説明

ネットワークサイトへのアクセスを試みるユーザをリダイレクトするシステムおよび方法

【課題】あるサイトへアクセスしようとするユーザを、異なる宛先のポータルページ等へゲートウェイデバイスにおいてリダイレクトするシステム及び方法。
【解決手段】ウェブページを特定する宛先アドレスの示すサイトへアクセスするためのコンピュータからのリクエストをゲートウェイデバイスにおいてインターセプトする。前記サイトへアクセスする資格が前記コンピュータに有るか否か判断し、該資格がない場合、ゲートウェイデバイスからリダイレクトサーバへ前記リクエストを転送する。前記宛先アドレスと異なるアドレスのウェブページへ前記コンピュータをリダイレクトするリダイレクトメッセージを、リダイレクトサーバからゲートウェイデバイスが受信し、該メッセージのソースアドレスを前記宛先アドレスに改変したリダイレクトメッセージを、ゲートウェイデバイスから前記コンピュータへ送信することを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般的にネットワークリダイレクトに関し、更に詳細には、要求されたネットワーク宛先から1つ又は複数の別のネットワーク宛先へユーザをリダイレクトするシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
(関連出願へのクロス・リファレンス)
本出願は1999年12月8日に提出された「リダイレクト能力を有するゲートウェイデバイスを使用するネットワークへのトランスペアレントなコンピュータアクセスを有するリダイレクトユーザ用システム及び方法」(Systems And Methods For Redirecting Users Having Transparent Computer Access To A Network Using A Gateway Device Having Redirection Capability)と題する米国特許出願第09/458,569号、1999年12月8日提出の「リダイレクト能力を有するゲートウェイデバイスを使用するネットワークへのトランスペアレントなコンピュータアクセスを有するユーザに認可、認証、及び、決算許可するためのシステム及び方法」(Systems and Methods For Authorizing, Authenticating and Accounting Users Having Transparent Computer Access To A Network Using A Gateway Device)と題する米国仮出願第09/458,602号、1999年10月22日提出の「コンピュータネットワークにおける加入者ベースによる動的帯域幅管理のシステム及び方法」(Systems and Methods for Dynamic Bandwidth Management on a Per Subscriber Basis in a Computer Network)と題する米国仮出願第60/161,182号、1999年10月22日提出の「コンピュータネットワークにおいてゲートウェイデバイスによる加入者トンネルを作成するシステム及び方法」(Systems and Methods for Creating Subscriber Tunnels by a Gateway Device in a Computer Network)と題する米国仮出願第60/160,890号、1999年10月22日提出の「ネットワークゲートウェイインターフェースの使用に関する情報および制御用コンソール」(Information And Control Console For Use With A Network Gateway Interface)と題する米国仮出願第60/161,139号、1999年10月22日提出の「ネットワークゲートウェイデバイスを使用するサービスプロバイダネットワークへに対するトランスペアレントなコンピュータアクセス及び通信のためのシステム及び方法」(Systems and Methods for Transparent Computer Access and Communication with a Service Provider Network Using a Network Gateway Device)と題する米国仮出願第60/161,189号、1999年10月22日提出の「加入者管理を容易にするためにネットワークゲートウェイデバイスを管理システムと通信可能にするためのシステム及び方法」(Systems and Methods for Enabling Network Gateway Devices to Communicate with Management Systems to Facilitate Subscriber Management)と題する米国仮出願第60/160,973号、1999年10月22日提出の「XMLインターフェースを有するゲートウェイデバイス及び関連方法」(Gateway Device Having an XML Interface and Associated Method)と題する米国仮出願第60/161,181号、及び、1999年10月22日提出の「ゲートウェイデバイス使用のための局所ベースの識別および認可」(Location-Based Identification and Authorization for use With a Gateway Device)と題する米国仮出願第60/161,093号から優先権を主張する。前述の出願の全ては、そのまま引用することによって本明細書の一部をなすものとする。
【0003】
