説明

ドレッシング減圧インジケータ、システム、および方法

減圧を用いて組織部位を処置することを含むドレッシング、システム、および方法を幾つかの実施形態で開示し、本ドレッシングは、ドレッシングに加えられた減圧が閾値減圧より大きいことを確認することを可能にするドレッシング減圧インジケータを備える。ドレッシング減圧インジケータは、減圧下で移動するように構成されている可動部材と、可動部材と結合された視覚的インジケータとを備えてもよい。別の実施形態は、電気機械的インジケータを使用して、動力で作動する視覚的警報もしくは可聴警報または別の出力信号を提供する。他のドレッシング、システム、および方法も開示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に医療用創傷ケアシステムに関し、より詳細にはドレッシング減圧インジケータ、方法、およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
医療状況に応じて、減圧を、とりわけ組織部位の肉芽形成、組織部位の排液、創閉鎖、または流体管理を促進する減圧療法に使用することができる。本明細書で使用する場合、特記しない限り、「または」は相互の排他性を必要としない。
【発明の概要】
【0003】
組織処置方法、ドレッシング、およびシステムの特定の態様に関する欠点は、本明細書の様々な非限定的な例示的実施形態で示し説明する本発明によって対処される。非限定的な例示的実施形態によれば、減圧を用いて患者の組織部位を処置するための減圧ドレッシングは、組織部位上に減圧処置空間を形成するドレッシングボルスターと、ドレッシングボルスターおよび患者の表皮の一部を被覆するシール部材と、ドレッシングボルスターに減圧を提供するためにシール部材に接続された減圧インターフェースと、ドレッシングボルスターの近位でドレッシングボルスターに流体的に接続されたドレッシング減圧インジケータとを備える。ドレッシング減圧インジケータは、減圧下で移動するように構成されている可動部材と、可動部材と結合された視覚的インジケータとを備える。
【0004】
別の非限定的な例示的実施形態によれば、マニホールドに減圧を提供するのにシール部材と共に使用され、閾値減圧に達したことを視覚的に確認するための減圧アセンブリは、シール部材に接続する基部と、基部に接続された減圧インターフェースと、基部に接続されたドレッシング減圧インジケータとを備える。
【0005】
別の非限定的な例示的実施形態によれば、減圧を用いて患者の組織部位を処置するためのシステムは、ドレッシングと、減圧源と、減圧源を減圧インターフェースに流体的に接続する減圧送出管路とを備える。ドレッシングは、組織部位上に減圧処置空間を形成するドレッシングボルスターと、ドレッシングボルスターおよび患者の表皮の一部を被覆するシール部材と、ドレッシングボルスターに減圧を提供するためにシール部材に接続された減圧インターフェースと、ドレッシングボルスターの近位でドレッシングボルスターに流体的に接続されたドレッシング減圧インジケータとを備える。ドレッシング減圧インジケータは、減圧が閾値を超えると移動するように構成されている可動部材と、可動部材と結合された視覚的インジケータとを備える。
【0006】
別の非限定的な例示的実施形態によれば、患者の組織部位を処置するために減圧と共に使用されるドレッシングの製造方法は、組織部位上に減圧処置空間を形成するマニホールドを提供するステップと、シール部材でマニホールドの少なくとも一部を被覆するステップと、マニホールドに減圧を提供するためにシール部材に減圧インターフェースを流体的に接続するステップと、マニホールドの近位でマニホールドにドレッシング減圧インジケータを流体的に接続するステップとを備える。ドレッシング減圧インジケータは、減圧が閾値を超えると移動するように構成されている可動部材と、可動部材と結合された視覚的インジケータとを備える。
【0007】
別の非限定的な例示的実施形態によれば、減圧を用いて組織部位を処置するための医療用システムは、減圧印加サブシステムと、減圧印加サブシステムに流体的に接続されたキャニスターと、キャニスターに流体的に接続された減圧源とを備える。キャニスターはリザーバーと電気機械的インジケータとを備える。電気機械的インジケータは、閾値圧力に達したときに伸長位置と収縮位置との間を移動する可動部材と、可動部材が伸長位置にあるときにそれを検知して表示信号を生成するように可動部材と結合された触圧変換器とを有してもよい。本システムは、さらに、表示信号を受信し出力信号を提供するように電気機械的インジケータと結合された検出装置を備える。出力信号で視覚的警報に動力を供給しても、可聴警報を鳴動しても、または別の表示を提供してもよい。
【0008】
別の非限定的な例示的実施形態によれば、減圧を用いて組織部位を処置する方法は、減圧印加サブシステムを配備するステップと、減圧印加サブシステムにキャニスターを流体的に接続するステップと、キャニスターに減圧源を流体的に接続するステップとを含む。キャニスターは、リザーバーと電気機械的インジケータとを備える。電気機械的インジケータは、閾値圧力に達したときに伸長位置と収縮位置との間を移動する可動部材と、可動部材が伸長位置にあるときにそれを検知して表示信号を生成するように可動部材と結合された触圧変換器とを有してもよい。本方法は、さらに、表示信号を受信し出力信号を提供するように電気機械的インジケータと検出装置とを結合するステップを備える。出力信号で視覚的警報に動力を供給しても、可聴警報を鳴動しても、または別の表示を提供してもよい。
【0009】
減圧を用いて患者の組織部位を処置するためのシステムは、ドレッシングと、減圧源と、減圧源に流体的に接続されたキャニスターと、キャニスターを減圧インターフェースに流体的に接続する減圧送出管路とを備える。ドレッシングは、組織部位上に減圧処置空間を形成するマニホールド部材と、マニホールド部材および患者の表皮の一部を被覆するシール部材と、マニホールド部材に減圧を提供し、組織部位の圧力にアクセスするようにシール部材に接続された減圧インターフェースとを備える。減圧送出管路は、組織部位に減圧を送出する少なくとも1つのルーメンと、キャニスターに減圧を送出する少なくとも1つの感圧ルーメンとを有するマルチルーメン管路であってもよい。本システムは、キャニスターに接続され、感圧ルーメンに流体的に接続された第1の電気機械的インジケータをさらに備える。第1の電気機械的インジケータは、閾値圧力に達したときに伸長位置と収縮位置との間を移動する可動部材と、可動部材が伸長位置にあるときにそれを検知して表示信号を生成するように可動部材と結合された触圧変換器とを有してもよい。本システムは、表示信号を受信し出力信号を提供するように第1の電気機械的インジケータと結合された検出装置をさらに備える。
【0010】
例示的実施形態の他の特徴と利点は、図面および以下の詳細な説明を参照することにより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、ドレッシング減圧インジケータの非限定的な例示的実施形態を有する例示的ドレッシングの概略斜視図である。
【図2】図2は、図1のドレッシングの一部の概略断面図である。
【図3】図3は、減圧アセンブリを示す図1のドレッシングの例示的実施形態の一部の概略斜視図である。
【図4A】図4Aは、伸長位置で示す図1のドレッシング減圧インジケータの一部の概略立面図である。
【図4B】図4Bは、収縮位置で示す図1のドレッシング減圧インジケータの一部の概略立面図である。
【図5】図5は、図1および図3の減圧ドレッシングアセンブリの概略上面図である。
