ハイブリッド自動再送要求をサポートする移動通信システムにおけるパケット送受信装置及び方法
【課題】ハイブリッド自動再送方式(ＨＡＲＱ)をサポートする移動通信システムにおけるパケットデータを送受信するための装置及び方法を提供し、特にＨＡＲＱプロセス識別子が伝送されないパーシステントリソースを通じてＨＡＲＱ再伝送を遂行する方法及び装置を提供する。
【解決手段】本発明は、パーシステントリソースを通じて受信したパケットと再伝送されたＨＡＲＱパケットとの間にマッピング関係を提供してＨＡＲＱソフトコンバイニングを提供する。また、任意の時点でパーシステントリソースを通じて受信したＨＡＲＱパケットがいくつか存在する場合に、任意の再伝送パケットがどのパケットと結合されなければならないかを識別するように制御し、それによって該当プロセッサで正しいソフトコンバイニングを遂行するようにする。したがって、受信装置の複雑度を増加させずにパーシステントリソースのＨＡＲＱ方式を向上させる。
【解決手段】本発明は、パーシステントリソースを通じて受信したパケットと再伝送されたＨＡＲＱパケットとの間にマッピング関係を提供してＨＡＲＱソフトコンバイニングを提供する。また、任意の時点でパーシステントリソースを通じて受信したＨＡＲＱパケットがいくつか存在する場合に、任意の再伝送パケットがどのパケットと結合されなければならないかを識別するように制御し、それによって該当プロセッサで正しいソフトコンバイニングを遂行するようにする。したがって、受信装置の複雑度を増加させずにパーシステントリソースのＨＡＲＱ方式を向上させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は移動通信システムにおけるパケットを送受信する装置及び方法に関するもので、特にハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat reQuest：以下、“ＨＡＲＱ”と称する)方式をサポートする移動通信システムにおけるパケットの送受信装置及び方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
携帯電話ユーザーのための通信サービスを提供するために開発された移動通信システムは、第１及び第２世代を経て第３世代に進化するに従って多様なサービスを提供するように発展している。特に、移動通信システムは、基本的なサービスとして音声サービスを提供するとともに、パケットデータサービスを提供するように発展している。移動通信システムの発展にもかかわらず、音声サービスは、依然として重要なサービスとして予想されている。
【０００３】
現在次世代移動通信システムのうちの一つとして、３ＧＰＰ(3rd Generation Partnership Project)で標準化作業が進行中であるＬＴＥ(Long Term Evolution)は、ＶｏＩＰ(Voice over Internet Protocol)技術を用いて音声サービスを提供する方案が検討されている。ＶｏＩＰ技術を用いて音声サービスを提供する場合に、パーシステントリソース(persistent resource)割り当ては、すべてのＶｏＩＰパケットに対してリソース割り当て情報を伝送する負担を避けるために使用される。ここで、“パーシステントリソース”は、別途の割り当て情報なしに特定のユーザー端末(User Equipment:ＵＥ)に周期的に割り当てられる伝送リソースを意味する。ＶｏＩＰパケットは、所定時間の間に音声サービスが継続してリソースで割り当てられなければならないので、通常パーシステントリソースを用いて提供される。
【０００４】
パーシステントリソースがＨＡＲＱ初期伝送又は最初のＨＡＲＱ伝送のみに対して提供されると、通常のリソースはＨＡＲＱ再伝送に対して提供される。
【０００５】
図１は、パーシステントリソースを通じてＶｏＩＰパケットの送受信を示す。図１を参照すると、パーシステントリソース周期(interval)１６５は、任意のＵＥにＶｏＩＰ通信サービスを提供する。斜線で示すダウンリンクパーシステントリソース１０５，１４５，１７０は、パーシステントリソース周期１６５ごとに割り当てられる。
【０００６】
ＵＥは、最初のパーシステントリソース１０５を通じてダウンリンクパケットを受信する。ＵＥは、ダウンリンクパケットの誤りをチェックする。ダウンリンクパケットに誤りがあると、ＵＥは、所定の時点でアップリンクリソースを用いてＨＡＲＱ否定応答(Negative Acknowledge：ＮＡＣＫ)信号１１０を伝送する。その後、基地局(Evolved Node B：ＥＮＢ)は、参照符号１１５で示す任意の時点で制御チャンネルを通じてＵＥにＨＡＲＱ再伝送パケットの伝送を示す情報を提供し、参照符号１２０で示す時点でＨＡＲＱ再伝送パケットを伝送する。ＨＡＲＱ再伝送パケットを受信すると、ＵＥは、ＨＡＲＱプロセスに格納されたＨＡＲＱパケットとソフトコンバイニングしてこの誤りをチェックする。誤りが相変らず存在する場合には、ＵＥは、所定の時点でアップリンクリソースを通じてＨＡＲＱ ＮＡＣＫ信号１２５を伝送する。所定回数のＨＡＲＱ再伝送以後にも相変らず誤りが存在すると、ＵＥは、再伝送ルーチンを終了する。しかしながら、所定回数の再伝送がなされる前に、ＵＥは、ＨＡＲＱ再伝送を通じて誤りが除去されるまで、ＨＡＲＱ再伝送パケットを関連プロセスに格納されているパケットとソフトコンバイニングする動作を反復する。
【０００７】
上述したように、ＨＡＲＱ動作は、誤りが存在するパケットを再伝送されたパケットとソフトコンバイニングすることで、パケットの誤り可能性を減少させる技術である。ＨＡＲＱの再伝送時に、ＥＮＢは、所定のダウンリンク制御チャンネルを通じて伝送されるＬ１(Layer1)/Ｌ２(Layer2)制御情報におけるリソース割り当て情報と、ＨＡＲＱプロセス識別子とを共に含み、任意のＨＡＲＱ再伝送パケットがどのＨＡＲＱプロセスに格納されているパケットとソフトコンバイニングしなければならないかを示す。例えば、図１に示すように、ＨＡＲＱプロセス識別子がｘである再伝送パケットは、ＨＡＲＱプロセス識別子がｘであるプロセスに格納されているパケットとソフトコンバイニングされる。
【０００８】
しかしながら、パーシステントリソースが使用される場合に、初期ＨＡＲＱ伝送あるいは最初のｎ回のＨＡＲＱ伝送ではＬ１/Ｌ２制御情報が伝送されないようにする。この場合、ＨＡＲＱプロセス識別子も伝送されない。したがって、受信装置はパーシステントリソースを通じて受信されたパケットと再伝送されたＨＡＲＱパケットをマッピングさせることができないので、ＨＡＲＱソフトコンバイニングを正しく遂行することができない。さらに、任意の時点でパーシステントリソースを通じて受信された数個のＨＡＲＱパケットが存在する場合に、任意の再伝送パケットがどのパケットとソフトコンバイニングされなければならないかに対しても明確でない。
【０００９】
最初のパーシステントリソース１０５を通じて受信されたパケットのＨＡＲＱ動作が完了する前にパーシステントリソース周期１６５が満了する場合、すなわち図１に示すように、ＮＡＣＫ信号を３回伝送し、２回の再伝送がなされた時点で該当するパーシステントリソース周期１６５が満了した場合に、次のパーシステントリソース周期が始まるので、新たなパケットが２番目のパーシステントリソース１４５を通じて伝送されることができる。
【００１０】
しかしながら、ＵＥは、次の周期のパーシステントリソース１４５を通じて受信された新たなパケットに対しても、ダウンリンクパケットの誤りをチェックし、ダウンリンクパケットの誤りが存在する場合には、ＵＥは、所定の時点でＮＡＣＫ/ＡＣＫ信号を伝送するためのアップリンク伝送リソースを通じてＮＡＣＫ信号１５０を伝送する。その後、再伝送されたパケットが受信された場合に、再伝送されたパケットが前の周期に再伝送が完了していないパケット１０５の再伝送パケットであるか否か、あるいは再伝送されたパケットが現在のパーシステントリソース周期に割り当てられたリソースを通じて受信されたパケット１４５の再伝送パケットであるか否か、を判定する方法がないという問題点を有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【００１１】
したがって、本発明は上記した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、ＨＡＲＱをサポートする移動通信システムにおいてパーシステントリソースを用いるパケットのソフトコンバイニング装置及び方法を提供することにある。
【００１２】
本発明の他の目的は、ＨＡＲＱをサポートする移動通信システムにおいて、再伝送パケットのソフトコンバイニング誤りを減少させる装置及び方法を提供することにある。
【００１３】
また、本発明の目的は、ＨＡＲＱをサポートする移動通信システムにおいて、再伝送パケットのソフトコンバイニング誤りのため、不必要な再伝送を防止する装置及び方法を提供することにある。
【００１４】
さらに、本発明の目的は、ＨＡＲＱパケットを送受信する装置及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【００１５】
上記のような目的を達成するために、本発明の一態様によれば、ＨＡＲＱを用いるパーシステントを伝送する移動通信システムのＵＥによってパーシステントリソースを区別するための方法を提供する。パーシステントリソースを割り当てる場合に指定されたＨＡＲＱ識別子を予め受信して格納する段階と、パケットデータの受信時に予め設定されたＨＡＲＱ識別子を用いてパケットの誤りを検出する段階と、再伝送パケットの受信プロセスを遂行する段階と、を具備する。
【００１６】
本発明の他の態様によれば、ＨＡＲＱを用いてパーシステントリソースを伝送する移動通信システムのＥＮＢによってパーシステントリソースを識別するための方法を提供する。パーシステントリソースを割り当てる場合にＨＡＲＱ識別子を予め定義して呼を設定する段階と、パケットデータの通信時に予め設定されたＨＡＲＱ識別子を用いてパケットを伝送する段階と、を具備する。
【００１７】
また、本発明の他の態様によれば、パーシステントリソースを、ＨＡＲＱを用いて伝送する移動通信システムにおいてパーシステントリソースを識別するためのＵＥ装置を提供する。ＵＥ装置は、受信されたデータの復調及び復号を遂行する受信部と、通常のＨＡＲＱパケット受信用プロセスとパーシステントリソース専用(persistent resource-dedicated)ＨＡＲＱプロセスを含むＨＡＲＱプロセスと、パーシステントリソースの割り当ての際に予め指定されたＨＡＲＱ識別子を受信して貯蔵し、再伝送パケットの受信時にパーシステントリソースに基づいたＨＡＲＱ識別子を用いて再伝送パケットの受信を制御する制御部と、を含む。
【００１８】
さらに、本発明の他の態様によれば、ＨＡＲＱを用いるパーシステントリソースを伝送する移動通信システムにおいてパーシステントリソースを区別して伝送するためのＥＮＢ装置を提供する。ＥＮＢ装置は、通常のＨＡＲＱパケット送信用プロセスとパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスを含むＨＡＲＱプロセスと、パーシステントリソースを割り当てるＵＥに使用するためのパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子を管理するＨＡＲＱ識別子管理部と、特定のＵＥにパーシステントリソースの割り当て時にＨＡＲＱ識別子管理部からＨＡＲＱ識別子を予め判定し、パケットデータ通信時に予め設定されたＨＡＲＱ識別子を用いてパケットを伝送するように制御する制御部とを含む。
【発明の効果】
【００１９】
本発明は、パーシステントリソースを通じてＨＡＲＱ方式で再伝送されるパケットを識別できる。また、本発明は、パーシステントリソースを通じて受信したパケットと再伝送されたＨＡＲＱパケットをマッピングしてＨＡＲＱソフトコンバイニングを提供する。また、任意の時点でパーシステントリソースを通じて受信したＨＡＲＱパケットがいくつか存在する場合、任意の再伝送パケットがどのパケットと結合されなければならないかを決定することによって該当プロセッサが正しいソフトコンバイニングを遂行する。したがって、本発明は、パケットの認知誤りによる通信失敗又は不必要な再伝送を防止できる利点がある。また、本発明は、受信器の複雑度を増加させずにパーシステントリソースのＨＡＲＱ方式を使用することができる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【００２０】
【図１】パーシステントリソースを通じてＶｏＩＰパケットの送受信を示す図である。
【図２】本発明の第１の実施形態により、ＥＮＢとＵＥとの間でＨＡＲＱ再伝送パケットを送受信する手順の信号フローを示す図である。
【図３】本発明の第１の実施形態により、ＵＥにおけるパーシステントリソースをＨＡＲＱ方式で受信する動作を示すフローチャートである。
【図４】本発明の第２の実施形態により、ＬＴＥシステムのフレームとＳＦＮ及びサブフレーム番号を示す図である。
【図５】本発明の第２の実施形態によるＵＥにおけるＨＡＲＱプロセスによるデータ受信動作を示すフローチャートである。
【図６】本発明の第３の実施形態により、パーシステントリソースのＨＡＲＱプロセスに対する手順を示す図である。
【図７】本発明の第３の実施形態によるＵＥにおけるＨＡＲＱパケットの受信動作を示すフローチャートである。
【図８】本発明によるＥＮＢにおいて、パーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットを送信する動作を示すフローチャートである。
【図９】本発明が適用されるＵＥ装置の内部を示すブロック構成図である。
【図１０】本発明によるＥＮＢ装置の内部を示すブロック構成図である。
【図１１】本発明の第４の実施形態により、パーシステントリソースのＨＡＲＱプロセスに対する手順を示す図である。
【図１２】本発明の第４の実施形態によるＵＥにおけるＨＡＲＱパケットの受信動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００２１】
以下、本発明の望ましい実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。
【００２２】
下記の説明で、本発明に関連した公知の機能又は構成に関する具体的な説明が本発明の要旨を不明にすると判断された場合に、その詳細な説明を省略する。また、後述する用語は、本発明の機能を考慮して定義されたものであって、ユーザー、運用者の意図、又は慣例によって変わることができる。したがって、上記用語は、本明細書の全体内容に基づいて定義されなければならない。
【００２３】
本発明は、４つの望ましい実施形態を参照して説明する。本発明の第１の実施形態において、ＵＥ及びＥＮＢは、パーシステントリソースを通じて受信されたパケットのＨＡＲＱ動作に使用するＨＡＲＱプロセスの識別子を予め約束し、予め約束されたＨＡＲＱプロセスの識別子を用いて再伝送中にパーシステントリソースを通じて受信されたパケットと結合させる。
【００２４】
本発明の第２及び第３の実施形態において、パーシステントリソースを通じてパケットが受信され、ＨＡＲＱ受信が完了しない数個のパケットが存在する場合に、ＨＡＲＱ再伝送パケットとどんなプロセスのデータがソフトコンバイニングしなければならないかを判定することができる。それによって、本発明は、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスを数個設定し、所定の規則を用いてパーシステントリソースを通じて受信されたパケットとＨＡＲＱプロセスとの識別子との間のマッピング関係を定義する方法及び装置を提供する。
【００２５】
本発明の第４の実施形態において、再伝送番号を用いて、ソフトコンバイニングするパケットが格納されたＨＡＲＱプロセスを識別する方法を提供する。
【００２６】
＜第１の実施形態＞
本発明の第１の実施形態において、ＥＮＢは、パーシステントリソースが割り当てられるＵＥに、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスの識別子と、ＨＡＲＱプロセスのソフトバッファサイズを、呼設定プロセスを通じてシグナリングする。ＵＥとＥＮＢは、以後パーシステントリソースを通じて送受信されるＨＡＲＱパケットと関連したＨＡＲＱ再伝送を、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスを通じて遂行する。
【００２７】
図２は、本発明により、ＥＮＢとＵＥとの間のＨＡＲＱ再伝送パケットを送受信する手順の信号フローを示す。
【００２８】
図２を参照すれば、ＵＥ２０５とＥＮＢ２１０を含む通信システムにおいて、ＥＮＢ２１０は、ステップ２１５で、無線ベアラセットアップのような呼設定メッセージを通じてＵＥ２０５にパーシステントリソース関連情報及びパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスの識別子及びソフトバッファサイズをＵＥに伝送する。ここで、“パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス”は、パーシステントリソースを通じて受信されたパケットのＨＡＲＱ動作に使用されるＨＡＲＱプロセスを意味する。説明の便宜のために、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスの識別子は“ｘ”として称する。パーシステントリソース関連情報は、例えばパーシステントリソースの周期となることができる。パーシステントリソースとして使用されるリソースに関する情報は、実際のデータ送受信が差し迫った場合に伝送されることができる。
【００２９】
ＨＡＲＱプロセス識別子は、ＨＡＲＱ再伝送パケットがどのＨＡＲＱプロセスに格納されたデータとソフトコンバイニングされなければならないかを示す。ＨＡＲＱプロセスは、誤りが存在するＨＡＲＱパケットを格納するソフトバッファを含み、ＨＡＲＱプロセス識別子は、任意のＨＡＲＱパケットをどのソフトバッファに格納されているデータとソフトコンバイニングしなければならないかを示す情報である。ＵＥ２０５は、設定メッセージの受信時に、パーシステントリソースを通じて受信されるパケットに使用するＨＡＲＱプロセスの識別子とＨＡＲＱプロセスのバッファサイズを識別し、このサイズのソフトバッファを有するＨＡＲＱプロセスを設定する。そして、ＵＥ２０５は、ＨＡＲＱプロセスをパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスとして識別する。
【００３０】
パーシステントリソースがＵＥ２０５に割り当てられる場合に、ＥＮＢ２１０は、所定の時点でパーシステントリソースを通じてパケットを伝送する。したがって、ＵＥ２０５は、ステップ２２０で、伝送されたパケットを受信する。最初のＨＡＲＱ伝送のみがパーシステントリソースを通じて実行されることができる。以下の説明では、ｎは、１であると仮定する。言い換えれば、初期ＨＡＲＱ伝送のみがパーシステントリソースを通じて実行される。ステップ２２０でパーシステントリソースを通じて受信されたパケットは、便宜上“パケットＡ”として称する。パケットＡがパーシステントリソースを通じて伝送されるため、Ｌ１/Ｌ２制御情報は伝送されない。したがって、パケットＡに対するＨＡＲＱプロセス識別子は伝送されない。
