説明

バックアップシステム及び該バックアップシステムの暗号鍵変更方法

【課題】不正なデータ復号化を防止し且つ容易に暗号鍵を変更すること。
【解決手段】第1の暗号鍵をテープグループ情報格納部115に記憶させると共に、第2の暗号鍵をテープカートリッジメモリ51に記憶させ、第1及び第2の暗号鍵を基に磁気テープへ暗号化記録する際の第3の暗号鍵を生成することによって、仮に第1又は第2の鍵の一方が漏洩したときでもデータの復号化を防止する。更に暗号鍵の他方が漏洩(例えばテープカートリッジの盗難)した場合であっても、第1及び第2の鍵を用いて第3の暗号鍵を生成し、新たに第1の新暗号鍵を生成し、前記第3の暗号鍵と生成した第1の新暗号鍵を基に第2の新暗号鍵を生成して個別に記憶することによって、短時間に両暗号鍵を変更してデータの復号化を防止することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データを暗号化してバックアップを行うバックアップシステム及び該バックアップシステムの暗号鍵変更方法に係り、特にバックアップを行ったデータの暗号鍵を容易に変更することができるバックアップシステム及び該バックアップシステムの暗号鍵変更方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年のコンピュータシステムは、ホストコンピュータで取り扱ったデータを通信ネットワークを介して遠隔地のバックアップシステムにバックアップすることが行われている。このバックアップシステムは、交換型の磁気テープカートリッジを記録媒体とし、この磁気テープカートリッジの可搬性による盗難に対処するため、データを暗号鍵により暗号化してデータのバックアップを行っている。
【0003】
尚、データを暗号化して磁気テープにバックアップを行うバックアップ技術が記載された文献としては、下記特許文献1が挙げられ、この特許文献1には、複数ユーザがネットワーク接続された共通のデータセンタにあるストレージにデータを保管しているコンピュータシステムにおいて、データを磁気テープにバックアップを行う際、データセンタがバックアップ毎に暗号化のための暗号鍵をネットワーク経由で各ユーザから取得し、この取得した暗号鍵によりユーザデータを暗号化して磁気テープに記録する技術が記載されている。
【特許文献1】特開2003−208355号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術によるバックアップシステムは、バックアップを行ったデータの暗号鍵を変更する必要が生じたとき、磁気テープに記録した暗号化データを暗号鍵を用いて復号化し、この復号化したデータを新たな暗号鍵を用いて再暗号化し、この再暗号化データを磁気テープに再記録しなければならず、この暗号鍵の変更には処理時間を多大に要すると言う不具合があった。具体的に説明すると、この暗号鍵訂正に要する時間は、磁気テープ本数とデータ記録再生時間と磁気テープカートリッジのテープドライブの交換時間とを乗算した処理時間が必要となると言う不具合があった。また従来技術は、前述した長時間処理が必要となるため、例えば営業時間外の時刻(例えば21時〜翌7時)にデータバックアップを行う運用業務を採用している場合、この時間内に暗号鍵を変更することが困難となり、データバックアップ業務に支障を及ぼす可能性があると言う不具合もあった。
また、暗号鍵に複数の暗号鍵を用い、片方の暗号鍵が漏洩した場合、両暗号鍵を変更する必要が生じるが、前述のように暗号鍵の変更には多大な時間を要するため、暗号鍵変更前に第三者が磁気テープを盗難したとき、データの復号化が行われる可能性があると言う不具合もあった。
【0005】
また従来技術によるバックアップシステムは、磁気テープを収納するテープカートリッジのメモリに暗号鍵を記憶させた場合、当該メモリから読み取った暗号鍵によりデータが復号される可能性があると言う不具合もあった。
【0006】
本発明の目的は、テープカートリッジ単独でのデータ復元を防止すると共に、短時間で磁気テープに記憶した暗号化データの暗号鍵を変更することができるバックアップシステム及び該バックアップシステムの暗号鍵変更方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために本発明は、磁気ディスク装置に記憶したデータをボリューム単位に暗号化して磁気テープに記憶するバックアップシステムであって、
2進数で表されるバイナリデータにより構成される第1の暗号鍵及び該第1の暗号鍵と異なる値の第2の暗号鍵をランダムに発生する暗号鍵発生手段と、
前記第1の暗号鍵を含むテープグループ情報を記憶するテープグループ情報格納部と、
前記第2の暗号鍵を含むテープ管理情報を記憶し、前記磁気テープを収納するテープカートリッジに搭載されるカートリッジメモリと、
