説明

データ記憶装置

【課題】 外付けの複数種類の記憶媒体のうちの一の種類の記憶媒体の空き容量が不足している場合であっても、データをバックアップすることができるデータ記憶装置を提供する。
【解決手段】 ビデオカメラ1は、画像処理部14にて撮像した画像データを外部の記憶媒体であるDVD30(或いはSDカード40)に記憶するものである。制御部10は、撮像した動画データをDVD30に記憶する場合、NAND型フラッシュメモリ12をDVD30に適合した形式でフォーマットし、撮像した静止画データをSDカード40に記憶する場合、NAND型フラッシュメモリ12をSDカード40に適合した形式でフォーマットする。そして、動画データ(静止画データ)をDVD30(SDカード40)に記憶していくことによってDVD30(SDカード40)の空き容量が不足した場合、制御部10は動画データ(静止画データ)をNAND型フラッシュメモリ12に記憶する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、取得したデータを記憶する複数種類の記憶媒体の装着が可能にしてあるデータ記憶装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、CCDセンサ、CMOSセンサなどの撮像素子を搭載したビデオカメラが普及している。ビデオカメラは、撮像素子によって光電変換されたアナログ形式の信号をデジタル形式に変換し、変換した信号を動画データとして記憶媒体に記憶する。また近年、動画データを光ディスク(DVD±R,DVD±RW,DVD−RAMなどがあるが、以下DVDという)に記憶するビデオカメラが実用化されている(例えば、特許文献1参照。)。光ディスクは、従来のシーケンシャルアクセス型のテープ状の記憶媒体とは異なり、ランダムにデータを記憶することができ、不要なデータを逐次消去でき、また、所定のデータを瞬時に選択して再生することができる。さらに、動画データのみならず、静止画データをSDカードのような記憶媒体に記憶することができるビデオカメラが実用化されている。
【特許文献1】特開2004−343364号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、記憶媒体に動画データ及び静止画データ(これら2種のデータを画像データという)を記憶していくと、新たな画像データを記憶するのに必要な記憶媒体の空き容量が不足してしまう。したがって、空き容量が不足した場合は、記憶媒体に記憶されている画像データを削除して空き容量を増やさなければ、新たな画像データを記憶することができないという問題があった。また、記憶媒体が装着されていないと画像データを記憶することができないため、常に記憶媒体であるDVD及びSDカードを携帯し、使用する際に装着しなければならないという問題があった。
【0004】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、取得したデータを外付けの複数種類の記憶媒体のうちの一の種類の記憶媒体に記憶する場合に、その記憶媒体に適合した形式で記憶部をフォーマットする構成とすることにより、その記憶媒体の空き容量が不足した場合であっても、データを記憶部に記憶してバックアップすることができるデータ記憶装置の提供を目的とする。
【0005】
また本発明は、複数種類の記憶媒体のうちの一の種類が光ディスクであり、データを光ディスクに記憶する場合に、光ディスクの管理情報を記憶部に記憶する構成とすることにより、データの光ディスクへの記憶が終了する場合に、記憶部に記憶しておいた管理情報を光ディスクに記憶してファイナライズ処理を行うことができるデータ記憶装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るデータ記憶装置は、取得したデータを記憶する複数種類の記憶媒体の装着が可能にしてあるデータ記憶装置において、前記データを前記複数種類の記憶媒体のうちの一の種類の記憶媒体に記憶する場合に、前記データを記憶する記憶部と、前記記憶媒体に適合した形式で前記記憶部をフォーマットする手段とを備え、前記記憶媒体の空き容量が不足した場合に前記データを前記記憶部に記憶するようにしてあることを特徴とする。
【0007】
本発明にあっては、取得したデータを複数種類の記憶媒体のうちの一の種類の記憶媒体に記憶する場合に、その記憶媒体に適合した形式で記憶部をフォーマットする。そして、その記憶媒体の空き容量が不足した場合、すなわちデータをその記憶媒体に記憶できない場合に、取得したデータを記憶部に記憶する。これにより、記憶媒体の空き容量が不足した場合であっても、データを記憶部にバックアップすることができ、利用者は外部の記憶媒体の空き容量に留意する必要がなくなる。
【0008】
本発明に係るデータ記憶装置は、前記複数種類の記憶媒体のうちの一の種類は光ディスクであり、前記データを光ディスクに記憶する場合に、光ディスクの管理情報を前記記憶部に記憶するようにしてあることを特徴とする。
【0009】
