説明

バイオセンサチップ

【課題】 測定に必要な試料の採取量を少量にして使用者の負担を軽減するとともに、容易に穿刺口の試料を採取して測定することができるバイオセンサチップを提供する。
【解決手段】 先端11aに試料Bを採取する試料採取口12aを有するチップ本体11と、先端20aに穿刺用器具21が設けられ前記チップ本体11に沿って該チップ本体11の先端に向かってスライド可能なスライダ20を有している。すなわち、先端20aに穿刺用器具21を有するスライダ20が、バイオセンサチップ10のチップ本体11に沿って試料採取口12aが設けられている先端に向かってスライドするので、容易に対象者を穿刺することができるとともに、穿刺口から流出した血液B等の試料を試料採取口12aから確実に採取することができる。また、穿刺前及び穿刺後の状態では、穿刺用器具21はチップ本体11から突出していないので、取扱い時に誤って使用者等を傷付けることを防止することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化学物質の測定や分析を行うバイオセンサチップに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、例えば血液中のグルコースの濃度を検出するバイオセンサチップが知られている(例えば特許文献1参照)。
図6は特許文献1に記載されているグルコースセンサを示す分解斜視図である。図6に示すように、バイオセンサであるグルコースセンサ100は、対極101と作用極102を有している。対極101は、長さ方向に半裁された中空針状をしており、その先端部103は穿刺しやすいように注射針状に斜切されている。そして、半裁された切断面には、一般に接着剤層を兼ねた絶縁層104、104'、例えばエポキシ樹脂接着剤、シリコーン系接着剤あるいはガラスなどが塗布されており、この絶縁層104、104'を介して作用極102が取り付けられている。作用極102は、グルコースオキシダーゼ(GOD)を固定化した平板状の部材であり、GODが固定化された面を内側に向けて対極101に接着されている。
従って、針状対極101の先端部103を対象者に穿刺して血液を採取し、採取した血液と固定化GOD105との反応を作用極102により検出して、グルコースの定量を行う。
【0003】
また、バイオセンサチップとランセットを一体化したバイオセンサが開示されている(例えば特許文献2参照)。
図7(A)は特許文献2に記載されているセンサの斜視図、図7(B)はセンサの分解斜視図である。図7に示すように、ランセット一体型のセンサ110は、チップ本体111、ランセット113、保護カバー115を有している。チップ本体111は、カバー111aと基板111bとを開閉可能に有しており、カバー111aの内面には内部空間112が形成されている。内部空間112は、ランセット113を移動可能に収納できる形状をしている。
【0004】
ランセット113の先端に設けられている針114は、ランセット113の移動に伴ってチップ本体111の内部空間112の前端部に形成されている開口部112aから出没可能となっている。内部空間111aの形状は、突起113aが位置する端部において、その幅がランセット113より若干狭くなるよう湾曲しており、互いの押圧力や摩擦力によってランセット113がチップ本体111に係止されるようになっている。保護カバー115は針114を挿嵌する管部115aを有しており、針114の移動に伴って管部115aもチップ本体111の内部に収納可能となっている。従って、使用前の状態では、保護カバー115を針114に被せて、針114を保護するとともに誤って使用者を傷付けないようにしている。なお、基板111bには、一対の電極端子116が設けられており、測定装置(図示省略)に電気的に接続できるようになっている。
【0005】
使用時には、保護カバー115を外して、ランセット113を押して針114をチップ本体111から突出させる。この状態で被検体を穿刺した後、針114をチップ本体111内部に収納し、チップ本体111の前端に設けられている開口部112aを穿刺口に近づけて、流出した血液を採取する。
【特許文献1】特開平2−120655号公報
【特許文献2】国際公開02−056769号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載のグルコースセンサ100では、針状対極101と作用極102とを貼り合わせて形成されるため、穿刺針の径がグルコースセンサ100の幅と同程度となり大きくなる。このため、採血量が多くなるとともに穿刺時の痛みが大きくなり、使用者の負担が大きくなるという問題がある。