テープカートリッジの磁気テープに暗号化されたデータの記録再生を行うテープドライブと、
前記データの暗号化及び復号化並び磁気テープへのデータ記録再生を制御する制御部とを備え、
該制御部が、
前記第1の暗号鍵と第2の暗号鍵とを排他的論理和演算することにより第3の暗号鍵を生成する第1工程と、
該第1工程により生成した第3の暗号鍵を用いてデータを暗号化し、該暗号化したデータをテープドライブにより磁気テープに書き込む第2工程とを実行することを第1の特徴とする。
【0008】
また本発明は、第1の特徴のバックアップシステムにおいて、前記制御部が、
前記テープグループ情報格納部に記憶した第1の暗号鍵を含むテープグループ情報を読み込む第3工程と、
前記カートリッジメモリに記憶した第2の暗号鍵を含むテープ管理情報を読み込む第4工程と、
前記第3工程により読み込んだ第1の暗号鍵と前記第4工程により読み込んだ第2の暗号鍵との排他的論理和演算を行うことにより第3の暗号鍵を生成する第5工程と、
該第5工程により生成した第3の暗号鍵を用いてテープドライブにより暗号化データを読み込んで復号化する第6工程とを実行することを第1の特徴とする。
【0009】
また本発明は、前記第1の特徴のバックアップシステムにおいて、前記制御部が、
前記テープグループ情報格納部に記憶した第1の暗号鍵を含むテープグループ情報を読み込む第3工程と、
前記カートリッジメモリに記憶した第2の暗号鍵を含むテープ管理情報を読み込む第4工程と、
前記第3工程により読み込んだ第1の暗号鍵と前記第4工程により読み込んだ第2の暗号鍵との排他的論理和演算を行うことにより第3の暗号鍵を生成する第5工程と、
前記暗号鍵発生手段により新たな第1の新暗号鍵を生成する第6工程と、
前記第5工程により生成した第3の暗号鍵と前記第6工程により生成した第1の新暗号鍵との排他的論理和演算を行うことにより新たな第2の新暗号鍵を生成する第7工程と、
前記第6工程により生成した第1の新暗号鍵を含むテープグループ情報をテープグループ情報格納部に記憶する第8工程と、
前記第7工程により生成した第2の新暗号鍵を含むテープ管理情報を前記カートリッジメモリに記憶する第9工程とを実行することを第3の特徴とする。
【0010】
また本発明は、前記第1の特徴のバックアップシステムにおいて、前記制御部が、
前記テープグループ情報格納部に記憶した第1の暗号鍵を含むテープグループ情報を読み込む第3工程と、
前記カートリッジメモリに記憶した第2の暗号鍵を含むテープ管理情報を読み込む第4工程と、
前記第3工程により読み込んだ第1の暗号鍵と前記第4工程により読み込んだ第2の暗号鍵との排他的論理和演算を行うことにより第3の暗号鍵を生成する第5工程と、
前記暗号鍵発生手段により新たな第2の新暗号鍵を生成する第10工程と、
前記第5工程により生成した第3の暗号鍵と前記第10工程により生成した第2の新暗号鍵との排他的論理和演算を行うことにより新たな第1の新暗号鍵を生成する第11工程と、
前記第10工程により生成した第2の新暗号鍵を含むテープ管理情報を前記カートリッジメモリに記憶する第12工程と、
前記第11工程により生成した第1の新暗号鍵を含むテープグループ情報をテープグループ情報格納部に記憶する第13工程とを実行することを第4の特徴とする。
【0011】
また本発明は、前記第1から第4何れかの特徴のバックアップシステムにおいて、前記第1の暗号鍵を含むテープグループ情報をテープグループ情報格納部から読み込んでバックアップ記憶を行う管理用コンピュータを備えたことを第5の特徴とする。
【0012】
更に本発明は、2進数で表されるバイナリデータにより構成される第1の暗号鍵及び該第1の暗号鍵と異なる値の第2の暗号鍵をランダムに発生する暗号鍵発生手段と、前記第1の暗号鍵を含むテープグループ情報を記憶するテープグループ情報格納部と、前記第2の暗号鍵を含むテープ管理情報を記憶し、前記磁気テープを収納するテープカートリッジに搭載されるカートリッジメモリと、テープカートリッジの磁気テープに暗号化されたデータの記録再生を行うテープドライブと、前記データの暗号化及び復号化並び磁気テープへのデータ記録再生を制御する制御部とを備え、磁気ディスク装置に記憶したデータをボリューム単位に暗号化して磁気テープに記憶するバックアップシステムの暗号鍵変更方法であって、
該制御部が、
前記第1の暗号鍵と第2の暗号鍵とを排他的論理和演算することにより第3の暗号鍵を生成する第1工程と、
該第1工程により生成した第3の暗号鍵を用いてデータを暗号化し、該暗号化したデータをテープドライブにより磁気テープに書き込む第2工程と、
前記テープグループ情報格納部に記憶した第1の暗号鍵を含むテープグループ情報を読み込む第3工程と、
前記カートリッジメモリに記憶した第2の暗号鍵を含むテープ管理情報を読み込む第4工程と、
