説明

トナー濃度検出装置及び画像形成装置

【課題】開閉部材の開閉によりトナーが検出部に付着するのを防止することができるトナー濃度検出装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】トナー濃度検出装置72は検出装置本体74と、この検出装置本体74に設けられ、光学的にトナーの濃度を検出する検出部76と、前記装置本体74に摺動自在に設けられ、前記検出部76を開閉する開閉部材84と、前記開閉部材84が閉じた状態にある場合に前記開閉部材84の閉方向端部と前記検出装置本体74と間の少なくとも一部を覆うカバー部98と、を有する。前記カバー部98は、前記検出装置本体74とは別部材として設けられ、また、前記検出部76が閉じられる場合に前記開閉部材84と当接し、前記開閉部材84の当接に応じて変形する弾性体から構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トナー濃度検出装置及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
トナーを用紙に転写する形式の画像形成装置においては、適切なトナー濃度を保つためにトナー濃度検出装置が設けられる。
特許文献1は、トナー濃度検出装置に飛散トナーの付着を防止する汚れ防止用の開閉部材を設けた技術を開示する。
特許文献2は、トナー濃度検出装置を感光体の回転方向で転写位置よりも下流側に配設して現像器からトナー濃度検出装置へ飛散するのを防止する技術を開示する。
【0003】
【特許文献1】特開2006−3399号公報
【特許文献2】特開平9−190023号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の発明者は、トナー濃度検出装置の検出部を開閉する開閉部材を設け、トナー濃度を検出しない時期には検出部を開閉部材により閉じるようにしても検出部にトナーが付着し、トナー濃度の検出精度が低下することがあることを発見した。これは、粉体であるトナーが検出装置本体と開閉部材の間等に入り込み、開閉部材を開いた時にトナーを引き摺り、この引き摺られたトナーが検出部に付着するためと考えられる。
そこで、本発明は、開閉部材の開閉によりトナーが検出部に付着するのを防止することができるトナー濃度検出装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に係る本発明は、検出装置本体と、この検出装置本体に設けられ、光学的にトナーの濃度を検出する検出部と、前記検出装置本体に摺動自在に設けられ、前記検出部を開閉する開閉部材と、前記開閉部材が閉じた状態にある場合に前記開閉部材の閉方向端部と前記検出装置本体と間の少なくとも一部を覆うカバー部と、を有するトナー濃度検出装置である。
【0006】
請求項2に係る本発明は、前記検出装置本体とは別部材として設けられている請求項1記載のトナー濃度検出装置である。
【0007】
請求項3に係る本発明は、前記カバー部は、前記検出部が閉じられる場合に前記開閉部材と当接し、前記開閉部材の当接に応じて変形する弾性体から構成されている請求項2記載のトナー濃度検出装置である。
【0008】
請求項4に係る本発明は、前記カバー部は、前記検出装置本体に対して接着層を介して接着され、前記接着層の幅に応じて前記検出部を閉じる場合における前記カバー部の弾性変形量が設定されている請求項3記載のトナー濃度検出装置である。
【0009】
請求項5に係る本発明は、トナー像を保持して搬送する像保持体と、この像保持体に対向して配置されたトナー濃度検出装置と、を有し、前記トナー濃度検出装置は、検出装置本体と、この検出装置本体に設けられ、光学的にトナーの濃度を検出する検出部と、前記検出装置本体に摺動自在に設けられ、前記検出部を開閉する開閉部材と、前記開閉部材が閉じた状態にある場合に前記開閉部材の閉方向端部と前記検出装置本体と間の少なくとも一部を覆うカバー部と、を有する画像形成装置である。
【0010】
請求項6に係る本発明は、前記像保持体は、無端状のベルトから構成され、前記像保持体が巻き付けられて前記像保持体を支持する支持ロールをさらに有し、前記検出部のトナー検出位置は、前記支持像保持体が前記支持ロールに巻き付けられている範囲内にある請求項5記載の画像形成装置である。
【0011】
