説明

ドライブシステム及びディスクドライブ

【課題】ディスクをロードしたときの調整処理の短縮化をはかり、ユーザの利便性を向上させる。
【解決手段】ドライブにディスクをロードしたときには、ドライブは、所定のロード・シーケンスに従って調整処理を実行する。ここではディスクドライブとディスクとの組み合わせによって決まる調整値が得られる。得られた調整値は、ドライブからホスト(バックエンド)に送信される。このときの調整値にはディスクIDであるMedia IDが含まれる。バックエンドでは、通知されたMedia IDと調整値を記憶しておく。再度ドライブにディスクが装着された際には、ドライブではディスクからMedia IDを読み取って、バックエンドに通知する。バックエンドでは、ドライブから通知されたMedia IDに基づいて、そのディスクの調整値をドライブに送信する。ドライブでは、送信された調整値を用いて調整処理を実行することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドライブシステム及びディスクドライブに関し、より詳細には、ディスクメディアを装着してそのディスクメディアに対するデータの記録及びデータの読み取りを行うディスクドライブと、ディスクドライブとの間で通信可能に接続されたホストを備えるドライブシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
BD(Blu-ray Disc)やDVDなどの光ディスクメディア(以下単にディスクとする)を使用して録画や再生を行う記録再生装置では、記録再生装置のドライブ(ディスクドライブ)にディスクをロードしたときに、録画や再生が可能となるまでには時間がかかる。
例えば、ドライブにディスクをロードするときには、ドライブ内では、所定のロード・シーケンスに従って、ディスク種類の判定とディスク種類別の調整処理が実施される。
【0003】
ディスク種類別の調整処理では、例えば、オフセット調整、FES/TOTAL信号振幅調整、TES信号振幅調整、SPPゲイン調整、トラックバランス調整、チルト調整、ディスク情報(Disc Information)の読み取り等が実施され、ドライブと装着されたディスクとの組み合わせによって決まる調整値を求める処理が実施される。しかしながら、上記のディスク種類別の調整処理は、相当の時間を要するため、ロード時間が長くなっていた。
【0004】
ディスク処理時の起動時間を短くして稼働効率を高くするために、例えば特許文献1には、トレイ方式でディスクを多数枚収納するオートチェンジャーが開示されている。このオートチェンジャーは、予め搭載したドライブと収納した媒体の全ての組み合わせについてドライブの駆動制御系に必要な制御パラメータを自動調整しておき、その値をオートチェンジャーのコントロール部に記憶しておく。そして媒体処理時には、コントロール部から対応する制御パラメータを転送して制御するため、自動調整にかかる時間が不要となる。
【特許文献1】特開平9−82072号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように、ドライブにディスクをロードしたときには、ドライブで調整が行われ、再生または録画が可能となるまでに相当の時間がかかり、ユーザの使い勝手が悪く、有用性や利便性に欠けるという問題がある。
このような問題に対して、特許文献1のようにディスクの調整値をオートチェンジャー側で記憶しておき、ディスク処理時にその調整値を使用して調整を行うことで、自動調整に係る時間を省略しようとする技術がある。しかしながら、特許文献1の技術では、調整値を記録する対象は、オートチェンジャー内に挿入されているディスクに限られ、異なるディスクを挿入した場合には対応することができない。また、調整値をオートチェンジャー内部で記憶する構成をとることにより、メモリ容量が制限されるという課題も生じる。
【0006】
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、ディスクを個別に認識してディスク毎に記憶した調整値を適用できるようにすることで、ディスクをロードしたときの調整処理の短縮化をはかり、ユーザの利便性を向上させるようにしたドライブシステム及びディスクドライブを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、ディスクメディアを装着してディスクメディアに対するデータの記録及びデータの読み取りを行うディスクドライブと、ディスクドライブとの間で通信可能に接続されたホストとを備えるドライブシステムであって、ディスクドライブは、ディスクメディアをロードしたときにディスクメディアに対するデータの記録及び読み取りを可能とするために必要とする調整処理により得られた調整値を、ディスクメディアから読み取ったディスクIDとともにホストに送信し、ホストは、調整値をディスクIDと関連付けて記憶する調整値記憶手段を有し、ディスクドライブは、ディスクドライブにディスクメディアが装着された際、装着されたディスクメディアのディスクIDを読み取ってホストに送信し、ホストは、送信されたディスクIDに一致する調整値を調整値記憶手段に記憶していれば、記憶しているディスクIDに関連付けられている調整値をディスクドライブに送信することを特徴としたものである。
【0008】
