説明

ナビゲーション装置とその組立構造

【課題】 本発明の目的は、特殊な治具を用いずに、部品を仮保持することができるナビゲーション装置の技術を提供することにある。
【解決手段】
本発明に係るナビゲーション装置は、主面と、主面に垂直に接する第一の側面と、主面に垂直に接し第一の側面に対面する第二の側面と、を備えるコの字型の筐体と、主面上に積み重ねられ、筐体にねじ止めされる一つ又は複数の内部部材と、を備え、第一の側面には、第一の保持部材が設けられ、第二の側面には、第二の保持部材が設けられ、内部部材の少なくとも一つは、第一の保持部材により取り付け位置を特定される第三の保持部材と、第二の保持部材により取り付け位置を特定される第四の保持部材と、を備え、第一の爪部の切り欠きと、第三の保持部材の爪部の切り欠きとが互いにかみ合うことで筐体と内部部材との位置が決定される、ことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置の技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ナビゲーション装置は、電子部品や機械部品を、骨格を形成する筐体にねじ等により固定して組みつけて構成される。特許文献1には、このようなナビゲーション装置についての技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平09−079481号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記のようなナビゲーション装置では、製造の際に、部品ごとに特殊な治具を用いて組み付ける必要がある場合が多かった。すなわち、各部品を組み付ける際に、部品ごとにねじ止めを行うために、ねじ止め作業のために部品を仮保持する特殊な治具が必要になることが多く、作業工程が複雑であった。
【0005】
本発明の目的は、特殊な治具を用いずに、部品を仮保持することができるナビゲーション装置の技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決すべく、本発明に係るナビゲーション装置は、主面と、前記主面に垂直に接する第一の側面と、前記主面に垂直に接し前記第一の側面に対面する第二の側面と、を備えるコの字型の筐体と、前記コの字型の筐体の前記主面上に積み重ねられ、前記第一の側面および前記第二の側面とを基準にねじ止めされる一つ又は複数の内部部材と、を備え、前記第一の側面には、前記内部部材の少なくとも一つを取り付けるための第一の保持部材が設けられ、前記第二の側面には、前記内部部材の少なくとも一つを取り付けるための第二の保持部材が設けられ、前記内部部材の少なくとも一つは、前記第一の保持部材により取り付け位置を特定される第三の保持部材と、前記第二の保持部材により取り付け位置を特定される第四の保持部材と、を備え、前記第一の保持部材は、先端に切り欠きが設けられた第一の爪部を備え、前記第三の保持部材は、先端に切り欠きが設けられた爪部を備え、前記第一の爪部の切り欠きと、前記第三の保持部材の前記爪部の切り欠きとが互いにかみ合うことで前記筐体と前記内部部材との位置が決定される、ことを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係るナビゲーション装置の組立構造では、前記ナビゲーション装置は、主面と、前記主面に垂直に接する第一の側面と、前記主面に垂直に接し前記第一の側面に対面する第二の側面と、を備えるコの字型の筐体と、前記コの字型の筐体の前記主面上に積み重ねられ、前記第一の側面および前記第二の側面とを基準にねじ止めされる一つ又は複数の内部部材と、を備え、前記第一の側面には、前記内部部材の少なくとも一つを取り付けるための第一の保持部材が設けられ、前記第二の側面には、前記内部部材の少なくとも一つを取り付けるための第二の保持部材が設けられ、前記内部部材の少なくとも一つは、前記第一の保持部材により取り付け位置を特定される第三の保持部材と、前記第二の保持部材により取り付け位置を特定される第四の保持部材と、を備え、前記第一の保持部材は、先端に切り欠きが設けられた第一の爪部を備え、前記第三の保持部材は、先端に切り欠きが設けられた爪部を備え、前記第一の爪部の切り欠きと、前記第三の保持部材の前記爪部の切り欠きとが互いにかみ合うことで前記筐体と前記内部部材との位置が決定される、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本願発明によれば、特殊な治具を用いずに、部品を仮保持することができるナビゲーション装置の技術を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、ナビゲーション装置の組立工程を示す図である。
