説明

ドア及びその製造方法

【課題】
【解決手段】 本発明の特徴は、ドア、特にウエブと硬質発泡コアを具えるドアでる。一実施例では、マージナルエッジを伴う一般的な平坦な構造と、内部ドアキャビティを規定する内部及び外部ドアスキンを有するドアシェルと、内部ドアキャビティ内に配置したウエブと、内部ドアキャビティ内に配置され、ウエブと共働する硬質発泡セメンタイトコアとを具える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2002年4月24日に出願された米国特許出願第10/131,056号「高性能ドア」の一部継続出願である。この出願は、ここに引例として記載されている。
【0002】
発明の背景
1. 発明の属する技術分野
本発明の特徴はドア、特に、ウエブと硬質発泡コアを具えるドアに関する。
【0003】
2. 背景技術
ドアシステムは、英国標準規格PAS23(PAS23)、英国標準規格PAS24(PAS24)、あるいはフロリダ建築法テストTAS/PA201(TAS/PA201)などの安全性試験を通るように設計されている。これらのドアシステムは、通常、PAS23やPAS24で規定されているように、ツールで無理に浸入できないように、また、TAS/PA201に規定されているハリケーンや台風など強風を伴う嵐のときに大きな破壊くずが飛んできて衝突した場合をシュミレーションした衝撃テストを通るように設計されている。
【0004】
多くのスチールドアはいくつかの安全性試験をパスしている。しかしながら、これらのスチールドアは審美的なディテールに欠け、さびや凹みができるため、入来用ドアとしてはあまり好まれていない。例えば、アパートメント、団地、ホテルの共用領域への入来用ドアは、頻繁に使用され、かなりの物理的乱用を受けており、かなりのさびと凹みができる。他の例として、塩水の影響が強い海岸沿いにある入来用ドアは、物理的に乱暴に扱われているのに加えて、腐食という化学的侵食を受けやすい。
【0005】
この他のドアは、防錆および凹み防止は特にうまくいっている。例えば、ガラス繊維強化プラスチック(Fiberglass Reinforced Plastic:FRP)ドア、ガラス強化プラスチック(Glass Reinforced Plastic:GRP)ドア、単なるガラス繊維ドア、熱可塑性樹脂ドア(PVCドアや、ポリカーボネート加工ドア)、アクリルキャップABS(acrylonitrile butadiene styrene)樹脂スキンドアは、共に好ましい特性を持っている。この成功は、一部はリーズナブルな値段で審美的に満足のゆく外観を提供しながらも、さびや凹みの影響を最小限にとどめていることに起因する。
【0006】
しかしながら、これらのドアはPAS23やPAS24の要件に合致させるのが困難である。例えば、これらのドアに使われているプラスチックは、ユーティリティナイフやレッキングバーなどのツールで切ることができる。これらのドアは、TAS/PA201で要求されている、時速約35マイルで飛んでくる9ポンド、2インチ×4インチの木片の衝撃を吸収することが困難である。この結果、ある種の取引先、特に、英国のアパートメント用仕様書を管理している公共住宅庁や、米国フロリダ州などの強風ゾーン地域の建築法官庁には受け入れられない。
【0007】
市場で入手可能なドアの固有の欠点を考えると、PAS23、PAS24及び/又はTAS/PA201の試験にきちんと通るドアを提供することが望まれる。更に、凹みやさびを防止し、材料費を低減してリーズナブルな価格にしたドアを提供することが望まれる。また、正圧耐火性ドア及び/又は音響伝送を遅延するドアを提供することが望まれる。
【0008】
発明の概要
本発明の特徴によれば、PAS23、PAS24、及び/又はTAS/PA201試験を通る安全ドアとして使用できるドアが提供される。
【0009】
本発明の特徴によれば、凹みを防止したリーズナブルな価格のドアが提供される。
【0010】
本発明の特徴によれば、正圧耐火性ドアが提供される。
【0011】
本発明の更なる特徴によれば、音響伝送遅延ドアが提供される。
【0012】
本発明の実施例では、内部ドアキャビティを規定するマージナルエッジを伴う一般的に平坦な構造のドアシェルと第1及び第2のドアスキンと、前記内部ドアキャビティ内のマットと、前記内部ドアキャビティ内の硬質発泡セメンタイトコアとを具えるドアを開示している。ある実施例では、前記マットが、例えばウエブなどの開口を具える。前記マットに好適な材料の例には、限定するものではないが、ガスを充填したほぼ矩形のプラスチック製のブラダ、あるいは耐バラスティック材料が含まれる。ドアシェルは、例えばあらかじめ着色したプラスチック、熱成型材料、あるいはツインシート熱成型材料などの、吹き込み成型材料でできていてもよい。ドアスキンは、例えばガラス繊維や、熱可塑性樹脂材料でできていてもよい。
【0013】
硬質発泡セメンタイトコアは、マットと共働することができる。一実施例では、硬質発泡セメンタイトコアは、第1及び第2のドアスキンの間あるいは前記ウエブの少なくとも一方の側に配置することができる。代替的に、このコアをウエブの両側に配置するようにしてもよい。ウエブは一方のドアスキン側にオフセットするか、あるいは内部ドアキャビティのほぼ中央に配置するようにしてもよい。ウエブは、例えば、金属スクリーン、ポリマ織物シート、エキスパンデッドメタルメッシュなど、様々な材料で作ることができる。
【0014】
ある実施例では、ドアは更に、硬質発泡セメンタイトコアを少なくとも一のドアスキンに少なくとも部分的に貼り付けるために、少なくとも一のドアスキンの内部表面を部分的にコーティングする接着層を具えていてもよい。好適な接着剤の例は、限定するものではないが、ラテックスアクリリック、ホットメルトウレタン、エポキシ、感圧接着剤、および放射線硬化接着剤を含む。
【0015】
実施例では、硬質発泡セメンタイトコアは、ASTM E2074−00試験法で少なくとも約20分間、BSI 476/22試験法で少なくとも約30分間、火災通路を遮断する。その他の実施例では、合成発泡セメンタイトコアは、ASTM E2074−00試験法で少なくとも45分間、あるいはBSI 476/22試験法で少なくとも約60分間火災通路を遮断する。更に別の実施例では、発泡セメンタイトコアは、ASTM E−413試験法で少なくとも27等級の音響伝送係数を提供することができる。発泡セメンタイトコアは、少なくとも約210kPaの圧縮強さを有する。
【0016】
上述のドアの別の特徴は、第1及び第2のレールと第1及び第2のたてかまちを有するドアフレームを具えるドアシェルである。エキスパンデッドメタルメッシュのウエブ付きのこれらの実施例で、メッシュは第2のディメンションより第1のディメンションが長い開口を具えていてもよい。ある実施例では、第1のディメンションが、第1及び第2のたてかまちにほぼ平行であってもよい。内部ドアキャビティ内に一以上のウエブを配置することができる。
【0017】
本発明の別の実施例では、内部ドアキャビティを規定するべく連結されている一のドアフレームと少なくとも一のドアスキンと、前記内部ドアキャビティ内のマットと、前記内部ドアキャビティ内の硬質発泡セメンタイトコアと、を具えるドアが開示されている。
【0018】