本発明にあっては、例えば、記憶部の記憶領域のうちの所定領域(例えば、4Mバイト)を、光ディスクへのデータの記憶に必要な管理情報の記憶領域として割当て、管理情報を記憶部に記憶する。そして、光ディスクへのデータの記憶が終了する場合に、記憶部に記憶しておいた管理情報を光ディスクに書き込んでファイナライズ処理を行う。
【0010】
本発明に係るデータ記憶装置は、前記記憶部がNAND型フラッシュメモリであることを特徴とする。
【0011】
本発明にあっては、記憶部がNAND型フラッシュメモリであることにより、記憶内容を書き換え可能であるとともに、電力の供給が遮断された場合でも記憶内容を保持することができる。また、NOR型フラッシュメモリに比べてデータの書き込みが高速であることから、データの記憶に好適である。
【0012】
本発明に係るデータ記憶装置は、前記記憶部が揮発性メモリであり、内部バッテリと、外部バッテリを装着するための装着部と、該装着部に装着された外部バッテリから前記記憶部への給電が可能であるか否かを判定する判定手段と、該判定手段にて給電が可能であると判定された場合に、前記外部バッテリから前記記憶部へ給電し、給電が可能でないと判定された場合に、前記内部バッテリから前記記憶部へ給電するように制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
本発明にあっては、装着された外部バッテリから記憶部(揮発性メモリ)への給電が可能であるか否かを判定し、給電が可能であると判定された場合に、外部バッテリから揮発性メモリへ電力を供給し、給電が可能でないと判定された場合に、内部バッテリから揮発性メモリへ電力を供給するように制御する。揮発性メモリは、電力の供給が遮断された場合、記憶内容が消去されてしまうが、外部バッテリ又は内部バッテリによって、常に給電されていることから、記憶内容が消去されてしまうことはない。また、外部バッテリが給電が可能である場合は、外部バッテリから揮発性メモリに給電されることから、内部バッテリの電力消費を抑制することができる。
【0014】
本発明に係るデータ記憶装置は、前記データが画像データであり、画像を撮像して画像データを生成する撮像手段を備え、撮像手段によって生成された画像データを記憶するようにしてあることを特徴とする。
【0015】
本発明にあっては、撮像手段によって生成された画像データを複数種類の記憶媒体のうちの一の種類の記憶媒体に記憶する場合に、上述のようにして画像データを記憶部に記憶してバックアップすることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、取得したデータを外付けの複数種類の記憶媒体のうちの一の種類の記憶媒体に記憶する場合に、その記憶媒体に適合した形式で記憶部をフォーマットする構成としたので、その記憶媒体の空き容量が不足した場合であっても、データを記憶部に記憶してバックアップすることができ、利用者は外部の記憶媒体の空き容量に留意する必要がなくなる。
【0017】
本発明によれば、複数種類の記憶媒体のうちの1つは光ディスクであり、データを光ディスクに記憶する場合に、データを光ディスクに記憶する場合に、光ディスクの管理情報を記憶部に記憶する構成としたので、データの光ディスクへの記憶が終了する場合に、記憶部に記憶しておいた管理情報を光ディスクに記憶してファイナライズ処理を行うことができる等、優れた効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
【0019】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係るデータ記憶装置であるビデオカメラの一例を示すブロック図である。
本発明の実施の形態1に係るビデオカメラ1は、CPUで構成された制御部10を備えている。制御部10は、NOR型フラッシュメモリ11、NAND型フラッシュメモリ12、SDRAM13、画像処理部14、操作部16、表示部17、DVDドライブ18、SDカードスロット19及び出力部20と接続され、これら各部を制御し、NOR型フラッシュメモリ11に予め格納されているコンピュータプログラムに従って種々の機能を実行し、各部と連携して又は単独で本発明における各種の手段として機能する。
【0020】
NOR型フラッシュメモリ11及びNAND型フラッシュメモリ12は、記憶内容を書き換え可能であるとともに、電力の供給が遮断された場合でも記憶保持できる不揮発性のデバイスである。NAND型フラッシュメモリ12は、NOR型フラッシュメモリ11に比べてデータの書き込みが高速であることから、保持しておくべきデータを記憶するのに好適である。
【0021】
例えば、NAND型フラッシュメモリ12は、128Mバイトの容量を有しており、そのうちの4Mバイトを動画データのDVD30への記憶の際に必要な管理情報を記憶する領域として割当て、残りの124Mバイトを動画データ及び静止画データを記憶する領域として割当てる。一方、NOR型フラッシュメモリ11は、NAND型フラッシュメモリ12に比べてデータの読み込みが高速であることから、コンピュータプログラムを格納しておくのに好適である。SDRAM13は、制御部10によるコンピュータプログラムの実行時に発生する一時的なデータを記憶するものである。