【００３１】
ＵＥ２０５は、初期伝送されたパケットＡに対して、ＣＲＣ(Cyclic Redundancy Check)演算のように、誤り検出プロセスを遂行する。誤りが存在すると、ＵＥ２０５は、パーシステントリソースを通じて受信されたパケットをパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスとして約束されたＨＡＲＱプロセスｘに格納する。ここで、Ｌ１/Ｌ２制御情報がパーシステントリソースを通じて受信されたＨＡＲＱパケットで共にシグナリングされないので、ＨＡＲＱパケットと共にシグナリングされるＨＡＲＱプロセス識別子を参照できない。したがって、本発明は、パーシステントリソースを通じて受信されたＨＡＲＱパケット用にＨＡＲＱプロセスを予め割り当て、パーシステントリソースを通じて受信されたＨＡＲＱパケットを予め割り当てられたＨＡＲＱプロセスに格納する。
【００３２】
その後、ＵＥ２０５は、ステップ２２５で、所定の時点で応答チャンネルのように、伝送リソースを通じて否定的ＨＡＲＱフィードバック、すなわちＨＡＲＱ ＮＡＣＫを伝送する。例えば、ＨＡＲＱフィードバックは、１ビットの情報を含むことができる。
【００３３】
ＥＮＢ２１０は、ステップ２２５で否定的ＨＡＲＱフィードバックを受信すると、参照符号２３０で示す適切な時点でＨＡＲＱ再伝送を遂行し、該当するＨＡＲＱ再伝送がパーシステントリソース関連ＨＡＲＱ再伝送であると、呼設定プロセスで約束されたＨＡＲＱプロセス識別子ｘをＬ１/Ｌ２制御チャンネルに含めて伝送する。パーシステントリソースを通じて受信されたＨＡＲＱパケットに対して否定的ＨＡＲＱフィードバックが伝送されたＵＥ２０５は、ステップ２３０で伝送されるＨＡＲＱパケットを受信するために、Ｌ１/Ｌ２制御チャンネルを監視してスケジューリングされるＨＡＲＱパケットがあるか否かをチェックする。このようなチェックは、ＨＡＲＱプロセス識別子を通じてなされることができる。
【００３４】
より具体的に説明すると、任意のＨＡＲＱパケットは、ＵＥ２０５にスケジューリングされるので、ＨＡＲＱパケットが初期伝送されたＨＡＲＱパケットでなく、再伝送されたＨＡＲＱパケットであり、ＨＡＲＱパケットのＨＡＲＱプロセス識別子がパーシステントリソース専用に約束されたｘであると、ＵＥ２０５は、再伝送されたＨＡＲＱパケットがパーシステントリソース関連再伝送であると判定できる。したがって、ＵＥ２０５は、ステップ２３５で、ステップ２３０で再伝送されたＨＡＲＱパケットをパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスであるプロセスｘに格納されているデータとソフトコンバイニングする。
【００３５】
したがって、ステップ２３０で受信された再伝送ＨＡＲＱパケットはＨＡＲＱパケットＢとして定義される場合に、ＵＥ２０５は、ステップ２３５で、ＨＡＲＱパケットＡをＨＡＲＱパケットＢとソフトコンバイニングする。ソフトコンバイニングした後に、ＵＥ２０５は、誤りが存在するか否かを判定するために、ＣＲＣのような誤り検出プロセスを遂行する。ソフトコンバイニングしたにもかかわらず、誤りが存在すると、ＵＥ２０５は、ステップ２４０で、所定の時点で応答チャンネルのような伝送リソースを用いて否定的ＨＡＲＱフィードバックを伝送する。
【００３６】
それに応じて、ステップ２４５で、ＥＮＢ２１０は、所定の時点で約束された伝送リソースを用いてＨＡＲＱパケットを再伝送する。このとき、予め約束されたｘは、再伝送されるＨＡＲＱパケットのＨＡＲＱプロセス識別子として使用され、再伝送されるＨＡＲＱパケットがパーシステントリソース関連再伝送であることを表示する。
【００３７】
ステップ２４５で、Ｌ１/Ｌ２制御チャンネルを通じてＨＡＲＱプロセス識別子を含むＨＡＲＱ再伝送を感知すると、ＵＥ２０５は、再伝送されたＨＡＲＱパケットがパーシステントリソース関連再伝送であることを識別する。その後、ＵＥ２０５は、ＨＡＲＱパケットをプロセス識別子ｘで識別されるソフトバッファに格納されるデータとソフトコンバイニングし、誤りがあるか否かに対してチェックする。例えば、ステップ２４５で受信されたＨＡＲＱパケットがＨＡＲＱパケットＣとして呼ばれると、ＵＥ２０５は、ＨＡＲＱプロセス識別子ｘと一緒に受信されたＨＡＲＱパケットＣを、ＨＡＲＱプロセスｘに格納されているデータ、すなわちＨＡＲＱパケットＡをＨＡＲＱパケットＢとのソフトコンバイニングによって得られたデータとソフトコンバイニングする。ＵＥ２０５は、ＨＡＲＱ動作を所定の条件を満たすまで、例えばソフトコンバイニングされたＨＡＲＱパケットに誤りが存在せず、あるいは最大の再伝送回数に至るまで継続する。
【００３８】
図３は、本発明により、ＵＥでパーシステントリソースをＨＡＲＱ方式で受信する場合の動作を示すフローチャートである。
【００３９】
図３を参照すれば、ステップ３０５の呼設定プロセスで、ＵＥは、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスの識別子とソフトバッファのサイズを含む信号を受信する。ＵＥは、ソフトバッファサイズに対応するソフトバッファをパーシステントリソース専用ソフトバッファとして割り当て、ソフトバッファをＨＡＲＱプロセス識別子にマッピングする。
【００４０】
ＵＥにパーシステントリソースが割り当てられる場合に、ＵＥは、ステップ３１０で、パーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットを受信する。ＨＡＲＱパケットを受信すると、ＵＥは、ステップ３１３で、ＨＡＲＱパケットに誤りがあるか否かをチェックするために、ＨＡＲＱパケットにＣＲＣ演算を遂行する。その結果、誤りがないと、ＵＥは、ステップ３１０で、ＨＡＲＱパケットを上位階層に伝送した後に、パーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットが受信されるまで待機する。
【００４１】
しかしながら、ステップ３１３で誤りがあると、ＵＥは、ステップ３１５で、パーシステントリソースを通じて受信されたパケットを、約束されたパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスに格納し、応答チャンネルを通じてＮＡＣＫ信号を送信する。その後、ＵＥは、ステップ３２０で、ＨＡＲＱ再伝送を受信するためにＬ１/Ｌ２制御チャンネルを監視する。以後、ＵＥは、ステップ３２５で、自機にスケジューリングされたＨＡＲＱパケットが存在するか否かをチェックする。このようなチェックは、ＨＡＲＱパケットのＨＡＲＱプロセス識別子がパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスの識別子に該当するか否かをチェックすることによってなされる。したがって、ステップ３２５で、ＨＡＲＱプロセスが約束されたＨＡＲＱプロセスであると、ＵＥは、ステップ３３０で、受信されたＨＡＲＱパケットを約束されたパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスに格納されたＨＡＲＱパケットとソフトコンバイニングする。その後、ＵＥは、ステップ３１３で、誤り検出動作を遂行する。ＵＥは、所定の条件を満たすまでＨＡＲＱ動作を反復する。
【００４２】
しかしながら、ＨＡＲＱプロセスは、ステップ３２５で約束されたＨＡＲＱプロセスでないと、ＵＥは、ステップ３２３で、上述した従来技術による所定の必要な動作を遂行する。すなわち、ＵＥは、受信されたＨＡＲＱパケットのＨＡＲＱプロセス識別子に基づき、ＨＡＲＱパケットとソフトコンバイニングするＨＡＲＱプロセスのデータを判定し、誤りの存在をチェックし、ＨＡＲＱフィードバック情報を伝送する動作を遂行する。
【００４３】
上述したように、スケジューリングされたパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスの識別子とソフトバッファサイズを予め指定することによって、ＵＥは、Ｌ１/Ｌ２制御情報なしに、パーシステントリソースを通じて受信されたＨＡＲＱパケットをどのＨＡＲＱ再伝送パケットと結合しなければならないかを判定できる。
【００４４】
＜第２の実施形態＞
上述したように、本発明の第１の実施形態では、一つのパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスのみが割り当てられる。しかしながら、これは、次の周期のパーシステントリソース割り当て時点前まで完了されるように、任意のパーシステントリソースに対するＨＡＲＱ再伝送を制限する。すなわち、一つのパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子のみが存在する場合には、ＨＡＲＱ再伝送１６０がパーシステントリソースを通じて伝送されたＨＡＲＱパケット１４５に対する再伝送であるか、あるいはパーシステントリソースを通じて伝送されたＨＡＲＱパケット１０５に対する再伝送であるかを判定できない。その結果、ＨＡＲＱ再伝送は、次のパーシステントリソース割り当て時点以後に実行されることができないようになる。
【００４５】
したがって、この問題を解決するために、本発明の第２の実施形態は、数個のパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスを割り当て、パーシステントリソースが使用された時点とパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスが一対一でマッピングされる規則を定義する。
【００４６】
例えば、ＨＡＲＱプロセスｘとＨＡＲＱプロセスｙがパーシステントリソースに割り当てられ、任意のＨＡＲＱパケットが時点ｚでパーシステントリソースを通じて受信されると、時点情報ｚがＨＡＲＱプロセスｘ又はＨＡＲＱプロセスｙに一対一でマッピングされるように数式が定義される。それによって、パーシステントリソースが、任意の時点でプロセス識別子ｘ又はｙと共に受信されたＨＡＲＱパケットにマッピングされる時点を判定可能にする。前述したように、パーシステントリソースが規則的間隔で周期的に割り当てられるため、パーシステントリソースが割り当てられる時点を循環する整数で置換することは多様な方法で可能であり、以下に望ましい実施形態を提示する。
【００４７】
移動通信システムは、一定の時間情報を維持するために所定時間間隔で増加するシステムカウンタを含む。ＥＮＢは、システム情報にカウンタ値を含めてＵＥに通知することによって、ＵＥとＥＮＢは、同一の時間情報を共有する。ＵＭＴＳ移動通信システムは、１０ｍｓｅｃごとに増加するシステムフレーム番号(System Frame Number：ＳＦＮ)をシステムカウンタとして使用する。また、ＬＴＥシステムは、類似したカウンタを使用し、ＵＭＴＳシステムのように、１０ｍｓｅｃごとに１ずつ増加するＳＦＮが使用されると仮定する。この仮定に基づいたフレームを図４に示す。
【００４８】
図４は、本発明による仮定でＬＴＥシステムのフレームとそのＳＦＮ及びサブフレーム番号を示す。
【００４９】
図４において、横軸は時間を、縦軸はリソースを、各々示す。図面の最も上部に、ＳＦＮ４０５と各ＳＦＮに対して０〜９のサブフレーム番号４１０を示す。ＬＴＥシステムにおいて、図面に示すように、最小時間単位は１ｍｓｅｃサイズのサブフレームであり、１０個のサブフレームは一つのフレームを形成し、各フレームはそれぞれのＳＦＮが割り当てられる。ＳＦＮは、有限サイズを有し、１２ビットのＳＦＮがＵＭＴＳと同様に使用されると、ＳＦＮは０と４０９５との間で循環する値を有する。ＬＴＥシステムにおいて、任意のサブフレームは、０と９との間の値を有するサブフレーム番号４１０と、０と４０９５との間の値を有するＳＦＮ４０５で識別される。
【００５０】
任意のパーシステントリソースが割り当てられる時点は、ＳＦＮとサブフレーム番号に置換でき、ここでは、ＳＦＮとサブフレーム番号との組み合わせは“時間情報”と呼ばれる。この時間情報は、＜式１＞のように示される。
【００５１】
【数１】
【００５２】
例えば、パーシステントリソース４１５の時間情報は(４３４，６)であり、パーシステントリソース４２０の時間情報は(４３６，６)である。特定の時点で、パーシステントリソースの時間情報からパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子を計算することは、パーシステントリソース割り当て周期４３０とパーシステントリソース専用に(又はパーシステントリソースに関連して)割り当てられるＨＡＲＱプロセスの個数を入力とする関数を定義することによって可能である。したがって、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子は、下記の＜式２＞に示すように得られる。
【００５３】
【数２】
【００５４】
＜式２＞において、ｉは１０ｍｓｅｃ単位で表示されるパーシステントリソース割り当て周期を、ｎはパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスの個数を、ｔはパーシステントリソースが割り当てられる時点の時間情報を、各々示す。
【００５５】
例えば、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスのインデックスの計算について、ＨＡＲＱプロセスのインデックスは下記の＜式３＞の方法を用いて時間情報から計算され、実際のＨＡＲＱプロセスの識別子はこのインデックスから判定されることができる。
【００５６】
【数３】
【００５７】
＜式３＞において、ｉは１０ｍｓｅｃ単位のパーシステントリソース割り当て周期を、ｎはパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスの個数を、ｔはパーシステントリソースが割り当てられる時点の時間情報を、各々意味する。
【００５８】
パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスに変換されるＨＡＲＱプロセスのインデックスは、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスの集合で特定ＨＡＲＱプロセスの相対的順序と関連した情報である。例えば、ｘ０，ｘ１，ｘ２，…，ｘｎがパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子を任意のＵＥに割り当てられると、プロセスインデックス０はＨＡＲＱプロセスｘ０を、インデックス１はＨＡＲＱプロセスｘ１を、インデックス２はＨＡＲＱプロセスｘ２を、インデックスｎはＨＡＲＱプロセスｘｎを、各々示す。パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子とＨＡＲＱプロセスインデックスとの関係は、呼設定プロセスを通じてＵＥに通知されることができる。
【００５９】
＜式３＞は、一つのパーシステントリソースが１周期で割り当てられる場合を仮定する。すなわち、＜式３＞は、パーシステントリソースがＨＡＲＱの最初伝送のみに対して割り当てられる場合に適用される。数個のパーシステントリソースが１周期で割り当てられると、例えばパーシステントリソースが最初のｎ回のＨＡＲＱ伝送に使用されるように割り当てられると、＜式３＞において、ｔは初期伝送に使用されるパーシステントリソースが割り当てられる時点の時間情報を意味する。＜式３＞において、パーシステントリソース割り当て周期を２０ｍｓｅｃ、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスの個数を３と仮定すると、最初のパーシステントリソース４１５のＨＡＲＱプロセスインデックスは１であり、関連ＨＡＲＱプロセス識別子はｘ１となる。また、２番目のパーシステントリソース４２０のＨＡＲＱプロセスインデックスは２であり、それに関連したＨＡＲＱプロセス識別子はｘ２である。最後に、パーシステントリソース４２５のＨＡＲＱプロセスインデックスは０であり、その関連ＨＡＲＱプロセス識別子はｘ０である。
【００６０】
したがって、ＵＥは、パーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットを受信すると、初期受信時点の時間情報を用いてＨＡＲＱパケットに関連したＨＡＲＱプロセス識別子を計算し、その後にＨＡＲＱプロセス識別子を用いてＨＡＲＱパケットに対するＨＡＲＱ再伝送を識別する。
【００６１】
図５は、本発明の第２の実施形態による、ＵＥにおけるＨＡＲＱプロセスによるデータ受信動作を示すフローチャートである。
【００６２】
図５を参照すれば、ＵＥは、ステップ５０５で、呼設定を遂行する。呼設定の際に、ＵＥは、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子とソフトバッファサイズに関する情報を受信する。パーシステントリソース用に割り当てられるＨＡＲＱプロセスの個数がｎとして定義される場合に、ＵＥは、パーシステントリソース用バッファサイズに該当するｎ個のソフトバッファが割り当てられる。また、ＵＥは、呼設定プロセスで、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子インデックスとＨＡＲＱプロセス識別子との間のマッピング情報を含むシグナリングを受信する。要するに、ｎ個のプロセスｘ０，ｘ１，ｘ２，…，ｘｎ−１がパーシステントリソース用に割り当てられる場合に、ＵＥは、マッピング情報に基づいてＨＡＲＱプロセス識別子インデックスと実際のＨＡＲＱプロセス識別子との関係を把握する。例えば、ＨＡＲＱプロセス１、ＨＡＲＱプロセス３、及びＨＡＲＱプロセス７がパーシステントリソース用に割り当てられる場合に、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子インデックス及びＨＡＲＱプロセス識別子との間のマッピング情報は、＜式４＞のように示される。
【００６３】
【数４】
【００６４】
ＵＥは、呼設定プロセスでパーシステントリソース割り当て周期を示すシグナリングを受信する。説明の便宜のために、フレーム単位で表示されるパーシステントリソース割り当て周期は“ｉ”として呼ばれる。パーシステントリソース割り当て周期が２０ｍｓｅｃであり、ｉは２(ｉ＝２)に設定される。
【００６５】
任意の時点でパーシステントリソースがＵＥに割り当てられた後に、ＵＥは、ステップ５１０で、周期的に来るパーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットを受信する。パーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットを受信すると、ＵＥは、ステップ５１５で、＜式３＞を用いてパーシステントリソースを通じて受信したＨＡＲＱパケットに適用されるＨＡＲＱプロセスインデックスを計算し、このインデックスによって指示されるＨＡＲＱプロセス識別子をチェックする。さらに、ＵＥは、パーシステントリソースを通じて受信したＨＡＲＱパケットをＨＡＲＱプロセス識別子にマッピングする。その後、ＵＥは、ステップ５２０で、パーシステントリソースを通じて受信されたＨＡＲＱパケットに対するＣＲＣ演算を遂行し、ＨＡＲＱパケットに誤りがあるか否かをチェックする。
