説明

バルブリフタ

【課題】バルブリフタとカムの摺動はエンジンの動弁系でメカロスが一番生じやすい部分であるので、フリクションを低下させる必要があるところ、従来は矩形のくぼみによる動圧によるリフト効果と円形のくぼみによる潤滑油保持による低減手法があったのみで、より効果的で、きめ細かな摩擦の制御ができる方法が要望されていた。
【解決手段】頂面の中心に対して同心円の市松模様状にくぼみを配置し、それぞれのくぼみには、同心円方向若しくは放射状方向への微小溝を形成する。また、これらの微小溝を混在させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンの動弁系の構成用品であるバルブリフタに関する。
【背景技術】
【0002】
車両用内燃機関(以後「エンジン」とも呼ぶ)の効率を高め、燃費を向上させるたには、エンジン内部で動く部材が引き起こす損失、いわゆるメカロスを低減する必要がある。なかでも、動弁系に関しては、さまざまな改善が行われてきた。例えば、燃焼室内に吸気を送り、また燃焼後のガスを排気するバルブは、長いプッシュロッドを有するOHV方式から、カムシャフトを燃焼室の上部に配置したOHC方式へと進化してきた。OHC方式は、カムシャフトをクランク軸からのチェーンによる回転運動で駆動させるので、質量のあるプッシュロッドを線運動させる場合より損失低減しやすい。
【0003】
OHC方式でも、カムがバルブを直接に駆動する方式(ダイレクト方式)では、カムやバルブを軽量化でき、エンジンの高回転、低損失を実現しやすい。一方、カムとカムからの動力をバルブに伝達するバルブリフタとの間の摺動摩擦(フリクション)が、メカロスの原因となる。従来は、このバルブリフタの頂面を鏡面に仕上げるといった方法でフリクションの低減を行っていた。
【0004】
ところで、近年、摩擦と摩耗と潤滑を一括してあつかうトライボロジーが盛んに研究され、実用的な局面に応用されている例も多い。エンジンにおける摺動部分への応用も見受けられる。特許文献1は、摺動受部材全般に応用できる摩擦低減の技術を開示している。特に、バルブリフタへの応用も開示されている。
【0005】
ここでは、タペット(バルブリフタ)の冠面(頂面)の少なくとも中心Cから離れた部位に位置する環状帯部分には円形状のくぼみを多数形成すると共に、冠面の少なくとも中心部分には一方の対向辺が(カムの)摺動方向に垂直で且つ他方の対向辺が摺動方向に沿う矩形状のくぼみを同心円状に多数形成した構成が開示されている。
【0006】
特許文献1では、摺動部材の摺動速度が遅くそして両者間の潤滑油膜厚さが薄い摺動部材の折り返し点ないしその近傍の摺動端近傍部分では、矩形状のくぼみよりも円形状のくぼみの方がフリクションを低減するうえで有効であり、一方、摺動部材の摺動速度が速い部分では、円形状のくぼみよりも矩形状のくぼみの方がフリクションを低減する上で有効であると教示している。
【0007】
また、特許文献1では、この理由として、潤滑油膜厚さが薄い領域では、メタルコンタクトが発生するので、矩形状のくぼみよりも円形状のくぼみの方がくぼみ段差を垂直に乗り越えやすく、摺動速度が速い領域では潤滑油膜厚さが十分に厚いのでメタルコンタクトが減るし、摺動方向に対して垂直な辺が多いほど、くぼみ段差に乗り上げる際の油圧増幅効果によってより一層くぼみ効果が得られやすいので矩形状のくぼみがよいとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2007−46660号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
摩擦の低減は、さまざまな試みや研究がされているが、全ての局面に対応できる考え方は少なく、ケース毎に試行錯誤される場合が多い。バルブリフタの場合も、特許文献1のようなくぼみの形成で対応できる範囲もあるかもしれないが、カムの幅、バルブリフタの径、さらには、エンジンの排気量や高回転型若しくは低回転型といった、そのエンジンに付与したいエンジン特性によっても摩擦状態は変化する。
