説明

ドア

【課題】簡単かつ容易に、しかも安価に多量生産しながら、表面板とフレーム材との境界を理想的な状態で綺麗に仕上げる。表面板に薄い板材を使用しながら、これをフレーム材に強固に剥離しないように固定する。フレーム材を表面板から突出しない構造としながら、表面板をフレーム材に確実に綺麗に固定する。
【解決手段】ドアは、フレーム材3の両面に表面板1の側縁を固定している。表面板1は、フレーム材3に固定される側縁部をドアの内側に折曲してなる折曲連結片7を有する。フレーム材3は、その両面に長手方向に沿って表面板1の折曲連結片7を挿入する嵌着溝8を有する。ドアは、表面板1の折曲連結片7をフレーム材3の嵌着溝8に挿入し、表面板1をフレーム材3に接着してフレーム材3の両面に固定している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フレーム材に表面板を固定しているフラッシュドアの改良に関する。
【背景技術】
【0002】
フラッシュドアは、フレーム材の両面に表面板を固定して製作される。この構造のドアは、表面板の外周を縦フレームと横フレームからなるフレーム材のドアフレームに固定し、さらに、表面板に開口部を設けて、ここに装飾板を固定している。このドアは、開口部に沿って固定されるフレーム材の額縁を設けて、この額縁の両面に表面板を固定している。この構造のフラッシュドアは、ドアフレームや額縁に表面板を固定する部分を綺麗に仕上げるために、高度な加工精度と手間が要求される。
【0003】
表面板に設けた開口窓に、額縁を介してガラスなどの装飾板を固定するドアは、図1ないし図3に示す構造で、装飾板24を固定している。図1に示すドアは、表面板21の開口窓22に沿って固定された芯材25に額縁23を接着している。額縁23は芯材25に固定した表面板21と同一平面に仕上げている。図1のように、額縁23が表面板21から突出しないドアは、すっきりとしたデザインの引き違い戸に使用できる。引き違い戸を開いたときに、額縁23が別のドアに衝突しないからである。このドアは表面板21と額縁23との境界を綺麗に仕上げるために、額縁23の隅角を面取りして、額縁23と表面板21の間にV溝26を設けている。
【0004】
図2に示すドアは、芯材25を表面板21の端縁から開口部に突出させている。このドアは、芯材25の突出部に、額縁23を固定している。額縁23は、芯材25を嵌入するために、外側面にコ字状のコ字溝27を設けている。この構造のドアも、額縁23と表面板21とを同一平面にできる。しがって、引き違い戸にも使用できる。
【0005】
さらに、図3に示すドアは、芯材25に固定した表面板21を挟む状態で、額縁23を固定している。額縁23は、芯材25の両面に固定した表面板21を挟着するために、外側面にコ字溝27を設けている。この構造のドアは、額縁23が表面板21から突出するので、引き違い戸には使用するには、2枚のドアの間隔を広くする必要がある。しかしながら、2枚のドアの間隔が広いと、ドアの間にすきま風が通りやすいなどの弊害がある。
【0006】
図1に示すドアは、額縁23と表面板21とを同一平面にできる特長はある。しかしながら、額縁23と表面板21の境界を綺麗に仕上げることが極めて難しい。それは、額縁23と表面板21の間の隙間を一定の間隔に揃えて高精度に仕上げることが難しく、この間に不揃いな隙間ができるからである。額縁23と表面板21との境界は、開口窓22の内側縁と、額縁23の外側縁とを正確な方形状に加工することが難しく、また、木材の狂いで変形することによって不揃いとなる。芯材25と、表面板21と、額縁23に使用する天然の木材は、経時的に起こる変形を皆無にできない。
【0007】
木材の変形は、ドアの組立工程で発生し、また、組み立てた後にも発生して、額縁23と表面板21の仕上げ精度を低下させる。さらに、この構造のドアは、経時的に発生する木材の狂いによって、表面板21と額縁23とをいつまでも同一平面に保持することが難しい欠点がある。表面板21が反り、芯材25と額縁23とが変形すると、表面板21と額縁23とを同一平面に保持することができなくなる。ドアを引き違い戸に使用するときに、額縁23と表面板21とが同一平面でなくなると、スムーズにドアを開閉できなくなる。また、引き違い戸に使用しない場合でも、表面板21と額縁23とに部分的に段差ができると、よく目立ってドアとしても美しさが著しく低下する欠点がある。
【0008】
図2のドアは、芯材25を額縁23のコ字溝27に嵌入するので、芯材25の内側と額縁23との間に隙間ができるのを防止できる特長がある。しかしながら、この構造のドアも、表面板21と額縁23との間に隙間ができるので、スッキリとした美しいデザインとすることが難しい。この隙間を狭くして、デザインをスッキリとしたものにできるが、隙間を狭くすると、隙間の幅を均一にするのが難しくなる。加工精度や額縁の歪みが、隙間の幅を変化させるからである。
【0009】