【図6】図6は、図1、図3および図5の減圧ドレッシングアセンブリの概略側面図である。
【図7】図7は、図1、図3、図5および図6の減圧ドレッシングアセンブリの概略底面図である。
【図8】図8は、図5の線8−8に沿った図1、図3、および図5〜図7の減圧ドレッシングアセンブリの一部の概略断面図である。
【図9】図9は、図5の線9−9に沿った図1、図3、および図5〜図7の減圧ドレッシングアセンブリの一部の一部の概略断面図である。
【図10】図10は、図5の線10−10に沿った図1、図3、および図5〜図7の減圧ドレッシングアセンブリの一部の概略断面図である。
【図11】図11は、別の非限定的な例示的ドレッシング減圧インジケータの概略断面図である。
【図12】図12は、電気機械的インジケータを有する減圧アセンブリの概略斜視図である。
【図13A】図13Aは、伸長位置で示す図12の減圧アセンブリのドレッシング減圧インジケータの概略断面図である。
【図13B】図13Bは、収縮位置で示す図12の減圧アセンブリのドレッシング減圧インジケータの概略断面図である。
【図14】図14は例示的な電気機械的インジケータを有するキャニスターを備える例示的減圧処置システムの概略図であり、一部を断面図で示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
添付の図面と共に以下の詳細な説明を参照することによって、本発明をより完全に理解することができる。
【0013】
非限定的な例示的実施形態の以下の詳細な説明において、その一部を構成する添付の図面を参照する。当業者が本発明を実施することが可能となるようにこれらの実施形態を十分詳細に説明するが、他の実施形態を使用することもでき、本発明の精神または範囲から逸脱することなく、論理構造、機械的、電気的、および化学的変更を行うことができることが分かる。当業者が本明細書に記載の実施形態を実施することを可能にするのに必須でない詳細を回避するために、説明は当業者に既知の特定の情報を省略することがある。従って、以下の詳細な説明は、限定的な意味に解釈されるべきではなく、例示的実施形態の範囲は添付の特許請求の範囲によってのみ定義されるものとする。
【0014】
主に図1〜図10を参照し、最初に図1および図2を参照すると、ドレッシング減圧インジケータ101を備える、切開部104などの組織部位102を処置するための減圧処置システム100の非限定的な例示的実施形態が示されている。表皮106、真皮108、および皮下組織110を通って延びるまたはそれらを含む切開部104が示されている。減圧処置システム100はまた、他の組織部位で使用することもできる。
【0015】
減圧処置システム100は、可撓性ドレッシングボルスター(成形ドレッシングボルスター)またはマニホールド部材114を有する減圧ドレッシング112を備える。さらに、減圧処置システム100は、シール部材116と減圧サブシステム118とを備えてもよい。システム100は切開部104における減圧ドレッシングに関して示されているが、システム100およびドレッシング減圧インジケータ101は、開放創を含む他の組織部位に使用できることも理解すべきである。
【0016】
可撓性ドレッシングボルスター114は、第1の面120と内側に面する第2の面122とを有する。可撓性ドレッシングボルスター114は、多孔質で透過性のフォームまたはフォーム状材料、通路を有するように形成された部材、グラフト、ガーゼ等の、真空空間または処置空間を形成する任意のボルスター材料またはマニホールド材料から形成されてもよい。より具体的な非限定例として、可撓性ドレッシングボルスター114は、減圧下で創傷滲出液(wound fluids)の透過性が良好な網状連続気泡ポリウレタンまたはポリエーテルフォームであってもよい。使用されてきたこのようなフォーム材料の1つには、Kinetic Concepts,Inc.,(KCI)(San Antonio,Texas)から入手可能なVAC(登録商標)GranuFoam(登録商標)材料がある。マニホールド材料には、どのような材料または材料の組み合わせを使用してもよいが、但し、マニホールド材料は減圧を分配するのに使用できることを条件とする。本明細書で使用される「マニホールド」という用語は、一般に、組織部位に減圧を加えること、組織部位に流体を送出すること、または組織部位から流体を除去することを助けるために提供される物質または構造を指す。マニホールドは、通常、複数の流路または流体通路を備える。複数の流路は、マニホールドの周囲の組織領域に提供される流体およびマニホールドの周囲の組織領域から除去される流体の分配を改善するように相互接続されていてもよい。マニホールドの例としては、流路を形成するように構成された構造要素を有する手段、発泡フォーム(連続気泡フォームなど)、多孔質組織集合体(collections)、および液体、ゲル、および流路を備えるまたは硬化して流路を備えるようになるフォームを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
【0017】
GranuFoam(登録商標)材料の網状の気孔は、マニホールド機能を果たすのに有用であるが、ここでも他の材料を使用することもできる。状況によっては、GranuFoam(登録商標)材料より高密度または低密度(気孔サイズが小さい)の材料が望ましいこともある。多くの可能な材料の中で、以下:GranuFoam(登録商標)材料、Foamex(登録商標)工業用フォーム(www.foamex.com)、ガーゼ、流路含有可撓性部材、グラフト等を使用してもよい。場合によっては、マイクロボンディング法でフォームに銀イオンを添加すること、または材料に抗微生物剤などの他の物質を添加することが望ましいことがある。
【0018】
第1の面126と内側に面する第2の面128とを有する快適層124は、例えば、熱接着130または他の任意の方法により可撓性ドレッシングボルスター114の第2の面122に接続されてもよい。快適層124は、通常、可撓性ドレッシングボルスター114を患者の表皮106に隣接して配置するときに患者の快適さを提供するのに役立つ。快適層124は、皮膚の刺激や不快感を防止するのに役立つと共に流体が快適層124を透過することを可能にする任意の材料であってもよい。1つの非限定的な例として、弾性のある織物材料またはポリエステル繊維編物基材を使用してもよい。別の非限定的な実施例として、Milliken Chemical(Spartanburg,South Carolina)製のInterDry(商標)繊維材料を使用してもよい。快適層124は、銀などの抗微生物物質を含んでもよい。
【0019】
可撓性ドレッシングボルスター114は、可撓性をもたせるための複数の切欠きまたは凹部を備えてもよく、これらは可撓性ドレッシングボルスター114の第1の面120の横方向の切り込みであってもよい。可撓性ドレッシングボルスター114は、1つ以上の長手方向の切り込みまたは他の切り込みを備えてもよい。可撓性をもたせるための切欠きは、可撓性ドレッシングボルスター114の可撓性を向上させる。可撓性が高いと、ドレッシング112を患者の関節または他の可動部に貼付するときに特に有用となり得る。
【0020】
シール部材116は、可撓性ドレッシングボルスター114および患者の表皮106の少なくとも一部に流体シールを提供する。このようなものとして、シール部材116は、流体シールを可能にする任意の材料から形成されてもよい。「流体シール」または「シール」は、関与する特定の減圧源またはサブシステムによって与えられる所望の部位における減圧を維持するのに十分なシールを意味する。シール部材116は、感圧接着剤などのシール手段により、表皮106に当接シールされても、またはガスケットもしくはドレープに当接シールされてもよい。