【0010】
また、バルブリフタの頂面の摩擦の低減は、エンジン全体のメカロスの低減に非常に効果的である。従って、バルブリフタの頂面の摩擦低減には、より細かな制御が要望されるところである。
【0011】
特に、バルブリフタとカムとの間にはメタルコンタクトが必ず存在するので、荷重をささえるためにも、バルリフタの頂面にはくぼみのない部分も必要である。そして特許文献1に開示の技術では、くぼみの総面積を決めてしまうと、くぼみの形状だけでさまざまな摩擦状態に対応せねばならない。したがって、くぼみの総面積が狭ければ、摩擦低減の細かな制御ができにくいという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は上記の課題に鑑み想到されたものであり、くぼみの総面積がバルブリフタの頂面の総面積の占める割合が少なくてもカムとバルブリフタの間の摩擦状態を細かく制御することを目的とする。
【0013】
具体的には、本発明は、
車両用内燃機関の吸気バルブ又は排気バルブとバルブ駆動カムとの間に配置されるバルブリフタであって、
前記バルブリフタの頂面には底面に微小溝が形成された扇状のくぼみが同心円の市松模様状に配置されたことを特徴とするバルブリフタを提供する。
【0014】
また、本発明のバルブリフタでは、
前記扇状のくぼみに形成された前記微小溝は、前記バルブリフタの中心に対して同心円状に形成されたことを特徴とする。
【0015】
また、本発明のバルブリフタでは、
前記扇状のくぼみに形成された前記微小溝は、前記バルブリフタの中心に対して放射状に形成されたことを特徴とする。
【0016】
また、本発明のバルブリフタでは、
前記頂面には、
前記バルブリフタの中心に対して、同心円状に形成された微小溝を有する扇状のくぼみと、
前記バルブリフタの中心に対して、放射状に形成された微小溝を有する扇状のくぼみとが、混在することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明のバルブリフタは、頂面に微小溝を形成した矩形状のくぼみを千鳥格子状に配置したので、潤滑油が微小溝を流れる方向で得る事の出来る動圧によるフリクション低減効果と、潤滑油が微小溝を乗り越える方向で得られるレイリーステップ効果(若しくは油溜り効果)で得られるフリクション低減効果を、単独に若しくは複合させて用いることができるので、エンジン設計に応じて細かなフリクション制御が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】動弁部分の概略を示す図である。
【図2】本発明のバルブリフタの頂面を例示する図である。
【図3】バルブリフタの頂面に形成されたくぼみを拡大した図である。
【図4】他の形態のくぼみを示した図である。
【図5】バルブの回転と摺動軌跡の関係を説明する図である。
【図6】くぼみによる動圧によって摩擦が低減する様子を説明する図である。
【図7】くぼみの中の微小溝によって摩擦が低減する様子を説明する図である。
【図8】バルブリフタの頂面に形成されたくぼみのバリエーションを示す図である。
【図9】くぼみの他の形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1には、バルブ機構の概略を示す。バルブ機構は、内燃機関の吸気もしくは排気口に配置され、吸気もしくは排気を燃焼室から出し入れする際に作動する。皿状のバルブ100は棒状のバルブステム102に連結されている。バルブステム102の他方の端はバルブリフタ1にシム104を介して当接されている。また、バルブステム102とシム104の間にはバルブスプリングリテーナ106が配置されている。バルブスプリング108は、バルブステム102に挿入され、シリンダヘッド内の所定壁面110とバルブスプリングリテーナ106との間に配置される。そして、バルブスプリングリテーナ106を上方向(バルブが閉じる方向)に付勢する。
