説明

データ記録装置、撮像装置及びデータ記録方法

【課題】処理中に記録媒体が収納手段から取り出されるのを防止し、データの破壊を防止する
【解決手段】フロッピーディスク100に画像データを記録し、フロッピーディスク100が収納された収納装着部2に開閉自在に設けられた開閉蓋3の開状態を検出する検出し、フロッピーディスク100への画像データの記録処理中に開状態が検出された場合に、画像データの記録処理が終了するまで、記録処理中である旨の警告処理を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被写体の画像をディジタル化して画像データ等のデータを記録媒体に記録するデータ記録装置、撮像装置及びデータ記録方法に関する。
【背景技術】
【0002】
磁気記録を使ってカラー写真を撮るディジタルカメラ装置がある。このディジタカメラ装置は、フロッピー(登録商標)ディスクに撮影して得た静止画像情報(以下、単に画像情報という。)を記録している。
【0003】
ディジタルカメラ装置は、上記フロッピーディスクを収納し装着する収納装着部を有し、この収納装着部に装着されている上記フロッピーディスクに対する上記画像情報を書き込み、又は画像情報の読み出しを行うことができる。
【0004】
そして、ディジタルカメラ装置は、表示機能を有しており、メモリ等に記憶したフロッピーディスクに関する情報、例えば記録している画像の内容情報、を表示部に表示することができる。また、ディジタルカメラ装置は、フロッピーディスクに記録されている画像情報を読み出して、上記表示部に表示することもできる。
【0005】
【特許文献1】特開平02−076378号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、ディジタルカメラ装置は、上記画像情報等を書き込んでいる最中、或いはフロッピーディスクから画像情報を読み出している最中に、収納装着部からフロッピーディスクが取り出されると、当該画像情報が破壊されてしまう場合がある。
【0007】
なお、ディジタルカメラ装置においては、収納装着部を閉塞する蓋は、当該収納装着部に塵等の侵入の防止するうえで有効な手段となる。
【0008】
そこで、本発明は、上述の実情に鑑みてなされたものであって、処理中に記録媒体が収納手段から取り出されるのを防止し、データの破壊を防止することができるデータ記録装置、撮像装置及びデータ記録方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るデータ記録装置は、上述の課題を解決するために、記録媒体を収納する収納手段と、上記記録媒体にデータを記録する記録手段と、上記収納手段に開閉自在に設けられた開閉手段と、上記開閉手段の開状態を検出する検出手段と、所定の警告処理を行う警告手段と、上記記録媒体への上記データの記録処理中に上記検出手段が上記開閉手段の開状態を検出した場合、当該データの記録処理が終了するまで、記録処理中である旨の警告処理を行うよう制御する制御手段とを備える。
【0010】
また、本発明に係る撮像装置は、上述の課題を解決するために、被写体を撮像して画像データを出力する撮像手段と、記録媒体を収納する収納手段と、上記記録媒体に上記画像データを記録する記録手段と、上記収納手段に開閉自在に設けられた開閉手段と、上記開閉手段の開状態を検出する検出手段と、所定の警告処理を行う警告手段と、上記記録媒体への上記画像データの記録処理中に上記検出手段が上記開閉手段の開状態を検出した場合、当該画像データの記録処理が終了するまで、画像データの記録処理中である旨の警告処理を行うよう制御する制御手段とを備える。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、記録媒体への画像データ等のデータの記録処理中に収納手段に開閉自在に設けられた開閉手段の開状態を検出する検出手段が開閉手段の開状態を検出した場合、データの記録処理が終了するまで、記録処理中である旨の警告処理を行うよう制御するようにしたので、、処理中に記録媒体が収納手段から取り出されるのを防止することができる。これにより、書き込み処理は継続し、終了するまで警告処理を行うため、データの破壊を防止し、かつ、ユーザーが撮影した画像を無駄にしないようにできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明が適用されたディジタルカメラ装置について図面を参照して説明する。このディジタルカメラ装置は、撮影した得た被写体の静止画像情報(以下、単に画像情報という。)をディジタル化して記録媒体とされるフロッピーディスクに記録するものである。
