説明

データ記録装置およびその制御方法

【課題】 データを記録する記録媒体として複数の記録媒体を取り扱うことのできるデータ記録装置において、一方の記録媒体に対するデータの記録動作中に当該一方の記録媒体における記録可能な容量を増加できるようにする。
【解決手段】 データ記録再生装置1では、アンテナ5で受信した電波、または、ビデオ入力端子23を介して外部から入力されるデータが、A/D変換部21によりデジタルデータに変換されて、ハードディスクドライブ31の中のハードディスクに記録される。ハードディスクドライブ31が、ハードディスクにDVD1枚分のデータを記録するたびに、その旨が出力部200に表示される。そして、リモコン60に対してDVD100へのデータのコピーを指示する旨の操作がなされると、ハードディスクに記録されたデータの中で、DVD1枚分の容量のデータがDVD100にコピーされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ記録装置およびその制御方法に関し、特に、データを記録する記録媒体として複数の記録媒体を取り扱うことのできるデータ記録装置およびその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、データを記録する記録媒体として複数の記録媒体を取り扱うことのできるデータ記録装置として、装置本体内に備えられたハードディスクと、装置に対して着脱可能な記録媒体であるDVD(Digital Versatile Disk)等の、複数の記録媒体に選択的に、録画等のデータの記録ができる装置が普及している。
【0003】
そして、このようなデータ記録装置について、ユーザが利用する際の利便性を向上させるべく、種々の技術が開示されてきている。
【0004】
たとえば、特許文献1には、ハードディスク装置とDVD装置の複合装置において、適宜データを変換する手段を備えさせることにより、HD(High Definition)放送をハードディスクおよびDVDに記録可能とする技術が開示されている。
【0005】
また、特許文献2には、両面に記録可能なDVDの一方の面にデータを記録しているときに、記録残容量が所定容量を下回ると、ハードディスクにも同一のデータを記録し、DVDの他方の面におけるデータの記録が開始されると、当該DVDの他方の面に、ハードディスクに記録され、かつ、一方の面に記録されたデータの一部と重複するようなデータをも、記録させる技術が開示されている。
【0006】
近年、このようなデータ記録装置に搭載されるハードディスクの容量が格段に大きくなっている。そして、特許文献3には、ハードディスクに記録されたデータを容易にDVDにコピーできるように、ハードディスクにデータを記録する際、記録したデータ量がDVD1枚分の容量に達したか否かが判断され、達したと判断されると、ハードディスクの管理情報にエントリーポイント情報が設定される技術が開示されている。
【特許文献1】特開2004−159225号公報
【特許文献2】特開2002−150683号公報
【特許文献3】特開2003−109300号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
なお、従来では、データ記録装置に搭載されるハードディスクの容量が大きくなったことにより、ユーザは、ハードディスクの容量を越えるような長い時間であっても、データ記録装置に対して、ハードディスクに対するデータの記録を行なわせたままの状態で、希望する番組のデータが確実に記録されることを希望するようになった。
【0008】
これに対し、特許文献3に記載の技術では、ハードディスクに対するデータの記録が終了した状態であれば、エントリポイントを利用してDVD−RAM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)にハードディスクに記憶されたデータを記録することができるが、ハードディスクドに対するデータの記録動作中に、ハードディスクに記録されたデータをDVDに記録する等して、ハードディスクにおいて記録可能な容量を確保したり増加させたりすることは困難であった。
【0009】
