ドア開口部用ウェザーストリップ
【課題】ドア開口部の周囲のフランジのパネル鋼板の厚さ変動に対応して、抜去荷重の変化を抑制するようにしたドア開口部用ウェザーストリップを提供する。
【解決手段】ドア開口部のフランジ14に装着する断面U字形のトリム部11と、トリム部11の内壁11bのフランジに対向する内面に設けた当接部16が弾性変形しながらフランジの内側面に当接するドア開口部用ウェザーストリップ10において、当接部16がトリム部11の内壁11bの先端及び根元付近でそれぞれ脚部16b,16cを介して内壁11bに連結された中空のV字形断面を有する接触部16aを備え、脚部16cがさらに根元側に突出する屈曲部16dを有し、フランジへの装着の際に屈曲部16dがフランジの厚さに対応して座屈して変形すると共に、当接部16の接触部16aがフランジの内側面に弾性変形しながら当接する。
【解決手段】ドア開口部のフランジ14に装着する断面U字形のトリム部11と、トリム部11の内壁11bのフランジに対向する内面に設けた当接部16が弾性変形しながらフランジの内側面に当接するドア開口部用ウェザーストリップ10において、当接部16がトリム部11の内壁11bの先端及び根元付近でそれぞれ脚部16b,16cを介して内壁11bに連結された中空のV字形断面を有する接触部16aを備え、脚部16cがさらに根元側に突出する屈曲部16dを有し、フランジへの装着の際に屈曲部16dがフランジの厚さに対応して座屈して変形すると共に、当接部16の接触部16aがフランジの内側面に弾性変形しながら当接する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のドア開口部の周囲に設けられ、ドアの周縁に対して気密的に当接するドア開口部用ウェザーストリップに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のドア開口部用ウェザーストリップは図6及び図7に示すように構成されている。図6及び図7に示す自動車1では、フロントドア2が閉じた状態でその周縁が車体側のドア開口部1aの周囲に設けられたドア開口部用ウェザーストリップ3に気密的に当接して、フロントドア2とドア開口部1aの周囲との間がシールされる。
【0003】
例えば、従来のドア開口部用ウェザーストリップ3は、図7に示すように、ドア開口部1aを画成するルーフサイドレール1bのフランジ1cに装着されると共に、室内の天井パネル1dの側縁を覆っている。
【0004】
ここで、ドア開口部用ウェザーストリップ3は、図8に詳細に示すように、ルーフサイドレール1bの外側下方へ向かって延びるフランジ1cに装着される断面U字状のトリム部3aを備えていると共に、トリム部3aの外壁3bの外側に形成された中空のドアシール部3dと、トリム部3aの内壁3cから内側に延びる延長部3eと、を有している。
【0005】
トリム部3aの外壁3bは、ルーフサイドレール1bのフランジ1cの外側面に向かって突出し、且つ長手方向に延びる複数個(図示の場合、三個)の突条部3fを備えている。これらの突条部3fは、フランジ1cの先端側に向かって傾斜しており、フランジ1cの挿入時にフランジ1cの先端側に弾性変形して、ドア開口部用ウェザーストリップ3のフランジ1cからの脱落を防止する。
【0006】
トリム部3aの内壁3cは、図8に実線で示すように、ルーフサイドレール1bのフランジ1cの内側面に向かって屈曲して突出し、且つ長手方向に延びる屈曲部3gを備えている。この屈曲部3gは所謂リップタイプとして形成されている。即ち屈曲部3gはフランジ1cの先端側に屈曲しており、トリム部3aがルーフサイドレール1bのフランジ1cを挟持するとき、図8に点線で示すように、フランジ1cの先端側に弾性変形してその復原力によってフランジ1cを挟持する。
【0007】
ドアシール部3dはフロントドア2の閉鎖時にフロントドア2の周縁に当接してドア開口部1aとフロントドア2の周縁領域をシールしている。
【0008】
延長部3eは、その先端が天井パネル1dの側縁を越えて延出する程度に長く設定されていて、天井パネル1dの側縁を覆っている。
【0009】
一方、特許文献1にはトリム部の車外側の側壁の上縁から延びるサブリップが側壁とドア開口部の上縁との間をシールするウェザーストリップにおいて、サブリップが側壁の上端から延びて先端がドア開口部の上縁に近接する脚部とこの脚部の先端から断面がほぼ「く」字状に湾曲する湾曲部を介して内側に延びるリップ部とから構成されており、リップ部の弾性変形による力で脚部が変形しないようにしたウェザーストリップが開示されている。
【特許文献1】特開2006−76462号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところで、自動車1のルーフサイドレール1bのフランジ1cは車体構成によってパネル鋼板の枚数が異なり、これによって厚さの異なる部分がある。これにより、フランジ1cが二枚のパネル鋼板から構成される場合には、屈曲部3gはトリム部3aをフランジ1cに装着したとき図8に示すように弾性変形する。