【図2】図2は、ナビゲーション装置の組立工程を示す図である。
【図3】図3は、ナビゲーション装置の筐体両側面に部品を組み付ける工程を示す図である。
【図4】図4は、ナビゲーション装置の筐体両側面に部品を組み付けた状態を示す図である。
【図5】図5は、ナビゲーション装置の筐体両側面に部品を組み付けた状態を示す図である。
【図6】図6は、筐体の右側面内壁に部品が組み付けられる詳細を示す図である。
【図7】図7は、筐体の左側面内壁に部品が組み付けられる詳細を示す図である。
【図8】図8は、筐体を組みつける状態の断面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の第一の実施形態を適用したナビゲーション装置について、図面を参照して説明する。
【0011】
図1、図2に、ナビゲーション装置1の組立工程の概要の図を示す。なお、ナビゲーション装置1は、地図情報を表示して、ナビゲーション装置1の現在地を示す地点と、設定された目的地までの経路を誘導する情報と、を示すことが可能ないわゆるナビゲーション装置である。なお、以降の記載において、ナビゲーション装置1の通常の使用状態を基準として、底面方向をZ方向、裏面方向をY方向、左面方向をX方向とする3軸方向で図上の方向を表す。
【0012】
ナビゲーション装置1は、コの字型をした筐体の骨格となる金属筐体100と、金属筐体100の天面(図1(a)、(b)および図2(a)においては、図の下方向の面)に取り付けられる第一の内部ユニット200と、金属筐体100の両側面(図1(b)における図の右下方向の面および左上方向の面)に取り付けられる第二の内部ユニット300と、金属筐体100の底面(図2(a)においては、図の上方向の面)を構成する底面ユニット400と、を備えている。
【0013】
また、図2(b)に示すように、ナビゲーション装置1は、金属筐体100の天面および両側面の外側から、上記第一の内部ユニット200、第二の内部ユニット300、底面ユニット400がねじ止めされる。
【0014】
なお、本実施形態においては、第一の内部ユニット200は、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)等の光磁気ディスクや、各種メモリーカード等の記憶媒体の入出力インターフェースを備えるユニットである。また、第二の内部ユニット300は、オーディオヴィジュアル機能を実現する処理系を備える電子基板であるオーディオ基板と、ナビゲーション機能を実現する処理系を備える電子基板であるナビ基板と、を含む各種基板が組み付けられた演算処理部ユニットである。また、底面ユニット400は、金属筐体100の底面を構成する板金を含み、金属筐体100の前面(図1(a)における左下方向の面)に取り付けられる図示しないディスプレイ部材をチルト動作させるためのアーム部材や、当該アーム部材をスライド移動させるための動力となるモーターやギヤ等を備えるユニットである。
【0015】
図1(a)に示すように、まず、第一の内部ユニット200は、金属筐体100の天面(図1(a)の下方向の面)に接点を持つように取り付けられて仮保持される。すなわち、第一の内部ユニット200は、ナビゲーション装置100の通常状態においては、金属筐体100の天面から吊り下げられるように仮保持されるといえる。そして、図1(b)に示すように、第一の内部ユニット200の上(図1(b)の上方向)から、第二の内部ユニットが、積み重ねられるように位置決めされ、金属筐体100の両側面(図1(b)の図の右下方向の面と、左上方向の面)に接点を持つように取り付けられて仮保持される。そして、さらに、第二の内部ユニット300の上(図2(a)の上方向)から、底面ユニット400が、積み重ねられるように位置決めされ、金属筐体100の両側面(図2(a)の図の右下方向の面と、左上方向の面)に接点を持つように取り付けられて仮保持される。
【0016】
