説明

ネットワークに接続される制御装置における制御

【課題】制御装置において情報の提供や登録を適切に実行することのできる技術を提供する。
【解決手段】制御装置は、ネットワークを介してコンピュータと接続され、ネットワークを介さずにローカルデバイスと接続される。制御装置は、メモリと、コンピュータから対象情報の取得が要求された場合に対象情報の内容を示すデータをコンピュータに提供するデータ提供部と、を備える。データ提供部は、対象情報が第1のグループに属する情報である場合には、メモリから対象情報の内容を示すデータを読み出して、読み出されたデータをコンピュータに提供し、対象情報が第2のグループに属する情報である場合には、ローカルデバイスから対象情報の内容を示すデータを取得して、取得されたデータをコンピュータに提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークに接続される制御装置における制御に関し、特に、情報を提供および登録するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークを利用した印刷システムでは、例えば、プリンタがUSBケーブルを介してプリントサーバに接続され、プリントサーバとクライアントコンピュータとがLANなどのネットワークを介して接続される。
【0003】
プリントサーバには、通常、MIB(Management Information Base)と呼ばれる種々の情報が格納されるデータベースが設けられている。プリントサーバは、クライアントコンピュータからの情報の取得要求に応じて、MIBから該情報の内容を示すデータを読み出してクライアントコンピュータに提供する。また、プリントサーバは、クライアントコンピュータからの情報の設定要求に応じて、クライアントコンピュータから与えられた該情報の内容を示すデータをMIBに登録する。
【0004】
なお、MIBには、プリントサーバに関する情報のみでなく、プリンタに関する情報も格納可能である。プリンタに関する情報は、プリントサーバがプリンタから該情報の内容を示すデータを所定時間毎に取得することによって、MIBに格納される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−165524号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の技術では、プリントサーバは、クライアントコンピュータからの取得要求または設定要求に応じて、該情報の提供または登録を適切に実行することができない場合があった。具体的には、プリントサーバがクライアントコンピュータからの取得要求または設定要求に応じて処理を実行するときには、プリントサーバとプリンタとの間では何ら遣り取りされない。このため、プリンタに関する情報の取得要求に応じて、MIBから読み出されてクライアントコンピュータに提供されたデータが、最新のデータでない場合があった。また、プリンタに関する情報の設定要求に応じて、クライアントコンピュータから与えられてMIBに登録されたデータが、プリンタによって許容されないデータである場合があった。
【0007】
なお、上記の問題は、プリントサーバを含む印刷システムだけでなく、ネットワークに接続される制御装置を含むネットワークシステムに共通する問題である。
【0008】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、ネットワークに接続される制御装置において、情報の提供や登録を適切に実行することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の第1の装置は、ネットワークに接続される制御装置であって、
前記ネットワークを介して接続されるコンピュータと通信する第1の通信部と、
前記ネットワークを介さずに接続されるローカルデバイスと通信する第2の通信部と、
データを格納する第1のメモリと、
前記第1の通信部を介して前記コンピュータから対象情報の取得が要求された場合に、前記対象情報の内容を示すデータを前記第1の通信部を介して前記コンピュータに提供するデータ提供部と、
を備え、
前記データ提供部は、
前記対象情報が第1のグループに属する情報である場合には、前記第1のメモリから前記対象情報の内容を示すデータを読み出して、前記読み出されたデータを前記コンピュータに提供し、
前記対象情報が第2のグループに属する情報である場合には、前記第2の通信部を介して前記ローカルデバイスから前記対象情報の内容を示すデータを取得して、前記取得されたデータを前記コンピュータに提供することを特徴とする。
【0010】
この装置では、取得要求の対象情報が第1のグループに属する場合には、第1のメモリから読み出されたデータをコンピュータに提供し、取得要求の対象情報が第2のグループに属する場合には、ローカルデバイスから取得したデータをコンピュータに提供するため、対象情報の提供を適切に実行することができる。具体的には、対象情報が第1のグループに属する場合には、ローカルデバイスからデータを取得せずに済み、対象情報が第2のグループに属する場合には、ローカルデバイスから最新のデータを取得することができる。
【0011】
例えば、変更されることのない固定的な情報が、第1のグループに属する情報であり、ローカルデバイスによって変更され得る情報が、第2のグループに属する情報であればよい。
【0012】
上記の装置において、
前記データ提供部は、
前記対象情報が前記第2のグループのうちの第1のサブグループに属する情報である場合には、前記第1のメモリから前記対象情報の内容を示す第1のデータを読み出して前記第1のデータを前記ローカルデバイスに供給した後に、前記ローカルデバイスから前記対象情報の内容を示す第2のデータを取得し、
前記対象情報が前記第2のグループのうちの第2のサブグループに属する情報である場合には、前記第1のメモリに対する読み出し処理を実行せずに、前記ローカルデバイスから前記対象情報の内容を示すデータを取得するようにしてもよい。
【0013】
こうすれば、ローカルデバイスからデータを取得する前に、ローカルデバイスに制御装置から読み出されたデータを供給するか否かを、対象情報に応じて変更することができる。
【0014】
例えば、サイズの比較的小さなデータによって表される情報が、第1のサブグループに属する情報であり、サイズの比較的大きなデータによって表される情報が、第2のサブグループに属する情報であればよい。
【0015】
上記の装置において、
前記データ提供部は、
前記ローカルデバイスから前記対象情報の内容を示す前記第2のデータを取得した場合に、前記ローカルデバイスからの指示に従って、前記第1のメモリ内の前記対象情報の内容を示す前記第1のデータを前記第2のデータに変更することが好ましい。
【0016】
こうすれば、制御装置の第1のメモリ内に格納された対象情報の内容を示すデータを更新することができる。
【0017】
本発明の第2の装置は、ネットワーク装置であって、
上記の第1の装置である制御装置と、
前記ローカルデバイスと、
を備え、
前記ローカルデバイスは、
前記制御装置に前記対象情報の内容を示すデータを供給するデータ供給部を備えることを特徴とする。
【0018】
こうすれば、ローカルデバイスは、最新のデータを制御装置に供給することができる。
【0019】
上記の装置において、
前記データ供給部は、
前記対象情報の内容を示す第3のデータを格納する第2のメモリを備え、
前記データ供給部は、
前記第3のデータが前記制御装置から供給された前記第1のデータよりも新しい場合に、前記第3のデータを前記第2のデータとして前記データ提供部に供給するようにしてもよい。
【0020】
上記の装置において、
前記データ供給部は、さらに、前記第3のデータが前記第1のデータよりも新しい場合には、前記第2のデータとしての前記第3のデータを前記第1のメモリに保存するように指示することが好ましい。
【0021】
こうすれば、制御装置の第1のメモリ内に格納された対象情報の内容を示すデータを更新することができる。
【0022】
上記の装置において、
