ドアクローザ装置
【課題】省スペースで、レイアウトの制限が少ないドアクローザ装置を提供することを課題とする。
【解決手段】回転可能に設けられ、ラッチ13に係合する方向と反対方向に回転するポール15に押されて回転するポールレバー27と、ポール15に当接する方向にポールレバー27を付勢するスプリング(ポールレバー付勢手段)29と、ラッチ13に設けられ、ハーフロック位置で、ポールレバー27に当接し、ポールレバー27がポール15と当接する方向へ回転するのを禁止するストッパ部(ストッパ)31bとを設ける。
【解決手段】回転可能に設けられ、ラッチ13に係合する方向と反対方向に回転するポール15に押されて回転するポールレバー27と、ポール15に当接する方向にポールレバー27を付勢するスプリング(ポールレバー付勢手段)29と、ラッチ13に設けられ、ハーフロック位置で、ポールレバー27に当接し、ポールレバー27がポール15と当接する方向へ回転するのを禁止するストッパ部(ストッパ)31bとを設ける。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドア、ボデーのうちのどちらか一方に設けられたストライカと、ドア、ボデーのうちの他方に設けられ、前記ストライカが進入可能な溝が形成され、前記ストライカが前記溝に進入可能な初期位置から前記ストライカの前記溝からの離脱を禁止するフルロック位置まで回転可能なラッチと、回転可能に設けられ、前記初期位置,前記フルロック位置の間のハーフロック位置および前記フルロック位置に位置する前記ラッチに係合することにより前記ラッチの回転を禁止するポールと、前記ラッチをフルロック位置方向へ駆動する駆動手段と、前記駆動手段の駆動制御を行なう制御手段と、を有するドアクローザ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車の乗降口のヒンジ式ドアに設けられるロック装置は、ドアが完全に閉まった状態でドアが開くのを禁止するフルフロックと、半ドアの状態でドアが開くのを禁止するハーフロックとの2つのロックを有している。
【0003】
図10−図12を用いて、このようなロック装置の一例を説明する。
【0004】
最初に、図10は、初期状態を示している。図において、ストライカ1は、ドア、ボデーのうちのどちらか一方に設けられている。ドア、ボデーのうちの他方には、ストライカ1が進入可能な溝3が形成されたラッチ5が回転可能に設けられている。
【0005】
ラッチ5は、図示しない付勢手段により、ストライカ1が溝3に進入可能な初期位置方向(図において矢印A方向)にに付勢されている。
【0006】
ラッチ5に隣接してポール7が回転可能に設けられている。このポール7は図示しない付勢手段により、ラッチ5に当接する方向(図において、矢印B方向)に付勢されている。
【0007】
次に、ドアを閉め、ストライカ1とラッチ5とが近づくと、ストライカ1はラッチ5の溝3の壁面を押し、ラッチ5は付勢手段の付勢力に抗して、矢印A方向反対方向に回転する。そして、図11に示すように、ポール7の係合部7aとラッチ5の溝3の壁面のハーフロック係合部3aとが係合し、半ドアの状態でドアが開くのを禁止するハーフロックとなる。
【0008】
更に、ドアを閉めると、ストライカ1はラッチ5の溝3の壁面を押し、ラッチ5は付勢手段の付勢力に抗して、矢印A方向反対方向に回転する。そして、図12に示すように、ポール7の係合部7aと、ラッチ5のフルロック係合部5aとが係合し、ドアが完全に閉まった状態で、ドアが開くのを禁止するフルロックとなる。
【0009】
一方、このようなドアには、ハーフロック(半ドア)までドアが閉まると、フルロックまでドアを引き込むドアクローザ装置がある。このドアの引き込みは、通常、ラッチ5を回転駆動することで行っている。
【0010】
そして、ラッチ5の回転軸上に、ロータリスイッチを設け、ラッチ5の回転角度により、ラッチ5がハーフロック位置、フルロック位置にあることをそれぞれ検出している(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2006−144367
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
通常、ドアクローザ装置において、ドアを引き込むタイミングは、ラッチ5の回転角度を検出することにより行われている。
【0013】
また、フルロックを確実に検出するには、フルロック時にラッチ5に係合し、大きく回転するポール7を検出することである。しかし、ポール7はハーフロック時にも、ラッチ5に係合し、大きく回転する。よって、ポール7だけでは、フルロックを検出できない。
【0014】
よって、フルロックを検出する手法としては、下記手法が提案されている。
【0015】
(1) ラッチの回転をロータリスイッチで検出する。
【0016】
(2) ラッチの回転をロータリスイッチで検出するとともに、ポールの回転も検出する。
【0017】
(1)の手法は、ラッチの回転角だけでフルロックを検出するので、誤差により、フルロックを正確に検出できない。(2)の手法は、フックと、ポールとを用いることで、フルロックを正確に検出できる。
【0018】
そして、(1),(2)の手法も、いずれもラッチの2つの回転角(ハーフロック、フルロック)を検出するのにロータリスイッチを用いている。
【0019】
ロータリスイッチは大きく、設置するのに大きなスペースが必要である。また、ポール7の回転軸上に設けられるので、ロック装置のレイアウトが制約される問題点もある。更に、ロータリスイッチは、専用部品であり、コストがかかる問題点もある。
【0020】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、省スペースで、レイアウトの制限が少なく、低コストのドアクローザ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0021】
請求項1に係る発明は、ドア、ボデーのうちのどちらか一方に設けられたストライカと、ドア、ボデーのうちの他方に設けられ、前記ストライカが進入可能な溝が形成され、前記ストライカが前記溝に進入可能な初期位置から前記ストライカの前記溝からの離脱を禁止するフルロック位置まで回転可能なラッチと、回転可能に設けられ、前記初期位置,前記フルロック位置の間のハーフロック位置および前記フルロック位置に位置する前記ラッチに係合することにより前記ラッチの回転を禁止するポールと、前記ラッチをフルロック位置方向へ駆動する駆動手段と、前記駆動手段の駆動制御を行なう制御手段と、を有するドアクローザ装置において、回転可能に設けられ、前記ラッチに係合する方向と反対方向に回転する前記ポールに押されて回転するポールレバーと、前記ポールに当接する方向に前記ポールレバーを付勢するポールレバー付勢手段と、前記ラッチに設けられ、前記ハーフロック位置で、前記ポールレバーに当接し、前記ポールレバーが前記ポールと当接する方向へ回転するのを禁止するストッパと、前記初期位置から前記ハーフロック位置と前記フルロック位置との間の前記ラッチに応動する第1スイッチと、前記初期位置と前記ハーフロック位置との間から前記フルロック位置との間の前記ポールレバーに応動する第2スイッチと、を有することを特徴とするドアクローザ装置である。
【0022】