前記第3工程により読み込んだ第1の暗号鍵と前記第4工程により読み込んだ第2の暗号鍵との排他的論理和演算を行うことにより第3の暗号鍵を生成する第5工程と、
前記暗号鍵発生手段により新たな第1の新暗号鍵を生成する第6工程と、
前記第5工程により生成した第3の暗号鍵と前記第6工程により生成した第1の新暗号鍵との排他的論理和演算を行うことにより新たな第2の新暗号鍵を生成する第7工程と、
前記第6工程により生成した第1の新暗号鍵を含むテープグループ情報をテープグループ情報格納部に記憶する第8工程と、
前記第7工程により生成した第2の新暗号鍵を含むテープ管理情報を前記カートリッジメモリに記憶する第9工程とを実行することを第6の特徴とする。
【0013】
更に本発明は、2進数で表されるバイナリデータにより構成される第1の暗号鍵及び該第1の暗号鍵と異なる値の第2の暗号鍵をランダムに発生する暗号鍵発生手段と、前記第1の暗号鍵を含むテープグループ情報を記憶するテープグループ情報格納部と、前記第2の暗号鍵を含むテープ管理情報を記憶し、前記磁気テープを収納するテープカートリッジに搭載されるカートリッジメモリと、テープカートリッジの磁気テープに暗号化されたデータの記録再生を行うテープドライブと、前記データの暗号化及び復号化並び磁気テープへのデータ記録再生を制御する制御部とを備え、磁気ディスク装置に記憶したデータをボリューム単位に暗号化して磁気テープに記憶するバックアップシステムの暗号鍵変更方法であって、
該制御部が、
前記第1の暗号鍵と第2の暗号鍵とを排他的論理和演算することにより第3の暗号鍵を生成する第1工程と、
該第1工程により生成した第3の暗号鍵を用いてデータを暗号化し、該暗号化したデータをテープドライブにより磁気テープに書き込む第2工程と、
前記テープグループ情報格納部に記憶した第1の暗号鍵を含むテープグループ情報を読み込む第3工程と、
前記カートリッジメモリに記憶した第2の暗号鍵を含むテープ管理情報を読み込む第4工程と、
前記第3工程により読み込んだ第1の暗号鍵と前記第4工程により読み込んだ第2の暗号鍵との排他的論理和演算を行うことにより第3の暗号鍵を生成する第5工程と、
前記暗号鍵発生手段により新たな第2の新暗号鍵を生成する第10工程と、
前記第5工程により生成した第3の暗号鍵と前記第10工程により生成した第2の新暗号鍵との排他的論理和演算を行うことにより新たな第1の新暗号鍵を生成する第11工程と、
前記第10工程により生成した第2の新暗号鍵を含むテープ管理情報を前記カートリッジメモリに記憶する第12工程と、
前記第11工程により生成した第1の新暗号鍵を含むテープグループ情報をテープグループ情報格納部に記憶する第13工程とを実行することを第7の特徴とする。
【0014】
また本発明は、前記第6の特徴の暗号鍵変更方法において、前記バックアップシステムが、前記第1の暗号鍵を含むテープグループ情報をテープグループ情報格納部から読み込んでバックアップ記憶を行う管理用コンピュータを備え、前記制御部が、前記第3工程に代えて第1の暗号鍵を含むテープグループ情報を管理用コンピュータから読み込む第14工程とを実行することを第8の特徴とする。
【0015】
また本発明は、前記第7の特徴の暗号化方法において、前記バックアップシステムが、前記第2の暗号鍵を含むテープ管理情報をカートリッジメモリから読み込んでバックアップ記憶を行う管理用コンピュータを備え、前記制御部が、前記第3工程に代えて第1の暗号鍵を含むテープグループ情報を管理用コンピュータから読み込む第15工程とを実行することを第9の特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によるバックアップシステム及び該バックアップシステムの暗号鍵変更方法は、第1の暗号鍵をテープグループ情報格納部に記憶させると共に、第2の暗号鍵をテープカートリッジのカートリッジメモリに記憶させ、第1及び第2の暗号鍵を基に磁気テープへ暗号化記録する際の第3の暗号鍵を生成することによって、テープカートリッジが盗まれた場合であってもテープカートリッジ単独でのデータ復元を防止することができる。
【0017】
また本発明によるバックアップシステム及び該バックアップシステムの暗号鍵変更方法は、第1又は第2の暗号鍵の片方が漏洩した場合、第1及び第2の暗号鍵を基に第3の暗号鍵を生成すると共に新たな第1の新暗号鍵を生成し、該第3の暗号鍵と前記第1の新暗号鍵を基に第2の新暗号鍵を生成して個別に記憶することによって、磁気テープの再書き込みを行うことなく暗号鍵を短時間に変更することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明によるバックアップシステム及び該バックアップシステムの暗号鍵変更方法の一実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態によるバックアップシステムを含むコンピュータシステムを示す図、図2は、本実施形態によるテープグループ情報を説明するための図、図3は本実施形態によるテープ管理情報を説明するための図、図4は本実施形態によるバックアップ時の動作フロー図、図5は本実施形態によるリストア時の動作フロー図、図6は本実施形態による暗号鍵変更時の動作フローを示す図である。
