説明

ネットワークシステム、電子機器及びその操作案内方法、操作案内用プログラム

【課題】キー入力の操作手順を、画面表示に頼らずユーザへ案内することができる電子機器及びその操作案内方法、操作案内用プログラム、この電子機器を用いたネットワークシステムを提供する。
【解決手段】キーシーケンス制御手段18が、キーシーケンスファイルに従って各キーに対応する発光素子を順次点灯させるように発光素子制御手段12に対して指示する。よって、ユーザへの操作案内を画面表示に頼らずキー明示によって行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の入力キーを備えた電子機器を用いたネットワークシステム、この電子機器及びその操作案内方法、操作案内用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、情報端末を用いてウェブサービスを利用する際にユーザ登録が必要な場合がある。このユーザ登録に際しては、本登録前に仮パスワードが発行されることがあり、この場合、本登録時にこの仮パスワードを入力する必要がある。例えば、ユーザ端末からサービス提供者側へユーザ登録申請が送信されると、提供者側からユーザ端末へ本登録を受け付けるウェブページのURLと仮パスワードとがEメールで通知される。そして、ユーザ端末において本登録のためのウェブページを開き指定された箇所に仮パスワードを入力しユーザ登録を行う。
【0003】
しかし、このようなユーザ登録の場面において、携帯電話のように画面の表示領域が限られている場合には、Eメール画面と本登録を受け付けるウェブページとを同時に表示することができず、ユーザは、Eメールによって通知された仮パスワードを暗記するか又は書き留めて本登録時に入力する必要があった。
【0004】
しかし、ユーザが仮パスワードを暗記したり書き留めたりしていては、ユーザにとって大変煩わしく迅速な操作ができないと共に、不慣れなユーザにとっては操作が思うようにできないという問題があった。
【0005】
このような画面の表示領域が限られている端末の問題点を改善するためのキー入力を支援する技術が、特許文献1に開示されている。特許文献1の装置は、操作手順の説明を画面に表示するヘルプ機能を利用する際に、所望する機能を実行させるためのキー入力の手順を、押下すべきキーを順次点灯させて案内する機能を備えている。
【0006】
【特許文献1】特開2000‐163201号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の装置は、当該装置が予め備えている各種機能を実行するためのキー操作については、画面に表示される説明を書き留めることなく実行することができるが、Eメールによって通知される仮パスワードなどの外部から新たに得る情報に関するキー入力については案内することができず、ユーザは通知された情報を書き留めなくてはならないという不都合があった。
【0008】
そこで、本発明は、上記従来技術の不都合を改善し、外部から得た情報に関するキー入力の操作手順を、画面表示に頼らずユーザへ案内することができる電子機器及びその操作案内方法、操作案内用プログラム、この電子機器を用いたネットワークシステムを提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明の電子機器は、複数の入力キーを備えた電子機器であり、キーそれぞれに対応して個別に設けられた発光素子と、この各発光素子の点灯又は消灯を個別に切替制御する発光素子制御手段と、電子機器における一機能を実行するためのキー操作手順を示すキーシーケンスファイルに従って各キーに対応する発光素子を順次点灯させるように発光素子制御手段に対して指示するキーシーケンス制御手段とを備えたことを特徴とする(請求項1)。
【0010】
このような電子機器によれば、キーシーケンス制御手段がキーシーケンスファイルに基づいてキーを点灯させてキー操作を案内するので、画面表示に頼らずユーザへキー操作手順を案内することができる。さらに、目的に応じたキーシーケンスファイルを用いれば、様々な内容のキー操作手順を画面表示に頼らずユーザへ明示することができる。
【0011】
また、上記の電子機器において、上述したキーシーケンス制御手段は、キーシーケンスファイルに基づいて押下させるべきキーに対応する発光素子を点灯させ、当該キーが押下されるとこの対応する発光素子を消灯させて次に押下させるべきキーに対応する発光素子を点灯させるように発光素子制御手段に対して指示する機能を備えてもよい(請求項2)。このようにすると、ユーザに対して明確にキー操作手順を案内できる。
【0012】
また、上記の電子機器において、上述したキーシーケンス制御手段は、幾つかのキーから選択押下させる手順がキーシーケンスファイルに示されている場合、その選択可能な幾つかのキーに対応する全ての発光素子を同時に点灯させ、当該幾つかのキーのいずれかが押下されると点灯させた全ての発光素子を同時に消灯させるように発光素子制御手段に対して指示する機能を備えてもよい(請求項3)。このようにすると、幾つかのキーから選択入力させるようなキー操作手順をユーザに対して案内できる。例えば、状況に応じた数字入力を促す場合に「0」から「9」の数字キー全てを点灯させて案内するなどがある。
【0013】
また、上記の電子機器は、キーシーケンスファイルを実行内容毎に記憶するキーシーケンスファイル記憶手段を備えてもよい(請求項4)。このようにすると、ユーザの要求に応じていつでもキー操作手順を案内できる。
【0014】
また、上記の電子機器は、ユーザの操作による指示入力に応じてキーシーケンスファイル記憶手段からユーザ所望のキーシーケンスファイルを選出するシーケンス選択手段を備えてもよい(請求項5)。このようにすると、ユーザに要求に応じて様々な内容のキー操作手順を案内できる。
