説明

ドリップ抽出バッグ

【課題】 従来、通水性濾過性を有したシート材料に、あらかじめ防水加工をした厚紙等で支持体を設けシート材料の周囲に端部をのこし貼着し、支持体の中央部で左右に貫通した折り目から全体を二つ折りにして、シート材料の左右端部と下方の端部の三辺を一体にして閉じて中にコーヒー粉を充填している製袋方式のコーヒーバッグでは、濾過袋形より支持体の面積が小さくカップ上に濾過袋を高く位置させ濾過袋の下部をカップ内の場面に接する事なく支持する事は容易ではなかった。
【解決手段】 そのため、シート材料を二つ折りにした正面側と背面側に折り目部を介して一体の支持体を配置させ、折り目部の中央に濾過袋の上方口を設け、この上方口の左右側方と正面側と背面側の四辺側の支持体を、折り目部を伸ばし上方口を平たく形成した時、下方向に折り下げ支持辺としてカップ口部を、この四辺の支持辺で前後左右から濾過袋を支え安定して高く位置させカップ内の湯面に濾過袋の下部が浸らない様にしてドリップ性の高いコーヒーバッグとしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は飲用容器上にセットして使用する、レギュラーコーヒー等の使い捨てタイプのドリップ式抽出バッグであり、通水性濾過袋を有したシート材料により構成した上方に開口部を有した濾過袋を有し、この濾過袋に防水加工をした厚紙等の部材で支持体を構成し取り付け設けて、カップ等の飲用容器の口部上に濾過袋を支持体で支持し定置させて、濾過袋内のコーヒー粉にお湯を注ぎ入れ抽出ドリップする。
【背景技術】
【0002】
通水性濾過性を有するシート材料で濾過袋を構成する時、あらかじめこのシート材料に防水加工をした厚紙等の支持体を貼着し取り付けておき、このシート材を二つ折りにして、折り曲げて合わせた三辺のシート材の端部どうしを接着し封じながら中にコーヒー粉を充墳して製造して行く製袋方式のドリップ抽出バッグがあった(特願2001−556143)や(特開2002−238767)及び(実開平7−223)などであり、基本的にこの方式では支持体より濾過袋側が全体的に大きく、二つ折りにして支持体より外に伸び出た濾過袋の三辺を封じて濾過袋を構成してドリップ抽出バッグの全体形を構成させる方式のため低コストになるのが特徴であった。
【0003】
これに比較して(実開昭57−145322)や(特開2004−711)では濾過袋より支持体側が大きく構成しており、この支持体に濾過袋を取り付けて行く支持体側を主として構成する形態であり、支持体を濾過袋により大きくできるためカップ上に濾過袋を強くしっかりと固定支持できる利点があったのがその製造工程などにもより高コストになった。
(特願2001−556143)
(特開2002−238767)
(実開平7−223)
(実案登録第1425541号)
(特開2004−711)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
通水性濾過性を有するシート材料に、あらかじめ防水加工をした支持体を貼着しておき、このシート材を二つ折りにして、その三辺を閉じ濾過袋を形成してコーヒーバッグの全体形を構成する製袋方式の(特願2001−556143)や(特開2002−238767)及び(実開平7−223)のコーヒーバッグは低コストで生産できる点が利点となるが、濾過袋の全体形の範囲内に支持体が位置しているため、濾過袋全体の平面積より支持体側の平面積のほうが基本的に小さく小型の支持体となるため、カップ上に濾過袋を支える大きな支持力を構成することには適さず、大きな支持力を得ようとして支持体の面積を拡大すると濾過袋のサイズも大きくなって行き、カップ口径より濾過袋が大きくなるとカップ上にセットして使用できなくなる問題が生じるため支持体の面積の拡大には限界があり、この方式タイプは濾過袋形の形成保持することや、又お湯に濾過袋の下部が浸りドリップ性が低下するのを防ぐためカップ上に高く位置させる支持力を支持体が十分に構成できない課題があった。
【0005】