前記データ供給部は、前記制御装置が前記コンピュータから前記第2のグループに属する前記対象情報の取得の要求を受け取ったときに前記ローカルデバイスに通知するように、前記データ提供部に依頼するようにしてもよい。
【0023】
本発明の第3の装置は、ネットワークに接続される制御装置であって、
前記ネットワークを介して接続されるコンピュータと通信する第1の通信部と、
前記ネットワークを介さずに接続されるローカルデバイスと通信する第2の通信部と、
データを格納するメモリと、
前記第1の通信部を介して前記コンピュータから対象情報の設定が要求された場合に、前記対象情報の内容を示すデータを前記メモリに登録するためのデータ登録部と、
を備え、
前記データ登録部は、
前記対象情報が第1のグループに属する情報である場合には、前記コンピュータから供給された前記対象情報の内容を示すデータを前記メモリに登録し、
前記対象情報が第2のグループに属する情報である場合には、前記第2の通信部を介して前記ローカルデバイスに、前記コンピュータから供給された前記対象情報の内容を示すデータの登録の可否を問い合わせ、前記ローカルデバイスによって前記データの登録が許容された場合に、前記データを前記メモリに登録することを特徴とする。
【0024】
この装置では、設定要求の対象情報が第1のグループに属する場合には、コンピュータから供給されたデータをメモリに登録し、設定要求の対象情報が第2のグループに属する場合には、ローカルデバイスに登録の可否を問い合わせ、登録が許容された場合に、コンピュータから供給されたデータをメモリに登録するため、対象情報の登録を適切に実行することができる。具体的には、対象情報が第1のグループに属する場合には、ローカルデバイスに登録の可否を問い合わせずに済み、対象情報が第2のグループに属する場合には、登録が許容された適切なデータをメモリに登録することができる。
【0025】
例えば、変更されることのない固定的な情報が、第1のグループに属する情報であり、ユーザによって設定可能なローカルデバイスに関係する情報が、第2のグループに属する情報であればよい。
【0026】
上記の装置において、
前記データ登録部は、
前記ローカルデバイスによって前記データと異なる代替データの登録が許容された場合には、前記代替データを前記メモリに登録するようにしてもよい。
【0027】
こうすれば、コンピュータは、対象情報の内容を示すデータの登録が許容されない場合に、他のデータを制御装置に再度供給せずに済む。
【0028】
本発明の第4の装置は、
ネットワーク装置であって、
上記の第3の装置である制御装置と、
前記ローカルデバイスと、
を備え、
前記ローカルデバイスは、
前記制御装置からの前記問い合わせに応じて、前記データの登録の可否を決定する決定部を備えることを特徴とする。
【0029】
こうすれば、制御装置は、適切なデータをメモリに登録することができる。
【0030】
上記の装置において、
前記決定部は、前記データの登録を許容しない場合には、前記代替データを選択して前記代替データの登録を許容するようにしてもよい。
【0031】
こうすれば、コンピュータは、対象情報の内容を示すデータの登録が許容されない場合に、他のデータを制御装置に再度供給せずに済む。
【0032】
上記の装置において、
前記決定部は、前記制御装置が前記コンピュータから前記第2のグループに属する前記対象情報の設定の要求を受け取ったときに前記ローカルデバイスに通知するように、前記データ登録部に依頼するようにしてもよい。
【0033】
この発明は、種々の形態で実現することが可能であり、制御装置および該制御装置における制御方法、ローカルデバイスおよび該ローカルデバイスにおける制御方法、制御装置とローカルデバイスとを含むネットワーク装置および該ネットワーク装置における制御方法、これらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の形態で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】ネットワークシステムの構成を示す説明図である。
【図2】図1のネットワークシステムを構成する各装置100,200,300の要部を模式的に示す説明図である。
【図3】データベースデータ領域134に格納される情報群を示す説明図である。
【図4】デバイスサーバ100と複合機200との間で行われる前処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】デバイスサーバ100がクライアントコンピュータ300からスキャナステータス情報の取得要求を受け取る場合に実行される第1の処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】図5の処理が実行される際に、各装置100,200,300間で遣り取りされる通信データの内容を示す説明図である。
【図7】デバイスサーバ100がクライアントコンピュータ300からスキャナステータス情報の取得要求を受け取る場合に実行される第2の処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】図7の処理が実行される際に、各装置100,200,300間で遣り取りされる通信データの内容を示す説明図である。
【図9】デバイスサーバ100がクライアントコンピュータ300から表示パネルの言語情報の設定要求を受け取る場合に実行される処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】図9の処理が実行される際に、各装置100,200,300間で遣り取りされる通信データの内容を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づき以下の順序で説明する。
A.ネットワークシステムの構成:
A−1.デバイスサーバの構成:
A−2.複合機の構成:
B.ネットワークシステムの要部:
B−1.デバイスサーバの要部:
B−2.複合機の要部:
B−3.クライアントコンピュータの要部:
C.前処理:
D.クライアントからの要求に対する処理:
D−1.取得要求に対する第1の処理:
D−2.取得要求に対する第2の処理:
D−3.設定要求に対する処理:
D−3−1.設定要求に対する処理の変形例:
【0036】
A.ネットワークシステムの構成:
図1は、ネットワークシステムの構成を示す説明図である。ネットワークシステムは、デバイスサーバ100と、複合機200と、クライアントコンピュータ(以下、単に「クライアント」とも呼ぶ)300と、を備えている。デバイスサーバ100とクライアント300とは、LANなどのネットワークNWを介して互いに接続されている。また、デバイスサーバ100と複合機200とは、USBケーブルを介して互いに接続されている。
【0037】
本実施例では、デバイスサーバ100と複合機200とは異なる筐体に収納されているが、共通の筐体に収納されていてもよい。
【0038】
なお、本実施例におけるデバイスサーバ100が本発明における制御装置に相当し、複合機200がローカルデバイスに相当する。また、デバイスサーバ100と複合機200とがネットワーク装置に相当する。
【0039】
A−1.デバイスサーバの構成:
デバイスサーバ100(図1)は、制御回路110と、ネットワークインタフェース(IF)部192と、USBホストインタフェース(IF)部198と、を備えている。
【0040】
ネットワークIF部192は、ネットワークNWを介してクライアント300と通信するためのインタフェースである。
【0041】
USBホストIF部198は、USBケーブルを介して複合機200などのローカルデバイスと通信するためのインタフェースである。
【0042】
制御回路110は、図示しないCPUとメモリとで構成されている。制御回路110は、処理実行部112と、第1の通信制御部114と、第2の通信制御部116と、を備えている。処理実行部112と第1の通信制御部114と第2の通信制御部116との機能は、CPUがコンピュータプログラムを実行することによって実現される。なお、コンピュータプログラムは、例えば、CD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で提供される。