【0015】
また、上記の電子機器は、キーシーケンスファイルに基づいてキー操作を補助するメッセージを予め装備した画面に表示するメッセージ表示手段を備えてもよい(請求項6)。このようにすると、キーの点灯だけでは案内できないキー操作を案内することができる。
【0016】
また、上記の電子機器は、ウェブサイトを管理するウェブサーバから当該ウェブサイトのアクセスに伴うコマンド入力のキー操作手順を示すキーシーケンスファイルを通信ネットワークを介して受信するキーシーケンスファイル受信手段を備えてもよい(請求項7)。このようにすると、外部から新たに得る情報に関するキー入力についても案内することができる。
【0017】
次に、本発明のネットワークシステムは、通信ネットワーク上でウェブサイトを管理するウェブサーバと、通信ネットワークに接続する電子機器とを備えて構成されており、ウェブサーバは、ウェブサイトのアクセスに伴うコマンド入力のキー操作手順を示すキーシーケンスファイルを電子機器へ送信するキーシーケンスファイル送信手段を備え、電子機器は、予め備えた複数のキーそれぞれに対応して個別に設けられた発光素子と、この各発光素子の点灯又は消灯を個別に切替制御する発光素子制御手段と、ウェブサーバからのキーシーケンスファイルを通信ネットワークを介して受信するキーシーケンスファイル受信手段と、この受信されたキーシーケンスファイルに従って各キーに対応する発光素子を順次点灯させるように発光素子制御手段に対して指示するキーシーケンス制御手段とを備えたことを特徴とする(請求項8)。
【0018】
このようなネットワークシステムによれば、ウェブサーバが携帯電話端末へキーシーケンスファイルを送信し、携帯電話端末では、キーシーケンスファイルに従ってキーの点灯・消灯が制御される。これにより、キー操作手順情報そのものを通知しなくても、ウェブサイトへのアクセスが可能である。
【0019】
また、上記のネットワークシステムにおいて、上述した電子機器におけるキーシーケンス制御手段が、キーシーケンスファイルに基づいて押下させるべきキーに対応する発光素子を点灯させ、当該キーが押下されるとこの対応する発光素子を消灯させて次に押下させるべきキーに対応する発光素子を点灯させるように発光素子制御手段に対して指示する機能を備えてもよい(請求項9)。このようにすると、明確にキー操作手順を案内できる。
【0020】
また、上記のネットワークシステムにおいて、上述した電子機器におけるキーシーケンス制御手段は、幾つかのキーから選択押下させる手順がキーシーケンスファイルに示されている場合、その選択可能な幾つかのキーに対応する全ての発光素子を同時に点灯させ、当該幾つかのキーのいずれかが押下されると点灯させた全ての発光素子を同時に消灯させるように発光素子制御手段に対して指示する機能を備えたことを特徴とするネットワークシステム(請求項10)。このようにすると、幾つかのキーから選択入力させるようなキー操作手順をユーザに対して案内できる。
【0021】
また、上記のネットワークシステムにおいて、上述した電子機器が、キーシーケンスファイルを記憶するキーシーケンスファイル記憶手段を備えてもよい(請求項11)。このようにするといつでも様々な内容のキー操作を案内できる。
【0022】
また、上記のネットワークシステムにおいて、上述した電子機器が、ユーザの操作による指示入力に応じてキーシーケンスファイル記憶手段からユーザ所望のキーシーケンスファイルを選出するシーケンス選択手段を備えてもよい(請求項12)。このようにすると、ユーザの要求に応じて様々な内容のキー操作手順を案内できる。
【0023】
また、上記のネットワークシステムにおいて、上述した電子機器が、キーシーケンスファイルに基づいてキー操作を補助するメッセージを予め装備した画面に表示するメッセージ表示手段を備えてもよい(請求項13)。このようにすると、キー点灯だけでは案内できないキー操作をユーザに対して明示できる。
【0024】
次に、本発明は、複数の入力キーを備えた電子機器の操作手順をユーザに案内する操作案内方法であって、電子機器における一機能を実行するためのキー操作手順を示すキーシーケンスファイルを読み込むキーシーケンスファイル読込工程と、キーシーケンスファイルに従って予め各キーに対応して個別に装備された発光素子を順次点灯させるキーシーケンス明示工程とを設けたことを特徴とする(請求項14)。
【0025】
また、上記の操作案内方法において、上述したキーシーケンス明示工程では、キーシーケンスファイルに基づいて押下させるべきキーに対応する発光素子を点灯させ、当該キーが押下されるとこの対応する発光素子を消灯させて次に押下させるべきキーに対応する発光素子を点灯させるようにしてもよい(請求項15)。
【0026】
また、上記の操作案内方法において、上述したキーシーケンス明示工程では、幾つかのキーから選択押下させる手順がキーシーケンスファイルに示されている場合、その選択可能な幾つかのキーに対応する全ての発光素子を同時に点灯させ、当該幾つかのキーのいずれかが押下されると点灯させた全ての発光素子を同時に消灯させるようにしてもよい(請求項16)。
【0027】
また、上記の操作案内方法は、キーシーケンスファイルに基づいてキー操作を補助するメッセージを画面に表示するメッセージ表示工程を設けてもよい(請求項17)。
【0028】
また、上記の操作案内方法は、ウェブサイトを管理するウェブサーバから当該ウェブサイトのアクセス認証に伴うコマンド入力のキー操作手順を示すキーシーケンスファイルを通信ネットワークを介して受信するキーシーケンスファイル受信工程を設けてもよい(請求項18)。
【0029】
また、上記の操作案内方法は、キーシーケンスファイルを記憶するキーシーケンスファイル記憶工程を設けてもよい(請求項19)。
【0030】
