憶手段又は前記第2の記憶手段に前記同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が記憶されている場合に、前記通信ネットワークを介して前記同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が存在することを示す情報を前記一の施設内システムに送信する制御手段と、を備える。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のデータ管理サーバにおいて、前記制御手段は、前記第1の記憶手段又は前記第2の記憶手段に前記同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が記憶されている場合に、前記一の施設内システムから前記通信ネットワークを介して前記同一の患者及び検査条件に対応する検査結果の取得要求を受信したときは、前記第1の記憶手段又は前記第2の記憶手段から前記同一の患者及び検査条件に対応する検査結果を読み出し、当該読み出した同一の患者及び検査条件に対応する検査結果を前記一の施設内システムに前記通信ネットワークを介して送信する。
【0008】
請求項3に記載の発明は、複数の医療施設のそれぞれに設けられた施設内システムと、データ管理サーバと、が通信ネットワークを介してデータ通信可能に接続された医療連携システムであって、前記データ管理サーバは、前記複数の施設内システムのそれぞれからの依頼に基づいて他の施設内システムにおいて行われた検査の患者及び検査条件と検査結果とを対応付けて記憶する第1の記憶手段と、前記複数の施設内システムのそれぞれにおいて他の施設内システムからの依頼なしに行われた検査の患者及び検査条件と検査結果とを対応付けて記憶する第2の記憶手段と、前記複数の施設内システムのうち一の施設内システムから前記通信ネットワークを介して患者及び検査条件を含む検査予約情報を受信した場合に、前記第1の記憶手段及び前記第2の記憶手段に記憶されている検査結果の中から前記検査予約情報に含まれる患者及び検査条件と同一の患者及び検査条件に対応する検査結果を検索し、前記第1の記憶手段又は前記第2の記憶手段に前記同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が記憶されている場合に、前記通信ネットワークを介して前記同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が存在することを示す情報を前記一の施設内システムに送信する第1の制御手段と、を備え、前記一の施設内システムは、表示手段と、前記データ管理サーバから前記通信ネットワークを介して前記同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が存在することを示す情報を受信した場合に、前記同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が存在することを前記表示手段に表示させる第2の制御手段と、を備える。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の医療連携システムにおいて、前記一の施設内システムは、前記同一の患者及び検査条件に対応する検査結果の取得要求を指示するための操作手段を備え、前記第2の制御手段は、前記操作手段から前記取得要求が指示された場合に、前記通信ネットワークを介して前記取得要求を前記データ管理サーバに送信し、前記第1の制御手段は、前記一の施設内システムから前記通信ネットワークを介して前記取得要求を受信した場合に、前記第1の記憶手段又は前記第2の記憶手段から前記同一の患者及び検査条件に対応する検査結果を読み出し、当該読み出した同一の患者及び検査条件に対応する検査結果を前記一の施設内システムに前記通信ネットワークを介して送信し、前記第2の制御手段は、前記データ管理サーバから前記通信ネットワークを介して前記同一の患者及び検査条件に対応する検査結果を受信した場合に、前記同一の患者及び検査条件に対応する検査結果を前記表示手段に表示させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、データ管理サーバにおいて、検査予約情報に含まれる患者及び検査条件と同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が記憶されている場合に、同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が存在することを示す情報をデータ管理サーバから一の施設内システムに送信するので、一の施設内システムにおいて、過去の検査結果を利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】医療連携システムのシステム構成図である。
【図2】データ管理サーバの機能的構成を示すブロック図である。
【図3】検査予約DBの例である。
【図4】バックアップDBの例である。
【図5】施設内システム内の端末装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図6】今回依頼される検査の患者及び検査条件と一致する検査結果が存在しない場合の処理を示すラダーチャートである。
【図7】今回依頼される検査の患者及び検査条件と一致する検査結果が存在する場合の処理を示すラダーチャートである。
【図8】今回依頼される検査の患者及び検査条件と一致する検査結果が存在する場合の処理を示すラダーチャートである。