図3のドアは、額縁23の外側に設けたコ字状のコ字溝27に、芯材25の両面に接着した表面板21を嵌入するので、額縁23と表面板21との間の隙間をなくすることができる。しかしながら、この構造のドアは、額縁23と表面板21とを同一平面にできないので、引き戸として使用するには、ドアの間隔を広くする必要があり、また、額縁23が表面板21から突出するので、表面全体に凹凸のないスッキリとしたデザインにはできない。
【0010】
本出願人は、以上の欠点を解消することを目的として、図4に示すドアを開発した(特許文献1参照)。この図のドアは、表面板21に設けた開口窓22に、額縁23を介して装飾板24を固定している。両面に表面板21を固定するために、表面板21の間には、開口窓22に沿って芯材25を固定している。この芯材25の両面に、表面板21である繊維板のMDF(MEDIAM DENCITY FIBER BOAD)を固定している。表面板21は、開口窓22の周縁に沿って表面側に段差部28を設けている。額縁23はドアの開口窓22に沿う方形状として、内周に装飾板24を挟着して固定している。さらに、額縁23の外周面は、断面形状をコ字状とするコ字溝27を設けている。このコ字溝27に、表面板21の段差部28を嵌入して、額縁23でもって、芯材25の両面に固定された繊維板の段差部28を挟着する状態に固定している。さらに、額縁23と段差部28との間にスリット隙間29を設けて、このスリット隙間29を塗装して綺麗に仕上げている。
【0011】
この構造のドアは、表面板21を段差部28ができるように加工して、額縁23のコ字溝27に入れてスリット隙間29を設けるので、表面にできるスリット隙間29を皆無にはできない。このため、表面板21に隙間のないスッキリとした美しいデザインにできない欠点がある。また、芯材25の内側に額縁23を固定するので、芯材25の両面に表面板21を固定した後、一対の額縁23を、装飾板24を挟着するようにして組み立てるので、簡単に能率よく組み立てできない欠点がある。
【0012】
さらに、図5と図6に示す構造のドアも開発されている。(特許文献2及び3参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】実開平6−78583号公報
【特許文献2】特開2003−56256号公報
【特許文献3】特開2008−75347号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
図5のドアは、芯材25の両面に固定している表面板21に、芯材25の表面から内側面に沿うように直角してなる直角折曲片30を設けている。さらに、この直角折曲片30でもって、装飾板24を挟着して固定できるように、表面板21を直角折曲片30から内側にヒンジのように折曲できる可撓性のヒンジ部31を設けている。このドアは、開口部に額縁の突出部ができないので、スッキリとしたデザインにできる。しかしながら、表面板21をその表面でヒンジのように折曲して芯材25に固定するので、表面板21の表面に折曲ライン32ができる欠点がある。また、直角折曲片を開口部の内側で固定するのに手間がかかる欠点もある。
【0015】
さらに、図6は、表面板21の側縁部をフレーム材34に独特の構造で固定している。このドアは、芯材25の両面に縦溝33を設けて、芯材25の外側面に、断面形状をC形とするフレーム材34を固定し、さらに、フレーム材34と同じ厚さの表面板21を、フレーム材34に密着して芯材25の両面に固定している。このドアは、フレーム材34が断面形状をC形するので、芯材25に簡単に固定できず、また、表面板21は、その側縁部を芯材25の両面に接着などの方法で固定するので、表面板21とフレーム材34との境界を綺麗に仕上げるのが難しい欠点がある。それは、表面板21とフレーム材34との間に隙間ができたり、あるいは段差ができるからである。とくに、表面板21とフレーム材34との間に隙間ができると、表面板21の端面が隙間に露出することから、綺麗に仕上げることが難しい欠点がある。さらに、経時的に表面板21が収縮してフレーム材34との間に隙間ができる欠点も解消できない。
【0016】
本発明は、従来のドアが有する以上の全ての欠点を解消することを目的に開発されたもので、本発明の重要な目的は、簡単かつ容易に、しかも安価に多量生産しながら、表面板とフレーム材との境界を理想的な状態で綺麗に仕上げることができるドアを提供することにある。
また、本発明の他の大切な目的は、表面板に薄い板材を使用しても、これをフレーム材に強固に剥離しないように固定できるドアを提供することにある。
さらにまた、本発明の他の大切な目的は、必要であればフレーム材を表面板から突出しない構造としながら、表面板をフレーム材に確実に綺麗に固定できるドアを提供することにある。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【0017】
