説明

ナノ粒子生成装置

【課題】消費電力の低減及び小型化が図られ、かつ、種々の材料の特性を同時に有するナノ粒子を生成できるナノ粒子生成装置を提供する。
【解決手段】本体と、該本体の内部に収容される材料が蒸発するように該材料を加熱する加熱ユニットと、該蒸発した材料を凝縮させる流体が流れるように前記本体を貫通して形成される流路と、前記加熱ユニットから発生した熱が前記本体に伝達されるのを遮断する断熱材と、を備え、前記加熱ユニットは、前記材料を直接接した状態で加熱し、前記断熱材に点または線接触するように設置される。また、前記加熱ユニットには、前記材料が安定的に置かれる複数個の安着部が形成され、前記複数個の定着部は、異なる材料を収容し、同一時間に各材料が蒸発する温度に到達するように加熱される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナノ粒子生成装置に係り、より詳細には、消費電力の低減及び小型化が図られ、かつ、種々の材料の特性を同時に有するナノ粒子を生成できるナノ粒子生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ナノ粒子は、1nm〜100nm範囲の大きさを有する極微細粒子のことをいい、粒子大きさ及び材料の性質によって独特の物理的・化学的性質を有する。
【0003】
近来、金、銀のように殺菌、坑菌能力を持つ材料や二酸化チタンのように有害ガス吸着性を持つ材料をナノ粒子にし、バイオ汚染物質の殺菌・坑菌のほか、VOC、オゾンなどの有害ガスを吸着し除去する試みが続いてきた。
【0004】
このようなナノ粒子を生成する方法の一例に、材料を加熱して蒸発させた後、蒸発した気体を凝縮しナノ粒子を生成する気体凝縮法がある。この気体凝縮法を用いてナノ粒子を生成する従来のナノ粒子生成装置について説明すると、下記の通りである。
【0005】
従来のナノ粒子生成装置は、高温保持が可能なように電気加熱炉の形態で作られた本体と、該本体内部を貫通するように設置されるチューブと、ナノ粒子を形成する材料が収容されるように、チューブ内部の中央部に設けられる容器と、該容器と対応する部位の本体の内壁と外壁との間に設置される加熱体と、を備える。
【0006】
上記のように構成されたナノ粒子生成装置で、チューブを通って空気のような流体が流れるようにした状態で加熱体を加熱すると、本体の内部空間の温度が上昇しつつチューブが加熱され、チューブの内部温度が上昇する。これにより、材料への温度が所定以上になると、材料が蒸発しつつ気体が発生し、該気体は、チューブ内部に流れる流体によって凝縮されナノ粒子を生成する。こうして生成されたナノ粒子は、続く流体の流れによって本体外部へ伝達される。
【0007】
このように構成されたナノ粒子生成装置で、電気加熱炉の温度、チューブを通過する流体の流量、材料が収容される容器の大きさなどを制御すると、1〜100nm径の106〜108個/cmの濃度を持つナノ粒子が生成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開昭62−168542号公報
【特許文献2】特開昭61−257468号公報
【特許文献3】特開昭59−162204号公報
【特許文献4】特開平02−131134号公報
【特許文献5】特開平03−151037号公報
【特許文献6】特開平03−178332号公報
【特許文献7】特開平08−089938号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、気体凝縮法にてナノ粒子を生成する従来のナノ粒子生成装置では、本体内部の広い空間を数百〜数千℃にまで上昇させなければならず、電力消費が多かった。
【0010】
また、加熱体と材料間に大きい空間を確保しなければならず、ナノ粒子生成装置の小型化が困難であった。
【0011】
また、一つのナノ粒子生成装置では、異なる蒸発温度を持つ様々な材料を同時に蒸発させず、多様な特性を有するナノ粒子を生成することができなかった。
【0012】
本発明は上記の問題点を解決するためのもので、その目的は、材料を加熱してナノ粒子を生成する際に、消費電力を低減できるナノ粒子生成装置を提供することにある。
【0013】
本発明の他の目的は、小型化したナノ粒子生成装置を提供することにある。
【0014】