請求項2に係る発明は、前記制御手段は、前記第1スイッチ,前記第2スイッチからの信号を取り込み、前記1スイッチが応動した状態で、前記第2スイッチが応動すると、ラッチがフルロック位置方向へ移動するように前記駆動手段を駆動し、前記第1スイッチの応動が停止し、第2スイッチの応動が停止すると、ラッチがフルロック位置方向へ移動するのを停止することを特徴とする請求項1記載のドアクローザ装置である。
【0023】
請求項3に係る発明は、前記第1スイッチの応動により、半ドアの警告灯の点灯,ルームランプの消灯のうち少なくとも一方を行なうことを特徴とする請求項2記載のドアクローザ装置である。
【0024】
なお、第1スイッチ、第2スイッチとしては、接触式のマイクロスイッチ、リミットスイッチ、タッチスイッチや非接触式の近接スイッチ、光電センサ等があるが限定するものではない。
【発明の効果】
【0025】
請求項1〜請求項3に係る発明によれば、回転可能に設けられ、前記ラッチに係合する方向と反対方向に回転する前記ポールに押されて回転するポールレバーと、前記ポールに当接する方向に前記ポールレバーを付勢するポールレバー付勢手段と、前記ラッチに設けられ、前記ハーフロック位置で、前記ポールレバーに当接し、前記ポールレバーが前記ポールと当接する方向へ回転するのを禁止するストッパと、前記初期位置から前記ハーフロック位置と前記フルロック位置との間の前記ラッチに応動する第1スイッチと、前記初期位置と前記ハーフロック位置との間から前記フルロック位置との間の前記ポールレバーに応動する第2スイッチとを有する。
【0026】
したがって、ストッパにより、ハーフロック時は、ポールレバーは、ポールと共に回転しない。一方、フルロック時には、ポールレバーは、付勢手段の付勢力によりポールと共に回転する。即ち、ポールはハーフロックでは回転せず、フルロック時に大きく回転する。よって、ポールレバーだけで、フルロックを検出することができる。
【0027】
また、第1スイッチと、前記初期位置とハーフロック位置との間から前記フルロック位置との間の前記ポールレバーに応動する第2スイッチとを用いることで、正確にフルロックを検出することができる。
【0028】
そして、ポールの回転の検出する第1スイッチ、第2スイッチは、マイクロスイッチ等の小型スイッチで可能なので、省スペースで、低コストである。また、ポールの回転軸上に設置する必要がなく、レイアウトの制限が少なくなる。
【0029】
請求項2に係る発明は、前記制御手段は、前記第1スイッチ,前記第2スイッチからの信号を取り込み、前記1スイッチが応動した状態で、前記第2スイッチが応動すると、ラッチがフルロック位置方向へ移動するように前記駆動手段を駆動し、前記第1スイッチの応動が停止し、第2スイッチの応動が停止すると、ラッチがフルロック位置方向へ移動するのを停止することにより、第1スイッチ、第2スイッチは、マイクロスイッチ等の安価なスイッチで可能なので、コストダウンが図れる。
【0030】
請求項3に係る発明によれば、前記第1スイッチの応動により、半ドアの警告灯の点灯,ルームランプの消灯のうち少なくとも一方を行なうことにより、カーテシスイッチを別途設ける必要がなくなり、コストダウンが図れる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】実施形態のドアクローザ装置の分解斜視図である。
【図2】図1のドアクローザ装置の電気的構成を説明する図である。
【図3】図1のドアクローザ装置のストライカがラッチの溝に進入可能な初期位置にラッチがある状態を説明する図である。
【図4】図1のドアクローザ装置のストライカがラッチの溝に進入し、ラッチが若干回転した状態を説明する図である。
【図5】図1のドアクローザ装置のハーフロック直前の状態を説明する図である。
【図6】図1のドアクローザ装置のハーフロックの状態を説明する図である。
【図7】図1のドアクローザ装置のフルロック直前の状態を説明する図である。
【図8】図1のドアクローザ装置のフルロックの状態を説明する図である。
【図9】制御部の作動を説明するタイミングチャートである。
【図10】ロック装置の初期状態を示す構成図である。
【図11】図10のロック装置のハーフロック状態を示す構成図である。
【図12】図10のロック装置のフルロック状態を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
次に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
【0033】
最初に、図1を用いて、本実施形態のドアクローザ装置の全体構成を説明する。図1は実施形態のドアクローザ装置の分解斜視図である。また、本実施形態のドアクローザ装置はバックドアに設けられるものであり、ストライカはボデー側にあり、ロック装置はバックドア側にある。
【0034】
図において、ベース11は、底部11aと立壁部11bとからなり、一面が開放面となった箱状のベース本体11cと、ベース本体11cの立壁部11bに連設された取付部11dとからなっている。
【0035】
立壁部11bの図示しないストライカと対向する部分は穴11eが形成されている。さらに、底部11aには、ストライカが進入可能な溝11fが形成されている。
【0036】
ベース11本体11c内には、底部11aの溝11fを挟んで一方の側には、ラッチ13が配置され、他方の側にはポール15が配置される。ラッチ13は、一端部がベース本体11cの底部11aに取り付けられるピン17に回転可能に嵌合し、ポール15は一端部がベース本体11cの底部11aに取り付けられるピン19に回転可能に嵌合している。
【0037】
ラッチ13には、図示しないストライカが進入可能な溝13aが形成され、ストライカが溝13aに進入可能な初期位置からストライカの溝13aからの離脱を禁止するフルロック位置まで回転可能となっている。また、ポール15のラッチ13と対向する側部には、係合部15aが形成され、この係合部15aが、初期位置,フルロック位置の間のハーフロック位置に位置するラッチ13のハーフロック係合部13c、フルロック位置に位置するラッチ13のフルロック係合部13dに係合することによりラッチ13の回転を禁止するようになっている。
【0038】
ラッチ13、ポール15上には、ボデー21が配置されている。このボデー21上には、ラッチ13を初期位置方向に付勢するスプリング23と、係合部15aがラッチ13に当接する方向にポール15を付勢するスプリング25とが配置されている。
【0039】
ボデー21上には、ピン19に対して回転可能に設けられたポールレバー27が設けられている。このポールレバー27の一方の回転端部側には、ポール15方向に折曲され、ボデー21を介してポール15に当接可能な折り曲げ部27aが形成されている。この折り曲げ部27aは、ポール15のラッチ13と対向する側部に当接可能となっている。さらに、詳しくは、ポール15の回転軸を介して係合部15aと反対側の側部に当接可能となっている。よって、ポールレバー27は、ラッチ13に係合する方向と反対方向に回転するポール15に押されて回転する。そして、スプリング29により、ポール15は、折り曲げ部27aがポール15の側部に当接する方向に付勢されている。さらに、ポールレバー27の一方の回転端部側には、折り曲げ部27aとは逆方向に折曲されたスイッチ当接部27cが形成されている。
【0040】
ボデー21上には、ピン17に対してして回転可能に設けられたラッチレバー31が設けられている。このラッチレバー31の一方の回転端部側には、ボデー21を介してラッチ13に当接可能な折り曲げ部31aが形成されている。この折り曲げ部31aは、ラッチ13の側部に形成され、回転軸方向に並設された2つの突部間の溝13bに嵌合している。これにより、ラッチ13とラッチレバー31とは一体となって回転するようになっている。そして、ラッチレバー31の回転端部には、ピン33が立設されている。更に、ラッチレバー31の回転端部は、ポールレバー27の他方の回転端部に形成されたキャンセル部27bに当接可能なストッパ部31bとなっている。
