説明

ネットワーク管理装置およびネットワーク管理方法

【課題】ネットワーク障害の原因装置を迅速に切り分けることができるネットワーク管理装置を得ること。
【解決手段】ネットワーク層における障害監視を送達確認により実施するネットワーク管理装置であって、管理対象装置とその装置への経路上の管理対象装置を示す経路情報とを対応づけて保持するネットワーク構成DB記憶部11と、送達確認に対する応答がなかった場合は、その応答がなかった管理対象装置の経路情報を保持している情報から抽出して、その経路情報の管理対象装置に対する送達確認を実施し、その送達確認に対する応答のなかった管理対象装置を障害発生装置として特定するネットワーク管理部12と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク層レベルの健全性の監視を行うネットワーク管理装置およびネットワーク管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の送達確認を行うためのPingを用いてネットワーク内の健全性の確認を行うネットワーク管理装置では、ネットワーク構成を意識することはなく、管理対象の装置に対して周期的にPingを送信することにより管理対象の装置とその装置までの経路の健全性を確認している。
【0003】
一方、下記特許文献1に記載には、ネットワーク構成の情報とそのネットワークを構成する各装置の性能情報を用いて今後発生することが予想される障害について予兆発生範囲や原因箇所を特定する方法が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2002−99469号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来のPingを用いた健全性確認の技術によれば、管理対象装置に対する健全性確認の際に、Pingの応答を確認できない場合、Ping送信先の管理対象装置が到達できない状態にあることはわかるが、Ping送信先の管理対象装置に問題があるのか、ネットワーク管理装置からその管理対象装置までの経路(経路上の装置)に問題があるのか、が判別できない。そのため、ネットワーク管理装置では、管理対象の各装置へのPing送信を実施することにより、各管理対象の健全性の確認結果に基づいて真に問題の生じている装置を切り分けるために一定の時間を要し、障害発生から原因となる装置の特定までに時間がかかる、という問題があった。
【0006】
また、ネットワーク管理装置から見ると、原因箇所だけでなく原因箇所を経由して通信する装置に対する送達確認が全て確認失敗となってしまうため、大量の障害状態を検出することになり、正しい原因箇所を認識することが困難である。
【0007】
また、上記従来のPingを用いた健全性確認の技術では、全ての管理対象装置に対して均等にPingによる送達確認を行っているが、ネットワーク上の送達確認の重要性は、各装置で同一ではない。そのため、効率的に健全性の確認を行っているとは限らない、という問題があった。
【0008】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ネットワーク障害の真の原因である原因装置を迅速に切り分けることができるネットワーク管理装置およびネットワーク管理方法を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ネットワーク層における障害監視を送達確認の結果に基づいて実施するネットワーク管理装置であって、前記障害監視の対象である管理対象装置と、その管理対象装置への経路上の管理対象装置が示されている経路情報とを対応づけてネットワーク構成情報として保持するためのネットワーク構成情報記憶手段と、前記送達確認に対する応答がなかった場合は、その応答がなかった管理対象装置に対応する経路情報をネットワーク構成情報から抽出し、抽出した経路情報に含まれる管理対象装置に対する送達確認を障害検出送達確認として実施し、前記障害検出送達確認に対する応答のなかった管理対象装置を障害発生装置として特定するネットワーク管理手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、管理対象装置への経路情報として管理対象装置への経路上に存在する装置をネットワーク構成DBとして保持し、ネットワーク構成DBに格納されている管理対象装置へ送達確認を行い、応答がなかった管理対象装置の経路情報に含まれる装置に対して送達確認を行い、その送達確認に対する応答がなかった装置のうち、最も自身に近い装置に障害が発生したと判断するようにしたので、ネットワーク障害の真の原因である原因装置を迅速に切り分けることができる、という効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下に、本発明にかかるネットワーク管理装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0012】
実施の形態1.