本発明のドアは、フレーム材3の両面に表面板1の側縁を固定している。表面板1は、フレーム材3に固定される側縁部をドアの内側に折曲してなる折曲連結片7を有する。フレーム材3は、その両面に長手方向に沿って表面板1の折曲連結片7を挿入する嵌着溝8を有する。ドアは、表面板1の折曲連結片7をフレーム材3の嵌着溝8に挿入し、表面板1をフレーム材3に接着してフレーム材3の両面に固定している。
【0018】
以上のドアは、簡単かつ容易に、しかも安価に多量生産しながら、表面板とフレーム材との境界を理想的な状態で綺麗に仕上げることができる特徴がある。それは、以上のドアが、表面板には、フレーム材に固定される側縁部をドアの内側に折曲してなる折曲連結片を設け、フレーム材には、その両面に長手方向に沿って表面板の折曲連結片を挿入する嵌着溝を設け、表面板の折曲連結片をフレーム材の嵌着溝に挿入して、表面板をフレーム材に接着して、フレーム材の両面に固定しているからである。この構造のドアは、側縁部に設けている折曲連結片を嵌着溝に挿入して、表面板をフレーム材に接着して固定することで、表面板を確実にフレーム材の両面に固定できる。とくに、側縁部に設けている折曲連結片を嵌着溝に挿入してフレーム材に固定するので、フレーム材に固定される状態で表面板の木口が表面には露出せず、フレーム材に固定される表面板の端面は、内側に折曲された表面板の表面の綺麗な面となる。また、フレーム材の両面に、内側に折曲している表面板の折曲連結片を挿入して接着するので、各々の表面板を簡単かつ容易にフレーム材に固定できる。さらに、折曲連結片を嵌着溝に挿入してフレーム材に接着するので、表面板の側縁部を広い面積でフレーム材に接着して、確実に接着できる特徴がある。とくに、表面板の側縁部に設けている折曲連結片を嵌着溝に挿入して、フレーム材に固定するので、表面板の側縁がフレーム材から剥離することがなく、長期間にわたって表面板をフレーム材に確実に固定できる特徴もある。
【0019】
また、以上のドアは、表面板に薄くて安価な板材を使用しても、これをフレーム材に強固に剥離しないように固定できる特徴も実現する。それは、表面板の側縁部に設けている折曲連結片をフレーム材の嵌着溝に挿入して、表面板の側縁部をフレーム材に接着して固定しているからである。さらにまた、以上のドアは、必要であればフレーム材を表面板から突出しない構造としながら、表面板をフレーム材に確実に綺麗に固定できる特徴も実現する。それは、表面板の折曲連結片をフレーム材の嵌着溝に挿入してフレーム材に連結しているからである。
【0020】
本発明のドアは、表面板1を、表面プレート10の表面に、可撓性のある表面シート11を接着してなる板材として、表面板1の内側をVカットして、Vカットされたカット面12を互いに接触させ、かつ可撓性のある表面シート11をヒンジ状に折曲して、表面板1の側縁部に、内側に折曲してなる折曲連結片7を設けることができる。
【0021】
本発明のドアは、フレーム材3を、表面板1に設けた開口窓2に装飾板6を固定する額縁4と、表面板1の側縁部を固定してなるフレーム5のいずれかとすることができる。
【0022】
本発明のドアは、表面板1の内面をフレーム材3の表面に接着し、あるいは、折曲連結片7を嵌着溝8に挿入して嵌着溝8の内面に接着して、表面板1をフレーム材3に固定することができる。
【0023】
本発明のドアは、フレーム材3が、芯材13の表面に可撓性のある化粧シート14を接着して、化粧シート14を芯材13の表面から嵌着溝8の内部に挿入することができる。
【0024】
本発明のドアは、表面板1が装飾板6を固定する開口窓2を備え、フレーム材3を、この開口窓2にあって装飾板6を表面板1に固定する額縁4とし、この額縁4は、装飾板6を挿入する装着溝9を内面に沿って設けて、この装着溝9に装飾板6の外周部を挿入して、装飾板6を額縁4に固定することができる。さらに、額縁4は、芯材13の表面に可撓性のある化粧シート14を接着して、この化粧シート14を嵌着溝8と装着溝9とに挿入することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】従来のドアの額縁取り付け部分を示す端面図である。
【図2】従来の他のドアの額縁取り付け部分を示す端面図である。
【図3】従来の他のドアの額縁取り付け部分を示す端面図である。
【図4】本出願人が先に開発したドアの額縁取り付け部分を示す端面図である。
【図5】従来の他のドアの表面材の取り付け構造を示す端面図である。
【図6】従来の他のドアの表面板の取り付け構造を示す端面図である。
【図7】本発明の一実施例にかかるドアの正面図である。
【図8】図7に示すドアの一部拡大VIII−VIII線端面図である。
【図9】図7に示すドアの一部拡大IX−IX線端面図である。
【図10】図8と図9に示す表面板の折曲連結片を成形する工程を示す図である。
【図11】本発明の他の実施例にかかるドアのフレーム部分の一部拡大端面図である。
【図12】図11に示す表面板の折曲連結片を成形する工程を示す図である。
【図13】本発明の他の実施例にかかるドアのフレーム部分の一部拡大端面図である。
【図14】本発明の他の実施例にかかるドアの額縁部分の一部拡大端面図である。