【0041】
ベース本体11cの開放面には、ラッチ13,ポール15の回転平面と略平行なベース35が設けられる。このベース35には、ピン17、ピン19の他端部が取り付けられている。
【0042】
ベース35には、ラッチレバー31のピン33が当接可能で、当接すると応動し、OFFとなる第1マイクロスイッチ(第1スイッチ)37が設けられている。本実施形態では、初期位置からハーフロック位置とフルロック位置との間にラッチ13が位置すると、第1マイクロスイッチ37が応動するように、ラッチレバー31は形成されている。なお、本実施の形態では、ラッチ13がハーフロック位置とフルロック位置との間に位置すると、応動する第1マイクロスイッチ37を用いて、半ドアの警告灯の点灯の制御,ルームランプの消灯の制御を行うようにしている。
【0043】
更に、ベース35には、ポールレバー27のスイッチ当接部27cが当接可能で、当接すると応動し、ONとなる第2マイクロスイッチ(第2スイッチ)39が設けられている。本実施形態では、初期位置とハーフロック位置との間からフルロック位置直前との間のポールレバー27が位置すると、第2マイクロスイッチ39が応動するように、ポールレバー27は形成されている。
【0044】
ベース35には、ブラケット41が設けられている。このブラケット41は、ラッチ13,ポール15の回転平面と略垂直な面上に位置している。ブラケット4の一方の面(図において裏面)には、モータと減速機とが一体となったモータユニット(駆動手段)43が、3つのねじ42を用いて取り付けられている。また、ブラケット41の一方の面側には、ギアレバー45が、ピン47を用いて回転可能に取り付けられている。ギアレバー45の一方の回転端部側には、モータユニット43の出力軸に取り付けられたピニオン43aに噛合するセクタギア45aが形成されている。また、ブラケット41には、ピン47を中心とした円弧上の穴41aが形成されている。ギアレバー45の他方の回転端部側には、穴41aを介して、ブラケット41の他方の面側へ突出する折り曲げ部45bが形成されている。そして、この折り曲げ部45bは、ギアレバー45が回転することにより、ラッチレバー31のピン33を押して、スプリング23の付勢力に抗してラッチ13をフルロック位置方向へ駆動するようになっている。
【0045】
ブラケット41の他方の面(図において表面)には、ピン48を用いて、レリーズレバー49が回転可能に取り付けられている。このレリーズレバー49の一方の回転部はポール15に当接可能なポール当接部49aが形成されている。そして、レリーズレバー49が、図において時計方向に回転すると、スプリング25の付勢力に抗して係合部15aがラッチ13から離れる方向にポール15が回転する。また、レリーズレバー49には、ラッチ13,ポール15の回転平面方向に折曲されたストッパ部49bが形成されている。更に、レリーズレバー49の他方の回転端部側には、一端部がベース11側に係止されたスプリング50の他端部が係止されている。よって、レリーズレバー49は、ストッパ部49bがブラケット41に形成されたストッパ当接部41bに当接するまで、ポール当接部49aがポール15から離れる方向(図において、反時計方向)に付勢されている。また、レリーズレバー49のストッパ部49bには、ギアレバー45の他方の回転端部に形成されたレリーズ部45cが当接可能となっている。そして、ギアレバー45のレリーズ部45cがレリーズレバー49のストッパ部49bを押すと、スプリング50の付勢力に抗してレリーズレバー49は、図において時計方向に回転し、スプリング25の付勢力に抗して係合部15aがラッチ13から離れる方向にポール15を回転させる。
【0046】
次に、図2を用いて、本実施形態の電気的構成を説明する。図において、51は第1マイクロスイッチ37,第2マイクロスイッチ39からの信号を取り込んで、モータユニット43へ電流を供給してモータユニット43を駆動する駆動回路53を制御する制御部(制御手段)である。
【0047】
次に、図3−図9を用いて、上記構成のドアクローザ装置の作動を説明する。図3はストライカがラッチの溝に進入可能な初期位置にラッチがある状態を説明する図、図4はストライカがラッチの溝に進入し、ラッチが若干回転した状態を説明する図、図5はハーフロック直前の状態を説明する図、図6はハーフロックの状態を説明する図、図7はフルロック直前の状態を説明する図、図8はフルロックの状態を説明する図、図9は制御部の作動を説明するタイミングチャートである。また、図3−図8は、図1において、ベース35,ボデー21,スプリング23,スプリング25,スプリング29,第2マイクロスイッチ37,を取り除き、矢印A方向から見た図である。
(初期位置)
図3、図9を用いて説明する。
【0048】
図3では、ドアは開いており、ラッチ13はスプリング23の付勢力により、ストライカ55がラッチ13の溝13aに進入可能な初期位置にある。この時、ラッチレバー31のピン33は、第1マイクロスイッチ37から離れ、第1マイクロスイッチ37はON状態にある。
【0049】
また、ポールレバー27はスプリング29の付勢力により、折り曲げ部27aがポール15の側部に当接し、ポールレバー27のスイッチ当接部27cは第2マイクロスイッチ39から離れた位置にあり、第2マイクロスイッチ39はOFF状態にある。
【0050】
図9に示すように、第1マイクロスイッチ37がON状態で、第2マイクロスイッチ39がOFF状態の場合、制御部51は、モータユニット43を駆動しない。
(ドアクローザ作動開始)
図4、図9を用いて説明する。
【0051】
図4では、ストライカ55がラッチ13の溝13aに進入し、ストライカ55が溝13aの壁面を押し、ラッチ13が時計方向に若干回転している。この時、ラッチレバー31のピン33は、第1マイクロスイッチ37と離れた位置にあり、第1マイクロスイッチ37はON状態のままである。
【0052】
また、ラッチ13が時計方向に回転することにより、ポール15は反時計方向に回転する。ポールレバー27もポール15と共に反時計方向に回転し、ポールレバー27のスイッチ当接部27cが第2マイクロスイッチ39を押し、第2マイクロスイッチ39が応動し、ON状態となる。
【0053】
図9に示すように、第1マイクロスイッチ37がON状態で、第2マイクロスイッチ39がON状態となると、制御部51は、駆動回路53を介してモータユニット43を正転させる。
【0054】
図4に戻って、モータユニット43が正転すると、ギアレバー45は図1において反時計方向に回転し、ギアレバー45の折り曲げ部45bが、ラッチレバー31のピン33を押し、ラッチ13はフルロック位置方向へ駆動される。
(ハーフロック直前)
図5、図9を用いて説明する。
【0055】
図5に示すように、モータユニット43が正転し、ラッチ13がフルロック位置方向へ駆動され、ラッチ13のハーフロック係合部13cとポール15の係合部15aとが係合する直前、即ちハーフロック直前になると、ラッチレバー31のストッパ部31bが、ポールレバー27のキャンセル部27bに当接する。これにより、スプリング29により、折り曲げ部27aがポール15の側部に当接する方向のポールレバー27の回転が禁止され、ポールレバー27はその位置を保持する。