【0022】
画像処理部14は、CCD又はCMOSなどの撮像素子14a、ADC(アナログ・デジタル・コンバータ)14b、コーデック14c、DAC(デジタル・アナログ・コンバータ)14dを備えている。撮像素子14aは入射される光を光電変換してアナログ形式の電気信号を生成する。ADC14bは、撮像素子14aにて生成されたアナログ形式の電気信号を所定のサンプリング周波数でデジタル化してコーデック14cへ出力する。コーデック14cは、デジタル化された電気信号を動画データ(例えばMPEG形式)又は静止画データ(例えばJPEG形式)に符号化する。なお、符号化形式としては、例えば動画の場合、DV圧縮形式、モーションJPEG形式などであってもよく、その規格については限定されるものではない。
【0023】
DVDドライブ18は、図示しない光ピックアップ部を備えており、挿入された記憶媒体(DVD)30にアクセスして、各種のデータの読み出し及び書き込みを行う。制御部10は、画像処理部14にて処理された動画データをDVDドライブ18に挿入された記憶媒体(DVD)30に記憶する。その際、制御部10は、NAND型フラッシュメモリ12のうちの4Mバイトの領域に、DVD30の管理情報を記憶して、DVD30への記憶が終了する場合に、NAND型フラッシュメモリ12に記憶しておいた管理情報をDVD30に記憶してファイナライズ処理を行う。管理情報は30秒毎に更新されるが、NAND型フラッシュメモリ12の書き込みが高速なため、管理情報の記憶処理が他の処理に弊害を及ぼすことはない。
【0024】
また、DVD30に記憶されている動画データは、DVDドライブ18によって読み出され、コーデック14cにて復号化されてDAC14dへ出力される。DAC14dは、動画データをアナログ形式の電子信号として出力部20へ出力する。出力部20は、液晶ディスプレイ又はCRTディスプレイなどの表示機器50の接続が可能になっており、出力部20から出力された電気信号に係る動画が表示機器50に表示される。
【0025】
SDカードスロット19は、装置に着脱自在な記憶媒体(ここではSDカード)40を装着するための接続部であり、SDカードスロット19に挿入されたSDカード40にアクセスして、各種のデータの読み出し及び書き込みを行う。制御部10は、画像処理部14にて処理された静止画データをSDカードスロット19に挿入されたSDカード40に記憶する。
【0026】
また、SDカード40に記憶されている静止画データは、SDカードスロット19によって読み出され、コーデック14cにて復号化されてDAC14dへ出力される。DAC14dは、静止画データをアナログ形式の電子信号として出力部20へ出力する。出力部20は、液晶ディスプレイ又はCRTディスプレイなどの表示機器50の接続が可能になっており、出力部20から出力された電気信号に係る静止画が表示機器50に表示される。
【0027】
また、制御部10は、DVD30、SDカード40のいずれか1つに適合した形式でNAND型フラッシュメモリ12をフォーマットする手段として機能する。より具体的には、制御部10は、撮像した動画データをDVD30に記憶する場合、NAND型フラッシュメモリ12をDVD30に適合した形式でフォーマットし、撮像した静止画データをSDカード40に記憶する場合、NAND型フラッシュメモリ12をSDカード40に適合した形式でフォーマットする。
【0028】
そして、動画データをDVD30に記憶していくことによってDVD30の空き容量が不足した場合、制御部10は動画データをNAND型フラッシュメモリ12に記憶する。同様に、静止画データをSDカード40に記憶していくことによってSDカード40の空き容量が不足した場合、制御部10は静止画データをNAND型フラッシュメモリ12に記憶する。
【0029】
操作部16は、動画/静止画指定キー16aのようなビデオカメラ1を操作するための各種のファンクションキーを備えている。動画/静止画指定キー16aは、動画を撮像するか、又は静止画を撮像するかの指定を利用者から受け付ける。動画/静止画指定キー16aは、例えばダイヤル状になっており、利用者がダイヤルを回転することによって、動画と静止画との切り換えが決定される。
【0030】
表示部17は、液晶ディスプレイ又はLEDディスプレイなどの表示デバイスで構成されており、ビデオカメラ1の動作状態の表示、利用者へ操作入力を促す画面の表示などを適宜行う。なお、表示部17をタッチパネル方式とすることにより、操作部16の各種のファンクションキーのうちの一部又は全部を代用することも可能である。
【0031】
次に、ビデオカメラ1が行う動作手順を、フローチャートを用いて説明する。図2は本発明に係るデータ記憶装置としてのビデオカメラの動作手順を示すフローチャートである。なお、動作手順は一例であり、これに限定されるものではない。また、このような動作手順は、NOR型フラッシュメモリ11へ予めコンピュータプログラムを組み込んでおくことにより行うことができる。