濾過袋を構成するとき、シート材料を二つ折りにしてシート材料の端部どうしで三辺を封じた製袋方式では、シート材料に貼着した支持体はシート材料で構成する濾過袋の端部の分だけ小さいサイズになるため、カップにセットするための支持体の巾を広巾にすると濾過袋が大型になりカップ口径内に濾過袋の胴体部が入らなくなり、又小径カップの口径内に入る濾過袋の胴体部サイズとした場合でも濾過袋の下方に袋の左右端部が左右外方に胴体部より出っ張り、この部分が小径カップの場合にカップ口径内に収まらないため支持体の巾を一定以上拡大できなかった。
【0006】
(実開平7−223)では、カップ口部を係止片でとらえることを重点に構成した支持体でありカップの口部をとらえる係止片の力は強いが、カップにセットしたとき濾過袋全体の重量を高い位置で支え、支持する作用が小さく吊り下げ方式となるセット法により濾過袋の下部にお湯が浸る状態になるためドリップ性が低い課題が生じた。
【0007】
(特開2002−238767)では、支持体により濾過袋をカップ上に支えるためにカップの口部をとらえる係止部や、カップ上に支える支持部又、濾過袋形を形成する形成部など、必要な機能全般を支持体で構成しているため各部の機能に使用できる支持体の面積量が少なくなり、カップの口部上に濾過袋を保持する作用などが十分えられないなど支持力の不足などの課題が生じていた。
【0008】
(特願2001−556143)では、二つ折りにした側を上端に位置し、支持体の前面側と背面側をそれぞれ下方に長く伸ばして支持体の両端部を下方に折り曲げて(実案登録第1425541号)の様に下方向きのコの字型に形成してカップの口部にセットする方式としていたが、基本的にこれらの方式では、カップの口部を係止片がとらえる力で全体が固定しておりセットの手数や係止片が十分にカップの口部をとらえていない場合に全体形が保てなく課題があった(特願2001−556143)では、上方口を有する上面部の中央に左右に貫通した二つ折りにした折り目を有しているため、この折り目を伸ばし固定する必要が生じ、その折り目の両端部を下方に折り曲げこの折り目を伸ばし固定する方式をとらなければならず、セットの際にこの折り曲げる手数や、折り曲げた片を固定するその作用も弱く不十分なためこの片が元に戻るなど機能の安定性に課題があった。
【0009】
又、(特願2001−556143)の、この課題を解決するために、二つ折りにした折り曲げ線の左右端部の支持体を長く伸ばして下方向きのコの字型に形成して、この支持体の左右側部を下方に折り曲げカップにセットする方式にする事で折り目部をセットと同時に伸ばし固定する事ができるが、基本的にこの方式は登録第142541号の様にカップ口径の大小に応じて、下方に折り曲げた支持体の左右側部の開き加減で対応するため、この左右側部に一定の長さを必要としているが、支持体の左右両側部を下方に折り曲げた長さが短いと大径カップの際にカップ口部をとらえる左右の両端部が大きく外側に開き角度が急になると、この左右両端部の先端に設けたカップの口部をとらえるための係止片は、中央に位置する係止片がカップの内側をとらえ左右両端側の係止片がカップの外側面をとらえて、この係止片はカップ口部の外壁側と内壁側から一定の力で加圧してはさみ固定しており、この固定力で左右両端部が下方に折り曲げた折り曲げ方向に、さらに折れ曲がる事を防ぎ支持体全体が構成した下方向きのコの字形の形状を保持する作用を構成しており、この両側部の長さが短く十分でないとカップ口径が大きい場合に両端部の開き角度が急になりカップの外壁面をとらえる係止片がカップ外壁面をとらえきれず、カップ口部の外方向に伸びて浮いた状態になり係止片はカップ口部の内壁側と外壁側からはさみ固定する事ができなく固定力が生じなくなるため、支持体の左右側部を下方に折り曲げた左右側部の長さは、カップ口部までの一定の長さと、カップ口部を内側と外側からはさむ係止片分の長さも必要であり、この製袋方式ではカップ口径の範囲内での濾過袋の大きさで支持体がとれる左右方向への最大巾となるため、この方向に支持体を長く伸ばし左右両側部を下方に折り曲げ全体をコの字型を形成すためには必要な支持体の左右巾を確保できなかった。
【0010】