【0056】
この時、ラッチレバー31のピン33は、第1マイクロスイッチ37から離れ、第1マイクロスイッチ37はON状態のままである。
【0057】
ポールレバー27のスイッチ当接部27cが第2マイクロスイッチ39を押し、第2マイクロスイッチ39もON状態のままである。
【0058】
図9に示すように、第1マイクロスイッチ37がON状態、第2マイクロスイッチ39もON状態であるで、制御部51は、駆動回路53を介してモータユニット43を正転させる。
(ハーフロック)
図6、図9を用いて説明する。
【0059】
図6に示すように、図5の状態からモータユニット43が更に正転すると、ラッチ13のハーフロック係合部13cと、ポール15の係合部15aとが係合するハーフロックとなる。この係合により、ポール15は時計方向に大きく回転するが、ポールレバー27は、ラッチレバー31により、ポール15と共に回転することが禁止され、その位置を保持する。
【0060】
この時、ラッチレバー31のピン33は、第1マイクロスイッチ37から離れ、第1マイクロスイッチ37はON状態である。
【0061】
ポールレバー27のスイッチ当接部27cが第2マイクロスイッチを39押し、第2マイクロスイッチ39もON状態である。
【0062】
図9に示すように、第1マイクロスイッチ37はON状態、第2マイクロスイッチ39もON状態であるので、制御部51は、駆動回路53を介してモータユニット43を正転させる。
(フルロック直前)
図7、図9を用いて説明する。
【0063】
図7に示すように、図6の状態からモータユニット43が更に正転すると、ラッチ13のハーフロック係合部13cと、ポール15の係合部15aとが解除され、ラッチ13はさらにフルロック位置方向に回転する。そして、ラッチ13のフルロック係合部13dとポール15の係合部15aとが係合する直前、即ちフルロック直前になると、ポールレバー27の回転を禁止するラッチレバー31のストッパ部31bと、ポールレバー27のキャンセル部27bとの当接も解除直前となる。
【0064】
この時、ラッチレバー31のピン33は、第1マイクロスイッチ37を押し、第1マイクロスイッチ37は応動し、OFF状態となる。
【0065】
ポールレバー27のスイッチ当接部27cが第2マイクロスイッチを39押し、第2マイクロスイッチ39はON状態のままである。
【0066】
図9に示すように、第1マイクロスイッチ37がOFF状態となり、第2マイクロスイッチ39がON状態である場合、制御部51は、駆動回路53を介してモータユニット43を正転させる。
(フルロック)
図8、図9を用いて説明する。
【0067】
図8に示すように、図7の状態からモータユニット43が更に正転すると、ラッチ13のフルロック係合部13dと、ポール15の係合部15aとが係合するフルロックとなる。この状態では、ラッチレバー31のストッパ部31bと、ポールレバー27のキャンセル部27bとの当接が解除され、ポールレバー27は、スプリング29の付勢力により、折り曲げ部27aがポール15の側部に当接まで大きく回転する。
【0068】
この時、ラッチレバー31のピン33は、第1マイクロスイッチ37を押し、第1マイクロスイッチ37は押動し、OFF状態となる。
【0069】
ポールレバー27が回転することにより、スイッチ当接部27cは、第2マイクロスイッチ39から離れ、第2マイクロスイッチ39はOFF状態となる。
【0070】
図9に示すように、第1マイクロスイッチ37がOFF状態、第2マイクロスイッチ39もOFF状態となると、制御部51は、モータユニット43の正転を停止し、即ち、13ラッチがフルロック位置方向へ移動するのを停止する。そして。制御部51は、モータユニット43に内蔵されたホール素子を用いたIC、あるいは、タイマーを用いて所定量、あるいは所定時間逆転させる。
【0071】
このような構成によれば、以下のような効果が得られる。
【0072】
(1) ラッチレバー31のストッパ部31bにより、ハーフロック時には、ポールレバー27は、ラッチと共に回転しない。一方、フルロック時には、ポールレバー27は、スプリング29の付勢力によりポール15と共に回転する。即ち、ポール15はハーフロックでは回転せず、フルロック時に大きく回転する。よって、ポールレバー27だけで、フルロックを検出することができる。
【0073】
また、第1マイクロスイッチ37と、初期位置とハーフロック位置との間からフルロック位置との間のポールレバーに応動する第2マイクロスイッチ39とを用いることで、正確にフルロックを検出することができる。
【0074】
そして、ポール15の回転の検出は、マイクロスイッチ等の小型のスイッチで可能なので、省スペースである。また、ポール15の回転軸上に設置する必要がなく、レイアウトの制限が少なくなる。
【0075】
(2) 第1マイクロスイッチ、第2マイクロスイッチを用いることで、コストダウンを図ることができる。
【0076】
(3) ラッチ13がハーフロック位置とフルロック位置との間に位置すると、応動する第1マイクロスイッチ37を用いて、半ドアの警告灯の点灯の制御,ルームランプの消灯の制御を行うようにしていることにより、カーテシスイッチを別途設ける必要がなくなり、コストダウンが図れる。
【0077】
(4) ロータリスイッチは、回転を伝達する部材が内部に入る構造なので、防水が難しいが、マイクロスイッチは防水が容易なので、ドアクローザ装置の防水が容易である。
【符号の説明】
【0078】
13 ラッチ
15 ポール
27 ポールレバー
29 スプリング(ポールレバー付勢手段)
31 ラッチレバー
31b ストッパ部
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドア、ボデーのうちのどちらか一方に設けられたストライカと、ドア、ボデーのうちの他方に設けられ、前記ストライカが進入可能な溝が形成され、前記ストライカが前記溝に進入可能な初期位置から前記ストライカの前記溝からの離脱を禁止するフルロック位置まで回転可能なラッチと、回転可能に設けられ、前記初期位置,前記フルロック位置の間のハーフロック位置および前記フルロック位置に位置する前記ラッチに係合することにより前記ラッチの回転を禁止するポールと、前記ラッチをフルロック位置方向へ駆動する駆動手段と、前記駆動手段の駆動制御を行なう制御手段と、を有するドアクローザ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車の乗降口のヒンジ式ドアに設けられるロック装置は、ドアが完全に閉まった状態でドアが開くのを禁止するフルフロックと、半ドアの状態でドアが開くのを禁止するハーフロックとの2つのロックを有している。
【0003】
図10−図12を用いて、このようなロック装置の一例を説明する。
【0004】
最初に、図10は、初期状態を示している。図において、ストライカ1は、ドア、ボデーのうちのどちらか一方に設けられている。ドア、ボデーのうちの他方には、ストライカ1が進入可能な溝3が形成されたラッチ5が回転可能に設けられている。
【0005】
ラッチ5は、図示しない付勢手段により、ストライカ1が溝3に進入可能な初期位置方向(図において矢印A方向)にに付勢されている。
【0006】
ラッチ5に隣接してポール7が回転可能に設けられている。このポール7は図示しない付勢手段により、ラッチ5に当接する方向(図において、矢印B方向)に付勢されている。
【0007】