本発明の別の実施例は、ドアを構築する方法である。この方法は、内部ドアキャビティを規定するマージナルエッジと第1及び第2のドアスキンを伴う一般的な平坦構造を有するドアシェルを提供するステップと、前記内部ドアキャビティ内に硬質発泡セメンタイトコアを配置するステップとを具える。ある実施例では、マットが、例えばウエブなどの開口を具えていてもよい。いくつかの実施例では、前記硬質発泡セメンタイトコアがウエブと共働する。ある実施例では、内部ドアキャビティ内に硬質発泡セメンタイトコアを配置する前に、ウエブを内部ドアキャビティ内に配置する。ウエブは、一方のドアスキン側にオフセットして配置するか、あるいは、内部ドアキャビティのほぼ中心に配置するようにしてもよい。ウエブは、少なくとも一方のドアスキンに固定するか、代替的にドアシェルのマージナルエッジに固定するようにしてもよい。
【0019】
別の実施例では、前記方法が更に、ドアシェルのマージナルエッジ内にシェルフを形成するステップを具える。このシェルフ形成ステップは、第1及び第2のシェルフ面がマージナルエッジ内に形成されるようにマージナルエッジの一部を除去するステップを具えていていもよい。ある実施例では、第1のシェルフ面が第1及び第2のドアスキンにほぼ平行であり、第2のシェルフ面が第1及び第2のドアスキンにほぼ垂直である。ある実施例では、ウエブの少なくとも一部が前記第1のシェルフ面の少なくとも一部に固定されていてもよい。第1のシェルフ面は、一方のドアスキン側にオフセットしているか、あるいは第1及び第2のドアスキンの間のほぼ中心にあってもよい。
【0020】
本発明の更に別の実施例では、内部ドアキャビティを規定するマージナルエッジと第1及び第2のドアスキンを伴う一般的に平坦な構造を有するドアシェルと、前記ドアスキンの少なくとも一方の内側面に配置したポリマシェルと、前記内部ドアキャビティ内に配置した硬質発泡コアを具えるドアが設けられている。ある実施例では、ポリマシェルは、硬化性混合物の硬化製品である。硬化性混合物は以下の組成を具えていてもよい:硬化性樹脂、共硬化性モノマ、および繊維強化材料。硬質発泡コアは、硬質発泡セメンタイトコアであってもよく、特に、発泡セメンタイトコアであってもよい。代替的に、硬質発泡コアは、硬質発泡ポリウレタンコアであってもよい。
【0021】
本発明の更に別の実施例では、ドアは、内部ドアキャビティを規定するマージナルエッジと、第1及び第2のドアスキンを伴う一般的に平坦な構造を有するドアシェルと、前記内部ドアキャビティ内に配置され、前記ドアスキンの一方の側にオフセットしたウエブと、前記内部ドアキャビティ内に配置され、前記ウエブと共働する硬質発泡ポリウレタンコアを具えるドアシェルを有する。ある実施例では、前記マットが、例えばウエブなどの開口を有していてもよい。ドアシェルは、第1及び第2のレールと、第1及び第2のたてかまちとを有するドアフレームを具えていてもよい。ウエブは、第1のディメンションが第2のディメンションより長い開口を有するエクスパンデッドメタルメッシュでできていてもよい。一の実施例では、前記第1のディメンションが第1及び第2のたてかまちにほぼ平行である。前記硬質発泡ポリウレタンコアは、硬化ポリウレタンフォームでできていてもよく、いくつかのケースでは、密度約が2.0lbs/ftである。
【0022】
本発明の別の実施例は、内部ドアキャビティを規定するマージナルエッジと内部及び外部ドアスキンを伴う一般的に平坦な構造を有するドアシェルと、前記外部ドアスキンから前記内部ドアスキンへのアクセスを防止するウエブ手段と、前記内部及び外部ドアスキンの間に延在し、これらを連結する硬質発泡セメンタイトコアを具えるドアを有する。前記ウエブ手段は、内部ドアキャビティ内に配置することができる。ある実施例では、硬質発泡セメンタイトコアが、前記スキンの実質的な部分間に延在し、この間を連結している。硬質発泡セメント状コアは、硬質発泡セメントコアでできていてもよい。この硬質発泡セメンタイトコア手段は、以下の属性を具えていてもよい: ASTM E2074−00試験法で少なくとも約20分間、BSI 476/22試験法で少なくとも約30分間火災通路を遮断し、ASTM E413試験法で、少なくとも約27等級の音響伝送係数、及び/又は、少なくとも約210kPaの圧縮強さを提供する。その他の実施例では、硬質発泡セメンタイトコアは、ASTM E2074−00試験法で少なくとも45分間、あるいはBSI 476/22試験法で少なくとも約60分間火災通路を遮断する。
【0023】
本発明の実施例のこれらの特徴およびその他の特徴は、図面を参照して詳細な説明を読むことによってより明確になり、はっきりと理解することができる。
【0024】
実施例の詳細な説明
本発明の詳細な実施例をここに開示する。しかしながら、ここに開示した実施例は単に本発明の例示であり、様々な代替形式で実施することができると理解すべきである。図面は一定の縮尺である必要はなく、いくつかの特徴は、特定の部品の詳細を誇張したり、最小化したりして示されている。したがって、ここに開示されている特定の構造と機能的な詳細は、限定するものと解釈するべきでなく、請求項を象徴するものとして、及び/又は、本発明を様々なやり方で実行するために当業者に教示するベースとして開示されているだけである。
【0025】
本発明の特徴を添付の図面を参照にして詳細に説明する。図1Aに記載の実施例によれば、ドア10はヒンジ式来用ドアである。ドア10は、限定するものではないが、ヒンジ式パティオドア、スライド式パティオドア、ヒンジ式インテリアドア、高風速建築コードに好適に適合する耐衝撃ドア、および一般的商業等級のドアに関する。ドア10は、半透明パネル、すなわち、ドアライトアッセンブリ(doorlite assembly)あるいはサイドライトアッセンブリ(side light assembly)に適合している。例えば、開口は、挿入したドアライトアッセンブリを受けるようにドア10内で切断することができる。代替的に、ドア10は半透明パネル12を受けるようにフレームアッセンブリに適合させることができる。
【0026】
ドア10には、いろいろなサイズ、形状および使用方法がある。ある実施例では、ドア10は、厚さ約0.5インチ〜約3インチである。別の実施例では、ドア10は、約1.25インチ〜約1.85インチの厚さを有する。ある実施例では、ドア10は、約48インチ〜約96インチの高さを有する。別の実施例では、ドア10の高さは、約74インチ〜約96インチであっても良い。ある実施例では、ドア10の幅が約8インチ〜約48インチであっても良い。その他の実施例では、ドア10の幅が約10インチ〜約44インチであっても良い。更に別の実施例では、ドアの10の幅は約30インチ〜約42インチである。
【0027】
図1Aに示すように、ドアシェル14は、第1のドアスキン16と、第2のドアスキン18と、ドアフレーム20を具える。そのドアが入り口に対してどのようにヒンジ結合されているかによって、一方のドアスキンが外側ドアスキンとなり、他方のドアスキンが内側ドアスキンとなる。図に示す実施例では、外側ドアスキンは通常は外側環境に面しており、内側ドアスキンは内側環境(すなわち、ドアをヒンジ結合する入り口を含む家の内部)に面している。ドアシェル14は内部ドアキャビティ22を規定している。ドアシェル14は、例えば、あらかじめ着色したプラスチック、熱形成材料、あるいはツインシート熱形成材料などの吹き付け成形した材料でできていても良い。ドアスキンは外装サイドと内装サイドを具える。内装サイドは内部ドアキャビティ22に面しており、外装サイドは、内部ドアキャビティ22から離れて面している。ドアスキンに好適な材料は、サーモセット(すなわち、サーモセット材料)の強化あるいは非強化マトリックス材料、スチール、アルミニウム、熱プラスチック、セラミック、木材およびこれらの組み合わせ、好ましくは、サーモセット材料、最も好ましくはガラス繊維強化サーモセット材料を具える。ある実施例では、ドアフレームが共通の建築ツールを用いて機械加工可能な材料で構築されている。