第2の技術手段は、第1の技術手段において、ディスクドライブが、ホストから送信された調整値を受信し、調整処理を調整値を用いて実行することにより、調整処理の少なくとも一部を省略して調整処理が終了するまでの時間を短縮することを特徴としたものである。
【0009】
第3の技術手段は、第2の技術手段において、ディスクドライブが、ホストから調整された調整値が使用可能か否かを判別するための条件を予め保持する条件記憶手段を有し、ホストから送信された調整値を用いて調整処理を実行する際、条件記憶手段に記憶した条件とホストから送信された調整値とを比較し、ホストから送信された調整値が条件に従って使用可能と判断した場合にのみ、調整値を使用して調整処理を実行することを特徴としたものである。
【0010】
第4の技術手段は、第1〜3のいずれかの技術手段において、ホストが、ドライブ固有の識別情報であるドライブIDをディスクドライブから取得して、調整値の一部として調整値記憶手段に記憶し、ディスクドライブは、ホストから調整値が送信された際に、調整値に含まれるドライブIDが、自身のドライブIDに一致しない場合には、送信された調整値を調整処理に使用しないことを特徴としたものである。
【0011】
第5の技術手段は、第1〜4のいずれかの技術手段において、ホストが、調整値を調整値記憶手段に記憶するときに、調整値に時刻情報を含めて記憶し、ディスクドライブは、ホストから調整値が送信された際に、調整値に含まれる時刻情報から所定時間以上経過している場合、送信された調整値を調整処理に使用しないことを特徴としたものである。
【0012】
第6の技術手段は、第1〜5のいずれかの技術手段において、ホストとドライブシステムとの通信には、調整値の受け渡しのための専用コマンドを使用することを特徴としたものである。
【0013】
第7の技術手段は、第1〜6のいずれかの技術手段において、ドライブシステムが、ホスト及びディスクドライブを筐体内に内蔵し、ディスクドライブを使用したディスクメディアへのデータの記録及び再生を可能とした記録再生装置であることを特徴としたものである。
【0014】
第8の技術手段は、ディスクメディアを装着してディスクメディアに対するデータの記録及びデータの読み取り行うディスクドライブであって、ディスクドライブが、ディスクメディアをロードしたときに、ディスクメディアに対するデータの記録及び読み取りを可能とするために必要とする調整処理により得られた調整値をディスクメディアから読み取ったディスクIDと関連付けて記憶する調整値記憶手段を有し、ディスクドライブにディスクメディアが装着された際、装着されたディスクメディアのディスクIDを読み取って、読み取ったディスクIDに一致する調整値を調整値記憶手段に記憶していれば、記憶しているディスクIDに関連付けられている調整値を使用して調整処理を行うことを特徴としたものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ディスクを個別に認識してディスク毎に記憶した調整値を適用できるようにすることで、ディスクをロードしたときの調整処理の短縮化をはかり、ユーザの利便性を向上させるようにしたドライブシステム及びディスクドライブを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1は、本発明の一実施形態に係るドライブシステムを適用した記録再生装置の構成例を示すブロック図である。
図1で例示する記録再生装置10は、チューナ12、トランスコーダ13、入出力インタフェイス(入出力I/F)14、デコーダ16、HDD17、リモコン受信部18、表示出力部19、音声出力部20、及び、装置全体を制御するためのCPUやROM等で構成される制御部15を備えている。制御部15では、以下に説明するような処理手順を実行するためのコンピュータ読み取り可能なプログラムを、CPUで実行可能にROM等に格納しておく。
【0017】
チューナ12は、デジタル放送波を受信できる構成を有する。チューナ12は、アナログ放送波とデジタル放送波の両方を受信できる構成であってもよいし、アナログ放送波のみを受信できる構成であってもよい。また、STB(Set Top Box)などによりデジタルチューナを外部接続する場合には、チューナ12を設けなくてもよい。
【0018】
ドライブ14は、本発明のディスクドライブの一例に相当するもので、記録再生装置に組み込まれて使用される。ドライブ14は、BD,DVD等のディスクメディア(以下単にディスクという)を挿入してデータの入出力(書き込み/読み取り)を行う。
記録媒体としては、これらの可搬記録媒体の他に、装置内蔵型の記録媒体としてHDD17のハードディスクを用いることができるが、内蔵型/可搬型の記録媒体はこれらに限定されるものではない。
【0019】
記録再生装置10は、例えば、デジタルチューナ内蔵のBDレコーダやDVDレコーダ、ハードディスク一体型BDレコーダやDVDレコーダ、あるいはデジタルチューナを外部接続可能なBDレコーダやDVDレコーダ、ハードディスク一体型のBDレコーダやDVDレコーダなどとして、適宜構成することができる。
【0020】
リモコン受信部18は、リモコン等の操作入力手段からの操作信号を受光する受光部を備え、受光した操作信号を解釈して制御部15に渡している。なお、操作は記録再生装置10の本体に具備した図示しない操作ボタンによっても可能である。
【0021】
