説明

ドアミラー用灯具

【課題】極めて簡単な構成にも拘わらず、光照射部の車両後方端部に導く光源からの光の量を増大できるドアミラー用灯具を提供する。
【解決手段】車両に取り付けられた状態でドアミラーの車両前方側のハウジングカバーの一部に延在して配置される光照射部31を有し、光照射部の一端部はハウジングカバー22の車両の前方に対応する前面部に位置づけられ、光照射部の他端部(車両後方端部)はハウジングカバーの車両の側方に対応する側面部に位置づけられる。光照射部31の延在方向に沿って並設される複数の光源34と、各光源34と光照射部31との間に光照射部31と一体に形成され各光源34からの光を光照射部31に導く導光部35とを備える。導光部3の光照射部31に近接する部分に透孔40aが形成され、少なくとも一つの光源からの光が透孔40aの側壁面40aRの一部を反射面として光照射部31の他端部(車両後方端部)に導かれるように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はドアミラー用灯具に係り、たとえば、ドアミラーに内蔵されるサイドターンランプ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のドアミラー用灯具は、車両に取り付けられた状態のドアミラーの車両前方側のハウジングカバーの一部に延在して配置される透光性材料からなる光照射部と、ドアミラーに内蔵され該光照射部の延在方向に沿って並設される複数のたとえば発光ダイオードからなる光源とを備え、これら光源からの光は前記光照射部に照射されるように構成されている。
【0003】
ここで、光照射部は、一端部がハウジングカバーの車両の前方に対応する前面部に、他端部はハウジングカバーの車両の側方に対応する側面部に位置づけられるように配置され、光源からの光は光照射部の前記他端部にも導かれるように構成されるようになっている。車両の後方からでも光源の点灯を認識できるようにするためである。
【0004】
この場合、光照射部の前記他端部(以下、車両後方端部と称する場合がある)に導かれる光量を多くするため、前記光照射部の光源と対向する面にハーフミラー処理させることによって、光源からの光の一部をハーフミラー処理面で反射させ、この反射された光を光照射部の車両後方端部の近傍に導くようにしたものが開示されている(下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009-107601号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記特許文献1に開示されたドアミラー用灯具は、光照射部の光源と対向する面にハーフミラー処理をしなければならず、製造を煩雑化させるとともに、構成を複雑化させたものとなっていた。
【0007】
また、ハーフミラー処理面で反射された光源からの光は、光源側にも照射されることから、この光を再度ハーフミラー処理面に戻すために、たとえば該光源を搭載する基台に光反射処理面を形成しなければならず、この点においても、製造を煩雑化させるとともに、構成を複雑化させたものとなっていた。
【0008】
本発明は、このような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、極めて簡単に構成にも拘わらず、光照射部の車両後方端部に導く光源からの光の量を増大させることのできるドアミラー用灯具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このような目的を達成するため、本発明は、光源と光照射部との間に該光照射部と一体に光導光部を形成するとともに、この導光部の前記光照射部と近接する部分にたとえば矩形状の透孔を形成し、この透孔の側壁面の一部を反射面として光源からの光を光照射部の車両後方端部に導くように構成したものである。
【0010】
本発明は、以下の構成よって把握される。
(1)本発明のドアミラー用灯具は、ドアミラーに内蔵され、車両に取り付けられた状態で前記ドアミラーの車両前方側のハウジングカバーの一部に延在して配置される透光性材料からなる光照射部を有し、前記光照射部の一端部は前記ハウジングカバーの前記車両の前方に対応する前面部に位置づけられ、前記光照射部の他端部は前記ハウジングカバーの前記車両の側方に対応する側面部に位置づけられるドアミラー用灯具であって、