【0021】
シール手段は、粘着シールテープ、もしくはドレープテープもしくはストリップ;両面ドレープテープ;感圧接着剤;ペースト;ハイドロコロイド;ハイドロゲル;または他のシール手段などの多くの形態を取り得る。テープを使用する場合、テープは、シール部材116と同じ材料から感圧接着剤を予め塗布して形成されてもよい。感圧接着剤は、シール部材116の患者に面する第2の面にまたはその一部に塗布されてもよい。感圧接着剤はシール部材116と表皮106との間に流体シールを提供するが、表皮106は本明細書で使用する場合、表皮106に当接するガスケットまたはドレープも含むものと考えられる。シール部材116を表皮に固定する前に、感圧接着剤を被覆する除去可能なストリップを除去してもよい。
【0022】
シール部材116は、エラストマー性材料または流体シールを提供する任意の材料もしくは物質であってもよい。「エラストマー性」とは、エラストマーの性質を有することを意味し、一般に、ゴム状特性を有するポリマー材料を指す。より具体的には、大部分のエラストマーは100%より大きい極限伸びとかなりの量の弾力性を有する。材料の弾力性とは、弾性変形から回復する材料の能力を指す。エラストマーの例としては、天然ゴム、ポリイソプレン、スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ポリブタジエン、ニトリルゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、エチレンプロピレンジエンモノマー、クロロスルホン化ポリエチレン、多硫化ゴム、ポリウレタン、EVAフィルム、コポリエステル、およびシリコーンを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。シール部材材料としては、さらにまだ、シリコーンドレープ、3M Tegaderm(登録商標)ドレープ、Avery Dennisonから入手可能なものなどのアクリルドレープ、または切開ドレープを挙げることができる。
【0023】
シール部材116は、シール部材の第1の部分132とシール部材の第2の部分134とを備えてもよい。シール部材の第1の部分132は、可撓性ドレッシングボルスター114の第1の面120上に延び、さらに延びてシール部材フランジまたはシール部材延長部136を形成し、シール部材延長部136は第1の面と内側に面する第2の面(明示せず)とを有する。減圧インターフェース138との流体連通を可能にするように、シール部材116の一部に穴が形成され、減圧インターフェース138は減圧アセンブリ140の一部であってもよい。
【0024】
シール部材延長部136の内側に面する第2の面は、シール部材の第2の部分134の第1の面(図1の向きでは上面)に配置され、接着剤、結合135、溶着(例えば、超音波またはRF溶着)、セメント等によって接合されている。あるいは、シール部材の第1の部分134とシール部材の第2の部分136は一体に形成されてもよい。シール部材の第1の部分134は、複数の蛇腹142、折り目、または伸張ゾーンを備えてもよい。蛇腹142は、必要に応じて、追加のドレープ材料が使用可能となる、伸張する、または動くことを可能にする。例えば、ドレッシング112を関節に使用する場合、関節が曲がるとき、追加のドレープ材料が必要となるか、または動くことが必要となることがあり、これは蛇腹142によって容易になるであろう。
【0025】
1つ以上の剥離部材(図示せず)が、シール部材の第2の部分134の第1の面に剥離可能に接合されてもよい。剥離部材は剛性を提供し、ドレッシングアセンブリの配備時に役立つ。剥離部材は、通常、第2のドレープ部分134の第1の面に保持された流延用紙またはフィルムである。
【0026】
減圧サブシステム118は減圧源144を備え、これは多くの異なる形態を取り得る。減圧源144は、システム100の一部として減圧を提供する。減圧源144は、減圧送出管路148により減圧インターフェース138に流体的に接続する。
【0027】
本明細書で使用する場合、「減圧」は、一般に、処置を受ける組織部位102の周囲圧力より低い圧力を指す。ほとんどの場合、この減圧は、患者が所在する場所の大気圧より低いであろう。あるいは、減圧は、組織部位の静水圧より低くてもよい。特記しない限り、本明細書に記載される圧力の値はゲージ圧である。
【0028】
送出される減圧は、一定であってもまたは変化してもよく(パターン化されていても、またはランダムであってもよく)、連続的に送出されてもまたは間欠的に送出されてもよい。「真空」および「陰圧」という用語は、組織部位に加えられる圧力を記載するのに使用され得るが、組織部位に加えられる実際の圧力は、通常、完全な真空に関連する圧力より高くてもよい。本明細書における使用と一致して、減圧または真空圧の増加は、通常、絶対圧力の相対的低下を意味する。
【0029】
リザーバー領域146またはキャニスター領域を有する減圧源144が示されている。疎水性または親油性フィルタなどの挿入される膜フィルタは、減圧送出管路148と減圧源144との間に介挿されてもよい。代表的な装置150などの1つ以上の装置が、減圧送出管路148に流体的に接続されてもよい。装置150は、例えば、別の流体リザーバー、または除去された滲出液および他の流体を保持する収集部材、圧力フィードバック装置、体積検出システム、血液検出システム、感染検出システム、流量監視システム、温度監視システム等であってもよい。複数の装置150を備えてもよい。これらの装置の幾つかは、減圧源144に一体に形成されてもよい。
【0030】
減圧源144は、真空ポンプ、壁面設置型吸引装置(wall−suction)、または他の供給源などの、減圧を供給する任意の装置であってもよい。組織部位に加えられる減圧の量および性質は、通常、用途に応じて変わることになるが、減圧は、典型的には−5mmHg〜−500mmHg、より典型的には−100mmHg〜−200mmHgの治療範囲となるであろう。
【0031】
減圧源144によって発生する減圧は、減圧送出管路148を通して減圧インターフェース138に送出される。減圧インターフェース138は、減圧がシール部材116を通して可撓性ドレッシングボルスター114に送出されることを可能にする。
【0032】
システム100を用いて処置を行う場合、少なくともある一定の閾値レベルの減圧が組織部位102に送出されていることを知っていることが望ましい。ドレッシング減圧インジケータ101はこの作業を達成する。ドレッシング減圧インジケータ101は、シール部材116の密閉空間内からの圧力がドレッシング減圧インジケータ101に到達するようにシール部材116に流体的に接続された別個の装置であってもよく、または減圧アセンブリ140の一部として減圧インターフェース138と結合されていてもよい。
【0033】
ここで主に図3〜図10を参照すると、ドレッシング減圧インジケータ101は、減圧が閾値圧力(P)を超えると移動するように構成されている可動部材152、および可動部材と結合された視覚的インジケータ154で形成されてもよい。一実施形態では、視覚的インジケータ154は、円盤状部材164(もしくはボタン)、または、圧力に関する状態変化を示す任意の形状を有する部材などの表示部材162または部分である。可動部材152は、第1の端部158と第2の端部160を有する圧潰可能な壁156であってもよい。第1の端部158は、表示部材162に接続されている。第2の端部160は基部166に接続されている。圧潰可能な壁156と表示部材162は、基部166と、または患者の表皮106の一部と圧力容器を形成する。圧潰可能な壁156は、凹状の内面157を有してもよく、バッフルまたは圧潰を助ける他の特徴を備えてもよい。