請求項7に係る本発明は、ロータリー式の現像装置をさらに有し、この現像装置の回転によって生じる空気流を受ける位置に前記トナー濃度検出装置が配置されている請求項5又は6記載の画像形成装置である。
【0012】
請求項8に係る本発明は、前記トナー保持体が保持するトナー像が転写されるシートを供給するシート供給装置をさらに有し、このシート供給装置によるシートの供給によって生じる空気流を受ける位置に前記トナー濃度検出装置が配置されている請求項5乃至7いずれか記載の画像形成装置である。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に係る本発明によれば、開閉部材の開閉によりトナーが検出部に付着するのを防止することができるトナー濃度検出装置を提供することができる。
【0014】
請求項2に係る本発明によれば、請求項1に係る本発明の効果に加えて、検出装置本体の材料に拘わらずにカバー部の材料を選択することができ、設計の自由度を向上させることができる。
【0015】
請求項3に係る本発明によれば、請求項1又は2に係る本発明の効果に加えて、開閉部材が閉じる時の開閉部材のオーバーシュートに対してカバー部を逃がすことができ、開閉部材がカバー部に繰り返して当接することによる繰り返し疲労を軽減し、繰り返し疲労による白化、さらに白化の延長である破損等が生じるおそれを少なくすることができる。
【0016】
請求項4に係る本発明によれば、請求項3に係る本発明の効果に加えて、検出部を閉じる場合におけるカバー部の弾性変形量を開閉部材の材料や長さに応じて容易に設定することができる。
【0017】
請求項5に係る本発明によれば、開閉部材の開閉によりトナーが検出部に付着するのを防止することができる画像形成装置を提供することができる。
【0018】
請求項6に係る本発明によれば、請求項5に係る本発明の効果に加えて、無端状のベルトから構成されたトナー保持体と検出部との距離を一定に保つことができ、トナー濃度を正確に検出することができる。
【0019】
請求項7に係る本発明によれば、請求項5又は6に係る本発明の効果に加えて、ロータリー式の現像装置の回転により生じた空気流に乗って運ばれたトナーがトナー濃度検出装置の検出部に付着するのを防止することができる。
【0020】
請求項8に係る本発明によれば、請求項5乃至7いずれかに係る本発明の効果に加えて、シート供給により生じた空気流に乗って運ばれたトナーがトナー濃度検出装置の検出部に付着するのを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態の画像形成装置10を示す断面図である。
画像形成装置10は画像形成装置本体12を有し、この画像形成装置本体12内に感光体14、帯電装置16、光書込み装置18、現像装置20、中間転写装置22、クリーニング装置24及び定着装置26が収納されている。感光体14は、図中時計方向に回転し、潜像が形成されて保持する潜像保持体として用いられる。帯電装置16は、感光体14を一様帯電する帯電ロールからなる。光書込み装置18は、帯電装置16により帯電された感光体14にレーザ光により潜像を書き込む。
【0022】
現像装置20はロータリー式であり、回転軸28を回転中心として図中反時計方向に回転する回転体30と、この回転体30に装着されたイエロー(Yellow)、マゼンタ(Magenta)、シアン(Cyan)及び黒(Black)の4色のトナー像をそれぞれ形成する現像器32と、それぞれの現像器32に供給するトナーが収納されたトナーカートリッジ34とを有する。
【0023】
回転体30は、現像器32を90°間隔で保持し、90°ずつ図中反時計方向に回転して、現像器32を感光体14に形成された潜像の現像を行う位置へと移動させる。
【0024】
中間転写装置22は、表面にトナー像を保持する像保持体として用いられる無端状の中間転写体である中間転写ベルト36と、感光体14上のトナー像を中間転写ベルトに転写(一次転写)する一次転写ロール38と、感光体14の近傍に位置し中間転写ベルト36を内側から張持するラップインロール40及びラップアウトロール42と、中間転写ベルト36が巻き付けられて中間転写ベルト36を支持する複数の支持ロール44とを有する。さらに中間転写装置22は、一つの支持ロール44に対向して二次転写ロール46を有する。
【0025】