【００６６】
その結果、誤りが存在すると、ＵＥは、ＨＡＲＱパケットを上位階層に伝送した後に、ステップ５１０で、ＨＡＲＱパケットが次のパーシステントリソースを通じて受信されるまで待機する。
【００６７】
しかしながら、誤りがあると、ＵＥは、ステップ５２５で、パーシステントリソースを通じて受信されたパケットを、ステップ５１５で計算されたＨＡＲＱプロセス識別子に該当するＨＡＲＱプロセスに格納し、応答チャンネルを通じて否定応答信号ＮＡＣＫを送信する。その後、ＵＥは、ステップ５３０で、ＨＡＲＱ再伝送を受信するためにＬ１/Ｌ２制御チャンネルを監視する。スケジューリングされるＨＡＲＱパケットを検出すると、ＵＥは、ステップ５３５で、ＨＡＲＱパケットのＨＡＲＱプロセス識別子をステップ５１５で計算されたパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスに該当するかをチェックする。ＨＡＲＱパケットのＨＡＲＱプロセス識別子がパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスに該当すると、ＵＥは、ステップ５４５に進行し、そうでなければ、ステップ５４０に進行する。
【００６８】
ＵＥは、ステップ５４０で、従来技術によって所定の必要な動作を遂行する。すなわち、ＵＥは、受信されたＨＡＲＱパケットのＨＡＲＱプロセス識別子に基づいて、受信されたＨＡＲＱパケットとソフトコンバイニングするＨＡＲＱプロセスに格納されているパケットを判定し、その誤り有無をチェックし、そのチェック結果によりＨＡＲＱフィードバック情報を伝送する。しかしながら、ステップ５４５で、ＵＥは、受信されたＨＡＲＱパケットを該当パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスに格納されたデータとソフトコンバイニングする。その後、ＵＥは、誤り検出動作を遂行するステップ５２０に戻る。ＵＥは、所定の条件を満たすまでＨＡＲＱ動作を反復する。
【００６９】
＜第３の実施形態＞
本発明の第３の実施形態は、Ｌ１/Ｌ２制御チャンネルを通じてパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子が受信される時点からパーシステントリソースの相対的な割り当てシーケンスを用いて、任意のＨＡＲＱプロセス識別子をソフトコンバイニングされるデータが格納されているＨＡＲＱプロセスにマッピングする。ＥＮＢ及びＵＥは、ｎ個のＨＡＲＱプロセスをパーシステントリソース用に使用するように約束し、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスに絶対的な識別子でなく相対的な識別子を割り当てる。例えば、相対的な識別子は、再伝送ＨＡＲＱパケットが何番目の以前周期のパーシステントリソースを通じて伝送されたＨＡＲＱパケットとソフトコンバイニングされなければならないかを指示する。
【００７０】
さらに具体的に、ＵＥ及びＥＮＢは、呼設定プロセスでパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子とＨＡＲＱプロセス識別子の意味について、次のように約束する。この約束は、パーシステントリソースに使用されるＨＡＲＱプロセスｘ０は、直前周期に割り当てられるパーシステントリソースを通じて受信されたＨＡＲＱパケットが格納されているＨＡＲＱプロセスを意味し、ＨＡＲＱプロセスｘ１は、２番目の以前周期に割り当てられるパーシステントリソースを通じて受信されたＨＡＲＱパケットが格納されているＨＡＲＱプロセスを意味し、ＨＡＲＱプロセスｘ２は３番目の以前周期に割り当てられるパーシステントリソースを通じて受信されたＨＡＲＱパケットが格納されているＨＡＲＱプロセスを意味するように予めなされる。
【００７１】
図６は、本発明の第３の実施形態により、パーシステントリソースのＨＡＲＱプロセスの手順を示す。
【００７２】
図６を参照すれば、ＵＥがパーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットを最初に受信すると、ＵＥは、パーシステントリソースに割り当てられたＨＡＲＱプロセスのうち、データが格納されていない任意のＨＡＲＱプロセスにＨＡＲＱパケットを格納する。その後、ＵＥは、参照符号６２０によって表されたように、任意の時点でＨＡＲＱパケットの再伝送を受信することができる。すると、ＵＥは、ＨＡＲＱパケットのＨＡＲＱプロセス識別子をチェックする。ＨＡＲＱ識別子がｘ０であると(６２５)、ＵＥは、直前のパーシステントリソースを通じて受信されたＨＡＲＱパケット６１５が格納されたＨＡＲＱプロセスに再伝送ＨＡＲＱパケットを伝達する。すなわち、ＵＥは、ＨＡＲＱプロセス識別子ｘ０と一緒に伝送されたＨＡＲＱパケット６２０を直前のパーシステントリソースを通じて受信されたＨＡＲＱパケット６１５が格納されたＨＡＲＱプロセスに格納されているデータとソフトコンバイニングする。
【００７３】
ＨＡＲＱ識別子がｘ１であると(６３０)、ＵＥは、ＨＡＲＱ識別子が２番目の以前パーシステントリソースを通じて受信されたＨＡＲＱパケット６１０が格納されているＨＡＲＱプロセスを示すことを識別する。その後、ＵＥは、ＨＡＲＱプロセスに格納されているデータとＨＡＲＱパケット６２０をソフトコンバイニングする。ＨＡＲＱ識別子がｘ２であると(６３５)、ＵＥは、ＨＡＲＱ識別子が３番目の以前パーシステントリソースを通じて受信されたＨＡＲＱパケット６０５が格納されているＨＡＲＱプロセスを示すことを識別する。その後、ＵＥは、ＨＡＲＱプロセスに格納されているＨＡＲＱパケットとＨＡＲＱパケット６２０をソフトコンバイニングする。
【００７４】
図７は、本発明の第３の実施形態によるＵＥのＨＡＲＱパケットの受信動作を示すフローチャートである。
【００７５】
図７を参照すれば、ステップ７０５の呼設定プロセスにおいて、ＵＥは、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子とソフトバッファサイズを含む信号を受信する。パーシステントリソースに割り当てられたＨＡＲＱプロセスの個数がｎとして定義される場合に、ＵＥは、パーシステントリソースに対してバッファサイズに該当するｎ個のソフトバッファを割り当てる。ＵＥは、呼設定プロセスでパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子の意味を示す信号を受信する。すなわち、ＵＥは、特定のＨＡＲＱプロセス識別子が何番目の以前パーシステントリソースに関連したプロセス識別子に該当するかを示す情報を含むシグナリングを受信する。ＵＥは、ｎ個のプロセスｘ０，ｘ１，ｘ２，…，ｘｎ−１をパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子として識別し、各ＨＡＲＱプロセス識別子の意味は、＜式５＞として定義される。
【００７６】
【数５】
【００７７】
呼設定プロセスを完了したＵＥは、任意の時点でパーシステントリソースが割り当てられると、ＵＥは、ステップ７１０で、パーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットを受信する。その後、ＵＥは、ステップ７１５で、パーシステントリソースを通じて受信されたＨＡＲＱパケットに対してＣＲＣ演算を遂行し、ＨＡＲＱパケットに誤りがあるか否かをチェックする。その結果、誤りが存在しないと、ＵＥは、ＨＡＲＱパケットを上位階層に伝達した後に、ステップ７１０で、ＨＡＲＱパケットがパーシステントリソースを通じて受信されるまで待機する。
【００７８】
しかしながら、誤りが存在すると、ＵＥは、ステップ７２０で、パーシステントリソースを通じて受信して誤りが存在するＨＡＲＱパケットを現在使用されていない、データが格納されていないパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスのうちの一つに格納し、その後にＮＡＣＫ信号を伝送する。そして、ステップ７２５で、ＵＥは、ＨＡＲＱ再伝送を受信するためにＬ１/Ｌ２制御チャンネルを監視する。ＵＥがＬ１/Ｌ２制御チャンネルを監視しつつスケジューリングされるＨＡＲＱパケットを受信すると、ＵＥは、ステップ７３０で、ＨＡＲＱパケットのＨＡＲＱプロセス識別子がステップ７１５で計算されたパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスのうちいずれか一つに対応するかをチェックする。受信されたＨＡＲＱパケットのＨＡＲＱプロセス識別子がパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスのうちいずれか一つに対応すると、ＵＥは、ステップ７３５に進行し、それともステップ７４０に進行する。
【００７９】
ステップ７４０で、ＵＥは、従来技術に従って所定の動作を遂行する。すなわち、ＵＥは、受信されたＨＡＲＱパケットを、このパケットのＨＡＲＱプロセス識別子で表されたＨＡＲＱプロセスに格納されているパケットとソフトコンバイニングし、誤りの有無をチェックし、ＨＡＲＱフィードバック情報を伝送する動作を遂行する。
【００８０】
しかしながら、ＵＥは、ステップ７３５で、受信されたＨＡＲＱパケットのＨＡＲＱプロセス識別子に基づき、ＨＡＲＱパケットがどのプロセスに関連するパケットであるかをチェックする。すなわち、ＨＡＲＱプロセスの識別子がｘｍであると、ＵＥは、プロセス識別子がｍ番目の以前パーシステントリソースに関連したプロセスを示すことを識別する。したがって、ＵＥは、受信したＨＡＲＱパケットをｍ番目の以前パーシステントリソースを通じて受信されたＨＡＲＱパケットが格納されたプロセスに格納されているデータとソフトコンバイニングする。その後、ＵＥは、誤り検出動作を遂行するステップ７１５に戻る。ＵＥは、ＨＡＲＱ動作を所定の条件を満たすまで反復する。
【００８１】
図８は、本発明によるＥＮＢでパーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットを送信する動作を示すフローチャートである。
【００８２】
図８を参照すると、ＥＮＢは、ステップ８０５で、ＶｏＩＰのようなパーシステントリソースを割り当てるべきＵＥにパーシステントリソースを割り当てる。その後に、ＥＮＢは、ステップ８１０で、パーシステントリソースを用いてＵＥにＨＡＲＱパケットを伝送する。ＥＮＢは、ステップ８１５で、ＵＥから受信されたＨＡＲＱフィードバックに基づいて再伝送を遂行するか否かを判定する。すなわち、ＥＮＢは、ＮＡＣＫ信号(ＮＡＣＫ)あるいは肯定応答信号(ＡＣＫ)を受信したか否かを判定するために、ＵＥからの応答チャンネルをチェックする。その結果、ＡＣＫ信号を受信した場合には、ＥＮＢは、ステップ８１０で、次の時点でパーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットを伝送する。
【００８３】
しかし、ＥＮＢがＮＡＣＫ信号を受信した場合には、ステップ８２０で、ＥＮＢは、所定のスケジューリングアルゴリズムを遂行してＨＡＲＱ再伝送のための伝送リソースを決定する。その後、ＥＮＢは、ステップ８２５で、再伝送に使用されるＨＡＲＱプロセスの識別子を決定する。上述した第１の実施形態が適用される場合、ＥＮＢは、ＵＥとの呼設定プロセスで約束されたパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子を再伝送に使用する。また、第２の実施形態が適用される場合に、ＥＮＢは、ＵＥとの呼設定プロセスで約束したパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子のうち、パーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットが伝送される時点の時間情報から得られるＨＡＲＱプロセス識別子を再伝送に使用する。第３の実施形態が適用される場合に、ＥＮＢは、ＵＥと呼設定プロセスで約束したパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子のうち、再伝送されるパケットが伝送される時点と、パーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットが伝送される時点との時間差に基づいて適切なＨＡＲＱプロセス識別子を選択する。ＥＮＢは、ステップ８３０で、割り当てられた伝送リソースと選択されたＨＡＲＱプロセス識別子を用いてＨＡＲＱパケットを再伝送する。その後、ＥＮＢは、ステップ８１５で、他の再伝送が必要であるか否かをチェックする。
【００８４】
図９は、本発明が適用されるＵＥ装置の内部を示すブロック構成図である。図９では、本発明に必要な構成のみを示し、本発明の説明と関係ない部分は示さないことに留意しなければならない。
【００８５】
図９を参照すると、ＵＥ装置は、上位階層装置９０５と、通常のＨＡＲＱプロセッサ９１３とパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセッサ９１５とを含むＨＡＲＱプロセス９１０と、送受信部９２５と、制御部９２０とを含む。ＨＡＲＱプロセッサ９１３，９１５は、各々サービスに対応して少なくとも一つのプロセッサを含む。
【００８６】
制御部９２０は、送受信部９２５を通じてＬ１/Ｌ２制御情報を受信し、受信されたＬ１/Ｌ２制御情報を通じて識別された伝送リソースを用いてＨＡＲＱパケットを受信する。また、制御部９２０は、受信されたＨＡＲＱパケットをどのＨＡＲＱプロセスに伝達するかを判定する。さらに、制御部９２０は、パーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットを受信する場合、パーシステントリソースに割り当てられたＨＡＲＱプロセスに格納されるように制御する。すなわち、制御部９２０は、Ｌ１/Ｌ２制御チャンネルを通じて獲得したＨＡＲＱプロセス識別子に基づき、パーシステントリソースを通じて受信されたＨＡＲＱパケットに対して、どのパケットに対する再伝送であるかを判定し、再伝送されたＨＡＲＱパケットが適切なＨＡＲＱプロセスに伝達されるように送受信部９２５を制御する。言い換えれば、制御部９２０は、第１の実施形態によって呼設定プロセスで約束したパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子を有する再伝送パケットを受信するように送受信部９２５を制御する。
【００８７】
また、制御部９２０は、第２の実施形態によって呼設定プロセスで獲得した情報を用いてパーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットが伝送される時点の時間情報から生成されるＨＡＲＱプロセス識別子をチェックすることによって、再伝送パケットを受信するように送受信部９２５を制御する。
【００８８】
そして、制御部９２０は、第３の実施形態によって再伝送されるパケットが伝送される時点とパーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットが伝送された時点との時間差に基づいてＨＡＲＱプロセス識別子を選択し、選択された識別子を有する再伝送パケットを受信するように、送受信部９２５を制御する。
【００８９】
さらに、制御部９２０は、第４の実施形態により、ＥＮＢからシグナリングされる再伝送シーケンス番号(Retransmission Sequence Number：ＲＳＮ)を用いて、パーシステントリソース割り当て時点との関係を通じて識別子を検出し、該当識別子に関連したＨＡＲＱプロセスを選択する。
【００９０】
送受信部９２５は、無線チャンネルを通じてＬ１/Ｌ２制御情報又はＨＡＲＱパケットを受信する。一般に、送受信部９２５は、ＲＦ(Radio Frequency)部、アンテナ、及びモデムを含むことができる。
【００９１】
ＨＡＲＱプロセス９１０は、ＨＡＲＱ動作を遂行するために提供されるソフトバッファを含み、ＨＡＲＱプロセス識別子によって識別される。したがって、ＨＡＲＱプロセス９１０は、メモリで実現できる。ここで、このパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセッサ９１５は、パーシステントリソースに関連したＨＡＲＱパケットを格納する。
【００９２】
上位階層装置９０５は、ＨＡＲＱプロセスに成功的に受信されたパケットを受信して所定の動作を遂行する装置である。
【００９３】
図１０は、本発明によるＥＮＢ装置の内部を示すブロック構成図である。
【００９４】
図１０を参照すると、ＥＮＢ装置は、上位階層装置１００５と、通常のＨＡＲＱプロセッサ１０１３及びパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセッサ１０１５が含まれるＨＡＲＱ階層装置(又はＨＡＲＱプロセス)１０１０と、送受信部１０２５と、スケジューラ及び制御チャンネルプロセッサ１０２０と、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子管理部１０３０とを含む。
【００９５】
スケジューラ及び制御チャンネルプロセッサ１０２０は、所定のスケジューリング動作を通じてＵＥに伝送リソースを割り当て、Ｌ１/Ｌ２制御情報を生成してＵＥに伝送する。スケジューラ及び制御チャンネルプロセッサ１０２０は、パーシステントリソースを通じて伝送されるＨＡＲＱパケットに対する再伝送時にパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子管理部１０３０から通知されるＨＡＲＱプロセス識別子を受信する。
【００９６】
パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子管理部１０３０は、パーシステントリソース用に割り当てられたＨＡＲＱプロセスの識別子を管理する。パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子管理部１０３０は、パーシステントリソースを通じて伝送されるＨＡＲＱパケットに対する再伝送の実行前に、使用されるパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子を選択してスケジューラ及び制御チャンネル処理部１０２０に通知する。すなわち、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子管理部１０３０は、本発明の第１の実施形態により、呼設定プロセスで約束したパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子を再伝送のために使用する。
【００９７】
第２の実施形態が適用される場合に、呼設定プロセスで約束したパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子のうち、パーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットが伝送される時点の時間情報から生成されるＨＡＲＱプロセス識別子を再伝送のために使用する。