【0034】
可撓性ドレッシングボルスター114に送出される減圧が閾値(P)を越えると、圧潰可能な壁156は圧潰し(単独でまたは基部166の動きを伴って)、それにより、それぞれ図4Aおよび図4Bに示すように、視覚的インジケータ154が第1の位置(例えば、伸長位置)から第2の位置(例えば、収縮位置)に移動する。ドレッシング減圧インジケータ101の圧潰可能な壁156は、閾値減圧(P)に達すると、圧潰する、または表示部材162を基部166と実質的に面一になるようにまたは基部166に当接するように移動させるサイズおよび形状にすることができる。閾値減圧(P)がもはや存在しなくなると、圧潰可能な壁156は伸長位置に戻る。
【0035】
圧潰可能な壁156の厚さ、壁材料の剛性、および壁の幾何学的形態は、圧潰可能な壁156が圧潰する圧力に影響を及ぼす変数である。基部166の剛性も要因となり得る。圧潰可能な壁156の肉厚は有限要素解析を使用して決定されてもよいが、閾値圧力(P)における移動を達成するように肉厚を実験的に決定することが必要な場合もある。幾つかの実施形態では、圧潰可能な壁156は、閾値圧力(P)を越える時、急に座屈することによって圧潰し、二値表示を提供するように設計されてもよい。
【0036】
ドレッシング減圧インジケータ101は、減圧インターフェース138と共に基部166上に形成され、減圧アセンブリ140を形成してもよい。このような実施形態では、ドレッシング減圧インジケータ101は、インジケータ穴167(または穴)を通して可撓性ドレッシングボルスター114と直接、流体連通してもよく、または、減圧流路168(図7に示す)により流体をドレッシング減圧インジケータ101に送出してもよく、減圧流路168は、流路、管路、または流体を輸送する他の手段であってもよい。図7に示すように、減圧アセンブリ140は、減圧流路168とインジケータ穴167の両方を有してもよい。ドレッシング減圧インジケータ101は、また、可撓性ドレッシングボルスター114と流体連通される基部166の一部に接続された独立型の装置であってもよい(減圧インジケータ138から分離していてもよい)。
【0037】
ドレッシング減圧インジケータ101、減圧インターフェース138、および基部166は、医療用軟質ポリマーまたは他の可撓性材料から形成されてもよい。非限定的な実施例として、ドレッシング減圧インジケータ101、減圧インターフェース138、および基部166は、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル(PVC)、フルオロシリコーン、エチレンプロピレン等から形成されてもよい。非限定的な例示的実施形態の一つでは、ドレッシング減圧インジケータ101、減圧インターフェース138、および基部166は、DEHP非含有PVCから成形される。ドレッシング減圧インジケータ101、減圧インターフェース138、および基部166は、成形、注型、または押出により製造されてもよく、一体の装置として形成されてもよい。
【0038】
減圧インターフェース138は多くの形態を取り得る。減圧インターフェース138は、減圧送出管路148を通して受け取った減圧を可撓性ドレッシングボルスター114に送出する機能を果たす。図示する非限定的な例示的実施形態では、減圧インターフェース138は、図示するようなドーム形であってもまたは別の形状であってもよいハウジング壁176を備え、ハウジング壁176は、開口部またはインターフェース穴180を有する内部空間178を画成し、内部空間178は可撓性ドレッシングボルスター114と流体連通する。ハウジング壁176には、減圧送出管路148の端部を受け入れ、保持する受け口182が形成されている。図8および図9に明示するように、受け口182は、減圧送出管路148が締り嵌めで入ることができるのに十分な大きさの第1の穴184と、流体は入ることができるが減圧送出管路148が入るのを制限する第2の穴186とを有する。第1の穴184の一部が流路188となっていても、または第1の穴184全体が流路となっていてもよく、開口部は組織に面する側を向いている。
【0039】
図1〜図10の非限定的な例示的実施形態の操作において、可撓性ドレッシングボルスター114は、組織部位102、例えば、切開部104の近位に配置され、シール部材116は、組織部位102および患者の表皮106の一部を覆ってシールされる(表皮106は組織部位の周囲のガスケットまたはドレープを含むものと見なされる)。減圧送出管路148は、減圧インターフェース138と減圧源144に接続されている。
【0040】
次いで、減圧源を作動させ、可撓性ドレッシングボルスター114に減圧を送出する。可撓性ドレッシングボルスター114の減圧は、ドレッシング減圧インジケータ101に連通する。減圧が閾値圧力(P)より大きくなる(周囲圧力と比較して陰圧になる)と、ドレッシング減圧インジケータは、圧力がその閾値を超えたという視覚的表示を提供することになる。この実施形態では、視覚的インジケータ154は、基部166と実質的に面一になるか、または基部166に近づく。処置中、何らかの理由で減圧が中断されて閾値圧力(P)がもはや持続しなくなると、視覚的インジケータ154は、十分な減圧が存在しないことを示す位置に戻ることになる。
【0041】
ドレッシング減圧インジケータ101は、ドレッシング112の圧力が少なくとも閾値圧力(P)になっている時にそれを確認することを可能にする。単一の減圧源と複数のドレッシング112を使用する場合、ドレッシング減圧インジケータ101により、各ドレッシングの圧力の表示が可能になるであろう。ドレッシング減圧インジケータ101は、電子装置または動力を必要としないが、物理的移動を使用する視覚的表示を示すことができる。さらに、ドレッシング減圧インジケータ101は、ドレッシング112を装着する人が読み易いようになっていてもよい。
【0042】
図11を参照すると、ドレッシング減圧インジケータの代替の実施形態が示されている。可動部材152は、穴173を有する基部または本体171に形成された凹状部材172上に懸架されたインジケータシール部材170であり、凹状部材172は可撓性ドレッシングボルスター114と流体連通しており、可撓性ドレッシングボルスター114の近傍にある。インジケータシール部材170は、接着剤175または他のシール手段により凹状部材172に接合されてもよい。破線は、減圧を加えていない第1の位置におけるインジケータシール部材170を示し、実線は、閾値圧力に達した後の位置におけるインジケータシール部材170を示す。
【0043】
視覚的インジケータ154は、複数の要素の組み合わせであってもよい。インジケータシール部材170がある1つの色であり、表面174が別の色である場合、その組み合わせにより、閾値減圧に達したことを示す別の色が視覚的に作り出される。別の視覚的インジケータ154として、インジケータシール部材170は、ある距離離れたところでは僅かに不透明となり得るが、表面174と接触すると表面174の視覚的表示を読み取ることが可能となってもよい。後者の実施形態では、「OK」の表示または別のメッセージが現れてもよい。
【0044】
図11に関連して記載した視覚的インジケータ154の色の変化および表示方式を図1〜図10の例示的実施形態の一態様として使用することもできる。それに加えてまたはその代わりに、第1の位置から第2の位置に移動するとき、可動部材152は可聴音を発生し、状態の変化を音声で示してもよい。例えば、可動部材152が収縮位置から伸長位置に、およびその逆に移動する時、「カチッ」という音がしてもよい。