本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、データを記録する記録媒体として複数の記録媒体を取り扱うことのできるデータ記録装置において、一方の記録媒体に対するデータの記録動作中に当該一方の記録媒体における記録可能な容量を増加できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の或る局面に従ったデータ記録装置は、外部からのデータを受信する受信手段と、前記受信手段の受信したデータを第1の記録媒体に記録する第1の記録手段と、所定の記憶容量を有し、前記第1の記録媒体とは異なる第2の記録媒体にデータを記録する、第2の記録手段と、前記第1の記録手段および前記第2の記録手段におけるデータの記録動作を制御する記録制御手段と、前記記録制御手段が、前記第1の記録手段が前記受信手段の受信したデータを前記所定の記憶容量分を記録したと判断した場合に、その旨を報知する報知手段と、情報の入力を受付ける受付手段とを備え、前記第2の記録媒体は、前記第2の記録手段に対して着脱可能に構成され、前記記録制御手段は、前記第1の記録手段に前記受信手段の受信したデータを記録させている期間中に、前記報知手段が前記報知を行なった場合に、前記受付手段に対して所定の情報が入力されたことを条件として、前記第1の記録手段に前記受信手段が受信したデータを記録させることと並行して、前記第2の記録手段に、前記第1の記録手段に記録された前記所定の記憶容量分のデータを記録させることを特徴とする。
【0011】
本発明の他の局面に従ったデータ記録装置は、外部からのデータを受信する受信手段と、前記受信手段の受信したデータを第1の記録媒体に記録する第1の記録手段と、前記第1の記録媒体とは異なる第2の記録媒体にデータを記録する第2の記録手段と、前記第1の記録手段および前記第2の記録手段におけるデータの記録動作を制御する記録制御手段とを備え、前記記録制御手段は、前記第1の記録手段に前記受信手段の受信したデータを記録させている期間中に、前記第1の記録手段が前記受信手段の受信したデータを所定の記憶容量分記録したと判断すると、前記第1の記録手段に前記受信手段が受信したデータを記録させることと並行して、前記第2の記録手段に、前記第1の記録手段に記録された前記所定の記憶容量分のデータを記録させることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に従ったデータ記録装置では、前記第2の記録媒体は、前記第2の記録手段に対して着脱可能に構成され、前記所定の記憶容量は、前記第2の記録媒体の記憶容量であることが好ましい。
【0013】
また、本発明に従ったデータ記録装置では、前記記録制御手段は、前記第1の記録手段に記録された前記所定の記憶容量分のデータを前記第2の記録手段に記録させた後、前記第1の記録手段に、前記第1の記録手段における前記所定の記憶容量分のデータが記録されていた記憶領域のデータを削除させることが好ましい。
【0014】
また、本発明に従ったデータ記録装置では、前記記録制御手段が、前記第1の記録手段が前記受信手段の受信したデータを所定の記憶容量分を記録したと判断した場合に、その旨を報知する報知手段と、情報の入力を受付ける受付手段とをさらに備え、前記記録制御手段は、前記報知手段による報知の後に、前記受付手段に対して所定の情報が入力されたことを条件として、前記第2の記録手段に、前記第1の記録手段に記録された前記所定の記憶容量分のデータを記録させることが好ましい。
【0015】
本発明に従ったデータ記録装置の制御方法は、第1の記録媒体と、前記第1の記録媒体とは異なる第2の記録媒体にデータを記録することのできるデータ記録装置の制御方法であって、外部からのデータを受信するステップと、前記受信したデータを前記第1の記録媒体に記録するステップと、前記第1の記録媒体に前記受信したデータを記録させている期間中に、前記第1の記録媒体に前記受信したデータが所定の記憶容量分記録されたか否かを判断するステップと、前記第1の記録媒体に前記受信したデータが前記所定の記憶容量分記録されたと判断した場合に、前記第1の記録媒体に対する前記受信したデータの記録と並行して、前記第2の記録媒体に、前記第1の記録媒体に記録された前記所定の記憶容量分のデータを記録させるステップとを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によると、第1の記録媒体にデータが記録されている最中であっても、当該第1の記録媒体に所定の記憶容量のデータが記録されたかどうかが判断され、そして、所定の記憶容量のデータが記録されたと判断された場合には、第1の記憶媒体へのデータの記録と並行して、第1の記録媒体に記録されたデータが第2の記録媒体へコピーされるため、第1の記録媒体に対するデータの記録中であっても、当該第1の記録媒体における記憶可能な容量を増やすことができる。
【0017】