【0011】
一方、フランジ1cが三枚のパネル鋼板から構成される場合には、屈曲部3gは図9に示すように大きく弾性変形し、その結果、屈曲部3gの先端がフランジ1cの表面から浮き上がってしまう。従って、接触面積が低下することになり、図10に示すように、厚さtの増大に伴って挿入荷重は、符号Aで示すように増大するが、特に抜去荷重は符号Bで示すように厚さtによっては低下することになる。これは、フランジ1cへの装着後に、屈曲部3gが弾性変形した状態に保持され、自由状態に復元しないためであると考えられる。従って、経時変化によって屈曲部3gの復元力が低下すると、抜去荷重が極端に低下することになり、トリム部3aそしてドア開口部用ウェザーストリップ3が外れ易くなってしまう。
【0012】
これに対して、厚さtが増大したときにも接触面積を確保するために、図11に示すように、屈曲部3gが幅広に形成され且つ両側がトリム部の内壁に脚部で連結されていると、パネル鋼板が二枚の場合は図12(A)に示すように屈曲部3gはフランジ1cに対して一箇所で幅広に接触するが、パネル鋼板が三枚になると図12(B)に示すように屈曲部3gはフランジ1cに対して二箇所で接触し、さらにパネル鋼板が三枚になると図12(C)に示すように屈曲部3bはフランジ1cに対してより一層離れた二箇所で接触することになる。
【0013】
その際、屈曲部3gはパネル鋼板の枚数が変化する部分の厚さの変化に完全に追従することができないので、図13に示すように厚さtが変化する境界付近で、フランジ1cに対する接触が不連続となり、シール切れ3hが発生することになる。このため、このシール切れ3hの部分で保持力が低下して、矢印で示すように水洩れや音洩れが発生することになる。なお、図13(A)及び(B)はフランジ1cの内側面に対する屈曲部3gの接触状態を示し、特に(A)はフランジ内側面と対向する側から見た図で斜線部分が屈曲部3gと当たっている部位を示し、(B)はフランジ突出方向から見た図である。
【0014】
これに対して、特許文献1によるウェザーストリップでは、フランジの湾曲形状の変動による当接状態の変化に対応して安定したシールを可能にすると共に、サブリップの外方への反転を防止するものであり、パネル鋼板の枚数に基づくフランジの厚さの大きな変動に対応するようには構成されていない。
【0015】
本発明は以上の点に鑑みて創作されたものであり、ドア開口部の周囲のフランジのパネル鋼板の枚数の違いによる厚さ変動に対応して、特に抜去荷重の変化を抑制するようにしたドア開口部用ウェザーストリップを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記目的を達成するために、本発明のドア開口部用ウェザーストリップは、自動車のドア開口縁のフランジに装着される断面U字形のトリム部と、フランジの内側面と対向するトリム部の内壁に設けられた弾性変形可能な当接部と、を備え、当接部が内壁の先端寄りの位置及び根元寄りの位置に設けられた脚部とこれらの脚部に両端を支持されたV字形断面を有する接触部と、を有し、内壁の根元側の脚部がトリム部の根元側に突出するように形成された屈曲部を備えており、フランジへの装着の際に、脚部の屈曲部がフランジの厚さに対応して座屈するように変形すると共に、接触部が内側面に弾性変形しながら当接することを特徴としている。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、トリム部をドア開口縁のフランジに装着するとき、トリム部の内壁の内側に設けられた当接部のトリム部根元側の脚部がフランジの厚さに対応して座屈しながら弾性変形する。これにより、当接部の全体がフランジの厚さに対応してフランジ表面から退避することになる。また、トリム部の外壁と内壁との間に挿入されたフランジによって座屈する屈曲部は、その弾性特性によって、元の状態(自然状態)へ戻ろうとする力、即ち復元力が働き、接触部をフランジの内側面に押圧する。本発明では、このような復元性が高い。従って、当接部は、フランジ表面に対して常にほぼ同じ状態で当接することになるので、当接部は、トリム部が挟持すべきフランジの厚さが変化しても、この厚さの変化に対応して、荷重変化が抑制され、特に挿入荷重の増大そして抜去荷重の極端な低下が抑制されることになるので、フランジへの装着が容易に行なわれると共に、フランジからのウェザーストリップの脱落が抑制される。
【0018】