【図15】本発明の他の実施例にかかるドアの額縁部分の一部拡大端面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するためのドアを例示するものであって、本発明はドアを以下のものに特定しない。
【0027】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0028】
図7ないし図9に示すフラッシュドアは、フレーム材3であるフレーム5の両面に表面板1を固定している。さらに、表面板1は開口窓2を開口して、開口窓2にフレーム材3である額縁4を介して装飾板6を固定している。これらの図に示すドアは、フレーム5の内側に芯材を配設していないが、フレーム5と表面板1と額縁4で囲まれる領域に芯材を設けることができる。芯材は、両面に表面板1を接着等の方法で固定して、表面板1を補強する。また、芯材は、フレームに連結されて、ドアを補強することもできる。
【0029】
フレーム5は、その外形を表面板1の外形に等しくしている。フレーム5は、表面板1の外周縁に沿って固定される、縦フレーム5Aと横フレーム5Bからなる。フレーム5は、両面に表面板1を接着等の方法で固定している。
【0030】
表面板1は、繊維板である表面プレート10の表面に可撓性の表面シート11を接着している。表面プレート10を繊維板とする表面板1は、木材に特有の反りを防止することができる。ただし、表面プレートには、繊維板に代わって、合板や天然の木材等の木質材が使用できる。表面シート11は、木材を薄くスライスした突板、合成樹脂シートや紙などの可撓性のあるシート材が使用できる。ただ、表面板には、表面シートを接着することなく、表面を塗装して綺麗に表面仕上げしたものも使用できる。また、表面板には、必ずしも表面シートを接着したものでなく、天然の木材や合板も使用できる。表面板1は、NC加工して開口窓2を開口している。両面の表面板1は、対向する位置に、すなわち同じ位置に開口窓2を開口している。
【0031】
両面に表面板1を固定しているフレーム材3であるフレーム5の断面図を図8に示している。この図は、フレーム材3である縦フレーム5Aの両面に表面板1を固定する部分を示している。この図に示す表面板1は、フレーム材3である縦フレーム5Aに固定される側縁部に、ドアの内側に向かって折曲してなる折曲連結片7を設けている。折曲連結片7は、好ましくは、図8の断面図に示すように、ドア表面に対して直角に折曲される。ただ、折曲連結片は、必ずしもドア表面に対して直角に折曲する必要はなく、たとえば、表面板1に対する折曲角αを30度〜120度とすることもできる。折曲連結片の折曲角αを直角としない表面板は、フレーム材に固定される状態で、表面板の端面を傾斜面とし、この傾斜面の傾斜角が折曲角αで調整できる。
【0032】
図8の断面図に示す表面板1は、表面プレート10の表面に、可撓性のある表面シート11を接着している板材で、図10に示すように、表面シート11を切断しないように、すなわち表面シート11を残して、表面板1の内側をVカットして、Vカットされたカット面12を互いに接触させて、表面シート11をヒンジ状に折曲して、直角に折曲している折曲連結片7を側縁部に設けている。この表面板1は、表面シート11を切断しないように、表面プレート10の全体をVカットすることで、可撓性のある表面シート11をヒンジに使用して、簡単かつ容易に、しかも綺麗に直角に折曲して折曲連結片7を設けることができる。ただし、表面プレートに薄膜を残してVカットし、表面プレートの薄膜と表面シートの両方をヒンジに使用して、直角に折曲して折曲連結片を設けることもでき、また、表面プレートを完全に切り離し、かつ表面シートの一部を切断して、これに薄膜を残すようにVカットして、表面シートの薄膜をヒンジに使用して直角に折曲して折曲連結片を設けることもできる。可撓性のある表面シート11を表面に接着している表面板1は、表面シート11をヒンジとして直角に折曲して、折曲する外側のコーナー部を綺麗に仕上げることができる。
【0033】
また、表面板1は、図11と図12に示すように、内側の2カ所を平行にVカットして2カ所を折曲し、全体を直角に折曲している折曲連結片7を設けることもできる。さらに、図示しないが、表面板は、複数カ所を平行にVカットして、直角に折曲している折曲連結片を設けることもできる。
【0034】
さらにまた、表面シートを接着していない合板や天板からなる表面板は、表面板の表面に、ヒンジとして折曲できる薄膜を残してVカットし、薄膜をヒンジとして折曲して、直角に折曲してなる折曲連結片を設けることができる。この表面板は、加湿し、さらに加熱することで木材を柔軟にして、薄膜を破損することなく綺麗に折曲できる。また、複数列のVカットを平行に設けて、ひとつのVカットの折曲角を小さくすることで天然の木材を破損することなく折曲できる。
【0035】