図1は、本発明にかかるネットワーク管理装置の実施の形態1の機能構成例を示す図である。図1に示すように、本実施の形態のネットワーク管理装置1は、管理対象である装置毎にその装置への通信経路上にある装置の情報であるネットワーク構成DBを記憶するためのネットワーク構成DB(Data Base:データベース)記憶部11と、ネットワーク管理を実施するネットワーク管理部12と、ネットワークインタフェース部13と、で構成される。
【0013】
ネットワーク管理部12は、ネットワーク構成DB記憶部11のネットワーク構成DBに登録された管理対象装置に対し、定期的にPingを送信することにより各装置の健全性確認を行い、Ping応答が帰らない場合に障害であると判断し、その装置が障害状態であることを障害情報として通知し、Ping応答が帰ってきた場合には正常であると判断し、その装置が正常状態であることを通知する障害情報収集部14と、障害情報収集部14から通知された障害情報を格納するとともに、その障害情報をオペレータに通知する障害管理部15と、で構成される。
【0014】
また、ネットワークインタフェース部13は、障害情報収集部14が送信するPingをネットワークへ送信し、また、ネットワークからPing応答を取り込み、ネットワーク管理部15へ送出する。
【0015】
図2はネットワーク構成DBの構造の一例を示す図である。図2に示すように、ネットワーク構成DBは、管理対象装置とその管理対象装置への経路情報とで構成され、経路情報には、対応する管理対象装置への経路上に存在する装置(ルータ)が格納されている。
【0016】
図3は、本実施の形態のネットワークシステムの構成例を示す図である。ここでは、管理対象装置としてルータ3−1〜3−6を例に説明する。図3に示すように、本実施の形態のネットワークシステムは、ネットワーク管理装置1と、管理対象ネットワーク2と、で構成され、管理対象ネットワークには、ルータ3−1〜3−6が含まれている。なお、図2に示したネットワーク構成DBは、図3に示した構成例に基づいて設定されており、ルータ3−1,3−2,…,3−6の識別子としてR1,R2,…,R6をそれぞれ用いている。
【0017】
障害情報収集部14は、所定の周期で定期的にネットワーク構成DBに登録されている装置にPingを送信して送達確認を行うが、この際に、たとえば、ルータ3−5(R5)からの応答が確認できなかったとする。この場合、障害情報収集部14は、ネットワーク構成DBを参照し、応答の確認ができなかったルータ3−5の識別子R5に対応する経路情報に基づいて、ルータ3−5までの経路上に存在するルータが、ルータ3−1(R1)、ルータ3−4(R4)であることを識別する。
【0018】
そして、障害情報収集部14は、識別したルータのうち、まず、ルータ3−1に対してPingを送信し送達確認を行う。ルータ3−1からの応答が確認できた場合、ルータ3−1までの経路の健全性が確認できたと判断し、ルータ3−4に対してPingを送信し送達確認を行う。ルータ3−4からの応答が確認できた場合には、ルータ3−1までの経路の健全性とルータ3−4までの経路確認できたことにより、障害が発生したのは、ルータ3−5であると判断し、ルータ3−5が障害状態であることを示す障害情報を障害管理部15に通知する。
【0019】
また、障害情報収集部14は、ルータ3−1からの応答が確認できず、ルータ3−4からの応答が確認できた場合には、ルータ3−1に障害が発生したと判断する。また、ルータ3−1および3−4の両方からの応答が確認できない場合には、ネットワーク管理装置1に近い側の装置であるルータ3−1に障害が発生していると判断する。障害情報収集部14は、ルータ3−4からの応答が確認できず、ルータ3−1からの応答が確認できた場合には、ルータ3−4に障害が発生したと判断する。このように、障害情報収集部14は、応答が確認できなかったルータのうち、最も自身に近いルータに障害が発生したと判断し、障害が発生したと判断したルータが障害状態であることを示す障害情報を障害管理部15に通知する。
【0020】