これにより、当接部のフランジ表面に対する接触面積が常に一定範囲となってシール面が確保されるので、シール切れが発生することがない。特に、パネル鋼板の枚数が変わることで、フランジの厚さが途中で変化する場合であっても、フランジの厚さ変化に確実に追従して連続的にシール面が形成されるので、保持力が良好となり、水洩れや音洩れが発生することはない。また、フランジの厚さが増大しても、屈曲部の座屈によって当接部の接触部の弾性変形量が少なくなるので、ドア開口部用ウェザーストリップをフランジから取り外したとき、自由状態に復元することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面に示した実施形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係るドア開口部用ウェザーストリップ10を示す断面図である。ドア開口部用ウェザーストリップ10は、図8に示したドア開口部用ウェザーストリップ3と同様に、自動車のドア開口縁のフランジに装着される断面U字状のトリム部11と、ドアシール部12と、延長部13と、を備えている。
【0020】
トリム部11の外壁11aは、その内面からルーフサイドレール等のフランジ14の外側面に向かって突出し、且つ長手方向に延びる複数個、図示の場合、三個の突条部15を備えている。これらの突条部15は、フランジ14の先端側に向かって傾斜しており、フランジ14の挿入時にフランジ14の先端側に弾性変形して、ドア開口部用ウェザーストリップ10のフランジ14からの脱落を防止する。
【0021】
トリム部11の内壁11bは、その外面からルーフサイドレール等のフランジ14の内側面に向かって屈曲して突出し、長手方向に延びる当接部16を備えている。
【0022】
ドアシール部12は、フロントドア(図示せず)の閉鎖時に、フロントドアの周縁に当接することにより、ドア開口部とフロントドアの周縁領域をシールする。
【0023】
延長部13は、その先端が天井パネル(図示せず)の側縁を越えて延びていることにより、この天井パネルの側縁を覆う。
【0024】
以上の構成は図8に示したドア開口部用ウェザーストリップ3と同様の構成であるが、本発明の実施形態によるドア開口部用ウェザーストリップ10は以下の構成の点で従来技術と相違する。即ち、本実施形態に係る当接部16は、図1に実線で示すように、内壁11bの先端寄りの位置及び根元寄りの位置に設けられた脚部16b,16cと、これらの脚部16b,16cに両端を支持されたV字形断面を有する接触部16aと、を備えている。
【0025】
さらに、一方の脚部、即ちトリム部11の根元側の脚部16cは、この根元側に突出するように形成された屈曲部16dを備えている。この屈曲部16dはフランジ14への装着時にフランジ14の厚さに対応して座屈して変形する。これにより、当接部16の接触部16aが常に同じ接触圧でフランジ14の表面に当接してその復元力によって前述した突条部15と共にフランジ14を挟持する。
【0026】
本実施形態のドア開口部用ウェザーストリップ10は以上のように構成されており、フランジ14が二枚のパネル鋼板から構成されている場合には、トリム部11をフランジ14に装着するとき、図1に示すように、トリム部11の外壁11a及び内壁11bの間にフランジ14が挿入される。その際、内壁11bの内側に設けられた当接部16の接触部16aがフランジ14の表面によってフランジ14の挿入方向に対してほぼ垂直に内壁11bの方向へ押圧される。
【0027】
そして、図1に点線で示すように、上記押圧力に基づいて当接部16の脚部16cが弾性変形する。その際、フランジの厚さに対応して屈曲部16dが座屈する。これにより、当接部16はその全体そして接触部16aがフランジの厚さに対応してフランジ14の表面から退避する。
【0028】
また、フランジ14が三枚のパネル鋼板から構成されている場合には、トリム部11をフランジ14に装着するとき、図2に示すように、トリム部11の外壁11a及び内壁11bの間にフランジ14が挿入されると、内壁11bの内側に設けられた当接部16の接触部16aがフランジ14の表面によってフランジ14の挿入方向に対してほぼ垂直に内壁11bの方向へ押圧される。
【0029】
この押圧力に基づいて当接部16の脚部16cは、フランジの厚さに対応して屈曲部16dが座屈しながら、図1に示した二枚のパネル鋼板から成るフランジの場合よりも大きく弾性変形する。これにより、当接部16はその全体そして接触部16aがフランジの厚さに対応してフランジ14の表面から退避することになる。その一方で、座屈した屈曲部16dには、その弾性特性によって元の状態(自然状態)へ戻ろうとする力、即ち復元力が働く。この復元力によって、脚部16cが接触部16aをフランジ14の内側面に押圧する。
【0030】
従って、当接部16の接触部16aがフランジ14の表面に対して常にほぼ同じ状態で、即ち接触部16aのV字形断面の先端付近が当接する。これにより、当接部16は、トリム部11が挟持すべきフランジ14の厚さが変化しても、この厚さの変化に追従して図3に符号Xで示すように、荷重変化が抑制され、特に挿入荷重の増大そして抜去荷重の極端な低下が抑制されることになる。これに対して、従来のウェザーストリップでは、図3に符号Yで示すように、挿入荷重はフランジ14の厚さが増大すると急激に増大してしまうので、ウェザーストリップ10のフランジ14への装着が容易には行なわれ得なくなってしまう。