【0028】
ドアフレーム20は、第1のたてかまち24と第2のたてかまち26を具える。たてかまち24と26は互いに平行である。たてかまち24と26は、第1のレール28と第2のレール30に垂直な関係に位置している。第2のレール30は第1のレールと平行であり、第1のレール28からスペースを空けて配置されている。第1のレール28と第2のレール30は、たてかまち24と26の間に延在しており、たてかまち24と26に連結している。たてかまち24と26及びレール28と30は、ラミネート加工したあるいはしていない木材で構築することができる。たてかまち24と26は、引き抜きあるいは押し出し強化プラスチックでできた中空チャネル、金属中空チャネル、金属以外の材料でできた部分的にあるいは全体的に金属で強化したチャネル、あるいは圧縮鉱物性たてかまちであってもよい。図1Aによれば、ドアフレーム20は矩形のジオメトリック構造を有している。しかしながら、ドアフレーム20は、所望のアプリケーションによって様々なジオメトリック構造とすることができる。例えば、ドアフレームは典型的な「ミッションスタイル」のアーキテクチュア、放射型対称あるいはアーチ型トップを有するものであってもよい。
【0029】
第1のヒンジインサート32と、第2のヒンジインサート34と、ロックインサート36がドアシェル14に挿入されている。ヒンジインサート32と34は、第2のたてかまち26に締結することができ、第1のドアスキン16又は第2のドアスキン20の一方又は双方に接着するか、あるいは、第1のドアスキン16又は第2のドアスキン18の一方又は双方のあらかじめ規定したスペース内に挿入することが可能である。ロックインサート36は第1のたてかまち24に締結するか、ドアスキン16及び/又は18の双方または一方のあらかじめ規定したスペース内に挿入することができる。第1のヒンジプレート38と第2のヒンジプレート40は、第1のヒンジインサート32と第2のヒンジインサート34に、スクリュウ、釘、あるいは同様の締結具を用いて固定することができる。ロック装置42は、スクリュウ、釘、あるいは同様の締結具によってロックインサート38に固着することができる。
【0030】
図1Aを参照すると、ウエブ44は内部ドアキャビティ22内に配設することができる。ある実施例では、ウエブ44に使用する材料は耐衝撃性を提供し、例えば鋭い切断ツールを使ったドアスキンの外側から内側ドアスキンへのアクセスを防ぐことができる。ウエブ44の一部を除去して、ウエブ44がヒンジインサート32と34、およびロックインサート36を妨害しないようにすることができる。また、複数層のウエブを、耐衝撃および耐侵入の要求に使用することができる。
【0031】
耐衝撃性を提供するウエブ材料の例には、限定されるものではないが、ラバーベースのプラスチック、ソフトジュロメータプラスチック、およびポリオレフィンウエブ材料などの、プラスチックウエブ材料が含まれる。好適なソフトデュロメータプラスチックの例には、ビニルラバーマットがある。ある実施例では、厚さ0.25インチのビニルラバーマットシートが使用されている。好適なポリオレフィンウエブ材料には、スノーフェンス及び/又は構造バリアとして使用されているものが含まれる。ある実施例では、これらのタイプの厚さ約0.1インチのウエブが使用されている。耐衝撃用に好適なウエブ材料は、本来の平坦シートである必要はなく、有意な厚さ(約0.01インチ〜約0.75インチの範囲内)とすることができ、例えば、オーストラリアのBHPスチール社から入手可能なCOLORBONDなどの、モノフィラメント材料であってもよい。
【0032】
使用に適したウエブ材料であって、耐衝撃性を提供し、例えば鋭利な切断具を用いた外側ドアスキンから内側ドアスキンへのアクセスを防止するウエブ材料の例には、限定するものではないが、金属スクリーン、ポリマ織物スクリーン、エクスパンデッドメタルメッシュ、及びワイヤフォームが含まれる。
【0033】
その他の実施例では、マットを内側ドアキャビティ22内に配置することができ、このマットは一般的な矩形をしている。マットは開口を有していても、いなくてもよいと解するべきである。マットの材料の例には、限定するものではないが、ガスで膨張させたプラスチックチャンバ、耐衝撃性材料、石膏コア、固相金属マット、および固相ポリマシートが含まれる。ある実施例では、このマットは、発泡セメントスラリをマットの両側に注いだものであっても良い。
【0034】
図1Bは、本発明の一実施例にかかるエクスパンデッドメタルメッシュの一部を示す図である。エキスパンデッドメタルメッシュは、好ましくは開口ネットワーク46、すなわち、第1のディメンション48と第2のディメンション50を有する開口部を具える。ある実施例では、第2のディメンションに対する第1のディメンションの比、すなわちアスペクト比を1.1以上とすることができる。その他の実施例では、第1のディメンションは約0.2インチ〜約1.5インチであり、第2のディメンションは約0.18インチ〜約1.35インチである。しかしながら、前記開口が十分に小さくて、突出部の手で、及び/又は衝撃物によってはエクスパンディッドメタルメッシュを貫通しないのであれば、第1及び第2のディメンションは約1.35インチ及び約1.5インチ以上であっても良い。開口が十分に大きくて、注入中(このステップについては後述する)にエクスパンデッドメタルメッシュを硬性発泡が通過するのであれば、第1及び第2のディメンションは、それぞれ約0.2インチ及び約0.18インチ未満であっても良い。
【0035】
ある実施例では、エクスパンデッドメタルメッシュの厚さは約0.3インチ〜約2.0インチである。別の実施例では、この厚さは0.04インチであってもよい。好適な厚さは、比較的安価なウエブ材料を提供する一方で、耐衝撃性および浸入防止の利点を提供する。ある実施例では、ウエブ44がエクスパンデッドメタルメッシュでできており、エキスパンデッドメタルメッシュを第1のディメンションがレール28と30に平行になるように方向付けることで、内部ドアキャビティ22内に最大伸張強度になるように配置することができる。
【0036】
図2は、内部ドアキャビティ22内にウエブ44を配置した実施例を示す。ウエブ44の縦方向エッジは、第1の折り曲げ部位52と第2の折り曲げ部位54から折り曲げることができる。折り曲げ部位52と54は、約0.5インチと約1.0インチの均一の幅を有する。ある実施例では、折り曲げ部位52と54は、隣接するウエブ44のフラット部位56にほぼ垂直であり、互いに向き合うように同じ方向に折り曲げられている。折り曲げ部位52と54は、第1のたてかまち面58と第2のたてかまちの少なくとも一部に固着されている。ある実施例では、フラット部56が内側ドアスキンより外側ドアスキンに近く、追加保護層(すなわち、ウエブ44)が、攻撃を受けやすい外側ドアスキンにより近くなるようにしている。
【0037】