また、特許文献2に記載のランセット一体型センサ110では、穿刺口から流出した血液を開口部112aから吸収する構造となっているが、構造が複雑である。
【0007】
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、測定に必要な試料の採取量を少量にして使用者の負担を軽減するとともに、容易に穿刺口の試料を採取して測定することができるバイオセンサチップを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した目的を達成するために、本発明にかかるバイオセンサチップの第1の特徴は、一端に試料を採取する試料採取口を有するチップ本体と、一端に穿刺用器具が設けられ前記チップ本体に沿って該チップ本体の先端に向かってスライド可能なスライダを有することにある。
本発明においては、針、ランセット針、カニューレ等を穿刺用器具と呼ぶ。
【0009】
このように構成されたバイオセンサチップにおいては、一端に穿刺用器具を有するスライダが、バイオセンサチップのチップ本体に沿って試料採取口が設けられている一端に向かってスライドするので、穿刺後、試料採取口を穿刺口に位置決めすることなく、穿刺口から流出した血液等の試料を試料採取口から確実に採取することができる。このため、少量の試料で分析が可能になり、対象者の負担を軽減することができる。また、穿刺前および穿刺後の状態では、穿刺用器具はチップ本体から突出していないので、取扱い時に誤って使用者等を傷付けることを防止することができる。
【0010】
また、本発明にかかるバイオセンサチップの第2の特徴は、上記本発明の第1の特徴において、前記試料採取口が、前記穿刺用器具による穿刺位置の近傍に位置していることにある。
【0011】
このように構成されたバイオセンサチップにおいては、チップ本体の先端に設けられている試料採取口が、スライダの穿刺用器具によって穿刺される穿刺口の近傍に位置しているため、ほぼ同位置で穿刺と試料採取を行うことができ、穿刺用器具によって穿刺された後、試料採取口を穿刺口に位置決めすることなく、穿刺口に流出している試料を容易且つ確実に採取することができる。このため、視力の落ちた使用者でも容易に測定することができ、負担を軽減することができる。
【0012】
また、本発明にかかるバイオセンサチップの第3の特徴は、上記本発明の第1または第2の特徴において、スライダとチップが嵌合することにある。
【0013】
このように構成されたバイオセンサチップにおいては、スライドとチップが嵌合することにより、針を円滑にスライドさせて所定位置で穿刺することができる。
【0014】
また、本発明の第4の特徴は、バイオセンサシステムにおいて、上記本発明の第1から第3のいずれかの特徴に記載のバイオセンサチップと、このバイオセンサチップの検知用電極に接続して採取された試料を分析する測定器とを有することにある。
【0015】
このように構成されたバイオセンサシステムにおいては、先端に穿刺用器具を有するスライダが、バイオセンサチップのチップ本体に沿って試料採取口が設けられている先端に向かってスライドするので、容易に対象者を穿刺することができるとともに、穿刺後、試料採取口を穿刺口に位置決めすることなく、穿刺口から流出した血液等の試料を試料採取口から確実に採取することができ、対象者の負担を軽減することができる。また、穿刺前及び穿刺後の状態では、穿刺用器具はチップ本体から突出していないので、取扱い時に誤って使用者等を傷付けることを防止することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、先端に穿刺用器具を有するスライダが、バイオセンサチップのチップ本体に沿って試料採取口が設けられている先端に向かってスライドするので、容易に対象者を穿刺することができるとともに、穿刺後、試料採取口を穿刺口に位置決めすることなく、穿刺口から流出した血液等の試料を試料採取口から確実に採取することができる。このため、少量の試料で分析が可能になり、対象者の負担を軽減することができる。また、穿刺前の状態では、穿刺用器具はチップ本体から突出していないので、取扱い時に誤って使用者等を傷付けることを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明に係る第1実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係るバイオセンサチップの第1実施形態を示す斜視図、図2(A)はバイオセンサチップの平面図、図2(B)はバイオセンサチップの前面図、図3は本発明に係るバイオセンサシステムの実施形態を示す平面図、図4(A)〜(C)はバイオセンサシステムを用いて血糖値を測定する動作を示す説明図である。