【図9】データ管理サーバにおいて実行される検査予約受付処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明に係る医療連携システムの一実施形態について説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0013】
〔医療連携システムの構成〕
図1に、本実施の形態における医療連携システム100のシステム構成を示す。
図1に示すように、医療連携システム100は、地域のデータセンターに設置されたデータ管理サーバ1と、医療施設Aに設けられた施設内システム2Aと、医療施設Bに設けられた施設内システム2Bと、医療施設Cに設けられた施設内システム2Cと、・・・を備えて構成されている。データ管理サーバ1、施設内システム2A、施設内システム2B、施設内システム2C、・・・は、インターネット等の通信ネットワークNを介してデータ通信可能に接続されている。
【0014】
データ管理サーバ1は、医療施設間の医療連携サービスを提供するものであり、依頼元の施設内システムから依頼先の施設内システムにおける検査の予約を受け付け、当該検査の結果を管理する。データ管理サーバ1は、予約に係る検査の患者、検査条件、当該検査条件に基づいて依頼先の施設内システムにおいて行われた検査の検査結果等を、検査予約DB(DataBase)170(図3参照)により管理する。
【0015】
また、データ管理サーバ1は、各医療施設に設けられた施設内システムにおいて、他の施設内システムから依頼を受けずに行われた検査の患者、検査条件、検査結果等を、バックアップDB180(図4参照)により管理する。
【0016】
施設内システム2Aは、端末装置3A等がLAN(Local Area Network)等の施設内ネットワーク4Aに接続されて構成されている。端末装置3Aは、ルータ5Aを介して通信ネットワークNに接続され、通信ネットワークNを介してデータ管理サーバ1とデータ通信可能に接続されている。
【0017】
施設内システム2Bは、端末装置3B、モダリティ6B及びPACS(Picture Archiving and Communication System)7BがLAN等の施設内ネットワーク4Bにより相互にデータ通信可能に接続されて構成されている。施設内システム2Bを構成する各装置は、ルータ5Bを介して通信ネットワークNに接続される。施設内システム2Bを構成する装置のうち、少なくとも端末装置3Bは、ルータ5Bにより通信ネットワークNを介してデータ管理サーバ1とデータ通信可能に接続されている。
【0018】
施設内システム2Cは、端末装置3C、モダリティ6C及びPACS7CがLAN等の施設内ネットワーク4Cにより相互にデータ通信可能に接続されて構成されている。施設内システム2Cを構成する各装置は、ルータ5Cを介して通信ネットワークNに接続される。施設内システム2Cを構成する装置のうち、少なくとも端末装置3Cは、ルータ5Cにより通信ネットワークNを介してデータ管理サーバ1とデータ通信可能に接続されている。
【0019】
なお、医療連携システム100を構成する施設内システム2A、施設内システム2B、施設内システム2C等の施設内システム、各施設内システムの各装置の数は、特に限定されない。
【0020】
〔データ管理サーバの構成〕
図2に、データ管理サーバ1の機能的構成を示す。
図2に示すように、データ管理サーバ1は、制御部11、操作部12、表示部13、通信部14、RAM15、記憶部16、検査予約記憶部17、施設内検査記憶部18等を備えて構成されており、各部はバス19により接続されている。
【0021】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等から構成され、データ管理サーバ1の各部の処理動作を統括的に制御する。具体的には、CPUは、操作部12から入力される操作信号又は通信部14により受信される指示信号に応じて、記憶部16に記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAM15に展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を行う。
【0022】
操作部12は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号を制御部11に出力する。
【0023】
表示部13は、LCD(Liquid Crystal Display)等のモニタを備えて構成されており、制御部11から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
【0024】
通信部14は、ネットワークインターフェース等により構成され、通信ネットワークNを介して接続された外部機器との間でデータの送受信を行う。
【0025】
RAM15は、制御部11により実行制御される各種処理において、記憶部16から読み出された各種プログラム、入力若しくは出力データ、及びパラメータ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
【0026】
記憶部16は、HDD(Hard Disk Drive)や半導体の不揮発性メモリ等により構成され、各種処理プログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメータやファイル等を記憶している。
【0027】
検査予約記憶部17は、HDDや大容量の不揮発性メモリ等により構成され、検査予約に関するデータを記憶する。
例えば、検査予約記憶部17には、医療連携システム100内の連携先の各医療施設の予約空き状況情報が記憶されている。予約空き状況情報は、医療施設に設置されている検査装置について、予約可能な日時を示す情報である。医療施設Bにおける予約空き状況情報は、施設内システム2Bの端末装置3Bから設定可能となっている。医療施設Cにおける予約空き状況情報は、施設内システム2Cの端末装置3Cから設定可能となっている。また、依頼元の施設内システムから検査の予約が登録された場合には、登録された日時については予約空き状況情報の予約可能な日時から除かれる。