(特開2004−711)では、その点、筒型の支持体の左右の折り目部に、折り目を伸ばし固定する折り込み部を設けて左右の折り目を半分伸ばして固定し筒型の支持体を上方から見て舟形の支持体を形成しカップ上に定置する方式でカップの口部をはさむ必要がなく定置するだけでセットでき使い安かったが、左右の折り目を伸ばす折り込み部が小型になるため固定力が弱く折り込み部が折り込んだ方向にさらに折れ曲がり舟形全体の形状を保持できなくなるなど固定力が低いなどの課題があった。
【0011】
(特願2001−556143)及び(特開2002−238767)や(実開平7−223)などの製袋方式に比較して、(実案登録第1425541号)や(特開2004−711)は、製作工程も多く高コストになる課題を有していたが、全体が濾過袋より外方向に大きく伸び出て濾過袋より支持体の方が大きな全体構成であるため、カップの口部より高く濾過袋位置させドリップ性を高めたり、カップ上に支持する支持力も強く構成でき(特開2004−711)ではカップにセットする際も支持体で濾過袋を開いて全体形を固定した状態に構成してカップ上に置くだけでセットできる定置方式となるためセットがしやすい利点を構成できる又、この定置式に比較して(特開2001−556143)や(実案登録第1425541号)に於いては支持体の左右両端部を下方に折り曲げ、その先端部の係止片でカップ口部を内壁面と外壁面をとらえ、はさみ込み全体形を固定した状態とする手数をセットする際に必要となる課題を有した。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明では、通水性濾過性を有するシート材料に、あらかじめ厚紙等に防水加工をして構成した支持体を、シート材料の端部を周囲にのこして貼着し一体に取り付け、このシート材を二つ折りにして、この支持体の折り曲げ部を上に位置させたときに左右に位置する両辺と下辺の三辺に伸び出たシート材料どうしの端部を一体にして閉じ中にコーヒー粉を充填し濾過袋を構成する製袋方式としている。
【0013】
この時、支持体は全体を二つ折りにして構成した濾過袋の折り曲げ部を介して濾過袋の前面側と背面側に渡たり位置しており、さらに支持体はこの折り曲げ部の中心部に上方口を設けており、濾過袋の口部側はシート材料にこの支持体に設けた上方口形にそってミシン目を入れ口部としている。
【0014】
濾過袋は、上方口を設けた折り曲げ部を上方に位置した時の左右方向の巾を濾過袋の上方口を開き胴体部が形成されたときカップ口径内に濾過袋が入る大さ内で大きくしており、これにより支持体の左右方向への巾を広げて支持体の左右巾を確保し、上方口から左右方向に伸びた支持体の左右それぞれの側壁を下方に折り曲げ左右側壁辺を形成して設けている又、前面側と背面側に位置して下方に伸びた支持体の二辺もそれぞれ下方に折り曲げてカップの口部をとらえ支える前面側と背面側に位置し設けた前後側壁辺であり、これにより設けた前後左右の四辺の側壁辺は、折り曲げ部の中央部に設けた上方口を、折り曲げ部を平たく伸ばして形成した時の上方口の周囲部の面を支持体が形成する上板部としたとき、この上板部と前後左右の各側壁辺を下方に折り曲げるための折り目を設けている、この各側壁辺の折り目から下方に左右側方に伸びた二辺と前面側と背面側との四辺を折り下げる事で下方向きの箱形を支持体は形成しているため、前後左右から濾過袋をカップ上に支えて安定させる支持体を構成するものである。
【0015】
上板部を中心に左右側壁と前後側壁を下方に折り曲げて構成した四辺の側壁は、互いの左右側部どうしが連結した一体型であり、互いの側部間に折り込み部を設けて下部方向きの箱型を形成しており、この場合は、左右側壁の両側端部に折り込み部を構成し有しており、この折り込み部は内方向に折り曲げた内折り曲げ部と、外方向に折り曲げた外折り曲げ部によって構成した折り曲げ部を有した左右の側壁を前後の側壁間に折り込んで折り込み壁としている。
【0016】
左右側壁は両端部を折り込み前後側壁の間に位置し、カップ口部をとらえる支持辺となる前後側壁はそれぞれの先端部に於いて、中央部が下方に伸び出たカップ内壁をとらえる支持凸部を有しており、さらに、支持凸部の両端部には広巾の係止凹部としており、さらに、この係止凹部の外側の端部にはカップ口部の上端をとらえた係止凹部がカップ口部からはずれる事を防ぐために、カップ口部の外側に位置し下方に伸び出た外ガードを設けてカップの外壁面をとらえられる様にしたカップ口部をとらえる係止凹凸部を構成している。