【0031】
このようにして、本実施形態のウェザーストリップ10では、フランジ14の厚さが増大しても、ウェザーストリップ10のフランジ14への装着が容易に行なわれると共に、フランジ14からのウェザーストリップ10の脱落が抑制される。従って、フランジ14の厚さが変化しても、当接部16のフランジ14の表面に対する接触状態がほぼ同じであることから、当接部16の接触部16aのV字形断面の先端付近によるフランジ14の表面に対する接触面積が常に一定範囲となる。
【0032】
即ち、フランジ14を構成するパネル鋼板が二枚の場合は、図4(A)に示すように当接部16の接触部16aはフランジ14の表面に対して断面V字形の先端付近が接触し、パネル鋼板が三枚になると、図4(B)に示すように接触部16aはその先端が同様にフランジ14の表面に対して接触し、さらに、パネル鋼板が三枚になると、図4(C)に示すように、接触部16aはその先端が同様にフランジ14の表面に対して接触する。
【0033】
従って、フランジ14を構成するパネル鋼板の枚数が変わることで、フランジ14の厚さが途中で変化する場合であっても、図5に示すように、当接部16の接触部16aがフランジ14の厚さ変化に確実に追従してフランジ14の表面に当接することによって、連続的にシール面が形成されるので保持力が良好となり、水洩れや音洩れが発生するようなことはない。
【0034】
このようにして、本実施形態のドア開口部用ウェザーストリップ10によれば、フランジ14の厚さが変化しても、この厚さ変動に追従して当接部がフランジの表面に確実に当接するので、抜去荷重が低下して、ウェザーストリップが脱落しやすくなるようなことはない。
【0035】
以上説明したが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において様々な形態で実施をすることができる。例えば、本発明は、フロントドア以外のリヤドアやバックドア等のドアの開口部周縁のシールに適用できることは明白である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施形態に係るドア開口部用ウェザーストリップを示す概略断面図である。
【図2】図1のドア開口部用ウェザーストリップを三枚のパネル鋼板によって構成されたフランジに装着した場合の要部を示す概略断面図である。
【図3】図1のドア開口部用ウェザーストリップにおけるフランジの厚さと挿入荷重及び抜去荷重との関係を示すグラフである。
【図4】図1のドア開口部用ウェザーストリップにおいて、(A)は二枚のパネル鋼板から成るフランジの、(B)は三枚のパネル鋼板から成るフランジの、(C)は四枚のパネル鋼板から成るフランジの場合の当接部の接触部のフランジ表面に対する接触状態を示す部分拡大断面図である。
【図5】図1のドア開口部用ウェザーストリップにおける厚さが変化するフランジの表面に対する当接部の接触部の接触状態を示すもので、(A)は当接部の端面図、(B)は断面図である。
【図6】従来の自動車のフロントドア付近を示す部分斜視図である。
【図7】図6のフロントドアのドア開口部用ウェザーストリップ付近の部分拡大断面図である。
【図8】図7のドア開口部用ウェザーストリップの拡大断面図である。
【図9】図7のドア開口部用ウェザーストリップを三枚のパネル鋼板で構成したフランジに装着した場合の概略断面図である。
【図10】図7のドア開口部用ウェザーストリップにおけるフランジの厚さと挿入荷重及び抜去荷重との関係を示すグラフである。
【図11】従来のドア開口部用ウェザーストリップの他の例の要部を示す拡大断面図である。
【図12】図11のドア開口部用ウェザーストリップにおいて、(A)は二枚のパネル鋼板から成るフランジの、(B)は三枚のパネル鋼板から成るフランジの、(C)は四枚のパネル鋼板から成るフランジの場合の当接部の接触部のフランジ表面に対する接触状態を示す部分拡大断面図である。
【図13】図11のドア開口部用ウェザーストリップにおける厚さが変化するフランジの表面に対する当接部の接触部の接触状態を示し、(A)は当接部の端面図、(B)は断面図である。
【符号の説明】
【0037】
10 ドア開口部用ウェザーストリップ
11 トリム部
11a 外壁
11b 内壁
12 ドアシール部
13 延長部
14 フランジ
15 突条部
16 当接部
16a 接触部
16b,16c 脚部
16d 屈曲部
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のドア開口部の周囲に設けられ、ドアの周縁に対して気密的に当接するドア開口部用ウェザーストリップに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のドア開口部用ウェザーストリップは図6及び図7に示すように構成されている。図6及び図7に示す自動車1では、フロントドア2が閉じた状態でその周縁が車体側のドア開口部1aの周囲に設けられたドア開口部用ウェザーストリップ3に気密的に当接して、フロントドア2とドア開口部1aの周囲との間がシールされる。