ゲートウェイデバイスまたはルータを介して、インターネットサービスプロバイダ(ISPs)または企業ネットワーク(例えばLAN)プロバイダは、彼らのネットワークおよび他のオンラインサービスへの多種多様なユーザアクセスを許可することができる。彼らのコンピュータネットワークおよびオンラインサービス企業のネットワークまたはISPsへのユーザアクセスを許可するには、ユーザを、例えばウェブページ又はカスタマイズされたポータルページなどのネットワーク宛先に、リダイレクトすることが可能でなくてはならない。これらのネットワークの宛て先は、企業またはインターネットサービスプロバイダがユーザにアクセスさせるか又は見せることを望む宛て先である。たとえば、ユーザが空港に位置している場合に、空港のサービスプロバイダは、たとえユーザがユーザの企業のホームページなどの他のページを要求する場合であっても、当該ユーザを、ポータルページ空港情報(例えばフライト到着および出発情報)や、ユーザの旅程が記載されているポータルページ、あるいは、空港または当該空港が所在する都市に関係するウェブページへと導き、或る特定のネットワークにアクセスしようとするインセンティブをユーザに提供することを望み得るはずである。例えばISPは、当日ニュース及び天候、ユーザのインターネットサービスに関する情報、および、料金を徴収している広告を当該ユーザに見せるために、ユーザが当該ISPのウェブページにアクセスすることを望むことがあり得るはずである。
【0004】
ウェブページリダイレクトは既に実現されている。例えば、インターネットにアクセスする際にAmerica Online(AOL)ユーザはAOLホームページへ導かれ、ユーザはそこから様々なAOLサービスを選択することができる。当該ホームページには種々様々な会社からの広告も含まれている。インターネットの会員は広告の熱心な視聴者であり、ユーザがインターネットにアクセスする度に広告主はISPに金銭を支払うので、一般にそのようなページへユーザを導くことはISPの利益になる。広告主がこの種の広告にお金をかけるのは、熱心な視聴者であるからだけでなく、インターネットにアクセスする典型的な視聴者に基づく広告を広告主が作成できるからである。更に、AOLは、自身のホームページを介して自社サービスを市場に出すこともあり得るし、そのホームページが潜在的会員を引きつけることもあり得るはずである。特定のウェブページまたはポータルページへユーザを導くことは、機能追加に役立つこともあり得る。例えば、ネットワークアクセスの認証および許可のためのログイン情報をユーザが入力し得るように、ログインページのようなポータルページへユーザを導くこともあり得るはずである。更に、ユーザは、例えば、お気に入りリンクを含めたページ、ユーザを別のユーザのビジネスにリンクするページ、或いは、ユーザに関するその他項目を含めたページなど、ユーザ自身の専用ページを開くことを望むかもしれない。
【0005】
ただし、この種のウェブページへのユーザリダイレクトは、伝統的には、ユーザのコンピュータにインストールされたソフトウェア、および/または、一次(プライマリ)ネットワークと交信するユーザコンピュータのコンフィギュレーション(構成)に基づいていた。例えば、ユーザのコンピュータが一次ネットワークへのアクセスに適合させて構成されている場合には、このユーザのコンピュータは、当該ネットワーク上の特定のウェブページ(またはホームページ)にアクセスするように構成され得る。これは、例えばビジネスにおけるケースであり、ユーザのコンピュータは、インターネットにおける会社専用のインターネットホームページまたはインターネットページにアクセスするように構成される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
背景に鑑みて、ゲートウェイデバイスを用いて、コンピュータネットワークへのユーザのトランスペアレントなアクセスを可能にする方法およびシステムが望ましいはずである。そのゲートウェイデバイスは、コンピュータネットワークとユーザとのアクセスを提供することが可能で、ユーザ、ネットワークアドミニストレータ、または、他のエンティティによって開設されたネットワークの宛先(例えば、ウェブページ又はポータルページ)へ、ユーザをリダイレクトすることが可能である。更に、この種のリダイレクトは、オンラインサービスまたはネットワークへアクセスする手段をユーザが他にもたないとシステムが判断した場合には、当該ユーザがネットワークへのアクセス権を確立し得るように、ユーザをログインページにリダイレクトすることができなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、例えばウェブページなどのネットワーク宛先にユーザをリダイレクトする方法およびシステムを含み、ユーザは、ゲートウェイまたは同様のハードウェアデバイスを介して、前記ネットワーク宛先とつながっているコンピュータネットワークへのトランスペアレントなアクセスが可能である。本方法おびシステムによれば、ユーザはコンピュータをリコンフィギュレーション(再構成)する必要がなく、リコンフィギュレーションを目的としてコンピュータにソフトウェアを追加する必要もないので、ユーザにとって有益であるトランスペアレントな方式で動作する。
【0008】
一つの態様によれば、宛先アドレスの示すサイトへアクセスしようとするユーザを、ネットワークと通信するコンピュータを介してリダイレクトする方法が開示される。本方法は、ユーザのコンピュータから宛先アドレスの示すサイトへアクセスするためのリクエストをゲートウェイデバイスにおいて受け取るステップと、前記コンピュータが宛先アドレスの示すサイトへアクセスする資格があるかどうかを判断するステップと、宛先アドレスの示すサイトへのアクセスに要求されるログイン情報を前記コンピュータから収集するステップとを含む。更に、本方法は、ユーザのコンピュータからのログイン情報の収集および当該コンピュータが二次(セカンダリ)ネットワークへアクセスする資格があるとの決定ののちに、ユーザのコンピュータを、宛先アドレスと異なるアドレスにおけるポータルページにリダイレクトするステップを含む。
【0009】