【００９８】
第３の実施形態が適用される場合に、ＥＮＢは、ＵＥと呼設定プロセスで約束したパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子のうち、再伝送パケットが伝送される時点とパーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットが伝送される時点との時間差に基づき、適切なＨＡＲＱプロセス識別子を選択する。
【００９９】
第４の実施形態において、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子管理部１０３０は、ＲＳＮを用いてパーシステントリソース割り当て時点との関係に基づいて識別子を選択する。
【０１００】
送受信部１０２５は、無線チャンネルを通じてＬ１/Ｌ２制御情報又はＨＡＲＱパケットを伝送するための装置である。送受信部１０２５は、アンテナ、ＲＦ部、モデムを含むことができる。ＨＡＲＱプロセス１０１０は、ＨＡＲＱ動作を遂行するために提供されるソフトバッファを含み、メモリで実現されることができる。ソフトバッファは、ＨＡＲＱプロセス識別子で識別される。パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス１０１５は、パーシステントリソースに関連したＨＡＲＱパケットのみを処理する。
【０１０１】
上位階層装置１００５は、ＨＡＲＱプロセス１０１０で成功的に受信されたパケットを受信し、所定の動作を遂行する。
【０１０２】
＜第４の実施形態＞
本発明の第４の実施形態は、ＨＡＲＱプロセス識別子でなく他の情報を用いて、ソフトコンバイニングするパケットが格納されているＨＡＲＱプロセスを識別する方法を提供する。本発明の第４の実施形態は、ＲＳＮのようにソフトコンバイニング関連情報を用いてＨＡＲＱプロセス識別子を示す。
【０１０３】
ＲＳＮは、ＨＡＲＱ再伝送のシーケンスを示す情報である。本発明の第４の実施形態は、所定周期に利用可能なＲＳＮ範囲を制限することによって、受信されたデータのＲＳＮ値を用いて、数個のＨＡＲＱプロセスのうちいずれか一つに格納されたデータとソフトコンバイニングしなければならないかを判定する。例えば、８個のＲＳＮコードポイントｒ１〜ｒ８が定義されるシステムにおいて、任意の時点でパーシステントリソースを通じて受信されたＨＡＲＱパケットの再伝送に対するＲＳＮは、下記の＜式６＞に示すように定義される規則に従って決定される。
【０１０４】
【数６】
【０１０５】
任意の時点でＬ１/Ｌ２制御チャンネルを成功的にデコーディングすると、ＵＥは、Ｌ１/Ｌ２制御チャンネルのＨＡＲＱプロセス識別子をチェックし、ＨＡＲＱプロセス識別子がパーシステントリソースを通じて受信されたデータに対する再伝送を示すと、ＵＥは、Ｌ１/Ｌ２制御チャンネルのＲＳＮをチェックする。ＲＳＮがｒ１又はｒ２であると(１１２５)、データは最寄り(nearest)のパーシステントリソース割り当て時点でパーシステントリソースを通じて受信したデータ１１１５に対する再伝送を表すため、ＵＥは、最寄りのパーシステントリソースを通じて受信されたデータ１１１５とソフトコンバイニングする。ＲＳＮがｒ３又はｒ４であると(１１３０)、データは現在時点から２番目のパーシステントリソース割り当て時点でパーシステントリソースを通じて受信されたデータ１１１０に対する再伝送を示すので、ＵＥは、現在から以前の２番目のパーシステントリソースを通じて受信されたデータ１１１０とソフトコンバイニングする。ＲＳＮがｒ５又はｒ６であると(１１３５)、データは現在から以前の３番目のパーシステントリソース割り当て時点でパーシステントリソースを通じて受信されるデータ１１０５に対する再伝送を示すので、ＵＥは、現在から以前の３番目のパーシステントリソース割り当て時点のデータ１１０５とソフトコンバイニングする。
【０１０６】
図１２は、本発明の第４の実施形態により、ＵＥでＨＡＲＱパケットを受信する動作を示すフローチャートである。
【０１０７】
図１２を参照すると、ＵＥは、ステップ１２０５の呼設定プロセスで、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスを示すＨＡＲＱプロセス識別子、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスの個数とソフトバッファサイズ、及びＲＳＮの利用可能な区間を含むシグナリングするように受信する。より詳細に説明すると、パーシステントリソース用に割り当てられたＨＡＲＱプロセスの個数がｎとして定義された場合に、ＵＥは、バッファサイズに対応するｎ個のソフトバッファをパーシステントリソース用に割り当てる。
【０１０８】
また、ＵＥは、呼設定プロセスでパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスの識別子を含むシグナリングを受信する。識別子の個数はパーシステントリソース用に割り当てられるＨＡＲＱプロセスの個数と関係なく常に一つであり、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子は任意の時点で受信されるデータがパーシステントリソースを通じて受信されたデータに対する再伝送であることだけを示し、ＲＳＮ/再伝送マッピング情報は受信されたデータがどのＨＡＲＱプロセスに格納されているデータに対する再伝送であるかを示す。
【０１０９】
ＵＥは、呼設定プロセスで、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスを識別できる情報、すなわちＲＳＮとパーシステントリソース割り当て時点との関係に関する情報を含むシグナリングを受信する。この情報は、任意のＲＳＮｘが何番目の以前パーシステントリソース割り当て時点のパーシステントリソースを通じて受信したパケットに対する再伝送に対して使用されるかを示す情報である。ここでは、この情報をＲＳＮ/再伝送マッピング情報として称する。このとき、ｒ１〜ｒｎまでのｎ個のＲＳＮが存在する場合に、ＲＳＮ/再伝送マッピング情報は、下記の＜式７＞のように生成されることができる。
【０１１０】
【数７】
【０１１１】
＜式７＞の詳細は、例として説明される。０〜３の４個のＲＳＮがあると仮定すれば、ＲＳＮ/再伝送マッピング情報は、下記のように生成できる。
【０１１２】
０：直前パーシステントリソース割り当て時点でパーシステントリソースを通じて受信したパケットに対する再伝送用に使用。
１：直前パーシステントリソース割り当て時点でパーシステントリソースを通じて受信したパケットに対する再伝送用に使用。
２：２番目の以前パーシステントリソース割り当て時点のパーシステントリソースを通じて受信したパケットに対する再伝送用に使用。
３：３番目の以前パーシステントリソース割り当て時点のパーシステントリソースを通じて受信したパケットに対する再伝送用に使用。
【０１１３】
呼設定プロセスを完了したＵＥは任意の時点でパーシステントリソースが割り当てられると、ＵＥは、ステップ１２１０で、パーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットを受信する。その後に、ＵＥは、ステップ１２１５でパーシステントリソースを通じて受信したＨＡＲＱパケットに対してＣＲＣ演算を遂行し、ＨＡＲＱパケットに誤りがあるか否かをチェックする。その結果、誤りが存在しないと、ＵＥは、ＨＡＲＱパケットを上位階層に伝達し、ステップ１２１０で、ＨＡＲＱパケットが次のパーシステントリソースを通じて受信されるまで待機する。
【０１１４】
一方、誤りがあると、ＵＥは、ステップ１２２０で、パーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットを受信し、誤りのあるＨＡＲＱパケットを現在使用されていない、他のデータが格納されていないパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスのうちの一つに格納された後に、ＮＡＣＫ信号を伝送する。その後に、ＵＥは、ステップ１２２５で、ＨＡＲＱ再伝送を受信するためにＬ１/Ｌ２制御チャンネルを監視する。
【０１１５】
このようにＬ１/Ｌ２制御チャンネルを監視しつつ、自機にスケジューリングされるＨＡＲＱパケットを受信すると、ＵＥは、ステップ１２３０で、ＨＡＲＱパケットのＨＡＲＱプロセス識別子が呼設定プロセスで把握されるパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子であるか否かをチェックする。受信されたＨＡＲＱパケットのＨＡＲＱプロセス識別子が、ＨＡＲＱパケットがパーシステントリソースを通じて受信されるＨＡＲＱパケットに対する再伝送であることを示すと、ＵＥは、ステップ１２３５に進行し、そうでないと、ステップ１２４０に進行する。
【０１１６】
ステップ１２４０で、ＵＥは、従来技術に従って所定の動作を遂行する。すなわち、受信したＨＡＲＱパケットをパケットのＨＡＲＱプロセス識別子で表すＨＡＲＱプロセスに格納されるパケットとソフトコンバイニングし、誤りの有無をチェックし、ＨＡＲＱフィードバック情報を伝送する動作を遂行する。
【０１１７】
しかしながら、ＵＥは、ステップ１２３５で、受信されたＨＡＲＱパケットのＲＳＮに基づき、ＨＡＲＱパケットがどのプロセスと関連したパケットであるかをチェックする。すなわち、ＲＳＮが任意のｋであると、ＵＥは、ＲＳＮ/再伝送マッピング情報に基づき、ｋが何番目の以前パーシステントリソース割り当て時点のパーシステントリソースを通じて受信したパケットに対する再伝送を示すかを確認し、上記パケットを受信されたＨＡＲＱパケットとソフトコンバイニングする。その後に、ＵＥは、ステップ１２１５で、誤り検出動作を遂行する。ＵＥは、ＨＡＲＱ動作を所定の条件を満たすまで反復する。
【０１１８】
以上、本発明を具体的な実施形態に関して図示及び説明したが、添付した特許請求の範囲により規定されるような本発明の精神及び範囲を外れることなく、形式や細部の様々な変更が可能であることは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。
【符号の説明】
【０１１９】
ＵＥ ユーザー端末
ＥＮＢ 基地局(Evolved Node B)
ＨＡＲＱ ハイブリッド自動再送要求
ＲＳＮ 再送シーケンス番号
ＳＦＮ システムフレーム番号(System Frame Number)
ＬＴＥ ロング・ターム・エボリューション(Long Term Evolution)
【技術分野】
【０００１】
本発明は移動通信システムにおけるパケットを送受信する装置及び方法に関するもので、特にハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat reQuest：以下、“ＨＡＲＱ”と称する)方式をサポートする移動通信システムにおけるパケットの送受信装置及び方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
携帯電話ユーザーのための通信サービスを提供するために開発された移動通信システムは、第１及び第２世代を経て第３世代に進化するに従って多様なサービスを提供するように発展している。特に、移動通信システムは、基本的なサービスとして音声サービスを提供するとともに、パケットデータサービスを提供するように発展している。移動通信システムの発展にもかかわらず、音声サービスは、依然として重要なサービスとして予想されている。
【０００３】
現在次世代移動通信システムのうちの一つとして、３ＧＰＰ(3rd Generation Partnership Project)で標準化作業が進行中であるＬＴＥ(Long Term Evolution)は、ＶｏＩＰ(Voice over Internet Protocol)技術を用いて音声サービスを提供する方案が検討されている。ＶｏＩＰ技術を用いて音声サービスを提供する場合に、パーシステントリソース(persistent resource)割り当ては、すべてのＶｏＩＰパケットに対してリソース割り当て情報を伝送する負担を避けるために使用される。ここで、“パーシステントリソース”は、別途の割り当て情報なしに特定のユーザー端末(User Equipment:ＵＥ)に周期的に割り当てられる伝送リソースを意味する。ＶｏＩＰパケットは、所定時間の間に音声サービスが継続してリソースで割り当てられなければならないので、通常パーシステントリソースを用いて提供される。
【０００４】
パーシステントリソースがＨＡＲＱ初期伝送又は最初のＨＡＲＱ伝送のみに対して提供されると、通常のリソースはＨＡＲＱ再伝送に対して提供される。
【０００５】
図１は、パーシステントリソースを通じてＶｏＩＰパケットの送受信を示す。図１を参照すると、パーシステントリソース周期(interval)１６５は、任意のＵＥにＶｏＩＰ通信サービスを提供する。斜線で示すダウンリンクパーシステントリソース１０５，１４５，１７０は、パーシステントリソース周期１６５ごとに割り当てられる。
【０００６】
ＵＥは、最初のパーシステントリソース１０５を通じてダウンリンクパケットを受信する。ＵＥは、ダウンリンクパケットの誤りをチェックする。ダウンリンクパケットに誤りがあると、ＵＥは、所定の時点でアップリンクリソースを用いてＨＡＲＱ否定応答(Negative Acknowledge：ＮＡＣＫ)信号１１０を伝送する。その後、基地局(Evolved Node B：ＥＮＢ)は、参照符号１１５で示す任意の時点で制御チャンネルを通じてＵＥにＨＡＲＱ再伝送パケットの伝送を示す情報を提供し、参照符号１２０で示す時点でＨＡＲＱ再伝送パケットを伝送する。ＨＡＲＱ再伝送パケットを受信すると、ＵＥは、ＨＡＲＱプロセスに格納されたＨＡＲＱパケットとソフトコンバイニングしてこの誤りをチェックする。誤りが相変らず存在する場合には、ＵＥは、所定の時点でアップリンクリソースを通じてＨＡＲＱ ＮＡＣＫ信号１２５を伝送する。所定回数のＨＡＲＱ再伝送以後にも相変らず誤りが存在すると、ＵＥは、再伝送ルーチンを終了する。しかしながら、所定回数の再伝送がなされる前に、ＵＥは、ＨＡＲＱ再伝送を通じて誤りが除去されるまで、ＨＡＲＱ再伝送パケットを関連プロセスに格納されているパケットとソフトコンバイニングする動作を反復する。
【０００７】
上述したように、ＨＡＲＱ動作は、誤りが存在するパケットを再伝送されたパケットとソフトコンバイニングすることで、パケットの誤り可能性を減少させる技術である。ＨＡＲＱの再伝送時に、ＥＮＢは、所定のダウンリンク制御チャンネルを通じて伝送されるＬ１(Layer1)/Ｌ２(Layer2)制御情報におけるリソース割り当て情報と、ＨＡＲＱプロセス識別子とを共に含み、任意のＨＡＲＱ再伝送パケットがどのＨＡＲＱプロセスに格納されているパケットとソフトコンバイニングしなければならないかを示す。例えば、図１に示すように、ＨＡＲＱプロセス識別子がｘである再伝送パケットは、ＨＡＲＱプロセス識別子がｘであるプロセスに格納されているパケットとソフトコンバイニングされる。
【０００８】
しかしながら、パーシステントリソースが使用される場合に、初期ＨＡＲＱ伝送あるいは最初のｎ回のＨＡＲＱ伝送ではＬ１/Ｌ２制御情報が伝送されないようにする。この場合、ＨＡＲＱプロセス識別子も伝送されない。したがって、受信装置はパーシステントリソースを通じて受信されたパケットと再伝送されたＨＡＲＱパケットをマッピングさせることができないので、ＨＡＲＱソフトコンバイニングを正しく遂行することができない。さらに、任意の時点でパーシステントリソースを通じて受信された数個のＨＡＲＱパケットが存在する場合に、任意の再伝送パケットがどのパケットとソフトコンバイニングされなければならないかに対しても明確でない。
【０００９】
最初のパーシステントリソース１０５を通じて受信されたパケットのＨＡＲＱ動作が完了する前にパーシステントリソース周期１６５が満了する場合、すなわち図１に示すように、ＮＡＣＫ信号を３回伝送し、２回の再伝送がなされた時点で該当するパーシステントリソース周期１６５が満了した場合に、次のパーシステントリソース周期が始まるので、新たなパケットが２番目のパーシステントリソース１４５を通じて伝送されることができる。
【００１０】
しかしながら、ＵＥは、次の周期のパーシステントリソース１４５を通じて受信された新たなパケットに対しても、ダウンリンクパケットの誤りをチェックし、ダウンリンクパケットの誤りが存在する場合には、ＵＥは、所定の時点でＮＡＣＫ/ＡＣＫ信号を伝送するためのアップリンク伝送リソースを通じてＮＡＣＫ信号１５０を伝送する。その後、再伝送されたパケットが受信された場合に、再伝送されたパケットが前の周期に再伝送が完了していないパケット１０５の再伝送パケットであるか否か、あるいは再伝送されたパケットが現在のパーシステントリソース周期に割り当てられたリソースを通じて受信されたパケット１４５の再伝送パケットであるか否か、を判定する方法がないという問題点を有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【００１１】
したがって、本発明は上記した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、ＨＡＲＱをサポートする移動通信システムにおいてパーシステントリソースを用いるパケットのソフトコンバイニング装置及び方法を提供することにある。
【００１２】
本発明の他の目的は、ＨＡＲＱをサポートする移動通信システムにおいて、再伝送パケットのソフトコンバイニング誤りを減少させる装置及び方法を提供することにある。
【００１３】
また、本発明の目的は、ＨＡＲＱをサポートする移動通信システムにおいて、再伝送パケットのソフトコンバイニング誤りのため、不必要な再伝送を防止する装置及び方法を提供することにある。
【００１４】
さらに、本発明の目的は、ＨＡＲＱパケットを送受信する装置及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【００１５】
上記のような目的を達成するために、本発明の一態様によれば、ＨＡＲＱを用いるパーシステントを伝送する移動通信システムのＵＥによってパーシステントリソースを区別するための方法を提供する。パーシステントリソースを割り当てる場合に指定されたＨＡＲＱ識別子を予め受信して格納する段階と、パケットデータの受信時に予め設定されたＨＡＲＱ識別子を用いてパケットの誤りを検出する段階と、再伝送パケットの受信プロセスを遂行する段階と、を具備する。
【００１６】
本発明の他の態様によれば、ＨＡＲＱを用いてパーシステントリソースを伝送する移動通信システムのＥＮＢによってパーシステントリソースを識別するための方法を提供する。パーシステントリソースを割り当てる場合にＨＡＲＱ識別子を予め定義して呼を設定する段階と、パケットデータの通信時に予め設定されたＨＡＲＱ識別子を用いてパケットを伝送する段階と、を具備する。
【００１７】
また、本発明の他の態様によれば、パーシステントリソースを、ＨＡＲＱを用いて伝送する移動通信システムにおいてパーシステントリソースを識別するためのＵＥ装置を提供する。ＵＥ装置は、受信されたデータの復調及び復号を遂行する受信部と、通常のＨＡＲＱパケット受信用プロセスとパーシステントリソース専用(persistent resource-dedicated)ＨＡＲＱプロセスを含むＨＡＲＱプロセスと、パーシステントリソースの割り当ての際に予め指定されたＨＡＲＱ識別子を受信して貯蔵し、再伝送パケットの受信時にパーシステントリソースに基づいたＨＡＲＱ識別子を用いて再伝送パケットの受信を制御する制御部と、を含む。