障害管理部15は、障害情報収集部14から受け取った障害情報に基づいて、障害の原因となるルータがルータ3−5であると認識すると、管理者(オペレータ)に通知する(たとえば、音声や画面表示など)とともに、ネットワーク構成DBを参照し、ルータ3−5(R5)が、経路情報に含まれる管理対象装置を検索する。図2の例の場合には、ルータ3−5およびルータ3−6の経路情報にルータ3−5が含まれるため、検索結果としてルータ3−5,3−6を得る。この情報を用いれば、ルータ3−6のPingの送達確認で応答がなかった場合にもルータ3−5が障害の原因と成っていると推定することができる。たとえば、障害管理部15が、障害情報収集部14に上記の検索結果を通知し、障害情報収集部14は、ルータ3−6について経路上のルータへの送達確認を行わずにルータ3−6の送達確認の応答が確認できない原因装置をルータ3−5と判断するようにしてもよいし、ルータ3−6の送達確認の応答が確認できない他の原因装置があるかをさらに確認する場合には、ルータ3−5よりネットワーク管理装置1に近い位置にあるルータのみを送達確認の対象として原因となる装置を求めてもよい。
【0021】
このように、本実施の形態では、管理対象装置とその管理対象装置への経路情報として管理対象装置への経路上に存在する装置をネットワーク構成DBとして保持し、ネットワーク管理部12が、ネットワーク構成DBに格納されている管理対象装置へ送達確認を行い、応答がなかった管理対象装置の経路情報に含まれる装置に対して送達確認を行い、応答がなかった装置のうち、最も自身に近い装置に障害が発生したと判断するようにした。そのため、障害となっている箇所を迅速に切り分けることができる。
【0022】
実施の形態2.
図4は、本発明にかかるネットワーク管理装置の実施の形態2の機能構成例を示す図である。図4に示すように、本実施の形態のネットワーク管理装置1aは、実施の形態1のネットワーク管理装置1に構成設定インタフェース部16を追加する以外は、実施の形態1のネットワーク管理装置1と同様である。実施の形態1と同一の機能を有する構成要素は、同一の符号を付して説明を省略する。以下、実施の形態1と異なる部分について説明する。
【0023】
本実施の形態の構成設定インタフェース部16は、管理者が管理対象ネットワークの構造をネットワーク構成DB11に設定する為のインタフェースであり、管理者の操作によりネットワーク構成DB11への登録、変更などを受け付け、その内容をネットワーク構成DB11に反映する。以上述べた以外の本実施の形態の動作は、実施の形態1と同様である。
【0024】
このように、本実施の形態では、構成設定インタフェース部16が、管理者の操作によりネットワーク構成DB11への登録、変更などを受け付け、その内容をネットワーク構成DB11に反映するようにした。そのため、ネットワーク構成DBの内容を管理対象ネットワークの実際の構成が変更になった場合でも、その変更を反映することができる。
【0025】
実施の形態3.
図5は、本発明にかかるネットワーク管理装置の実施の形態3の機能構成例を示す図である。図5に示すように、本実施の形態のネットワーク管理装置1bは、実施の形態1のネットワーク管理装置1にネットワーク構成収集部17を追加する以外は、実施の形態1のネットワーク管理装置1と同様である。実施の形態1と同一の機能を有する構成要素は、同一の符号を付して説明を省略する。以下、実施の形態1と異なる部分について説明する。
【0026】
ネットワーク構成収集部17は、管理対象ネットワークの構造を自動的に情報収集し、ネットワーク構成DB11に反映する。この情報収集の方法は、ネットワーク構造(管理対象装置ごとのその装置への経路上の装置)を知ることができる方法であれば、一般に用いられるどのような方法を用いてもよい。
【0027】
たとえば、ネットワーク管理装置の立ち上げ時に自動的にネットワーク構成収集部17が管理対象ネットワークの構造を情報収集するようにする。また、変更が行われる可能性がある場合には、定期的にネットワーク構成収集部17が管理対象ネットワークの構造を自動的に情報収集するようにしてもよい。この情報収集は、たとえば、tracerouteコマンドにより実施する。以上述べた以外の本実施の形態の動作は、実施の形態1と同様である。
【0028】
このように、本実施の形態では、ネットワーク構成収集部17が、管理対象ネットワークの構造を自動的に情報収集し、ネットワーク構成DB11に反映するようにした。そのため、管理者が事前にネットワーク構成DBを設定することなく、システムの立ち上げ時に自動的にネットワーク構成DBを設定することができる。
【0029】
実施の形態4.