ユーザのコンピュータをポータルページにリダイレクトするステップは、ユーザカスタマイズされたページにユーザのコンピュータをリダイレクトするステップを含む。あるいは、ユーザのコンピュータをポータルページにリダイレクトするステップは、ユーザのコンピュータのロケーションに基づいてカスタマイズされたポータルページにユーザのコンピュータをリダイレクトするステップを含む。さらに、ユーザのコンピュータをポータルページにリダイレクトするステップは、所定の時間が経過した後に、又は、例えば特定の宛先へのユーザによるアクセス試行などの何等かの別の状態の発生に際して、ユーザのコンピュータをポータルページにリダイレクトするステップを含むことが可能である。また、ユーザのコンピュータをポータルページにリダイレクトするステップは、当該ポータルページと関連したアドミニストレータによって作成されたポータルページにユーザのコンピュータをリダイレクトするステップも含むことが可能である。
【0010】
また、一つの態様によれば、ネットワークと通信するコンピュータを介して宛先アドレスの示すサイトへアクセスするユーザのリクエストを、リダイレクトする方法が開示される。本方法は、ユーザのコンピュータを介して宛先アドレスの示すサイトへアクセスするユーザからのリクエストをゲートウェイデバイスにおいて受け取るステップと、ユーザが宛先アドレスの示すサイトへアクセスする資格を有するかどうかを判断するステップと、宛先アドレスの示すサイトへのアクセス資格を有するという決定ののちに、宛先アドレスと異なるアドレスにおけるウェブページにユーザのコンピュータをリダイレクトするステップとを含む。
【0011】
ユーザのコンピュータをウェブページにリダイレクトするステップは、ポータルページに関連するアドミニストレータによって作成されたポータルページへユーザのコンピュータをリダイレクトするステップを含む。あるいは、ユーザのコンピュータをウェブページにリダイレクトするステップは、ユーザによってカスタマイズされたポータルページへユーザのコンピュータをリダイレクトするステップを含む。更に、ユーザのコンピュータをウェブページにリダイレクトするステップは、所定の期間が経過した後にユーザのコンピュータをポータルページにリダイレクトするステップを含むことが可能である。
【0012】
更に、一つの態様によれば、ネットワークと通信するコンピュータを介して宛先アドレスの示すサイトへアクセスするユーザのリクエストを、リダイレクトするシステムが開示される。本システムは、ユーザのコンピュータを介して宛先アドレスの示すサイトにアクセスするユーザからのリクエストを受け取るゲートウェイデバイスと、宛先アドレスの示すサイトにアクセスするために要求されるログイン情報のユーザからの収集ののちに、宛先アドレスと異なるアドレスにおけるポータルページにユーザのコンピュータをリダイレクトするために、ゲートウェイデバイスとつながっているポータルページリダイレクトユニットとを有する。
【0013】
ポータルページリダイレクトユニットは、ゲートウェイデバイス内に配置される。また、ポータルページリダイレクトユニットは、ユーザによってカスタマイズされたポータルページへユーザのコンピュータをリダイレクトする。さらに、ポータルページリダイレクトユニットは、所定の時間が経過した後に、または、他の状態の発生に際して、あるいは、例えば特定の宛先サイトのリクエストのようなユーザの操作により、ユーザのコンピュータをポータルページへリダイレクトすることが可能である。また、ポータルページリダイレクトユニットは、ポータルページと関連するアドミニストレータによって作成されたポータルページにユーザのコンピュータをリダイレクトすることが可能である。
【0014】
また、一つの態様によれば、二次ネットワークと通信するコンピュータを介して宛先アドレスの示すサイトへアクセスするユーザのリクエストを、リダイレクトするシステムが開示される。本システムは、ユーザのコンピュータを介して宛先アドレスの示すサイトへのアクセスに関するユーザからのリクエストを受け取るゲートウェイデバイスと、ユーザに合わせた情報を表すポータルページへユーザのコンピュータをリダイレクトするために、ゲートウェイデバイスとつながっているポータルページリダイレクトユニットとを有し、そのリダイレクトステップは、ユーザが宛先アドレスの示すサイトへアクセスする資格を有するという決定ののちに、宛先アドレスと異なるアドレスにおけるポータルページにユーザのコンピュータをリダイレクトすることを含む。
【0015】
ポータルページリダイレクトユニットは、ゲートウェイデバイス内に配置される。また、ポータルページリダイレクトユニットは、ユーザによってカスタマイズされたポータルページへユーザのコンピュータをリダイレクトする。更に、ポータルページリダイレクトユニットは、特定の時間が経過した後に、または、ネットワークアドミニストレータにより定義されることが可能な他の状態の発生に際して、ユーザのコンピュータをポータルページにリダイレクトする。
【0016】
本発明に係る態様によれば、ネットワークと通信するコンピュータから、ウェブページを特定する宛先アドレスの示すサイトへアクセスするために送られるリクエストを、リダイレクトする方法が開示される。本方法は、第1のウェブページを特定する宛先アドレスの示すサイトへアクセスするために前記コンピュータから入来したリクエストをゲートウェイデバイスにおいて受け取り、前記コンピュータが前記宛先アドレスの示すサイトへアクセスする資格を有するか否かを判断し、前記宛先アドレスの示すサイトへアクセスする資格が前記コンピュータにない場合に、前記ゲートウェイデバイスからリダイレクトサーバへ、前記入来リクエストに基づいたリクエストを送出し、前記宛先アドレスと異なるアドレスの示す第2のウェブページへ前記コンピュータを自動的にリダイレクトするリダイレクトメッセージを、前記リダイレクトサーバから前記ゲートウェイデバイスが受信し、該受信リダイレクトメッセージに基づいたリダイレクトメッセージであって、前記受信リダイレクトメッセージのソースアドレスとして前記宛先アドレスをもたせたリダイレクトメッセージを、前記ゲートウェイデバイスから前記コンピュータへ送信する、ことを含む。
【0017】