表示出力部19は、アンテナ11を経由して受信したコンテンツや各記録媒体内に記録されたコンテンツの映像データ及び付加データを、図示しない表示装置に出力する。また、音声出力部20は、アンテナ11を経由して受信したコンテンツや各記録媒体内に記録されたコンテンツの音声データを、図示しないスピーカに音声として出力する。
【0022】
記録再生装置10を用いてデジタル放送を視聴する場合、チューナ12は、アンテナ11から入力された高周波信号(デジタル変調信号)を復調し、その復調信号をデコーダ16に入力する。デコーダ16は、入力された復調信号を映像信号と音声信号と付加信号とに分離して復号した後、その復号信号から表示制御出力信号及びそれに同期した音声制御出力信号を生成し、その表示制御出力信号を表示出力部19に出力し、音声制御出力信号を音声出力部20に出力する。上記表示制御出力信号は、付加信号から生成された復号信号を映像信号から生成された復号信号に重畳した信号に関する信号である。表示出力部19から出力された表示制御出力信号は、記録再生装置10に接続されたテレビなどの表示装置に入力され、その表示画面により、ユーザは表示制御出力信号に対応したデジタル放送番組の映像及び付加情報を見ることができる。音声出力部20から出力された音声制御出力信号は、記録再生装置10に接続されたテレビなどのスピーカ付き表示装置に入力され、そのスピーカにより、ユーザは音声制御出力信号に対応したデジタル放送番組の音声を聴くことができる。
【0023】
なお、チューナ12をアナログ放送受信可能に構成した場合には、デコーダ16もアナログ対応可能に構成しておけば、そのアナログ放送を視聴することが可能である。
【0024】
また、BD等のディスクやHDD17に記録されているコンテンツを記録再生装置10により再生する場合、デコーダ16は、ディスクに記録されているコンテンツのデータを復号した後、映像データ及び付加データについては映像出力可能な形式に変換して表示出力部19に出力し、音声データについては音声出力可能な形式に変換して、音声出力部20に映像と同期させて出力する。表示出力部19、音声出力部20に出力された各データの再生については、デジタル放送の視聴に関して説明した通りである。
【0025】
また、記録再生装置10を用いてデジタル放送番組(デジタル放送コンテンツ)をそのまま録画する場合、チューナ12は、アンテナ11から入力された高周波信号(デジタル変調信号)を復調してHDD17又はBD等の各種記録媒体に記録する。また、記録再生装置10では、BD等のディスクメディアに記録されたコンテンツを、ドライブ14により読み取ってHDD17へ移動又はそのままコピーすることができ、逆にHDD17に記録されたコンテンツをドライブ14によりBD等のディスクメディアへ移動又はそのままコピーすることができる。
【0026】
記録再生装置10を用いて、受信したデジタル放送番組や記録済みのコンテンツをレート変換して録画する場合、記録再生装置10に具備されるトランスコーダ13は、圧縮符号化された映像データを逆量子化し、量子化ステップを変更して再量子化する。
トランスコーダ13は、入力されたデータに対して、規格を変えることなく圧縮処理し、圧縮データを出力することが可能である。
【0027】
本発明に係る実施形態では、ドライブ14にディスクを挿入したときに実行する調整処理を短時間に終了させるために、ディスク毎の調整値を予めドライブ14と通信可能に接続するホストに保持しておくようにする。また、他の実施形態では上記の調整値をドライブ14自身に保持させておく。
【0028】
図1の記録再生装置10では、ドライブ14に接続するバックエンドをホストとして機能させることができる。図1に示すごとくの機能ブロックを持つ記録再生装置10は、放送信号を選局するチューナを含むフロントエンドと、フロントエンドから出力されたストリームをデコードし、映像信号、音声信号及びデータを出力する処理を行うバックエンドにより構成することができる。バックエンドは、制御部15、デコーダ16、トランスコーダ13等の機能ブロックが該当するものである。また、ホストとして機能するバックエンドには、ドライブの調整値を保持するためのメモリ(調整値記憶手段)が備えられる。また、ドライブは、ホストから送信された調整値が使用可能か否かを判定するための条件を保持するメモリ(条件記憶手段)が備えられる。
【0029】
ホストの他の形態としては、例えば単独の機器として構成したドライブをケーブルにより接続するコンピュータ機器等を適用してもよい。
また、ドライブとしては、1枚のディスクを装着するドライブであってもよく、また複数のディスクを同時に装着し、再生または録画に使用するディスクを切り替えるチェンジャーを適用したものであってもよい。
【0030】
図2は、ドライブにディスクをロードしたときの調整処理を説明するための図である。ディスクに対するデータ記録/データの読み出しを行うドライブにおいて、ディスクを装着したときに行う通常の調整処理は、図2に示すごとくのロード・シーケンスに従って実行される。以下のロード・シーケンスは、その一例を示すもので、例えば、BD−RE/Rのディスクのロード時のシーケンスの例である。
【0031】