【0028】
また、検査予約記憶部17には、検査予約DB170が記憶されている。図3に、検査予約DB170の例を示す。検査予約DB170には、検査依頼元の医療施設(依頼元施設)、検査依頼先の医療施設(依頼先施設)、予約に係る検査の患者、検査日、検査条件、検査結果及び公開先が対応付けられて格納される。すなわち、検査予約DB170では、各施設内システムからの依頼に基づいて依頼先の施設内システムにおいて行われた検査の患者及び検査条件と検査結果とが対応付けられている。検査条件には、モダリティ、部位、撮影方向等が含まれる。検査結果は、モダリティにより生成された医用画像データだけでなく、患者から採取された検体を分析して得られた検体検査データ等であってもよい。公開先は、検査結果が公開される医療施設であり、公開先として指定された医療施設にのみ検査結果の参照が許可される。検査予約DB170にて管理される検査の公開先は、検査依頼元の医療施設により指定される。
【0029】
施設内検査記憶部18は、HDDや大容量の不揮発性メモリ等により構成され、各医療施設において、外部からの依頼を伴わずに行われた検査に関するデータを記憶する。
施設内検査記憶部18には、バックアップDB180が記憶されている。図4に、バックアップDB180の例を示す。バックアップDB180には、医療施設毎に、当該医療施設において行われた検査の患者、検査日、検査条件、検査結果及び公開先が対応付けられて格納される。すなわち、バックアップDB180では、各施設内システムにおいて他の施設内システムからの依頼なしに行われた検査の患者及び検査条件と検査結果とが対応付けられている。バックアップDB180にて管理される検査の公開先は、検査が行われた医療施設により指定される。
【0030】
制御部11は、複数の施設内システムのうち一の施設内システム(例えば、施設内システム2A)から通信ネットワークNを介して患者及び検査条件を含む検査予約情報を受信した場合に、検査予約DB170及びバックアップDB180に記憶されている検査結果の中から検査予約情報に含まれる患者及び検査条件と同一の患者及び検査条件に対応する検査結果を検索する。そして、制御部11は、検査予約情報に含まれる患者及び検査条件と同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が検査予約DB170又はバックアップDB180に記憶されている場合に、通信ネットワークNを介して同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が存在することを示す情報を一の施設内システムに送信する。
【0031】
制御部11は、検査予約情報に含まれる患者及び検査条件と同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が検査予約DB170又はバックアップDB180に記憶されている場合に、一の施設内システムから通信ネットワークNを介して同一の患者及び検査条件に対応する検査結果の取得要求を受信したときは、検査予約DB170又はバックアップDB180から同一の患者及び検査条件に対応する検査結果を読み出し、当該読み出した同一の患者及び検査条件に対応する検査結果を一の施設内システムに通信ネットワークNを介して送信する。
【0032】
〔施設内システムの構成〕
端末装置3Aは、データ管理サーバ1に対して他の医療施設における検査の予約を行う場合や、データ管理サーバ1の検査予約DB170又はバックアップDB180に記憶されている検査結果を参照する場合等に用いられる。
【0033】
図5に、端末装置3Aの機能的構成を示す。
図5に示すように、端末装置3Aは、制御部31、操作部32、表示部33、通信部34、RAM35、記憶部36等を備えて構成されており、各部はバス37により接続されている。
【0034】
制御部31は、CPU等から構成され、端末装置3Aの各部の処理動作を統括的に制御する。具体的には、CPUは、操作部32から入力される操作信号又は通信部34により受信される指示信号に応じて、記憶部36に記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAM35に展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を行う。
【0035】
操作部32は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号を制御部31に出力する。
【0036】
表示部33は、LCD等のモニタを備えて構成されており、制御部31から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
【0037】
通信部34は、ネットワークインターフェース等により構成され、施設内ネットワーク4Aや通信ネットワークNを介して接続された外部機器との間でデータの送受信を行う。
【0038】
RAM35は、制御部31により実行制御される各種処理において、記憶部36から読み出された各種プログラム、入力若しくは出力データ、及びパラメータ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
【0039】
記憶部36は、HDDや半導体の不揮発性メモリ等により構成され、各種処理プログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメータやファイル等を記憶している。