【0003】
例えば、従来のドア開口部用ウェザーストリップ3は、図7に示すように、ドア開口部1aを画成するルーフサイドレール1bのフランジ1cに装着されると共に、室内の天井パネル1dの側縁を覆っている。
【0004】
ここで、ドア開口部用ウェザーストリップ3は、図8に詳細に示すように、ルーフサイドレール1bの外側下方へ向かって延びるフランジ1cに装着される断面U字状のトリム部3aを備えていると共に、トリム部3aの外壁3bの外側に形成された中空のドアシール部3dと、トリム部3aの内壁3cから内側に延びる延長部3eと、を有している。
【0005】
トリム部3aの外壁3bは、ルーフサイドレール1bのフランジ1cの外側面に向かって突出し、且つ長手方向に延びる複数個(図示の場合、三個)の突条部3fを備えている。これらの突条部3fは、フランジ1cの先端側に向かって傾斜しており、フランジ1cの挿入時にフランジ1cの先端側に弾性変形して、ドア開口部用ウェザーストリップ3のフランジ1cからの脱落を防止する。
【0006】
トリム部3aの内壁3cは、図8に実線で示すように、ルーフサイドレール1bのフランジ1cの内側面に向かって屈曲して突出し、且つ長手方向に延びる屈曲部3gを備えている。この屈曲部3gは所謂リップタイプとして形成されている。即ち屈曲部3gはフランジ1cの先端側に屈曲しており、トリム部3aがルーフサイドレール1bのフランジ1cを挟持するとき、図8に点線で示すように、フランジ1cの先端側に弾性変形してその復原力によってフランジ1cを挟持する。
【0007】
ドアシール部3dはフロントドア2の閉鎖時にフロントドア2の周縁に当接してドア開口部1aとフロントドア2の周縁領域をシールしている。
【0008】
延長部3eは、その先端が天井パネル1dの側縁を越えて延出する程度に長く設定されていて、天井パネル1dの側縁を覆っている。
【0009】
一方、特許文献1にはトリム部の車外側の側壁の上縁から延びるサブリップが側壁とドア開口部の上縁との間をシールするウェザーストリップにおいて、サブリップが側壁の上端から延びて先端がドア開口部の上縁に近接する脚部とこの脚部の先端から断面がほぼ「く」字状に湾曲する湾曲部を介して内側に延びるリップ部とから構成されており、リップ部の弾性変形による力で脚部が変形しないようにしたウェザーストリップが開示されている。
【特許文献1】特開2006−76462号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところで、自動車1のルーフサイドレール1bのフランジ1cは車体構成によってパネル鋼板の枚数が異なり、これによって厚さの異なる部分がある。これにより、フランジ1cが二枚のパネル鋼板から構成される場合には、屈曲部3gはトリム部3aをフランジ1cに装着したとき図8に示すように弾性変形する。
【0011】
一方、フランジ1cが三枚のパネル鋼板から構成される場合には、屈曲部3gは図9に示すように大きく弾性変形し、その結果、屈曲部3gの先端がフランジ1cの表面から浮き上がってしまう。従って、接触面積が低下することになり、図10に示すように、厚さtの増大に伴って挿入荷重は、符号Aで示すように増大するが、特に抜去荷重は符号Bで示すように厚さtによっては低下することになる。これは、フランジ1cへの装着後に、屈曲部3gが弾性変形した状態に保持され、自由状態に復元しないためであると考えられる。従って、経時変化によって屈曲部3gの復元力が低下すると、抜去荷重が極端に低下することになり、トリム部3aそしてドア開口部用ウェザーストリップ3が外れ易くなってしまう。
【0012】
これに対して、厚さtが増大したときにも接触面積を確保するために、図11に示すように、屈曲部3gが幅広に形成され且つ両側がトリム部の内壁に脚部で連結されていると、パネル鋼板が二枚の場合は図12(A)に示すように屈曲部3gはフランジ1cに対して一箇所で幅広に接触するが、パネル鋼板が三枚になると図12(B)に示すように屈曲部3gはフランジ1cに対して二箇所で接触し、さらにパネル鋼板が三枚になると図12(C)に示すように屈曲部3bはフランジ1cに対してより一層離れた二箇所で接触することになる。
【0013】
その際、屈曲部3gはパネル鋼板の枚数が変化する部分の厚さの変化に完全に追従することができないので、図13に示すように厚さtが変化する境界付近で、フランジ1cに対する接触が不連続となり、シール切れ3hが発生することになる。このため、このシール切れ3hの部分で保持力が低下して、矢印で示すように水洩れや音洩れが発生することになる。なお、図13(A)及び(B)はフランジ1cの内側面に対する屈曲部3gの接触状態を示し、特に(A)はフランジ内側面と対向する側から見た図で斜線部分が屈曲部3gと当たっている部位を示し、(B)はフランジ突出方向から見た図である。