また、上記の操作案内方法においては、ユーザの操作による指示入力に応じて記憶された複数のキーシーケンスファイルからユーザ所望のキーシーケンスファイルを選出するシーケンス選択工程を設け、上述したキーシーケンスファイル読込工程では、シーケンス選択工程で選出されたシーケンスデータを読み込むようにしてもよい(請求項20)。
【0031】
このような操作案内方法によれば、上記の電子機器と同様に、様々な内容のキー操作手順を画面表示に頼らずユーザに対して案内することができる。
【0032】
次に、本発明の操作案内用プログラムは、複数の入力キーを備えた電子機器を制御するコンピュータに、電子機器における一機能を実行するためのキー操作手順を示すキーシーケンスファイルを読み込むキーシーケンスファイル読込処理と、キーシーケンスファイルに従って予め各キーに対応して個別に装備された発光素子を順次点灯又は消灯させるように制御するキーシーケンス制御処理とを実行させることを特徴とする(請求項21)。
【0033】
また、上記の操作案内用プログラムにおいて、上述したキーシーケンス制御処理は、キーシーケンスファイルに基づいてユーザに押下させるべきキーに対応する発光素子を点灯させ、当該キーが押下されるとこの対応する発光素子を消灯させて次に押下させるべきキーに対応する発光素子を点灯させるように制御する内容に特定されてもよい(請求項22)。
【0034】
また、上記の操作案内用プログラムにおいて、上述したキーシーケンス制御処理は、幾つかのキーから選択押下させる手順がキーシーケンスファイルに示されている場合、その選択可能な幾つかのキーに対応する全ての発光素子を同時に点灯させ、当該幾つかのキーのいずれかが押下されると点灯させた全ての発光素子を同時に消灯させるように制御する内容に特定されてもよい(請求項23)。
【0035】
また、上記の操作案内用プログラムにおいては、キーシーケンスファイルに基づいてキー操作を補助するメッセージを画面に表示するメッセージ表示処理をコンピュータに実行させてもよい(請求項24)。
【0036】
また、上記の操作案内用プログラムにおいては、ウェブサイトを管理するウェブサーバから当該ウェブサイトのアクセス認証に伴うコマンド入力のキー操作手順を示すキーシーケンスファイルを通信ネットワークを介して受信するキーシーケンスファイル受信処理をコンピュータに実行させてもよい(請求項25)。
【0037】
また、上記の操作案内用プログラムにおいて、キーシーケンスファイルを記憶するキーシーケンスファイル記憶処理をコンピュータに実行させてもよい(請求項26)。
【0038】
また、上記の操作案内用プログラムにおいては、ユーザの操作による指示入力に応じてキーシーケンスファイル記憶処理で記憶された複数のキーシーケンスファイルからユーザ所望のキーシーケンスファイルを選出するシーケンス選択処理と共に、キーシーケンスファイル読込処理を、シーケンス選択処理で選出されたシーケンスデータを読み込むように内容を特定してコンピュータに実行させてもよい(請求項27)。
【0039】
このような操作案内用プログラムによれば、上記の電子機器と同様に、様々な内容のキー操作手順を画面表示に頼らずユーザに対して明示することができる。
【発明の効果】
【0040】
本発明は以上のように構成され機能するため、これにより、電子機器においては、キー操作手順を示すキーシーケンスファイルに従って各キーに対応する発光素子を順次点灯させることができる。よって、ユーザへの操作案内を画面表示に頼らずキー明示によって行うことができ、目的に応じたキーシーケンスファイルを用いることで、様々な内容のキー操作手順を画面表示に頼らずユーザへ明示することができる電子機器及びその操作案内方法、操作案内用プログラム、この電子機器を用いたネットワークシステムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0041】
以下、本発明における一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0042】
図1は、本発明にかかる第1実施形態のネットワークシステムを示す図である。図2は、本第1実施形態における携帯電話端末4の構成を示すブロック図である。
【0043】
本第1実施形態のネットワークシステムは、図1に示すように、通信ネットワーク1上でウェブサイトを管理するウェブサーバ2と、基地局3を介して通信ネットワーク1に接続する電子機器として携帯電話端末4を備えて構成されている。
【0044】
本第1実施形態において、ユーザがウェブサーバ2の提供するウェブサービスを利用しようとする場合、ユーザは携帯電話端末4を用いてウェブサーバ2へアクセスしユーザ登録申請を送信する。ウェブサーバ2は、ユーザ登録申請を受信すると携帯電話端末4へ本登録を受け付けるウェブページのURLと仮パスワードとをEメールで通知する。そして、ユーザは、携帯電話端末4を用いて本登録のためのウェブページを開き指定された箇所に仮パスワードを入力しユーザ登録を行いウェブサービスを利用する。
【0045】
図1に示すウェブサーバ2は、通信ネットワーク1と接続し各種データを送受信する通信手段21と、携帯電話端末4からユーザ登録申請情報に応じてウェブサイトのアクセス認証に伴う仮パスワードを発行する仮パスワード発行手段22と、この発行された仮パスワードの入力にかかるキー操作手順を示すキーシーケンスファイルを作成するキーシーケンスファイル作成手段23とを備えており、さらに、携帯電話4から送信される仮パスワードを認証し本登録を受け付けるユーザ登録受付手段24を備えて構成されている。通信手段21は、携帯電話端末4からユーザ登録申請情報を受信し、このユーザ登録申請情報に対して本登録を受け付けるウェブページのURLを通知するEメールにキーシーケンスファイル作成手段23により作成されたキーシーケンスファイルを添付して携帯電話端末4へ送信するキーシーケンスファイル送信手段としての機能を備えている。