【0019】
[構成]
本実施形態によるバックアップシステム100を含むコンピュータシステムは、図1に示す如く、各種データ処理を行うホスト端末10と、該ホスト端末10のデータを暗号鍵により暗号化してバックアップするバックアップシステム100と、このデータバックアップを制御する管理端末20とから構成される。
【0020】
前記バックアップシステム100は、ホスト端末10のデータを磁気ディスク装置113を記憶媒体として一時的に記憶するディスクアレイ装置110と、該ディスクアレイ装置11とファイバーケーブルを介して接続するFCスイッチ130と、該FCスイッチ130と接続され、前記ディスクアレイ装置110に一時的に記憶したデータを暗号化して磁気テープにバックアップするテープライブラリ装置120とから構成される。尚、前記ディスクアレイ装置110にデータを一時的に記憶する理由は、ホスト端末10のデータのバックアップを行う時刻帯がホスト端末10の営業時間外の深夜等に限られ、ホスト端末10からディスクアレイ装置110へのデータ移行と、ディスクアレイ装置110からテープライブラリ装置120への暗号化バックアップを非同期で行うためである。
【0021】
前記ディスクアレイ装置110は、ホスト端末10のデータを一時的に記憶する複数の磁気ディスク装置113と、後述する第1の暗号鍵(Key1)及び第2の暗号鍵(Key2)を生成するために乱数を発生する暗号鍵発生手段に相当する乱数発生部112と、後述するテープグループ(TG)情報を格納するテープグループ情報格納部115と、これらを制御する制御部111とから構成され、前記複数の磁気ディスク装置113は、ホスト端末10のデータを最初に記憶する正ディスク群と、該正ディスク群のデータを複写する副ディスク群とに大別され、該副ディスク群のデータがテープライブラリ装置120にバックアップされる。また前記ディスクアレイ装置110のテープグループ情報格納部115に記憶した第1の暗号鍵(Key1)は管理端末20にバックアップを行うように構成され、本実施形態で述べる暗号鍵とは、例えば128〜256ビット程度のバイナリデータにより構成される。
【0022】
前記テープライブラリ装置120は、ディスクアレイ装置110から受け取ったデータを暗号化して記憶する磁気テープを含む複数のテープカートリッジ50と、該テープカートリッジ50の磁気テープのデータ記録再生を行うテープドライブ56と、図示しない収納庫に収納したテープカートリッジ50をテープドライブ56との間で搬送するロボット部55と、これらを制御する制御部121とから構成される。
【0023】
また前記テープカートリッジ50には、当該テープカートリッジに関する管理情報を記憶する半導体メモリであるカートリッジメモリ(CM)51が内蔵され、磁気ディスク装置113に記憶されたデータのボリューム単位に複数のグループに分けられ、このグループ単位にテープグループ70の番号が付与されている。前記テープ管理情報は、図3に示す如く、当該テープグループ番号が格納する論理ユニットの数を示す格納LU数と、同最終の論理ユニット番号を示す最終LU番号と、同最終の論理ユニットの位置を示すLU最終位置と、データを最後まで記録したテープであることを示すフラグをON/OFFで表すTG最終端フラグと、当該テープグループ内に使用するテープ(カートリッジ)本数を表すTG内テープ本数と、当該テープの圧縮率を示す圧縮率と、バックアップが終了した年月日時刻を示すバックアップ終了時刻と、本実施形態の特徴である第2の暗号鍵であるKey2との各項目情報から構成される。
【0024】
前記テープグループ情報格納部115に格納するテープグループ情報は、図2に示す如く、前述のテープグループ番号と、そのテープグループ番号が使用できるかどうかを表す状態を示す閉塞状態情報と、正テープと副テープ間のミラーであり、ミラーを取るか否かをON/OFFで設定するTGコピー状態情報と、正ディスクと副ディスク間でミラーを取るか否かをON/OFFで設定するミラー状態情報と、使用テープ番号(正)と、使用テープ番号(副)と、データを格納する論理ユニットの番号を示す格納LUリストと、該込みの日時と、管理者がテープグループ番号を検索する際に使用されるキーワードと、暗号化の状態をON/OFFで示す暗号化状態と、本実施形態の特徴である第1の暗号鍵を示すKey1との各項目情報から構成され、例えば、テープグループ番号「0」は、TG閉塞状態が「正常」、TGコピー状態が「COPY_END」、ミラー状態が「ON」、使用テープ番号(正)が「0.1」、使用テープ番号(副)が「2.3」、格納LUリストが「2.4」、書き込み日時が「2007/07/20 01:23:45」、キーワードが「DB1,20007020」、暗号化状態が「on」、「Key1」が「01010101・・」の如く格納されている。