【0013】
ディジタルカメラ装置の主な回路構成等を図1に示し、外観の構成を図2乃至図4に示す。なお、フロッピーディスク100は、例えば、3.5インチサイズの円盤形状の磁気ディスクであり、ディスクカートリッジ101に回転自在に収納されている磁気記録媒体である。
【0014】
ディジタルカメラ装置1は、図1に示すように、光学系からの被写体の光信号を電気信号に変換する撮像手段となるCCD11と、フロッピーディスク100を収納し装着させる収納手段となる収納装着部2、CCD11からの電気信号をフロッピーディスク100に記録可能な画像情報に変換するデータ変換手段であるサンプルホールド/アナログディジタル変換回路(以下、単にサンプルホールド回路という。)12及びカメラ信号処理回路13と、フロッピーディスク100への画像情報の書き込みとフロッピーディスク100に記録されている画像情報等の読み出しとを行う記録手段や読出手段となるフロッピーディスクコントローラ(以下、FDCという。)18及びフロッピーディスクドライブ(以下、FDDという。)19と、収納装着部2を開閉する開閉手段となる開閉蓋3と、開閉蓋3の開閉状態を検出する検出手段である蓋開閉検出スイッチ4と、少なくとも収納装着部2に装着されているフロッピーディスク100に記録されている情報を記憶する記憶機能を有するDRAM5と、蓋開閉検出スイッチ4からの検出結果に基づいて開閉蓋3が開状態から閉状態へ変化したことを検出したときには、収納装着部2に装着されているフロッピーディスク100に記録された当該フロッピーディスク100に関する情報をDRAM5に記憶する処理を行う制御機能を有するマイクロコンピュータ6とを備えている。
【0015】
このように構成したディジタルカメラ装置1は、蓋開閉検出スイッチ4の検出結果に基づいて開閉蓋3が開状態から閉状態へ変化したことをマイクロコンピュータ6が検出したときには、マイクロコンピュータ6によって、収納装着部2に装着されているフロッピーディスク100に記録された当該フロッピーディスク100に関する情報をDRAM5に記憶する。
【0016】
マイクロコンピュータ6によって行うフロッピーディスク100に記録された当該フロッピーディスク100に関する情報をDRAM5に記憶する処理は、いわゆる初期化処理であって、この処理によって、当該フロッピーディスク100に関する情報、例えばFATデータや特殊ファイル等のフロッピーディスク100の内容情報、をDRAM5に読み込むことができる。
【0017】
この初期化処理によって、ディジタルカメラ装置1は、収納装着部2に装着されたフロッピーディスク100の内容情報等がDRAM5に記憶され、DRAM5に記憶された情報とフロッピーディスク100に関する情報とが一致する。
【0018】
また、ディジタルカメラ装置1は、マイクロコンピュータ6が蓋開閉検出スイッチ4からの検出結果に基づいて開閉蓋3の開状態を検出したとき、新たに処理を開始させない処理禁止設定を行う制御機能を有する。
【0019】
この処理禁止設定によって、ディジタルカメラ装置1は、開閉蓋3が開閉されても、新たにデータの書き込み又は読み出しする等の処理を開始させないめ、フロッピーディスク100の取り出し時に処理中となることを防止、画像情報等のデータの破壊を防止する。
【0020】
さらに、ディジタルカメラ装置1は、DRAMコントローラ14と、被写体や装着されているフロッピーディスク100の内容情報が表示されるLCDパネル15と、LCDパネル15にRGB信号を供給するためのパネル信号処理回路16とを備えている。
【0021】
なお、DRAM5,DRAMコントローラ14,マイクロコンピュータ6,及びFDC18は、相互に共通のバスによって接続される。
【0022】
ディジタルカメラ装置1においては、被写体からの光線が対物レンズ4を通過してCCD11で受光され、このCCD11によって電気信号に変換される。CCD11からの出力信号は、サンプルホールド回路12でサンプルホールド処理された後に10ビットのディジタル信号にA/D変換される。A/D変換されたこの10ビットのディジタル信号は、カメラ信号処理回路13に供給される。