【００１８】
さらに、本発明の他の態様によれば、ＨＡＲＱを用いるパーシステントリソースを伝送する移動通信システムにおいてパーシステントリソースを区別して伝送するためのＥＮＢ装置を提供する。ＥＮＢ装置は、通常のＨＡＲＱパケット送信用プロセスとパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスを含むＨＡＲＱプロセスと、パーシステントリソースを割り当てるＵＥに使用するためのパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子を管理するＨＡＲＱ識別子管理部と、特定のＵＥにパーシステントリソースの割り当て時にＨＡＲＱ識別子管理部からＨＡＲＱ識別子を予め判定し、パケットデータ通信時に予め設定されたＨＡＲＱ識別子を用いてパケットを伝送するように制御する制御部とを含む。
【発明の効果】
【００１９】
本発明は、パーシステントリソースを通じてＨＡＲＱ方式で再伝送されるパケットを識別できる。また、本発明は、パーシステントリソースを通じて受信したパケットと再伝送されたＨＡＲＱパケットをマッピングしてＨＡＲＱソフトコンバイニングを提供する。また、任意の時点でパーシステントリソースを通じて受信したＨＡＲＱパケットがいくつか存在する場合、任意の再伝送パケットがどのパケットと結合されなければならないかを決定することによって該当プロセッサが正しいソフトコンバイニングを遂行する。したがって、本発明は、パケットの認知誤りによる通信失敗又は不必要な再伝送を防止できる利点がある。また、本発明は、受信器の複雑度を増加させずにパーシステントリソースのＨＡＲＱ方式を使用することができる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【００２０】
【図１】パーシステントリソースを通じてＶｏＩＰパケットの送受信を示す図である。
【図２】本発明の第１の実施形態により、ＥＮＢとＵＥとの間でＨＡＲＱ再伝送パケットを送受信する手順の信号フローを示す図である。
【図３】本発明の第１の実施形態により、ＵＥにおけるパーシステントリソースをＨＡＲＱ方式で受信する動作を示すフローチャートである。
【図４】本発明の第２の実施形態により、ＬＴＥシステムのフレームとＳＦＮ及びサブフレーム番号を示す図である。
【図５】本発明の第２の実施形態によるＵＥにおけるＨＡＲＱプロセスによるデータ受信動作を示すフローチャートである。
【図６】本発明の第３の実施形態により、パーシステントリソースのＨＡＲＱプロセスに対する手順を示す図である。
【図７】本発明の第３の実施形態によるＵＥにおけるＨＡＲＱパケットの受信動作を示すフローチャートである。
【図８】本発明によるＥＮＢにおいて、パーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットを送信する動作を示すフローチャートである。
【図９】本発明が適用されるＵＥ装置の内部を示すブロック構成図である。
【図１０】本発明によるＥＮＢ装置の内部を示すブロック構成図である。
【図１１】本発明の第４の実施形態により、パーシステントリソースのＨＡＲＱプロセスに対する手順を示す図である。
【図１２】本発明の第４の実施形態によるＵＥにおけるＨＡＲＱパケットの受信動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００２１】
以下、本発明の望ましい実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。
【００２２】
下記の説明で、本発明に関連した公知の機能又は構成に関する具体的な説明が本発明の要旨を不明にすると判断された場合に、その詳細な説明を省略する。また、後述する用語は、本発明の機能を考慮して定義されたものであって、ユーザー、運用者の意図、又は慣例によって変わることができる。したがって、上記用語は、本明細書の全体内容に基づいて定義されなければならない。
【００２３】
本発明は、４つの望ましい実施形態を参照して説明する。本発明の第１の実施形態において、ＵＥ及びＥＮＢは、パーシステントリソースを通じて受信されたパケットのＨＡＲＱ動作に使用するＨＡＲＱプロセスの識別子を予め約束し、予め約束されたＨＡＲＱプロセスの識別子を用いて再伝送中にパーシステントリソースを通じて受信されたパケットと結合させる。
【００２４】
本発明の第２及び第３の実施形態において、パーシステントリソースを通じてパケットが受信され、ＨＡＲＱ受信が完了しない数個のパケットが存在する場合に、ＨＡＲＱ再伝送パケットとどんなプロセスのデータがソフトコンバイニングしなければならないかを判定することができる。それによって、本発明は、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスを数個設定し、所定の規則を用いてパーシステントリソースを通じて受信されたパケットとＨＡＲＱプロセスとの識別子との間のマッピング関係を定義する方法及び装置を提供する。
【００２５】
本発明の第４の実施形態において、再伝送番号を用いて、ソフトコンバイニングするパケットが格納されたＨＡＲＱプロセスを識別する方法を提供する。
【００２６】
＜第１の実施形態＞
本発明の第１の実施形態において、ＥＮＢは、パーシステントリソースが割り当てられるＵＥに、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスの識別子と、ＨＡＲＱプロセスのソフトバッファサイズを、呼設定プロセスを通じてシグナリングする。ＵＥとＥＮＢは、以後パーシステントリソースを通じて送受信されるＨＡＲＱパケットと関連したＨＡＲＱ再伝送を、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスを通じて遂行する。
【００２７】
図２は、本発明により、ＥＮＢとＵＥとの間のＨＡＲＱ再伝送パケットを送受信する手順の信号フローを示す。
【００２８】
図２を参照すれば、ＵＥ２０５とＥＮＢ２１０を含む通信システムにおいて、ＥＮＢ２１０は、ステップ２１５で、無線ベアラセットアップのような呼設定メッセージを通じてＵＥ２０５にパーシステントリソース関連情報及びパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスの識別子及びソフトバッファサイズをＵＥに伝送する。ここで、“パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス”は、パーシステントリソースを通じて受信されたパケットのＨＡＲＱ動作に使用されるＨＡＲＱプロセスを意味する。説明の便宜のために、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスの識別子は“ｘ”として称する。パーシステントリソース関連情報は、例えばパーシステントリソースの周期となることができる。パーシステントリソースとして使用されるリソースに関する情報は、実際のデータ送受信が差し迫った場合に伝送されることができる。
【００２９】
ＨＡＲＱプロセス識別子は、ＨＡＲＱ再伝送パケットがどのＨＡＲＱプロセスに格納されたデータとソフトコンバイニングされなければならないかを示す。ＨＡＲＱプロセスは、誤りが存在するＨＡＲＱパケットを格納するソフトバッファを含み、ＨＡＲＱプロセス識別子は、任意のＨＡＲＱパケットをどのソフトバッファに格納されているデータとソフトコンバイニングしなければならないかを示す情報である。ＵＥ２０５は、設定メッセージの受信時に、パーシステントリソースを通じて受信されるパケットに使用するＨＡＲＱプロセスの識別子とＨＡＲＱプロセスのバッファサイズを識別し、このサイズのソフトバッファを有するＨＡＲＱプロセスを設定する。そして、ＵＥ２０５は、ＨＡＲＱプロセスをパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスとして識別する。
【００３０】
パーシステントリソースがＵＥ２０５に割り当てられる場合に、ＥＮＢ２１０は、所定の時点でパーシステントリソースを通じてパケットを伝送する。したがって、ＵＥ２０５は、ステップ２２０で、伝送されたパケットを受信する。最初のＨＡＲＱ伝送のみがパーシステントリソースを通じて実行されることができる。以下の説明では、ｎは、１であると仮定する。言い換えれば、初期ＨＡＲＱ伝送のみがパーシステントリソースを通じて実行される。ステップ２２０でパーシステントリソースを通じて受信されたパケットは、便宜上“パケットＡ”として称する。パケットＡがパーシステントリソースを通じて伝送されるため、Ｌ１/Ｌ２制御情報は伝送されない。したがって、パケットＡに対するＨＡＲＱプロセス識別子は伝送されない。
【００３１】
ＵＥ２０５は、初期伝送されたパケットＡに対して、ＣＲＣ(Cyclic Redundancy Check)演算のように、誤り検出プロセスを遂行する。誤りが存在すると、ＵＥ２０５は、パーシステントリソースを通じて受信されたパケットをパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスとして約束されたＨＡＲＱプロセスｘに格納する。ここで、Ｌ１/Ｌ２制御情報がパーシステントリソースを通じて受信されたＨＡＲＱパケットで共にシグナリングされないので、ＨＡＲＱパケットと共にシグナリングされるＨＡＲＱプロセス識別子を参照できない。したがって、本発明は、パーシステントリソースを通じて受信されたＨＡＲＱパケット用にＨＡＲＱプロセスを予め割り当て、パーシステントリソースを通じて受信されたＨＡＲＱパケットを予め割り当てられたＨＡＲＱプロセスに格納する。
【００３２】
その後、ＵＥ２０５は、ステップ２２５で、所定の時点で応答チャンネルのように、伝送リソースを通じて否定的ＨＡＲＱフィードバック、すなわちＨＡＲＱ ＮＡＣＫを伝送する。例えば、ＨＡＲＱフィードバックは、１ビットの情報を含むことができる。
【００３３】
ＥＮＢ２１０は、ステップ２２５で否定的ＨＡＲＱフィードバックを受信すると、参照符号２３０で示す適切な時点でＨＡＲＱ再伝送を遂行し、該当するＨＡＲＱ再伝送がパーシステントリソース関連ＨＡＲＱ再伝送であると、呼設定プロセスで約束されたＨＡＲＱプロセス識別子ｘをＬ１/Ｌ２制御チャンネルに含めて伝送する。パーシステントリソースを通じて受信されたＨＡＲＱパケットに対して否定的ＨＡＲＱフィードバックが伝送されたＵＥ２０５は、ステップ２３０で伝送されるＨＡＲＱパケットを受信するために、Ｌ１/Ｌ２制御チャンネルを監視してスケジューリングされるＨＡＲＱパケットがあるか否かをチェックする。このようなチェックは、ＨＡＲＱプロセス識別子を通じてなされることができる。
【００３４】
より具体的に説明すると、任意のＨＡＲＱパケットは、ＵＥ２０５にスケジューリングされるので、ＨＡＲＱパケットが初期伝送されたＨＡＲＱパケットでなく、再伝送されたＨＡＲＱパケットであり、ＨＡＲＱパケットのＨＡＲＱプロセス識別子がパーシステントリソース専用に約束されたｘであると、ＵＥ２０５は、再伝送されたＨＡＲＱパケットがパーシステントリソース関連再伝送であると判定できる。したがって、ＵＥ２０５は、ステップ２３５で、ステップ２３０で再伝送されたＨＡＲＱパケットをパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスであるプロセスｘに格納されているデータとソフトコンバイニングする。
【００３５】
したがって、ステップ２３０で受信された再伝送ＨＡＲＱパケットはＨＡＲＱパケットＢとして定義される場合に、ＵＥ２０５は、ステップ２３５で、ＨＡＲＱパケットＡをＨＡＲＱパケットＢとソフトコンバイニングする。ソフトコンバイニングした後に、ＵＥ２０５は、誤りが存在するか否かを判定するために、ＣＲＣのような誤り検出プロセスを遂行する。ソフトコンバイニングしたにもかかわらず、誤りが存在すると、ＵＥ２０５は、ステップ２４０で、所定の時点で応答チャンネルのような伝送リソースを用いて否定的ＨＡＲＱフィードバックを伝送する。
【００３６】
それに応じて、ステップ２４５で、ＥＮＢ２１０は、所定の時点で約束された伝送リソースを用いてＨＡＲＱパケットを再伝送する。このとき、予め約束されたｘは、再伝送されるＨＡＲＱパケットのＨＡＲＱプロセス識別子として使用され、再伝送されるＨＡＲＱパケットがパーシステントリソース関連再伝送であることを表示する。
【００３７】
ステップ２４５で、Ｌ１/Ｌ２制御チャンネルを通じてＨＡＲＱプロセス識別子を含むＨＡＲＱ再伝送を感知すると、ＵＥ２０５は、再伝送されたＨＡＲＱパケットがパーシステントリソース関連再伝送であることを識別する。その後、ＵＥ２０５は、ＨＡＲＱパケットをプロセス識別子ｘで識別されるソフトバッファに格納されるデータとソフトコンバイニングし、誤りがあるか否かに対してチェックする。例えば、ステップ２４５で受信されたＨＡＲＱパケットがＨＡＲＱパケットＣとして呼ばれると、ＵＥ２０５は、ＨＡＲＱプロセス識別子ｘと一緒に受信されたＨＡＲＱパケットＣを、ＨＡＲＱプロセスｘに格納されているデータ、すなわちＨＡＲＱパケットＡをＨＡＲＱパケットＢとのソフトコンバイニングによって得られたデータとソフトコンバイニングする。ＵＥ２０５は、ＨＡＲＱ動作を所定の条件を満たすまで、例えばソフトコンバイニングされたＨＡＲＱパケットに誤りが存在せず、あるいは最大の再伝送回数に至るまで継続する。
【００３８】
図３は、本発明により、ＵＥでパーシステントリソースをＨＡＲＱ方式で受信する場合の動作を示すフローチャートである。
【００３９】
図３を参照すれば、ステップ３０５の呼設定プロセスで、ＵＥは、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスの識別子とソフトバッファのサイズを含む信号を受信する。ＵＥは、ソフトバッファサイズに対応するソフトバッファをパーシステントリソース専用ソフトバッファとして割り当て、ソフトバッファをＨＡＲＱプロセス識別子にマッピングする。
【００４０】
ＵＥにパーシステントリソースが割り当てられる場合に、ＵＥは、ステップ３１０で、パーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットを受信する。ＨＡＲＱパケットを受信すると、ＵＥは、ステップ３１３で、ＨＡＲＱパケットに誤りがあるか否かをチェックするために、ＨＡＲＱパケットにＣＲＣ演算を遂行する。その結果、誤りがないと、ＵＥは、ステップ３１０で、ＨＡＲＱパケットを上位階層に伝送した後に、パーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットが受信されるまで待機する。
【００４１】
しかしながら、ステップ３１３で誤りがあると、ＵＥは、ステップ３１５で、パーシステントリソースを通じて受信されたパケットを、約束されたパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスに格納し、応答チャンネルを通じてＮＡＣＫ信号を送信する。その後、ＵＥは、ステップ３２０で、ＨＡＲＱ再伝送を受信するためにＬ１/Ｌ２制御チャンネルを監視する。以後、ＵＥは、ステップ３２５で、自機にスケジューリングされたＨＡＲＱパケットが存在するか否かをチェックする。このようなチェックは、ＨＡＲＱパケットのＨＡＲＱプロセス識別子がパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスの識別子に該当するか否かをチェックすることによってなされる。したがって、ステップ３２５で、ＨＡＲＱプロセスが約束されたＨＡＲＱプロセスであると、ＵＥは、ステップ３３０で、受信されたＨＡＲＱパケットを約束されたパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスに格納されたＨＡＲＱパケットとソフトコンバイニングする。その後、ＵＥは、ステップ３１３で、誤り検出動作を遂行する。ＵＥは、所定の条件を満たすまでＨＡＲＱ動作を反復する。
【００４２】
しかしながら、ＨＡＲＱプロセスは、ステップ３２５で約束されたＨＡＲＱプロセスでないと、ＵＥは、ステップ３２３で、上述した従来技術による所定の必要な動作を遂行する。すなわち、ＵＥは、受信されたＨＡＲＱパケットのＨＡＲＱプロセス識別子に基づき、ＨＡＲＱパケットとソフトコンバイニングするＨＡＲＱプロセスのデータを判定し、誤りの存在をチェックし、ＨＡＲＱフィードバック情報を伝送する動作を遂行する。
【００４３】
上述したように、スケジューリングされたパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスの識別子とソフトバッファサイズを予め指定することによって、ＵＥは、Ｌ１/Ｌ２制御情報なしに、パーシステントリソースを通じて受信されたＨＡＲＱパケットをどのＨＡＲＱ再伝送パケットと結合しなければならないかを判定できる。
【００４４】
＜第２の実施形態＞
上述したように、本発明の第１の実施形態では、一つのパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスのみが割り当てられる。しかしながら、これは、次の周期のパーシステントリソース割り当て時点前まで完了されるように、任意のパーシステントリソースに対するＨＡＲＱ再伝送を制限する。すなわち、一つのパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子のみが存在する場合には、ＨＡＲＱ再伝送１６０がパーシステントリソースを通じて伝送されたＨＡＲＱパケット１４５に対する再伝送であるか、あるいはパーシステントリソースを通じて伝送されたＨＡＲＱパケット１０５に対する再伝送であるかを判定できない。その結果、ＨＡＲＱ再伝送は、次のパーシステントリソース割り当て時点以後に実行されることができないようになる。
【００４５】
したがって、この問題を解決するために、本発明の第２の実施形態は、数個のパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスを割り当て、パーシステントリソースが使用された時点とパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスが一対一でマッピングされる規則を定義する。
【００４６】
例えば、ＨＡＲＱプロセスｘとＨＡＲＱプロセスｙがパーシステントリソースに割り当てられ、任意のＨＡＲＱパケットが時点ｚでパーシステントリソースを通じて受信されると、時点情報ｚがＨＡＲＱプロセスｘ又はＨＡＲＱプロセスｙに一対一でマッピングされるように数式が定義される。それによって、パーシステントリソースが、任意の時点でプロセス識別子ｘ又はｙと共に受信されたＨＡＲＱパケットにマッピングされる時点を判定可能にする。前述したように、パーシステントリソースが規則的間隔で周期的に割り当てられるため、パーシステントリソースが割り当てられる時点を循環する整数で置換することは多様な方法で可能であり、以下に望ましい実施形態を提示する。