次に、ドアを閉め、ストライカ1とラッチ5とが近づくと、ストライカ1はラッチ5の溝3の壁面を押し、ラッチ5は付勢手段の付勢力に抗して、矢印A方向反対方向に回転する。そして、図11に示すように、ポール7の係合部7aとラッチ5の溝3の壁面のハーフロック係合部3aとが係合し、半ドアの状態でドアが開くのを禁止するハーフロックとなる。
【0008】
更に、ドアを閉めると、ストライカ1はラッチ5の溝3の壁面を押し、ラッチ5は付勢手段の付勢力に抗して、矢印A方向反対方向に回転する。そして、図12に示すように、ポール7の係合部7aと、ラッチ5のフルロック係合部5aとが係合し、ドアが完全に閉まった状態で、ドアが開くのを禁止するフルロックとなる。
【0009】
一方、このようなドアには、ハーフロック(半ドア)までドアが閉まると、フルロックまでドアを引き込むドアクローザ装置がある。このドアの引き込みは、通常、ラッチ5を回転駆動することで行っている。
【0010】
そして、ラッチ5の回転軸上に、ロータリスイッチを設け、ラッチ5の回転角度により、ラッチ5がハーフロック位置、フルロック位置にあることをそれぞれ検出している(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2006−144367
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
通常、ドアクローザ装置において、ドアを引き込むタイミングは、ラッチ5の回転角度を検出することにより行われている。
【0013】
また、フルロックを確実に検出するには、フルロック時にラッチ5に係合し、大きく回転するポール7を検出することである。しかし、ポール7はハーフロック時にも、ラッチ5に係合し、大きく回転する。よって、ポール7だけでは、フルロックを検出できない。
【0014】
よって、フルロックを検出する手法としては、下記手法が提案されている。
【0015】
(1) ラッチの回転をロータリスイッチで検出する。
【0016】
(2) ラッチの回転をロータリスイッチで検出するとともに、ポールの回転も検出する。
【0017】
(1)の手法は、ラッチの回転角だけでフルロックを検出するので、誤差により、フルロックを正確に検出できない。(2)の手法は、フックと、ポールとを用いることで、フルロックを正確に検出できる。
【0018】
そして、(1),(2)の手法も、いずれもラッチの2つの回転角(ハーフロック、フルロック)を検出するのにロータリスイッチを用いている。
【0019】
ロータリスイッチは大きく、設置するのに大きなスペースが必要である。また、ポール7の回転軸上に設けられるので、ロック装置のレイアウトが制約される問題点もある。更に、ロータリスイッチは、専用部品であり、コストがかかる問題点もある。
【0020】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、省スペースで、レイアウトの制限が少なく、低コストのドアクローザ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0021】
請求項1に係る発明は、ドア、ボデーのうちのどちらか一方に設けられたストライカと、ドア、ボデーのうちの他方に設けられ、前記ストライカが進入可能な溝が形成され、前記ストライカが前記溝に進入可能な初期位置から前記ストライカの前記溝からの離脱を禁止するフルロック位置まで回転可能なラッチと、回転可能に設けられ、前記初期位置,前記フルロック位置の間のハーフロック位置および前記フルロック位置に位置する前記ラッチに係合することにより前記ラッチの回転を禁止するポールと、前記ラッチをフルロック位置方向へ駆動する駆動手段と、前記駆動手段の駆動制御を行なう制御手段と、を有するドアクローザ装置において、回転可能に設けられ、前記ラッチに係合する方向と反対方向に回転する前記ポールに押されて回転するポールレバーと、前記ポールに当接する方向に前記ポールレバーを付勢するポールレバー付勢手段と、前記ラッチに設けられ、前記ハーフロック位置で、前記ポールレバーに当接し、前記ポールレバーが前記ポールと当接する方向へ回転するのを禁止するストッパと、前記初期位置から前記ハーフロック位置と前記フルロック位置との間の前記ラッチに応動する第1スイッチと、前記初期位置と前記ハーフロック位置との間から前記フルロック位置との間の前記ポールレバーに応動する第2スイッチと、を有することを特徴とするドアクローザ装置である。
【0022】
請求項2に係る発明は、前記制御手段は、前記第1スイッチ,前記第2スイッチからの信号を取り込み、前記1スイッチが応動した状態で、前記第2スイッチが応動すると、ラッチがフルロック位置方向へ移動するように前記駆動手段を駆動し、前記第1スイッチの応動が停止し、第2スイッチの応動が停止すると、ラッチがフルロック位置方向へ移動するのを停止することを特徴とする請求項1記載のドアクローザ装置である。
【0023】
請求項3に係る発明は、前記第1スイッチの応動により、半ドアの警告灯の点灯,ルームランプの消灯のうち少なくとも一方を行なうことを特徴とする請求項2記載のドアクローザ装置である。
【0024】
なお、第1スイッチ、第2スイッチとしては、接触式のマイクロスイッチ、リミットスイッチ、タッチスイッチや非接触式の近接スイッチ、光電センサ等があるが限定するものではない。
【発明の効果】
【0025】
請求項1〜請求項3に係る発明によれば、回転可能に設けられ、前記ラッチに係合する方向と反対方向に回転する前記ポールに押されて回転するポールレバーと、前記ポールに当接する方向に前記ポールレバーを付勢するポールレバー付勢手段と、前記ラッチに設けられ、前記ハーフロック位置で、前記ポールレバーに当接し、前記ポールレバーが前記ポールと当接する方向へ回転するのを禁止するストッパと、前記初期位置から前記ハーフロック位置と前記フルロック位置との間の前記ラッチに応動する第1スイッチと、前記初期位置と前記ハーフロック位置との間から前記フルロック位置との間の前記ポールレバーに応動する第2スイッチとを有する。
【0026】
したがって、ストッパにより、ハーフロック時は、ポールレバーは、ポールと共に回転しない。一方、フルロック時には、ポールレバーは、付勢手段の付勢力によりポールと共に回転する。即ち、ポールはハーフロックでは回転せず、フルロック時に大きく回転する。よって、ポールレバーだけで、フルロックを検出することができる。
【0027】
また、第1スイッチと、前記初期位置とハーフロック位置との間から前記フルロック位置との間の前記ポールレバーに応動する第2スイッチとを用いることで、正確にフルロックを検出することができる。
【0028】
そして、ポールの回転の検出する第1スイッチ、第2スイッチは、マイクロスイッチ等の小型スイッチで可能なので、省スペースで、低コストである。また、ポールの回転軸上に設置する必要がなく、レイアウトの制限が少なくなる。
【0029】
請求項2に係る発明は、前記制御手段は、前記第1スイッチ,前記第2スイッチからの信号を取り込み、前記1スイッチが応動した状態で、前記第2スイッチが応動すると、ラッチがフルロック位置方向へ移動するように前記駆動手段を駆動し、前記第1スイッチの応動が停止し、第2スイッチの応動が停止すると、ラッチがフルロック位置方向へ移動するのを停止することにより、第1スイッチ、第2スイッチは、マイクロスイッチ等の安価なスイッチで可能なので、コストダウンが図れる。
【0030】