中間転写ベルト36は図中反時計方向に回るようになっており、この中間転写ベルト36には、一次転写ロール38によって感光体14上のトナー像が例えばイエロー、マゼンタ、シアン、黒の順に重ねて一次転写され、この一次転写されたトナー像を中間転写ベルト36が支持ロール44と二次転写ロール46との間に向けて搬送する。一方、支持ロール44と二次転写ロール46との間にシートが搬送され、中間転写ベルト36に一次転写されたトナー像が搬送されたシートに転写される。
【0026】
クリーニング装置24は、一時転写の後に感光体ドラム14に残留するトナーを掻き取るクリーニングブレード48と、クリーニングブレード48で掻き取ったトナーを回収するトナー回収ボトル50とを有している。
【0027】
定着装置26は、加熱ロール54と加圧ロール52とを有し、この加熱ロール54と加圧ロール52との間を通過するシートに熱と圧力を与え、二次転写されたトナー像をシートに定着させる。
【0028】
シート供給装置56は、シートが収納されるシート供給カセット58と、このシート供給カセット58からシートを送り出すピックアップロール60と、ピックアップロール60で送り出したシートを搬送するフィードロール62と、このフィードロール62に対向して設けられ、シートを1枚ずつ捌くリタードロール64とを有している。このシート供給装置56から供給されたシートは、レジストロール66により一時停止され、中間転写ベルト36に形成されたトナー像が搬送されるタイミングに合わせて支持ロール40と二次転写ロール42との間に搬送される。この支持ロール40と二次転写ロール42との間に搬送されたシートにはトナー像が転写され、定着装置26でトナー像が定着され、画像形成装置本体12の上面に設けられた排出部68へ排出ロール70を介して排出される。
【0029】
トナー濃度検出装置72は、中間転写ベルト36により搬送されるトナーの濃度を検出するためのものであり、この実施形態においては、最も下方に位置する支持ロール44の中間転写ベルト36が巻き付けられた範囲内にあって中間転写ベルト36の支持ロール44との上流側接点近傍に検出位置があるように画像形成装置本体12に支持されている。このトナー濃度検出装置72は、中間転写ベルト36、トナー回収ボトル50及びシート供給カセット58に囲まれた空間内にあり、現像装置20の回転によって生じる空気流、及びシート供給装置56のシート供給により生じた空気流等の空気流を受けるようになっている。このような空気流に乗せられたトナーの一部がトナー濃度検出装置72の下側からトナー濃度検出装置72の下面に向けて舞い上がる状態となる。このトナー濃度検出装置72は、画像形成装置10がテストモードにある場合、中間転写ベルト36に順次書き込まれるテスト用トナー像(トナーパッチ)の濃度を検出する。このトナー濃度検出装置72により検出されたトナー濃度に基づいてトナーカートリッジ34から現像器32へ供給するトナー量等が制御される。
【0030】
さらにトナー濃度検出装置72について詳述する。
図2は、トナー濃度検出装置72の斜視図、図3は、トナー濃度検出装置72の正面図である。トナー濃度検出装置72は、検出装置本体74を有し、この検出装置本体74に光学的にトナー濃度を検出する検出部76が設けられている。検出部76は、この実施形態においては、例えばLEDからなる発光素子が内蔵された発光部78と、この発光部78から発した光が中間転写ベルト36に正反射したものを受ける第1の受光素子が内蔵された第1の受光部80と、発光部78から発した光が中間転写ベルト36上のトナーで拡散反射したものを受ける第2の受光素子が内蔵された第2の受光部82とから構成されている。また、検出装置本体74内には、発光素子を駆動する駆動回路や受光素子から出力された電流を電圧に変換する変換器等の回路が内蔵されている。そして、第1の受光素子と第2の受光素子との出力に基づいてトナー濃度が演算される。
【0031】
開閉部材84は、板状に形成され、検出装置本体74の検出側面86に設けられた支持部88に該開閉部材84の端部付近が回転自在に連結され、この支持部86を支点として検出側面86に摺動しながら回転するようになっている。また、開閉部材84には、案内部90が検出装置本体74側に突出して形成され、検出装置本体74には、案内溝92が形成され、案内部90が案内溝92に嵌っており、開閉部材84を開位置と閉位置との間で移動するように案内する。さらに検出装置本体74と開閉部材84との間には、例えばスプリングからなる付勢部材94が設けられており、この付勢部材94は、開閉部材84が開位置及び閉位置にある場合、それぞれの位置で開閉部材84を固定する方向に開閉部材84を付勢し、開閉部材84が検出装置本体74に対して外部の振動等により動くのを防止するようになっている。この閉鎖部材84にはソレノイド等から構成されたアクチュエータ96に連結され、このアクチュエータ96により開位置と閉位置との間で動かされる。開閉部材84が開位置にある場合は、検出部76が開かれてトナー濃度の検出が可能となり、開閉部材84が閉位置にある場合は、検出部76が閉じられてトナー濃度の検出は不可能となる一方で、トナーが検出部76に付着するのを防止する。開閉部材84が閉位置にある場合は、開閉部材84の閉方向端部は検出装置本体74の下面と略一致するようになっている。