【００４７】
移動通信システムは、一定の時間情報を維持するために所定時間間隔で増加するシステムカウンタを含む。ＥＮＢは、システム情報にカウンタ値を含めてＵＥに通知することによって、ＵＥとＥＮＢは、同一の時間情報を共有する。ＵＭＴＳ移動通信システムは、１０ｍｓｅｃごとに増加するシステムフレーム番号(System Frame Number：ＳＦＮ)をシステムカウンタとして使用する。また、ＬＴＥシステムは、類似したカウンタを使用し、ＵＭＴＳシステムのように、１０ｍｓｅｃごとに１ずつ増加するＳＦＮが使用されると仮定する。この仮定に基づいたフレームを図４に示す。
【００４８】
図４は、本発明による仮定でＬＴＥシステムのフレームとそのＳＦＮ及びサブフレーム番号を示す。
【００４９】
図４において、横軸は時間を、縦軸はリソースを、各々示す。図面の最も上部に、ＳＦＮ４０５と各ＳＦＮに対して０〜９のサブフレーム番号４１０を示す。ＬＴＥシステムにおいて、図面に示すように、最小時間単位は１ｍｓｅｃサイズのサブフレームであり、１０個のサブフレームは一つのフレームを形成し、各フレームはそれぞれのＳＦＮが割り当てられる。ＳＦＮは、有限サイズを有し、１２ビットのＳＦＮがＵＭＴＳと同様に使用されると、ＳＦＮは０と４０９５との間で循環する値を有する。ＬＴＥシステムにおいて、任意のサブフレームは、０と９との間の値を有するサブフレーム番号４１０と、０と４０９５との間の値を有するＳＦＮ４０５で識別される。
【００５０】
任意のパーシステントリソースが割り当てられる時点は、ＳＦＮとサブフレーム番号に置換でき、ここでは、ＳＦＮとサブフレーム番号との組み合わせは“時間情報”と呼ばれる。この時間情報は、＜式１＞のように示される。
【００５１】
【数１】
【００５２】
例えば、パーシステントリソース４１５の時間情報は(４３４，６)であり、パーシステントリソース４２０の時間情報は(４３６，６)である。特定の時点で、パーシステントリソースの時間情報からパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子を計算することは、パーシステントリソース割り当て周期４３０とパーシステントリソース専用に(又はパーシステントリソースに関連して)割り当てられるＨＡＲＱプロセスの個数を入力とする関数を定義することによって可能である。したがって、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子は、下記の＜式２＞に示すように得られる。
【００５３】
【数２】
【００５４】
＜式２＞において、ｉは１０ｍｓｅｃ単位で表示されるパーシステントリソース割り当て周期を、ｎはパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスの個数を、ｔはパーシステントリソースが割り当てられる時点の時間情報を、各々示す。
【００５５】
例えば、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスのインデックスの計算について、ＨＡＲＱプロセスのインデックスは下記の＜式３＞の方法を用いて時間情報から計算され、実際のＨＡＲＱプロセスの識別子はこのインデックスから判定されることができる。
【００５６】
【数３】
【００５７】
＜式３＞において、ｉは１０ｍｓｅｃ単位のパーシステントリソース割り当て周期を、ｎはパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスの個数を、ｔはパーシステントリソースが割り当てられる時点の時間情報を、各々意味する。
【００５８】
パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスに変換されるＨＡＲＱプロセスのインデックスは、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスの集合で特定ＨＡＲＱプロセスの相対的順序と関連した情報である。例えば、ｘ０，ｘ１，ｘ２，…，ｘｎがパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子を任意のＵＥに割り当てられると、プロセスインデックス０はＨＡＲＱプロセスｘ０を、インデックス１はＨＡＲＱプロセスｘ１を、インデックス２はＨＡＲＱプロセスｘ２を、インデックスｎはＨＡＲＱプロセスｘｎを、各々示す。パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子とＨＡＲＱプロセスインデックスとの関係は、呼設定プロセスを通じてＵＥに通知されることができる。
【００５９】
＜式３＞は、一つのパーシステントリソースが１周期で割り当てられる場合を仮定する。すなわち、＜式３＞は、パーシステントリソースがＨＡＲＱの最初伝送のみに対して割り当てられる場合に適用される。数個のパーシステントリソースが１周期で割り当てられると、例えばパーシステントリソースが最初のｎ回のＨＡＲＱ伝送に使用されるように割り当てられると、＜式３＞において、ｔは初期伝送に使用されるパーシステントリソースが割り当てられる時点の時間情報を意味する。＜式３＞において、パーシステントリソース割り当て周期を２０ｍｓｅｃ、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスの個数を３と仮定すると、最初のパーシステントリソース４１５のＨＡＲＱプロセスインデックスは１であり、関連ＨＡＲＱプロセス識別子はｘ１となる。また、２番目のパーシステントリソース４２０のＨＡＲＱプロセスインデックスは２であり、それに関連したＨＡＲＱプロセス識別子はｘ２である。最後に、パーシステントリソース４２５のＨＡＲＱプロセスインデックスは０であり、その関連ＨＡＲＱプロセス識別子はｘ０である。
【００６０】
したがって、ＵＥは、パーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットを受信すると、初期受信時点の時間情報を用いてＨＡＲＱパケットに関連したＨＡＲＱプロセス識別子を計算し、その後にＨＡＲＱプロセス識別子を用いてＨＡＲＱパケットに対するＨＡＲＱ再伝送を識別する。
【００６１】
図５は、本発明の第２の実施形態による、ＵＥにおけるＨＡＲＱプロセスによるデータ受信動作を示すフローチャートである。
【００６２】
図５を参照すれば、ＵＥは、ステップ５０５で、呼設定を遂行する。呼設定の際に、ＵＥは、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子とソフトバッファサイズに関する情報を受信する。パーシステントリソース用に割り当てられるＨＡＲＱプロセスの個数がｎとして定義される場合に、ＵＥは、パーシステントリソース用バッファサイズに該当するｎ個のソフトバッファが割り当てられる。また、ＵＥは、呼設定プロセスで、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子インデックスとＨＡＲＱプロセス識別子との間のマッピング情報を含むシグナリングを受信する。要するに、ｎ個のプロセスｘ０，ｘ１，ｘ２，…，ｘｎ−１がパーシステントリソース用に割り当てられる場合に、ＵＥは、マッピング情報に基づいてＨＡＲＱプロセス識別子インデックスと実際のＨＡＲＱプロセス識別子との関係を把握する。例えば、ＨＡＲＱプロセス１、ＨＡＲＱプロセス３、及びＨＡＲＱプロセス７がパーシステントリソース用に割り当てられる場合に、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子インデックス及びＨＡＲＱプロセス識別子との間のマッピング情報は、＜式４＞のように示される。
【００６３】
【数４】
【００６４】
ＵＥは、呼設定プロセスでパーシステントリソース割り当て周期を示すシグナリングを受信する。説明の便宜のために、フレーム単位で表示されるパーシステントリソース割り当て周期は“ｉ”として呼ばれる。パーシステントリソース割り当て周期が２０ｍｓｅｃであり、ｉは２(ｉ＝２)に設定される。
【００６５】
任意の時点でパーシステントリソースがＵＥに割り当てられた後に、ＵＥは、ステップ５１０で、周期的に来るパーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットを受信する。パーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットを受信すると、ＵＥは、ステップ５１５で、＜式３＞を用いてパーシステントリソースを通じて受信したＨＡＲＱパケットに適用されるＨＡＲＱプロセスインデックスを計算し、このインデックスによって指示されるＨＡＲＱプロセス識別子をチェックする。さらに、ＵＥは、パーシステントリソースを通じて受信したＨＡＲＱパケットをＨＡＲＱプロセス識別子にマッピングする。その後、ＵＥは、ステップ５２０で、パーシステントリソースを通じて受信されたＨＡＲＱパケットに対するＣＲＣ演算を遂行し、ＨＡＲＱパケットに誤りがあるか否かをチェックする。
【００６６】
その結果、誤りが存在すると、ＵＥは、ＨＡＲＱパケットを上位階層に伝送した後に、ステップ５１０で、ＨＡＲＱパケットが次のパーシステントリソースを通じて受信されるまで待機する。
【００６７】
しかしながら、誤りがあると、ＵＥは、ステップ５２５で、パーシステントリソースを通じて受信されたパケットを、ステップ５１５で計算されたＨＡＲＱプロセス識別子に該当するＨＡＲＱプロセスに格納し、応答チャンネルを通じて否定応答信号ＮＡＣＫを送信する。その後、ＵＥは、ステップ５３０で、ＨＡＲＱ再伝送を受信するためにＬ１/Ｌ２制御チャンネルを監視する。スケジューリングされるＨＡＲＱパケットを検出すると、ＵＥは、ステップ５３５で、ＨＡＲＱパケットのＨＡＲＱプロセス識別子をステップ５１５で計算されたパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスに該当するかをチェックする。ＨＡＲＱパケットのＨＡＲＱプロセス識別子がパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスに該当すると、ＵＥは、ステップ５４５に進行し、そうでなければ、ステップ５４０に進行する。
【００６８】
ＵＥは、ステップ５４０で、従来技術によって所定の必要な動作を遂行する。すなわち、ＵＥは、受信されたＨＡＲＱパケットのＨＡＲＱプロセス識別子に基づいて、受信されたＨＡＲＱパケットとソフトコンバイニングするＨＡＲＱプロセスに格納されているパケットを判定し、その誤り有無をチェックし、そのチェック結果によりＨＡＲＱフィードバック情報を伝送する。しかしながら、ステップ５４５で、ＵＥは、受信されたＨＡＲＱパケットを該当パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスに格納されたデータとソフトコンバイニングする。その後、ＵＥは、誤り検出動作を遂行するステップ５２０に戻る。ＵＥは、所定の条件を満たすまでＨＡＲＱ動作を反復する。
【００６９】
＜第３の実施形態＞
本発明の第３の実施形態は、Ｌ１/Ｌ２制御チャンネルを通じてパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子が受信される時点からパーシステントリソースの相対的な割り当てシーケンスを用いて、任意のＨＡＲＱプロセス識別子をソフトコンバイニングされるデータが格納されているＨＡＲＱプロセスにマッピングする。ＥＮＢ及びＵＥは、ｎ個のＨＡＲＱプロセスをパーシステントリソース用に使用するように約束し、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスに絶対的な識別子でなく相対的な識別子を割り当てる。例えば、相対的な識別子は、再伝送ＨＡＲＱパケットが何番目の以前周期のパーシステントリソースを通じて伝送されたＨＡＲＱパケットとソフトコンバイニングされなければならないかを指示する。
【００７０】
さらに具体的に、ＵＥ及びＥＮＢは、呼設定プロセスでパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子とＨＡＲＱプロセス識別子の意味について、次のように約束する。この約束は、パーシステントリソースに使用されるＨＡＲＱプロセスｘ０は、直前周期に割り当てられるパーシステントリソースを通じて受信されたＨＡＲＱパケットが格納されているＨＡＲＱプロセスを意味し、ＨＡＲＱプロセスｘ１は、２番目の以前周期に割り当てられるパーシステントリソースを通じて受信されたＨＡＲＱパケットが格納されているＨＡＲＱプロセスを意味し、ＨＡＲＱプロセスｘ２は３番目の以前周期に割り当てられるパーシステントリソースを通じて受信されたＨＡＲＱパケットが格納されているＨＡＲＱプロセスを意味するように予めなされる。
【００７１】
図６は、本発明の第３の実施形態により、パーシステントリソースのＨＡＲＱプロセスの手順を示す。
【００７２】
図６を参照すれば、ＵＥがパーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットを最初に受信すると、ＵＥは、パーシステントリソースに割り当てられたＨＡＲＱプロセスのうち、データが格納されていない任意のＨＡＲＱプロセスにＨＡＲＱパケットを格納する。その後、ＵＥは、参照符号６２０によって表されたように、任意の時点でＨＡＲＱパケットの再伝送を受信することができる。すると、ＵＥは、ＨＡＲＱパケットのＨＡＲＱプロセス識別子をチェックする。ＨＡＲＱ識別子がｘ０であると(６２５)、ＵＥは、直前のパーシステントリソースを通じて受信されたＨＡＲＱパケット６１５が格納されたＨＡＲＱプロセスに再伝送ＨＡＲＱパケットを伝達する。すなわち、ＵＥは、ＨＡＲＱプロセス識別子ｘ０と一緒に伝送されたＨＡＲＱパケット６２０を直前のパーシステントリソースを通じて受信されたＨＡＲＱパケット６１５が格納されたＨＡＲＱプロセスに格納されているデータとソフトコンバイニングする。
【００７３】
ＨＡＲＱ識別子がｘ１であると(６３０)、ＵＥは、ＨＡＲＱ識別子が２番目の以前パーシステントリソースを通じて受信されたＨＡＲＱパケット６１０が格納されているＨＡＲＱプロセスを示すことを識別する。その後、ＵＥは、ＨＡＲＱプロセスに格納されているデータとＨＡＲＱパケット６２０をソフトコンバイニングする。ＨＡＲＱ識別子がｘ２であると(６３５)、ＵＥは、ＨＡＲＱ識別子が３番目の以前パーシステントリソースを通じて受信されたＨＡＲＱパケット６０５が格納されているＨＡＲＱプロセスを示すことを識別する。その後、ＵＥは、ＨＡＲＱプロセスに格納されているＨＡＲＱパケットとＨＡＲＱパケット６２０をソフトコンバイニングする。
【００７４】
図７は、本発明の第３の実施形態によるＵＥのＨＡＲＱパケットの受信動作を示すフローチャートである。
【００７５】
図７を参照すれば、ステップ７０５の呼設定プロセスにおいて、ＵＥは、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子とソフトバッファサイズを含む信号を受信する。パーシステントリソースに割り当てられたＨＡＲＱプロセスの個数がｎとして定義される場合に、ＵＥは、パーシステントリソースに対してバッファサイズに該当するｎ個のソフトバッファを割り当てる。ＵＥは、呼設定プロセスでパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子の意味を示す信号を受信する。すなわち、ＵＥは、特定のＨＡＲＱプロセス識別子が何番目の以前パーシステントリソースに関連したプロセス識別子に該当するかを示す情報を含むシグナリングを受信する。ＵＥは、ｎ個のプロセスｘ０，ｘ１，ｘ２，…，ｘｎ−１をパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子として識別し、各ＨＡＲＱプロセス識別子の意味は、＜式５＞として定義される。
【００７６】
【数５】
【００７７】
呼設定プロセスを完了したＵＥは、任意の時点でパーシステントリソースが割り当てられると、ＵＥは、ステップ７１０で、パーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットを受信する。その後、ＵＥは、ステップ７１５で、パーシステントリソースを通じて受信されたＨＡＲＱパケットに対してＣＲＣ演算を遂行し、ＨＡＲＱパケットに誤りがあるか否かをチェックする。その結果、誤りが存在しないと、ＵＥは、ＨＡＲＱパケットを上位階層に伝達した後に、ステップ７１０で、ＨＡＲＱパケットがパーシステントリソースを通じて受信されるまで待機する。
【００７８】
しかしながら、誤りが存在すると、ＵＥは、ステップ７２０で、パーシステントリソースを通じて受信して誤りが存在するＨＡＲＱパケットを現在使用されていない、データが格納されていないパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスのうちの一つに格納し、その後にＮＡＣＫ信号を伝送する。そして、ステップ７２５で、ＵＥは、ＨＡＲＱ再伝送を受信するためにＬ１/Ｌ２制御チャンネルを監視する。ＵＥがＬ１/Ｌ２制御チャンネルを監視しつつスケジューリングされるＨＡＲＱパケットを受信すると、ＵＥは、ステップ７３０で、ＨＡＲＱパケットのＨＡＲＱプロセス識別子がステップ７１５で計算されたパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスのうちいずれか一つに対応するかをチェックする。受信されたＨＡＲＱパケットのＨＡＲＱプロセス識別子がパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスのうちいずれか一つに対応すると、ＵＥは、ステップ７３５に進行し、それともステップ７４０に進行する。
【００７９】
ステップ７４０で、ＵＥは、従来技術に従って所定の動作を遂行する。すなわち、ＵＥは、受信されたＨＡＲＱパケットを、このパケットのＨＡＲＱプロセス識別子で表されたＨＡＲＱプロセスに格納されているパケットとソフトコンバイニングし、誤りの有無をチェックし、ＨＡＲＱフィードバック情報を伝送する動作を遂行する。
【００８０】
しかしながら、ＵＥは、ステップ７３５で、受信されたＨＡＲＱパケットのＨＡＲＱプロセス識別子に基づき、ＨＡＲＱパケットがどのプロセスに関連するパケットであるかをチェックする。すなわち、ＨＡＲＱプロセスの識別子がｘｍであると、ＵＥは、プロセス識別子がｍ番目の以前パーシステントリソースに関連したプロセスを示すことを識別する。したがって、ＵＥは、受信したＨＡＲＱパケットをｍ番目の以前パーシステントリソースを通じて受信されたＨＡＲＱパケットが格納されたプロセスに格納されているデータとソフトコンバイニングする。その後、ＵＥは、誤り検出動作を遂行するステップ７１５に戻る。ＵＥは、ＨＡＲＱ動作を所定の条件を満たすまで反復する。
【００８１】
図８は、本発明によるＥＮＢでパーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットを送信する動作を示すフローチャートである。
【００８２】