まず、ドライブにディスクがロードされると、ドライブでは、ディスクの種類を判別する処理を実行する(S1)。そしてディスクの種類を判別できると、次に判別したディスクの種類に応じたディスク別の調整を行う(S2)。このディスク別の調整では、オフセット調整、FES/TOTAL信号振幅調整、TES信号振幅調整、SPPゲイン調整、トラックバランス調整、及びチルト調整、等が実施され、ドライブとディスクとの組み合わせによって決まる調整値を求める処理が実施される。
【0032】
オフセット調整は、RFIC(Radio Frequency Integrated Circuit)とDSP(Digital Signal Processor)のブロックで行われ、RFICでは、例えば、AGC(Automatic Gain Control)アンプのゲインが所定レベルのときのそれぞれのFES(フォーカス誤差信号)及びTES(トラッキング誤差信号)信号のオフセット電圧を測定し、その差が所定の許容範囲内にあるかどうかを判定する。許容範囲になければ、オフセットの微調整を行う。
FES/TOTAL信号振幅調整は、光ピックアップのフォーカスアクチュエータを揺動(UP/DOWN)させ、FES信号(トラッキング誤差信号)及びTOTAL信号を測定し、目標振幅が所定範囲内にあるかどうかを判定し、NGの場合には調整を行う。
【0033】
TES信号振幅調整では、SIDM(コリメータレンズ)の位置の検査を行う。ここではSIDMを複数位置に移動させ、それぞれの位置でTES信号またはRF信号の振幅を測定し、現在位置が最大振幅になっているかどうかにより調整状態の判定を行う。検査結果がNGの場合には調整を行う。
【0034】
SPPゲイン調整は、対物レンズをトラッキングのラジアル方向に所定量シフトさせたときのトラッキングエラー信号のセンター電圧を測定する。トラッキングバランスが所定レベル以上の場合には調整を行う。
トラックバランス調整は、トラッキングエラー信号のセンター電圧を測定し、バランスが所定レベル以上のときに調整を行う。
【0035】
また、チルト調整は、ディスクの反りを対物レンズを傾けることにより補正するものである。ドライブでは、ディスクの半径位置により複数エリアに分け、チルト補正処理により各エリア毎の補正量を予め測定し、アクセス先のエリア補正量を設定する。検査は、最外周エリアにアクセスし、設定されている補正値が最適であるかの判定を行ってNGの場合にはチルト調整を行う。
【0036】
そして、判別したディスクの種類別の調整処理が終了すると、ディスク論理情報の取得を行う(S3)。ディスク論理情報は、挿入されたディスクを適切に扱うための情報であり、例えば、ディスクに照射するレーザの強度情報などのライトストラトジに関する情報等が記録されている、このディスク論理情報は、ディスクに固有の情報として、通常は書き換え不可能に記録されている。
そして、これらの処理が正常に終了すると、ディスクに対するストリームの記録や再生が可能となる。
【0037】
上記のディスク種類別の調整処理では、ドライブと挿入ディスクの組み合わせによって決まる調整値が得られる。このような調整値は、同一のディスクを再ロードした場合には、変動が小さい。従ってディスクの1回目の調整値を保持しておき、同一ディスクの2回目以降のロード時には、保持していた調整値を用いてロード処理を行う。これにより、従来行っていたロード時のディスク種類別の調整を簡略化、または省略して、ロードに要する時間を短縮することができる。また、上記のディスク論理情報もディスクに記録されている書換え不可の情報であるため、調整値のみならず、ディスク論理情報についても1回目のロード時で読み取った値を保持しておけば、2回目以降のロード時にディスクから読み出す必要がないため、ロードに要する時間を短縮することができる。
【0038】
ディスク種類別の調整値は、ドライブ自身で保持してもよいし、ドライブが調整値を保持するための不揮発性メモリを持っていない場合、ドライブを接続しているホストに調整値を保持する十分なメモリを備え、そのホストで調整値を保持するようにしてもよい。ホストとしては、上述のように、ドライブを装着する記録再生装置のバックエンドを適用することができ、あるいは、ドライブに外部接続するコンピュータ機器等を適用してもよい。
【0039】
記録再生装置に装着するようなドライブは、通常、調整値を保持するだけの十分なメモリを持っていない。ここでドライブに対して新たに調整値を保持するためのメモリを備えるようにしてもよいが、例えば記録再生装置のバックエンドは、調整値を保持するだけの十分なメモリを備えることができる。外部のコンピュータ機器であっても同様である。また、ドライブにメモリを備える場合には、その設置スペース等の物理的な制約が生じる場合もある。
このような場合には、バックエンドのようなホストにて調整値を保持し、ドライブとホストとの間で通信を行いながらディスク固有の調整値をホストからドライブに送信する構成をとることができる。この場合、安価で大容量のメモリをホストに設けて調整値を記録させておくことができる。
【0040】
調整値をホストで保持する場合には、まずドライブに挿入されたディスクを従来通りに調整し、その調整値をホストで保持しておく。そしてそのディスクが再度ドライブに挿入された際に、ホストでは、挿入されたディスクに該当する調整値をドライブに送信する。ドライブでは、ホストから送信された調整値を使用することで、ディスク種類別の調整処理を省くことができ、ロード処理の短縮を実現することができる。
【0041】