本発明のさらに他の目的は、様々な材料の特性を同時に有するナノ粒子を生成できるナノ粒子生成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するための本発明に係るナノ粒子生成装置は、本体と、前記本体の内部に収容される材料が蒸発するように、前記材料を加熱する加熱ユニットと、前記蒸発した材料を凝縮させる流体が流れるように、前記本体を貫通して形成される流路と、を備え、前記加熱ユニットには、前記材料が安定的に置かれる複数個の安着部が形成される。
【0016】
また、上記ナノ粒子生成装置は、前記流路内部に流れる流体が、前記加熱ユニットに直接接触しないように、前記流路と前記加熱ユニットとを区画する区画板をさらに備える。
【0017】
また、前記流路は、上下方向に形成され、前記加熱ユニットの下側部のみが前記断熱材に支持される。
【0018】
また、前記流路は、前記加熱ユニットを中心に複数個に分離され、前記加熱ユニットの少なくとも一側面には、前記材料が安定的に置かれる安着部が設けられる。
【0019】
また、前記材料は、前記安着部にコーティングまたは焼結処理されて安定的に置かれる。
【0020】
また、前記材料の状態が変化しても、前記材料が安着部から離脱しないように、前記安着部は溝状に形成される。
【0021】
また、前記加熱ユニットにおいて温度の最も高い箇所に前記材料が置かれるように安着部が形成される。
【0022】
また、前記安着部は、複数個である。
【0023】
また、前記複数個の安着部には、同一材料、または、異なる材料が置かれ、前記各安着部は、同一時間に各材料が蒸発する温度に到達するように加熱される。
【0024】
また、前記加熱ユニットは、前記複数個の安着部が形成された一つの加熱体と、前記加熱体の内部に埋設されて前記各安着部を加熱する電熱線と、を備え、前記各安着部が異なる温度に加熱されるように、前記各安着部の周囲に埋設される前記電熱線の抵抗はそれぞれ異なる。
【0025】
なお、種々の材料を同時に蒸発させてナノ粒子を生成できるため、各材料の特性を全て有するナノ粒子を生成することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の第1実施形態によるナノ粒子生成装置を示す図である。
【図2】本発明の第2実施形態によるナノ粒子生成装置を示す図である。
【図3】本発明の第3実施形態によるナノ粒子生成装置を示す図である。
【図4】本発明の第4実施形態によるナノ粒子生成装置を示す図である。
【図5】本発明の第5実施形態によるナノ粒子生成装置を示す図である。
【図6】本発明の第6実施形態によるナノ粒子生成装置を示す図である。
【図7】本発明の第7実施形態によるナノ粒子生成装置を示す図である。
【図8A】本発明の第8実施形態によるナノ粒子生成装置を示す図である。
【図8B】本発明の第8実施形態によるナノ粒子生成装置を示す図である。
【図9】図8において安着部に異なる材料が安着される例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、添付の図面に基づき、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。
【0028】
図1は、本発明の第1実施形態によるナノ粒子生成装置を説明する図である。図1に示すように、第1実施形態によるナノ粒子生成装置は、外観を形成する本体10と、流体が流れるように、本体10内部の上側において、本体10を横方向に貫通するように設けられた流路20と、材料を加熱するように、本体10内部の下側に設けられた加熱ユニット30と、を備える。
【0029】
さらに、流路20の入口21から流体を流路20の内部に導き、加熱ユニット30によって加熱し生成されたナノ粒子を本体10の外部に伝達するように送風力を提供する送風ファン(図示せず)が設置される。
【0030】
流路20の下側に設けられた加熱ユニット30は、ナノ粒子を生成する材料40を、直接接した状態で加熱するように設けられる。このように加熱ユニット30が材料40と直接接した状態で加熱する直接加熱方式を取ると、短時間で材料が蒸発する温度まで加熱され、消費電力を低減することが可能になる。また、加熱ユニット30と材料40間の空間が省かれ、ナノ粒子生成装置の小型化が図られる。
【0031】
加熱ユニット30の上部には、加熱ユニット30の中央部が凹入して安着部31が形成されており、この安着部31に粉状の材料40を安定的に置くことができる。
【0032】