つづいて、本発明にかかる実施の形態4のネットワーク管理装置について説明する。本実施の形態のネットワーク管理装置は、実施の形態1のネットワーク管理装置と同様の構成である。以下、実施の形態1と異なる部分について説明する。
【0030】
従来の一般的なネットワーク管理装置では、全ての管理対象装置に対して等しくPingを送信することで健全性確認を行っているが、本実施の形態のネットワーク管理装置では、ネットワーク構成DBに登録されている管理対象装置ごとの経路情報として、それぞれの管理対象装置が何度出現するかを算出し、その算出結果に基づいてPingに送信頻度を決定する。
【0031】
実施の形態1で説明したように、図3で示したネットワーク構成を仮定した場合、ネットワーク構成DBには、図2に示したようなデータが格納される。図2に基づくと、経路情報としてルータ3−1(R1),ルータ3−2(R2),ルータ3−3(R3),ルータ3−4(R4),ルータ3−5(R5)の出現回数は、それぞれ6回,2回,1回,2回,1回である。
【0032】
この出現回数に基づいて、障害情報収集部14は、それぞれのルータに対するPingの送信頻度を決定する。従来の一般的なPing送信による健全性の確認では、たとえば、ルータ3−1,ルータ3−2,ルータ3−3,ルータ3−4,ルータ3−5,ルータ3−6の順のPingの送信を、繰り返す。これに対し、本実施の形態では、上述の出現回数に基づいて、出現回数が多いほどPingの送信頻度を低下させるようにPingの送信頻度を決定する。
【0033】
たとえば、まず、ルータ3−1〜ルータ3−6のすべてにPingの送信を実施し、次の周期では、出現回数が1回のルータ3−3,3−6にPingの送信を実施し、さらに次の周期では、出現回数が2回のルータ3−2,3−4を加え、ルータ3−2,3−4とルータ3−3,3−6と、にPingを送信する。そして、また、初回の送信と同様に、ルータ3−1〜ルータ3−6の全てにPingの送信を実施し、次の周期でルータ3−3,3−6にPingを送信し、さらに次の周期でルータ3−2,3−3,3−4,3−5にPingを送信し、以降、同様に3回の送信周期を1組としてPingの送信を繰り返す。なお、Ping送信の頻度は、出現回数が多いほどPingの送信頻度を低下させるように決定すれば、これに限らず、どのような頻度としてもよい。
【0034】
このように、本実施の形態では、障害情報収集部14が、ネットワーク構成DBの経路情報に管理対象装置が出現する回数である出現回数を計数し、出現回数に基づいてPingの送信頻度を決定するようにした。そのため、出現回数の多い、すなわち、多数の管理対象装置が経由する管理対象装置については、Pingの送信頻度を低減することができ、効率的に健全性の確認を実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0035】
以上のように、本発明にかかるネットワーク管理装置およびネットワーク管理方法は、ネットワーク層レベルの健全性の監視を行うシステムにネットワーク管理であり、特に、Pingの送達確認を用いて健全性の監視を行うネットワーク管理に適している。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明にかかるネットワーク管理装置の実施の形態1の機能構成例を示す図である。
【図2】ネットワーク構成DBの構造の一例を示す図である。
【図3】実施の形態1のネットワークシステムの構成例を示す図である。
【図4】実施の形態2のネットワーク管理装置の機能構成例を示す図である。
【図5】実施の形態3のネットワーク管理装置の機能構成例を示す図である。
【符号の説明】
【0037】
1,1a,1b ネットワーク管理装置
2 管理対象ネットワーク
3−1〜3−6 ルータ
11 ネットワーク構成DB記憶部
12 ネットワーク管理部
13 ネットワークインタフェース部
14 障害情報収集部
15 障害管理部
16 構成設定インタフェース部
17 ネットワーク構成収集部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク層における障害監視を送達確認の結果に基づいて実施するネットワーク管理装置であって、