【0043】
第1の通信制御部114は、ネットワークIF部192を介して、ネットワークに接続されたクライアント300と通信データを送受信する。なお、第1の通信制御部114は、TCPおよび/またはUDP層の処理と、IP層の処理と、を実行する。
【0044】
第2の通信制御部116は、USBホストIF部198を介して、USBケーブルで接続された複合機200と通信データを送受信する。
【0045】
処理実行部112は、第1の通信制御部114から受け取った通信データに基づいて、種々の処理を実行する。なお、処理実行部112についてはさらに後述する。
【0046】
なお、本実施例におけるネットワークIF部192と第1の通信制御部114と処理実行部112の一部(後述する)とが本発明における第1の通信部に相当する。また、USBホストIF部198と第2の通信制御部116とが第2の通信部に相当する。
【0047】
A−2.複合機の構成:
複合機200(図1)は、制御回路210と、表示パネル270と、プリンタ部281と、スキャナ部282と、USBデバイスインタフェース(IF)部298と、を備えている。
【0048】
USBデバイスIF部298は、USBケーブルを介してデバイスサーバ100と通信するためのインタフェースである。
【0049】
制御回路210は、図示しないCPUとメモリとで構成されている。制御回路210は、処理実行部212と、通信制御部216と、を備えている。処理実行部212と通信制御部216との機能は、CPUがコンピュータプログラムを実行することによって実現される。
【0050】
通信制御部216は、USBデバイスIF部298を介して、USBケーブルで接続されたデバイスサーバ100と通信データを送受信する。なお、通信制御部216の機能は、USBクラスドライバによって実現される。
【0051】
処理実行部212は、通信制御部216が受け取った通信データに基づいて、種々の処理を実行する。例えば、処理実行部212は、プリンタ部281を制御して印刷を実行させたり、スキャナ部282を制御して画像データの読み取りを実行させたりする。また、処理実行部212は、表示パネル270に文字や絵柄を表示させたりする。
【0052】
B.ネットワークシステムの要部:
図2は、図1のネットワークシステムを構成する各装置100,200,300の要部を模式的に示す説明図である。
【0053】
B−1.デバイスサーバの要部:
図2に示すように、デバイスサーバ100は、サーバモジュール120と、データベース130と、を含んでいる。サーバモジュール120とデータベース130とは、図1のデバイスサーバ100内の処理実行部112に含まれている。なお、処理実行部112内のサーバモジュール120は、前述した本発明における第1の通信部に含まれる。
【0054】
サーバモジュール120は、クライアントコンピュータ300から与えられた要求を受け取り、該要求に応じたサービスを提供する。サーバモジュール120は、特定のプロトコルに従ってサービスを提供するサーバプログラムである。特定のプロトコルとしては、XMLプロトコル(XMLP)や、SOAP(Simple Object Access Protocol)プロトコルなどの種々のプロトコルを利用可能である。
【0055】
データベース130は、データベース管理部132と、データベースデータ領域134と、を含んでいる。
【0056】
データベースデータ領域(以下「DBデータ領域」とも呼ぶ)134には、種々の情報が格納されている。図3は、データベースデータ領域134に格納される情報群を示す説明図である。ただし、図3では、各情報の項目名が示されている。図示するように、DBデータ領域134には、デバイスサーバ100に関する情報「NWInfo」と、複合機200に関する情報「DeviceInfo」と、が含まれている。デバイスサーバに関する情報「NWInfo」には、IPアドレスを示す情報「IPAddress」が含まれている。複合機に関する情報「DeviceInfo」には、複合機のデバイス名を示す情報「MFDName」と、複合機のステータス(動作状態)に関する情報「MFDStatus」と、複合機に設けられた表示パネルに関する情報「MFDPanel」などが含まれている。複合機のステータスに関する情報「MFDStatus」には、複合機の各機能部のステータス情報、具体的には、プリンタ部281のステータス情報「PrinterStatus」およびスキャナ部282のステータス情報「ScannerStatus」が含まれている。複合機に設けられた表示パネルに関する情報「MFDPanel」には、表示パネルにおける表示に使用される言語を示す使用言語情報「PanelLnguage」が含まれている。
【0057】
なお、図3に示す各情報は、実際には、XML(eXtensible Markup Language)で記述されている。
【0058】
データベース管理部(以下「DB管理部」とも呼ぶ)132は、クライアント300から情報(例えば「ScannerStatus」)の取得要求を受け取った場合に、該情報の内容を示すデータをDBデータ領域134から読み出したり、クライアント300から情報(例えば「PanelLnguage」)の設定要求を受け取った場合に、該情報の内容を示すデータをDBデータ領域134に書き込んだりする機能を有している。
【0059】
特に、本実施例では、DB管理部132は、予め通知対象に設定された情報の取得要求または設定要求をクライアント300から受け取った場合には、複合機200に対する通知を行う機能を有している。具体的には、DB管理部132は、通知管理テーブル133を備えており、通知管理テーブル133には、通知対象情報と、通知方式と、が対応付けて登録されている。通知対象情報は、図3に示す各情報および他の情報を含む情報群の中から選択された情報である。本実施例では、複数の通知方式が準備されている。
【0060】
第1の通知方式が設定された情報の取得要求を受け取った場合には、DB管理部132は、DBデータ領域134から該情報の内容を示すデータを読み出した後に、複合機200に通知を行う。この通知には、該読み出されたデータが含まれている。
【0061】
第2の通知方式が設定された情報の取得要求を受け取った場合には、DB管理部132は、DBデータ領域134に対する読み出し処理を実行せずに、複合機200に通知を行う。
【0062】
第3の通知方式が設定された情報の設定要求を受け取った場合には、DB管理部132は、DBデータ領域134に対する書き込み処理を実行せずに、複合機200に通知を行う。
【0063】
第1または第2の通知方式が設定される情報としては、複合機に関係し、かつ、複合機によって変更され得る情報が挙げられる。このような情報としては、例えば、プリンタステータス情報「PrinterStatus」やスキャナステータス情報「ScannerStatus」が挙げられる。
【0064】
第3の通知方式が設定される情報としては、複合機に関係し、かつ、ユーザによって設定(変更)可能な情報が挙げられる。このような情報としては、例えば、表示パネル270の使用言語情報「PanelLnguage」が挙げられる。
【0065】
通知管理テーブル133に登録されていない情報、すなわち通知方式が設定されていない情報の取得要求を受け取った場合には、DB管理部132は、DBデータ領域134から該情報の内容を示すデータを読み出す。ただし、DB管理部132は、複合機200に対する通知を行わない。また、通知方式が設定されていない情報の設定要求を受け取った場合には、DB管理部132は、DBデータ領域134に該情報の内容を示すデータを書き込む。ただし、DB管理部132は、複合機200に対する通知を行わない。通知方式が設定されない情報としては、複合機に関係しない情報が挙げられ、例えば、デバイスサーバ100に関する情報「NWInfo」に含まれる各情報が挙げられる。また、通知方式が設定されない情報としては、複合機に関係し、かつ、変更されることのない固定的な情報が挙げられ、例えば、複合機のデバイス名を示す情報「MFDName」が挙げられる。