ディスク毎の調整値を保持するためには、各々のディスクを一意に識別する情報が必要となるが、例えば、BD(Blu-ray Disc)では、Media IDと呼ばれる情報を使用することができる。Media IDは、ディスクのBCA領域(Burst Cutting Area)に記録されている。そしてBDディスクをドライブに挿入した際、ドライブでは上記のロード・シーケンスのディスク種類の判定後に、ディスクからMedia IDを取得することができる。
また、DVDの場合にも、BCA領域に書かれた連番をディスクIDとして用いることができる。以下、Media IDをディスクIDの例として説明する。
【0042】
ホストで調整値を保持する場合は、ドライブがディスクからMedia IDを取得した後、ホストにMedia IDを通知する。ホストでは、通知されたMedia IDと関連付けてそのディスクの調整値を記憶しておく。その後再度ドライブにディスクが装着された際には、ドライブから通知されたMedia IDに基づいて、その固有のディスクの調整値をドライブに送信する。また、Media IDを使用してディスク毎に調整値を記憶させることにより、ディスクがドライブに入っていなくても、予め保持した調整値によるロード処理を実行することができる。ここでドライブのロードとは、ディスクをロードしてロード・シーケンスに従う調整処理を実行し、ディスクの記録・再生が可能な状態にするための動作を指すもので、ドライブの起動と同義に使用される。
【0043】
また、上記のディスク種類別の調整値を用いてロードすることで、ディスクのロード時の調整処理の簡略化または省略化を行う際に、ドライブでは、保持されていた調整値が適用可能な範囲であるか否かの判定を所定の条件に基づいて判別し、適用範囲であれば調整の少なくとも一部を省略する。つまり、調整値が許容範囲内にあれば、保持されていた調整値を使用してロードを行う。一方、保持されていた調整値が許容の範囲を超えた場合には、従来通りの調整を行う。つまりディスク種類別の調整処理を実行する。
【0044】
調整値が適用可能な範囲であるか否かを判定する条件となる判定値は、予めドライブもしくはホストで保持しておき、ドライブでは、ロード時にその調整値の判定処理を行う。このようにすることで、ドライブの経年変化やドライブ周辺の温度変化によって調整値が適用不可となった場合等に、ドライブが正常に動作しないケースを避けることができる。
【0045】
さらに本発明に係る実施形態では、ドライブの部品の経年変化を考慮して、ホストに記録する調整値に時間情報を含めておき、前回の調整から所定の時間が経過した場合には、予め保持されていた調整値が古くて適用できない可能性があるため、上記のような前回の調整値を用いた高速ロードを行うことなく、通常のロード・シーケンスを実施する。
【0046】
また、上記のようなドライブの調整値は、個々のドライブに依存しているため、例えばホストに接続されたドライブが交換された場合、ホストに保持している交換前のドライブの調整値を適用することができない。これに対応するため、本発明に係る実施形態では、ドライブを一意に識別する情報(ドライブID)を調整値に含めて記憶する。そして、ドライブIDが異なる調整値を交換後のドライブが受信した場合は、上記のような前回の調整値を用いた高速ロードを行うことなく、通常のロード・シーケンスを実施する。
【0047】
また、本発明に係る実施形態では、ドライブとホストとの間の通信に使用するコマンドを拡張し、調整値の受け渡し専用のコマンドを設けている。従って調整値の受け渡し専用コマンドが実装されていないホストでも、通常シーケンスでロード処理を実行することができる。また、調整値の受け渡しコマンドが実装されている外部機器では、調整値による高速ロードを行うことができる。つまりホストでは、調整値の受け渡し専用コマンドの実装の有無に係わらず、ドライブを使用することができる。
【0048】
図3は、本発明の一実施形態を説明するための図で、ドライブの調整値を記録再生装置のバックエンドで保持する構成例を示すものである。上記のように記録再生装置のバックエンドは、本発明のホストの一例に該当するものである。
ドライブにディスクをロードしたときには、ドライブは、上述の図1に示すごとくのロード・シーケンスに従って、ディスク判別処理、ディスク別調整処理、ディスク論理情報の取得処理を実行する。そして、ディスクの種類を判別できると、判別したディスクの種類に応じたディスク別の調整を行い、ドライブとディスクとの組み合わせによって決まる調整値が得られる。
【0049】
ドライブで得られた調整値は、本実施形態では、ドライブからバックエンドに送信される。このときの通信には、ATAPI(AT Attachment Packet Interface)の規格に基づくI/Fを適用することができる。本発明に係る実施形態では、ドライブの高速ロードを実現するために、ATAPIのベンダーユニークコマンドを使用して通信を行わせることができる。
【0050】
バックエンドに調整値を送信する際、ドライブではディスクからMedia IDを取得し、バックエンドにMedia IDを通知する。バックエンドでは、通知されたMedia IDに関連付けてそのディスクの調整値を記憶しておく。
また、ドライブから調整値をバックエンドに送信するときに、調整値にはドライブを一意に識別できる識別情報(ドライブID)を含めて調整値に関連付けるようにしてもよい。これにより、ドライブが交換された場合には、以前のドライブに関連付けられている調整値を用いないようにすることができる。
