説明

ハードコート付きλ/4板、その製造方法、偏光板、液晶表示装置、及びタッチパネル部材

【課題】本発明の目的は、ハードコート加工時における面内配向角や位相差の変動、密着性の劣化のないハードコート付きλ/4板、その製造方法、コントラストの高い立体(3D)画像表示装置の提供、コントラストに優れ外光反射防止機能を併せ持つタッチパネル部材の提供にある。
【解決手段】波長590nmにおける面内位相差Ro(590)が110〜170nmであるλ/4板が、下記式(1)を満たすセルロースアシレートを含む層Aと下記式(2)を満たすセルロースアセテートを含む層Bとが積層された樹脂フィルムであり、かつ該層B上にハードコート層が塗設されていることを特徴とするハードコート付きλ/4板。
式(1) 2.0<Z1<2.7
(式中、Z1は層Aのセルロースアシレートの総アシル置換度を表す。)
式(2) 2.7≦Z2
(式中、Z2は層Bのセルロースアセテートの総アセチル置換度を表す。)


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
波長590nmにおける面内位相差Ro(590)が110〜170nmであるλ/4板が、下記式(1)を満たすセルロースアシレートを含む層Aと下記式(2)を満たすセルロースアセテートを含む層Bとが積層された樹脂フィルムであり、かつ該層B上にハードコート層が塗設されていることを特徴とするハードコート付きλ/4板。
式(1) 2.0<Z1<2.7
(式中、Z1は層Aのセルロースアシレートの総アシル置換度を表す。)
式(2) 2.7≦Z2
(式中、Z2は層Bのセルロースアセテートの総アセチル置換度を表す。)
【請求項2】
前記層Aに紫外線吸収剤を1〜5質量%含み、前記層Bには紫外線吸収剤を含まないことを特徴とする請求項1に記載のハードコート付きλ/4板。
【請求項3】
前記層Aは円盤状構造を有するレターデーション調整剤を含み、前記層Bはポリエステル系ポリマーを含むことを特徴とする請求項1または2に記載のハードコート付きλ/4板。
【請求項4】
前記層Bの膜厚が、前記層Aの膜厚の25%〜50%の範囲であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のハードコート付きλ/4板。
【請求項5】
前記層Aの前記層Bとは異なる面に下記式(3)を満たすセルロースアシレートを含む層Cを隣接し、該層Cの膜厚が該層Bの膜厚の0.2〜25%以内であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のハードコート付きλ/4板。
式(3) 2.7≦Z3
(式中、Z3は層Cのセルロースアシレートの総アシル置換度を表す。)
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載のハードコート付きλ/4板の製造方法であって、下記式(1)を満たすセルロースアシレートを含む層A用ドープと下記式(2)を満たすセルロースアセテートを含む層B用ドープを共流延法により支持体上に流延し剥離したウェブを、少なくとも一方向に1.3倍以上乾燥しながら延伸して製造したλ/4板の層Bの表面上にハードコート層を塗設することを特徴とするハードコート付きλ/4板の製造方法。
式(1) 2.0<Z1<2.7
(式中、Z1は層Aのセルロースアシレートの総アシル置換度を表す。)
式(2) 2.7≦Z2
(式中、Z2は層Bのセルロースアセテートの総アセチル置換度を表す。)
【請求項7】
請求項1〜5のいずれか1項に記載のハードコート付きλ/4板のλ/4板側と偏光子が隣接して配置され、偏光子の吸収軸と該λ/4板の遅相軸が実質的に45°の向きとなるように配置されていることを特徴とする偏光板。
【請求項8】
請求項7に記載の偏光板が液晶セルよりも視認側に配置され、液晶セル、偏光子、λ/4板、ハードコート層がこの順になるように設けられていることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項9】
請求項1〜5のいずれか1項に記載のハードコート付きλ/4板を含むことを特徴とするタッチパネル部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−32480(P2012−32480A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−170205(P2010−170205)
【出願日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【出願人】(303000408)コニカミノルタオプト株式会社 (3,255)
【Fターム(参考)】