【0025】
尚、前記「TG閉塞状態」欄における「副閉塞」とはミラーバックアップされているテープグループ番号の副側テープが物理的/論理的に使用できない状態を示し、「TGコピー状態」とは、ディスクアレイ装置からテープへのコピー又はテープからディスクアレイへ装置へのコピー状態を示し、前述の正副テープのミラーリングは指定したテープグループ番号の磁気テープにコピーを行う際、ディスクアレイ装置から正副テープ同時に書き込みを行うものとする。
【0026】
[動作]
さて、前述のように構成されたバックアップシステム100は、管理端末20からの指示によって、ホスト端末10の磁気ディスク装置等に記録されたデータをバックアップするものであって、ホスト端末10からのデータをディスクアレイ装置110の磁気ディスク装置113にボリューム単位で記憶し、この磁気ディスク装置113に記憶したデータを暗号化してテープライブラリ装置120の複数のテープカートリッジ50にバックアップするように動作するものであって、このディスクアレイ装置110からテープライブラリ装置120への暗号化バックアップの動作を図3を参照して説明する。
【0027】
まずバックアップシステム100は、制御部111が、管理端末20からバックアップ要求を受領するステップS40と、乱数発生部112により発生した乱数を基に第1の暗号鍵であるKey1を生成するステップS41と、同様に第2の暗号鍵であるKey2を生成するステップS42と、これら生成したKey1とKey2の排他的論理和(XOR)を演算することによって第3の暗号鍵(EncKey)を生成するステップS43と、前記第1の暗号鍵(Key1)をテープグループ情報格納部115に保存するステップS44と、バックアップするデータ量に応じてバックアップを行うテープカートリッジを複数選択するステップS46と、前記第2の暗号鍵(Key2)を選択したテープカートリッジ50のカートリッジメモリ51に書き込むステップS47と、前記磁気ディスク装置113に記憶したデータを前記第3の暗号鍵を用いて暗号して磁気テープに書き込むステップS48と、この暗号化データのバックアップが終了するまで実行するステップS45及び49とを実行することによって、第3の暗号鍵を用いて暗号化したデータをボリューム単位で複数のテープカートリッジ50にバックアップするように動作する。
【0028】
次にテープライブラリ装置120にバックアップしたデータをディスクアレイ装置110にリストアするとき、本実施形態によるバックアップシステム100は、図5に示す如く、制御部121が、管理端末20からテープリストア要求を受け付けるステップS60と、この要求されたリストア対象のテープグループ番号のテープ本数を図3に示したテープ管理情報を参照して取得するステップS61と、該ステップS61により取得した情報からテープカートリッジを選択するステップS62と、テープグループ情報格納部115から第1の暗号鍵(Key1)を読み込むステップS63と、テープカートリッジ50のカートリッジメモリ51から第2の暗号鍵(Key2)を読み込むステップS64と、前記ステップS63及びステップS64により読み込んだ第1の暗号鍵(Key1)及び第2の暗号鍵(Key2)の排他的論理和を演算することによって第3の暗号鍵(EncKey)を生成するステップS65とを実行する。
【0029】
次いで本バックアップシステム100は、前記ステップS65により生成した第3の暗号鍵を用いて磁気テープに記憶した暗号化データを復号化するステップS66と、該復号化したデータをリストア先の磁気ディスク装置113に書き込むステップS67と、これらステップS61からのデータの復号化及びリストアをテープ終了まで繰り返すステップ68とを実行することによって、暗号化データを復号化してリストアすることができる。
【0030】
さて、本実施形態によるバックアップシステム100は、磁気テープに暗号化した暗号化データの暗号鍵を変更する場合、制御部121が、図6に示す如く、暗号鍵変更の要求を受領するステップS71と、この鍵変更が要求された対象のテープグループ番号のテープ本数を図3に示したテープ管理情報を参照して取得するステップS72と、該ステップS73により取得した情報からテープカートリッジを選択するステップS73と、テープグループ情報格納部115から第1の暗号鍵(Key1)を読み込むステップS74と、テープカートリッジ50のカートリッジメモリ51から第2の暗号鍵(Key2)を読み込むステップS75と、前記ステップS74及びステップS75により読み込んだ第1の暗号鍵(Key1)及び第2の暗号鍵(Key2)の排他的論理和を演算することによって第3の暗号鍵(EncKey)を生成するステップS76とを実行する。