図3及び図4は、内部ドアキャビティ22内にウエブ44を配置するその他の実施例を示す図である。図に示す実施例では、シェルフ62がフレームエッジの4辺すべてに機械加工されているか、または形成されている。しかしながら、シェルフ62はたてかまち24または26に、または、レール28および30に含まれるフレームエッジの一部に機械加工することもできる。図3及び図4によれば、シェルフ62はドアアッセンブリ10上の第1のドアスキン16近傍の第1のフレームエッジ64内に機械加工されている。シェルフ62は、ドアアッセンブリ10上の第2のドアスキン18近傍の第2のフレームエッジ66内にも機械加工されている。
【0038】
シェルフ62は第1のシェルフ面68と第2のシェルフ面70を具える。ある実施例では、第1のシェルフ面68はドアスキン16および18にほぼ平行であり、第2のシェルフ面70は、ドアスキン16及び18にほぼ垂直である。ある実施例では、第1のシェルフ面68の幅は最大でたてかまち24及び26の幅の約半分にすることができる。ある実施例では、第2のシェルフ面70の幅は、ウエブ44の厚さとドア10の厚さのほぼ半分の範囲内とすることができる。
【0039】
ある実施例では、第2のシェルフ面70の幅がほぼウエブ44の幅であり、シェルフ62がアッセンブリ上の外側ドアスキン近傍のフレームエッジ内に機械加工されている。ある実施例では、ドアアッセンブリは、攻撃を受けやすい外側ドアの近側に、追加保護層、すなわちウエブ44を設けている。
【0040】
ある実施例では、ウエブ44の長さと幅が、内側ドアキャビティの長さと幅より大きく、ウエブ44のエッジを第1のシェルフ面64上でフラットにして、ステープル、無頭釘、釘、スクリュウ、あるいはその他の締結具によって第1のシェルフ面68に固着できるようにしている。
【0041】
内部ドアキャビティ22内にウエブ44を配置するその他の方法によれば、ウエブ44をドアフレーム20に固着することなく、内部ドアキャビティ22内に配置することができる。この実施例によれば、下記に詳細を示すとおり、ウエブ44は発泡プロセスを介して内部ドアキャビティ22内に固着されている。
【0042】
ある実施例では、ウエブ44をドアフレーム20に固着した後にドアスキン16と18をドアフレーム20にとりつける。他の実施例同様にこれらの実施例では、ドアスキン16と18がドアフレーム20に接着剤で固着する。好適な接着剤は、限定するものではないが、ラテックスアクリリック、ホットメルトウレタン、エポキシ、間圧接着剤、放射線硬化接着剤などである。ドアスキン16と18は、ドアスキン16と18をドアフレーム20に固着するよう機能するインターロッキングエッジを具えていてもよい。代替的に、第1のドアスキン16と第2のドアスキン18の代わりにインターロッキングスキンを用いても良い。このインターロッキングドアスキンはドアフレーム18上に適合し、インターロッキングドアスキンのエッジは、例えば、スナップ嵌めで互いに装着する。
【0043】
本発明のある実施例では、以下に詳細に説明するとおり内部ドアキャビティ内に配置した硬質発泡コアが設けられている。ある実施例では、硬質発泡コアは、ASTM試験法で少なくとも約20分、BSI 476/22試験法で少なくとも約30分間火災の通路を遮断する。その他の実施例では、硬質発泡セメンタイトコアが、ASTM E2074−00試験法で少なくとも45分間、BSI 476/22試験法で少なくとも約60分間火災の通路を遮断する。ある実施例では、硬質発泡コアは、ASTM E−413試験法で少なくとも約27等級の音響伝送係数を提供する。ある実施例では、硬質発泡コアは、少なくとも210kPa(約30lbf/in)の圧縮強さを有する。上述の火災および音響の等級を有する硬質発泡コアを提供する発泡の例は、少なくとも約2.0lb/ftの最小密度を有するポリウレタンフォームであって、ガス共留セメント材料でできたフォームを含む。ある実施例では、ガス共留セメント材料は、制御された低強度セメント材料、あるいは、特に、エア改質制御低強度セメント材料、あるいは、更に特に、発泡セメントスラリであってもよい。
【0044】
ガス共留セメント材料とは、水化物の生成によって水との化学反応で強度を設定し発現させる無機材料あるいは無機材料の混合物を意味する。この材料は、約5体積%以上のガス、好ましくは約10ないし約80体積%、より好ましくは約30ないし約60体積%、もっとも好ましくは約40ないし約55体積%のガスを共留している。このガスは、直接的なガス注入に限定するものではなく、ガスを含むミクロスフェア、ガスを含むポーラス粒子、およびインサイチューの化学反応または、状態の変化を含む様々なソースから得られる。更に、共留する材料は、常にガス相でなくともよく、特に、物品がさらされる周辺温度は有意に変化する。更に、ガスは時間の経過につれて移動し、他のガスまたは液体が取って代わることもある。
【0045】
制御低強度セメント材料(Controlled low strength cementitious material:CLSM)、ガス共留セメント材料のサブセットは、自己密集特性を有し、約1,200lbf/in(8.27Mpa)未満の圧縮強さと、約30lbf/inから約500lbf/inの非拘束最大圧縮強さを有する流動性セメント材料の一般的な用語を意味する。その他の実施例では、約50lbf/inか約250lbf/inの非拘束圧縮強さである。CLSMsも、一般的に流動可能な充填剤、流動充填剤、あるいは密度制御充填剤を意味する。
【0046】
エア改質制御低強度セメント材料は、CLSMとして引用することができ、これは5体積%以上のエアが共留されている。ある実施例では、約10ないし約80体積%のエアが共留されている。その他の実施例では、約30ないし約60体積%のエアが共留されている。更に別の実施例では、約40ないし約55体積%のエアが共留されている。
【0047】
発泡セメントスラリは、一種のエア改質制御低強度セメント材料である。セメンタイト材料は、あらゆる種類の水硬性セメントであり、いくつかの実施例では、約5体積%のエアあるいはその他のガスが共留されているポートランドセメントである。ある実施例では、約10ないし約80体積%のエアまたはその他のガスが共留されたものでも良い。別の実施例では、約30ないし約60体積%のエアまたはその他のガスが共留されたものでも良い。更に別の実施例では、約40ないし約55体積%のエアまたはその他のガスが共留されたものでも良い。ポートランドセメントは、ASTM C−150に規定されており、ASTM C−595に規定されているような様々なブレンドされた水硬性セメントである。
【0048】
ある実施例では、発泡セメントスラリを内部ドアキャビティ22に搬入し、スラリを硬化させて、ガス共留セメンタイトコアを製造するのに発泡したセメントスラリを使用することができる。この硬化は、水性反応と呼ばれている水和作用によって生じる。発泡セメントスラリは、内容物を組み合わせて混合することによって得られる。図5は、本発明による発泡セメントスラリを得るための内容物を混合する方法のフローチャートである。図5によると、セメント72と水74を高速ミキサ76で混合してセメントスラリ78を作る。ブロック80に示すように、発酵ステップを用いて発泡溶液82を作る。通常、この発酵ステップは、エアと水を発泡剤と混合して、エアを共留した発泡溶液を作るステップを含む。一の実施例では、セメントスラリ78、発泡溶液82、発泡ポリスチレン(EPS)ビーズ84を、ジェントルミキサ86に導入し、混合して発泡セメントスラリ88を作る。選択的にファイバスプール90をチョッパ92に入れて、強化繊維96を作り、ジェントルミキサ86に他の内容物と共に入れても良い。混合して、発泡セメントスラリを内部ドアキャビティ22に移すことができる。