【0032】
カバー部98は、開閉部材84が閉位置にある場合に開閉部材84の閉方向端部と検出装置本体74との間を覆うように検出装置本体74に設けられている。この実施形態においては、カバー部98は、検出装置本体74とは別部材として構成され、開閉部材84の略全長にわたって開閉部材84の閉方向端部を覆うようになっている。具体的には、このカバー部98は、PET(ポリエチレンテレフタラート)製の厚さが0.5mm以下、好ましくは0.2mm以下のフィルムから構成された弾性体である。このカバー部98は、図4に示すように、このカバー部98の一部が検出装置本体74の下面に接着層100を介して検出装置本体74の下面に接着されている。このカバー部98は、検出装置本体74の下面にそって検出側面86から突出し、さらに突出した端部には上方へ立ち上がる立ち上がり部102が形成され、この突出した部分と立ち上がり部102とで開閉部材84の閉方向端部を覆うようになっている。このように、開閉部材84の閉方向端部と検出装置本体74との間がカバー部98に覆われるので、下から舞い上がるトナーが開閉部材84の閉方向端部に付着したり、開閉部材84と検出装置本体74との間に侵入したりするのを防止することができる。
【0033】
カバー部98は、開閉部材84が開位置から閉位置に移動した場合に開閉部材84の閉方向端部が当接する。このとき、図5に示すように、開閉部材84は閉じるときの勢いで開閉部材84が撓んで変形し、先端側が検出装置本体74の下面から下方に突出するオーバーシュートが生じる。ところが、カバー部98は弾性体から構成されているので、開閉部材84の撓みに応じて弾性変形し、開閉部材84のカバー部98への当接による衝撃が緩和される。
【0034】
このように、カバー部98は、開閉部材84の当接により弾性変形するが、その弾性変形量は開閉部材84の材料や長さにより適切に設定する必要がある。この実施形態においては、図4に示すように、検出側面86と直交する方向における接着層100の幅d1を変えることにより設定するようにしている。即ち、検出側面86と直交する方向における接着層100の幅d1を変えると、接着層100の端部から先端までのカバー部98の長さが変わり、カバー部98の弾性変形量d2を調整することができる。
【0035】
さらにカバー部98を検出装置本体74とは別部材としてPET等のフィルムから構成した上記実施形態の利点について説明する。
図6は、カバー部98を検出装置本体74と一体に形成した他の実施形態が示されている。検出装置本体74はプラスチックからなり、カバー部98が一体となるようにモールド成型されている。通常、モールド成型する場合は、全ての部分が同じ厚さになるように設計されるが、この実施形態の場合、トナー濃度検出装置72の検出側面86と中間転写ベルト36との間の距離d3は、検出精度向上のために近いほうが好ましく、カバー部98の厚さは、検出装置本体74よりも薄くしたほうがよい場合がある。しかし、カバー部98を薄くすると、開閉部材84がオーバーシュートして繰り返し当接することにより、カバー部98の付け根104の部分が白化し、さらに開閉部材84が当接すると、カバー部98が付け根104の部分から破壊されるおそれがある。
しかしながら、前述した実施形態においては、開閉部材84の撓みに応じてカバー部98が弾性変形するので、開閉部材84のカバー部98への当接による衝撃が緩和されるものである。
【0036】