加熱ユニット30の下部には、加熱ユニット30を支持し、加熱ユニット30から発生した熱が、本体10の外部に伝達されるのを防ぐ断熱材50が設けられている。断熱材50の設置によって、加熱ユニット30から発生した熱が、材料40をより集中的に加熱させ、短時間で材料40を蒸発可能になる。また、ナノ粒子生成装置が家電製品内に組み込まれる場合、加熱ユニット30からの熱によって家電製品が損傷することを防止できる。
【0033】
加熱ユニット30を断熱材50に支持させる支持部32は、断熱材50との接触面積を最小限にすべく、両端部のみ断熱材50と接触し、支持部32の中央部は断熱材50と隔たっているため、断熱材50と点接触または線接触する。これは、加熱ユニット30が断熱材50と大きい面積で接触し、加熱ユニット30から発生する熱が断熱材50に多く伝達されることから材料40を加熱し蒸発させるのに時間がかかるのを防ぐためである。
【0034】
また、流路20と加熱ユニット30との間には、流路20内部に流れる流体が、加熱ユニット30に直接触れるのを防ぐよう、流路20と加熱ユニット30とを区画する区画板45が設置される。これは、流路20内に流れる流体が加熱ユニット30に直接触れ、この温度の低い流体によって加熱ユニット30の加熱時に温度が下がるのを防止するためである。さらに、加熱ユニット30が高温に加熱された時、加熱ユニット30から発生した輻射熱が、断熱材50の設置されていない上側に伝達されるのを部分的に遮断することによって、本体10が加熱されるのを防止する役割も果たす。この点から、区画板45は、高温でも変形しない素材とすることが好ましい。
【0035】
上記のように構成されたナノ粒子生成装置で、電熱線(図示せず)の内蔵されている加熱ユニット30の温度を上昇させると、加熱ユニット30と接触している材料40の温度が上昇し蒸発可能な温度に到達する。材料40が蒸発可能な温度以上に加熱されると、流路20に向く材料40の表面から蒸発が発生する。
【0036】
蒸発した材料は、流路20の内部に流れる流体のため、相対的に圧力の低い流路20側に導かれ、温度の低い流体によって瞬間的に冷却されてナノメートル大きさの固体粒子に変化する。こうして生成されたナノ粒子は、周囲の流体と共に流路20の出口22から排出され、連結管(図示せず)を通って必要な箇所に噴射される。
【0037】
図2は、本発明の第2実施形態によるナノ粒子生成装置を示す図である。
【0038】
図2に示すように、第2実施形態によるナノ粒子生成装置は、本体10が立設され、上下方向に流路20が形成され、流路20の入口21が本体10の下側に、流路20の出口22が本体10の上側に設けられ、流体が流路20の下側から上側に流れるようになっている。ここで、加熱ユニット30は、下側部のみが断熱材50によって支持され、上側部は断熱材50と隔たって設置されるため、加熱ユニット30が断熱材50と接触する面積を最小化することができる。このように加熱ユニット30の下側部のみが断熱材50に支持されていても、加熱ユニット30は下側から重力を受けるので安定的に支持されることができる。
【0039】
この場合、加熱ユニット30に形成された安着部31に置かれる材料40は、粉末そのものでは安定的に収容されず、安着部31にコーティングまたは焼結処理されることが好ましい。
【0040】
図3は、本発明の第3実施形態によるナノ粒子生成装置を示す図である。
【0041】
第3実施形態によるナノ粒子生成装置は、流路20と加熱ユニット30とを区画する区画板が省かれる。
【0042】
その代わり、流路20の内部に流れる流体の速度を所定以上にし、流体の直進性を向上させることによって、区画板を設置しなくても、流路20内部に流れる流体が、加熱ユニット30に直接接触しないようにする。なお、区画板が省かれても、流路20の内部に流れる空気のような流体が断熱層を形成するため、加熱ユニット30から発生した熱が本体10に伝達されるのを防ぐことができる。
【0043】
図4は、本発明の第4実施形態によるナノ粒子生成装置を示す図である。
【0044】
図4に示すように、第4実施形態によるナノ粒子生成装置は、本体10内の流路20が、断熱材50及び加熱ユニット30によって2個の流路20a,20bに区画され、それぞれの流路20a,20bでは、下側から上側へ流体が流れる。また、加熱ユニット30の両側面には、それぞれの流路20a,20bに流れる流体によって材料40a,40bが蒸発するように、安着部31a,31bがそれぞれ形成され、安着部31a,31bには、材料40a,40bがそれぞれ安定的に置かれる。また、流路20a,20bと加熱ユニット30との間には、区画板45a,45bがそれぞれ設けられ、それぞれの流路20a,20bに流れる流体が加熱ユニット30に直接接触しないようにすることによって、加熱ユニット30から発生した熱が本体10に伝達されるのを防ぐことができる。