【0066】
なお、取得要求の対象となる情報群のうち、通知方式が設定されていない情報が、本発明における第1のグループに属する情報に相当し、第1または第2の通知方式が設定された情報が、第2のグループに属する情報に相当する。また、第1の通知方式が設定された情報が、本発明における第2のグループのうちの第1のサブグループに属する情報に相当し、第2の通知方式が設定された情報が第2のグループのうちの第2のサブグループに属する情報に相当する。
【0067】
また、設定要求の対象となる情報群のうち、通知方式が設定されていない情報が、本発明における第1のグループに属する情報に相当し、第3の通知方式が設定された情報が、第2のグループに属する情報に相当する。
【0068】
なお、本実施例では、第4の通信方式も設定可能である。第4の通信方式が設定された情報の設定要求を受け取った場合には、DB管理部132は、DBデータ領域134に対する書き込み処理を実行した後に、複合機200に通知を行う。この通知には、該書き込まれたデータが含まれている。第4の通知方式が設定される情報としては、例えば、複合機の動作に影響を与えず、かつ、ユーザによって設定(変更)可能な情報が挙げられる。ただし、本実施例では、第4の通信方式は利用されていない。
【0069】
なお、本実施例におけるDB管理部132が本発明におけるデータ提供部とデータ登録部とに相当する。
【0070】
B−2.複合機の要部:
図2に示すように、複合機200は、デバイス管理部232と、デバイスデータ領域234と、を含んでいる。デバイス管理部232とデバイスデータ領域234とは、図1の複合機200内の処理実行部212に含まれている。
【0071】
デバイスデータ領域234には、複合機200に関する種々の情報が格納されている。例えば、デバイスデータ領域234には、図3の「DeviceInfo」に含まれる種々の情報、より具体的には、各機能部281,282のステータス情報や、表示パネル270の使用言語情報などが格納されている。
【0072】
デバイス管理部232は、複合機200を管理する機能を有している。例えば、デバイス管理部232は、各機能部281,282から所定時間毎にスタータス情報を取得し、デバイスデータ領域234に保存する。また、デバイス管理部232は、デバイスデータ領域234から複合機200の各部の動作に使用される設定値を読み出して各部に提供する。
【0073】
特に、本実施例では、デバイス管理部232は、DB管理部132に通知の登録を依頼する。具体的には、デバイス管理部232は、通知依頼テーブル233を備えており、該テーブル233には、通知対象情報と通知方式とが対応付けて登録されている。デバイス管理部232は、通知依頼テーブル233の内容をデバイスサーバ100のDB管理部132に供給する。これにより、DB管理部132は、前述の通知管理テーブル133を作成することができる。
【0074】
また、デバイス管理部232は、デバイスサーバ100のDB管理部132からの通知を受け取って、該通知に対して応答する。この際、デバイス管理部232は、取得要求の対象情報の内容を示すデータをデバイスデータ領域234から読み出して、DB管理部132に返す。また、デバイス管理部232は、設定要求の対象情報の内容を示すデータの登録の可否を判断して、登録可能な場合に、該データをデバイスデータ領域234に書き込む。
【0075】
なお、本実施例におけるデバイス管理部232が本発明におけるデータ供給部と決定部とに相当する。
【0076】
B−3.クライアントコンピュータの要部:
図2に示すように、クライアント300は、クライアントモジュール320を含んでいる。クライアントモジュール320は、デバイスサーバ100のサーバモジュール120に対応して設けられている。具体的には、クライアントモジュール320は、サーバモジュール120と同じプロトコルを利用するクライアントプログラムである。
【0077】
C.前処理:
図4は、デバイスサーバ100と複合機200との間で行われる前処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、例えば、複合機200の電源がオン状態に設定されたときや複合機200がリセットされたときに実行される。
【0078】
ステップS102では、複合機200のデバイス管理部232は、特定の情報に関して通知の登録を依頼する。具体的には、デバイス管理部232は、デバイスサーバ100がクライアント300から特定の情報の取得要求を受け取ったときに複合機に通知するように、デバイスサーバ100に依頼する。また、デバイス管理部232は、デバイスサーバ100がクライアント300から特定の情報の設定要求を受け取ったときに複合機に通知するように、デバイスサーバ100に依頼する。なお、実際には、ステップS102では、デバイス管理部232は、前述の通知依頼テーブル233の内容をデバイスサーバ100に供給する。
【0079】
ステップS104では、デバイスサーバ100のDB管理部132は、特定の情報に関して通知を登録する。具体的には、DB管理部132は、ステップS102で受け取った通知依頼テーブル233の内容を通知管理テーブル133に登録する。
【0080】
これにより、クライアント300から情報の取得要求や設定要求を受け取ったときに、デバイスサーバ100は、通知管理テーブル133を参照して、該情報が通知対象情報であるか否かを判断することができると共に、該通知対象情報に対応付けられた通知方式に従って、複合機200に通知を行うことができる。
【0081】
D.クライアントからの要求に対する処理:
D−1.取得要求に対する第1の処理:
図5は、デバイスサーバ100がクライアントコンピュータ300からスキャナステータス情報の取得要求を受け取る場合に実行される第1の処理の手順を示すフローチャートである。図6は、図5の処理が実行される際に、各装置100,200,300間で遣り取りされる通信データの内容を示す説明図である。
【0082】
図5,図6では、図4の前処理によって、スキャナステータス情報に対して第1の通知方式が登録された場合を想定して説明する。
【0083】
ステップS112(図5)では、クライアント300は、スキャナステータス情報の取得を要求する。具体的には、クライアント300のユーザがアプリケーションプログラムの実行画面を介して、スキャナステータス情報を取得するように指示すると、クライアントモジュール320がスキャナステータス情報の取得要求を発行する。この際、クライアント300は、デバイスサーバ100に第1の通信データCD1を送信する。
【0084】
図6(A)は、第1の通信データCD1の内容を示している。図示するように、通信データCD1には、<ScannerStatus/>の記述が含まれており、スキャナステータス情報の取得が要求されている。
【0085】
ステップS114では、デバイスサーバ100は、DBデータ領域134に格納されたスキャナステータス情報の内容を示すデータを読み出して、複合機200に対する通知を行う。具体的には、デバイスサーバ100のサーバモジュール120は、クライアント300から第1の通信データCD1を受信すると、DB管理部132に、スキャナステータス情報の内容を示すデータを準備するように指示する。
【0086】
DB管理部132は、通知管理テーブル133を参照して、スキャナステータス情報が通知対象情報であるか否かを判断する。なお、スキャナステータス情報が通知対象情報であるか否かは、スキャナステータス情報が通知管理テーブル133に登録されているか否かで判断される。ここでは、通知管理テーブル133にスキャナステータス情報が登録されており、スキャナステータス情報に対応して第1の通知方式が設定されている場合を想定している。このため、DB管理部132は、スキャナステータス情報が通知対象情報であると判断して、第1の通知方式に従って通知を行う。具体的には、DB管理部132は、まず、DBデータ領域134内に格納されたスキャナステータス情報の内容を示すデータ(以下、「第1のデータ」とも呼ぶ)を読み出す。そして、DB管理部132は、複合機200に第1のデータを供給して、複合機200に対する通知を行う。この際、DB管理部132は、複合機200に第2の通信データCD2を送信する。