【0017】
前後側壁の下端中央に設けた支持凸部には、支持凸部の左右側部に設けた折り曲げ部から側方に折れ曲がり設けた濾過袋の底部側の左右に生じる袋端部の側壁面に先端部が貼着された袋巾固定板が伸び出て位置し設けている。
【0018】
シート材料と支持板の貼着部は支持板の上方口の周囲部となる上板部と前後側壁の中央部に於いて濾過袋を開いた時の胴体部巾で下方部の係止凹凸部までを有し、左右側壁は上方口側から上板部の巾で左右それぞれ外方向で中心に向けて端部までの三角型をした貼着部と上方口周囲の上板部からなる貼着部である。
【0019】
シート材料の周囲に端部をのこし貼着部で一体に貼着した支持体からなる部材を二つ折りにしてシート材料どうしを三辺で封じ濾過袋を構成するとき、濾過袋の底部を構成するシート材料を支持体より下方に長く伸び出させて下端部を形成し、左右の二辺と下端部の辺の三辺のシート材料の端部を支持体の外側に位置させシート材の端部どうしを一体に封じて濾過袋を構成している。
【発明の効果】
【0020】
通水性濾過性を有するシート材料に、あらかじめ厚紙等に防水加工をして構成した支持体を、シート材料の端部を周囲にのこし位置して貼着し一体に取り付け、このシート材料を二つ折りにして、この折り曲げ部を上に位置させた時に左右に位置する両辺と下辺の三辺でシート材料どうしの端部を一体にして閉じ濾過袋を構成する製袋方式で低コストでありながらシート材料の面積より小さい支持体で濾過袋をカップ上に高く位置させ支持してドリップ性を高めるため、支持体に設けた上方口の左右側方に伸び出て下方に折り曲げた左右の側壁辺と前後側壁辺の四辺の側壁辺は、互いの側部どうしが連結した一体形であり、互いの側壁辺の側部間に折り込み部を設けて下方向きの箱形を形成しているため左右、前後の各側壁辺が側部どうしで支え合い、側壁辺自体の折れ曲がりや変形に強くなり、又さらに折り込み部の折り曲げがさらに縦方向への変形に対する強度を強めてカップ上での支持力を高めている。
【0021】
支持体の中央部に設けた上方口とその周囲部を底面として左右側方を下方に折り曲げた左右側壁とし、上下側方も下方に折り曲げ前後側壁とした下方向きの箱型を構成したとき、前後側壁がカップ口部をとらえる支持壁であり、左右側壁は前後側壁の間で左右側壁の両端部側にそれぞれ2本の折り目を有した折り込み部を有して前後側壁側と連結した状態で下方向きの箱型を形成しており、前後側壁の中央部内壁とシート材により構成した濾過袋の前後側の胴体面とが、それぞれ一体に貼着しており濾過袋の胴体形が前後側壁の開き巾を制限した状態で左右側壁全体が両端部を折り込み前後側壁の間に折り込まれるため大型の折り込み部となり又、左右側壁はそれぞれ両側端部に2本の折り目を有して前後壁の間に左右側壁の側壁全体が大きく入り込み固定されるため元に戻りづらく安定するため固定性が高く、固定力も強い折り込み固定部である。
【0022】
前後側壁の間に位置し折り込まれた左右の折り込み壁は、前後側壁の間隔を開き固定する力が強いため、濾過袋の外壁面と前後壁の内壁面との貼着部が下方部側からのはがれが生じやすくなるため、前後側壁の下端部の中央側に設けた支持凸部の左右側部から側方に伸ばし濾過袋の前後側壁の間の濾過袋の側壁側に折り曲げ位置させた袋巾固定板が濾過袋の下方部に生じた左右端部の側壁面に貼着し一体にして、濾過袋との貼着面に対して面方向への引っ張り方向への作用にしているため貼着部のはがれが生じなくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図5に基づいて説明する、図1に示す様に、通水性濾過性を有するシート材料1に、防水加工をした厚紙等の部材により構成した支持体2を、シート材料1の周囲に端部26をのこし位置させ、支持体2の中央の上方口4の周囲に設けられた上板部18部の貼着部21と各側壁辺の貼着部20と貼着部19で一体に貼着しており、この支持体2は中央部に左右に貫通した折り曲げ部3を設けており、シート材料1には、この上方口4部の形状にシート材料1にはミシン目5を設けて濾過袋17の口部23としている。
【0024】