【0045】
図5は、本発明の第5実施形態によるナノ粒子生成装置を示す図である。
【0046】
第5実施形態によるナノ粒子生成装置は、それぞれの流路20a,20bと加熱ユニット30との間において区画板が省かれている。
【0047】
その代わり、それぞれの流路20a,20bの内部に流れる流体の速度を所定以上にし流体の直進性を向上させることによって、流路20の内部に流れる流体が加熱ユニット30と直接接触しないようにし、加熱ユニット30から発生した熱が本体10に伝達されるのを防いでいる。
【0048】
図6は、本発明の第6実施形態によるナノ粒子生成装置を示す図である。
【0049】
図6に示すように、第6実施形態によるナノ粒子生成装置は、加熱ユニット30に内蔵された電熱線(図示せず)が、加熱ユニット30の端部側に集中して配置されており、加熱ユニット30は図示のような温度分布を有することになる。これにより、加熱ユニット30を支持する断熱部材50が、高温の加熱ユニット30によって損傷するのを防止できる。
【0050】
一方、材料40a,40bは、加熱ユニット30において温度の最も高い箇所にのみ置かれ、これにより、ナノ粒子生成装置の作動時に、材料40a,40bが蒸発する速度が増加し、短時間でナノ粒子を生成させることができる。なお、加熱ユニット30には、材料40a,40bが安定的に置かれる安着部31a,31bが形成され、該安着部31a,31bは溝状に形成される。これは、材料40a,40bが、加熱ユニット30によって加熱されて固体状態から液体状態に状態変化した後に蒸発して気体状態になる過程において、液体状態の材料40a,40bが安着部31a,31bから離脱するのを防止するためである。
【0051】
図7は、本発明の第7実施形態によるナノ粒子生成装置を示す図であり、第7実施形態によるナノ粒子生成装置は、上記第6実施形態において加熱ユニット30と本体10との間に区画板45a,45bをさらに備える。この場合、区画板45a,45bは、加熱ユニット30における温度の最も高い箇所から発生する輻射熱が、本体10に伝達されないように、温度の最も高い部分を遮るように設置される。
【0052】
図8A及び図8Bは、本発明の第8実施形態によるナノ粒子生成装置を示す図であり、温度の最も高い箇所を中心に、複数個の安着部31a,31b,31c,31dが形成される。したがって、同じ材料を複数個の安着部31a,31b,31c,31dに配置した後にナノ粒子生成装置を作動すると、多量のナノ粒子を一度に生成させることができる。
【0053】
図9は、本発明の第9実施形態によるナノ粒子生成装置を示す図で、特に、加熱ユニット及び加熱ユニットに電源を供給する電源供給装置が示されている。それ以外は、図8A及び図8Bに示すナノ粒子生成装置と同様に構成される。
【0054】
第9実施形態によるナノ粒子生成装置は、上部に異なる材料をそれぞれ収容するための複数個の安着部31を有する加熱ユニット30と、加熱ユニット30に電源を供給する電源供給装置60と、電源供給装置60と加熱ユニット30とを連結する電線61と、を備える。
【0055】
加熱ユニット30は、板状のセラミック材質からなる加熱体35と、加熱体35に埋設され、電源供給時に発熱するようにタングステンワイヤーからなる電熱線36と、を備える。電熱線36を加熱体35に埋設したのは、電熱線36が流路20に流れる流体に晒されて腐食するのを防止するためである。
【0056】
電熱線36は、加熱体35中でジグザグ状に複数回折り曲げられて配置されるため、加熱ユニット30に置かれている材料を短時間で蒸発させることができる。
【0057】
材料が安定的に置かれる複数個の安着部31は、電熱線36が通る経路に沿って形成される。安着部31a,31b,31c,31dには、それぞれ異なる材料を配置し、これら材料が同時に蒸発されるようにし、各材料の性質を全て有するナノ粒子を生成する。
【0058】
しかしながら、材料ごとに蒸発する温度が異なるため、各材料を加熱して同時にナノ粒子が生成されるようにするには、各安着部31a,31b,31c,31dは同時間で各材料が蒸発する温度に到達しなければならない。
【0059】
同じ時間に各材料が蒸発するよう各安着部31a,31,31c,31dを加熱するためには、各安着部31a,31b,31c,31dの周囲に埋設される電熱線36の抵抗を異ならせなければならない。これは、それぞれの安着部31a,31b,31c,31dの周囲を通る電熱線36の太さを異ならせることによって容易に達成できる。
