説明

バルブ

【課題】 開弁に必要な駆動力を低減させることができるバルブを実現する。さらに、摺動抵抗が小さく、シール部の摩耗や異物の噛み込みが起こりにくいバルブを実現する。
【解決手段】 流体流路7内に弁座8が形成され、この弁座8の弁孔9が弁軸16で支持された弁体11で開閉されるバルブ1において、前記弁体11に対して受圧体22を所定間隔を保って直列に組み込み、閉弁状態のとき、前記弁体11の一次側圧力を前記弁体11に形成した圧力伝達路32を介して前記受圧体22へ伝達させ、開弁方向および閉弁方向の力をバランスさせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、水処理機器の流路切換などに適用されるバルブに関し、とくに開弁に必要な駆動力の低減を図ることのできる圧力バランス式のバルブに関する。
【背景技術】
【0002】
軟水装置や濾過装置に代表される水処理機器は、通水工程や洗浄工程などの処理工程に応じて流体流路を切り換えるために、複数のバルブを組み込んだコントロールバルブユニットを備えている。このコントロールバルブユニットに使用されるバルブは、たとえば特許文献1に開示されているように、ダイレクトカム駆動方式のバルブであり、構成部材の大半を合成樹脂で形成することによって大量生産を可能とし、水処理機器の低コスト化に寄与している。
【0003】
ここで、図面を参照し、従来のダイレクトカム駆動方式のバルブの構成例とその特性を説明する。図5は、従来のバルブの概略構成を示す縦断面図である。バルブ34は、流体入口である第一ポート35を有する第一流体流路36が形成された下部ハウジング37と、流体出口である第二ポート38を有する第二流体流路39が形成された上部ハウジング40と、前記両ハウジング37,40の間に介在させたプレートパッキン41とを備えている。前記プレートパッキン41には、前記各流体流路36,39を連通させる弁孔42が開口しており、この弁孔42は、前記第一流体流路36内に配置された弁体43で開閉されるようになっている。すなわち、前記プレートパッキン41は、前記各流体流路36,39を仕切る区画壁として作用するとともに、前記弁体43の弁座として作用する。前記弁孔42の周縁部には、前記第一流体流路36側において、円環状の突条部44が設けられており、閉弁状態のとき、この突条部44に前記弁体43の上面が当接してシールすることにより、前記弁孔42が閉鎖される。
【0004】
前記弁体43は、キノコ形状に形成された部材であり、その支持軸45が前記下部ハウジング37の底面に設けられた軸スリーブ46内に摺動自在に挿入されている。前記弁体43の下部には、前記支持軸45を取り囲んでコイル状のスプリング47が挿入されており、このスプリング47の弾発力によって、前記弁体43が前記プレートパッキン41側へ付勢されている。また、前記弁体43の上部は、前記上部ハウジング40に形成された貫通穴48を介して上下動する弁軸49の下端と接続されており、この弁軸49の上端は、バケット50に形成された弁軸穴51に遊動自在に挿入されている。前記貫通穴48には、前記上部ハウジング40の内側からXリング52が嵌着されており、このXリング52は、プラグ53でその位置が固定されている。すなわち、前記上部ハウジング40における前記弁軸49の摺動部分は、前記Xリング52によってシールされている。
【0005】
前記バルブ34は、前記第一流体流路36が高圧の一次側に、また前記第二流体流路39が低圧の二次側になるように使用される。したがって、閉弁状態において、前記弁体43は、下面側に作用する一次側圧力と、前記スプリング47の弾発力とにより、前記突条部44へ押し付けられる。このとき、前記弁体43に作用している閉弁力は、前記突条部44で囲まれた部分の面積と一次側圧力の積で求められる力および前記スプリング47の弾発力の合計となる。前記バルブ34を開弁状態へ移行させるときは、カム機構(図示省略)により、前記バケット50を介して前記弁軸49をダイレクトに下方へ押下するが、開弁に必要な駆動力は、前記弁体43に作用している閉弁力よりも大きくなくてはならない。すなわち、ダイレクトカム駆動方式のバルブにおいては、大流量の流体制御に対応するために、前記弁孔42の開口面積を大きくすればするほど、また複数の流体流路を切り換えるために、バルブを連設すればするほど、開弁に必要な駆動力も大きくなると云う特