【0045】
別の実施形態では、それぞれが異なる閾値圧力(P)を有する複数のドレッシング減圧インジケータ101を配備することができる。各減圧インジケータ101に閾値圧力(P)をラベル表示することができ、従って、リアルタイムの圧力レベル表示を実現することができる。
【0046】
別の実施形態では、ドレッシング減圧インジケータは、異なる部分が異なる閾値圧力(P)で圧潰するように同心状の圧潰可能な壁として形成され、それによってリアルタイムの圧力レベル表示が提供されてもよい。別の実施形態では、ドレッシング減圧インジケータは、圧潰可能な壁の積み重ね部分として形成される。圧潰可能な壁の異なる部分は、異なる閾値圧力で圧潰し、リアルタイムの圧力レベル表示を提供する。別の実施形態では、給電線(electrical feeds)を可動部材と結合し、コンソールで読み取ることができる圧力表示を提供することができる。
【0047】
別の例示的実施形態では、可動部材、例えば、圧潰可能な壁156は、一方向にしか作動できない。この実施形態では、異なる閾値圧力(P)を有する様々なドレッシング減圧インジケータを使用する場合、ピーク圧力の記録を記録することができる。別の実施形態では、最大閾値圧力(P)を有するドレッシング減圧インジケータを使用して、最大減圧を超えなかったことを確認することができる。別の実施形態では、可動部材が陽圧に応答し、インジケータが陽圧システムの一部として陽圧の閾値に達したことを検出するように、ドレッシング減圧インジケータを再構成することができる。
【0048】
ここで図12〜図13Bを参照すると、図1のシステム100などの減圧システムに使用することができる減圧アセンブリ240の例示的実施形態が示されている。減圧アセンブリ240は減圧インターフェース238とドレッシング減圧インジケータ201とを有する基部266を備える。減圧アセンブリ240は、ドレッシング減圧インジケータ201が電気機械的インジケータ203であることを除いて、図1〜図10の減圧アセンブリ140とほとんどの点で類似している。電気機械的インジケータ203は、閾値圧力が存在しない場合、視覚的表示を提供し、さらに動力で作動する視覚的警報、可聴警報、または他の用途のための出力信号を提供する。電気機械的インジケータ203は、別個のドレッシング減圧インジケータとして形成されてもよい;即ち、電気機械的インジケータ203は減圧アセンブリ240とは別々に形成され、ドレッシングに、または図14に関して検討されるような別の装置に適用されてもよい。
【0049】
減圧が閾値圧力(P)を超えると移動するように構成されている可動部材252と、可動部材252と結合された視覚的インジケータ254とを有する電気機械的インジケータ203を形成してもよい。視覚的インジケータ254は、可動部材252の移動を視覚化するのに役立つ。一実施形態では、視覚的インジケータ254は、円盤状部材264(もしくはボタン)または圧力に関する状態変化を示す任意の形状を有する部材などの表示部材262または部分である。可動部材252は、第1の端部258と第2の端部260とを有する圧潰可能な壁256であってもよい。第1の端部258は、表示部材262に接続されている。第2の端部160は基部266に接続されている。圧潰可能な壁256と表示部材262は、基部266と、または患者の表皮の一部と圧力容器を形成する。圧潰可能な壁256は、凹状の内面257を有してもよく、バッフルまたは圧潰を助ける他の特徴を備えてもよい。
【0050】
可動部材252および視覚的インジケータ254の他に、電気機械的インジケータ203は、可動部材252および視覚的インジケータ254と結合された薄型の触圧変換器290をさらに備える。可動部材252が減圧下で圧潰すると、触圧変換器290は、触圧変換器290の閾値圧力を超える物理的圧力の存在を示す表示信号を生成するのに十分な物理的圧力または接触を受ける。触圧変換器290は、二値信号を生成する機能を果たしてもよく、または段階状の信号、例えば、力または圧力の大きさに伴って変化する電圧を生成してもよい。
【0051】
触圧変換器290は検出回路292と連絡する。1つ以上のリード線293を使用して、触圧変換器290を検出回路292に電気的に接続してもよい。検出回路292は、適宜、表示信号を使用して警報を発する。検出回路292は、小型化された電池式の電気回路であってもよい。他の多くの回路も可能である。
【0052】
減圧が閾値圧力(P)未満に低下すると、可動部材252は移動または圧潰し、それによって触圧変換器290に衝突する物理的力が生じ、それによって表示信号が変化し、触圧変換器290に物理的圧力がかかっていないことが表示される。次いで、表示信号の変化を使用して、LED294または他の動力式視覚的装置に通電し、動力で作動する視覚的警報を発することができる。それに加えてまたはその代わりに、表示信号の変化によりスピーカー296が通電され、可聴警報を発してもよい。
【0053】
触圧変換器290は、可動部材252が移動したことを検出できる任意の変換器または装置であってもよい。触圧変換器290は、非限定的な実施例として、ピエゾ抵抗歪みゲージ、容量装置、電磁装置、圧電装置、光学装置、電位差測定装置等であってもよい。触圧変換器290は、また、可動部材252の移動時に電気的接触を断つまたは得ることを含む回路を備えてもよい。非限定的な例示的実施形態の1つでは、薄膜抵抗式力センサ、例えば、Tekscan,Inc.(Boston,MA)(www.tekscan.com)から入手可能なFlexiForce(登録商標)荷重センサなどを使用してもよい。
【0054】
検出回路292として任意の適した回路設計を使用してもよい。例えば、非限定的な例示的実施形態の1つでは、検出回路292は、PチャネルMOSFETを使用してもよい。この例示的実施形態では、触圧変換器290が圧力を受けると、触圧変換器290のインピーダンスは低い値に低下し、圧力を受けていないとき、触圧変換器290のインピーダンスは高い。PFETがオフのときLEDに電流が流れないように、LED294はPFETのドレインに接続されている(即ち、PFETは開放スイッチの役割を果たす)。圧力変換器を分圧器の一部として使用し、PFETのゲートを駆動させてもよい。触圧変換器290が圧力を受けると、触圧変換器290のインピーダンスは低く、分圧器は高電圧に変化し、それによってPFETはオフにバイアスされる。圧力がかかっていない時、触圧変換器のインピーダンスは高く、分圧器は低電圧に変化し、それによってPFETはオンにバイアスされ、LEDが点灯する。コイン電池(図示せず)を基部に取り付けて、回路に電力を供給してもよい。検出回路292は、患者の快適さを促進するように可撓性部材であってもよい。他の回路も容易に使用することができる。構成要素を滅菌してもよい。
【0055】
別の非限定的な例示的実施形態では、触圧変換器290はアナログ電圧信号を発生し、検出回路292は、動力で作動する視覚的警報または音声警報を駆動させるコンパレーター回路であってもよい。別の非限定的な例示的実施形態では、触圧変換器290はアナログ電圧信号を発生し、検出回路292は、検知されたアナログ電圧に基づく多くの警報を発することができる。例えば、圧力が閾値圧力より大きいとき緑色光が表示されてもよく、減圧が閾値圧力より低いが警報圧力以上であるとき黄色光が表示されてもよい。圧力が警報圧力より低いとき赤色光が表示されてもよい。
【0056】