したがって、データ記録装置において、第1の記録媒体へのデータの記録が行なわれている状態のままで、より長い時間、データの記録が可能となる。
【0018】
また、本発明の或る局面によると、第2の記録媒体が、第2の記録手段に対して着脱可能に構成されるため、第1の記録媒体に記録されたデータをコピーするために、複数の第2の記録媒体を順番に用いることにより、より多く、第1の記録媒体における記録可能な容量を増やすことができる。
【0019】
また、本発明の或る局面によると、第1の記録媒体において、第2の記録媒体にコピーされたデータを記録されていた領域のデータが、第2の記録媒体へデータがコピーされた後消去される。このため、第1の記録媒体におけるデータの管理が容易になる。
【0020】
また、本発明の或る局面によると、ユーザが希望したときのみ、第1の記録媒体に記録されたデータの第2の記録媒体へのデータコピーが行なわれる。これにより、保存する必要の無いデータについて、無駄に第2の記録媒体へのコピーが行なわれることを回避できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、図面を参照しつつ、本発明のデータ記録装置の一実施の形態であるデータ記録再生装置について説明する。なお、同じ構成要素には、同じ符号を付し説明を繰返さない。
【0022】
図1に、本発明の一実施の形態であるデータ記録再生装置1の制御ブロック図を示す。
【0023】
データ記録再生装置1は、基本的に、外部のリモートコントロール部(リモコン)60に対する操作に基づいて動作する。また、データ記録再生装置1は、当該データ記録再生装置1の動作を全体的に制御するCPU(Central Processing Unit)10、外部からのデータを受信するためのアンテナ5、アンテナ5から受信したデータをエンコードするエンコーダ部2、エンコーダ部2においてエンコードされたデータを記録または再生するにデータを蓄積する記録再生部3、エンコーダ部2においてエンコードされたデータを再生するためにデコードするデコーダ部4、および、リモコン60から赤外線等で送られる外部からの信号を受信しCPU10に伝達するリモートコントローラインターフェイス(リモコンI/F)6を含む。
【0024】
エンコーダ部2では、テレビチューナ(TVチューナ)20によりアンテナ5で受信する電波の周波数が調整され、アナログ/デジタル(A/D)変換部21によりアンテナ5で受信した電波またはビデオ入力端子23を介して外部から入力されるデータのA/D変換がなされ、エンコーダ22によりA/D変換後のデータのエンコードがなされる。A/D変換部21にはスイッチ21Aが備えられている。スイッチ21Aは、一端をA/D変換部21側の端子21Pに固定され、他端を、リモコン60からの入力内容に基づいて、TVチューナ20側の端子20Xまたはビデオ入力端子23側の端子23Xに接続される。
【0025】
記録再生部3では、エンコーダ部2でエンコードされたデータが、バッファであるRAM(Random Access Memory)30で一時的に記録される。再生切換部32は、RAM30に記憶されたデータを、そのまま再生させるか、ハードディスクドライブ(HDD)31に書込むか、または、DVDドライブ33にセットされたDVD100に書込むかを切り替える。再生切換部32が、RAM30に記憶されたデータを、そのまま再生させるか、HDD31に書込むかは、DVD100に書込むかは、CPU10により制御される。
【0026】
デコーダ部4では、デコーダ40により再生切換部32から送られるデータ(RAM30、HDD31、または、DVD100に記憶されたデータ)がデコードされ、デジタル/アナログ変換部(D/A変換部)41によりデコードされたデータがアナログデータに変換される。このアナログデータは、外部の出力部200等のモニタおよび/スピーカに出力され、再生される。
【0027】
図2は、データ記録再生装置1において、ハードディスクドライブ31のハードディスクに、A/D変換部21から入力されるデータを記録する際に実行される録画処理のフローチャートである。以下、図2を参照して、ハードディスクドライブ31のハードディスクにデータが記録される際のデータ記録再生装置1の動作を説明する。
【0028】
リモコン60においてハードディスクにデータを記録するための操作がなされると、CPU10は、ステップS(以下、「ステップ」を省略する)1で、ハードディスクドライブ31に、ハードディスクへのデータの記録を開始させる。なお、このとき、どのような番組が記録されるか、つまり、TVチューナ20およびスイッチ21Aがどのように制御されるかは、上記した「記録するための操作」に基づいて、適宜、決定される。