【0018】
図1および図2に示すように、本発明の第1実施形態であるバイオセンサチップ10は、一端11aに試料を採取する試料採取口12aを有するチップ本体11と、一端20aに穿刺用器具21が設けられチップ本体11に沿ってチップ本体11の一端11aに向かってスライド可能なスライダ20を有している。
【0019】
チップ本体11は矩形断面の平板状部材である基板15を有し、基板15の上面11bには例えば矩形断面を有する溝状の中空反応部12を有している。中空反応部12はチップ本体11に対して必ず斜めに設けられており、中空反応部12の先端は、チップ本体11の穿刺用器具21に近い隅部において先端面11aに露出して試料採取口12aが形成されている。これにより、試料採取口12aを穿刺用器具21による穿刺位置の近傍に設けることができ、穿刺用器具21による穿刺後、改めて位置決めをすることなく試料の採取を行うことができる。
【0020】
上面11bには、一対の検知用電極13a、13bが所定間隔で平行に並んでいる。チップ本体11はカバー層14を有しており、カバー層14と電極13a、13bの間には、スペーサ層25が存在する。スペーサ層25を切り取って、電極に対して斜めに中空反応部12が形成されている。なお、中空反応部12において検知用電極13a、13bは露出しており、検知用電極13の真上または近傍には、採取した試料が反応する試薬(図示省略)が設けられている。
【0021】
基板15およびカバー層14の材質としては、絶縁性材料のフィルムが選ばれ、絶縁性材料としては、セラミックス、ガラス、紙、生分解性材料(例えば、ポリ乳酸微生物生産ポリエステル等)、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化樹脂、UV硬化樹脂等のプラスチック材料を例示することができる。機械的強度、柔軟性、及びチップの作製や加工の容易さ等から、ポリエチレンテレフタレート等のプラスチック材料が好ましい。代表的なPET樹脂としては、メリネックスやテトロン(以上、商品名、帝人デュポンフィルム株式会社製)、ルミラー(商品名、東レ株式会社製)等が挙げられる。スペーサ層25の材質としても、同じものが例示できる。
【0022】
スライダ20は、部分円筒形状の湾曲部24を有しており、湾曲部24の前端部および後端部には、各々上部材22と下部材23(図2(B)参照)とが設けられて断面U字形状をしている。上部材22と下部材23との間にはチップ本体11が相対的に移動自在に挟まれている。スライダ20は、脱落することなくチップ本体11に沿って移動可能となっている。スライダ20における湾曲部24の内面には穿刺用器具21が固定されており、穿刺用器具21はスライダ20の先端20aから前方(図1において左手前側)に突出している。従って、スライダ20を前方へ移動させると、穿刺用器具21の先端部がチップ本体11の先端11aから突出することになる。
【0023】
スライダ20の材質としては、上記基板15およびカバー層14と同じものが例示される。
【0024】
なお、片手で操作することを考慮すると、穿刺用器具21はランセット針であることが望ましい。すなわち、駆動手段によりスライダ20を移動するようにする。ランセット針とすることにより、すばやく穿刺が可能となり、穿刺時の痛みを和らげることができる。駆動手段としては、特に限定されないが、例えば自動モーター、バネ等が挙げられる。このとき、穿刺用器具21を樹脂で被覆して、溝部14に沿ってスライドし易くすることが望ましい。
【0025】
次に、本発明に係るバイオセンサシステムについて説明する。図3には、上述したバイオセンサチップ10を用いたバイオセンサシステム30の構成が示されている。
図3に示すように、バイオセンサシステム30は、前述したバイオセンサチップ10と、このバイオセンサチップ10の検知用電極13a、13bに接続して採取された試料の情報を得る測定器31とを有している。なお、バイオセンサチップ10の構成については上述したとおりであり、前述したバイオセンサチップ10と共通する部位には同じ符号を付すこととして、その説明はここでは省略する。
【0026】
測定器31は電源32、制御装置33、端子挿入部34、表示部35を備え、これらが互いに接続されている。端子挿入部34にはバイオセンサチップ10のチップ本体11の後端部11cが挿入されて固定されるとともに、チップ本体11の後端部11cに露出している検知用電極13a、13bが電気的に接続されるようになっている。このバイオセンサシステム30は、小型であり、例えば、検査対象者が片手で持つことが可能なハンディタイプである。