【0023】
カメラ信号処理回路13は、サンプルホールド回路12から供給される10ビットのディジタル信号に所定の処理を施して、処理後の信号をDRAMコントローラ14に出力する。カメラ信号処理回路13は、この実施の形態では入力信号から8ビットの輝度信号Yと4ビットの色差信号Cを生成し、これら各信号Y,CをDRAMコントローラ14に出力するようになっている。
【0024】
DRAMコントローラ14は、カメラ信号処理回路13からの輝度信号Yと色差信号Cをそのままパネル信号処理回路16に供給する。なお、CCD11が正方格子でない場合には、DRAMコントローラ14は、カメラ信号処理回路13からの輝度信号Yと色差信号Cを正方格子化してパネル信号処理回路16に供給する。
【0025】
パネル信号処理回路16は、入力した輝度信号Yと色差信号Cから赤色信号R,緑色信号G,青色信号Bを生成し、これらRGBの各色信号をLCDパネル15に出力する。これにより、撮像対象となる被写体の画像がLCDパネル15に表示される。
【0026】
また、DRAMコントローラ14は、カメラ信号処理回路13からの輝度信号Yと色差信号Cとを詳細を後述するマイクロコンピュータ6の制御に基づいてDRAM5の所定領域に格納する。なお、DRAM5は、4メガバイトのものが2個使用されることにより、合計8メガバイトの格納領域を有している。
【0027】
操作入力部17は、シャッターボタン、ズーム等の操作、データ消去等の編集やフロッピーディスク100の内容情報の表示を行う各種操作ボタン/スイッチ等の操作内容を検出し、検出した信号を操作信号としてマイクロコンピュータ6に出力する。
【0028】
マイクロコンピュータ6は、例えば高速処理が可能なRISC(Reduced Instruction Set Computer:縮小命令セットコンピュータ)タイプのものが用いられ、各ブロックを制御するためのソフトウェアプログラムが格納されたリードオンリーメモリー(ROM)6aを備えている。
【0029】
例えば、マイクロコンピュータ6は、蓋開閉検出スイッチ4からの検出結果に基づいて開閉蓋3が開状態から閉状態へ変化したことを検知して、DRAM5に対する上記初期化処理を行う。
【0030】
また、マイクロコンピュータ6は、操作入力部17からの操作信号に基づいてこのROM6a内のソフトウェアプログラムを実行させることにより、上述した撮影時,再生時,及び編集時における画像圧縮/伸張やファイル管理等の処理を行う。そして、マイクロコンピュータ6は、開閉蓋3の開閉状態に応じて、これら処理の中断処理、或いは警告処理等を行う。
【0031】
マイクロコンピュータ6は、FDC18によって、FDD19を制御して、フロッピーディスク100に記録されている画像情報等の読み出し、又はフロッピーディスク100への画像情報等の書き込みを行っている。
【0032】
上記ディジタルカメラ装置1の外観は、図2乃至図4に示すように、全体略直方体状の外形を呈した携帯可能な大きさとなっている。このディジタルカメラ装置1においては、筐体31の正面側上部にシャッターボタン32、対物レンズ33、フラッシュ34がそれぞれ取り付けられており、ユーザーの右手人差し指でシャッターボタン32が押せるようになっている。
【0033】
そして、ディジタルカメラ装置1は、筐体31の一方の側面部35に挿入開口部35aを有する収納装着部2を設け、この収納装着部2を開閉自在にするように開閉蓋3が取り付けられている。これにより、ディジタルカメラ装置1は、この側面部35側からフロッピーディスク100が内部に収納されたディスクカートリッジ101を収納装着部2に装填できるようになっている。
【0034】
なお、収納装着部2には、フロッピーディスク100に対する画像情報等の書き込み及び読み出しを行うFDD19を配設している。
【0035】
フロッピーディスク100の収納装着部2への装着は、具体的には、フロッピーディスクカートリッジ101がシャッタ101a側から挿入されて行われる。
【0036】
このディジタルカメラ装置1は、筐体31の背面側にLCDパネル15を取り付ており、撮影時にはこのLCDパネル15に被写体が表示される。
【0037】