支持体2には上方口4の左右側方の側壁を下方に折り曲げ左右の折り込み壁6を設けるために上板部18の左右側部に折り目7を設けており、上方口4の上下側の側壁も折り曲げ前後側の支持壁8とするため折り目7を設けている、この支持壁8は、それぞれ折り曲げた下向の先端部に、カップ口部の内壁をとらえるための支持凸部9を中央部に設け、その左右側部にはカップ口部の上端をとらえるための広巾の係止凹部10を設けている、さらにその左右側端部にはカップ口部の外壁面をとらえる外ガード11を設け有している。
【0025】
これら左右二辺の折り込み壁6と上下二辺の支持壁8の四側壁辺は互いの左右側部で連結した一体形とするため、左右側の折り込み壁6と上下の支持壁8の互いの側端部の間を折り込み、下方向きの箱型を形成しており四辺の側壁間の側部に外折り曲げ部12を設け、折り込む側の側壁となる折り込み壁6側の両側部側に内折り曲げ部13を設けて構成した折り込み部により、折り込み壁6側の両側部を前後の支持壁8の間に折り込み構成して、支持体2による下方向きの箱形を形成している。
【0026】
図2に示す様に、支持体2の折り曲げ部3から下方に二つ折りにしてシート材料1の下端部14部の側は、濾過袋17を開き袋状を形成した時に、袋の底部となる巾部の長さが下方に伸び出て袋底部29を設けており、下端部14と左右の側端部15を一体にして三辺を閉じながら中にコーヒー粉を充填し濾過袋17を構成している。
【0027】
図4と図5に示す様に、上方口4部に設けたシート材料1のミシン目5部を切り取り濾過袋17の口部23を開放し支持体2の折り曲げ部3を開き上板部18を平たく形成し、濾過袋17を開いた袋状に形成すると、この時に濾過袋17の前後側に位置する支持壁8の内壁面と濾過袋17の外壁の面とが図1に示す様に貼着部19で一体に貼着されているため、図1に示す様に上方口4の側の折り目7から濾過袋17の前後側に位置する支持壁8は平行に位置し開き巾が固定状態となり、折り込み壁6は上方口4側を底辺とする三角型の貼着部20であるため濾過袋17の下方向への折り曲げ角度は自在状態にあり、この左右の折り込み壁6の側部を前後の支持壁8の間に折り込むため両端部に設けた外折り曲げ部12と内折り曲げ部13とでなる折り込み部25で折り込み濾過袋17の胴体部の開き巾が前後側壁の支持壁8の開き巾となりこれを固定し位置させて濾過袋17と支持体2の全体形が固定されるため前後の支持壁8の下端に設けた支持凸部9をカップ内に位置させセットしたときカップ口径の大小に対して広巾の係止凹部10であるためカップ口径の大小に対しての口部の位置をとらえ対応し、左右側端に設けた外ガード11はカップ口部の外壁部をとらえている。
【0028】
図4と図5に示す様に、四辺の側壁辺を下方に折り曲げカップにセットした時に、左右の折り込み壁6から上板部18にかけて伸びた、折り曲げ部3を、折り目7から折り込み壁6を折り曲げ前後支持壁8の間に折り込まれたことで、折り曲げ部3の折り目が伸びた状態を構成し折り込み壁6の両端部に設けた内折り曲げ部13と外折り曲げ部12からなる折り込み部25で折り込み壁6を固定する。
【0029】
図3に示す様に、支持壁8の下端に設けた支持凸部9の左右の側方に有する折り曲げ部27から外ガード11まで側方向に伸びた袋巾固定板24は、支持体2の折り曲げ部3を伸ばし濾過袋17を立体的に形成した時、前後に位置する支持壁8の間の濾過袋17の側壁側に折れ曲がり位置し袋巾固定板24は先端側に袋端部30の袋端部側壁面16をとらえる貼着部28を有し貼着されているため濾過袋17の下部に有する左右の袋端部30が濾過袋17の胴体部の巾より外方向に伸び出る事を防ぎ同時に、前後の支持壁8を前後に開き濾過袋17との貼着部19で支持壁8の間の開き巾を一定以上開かなくして、左右の折り込み壁6を前後の支持壁8の間に折り込み固定した時、その開き固定する折り込み壁6の作用が強いため支持壁8と濾過袋17の貼着部19の間で、貼着部19の下端側からのはがれが生じる事を防ぐ作用も袋巾固定板24は濾過袋17の支持壁8間側の側壁面を貼着部28でとらえて貼着部28は貼着した面方向への引っ張り作用にする事ではがれずらくし支持壁8の下部側の開き巾を固定している。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】 本発明の展開図