前記光照射部の延在方向に沿って並設される複数の光源と、前記各光源と前記光照射部との間に前記光照射部と一体に形成され、前記各光源からの光を前記光照射部に導く導光部と、を備え、前記導光部の前記光照射部と近接する部分に透孔あるいは凹陥部が形成され、少なくとも一つの前記光源からの光が前記透孔あるいは凹陥部の側壁面の一部を反射面として前記光照射部の前記他端部に導かれるように構成したことを特徴とする。
【0011】
(2)本発明のドアミラー用灯具は、(1)の構成において、前記光源からの光を前記光照射部の前記他端部に導く前記透孔あるいは凹陥部の側壁面は、その垂線の方向に対して、前記光源からの光の入射角と前記光照射部の前記他端部に出射する出射角がほぼ等しくなるような傾きを有する平面で構成されていることを特徴とする。
(3)本発明のドアミラー用灯具は、(1)の構成において、前記透光あるいは凹陥部は前記光照射部の長手方向に沿って複数並設され、少なくとも一つの前記光源からの光が、隣接して配置される一方の前記透光あるいは凹陥部の側壁面の一部を反射面として反射した後に、隣接して配置される他方の前記透光あるいは凹陥部の側壁面の一部を反射面として反射することによって前記光照射部に導かれるように構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
このような構成からなるドアミラー用灯具によれば、極めて簡単な構成にも拘わらず、光照射部の車両後方端部に導く光源からの光の量を増大させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明のドアミラー用灯具の各光源からの光が光照射部に至る経路(光路)の一部を点線で示した図である。
【図2】本発明が適用されるドアミラーの外観を示した図である。
【図3】図2に示したドアミラーを分解して示した図である。
【図4】本発明のドアミラー用灯具であるサイドターンランプ装置の外観を示した図である。
【図5】図4に示したサイドターンランプ装置を分解して示した図である。
【図6】図5に示した下ケースを真上から観た平面図である。
【図7】導光体の一側壁面を光源と光照射部の車両後方端部との位置関係で示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
(実施形態1)
〈ドアミラーの全体の概略構成〉
図2は、本発明が適用されるドアミラーの外観を示した図で、該ドアミラーを車両前方から観た図となっている。なお、図2では、x、y、z方向を示し、それぞれ、車両の前方方向、車両の幅方向、車両の高さ方向に一致させている。
【0015】
図2において、車両のドア10には、連結部11を介してドアミラー20が取り付けられている。ドアミラー20は、その外観において、車両の後方側に配置されるミラー21と、車両の前方側に配置されるハウジングカバー22とを備えている。このハウジングカバー22はたとえば不透明な材料で構成されている。そして、ハウジングカバー22の表面の一部には、該ドアミラー20に内蔵される後述のサイドターンランプ装置(図3において符号30で示す)の光照射部31が露出されるようにして配置されている。この光照射部31は、ハウジングカバー22のほぼ中央から車両の幅方向の外方側へ水平に延在する帯状の形状をなし、ハウジングカバー33の表面に形成された長孔(図3において符号22Aで示す)から露出されるようになっている。
【0016】
図3は、図2に示したドアミラー20を分解して示した図である。図3に示すx、y、z方向は、図2の場合と同様に、それぞれ、車両の前方方向、車両の幅方向、車両の高さ方向に一致させている。
【0017】
図3において、車両のドア10に設けられた連結部11にはドアミラーハウジング23が固定されている。ドアミラーハウジング23の車両の後方側の面にはアクチュエータ24を介してミラー21が取り付けられている。アクチュエータ24はミラー21の角度を調整できる機構からなっている。ドアミラーハウジング23の車両の前方側の面にはサイドターンランプ装置30が配置されている。サイドターンランプ装置30は前述した光照射部31を備えて構成されている。このサイドターンランプ装置30の構成については後に詳述する。ハウジングカバー22は、ミラー21の鏡面を露出させ、ドアミラーハウジング23およびサイドターンランプ装置30を被うようにして、ドアミラーハウジング23に取り付けられるようになっている。ハウジングカバー22にはサイドターンランプ装置30の光照射部31を露出させるための長孔22Aが形成されている。