表面板1は、Vカットされたカット面12を接着することで折曲連結片7を直角に固定できる。ただ、本発明のドアは、折曲連結片7をフレーム材3の嵌着溝8に挿入し、表面板1をフレーム材3に接着することでフレーム材3に固定されるので、フレーム材3に固定する前工程で必ずしもカット面12を接着する必要はない。すなわち、表面板1は、Vカットのカット面12を接着して折曲連結片7をフレーム材3の嵌着溝8に挿入し、あるいは接着することなく折曲連結片7を嵌着溝8に挿入して、フレーム材3に接着して固定することができる。好ましくは、表面板1は、カット面12を接着することなく、折曲連結片7を嵌着溝8に挿入して、フレーム材3に接着して固定する。
【0036】
フレーム材3である縦フレーム5Aは、天然の木材、あるいは複数の木材を接着しているLVLなどで、その両面に長手方向に沿って表面板1の折曲連結片7を挿入する嵌着溝8を設けている。嵌着溝8は、折曲連結片7を挿入して固定するので、その幅(w)は、折曲連結片7の厚さ(t)にほぼ等しく、たとえば、折曲連結片7の厚さ(t)よりも0mm〜0.5mm広く、好ましくは0.1mm〜0.3mm広くしている。厚さ(t)を2.75mmとする表面板1を折曲してなる折曲連結片7を挿入する嵌着溝8は、その幅(w)を2.85mm〜3.05mm、たとえば3.0mmとして、隙間なく挿入して嵌着できる。さらに、嵌着溝8の深さ(h)は、折曲連結片7の幅、すなわち直角に突出する長さ(l)よりも深くしている。嵌着溝8の深さ(h)は、たとえば5.2mmとして、突出する長さ(l)を4.0mm〜4.8mmとする折曲連結片7を挿入して確実に固定できる。
【0037】
嵌着溝8は、その位置で表面板1を連結する位置を特定する。嵌着溝8は、たとえば、フレーム材3である縦フレーム5Aの外側面3Aから3mm内側に離して、すなわち嵌着溝8とフレーム材3の外側面3Aとの間隔(d)を3mmとする。このフレーム材3に表面板1を固定するドアは、表面板1の側縁から3mm幅でフレーム材3の露出部3Xができる。ただし、嵌着溝とフレーム材の外側面との間隔(d)は、たとえば1mm〜30mm、好ましくは2mm〜20mm、さらに好ましくは2mm〜10mmとすることができる。この間隔(d)は、ドアのデザインから最適値に設定されるが、広くして嵌着溝8に強固に折曲連結片7を挿入して固定でき、狭くして外観デザインをスッキリできる。
【0038】
さらに、図8に示すフレーム材3である縦フレーム5Aは、表面板1の側縁から外周方向に突出する露出部3Xの表出面3Dを、縦フレーム5Aの両面であって、表面板1が接着される対向面3Cより外側に突出させている。図8に示すフレーム材3である縦フレーム5Aは、露出部3Xの表出面3Dが対向面3Cから突出する突出量(T)を表面板1の厚さ(t)よりも小さくして、フレーム材3に固定される表面板1と露出部3Xの境界部分を段差形状としている。ただし、図示しないが、本発明のドアは、突出量(T)を、表面板の厚さ(t)よりも大きくして、露出部を表面板から突出させる形状とすることもできるのは言うまでもない。また、図11に示すフレーム材3である縦フレーム5Aは、露出部3Xの表出面3Dを、縦フレーム5Aの両面であって、表面板1が接着される対向面3Cより内側に配置して、すなわち、露出部3Xの表出面3Dを対向面3Cよりも低く配置して、フレーム材3に固定される表面板1と露出部3Xとの境界部分を段差形状としている。ただ、フレーム材3である縦フレーム5Aは、図13に示すように、露出部3Xの表出面3Dが対向面3Cから突出する突出量(T)を表面板1の厚さ(t)と等しくして、表面板1と露出部3Xとを同一平面とすることもできる。この構造は、表面板1とフレーム材3である縦フレーム5Aとの境界部分を凹凸のないスッキリとしたデザインにできる。
【0039】
嵌着溝8は、折曲連結片7を挿入して表面板1をフレーム材3である縦フレーム5Aに固定する。したがって、嵌着溝8は、折曲連結片7を挿入できる角度で縦フレーム5Aの両面に設けられる。図8のドアは、折曲連結片7をドア表面に対して直角に折曲する折曲連結片7を設けているので、嵌着溝8も両面に対して直角となる形状で設けられる。図示しないが、折曲連結片を直角としない表面板を固定するフレーム材は、嵌着溝も折曲連結片を挿入できる角度に設けられて、折曲連結片を挿入して固定する。
【0040】
図8のフレーム材3は、芯材13の表面に可撓性のある化粧シート14を接着している。化粧シート14は、芯材13の表面から嵌着溝8の内部にまで挿入している。このフレーム材3は、化粧シート14で表面を綺麗に仕上げることができ、かつ化粧シート14の端縁を嵌着溝8に挿入して、これを表面板1の折曲連結片7で固定することで、剥離しない状態で確実に固定できる特徴がある。化粧シート14は、表面板1の表面に接着している表面シート11と同じ材質とし、あるいは異なる材質とし、また、同じ模様あるいは異なる模様としている。
【0041】
以上のドアは、以下の工程で組み立てられる。
(1)フレーム材3である縦フレーム5Aに固定される表面板1の側縁部の内面をVカットして折曲連結片7を設ける。表面プレート10に表面シート11を接着している表面板1は、表面シート11を切断することなく表面プレート10をVカットする。Vカットしてできるカット面12は必ずしも接着して折曲連結片7を直角に固定する必要はなく、直角に折曲できる折曲連結片7を設ける状態とする。