【0060】
このように異なる材料を同時に蒸発させることによって、各材料の特性を全て有するナノ粒子が生成できる。
【0061】
以上では具体的な実施形態に挙げてナノ粒子生成装置について説明してきたが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、上記実施形態の組み合わせ又は改変によるナノ粒子生成装置も含むことは言うまでもない。
【符号の説明】
【0062】
10 本体
20 流路
30 加熱ユニット
31 安着部
35 加熱体
36 電熱線
40 材料
45 区画板
50 断熱材
60 電源供給装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
加熱ユニットと、
前記本体の内部に収容され、前記加熱ユニットによって加熱することにより蒸発する材料と;
前記蒸発した材料を凝縮させる流体が流れるように、前記本体を貫通する流路と、を備え、
前記加熱ユニットは、その中に形成される少なくとも1つの安着部を備え、前記材料が前記安着部内に配置されるナノ粒子生成装置。
【請求項2】
前記加熱ユニットが、前記流路の長手方向における前記流路の内面から間隙を介する請求項1に記載のナノ粒子生成装置。
【請求項3】
前記加熱ユニットによって蒸発する前記材料の蒸発方向が、前記流路内の前記流体の流れ方向と平行になるように、前記加熱ユニットが、前記流路内に配置される請求項1に記載のナノ粒子生成装置。
【請求項4】
前記安着部内に同一材料又は異なる材料を配置するための少なくとも2つ以上の安着部を備える請求項1に記載のナノ粒子生成装置。
【請求項5】
前記少なくとも1つの安着部が、前記加熱ユニットの最高温度領域に形成される請求項1に記載のナノ粒子生成装置。
【請求項6】
前記加熱ユニットを支持する断熱部材をさらに備える請求項1に記載のナノ粒子生成装置。
【請求項7】
前記加熱ユニットの下端部のみが、前記断熱部材によって支持される請求項6に記載のナノ粒子生成装置。
【請求項8】
前記流路が、前記加熱ユニットに関して複数個の流路に分離される請求項1に記載のナノ粒子生成装置。
【請求項9】
前記材料が、前記安着部上にコーティングされる、又は前記材料が焼結処理された後に前記安着部内に配置される請求項1に記載のナノ粒子生成装置。
【請求項10】
前記安着部が、溝状に形成される請求項1に記載のナノ粒子生成装置。
【請求項11】
前記加熱ユニットが、加熱体と、前記加熱体の内部に埋設されて前記安着部を加熱する少なくとも1つの電熱線と、を備える請求項4に記載のナノ粒子生成装置。
【請求項12】
前記異なる安着部が異なる温度に加熱されるように、前記各安着部の周囲に埋設される前記電熱線の抵抗が変化する請求項11に記載のナノ粒子生成装置。
【請求項13】
前記電熱線が、前記加熱ユニットの端部に集められる請求項11に記載のナノ粒子生成装置。
【請求項14】
少なくとも1つの区画板が、前記加熱ユニットと前記本体との間に配置される請求項1に記載のナノ粒子生成装置。
【請求項15】
前記区画板が、前記加熱ユニットの最高温度領域を覆う請求項14に記載のナノ粒子生成装置。
【請求項16】
前記安着部が、特定の板状加熱体の一側面上に形成される請求項11に記載のナノ粒子生成装置。
【請求項17】
前記電熱線が、前記加熱体内において特定のジグザグ状に複数回折り曲げられる請求項11に記載のナノ粒子生成装置。
【請求項18】
前記安着部が、前記電熱線が広がる経路に沿って形成される請求項11に記載のナノ粒子生成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−154153(P2009−154153A)
【公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−23674(P2009−23674)
【出願日】平成21年2月4日(2009.2.4)
【分割の表示】特願2006−225643(P2006−225643)の分割
【原出願日】平成18年8月22日(2006.8.22)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】SAMSUNG ELECTRONICS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do 442−742(KR)
【Fターム(参考)】