【0087】
図6(B)は、第2の通信データCD2の内容を示している。図示するように、通信データCD2には、<ScannerStatus>AAA</ScannerStatus>の記述が含まれている。「AAA」は、DBデータ領域134から読み出されたスキャナステータス情報の内容を示す第1のデータである。
【0088】
なお、図6(B)に示すように、第2の通信データCD2は、XML(eXtensible Markup Lnguage)で記述されている。スキャナステータス情報を表す2つのタグ<ScannerStatus>,</ScannerStatus>は、複合機のステータス情報を表す2つのタグ<MPDStatus>,</MPDStatus>に挟まれており、該2つのタグ<MPDStatus>,</MPDStatus>は、複合機に関する情報を表す2つのタグ<DeviceInfo>,</DeviceInfo>に挟まれている。
【0089】
ステップS116では、複合機200は、デバイスサーバ100から供給されたスキャナステータス情報の内容を示す第1のデータと、複合機200に格納されたスキャナステータス情報の内容を示すデータ(以下「第2のデータ」とも呼ぶ)と、のうちのいずれか一方を選択する。そして、複合機200は、選択された一方のデータ(以下「選択データ」とも呼ぶ)をデバイスサーバ100に供給して、ステップS114の通知に対して応答する。
【0090】
具体的には、複合機200のデバイス管理部232は、デバイスサーバ100から第2の通信データCD2を受信すると、第2の通信データCD2に含まれるスキャナステータス情報の内容を示す第1のデータのタイムスタンプと、複合機200のデバイスデータ領域234に格納されたスキャナステータス情報の内容を示す第2のデータのタイムスタンプと、を比較する。なお、タイムスタンプは、データの更新日時を示している。第2のデータのタイムスタンプが第1のデータのタイムスタンプと同じ時刻(または第1のデータのタイムスタンプより過去の時刻)を示す場合には、デバイス管理部232は、第1のデータを選択する。一方、第2のデータのタイムスタンプが第1のデータのタイムスタンプより最近の時刻を示す場合には、デバイス管理部232は、第2のデータを選択する。なお、タイムスタンプを比較する際には、第2のデータを表す実データはデバイスデータ領域234から読み出されない。第2のデータのタイムスタンプは、第2のデータを格納するファイルシステムのディレクトリ情報を参照することによって得られる。なお、第2のデータが選択された場合には、デバイス管理部232は、デバイスデータ領域234から第2のデータ(実データ)を読み出す。デバイス管理部232は、2つのデータのうちの一方を選択すると、選択データを含む第3の通信データCD3をデバイスサーバ100に送信する。
【0091】
図6(C−1),(C−2)は、それぞれ、第3の通信データCD3の内容を示している。図6(C−1)の通信データCD3は、第2のデータのタイムスタンプが第1のデータのタイムスタンプと同じ時刻(または第1のデータのタイムスタンプより過去の時刻)を示す場合に発行され、<ScannerStatus>AAA</ScannerStatus>の記述が含まれている。なお、「AAA」は、第1のデータである。図6(C−2)の通信データCD3は、第2のデータのタイムスタンプが第1のデータのタイムスタンプより最近の時刻を示す場合に発行され、<ScannerStatus>BBB</ScannerStatus>の記述が含まれている。なお、「BBB」は、第2のデータである。
【0092】
なお、図6(C−1),(C−2)に示す通信データCD3は、図6(B)に示す通信データCD2を利用して作成される。図6(C−1)の通信データCD3は、図6(B)の通信データCD2と同じ内容を含んでいる。図6(C−2)の通信データCD3は、図6(B)の通信データCD2とほぼ同じ内容を含んでいるが、2つのタグ<ScannerStatus>,</ScannerStatus>の間に記述されたデータが変更されている。
【0093】
また、図6(C−2)の通信データCD3には、<DeviceInfo set="1">の記述が含まれている。「set="1"」は、デバイスサーバ100のDBデータ領域134内に格納されたスキャナステータス情報の内容を示すデータとして、同通信データCD3に記述されたデータ(「BBB」)を保存すべきことを意味している。この説明から分かるように、本実施例では、デバイス管理部232は、第2のデータをデバイスサーバ100に返す場合には、デバイスサーバ100に対して該第2のデータを保存するように指示する。
【0094】
ステップS118では、デバイスサーバ100は、ステップS112でクライアント300から受け取った取得要求に対して応答する。具体的には、デバイスサーバ100のDB管理部132は、受信した第3の通信データCD3に含まれる選択データ(すなわち第1のデータまたは第2のデータ)をサーバモジュール120に与える。そして、サーバモジュール120は、該選択データを含む第4の通信データCD4をクライアント300に送信する。
【0095】
また、DB管理部132は、図6(C−2)に示す保存指示「set="1"」を含む第3の通信データCD3を受信した場合には、DBデータ領域134に格納されているスキャナステータス情報の内容を示す第1のデータ(「AAA」)を、第3の通信データCD3に含まれる第2のデータ(「BBB」)に変更する。これにより、DBデータ領域134内のスキャナステータス情報が更新される。
【0096】
図6(D)は、第4の通信データCD4の内容を示している。図示するように、第4の通信データCD4には、<ScannerStatus>CCC</ScannerStatus>の記述が含まれている。「CCC」は、ステップS116で選択されて第3の通信データCD3に含まれる選択データであり、第1のデータ(「AAA」)または第2のデータ(「BBB」)を示している。
【0097】
ステップS120では、クライアント300のクライアントモジュール320は、デバイスサーバ100から第4の通信データCD4を受信する。第4の通信データCD4には、スキャナステータス情報の内容を示すデータが含まれている。これにより、クライアント300は、デバイスサーバ100からスキャナステータス情報を取得することができる。
【0098】
D−2.取得要求に対する第2の処理:
図7は、デバイスサーバ100がクライアントコンピュータ300からスキャナステータス情報の取得要求を受け取る場合に実行される第2の処理の手順を示すフローチャートである。図8は、図7の処理が実行される際に、各装置100,200,300間で遣り取りされる通信データの内容を示す説明図である。
【0099】
図7,図8では、図4の前処理によって、スキャナステータス情報に対して第2の通知方式が登録された場合を想定して説明する。
【0100】
図7は、図5とほぼ同じであるが、ステップS114a,S116a,S118aが変更されている。また、図8は、図6とほぼ同じであるが、図8(B)〜(D)が変更されている。
【0101】
ステップS114aでは、デバイスサーバ100は、DBデータ領域134に対する読み出し処理を実行せずに、複合機200に対する通知を行う。具体的には、デバイスサーバ100のサーバモジュール120は、クライアント300から第1の通信データCD1(図8(A))を受信すると、DB管理部132に、スキャナステータス情報を準備するように指示する。
【0102】
DB管理部132は、通知管理テーブル133を参照して、スキャナステータス情報が通知対象情報であると判断し、第2の通知方式に従って通知を行う。具体的には、DB管理部132は、DBデータ領域134内に対する読み出し処理を実行せずに、複合機200に対する通知を行う。この際、DB管理部132は、複合機200に第2の通信データCD2aを送信する。