【0020】
バルブリフタ1は、一方が開口した円筒形をしており、バルブスプリング108とバルブステム102を内部に入れるように冠着される。バルブリフタ1の頂面4の上部にはカム2が配置されており、カム2がバルブリフタ1を押し下げることによりバルブがバルブスプリング108の付勢力に打ち勝って開く。
【0021】
カム2のベースサークル内にはオイル供給用の油孔が設けられており(図示せず)、カム2とバルブリフタ1の頂面4との間に潤滑油を供給する。
【0022】
図2には、本発明のバルブリフタの頂面4を示す。本発明のバルブリフタ1の頂面4には、くぼみ6が形成されている。図2ではくぼみを黒の領域で表した。くぼみは、バルブリフタ1の中心に対して同心円状の区画8に形成される。ここで同心円状の区画8とは、所定の幅10を有した環形状をいう。説明のために、バルブリフタの中心から周縁に向かって順につけた番号を区画番号と呼ぶ。また、同じ区画中でくぼみでない部分を平坦部12と呼ぶ。図2では、白の部分である。平坦部12はバルブリフタ1の頂面4の表面である。
【0023】
くぼみ6は、同心円状の区画8の中に等間隔で形成される。つまり、くぼみ6は正確には扇形状をしている。しかし、小さな面積であるので、矩形状と言ってもよい。さらに、区画番号の前後の区画中に形成されるくぼみは、バルブリフタの中心からの半径にそって連続しては形成されない。すなわち、バルブリフタの頂面4全体でみると、くぼみ6は同心円の市松模様状に配置されている。若しくはダーツの的模様状に配置されているともいえる。
【0024】
同心円状の区画8は、頂面4の中心から所定の半径の間に形成される。言い換えると、周縁部分にはくぼみが形成されない部分がある。この領域はカムが当接しない部分にあたり、フリクションを低減させる必要がないからである。また、頂面4の中心部分では、くぼみ6が小さくなりすぎ、また、加工も容易でないので、くぼみ6を形成しなくてもよい。
【0025】
それぞれの区画8の幅10は同じでなくてもよい。つまり、中心部分と周辺部分で区画の幅を変えてもよい。区画内に形成されるくぼみの大きさを調節することで、フリクション低減の効果が最適になるように調整できるからである。
【0026】
図3(a)には、くぼみ6の1つを拡大した斜視図を示す。図中符号Cはバルブリフタ頂面4の中心方向を表し、符号Eはバルブリフタ頂面4の周縁方向を示す。くぼみ6の底部には微小溝14が形成されている。図3(b)には、図3(a)のA−Aの断面を示す。微小溝14はくぼみ6の底部に複数本形成されており、それぞれの微小溝14の間には畝部16が形成されている。畝部16の頂点18は平坦部12より少なくとも下に形成されている。平坦部12から畝部16の頂点18までの深さを変えると、後述するフリクション制御を行うことができる。なお、平坦部12から畝部16の頂点18までの深さをくぼみ深さ20と呼び、畝部16の頂点18から溝の底までを溝深さ22とする。
【0027】
微小溝の大きさは特に限定されないが、幅が約1μm以下の大きさであり、くぼみの大きさは約1〜2mm程度が好適である。また、このような微小溝付のくぼみは、初めにくぼみを形成してからくぼみの底に微小溝を形成してもよいし、微小溝を連続的に形成し、その結果くぼみが形成されてもよい。これらの微小溝やくぼみは、フォトリゾグラフィを用いたウエットエッチングやスパッタを用いたドライエッチング、またレーザー加工で形成することもできる。
【0028】
図3(a)では、微小溝14は、バルブリフタ1の中心に対して円周方向に形成されている。しかし、微小溝14はバルブリフタ1の中心に対して、放射状に形成することもできる。図4には放射状に形成された微小溝15を有するくぼみ7を例示する。
【0029】