請求項3に係る発明によれば、前記第1スイッチの応動により、半ドアの警告灯の点灯,ルームランプの消灯のうち少なくとも一方を行なうことにより、カーテシスイッチを別途設ける必要がなくなり、コストダウンが図れる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】実施形態のドアクローザ装置の分解斜視図である。
【図2】図1のドアクローザ装置の電気的構成を説明する図である。
【図3】図1のドアクローザ装置のストライカがラッチの溝に進入可能な初期位置にラッチがある状態を説明する図である。
【図4】図1のドアクローザ装置のストライカがラッチの溝に進入し、ラッチが若干回転した状態を説明する図である。
【図5】図1のドアクローザ装置のハーフロック直前の状態を説明する図である。
【図6】図1のドアクローザ装置のハーフロックの状態を説明する図である。
【図7】図1のドアクローザ装置のフルロック直前の状態を説明する図である。
【図8】図1のドアクローザ装置のフルロックの状態を説明する図である。
【図9】制御部の作動を説明するタイミングチャートである。
【図10】ロック装置の初期状態を示す構成図である。
【図11】図10のロック装置のハーフロック状態を示す構成図である。
【図12】図10のロック装置のフルロック状態を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
次に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
【0033】
最初に、図1を用いて、本実施形態のドアクローザ装置の全体構成を説明する。図1は実施形態のドアクローザ装置の分解斜視図である。また、本実施形態のドアクローザ装置はバックドアに設けられるものであり、ストライカはボデー側にあり、ロック装置はバックドア側にある。
【0034】
図において、ベース11は、底部11aと立壁部11bとからなり、一面が開放面となった箱状のベース本体11cと、ベース本体11cの立壁部11bに連設された取付部11dとからなっている。
【0035】
立壁部11bの図示しないストライカと対向する部分は穴11eが形成されている。さらに、底部11aには、ストライカが進入可能な溝11fが形成されている。
【0036】
ベース11本体11c内には、底部11aの溝11fを挟んで一方の側には、ラッチ13が配置され、他方の側にはポール15が配置される。ラッチ13は、一端部がベース本体11cの底部11aに取り付けられるピン17に回転可能に嵌合し、ポール15は一端部がベース本体11cの底部11aに取り付けられるピン19に回転可能に嵌合している。
【0037】
ラッチ13には、図示しないストライカが進入可能な溝13aが形成され、ストライカが溝13aに進入可能な初期位置からストライカの溝13aからの離脱を禁止するフルロック位置まで回転可能となっている。また、ポール15のラッチ13と対向する側部には、係合部15aが形成され、この係合部15aが、初期位置,フルロック位置の間のハーフロック位置に位置するラッチ13のハーフロック係合部13c、フルロック位置に位置するラッチ13のフルロック係合部13dに係合することによりラッチ13の回転を禁止するようになっている。
【0038】
ラッチ13、ポール15上には、ボデー21が配置されている。このボデー21上には、ラッチ13を初期位置方向に付勢するスプリング23と、係合部15aがラッチ13に当接する方向にポール15を付勢するスプリング25とが配置されている。
【0039】
ボデー21上には、ピン19に対して回転可能に設けられたポールレバー27が設けられている。このポールレバー27の一方の回転端部側には、ポール15方向に折曲され、ボデー21を介してポール15に当接可能な折り曲げ部27aが形成されている。この折り曲げ部27aは、ポール15のラッチ13と対向する側部に当接可能となっている。さらに、詳しくは、ポール15の回転軸を介して係合部15aと反対側の側部に当接可能となっている。よって、ポールレバー27は、ラッチ13に係合する方向と反対方向に回転するポール15に押されて回転する。そして、スプリング29により、ポール15は、折り曲げ部27aがポール15の側部に当接する方向に付勢されている。さらに、ポールレバー27の一方の回転端部側には、折り曲げ部27aとは逆方向に折曲されたスイッチ当接部27cが形成されている。
【0040】
ボデー21上には、ピン17に対してして回転可能に設けられたラッチレバー31が設けられている。このラッチレバー31の一方の回転端部側には、ボデー21を介してラッチ13に当接可能な折り曲げ部31aが形成されている。この折り曲げ部31aは、ラッチ13の側部に形成され、回転軸方向に並設された2つの突部間の溝13bに嵌合している。これにより、ラッチ13とラッチレバー31とは一体となって回転するようになっている。そして、ラッチレバー31の回転端部には、ピン33が立設されている。更に、ラッチレバー31の回転端部は、ポールレバー27の他方の回転端部に形成されたキャンセル部27bに当接可能なストッパ部31bとなっている。
【0041】
ベース本体11cの開放面には、ラッチ13,ポール15の回転平面と略平行なベース35が設けられる。このベース35には、ピン17、ピン19の他端部が取り付けられている。
【0042】
ベース35には、ラッチレバー31のピン33が当接可能で、当接すると応動し、OFFとなる第1マイクロスイッチ(第1スイッチ)37が設けられている。本実施形態では、初期位置からハーフロック位置とフルロック位置との間にラッチ13が位置すると、第1マイクロスイッチ37が応動するように、ラッチレバー31は形成されている。なお、本実施の形態では、ラッチ13がハーフロック位置とフルロック位置との間に位置すると、応動する第1マイクロスイッチ37を用いて、半ドアの警告灯の点灯の制御,ルームランプの消灯の制御を行うようにしている。
【0043】
更に、ベース35には、ポールレバー27のスイッチ当接部27cが当接可能で、当接すると応動し、ONとなる第2マイクロスイッチ(第2スイッチ)39が設けられている。本実施形態では、初期位置とハーフロック位置との間からフルロック位置直前との間のポールレバー27が位置すると、第2マイクロスイッチ39が応動するように、ポールレバー27は形成されている。
【0044】
ベース35には、ブラケット41が設けられている。このブラケット41は、ラッチ13,ポール15の回転平面と略垂直な面上に位置している。ブラケット4の一方の面(図において裏面)には、モータと減速機とが一体となったモータユニット(駆動手段)43が、3つのねじ42を用いて取り付けられている。また、ブラケット41の一方の面側には、ギアレバー45が、ピン47を用いて回転可能に取り付けられている。ギアレバー45の一方の回転端部側には、モータユニット43の出力軸に取り付けられたピニオン43aに噛合するセクタギア45aが形成されている。また、ブラケット41には、ピン47を中心とした円弧上の穴41aが形成されている。ギアレバー45の他方の回転端部側には、穴41aを介して、ブラケット41の他方の面側へ突出する折り曲げ部45bが形成されている。そして、この折り曲げ部45bは、ギアレバー45が回転することにより、ラッチレバー31のピン33を押して、スプリング23の付勢力に抗してラッチ13をフルロック位置方向へ駆動するようになっている。
【0045】