【0027】
次に、図4(A)〜(C)を参照して、このバイオセンサシステム30を用いて血糖値を測定する場合を例として、使用方法を説明する。
最初に、バイオセンサチップ10の本体11の後端部11cを測定器31の端子挿入部34に挿入して固定するとともに電気的に接続する。バイオセンサシステム30の電源32を入れ、正常に起動しているか確認する。バイオセンサシステム30を持ち、保護キャップ36を被検体に押し付けて、穿刺箇所を鬱血させ、バイオセンサチップ10の先端11aを対象者Mの血液採取箇所に接触させ(図4(A)参照)、スライダ20を移動させて穿刺用器具21で穿刺する(図4(B)参照)。
【0028】
図4(C)に示すように、チップ本体11の先端11aが対象者Mから離れないようにして穿刺用器具21が対象者Mから引き抜かれると、穿刺口に流出した血液Bが、血液Bの表面張力と中空反応部12の毛細管現象によって採取されて、中空反応部12に導入される。このとき、試料採取口12aは穿刺用器具21によって形成された穿刺口の近傍に位置しているので、バイオセンサチップ10を移動させることなく容易に且つ確実に血液Bを採取することができる。このため、視力が低下した対象者Mでも使用できるとともに、少量の血液で測定できるので、血液採取時における対象者の負担を軽減することができる。
【0029】
所定量の血液を採取したら、対象者Mからバイオセンサシステム30を離し、測定結果が表示部35に表示されるのを待つ。中空反応部12に導入された血液Bは試薬と反応し、検知用電極13a、13bにより計測された電流値或いは電荷値(電荷量)のデータが制御装置33に送られる。制御装置33内には検量線データテーブルが格納されており、測定した電流値(電荷値)を基に血糖値の計算が実行される。計算が終了すると、測定結果が表示部35に表示され、例えば、血糖値が数値としてあらわすことができる。最後に、バイオセンサチップ10を測定器31から取り外すが、このときにはスライダ20を元の位置に戻して、穿刺用器具21がチップ本体11の先端11aから突出しないようにしておく。これにより、使用者が穿刺用器具21によって傷つくことなく、使用済みのバイオセンサチップ10を適正に廃棄などの処理をすることができる。
【0030】
なお、検査対象者の採血負担を考慮すると、中空反応部の容積は1μL(マイクロリットル)以下が好ましく、特に300nL(ナノリットル)以下であることが好ましい。このような微小な中空反応部14であると、穿刺用器具21の直径は小さくても検査対象者の充分な血液量が採取可能である。好ましくは、直径が1000μm以下である。
また、針は生分解性であることが好ましい。
【0031】
以上、前述したバイオセンサチップ10およびバイオセンサシステム30によれば、先端20aに穿刺用の穿刺用器具21を有するスライダ20が、バイオセンサチップ10のチップ本体11に沿って、試料採取口12aが設けられている先端11aに向かってスライドするので、容易に対象者Mを穿刺することができるとともに、穿刺口と試料採取口12aがほぼ同位置に位置することになるため、穿刺後、試料採取口12aを穿刺口に位置決めすることなく、穿刺口から流出した血液B等の試料を試料採取口12aから確実に採取することができる。このため、少量の試料で分析が可能になり、対象者の負担を軽減することができる。また、穿刺前や穿刺後の状態では、穿刺用器具21はチップ本体11から突出していないので、取扱い時に誤って使用者等を傷付けることを防止することができる。
【0032】
次に、本発明にかかるバイオセンサチップの第2実施形態について説明する。
図5(A)は第2実施形態にかかるバイオセンサチップの平面図、図5(B)は第2実施形態にかかるバイオセンサチップの前面図である。なお、前述した第1実施形態にかかるバイオセンサチップ10と共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする。
【0033】
前述した第1実施形態においては、穿刺用器具21がチップ本体11の側面11dに沿って移動する場合を例示したが、図5に示すように、第2実施形態にかかるバイオセンサチップ10Bは、穿刺用器具21がチップ本体11の上面11b(または下面)に沿って移動するものである。また、スライダ20Bはチップ本体11の上面11bに沿って移動するものであり、穿刺用器具21を固定している湾曲部24がチップ本体11の上面中央に位置し、左右両側に上部材22を有するとともに、左右の側板26を介して下部材23が連結されている。また、試料採取口12aはチップ本体11の先端面11aの中央部に露出して設けられることになり、中空反応部12は、溝部14の下に沿って真っ直ぐに設けることができる。