図８を参照すると、ＥＮＢは、ステップ８０５で、ＶｏＩＰのようなパーシステントリソースを割り当てるべきＵＥにパーシステントリソースを割り当てる。その後に、ＥＮＢは、ステップ８１０で、パーシステントリソースを用いてＵＥにＨＡＲＱパケットを伝送する。ＥＮＢは、ステップ８１５で、ＵＥから受信されたＨＡＲＱフィードバックに基づいて再伝送を遂行するか否かを判定する。すなわち、ＥＮＢは、ＮＡＣＫ信号(ＮＡＣＫ)あるいは肯定応答信号(ＡＣＫ)を受信したか否かを判定するために、ＵＥからの応答チャンネルをチェックする。その結果、ＡＣＫ信号を受信した場合には、ＥＮＢは、ステップ８１０で、次の時点でパーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットを伝送する。
【００８３】
しかし、ＥＮＢがＮＡＣＫ信号を受信した場合には、ステップ８２０で、ＥＮＢは、所定のスケジューリングアルゴリズムを遂行してＨＡＲＱ再伝送のための伝送リソースを決定する。その後、ＥＮＢは、ステップ８２５で、再伝送に使用されるＨＡＲＱプロセスの識別子を決定する。上述した第１の実施形態が適用される場合、ＥＮＢは、ＵＥとの呼設定プロセスで約束されたパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子を再伝送に使用する。また、第２の実施形態が適用される場合に、ＥＮＢは、ＵＥとの呼設定プロセスで約束したパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子のうち、パーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットが伝送される時点の時間情報から得られるＨＡＲＱプロセス識別子を再伝送に使用する。第３の実施形態が適用される場合に、ＥＮＢは、ＵＥと呼設定プロセスで約束したパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子のうち、再伝送されるパケットが伝送される時点と、パーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットが伝送される時点との時間差に基づいて適切なＨＡＲＱプロセス識別子を選択する。ＥＮＢは、ステップ８３０で、割り当てられた伝送リソースと選択されたＨＡＲＱプロセス識別子を用いてＨＡＲＱパケットを再伝送する。その後、ＥＮＢは、ステップ８１５で、他の再伝送が必要であるか否かをチェックする。
【００８４】
図９は、本発明が適用されるＵＥ装置の内部を示すブロック構成図である。図９では、本発明に必要な構成のみを示し、本発明の説明と関係ない部分は示さないことに留意しなければならない。
【００８５】
図９を参照すると、ＵＥ装置は、上位階層装置９０５と、通常のＨＡＲＱプロセッサ９１３とパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセッサ９１５とを含むＨＡＲＱプロセス９１０と、送受信部９２５と、制御部９２０とを含む。ＨＡＲＱプロセッサ９１３，９１５は、各々サービスに対応して少なくとも一つのプロセッサを含む。
【００８６】
制御部９２０は、送受信部９２５を通じてＬ１/Ｌ２制御情報を受信し、受信されたＬ１/Ｌ２制御情報を通じて識別された伝送リソースを用いてＨＡＲＱパケットを受信する。また、制御部９２０は、受信されたＨＡＲＱパケットをどのＨＡＲＱプロセスに伝達するかを判定する。さらに、制御部９２０は、パーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットを受信する場合、パーシステントリソースに割り当てられたＨＡＲＱプロセスに格納されるように制御する。すなわち、制御部９２０は、Ｌ１/Ｌ２制御チャンネルを通じて獲得したＨＡＲＱプロセス識別子に基づき、パーシステントリソースを通じて受信されたＨＡＲＱパケットに対して、どのパケットに対する再伝送であるかを判定し、再伝送されたＨＡＲＱパケットが適切なＨＡＲＱプロセスに伝達されるように送受信部９２５を制御する。言い換えれば、制御部９２０は、第１の実施形態によって呼設定プロセスで約束したパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子を有する再伝送パケットを受信するように送受信部９２５を制御する。
【００８７】
また、制御部９２０は、第２の実施形態によって呼設定プロセスで獲得した情報を用いてパーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットが伝送される時点の時間情報から生成されるＨＡＲＱプロセス識別子をチェックすることによって、再伝送パケットを受信するように送受信部９２５を制御する。
【００８８】
そして、制御部９２０は、第３の実施形態によって再伝送されるパケットが伝送される時点とパーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットが伝送された時点との時間差に基づいてＨＡＲＱプロセス識別子を選択し、選択された識別子を有する再伝送パケットを受信するように、送受信部９２５を制御する。
【００８９】
さらに、制御部９２０は、第４の実施形態により、ＥＮＢからシグナリングされる再伝送シーケンス番号(Retransmission Sequence Number：ＲＳＮ)を用いて、パーシステントリソース割り当て時点との関係を通じて識別子を検出し、該当識別子に関連したＨＡＲＱプロセスを選択する。
【００９０】
送受信部９２５は、無線チャンネルを通じてＬ１/Ｌ２制御情報又はＨＡＲＱパケットを受信する。一般に、送受信部９２５は、ＲＦ(Radio Frequency)部、アンテナ、及びモデムを含むことができる。
【００９１】
ＨＡＲＱプロセス９１０は、ＨＡＲＱ動作を遂行するために提供されるソフトバッファを含み、ＨＡＲＱプロセス識別子によって識別される。したがって、ＨＡＲＱプロセス９１０は、メモリで実現できる。ここで、このパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセッサ９１５は、パーシステントリソースに関連したＨＡＲＱパケットを格納する。
【００９２】
上位階層装置９０５は、ＨＡＲＱプロセスに成功的に受信されたパケットを受信して所定の動作を遂行する装置である。
【００９３】
図１０は、本発明によるＥＮＢ装置の内部を示すブロック構成図である。
【００９４】
図１０を参照すると、ＥＮＢ装置は、上位階層装置１００５と、通常のＨＡＲＱプロセッサ１０１３及びパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセッサ１０１５が含まれるＨＡＲＱ階層装置(又はＨＡＲＱプロセス)１０１０と、送受信部１０２５と、スケジューラ及び制御チャンネルプロセッサ１０２０と、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子管理部１０３０とを含む。
【００９５】
スケジューラ及び制御チャンネルプロセッサ１０２０は、所定のスケジューリング動作を通じてＵＥに伝送リソースを割り当て、Ｌ１/Ｌ２制御情報を生成してＵＥに伝送する。スケジューラ及び制御チャンネルプロセッサ１０２０は、パーシステントリソースを通じて伝送されるＨＡＲＱパケットに対する再伝送時にパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子管理部１０３０から通知されるＨＡＲＱプロセス識別子を受信する。
【００９６】
パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子管理部１０３０は、パーシステントリソース用に割り当てられたＨＡＲＱプロセスの識別子を管理する。パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子管理部１０３０は、パーシステントリソースを通じて伝送されるＨＡＲＱパケットに対する再伝送の実行前に、使用されるパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子を選択してスケジューラ及び制御チャンネル処理部１０２０に通知する。すなわち、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子管理部１０３０は、本発明の第１の実施形態により、呼設定プロセスで約束したパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子を再伝送のために使用する。
【００９７】
第２の実施形態が適用される場合に、呼設定プロセスで約束したパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子のうち、パーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットが伝送される時点の時間情報から生成されるＨＡＲＱプロセス識別子を再伝送のために使用する。
【００９８】
第３の実施形態が適用される場合に、ＥＮＢは、ＵＥと呼設定プロセスで約束したパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子のうち、再伝送パケットが伝送される時点とパーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットが伝送される時点との時間差に基づき、適切なＨＡＲＱプロセス識別子を選択する。
【００９９】
第４の実施形態において、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子管理部１０３０は、ＲＳＮを用いてパーシステントリソース割り当て時点との関係に基づいて識別子を選択する。
【０１００】
送受信部１０２５は、無線チャンネルを通じてＬ１/Ｌ２制御情報又はＨＡＲＱパケットを伝送するための装置である。送受信部１０２５は、アンテナ、ＲＦ部、モデムを含むことができる。ＨＡＲＱプロセス１０１０は、ＨＡＲＱ動作を遂行するために提供されるソフトバッファを含み、メモリで実現されることができる。ソフトバッファは、ＨＡＲＱプロセス識別子で識別される。パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス１０１５は、パーシステントリソースに関連したＨＡＲＱパケットのみを処理する。
【０１０１】
上位階層装置１００５は、ＨＡＲＱプロセス１０１０で成功的に受信されたパケットを受信し、所定の動作を遂行する。
【０１０２】
＜第４の実施形態＞
本発明の第４の実施形態は、ＨＡＲＱプロセス識別子でなく他の情報を用いて、ソフトコンバイニングするパケットが格納されているＨＡＲＱプロセスを識別する方法を提供する。本発明の第４の実施形態は、ＲＳＮのようにソフトコンバイニング関連情報を用いてＨＡＲＱプロセス識別子を示す。
【０１０３】
ＲＳＮは、ＨＡＲＱ再伝送のシーケンスを示す情報である。本発明の第４の実施形態は、所定周期に利用可能なＲＳＮ範囲を制限することによって、受信されたデータのＲＳＮ値を用いて、数個のＨＡＲＱプロセスのうちいずれか一つに格納されたデータとソフトコンバイニングしなければならないかを判定する。例えば、８個のＲＳＮコードポイントｒ１〜ｒ８が定義されるシステムにおいて、任意の時点でパーシステントリソースを通じて受信されたＨＡＲＱパケットの再伝送に対するＲＳＮは、下記の＜式６＞に示すように定義される規則に従って決定される。
【０１０４】
【数６】
【０１０５】
任意の時点でＬ１/Ｌ２制御チャンネルを成功的にデコーディングすると、ＵＥは、Ｌ１/Ｌ２制御チャンネルのＨＡＲＱプロセス識別子をチェックし、ＨＡＲＱプロセス識別子がパーシステントリソースを通じて受信されたデータに対する再伝送を示すと、ＵＥは、Ｌ１/Ｌ２制御チャンネルのＲＳＮをチェックする。ＲＳＮがｒ１又はｒ２であると(１１２５)、データは最寄り(nearest)のパーシステントリソース割り当て時点でパーシステントリソースを通じて受信したデータ１１１５に対する再伝送を表すため、ＵＥは、最寄りのパーシステントリソースを通じて受信されたデータ１１１５とソフトコンバイニングする。ＲＳＮがｒ３又はｒ４であると(１１３０)、データは現在時点から２番目のパーシステントリソース割り当て時点でパーシステントリソースを通じて受信されたデータ１１１０に対する再伝送を示すので、ＵＥは、現在から以前の２番目のパーシステントリソースを通じて受信されたデータ１１１０とソフトコンバイニングする。ＲＳＮがｒ５又はｒ６であると(１１３５)、データは現在から以前の３番目のパーシステントリソース割り当て時点でパーシステントリソースを通じて受信されるデータ１１０５に対する再伝送を示すので、ＵＥは、現在から以前の３番目のパーシステントリソース割り当て時点のデータ１１０５とソフトコンバイニングする。
【０１０６】
図１２は、本発明の第４の実施形態により、ＵＥでＨＡＲＱパケットを受信する動作を示すフローチャートである。
【０１０７】
図１２を参照すると、ＵＥは、ステップ１２０５の呼設定プロセスで、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスを示すＨＡＲＱプロセス識別子、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスの個数とソフトバッファサイズ、及びＲＳＮの利用可能な区間を含むシグナリングするように受信する。より詳細に説明すると、パーシステントリソース用に割り当てられたＨＡＲＱプロセスの個数がｎとして定義された場合に、ＵＥは、バッファサイズに対応するｎ個のソフトバッファをパーシステントリソース用に割り当てる。
【０１０８】
また、ＵＥは、呼設定プロセスでパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスの識別子を含むシグナリングを受信する。識別子の個数はパーシステントリソース用に割り当てられるＨＡＲＱプロセスの個数と関係なく常に一つであり、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子は任意の時点で受信されるデータがパーシステントリソースを通じて受信されたデータに対する再伝送であることだけを示し、ＲＳＮ/再伝送マッピング情報は受信されたデータがどのＨＡＲＱプロセスに格納されているデータに対する再伝送であるかを示す。
【０１０９】
ＵＥは、呼設定プロセスで、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスを識別できる情報、すなわちＲＳＮとパーシステントリソース割り当て時点との関係に関する情報を含むシグナリングを受信する。この情報は、任意のＲＳＮｘが何番目の以前パーシステントリソース割り当て時点のパーシステントリソースを通じて受信したパケットに対する再伝送に対して使用されるかを示す情報である。ここでは、この情報をＲＳＮ/再伝送マッピング情報として称する。このとき、ｒ１〜ｒｎまでのｎ個のＲＳＮが存在する場合に、ＲＳＮ/再伝送マッピング情報は、下記の＜式７＞のように生成されることができる。
【０１１０】
【数７】
【０１１１】
＜式７＞の詳細は、例として説明される。０〜３の４個のＲＳＮがあると仮定すれば、ＲＳＮ/再伝送マッピング情報は、下記のように生成できる。
【０１１２】
０：直前パーシステントリソース割り当て時点でパーシステントリソースを通じて受信したパケットに対する再伝送用に使用。
１：直前パーシステントリソース割り当て時点でパーシステントリソースを通じて受信したパケットに対する再伝送用に使用。
２：２番目の以前パーシステントリソース割り当て時点のパーシステントリソースを通じて受信したパケットに対する再伝送用に使用。
３：３番目の以前パーシステントリソース割り当て時点のパーシステントリソースを通じて受信したパケットに対する再伝送用に使用。
【０１１３】
呼設定プロセスを完了したＵＥは任意の時点でパーシステントリソースが割り当てられると、ＵＥは、ステップ１２１０で、パーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットを受信する。その後に、ＵＥは、ステップ１２１５でパーシステントリソースを通じて受信したＨＡＲＱパケットに対してＣＲＣ演算を遂行し、ＨＡＲＱパケットに誤りがあるか否かをチェックする。その結果、誤りが存在しないと、ＵＥは、ＨＡＲＱパケットを上位階層に伝達し、ステップ１２１０で、ＨＡＲＱパケットが次のパーシステントリソースを通じて受信されるまで待機する。
【０１１４】
一方、誤りがあると、ＵＥは、ステップ１２２０で、パーシステントリソースを通じてＨＡＲＱパケットを受信し、誤りのあるＨＡＲＱパケットを現在使用されていない、他のデータが格納されていないパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセスのうちの一つに格納された後に、ＮＡＣＫ信号を伝送する。その後に、ＵＥは、ステップ１２２５で、ＨＡＲＱ再伝送を受信するためにＬ１/Ｌ２制御チャンネルを監視する。
【０１１５】
このようにＬ１/Ｌ２制御チャンネルを監視しつつ、自機にスケジューリングされるＨＡＲＱパケットを受信すると、ＵＥは、ステップ１２３０で、ＨＡＲＱパケットのＨＡＲＱプロセス識別子が呼設定プロセスで把握されるパーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子であるか否かをチェックする。受信されたＨＡＲＱパケットのＨＡＲＱプロセス識別子が、ＨＡＲＱパケットがパーシステントリソースを通じて受信されるＨＡＲＱパケットに対する再伝送であることを示すと、ＵＥは、ステップ１２３５に進行し、そうでないと、ステップ１２４０に進行する。
【０１１６】
ステップ１２４０で、ＵＥは、従来技術に従って所定の動作を遂行する。すなわち、受信したＨＡＲＱパケットをパケットのＨＡＲＱプロセス識別子で表すＨＡＲＱプロセスに格納されるパケットとソフトコンバイニングし、誤りの有無をチェックし、ＨＡＲＱフィードバック情報を伝送する動作を遂行する。
【０１１７】
しかしながら、ＵＥは、ステップ１２３５で、受信されたＨＡＲＱパケットのＲＳＮに基づき、ＨＡＲＱパケットがどのプロセスと関連したパケットであるかをチェックする。すなわち、ＲＳＮが任意のｋであると、ＵＥは、ＲＳＮ/再伝送マッピング情報に基づき、ｋが何番目の以前パーシステントリソース割り当て時点のパーシステントリソースを通じて受信したパケットに対する再伝送を示すかを確認し、上記パケットを受信されたＨＡＲＱパケットとソフトコンバイニングする。その後に、ＵＥは、ステップ１２１５で、誤り検出動作を遂行する。ＵＥは、ＨＡＲＱ動作を所定の条件を満たすまで反復する。
【０１１８】
以上、本発明を具体的な実施形態に関して図示及び説明したが、添付した特許請求の範囲により規定されるような本発明の精神及び範囲を外れることなく、形式や細部の様々な変更が可能であることは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。
【符号の説明】
【０１１９】
ＵＥ ユーザー端末
ＥＮＢ 基地局(Evolved Node B)
ＨＡＲＱ ハイブリッド自動再送要求
ＲＳＮ 再送シーケンス番号
ＳＦＮ システムフレーム番号(System Frame Number)