性を有する。したがって、複数の大口径バルブを組み込んだコントロールバルブユニットを製作しようとすると、前記カム機構の駆動源に安価な低出力モータを使用することができず、水処理機器のコスト低減に限界があった。
【0006】
さて、小さな駆動力で開弁することのできるバルブとして、従来から弁体と一体化させたピストンを用いた圧力バランス式のバルブが知られている。たとえば、特許文献2〜4に記載されたバルブは、閉弁状態のとき、前記弁体の弁孔側に作用する流体圧力を前記ピストンが摺動する背圧室へ導くことによって前記弁体の圧力バランスをとり、開弁に必要な駆動力を低減させている。しかしながら、この種のバルブは、前記ピストンと前記背圧室をパッキンやOリングなどを介在させてシールしているため、前記ピストンの摺動抵抗が大きく、過剰な駆動力が必要となっていた。さらには、パッキンやOリングなどの摩耗や摺動部分への異物の噛み込みなどによって、動作不良や流体のリークを起こしやすいと云うものであった。
【0007】
【特許文献1】特許第2993426号公報
【特許文献2】特許第3672380号公報
【特許文献3】特開2000−320711号公報
【特許文献4】特開2004−162918号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
この発明が解決しようとする課題は、開弁に必要な駆動力を低減させることができるバルブを実現することである。さらに、摺動抵抗が小さく、シール部の摩耗や異物の噛み込みが起こりにくいバルブを実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、流体流路内に弁座が形成され、この弁座の弁孔が弁軸で支持された弁体で開閉されるバルブであって、閉弁状態のとき、流体圧力によって前記弁体に開弁方向および閉弁方向の力がそれぞれ作用するように構成したことを特徴としている。
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、閉弁状態のとき、流体圧力によって前記弁体には、開弁方向の力,すなわち前記弁体を前記弁座から離反させる方向への力と、閉弁方向の力,すなわち前記弁体を前記弁座へ当接させる方向への力がそれぞれ作用する。したがって、前記弁体には、実質的に閉弁方向の力と開弁方向の力の差分に対応する閉弁力が作用することになり、この閉弁力に対抗する駆動力を前記弁軸に対して作用させると、容易に開弁状態へ移行する。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記弁体に対して受圧体を所定間隔を保って直列に組み込み、閉弁状態のとき、前記弁体の一次側圧力を前記受圧体へ伝達させ、開弁方向および閉弁方向の力をバランスさせることを特徴としている。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、前記受圧体は、摺動することなく、前記弁体の開閉動作に追従して変位する。したがって、前記弁体の開閉動作時に摩擦がなく、シール部の摩耗や異物の噛み込みも防止される。また、閉弁状態のとき、前記弁体の一次側圧力が前記受圧体へ伝達されることによって、前記弁体には、一次側から開弁方向の力が作用するとともに、前記受圧体を介して閉弁方向の力が作用する。これらの力は、前記弁体および前記受圧体の各受圧面積に基づいてバランスする。したがって、前記弁体には、実質的に閉弁方向の力と開弁方向の力の差分に対応する閉弁力が作用することになり、この閉弁力に対抗する駆動力を前記弁軸に対して作用させると、容易に開弁状態へ移行する。
【0013】
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記弁体の一次側圧力を前記弁体に形成した圧力伝達路を介して前記受圧体へ伝達させることを特徴としている。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、前記受圧体は、摺動することなく、前記弁体の開閉動作に追従して変位する。したがって、前記弁体の開閉動作時に摩擦がなく、シール部の摩耗や異物の噛み込みも防止される。また、閉弁状態のとき、前記弁体の一次側圧力が前記圧力伝達経路を介して前記受圧体へ伝達されることによって、前記弁体には、一次側から開弁方向の力が作用するとともに、前記受圧体を介して閉弁方向の力が作用する。これらの力は、前記弁体および前記受圧体の各受圧面積に基づいてバランスする。したがって、前記弁体には、実質的に閉弁方向の力と開弁方向の力の差分に対応する閉弁力が作用することになり、この閉弁力に対抗する駆動力を前記弁軸に対して作用させると、容易に開弁状態へ移行する。