【0032】
制御部10は、動画/静止画指定キー16aにて受け付けた画像の形式が動画であるか又は静止画であるかの判定を行う(ステップS1)。S1において、画像の形式が動画であると判定された場合(S1:動画)、まず、制御部10は、NAND型フラッシュメモリ12をDVD30に適合した形式でフォーマットする(ステップS2)。そして、制御部10は画像処理部14に指示信号を与え、画像処理部14は、撮像素子14aにて撮像した画像を、コーデック14cにて動画データに符号化する(ステップS3)。
【0033】
制御部10は、DVD30の空き容量を検出し、空き容量が動画データの記憶に不足しているか否かを判定する(ステップS4)。空き容量が不足していないと判定された場合(S4:NO)、制御部10は、動画データをDVD30に記憶する(ステップS5)。なお、この場合、NAND型フラッシュメモリ12のうちの4Mバイトの領域に、DVD30の管理情報の記憶に利用する。
【0034】
一方、S4において、空き容量が不足していると判定された場合(S4:YES)、制御部10は、動画データをNAND型フラッシュメモリ12に記憶する(ステップS6)。このようにして、DVD30の空き容量が不足している場合であっても、動画データをNAND型フラッシュメモリ12に記憶してバックアップすることができる。
【0035】
S1において、画像の形式が静止画であると判定された場合(S1:静止画)、まず、制御部10は、NAND型フラッシュメモリ12をSDカード40に適合した形式でフォーマットする(ステップS7)。そして、制御部10は画像処理部14に指示信号を与え、画像処理部14は、撮像素子14aにて撮像した画像を、コーデック14cにて静止画データに符号化する(ステップS8)。
【0036】
制御部10は、SDカード40の空き容量を検出し、空き容量が静止画データの記憶に不足しているか否かを判定する(ステップS9)。空き容量が不足していないと判定された場合(S9:NO)、制御部10は、静止画データをSDカード40に記憶する(ステップS10)。
【0037】
一方、S9において、空き容量が不足していると判定された場合(S9:YES)、制御部10は、静止画データをNAND型フラッシュメモリ12に記憶する(ステップS11)。このようにして、SDカード40の空き容量が不足している場合であっても、静止画データをNAND型フラッシュメモリ12に記憶してバックアップすることができる。
【0038】
(実施の形態2)
図3は本発明の実施の形態2に係るデータ記憶装置であるビデオカメラの一例を示すブロック図である。
本発明の実施の形態2に係るビデオカメラ2は、制御部10、NOR型フラッシュメモリ11、SRAM22、整流素子23、ボタン電池24、FET25、フリップフロップ回路26、装着部27、SDRAM13、画像処理部14、操作部16、表示部17、DVDドライブ18、SDカードスロット19及び出力部20を備えている。
【0039】
SRAM22は、整流素子23を介して装着部27に装着されたメインバッテリ60に接続されている。メインバッテリ60は着脱が可能な外部バッテリである。また、SRAM22は、FET25を介して内部バッテリであるボタン電池24に接続されている。FET25は、フリップフロップ回路26に接続されており、フリップフロップ回路26は制御部10によって制御される。
【0040】
制御部10は、装着部27にメインバッテリ60が装着され、SRAM22への給電が可能であるか否かを判定する手段として機能し、メインバッテリ60によるSRAM22への給電が可能でないと判定された場合に、フリップフロップ回路26にオン情報を与える。オン情報が与えられたフリップフロップ回路26はFET25をオンして、ボタン電池24からSRAM22に電力を供給する。フリップフロップ回路26は、オフ情報が与えられるまでオン情報を保持することから、FET25のオン状態を保持する。
【0041】
一方、制御部10は、メインバッテリ60によるSRAM22への給電が可能であると判定された場合に、フリップフロップ回路26にオフ情報を与える。オフ情報が与えられたフリップフロップ回路26はFET25をオフして、ボタン電池24からSRAM22への電力供給を遮断する。フリップフロップ回路26は、オン情報が与えられるまでオフ情報を保持することから、FET25のオフ状態を保持する。その他の構成は図1と同様であるので、対応する部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0042】
このようにして、制御部10は、メインバッテリ60によるSRAM22への給電が可能であるか否かに基づいて、フリップフロップ回路26を介してボタン電池24からSRAM22への電力の供給を制御する。SRAM22は、実施の形態1のNAND型フラッシュメモリ12に相当するものであるが、電力の供給が遮断された場合、記憶内容が消去されてしまうが、メインバッテリ60とボタン電池24とが相補的に電力を供給するため、記憶内容が消去されてしまうことはない。
【0043】