また、本発明に係る態様によれば、ネットワークと通信するコンピュータから、宛先アドレスの示すサイトへアクセスするために送られるリクエストを、リダイレクトするシステムが開示される。本システムは、宛先アドレスの示すサイトへアクセスするために前記コンピュータから入来したリクエストを受け取るゲートウェイデバイスと、該ゲートウェイデバイスと交信し、前記ゲートウェイデバイスから前記入来リクエストに基づいて送出されたリクエストを受信して、アドミニストレータ指定ポータルページへ前記コンピュータをリダイレクトするリダイレクトメッセージを前記ゲートウェイデバイスに応答する、ポータルページリダイレクトユニットと、を含んで構成される。そのゲートウェイデバイスは、前記リダイレクトメッセージを受信すると、該受信メッセージに基づいたリダイレクトメッセージであって、前記宛先アドレスを含めたリダイレクトメッセージを、前記コンピュータへ送信する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】リクエストのあったネットワーク宛先から異なるネットワーク宛先へ、コンピュータブラウザを自動的にリダイレクトするためのゲートウェイデバイスを有する、本発明の一実施形態に従ったコンピュータシステムの構成図である。
【図2】従来型ウェブページリクエストにおいてブラウザおよびサーバによって実施されるステップを示す構成図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る方法およびシステムに従ったリダイレクト機能を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に、添付図面を参照して本発明について更に十分に説明することとする。図面には本発明の好ましい実施形態が示される。ただし、本発明は多数の種々異なる形式に具体化可能であるので、ここに示す実施形態は限定的意味をもつものでなく、本開示を完全かつ徹底的にするために、これらの実施形態が図示されていることを理解されたい。これらの実施形態は本発明の範囲を当該技術分野における当業者に十分に示すことが可能なはずである。図面全体を通じて同等の要素は同等の参照番号を用いて示す。
【0020】
図1において、本発明に従うリダイレクト方法を実施する実施形態として、コンピュータシステム10の構成図を示す。コンピュータシステム10は、コンピュータ14と種々のネットワーク20またはオンラインサービス22との間のインターフェースを提供するゲートウェイデバイス12を介し、1つ又は複数のオンラインサービス22またはネットワーク20と交信可能な複数のコンピュータ14を有する。この種のゲートウェイデバイスの一実施形態は、米国特許出願第08/816,174号および米国暫定出願第60/111,497号(ここでは、まとめてゲートウェイデバイス出願と称する)に記載されている。これらの内容は、引用することにより本明細書の一部をなすものである。簡潔に述べれば、ゲートウェイデバイス12は、オンラインサービス22またはネットワーク20へのトランスペアレントなコンピュータアクセスを容易にし、コンピュータ14は、それらのネットワークコンフィギュレーションとは無関係に、デバイス12を介してあらゆるネットワークにアクセスすることが可能である。その上、ゲートウェイデバイス出願において論じられているように、ゲートウェイデバイス12は、ネットワーク20へのアクセスを試みるコンピュータ、ネットワークへのアクセスを試みるコンピュータのロケーション、ネットワークアクセスを得ようとすることを試みるユーザの識別、および、追加属性を認識する能力を含む。
【0021】
図1に示すように、コンピュータシステム10は、複数のコンピュータから受け取る信号をゲートウェイデバイス12へのリンク上で多重通信化するために、コンピュータ14とゲートウェイデバイス12との間に配置されたアクセス集信装置(access concentrator)16を有する。コンピュータ14をアクセスコンセントレータへ接続する媒体に応じて、アクセスコンセントレータ16は異なる様式に構成可能である。例えば、アクセスコンセントレータは、標準電話線を介して伝送される信号用のデジタル加入者回線アクセスマルチプレクサ(DSLAM)、同軸ケーブル介して伝送される信号用のケーブルヘッドエンド(ケーブルモデム成端シェルフ(CMTS))、無線ネットワークを介して伝送される信号用の無線アクセスポイント(WAP)、スイッチ、等であっても差し支えない。
【0022】
コンピュータシステム10は、複数のコンピュータネットワーク20又は他のオンラインサーバ22に対するトラフィックを制御または管理するために、1つ又は複数のルータ18、および/または、サーバ(図1には図示せず)を更に有する。コンピュータシステム10は、単一のルータを持つように描写されているが、コンピュータシステム10は、種々のネットワーク20或いはオンラインサービス22に対するトラフィックを適切に経路指定するためにある種の階層様式に配置構成される複数のルータ、スイッチ、ブリッジ等を持つことができる。この点に関しては、一般にゲートウェイデバイス12は、1つ又は複数のルータを備えたリンクを確立する。これに対し、ルータは、ユーザの選択に基づき、ネットワーク20またはオンラインサービス22を備えたリンクを確立する。当該技術分野における当業者であれば、図1に示す1つ又は複数のデバイスは組み合わせ可能であることが理解できるはずである。例えば、図示されてはいないが、ルータ18はゲートウェイデバイス12内に完全に含まれて配置可能である。更に、例えばゲートウェイデバイス出願に開示されているようなエレメント、または、当該技術分野における当業者であれば周知しているようなネットワークエレメントなどの、追加エレメントはコンピュータシステム10に含ませることが可能である。
【0023】
ゲートウェイデバイス出願に記述されているように、ゲートウェイデバイス12は、ユーザ及びコンピュータネットワーク20またはオンラインサービス22にとってトランスペアレントである方式においてコンピュータシステム10にログするコンピュータ14の、各々の構成に適応するように設計されている。図1に示す実施形態において、コンピュータシステム10は、動的ホスト構成プロトコル(DHCP)サービスを使用する。このプロトコルは当該技術分野における当業者によく知られていて、多くのコンピュータネットワークにおいて現在実行されている。DHCPネットワークにおいては、コンピュータがゲートウェイデバイス12との交信を介してコンピュータネットワークにログする際に、複数のコンピュータ14の個々にIPアドレスが割り当てられる。DHCPサービスは外部DHCPサーバ24によって提供可能であるか、または、ゲートウェイデバイス内に配置された内部DHCPサーバによって提供可能である。