【0046】
図2に示すように、携帯電話端末4は、複数のキーからなる入力キー群101とこの入力キー群101のキーそれぞれに対応して個別に設けられた複数の発光素子からなる発光素子群102とを備えたキーパッド部10と、入力キー群101のうちどのキーが押下されたかを検出するキー押下検出手段11と、発光素子群102における個々の発光素子に対して点灯又は消灯を切替制御する発光素子制御手段12とを備えている。
【0047】
入力キー群101の各キーは透明であり、これらキーそれぞれがLED(発光ダイオード)等の発光素子を内蔵している。これにより、入力キー群101の各キーを個別に点灯又は消灯させることができる構成となっている。
【0048】
携帯電話端末4は、さらに、携帯電話端末4の動作を制御する制御部13と、LCD(液晶ディスプレイ)からなる表示部14と、基地局3を介して通信ネットワーク1と接続し各種データを送受信する通信部15とを備えて構成されおり、通信部15は、ウェブサーバ2へユーザ登録申請情報を送信し、ユーザ登録申請情報に応じてウェブサーバ2から本登録を受け付けるウェブページのURLと仮パスワード入力のキー操作手順を示すキーシーケンスファイルとを通信ネットワーク1を介して受信するキーシーケンスファイル受信手段としての機能を有している。
【0049】
またさらに、携帯電話端末4は、通信部15により受信されたキーシーケンスファイルを実行内容毎に記憶するキーシーケンスファイル記憶手段16を備えている。
【0050】
制御部13は、ユーザのキー操作による指示入力に応じてキーシーケンスファイル記憶手段16からユーザ所望のキーシーケンスファイルを選出するシーケンス選択手段17と、この選出されたキーシーケンスファイルに従って発光素子群102の各発光素子を順次点灯させるように発光素子制御手段12に対して指示するキーシーケンス制御手段18と、選出されたキーシーケンスファイルに基づいてキー操作を補助するメッセージを表示部14に表示するメッセージ表示手段19とを備えている。
【0051】
キーシーケンス制御手段18は、キーシーケンスファイルに基づいて押下させるべきキーに対応する発光素子を点灯させそのキーが押下されるとその発光素子を消灯させて次に押下させるべきキーに対応する発光素子を点灯させるように発光素子制御手段12に対して指示する機能を備えており、また、幾つかのキーから選択押下させるような手順がキーシーケンスファイルに示されている場合、その選択可能な幾つかのキーに対応する全ての発光素子を同時に点灯させ、当該幾つかのキーのいずれかが押下されると点灯させた全ての発光素子を同時に消灯させるように発光素子制御手段12に対して指示する機能を備えている。
【0052】
メッセージ表示手段19は、図3に示すように表示部14の画面の一部にメッセージ欄20を形成し、このメッセージ欄20にユーザのキー操作を補助するメッセージを表示する機能を備えている。具体的には、キーシーケンスファイルに特定のキーの長押しを指示するデータが含まれていた場合に、その特定のキーに対応する発光素子の点灯と同期してメッセージ欄20に「長く押す」と表示するなど、発光素子の点灯だけでは案内できないキー操作をメッセージでメッセージ欄20に表示する。
【0053】
次に、本第1実施形態の全体の動作について説明する。ここで、本発明の操作案内方法についてもその各工程を示して説明する。
【0054】
図4は、本第1実施形態のネットワークシステムの全体の動作を示すシーケンス図である。ユーザが携帯電話端末4を用いてウェブサーバ2の提供するウェブサービスを利用しようとするときは、まず、携帯電話端末4がウェブサーバ2に通信ネットワーク1を介してアクセスし、ウェブサービスを利用するためのユーザ登録申請情報を送信し仮登録を行う(ステップS1)。
【0055】
携帯電話端末4からのユーザ登録申請情報を受信したウェブサーバ2では、このユーザ登録申請情報に応じて仮パスワード発行手段22により仮パスワードが発行され(ステップS2)、この発行された仮パスワードに基づいたキーシーケンスファイルがキーシーケンスファイル作成手段23により作成される(ステップS3)。そして、このキーシーケンスファイルが添付されたEメールがウェブサーバ2から携帯電話端末4へ送信される(ステップS4)。このEメールには、本登録を受け付けるウェブページのURLと共に、このURLにアクセスして添付されたキーシーケンスファイルを実行するような指示が記載されている。
【0056】
携帯電話端末4では、ユーザ登録申請に応じてウェブサーバ2から返信されたEメールを通信部15が受信し(キーシーケンスファイル受信工程)、このEメールに添付されているキーシーケンスファイルがキーシーケンスファイル記憶手段16により記憶される(ステップS5,キーシーケンスファイル記憶工程)。このとき、具体的には、図5に示すように、メニュー画面でユーザの操作により「ファイル保存」の項目が選択され、ファイル保存画面で「キーシーケンス」の項目が選択され、キーシーケンスファイルは‘キーシーケンス1’などのファイル名でキーシーケンスファイル記憶手段16に保存される。
【0057】
そして、ユーザが携帯電話端末4を用いてウェブサーバ2の提供するウェブサービスを利用するために本登録をしようとするとき、ユーザの操作に応じて携帯電話端末4が本登録を受け付けるURLにアクセスし(ステップS6)、ウェブサーバ2では、ユーザ登録受付手段24が携帯電話端末4のアクセスを確認して本登録受付ウェブページを返信する(ステップS7)。
【0058】
図6のような本登録画面が携帯電話端末4の表示部14に表示されると、ユーザは本登録画面内の仮パスワード入力欄61にカーソルがあるのを確認し、‘キーシーケンス1’などのファイル名で保存したキーシーケンスファイルをキーシーケンス制御手段18に実行させるように携帯電話端末4を操作する。