【発明の効果】
【0015】
この発明によれば、開弁に必要な駆動力を低減させることができるバルブを実現することができる。さらに、摺動抵抗が小さく、シール部の摩耗や異物の噛み込みが起こりにくいバルブを実現することができる。この結果、大口径であっても低出力のモータで駆動でき、また故障が少なく安定した動作のバルブを種々の機器や設備に適用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。この発明のバルブは、たとえば軟水装置や濾過装置などの種々の水処理機器において、処理工程に応じて流体流路を切り換えるためのコントロールバルブユニットに適用される。図1および図2は、この発明を実施したダイレクトカム駆動方式のバルブの概略構成を示す縦断面図であり、それぞれ閉弁状態と開弁状態を図示している。また、図3は、図1のIII−III線断面図であり、さらに図4は、図1のIV−IV線断面図である。
【0017】
この実施形態に係るバルブ1は、それぞれが硬質の合成樹脂で形成された上部ハウジング2および下部ハウジング3から構成されるバルブハウジング4を備えている。前記上部ハウジング2には、流体入口である第一ポート5と、流体出口である第二ポート6と、これらの各ポート5,6を連通させる流体流路7とが形成されている。前記流体流路7内には、弁座8が形成されており、この弁座8には、弁孔9が開口している。そして、この弁孔9の周縁部には、前記第二ポート6側において、閉弁時のシール部として作用する円環状の突条部10が設けられている。
【0018】
前記第二ポート6側の前記流体流路7内には、前記突条部10に当接,あるいは離反して前記弁孔9を開閉する弁体11が配置されている。この弁体11は、硬質の合成樹脂で形成されたキノコ形状の弁本体12と、この弁本体12の上面に一体的に装着された弁パッキン13との組立体により構成されている。前記弁パッキン13は、たとえばエチレンプロピレンゴム,シリコンゴム,フッ素ゴムなどの弾性材料で形成されており、前記弁体11が前記弁座8に着座したとき、前記突条部10へ圧接されるようになっている。
【0019】
また、前記弁体11の上面側には、前記弁本体12の中心軸に沿って上方へ延びる弁軸スリーブ14が設けられており、この弁軸スリーブ14には、前記上部ハウジング2に形成された貫通穴15を介して上下動可能な弁軸16の下端が挿入されている。一方、この弁軸16の上端は、バケット17に形成された弁軸穴18に遊動自在に挿入されている。前記バケット17は、前記バルブ1を駆動するカム機構のカム(図示省略)を接触させて、前記弁軸16を押し下げる力を作用させる部材である。ここにおいて、前記貫通穴15
には、前記上部ハウジング2の内側からXリング19が嵌着されており、このXリング19は、プラグ20でその位置が固定されている。すなわち、前記上部ハウジング2における前記弁軸16の摺動部分は、前記Xリング19によってシールされている。
【0020】
さて、前記弁体11の下部には、リテーナ21で支持された受圧体22が一体的に装着されている。具体的に説明すると、前記リテーナ21は、逆カップ形状の支持部材であり、その上面には、円柱状の凸部23が設けられている。また、前記弁本体12の下部には、前記凸部23を嵌合させる凹部24が設けられている。前記受圧体22は、ガラス繊維などの基布をエチレンプロピレンゴム,水素化ニトリルゴム,フッ素ゴムなどの弾性材料で被覆した円形のダイアフラムであって、その中央部には、前記凸部23に対応する貫通孔25が穿設されている。前記凸部23は、前記貫通孔25を介して前記凹部24に嵌合されており、さらに前記リテーナ21は、座金26を介してネジ27で前記弁体11と結合されている。すなわち、前記受圧体22は、前記弁体11に対して所定間隔を保って直列に組み込まれており、前記弁体11と前記リテーナ21の間に狭持された状態にて、前記弁体11の開閉動作に追従して変位可能に構成されている。また、前記受圧体22の周縁部分は、前記両ハウジング2,3の嵌合部分の間に挟持され、シールされている。