【0103】
図8(B)は、第2の通信データCD2aの内容を示している。図8(B)は、図6(B)とほぼ同様であるが、2つのタグ<ScannerStatus>,</ScannerStatus>の間にはデータは記述されていない。これは、DBデータ領域134に対する読み出し処理が実行されていないためである。
【0104】
ステップS116aでは、複合機200は、第2のデータを読み出し、第2のデータをデバイスサーバ100に供給して、ステップS114aの通知に対して応答する。具体的には、複合機200のデバイス管理部232は、デバイスサーバ100から第2の通信データCD2aを受信すると、デバイスデータ領域234に格納されたスキャナステータス情報の内容を示す第2のデータを読み出す。そして、デバイス管理部232は、第2のデータを含む第3の通信データCD3aをデバイスサーバ100に送信する。
【0105】
図8(C)は、第3の通信データCD3aの内容を示している。図8(C)は、図6(C−2)とほぼ同様であり、第3の通信データCD3aには、<ScannerStatus>BBB</ScannerStatus>の記述が含まれている。なお、「BBB」は、第2のデータである。
【0106】
ステップS118aでは、デバイスサーバ100は、ステップS112でクライアント300から受け取った取得要求に対して応答する。具体的には、デバイスサーバ100のDB管理部132は、受信した第3の通信データCD3aに含まれる第2のデータをサーバモジュール120に与える。そして、サーバモジュール120は、該第2のデータを含む第4の通信データCD4をクライアント300に送信する。
【0107】
また、図8(C)に示すように、第3の通信データCD3aには保存指示「set="1"」が含まれているため、DB管理部132は、DBデータ領域134に格納されているスキャナステータス情報の内容を示す第1のデータを、第3の通信データCD3aに含まれる第2のデータ(「BBB」)に変更する。これにより、DBデータ領域134内のスキャナステータス情報が更新される。
【0108】
なお、図8(C)の通信データCD3aには、図6(C−2)の通信データCD3と同様に、<DeviceInfo set="1">の記述が含まれているが、これに代えて、<DeviceInfo set="0">または<DeviceInfo>の記述が含まれていてもよい。この場合には、ステップS118aでは、DBデータ領域134内のスキャナステータス情報の更新処理は実行されない。
【0109】
図8(D)は、第4の通信データCD4aの内容を示している。図示するように、第4の通信データCD4には、<ScannerStatus>BBB</ScannerStatus>の記述が含まれている。「BBB」は、ステップS116aで複合機200から読み出された第2のデータである。
【0110】
ステップS120では、前述したように、クライアント300は、デバイスサーバ100からスキャナステータス情報を取得する。
【0111】
なお、図7,図8では、スキャナステータス情報に対して第2の通知方式が設定されている場合を想定して説明した。取得要求の対象情報に対して第2の通知方式が設定されている場合には、デバイスサーバ100のDBデータ領域134に対して読み出し処理は実行されないため、DBデータ領域134には、該対象情報の内容を示すデータは格納されていなくてもよい。こうすれば、デバイスサーバ100のDBデータ領域134に必要なメモリ容量を低減することができる。この説明から分かるように、第2の通知方式は、特に、データサイズが比較的大きな情報に対して設定されることが好ましい。このような情報としては、例えば、スキャナ部282によって取得された画像情報(スキャナ画像情報)が挙げられる。
【0112】
また、図5,図7では、第1の通知方式または第2の通知方式が設定された情報の取得要求が発生した場合の処理について説明した。通知方式が設定されていない情報の取得要求を受け取る場合には、デバイスサーバ100は、DBデータ領域134から該情報の内容を示すデータを読み出し、該データを含む通信データをクライアント300に送信する。すなわち、この場合には、デバイスサーバ100と複合機200との間では、通信データは遣り取りされない。
【0113】
以上説明したように、本実施例では、デバイスサーバ100は、クライアント300から、通知方式が設定されていない第1種の情報の取得要求を受け取った場合には、DBデータ領域134から読み出されたデータをクライアント300に提供し、第1または第2の通知方式が設定された第2種の情報の取得要求を受け取った場合には、複合機200から取得したデータをクライアント300に提供する。このため、デバイスサーバ100は、クライアント300に対する対象情報の提供を適切に実行することができる。具体的には、デバイスサーバ100は、第1種の情報の取得要求を受け取った場合には、複合機200からデータを取得せずに済み、第2種の情報の取得要求を受け取った場合には、複合機200から最新のデータを取得することができる。
【0114】
なお、従来の技術では、プリントサーバは、プリンタに関する情報をクライアントに提供するために、該情報の内容を示すデータをプリンタから所定時間毎に取得する必要があった。すなわち、プリントサーバは、クライアントからの取得要求を受け取っていない場合にも、プリンタからデータを取得する必要があった。一方、本実施例では、デバイスサーバ100は、クライアント300からの通知対象情報の取得要求を受け取った場合のみに、複合機200から通知対象情報の内容を示すデータを取得する。このため、本実施例では、デバイスサーバ100は、クライアント300からの情報の取得要求に応じて、効率良く情報を提供することができる。
【0115】
また、本実施例では、デバイスサーバ100は、クライアント300から、第1の通知方式が設定された第2種の情報の取得要求を受け取った場合には、DBデータ領域134から読み出されたデータを複合機200に供給し、第2の通知方式が設定された第2種の情報の取得要求を受け取った場合には、DBデータ領域134に対する読み出し処理を実行しないため、データのサイズなどの対象情報の特徴に応じて、通知処理の内容を変更することができる。
【0116】
D−3.設定要求に対する処理:
図9は、デバイスサーバ100がクライアントコンピュータ300から表示パネルの使用言語情報の設定要求を受け取る場合に実行される処理の手順を示すフローチャートである。図10は、図9の処理が実行される際に、各装置100,200,300間で遣り取りされる通信データの内容を示す説明図である。
【0117】
図9,図10では、図4の前処理によって、表示パネルの使用言語情報に対して第3の通知方式が登録された場合を想定して説明する。
【0118】
ステップS152(図9)では、クライアント300は、表示パネルの使用言語情報の設定を要求する。具体的には、クライアント300のユーザがアプリケーションプログラムの実行画面を介して、表示パネルの使用言語を特定の言語に設定するように指示すると、クライアントモジュール320が表示パネルの使用言語情報の設定要求を発行する。この際、クライアント300は、デバイスサーバ100に第1の通信データCD6を送信する。
【0119】
図10(A)は、第1の通信データCD6の内容を示している。図示するように、通信データCD6には、<PanelLnguage>en</PanelLnguage>の記述が含まれており、表示パネルの使用言語情報の設定が要求されている。図10(A)では、設定されるべき使用言語として、英語(「en」)が指定されている。
【0120】
ステップS154では、デバイスサーバ100は、DBデータ領域134に対する書き込み処理を実行せずに、複合機200に対する通知を行う。具体的には、デバイスサーバ100のサーバモジュール120は、クライアント300から第1の通信データCD6を受信すると、DB管理部132に、使用言語をクライアント300によって指定された言語(以下「指定言語」とも呼ぶ)に設定するように指示する。