【0059】
そして、ユーザの操作をうけた携帯電話端末4では、シーケンス選択手段17によってキーシーケンスファイル記憶手段16からユーザ所望のキーシーケンスファイルである‘キーシーケンス1’が選出される(シーケンス選択工程)。キーシーケンス制御手段18は、シーケンス選択手段17により選出された‘キーシーケンス1’を読み込み(キーシーケンスファイル読込工程)、このキーシーケンスファイルに従って対応する発光素子を順次点灯させるように発光素子制御手段12に対して指示する。このようなキーシーケンス制御手段18からの指示に従って発光素子制御手段12が、‘キーシーケンス1’に基づいて押下させるべきキーに対応する発光素子を点灯させ、このキーが押下されると対応する発光素子を消灯させて次に押下させるべきキーに対応する発光素子を点灯させる(ステップS8,キーシーケンス明示工程)。
【0060】
例えば、仮パスワードが「1234」である場合、「1」キーに対応する発光素子が点灯し、この点灯に応じてユーザは「1」キーを押下する。これにより、本登録画面の仮パスワード入力欄61には「1」が入力される。続いて、押下された「1」キーに対応する発光素子は消灯し、「2」キーに対応する発光素子が点灯する。この点灯に応じてユーザが「2」キーを押下し、本登録画面の仮パスワード入力欄61に「2」が入力される。
【0061】
このような動作を繰り返して、「1234」が入力され、「4」キーが押下されると、次は「↓」カーソルキーに対応する発光素子が点灯し、この点灯に応じてユーザが「↓」キーを押下する。これにより、本登録画面のカーソルが仮パスワード入力欄61から「次へ」の項目上に移動する、「↓」キーの押下をうけて対応する発光素子は消灯し、「決定」キーに対応する発光素子が点灯する。
【0062】
ユーザが「決定」キーを押下すると「決定」キーに対応する発光素子が消灯し、入力した仮パスワードがウェブサーバ2に送信される(ステップS9)。ウェブサーバ2においては、ユーザ登録受付手段24が仮パスワードの照合を行い認証した場合に、個人情報入力ページを携帯電話端末4に返信する(ステップS10)。個人情報入力画面が携帯電話端末4の表示部14に表示されると、ユーザが個人情報を入力し(ステップS11)、ウェブサービスに関するユーザ登録を完了する(ステップS12)。
【0063】
ここで、携帯電話端末4が備える制御部13及び通信部15、すなわち、シーケンス選択手段17,キーシーケンス制御手段18,メッセージ表示手段19及び通信部15については、その機能内容をプログラム化しコンピュータに実行させるように構成してもよい。
【0064】
また、本第1実施形態においては、ウェブサーバ2がユーザ登録受付手段24を備えているような構成であるが、それに限らず、ユーザ登録受付手段を備えた別のサーバを設けてもよい。この場合、ユーザ登録申請に応じてウェブサーバ2から携帯電話端末4へ返信されるEメールには、ユーザ登録受付手段を備えた別のサーバのURLが記載され、携帯電話端末4がこの別のサーバにアクセスして本登録を行う構成となる。
【0065】
以上のような本第1実施形態のネットワークシステムによれば、ウェブサーバ2が携帯電話端末4へ仮パスワードに基づいたキーシーケンスファイルを送信し、携帯電話端末4では、キーシーケンスファイルに従ってキーの点灯・消灯が制御される。これにより、仮パスワードそのものを通知しなくても、仮パスワード入力が可能であり、ユーザは無意味な文字列のパスワードを意識しなくてよい。
【0066】
また、ユーザは、点灯されるキーを押下していくだけで仮パスワードを入力することができるので、画面とキーの両方を確認しながらの入力作業に比べて迅速な入力が可能となり、誤入力も軽減する。
【0067】
さらに、仮パスワード入力のキーシーケンスファイルに限らず、ユーザに閲覧させたいウェブページに到達するまでのキー操作手順を示すキーシーケンスファイルを携帯電話端末4に提供して、ウェブサービス提供側が特定のサービスへユーザを誘導するなど、様々な内容のキーシーケンスファイルを用いることで目的に応じたキー操作をユーザに対して案内することも可能である。
【0068】
また、キーシーケンスファイルに従ってキー操作を案内するだけで、実際にキーを操作するのはユーザであり、いわゆるマクロ機能のような自動操作ではないので、ユーザの知らないうちにパスワード入力が実行されてユーザ登録させたり、ユーザに不利益なウェブサイトに誘導させたりするような不正アクセスに利用されることは無い。
【0069】
次に、本発明にかかる第2実施形態について説明する。
【0070】
本第2実施形態の携帯電話端末4は、図2に示す第1実施形態と同様の構成であるが、キーシーケンスデータ記憶手段16が、携帯電話端末4の各種機能を実行するためのキー操作手順を示すキーシーケンスファイルを機能内容毎に予め記憶していることが第1実施形態とは異なる構成である。
【0071】
本第2実施形態の携帯電話端末4の動作について説明する。図7は、本第2実施形態の携帯電話端末4の動作を示すフローチャートである。
【0072】
まず、ヘルプ機能等によりユーザが所望する機能が選択されると、シーケンス選択手段17によってキーシーケンスファイル記憶手段16からユーザ所望の機能を実行するためのキー操作手順を示すキーシーケンスファイルが選出される(ステップS71)。
【0073】
続いて、キーシーケンス制御手段18は、シーケンス選択手段17により選出されたキーシーケンスファイルを読み込み、このキーシーケンスファイルに従って対応する発光素子を順次点灯させて案内するように発光素子制御手段12に対して指示する(ステップS72)。キーシーケンス制御手段18からの指示に従って発光素子制御手段12が、キーシーケンスファイルに基づいて押下させるべきキーに対応する発光素子を点灯させる(ステップS73)。