そして、ディジタルカメラ装置1においては、シャッターボタン32を押すことにより被写体を撮影すると、FDD19に装填されたディスクカートリッジ101内のフロッピーディスク100に当該被写体についての画像情報及びこの画像情報についてのインデックスとなるサムネイル画像情報等が記録される。
【0038】
また、ディジタルカメラ装置1には、LCDパネル15の周囲に種々の操作ボタン/スイッチ36a,36b,36c,36d,36e,36f,36g等が配設されており、これら各種操作ボタン等を操作することによって撮影時におけるズーム等の操作、データ消去等の編集ができるようになっている。
【0039】
また、開閉蓋3の開閉は、開閉操作部37を上下動させることによって、この開閉操作部37と連動する係合爪38a,38bと開閉蓋3の係合部3a,3bとの係合状態を解除又は保持させることにより行う。
【0040】
蓋開閉検出スイッチ4は、開閉蓋3に、その開閉に連動して動作するように取り付けている。なお、開閉蓋3の開閉は、センサーによっても検出することができる。
【0041】
そして、ディジタルカメラ装置1は、上述したように、蓋開閉検出スイッチ4によって開閉蓋3の閉状態を検出して、適宜処理の制御を行う。
【0042】
以下に、ディジタルカメラ装置1が、開閉蓋3の開閉状態を検出して、対応して行う各種処理について、図5に示すフローチャートを用いて説明する。
【0043】
なお、このフローチャートは、ディジタルカメラ装置1のメインの処理を行うメインループ処理中内に設けられたサブルーチンである。
【0044】
先ず、マイクロコンピュータ6は、ステップS1に示すように、装置のパワーオン時かを判別する。パワーオン時であった場合、マイクロコンピュータ6は、ステップS2に示すように、N=0にする。ここで、Nは、0又は1の何れかの値が代入され、後の処理では、開閉蓋3の開閉状態によって0又は1の何れかの値に決定され、また、Nの値によって開閉蓋3の開閉状態を判別する。
【0045】
また、装置がパワーオン時でなく、既に装置が起動されている場合、上記ステップS2からステップS3に進む。ステップS3において、N_OLD=Nにする。例えば、ステップS3においては、装置のパワーオン後の最初の処理では、N_OLD=0になる。
【0046】
その後ステップS4に示すように、マイクロコンピュータ6は、開閉蓋3が閉じているかを判別する。開閉蓋3が閉じている場合、ステップS5に示すように、N=1にして、続いて、ステップS7に示すように、N=1かつN_OLD=0であるかを判別する。
【0047】
また、ステップS4において開閉蓋3が閉じている場合、マイクロコンピュータ6は、ステップS6に示すように、N=0にして、続いて上記ステップS7において、N=1かつN_ODL=0であるかを判別する。
【0048】
ステップS7の判別において、N=1かつN_OLD=0であった場合、ステップS8に示すように、マイクロコンピュータ6は、上述した初期化処理を行い、続いてステップS9に示すように、開閉蓋3が開いているか、すなわちN=0であるかを判別する。
【0049】
また、ステップS7の判別においてN=1かつN_OLD=0でなかった場合、マイクロコンピュータ6は、上記初期化処理を行わないように、ステップS7からステップS9に進む。
【0050】
ステップS9の判別において開閉蓋3が開いている場合、マイクロコンピュータ6は、ステップS10に示すように、画像情報等のデータの書き込み処理中かの判別を行う。ここで、書き込み処理中の場合、マイクロコンピュータ6は、ステップS11に示すように、当該書き込み処理が終了するまで、警告を出し続ける警告処理を行う。例えば警告は、LCDパネル15への警告表示や図示しないスピーカからの警告音によって行う。
【0051】
また、書き込み処理中でない場合、マイクロコンピュータ6は、ステップS12に示すように、画像情報等のデータの読み込み処理中かの判別を行う。ここで、読み込み処理中であることを確認した場合、マイクロコンピュータ6は、ステップS13に示すように、読み込み処理の中断処理を行う。
【0052】
また、読み込み処理中でない場合、マイクロコンピュータ6は、ステップS14に示すように、ユーザ操作によって新たな処理が要求されたかを判別する。新たな処理がユーザ操作によって要求されている場合、マイクロコンピュータ6は、ステップS15に示すように、一定期間警告を出す警告処理を行う。ここで警告は、上述と同様、LCDパネル15への警告表示や警告音によって行う。