【0024】
コンピュータのユーザがコンピュータネットワーク20またはオンラインサービス22とトランスペアレントに交信することを可能にするために、ゲートウェイデバイスは、ユーザコンピュータ、ならびに、種々のオンラインサービス22またはネットワーク20と交信可能でなくてはならない。この交信をサポートするために、ゲートウェイデバイス12は、一般にユーザ及びネットワークの両方にとってトランスペアレントなパケット変換機能を実施する。この点に関して、コンピュータからネットワーク又はオンラインサービスまでのアウトバウンドトラフィック用として、ゲートウェイデバイス12は、ユーザから入来するパケット内の例えばソースアドレス、チェックサム、および、アプリケーションの特定パラメータなどの属性をユーザがアクセスしたネットワーク判定基準に適合するように変更する。更に、出パケットは、アクセスされたネットワークからの全ての入来パケットにゲートウェイデバイスを介して経路指定されるように指示する属性を含む。一方、コンピュータネットワークまたは他のオンラインサービスからのインバウンドトラフィックはゲートウェイデバイスを介して経路指定され、パケットがユーザのホストコンピュータに関して適切にフォーマットされるように、ゲートウェイデバイスにおいて変換機能によって処理される。この方式において、ゲートウェイデバイス12で実施されるパケット変換処理は、ホストにとってトランスペアレントであり、アクセスされたコンピュータネットワークに対してデータが直接的に送受されるように見える。データを阻止する能力、および、ユーザコンピュータおよびネットワークとインターフェースする能力は、以下に詳細に示すように、本発明のリダイレクト方法にとって不可欠であることを理解されたい。
【0025】
従来型ネットワークアクセスシステムにおいては、ユーザは一般に、特定のネットワーク宛先を要求するためにもユーザが利用する、ブラウザの使用を介してネットワークと交信する。例えば、ISPを介してインターネットにアクセスする際には、ユーザは特定URLまたはウェブアドレスをブラウザに入力することが可能であり、それによって、ユーザ用の特定ウェブページにアクセスする。これは、図2に示すように、4段階において達成される。第1に、ユーザが特定のウェブページをリクエストした(ブロック30)後で、ブラウザは伝送制御プロトコル(TCP)リクエストを、要求されたウェブページのロケーション(例えば、www.yahoo.com)である発信元サーバに送る。TCPリクエストは当該技術分野における当業者には周知されていて、今後はウェブページリクエストと称することとする。次に、ブラウザは、ウェブページリクエストを受け取ったオリジンサーバから肯定応答を受け取る(ブロック32)。第3に、ブラウザが肯定応答を受信した後で、当該ブラウザはウェブページを受け取るためにHTTPリクエストを送る。最後に、HTTPリクエストを受け取ると、ウェブページはブラウザにウェブページ資料を送り(ブロック32)、このブラウザがウェブページを受け取る(ブロック38)。
【0026】
本発明のシステム及び方法は、ユーザによってリクエストされた宛先以外の宛先に当該ユーザをリダイレクトするために、この従来型プロセスをインタラプトする。これは、既にのべたように、ゲートウェイデバイス、または、ネットワークアクセスを許可するためにユーザコンピュータとネットワーク宛先との間に介在する同様のハードウェアによって達成される。本ハードウェアは、コンピュータからネットワークへ伝送されたデータをインタセプトするための1つ又は複数のプロセッサ及びネットワークインターフェースデバイスを備え、データを処理および操作し、当該データを所要ネットワークロケーションに送り、その逆操作を実施しなければならない。従って、ここでは本発明のシステムおよび方法のリダイレクト能力を説明するためにゲートウェイデバイスが使用されているが、コンピュータとネットワークとの間の中間役割を実施するあらゆるハードウェアが本発明を実現可能であることを理解されたい。
【0027】
ユーザのリダイレクトは、例えばISPまたはローカルネットワークを維持するエンティティなどのような、この種のハードウェアを維持するエンティティによって達成可能である。たとえば、一実施形態にによれば、本発明のリダイレクト方法は、先ずユーザをログインページへ導き、ISPまたはゲートウェイデバイス12を維持する他のエンティティが当該ユーザを識別することができるように、ログイン名およびパスワードを入力することをユーザに要求する。これは、ゲートウェイデバイスまたは例えばゲートウェイデバイス出願に記載のAAAサーバのような同様の認証デバイスが、アクセス要請中のソースのアクセス権を識別、および/または、決定出来ない場合に発生可能である。その代りに、ユーザは、特定のネットワーク宛先(例えば、インターネットウェブページ)、または、ユーザをリダイレクトさせるエンティティによって確立されたポータルページにリダイレクトされる。
【0028】
本発明の一実施形態によれば、ユーザのリダイレクトは、ゲートウェイデバイス12によって実施されるホームページリダイレクト(HPR)プロセスによるか、または、ゲートウェイデバイス12とつながっており、かつこれにとって内部または外部に所在するリダイレクトユニットによって達成される。リダイレクト機能を実行するためにはリダイレクトユニットを使用可能であるが、説明を簡潔にするために、ここでは、ゲートウェイデバイスのみをとりあげることとする。本発明の実施形態に係るリダイレクト機能を図3に示す。
【0029】