【0029】
次に、S2で、CPU10は、ハードディスクに記録されたデータの容量をチェックする。そして、S3で、CPU10は、S2でチェックした容量が、DVD1枚分以上となったか否かを判断し、DVD1枚分以上となったと判断するとS4に処理を進め、まだなっていないと判断するとS2に処理を戻す。なお、S2における処理では、それ以前にS3でDVD1枚分以上になったと判断されたことがあり、かつ、後述するS6以降の処理でハードディスクのデータがDVD100にダビングされたことがある場合には、DVD100にダビングされた分の容量を差引いた容量が、チェックされる。
【0030】
S4では、CPU10は、出力部200に、「ハードディスクにDVD1枚分以上の容量のデータが記録され、ハードディスクに記録されたDVD1枚分の容量のデータをDVD100にダビング(コピー)することが可能であるため、このようなダビングを希望するか否か」を問合せるメッセージを表示させる。
【0031】
そして、S5で、CPU10は、S4で表示させたメッセージに応じて、リモコン60に対して、ハードディスクに記録されたデータのDVD100へのダビングを指示する操作がなされたか否かを判断し、そのような操作がなされたと判断すると、S6に処理を進める。一方、ダビングを希望しない旨の操作がなされたと判断すると、CPU10は、S2に処理を戻す。なお、S5における判断は、リモコン60がユーザの操作に基づいて送信し、リモコンI/F6によって受信された、信号の内容が解析されることによって実行される。
【0032】
S6で、CPU10は、ハードディスクドライブ31のハードディスクに対するA/D変換部21から送られるデータの記録と並行して、ハードディスクに記録されているデータをDVD100へコピーする。そして、DVD100へのデータのコピーが終了すると、CPU10は、S7に処理を進める。
【0033】
S6においてDVD100にコピーされるデータは、ハードディスクにおいて前回DVD100へコピーされたデータの次に記録されている領域のデータであり、また、初めてS6の処理がなされる場合には、S1で記録を開始されたところから始まるDVD1枚分の容量のデータである。また、S6の処理は、DVDドライブ33にDVD100がセットされていることを確認した後で、行なわれる。つまり、CPU10は、データのコピーを開始する前に、DVDドライブ33にDVD100がセットされているか否かをチェックし、セットされていることを認識して初めて、データのコピーを実行する。なお、DVD100がセットされていないと判断した場合には、CPU10は、出力部200に、DVDドライブ33にDVD100をセットすることを促すメッセージを表示させることが好ましい。
【0034】
S7では、CPU10は、リモコン60に対して、ハードディスクの、DVD100にダビングされたデータが記録されていた領域のデータを削除することを指示する操作がなされたか否かを判断し、そのような操作がなされたと判断すると、S8に処理を進める。一方、データの削除を希望しない旨の操作がなされたと判断すると、CPU10は、S9に処理を進める。なお、S7における判断は、リモコン60がユーザの操作に基づいて送信し、リモコンI/F6によって受信された、信号の内容が解析されることによって実行される。
【0035】
また、S6におけるデータのコピーが終了した時点で、CPU10は、出力部200に、DVD100へのデータのコピーが終了したこと、および/または、DVD100にコピーされたデータを記録していたハードディスク上の領域のデータの削除を希望するか否かを問合せるメッセージを表示させることが好ましい。
【0036】
S8では、CPU10は、ハードディスクドライブ31に、ハードディスクにおける、直前のS6においてDVD100にコピーしたデータを保存していた領域のデータを削除させ、S9に処理を進める。
【0037】
S9では、CPU10は、ハードディスクへのデータの記録を終了するための条件が成立したか否かを判断し、成立したと判断するとS10へ、まだ成立していないと判断するとS2へ、それぞれ処理を進める。なお、データの記録を終了するための条件が成立することとは、たとえば、リモコンI/F6によってデータの記録を終了させる信号が受信されたことを意味し、また、当該データの記録が予約されたものであれば、予め定められ終了時刻となったことを意味する。
【0038】