【0049】
ある実施例では、発泡セメントスラリ中の水とセメントの比率は、結果物としてのドア部材に強度を与えるために、水約38部に対してセメント約100部以上である。水性希釈剤(water reducer)、セッティング促進剤、超可塑剤、強化繊維、発泡ポリスチレンビーズ、などの、選択的な添加剤を発泡セメントスラリに加えて、フローレート、硬化レート、重量、硬質などの特性を強化するようにしても良い。強化繊維は、約4以上のアスペクト比を持つ繊維あるいは繊維束を意味し、この存在により一またはそれ以上の機械的特性が増加する。
【0050】
水性希釈剤は、一般的に、セメントスラリの加工性を改善し、所定の加工性に必要な水の混合量を低減する。典型的には、水の使用量が約5−15%少なくなる。水性希釈剤は、濃縮ナフタレン硫酸、リグノスルフォン酸塩、ヒドロキシカルボキシリック酸、炭水化物、およびこれらのブレンドからなる群から選択することができる。超可塑剤は、超流動剤、超水性希釈剤、高レンジ水性希釈剤としても知られており、水の使用量を少なくとも約30%低減できるクラスの水性希釈剤である。一つの理論に拘束されるわけではなく、超可塑剤は、吸収と静電反発、およびいくらかの立体効果による解膠によって大きな不規則な塊のセメント粒子をブレークダウンする。超可塑剤は、典型的には、スルフォネートメラミンホルムアルデヒド濃縮物、スルフォネートナフタレーンホルムアルデヒド濃縮物、変性リグノスルフォネート、スルホン酸エステル、ポリアクリレート、ポリスチレンスルフォネート、およびこれらのブレンドでなる群から選択される。
【0051】
本発明の使用に適したセメントの多くは添加物を含んでいる。これらの添加物は、セメンタイト及びポゾラン性の添加物を含んでいてもよい。セメンタイト添加物は、セメント材料を形成するまたは形成を補助する無機材料あるいは無機材料の混合物を意味し、これは水化物であるため水による化学反応によって強度を高める。セメンタイト添加物は、通常、シリカとアルミナを豊富に含む。ASTM C−539−94によれば、ポゾラン性添加物は珪質材料またはアルミノ−珪質材料であり、自身はほんのわずかなセメント値を有するか全く持たないが、最終的な分割フォームにあるときに、水分の存在下では、アルカリおよびアルカリ土水酸化ナトリウムと常温で化学的に反応して、セメンタイト特性を有する組成物を形成するあるいはそれを補助する。ポゾラン性添加物の例は、亜炭を燃やしてできたクラスCのフライアッシュ、青炭を燃やしてできたクラスFのフライアッシュ、粉砕した燃料フライアッシュ、濃縮シリカヒューム、メタカオリン、ラバーアッシュ、およびガラスコレットを含む。セメントに見出される添加剤は、結果物としてのドア部材の体積を増やすのに特に有益である。
【0052】
絶縁ガスを共留エアに置き換えて、よりよい絶縁を提供することができる。このガスは、一般的に空気より大きい原子団を有する分子を含む。可能な例には、HCFC−22、HFC−134a、HFC−245fa、HFC−365mfcなどのハロカーボン、ハイドロハロカーボン;アルゴン、キセノン、クリプトンなどの希ガス;サルファヘクサフルオライド;ペンタンなどのハイドロカーボン;およびこれらの混合物が含まれる。
【0053】
図6は、本発明の一実施例にかかる、内部ドアキャビティを発泡セメントスラリで充填し、その発泡セメントスラリを硬化させてガス共留セメンタイトコアを作るための装置を記載した図である。図に示す実施例では、充填構造は、ドアシェルバンク98、充填ステーション100、および熱交換器システム102を具える。
【0054】
ドアシェルバンク98は、第1及び第2のスレッドパネル106と108を有するスレッド104を具える。ある実施例では、スレッドパネル106と108は一般的な矩形であり、合板でできている。一般的な矩形のスレッドパネル106と108の長い方の端部は、第1及び第2の複数のキャスタ110と112がそれぞれ設けられており、組み立てフロア周囲でのスレッド104の移動を容易なものにしている。
【0055】
図に示す実施例では、ドアシェルバンク98も第1及び第2の強化シェル端部114と116、第1及び第2のプラテンシェル118と120、複数のドアシェル122、及び、複数のドアシェル122を発泡セメントスラリで充填するためにスレッド104上に乗せた少なくとも一のプラテンセンターシェル124を具える。代替の実施例では、ドアシェル間に、または、例えば金属性防火ドアなど、組み立て金属でできている場合はドアフレーム自身の横に配置された、かなりの厚さ(約0.5インチと約2.0インチの間)の複数の金属強化シートで強化されている。その他の実施例では、これは、複数のスペースを空けて強化した、少なくとも一の物品シェルを収納するのに好適な開口キャビティによって、強化される。ある実施例では、積み込みプロセスが、第2のスレッドパネル108が組み立てフロアにほぼ平行になるようにスレッド104を方向付けるステップと、アイテム114から124を第2のスレッドパネル108上に順番にスライドさせるステップと、スレッド104を約90°傾けて第1のスレッドパネル106が組み立てフロアにほぼ平行になるようにするステップとを具える。ある実施例では、スレッド104の一端から他端への順番が以下のとおりである:第1の強化シェル端部114、第1のプラテンシェル118、ドアシェル120、プラテンセンターシェル124、ドアシェル120、第2のプラテンシェル122、および第2の強化シェル端部116。追加プラテンセンターシェル124をドアシェルの間に積み込めば、二つ以上のドアシェルをスレッド104に積み込むことも考えられる。ある実施例では、10−15のドアシェルを11−16のプラテンセンターシェル124とともにスレッド104の上に積み込んでいる。しかしながら、これは単に、プラテンセンターシェルに縦に並べて対にすることができるドアの量の例示に過ぎないと解するべきである。発泡セメントスラリをセットするのに必要な時間によってはこれ以外の量を使用することもできる。各ドアシェル120の第1のレールは、組み立てフロアから上側を向いており、各ドアシェル120の第2のレールは、スレッド104を約90°傾けた後に第1のスレッドパネル106に対して同一平面上にあることが好ましい。
【0056】
ある実施例では、強化シェル端部114と116は一般的な矩形をしており、ドアシェル122と同じ高さと長さを有する。また、ワンピースに製造されたほぼ均一な厚さの合金シートと、真空状態で座曲しないようにするために十分な強度を有する中空矩形ボックスとを具える。この目的に好適な金属または合金には、限定するものではないが、アルミニウム、ステンレススチール、カーボンスチール、鋳鉄、およびこれらの合金が含まれる。ある実施例では、強化シェル端部114と116の幅が約0.05インチから約4.0インチの範囲内にある。その他の実施例では、この幅は約0.625インチから約1.0インチの範囲内にある。ある実施例では、この幅は、約0.625インチから約0.75インチの範囲内にある。
【0057】