(2)フレーム材3である縦フレーム5Aの両面に、回転する溝きり刃物を使用して、長手方向に伸びる嵌着溝8を設ける。
(3)縦フレーム5Aは、芯材13の外側から両面に化粧シート14を接着して、化粧シート14の両側縁を嵌着溝8に挿入する。ただし、化粧シートで表面処理しないフレームは、この工程を必要としない。
(4)縦フレーム5Aと横フレーム5Bを連結して方形状のフレーム5を組み立てる。
(5)フレーム5である縦フレーム5Aの嵌着溝8に折曲連結片7を挿入して、表面板1をフレーム材3の表面に接着して固定する。表面板1は、その内面をフレーム材3の表面に接着し、さらに、表面板1は、折曲連結片7を嵌着溝8の内面に接着して、表面板1の内面と、折曲連結片7の両方を縦フレーム5Aの両面に固定することもできる。
【0042】
さらに、図7のドアは、表面板1の開口窓2に、フレーム材3である額縁4を介して、ガラスやプラスチック板等の透光性のある板材からなる装飾板6を固定している。ただし、装飾板には、木材、金属板、プラスチック板等の透光性のない板材も使用できる。図7のドアは、額縁4を四角形として、開口窓2の形状を四角形としている。ただ、本発明のドアは、開口窓の位置と形状と数を特定しない。ドアは、ひとつの開口窓を設け、あるいは三角形や円形の開口窓を設けて、ここに装飾板6を固定することもできる。
【0043】
図9の断面図は、表面板1の開口窓2に、額縁4を介して装飾板6を固定する構造を示す。この図に示す両面の表面板1は、フレーム材3である額縁4に固定される側縁部に、ドアの内側に向かって折曲している折曲連結片7を設けている。図9の折曲連結片7は直角に折曲しているが、縦フレーム5Aに固定する折曲連結片7と同じように、必ずしもドア表面に対して直角に折曲する必要はなく、たとえば、表面板1に対する折曲角αを30度〜120度とすることもできる。折曲連結片の折曲角αを直角としない表面板は、額縁に固定される状態で、表面板の端面を傾斜面とし、この傾斜面の傾斜角が折曲角αで調整できる。
【0044】
図9の断面図に示す表面板1は、縦フレーム5Aの嵌着溝8に挿入する折曲連結片7と同じ構造で、額縁4の嵌着溝8に挿入する折曲連結片7を設けている。この表面板1は、図10に示すように、表面シート11を切断しないように、表面プレート10をVカットして、Vカットされたカット面12を互いに接触させて、表面シート11をヒンジ状に折曲して、側縁部に直角に折曲している折曲連結片7を設けている。この表面板1も、表面シート11を切断しないように、表面プレート10の全体をVカットすることで、可撓性のある表面シート11をヒンジに使用して、簡単かつ容易に、しかも綺麗に直角に折曲して折曲連結片7を設けることができる。ただし、表面プレートに薄膜を残してVカットし、表面プレートの薄膜と表面シートの両方をヒンジに使用して、直角に折曲して折曲連結片を設けることもでき、また、表面プレートを完全に切り離し、かつ表面シートの一部を切断してこれに薄膜を残すようにVカットして、表面シートの薄膜をヒンジに使用して直角に折曲して折曲連結片を設けることもできる。可撓性のある表面シート11を表面に接着している表面板1は、表面シート11をヒンジとして直角に折曲して、折曲する外側のコーナー部を綺麗に仕上げることができる。
【0045】
また、表面板1は、図14と図12に示すように、内側の2カ所を平行にVカットして、2カ所を折曲し、全体を直角に折曲して額縁4の嵌着溝8に挿入する折曲連結片7を設けることもできる。さらに、図示しないが、表面板は、複数カ所を平行にVカットし、あるいはVカットの形状を変更して、外側のコーナー部を所定の曲率半径で湾曲する形状として、嵌着溝に挿入される折曲連結片を設けることもできる。
【0046】
さらにまた、表面シートを接着していない合板や天板からなる表面板も、縦フレームの嵌着溝に挿入する折曲連結片と同じようにして、折曲連結片を設けることができる。この折曲連結片は、表面板の表面に、ヒンジとして折曲できる薄膜を残してVカットし、薄膜をヒンジとして折曲して、直角に折曲してなる折曲連結片を設ける。
【0047】
フレーム材3である額縁4は、縦フレーム5Aと同じように天然の木材、あるいは複数の木材を接着しているLVLなどで、その両面に長手方向に沿って表面板1の折曲連結片7を挿入する嵌着溝8を設けている。嵌着溝8は、折曲連結片7を挿入して固定するので、その幅(w)は、縦フレーム5Aに設ける嵌着溝8と同じように、折曲連結片7の厚さ(t)にほぼ等しく、たとえば、折曲連結片7の厚さ(t)よりも0mm〜0.5mm広く、好ましくは0.1mm〜0.3mm広くしている。厚さ(t)を2.75mmとする表面板1を折曲してなる折曲連結片7を挿入する嵌着溝8は、その幅(w)を2.85mm〜3.05mm、たとえば3.0mmとして、隙間なく挿入して嵌着できる。さらに、嵌着溝8の深さ(h)は、折曲連結片7の幅、すなわち直角に突出する長さ(l)よりも深くしている。嵌着溝8の深さ(h)は、たとえば5.2mmとして、突出する長さ(l)を4.0mm〜4.8mmとする折曲連結片7を挿入して確実に固定できる。