S10では、CPU10は、ハードディスクドライブ31にデータの記録を停止させて、録画処理を終了させる。
【0039】
以上説明した本実施の形態では、ハードディスクドライブ31がハードディスクにDVD1枚分のデータを記録するたびに、その旨が出力部200に表示され、そして、リモコン60に対して、DVD100へのデータのコピーを指示する旨の操作がなされると、ハードディスクに記録されたデータの中で、DVD1枚分の容量のデータがDVD100にコピーされる。このことを、図3を用いてさらに具体的に説明する。
【0040】
図3を参照して、領域500として模式的に示されたハードディスクの記憶領域は、左端から右方向に向けてデータを記録されているものとする。
【0041】
データ記録再生装置1では、ハードディスクにおいて領域Aで示すようにDVD1枚分の容量のデータが記録された時点で、出力部200に、S4で行なったようなメッセージの表示(ダビング可能表示)がなされる。そして、S5の処理として説明したように、リモコン60に対してダビングを指示する操作がなされると、領域Aに対応するデータが、DVDドライブ33にセットされた1枚目のDVD(DVD100Aとする)にコピーされる。このようなコピーが終了した後、S7の処理として説明したように、リモコン60に対して、データの削除を指示する操作がなされると、ハードディスクドライブ31は、ハードディスクの領域Aに対応する領域のデータを削除する。
【0042】
また、データ記録再生装置1では、ハードディスクにおいて、領域Bとして示すように、さらにDVD1枚分の容量のデータが記録されると、再度、出力部200に、S4で行なったようなメッセージの表示がなされる。そして、リモコン60に対して上記したようなダビングを指示する操作がなされると、領域Bに対応するデータが、DVDドライブ33にセットされた2枚目のDVD(DVD100Bとする)にコピーされる。
【0043】
また、データ記録再生装置1では、ハードディスクにおいて、領域Cとして示すように、さらにDVD1枚分の容量のデータが記録されると、再度、出力部200に、S4で行なったようなメッセージの表示がなされる。そして、リモコン60に対して上記したようなダビングを指示する操作がなされると、領域Cに対応するデータが、DVDドライブ33にセットされた3枚目のDVD(DVD100Cとする)にコピーされる。
【0044】
なお、領域Bおよび領域Cに記録されたデータについても、領域Aに記録されたデータと同様に、DVDへのコピーが完了した後、リモコン60に対して上記したようなデータの削除を指示する操作がなされると、削除される。
【0045】
以上説明した本実施の形態では、DVD100(および、DVD100A〜100C)により、ハードディスクに記録されたデータをコピー(記録)される第2の記録手段が構成されている。なお、本発明における第2の記録手段の例としては、他に、CD(Compact Disc)、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc)、HDDVD(High Definition DVD)を挙げることができる。
【0046】
また、以上説明した本実施の形態の録画処理では、S7で、ハードディスクドライブ31のハードディスクの、DVD100にコピーされたデータを記録していた領域について、データを削除する指示がなされたか否かが判断されている。なお、S7において、さらに、当該領域についてデータの上書きを許可する情報が入力されたか否かを判断されても良い。このような場合、CPU10は、(リモコン60を介して)データを上書きしてよい旨の情報が入力されたと判断すると、適宜フラグ等を立て、これにより、必要に応じて、ハードディスクドライブ31は、ハードディスク中の当該領域にデータを上書きして記録させる。
【0047】
今回開示された各実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明のデータ記録装置の一実施の形態であるデータ記録再生装置の制御ブロック図である。
【図2】図1のデータ再生録画装置において、ハードディスクドライブのハードディスクに、A/D変換部から入力されるデータが記録される際にCPUが実行する録画処理のフローチャートである。
【図3】図1のデータ記録再生装置における、ハードディスクドライブのハードディスクにデータが記録される際の処理内容を説明するための図である。
【符号の説明】
【0049】