【0053】
また、ユーザ操作によって新たな処理も要求されていない場合には、マイクロコンピュータ6は、ステップS16に示すように、開閉蓋3が開いている間警告を出し続け、ステップS17に示すように、新たな処理が行えないように、処理禁止設定を行う。
【0054】
一方、ステップS9の判別において開閉蓋3が開いていないことを確認した場合、マイクロコンピュータ6は、ステップS18に示すように、処理禁止設定の解除処理を行う。
【0055】
ディジタルカメラ装置1は、以上のようなフローチャートに従って、開閉蓋3の開閉状態を検出して、対応した処理の制御を行う。
【0056】
例えば、ディジタルカメラ装置1が起動中に、フロッピーディスク100が挿入されて開閉蓋3が閉じられたことよって上記初期化処理が実行される場合について説明する。
【0057】
先ず装置は起動しているので、ステップS1からステップS3へ進む。ステップS3では、NをN_OLDに置き換える処理を行う。フロッピーディスク100を収納装着部2に装着するために開閉蓋3が開けれたことを前回の当該フローチャートに従った処理において検出しているので、前回のフローチャートのステップS6及びステップS7によってN=0となっている。よって、今回のフローチャートのこのステップS3では、N_OLD=0となる。
【0058】
そして、フロッピーディスク100を装着されて開閉蓋3が閉じられた今回の当該フローチャートでは、ステップS4からステップS5に進むため、N=1となる。
【0059】
よって、N=1かつN_OLD=0となり、ステップS7からステップS8に進んで、マイクロコンピュータ6によって上記初期化処理が実行される。
【0060】
そして、上記初期化処理がなされた後は、ステップS9において開閉蓋3が閉じていると判別されるため、ステップS18に進んで、処理禁止設定の解除処理がなされる。この処理禁止設定の解除処理は、例えば前回のフローチャートにおいてなされたステップS17の処理禁止設定を解除するための処理である。
【0061】
上述のフローチャートに従った処理を行うことで、ディジタルカメラ装置1は、開閉蓋3が開状態から閉状態にされて収納装着部2にフロッピーディスク100が収納されたことによって上記初期化処理を実行することができる。
【0062】
よって、ディジタルカメラ装置1は、収納装着部2に装着されたフロッピーディスク100の内容情報等の当該フロッピーディスク100に関する情報がDRAM5に記憶された情報と常に一致するようになる。
【0063】
これにより、ディジタルカメラ装置1においては、LCDパネル15に表示されるフロッピーディスクの内容情報が収納装着部2に装着されているフロッピーディスク100の情報と常に一致する。よって、例えば、ディジタルカメラ装置1は、収納装着部2に装着されているフロッピーディスク100に関して誤った残量記録容量等の内容情報をユーザに伝えることを防止することができる。
【0064】
また、収納装着部2に装着されたフロッピーディスク100に関する情報がDRAM5に記憶された情報と一致することより、フロッピーディスク100が入れ換えたことを確認しないまま、ユーザ等の指示によってアクセス処理するとその時にメモリに上記初期化処理が必要となり余分な時間がかかるといった問題を解消することができる。
【0065】
また、ディジタルカメラ装置1は、マイクロコンピュータ6によって、開閉蓋3が開状態のときには、新たな処理を開始させない禁止処理設定を行うことで、フロッピーディスク100の取り出し時に処理中であることを防止し、当該フロッピーディスク100に記録されるデータの破壊を防止することができる。
【0066】
また、ディジタルカメラ装置1は、データの読み出し処理中に開閉蓋3が開状態になったとき、マイクロコンピュータ6によって、当該処理を中断する中断処理を行うことで、フロッピーディスク100が取り出されても当該フロッピーディスク100に記録されているデータの破壊を防止する。
【0067】
また、ディジタルカメラ装置1は、開閉蓋3が開状態になったとき、処理状態に応じて、警告表示又は警告音を発する警告処理を行うことで、ユーザ等に現在処理中であることを警告することができ、これにより、処理中にフロッピーディスク100が収納装着部2から取り出されることを防止することができる。