【0018】
〈サイドターンランプ装置〉
図4は、サイドターンランプ装置30の外観を示す図である。図4は、ドアミラー20に取り付けられた場合のサイドターンランプ装置30をドアミラーハウジング23側から観た斜視図となっている。
図4に示すように、ケース32があり、このケース32は互いに係合される下ケース32Dおよび上ケース32Uとから構成されている。このケース32には光源を搭載する回路基板(図5において符号33で示す)が内蔵されている。ケース32には、ハウジングカバー22に対向する側に光照射部31が備えられている。
【0019】
また、図5は、図4に示したサイドターンランプ装置30において、上ケース32Uを下ケース32Dから外すとともに、光源を搭載する回路基板33を下ケース32Dから離脱させた斜視図を示している。ここで、回路基板33には、たとえば3個の発光ダイオードからなる光源34が下ケース32Dと対向した面側に搭載されている。3個の各光源34は、光照射部の一端部31Pから他端部31Q(以下、車両後方端部31Qと称する場合がある)に沿って、順次、光源34A、光源34B、光源34Cが搭載されている。
【0020】
下ケース32Dには各光源34A、34B、34Cからの光を光照射部31に導くための導光部35がたとえば樹脂からなる透光性材料によって構成されている。ここで、下ケース32Dはたとえば樹脂からなる透光性材料によって構成され、導光部35は下ケース32Dと同材料で一体に形成(成形)されている。しかし、下ケース32Dは、導光部35と別体に形成され、透光性材料によって形成されていなくてもよい。
【0021】
光照射部31は、たとえば樹脂からなる透光性材料からなり、導光部35と一体に形成(成形)されている。光照射部31は、その延在方向に直交する断面が円形状となっている。光照射部31をこのような形状にすることによって、導光部35から導かれた光を上下方向に広がりをもたせて照射できるようになっている。
【0022】
導光部35は、光源34A、34B、34Cごとに設けられた導光体から構成され、光照射部31の一端部31Pから車両後方端部31Qに沿って、順次、導光体35A、導光体35B、導光体35Cが配置されている。これら導光体35A、導光体35B、導光体35Cは、それぞれ、下ケース32Dの底面と段差を有する突起体として構成されている。
【0023】
導光体35A、導光体35B、導光体35Cには、それぞれ、回路基板33を下ケース32Dに取り付けた場合に、該回路基板33に搭載された光源34A、光源34B、光源34Cと対向する一側壁面(図中符号36A、36B、36Cで示す)を有するように形成されている。導光体35A、導光体35B、導光体35Cのそれぞれの前記一側壁面には、同心状に配置される複数の円形溝からなるフレネルレンズ(図示せず)が形成され、光源34A、光源34B、光源34Cからの光を効率よく内部に導けるようになっている。なお、図5に示すように、導光部35の上面には突出部37が形成され、回路基板33は、それに形成される孔38に該突出部37が挿入されることによって、下ケース32Dに位置決めされて配置されるようになっている。
【0024】
図6は、図5に示した下ケース32Dを真上から観た平面図である。なお、図6では理解を容易にするため、光源34A、34B、34Cを図示するとともに、導光部35は散点を付した領域として示している。図6に示すように、導光体35A、導光体35B、導光体35Cは、平面的に観た場合、それぞれ、前記一側面(光源34が対向配置される面)から光照射部31に及んで幅広となり、光照射部31に近接する部分において隣接する他の導光体と互いに連結された形状をなして構成されている。すなわち、導光体35Bは、光照射部31に近接する部分において、導光体35Aおよび導光体35Cと連結されて構成されている。これにより、各光源34A、34B、34Cからの光は、それぞれ、上記形状をなす導光体35A、35B、35C内に放射状に導かれて光照射部31に至り、光照射部31の延在方向に沿って均一な輝度を確保することができるようになっている。
【0025】