特定の状況において、電気機械的インジケータ203を使用することが特に有用な場合がある。例えば、電気機械的インジケータ203で就寝中の患者に問題について警報を出すことができるが、さもなければその問題に気付かないままとなる可能性がある。電気機械的インジケータ203によって、視覚的インジケータ254の主観的な目視読み取りが除外される。ドレッシング(圧力源や離れた位置にある管ではなく)の圧力を確認することができるため、問題を特定するのに有益である。
【0057】
代替の実施形態では、触圧変換器290は、減圧インターフェースとリード線293とを有するドレッシングの一部として適用されるか、または遠隔計測を使用して組織部位から離れた位置にある減圧源に信号を伝送する。
【0058】
ここで図14を参照すると、組織部位302を処置するための減圧処置システム300の非限定的な例示的実施形態が示されている。減圧は減圧源304により発生し、減圧供給管路306によりキャニスター308に送出され、キャニスター308は、滲出液などの流体を保持するリザーバー309を有する。キャニスター308は、減圧送出管路310によって減圧印加サブシステム311に流体的に接続されている。減圧印加サブシステム311は、組織部位に減圧を送出する任意のサブシステムであってもよい。例えば、減圧印加サブシステム311は、シール部材314を通ってドレッシングボルスター316または他のマニホールド部材に流体的に接続される減圧インターフェース312を備えてもよい。
【0059】
キャニスター308は減圧インジケータ318を備え、これは電気機械的インジケータ320であってもよい。電気機械的インジケータ320は、検出回路を有する検出装置322と接続されてもよい。例えば、電気カプラ305で電気機械的インジケータ320を検出装置322に電気的に接続してもよい。検出装置322は、電気的接続324などにより、減圧源304と結合されてもよい。電気機械的インジケータ320および検出装置322は、図12〜図13Bの触圧変換器290および検出回路292とほとんどの点で類似している。
【0060】
電気機械的インジケータ320は、軟質ポリマーから形成された可撓性ドームなどの可動部材326であってもよく、これはドームの内部に加えられる減圧が閾値圧力(P)に達すると圧潰することになる。可動部材326は触圧変換器を押圧し(図示しないが、図13A〜図13Bの触圧変換器290に類似している)、触圧変換器は圧力に応じて表示信号を生成する。
【0061】
検出装置322は表示信号を受信し、信号を使用することができる。電気機械的インジケータ320が受けた減圧が閾値圧力より低い場合、検出装置322は鳴動するか、または他の方法でキャニスターフル作動(full canister)状態を表示することができる。検出装置322はまた、減圧源304のポンプ速度または圧力を表示する信号を、電気的接続324を介して受信することができる。後者の実施形態では、電気機械的インジケータ320が負圧を受け、減圧源304が動作可能である場合、検出装置322はキャニスターフル作動の信号を送ることになる。
【0062】
電気機械的インジケータ320を使用してキャニスター308内の圧力の尺度を提供することができる。電気機械的インジケータ320内の触圧変換器によって発生するインジケータ信号を検出装置322で受信し、検出装置322を較正してキャニスター308内の圧力を表示することができる。検出装置322は、表示信号を受信し出力信号を生成するように動作可能であり、出力信号は、「キャニスターフル作動」信号、圧力読み取り信号、「システム点検(check system)」信号、動力で作動する視覚的表示、可聴警報、または他の表示であってもよい。
【0063】
さらに図14を参照すると、同じ参照番号を使用するが、少なくとも幾つかの場合、異なる項目または変形形態を有する別の実施形態が示されている。この場合、マルチルーメン減圧送出管路310は、組織部位302に減圧を送出する少なくとも1つのルーメンと、キャニスター308に減圧を送出する少なくとも1つの感圧ルーメンとを有する。キャニスターは、流体(例えば、滲出液)を保持する貯留室と検知室で形成されてもよい。
【0064】
この場合、感圧ルーメンは検知室に減圧を送出し、検知室は第1の電気機械的インジケータ320に流体的に接続されている。電気機械的インジケータ320を有する検知室は、第2の電気機械的インジケータ(図示せず)の他に、キャニスター308の貯留室と結合されてもよく、それはキャニスターフル作動の表示を提供するように動作可能であってもよい。電気機械的インジケータ320は、例えば、電気カプラ305によって検出装置322内の検出回路に電気的に接続されている。電気機械的インジケータ320は、減圧印加サブシステム111のドレッシングに十分な減圧が存在することを表示する視覚的信号と出力信号の両方を提供するように動作可能である。
【0065】
従って、この実施形態では、空気圧センサを有していないが、ドレッシングにおける十分な圧力を表示する1つ以上の電気機械的インジケータを有するシステム300を形成することができ、さらにキャニスターがフル作動のときにそれを表示することもできる。電気機械的インジケータはキャニスターと共に使い捨てであってもよく、それは、減圧源304を再使用するときに、特に有用となり得る。
【0066】
発明およびその利点を特定の非限定的な例示的実施形態に関して開示したが、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更、代替、置換、および改変をなし得ることを理解すべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
減圧を用いて患者の組織部位を処置するための減圧ドレッシングであって、
組織部位上に減圧処置空間を形成するドレッシングボルスターと;
前記ドレッシングボルスターと患者の表皮の一部とを被覆するシール部材と;
前記ドレッシングボルスターに減圧を提供するために前記シール部材に接続された減圧インターフェースと;
前記ドレッシングボルスターの近位で前記ドレッシングボルスターに流体的に接続されたドレッシング減圧インジケータにおいて、ドレッシング減圧インジケータが:
減圧下で移動するように構成されている可動部材と、
前記可動部材と結合された視覚的インジケータと;
を備えるドレッシング減圧インジケータと;
を備えることを特徴とする減圧ドレッシング。
【請求項2】
請求項1に記載の減圧ドレッシングにおいて、前記可動部材が圧潰可能な壁を備え、前記視覚的インジケータが前記圧潰可能な壁に接続された表示部材を備え、前記表示部材が伸長位置と収縮位置とを有することを特徴とする減圧ドレッシング。
【請求項3】
請求項1に記載の減圧ドレッシングにおいて、
前記可動部材が圧潰可能な壁を備え;
前記視覚的インジケータが前記圧潰可能な壁に接続された表示部材を備え、前記表示部材が伸長位置と収縮位置とを有し;
前記圧潰可能な壁が、閾値圧力(P)より大きい減圧下で圧潰するように形成されている;
ことを特徴とする減圧ドレッシング。
【請求項4】
請求項1に記載の減圧ドレッシングにおいて、
前記可動部材が、第1の端部と第2の端部とを有する圧潰可能な壁を備え;
前記視覚的インジケータが前記圧潰可能な壁の前記第1の端部に接続された表示部材を備え、前記表示部材が伸長位置と収縮位置とを有し;
前記圧潰可能な壁の前記第2の端部に接続された基部をさらに備え、前記基部が前記シール部材に接続されている;
ことを特徴とする減圧ドレッシング。
【請求項5】
請求項1に記載の減圧ドレッシングにおいて、
前記可動部材が、第1の端部と第2の端部とを有する圧潰可能な壁を備え;
前記視覚的インジケータが、前記圧潰可能な壁の前記第1の端部に接続された表示部材を備え、前記表示部材が伸長位置と収縮位置とを有し;