図2(b)に示すように、金属筐体100に第一の内部ユニット200と、第二の内部ユニット300と、底面ユニット400と、が取り付けられて仮保持された状態において、各ユニットは金属筐体100の外部からねじ止めされ、固定される。なお、金属筐体100の天面(図2(b)における図の上方向の面)にねじ込まれる天面側ねじ群110Tは、金属筐体100の天面に設けられた孔を貫通して、天面の内側に仮保持された第一の内部ユニット200の所定のねじ孔にはまりこむ。これにより、第一の内部ユニット200は、金属筐体100へ固定され組み付けがなされる。また、金属筐体100の右側面(図2(b)における図の右下方向の面)にねじ込まれる右側面側ねじ群110Rは、金属筐体100の右側面に設けられた孔を貫通して、右側面の内側に仮保持された第二の内部ユニット300および底面ユニット400の所定のねじ孔にはまりこむ。同様に、左側面(図2(b)における図の左上方向の面)にねじ込まれる左側面側ねじ群110Lは、筐体100の左側面に設けられた孔を貫通して、左側面の内側に仮保持された第二の内部ユニット300および底面ユニット400の所定のねじ孔にはまりこむ。これにより、第二の内部ユニット300および底面ユニット400は、金属筐体100へ固定され組みつけがなされる。
【0017】
図3は、図1(b)に示す金属筐体100に第二の内部ユニット300のブラケット(支持部材)310を組み付ける工程における、金属筐体100と、ブラケット310と、の詳細な斜視図である。なお、当該工程に従うと、金属筐体100には、第一の内部ユニット200が先に取り付けられている状態であるが、図3〜図5、図8においては、説明の都合上、第一の内部ユニット200についての図を省略する。また、ブラケット310は、第二の内部ユニットである各種電子基板を取り付けられ、金属筐体100に組みつけられるものであるが、各種電子基板についても、図3〜図5、図8においては、説明の都合上、図示を省略する。
【0018】
図4は、金属筐体100に、ブラケット310が取り付けられた状態を、金属筐体100の左側面側からみた図である。金属筐体100の右側面の内側面120Rに示すように、ブラケット310に設けられたブラケット側二股爪部311Rと、金属筐体100の右側面の内側面120Rの一部に設けられた筐体側二股爪部121Rとが、互いにかみ合っている。
【0019】
図5は、金属筐体100に、ブラケット310が取り付けられた状態を、金属筐体100の右側面側からみた図である。金属筐体100の左側面の内側面120Lに示すように、ブラケット310に設けられたブラケット側挿入板部311Lが、金属筐体100の左側面の内側面120Lの一部に設けられた切込み部である筐体側スリット部121Lに差し込まれ、取り付けられている。
【0020】
図6は、金属筐体100の右側面の内側面120Rに示された、ブラケット310に設けられたブラケット側二股爪部311Rと、金属筐体100の右側面の内側面120Rの一部に設けられた筐体側二股爪部121Rと、についての、それぞれの拡大斜視図を示す図である。
【0021】
筐体側二股爪部121Rは、図6に示すように、X方向(図の左下方向)へ突出する板状の爪部であり、そのZ方向(図の下方向)の先端には、切り欠き122が設けられている。すなわち、筐体側二股爪部121Rは、金属筐体100の側面から垂直に突出するように設けられた平面部を備える爪部であるといえる。切り欠き122は、ブラケット側二股爪部311Rに設けられた対応する切り欠き313がはまり込んで、かみ合うための溝である。切り欠き122のZ方向の先端は、扇状に切り欠きが広がっており、差し込みガイド部123が形成されている。差し込みガイド部123により、ブラケット310の組みつけの際に、多少の前後左右の位置ズレが発生した場合であっても、位置が矯正されて、正しい組み付け位置に組みつけられる。切り欠き122の幅は、仮保持の効果を考慮すると、望ましくは、ブラケット側二股爪部311Rの板厚と略同じであることが望ましい。板厚と略同じであれば、ブラケット310と金属筐体100とは、適切な保持力で仮保持され、組み付け精度が高くなるためである。また、本実施形態においては、筐体側二股爪部121Rが設けられた金属筐体100には、切り出し孔124が設けられている。切り出し孔124は、筐体側二股爪部121Rを形成する際に、金属筐体100に切り込みを入れて筐体側爪部121Rを引き起こすように折り曲げて突出させた結果生じる孔である。
【0022】