【0040】
制御部31は、通信部34により、通信ネットワークNを介してデータ管理サーバ1に対し、検査依頼先の医療施設、予約に係る検査の患者、検査日、検査条件、公開先を含む検査予約情報を送信する。
制御部31は、通信部34により、データ管理サーバ1から通信ネットワークNを介して検査予約情報に含まれる患者及び検査条件と同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が存在することを示す情報を受信した場合に、同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が存在することを表示部33に表示させる。
【0041】
制御部31は、操作部32から検査予約情報に含まれる患者及び検査条件と同一の患者及び検査条件に対応する検査結果の取得要求が指示された場合に、通信部34により、通信ネットワークNを介して同一の患者及び検査条件に対応する検査結果の取得要求をデータ管理サーバ1に送信する。
【0042】
制御部31は、通信部34により、データ管理サーバ1から通信ネットワークNを介して検査予約情報に含まれる患者及び検査条件と同一の患者及び検査条件に対応する検査結果を受信した場合に、同一の患者及び検査条件に対応する検査結果を表示部33に表示させる。
【0043】
端末装置3Bは、データ管理サーバ1に対して他の医療施設における検査の予約を行う場合、データ管理サーバ1に対して検査結果を送信する場合、データ管理サーバ1の検査予約DB170又はバックアップDB180に記憶されている検査結果を参照する場合、PACS7Bに記憶されている検査結果を参照する場合等に用いられる。端末装置3Bは、図5に示した端末装置3Aと同様の構成であるため、図示及び説明を省略する。
【0044】
モダリティ6Bは、患者の診断対象部位を被写体として撮影を行い、撮影した画像をデジタル変換して医用画像を生成する画像生成装置である。モダリティ6Bとして、CR、CT、MRI等が挙げられる。
【0045】
PACS7Bは、制御部、操作部、表示部、通信部、RAM、記憶部等を備えたコンピュータ装置であり、主として医療施設B内のモダリティ6B等により生成された医用画像データ、検体検査データ、読影レポート等の診療情報データを患者情報と対応付けて記憶部に格納する施設内サーバである。
【0046】
施設内システム2Cを構成する端末装置3C、モダリティ6C及びPACS7Cについては、端末装置3B、モダリティ6B及びPACS7Bと同様であるため、説明を省略する。
【0047】
〔医療連携システムにおける動作〕
次に、医療連携システム100における動作について説明する。
【0048】
まず、図6を参照して、医療施設Aから医療施設Bにおける検査を依頼する場合を例にして、データ管理サーバ1の検査予約DB170、バックアップDB180のいずれにも今回依頼される検査の患者及び検査条件と一致する検査結果が存在しない場合について説明する。
【0049】
医療施設Aに患者が来院し(ステップD1)、医療施設Aの医師による診察を受ける。そして、医師の判断により、医療施設A内の端末装置3Aにおいて、データ管理サーバ1に対して施設内システム2Bにおける検査の予約が行われる(ステップD2)。具体的には、端末装置3Aにおいて、制御部31により、通信部34が制御され、操作部32から入力された検査依頼先の医療施設(医療施設B)、患者、検査日、検査条件、公開先を含む検査予約情報が通信ネットワークNを介してデータ管理サーバ1に送信される。検査条件として、例えば、モダリティ、部位、撮影方向が「CR、胸部、正面及び側面」等と入力される。
【0050】
データ管理サーバ1では、通信部14により、端末装置3Aから通信ネットワークNを介して検査予約情報が受信されると、制御部11により、検査予約DB170及びバックアップDB180に記憶されている過去の検査結果の中から、検査予約情報に含まれる患者及び検査条件と同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が検索される(ステップD3)。ここでは、検査予約DB170又はバックアップDB180に該当する検査結果、すなわち、検査予約情報に含まれる患者及び検査条件と同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が記憶されていないので(ステップD4)、制御部11により、検査予約情報に基づく検査予約が検査予約DB170に登録され、予約が完了した旨の通知が通信ネットワークNを介して端末装置3Aに送信される(ステップD5)。登録された検査予約に係る検査予約情報は、制御部11により、通信ネットワークNを介して医療施設Bの施設内システム2Bに送信される。
【0051】
医療施設A内の端末装置3Aでは、通信部34により、データ管理サーバ1から通信ネットワークNを介して予約が完了した旨の通知が受信されると、制御部31により、表示部33に検査予約情報が表示される(ステップD6)。医療施設Aの医師は、表示部33に表示されている検査予約情報を確認する。その後、患者は帰宅する(ステップD7)。
【0052】
患者は、検査日に医療施設Bに来院し(ステップE1)、モダリティ6Bにより、検査予約情報に含まれる検査条件(モダリティ、部位、撮影方向等)に基づいて、患者の検査が行われる(ステップE2)。モダリティ6Bにより生成された検査結果は、端末装置3Bの操作部からの操作に基づいて、端末装置3Bの制御部により、通信ネットワークNを介してデータ管理サーバ1に送信される(ステップE3)。データ管理サーバ1では、通信部14により、端末装置3Bから通信ネットワークNを介して検査結果が受信され、当該検査結果は、制御部11により、該当する検査の患者、検査条件等と対応付けられて検査予約DB170に格納される。その後、患者は帰宅する(ステップE4)。