ある実施例では、プラテンシェル118、120および124は、一般的な矩形であり、ドアシェル122と同じ高さと長さを持つ。このようなプラテンは、ワンピースに製造されたほぼ厚さが均一である金属シートと、真空状態で座曲しないようにするために十分な強度を有する中空矩形ボックスとを具える。この目的に好適な金属または合金には、限定するものではないが、アルミニウム、ステンレススチール、カーボンスチール、鋳鉄、およびこれらの合金が含まれる。ある実施例では、強化シェル端部114と116の幅が約0.05インチから約4.0インチの範囲内にある。その他の実施例では、この幅は約0.625インチから約1.0インチの範囲内にある。ある実施例では、この幅は、約0.625インチから約0.75インチの範囲内にある。
【0058】
ある実施例では、プラテンシェル118、120及び124は、以下に詳細に説明するように、未処理強度硬化時間を短くするために、周辺ドアシェル内に収納されている発泡セメントスラリに熱を与えるようにしても良い。この熱が、発泡セメントスラリ中のセメントが共留されているガス及び/又は気泡の周囲に構造的に安定したセル壁を形成するのに必要な時間を低減させる。ある実施例では、プラテンの内部キャビティ118、120および124は、熱交換液を搬送するための通常のへび状通路に続いているチューブを収納している。その他の通路の構造も、プラテン表面の実質的な部分に熱を送るのに使用できる。
【0059】
例えば、図7は面7−7のプラテン118の断面を示す図であり、これは熱交換液を搬送するチューブ126を具える。図に示す実施例では、チューブ126は開口128を介してプラテンシェル118の内部シェルキャビティに入り、通常のへび状通路を通って延在し、開口130へと出てゆく。ある実施例では、熱交換液をヒータに導入してこの液を約1℃から周辺より高い約70℃、より好ましくは約10℃から約40℃、最も好ましくは約20℃から約35℃の範囲の温度に加熱する。ある実施例では、この熱交換液は、開口128からチューブ126のプラテンの内部キャビティに入るようにしても良い。熱交換液は、チューブ126から開口130へ流れるので、比較的温度が低い隣接する液状のセメントスラリへ熱が失われる。この熱交換が、未処理強度硬化時間を低減させるのを助ける。冷却された熱交換液は、戻りラインに送り込む開口130を介して、チューブ126の内部ドアキャビティを出てゆく。好ましくは、熱交換液は更なる使用のために循環させるようにする。好適な熱交換液の例は、限定するものではないが、水、オイルあるいはTHERMOLである。ある実施例では、戻りラインが熱交換液をリサイクルするリサイクルラインを介してヒータに接続されており、エネルギィを節約するようになっている。
【0060】
図6に示す実施例によれば、充填ステーション132は、充填ノズル134、真空ライン136、およびプラットフォーム138を具える。ノズル134が内部ドアキャビティ22内に発泡セメントスラリを送出することができる。発泡セメントスラリは、内部ドアキャビティ内に1から5のインクリメントで増加するように搬送される。ある実施例では、1から3のインクリメントが用いられている。他の実施例では1のインクリメントが用いられている。ある実施例では、ノズル134が、ジェントルミキサ86から内部ドアキャビティ22へ発泡セメントスラリを転送するための重力送りシステムの一部をなしている。これらの実施例では、ジェントルミキサ86の内容物は、重力によってホッパに注ぎ込まれる。ホッパは内部ドアキャビティ22の上に機械的に配置され、発泡セメントスラリがポンプからホッパへノズル134を介して内部ドアキャビティ22内へ流れ込む。このシステムは、ポンプの圧縮相を通過するときにバブルが崩壊するのを制限することによってコストを抑えることができる。ある実施例では、プラットフォーム138を積み込んだドアスチールバンク98の上に位置させて、オペレータはドアシェル間に充填ノズルを移動できるように充填ノズル134の近傍にくるようにする。ある実施例では、ドアスキンと強化シェル面間に吸引を提供するために少なくとも一の真空ラインを少なくとも一のプラテンシェル118のシェルエッジに取り付けて、ドアシェルが硬化する間にプレ硬化した形状を保つようにしている。
【0061】
図8は、本発明の一実施例にかかるドアを製造するシステムに使用されているプラントのレイアウトの平面図である。図に示す実施例では、システムは真空源とスラリ源を有する少なくとも一のプラットフォーム142の下に位置する複数のドアシェルバンク140を具えており、ドアシェルバンク140の強化シェルに真空を提供すると共に、ドアシェルの内部キャビティにガス−セメンタイト材料を送出するようにする。ある実施例では、充填したドアシェルを未処理強度硬化させるために、ドアシェルバンク140上の充填されたドアを硬化ルームにある硬化領域144に移動させる。硬化させた後は、トリムライン146とパレット148にドアを進めることができる。
【0062】
ある実施例では、スレッド104上に搭載する前に接着剤を各ドアの各ドアスキンの内側表面に塗布することができる。接着剤は、硬化プロセスを行う間に発泡セメントスラリを内側表面に接着しておく。好適な接着剤には、限定するものではないが、ラテックス接着剤、エポキシ、ホットメルトウレタン、放射線硬化接着剤、およびこれらの混合物が含まれる。接着剤は、未処理強度を達成するのに必要な時間、すなわち、ドアがクラッキングなどのダメージを受けることなく定着物から離れる時間を短くし、最終設定時にドアの強度を上げる。ある実施例では、少なくとも部分的に発泡セメントスラリを接着剤なしで硬化させた後に、発泡セメントスラリが未処理強度に達すると考えられる。
【0063】
本発明の他の実施例によれば、硬化性混合物が少なくとも一のドアスキンとドアフレームの内側表面に塗布されている。硬化性混合物を硬化させて、ドアの安全度及び/又は強度を上げることができるポリマシェルを形成する。ある実施例では、硬化性混合物は塗布したときにビスコース液であって、硬化時に乾燥して硬化性シェルを形成する。硬化性混合物は、内部ドアの全幅を乾かすのであれば、少なくとも約0.5インチのレンジで塗布してポリマシェルを形成することができ、内部ドアフレームの全長を乾かすのであれば、内部ドアフレームのコーナに約2.0インチ以内で塗布することができる。
【0064】
ある実施例では、硬化性混合物は、硬化性樹脂、硬化性コモノマ、充填材、及びファイバ強化材を具えていてもよい。充填材を十分加えて、硬化性シェルの収縮を防止する。必要な充填材の量は、硬化性混合物に使用する硬化性樹脂の量によって異なる。ある実施例では、充填材は硬化性混合物の約30重量%ないし約80重量%である。特に記載していない限り、ここに開示されているすべてのパーセンテージは、硬化性混合物の総重量に基づく重量による。その他の実施例では、約50%ないし約75%の充填材が使用されている。更に別の実施例では約60%ないし約74%の充填剤が使用されている。強化繊維材は、チョップしたガラス繊維、織りガラス繊維マット、不織ガラス繊維マット、ニードルドガラス繊維マット、アラミドガラス繊維、カーボンガラス繊維、ナイロンスクリーン、ラバーコートテキスタイル、プラスチックラミネートファイバ、及びこれらの組み合わせから選択することができる。ある実施例では、ファイバ強化材料は硬化性混合物を約10%ないし約40%含んでいる。他の実施例では、ファイバ強化材料は硬化性混合物を約15%ないし約35%含んでいる。更に他の実施例では、ファイバ強化材料は硬化性混合物を約17%ないし約30%含んでいる。
【0065】
本発明の実施例を図に書いて説明したが、これらの実施例は本発明の可能な形態をすべて図示して説明するものではない。むしろ、明細書で使用されている用語は、限定ではなく、本発明の精神と範囲から外れることなく様々に変更できると解するべきである。