ポータルページへのユーザリダイレクトを達成するために、ゲートウェイデバイス12は、ユーザのブラウザによってオリジンサーバ(ユーザが要求した宛先)に送られる本来のウェブページリクエストをインタセプトし(ブロック40、42)、オリジンサーバの識別を記録する。リクエストをインタセプトした後で、ゲートウェイデバイス12は、当該リクエストが、ゲートウェイデバイス12の内部または外部に設けられた一時的サーバであるリダイレクトサーバに送られるように、リクエストを改変する(ブロック42)。ゲートウェイデバイス12から送られたウェブページリクエストを受け取った後で(ブロック42)、リダイレクトサーバは、ユーザのブラウザに対し、ゲートウェイデバイス(ブロック46)を介する応答(ブロック44)を送る。ゲートウェイデバイス12は、リダイレクトサーバからのリダイレクトを含む応答をインタセプトし、当該応答がまるでオリジンサーバから入来しているかのように見えるように、応答を改変する。詳細には、ゲートウェイデバイス12は、当ゲートウェイデバイス12がユーザの要求したウェブページであることを表示する(ブロック46)ように、応答内のIPヘッダを改変可能である。リダイレクトサーバからの応答は、リダイレクトサーバが、要求されたウェブページであることを表示する。更に、応答は、ブラウザをポータルページにリダイレクトする命令、及び、オートリフレッシュメッセージを含む。ユーザブラウザがリダイレクトメッセージを受け取った(ブロック48)後で、該ブラウザは、ポータルページに関するゲットリクエストをトリガし(ブロック48)、このゲットリクエストはポータルページによって受け取られる(ブロック52)。次に、ポータルページは(ブロック52)、ユーザブラウザ(ブロック54)にポータルページを送る。
【0030】
ゲートウェイデバイス内に完全に実現可能なこのスタックアドレス変換およびリダイレクトの結果として、ブラウザが、自身のウェブページリクエストに対する応答を受け取ると、当該ブラウザは、リクエストされたウェブページが検索されなかったとは認識しない。従って、ゲートウェイデバイスの役割はブラウザにとってトランスペアレントである。
【0031】
一つの実施形態によれば、リダイレクトサーバのプロトコルスタックは、接続または「ハンドシェイク」を完遂するのに十分なほど長く、ユーザによって入力された宛先であることを装い、その後、プロトコルスタックは、高速通信を促進するためにゲートウェイデバイスに対して局所であり得るポータルサーバへユーザを導く。ポータルサーバへのこのリダイレクトは、電子メール、FTP、または、他のトラフィックを含む全てのトラフィックではなくて、ウェブページのみをリダイレクトすることによって達成され得る。従って、一旦、許可されると、ユーザのインターネットブラウザを介してウェブページにアクセスすることをユーザが試みなければ、ゲートウェイデバイスは、ユーザにポータルページへのアクセスを要求することなく、ユーザの要求する宛先へ通信をトランスペアレントに転送することができる。
【0032】
一実施形態によれば、リクエストしたネットワーク宛先に入る際に、ユーザは、ゲートウェイデバイス出願に詳細に述べられているように、当該ユーザの識別、コンピュータ、ロケーション、または、1つ又は複数の追加属性に基づいて、特定のポータルページにリダイレクトされ得る。例えば、AAAプロセスに従ってユーザが認証されない場合には、例えば、新規ユーザを確認するため、あるいはユーザにネットワークアセスの取得を許可するために、上述の方法を介してポータルページへユーザをリダイレクトすることができる。ログインページは、新規ユーザがコンピュータネットワークの会員となることを可能にし、その結果、ユーザは続けて、ゲートウェイデバイスを介し、ネットワークまたはオンラインサービスへのトランスペアレントなアクセスを取得することが可能である。従って、新規ユーザは、RADIUSデータベースなど、各種タイプのユーザデータベースにおいて事前に定義されずとも、ネットワークまたはオンラインサービスへのアクセスを得ることができる。
【0033】
その後で、リダイレクトユニットは、ユーザを、ユーザの要求した宛先の示すサイトへ転送することができるし、あるいは、システムの設計に応じた各種の異なるページへ導くことができる。このリダイレクトは、ユーザを特定の宛先へ導いて他の宛先にアクセスし得ないようにするような、恒久的なものであるか、又は、ユーザを特定の宛先へ強制した後にあらゆる宛先にアクセス可能とするような、一時的なものであり得る。更には、ポータルページにリダイレクトされた後に、ユーザは、ユーザの希望する宛先にルーティングされる前に、例えば、リクエストに応答して情報を提供するというような、何等かのタイプのアクションを行うことを要求され得る。
【0034】
リダイレクトユニットを介してユーザをポータルページへリダイレクトすることにより、ゲートウェイアドミニストレータ、または、ネットワークオペレータは、ネットワーク又はユーザのロケーションに関係がある更新された情報をユーザに提示する機会を提供される。これは、例えば法人、ホテル、または、空港ネットワークなどのローカルネットワーク上のネットワークデバイスを介してリダイレクトが実行される場合に特に有用である。一例として、ポータルページは、法人ホームページ、インターネット上のトラベルサイト、インターネット探索エンジン、及び、ネットワークプロバイダのホームページへリンクを提供することがあり得る。加えて、ポータルページ内のボタンやその他のフィールドにおいて、広告フィールドや、ユーザプロファイル内検索又はユーザによる入力に基づいたユーザ専用のリンク又はフィールドといった、他のタイプの情報オプションを含めることもできる。
【0035】