そして、光照射部31に近接する導光部35に、該光照射部31の延在方向に沿ってたとえば二つの矩形状からなる透孔40a、40bが並設されて形成されている。各透孔40a、40bは、それぞれ、4個の側壁面を有し、これら側壁面は、互いに対向し光照射部とほぼ平行に配置される2個の側壁面と、光照射部と交差する方向に配置される2個の側壁面とからなっている。
【0026】
ここで、光照射部31の車両後方端部31Q側に配置される透孔を透孔40aと称し、光照射部31の一端部31P側に配置される透孔を透孔40bと称する。
【0027】
透孔40aは、光照射部31と交差する方向に配置される2個の側壁面のうち該光照射部31の車両後方端部31Q側の側壁面40aRは光源34Cの光照射方向上に位置付けられるように配置されている。そして、前記側壁面40aRは、該光源34Cからの光を光照射部31の車両後方端部31Qへ指向させて出射させる反射面として機能させている。これにより、図7に示すように、透孔40aの前記側壁面40aRは、その垂線Sの方向に対して、光源34Cからの光の入射角θ1と前記光照射部31の車両後方端部31Qに出射する出射角θ2がほぼ等しくなるような傾きを有する平面で構成されている。なお、透孔40aの該側壁面40aRと対向する他の側壁面40aLfは該側壁面40aRとほぼ平行に形成されている。この側壁面40aLは、後の説明で明らかとなるが、透孔40bの側壁面40bRによって反射される光を光照射部31に出射させるための反射面として機能させるようになっている。さらに、透孔40aの光照射部31に近接し該光照射部31の長手方向に沿って形成される側壁面40aSは、光照射部31から入射される光を再び光照射部31へ出射させるための反射面として機能させるようになっている。
【0028】
また、透孔40bは、光照射部31と交差する方向に配置される2個の側壁面のうち該光照射部31の車両後方端部31Q側の側壁面40bRは光源34Bの光照射方向上に位置付けられるように配置されている。側壁面40bRは、光源34Bからの光の一部を透孔40aの前記側壁面40aLへ入射させるための反射面として機能させるようになっている。このため、側壁面40bRはたとえば光照射面31に対して所定の角度を有して形成されている。なお、側壁面40bRと対向する他の側壁面も該側壁面40bRとほぼ平行に形成されている。さらに、透孔40bの光照射部31に近接し該光照射部31の長手方向に沿って形成される側壁面40bSは、透孔40aの側壁面40aSの場合と同様に、光照射部31から入射される光を再び光照射部31へ出射させるための反射面として機能させるようになっている。
【0029】
図1は、図6に示した構成において、光源34A、光源34B、光源34Cからの光が光照射部31に至る経路を示した図である。図1に示すように、光源34Aからの光は、図中点線αで示すように、導光板35Aを経て光照射部31に至り、光照射部31内をその延在方向に沿って反射を繰り返すことによって光照射部31を照明するようになっている。この場合、透孔40bの側壁面40bSは、光照射部31から入射される光を全反射させ再び光照射部31に出射させるようになっている。光照射部31により多くの光を導かせるようにするためである。光源34Bからの光は、光源34Aの場合と同様に、導光板35Bを経て光照射部31に直接に至る光も有するが(図中、光路は省略している)、図中点線βで示すように、透孔40bの側壁面40bRに反射された後に、さらに透孔40aの側壁面40aLに反射されて光照射部31に至る光も有するようになっている。光源34Bからの光をできるだけ多く光照射部31に導くとともに、光照射部31の全域に及んで均等に光が照射されるようにするためである。光源34Cからの光は、光源34Aの場合と同様に、導光板35Cを経て光照射部31に直接に至るものも有するが(図中、光路は省略している)、図中点線γで示すように、透孔40aの側壁面40aRに反射されて光照射部31の車両後方端部31Qへ至る光も有するようになっている。このように、導光体35Cに導かれる光源34Cの光の一部を導光部35に形成した透孔40aの側壁面40aRの一部を反射面として構成することにより、光照射部31の車両後方端部31Qに入射する光の量を増大させる効果を奏する。透孔40a形状の設定によって、該透孔40aの側壁面40aRの一部を反射面として構成できることから、極めて簡単な構成によって、上記効果を実現することができる。なお、透孔40aの側壁面40aSは、透孔40bの側壁面40bSと同様に、光照射部31から入射される光を全反射させ再び光照射部31に出射させるようになっている。