また、メインバッテリ60によるSRAM22への給電が可能である場合、つまり、ボタン電池24からSRAM22への電力供給が不要な場合には、ボタン電池24からのSRAM22への電力供給が遮断されるため、ボタン電池24の無駄な電力が消費されることを防止できる。例えば、SRAM22の駆動に必要な電力(電流)としては10μA〜20μAレベルであり、ボタン電池24の種類にも依存するが、ボタン電池24からSRAM22に電力を常時供給した場合には数ヶ月で蓄電量がなくなってしまうが、メインバッテリ60が装着されていない場合にボタン電池24の電力が消費されるだけであるので、ボタン電池24の耐用期間を延ばすことができる。
【0044】
なお、各実施の形態では、DVD30(SDカード40)の空き容量が不足したときにNAND型フラッシュメモリ12に動画データ(静止画データ)を記憶するようにしたが、DVD30(SDカード40)が挿入されていない場合には、自動的にNAND型フラッシュメモリ12に動画データ(静止画データ)を記憶するようにしてもよいし、利用者の指示によってNAND型フラッシュメモリ12に動画データ(静止画データ)を記憶するようにしてもよい。
【0045】
また、外付けの記憶媒体がDVD30及びSDカード40である場合について説明したが、もちろん、外付けの記憶媒体の種類及び組合せについて限定されるものではない。さらに、実施の形態2においては、内部の記憶部がSRAMである場合について説明したが、揮発性メモリであれば、その種類が限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の実施の形態1に係るデータ記憶装置であるビデオカメラの一例を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るデータ記憶装置としてのビデオカメラの動作手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態2に係るデータ記憶装置であるビデオカメラの一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0047】
1,2 ビデオカメラ
10 制御部
11 NOR型フラッシュメモリ
12 NAND型フラッシュメモリ
14 画像処理部
16 操作部
18 DVDドライブ
19 SDカードスロット
22 SRAM
24 ボタン電池
25 FET
26 フリップフロップ回路
27 装着部
30 記憶媒体(DVD)
40 記憶媒体(SDカード)
60 メインバッテリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
取得したデータを記憶する複数種類の記憶媒体の装着が可能にしてあるデータ記憶装置において、
前記データを前記複数種類の記憶媒体のうちの一の種類の記憶媒体に記憶する場合に、
前記データを記憶する記憶部と、
前記記憶媒体に適合した形式で前記記憶部をフォーマットする手段とを備え、
前記記憶媒体の空き容量が不足した場合に前記データを前記記憶部に記憶するようにしてあること
を特徴とするデータ記憶装置。
【請求項2】
前記複数種類の記憶媒体のうちの一の種類は光ディスクであり、
前記データを光ディスクに記憶する場合に、光ディスクの管理情報を前記記憶部に記憶するようにしてあること
を特徴とする請求項1に記載のデータ記憶装置。
【請求項3】
前記記憶部は、NAND型フラッシュメモリであること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のデータ記憶装置。
【請求項4】
前記記憶部は揮発性メモリであり、
内部バッテリと、
外部バッテリを装着するための装着部と、
該装着部に装着された外部バッテリから前記記憶部への給電が可能であるか否かを判定する判定手段と、
該判定手段にて給電が可能であると判定された場合に、前記外部バッテリから前記記憶部へ給電し、給電が可能でないと判定された場合に、前記内部バッテリから前記記憶部へ給電するように制御する制御手段と
を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載のデータ記憶装置。
【請求項5】
前記データは画像データであり、
画像を撮像して画像データを生成する撮像手段を備え、
撮像手段によって生成された画像データを記憶するようにしてあること
を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載のデータ記憶装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−179062(P2006−179062A)
【公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−369756(P2004−369756)
【出願日】平成16年12月21日(2004.12.21)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】