ポータルページは、ユーザの課金およびサービスプランに関係する情報の供給に限定されないことを理解されたい。また、ユーザ向けにカスタマイズされた情報、あるいは、ユーザが間接的に位置したロケーション/サイト向けにカスタマイズされた情報を、ゲートウェイデバイスにこれを識別する能力があれば含むように、ポータルページを構成することも可能である。例えば、ユーザが、ホテル内かホテル周辺のどちらかにおいて特定の集会や会議に出席する目的で、ホテルに居るとする。ゲートウェイデバイス12は、ユーザに関するこの情報を初期ログインプロファイル照会を介して学習することが可能であるし、あるいは、ゲートウェイアドミニストレータが、この情報をデータベースに入力することができる。従って、ゲートウェイデバイスは、ユーザを認証するように構成可能であり、かつそれに応じてポータルページをカスタマイズ又は加工することが可能である。このホテルシナリオにおいて、ポータルページは、ホテルにより提供された集会または会議サービスに関するリンクを含むことがあり得る。ゲートウェイデバイスは、RADIUSデータベースのようなユーザ用データベース内にソースプロファイル情報を記憶することが可能であるし、或いは、外部データベースからデータを検索して記憶することができる。
【0036】
一実施形態によれば、本発明のシステム及び方法のリダイレクト機能は、ユーザが宛先リクエストを入力するときは何時でも、ユーザを宛先にリダイレクトするために利用できる。従って、本発明は、二次ネットワークへの又は二次ネットワークを介した宛先へのアクセスの初期試行に際して、ユーザを特定の宛先またはポータルページへリダイレクトすることに限定されない。本発明によると、ユーザがゲートウェイデバイスを介してインターネットにアクセスする場合、ユーザのコンピュータから伝送される各パケットを監視し、設定されたリダイレクト機能を実施することができる。例えば、ユーザは、特定の自動車メーカのウェブサイトにアクセスを試みるまでは制限なしにインターネットサーフィンを実施することができる。これ以降は、本発明のシステム及び方法は、本発明のリダイレクト能力を用いてユーザを自動的に他のメーカーのウェブサイトへ導くことができる。ユーザは、リクエストした宛先へ転送される前に、特定のメーカーからの広告を提示されることになる。更に、他の実施形態によれば、ユーザのブラウザまたはコンピュータは、リクエストした宛先へ転送される間、定期的に、あるいは、リクエストした宛先へのユーザのアクセスが既に認可された後に、ポップアップ広告又はフレームを受け取るようにリダイレクトされ得る。
【0037】
ロケーション専用のポータルページデータの別の一例において、ユーザは、特定の空港ターミナルに位置している間にゲートウェイデバイスへ遠隔アクセスし得る。ゲートウェイデバイスは、その特定空港ターミナルに関連する情報、即ち、当該ターミナルに発着する現行フライトに関係する情報、或いは、その特定ターミナルにおいて提供される小売りサービス等々への即時アクセスが可能であるように構成することができる。この方式において、ポータルページは、当該ターミナル用フライト情報、および/または、ユーザに利用可能な当該ターミナル用小売りサービスに関するリンクを含むこともあり得る。
【0038】
ポータルページリダイレクトユニットが、タイムアウトや予め設定された時刻に従うなどの特定のデフォルト事象に従ってユーザをポータルページにリダイレクトするように、HPRを構成することが可能であることを理解されたい。例えば、所定の無操作期間の後にユーザがポータルページにリダイレクトされる場合、そのポータルページは一種のスクリーンセーバーとして作用し得る。これらの機能は、ISPまたは企業ネットワークアドミニストレータによって確立され得る。
【0039】
ポータルページを構成する情報のカスタマイズは、ゲートウェイアドミニストレータまたはネットワークオペレータに限定されることはない。ユーザもまた、ポータルページに提供される情報をカスタマイズすることが可能である。ユーザカスタマイズは、手動でポータルページを構成するユーザによって直接的に、または、ユーザ専用プロファイル内で検索されたデータに従ってポータルページを構成するゲートウェイデバイスから間接的に、達成可能である。手動構成される形態においては、ユーザは、特定のネットワークセッションに関してポータルページにおいて提供しようとする情報または情報のタイプについて選定するように要求される。例えば、ユーザは、約束に間に合うように確実に保証するアラームクロックカウンタを要望可能であり、または、特定の在庫照会の定期的更新を要望可能である。ユーザがポータルページ用にカスタマイズしようとする情報は、ネットワークセッション専用のものであり得るし、ゲートウェイ予約期間に関連付られたもの、或いは、無期限にソースプロファイル内に記憶されるものであり得る。ゲートウェイデバイスは多数のユーザデータベースと交信する能力を持つので、長期間に亙ってユーザ専用プロファイルを記憶するためのベースを提供することができる。
【0040】
当該技術分野における当業者には、前述の記述および添付図面において提示された教示の利益を本発明が保持した状態で本発明の多くの改変および他の実施形態が構想可能なはずである。従って、本発明は開示された特定の実施形態に限定されるものでなく、改変および他の実施形態は添付特許請求の範囲内に含まれることを意図したものであることを理解されたい。ここでは特定の用語が使用されているが、これらは総称的かつ記述的な意味のみに使用されるものであって、制限を目的とするものではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークと通信するコンピュータから、ウェブページを特定する宛先アドレスの示すサイトへアクセスするために送られるリクエストを、リダイレクトする方法であって、
第1のウェブページを特定する宛先アドレスの示すサイトへアクセスするために前記コンピュータから入来したリクエストをゲートウェイデバイスにおいて受け取り、
前記コンピュータが前記宛先アドレスの示すサイトへアクセスする資格を有するか否かを判断し、
前記宛先アドレスの示すサイトへアクセスする資格が前記コンピュータにない場合に、前記ゲートウェイデバイスからリダイレクトサーバへ、前記入来リクエストに基づいたリクエストを送出し、
前記宛先アドレスと異なるアドレスの示す第2のウェブページへ前記コンピュータを自動的にリダイレクトするリダイレクトメッセージを、前記リダイレクトサーバから前記ゲートウェイデバイスが受信し、
該受信リダイレクトメッセージに基づいたリダイレクトメッセージであって、前記受信リダイレクトメッセージのソースアドレスとして前記宛先アドレスをもたせたリダイレクトメッセージを、前記ゲートウェイデバイスから前記コンピュータへ送信する、