【0014】
これに対して、特許文献1によるウェザーストリップでは、フランジの湾曲形状の変動による当接状態の変化に対応して安定したシールを可能にすると共に、サブリップの外方への反転を防止するものであり、パネル鋼板の枚数に基づくフランジの厚さの大きな変動に対応するようには構成されていない。
【0015】
本発明は以上の点に鑑みて創作されたものであり、ドア開口部の周囲のフランジのパネル鋼板の枚数の違いによる厚さ変動に対応して、特に抜去荷重の変化を抑制するようにしたドア開口部用ウェザーストリップを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記目的を達成するために、本発明のドア開口部用ウェザーストリップは、自動車のドア開口縁のフランジに装着される断面U字形のトリム部と、フランジの内側面と対向するトリム部の内壁に設けられた弾性変形可能な当接部と、を備え、当接部が内壁の先端寄りの位置及び根元寄りの位置に設けられた脚部とこれらの脚部に両端を支持されたV字形断面を有する接触部と、を有し、内壁の根元側の脚部がトリム部の根元側に突出するように形成された屈曲部を備えており、フランジへの装着の際に、脚部の屈曲部がフランジの厚さに対応して座屈するように変形すると共に、接触部が内側面に弾性変形しながら当接することを特徴としている。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、トリム部をドア開口縁のフランジに装着するとき、トリム部の内壁の内側に設けられた当接部のトリム部根元側の脚部がフランジの厚さに対応して座屈しながら弾性変形する。これにより、当接部の全体がフランジの厚さに対応してフランジ表面から退避することになる。また、トリム部の外壁と内壁との間に挿入されたフランジによって座屈する屈曲部は、その弾性特性によって、元の状態(自然状態)へ戻ろうとする力、即ち復元力が働き、接触部をフランジの内側面に押圧する。本発明では、このような復元性が高い。従って、当接部は、フランジ表面に対して常にほぼ同じ状態で当接することになるので、当接部は、トリム部が挟持すべきフランジの厚さが変化しても、この厚さの変化に対応して、荷重変化が抑制され、特に挿入荷重の増大そして抜去荷重の極端な低下が抑制されることになるので、フランジへの装着が容易に行なわれると共に、フランジからのウェザーストリップの脱落が抑制される。
【0018】
これにより、当接部のフランジ表面に対する接触面積が常に一定範囲となってシール面が確保されるので、シール切れが発生することがない。特に、パネル鋼板の枚数が変わることで、フランジの厚さが途中で変化する場合であっても、フランジの厚さ変化に確実に追従して連続的にシール面が形成されるので、保持力が良好となり、水洩れや音洩れが発生することはない。また、フランジの厚さが増大しても、屈曲部の座屈によって当接部の接触部の弾性変形量が少なくなるので、ドア開口部用ウェザーストリップをフランジから取り外したとき、自由状態に復元することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面に示した実施形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係るドア開口部用ウェザーストリップ10を示す断面図である。ドア開口部用ウェザーストリップ10は、図8に示したドア開口部用ウェザーストリップ3と同様に、自動車のドア開口縁のフランジに装着される断面U字状のトリム部11と、ドアシール部12と、延長部13と、を備えている。
【0020】
トリム部11の外壁11aは、その内面からルーフサイドレール等のフランジ14の外側面に向かって突出し、且つ長手方向に延びる複数個、図示の場合、三個の突条部15を備えている。これらの突条部15は、フランジ14の先端側に向かって傾斜しており、フランジ14の挿入時にフランジ14の先端側に弾性変形して、ドア開口部用ウェザーストリップ10のフランジ14からの脱落を防止する。
【0021】
トリム部11の内壁11bは、その外面からルーフサイドレール等のフランジ14の内側面に向かって屈曲して突出し、長手方向に延びる当接部16を備えている。
【0022】
ドアシール部12は、フロントドア(図示せず)の閉鎖時に、フロントドアの周縁に当接することにより、ドア開口部とフロントドアの周縁領域をシールする。
【0023】
延長部13は、その先端が天井パネル(図示せず)の側縁を越えて延びていることにより、この天井パネルの側縁を覆う。
【0024】
以上の構成は図8に示したドア開口部用ウェザーストリップ3と同様の構成であるが、本発明の実施形態によるドア開口部用ウェザーストリップ10は以下の構成の点で従来技術と相違する。即ち、本実施形態に係る当接部16は、図1に実線で示すように、内壁11bの先端寄りの位置及び根元寄りの位置に設けられた脚部16b,16cと、これらの脚部16b,16cに両端を支持されたV字形断面を有する接触部16aと、を備えている。