ブラケット側二股爪部311Rは、図6に示すように、金属筐体100の天面方向(図の上方向)へ突出する板状の爪部であり、その天面方向(図の上方向)の先端には、切り欠き313が設けられている。すなわち、ブラケット側二股爪部311Rは、取り付けられる金属筐体100の側面と並行な面を備える板状の爪部である。切り欠き313は、筐体側二股爪部121Rに設けられた対応する切り欠き122がはまり込んで、かみ合うための溝である。切り欠き313の、筐体天面方向に向かう先端は、扇状に切り欠きが広がっており、差し込みガイド部314が形成されている。差し込みガイド部314により、ブラケット310の組みつけの際に、多少の前後左右の位置ズレが発生した場合であっても、位置が矯正されて、正しい組み付け位置に組みつけられる。切り欠き313の幅は、仮保持の効果を考慮すると、望ましくは、筐体側二股爪部121Rの板厚と略同じであることが望ましい。板厚と略同じであれば、ブラケット310と金属筐体100とは、適切な保持力で仮保持され、組み付け精度が高くなるためである。また、ブラケット側二股爪部311Rの、筐体天面方向に向かう先端には、筐体内部側へ折り曲げられたガイド部312が設けられている。当該ガイド部312により、金属筐体100へブラケット310を組み付ける際に、筐体の左右方向(図1のX軸方向)の位置ズレが発生した場合であっても、位置が矯正されて、正しい組み付け位置に組みつけやすくなる。
【0023】
筐体側二股爪部121Rと、ブラケット側二股爪部311Rとは、図6に示すように、切り欠き122と切り欠き313とが互いにはまり込むと、互いの平面部が合い欠き状に接合される。これにより、筐体側二股爪部121Rと、ブラケット側二股爪部311Rとの前後左右方向の移動が制限されることとなり、両者の位置が固定される。
【0024】
図7は、金属筐体100の左側面の内側面120Lに示された、ブラケット310に設けられたブラケット側挿入板部311Lと、金属筐体100の左側面の内側面120Lの一部に設けられた筐体側スリット部121Lと、についての、それぞれの拡大斜視図を示す図である。
【0025】
筐体側スリット部121Lは、図7に示すように、金属筐体100の左側面の内側面の一部131が、金属筐体100の左側面の内側面から図の右下方向へ突出することで形成される間隙をスリットとするものである。突出した内側面の一部131のうち、金属筐体100の左側面の内側面と略平行を成す平面部には、ねじ孔132が設けられている。
【0026】
ブラケット側挿入板部311Lは、図7に示すように、金属筐体100の天面方向(図の上方向)へ突出する板状の爪部であり、その天面方向(図の上方向)の先端には、金属筐体100の外側の方向に鈍角に折り曲げられた折り曲げ部320が設けられている。折り曲げ部320の折り曲げの周辺には、ねじ孔321が設けられている。折り曲げ部320は、筐体側スリット部121Lにはまり込んで、かみ合う。ブラケット側のねじ孔321と、金属筐体側のねじ孔132とは、取り付けられると略同一の位置に開口を備えるものであり、金属筐体100の外側からのねじにより、共締めされる。なお、折り曲げ部320は、筐体側スリット部121Lにはまり込む際に、ブラケット側挿入板部311L全体が撓むために筐体外側へ付勢され、筐体側スリット部121Lに容易にはまり込む。すなわち、ガイドの役目を果たしているといえる。
【0027】
図8は、金属筐体100とブラケット310と、を金属筐体100の正面から(図1のY方向に)見た図である。金属筐体100は、それ単体では、左右方向への引っ張り力140R、140Lがかかると、比較的容易に変形してしまう。金属筐体100は、コの字型をしているためである。金属筐体100にブラケット310を組み付けると、ブラケット310は金属筐体100の左右の側面に対して、前後左右の動きが固定されて取り付けられる。したがって、金属筐体100は、ブラケット310を組みつけられることで、左右方向への引っ張り力140R、140Lに対する変形を抑えることが可能になるといえる。また、そのように取り付けられることで、ブラケット310は強い力で金属筐体100に位置決めされ、取り付けられることになるため、後の工程でねじを組みつけられるまで、十分な保持力で仮保持される。
【0028】