【0121】
DB管理部132は、通知管理テーブル133を参照して、表示パネルの使用言語情報が通知対象情報であると判断し、第3の通知方式に従って通知を行う。具体的には、DB管理部132は、DBデータ領域134内に対する書き込み処理を実行せずに、複合機200に対する通知を行う。この際、DB管理部132は、複合機200に第2の通信データCD7を送信する。
【0122】
図10(B)は、第2の通信データCD7の内容を示している。図示するように、第2の通信データCD2には、<PanelLnguage>en</PanelLnguage>の記述が含まれている。「en」は、クライアント300によって指定された指定言語を示すデータである。
【0123】
ステップS156では、複合機200は、使用言語を指定言語に変更可能か否かを判断し、判断結果をデバイスサーバ100に返して、ステップS154の通知に対して応答する。
【0124】
具体的には、複合機200のデバイス管理部232は、デバイスサーバ100から第2の通信データCD7を受信すると、第2の通信データCD7に含まれる指定言語(「en」)が登録(使用)可能な言語であるか否かを判断する。この判断は、デバイスデータ領域234に格納された言語リスト(図示せず)を参照して行われる。言語リストには、表示パネル270において使用可能な1以上の言語が登録されている。デバイス管理部232は、言語リストを参照して、指定言語(「en」)が該言語リストに登録されているか否かに応じて、指定言語が登録(使用)可能な言語であるか否かを判断する。指定言語が登録可能であると判断される場合には、デバイス管理部232は、該指定言語を含む第3の通信データCD8をデバイスサーバ100に送信する。一方、指定言語が登録不能であると判断される場合には、デバイス管理部232は、該指定言語を含まない第3の通信データCD8をデバイスサーバ100に送信する。
【0125】
図10(C−1),(C−2)は、それぞれ、第3の通信データCD8の内容を示している。図10(C−1)の通信データCD8は、指定言語が登録可能であると判断された場合に発行され、 <PanelLnguage>en</PanelLnguage>の記述が含まれている。2つのタグ<PanelLnguage>,</PanelLnguage>の間には、指定言語を示すデータ「en」が記述されている。図10(C−2)の通信データCD8は、指定言語が設定不能であると判断された場合に発行され、 <PanelLnguage></PanelLnguage>の記述が含まれている。2つのタグ<PanelLnguage>,</PanelLnguage>の間には、言語を示すデータは記述されていない。
【0126】
また、図10(C−1)の通信データCD8には、<DeviceInfo set="1">の記述が含まれている。「set="1"」は、デバイスサーバ100のDBデータ領域134内に格納された使用言語情報の内容を示すデータとして、同通信データCD8に記述されたデータ(「en」)を保存すべきことを意味している。この説明から分かるように、本実施例では、デバイス管理部232は、表示パネルの使用言語を指定言語に変更可能である場合には、デバイスサーバ100に対して該指定言語を保存するように指示する。
【0127】
ステップS158では、デバイスサーバ100は、ステップS152でクライアント300から受け取った設定要求に対して応答する。具体的には、デバイスサーバ100のDB管理部132は、第3の通信データCD8に基づいて、設定要求に対する結果(成功または失敗)をサーバモジュール120に与える。なお、DB管理部132は、図10(C−1)に示すように、2つのタグ<PanelLnguage>,</PanelLnguage>に指定言語が挟まれている場合には、成功と判断し、図10(C−2)に示すように、2つのタグ<PanelLnguage>,</PanelLnguage>に指定言語が挟まれていない場合には、失敗と判断する。そして、サーバモジュール120は、該結果を含む第4の通信データCD9をクライアント300に送信する。
【0128】
また、DB管理部132は、図10(C−1)に示す保存指示「set="1"」を含む第3の通信データCD8を受信した場合には、DBデータ領域134に格納されている表示パネルの使用言語情報の内容を示すデータ(例えば日本語を示す「jp」)を、第3の通信データCD8に含まれるデータ(「en」)に変更する。これにより、DBデータ領域134内の表示パネルの使用言語情報が更新される。
【0129】
ステップS160では、クライアント300のクライアントモジュール320は、デバイスサーバ100から第4の通信データCD9を受信して、設定要求に対する結果を受け取る。
【0130】
なお、図9,図10では、第3の通知方式が設定された情報の設定要求が発生した場合の処理について説明した。デバイスサーバ100は、通知方式が設定されていない情報の設定要求を受け取る場合には、DBデータ領域134に該情報の内容を示すデータを書き込み、結果(成功または失敗)を含む通信データをクライアント300に送信する。すなわち、この場合には、デバイスサーバ100と複合機200との間では、通信データは遣り取りされない。
【0131】
以上説明したように、本実施例では、デバイスサーバ100は、クライアント300から、通知方式が設定されていない第1種の情報の設定要求を受け取った場合には、DBデータ領域134にデータを登録し、第3の通知方式が設定された第2種の情報の設定要求を受け取った場合には、複合機200に登録の可否を問い合わせた後に、DBデータ領域134にデータを登録するため、DBデータ領域134に対する対象情報の登録を適切に実行することができる。具体的には、デバイスサーバ100は、第1種の情報の設定要求を受け取った場合には、複合機200に登録の可否を問い合わせずに済み、第2種の情報の設定要求を受け取った場合には、登録が許容されたデータをDBデータ領域134に登録することができる。
【0132】
D−3−1.設定要求に対する処理の変形例:
ステップS156で説明したように、本実施例では、指定言語が登録(使用)可能な言語でない場合には、指定言語の登録は拒否されている。しかしながら、これに代えて、指定言語が登録(使用)可能な言語でない場合には、代替言語の登録が許容されるようにしてもよい。例えば、クライアント300から表示パネルの使用言語をフランス語に設定するように要求され、フランス語が登録(使用)可能な言語でない場合を想定する。この場合には、デバイス管理部232は、使用言語として、指定言語(フランス語)でなく代替言語(例えば英語)の登録が許容されるようにしてもよい。代替言語としては、ユーザによって理解される可能性の高い言語が予め準備されていればよい。
【0133】
また、本実施例では、設定要求の対象情報が表示パネルの使用言語情報である場合について説明したが、上記の代替データの登録は、設定要求の対象情報が数値で表されるパラメータ情報である場合に好適である。具体的には、クライアント300によって特定のパラメータ情報の設定が要求され、パラメータの値として登録(使用)不能な値が指定された場合には、登録(使用)可能な範囲内の代替値の登録が許容されればよい。例えば、指定値が登録可能な範囲(例えば0〜255)を超える値(例えば511)である場合には、該範囲の最大値(例えば255)が代替値として登録されればよい。
【0134】
このように、デバイス管理部232は、クライアント300から与えられた設定要求の対象情報の内容を示すデータの登録を許容しない場合には、代替データの登録を許容するようにしてもよい。この場合には、デバイス管理部232は、代替データを含む通信データをデバイスサーバ100に送信する。そして、DB管理部132は、代替データをDBデータ領域134に登録し、サーバモジュール120は、代替データが登録されたことを示す通信データをクライアント300に送信する。このように、代替データが登録される場合には、クライアントから供給された指定データの登録が許容されない場合に、クライアント300は他の指定データをデバイスサーバ100に再度供給せずに済むという利点がある。