前記圧潰可能な壁の前記第2の端部に接続された基部をさらに備え、前記基部が前記シール部材に接続されており;
前記減圧インターフェースが前記基部に接続されている;
ことを特徴とする減圧ドレッシング。
【請求項6】
請求項1に記載の減圧ドレッシングにおいて、
前記可動部材が、第1の端部と第2の端部とを有する圧潰可能な壁を備え;
前記視覚的インジケータが、前記圧潰可能な壁の前記第1の端部に接続された表示部材を備え、前記表示部材が伸長位置と収縮位置とを有し;
前記圧潰可能な壁の前記第2の端部に接続された基部において、前記基部が前記シール部材に接続されており;
前記減圧インターフェースが前記基部に接続されている基部と;
前記減圧インターフェースと前記ドレッシング減圧インジケータとを流体的に接続する減圧流路と;
をさらに備える;
ことを特徴とする減圧ドレッシング。
【請求項7】
請求項1に記載の減圧ドレッシングにおいて、
前記可動部材が、第1の端部と第2の端部とを有し、凹状の内面を有するように形成された圧潰可能な壁を備え;
前記視覚的インジケータが、前記圧潰可能な壁の前記第1の端部に接続された円盤状部材を備え、前記表示部材が伸長位置と収縮位置とを有し;
前記圧潰可能な壁の前記第2の端部に接続された基部において、前記基部が前記シール部材に接続されており;
前記減圧インターフェースが前記基部に接続されている基部と;
前記減圧インターフェースと前記ドレッシング減圧インジケータとを流体的に接続する減圧流路と;
をさらに備え;
前記ドレッシング減圧インジケータと減圧インターフェースがポリ塩化ビニル(PVC)から一体の部材として形成されている;
ことを特徴とする減圧ドレッシング。
【請求項8】
請求項1に記載の減圧ドレッシングにおいて、
前記可動部材が、凹状部材上にインジケータシール部材を備え;
前記視覚的インジケータは前記インジケータシール部材からなり、前記インジケータシール部材は、前記凹状部材に近づく時、外観を変える;
ことを特徴とする減圧ドレッシング。
【請求項9】
請求項1に記載の減圧ドレッシングにおいて、
前記可動部材が、第1の色を有する内面を有する凹状部材上にインジケータシール部材を備え;
前記視覚的インジケータが第2の色を有する前記インジケータシール部材からなり、前記インジケータシール部材は、前記凹状部材の前記内面に近づく時、第3の色に外観を変える;
ことを特徴とする減圧ドレッシング。
【請求項10】
請求項1に記載の減圧ドレッシングにおいて、前記視覚的インジケータが電気機械的インジケータを含むことを特徴とする減圧ドレッシング。
【請求項11】
マニホールドに減圧を提供するのにシール部材と共に使用され、閾値減圧に達したことを視覚的に確認するための減圧アセンブリであって:
前記シール部材に接続する基部と;
前記基部に接続された減圧インターフェースと;
前記基部に接続されたドレッシング減圧インジケータと;
を備えることを特徴とする減圧アセンブリ。
【請求項12】
請求項11に記載の減圧アセンブリにおいて、前記減圧インターフェースと前記ドレッシング減圧インジケータとを流体的に接続する減圧流路をさらに備えることを特徴とする減圧アセンブリ。
【請求項13】
請求項11に記載の減圧アセンブリにおいて、前記減圧インジケータが:
閾値を超える減圧を受けると移動するように構成されている可動部材と;
前記可動部材と結合された視覚的インジケータと;
を備えることを特徴とする減圧アセンブリ。
【請求項14】
請求項11に記載の減圧アセンブリにおいて、前記減圧インジケータが:
減圧が閾値を超えると移動するように構成されている可動部材と;
前記可動部材と結合された視覚的インジケータと;
を備え、
前記可動部材が圧潰可能な壁を備え;
前記視覚的インジケータが前記圧潰可能な壁に接続された表示部材を備え、前記表示部材が伸長位置と収縮位置とを有し;
前記圧潰可能な壁が閾値圧力(P)より大きい減圧下で圧潰するように形成されている;
ことを特徴とする減圧アセンブリ。
【請求項15】
請求項11に記載の減圧アセンブリにおいて、
前記減圧インジケータは、減圧が閾値を超えると移動するように構成されている可動部材と、前記可動部材と結合された視覚的インジケータとを備え;
前記可動部材が圧潰可能な壁を備え;
前記視覚的インジケータが、前記圧潰可能な壁に接続された表示部材を備え、前記表示部材が伸長位置と収縮位置とを有する;
ことを特徴とする減圧アセンブリ。
【請求項16】
請求項11に記載の減圧アセンブリにおいて、
前記減圧インジケータは、減圧が閾値を超えると移動するように構成されている可動部材と、前記可動部材と結合された視覚的インジケータとを備え;
前記可動部材が、第1の端部と第2の端部とを有する圧潰可能な壁を備え;
前記視覚的インジケータが、前記圧潰可能な壁の前記第1の端部に接続された表示部材を備え、前記表示部材が伸長位置と収縮位置とを有する;
ことを特徴とする減圧アセンブリ。
【請求項17】
請求項11に記載の減圧アセンブリにおいて、
前記減圧インジケータは、減圧が閾値を超えると移動するように構成されている可動部材と、前記可動部材と結合された視覚的インジケータとを備え;
前記可動部材が、凹状部材上にインジケータシール部材を備え;
前記視覚的インジケータが前記インジケータシール部材からなり、前記インジケータシール部材は、前記凹状部材に近づく時、外観を変える;
ことを特徴とする減圧アセンブリ。
【請求項18】
請求項11に記載の減圧アセンブリにおいて、前記視覚的インジケータが電気機械的インジケータを含むことを特徴とする減圧アセンブリ。
【請求項19】
減圧を用いて患者の組織部位を処置するためのシステムであって、
前記組織部位上に減圧処置空間を形成するドレッシングボルスターと;
前記ドレッシングボルスターと前記患者の表皮の一部とを被覆するシール部材と;
前記ドレッシングボルスターに減圧を提供するために前記シール部材に接続された減圧インターフェースと;
前記ドレッシングボルスターの近位で前記ドレッシングボルスターに流体的に接続されたドレッシング減圧インジケータにおいて、前記ドレッシング減圧インジケータが:
減圧が閾値を超えると移動するように構成されている可動部材と、
前記可動部材と結合された視覚的インジケータと;
を備えるドレッシング減圧インジケータと;
を備えるドレッシングと;
減圧源と;
前記減圧源を前記減圧インターフェースに流体的に接続する減圧送出流路と;
を備えることを特徴とするシステム。
【請求項20】
請求項19に記載の組織部位を処置するためのシステムにおいて、前記可動部材が圧潰可能な壁を備え、前記視覚的インジケータが前記圧潰可能な壁に接続された表示部材を備え、前記視覚的インジケータが伸長位置と収縮位置とを有することを特徴とするシステム。
【請求項21】
請求項19に記載の組織部位を処置するためのシステムにおいて、
前記可動部材が、第1の端部と第2の端部とを有する圧潰可能な壁を備え;
前記視覚的インジケータが、前記圧潰可能な壁の前記第1の端部に接続された表示部材を備え、前記表示部材が伸長位置と収縮位置とを有し;
前記圧潰可能な壁の前記第2の端部に接続された基部をさらに備え、前記基部が前記シール部材に接続されている;
ことを特徴とするシステム。
【請求項22】
請求項19に記載の組織部位を処置するためのシステムにおいて、
前記可動部材が、第1の端部と第2の端部とを有する圧潰可能な壁を備え;
前記視覚的インジケータが前記圧潰可能な壁の前記第1の端部に接続された表示部材を備え、前記表示部材が伸長位置と収縮位置とを有し;
前記圧潰可能な壁の前記第2の端部に接続された基部において、前記基部が前記シール部材に接続されており;