【0031】
更に本実施形態によるバックアップシステム100は、乱数発生部112により新たなKey1’を生成するステップS77と、該ステップS77により生成したKey1’と以前のKey1とが同一か否かを判定し、同一の場合に前記ステップS77に戻るステップS78と、該ステップS78において同一でないと判定したとき、前記ステップS77で生成した第1の暗号鍵Key1’と前記ステップS76で生成した第3の暗号鍵(EncKey)との排他的論理和を演算することによって新たな第2の新暗号鍵(Key2’)を生成するステップS79と、前記ステップS77により生成した第1の新暗号鍵(Key1’)をテープグループ情報格納部115に保存するステップS80と、前記ステップS79により生成した第2の新暗号鍵(Key2’)をカートリッジメモリ51のテープ管理情報に書き込むステップS81と、前記ステップS72からの処理をテープ終了まで繰り返すステップS82とを実行する。
【0032】
このように本実施形態によるバックアップシステム100は、バックアップしたデータの暗号鍵の変更の指令を受けたとき、テープグループ情報格納部115に記憶したテープグループ情報(図2)に記憶させた第1の暗号鍵(Key1)を読み込む第1工程と、カートリッジメモリ51に記憶した第2の暗号鍵(Key2)を読み込む第2工程と、これら第1の暗号鍵(Key1)及び第2の暗号鍵(Key2)を排他的論理和演算によりテープ記録の際に使用した第3の暗号鍵を取得する第3工程と、新たな第1の新暗号鍵(Key1’)を生成する第4工程と、前記第3工程により取得した第3の暗号鍵と第4工程により生成した第1の新暗号鍵(Key1’)の排他的論理和演算により新たな第2の新暗号鍵(Key2’)を生成する第5工程と、前記第4工程により生成した第1の新暗号鍵(Key1’)をテープグループ情報格納部115に記憶する第6工程と、前記第5工程により生成した第2の新暗号鍵(Key2’)をカートリッジメモリ51に記憶する様に動作する。
【0033】
これら一連の動作によって本実施形態によるバックアップシステム100は、ディスクアレイ装置110のテープグループ情報格納部115に記憶したテープグループ情報に含まれる第1の暗号鍵と、テープカートリッジ50のカートリッジメモリ51に格納したテープ管理情報に含まれる第2暗号鍵とを用いて磁気テープに暗号化する際の第3の暗号鍵を生成することによって、仮にテープカートリッジが盗まれた場合であっても、第2の暗号鍵しか判読できないため、磁気テープに記録した暗号化データが復号されることを防止することができる。
【0034】
また本バックアップシステム100は、一部のテープカートリッジや管理コンピュータにバックアップしてあるテープグループ情報が漏洩、若しくは盗まれ、暗号鍵を変更する必要が生じた場合、新たな第1の新暗号鍵を生成し、第3の暗号鍵と第1の新暗号鍵を基に新たに第2の新暗号鍵を生成し、この新たに生成した第1及び第2の新暗号鍵を分散して記憶することによって、片方(第1又は第2の暗号鍵)が漏洩した時点で、第1と第2の暗号鍵を更新することで、変更後のもう片方がさらに漏洩したときに復号鍵を生成される事を防ぐことができる。
【0035】
またテープカートリッジを別個のバックアップシステムにリストアする際は、管理端末に記憶した第1の暗号鍵とテープカートリッジに記憶した第2の暗号鍵を用いて復号化用の第3の暗号鍵を生成することによって、データを復号化することができる。
【0036】
尚、前記実施形態においては、第2の暗号鍵をカートリッジメモリ51に記憶させる例を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば磁気テープの終端に第2の新暗号鍵を記録するように構成しても良い。
【0037】
また前述の実施形態においては、暗号鍵を変更する場合、新たな第1の暗号鍵を生成し、第3の暗号鍵を基に新たな第2の暗号鍵を生成する例を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば新たな第2の新暗号鍵を生成し、この第2の新暗号鍵と第3の暗号鍵とを基に新たな第1の新暗号鍵を生成するように構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の一実施形態によるバックアップシステムを含むコンピュータシステムを示す図。
【図2】本実施形態によるテープグループ情報を説明するための図。
【図3】本実施形態によるテープ管理情報を説明するための図。
【図4】本実施形態によるバックアップ時の動作フロー図。