【0068】
なお、記録媒体は、メモリカード、ミニディスク、ハードディスク等であってもよい。例えばディジタルカメラ装置1には、従来、メモリーカードに記録するものもあり、例えばデータが書き込み処理がなされている時に当該メモリカードを引き抜こうとすると、データの破壊の防止のために装置の電源を強制的に落としていた。この場合、データの書き込みが中断される。しかし、本実施の形態としているディジタルカメラ装置1は、メモリカードを引き抜こうとした場合には、データの書き込み中断せずに処理を終了させることができるために、データの破壊を防止してもなお中断することなく書き込むことができる。
【0069】
なお、開閉蓋の開閉状態を検出して、処理の制御することは、例えばパーソナルコンピュータやキャップチャーデッキに適用することもできる。この場合、ディジタルカメラ装置1と同様に、記録媒体の収納装着部に開閉自在とされる開閉蓋を取り付け、この開閉蓋の開閉状態を検出して、上述のような初期化処理、警告処理、中断処理等を行う。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明を適用したディジタルカメラ装置を示す回路構成図である。
【図2】上記ディジタルカメラ装置の外観を示す図であって、正面方向から見た斜視図である。
【図3】上記ディジタルカメラ装置の外観を示す図であって、背面方向から見た斜視図である。
【図4】上記ディジタルカメラ装置の外観を示す図であって、開閉蓋を閉じたときの様子を示す斜視図である。
【図5】開閉蓋の開閉状態によって処理を実行するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0071】
1 ディジタルカメラ装置、2 収納部、3 開閉蓋、4 蓋開閉検出スイッチ、5 DRAM、6 マイクロコンピュータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体を収納する収納手段と、
上記記録媒体にデータを記録する記録手段と、
上記収納手段に開閉自在に設けられた開閉手段と、
上記開閉手段の開状態を検出する検出手段と、
所定の警告処理を行う警告手段と、
上記記録媒体への上記データの記録処理中に上記検出手段が上記開閉手段の開状態を検出した場合、当該データの記録処理が終了するまで、記録処理中である旨の警告処理を行うよう制御する制御手段とを備えることを特徴とするデータ記録装置。
【請求項2】
上記データは、撮像装置により撮像された画像データであることを特徴とする請求項1に記載のデータ記録装置。
【請求項3】
被写体を撮像して画像データを出力する撮像手段と、
記録媒体を収納する収納手段と、
上記記録媒体に上記画像データを記録する記録手段と、
上記収納手段に開閉自在に設けられた開閉手段と、
上記開閉手段の開状態を検出する検出手段と、
所定の警告処理を行う警告手段と、
上記記録媒体への上記画像データの記録処理中に上記検出手段が上記開閉手段の開状態を検出した場合、当該画像データの記録処理が終了するまで、画像データの記録処理中である旨の警告処理を行うよう制御する制御手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項4】
記録媒体にデータを記録する記録ステップと、
記録媒体が収納された収納手段に開閉自在に設けられた開閉手段の開状態を検出する検出ステップと、
上記記録媒体への上記データの記録処理中に上記開状態が検出された場合に、当該データの記録処理が終了するまで、記録処理中である旨の警告処理を行う警告ステップと含むことを特徴とするデータ記録方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−299518(P2007−299518A)
【公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−140940(P2007−140940)
【出願日】平成19年5月28日(2007.5.28)
【分割の表示】特願平9−184141の分割
【原出願日】平成9年7月9日(1997.7.9)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】