【0030】
上述した実施態様では、導光部35の内部に形成する反射面を透孔40a、40bの側壁面40aR、40bRで構成するようにしたものである。しかし、透孔に限らず、底面を有する凹陥部を形成し、この凹陥部の側壁面を反射面として機能させるようにすることもできることはいうまでもない。
【0031】
以上説明した実施態様によるドアミラー用灯具によれば、極めて簡単に構成にも拘わらず、光照射部の車両後方端部に導く光源からの光の量を増大させることができるようになる。
【0032】
上述した実施態様では、導光部35に2個の透孔40a、40bを形成するようにしている。しかし、たとえば透孔40aのみを形成するようにしてもよい。また、透孔40aを形成することなく透孔40bのみを形成するようにしてもよい。いずれの構成においても、光照射部31の車両後方端部31Qに光量を多く伝導させることができるようになるからである。
【0033】
上述した実施態様では、光源34の数、および各光源34に対応する導光体35の数は、3個としたものである。しかし、この数は限定されることはなく、2個あるいは3個以上であってもよいことはもちろんである。
【0034】
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0035】
10……ドア、11……連結部、20……ドアミラー、21……ミラー、22……ハウジングカバー、23……ドアミラーハウジング、24……アクチュエータ、
30……サイドターンランプ装置、31……光照射部、31P……光照射部の一端部、31Q……光照射部の他端部(車両後方端部)、32……ケース、32D……下ケース、32U……上ケース、33……回路基板、34、34A、34B、34C……光源、35……導光部、35A、35B、35C……導光体、40a、40b……透孔、40aR、40aL、40aS、40bR、40bL、40bS……側壁面(反射面)。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドアミラーに内蔵され、車両に取り付けられた状態の前記ドアミラーの車両前方側のハウジングカバーの一部に延在して配置される透光性材料からなる光照射部を有し、前記光照射部の一端部は前記ハウジングカバーの前記車両の前方に対応する前面部に位置づけられ、前記光照射部の他端部は前記ハウジングカバーの前記車両の側方に対応する側面部に位置づけられるドアミラー用灯具であって、
前記光照射部の延在方向に沿って並設される複数の光源と、
前記各光源と前記光照射部との間に前記光照射部と一体に形成され、前記各光源からの光を前記光照射部に導く導光部と、を備え、
前記導光部の前記光照射部と近接する部分に透孔あるいは凹陥部が形成され、少なくとも一つの前記光源からの光が前記透孔あるいは凹陥部の側壁面の一部を反射面として前記光照射部の前記他端部に導かれるように構成したことを特徴とするドアミラー用灯具。
【請求項2】
前記光源からの光を前記光照射部の前記他端部に導く前記透孔あるいは凹陥部の側壁面は、その垂線の方向に対して、前記光源からの光の入射角と前記光照射部の前記他端部に出射する出射角がほぼ等しくなるような傾きを有する平面で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のドアミラー用灯具。
【請求項3】
前記透光あるいは凹陥部は前記光照射部の長手方向に沿って複数並設され、少なくとも一つの前記光源からの光が、隣接して配置される一方の前記透光あるいは凹陥部の側壁面の一部を反射面として反射した後に、隣接して配置される他方の前記透光あるいは凹陥部の側壁面の一部を反射面として反射することによって前記光照射部に導かれるように構成したことを特徴とする請求項1に記載のドアミラー用灯具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−206597(P2012−206597A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−73398(P2011−73398)
【出願日】平成23年3月29日(2011.3.29)
【出願人】(000000136)市光工業株式会社 (774)
【Fターム(参考)】