ブラケット41の他方の面(図において表面)には、ピン48を用いて、レリーズレバー49が回転可能に取り付けられている。このレリーズレバー49の一方の回転部はポール15に当接可能なポール当接部49aが形成されている。そして、レリーズレバー49が、図において時計方向に回転すると、スプリング25の付勢力に抗して係合部15aがラッチ13から離れる方向にポール15が回転する。また、レリーズレバー49には、ラッチ13,ポール15の回転平面方向に折曲されたストッパ部49bが形成されている。更に、レリーズレバー49の他方の回転端部側には、一端部がベース11側に係止されたスプリング50の他端部が係止されている。よって、レリーズレバー49は、ストッパ部49bがブラケット41に形成されたストッパ当接部41bに当接するまで、ポール当接部49aがポール15から離れる方向(図において、反時計方向)に付勢されている。また、レリーズレバー49のストッパ部49bには、ギアレバー45の他方の回転端部に形成されたレリーズ部45cが当接可能となっている。そして、ギアレバー45のレリーズ部45cがレリーズレバー49のストッパ部49bを押すと、スプリング50の付勢力に抗してレリーズレバー49は、図において時計方向に回転し、スプリング25の付勢力に抗して係合部15aがラッチ13から離れる方向にポール15を回転させる。
【0046】
次に、図2を用いて、本実施形態の電気的構成を説明する。図において、51は第1マイクロスイッチ37,第2マイクロスイッチ39からの信号を取り込んで、モータユニット43へ電流を供給してモータユニット43を駆動する駆動回路53を制御する制御部(制御手段)である。
【0047】
次に、図3−図9を用いて、上記構成のドアクローザ装置の作動を説明する。図3はストライカがラッチの溝に進入可能な初期位置にラッチがある状態を説明する図、図4はストライカがラッチの溝に進入し、ラッチが若干回転した状態を説明する図、図5はハーフロック直前の状態を説明する図、図6はハーフロックの状態を説明する図、図7はフルロック直前の状態を説明する図、図8はフルロックの状態を説明する図、図9は制御部の作動を説明するタイミングチャートである。また、図3−図8は、図1において、ベース35,ボデー21,スプリング23,スプリング25,スプリング29,第2マイクロスイッチ37,を取り除き、矢印A方向から見た図である。
(初期位置)
図3、図9を用いて説明する。
【0048】
図3では、ドアは開いており、ラッチ13はスプリング23の付勢力により、ストライカ55がラッチ13の溝13aに進入可能な初期位置にある。この時、ラッチレバー31のピン33は、第1マイクロスイッチ37から離れ、第1マイクロスイッチ37はON状態にある。
【0049】
また、ポールレバー27はスプリング29の付勢力により、折り曲げ部27aがポール15の側部に当接し、ポールレバー27のスイッチ当接部27cは第2マイクロスイッチ39から離れた位置にあり、第2マイクロスイッチ39はOFF状態にある。
【0050】
図9に示すように、第1マイクロスイッチ37がON状態で、第2マイクロスイッチ39がOFF状態の場合、制御部51は、モータユニット43を駆動しない。
(ドアクローザ作動開始)
図4、図9を用いて説明する。
【0051】
図4では、ストライカ55がラッチ13の溝13aに進入し、ストライカ55が溝13aの壁面を押し、ラッチ13が時計方向に若干回転している。この時、ラッチレバー31のピン33は、第1マイクロスイッチ37と離れた位置にあり、第1マイクロスイッチ37はON状態のままである。
【0052】
また、ラッチ13が時計方向に回転することにより、ポール15は反時計方向に回転する。ポールレバー27もポール15と共に反時計方向に回転し、ポールレバー27のスイッチ当接部27cが第2マイクロスイッチ39を押し、第2マイクロスイッチ39が応動し、ON状態となる。
【0053】
図9に示すように、第1マイクロスイッチ37がON状態で、第2マイクロスイッチ39がON状態となると、制御部51は、駆動回路53を介してモータユニット43を正転させる。
【0054】
図4に戻って、モータユニット43が正転すると、ギアレバー45は図1において反時計方向に回転し、ギアレバー45の折り曲げ部45bが、ラッチレバー31のピン33を押し、ラッチ13はフルロック位置方向へ駆動される。
(ハーフロック直前)
図5、図9を用いて説明する。
【0055】
図5に示すように、モータユニット43が正転し、ラッチ13がフルロック位置方向へ駆動され、ラッチ13のハーフロック係合部13cとポール15の係合部15aとが係合する直前、即ちハーフロック直前になると、ラッチレバー31のストッパ部31bが、ポールレバー27のキャンセル部27bに当接する。これにより、スプリング29により、折り曲げ部27aがポール15の側部に当接する方向のポールレバー27の回転が禁止され、ポールレバー27はその位置を保持する。
【0056】
この時、ラッチレバー31のピン33は、第1マイクロスイッチ37から離れ、第1マイクロスイッチ37はON状態のままである。
【0057】
ポールレバー27のスイッチ当接部27cが第2マイクロスイッチ39を押し、第2マイクロスイッチ39もON状態のままである。
【0058】
図9に示すように、第1マイクロスイッチ37がON状態、第2マイクロスイッチ39もON状態であるで、制御部51は、駆動回路53を介してモータユニット43を正転させる。
(ハーフロック)
図6、図9を用いて説明する。
【0059】
図6に示すように、図5の状態からモータユニット43が更に正転すると、ラッチ13のハーフロック係合部13cと、ポール15の係合部15aとが係合するハーフロックとなる。この係合により、ポール15は時計方向に大きく回転するが、ポールレバー27は、ラッチレバー31により、ポール15と共に回転することが禁止され、その位置を保持する。
【0060】
この時、ラッチレバー31のピン33は、第1マイクロスイッチ37から離れ、第1マイクロスイッチ37はON状態である。
【0061】
ポールレバー27のスイッチ当接部27cが第2マイクロスイッチを39押し、第2マイクロスイッチ39もON状態である。
【0062】
図9に示すように、第1マイクロスイッチ37はON状態、第2マイクロスイッチ39もON状態であるので、制御部51は、駆動回路53を介してモータユニット43を正転させる。
(フルロック直前)
図7、図9を用いて説明する。
【0063】
図7に示すように、図6の状態からモータユニット43が更に正転すると、ラッチ13のハーフロック係合部13cと、ポール15の係合部15aとが解除され、ラッチ13はさらにフルロック位置方向に回転する。そして、ラッチ13のフルロック係合部13dとポール15の係合部15aとが係合する直前、即ちフルロック直前になると、ポールレバー27の回転を禁止するラッチレバー31のストッパ部31bと、ポールレバー27のキャンセル部27bとの当接も解除直前となる。
【0064】
この時、ラッチレバー31のピン33は、第1マイクロスイッチ37を押し、第1マイクロスイッチ37は応動し、OFF状態となる。
【0065】
ポールレバー27のスイッチ当接部27cが第2マイクロスイッチを39押し、第2マイクロスイッチ39はON状態のままである。
【0066】
図9に示すように、第1マイクロスイッチ37がOFF状態となり、第2マイクロスイッチ39がON状態である場合、制御部51は、駆動回路53を介してモータユニット43を正転させる。
(フルロック)
図8、図9を用いて説明する。
【0067】
図8に示すように、図7の状態からモータユニット43が更に正転すると、ラッチ13のフルロック係合部13dと、ポール15の係合部15aとが係合するフルロックとなる。この状態では、ラッチレバー31のストッパ部31bと、ポールレバー27のキャンセル部27bとの当接が解除され、ポールレバー27は、スプリング29の付勢力により、折り曲げ部27aがポール15の側部に当接まで大きく回転する。