1 データ記録再生装置、2 エンコーダ部、3 記録再生部、4 デコーダ部、5 アンテナ、6 リモコンI/F、10 CPU、22 エンコーダ、30 RAM、31 HDD、33 DVDドライブ、40 デコーダ、60 リモコン、100,100A,100B,100C DVD、200 出力部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部からのデータを受信する受信手段と、
前記受信手段の受信したデータを第1の記録媒体に記録する第1の記録手段と、
所定の記憶容量を有し、前記第1の記録媒体とは異なる第2の記録媒体にデータを記録する、第2の記録手段と、
前記第1の記録手段および前記第2の記録手段におけるデータの記録動作を制御する記録制御手段と、
前記記録制御手段が、前記第1の記録手段が前記受信手段の受信したデータを前記所定の記憶容量分を記録したと判断した場合に、その旨を報知する報知手段と、
情報の入力を受付ける受付手段とを備え、
前記第2の記録媒体は、前記第2の記録手段に対して着脱可能に構成され、
前記記録制御手段は、前記第1の記録手段に前記受信手段の受信したデータを記録させている期間中に、前記報知手段が前記報知を行なった場合に、前記受付手段に対して所定の情報が入力されたことを条件として、前記第1の記録手段に前記受信手段が受信したデータを記録させることと並行して、前記第2の記録手段に、前記第1の記録手段に記録された前記所定の記憶容量分のデータを記録させる、データ記録装置。
【請求項2】
外部からのデータを受信する受信手段と、
前記受信手段の受信したデータを第1の記録媒体に記録する第1の記録手段と、
前記第1の記録媒体とは異なる第2の記録媒体にデータを記録する第2の記録手段と、
前記第1の記録手段および前記第2の記録手段におけるデータの記録動作を制御する記録制御手段とを備え、
前記記録制御手段は、前記第1の記録手段に前記受信手段の受信したデータを記録させている期間中に、前記第1の記録手段が前記受信手段の受信したデータを所定の記憶容量分記録したと判断すると、前記第1の記録手段に前記受信手段が受信したデータを記録させることと並行して、前記第2の記録手段に、前記第1の記録手段に記録された前記所定の記憶容量分のデータを記録させる、データ記録装置。
【請求項3】
前記第2の記録媒体は、前記第2の記録手段に対して着脱可能に構成され、
前記所定の記憶容量は、前記第2の記録媒体の記憶容量である、請求項2に記載のデータ記録装置。
【請求項4】
前記記録制御手段は、前記第1の記録手段に記録された前記所定の記憶容量分のデータを前記第2の記録手段に記録させた後、前記第1の記録手段に、前記第1の記録手段における前記所定の記憶容量分のデータが記録されていた記憶領域のデータを削除させる、請求項2または請求項3に記載のデータ記録装置。
【請求項5】
前記記録制御手段が、前記第1の記録手段が前記受信手段の受信したデータを所定の記憶容量分を記録したと判断した場合に、その旨を報知する報知手段と、
情報の入力を受付ける受付手段とをさらに備え、
前記記録制御手段は、前記報知手段による報知の後に、前記受付手段に対して所定の情報が入力されたことを条件として、前記第2の記録手段に、前記第1の記録手段に記録された前記所定の記憶容量分のデータを記録させる、請求項2〜請求項4のいずれかに記載のデータ記録装置。
【請求項6】
第1の記録媒体と、前記第1の記録媒体とは異なる第2の記録媒体にデータを記録することのできるデータ記録装置の制御方法であって、
外部からのデータを受信するステップと、
前記受信したデータを前記第1の記録媒体に記録するステップと、
前記第1の記録媒体に前記受信したデータを記録させている期間中に、前記第1の記録媒体に前記受信したデータが所定の記憶容量分記録されたか否かを判断するステップと、
前記第1の記録媒体に前記受信したデータが前記所定の記憶容量分記録されたと判断した場合に、前記第1の記録媒体に対する前記受信したデータの記録と並行して、前記第2の記録媒体に、前記第1の記録媒体に記録された前記所定の記憶容量分のデータを記録させるステップとを備える、データ記録装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−114187(P2006−114187A)
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−303225(P2004−303225)
【出願日】平成16年10月18日(2004.10.18)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】