前記障害監視の対象である管理対象装置と、その管理対象装置への経路上の管理対象装置が示されている経路情報とを対応づけてネットワーク構成情報として保持するためのネットワーク構成情報記憶手段と、
前記送達確認に対する応答がなかった場合は、その応答がなかった管理対象装置に対応する経路情報をネットワーク構成情報から抽出し、抽出した経路情報に含まれる管理対象装置に対する送達確認を障害検出送達確認として実施し、前記障害検出送達確認に対する応答のなかった管理対象装置を障害発生装置として特定するネットワーク管理手段と、
を備えることを特徴とするネットワーク管理装置。
【請求項2】
前記障害検出送達確認に対する応答がなかった管理対象装置のうち、自装置から最も経由する装置が少ない管理対象装置を前記障害発生装置として特定することを特徴とする請求項1に記載のネットワーク管理装置。
【請求項3】
前記送達確認に対応する応答がなかった管理対象装置である非応答管理対象装置が複数存在する場合、前記非応答管理対象装置のうちの1つである初期非応答管理対象装置に対して障害検出送達確認を実施し、その障害検出送達確認に対する応答がなかった場合にその初期非応答管理対象装置を障害発生装置として特定し、
さらに、前記障害検出送達確認を実施していない非応答管理対象装置に対応する経路情報を前記ネットワーク構成情報から抽出し、前記非応答管理対象装置ごとに、抽出した経路情報に障害発生装置が含まれるか否かを判定し、障害発生装置が含まれる場合には、その非応答管理対象装置に対応する障害発生装置を前記初期非応答管理対象装置に対応する障害発生装置とすることを特徴とする請求項1または2に記載のネットワーク管理装置。
【請求項4】
運用者からのネットワーク構成情報に対する変更内容を受け付け、前記ネットワーク構成情報に前記変更内容を反映する構成設定手段、
をさらに備えることを特徴とする請求項1、2または3に記載のネットワーク管理装置。
【請求項5】
管理対象装置ごとの経路情報を検出し、前記検出結果に基づいて前記ネットワーク構成情報を生成するネットワーク構成手段、
をさらに備えることを特徴とする請求項1、2または3に記載のネットワーク管理装置。
【請求項6】
前記管理対象装置ごとに、前記ネットワーク構成情報の経路情報として自身が格納されている頻度を計数し、その計数結果に基づいて送達確認の頻度を決定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のネットワーク管理装置。
【請求項7】
前記計数結果が高い値となる管理対象装置に対する送達確認の頻度を、前記計数結果が低い値となる管理対象装置に対する送達確認の頻度より低くすることを特徴とする請求項6に記載のネットワーク管理装置。
【請求項8】
ネットワーク層における障害監視を送達確認の結果に基づいて実施するネットワーク管理方法であって、
前記障害監視の対象である管理対象装置と、その管理対象装置への経路上の管理対象装置が示されている経路情報とを対応づけてネットワーク構成情報として保持するためのネットワーク構成情報記憶ステップと、
前記送達確認に対する応答がなかった場合は、その応答がなかった管理対象装置に対応する経路情報をネットワーク構成情報から抽出し、抽出した経路情報に含まれる管理対象装置に対する送達確認を障害検出送達確認として実施する送達確認ステップと、
前記障害検出送達確認に対する応答のなかった管理対象装置を障害発生装置として特定する障害発生装置特定ステップと、
を含むことを特徴とするネットワーク管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−147595(P2010−147595A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−320079(P2008−320079)
【出願日】平成20年12月16日(2008.12.16)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】