【0048】
嵌着溝8は、その位置で表面板1を連結する位置を特定する。嵌着溝8は、たとえば、フレーム材3である額縁4の内側面3Bから3mm内側に離して、すなわち嵌着溝8とフレーム材3の内側面3Bとの間隔(d)を3mmとする。このフレーム材3に表面板1を固定するドアは、表面板1の開口窓2の開口縁から3mm幅でフレーム材3である額縁4の露出部3Yができる。ただし、嵌着溝とフレーム材の内側面との間隔(d)は、たとえば1mm〜30mm、好ましくは2mm〜20mm、さらに好ましくは2mm〜10mmとすることができる。この間隔(d)は、ドアのデザインから最適値に設定されるが、広くして嵌着溝8に強固に折曲連結片7を挿入して固定でき、狭くして外観デザインをスッキリできる。
【0049】
さらに、図9と図14に示すフレーム材3である額縁4は、表面板1の開口窓2の開口縁から内側方向に突出する露出部3Yの表出面3Dを、額縁4の両面であって、表面板1が接着される対向面3Cより内側に配置して、すなわち、露出部3Yの表出面3Dを対向面3Cよりも低く配置して、フレーム材3に固定される表面板1と露出部3Yの境界部分を段差形状としている。この構造のドアは、装飾板6を固定する額縁4と、この額縁4に固定される表面板1とを所定の段差構造で配置して、装飾板6の周囲の外観をよくできる。ただ、フレーム材3である額縁4は、図15に示すように、露出部3Yの表出面3Dを、額縁4の対向面3Cより外側に突出させて配置すると共に、露出部3Yの表出面3Dが対向面3Cから突出する突出量(T)を表面板1の厚さ(t)と等しくして、表面板1と露出部3Yとを同一平面とすることもできる。
【0050】
嵌着溝8は、折曲連結片7を挿入して表面板1をフレーム材3である額縁4に固定する。したがって、嵌着溝8は、折曲連結片7を挿入できる角度で額縁4の両面に設けられる。図9のドアは、折曲連結片7をドア表面に対して直角に折曲する折曲連結片7を設けているので、嵌着溝8も両面に対して直角となる形状で設けられる。図示しないが、折曲連結片を直角としない表面板を固定するフレーム材は、嵌着溝も折曲連結片を挿入できる角度に設けられて、折曲連結片を挿入して固定する。
【0051】
さらに、フレーム材3である額縁4は、その内側面3Bの中央部に、装飾板6の外周部を挿入する装着溝9を設けている。図9の額縁4は、芯材13の表面に可撓性のある化粧シート14を接着しており、この化粧シート14を芯材13の表面から嵌着溝8と装着溝9の内部にまで挿入している。この額縁4は、化粧シート14で表面を綺麗に仕上げることができ、かつ化粧シート14を嵌着溝8と装着溝9に挿入して、化粧シート14の端縁を表面板1の折曲連結片7と装飾板6で固定することで、剥離しない状態で確実に固定できる特徴がある。化粧シート14は、表面板1の表面に接着している表面シート11と同じ材質とし、あるいは異なる材質とし、また、同じ模様あるいは異なる模様としている。
【0052】
以上のドアは、以下の工程で額縁4に表面板1を固定する。
(1)フレーム材3である額縁4に固定される表面板1の側縁部の内面をVカットして折曲連結片7を設ける。表面プレート10に表面シート11を接着している表面板1は、表面シート11を切断することなく表面プレート10をVカットする。Vカットしてできるカット面12は必ずしも接着して折曲連結片7を直角に固定する必要はなく、直角に折曲できる折曲連結片7を設ける状態とする。
(2)フレーム材3である額縁4の両面に、回転する溝きり刃物を使用して、長手方向に伸びる嵌着溝8を設ける。さらに、額縁4は、フレーム材3の内側面3Bとなる面に、回転する溝きり刃物を使用して、長手方向に伸びる装着溝9を設ける。
(3)額縁4は、芯材13の内側から両面に、すなわち、装着溝9を設けた内側面3Bから両面に化粧シート14を接着して、化粧シート14の両側縁を嵌着溝8に挿入する。さらに、額縁4の内側面3Bの中央部に設けている装着溝9の中央部に沿って、化粧シート14を切断する。ただし、化粧シートで表面処理しない額縁は、この工程を必要としない。
(4)フレーム材3である額縁4の内側面3Bの装着溝9に装飾板6の外周を挿入して、方形状の額縁4を組み立てる。
(5)額縁4の嵌着溝8に折曲連結片7を挿入して、表面板1を額縁4の表面に接着して固定する。表面板1は、折曲連結片7を嵌着溝8の内面に接着し、表面板1の内面と折曲連結片7の両方を額縁4に接着して固定することもできる。
【0053】
以上は、額縁4に表面板1を固定する工程を示しているが、図7に示すように、額縁4とフレーム5の両方に嵌着溝8を設けて、額縁4とフレーム5の嵌着溝8に表面板1の折曲連結片7を挿入して、表面板1を額縁4とフレーム5に固定するドアは、以下の工程で組み立てる。
【0054】