以上が、本願発明にかかる第一の実施形態である。上記実施形態によれば、ナビゲーション装置1は、特殊な治具を用いずに、部品を仮保持することができる。そのため、ナビゲーション装置の組立精度を高めつつ、組立にかかる作業量を減らすことができる。また、組立にミスがあった場合にも、ミスを修正して再度組み立てることが容易にできる。ねじ止めを最後に行うものであるから、それまでの仮保持の状態においては、ねじを取り外ししなくとも各内部ユニットの再組み付けが可能となるからである。
【0029】
また、上記実施形態によれば、金属筐体100の右側面側で、ブラケット側二股爪部311Rと、金属筐体100の右側面の内側面120Rの一部に設けられた筐体側二股爪部121Rとが、かみ合う。加えて、金属筐体100の左側面側で、ブラケット側挿入板部311Lが、金属筐体100の左側面の内側面120Lの一部に設けられた筐体側スリット部121Lとが、かみ合う。これにより、金属筐体100と第二の内部ユニット300との左右方向および上下方向の位置決めがなされ、仮保持が可能となる。
【0030】
本発明は、上記の実施形態に制限されない。上記実施形態は、本発明の技術的思想の範囲内で様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態においては、金属筐体100はコの字型をしており、天面、左右側面を備えるものであるが、これに限られず、例えば左右の側面と底面を備えるものであってもよいし、前面、裏面および左右の側面を備えるものであってもよい。このようにすることで、様々な形状の骨格を備えるナビゲーション装置についても、仮保持を行ってねじ止め工程を下流工程に集約することができるようになる。
【0031】
また、例えば、上記実施形態においては、金属筐体100の左側面と右側面とで、異なる機構によりブラケット310を保持しているが、これに限られず、両側面がいずれかの機構によりブラケット310を保持するようにしてもよい。このようにすることで、金属筐体の内部の部品の配置や重量バランス等を考慮した柔軟な構造設計を行うことができるようになる。
【0032】
以上、本発明について、実施形態を中心に説明した。なお、上記の実施形態では、本発明をナビゲーション装置に適用した例について説明したが、本発明はナビゲーション装置に限らず、組立構造を備える装置全般に適用することができる。
【符号の説明】
【0033】
1・・・ナビゲーション装置、100・・・筐体、110R・・・右側ねじ群、110L・・・左側ねじ群、110T・・・天面側ねじ群、120R・・・右側面の内側面、120L・・・左側面の内側面、121R・・・筐体側二股爪部、121L・・・筐体側スリット部、122・・・切り欠き、123・・・差し込みガイド部、124・・・切り出し孔、131・・・内側面の一部、132・・・ねじ孔、140R、140L・・・左右方向への引っ張り力、200・・・第一の内部ユニット、300・・・第二の内部ユニット、310・・・ブラケット、311R・・・ブラケット側二股爪部、311L・・・ブラケット側挿入板部、312・・・ガイド部、313・・・切り欠き、314・・・差し込みガイド部、320・・・折り曲げ部、321・・・ねじ孔、400・・・底面ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主面と、前記主面に垂直に接する第一の側面と、前記主面に垂直に接し前記第一の側面に対面する第二の側面と、を備えるコの字型の筐体と、
前記コの字型の筐体の前記主面上に積み重ねられ、前記第一の側面および前記第二の側面とを基準にねじ止めされる一つ又は複数の内部部材と、を備え、
前記第一の側面には、前記内部部材の少なくとも一つを取り付けるための第一の保持部材が設けられ、
前記第二の側面には、前記内部部材の少なくとも一つを取り付けるための第二の保持部材が設けられ、
前記内部部材の少なくとも一つは、
前記第一の保持部材により取り付け位置を特定される第三の保持部材と、
前記第二の保持部材により取り付け位置を特定される第四の保持部材と、
を備え、
前記第一の保持部材は、先端に切り欠きが設けられた第一の爪部を備え、
前記第三の保持部材は、先端に切り欠きが設けられた爪部を備え、
前記第一の爪部の切り欠きと、前記第三の保持部材の前記爪部の切り欠きとが互いにかみ合うことで前記筐体と前記内部部材との位置が決定される、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーション装置であって、
前記第二の保持部材は、前記内部部材を取り付けるための切り込み部であり、