【0053】
後日、患者は医療施設Aに来院する(ステップF1)。医療施設A内の端末装置3Aにおいて、医療施設Aの医師の操作部32からの操作に基づいて、制御部31により、通信部34が制御され、医療施設B(施設内システム2B)において行われた検査の検査結果の取得要求が通信ネットワークNを介してデータ管理サーバ1に送信される(ステップF2)。
【0054】
データ管理サーバ1では、通信部14により、端末装置3Aから通信ネットワークNを介して医療施設Bにおいて行われた検査の検査結果の取得要求が受信されると、制御部11により、検査予約DB170から該当する検査結果が読み出され、読み出された検査結果が通信ネットワークNを介して端末装置3Aに送信される(ステップF3)。
【0055】
医療施設A内の端末装置3Aでは、通信部34により、データ管理サーバ1から通信ネットワークNを介して医療施設Bにおいて行われた検査の検査結果が受信されると、制御部31により、表示部33に検査結果が表示される(ステップF4)。医療施設Aの医師は、表示部33に表示されている検査結果を見て、診断を行う(ステップF5)。その後、患者は帰宅する(ステップF6)。
【0056】
次に、図7及び図8を参照して、医療施設Aから医療施設Bにおける検査を依頼する場合を例にして、データ管理サーバ1の検査予約DB170又はバックアップDB180に今回依頼される検査の患者及び検査条件と一致する検査結果が存在する場合について説明する。
【0057】
この患者は、過去に医療施設Cの施設内システム2Cにおいて今回の検査と同じ検査条件で検査を受けている。具体的には、患者は、検査日に医療施設Cに来院し(ステップG1)、モダリティ6Cにより、所定の検査条件(モダリティ、部位、撮影方向等)に基づいて、患者の検査が行われる(ステップG2)。モダリティ6Cにより生成された検査結果は、端末装置3Cの操作部からの操作に基づいて、端末装置3Cの制御部により、通信ネットワークNを介してデータ管理サーバ1に送信される(ステップG3)。その後、患者は帰宅する(ステップG4)。
【0058】
施設内システム2Cにおいて行われた検査が医療施設C以外の他の医療施設からの依頼に基づくものである場合、データ管理サーバ1では、通信部14により、端末装置3Cから通信ネットワークNを介して検査結果が受信され、当該検査結果は、制御部11により、検査予約時に検査予約DB170に格納された該当する検査の患者、検査条件等と対応付けられて検査予約DB170に格納される。なお、この検査の公開先には、医療施設Aが含まれている。
【0059】
一方、施設内システム2Cにおいて行われた検査が医療施設C以外の他の医療施設からの依頼なしに行われたものである場合には、端末装置3Cから検査結果とともに、患者、検査日、検査条件、公開先等がデータ管理サーバ1に送信される。データ管理サーバ1では、通信部14により、端末装置3Cから通信ネットワークNを介して検査結果、患者、検査日、検査条件、公開先等が受信される。そして、検査結果は、制御部11により、患者、検査日、検査条件、公開先等と対応付けられ、医療施設Cで行われた検査として、バックアップDB180に格納される。なお、この検査の公開先には、医療施設Aが含まれている。
【0060】
その後、医療施設Aに患者が来院し(ステップH1)、医療施設Aの医師による診察を受ける。そして、医師の判断により、医療施設A内の端末装置3Aにおいて、データ管理サーバ1に対して施設内システム2Bにおける検査の予約が行われる(ステップH2)。具体的には、端末装置3Aにおいて、制御部31により、通信部34が制御され、操作部32から入力された検査依頼先の医療施設(医療施設B)、患者、検査日、検査条件、公開先を含む検査予約情報が通信ネットワークNを介してデータ管理サーバ1に送信される。
【0061】
データ管理サーバ1では、通信部14により、端末装置3Aから通信ネットワークNを介して検査予約情報が受信されると、制御部11により、検査予約DB170及びバックアップDB180に記憶されている過去の検査結果の中から、検査予約情報に含まれる患者及び検査条件と同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が検索される(ステップH3)。ここでは、検査予約DB170又はバックアップDB180に該当する検査結果、すなわち、検査予約情報に含まれる患者及び検査条件と同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が記憶されているので(ステップH4)、制御部11により、該当する検査結果が存在することを示す情報と、当該過去の検査に関する情報(以下、過去検査情報という。)と、が通信ネットワークNを介して端末装置3Aに送信される(ステップH5)。過去検査情報には、過去の検査が行われた検査日、検査条件、医療施設等が含まれる。
【0062】
医療施設A内の端末装置3Aでは、通信部34により、データ管理サーバ1から通信ネットワークNを介して該当する検査結果が存在することを示す情報及び過去検査情報が受信されると、制御部31により、表示部33に同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が存在することが表示される(ステップH6)。例えば、表示部33に「○月×日に医療施設Cで胸部(正面)を撮影しています」、「○月×日に医療施設Cで胸部(側面)を撮影しています」等と表示される。
【0063】