【図面の簡単な説明】
【0066】
本発明の新規であると考えられる特徴は、特に添付の請求の範囲に記載されている。さらなる目的と利点を有する本発明は、その組織および動作方法に関して、添付図面と共に以下の説明を参照することで明らかになる。
【図1A】図1Aは、本発明の一実施例に係る安全ドアの正面図である。
【図1B】図1Bは、本発明の一実施例に係るエキスパンデッドメタルメッシュの一部を示す分解図である。
【図2】図2は、本発明の一実施例にかかる安全ドアの内部たてかまち表面に連結されたウエブの分解斜視図である。
【図3】図3は、本発明のその他の実施例にかかる安全ドアのフレームエッジ内に機械加工したシェルフの分解斜視図である。
【図4】図4は、シェルフの機械加工に適したフレームエッジの分解斜視図である。
【図5】図5は、本発明の一実施例に係る発泡セメントスラリを得るための材料を混合する好ましい方法のフローチャートである。
【図6】図6は、本発明の一実施例にかかる、内部ドアキャビティを発泡セメントスラリで充填し、発泡セメントスラリを硬化させてガス混入セメンタイトコアを製造する装置を示す図である。
【図7】図7は、本発明の実施例に係る熱交換液搬送用チューブを含むプラテンの断面図である。
【図8】図8は、本発明の一実施例にかかるドアを製造するシステムで使用されるプラントレイアウトの投影図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドアにおいて:
マージナルエッジの付いた一般的な平坦な構造と、内部ドアキャビティを規定する第1及び第2のドアスキンを有するドアシェルと;
前記内部ドアキャビティ内のマットと;
前記内部ドアキャビティ内の硬質発泡セメンタイトコアと;
を具えることを特徴とするドア。
【請求項2】
請求項1に記載のドアにおいて、前記マットが開口を有することを特徴とするドア。
【請求項3】
請求項2に記載のドアにおいて、前記マットがウエブを具えることを特徴とするドア。
【請求項4】
請求項1に記載のドアにおいて、前記マットがガスを充填したほぼ矩形のプラスチックブラダを具えることを特徴とするドア。
【請求項5】
請求項1に記載のドアにおいて、前記マットが耐バラスト材料を具えることを特徴とするドア。
【請求項6】
請求項1に記載のドアにおいて、前記ドアシェルが吹き込み成型材料でできていることを特徴とするドア。
【請求項7】
請求項6に記載のドアにおいて、前記吹き込み成型材料があらかじめ着色されたプラスチックでできていることを特徴とするドア。
【請求項8】
請求項6に記載のドアにおいて、前記吹き込み成型材料が熱成型材料でできていることを特徴とするドア。
【請求項9】
請求項8に記載のドアにおいて、前記熱成型材料がツインシート熱成型材料でできていることを特徴とするドア。
【請求項10】
請求項1に記載のドアが更に、前記硬質発泡セメンタイトコアを前記ドアスキンの少なくとも一方に少なくとも部分的に接着するために前記ドアスキンの少なくとも一方の内側面を部分的にコーティングする接着層を具えることを特徴とするドア。
【請求項11】
請求項10に記載のドアにおいて、前記接着剤が、ラテックスアクリリック、ホットメルトウレタン、エポキシ、感圧接着剤、および放射硬化性接着剤でなる群から選択されることを特徴とするドア。
【請求項12】
請求項1に記載のドアにおいて、前記硬質発泡セメンタイトコアが前記マットと共働することを特徴とするドア。
【請求項13】
請求項1に記載のドアにおいて、前記硬質発泡セメンタイトコアが発泡セメンタイトコアでできていることを特徴とするドア。
【請求項14】
請求項1に記載のドアにおいて、前記ドアスキンがガラス繊維でできていることを特徴とするドア。
【請求項15】
請求項1に記載のドアにおいて、前記ドアスキンが熱可塑性材料でできていることを特徴とするドア。
【請求項16】
請求項3に記載のドアにおいて、前記硬質発泡セメンタイトコアが前記第1及び第2のドアスキンの間と前記ウエブの少なくとも一方の側に配置されていることを特徴とするドア。
【請求項17】
請求項3に記載のドアにおいて、前記硬質発泡セメンタイトコアが前記第1及び第2のドアスキンの間と前記ウエブの両側に配置されていることを特徴とするドア。
【請求項18】
請求項3に記載のドアにおいて、前記ウエブが前記一方のドアスキン側にオフセットしていることを特徴とするドア。
【請求項19】
請求項3に記載のドアにおいて、前記ウエブが前記内部ドアキャビティのほぼ中央にあることを特徴とするドア。
【請求項20】
請求項3に記載のドアにおいて、前記ウエブが他方のドアスキンより前記ドアスキンの一方に近いところにあることを特徴とするドア。
【請求項21】
請求項3に記載のドアにおいて、前記ウエブがメタルスクリーンでできていることを特徴とするドア。
【請求項22】
請求項3に記載のドアにおいて、前記ウエブがポリマ織物シートでできていることを特徴とするドア。
【請求項23】
請求項1に記載のドアにおいて、前記硬質発泡セメンタイトコアがASTM E2074−00試験法で少なくとも約20分間、BSI 476/22試験法で少なくとも約30分間火災の通路を遮断することを特徴とするドア。
【請求項24】
請求項23に記載のドアにおいて、前記硬質発泡セメンタイトコアがASTM E2074−00試験法で少なくとも約45分間、BSI 476/22試験法で少なくとも約60分間火災の通路を遮断することを特徴とするドア。
【請求項25】
請求項1に記載のドアにおいて、前記硬質発泡セメンタイトコアがASTM E−413試験法で少なくとも約27等級の音響伝送効率を提供することを特徴とするドア。
【請求項26】
請求項1に記載のドアにおいて、前記発泡セメンタイトコアが少なくとも約210kPaの圧縮強さを有することを特徴とするドア。
【請求項27】
請求項3に記載のドアにおいて、少なくとも二つのウエブが前記内部ドアキャビティに配置されていることを特徴とするドア。
【請求項28】
請求項3に記載のドアにおいて、前記ウエブがエクスパンデッドメタルメッシュでできていることを特徴とするドア。
【請求項29】
請求項28に記載のドアにおいて、前記ドアシェルが前記第1及び第2のレールと第1及び第2のたてかまちを具えるドアフレームを具えることを特徴とするドア。
【請求項30】
請求項29に記載のドアにおいて、前記エクスパンデッドメタルメッシュが、第2のディメンションより長い第1のディメンションを有する開口を具え、前記第1のディメンションが前記第1及び第2のたてかまちにほぼ平行であることを特徴とするドア。
【請求項31】
ドアにおいて:
ドアフレームと内部ドアキャビティに接続されこれを規定する少なくとも一のドアスキンと;
前記内部ドアキャビティ内のマットと;
前記内部ドアキャビティ内の硬質発泡セメンタイトコアと;
を具えることを特徴とするドア。
【請求項32】
ドアを構築する方法において:
マージナルエッジを伴う一般的な平坦構造を有し、内部ドアキャビティを規定する第1及び第2のドアスキンを有するドアシェルを提供するステップと;
前記内部ドアキャビティ内にマットを配置するステップと;
前記内部ドアキャビティ内に硬質発泡セメンタイトコアを配置するステップであって、当該硬質発泡セメンタイトコアが前記ウエブを共働しているステップと;
を具えることを特徴とする方法。
【請求項33】