【0135】
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0136】
(1)上記実施例では、図4に示す前処理を実行することによって、通知対象情報と通知方式とがデバイスサーバ100に設定されているが、これに代えて、通知対象情報と通知方式とは、ネットワークシステムの管理者によってデバイスサーバ100に設定されるようにしてもよい。
【0137】
上記実施例では、通知方式は、DB管理部132が通知管理テーブル133を参照することによって決定されているが、これに代えて、クライアントから情報毎に通知方式が指定されるようにしてもよい。
【0138】
一般には、取得要求または設定要求の対象情報が通知対象情報であるか否かに応じて、ローカルデバイスへの通知の有無が変更さればよい。
【0139】
(2)上記実施例では、ローカルデバイスとして複合機200が利用されており、複合機200は、プリンタ部281とスキャナ部282とを備えているが、これに代えて、あるいは、これと共に、ストレージ部やファクシミリ部などの他の機能部を備えていてもよい。
【0140】
また、上記実施例では、ローカルデバイスとして複合機が利用されているが、これに代えて、プリンタや、スキャナ、ストレージ装置、ファクシミリなどの他のローカルデバイスが利用されてもよい。
【0141】
(3)上記実施例では、デバイスサーバ100には、1台のローカルデバイスが接続されているが、これに代えて、複数台のローカルデバイスが接続されるようにしてもよい。この場合には、デバイスサーバ100の通知管理テーブル133には、ローカルデバイス毎に、各ローカルデバイスから供給された複数の通知依頼テーブル233の内容が登録されればよい。
【0142】
なお、デバイスサーバ100に複数台のローカルデバイスが接続される場合には、複数台のローカルデバイスがデバイスサーバ100に並列に接続されてもよいし、複数台のローカルデバイスがデバイスサーバ100に直列に接続されてもよい。直列に接続される場合には、デバイスサーバに近い第1のローカルデバイスを介して、デバイスサーバと該デバイスサーバから遠い第2のローカルデバイスとの間で通信データが遣り取りされればよい。
【0143】
(4)上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0144】
100…デバイスサーバ
110…制御回路
112…処理実行部
114…第1の通信制御部
116…第2の通信制御部
120…サーバモジュール
130…データベース
132…データベース管理部
133…通知管理テーブル
134…データベースデータ領域
192…ネットワークIF部
198…USBホストIF部
200…複合機
210…制御回路
212…処理実行部
216…通信制御部
232…デバイス管理部
233…通知依頼テーブル
234…デバイスデータ領域
270…表示パネル
281…プリンタ部
282…スキャナ部
298…USBデバイスIF部
300…クライアントコンピュータ
320…クライアントモジュール
NW…ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークに接続される制御装置であって、
前記ネットワークを介して接続されるコンピュータと通信する第1の通信部と、
前記ネットワークを介さずに接続されるローカルデバイスと通信する第2の通信部と、
データを格納するメモリと、
前記第1の通信部を介して前記コンピュータから対象情報の設定が要求された場合に、前記対象情報の内容を示すデータを前記メモリに登録するためのデータ登録部と、
を備え、
前記データ登録部は、
前記対象情報が第1のグループに属する情報である場合には、前記コンピュータから供給された前記対象情報の内容を示すデータを前記メモリに登録し、
前記対象情報が第2のグループに属する情報である場合には、前記第2の通信部を介して前記ローカルデバイスに、前記コンピュータから供給された前記対象情報の内容を示すデータの登録の可否を問い合わせ、前記ローカルデバイスによって前記データの登録が許容された場合に、前記データを前記メモリに登録することを特徴とする制御装置。
【請求項2】
請求項1記載の制御装置であって、
前記データ登録部は、
前記ローカルデバイスによって前記データと異なる代替データの登録が許容された場合には、前記代替データを前記メモリに登録する、制御装置。
【請求項3】
ネットワーク装置であって、
請求項1または2記載の制御装置と、
前記ローカルデバイスと、
を備え、
前記ローカルデバイスは、
前記制御装置からの前記問い合わせに応じて、前記データの登録の可否を決定する決定部を備えることを特徴とするネットワーク装置。
【請求項4】
ネットワーク装置であって、
請求項2記載の制御装置と、
前記ローカルデバイスと、
を備え、
前記ローカルデバイスは、
前記制御装置からの前記問い合わせに応じて、前記データの登録の可否を決定する決定部を備え、
前記決定部は、前記データの登録を許容しない場合には、前記代替データを選択して前記代替データの登録を許容する、ネットワーク装置。
【請求項5】
請求項3または4記載のネットワーク装置であって、
前記決定部は、前記制御装置が前記コンピュータから前記第2のグループに属する前記対象情報の設定の要求を受け取ったときに前記ローカルデバイスに通知するように、前記データ登録部に依頼する、ネットワーク装置。
【請求項6】
ネットワークを介して接続されるコンピュータと通信する第1の通信部と、前記ネットワークを介さずに接続されるローカルデバイスと通信する第2の通信部と、データを格納するメモリと、を備える制御装置によって実行される制御方法であって、
前記第1の通信部を介して前記コンピュータから対象情報の設定が要求された場合に、前記対象情報の内容を示すデータを前記メモリに登録する工程を備え、
前記登録工程は、
前記対象情報が第1のグループに属する情報である場合に、前記コンピュータから供給された前記対象情報の内容を示すデータを前記メモリに登録する工程と、
前記対象情報が第2のグループに属する情報である場合に、前記第2の通信部を介して前記ローカルデバイスに、前記コンピュータから供給された前記対象情報の内容を示すデータの登録の可否を問い合わせ、前記ローカルデバイスによって前記データの登録が許容された場合に、前記データを前記メモリに登録する工程と、
を含むことを特徴とする制御方法。
【請求項7】
ネットワークを介して接続されるコンピュータと通信する第1の通信部と、前記ネットワークを介さずに接続されるローカルデバイスと通信する第2の通信部と、データを格納するメモリと、を備える制御装置に制御を実行させるためのコンピュータプログラムであって、
前記第1の通信部を介して前記コンピュータから対象情報の設定が要求された場合に、前記対象情報の内容を示すデータを前記メモリに登録する機能を、前記制御装置に実現させ、
前記登録機能は、
前記対象情報が第1のグループに属する情報である場合に、前記コンピュータから供給された前記対象情報の内容を示すデータを前記メモリに登録する機能と、
前記対象情報が第2のグループに属する情報である場合に、前記第2の通信部を介して前記ローカルデバイスに、前記コンピュータから供給された前記対象情報の内容を示すデータの登録の可否を問い合わせ、前記ローカルデバイスによって前記データの登録が許容された場合に、前記データを前記メモリに登録する機能と、
を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2011−118925(P2011−118925A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−34130(P2011−34130)
【出願日】平成23年2月21日(2011.2.21)
【分割の表示】特願2006−36743(P2006−36743)の分割
【原出願日】平成18年2月14日(2006.2.14)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】