【図5】本実施形態によるリストア時の動作フロー図。
【図6】本実施形態による暗号鍵変更時の動作フローを示す図。
【符号の説明】
【0039】
10:ホスト端末、20:管理端末、50:テープカートリッジ、51:カートリッジメモリ、55:ロボット部、70:テープグループ、100:バックアップシステム、110:ディスクアレイ装置、111:制御部、112:乱数発生部、113:磁気ディスク装置、115:テープグループ情報格納部、56:テープドライブ、120:テープライブラリ装置、121:制御部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
磁気ディスク装置に記憶したデータをボリューム単位に暗号化して磁気テープに記憶するバックアップシステムであって、
2進数で表されるバイナリデータにより構成される第1の暗号鍵及び該第1の暗号鍵と異なる値の第2の暗号鍵をランダムに発生する暗号鍵発生手段と、
前記第1の暗号鍵を含むテープグループ情報を記憶するテープグループ情報格納部と、
前記第2の暗号鍵を含むテープ管理情報を記憶し、前記磁気テープを収納するテープカートリッジに搭載されるカートリッジメモリと、
テープカートリッジの磁気テープに暗号化されたデータの記録再生を行うテープドライブと、
前記データの暗号化及び復号化並び磁気テープへのデータ記録再生を制御する制御部とを備え、
該制御部が、
前記第1の暗号鍵と第2の暗号鍵とを排他的論理和演算することにより第3の暗号鍵を生成する第1工程と、
該第1工程により生成した第3の暗号鍵を用いてデータを暗号化し、該暗号化したデータをテープドライブにより磁気テープに書き込む第2工程とを実行するバックアップシステム。
【請求項2】
前記制御部が、
前記テープグループ情報格納部に記憶した第1の暗号鍵を含むテープグループ情報を読み込む第3工程と、
前記カートリッジメモリに記憶した第2の暗号鍵を含むテープ管理情報を読み込む第4工程と、
前記第3工程により読み込んだ第1の暗号鍵と前記第4工程により読み込んだ第2の暗号鍵との排他的論理和演算を行うことにより第3の暗号鍵を生成する第5工程と、
該第5工程により生成した第3の暗号鍵を用いてテープドライブにより暗号化データを読み込んで復号化する第6工程とを実行する請求項1記載のバックアップシステム。
【請求項3】
前記制御部が、
前記テープグループ情報格納部に記憶した第1の暗号鍵を含むテープグループ情報を読み込む第3工程と、
前記カートリッジメモリに記憶した第2の暗号鍵を含むテープ管理情報を読み込む第4工程と、
前記第3工程により読み込んだ第1の暗号鍵と前記第4工程により読み込んだ第2の暗号鍵との排他的論理和演算を行うことにより第3の暗号鍵を生成する第5工程と、
前記暗号鍵発生手段により新たな第1の新暗号鍵を生成する第6工程と、
前記第5工程により生成した第3の暗号鍵と前記第6工程により生成した第1の新暗号鍵との排他的論理和演算を行うことにより新たな第2の新暗号鍵を生成する第7工程と、
前記第6工程により生成した第1の新暗号鍵を含むテープグループ情報をテープグループ情報格納部に記憶する第8工程と、
前記第7工程により生成した第2の新暗号鍵を含むテープ管理情報を前記カートリッジメモリに記憶する第9工程とを実行する請求項1記載のバックアップシステム。
【請求項4】
前記制御部が、
前記テープグループ情報格納部に記憶した第1の暗号鍵を含むテープグループ情報を読み込む第3工程と、
前記カートリッジメモリに記憶した第2の暗号鍵を含むテープ管理情報を読み込む第4工程と、
前記第3工程により読み込んだ第1の暗号鍵と前記第4工程により読み込んだ第2の暗号鍵との排他的論理和演算を行うことにより第3の暗号鍵を生成する第5工程と、
前記暗号鍵発生手段により新たな第2の新暗号鍵を生成する第10工程と、
前記第5工程により生成した第3の暗号鍵と前記第10工程により生成した第2の新暗号鍵との排他的論理和演算を行うことにより新たな第1の新暗号鍵を生成する第11工程と、
前記第10工程により生成した第2の新暗号鍵を含むテープ管理情報を前記カートリッジメモリに記憶する第12工程と、
前記第11工程により生成した第1の新暗号鍵を含むテープグループ情報をテープグループ情報格納部に記憶する第13工程とを実行する請求項1記載のバックアップシステム。
【請求項5】
前記第1の暗号鍵を含むテープグループ情報をテープグループ情報格納部から読み込んでバックアップ記憶を行う管理用コンピュータを備えた請求項1から4何れかに記載のバックアップシステム。
【請求項6】