請求項32に記載の方法において、前記マットが開口を有することを特徴とする方法。
【請求項34】
請求項33に記載の方法において、前記マットがウエブを有することを特徴とする方法。
【請求項35】
請求項34に記載の方法において、前記ウエブが前記内部ドアキャビティ内に前記硬質発泡セメンタイトコアを配置する前に前記内部ドアキャビティ内に配置されることを特徴とする方法。
【請求項36】
請求項34に記載の方法において、前記ウエブが前記ドアスキンの一方の側にオフセットして配置されていることを特徴とする方法。
【請求項37】
請求項34に記載の方法において、前記ウエブが前記内部ドアキャビティのほぼ中央に配置されていることを特徴とする方法。
【請求項38】
請求項34に記載の方法において、前記ウエブを少なくとも一方の前記ドアスキンに固着することを特徴とする方法。
【請求項39】
請求項34に記載の方法が更に、前記ウエブを前記ドアシェルのマージナルエッジに固着するステップを具えることを特徴とする方法。
【請求項40】
請求項34に記載の方法が更に、前記ドアシェルのマージナルエッジにシェルフを形成するステップを具えることを特徴とする方法。
【請求項41】
請求項40に記載の方法において、前記シェルフを形成するステップが、前記マージナルエッジの一部を除去して前記マージナルエッジ内に第1及び第2のシェルフ面が形成されるようにするステップを具えることを特徴とする方法。
【請求項42】
請求項41に記載の方法において、前記第1のシェルフ面が前記第1及び第2のドアスキンにほぼ平行であり、前記第2のシェルフ面が前記第1及び第2のドアスキンにほぼ垂直であることを特徴とする方法。
【請求項43】
請求項42に記載の方法が更に、前記第1のシェルフ面の少なくとも一部に前記ウエブの少なくとも一部を固着するステップを具えることを特徴とする方法。
【請求項44】
請求項43に記載の方法において、前記第2のシェルフ面が前記ドアスキンの一方の側へオフセットされていることを特徴とする方法。
【請求項45】
請求項44に記載の方法において、前記第2のシェルフ面が前記第1及び第2のドアスキンのほぼ中央にあることを特徴とする方法。
【請求項46】
ドアにおいて:
マージナルエッジを伴う一般的な平坦な構造と、内部ドアキャビティを規定する第1及び第2のドアスキンを有するドアシェルと;
前記ドアシェルの少なくとも一方の内側面に配置したポリマシェルと;
内部ドアキャビティ内に配置した硬質発泡コアと;
を具えることを特徴とするドア。
【請求項47】
請求項46に記載のドアにおいて、前記ポリマシェルが硬化性混合物でできた硬化した製品であることを特徴とするドア。
【請求項48】
請求項47に記載のドアにおいて、前記硬化性混合物が硬化性樹脂および硬化性コポリマを供えることを特徴とするドア。
【請求項49】
請求項48に記載のドアにおいて、前記硬化性混合物がさらに充填剤を具えることを特徴とするドア。
【請求項50】
請求項49に記載のドアにおいて、前記硬化性混合物がさらに強化繊維材料を具えることを特徴とするドア。
【請求項51】
請求項46に記載のドアにおいて、前記硬質発泡コアが硬質発泡セメンタイトコアを具えることを特徴とするドア。
【請求項52】
請求項51に記載のドアにおいて、前記硬質発泡セメンタイトコアが発泡セメンタイトコアを具えることを特徴とするドア。
【請求項53】
請求項46に記載のドアにおいて、前記硬質発泡コアが硬質発泡ポリウレタンコアを具えることを特徴とするドア。
【請求項54】
ドアにおいて:
マージナルエッジを伴う一般的な平坦な構造と、内部ドアキャビティを規定する第1及び第2のドアスキンを有するドアシェルと;
前記内部ドアキャビティ内に配置されており、前記ドアスキンの一方の側に向けてオフセットしているマットと;
前記内部ドアキャビティ内に配置され、前記マットと共働している硬質発泡ポリウレタンコアと;
を具えることを特徴とするドア。
【請求項55】
請求項54に記載のドアにおいて、前記マットが開口を有することを特徴とするドア。
【請求項56】
請求項55に記載のドアにおいて、前記マットがウエブを有することを特徴とするドア。
【請求項57】
請求項56に記載のドアにおいて、前記ウエブがエクスパンデッドメタルメッシュであることを特徴とするドア。
【請求項58】
請求項57に記載のドアにおいて、前記ドアシェルが第1及び第2のレールと第1及び第2のたてかまちを有するドアフレームを具えることを特徴とするドア。
【請求項59】
請求項58に記載のドアにおいて、前記エクスパンデッドメタルメッシュが、第2のディメンションより長い第1のディメンションを有する開口を有し、前記第1のディメンションが第1及び第2のたてかまちにほぼ平行であることを特徴とするドア。
【請求項60】
請求項56に記載のドアにおいて、前記硬質発泡ポリウレタンコアがポリウレタンフォームの硬化プロダクトでできていることを特徴とするドア。
【請求項61】
請求項60に記載のドアにおいて、前記ポリウレタンフォームが約2.0lb/ftの密度を有することを特徴とするドア。
【請求項62】
ドアにおいて:
マージナルエッジを伴う一般的な平坦な構造と、内部ドアキャビティを規定する内部及び外部ドアスキンを有するドアシェルと;
前記外部ドアスキンから内部ドアスキンへのアクセスを防止するウエブ手段であって、前記内部ドアキャビティ内にあるウエブ手段と;
前記内部及び外部ドアスキンの少なくとも一部の間に延在しており、これらと連結している硬質発泡セメンタイトコアと;
を具えることを特徴とするドア。
【請求項63】
請求項62に記載のドアにおいて、前記硬質発泡セメンタイトコアが前記スキンの実質的な部分間を延材し、この部分に連結していることを特徴とするドア。
【請求項64】
請求項62に記載のドアにおいて、前記硬質発泡セメンタイトコアが硬質発泡セメンタイトコアでできていることを特徴とするドア。
【請求項65】
請求項62に記載のドアにおいて、前記硬質発泡セメンタイトコアがASTM E2074−00試験法で少なくとも約20分間、BSI 476/22試験法で少なくとも約30分間火災の通路を遮断することを特徴とするドア。
【請求項66】
請求項65に記載のドアにおいて、前記硬質発泡セメンタイトコアがASTM E2074−00試験法で少なくとも約45分間、BSI476/22試験法で少なくとも約60分間火災の通路を遮断することを特徴とするドア。
【請求項67】
請求項62に記載のドアにおいて、前記硬質発泡セメンタイトコアがASTM E413試験法で少なくとも約27等級の音響伝送効率を提供することを特徴とするドア。
【請求項68】
請求項62に記載のドアにおいて、前記発泡セメンタイトコアが少なくとも約210kPaの圧縮強さを有することを特徴とするドア。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2006−525451(P2006−525451A)
【公表日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−513395(P2006−513395)
【出願日】平成16年4月28日(2004.4.28)
【国際出願番号】PCT/US2004/013095
【国際公開番号】WO2004/097151
【国際公開日】平成16年11月11日(2004.11.11)
【出願人】(505394231)ティーティー テクノロジーズ,インク. (1)
【Fターム(参考)】