【0051】
さらにドライブからバックエンドに送信する調整値には、現在のもしくは調整時の時刻情報を含めるようにしてもよい。時刻情報を調整値に関連付けておくことにより、特定の調整値が所定時間使用されていなかったときに、ドライブの経年変化などを考慮して、その調整値を使用しないようにすることができる。なお、調整値に含める時刻情報は、バックエンド側で生成し、ドライブから送信された調整値に関連付け保持するようにしてもよい。
【0052】
その後、再度ドライブにディスクが装着された際には、ドライブでは、ディスクからMedia IDを読み取って、バックエンドに通知する。バックエンドでは、ドライブから通知されたMedia IDに基づいて、そのディスクの調整値をドライブに送信する。ドライブでは、送信された調整値を用いてロード処理を実行することができる。
【0053】
図4は、上記図3の構成におけるバックエンド側の処理の一例を説明するためのフローチャートである。
高速ロードを行う際に、まず、バックエンドでは、ドライブのロード開始を検出すると(ステップS11)、ドライブに挿入されたディスクのMedia IDが取得できたかどうかを確認する(ステップS12)。ここでは、バックエンドでは、ドライブからMedia IDを取得するための所定のコマンドをドライブに送信して、ドライブからMedia IDを取得する。コマンドとしては、上記のようにATAPIのベンダーユニークコマンドを用いることができる。以下のコマンドも同様である。
【0054】
バックエンドでは、ドライブからMedia IDが取得できると、バックエンドのメモリに保持している調整値のなかから、ドライブから取得したMedia IDに該当する調整値があるかどうかを判別する(ステップS13)。そしてドライブから取得したMedia IDに該当する調整値があれば、その調整値をドライブに送信する(ステップS14)。ここでは、バックエンドからドライブに調整値を送信し、高速ロードさせるコマンドを使用して、調整値の送信を行う。
【0055】
ドライブでは、バックエンドからのコマンドに従って送信された調整値を用いた高速ロードを実行する。バックエンドでは、ドライブの高速ロードの完了を待ち(ステップS15)、処理を終了する。
【0056】
また、上記ステップS12で、バックエンドがMedia IDを取得できなかった場合、及びステップS13でバックエンドがMedia IDに相当する調整値を保持していなかった場合には、ドライブでは、バックエンドで保持した調整値を用いることなく、通常ロードの処理を行う。バックエンドでは、ドライブの通常ロードの完了を待ち(ステップS16)、処理を終了する。
【0057】
また、ドライブで得られた調整値をバックエンドに保持させるタイミングは、ドライブに挿入されたディスクをイジェクトするとき、もしくはドライブにディスクが挿入された状態で電源がOFFになるときとする。
この場合、ディスクイジェクトを指示する操作がユーザによりなされた際、もしくはバックエンドを備える記録再生装置の電源をOFFにする操作がユーザによりなされた際、バックエンドでは、ドライブからディスクのMedia IDを取得し、さらに現在のドライブの調整値をドライブから取得する。ドライブでは、ディスクが挿入され、起動したときに、上述のような調整処理を行って調整値を得、ドライブの一時記憶メモリにその調整値を記憶しておく。なお、ドライブで得られた調整値をバックエンドに保持させるタイミングとしては、上記の例に限定されることなく、適宜所定のタイミングとすることができる。
【0058】
そして、ドライブは、ディスクイジェクトもしくは電源OFFのタイミングで、ディスクのMedia IDとともに、自身が保持している調整値をバックエンドに送信する。また、その調整値に、ドライブのID及び/または時刻情報を含めるときには、これらの情報も調整値としてバックエンドに送信する。バックエンドでは、Media IDがドライブから取得できた場合には、続けてドライブの調整値を取得する処理を行い、その後、ディスクイジェクトまたは電源OFFを実行させる。また、バックエンドでは、Media IDがドライブから取得できなかったときは、調整値を取得することなく、ディスクイジェクトまたは電源OFFを実行させる。
【0059】
図4は、ホストとドライブとの間の処理シーケンスの一例をさらに具体的に説明するための図である。ここでは、ホストがディスクの調整値を保持しているときの処理シーケンスの一例を示している。
ホストでは、ドライブの状態をポーリングにより確認する(ステップS21)。ここではホストは、ATAPIのコマンドを使用してドライブの状態確認を行う。
【0060】
このポーリング時にドライブでトレイがオープンされている場合には、ドライブでは、トレイがオープン状態であることをホストに通知する(ステップS22)。そして、ドライブのトレイがオープンしている状態で、手押しイベントが発生すると、ドライブでは手押しロード・ディスク判別状態に移行する。ここでは、ドライブのトレイがオープンになっている状態で、ユーザが手によってトレイを押すことにより、ドライブではトレイを閉めてローディング動作を開始し、ディスク判別を行う。
【0061】