【0025】
さらに、一方の脚部、即ちトリム部11の根元側の脚部16cは、この根元側に突出するように形成された屈曲部16dを備えている。この屈曲部16dはフランジ14への装着時にフランジ14の厚さに対応して座屈して変形する。これにより、当接部16の接触部16aが常に同じ接触圧でフランジ14の表面に当接してその復元力によって前述した突条部15と共にフランジ14を挟持する。
【0026】
本実施形態のドア開口部用ウェザーストリップ10は以上のように構成されており、フランジ14が二枚のパネル鋼板から構成されている場合には、トリム部11をフランジ14に装着するとき、図1に示すように、トリム部11の外壁11a及び内壁11bの間にフランジ14が挿入される。その際、内壁11bの内側に設けられた当接部16の接触部16aがフランジ14の表面によってフランジ14の挿入方向に対してほぼ垂直に内壁11bの方向へ押圧される。
【0027】
そして、図1に点線で示すように、上記押圧力に基づいて当接部16の脚部16cが弾性変形する。その際、フランジの厚さに対応して屈曲部16dが座屈する。これにより、当接部16はその全体そして接触部16aがフランジの厚さに対応してフランジ14の表面から退避する。
【0028】
また、フランジ14が三枚のパネル鋼板から構成されている場合には、トリム部11をフランジ14に装着するとき、図2に示すように、トリム部11の外壁11a及び内壁11bの間にフランジ14が挿入されると、内壁11bの内側に設けられた当接部16の接触部16aがフランジ14の表面によってフランジ14の挿入方向に対してほぼ垂直に内壁11bの方向へ押圧される。
【0029】
この押圧力に基づいて当接部16の脚部16cは、フランジの厚さに対応して屈曲部16dが座屈しながら、図1に示した二枚のパネル鋼板から成るフランジの場合よりも大きく弾性変形する。これにより、当接部16はその全体そして接触部16aがフランジの厚さに対応してフランジ14の表面から退避することになる。その一方で、座屈した屈曲部16dには、その弾性特性によって元の状態(自然状態)へ戻ろうとする力、即ち復元力が働く。この復元力によって、脚部16cが接触部16aをフランジ14の内側面に押圧する。
【0030】
従って、当接部16の接触部16aがフランジ14の表面に対して常にほぼ同じ状態で、即ち接触部16aのV字形断面の先端付近が当接する。これにより、当接部16は、トリム部11が挟持すべきフランジ14の厚さが変化しても、この厚さの変化に追従して図3に符号Xで示すように、荷重変化が抑制され、特に挿入荷重の増大そして抜去荷重の極端な低下が抑制されることになる。これに対して、従来のウェザーストリップでは、図3に符号Yで示すように、挿入荷重はフランジ14の厚さが増大すると急激に増大してしまうので、ウェザーストリップ10のフランジ14への装着が容易には行なわれ得なくなってしまう。
【0031】
このようにして、本実施形態のウェザーストリップ10では、フランジ14の厚さが増大しても、ウェザーストリップ10のフランジ14への装着が容易に行なわれると共に、フランジ14からのウェザーストリップ10の脱落が抑制される。従って、フランジ14の厚さが変化しても、当接部16のフランジ14の表面に対する接触状態がほぼ同じであることから、当接部16の接触部16aのV字形断面の先端付近によるフランジ14の表面に対する接触面積が常に一定範囲となる。
【0032】
即ち、フランジ14を構成するパネル鋼板が二枚の場合は、図4(A)に示すように当接部16の接触部16aはフランジ14の表面に対して断面V字形の先端付近が接触し、パネル鋼板が三枚になると、図4(B)に示すように接触部16aはその先端が同様にフランジ14の表面に対して接触し、さらに、パネル鋼板が三枚になると、図4(C)に示すように、接触部16aはその先端が同様にフランジ14の表面に対して接触する。
【0033】
従って、フランジ14を構成するパネル鋼板の枚数が変わることで、フランジ14の厚さが途中で変化する場合であっても、図5に示すように、当接部16の接触部16aがフランジ14の厚さ変化に確実に追従してフランジ14の表面に当接することによって、連続的にシール面が形成されるので保持力が良好となり、水洩れや音洩れが発生するようなことはない。
【0034】
このようにして、本実施形態のドア開口部用ウェザーストリップ10によれば、フランジ14の厚さが変化しても、この厚さ変動に追従して当接部がフランジの表面に確実に当接するので、抜去荷重が低下して、ウェザーストリップが脱落しやすくなるようなことはない。
【0035】