【0068】
この時、ラッチレバー31のピン33は、第1マイクロスイッチ37を押し、第1マイクロスイッチ37は押動し、OFF状態となる。
【0069】
ポールレバー27が回転することにより、スイッチ当接部27cは、第2マイクロスイッチ39から離れ、第2マイクロスイッチ39はOFF状態となる。
【0070】
図9に示すように、第1マイクロスイッチ37がOFF状態、第2マイクロスイッチ39もOFF状態となると、制御部51は、モータユニット43の正転を停止し、即ち、13ラッチがフルロック位置方向へ移動するのを停止する。そして。制御部51は、モータユニット43に内蔵されたホール素子を用いたIC、あるいは、タイマーを用いて所定量、あるいは所定時間逆転させる。
【0071】
このような構成によれば、以下のような効果が得られる。
【0072】
(1) ラッチレバー31のストッパ部31bにより、ハーフロック時には、ポールレバー27は、ラッチと共に回転しない。一方、フルロック時には、ポールレバー27は、スプリング29の付勢力によりポール15と共に回転する。即ち、ポール15はハーフロックでは回転せず、フルロック時に大きく回転する。よって、ポールレバー27だけで、フルロックを検出することができる。
【0073】
また、第1マイクロスイッチ37と、初期位置とハーフロック位置との間からフルロック位置との間のポールレバーに応動する第2マイクロスイッチ39とを用いることで、正確にフルロックを検出することができる。
【0074】
そして、ポール15の回転の検出は、マイクロスイッチ等の小型のスイッチで可能なので、省スペースである。また、ポール15の回転軸上に設置する必要がなく、レイアウトの制限が少なくなる。
【0075】
(2) 第1マイクロスイッチ、第2マイクロスイッチを用いることで、コストダウンを図ることができる。
【0076】
(3) ラッチ13がハーフロック位置とフルロック位置との間に位置すると、応動する第1マイクロスイッチ37を用いて、半ドアの警告灯の点灯の制御,ルームランプの消灯の制御を行うようにしていることにより、カーテシスイッチを別途設ける必要がなくなり、コストダウンが図れる。
【0077】
(4) ロータリスイッチは、回転を伝達する部材が内部に入る構造なので、防水が難しいが、マイクロスイッチは防水が容易なので、ドアクローザ装置の防水が容易である。
【符号の説明】
【0078】
13 ラッチ
15 ポール
27 ポールレバー
29 スプリング(ポールレバー付勢手段)
31 ラッチレバー
31b ストッパ部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドア、ボデーのうちのどちらか一方に設けられたストライカと、
ドア、ボデーのうちの他方に設けられ、前記ストライカが進入可能な溝が形成され、前記ストライカが前記溝に進入可能な初期位置から前記ストライカの前記溝からの離脱を禁止するフルロック位置まで回転可能なラッチと、
回転可能に設けられ、前記初期位置,前記フルロック位置の間のハーフロック位置および前記フルロック位置に位置する前記ラッチに係合することにより前記ラッチの回転を禁止するポールと、
前記ラッチをフルロック位置方向へ駆動する駆動手段と、
前記駆動手段の駆動制御を行なう制御手段と、
を有するドアクローザ装置において、
回転可能に設けられ、前記ラッチに係合する方向と反対方向に回転する前記ポールに押されて回転するポールレバーと、
前記ポールに当接する方向に前記ポールレバーを付勢するポールレバー付勢手段と、
前記ラッチに設けられ、前記ハーフロック位置で、前記ポールレバーに当接し、前記ポールレバーが前記ポールと当接する方向へ回転するのを禁止するストッパと、
前記初期位置から前記ハーフロック位置と前記フルロック位置との間の前記ラッチに応動する第1スイッチと、
前記初期位置と前記ハーフロック位置との間から前記フルロック位置との間の前記ポールレバーに応動する第2スイッチと、
を有することを特徴とするドアクローザ装置。
【請求項2】
前記制御手段は、
前記第1スイッチ,前記第2スイッチからの信号を取り込み、前記1スイッチが応動した状態で、前記第2スイッチが応動すると、ラッチがフルロック位置方向へ移動するように前記駆動手段を駆動し、
前記第1スイッチの応動が停止し、第2スイッチの応動が停止すると、ラッチがフルロック位置方向へ移動するのを停止することを特徴とする請求項1記載のドアクローザ装置。
【請求項3】
前記第1スイッチの応動により、半ドアの警告灯の点灯,ルームランプの消灯のうち少なくとも一方を行なうことを特徴とする請求項2記載のドアクローザ装置。
【請求項1】
ドア、ボデーのうちのどちらか一方に設けられたストライカと、
ドア、ボデーのうちの他方に設けられ、前記ストライカが進入可能な溝が形成され、前記ストライカが前記溝に進入可能な初期位置から前記ストライカの前記溝からの離脱を禁止するフルロック位置まで回転可能なラッチと、
回転可能に設けられ、前記初期位置,前記フルロック位置の間のハーフロック位置および前記フルロック位置に位置する前記ラッチに係合することにより前記ラッチの回転を禁止するポールと、
前記ラッチをフルロック位置方向へ駆動する駆動手段と、
前記駆動手段の駆動制御を行なう制御手段と、
を有するドアクローザ装置において、
回転可能に設けられ、前記ラッチに係合する方向と反対方向に回転する前記ポールに押されて回転するポールレバーと、
前記ポールに当接する方向に前記ポールレバーを付勢するポールレバー付勢手段と、
前記ラッチに設けられ、前記ハーフロック位置で、前記ポールレバーに当接し、前記ポールレバーが前記ポールと当接する方向へ回転するのを禁止するストッパと、
前記初期位置から前記ハーフロック位置と前記フルロック位置との間の前記ラッチに応動する第1スイッチと、
前記初期位置と前記ハーフロック位置との間から前記フルロック位置との間の前記ポールレバーに応動する第2スイッチと、
を有することを特徴とするドアクローザ装置。
【請求項2】
前記制御手段は、
前記第1スイッチ,前記第2スイッチからの信号を取り込み、前記1スイッチが応動した状態で、前記第2スイッチが応動すると、ラッチがフルロック位置方向へ移動するように前記駆動手段を駆動し、
前記第1スイッチの応動が停止し、第2スイッチの応動が停止すると、ラッチがフルロック位置方向へ移動するのを停止することを特徴とする請求項1記載のドアクローザ装置。
【請求項3】
前記第1スイッチの応動により、半ドアの警告灯の点灯,ルームランプの消灯のうち少なくとも一方を行なうことを特徴とする請求項2記載のドアクローザ装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−62649(P2012−62649A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−206229(P2010−206229)
【出願日】平成22年9月15日(2010.9.15)
【出願人】(590001164)シロキ工業株式会社 (610)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年9月15日(2010.9.15)
【出願人】(590001164)シロキ工業株式会社 (610)
【Fターム(参考)】
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