【0074】
ユーザによるキーの押下がキー押下検出手段11によって検出され(ステップS74)、その押下キーが案内通りの押下させるべきキーである場合、その対応する発光素子を消灯させて(ステップS76)、機能実行に必要な全操作が終了していなければ、次に押下させるべきキーに対応する発光素子を点灯させる。
【0075】
押下させるべきキー以外のキーが押下された場合は、メッセージ表示手段19によって画面のメッセージ欄20に「エラー」メッセージが表示されてユーザに対して誤入力を通知する(ステップS78)。
【0076】
そして、機能実行に必要な全操作が終了すると、その機能が実行される(ステップS79)。
【0077】
次に、このような本第2実施形態の携帯電話端末4の動作を具体例を示して説明する。例えば、携帯電話端末4が備えた時計機能の時刻を2006年12月02日10時05分に設定する場合について説明する。
【0078】
まず、ユーザの操作によりヘルプ機能が呼び出されて、表示部14にヘルプメニュー画面が表示される。ヘルプメニューから「時間設定」の項目が選択されると、画面には、“待ち受け画面から「Menu」キーを押す→「設定」→「時計」→「時刻設定」を選択して時刻を入力”というガイダンスが表示される。このガイダンス画面上の“順を追って説明”が選択されると、画面には“操作するキーを点灯させて設定終了までの操作手順を指示します。「決定」キーを押してください。”と表示され、「決定」キーが点灯する。
【0079】
「決定」キーが押下されると待ち受け画面に切り替わり「決定」キーが消灯し、「Menu」キーが点灯する。「Menu」キーが押下されるとメニュー画面(図8(a))が表示され、「Menu」キーが消灯する。
【0080】
続いて、「↑」カーソルキーが点灯し、「↑」キーが押下されるとメニュー画面(図8(a))上のカーソルが「設定」アイコンに移動し、「↑」キーは消灯する。そして、「決定」キーが点灯し、「決定」キーが押下されると設定メニュー画面(図8(b))に切り替わり、「決定」キーは消灯する。
【0081】
続いて、「3」キーが点灯し、「3」キーが押下されると設定メニュー画面(図8(b))上の「時刻」項目が選択されて時刻メニュー画面(図8(c))に切り替わり、「3」キーは消灯する。そして、「2」キーが点灯し、「2」キーが押下されると「時刻設定」項目が選択されて時刻設定画面(図8(d))に切り替わり、「3」キーは消灯する。
【0082】
続いて、時刻設定画面(図8(d))上のメッセージ欄20に“年を入力し「→」キーを押す”と表示され、「0」〜「9」キーの全てが点灯し「→」キーが点滅する。ユーザにより「0」キー、「6」キーと押下されると、年号が入力され、「→」キーが押下されると、メッセージ欄20に“月を入力し「→」キーを押す”と表示される。同様にして月と日が入力されて「→」キーが押下されると、メッセージ欄20に“時刻を入力し「決定」キーを押す”と表示され、「0」〜「9」キーの全てが点灯し「決定」キーが点滅する。
【0083】
そして、ユーザにより「1」キー、「0」キー、「0」キー、「5」キーと押下されると、時刻が入力され、「→」キーが押下されると、“時刻設定完了”と表示されて終了し、時計機能の時刻が06年12月02日10時05分に設定される。
【0084】
このように、年月日や時刻入力のような場合は、押下可能な数字キーの全てを点灯させており、そのほか、複数のキーから選択入力させる場合は同様に、選択可能なキーに対応する発光素子の全てを同時に点灯させるようにする。また、特定のキーを長押しさせる場合は、メッセージ欄20に“長く押す”と表示させて、特定のキーを点灯させるようにする。
【0085】
以上のような本第2実施形態の携帯電話端末4によれば、一機能を実行するためのキー操作手順に基づいたキーシーケンスファイルに従ってキーの点灯・消灯が制御される。これにより、ユーザは、点灯されるキーを押下していくだけで所望の機能を実行することができ、不慣れなユーザでも各種機能を容易に利用することができる。
【0086】
また、キーシーケンスファイルを用いてキー操作を案内しているので、新たな機能を搭載した場合でも、その機能に対応したキーシーケンスデータを記憶させれば、ユーザに対して新たな機能のキー操作を案内することができる。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明における第1実施形態のネットワークシステムの全体の構成を示すブロック図である。
【図2】図2に示す実施形態における携帯電話端末の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示す実施形態における携帯電話端末の表示画面を示す図である。
【図4】図2に示す実施形態のネットワークシステムの全体の動作を示すシーケンス図である。
【図5】図2に示す実施形態における携帯電話端末の表示画面の一例を示す図である。
【図6】図2に示す実施形態における携帯電話端末の表示画面の別の例を示す図である。
【図7】本発明における第2実施形態の携帯電話端末の動作を示すフローチャートである。
【図8】図7に示す実施形態の携帯電話端末の表示画面を示す図である。
【符号の説明】
【0088】
1 通信ネットワーク
2 ウェブサーバ
3 基地局
4 携帯電話端末
10 キーパッド部
11 キー押下検出手段
12 発光素子制御手段
13 制御部
14 表示部
15 通信部
16 キーシーケンスファイル記憶手段
17 シーケンス選択手段
18 キーシーケンス制御手段
19 メッセージ表示手段
21 通信手段
22 仮パスワード発行手段
23 キーシーケンスファイル作成手段