図8に移り、医師の操作部32からの操作により、過去検査を参照するか否かが選択される(ステップH7)。過去検査を参照する場合(ステップH7;YES)、すなわち、操作部32から検査予約情報に含まれる患者及び検査条件と同一の患者及び検査条件に対応する検査結果の取得要求が指示された場合には、制御部31により、通信部34が制御され、同一の患者及び検査条件に対応する検査結果(施設内システム2Cにおいて行われた検査の検査結果)の取得要求が通信ネットワークNを介してデータ管理サーバ1に送信される(ステップH8)。例えば、表示部33に表示されている「○月×日胸部(正面)」、「○月×日胸部(側面)」等の過去検査の中から、操作部32からの操作により、いずれかの検査が参照対象として選択されると、制御部31により、選択された検査結果の取得要求がデータ管理サーバ1に送信される。
【0064】
データ管理サーバ1では、通信部14により、端末装置3Aから通信ネットワークNを介して同一の患者及び検査条件に対応する検査結果の取得要求が受信されると、制御部11により、検査予約DB170又はバックアップDB180から同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が読み出され、読み出された検査結果が通信ネットワークNを介して端末装置3Aに送信される(ステップH9)。
【0065】
医療施設A内の端末装置3Aでは、通信部34により、データ管理サーバ1から通信ネットワークNを介して同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が受信されると、制御部31により、表示部33に同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が表示される(ステップH10)。次いで、医師の操作部32からの操作により、他の過去検査を参照するか否かが選択される(ステップH11)。他の過去検査を参照する場合には(ステップH11;YES)、ステップH8に戻り、同様の処理が繰り返される。
【0066】
ステップH11において、他の過去検査を参照しない場合(ステップH11;NO)(他の過去検査が存在しない場合も含む。)、又は、ステップH7において、過去検査を参照しない場合には(ステップH7;NO)、医師の操作部32からの操作により、検査予約を続行するか否かが選択される(ステップH12)。例えば、表示部33に表示される画面上に「予約続行」ボタン及び「予約中断」ボタンが表示され、いずれかのボタンが押下される。表示部33に表示された過去の検査結果で診断可能であれば、操作部32から検査予約を中断する旨の指示が入力され(「予約中断」ボタンが押下される等)(ステップH12;NO)、医師は診断を行う(ステップH13)。その後、患者は帰宅する(ステップH17)。
【0067】
一方、表示部33に表示された過去の検査結果の検査日から所定の期間が経過している場合や、過去の検査結果が今回の診断には適していない場合等には、改めて検査をし直す必要がある。ステップH12において、検査予約を続行する場合(ステップH12;YES)、すなわち、医療施設A内の端末装置3Aにおいて、操作部32から検査予約を続行する旨の指示が入力された場合には(「予約続行」ボタンが押下される等)、制御部31により、通信部34が制御され、検査予約続行要求が通信ネットワークNを介してデータ管理サーバ1に送信される(ステップH14)。
【0068】
データ管理サーバ1では、通信部14により、端末装置3Aから通信ネットワークNを介して検査予約続行要求が受信されると、制御部11により、ステップH2で端末装置3Aから送信された検査予約情報に基づいて検査予約が検査予約DB170に登録され、予約が完了した旨の通知が通信ネットワークNを介して端末装置3Aに送信される(ステップH15)。登録された検査予約に係る検査予約情報は、制御部11により、通信ネットワークNを介して医療施設Bの施設内システム2Bに送信される。
【0069】
医療施設A内の端末装置3Aでは、通信部34により、データ管理サーバ1から通信ネットワークNを介して予約が完了した旨の通知が受信されると、制御部31により、表示部33に検査予約情報が表示される(ステップH16)。医療施設Aの医師は、表示部33に表示されている検査予約情報を確認し、その後、患者は帰宅する(ステップH17)。
検査予約を続行した場合には、図6のステップE1〜E4、ステップF1〜F6の処理と同様の処理が行われる。
【0070】
次に、図9を参照して、データ管理サーバ1において実行される検査予約受付処理について説明する。この処理は、制御部11と記憶部16に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
【0071】
まず、制御部11により、通信部14において、医療連携システム100内のいずれかの施設内システムから検査予約情報が受信されたか否かが判断される(ステップS1)。検査予約情報が受信された場合には(ステップS1;YES)、制御部11により、検査予約DB170及びバックアップDB180に記憶されている過去の検査結果の中から、検査予約情報に含まれる患者及び検査条件と同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が検索され(ステップS2)、検査予約情報に含まれる患者及び検査条件と同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が検査予約DB170又はバックアップDB180に記憶されているか否かが判断される(ステップS3)。
【0072】
検査予約情報に含まれる患者及び検査条件と同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が検査予約DB170又はバックアップDB180に記憶されている場合には(ステップS3;YES)、制御部11により、検査予約DB170又はバックアップDB180に記憶されている同一の患者及び検査条件に対応する検査の公開先に依頼元施設、すなわち、ステップS1で受信した検査予約情報を送信した医療施設が含まれているか否かが判断される(ステップS4)。