【図2】 本発明の三辺を封じた状態の正面図
【図3】 本発明の底部側の斜視図
【図4】 本発明の組み立て状態の斜視図
【図5】 本発明のカップへセットした状態の斜視図
【0031】
1.シート材料
2.支持体
3.折り曲げ部
4.上方口
5.ミシン目
6.折り込み壁
7.折り目
8.支持壁
9.支持凸部
10.係止凹部
11.外ガード
12.外折り曲げ部
13.内折り曲げ部
14.下端部
15.側端部
16.袋端部側壁面
17.濾過袋
18.上板部
19.貼着部
20.貼着部
21.貼着部
22.カップ
23.口部
24.袋巾固定板
25.折り込み部
26.端部
27.折り曲げ部
28.貼着部
29.袋底部
30.袋端部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通水性濾過性を有したシート材料を二つ折りにして三辺を封じて濾過袋を構成するためにシート材料の周囲に端部をのこし防水加工をした厚紙等の支持体をシート材料に一体に貼着しており、この支持体の中央部には左右に貫通したシート材料の全体を二つ折りにするための折り曲げ部を有し、この折り曲げ部の中央部に上方口を有し、この上方口の左右側部と上下側部を下方に折り曲げ上方口を設けた側の面を上板部とした下方向きの箱型を構成するために、上方口の上下側と左右側にそれぞれ折り曲げ部を設けて四辺の側壁を下方向に折り曲げており、この四辺は互いの側方どうしが連結した一体形であり互いの側方間に外折り曲げと内折り曲げにより構成した折り曲げ部からなる折り込み部を設けており左右側壁全体を上下側壁側の間に折り込み下方向きの箱型を構成しており、上下側壁は全体をカップ上に支える支持壁として前後に位置し、この支持壁の下端にはカップ口部をとらえセットするための係止凹凸部として中央部に支持凸部を有しその左右側部に支持凹部を設けて、さらにその両端部にはカップの外側に位置する外ガードを設けている、シート材料と支持体の貼着部は上方口の周囲部である上板部と左右の折り込み壁部では上板部の側を低辺とする三角型の貼着部であり支持壁側では上板部から濾過袋の側部の下端までを濾過袋の胴体部の巾で構成し貼着部を設けて支持体とシート材料は一体に貼着しており、この支持体に設けた左右に貫通した折り曲げ部から全体を二つ折りにしてシート材料の左右端部と下端部の三辺を封じてシート材料により濾過袋を構成している、濾過袋の底部は支持体の下端部より下方にシート材料を長く伸ばし出して濾過袋を形成した時の底部となる巾分の長さを構成している、支持壁の下端部に設けた係止凹凸部の中央部に設けた支持凸部の両側方に折り曲げ部を設けて両端部の外ガードまで側方向に伸びた支持体で構成した袋巾固定板を設け前後の支持壁の開き巾を固定するため前後の支持壁間の方向に折れ曲がり位置し濾過袋の側壁面に袋巾固定板の先端側が貼着され、とらえて袋巾固定板は前後支持壁の下方側の開き巾を固定しており同時に内側に折れ曲がることで支持凹部も構成している、支持体の上方口の形状にシート材料にミシン目を入れて濾過袋を構成したときの口部としている、以上の構成によりなる濾過袋内にコーヒー粉を充墳してシート材料の三辺を一体に封じてなることを特徴としたドリップ抽出バッグ。
【請求項2】
前後の支持壁面の間に濾過袋を位置し、支持壁の上部で上板部が前後の支持壁の開き巾を構成して左右の側壁を支持壁間に折り込み開き巾を固定されている支持壁の側方向で下部側の開き巾を固定するため、支持側下部に設けた袋巾固定板が前後の支持壁間側に折れ曲がり位置して濾過袋の袋底部の左右に有する袋端部の袋端部側壁面に袋巾固定板の先端部に設けた貼着部が貼着されて袋端部側壁面をとらえている事を特徴とした請求項1記載のドリップ抽出バッグ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−36000(P2010−36000A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−222670(P2008−222670)
【出願日】平成20年8月3日(2008.8.3)
【出願人】(591012381)
【Fターム(参考)】