前記減圧インターフェースが前記基部に接続されている基部と;
前記減圧インターフェースと前記ドレッシング減圧インジケータとを流体的に接続する減圧流路と;
をさらに備える;
ことを特徴とするシステム。
【請求項23】
請求項19に記載の組織部位を処置するためのシステムにおいて、
前記可動部材が、第1の端部と第2の端部を有し、凹状の内面を有するように形成された圧潰可能な壁を備え;
前記視覚的インジケータが前記圧潰可能な壁の前記第1の端部に接続された円盤状部材を備え、前記表示部材が伸長位置と収縮位置とを有し;
前記圧潰可能な壁の前記第2の端部に接続された基部において、前記基部が前記シール部材に接続されており;
前記減圧インターフェースが前記基部に接続されている基部と;
前記減圧インターフェースと前記ドレッシング減圧インジケータとを流体的に接続する減圧流路と;
をさらに備え;
前記ドレッシング減圧インジケータと減圧インターフェースがポリ塩化ビニル(PVC)から一体の部材として形成されている;
ことを特徴とするシステム。
【請求項24】
請求項19に記載の組織部位を処置するためのシステムにおいて、
前記可動部材が、凹状部材上にインジケータシール部材を備え;
前記視覚的インジケータが前記インジケータシール部材からなり、前記インジケータシール部材は、前記凹状部材に近づく時、外観を変える;
ことを特徴とするシステム。
【請求項25】
患者の組織部位を処置するために減圧と共に使用されるドレッシングの製造方法であって:
組織部位上に減圧処置空間を形成するマニホールドを提供するステップと;
前記マニホールドの少なくとも一部を被覆するステップと;
前記マニホールドに減圧を提供するために前記シール部材に減圧インターフェースを流体的に接続するステップと;
前記マニホールドの近位で前記マニホールドにドレッシング減圧インジケータを流体的に接続するステップにおいて、前記ドレッシング減圧インジケータが:
減圧が閾値を超えると移動するように構成されている可動部材と、
前記可動部材と結合された視覚的インジケータと、
を備えるステップと;
を含むことを特徴とする方法。
【請求項26】
請求項25に記載の製造方法において、前記可動部材が圧潰可能な壁を備え、前記視覚的インジケータが前記圧潰可能な壁に接続された表示部材を備え、前記表示部材が伸長位置と収縮位置とを有することを特徴とする方法。
【請求項27】
請求項25に記載の製造方法において、前記可動部材が圧潰可能な壁を備え、前記視覚的インジケータが前記圧潰可能な壁に接続された表示部材を備え、前記表示部材が伸長位置と収縮位置とを有し;
前記圧潰可能な壁と結合されており、前記圧潰可能な壁による接触または非接触を示す信号を提供するように動作可能な触圧変換器をさらに備えることを特徴とする方法。
【請求項28】
減圧を用いて組織部位を処置するための医療用システムであって、
減圧印加サブシステムと;
前記減圧印加サブシステムに流体的に接続されたキャニスターと;
前記キャニスターに流体的に接続された減圧源において、
前記キャニスターがリザーバーと電気機械的インジケータとを備え、前記電気機械的インジケータが、閾値圧力に達したときに伸長位置と収縮位置との間を移動する可動部材と、前記可動部材が伸長位置にあるときにそれを検知して表示信号を生成するように前記可動部材と結合された触圧変換器とを有する減圧源と;
前記表示信号を受信し出力信号を提供するように前記電気機械的インジケータと結合された検出装置と;
を備えることを特徴とするシステム。
【請求項29】
請求項28に記載の医療用システムにおいて、前記可動部材が圧潰可能なドームを備えることを特徴とするシステム。
【請求項30】
請求項28に記載の医療用システムにおいて、前記触圧変換器が、圧力と相関する表示信号を発生し、前記検出装置が、前記表示信号を受信し前記キャニスター内の圧力を表示するように較正されることを特徴とするシステム。
【請求項31】
減圧を用いて組織部位を処置する方法であって:
減圧印加サブシステムを配備するステップと;
前記減圧印加サブシステムにキャニスターを流体的に接続するステップと;
前記キャニスターに減圧源を流体的に接続するステップにおいて、
前記キャニスターがリザーバーと電気機械的インジケータとを備え、前記電気機械的インジケータが、閾値圧力に達したときに伸長位置と収縮位置との間を移動する可動部材と、前記可動部材が伸長位置にあるときにそれを検知して表示信号を生成するように前記可動部材と結合された触圧変換器とを有するステップと;
前記表示信号を検出装置に伝達するステップと;
を含むことを特徴とする方法。
【請求項32】
減圧を用いて患者の組織部位を処置するためのシステムであって:
前記組織部位上に減圧処置空間を形成するマニホールド部材と;
前記マニホールド部材と患者の表皮の一部とを被覆するシール部材と;
前記マニホールド部材に減圧を提供し、前記組織部位の圧力にアクセスするように前記シール部材に接続された減圧インターフェースと;
を備えるドレッシングと;
減圧源と;
前記減圧源に流体的に接続されたキャニスターと;
前記キャニスターを前記減圧インターフェースに流体的に接続する減圧送出管路において、前記減圧送出管路が、前記組織部位に減圧を送出する少なくとも1つのルーメンと前記キャニスターに減圧を送出する少なくとも1つの感圧ルーメンとを有するマルチルーメン管路を備える減圧送出管路と;
前記キャニスターに接続され、前記感圧ルーメンに流体的に接続された第1の電気機械的インジケータにおいて、前記第1の電気機械的インジケータが:
閾値圧力に達したときに伸長位置と収縮位置との間を移動する可動部材と、
前記可動部材が前記伸長位置にあるときにそれを検知して表示信号を生成するように前記可動部材と結合された触圧変換器と、
を備える第1の電気機械的インジケータと;
前記表示信号を受信し出力信号を提供するように前記第1の電気機械的インジケータと結合された検出装置と;
を備えることを特徴とするシステム。
【請求項33】
請求項32に記載の組織部位を処置するためのシステムにおいて、前記キャニスターが、検知室と貯留室とを備え、前記システムが、前記キャニスターの前記貯留室に接続され、前記検出装置に電気的に接続された第2の電気機械的インジケータをさらに備え、前記第2の電気機械的インジケータは、前記キャニスターがフル作動のときに表示信号を提供するように動作可能であり、前記第1の電気機械的インジケータが前記キャニスターの前記検知室に流体的に接続されていることを特徴とするシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13A】
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【図13B】
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【図14】
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【公表番号】特表2013−508074(P2013−508074A)
【公表日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−535177(P2012−535177)
【出願日】平成21年10月21日(2009.10.21)
【国際出願番号】PCT/US2009/061439
【国際公開番号】WO2011/049562
【国際公開日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(508268713)ケーシーアイ ライセンシング インコーポレイテッド (125)
【Fターム(参考)】