2進数で表されるバイナリデータにより構成される第1の暗号鍵及び該第1の暗号鍵と異なる値の第2の暗号鍵をランダムに発生する暗号鍵発生手段と、前記第1の暗号鍵を含むテープグループ情報を記憶するテープグループ情報格納部と、前記第2の暗号鍵を含むテープ管理情報を記憶し、前記磁気テープを収納するテープカートリッジに搭載されるカートリッジメモリと、テープカートリッジの磁気テープに暗号化されたデータの記録再生を行うテープドライブと、前記データの暗号化及び復号化並び磁気テープへのデータ記録再生を制御する制御部とを備え、磁気ディスク装置に記憶したデータをボリューム単位に暗号化して磁気テープに記憶するバックアップシステムの暗号鍵変更方法であって、
該制御部が、
前記第1の暗号鍵と第2の暗号鍵とを排他的論理和演算することにより第3の暗号鍵を生成する第1工程と、
該第1工程により生成した第3の暗号鍵を用いてデータを暗号化し、該暗号化したデータをテープドライブにより磁気テープに書き込む第2工程と、
前記テープグループ情報格納部に記憶した第1の暗号鍵を含むテープグループ情報を読み込む第3工程と、
前記カートリッジメモリに記憶した第2の暗号鍵を含むテープ管理情報を読み込む第4工程と、
前記第3工程により読み込んだ第1の暗号鍵と前記第4工程により読み込んだ第2の暗号鍵との排他的論理和演算を行うことにより第3の暗号鍵を生成する第5工程と、
前記暗号鍵発生手段により新たな第1の新暗号鍵を生成する第6工程と、
前記第5工程により生成した第3の暗号鍵と前記第6工程により生成した第1の新暗号鍵との排他的論理和演算を行うことにより新たな第2の新暗号鍵を生成する第7工程と、
前記第6工程により生成した第1の新暗号鍵を含むテープグループ情報をテープグループ情報格納部に記憶する第8工程と、
前記第7工程により生成した第2の新暗号鍵を含むテープ管理情報を前記カートリッジメモリに記憶する第9工程とを実行する暗号鍵変更方法。
【請求項7】
2進数で表されるバイナリデータにより構成される第1の暗号鍵及び該第1の暗号鍵と異なる値の第2の暗号鍵をランダムに発生する暗号鍵発生手段と、前記第1の暗号鍵を含むテープグループ情報を記憶するテープグループ情報格納部と、前記第2の暗号鍵を含むテープ管理情報を記憶し、前記磁気テープを収納するテープカートリッジに搭載されるカートリッジメモリと、テープカートリッジの磁気テープに暗号化されたデータの記録再生を行うテープドライブと、前記データの暗号化及び復号化並び磁気テープへのデータ記録再生を制御する制御部とを備え、磁気ディスク装置に記憶したデータをボリューム単位に暗号化して磁気テープに記憶するバックアップシステムの暗号鍵変更方法であって、
該制御部が、
前記第1の暗号鍵と第2の暗号鍵とを排他的論理和演算することにより第3の暗号鍵を生成する第1工程と、
該第1工程により生成した第3の暗号鍵を用いてデータを暗号化し、該暗号化したデータをテープドライブにより磁気テープに書き込む第2工程と、
前記テープグループ情報格納部に記憶した第1の暗号鍵を含むテープグループ情報を読み込む第3工程と、
前記カートリッジメモリに記憶した第2の暗号鍵を含むテープ管理情報を読み込む第4工程と、
前記第3工程により読み込んだ第1の暗号鍵と前記第4工程により読み込んだ第2の暗号鍵との排他的論理和演算を行うことにより第3の暗号鍵を生成する第5工程と、
前記暗号鍵発生手段により新たな第2の新暗号鍵を生成する第10工程と、
前記第5工程により生成した第3の暗号鍵と前記第10工程により生成した第2の新暗号鍵との排他的論理和演算を行うことにより新たな第1の新暗号鍵を生成する第11工程と、
前記第10工程により生成した第2の新暗号鍵を含むテープ管理情報を前記カートリッジメモリに記憶する第12工程と、
前記第11工程により生成した第1の新暗号鍵を含むテープグループ情報をテープグループ情報格納部に記憶する第13工程とを実行する暗号鍵変更方法。
【請求項8】
前記バックアップシステムが、前記第1の暗号鍵を含むテープグループ情報をテープグループ情報格納部から読み込んでバックアップ記憶を行う管理用コンピュータを備え、
前記制御部が、
前記第3工程に代えて第1の暗号鍵を含むテープグループ情報を管理用コンピュータから読み込む第14工程とを実行する請求項6記載の暗号化方法。
【請求項9】
前記バックアップシステムが、前記第2の暗号鍵を含むテープ管理情報をカートリッジメモリから読み込んでバックアップ記憶を行う管理用コンピュータを備え、
前記制御部が、
前記第3工程に代えて第1の暗号鍵を含むテープグループ情報を管理用コンピュータから読み込む第15工程とを実行する請求項7記載の暗号化方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−130459(P2010−130459A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−304069(P2008−304069)
【出願日】平成20年11月28日(2008.11.28)
【出願人】(000233033)日立コンピュータ機器株式会社 (253)
【Fターム(参考)】