次に本発明のバルブリフタ1の効果について説明する。図5は、カム2とバルブリフタ1の接触を概説する図である。図5(e)は頂面上での摺動軌跡を示したものである。図5(a)を参照して、カム2のベース位置では、カム2とバルブリフタ1は接触していない。図5(b)を参照して、カム2が回転すると頂面上のある位置でカム2がバルブリフタ1に接触する(図5(e)符号24)。その後カム2の回転が進むと接触する部分はバルブリフタ1の周縁に向かう(図5(e)符号25)。
【0030】
そして、図5(c)を参照して、カム山の先端が接触した後は、接触部分はバルブリフタの中心に向かう(図5(e)符号26)。図5(d)頂面の中心をすぎてからカム山の先端が頂面から離れた後は、接触部は頂面の中心に向かって移動し(図5(e)符号27)、そして再びカムは離れる。
【0031】
図6は本発明のバルブリフタの頂面に上記のカムとの摺動軌跡30を重ねたものである。ここではくぼみの底部に形成した微小溝は頂面の中心に対して同心円状に形成されている場合を示す。くぼみ6には円周方向の微小溝14が入っていることを示すため、くぼみ6には円周方向の白線32を付けて示した。
【0032】
図6の場合、カムの摺動速度の速い頂面の中心に近い部分34では、微小溝14はカム2の摺動方向と平行になる。つまり、図6(b)を参照して、潤滑油38はくぼみ6の中で微小溝14の方向に流れやすい。微小溝14の方向に流れた潤滑油はくぼみ6の縁40にぶつかるので、ここで動圧が発生する。符号41で示した形状はくぼみ6の上方を通過するカムが受ける圧力を模式的に示したものである。すなわち、頂面の中心部分では動圧により油膜を確保し、フリクションの低下を期待できる。
【0033】
一方、カム2の摺動速度の遅くなる頂面4の周縁部分では、微小溝14はカム2の摺動方向に対して直角方向になる。図7(a)にはくぼみ6の半径方向断面を示す。符号42はカム2の摺動方向を示す。また、図7(b)は図7(a)の符号44の部分を拡大した図である。カム2の摺動に従ってくぼみ6の中の潤滑油は畝部16を乗り越えなければならない。
【0034】
畝部16を乗り越える前後において、圧力の上昇および低下が生じるが、潤滑油が油などの非圧縮性溶液では、圧力は液体の蒸気圧より低くはならず、液体中に溶解した気体の飽和気圧より低くならない。そのため、畝部16を乗り越えた部分で圧力が低下すると、潤滑油中に溶解した気体によって気泡46が形成され、結果、付加された荷重を支える力が生じる。これがレイリーステップ効果と呼ばれる効果である。符号47は畝部16の前後の圧力変化を示す模式図である。
【0035】
つまり、頂面4の周縁部分では、くぼみ6の底に形成した微小溝14が発生するレイリーステップ効果によってカム2からの荷重を支える圧力が生じ、フリクション低下に寄与する。
【0036】
以上のように同心円の市松模様に配置したくぼみ6の底部に形成した微小溝14がカム2の摺動方向に対して平行か直角かで、それぞれ得られる効果が異なる。従って、動圧を得た方がフリクションが小さくなるか、レイリーステップ効果の方がフリクションを小さくできるかで微小溝14の形成方向を適宜選択することができる。
【0037】
図8には、くぼみ7の底に形成した微小溝15が頂面4の中心に対して放射状に形成されている場合を示す。図8(a)では、くぼみ7に放射状の白線を記載してこれを表した。この場合は、頂面4の中央部分では、カムの摺動方向に対して微小溝15は直角方向となり、頂面4の周縁部分ではカムの摺動方向に対して微小溝15は平行となる。つまり、微小溝を放射状に形成すると、バルブリフタ頂面の中央部ではレイリーステップ効果を期待でき、周縁部分では動圧による効果を期待できる。
【0038】
また、くぼみの底部に形成した微小溝の深さと頂面の表面から畝部までの深さによって、得られる動圧とレイリーステップ効果の程度を調整することができるので、バルブやカムの大きさ若しくはエンジンの仕様によってメカロスを低減したい回転領域に応じて適宜設定することができる。
【0039】