ここで、ホストからドライブの状態確認を行う(ステップS23)。このときのコマンドは、ステップS21と同じコマンドを用いることができる。これに対してドライブでは、トレイがクローズでロード中であることをホストに通知する(ステップS24)。このときドライブでは、手押しロードを検出して、トレイのクローズ及びロード動作の開始を通知する。
【0062】
ホストでは、ディスクのロードを開始するためのコマンドを発行してドライブに送信する(ステップS25)。これに対してドライブでは、ロード継続を通知する応答を行う(ステップS26)。
ここで、ポーリングによるホストからの状態確認がドライブに対して実行されると(ステップS27)、ドライブでは、ロード中であることをホストに通知する(ステップS28)。これに対してホストでは、ポーリングにより、ドライブに対してMedia IDを要求するコマンドを発行する(ステップS29)。ドライブにて、まだディスクからMedia IDを取得していない場合には、ドライブは、ホストに対してMedia無しを通知する(ステップS30)。
【0063】
さらにホストから、ドライブに対してMedia IDを要求し(ステップS31)、このときに、ドライブがディスク判別(ID検出)の状態となっていてディスクのBCAからMedia IDを取得できた場合には、ドライブからホストに対してMedia IDを送信する(ステップS32)。
【0064】
ドライブからのMedia IDを受信したホストでは、受信したMedia IDに該当する調整値を自身のメモリに保持している場合、高速ロードを開始させるコマンドによってその調整値をドライブに送信する(ステップS33)。
これに対してドライブでは、ホストから送信された調整値が有効かどうかを判定し、有効であれば、その調整値による高速ロードを行うため、通常のディスク判別を含むロード処理を中断し、高速ディスクロードを実施する。高速ディスクロードは、ホストから送信された調整値を用いたロード処理である。このときにドライブでは、高速ロード開始の応答をホストに返す(ステップS34)。
【0065】
ここで、ポーリングによるホストからの状態確認がドライブに対して実行されると(ステップS35)、ドライブでは、高速ロードによるロード中であることをホストに通知する(ステップS36)。さらにホストでは、ドライブに対する状態確認を実行し(ステップS37)、これに対してドライブでは、高速ロードが完了していれば、ロード結果(OK/NG)をホストに返す。
【0066】
上記図5の例は、ホストにてドライブの調整値を保持しているときの処理シーケンスを示したが、ドライブの調整値をホストが保持していない場合の処理シーケンスは次のようになる。この場合、トレーオープンから手押しロード・ディスク判別処理、及びドライブからホストへのMedia IDの送信までは図5の例と同様に処理される。つまり、図5のステップS21〜ステップS32までの処理を実行する。
【0067】
ステップS32でドライブからのMedia IDを受信したホストは、そのMedia IDに該当する調整値を自身のメモリに保持していないため、ドライブの高速ロードを行わず、ポーリングによるドライブの状態確認を行う。このときドライブでは、通常のロード動作を実行中であり、ホストに対して、ロード中であることを通知する。
その後は、図4のステップS37〜S38と同様に、ドライブの状態確認をホストからドライブに対して実行し、これに対してドライブでは、通常ロードが完了していれば、ロード結果をホストに返す。
【0068】
さらに他の例として、ドライブにてディスクからMedia IDが読み取れない場合、もしくはディスクにMedia IDが記録されていない場合の処理シーケンスは次のごとくとなる。この場合にも、トレーオープンから手押しロード・ディスク判別処理におけるホストからドライブへのMedia IDの要求までは図5の例と同様に処理される。つまり、図5のステップS21〜ステップS29までの処理を実行する。
【0069】
このときステップS29では、ホストは、ドライブに対してMedia IDを要求するコマンドを発行するが、本例では、ドライブでは、通常のディスク判別処理が終了してもMedia IDが取得できないため、Media ID無しをホストに通知する。
その後、ドライブでは、ホストからの調整値による高速ロード処理ではなく、ホストからの調整値を用いない通常のロード処理を実行する。そして図5のステップS37〜S38と同様に、ドライブの状態確認をホストからドライブに対して実行し、これに対してドライブでは、通常ロードが完了していれば、ロード結果をホストに返す。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の一実施形態に係るドライブシステムを適用した記録再生装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】ドライブにディスクをロードしたときの調整処理を説明するための図である。
【図3】本発明の一実施形態を説明するための図で、ドライブの調整値を記録再生装置のバックエンドで保持する構成例を示すものである。
【図4】図3の構成におけるバックエンド側の処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【図5】ホストにてドライブの調整値を保持しているときの処理シーケンスを示した図である。
【符号の説明】
【0071】