【0073】
検査予約DB170又はバックアップDB180に記憶されている同一の患者及び検査条件に対応する検査の公開先に依頼元施設が含まれている場合には(ステップS4;YES)、制御部11により、通信部14が制御され、該当する検査結果が存在することを示す情報、及び、その検査結果に対応する過去検査情報(検査日、検査条件、医療施設等)が通信ネットワークNを介して依頼元の施設内システムに送信される(ステップS5)。該当する検査結果が複数存在する場合には、複数の過去検査情報が送信される。
【0074】
次に、制御部11により、通信部14において、依頼元の施設内システムから通信ネットワークNを介して検査予約情報に含まれる患者及び検査条件と同一の患者及び検査条件に対応する検査結果の取得要求が受信されたか否かが判断される(ステップS6)。検査予約DB170及びバックアップDB180に該当する検査結果が複数存在する場合には、依頼元の施設内システムから、いずれの検査結果であるかを示す情報とともに検査結果の取得要求が送信される。
【0075】
同一の患者及び検査条件に対応する検査結果の取得要求が受信された場合には(ステップS6;YES)、制御部11により、検査予約DB170又はバックアップDB180から同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が読み出され、通信部14が制御され、読み出された検査結果が通信ネットワークNを介して依頼元の施設内システムに送信される(ステップS7)。そして、ステップS6に戻る。
【0076】
ステップS6において、同一の患者及び検査条件に対応する検査結果の取得要求が受信されない場合には(ステップS6;NO)、制御部11により、通信部14において、依頼元の施設内システムから通信ネットワークNを介して検査予約続行要求が受信されたか否かが判断される(ステップS8)。検査予約続行要求が受信されない場合には(ステップS8;NO)、制御部11により、検査予約が中断され、検査予約受付処理が終了する。
【0077】
ステップS3において、検査予約情報に含まれる患者及び検査条件と同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が検査予約DB170又はバックアップDB180に記憶されていない場合(ステップS3;NO)、ステップS4において、検査予約DB170又はバックアップDB180に記憶されている同一の患者及び検査条件に対応する検査の公開先に依頼元施設が含まれていない場合(ステップS4;NO)、又は、ステップS8において、検査予約続行要求が受信された場合には(ステップS8;YES)、制御部11により、ステップS1で受信された検査予約情報に基づいて検査予約が検査予約DB170に登録される(ステップS9)。
以上で、検査予約受付処理が終了する。
【0078】
以上説明したように、医療連携システム100によれば、医療連携システム100内のいずれかの施設内システムから他の施設内システムにおける検査を予約する際に、データ管理サーバ1において、検査予約DB170又はバックアップDB180に、検査予約情報に含まれる患者及び検査条件と同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が記憶されているか否かを判断し、同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が記憶されている場合に、同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が存在することを示す情報をデータ管理サーバ1から依頼元の施設内システムに送信するので、依頼元の施設内システムにおいて、過去の検査結果を利用することができる。
【0079】
検査予約情報に含まれる患者及び検査条件と同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が検査予約DB170又はバックアップDB180に記憶されている場合には、医師は過去の検査結果を参照した上で再検査を行う必要があるか否かを判断することができる。再検査が不要である場合には、前回の検査結果を参照することにより、診断に必要な材料が揃うので、無駄な検査を省略することができ、診断効率が上がる。また、患者の検査にかかる時間、手間、被爆を極力増やさずに済む。
【0080】
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係るデータ管理サーバ及び医療連携システムの例であり、これに限定されるものではない。システムを構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【0081】
以上の説明では、各処理を実行するためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な媒体としてHDDや不揮発性メモリを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することも可能である。また、プログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)を適用することとしてもよい。
【符号の説明】
【0082】
1 データ管理サーバ
2A,2B,2C 施設内システム
3A,3B,3C 端末装置
4A,4B,4C 施設内ネットワーク
5A,5B,5C ルータ
6B,6C モダリティ
7B,7C PACS