なお、上記実施形態においては、カバー部98が開閉部材84の閉方向端部の略全部を覆うように構成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば検出部76の部分のみを覆うようにしてもよい。また、上記実施形態においては、カバー部98は検出装置本体74に設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば検出装置本体74を画像形成装置本体12に支持するための支持部に設けてもよい。また、上記実施形態においては、トナー濃度を検出する対象を中間転写ベルト36としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、感光体14を対象としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明に係る実施形態の画像形成装置を示す断面図である。
【図2】本発明に係る実施形態のトナー濃度検出装置を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る実施形態のトナー濃度検出装置を示し、(a)は開閉部材が閉位置のある状態を示す正面図、(b)は開閉部材が開位置にある状態を示す正面図である。
【図4】本発明に係る実施形態のトナー濃度検出装置におけるカバー部と接着層との関係を示す側面図である。
【図5】本発明に係る実施形態のトナー濃度検出装置における検出装置本体と開閉部材との関係を示す側面図である。
【図6】本発明に係る他の実施形態のトナー濃度検出装置の一部を示す断面図である。
【符号の説明】
【0038】
10 画像形成装置
12 画像形成装置本体
14 感光体
20 現像装置
36 中間転写ベルト
44 支持ロール
72 トナー濃度検出装置
74 検出装置本体
76 検出部
84 開閉部材
98 カバー部
100 接着層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検出装置本体と、
この検出装置本体に設けられ、光学的にトナーの濃度を検出する検出部と、
前記検出装置本体に摺動自在に設けられ、前記検出部を開閉する開閉部材と、
前記開閉部材が閉じた状態にある場合に前記開閉部材の閉方向端部と前記検出装置本体と間の少なくとも一部を覆うカバー部と、
を有するトナー濃度検出装置。
【請求項2】
前記カバー部は、前記検出装置本体とは別部材として設けられている請求項1記載のトナー濃度検出装置。
【請求項3】
前記カバー部は、前記検出部が閉じられる場合に前記開閉部材と当接し、前記開閉部材の当接に応じて変形する弾性体から構成されている請求項2記載のトナー濃度検出装置。
【請求項4】
前記カバー部は、前記検出装置本体に対して接着層を介して接着され、前記接着層の幅に応じて前記検出部を閉じる場合における前記カバー部の弾性変形量が設定されている請求項3記載のトナー濃度検出装置。
【請求項5】
トナー像を保持して搬送する像保持体と、
この像保持体に対向して配置されたトナー濃度検出装置と、を有し、
前記トナー濃度検出装置は、
検出装置本体と、
この検出装置本体に設けられ、光学的にトナーの濃度を検出する検出部と、
前記検出装置本体に摺動自在に設けられ、前記検出部を開閉する開閉部材と、
前記開閉部材が閉じた状態にある場合に前記開閉部材の閉方向端部と前記検出装置本体と間の少なくとも一部を覆うカバー部と、
を有する画像形成装置。
【請求項6】
前記像保持体は、無端状のベルトから構成され、
前記像保持体が巻き付けられて前記像保持体を支持する支持ロールをさらに有し、
前記検出部のトナー検出位置は、前記像保持体が前記支持ロールに巻き付けられている範囲内にある請求項5記載の画像形成装置。
【請求項7】
ロータリー式の現像装置をさらに有し、この現像装置の回転によって生じる空気流を受ける位置に前記トナー濃度検出装置が配置されている請求項5又は6記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記トナー保持体が保持するトナー像が転写されるシートを供給するシート供給装置をさらに有し、このシート供給装置によるシートの供給によって生じる空気流を受ける位置に前記トナー濃度検出装置が配置されている請求項5乃至7いずれか記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−116231(P2009−116231A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−291815(P2007−291815)
【出願日】平成19年11月9日(2007.11.9)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】