このように構成しても、前述した第1実施形態にかかるバイオセンサチップ10と同様の作用・効果を得ることができる。
【0034】
なお、本発明のバイオセンサチップは、前述した各実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形,改良等が可能である。
例えば、スライダ20、20Bの形状は、前述した形状に限定するものではない。脱落することなくチップ本体11に沿って移動可能な形状であればよい。また、バイオセンサチップ10の形状等も限定するものではない。従来より用いられている矩形状のバイオセンサチップを用いること可能である。
【0035】
また、チップ本体11の一面である側面11dに、穿刺用器具21の一部が嵌合してスライドする溝部を設けることも可能である。溝部は、例えば穿刺用器具21の外径と略同じ大きさの部分円弧状の断面を有するものがよい。これにより、穿刺用器具21が、チップ本体11と嵌合し、チップ本体11に沿って円滑にスライドすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0036】
以上のように、本発明に係るバイオセンサチップは、先端に穿刺用器具を有するスライダが、バイオセンサチップのチップ本体に沿って試料採取口が設けられている先端に向かってスライドするので、容易に対象者を穿刺することができるとともに、穿刺後、試料採取口を穿刺口に位置決めすることなく、穿刺口から流出した血液等の試料を試料採取口から確実に採取することができるという効果を有し、チップの中空反応部に収容した試薬を用いて化学物質の測定や分析を行うバイオセンサチップ等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明に係るバイオセンサチップの第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】(A)はバイオセンサチップの平面図である。 (B)はバイオセンサチップの前面図である。
【図3】本発明に係るバイオセンサシステムの実施形態を示す平面図
【図4】(A)〜(C)は本発明にかかるバイオセンサシステムを用いて血糖値を測定する動作を示す説明図である。
【図5】(A)は本発明に係るバイオセンサチップの第2実施形態を示す平面図である。 (B)は本発明に係るバイオセンサチップの第2実施形態を示す前面図である。
【図6】従来のバイオセンサチップを示す分解斜視図である。
【図7】(A)は従来のバイオセンサチップを示す斜視図である。 (B)は従来のバイオセンサチップを示す分解斜視図である。
【符号の説明】
【0038】
10 バイオセンサチップ
11 チップ本体
11a 先端
11d 側面(一面)
12a 試料採取口
13a、13b 検知用電極
14 カバー層
20 スライダ
20a 先端
21 穿刺用器具
25 スペーサ層
30 バイオセンサシステム
31 測定器
B 血液(試料)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端に試料を採取する試料採取口を有するチップ本体と、一端に穿刺用器具が設けられ前記チップ本体に沿って該チップ本体の先端に向かってスライド可能なスライダとを、有することを特徴とするバイオセンサチップ。
【請求項2】
前記試料採取口が、前記穿刺用器具による穿刺位置の近傍に位置していることを特徴とする請求項1に記載のバイオセンサチップ。
【請求項3】
前記スライダと前記チップが嵌合することを特徴とする請求項1又は2に記載のバイオセンサチップ。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載のバイオセンサチップと、このバイオセンサチップの検知用電極に接続して採取された試料を分析する測定器とを有することを特徴とするバイオセンサシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−171988(P2009−171988A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−119885(P2006−119885)
【出願日】平成18年4月24日(2006.4.24)
【出願人】(301021533)独立行政法人産業技術総合研究所 (6,529)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】