(1)表面板1の側縁部であって、縦フレーム5Aに固定される側縁部と、額縁4に固定される側縁部の両方の内面をVカットして折曲連結片7を設ける。
(2)縦フレーム5Aの両面に、回転する溝きり刃物を使用して、長手方向に伸びる嵌着溝8を設ける。
(3)縦フレーム5Aは、芯材13の外側から両面に化粧シート14を接着して、化粧シート14の両側縁を嵌着溝8に挿入する。
(4)額縁4の両面に、回転する溝きり刃物を使用して、長手方向に伸びる嵌着溝8を設ける。さらに、額縁4は、フレーム材3の内側面3Bとなる面に、回転する溝きり刃物を使用して、長手方向に伸びる装着溝9を設ける。
(5)額縁4は、芯材13の内側から両面に、すなわち、装着溝9を設けた内側面3Bから両面に化粧シート14を接着して、化粧シート14の両側縁を嵌着溝8に挿入し、額縁4の内側面3Bに設けている装着溝9の中央部に沿って、化粧シート14を切断する。
(6)額縁4の内側面3Bの装着溝9に装飾板6の外周を挿入して、方形状の額縁4を組み立てる。
(7)縦フレーム5Aと横フレーム5Bを連結して方形状のフレーム5を組み立てる。
(8)ドアの内部に配設される芯材(図示せず)でもって、フレーム5に額縁4を連結し、表面板1の折曲連結片7を縦フレーム5Aと額縁4の嵌着溝8に挿入して、表面板1をフレーム5と額縁4の表面に接着して固定する。
【符号の説明】
【0055】
1…表面板
2…開口窓
3…フレーム材 3A…外側面
3B…内側面
3C…対向面
3D…表出面
3X…露出部
3Y…露出部
4…額縁
5…フレーム 5A…縦フレーム
5B…横フレーム
6…装飾板
7…折曲連結片
8…嵌着溝
9…装着溝
10…表面プレート
11…表面シート
12…カット面
13…芯材
14…化粧シート
21…表面板
22…開口窓
23…額縁
24…装飾板
25…芯材
26…V溝
27…コ字溝
28…段差部
29…スリット隙間
30…直角折曲片
31…ヒンジ部
32…折曲ライン
33…縦溝
34…フレーム材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレーム材(3)の両面に表面板(1)の側縁を固定してなるドアであって、
前記表面板(1)は、前記フレーム材(3)に固定される側縁部をドアの内側に折曲してなる折曲連結片(7)を有し、
前記フレーム材(3)は、その両面に長手方向に沿って表面板(1)の折曲連結片(7)を挿入する嵌着溝(8)を有し、
前記表面板(1)の折曲連結片(7)が、前記フレーム材(3)の嵌着溝(8)に挿入され、前記表面板(1)がフレーム材(3)に接着されて、フレーム材(3)の両面に固定してなることを特徴とするドア。
【請求項2】
前記表面板(1)が、表面プレート(10)の表面に、可撓性のある表面シート(11)を接着してなる板材で、前記表面板(1)の内側がVカットされて、Vカットされたカット面(12)が互いに接触し、かつ前記可撓性のある表面シート(11)がヒンジ状に折曲されて、前記表面板(1)の側縁部に内側に折曲してなる折曲連結片(7)を設けている請求項1に記載されるドア。
【請求項3】
前記フレーム材(3)が、前記表面板(1)に設けた開口窓(2)に装飾板(6)を固定する額縁(4)と、表面板(1)の側縁部を固定してなるフレーム(5)のいずれかである請求項1又は2に記載されるドア。
【請求項4】
前記表面板(1)の内面が前記フレーム材(3)の表面に接着されて、あるいは、前記折曲連結片(7)が嵌着溝(8)に挿入されて嵌着溝(8)の内面に接着されて、前記表面板(1)がフレーム材(3)に固定されてなる請求項1ないし3のいずれかに記載されるドア。
【請求項5】
前記フレーム材(3)が、芯材(13)の表面に可撓性のある化粧シート(14)を接着しており、前記化粧シート(14)が芯材(13)の表面から前記嵌着溝(8)の内部に挿入されてなる請求項1ないし4のいずれかに記載されるドア。
【請求項6】
前記表面板(1)が装飾板(6)を固定する開口窓(2)を設けており、前記フレーム材(3)が開口窓(2)にあって前記装飾板(6)を表面板(1)に固定する額縁(4)で、この額縁(4)は、前記装飾板(6)を挿入する装着溝(9)を内面に沿って設けて、この装着溝(9)に前記装飾板(6)の外周部が挿入されて、装飾板(6)が額縁(4)に固定されており、
さらに、前記額縁(4)は芯材(13)の表面に可撓性のある化粧シート(14)を接着しており、この化粧シート(14)が前記嵌着溝(8)と、前記装着溝(9)とに挿入されてなる請求項1ないし5のいずれかに記載されるドア。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate


【公開番号】特開2011−47188(P2011−47188A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−196085(P2009−196085)
【出願日】平成21年8月26日(2009.8.26)
【出願人】(591035416)ニホンフラッシュ株式会社 (6)
【Fターム(参考)】