24 ユーザ登録受付手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の入力キーを備えた電子機器において、
前記キーそれぞれに対応して個別に設けられた発光素子と、この各発光素子の点灯又は消灯を個別に切替制御する発光素子制御手段と、前記電子機器における一機能を実行するためのキー操作手順を示すキーシーケンスファイルに従って前記各キーに対応する発光素子を順次点灯させるように前記発光素子制御手段に対して指示するキーシーケンス制御手段とを備えたことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記請求項1に記載の電子機器において、
前記キーシーケンス制御手段は、前記キーシーケンスファイルに基づいて押下させるべきキーに対応する発光素子を点灯させ、当該キーが押下されるとこの対応する発光素子を消灯させて次に押下させるべきキーに対応する発光素子を点灯させるように前記発光素子制御手段に対して指示する機能を備えたことを特徴とする電子機器。
【請求項3】
前記請求項1又は2に記載の電子機器において、
前記キーシーケンス制御手段は、幾つかのキーから選択押下させる手順が前記キーシーケンスファイルに示されている場合、その選択可能な幾つかのキーに対応する全ての発光素子を同時に点灯させ、当該幾つかのキーのいずれかが押下されると点灯させた全ての発光素子を同時に消灯させるように前記発光素子制御手段に対して指示する機能を備えたことを特徴とする電子機器。
【請求項4】
前記請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電子機器において、
前記キーシーケンスファイルを実行内容毎に記憶するキーシーケンスファイル記憶手段を備えたことを特徴とする電子機器。
【請求項5】
前記請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電子機器において、
ユーザの操作による指示入力に応じて前記キーシーケンスファイル記憶手段からユーザ所望のキーシーケンスファイルを選出するシーケンス選択手段を備えたことを特徴とする電子機器。
【請求項6】
前記請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電子機器において、
前記キーシーケンスファイルに基づいてキー操作を補助するメッセージを予め装備した画面に表示するメッセージ表示手段を備えたことを特徴とする電子機器。
【請求項7】
前記請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電子機器において、
ウェブサイトを管理するウェブサーバから当該ウェブサイトのアクセスに伴うコマンド入力のキー操作手順を示すキーシーケンスファイルを通信ネットワークを介して受信するキーシーケンスファイル受信手段を備えたことを特徴とする電子機器。
【請求項8】
通信ネットワーク上でウェブサイトを管理するウェブサーバと、前記通信ネットワークに接続する電子機器とを備えて構成されたネットワークシステムにおいて、
前記ウェブサーバは、前記ウェブサイトのアクセスに伴うコマンド入力のキー操作手順を示すキーシーケンスファイルを前記電子機器へ送信するキーシーケンスファイル送信手段を備え、
前記電子機器は、予め備えた複数のキーそれぞれに対応して個別に設けられた発光素子と、この各発光素子の点灯又は消灯を個別に切替制御する発光素子制御手段と、前記ウェブサーバからの前記キーシーケンスファイルを前記通信ネットワークを介して受信するキーシーケンスファイル受信手段と、この受信されたキーシーケンスファイルに従って前記各キーに対応する発光素子を順次点灯させるように前記発光素子制御手段に対して指示するキーシーケンス制御手段とを備えたことを特徴とするネットワークシステム。
【請求項9】
前記請求項8に記載のネットワークシステムにおいて、
前記電子機器におけるキーシーケンス制御手段が、前記キーシーケンスファイルに基づいて押下させるべきキーに対応する発光素子を点灯させ、当該キーが押下されるとこの対応する発光素子を消灯させて次に押下させるべきキーに対応する発光素子を点灯させるように前記発光素子制御手段に対して指示する機能を備えたことを特徴とするネットワークシステム。
【請求項10】
前記請求項8又は9に記載のネットワークシステムにおいて、
前記電子機器におけるキーシーケンス制御手段は、幾つかのキーから選択押下させる手順が前記キーシーケンスファイルに示されている場合、その選択可能な幾つかのキーに対応する全ての発光素子を同時に点灯させ、当該幾つかのキーのいずれかが押下されると点灯させた全ての発光素子を同時に消灯させるように前記発光素子制御手段に対して指示する機能を備えたことを特徴とするネットワークシステム。
【請求項11】
前記請求項8乃至10のいずれか一項に記載のネットワークシステムにおいて、
前記電子機器が、前記キーシーケンスファイルを記憶するキーシーケンスファイル記憶手段を備えたことを特徴とするネットワークシステム。
【請求項12】
前記請求項8乃至11のいずれか一項に記載のネットワークシステムにおいて、
前記電子機器が、ユーザの操作による指示入力に応じて前記キーシーケンスファイル記憶手段からユーザ所望のキーシーケンスファイルを選出するシーケンス選択手段を備えたことを特徴とするネットワークシステム。
【請求項13】
前記請求項8乃至12のいずれか一項に記載のネットワークシステムにおいて、
前記電子機器が、前記キーシーケンスファイルに基づいてキー操作を補助するメッセージを予め装備した画面に表示するメッセージ表示手段を備えたことを特徴とするネットワークシステム。
【請求項14】
複数の入力キーを備えた電子機器の操作手順をユーザに案内する操作案内方法であって、