前記第四の保持部材は、前記第二の保持部材の切り込み部に差し込まれる爪部である、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のナビゲーション装置であって、
前記第一の爪部は、前記第一の側面に垂直に突出するよう設けられており、
前記第三の保持部材の前記爪部は、前記第一の側面に略平行な面を備え、
前記第一の爪部と前記第三の保持部材の前記爪部とは、合い欠き状に交差するよう設けられている、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載のナビゲーション装置であって、
前記第一の爪部の切り欠きと、前記第三の保持部材の前記爪部の切り欠きとは、前記内部部材が前記主面の方向に移動すると互いにかみ合う方向に設けられている、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載のナビゲーション装置であって、
前記第二の保持部材の切り込み部は、前記主面と略平行に設けられており、
前記第四の保持部材である爪部には、前記内部部材が前記主面の方向に移動すると前記第二の保持部材の切り込み部に差し込まれるようガイド部が設けられている、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
ナビゲーション装置の組立構造であって、
前記ナビゲーション装置は、
主面と、前記主面に垂直に接する第一の側面と、前記主面に垂直に接し前記第一の側面に対面する第二の側面と、を備えるコの字型の筐体と、
前記コの字型の筐体の前記主面上に積み重ねられ、前記第一の側面および前記第二の側面とを基準にねじ止めされる一つ又は複数の内部部材と、を備え、
前記第一の側面には、前記内部部材の少なくとも一つを取り付けるための第一の保持部材が設けられ、
前記第二の側面には、前記内部部材の少なくとも一つを取り付けるための第二の保持部材が設けられ、
前記内部部材の少なくとも一つは、
前記第一の保持部材により取り付け位置を特定される第三の保持部材と、
前記第二の保持部材により取り付け位置を特定される第四の保持部材と、
を備え、
前記第一の保持部材は、先端に切り欠きが設けられた第一の爪部を備え、
前記第三の保持部材は、先端に切り欠きが設けられた爪部を備え、
前記第一の爪部の切り欠きと、前記第三の保持部材の前記爪部の切り欠きとが互いにかみ合うことで前記筐体と前記内部部材との位置が決定される、
ことを特徴とするナビゲーション装置の組立構造。
【請求項7】
請求項6に記載のナビゲーション装置の組立構造であって、
前記第二の保持部材は、前記内部部材を取り付けるための切り込み部であり、
前記第四の保持部材は、前記第二の保持部材の切り込み部に差し込まれる爪部である、
ことを特徴とするナビゲーション装置の組立構造。
【請求項8】
請求項6または7に記載のナビゲーション装置の組立構造であって、
前記第一の爪部は、前記第一の側面に垂直に突出するよう設けられており、
前記第三の保持部材の前記爪部は、前記第一の側面に略平行な面を備え、
前記第一の爪部と前記第三の保持部材の前記爪部とは、合い欠き状に交差するよう設けられている、
ことを特徴とするナビゲーション装置の組立構造。
【請求項9】
請求項6〜8のいずれか一項に記載のナビゲーション装置の組立構造であって、
前記第一の爪部の切り欠きと、前記第三の保持部材の前記爪部の切り欠きとは、前記内部部材が前記主面の方向に移動すると互いにかみ合う方向に設けられている、
ことを特徴とするナビゲーション装置の組立構造。
【請求項10】
請求項6〜9のいずれか一項に記載のナビゲーション装置の組立構造であって、
前記第二の保持部材の切り込み部は、前記主面と略平行に設けられており、
前記第四の保持部材である爪部には、前記内部部材が前記主面の方向に移動すると前記第二の保持部材の切り込み部に差し込まれるようガイド部が設けられている、
ことを特徴とするナビゲーション装置の組立構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−52571(P2012−52571A)
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−193781(P2010−193781)
【出願日】平成22年8月31日(2010.8.31)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】