図8(b)には、くぼみの微小溝を同心円状に形成した部分と、放射状に形成した部分を混在させた場合についての例を示す。中心部分に近い領域では微小溝14を同心円状とし、周縁部分に近い部分は微小溝15を放射状とした。すなわち、中心部分ではくぼみ6が形成されており、周縁部分ではくぼみ7が形成されている。このようにすると、中心部分でも周縁部分でも動圧によるフリクション低減効果を期待できる。また、中心部分と周縁部分で微小溝の方向を逆にすると、中央部でも周縁部分でもレイリーステップ効果によるフリクション低減効果を期待できる。
【0040】
なお、本発明で同心円の市松模様状には、区画の円周方向でくぼみ6と平坦部12の長さを等しくしない場合を排除しない。例えば、図9(a)を参照して、同じ区画8内でくぼみ6の長さ5の方が平坦部12の長さ11より長い場合を示す。このようにすると、区画の前後でくぼみ6が重なる部分48が生じる。この場合はレイリーステップ効果への寄与は期待できる。一方、図9(b)では、くぼみ6の長さ5が平坦部12の長さ11より短い場合を示す。区画の前後ではくぼみ6でない部分50が頂面4の中心から放射状に形成されることとなり、メタルコンタクトは増加するものの、荷重の支持は強くなる。
【0041】
さらに、区画内で半径方向の幅52が区画幅10と同一でない場合を排除しない。例えば、図9(c)では、区画の幅10よりくぼみの幅52が短い場合を示す。
【0042】
以上のように本発明のバルブリフタは、カムと摺動する頂面に同心円の市松模様状のくぼみを形成し、くぼみの底には微小溝を形成したので、くぼみによる動圧および微小溝によるレイリーステップ効果を調整することで、細かな摩擦制御が可能になる。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明のバルブリフタは、OHCのダイレクト方式を採用するエンジンの吸排気バルブに好適に利用することができる。
【符号の説明】
【0044】
1 バルブリフタ
2 カム
4 バルブリフタの頂面
6 くぼみ(円周方向の微小溝)
7 くぼみ(放射方向の微小溝)
8 区画
10 区画の幅
12 平坦部
14 微小溝(円周方向)
15 微小溝(放射方向)
16 畝部
18 畝部の頂点
20 くぼみ深さ
22 溝深さ
24〜27 摺動軌跡
30 摺動軌跡
32 白線
34 中心部分
36 周縁部分
38 潤滑油の流れ
40 くぼみの壁
41 圧力
42 潤滑油の流れ
46 気泡
47 圧力

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両用内燃機関の吸気バルブ又は排気バルブとバルブ駆動カムとの間に配置されるバルブリフタであって、
前記バルブリフタの頂面には底面に微小溝が形成された扇状のくぼみが同心円の市松模様状に配置されたことを特徴とするバルブリフタ。
【請求項2】
前記扇状のくぼみに形成された前記微小溝は、前記バルブリフタの中心に対して同心円状に形成された請求項1に記載されたバルブリフタ。
【請求項3】
前記扇状のくぼみに形成された前記微小溝は、前記バルブリフタの中心に対して放射状に形成された請求項1に記載されたバルブリフタ。
【請求項4】
前記頂面には、
前記バルブリフタの中心に対して、同心円状に形成された微小溝を有する扇状のくぼみと、
前記バルブリフタの中心に対して、放射状に形成された微小溝を有する扇状のくぼみとが、混在する請求項1に記載されたバルブリフタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−256717(P2011−256717A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−129144(P2010−129144)
【出願日】平成22年6月4日(2010.6.4)
【出願人】(000002967)ダイハツ工業株式会社 (2,560)
【Fターム(参考)】