前記電子機器における一機能を実行するためのキー操作手順を示すキーシーケンスファイルを読み込むキーシーケンスファイル読込工程と、
前記キーシーケンスファイルに従って予め前記各キーに対応して個別に装備された発光素子を順次点灯させるキーシーケンス明示工程とを設けたことを特徴とする操作案内方法。
【請求項15】
前記請求項14に記載の操作案内方法において、
前記キーシーケンス明示工程では、前記キーシーケンスファイルに基づいて押下させるべきキーに対応する発光素子を点灯させ、当該キーが押下されるとこの対応する発光素子を消灯させて次に押下させるべきキーに対応する発光素子を点灯させるようにしたことを特徴とする操作案内方法。
【請求項16】
前記請求項14又は15に記載の操作案内方法において、
前記キーシーケンス明示工程では、幾つかのキーから選択押下させる手順が前記キーシーケンスファイルに示されている場合、その選択可能な幾つかのキーに対応する全ての発光素子を同時に点灯させ、当該幾つかのキーのいずれかが押下されると点灯させた全ての発光素子を同時に消灯させるようにしたことを特徴とする操作案内方法。
【請求項17】
前記請求項14乃至16のいずれか一項に記載の操作案内方法において、
前記キーシーケンスファイルに基づいてキー操作を補助するメッセージを画面に表示するメッセージ表示工程を設けたことを特徴とする操作案内方法。
【請求項18】
前記請求項14乃至17のいずれか一項に記載の操作案内方法において、
ウェブサイトを管理するウェブサーバから当該ウェブサイトのアクセスに伴うコマンド入力のキー操作手順を示すキーシーケンスファイルを通信ネットワークを介して受信するキーシーケンスファイル受信工程を設けたことを特徴とする操作案内方法。
【請求項19】
前記請求項14乃至18のいずれか一項に記載の操作案内方法において、
前記キーシーケンスファイルを記憶するキーシーケンスファイル記憶工程を設けたことを特徴とする操作案内方法。
【請求項20】
前記請求項19に記載の操作案内方法において、
ユーザの操作による指示入力に応じて前記記憶された複数のキーシーケンスファイルからユーザ所望のキーシーケンスファイルを選出するシーケンス選択工程を設け、
前記キーシーケンスファイル読込工程では、前記シーケンス選択工程で選出されたシーケンスデータを読み込むようにしたことを特徴とする操作案内方法。
【請求項21】
複数の入力キーを備えた電子機器を制御するコンピュータに、
前記電子機器における一機能を実行するためのキー操作手順を示すキーシーケンスファイルを読み込むキーシーケンスファイル読込処理と、
前記キーシーケンスファイルに従って予め前記各キーに対応して個別に装備された発光素子を順次点灯又は消灯させるように制御するキーシーケンス制御処理とを実行させることを特徴とする操作案内用プログラム。
【請求項22】
前記請求項21に記載の操作案内用プログラムにおいて、
前記キーシーケンス制御処理は、前記キーシーケンスファイルに基づいてユーザに押下させるべきキーに対応する発光素子を点灯させ、当該キーが押下されるとこの対応する発光素子を消灯させて次に押下させるべきキーに対応する発光素子を点灯させるように制御する内容に特定されたことを特徴とする操作案内用プログラム。
【請求項23】
前記請求項21又は22に記載の操作案内用プログラムにおいて、
前記キーシーケンス制御処理は、幾つかのキーから選択押下させる手順が前記キーシーケンスファイルに示されている場合、その選択可能な幾つかのキーに対応する全ての発光素子を同時に点灯させ、当該幾つかのキーのいずれかが押下されると点灯させた全ての発光素子を同時に消灯させるように制御する内容に特定されたことを特徴とする操作案内用プログラム。
【請求項24】
前記請求項21乃至23のいずれか一項に記載の操作案内用プログラムにおいて、
前記キーシーケンスファイルに基づいてキー操作を補助するメッセージを画面に表示するメッセージ表示処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする操作案内用プログラム。
【請求項25】
前記請求項21乃至24のいずれか一項に記載の操作案内用プログラムにおいて、
ウェブサイトを管理するウェブサーバから当該ウェブサイトのアクセスに伴うコマンド入力のキー操作手順を示すキーシーケンスファイルを通信ネットワークを介して受信するキーシーケンスファイル受信処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする操作案内用プログラム。
【請求項26】
前記請求項21乃至25のいずれか一項に記載の操作案内用プログラムにおいて、
前記キーシーケンスファイルを記憶するキーシーケンスファイル記憶処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする操作案内用プログラム。
【請求項27】
前記請求項26に記載の操作案内用プログラムにおいて、
ユーザの操作による指示入力に応じて前記キーシーケンスファイル記憶処理で記憶された複数のキーシーケンスファイルからユーザ所望のキーシーケンスファイルを選出するシーケンス選択処理と共に、
前記キーシーケンスファイル読込処理を、前記シーケンス選択処理で選出されたシーケンスデータを読み込むように内容を特定して前記コンピュータに実行させることを特徴とする操作案内用プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−140195(P2008−140195A)
【公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−326346(P2006−326346)
【出願日】平成18年12月1日(2006.12.1)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】