ＬＴＥ ロング・ターム・エボリューション(Long Term Evolution)
【特許請求の範囲】
【請求項１】
ハイブリッド自動再送要求(ＨＡＲＱ)をサポートする移動通信システムにおけるパケットをユーザー端末(ＵＥ)によって送受信する方法であって、
呼設定プロセスで基地局(ＥＮＢ)から、パーシステントリソースのためのＨＡＲＱプロセス情報とパーシステントリソース割り当て周期を受信する段階と、
前記パーシステントリソース割り当て周期を用いて前記パーシステントリソースが割り当てられた時点でパーシステントリソースを通じてパケットを受信する段階と、
前記パーシステントリソースのためのＨＡＲＱプロセス情報を用いて、前記パケットに関連したＨＡＲＱプロセスを検出する段階と、
前記検出されたＨＡＲＱプロセスに前記パケットを格納する段階と、
前記検出されたＨＡＲＱプロセスと同一の識別子を有する再伝送パケットを受信する段階と、
前記パケットと前記再伝送パケットをソフトコンバイニングする段階と、
を具備することを特徴とする方法。
【請求項２】
前記ＨＡＲＱプロセス情報は、
前記パーシステントリソースのために割り当てられる全体ＨＡＲＱプロセスの個数と、
前記パーシステントリソースのための少なくとも一つのＨＡＲＱプロセス識別子と、
前記少なくとも一つのＨＡＲＱプロセス識別子に対するインデックスマッピング情報と、
ソフトバッファのサイズと、
再送シーケンス番号(ＲＳＮ)と、
のうち、少なくともいずれか一つを含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
【請求項３】
前記パケットに関連したＨＡＲＱプロセスを検出する段階は、
前記パーシステントリソース割り当て周期、前記パーシステントリソースのために割り当てられる全体ＨＡＲＱプロセスの個数、及び前記パーシステントリソースが割り当てられた時点の時間情報、を用いて、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子インデックスを獲得する段階を具備することを特徴とする請求項２に記載の方法。
【請求項４】
前記パケットに関連した前記ＨＡＲＱプロセスを検出する段階は、
前記インデックスマッピング情報を用いて前記パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子インデックスで示される前記ＨＡＲＱプロセスの識別子を検出する段階をさらに具備することを特徴とする請求項３に記載の方法。
【請求項５】
ハイブリッド自動再送要求(ＨＡＲＱ)をサポートする移動通信システムにおけるパケットを送受信する基地局(ＥＮＢ)の方法であって、
ユーザー端末(ＵＥ)にパーシステントリソースのためのＨＡＲＱプロセス情報及びパーシステントリソース割り当て周期を呼設定プロセスで送信する段階と、
前記パーシステントリソースを通じて前記ＵＥにパケットを送信する段階と、
前記ＵＥから前記パケットに対するフィードバック情報を受信する段階と、
前記フィードバック情報に基づいて再伝送を遂行するか否かを判定する段階と、
前記パーシステントリソースのための前記ＨＡＲＱプロセス情報を用いて前記パケットに関連したＨＡＲＱプロセスを検出する段階と、
前記検出されたＨＡＲＱプロセスと同一の識別子を有する再伝送パケットを前記ＵＥに再伝送する段階と、
を具備することを特徴とする方法。
【請求項６】
前記ＨＡＲＱプロセス情報は、
前記パーシステントリソースのために割り当てられる全体ＨＡＲＱプロセスの個数と、
前記パーシステントリソースのための少なくとも一つのＨＡＲＱプロセス識別子と、
前記少なくとも一つのＨＡＲＱプロセス識別子に対するインデックスマッピング情報と、
ソフトバッファのサイズと、
再送シーケンス番号(ＲＳＮ)と、
のうち、少なくともいずれか一つを含むことを特徴とする請求項５に記載の方法。
【請求項７】
前記パケットに関連したＨＡＲＱプロセスを検出する段階は、
前記パーシステントリソース割り当て周期、前記パーシステントリソースのために割り当てられる全体ＨＡＲＱプロセスの個数、及び前記パーシステントリソースが割り当てられた時点の時間情報、を用いて、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子インデックスを獲得する段階を具備することを特徴とする請求項６に記載の方法。
【請求項８】
前記パケットに関連したＨＡＲＱプロセスを検出する段階は、
前記インデックスマッピング情報を用いて前記パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子インデックスで示される前記ＨＡＲＱプロセスの識別子を検出する段階をさらに具備することを特徴とする請求項７に記載の方法。
【請求項９】
ハイブリッド自動再送要求(ＨＡＲＱ)パケットを送受信するユーザー端末(ＵＥ)装置であって、
呼設定プロセスで基地局(ＥＮＢ)からパーシステントリソースのためのＨＡＲＱプロセス情報及びパーシステントリソース割り当て周期を受信し、前記パーシステントリソース割り当て周期を用いて前記パーシステントリソースが割り当てられた時点でパーシステントリソースを通じてパケットを受信する送受信部と、
前記パーシステントリソースのためのＨＡＲＱプロセス情報を用いて前記パケットに関連したＨＡＲＱプロセスを検出し、前記検出されたＨＡＲＱプロセスと同一の識別子を有する再伝送パケットを受信するように前記送受信部を制御する制御部と、
前記検出されたＨＡＲＱプロセスに格納された前記パケットを前記再伝送パケットとソフトコンバイニングして再伝送を遂行するか否かを判定するＨＡＲＱプロセスと、
を含むことを特徴とするＵＥ装置。
【請求項１０】
前記ＨＡＲＱプロセス情報は、
前記パーシステントリソースのために割り当てられる全体ＨＡＲＱプロセスの個数と、
前記パーシステントリソースのための少なくとも一つのＨＡＲＱプロセス識別子と、
前記少なくとも一つのＨＡＲＱプロセス識別子に対するインデックスマッピング情報と、
ソフトバッファのサイズと、
再送シーケンス番号(ＲＳＮ)と、
のうち、少なくともいずれか一つを含むことを特徴とする請求項９に記載のＵＥ装置。
【請求項１１】
前記制御部は、
前記パーシステントリソース割り当て周期、前記パーシステントリソースのために割り当てられる全体ＨＡＲＱプロセスの個数、及び前記パーシステントリソースが割り当てられた時点の時間情報、を用いて、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子インデックスを獲得することを特徴とする請求項１０に記載のＵＥ装置。
【請求項１２】
前記制御部は、
前記インデックスマッピング情報を用いて前記パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子インデックスで示される前記ＨＡＲＱプロセスの識別子を検出することを特徴とする請求項１１に記載のＵＥ装置。
【請求項１３】
ハイブリッド自動再送要求(ＨＡＲＱ)パケットを送受信する基地局(ＥＮＢ)装置であって、
ユーザー端末(ＵＥ)のための伝送リソースを割り当てるスケジューラと、
前記スケジューラによって割り当てられるパーシステントリソースを通じてパケットを送信し、再伝送パケットを送信する送受信部と、
前記ＵＥから前記パケットに対するフィードバック情報を受信し、前記フィードバック情報に基づいて再伝送パケットを伝送するか否かを判定するＨＡＲＱプロセスと、
前記パーシステントリソースのためのＨＡＲＱプロセス情報を用いて前記パケットに関連したＨＡＲＱプロセスを検出し、前記検出されたＨＡＲＱプロセスと同一の識別子を有する前記再伝送パケットに伝送リソースを割り当てるように前記スケジューラを制御するＨＡＲＱプロセス識別子管理部と、
を含むことを特徴とするＥＮＢ装置。
【請求項１４】
前記ＨＡＲＱプロセス情報は、
前記パーシステントリソースのために割り当てられる全体ＨＡＲＱプロセスの個数と、
前記パーシステントリソースのための少なくとも一つのＨＡＲＱプロセス識別子と、
前記少なくとも一つのＨＡＲＱプロセス識別子に対するインデックスマッピング情報と、
ソフトバッファのサイズと、
再送シーケンス番号(ＲＳＮ)と、
のうち、少なくともいずれか一つを含むことを特徴とする請求項１３に記載のＥＮＢ装置。
【請求項１５】
前記ＨＡＲＱプロセス識別子管理部は、
前記パーシステントリソース割り当て周期、前記パーシステントリソースのために割り当てられる全体ＨＡＲＱプロセスの個数、及び前記パーシステントリソースが割り当てられた時点の時間情報、を用いて、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子インデックスを獲得することを特徴とする請求項１４に記載のＥＮＢ装置。
【請求項１６】
前記ＨＡＲＱプロセス識別子管理部は、
前記インデックスマッピング情報を用いて前記パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子インデックスで示される前記ＨＡＲＱプロセスの識別子を検出することを特徴とする請求項１５に記載のＥＮＢ装置。
【請求項１】
ハイブリッド自動再送要求(ＨＡＲＱ)をサポートする移動通信システムにおけるパケットをユーザー端末(ＵＥ)によって送受信する方法であって、
呼設定プロセスで基地局(ＥＮＢ)から、パーシステントリソースのためのＨＡＲＱプロセス情報とパーシステントリソース割り当て周期を受信する段階と、
前記パーシステントリソース割り当て周期を用いて前記パーシステントリソースが割り当てられた時点でパーシステントリソースを通じてパケットを受信する段階と、
前記パーシステントリソースのためのＨＡＲＱプロセス情報を用いて、前記パケットに関連したＨＡＲＱプロセスを検出する段階と、
前記検出されたＨＡＲＱプロセスに前記パケットを格納する段階と、
前記検出されたＨＡＲＱプロセスと同一の識別子を有する再伝送パケットを受信する段階と、
前記パケットと前記再伝送パケットをソフトコンバイニングする段階と、
を具備することを特徴とする方法。
【請求項２】
前記ＨＡＲＱプロセス情報は、
前記パーシステントリソースのために割り当てられる全体ＨＡＲＱプロセスの個数と、
前記パーシステントリソースのための少なくとも一つのＨＡＲＱプロセス識別子と、
前記少なくとも一つのＨＡＲＱプロセス識別子に対するインデックスマッピング情報と、
ソフトバッファのサイズと、
再送シーケンス番号(ＲＳＮ)と、
のうち、少なくともいずれか一つを含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
【請求項３】
前記パケットに関連したＨＡＲＱプロセスを検出する段階は、
前記パーシステントリソース割り当て周期、前記パーシステントリソースのために割り当てられる全体ＨＡＲＱプロセスの個数、及び前記パーシステントリソースが割り当てられた時点の時間情報、を用いて、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子インデックスを獲得する段階を具備することを特徴とする請求項２に記載の方法。
【請求項４】
前記パケットに関連した前記ＨＡＲＱプロセスを検出する段階は、
前記インデックスマッピング情報を用いて前記パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子インデックスで示される前記ＨＡＲＱプロセスの識別子を検出する段階をさらに具備することを特徴とする請求項３に記載の方法。
【請求項５】
ハイブリッド自動再送要求(ＨＡＲＱ)をサポートする移動通信システムにおけるパケットを送受信する基地局(ＥＮＢ)の方法であって、
ユーザー端末(ＵＥ)にパーシステントリソースのためのＨＡＲＱプロセス情報及びパーシステントリソース割り当て周期を呼設定プロセスで送信する段階と、
前記パーシステントリソースを通じて前記ＵＥにパケットを送信する段階と、
前記ＵＥから前記パケットに対するフィードバック情報を受信する段階と、
前記フィードバック情報に基づいて再伝送を遂行するか否かを判定する段階と、
前記パーシステントリソースのための前記ＨＡＲＱプロセス情報を用いて前記パケットに関連したＨＡＲＱプロセスを検出する段階と、
前記検出されたＨＡＲＱプロセスと同一の識別子を有する再伝送パケットを前記ＵＥに再伝送する段階と、
を具備することを特徴とする方法。
【請求項６】
前記ＨＡＲＱプロセス情報は、
前記パーシステントリソースのために割り当てられる全体ＨＡＲＱプロセスの個数と、
前記パーシステントリソースのための少なくとも一つのＨＡＲＱプロセス識別子と、
前記少なくとも一つのＨＡＲＱプロセス識別子に対するインデックスマッピング情報と、
ソフトバッファのサイズと、
再送シーケンス番号(ＲＳＮ)と、
のうち、少なくともいずれか一つを含むことを特徴とする請求項５に記載の方法。
【請求項７】
前記パケットに関連したＨＡＲＱプロセスを検出する段階は、
前記パーシステントリソース割り当て周期、前記パーシステントリソースのために割り当てられる全体ＨＡＲＱプロセスの個数、及び前記パーシステントリソースが割り当てられた時点の時間情報、を用いて、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子インデックスを獲得する段階を具備することを特徴とする請求項６に記載の方法。
【請求項８】
前記パケットに関連したＨＡＲＱプロセスを検出する段階は、
前記インデックスマッピング情報を用いて前記パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子インデックスで示される前記ＨＡＲＱプロセスの識別子を検出する段階をさらに具備することを特徴とする請求項７に記載の方法。
【請求項９】
ハイブリッド自動再送要求(ＨＡＲＱ)パケットを送受信するユーザー端末(ＵＥ)装置であって、
呼設定プロセスで基地局(ＥＮＢ)からパーシステントリソースのためのＨＡＲＱプロセス情報及びパーシステントリソース割り当て周期を受信し、前記パーシステントリソース割り当て周期を用いて前記パーシステントリソースが割り当てられた時点でパーシステントリソースを通じてパケットを受信する送受信部と、
前記パーシステントリソースのためのＨＡＲＱプロセス情報を用いて前記パケットに関連したＨＡＲＱプロセスを検出し、前記検出されたＨＡＲＱプロセスと同一の識別子を有する再伝送パケットを受信するように前記送受信部を制御する制御部と、
前記検出されたＨＡＲＱプロセスに格納された前記パケットを前記再伝送パケットとソフトコンバイニングして再伝送を遂行するか否かを判定するＨＡＲＱプロセスと、
を含むことを特徴とするＵＥ装置。
【請求項１０】
前記ＨＡＲＱプロセス情報は、
前記パーシステントリソースのために割り当てられる全体ＨＡＲＱプロセスの個数と、
前記パーシステントリソースのための少なくとも一つのＨＡＲＱプロセス識別子と、
前記少なくとも一つのＨＡＲＱプロセス識別子に対するインデックスマッピング情報と、
ソフトバッファのサイズと、
再送シーケンス番号(ＲＳＮ)と、
のうち、少なくともいずれか一つを含むことを特徴とする請求項９に記載のＵＥ装置。
【請求項１１】
前記制御部は、
前記パーシステントリソース割り当て周期、前記パーシステントリソースのために割り当てられる全体ＨＡＲＱプロセスの個数、及び前記パーシステントリソースが割り当てられた時点の時間情報、を用いて、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子インデックスを獲得することを特徴とする請求項１０に記載のＵＥ装置。
【請求項１２】
前記制御部は、
前記インデックスマッピング情報を用いて前記パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子インデックスで示される前記ＨＡＲＱプロセスの識別子を検出することを特徴とする請求項１１に記載のＵＥ装置。
【請求項１３】
ハイブリッド自動再送要求(ＨＡＲＱ)パケットを送受信する基地局(ＥＮＢ)装置であって、
ユーザー端末(ＵＥ)のための伝送リソースを割り当てるスケジューラと、
前記スケジューラによって割り当てられるパーシステントリソースを通じてパケットを送信し、再伝送パケットを送信する送受信部と、
前記ＵＥから前記パケットに対するフィードバック情報を受信し、前記フィードバック情報に基づいて再伝送パケットを伝送するか否かを判定するＨＡＲＱプロセスと、
前記パーシステントリソースのためのＨＡＲＱプロセス情報を用いて前記パケットに関連したＨＡＲＱプロセスを検出し、前記検出されたＨＡＲＱプロセスと同一の識別子を有する前記再伝送パケットに伝送リソースを割り当てるように前記スケジューラを制御するＨＡＲＱプロセス識別子管理部と、
を含むことを特徴とするＥＮＢ装置。
【請求項１４】
前記ＨＡＲＱプロセス情報は、
前記パーシステントリソースのために割り当てられる全体ＨＡＲＱプロセスの個数と、
前記パーシステントリソースのための少なくとも一つのＨＡＲＱプロセス識別子と、
前記少なくとも一つのＨＡＲＱプロセス識別子に対するインデックスマッピング情報と、
ソフトバッファのサイズと、
再送シーケンス番号(ＲＳＮ)と、
のうち、少なくともいずれか一つを含むことを特徴とする請求項１３に記載のＥＮＢ装置。
【請求項１５】
前記ＨＡＲＱプロセス識別子管理部は、
前記パーシステントリソース割り当て周期、前記パーシステントリソースのために割り当てられる全体ＨＡＲＱプロセスの個数、及び前記パーシステントリソースが割り当てられた時点の時間情報、を用いて、パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子インデックスを獲得することを特徴とする請求項１４に記載のＥＮＢ装置。
【請求項１６】
前記ＨＡＲＱプロセス識別子管理部は、
前記インデックスマッピング情報を用いて前記パーシステントリソース専用ＨＡＲＱプロセス識別子インデックスで示される前記ＨＡＲＱプロセスの識別子を検出することを特徴とする請求項１５に記載のＥＮＢ装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【公開番号】特開２０１２−１５１８７０（Ｐ２０１２−１５１８７０Ａ）
【公開日】平成２４年８月９日（２０１２．８．９）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１２−４６３７２（Ｐ２０１２−４６３７２）
【出願日】平成２４年３月２日（２０１２．３．２）
【分割の表示】特願２０１０−５１９８６４（Ｐ２０１０−５１９８６４）の分割
【原出願日】平成２０年８月７日（２００８．８．７）
【出願人】（５０３４４７０３６）サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年８月９日（２０１２．８．９）
【国際特許分類】
【出願日】平成２４年３月２日（２０１２．３．２）
【分割の表示】特願２０１０−５１９８６４（Ｐ２０１０−５１９８６４）の分割
【原出願日】平成２０年８月７日（２００８．８．７）
【出願人】（５０３４４７０３６）サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Ｆターム（参考）】
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