11 制御部
12 操作部
13 表示部
14 通信部
15 RAM
16 記憶部
17 検査予約記憶部
18 施設内検査記憶部
19 バス
31 制御部
32 操作部
33 表示部
34 通信部
35 RAM
36 記憶部
37 バス
100 医療連携システム
170 検査予約DB
180 バックアップDB
N 通信ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の医療施設のそれぞれに設けられた施設内システムと通信ネットワークを介してデータ通信可能に接続されたデータ管理サーバであって、
前記複数の施設内システムのそれぞれからの依頼に基づいて他の施設内システムにおいて行われた検査の患者及び検査条件と検査結果とを対応付けて記憶する第1の記憶手段と、
前記複数の施設内システムのそれぞれにおいて他の施設内システムからの依頼なしに行われた検査の患者及び検査条件と検査結果とを対応付けて記憶する第2の記憶手段と、
前記複数の施設内システムのうち一の施設内システムから前記通信ネットワークを介して患者及び検査条件を含む検査予約情報を受信した場合に、前記第1の記憶手段及び前記第2の記憶手段に記憶されている検査結果の中から前記検査予約情報に含まれる患者及び検査条件と同一の患者及び検査条件に対応する検査結果を検索し、前記第1の記憶手段又は前記第2の記憶手段に前記同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が記憶されている場合に、前記通信ネットワークを介して前記同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が存在することを示す情報を前記一の施設内システムに送信する制御手段と、
を備えるデータ管理サーバ。
【請求項2】
前記制御手段は、前記第1の記憶手段又は前記第2の記憶手段に前記同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が記憶されている場合に、前記一の施設内システムから前記通信ネットワークを介して前記同一の患者及び検査条件に対応する検査結果の取得要求を受信したときは、前記第1の記憶手段又は前記第2の記憶手段から前記同一の患者及び検査条件に対応する検査結果を読み出し、当該読み出した同一の患者及び検査条件に対応する検査結果を前記一の施設内システムに前記通信ネットワークを介して送信する、
請求項1に記載のデータ管理サーバ。
【請求項3】
複数の医療施設のそれぞれに設けられた施設内システムと、データ管理サーバと、が通信ネットワークを介してデータ通信可能に接続された医療連携システムであって、
前記データ管理サーバは、
前記複数の施設内システムのそれぞれからの依頼に基づいて他の施設内システムにおいて行われた検査の患者及び検査条件と検査結果とを対応付けて記憶する第1の記憶手段と、
前記複数の施設内システムのそれぞれにおいて他の施設内システムからの依頼なしに行われた検査の患者及び検査条件と検査結果とを対応付けて記憶する第2の記憶手段と、
前記複数の施設内システムのうち一の施設内システムから前記通信ネットワークを介して患者及び検査条件を含む検査予約情報を受信した場合に、前記第1の記憶手段及び前記第2の記憶手段に記憶されている検査結果の中から前記検査予約情報に含まれる患者及び検査条件と同一の患者及び検査条件に対応する検査結果を検索し、前記第1の記憶手段又は前記第2の記憶手段に前記同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が記憶されている場合に、前記通信ネットワークを介して前記同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が存在することを示す情報を前記一の施設内システムに送信する第1の制御手段と、
を備え、
前記一の施設内システムは、
表示手段と、
前記データ管理サーバから前記通信ネットワークを介して前記同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が存在することを示す情報を受信した場合に、前記同一の患者及び検査条件に対応する検査結果が存在することを前記表示手段に表示させる第2の制御手段と、
を備える医療連携システム。
【請求項4】
前記一の施設内システムは、前記同一の患者及び検査条件に対応する検査結果の取得要求を指示するための操作手段を備え、
前記第2の制御手段は、前記操作手段から前記取得要求が指示された場合に、前記通信ネットワークを介して前記取得要求を前記データ管理サーバに送信し、
前記第1の制御手段は、前記一の施設内システムから前記通信ネットワークを介して前記取得要求を受信した場合に、前記第1の記憶手段又は前記第2の記憶手段から前記同一の患者及び検査条件に対応する検査結果を読み出し、当該読み出した同一の患者及び検査条件に対応する検査結果を前記一の施設内システムに前記通信ネットワークを介して送信し、
前記第2の制御手段は、前記データ管理サーバから前記通信ネットワークを介して前記同一の患者及び検査条件に対応する検査結果を受信した場合に、前記同一の患者及び検査条件に対応する検査結果を前記表示手段に表示させる、
請求項3に記載の医療連携システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−146044(P2012−146044A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−2689(P2011−2689)
【出願日】平成23年1月11日(2011.1.11)
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】