ことを含む方法。
【請求項2】
前記受信リダイレクトメッセージは、
ポータルページに関連するアドミニストレータによって作成された前記第2のウェブページへ前記コンピュータをリダイレクトするように構成される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記受信リダイレクトメッセージは、
前記コンピュータのユーザによってカスタマイズされた前記第2のウェブページへ前記コンピュータをリダイレクトするように構成される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記受信リダイレクトメッセージは、
所定の時間が経過した後に前記第2のウェブページへ前記コンピュータをリダイレクトするように構成される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記コンピュータが前記宛先アドレスの示すサイトへアクセスする資格を有するか否かの判断は、
前記コンピュータと前記コンピュータのユーザの識別と該ユーザのロケーションとのうちの一以上に基づいて実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記自動的リダイレクトが実行されると、前記第2のウェブページを介してログイン情報を収集し、
該収集したログイン情報の少なくとも一部に基づいて、前記コンピュータが前記宛先アドレスの示すサイトにアクセスする資格を有するか否かを決定する、
ことをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記収集したログイン情報の少なくとも一部に基づいて、前記コンピュータが前記宛先アドレスの示すサイトへアクセスする資格を有すると決定されると、前記コンピュータによる前記宛先アドレスの示すサイトへのナビゲーションを進める、
ことをさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記収集したログイン情報の少なくとも一部に基づいて、前記コンピュータが前記宛先アドレスの示すサイトへアクセスする資格を有すると決定されると、前記第2のウェブページのアドレスとは異なるアドレスの示すサイトへの前記コンピュータによるナビゲーションを進める、
ことをさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
ネットワークと通信するコンピュータから、宛先アドレスの示すサイトへアクセスするために送られるリクエストを、リダイレクトするシステムであって、
宛先アドレスの示すサイトへアクセスするために前記コンピュータから入来したリクエストを受け取るゲートウェイデバイスと、
該ゲートウェイデバイスと交信し、前記ゲートウェイデバイスから前記入来リクエストに基づいて送出されたリクエストを受信して、アドミニストレータ指定ポータルページへ前記コンピュータをリダイレクトするリダイレクトメッセージを前記ゲートウェイデバイスに応答する、ポータルページリダイレクトユニットと、
を含んで構成され、
前記ゲートウェイデバイスは、前記リダイレクトメッセージを受信すると、該受信メッセージに基づいたリダイレクトメッセージであって、前記宛先アドレスを含めたリダイレクトメッセージを、前記コンピュータへ送信する、
システム。
【請求項10】
前記ポータルページリダイレクトユニットが前記ゲートウェイデバイス内に位置する請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記受信リダイレクトメッセージは、
ユーザによってカスタマイズされた前記ポータルページへ前記コンピュータをリダイレクトするように構成される、請求項9に記載のシステム。
【請求項12】
前記ポータルページリダイレクトユニットは、
所定の時間が経過した後に前記リダイレクトメッセージを応答する、請求項9に記載のシステム。
【請求項13】
前記受信リダイレクトメッセージは、
前記ポータルページに関連したアドミニストレータによって作成された前記ポータルページへ前記コンピュータをリダイレクトするように構成される、請求項9に記載のシステム。
【請求項14】
前記ゲートウェイデバイスは、
前記リダイレクトが実行されると、前記ポータルページを介してログイン情報を収集し、該収集したログイン情報の少なくとも一部に基づいて、前記コンピュータが前記宛先アドレスの示すサイトにアクセスする資格を有するか否かを決定するように構成されている、請求項9に記載のシステム。
【請求項15】
前記ゲートウェイデバイスは、
前記収集したログイン情報の少なくとも一部に基づいて、前記コンピュータが前記宛先アドレスの示すサイトへアクセスする資格を有すると決定されると、前記コンピュータによる前記宛先アドレスへのナビゲーションを進めるように構成されている、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記ゲートウェイデバイスは、
前記収集したログイン情報の少なくとも一部に基づいて、前記コンピュータが前記宛先アドレスの示すサイトへアクセスする資格を有すると決定されると、前記コンピュータによる前記ポータルページのアドレスとは異なるアドレスへのナビゲーションを進めるように構成されている、請求項14に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−154569(P2010−154569A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−69550(P2010−69550)
【出願日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【分割の表示】特願2001−533719(P2001−533719)の分割
【原出願日】平成12年10月20日(2000.10.20)
【出願人】(500194614)ノマディックス インコーポレイテッド (3)
【Fターム(参考)】