以上説明したが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において様々な形態で実施をすることができる。例えば、本発明は、フロントドア以外のリヤドアやバックドア等のドアの開口部周縁のシールに適用できることは明白である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施形態に係るドア開口部用ウェザーストリップを示す概略断面図である。
【図2】図1のドア開口部用ウェザーストリップを三枚のパネル鋼板によって構成されたフランジに装着した場合の要部を示す概略断面図である。
【図3】図1のドア開口部用ウェザーストリップにおけるフランジの厚さと挿入荷重及び抜去荷重との関係を示すグラフである。
【図4】図1のドア開口部用ウェザーストリップにおいて、(A)は二枚のパネル鋼板から成るフランジの、(B)は三枚のパネル鋼板から成るフランジの、(C)は四枚のパネル鋼板から成るフランジの場合の当接部の接触部のフランジ表面に対する接触状態を示す部分拡大断面図である。
【図5】図1のドア開口部用ウェザーストリップにおける厚さが変化するフランジの表面に対する当接部の接触部の接触状態を示すもので、(A)は当接部の端面図、(B)は断面図である。
【図6】従来の自動車のフロントドア付近を示す部分斜視図である。
【図7】図6のフロントドアのドア開口部用ウェザーストリップ付近の部分拡大断面図である。
【図8】図7のドア開口部用ウェザーストリップの拡大断面図である。
【図9】図7のドア開口部用ウェザーストリップを三枚のパネル鋼板で構成したフランジに装着した場合の概略断面図である。
【図10】図7のドア開口部用ウェザーストリップにおけるフランジの厚さと挿入荷重及び抜去荷重との関係を示すグラフである。
【図11】従来のドア開口部用ウェザーストリップの他の例の要部を示す拡大断面図である。
【図12】図11のドア開口部用ウェザーストリップにおいて、(A)は二枚のパネル鋼板から成るフランジの、(B)は三枚のパネル鋼板から成るフランジの、(C)は四枚のパネル鋼板から成るフランジの場合の当接部の接触部のフランジ表面に対する接触状態を示す部分拡大断面図である。
【図13】図11のドア開口部用ウェザーストリップにおける厚さが変化するフランジの表面に対する当接部の接触部の接触状態を示し、(A)は当接部の端面図、(B)は断面図である。
【符号の説明】
【0037】
10 ドア開口部用ウェザーストリップ
11 トリム部
11a 外壁
11b 内壁
12 ドアシール部
13 延長部
14 フランジ
15 突条部
16 当接部
16a 接触部
16b,16c 脚部
16d 屈曲部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車のドア開口縁のフランジに装着される断面U字形のトリム部と、上記フランジの内側面と対向する上記トリム部の内壁に設けられた弾性変形可能な当接部と、を備えたドア開口部用ウェザーストリップにおいて、
上記当接部が、上記内壁の先端寄りの位置及び根元寄りの位置に設けられた脚部と、これらの脚部に両端を支持されたV字形断面を有する接触部と、を備え、
上記内壁の根元側の脚部が、上記トリム部の根元側に突出するように形成された屈曲部を備えており、
上記フランジへの装着の際に、上記脚部の屈曲部が上記フランジの厚さに対応して座屈するように変形すると共に、上記接触部が上記内側面に弾性変形しながら当接することを特徴とする、ドア開口部用ウェザーストリップ。
【請求項1】
自動車のドア開口縁のフランジに装着される断面U字形のトリム部と、上記フランジの内側面と対向する上記トリム部の内壁に設けられた弾性変形可能な当接部と、を備えたドア開口部用ウェザーストリップにおいて、
上記当接部が、上記内壁の先端寄りの位置及び根元寄りの位置に設けられた脚部と、これらの脚部に両端を支持されたV字形断面を有する接触部と、を備え、
上記内壁の根元側の脚部が、上記トリム部の根元側に突出するように形成された屈曲部を備えており、
上記フランジへの装着の際に、上記脚部の屈曲部が上記フランジの厚さに対応して座屈するように変形すると共に、上記接触部が上記内側面に弾性変形しながら当接することを特徴とする、ドア開口部用ウェザーストリップ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2008−247366(P2008−247366A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−95087(P2007−95087)
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【出願人】(000157083)関東自動車工業株式会社 (1,164)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【出願人】(000157083)関東自動車工業株式会社 (1,164)
【Fターム(参考)】
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