10…記録再生装置、11…アンテナ、12…チューナ、13…トランスコーダ、14…ドライブ、15…制御部、16…デコーダ、17…HDD、18…リモコン受信部、19…表示出力部、20…音声出力部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスクメディアを装着して該ディスクメディアに対するデータの記録及びデータの読み取りを行うディスクドライブと、該ディスクドライブとの間で通信可能に接続されたホストとを備えるドライブシステムであって、
該ディスクドライブは、ディスクメディアをロードしたときに該ディスクメディアに対するデータの記録及び読み取りを可能とするために必要とする調整処理により得られた調整値を、前記ディスクメディアから読み取ったディスクIDとともに前記ホストに送信し、
該ホストは、前記調整値を前記ディスクIDと関連付けて記憶する調整値記憶手段を有し、
前記ディスクドライブは、前記ディスクドライブにディスクメディアが装着された際、該装着されたディスクメディアのディスクIDを読み取って前記ホストに送信し、
前記ホストは、送信されたディスクIDに一致する調整値を前記調整値記憶手段に記憶していれば、該記憶しているディスクIDに関連付けられている調整値を前記ディスクドライブに送信することを特徴とするドライブシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のドライブシステムにおいて、前記ディスクドライブは、前記ホストから送信された調整値を受信し、前記調整処理を前記調整値を用いて実行することにより、前記調整処理の少なくとも一部を省略して該調整処理が終了するまでの時間を短縮することを特徴とするドライブシステム。
【請求項3】
請求項2に記載のドライブシステムにおいて、前記ディスクドライブは、前記ホストから調整された調整値が使用可能か否かを判別するための条件を予め保持する条件記憶手段を有し、前記ホストから送信された調整値を用いて前記調整処理を実行する際、前記条件記憶手段に記憶した条件と前記ホストから送信された調整値とを比較し、該ホストから送信された調整値が前記条件に従って使用可能と判断した場合にのみ、前記調整値を使用して前記調整処理を実行することを特徴とするドライブシステム。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1に記載のドライブシステムにおいて、前記ホストは、前記ドライブ固有の識別情報であるドライブIDを前記ディスクドライブから取得して、前記調整値の一部として前記調整値記憶手段に記憶し、
前記ディスクドライブは、前記ホストから前記調整値が送信された際に、前記調整値に含まれる前記ドライブIDが、自身のドライブIDに一致しない場合には、前記送信された調整値を前記調整処理に使用しないことを特徴とするドライブシステム。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1に記載のドライブシステムにおいて、前記ホストは、前記調整値を前記調整値記憶手段に記憶するときに、前記調整値に時刻情報を含めて記憶し、
前記ディスクドライブは、前記ホストから前記調整値が送信された際に、前記調整値に含まれる前記時刻情報から所定時間以上経過している場合、前記送信された調整値を前記調整処理に使用しないことを特徴とするドライブシステム。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1に記載のドライブシステムにおいて、前記ホストと前記ドライブシステムとの通信には、前記調整値の受け渡しのための専用コマンドを使用することを特徴とするドライブシステム。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1に記載のドライブシステムにおいて、該ドライブシステムは、前記ホスト及び前記ディスクドライブを筐体内に内蔵し、前記ディスクドライブを使用したディスクメディアへのデータの記録及び再生を可能とした記録再生装置であることを特徴とするドライブシステム。
【請求項8】
ディスクメディアを装着して該ディスクメディアに対するデータの記録及びデータの読み取り行うディスクドライブであって、
該ディスクドライブは、ディスクメディアをロードしたときに、該ディスクメディアに対するデータの記録及び読み取りを可能とするために必要とする調整処理により得られた調整値を前記ディスクメディアから読み取ったディスクIDと関連付けて記憶する調整値記憶手段を有し、
前記ディスクドライブにディスクメディアが装着された際、該装着されたディスクメディアのディスクIDを読み取って、該読み取ったディスクIDに一致する調整値を前記調整値記憶手段に記憶していれば、該記憶しているディスクIDに関連付けられている調整値を使用して前記調整処理を行うことを特徴とするディスクドライブ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2010−73242(P2010−73242A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−237445(P2008−237445)
【出願日】平成20年9月17日(2008.9.17)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】