【0021】
前記下部ハウジング3には、前記受圧体22で前記流体流路7から仕切られ,かつ前記リテーナ21が上下動する背圧室28が形成されている。前記リテーナ21は、前記背圧室28の内壁から中心部へ向かって突出するリブ状のガイド29,29,…により部分的に支持されている。ここにおいて、前記リテーナ21の外周面と前記各ガイド29の先端面との間は、所定のクリアランスを有しており、前記リテーナ21が上下動するときに、摺動抵抗を生じないようになっている。また、前記リテーナ21の下部には、前記弁体11を閉弁方向へ付勢するコイル状のスプリング30が挿入されており、このスプリング30は、前記背圧室28の底面に設けられた台座部31によって位置決めされている。
【0022】
前記弁体11には、前記弁軸スリーブ14の外側部分に前記弁本体12の中心軸に沿って貫通する圧力伝達路32が形成されている。また、前記リテーナ21には、その中心軸に沿って貫通路33が形成されている。この貫通路33は、前記ネジ27を貫通させるとともに、前記圧力伝達路32を前記背圧室28と連通させる役割を果たしている。したがって、前記背圧室28内は、前記圧力伝達路32および前記貫通路33によって、前記第一ポート5側と常時連通するようになっており、前記弁体11の一次側圧力が前記受圧体22へも伝達される。ここにおいて、前記弁体11の受圧面積(すなわち、前記突条部10で囲まれた部分の面積)は、前記受圧体22の受圧面積(すなわち、前記リテーナ21に追従してダイアフラムが上下方向へ変位する部分の面積)以下になるように設定されている。
【0023】
つぎに、前記バルブ1の作用について詳細に説明する。前記バルブ1は、前記バルブハウジング4の外部に配置したカム機構により駆動される。このカム機構は、たとえば駆動源であるモータと、このモータの回転速度を減速させる歯車と、この歯車の回転に連動して回転するカムシャフトと、このカムシャフトに一体的に設けられたカムとから構成される(図示省略)。
【0024】
まず、前記バルブ1が閉弁状態のときには、前記カムの外周表面(以下、「カムフェース」と云う。)は、前記バケット17から離脱している。この状態において、前記弁体11には、前記第一ポート5を介して一次側圧力がかかることにより、開弁方向の力,すなわち前記弁体11を前記弁座8から離反させる方向への力が作用する。また、前記弁体11には、前記圧力伝達路32および前記貫通路33を介して前記受圧体22に一次側圧力が伝達されるともに、スプリング30で付勢されることにより、閉弁方向の力,すなわち前記弁体11を前記弁座8へ当接させる方向への力が作用する。これらの力は、前記弁体
11の受圧面積,前記受圧体22の受圧面積および前記スプリング30の弾発力に基づいてバランスする。前記したように、弁体11の受圧面積は、前記受圧体22の受圧面積以下になるように設定されているので、前記弁体11には、実質的に閉弁方向の力から開弁方向の力を差し引いた閉弁力が作用することになり、前記弁体11が前記弁座8へ当接した状態が維持される。ここにおいて、弁体11の受圧面積と前記受圧体22の受圧面積とが等しくなるように設定すると、前記弁体11に作用する閉弁力は、前記スプリング30の弾発力と等しくなる。また、前記弁体11,前記リテーナ21および前記受圧体22からなる組立体には、常に圧縮方向の力が作用するので、合成樹脂や合成ゴムのように引張方向の力に比較的弱い材料を使用しても、複雑な補強を施すことなく、充分な強度と耐久性を確保することができる。
【0025】
つぎに、前記バルブ1を開弁状態へ移行させるときには、前記カムフェースが前記バケット17へ接触するように前記カム機構を作動させ、前記弁軸16を押し下げる。ここにおいて、前記弁体11の開弁にともなう摺動抵抗は、実質的に前記Xリング19で生じる抵抗のみであり、前記リテーナ21と前記各ガイド29の間では、そのクリアランスのために生じることがない。したがって、閉弁状態において作用していた閉弁力と、前記Xリング19で生じる摺動抵抗とに対抗する駆動力を前記弁軸16へ与えると、前記弁体11が前記弁座8から離反し、前記弁孔9が開放される。そして、再び前記カム機構を作動させ、前記カムフェースが前記バケット17から脱離すると、前記弁体11に閉弁方向の力と開弁方向の力のバランスによる閉弁力が作用する結果、前記弁体11が前記弁座8へ当接し、前記弁孔9が閉鎖される。ここにおいて、前記受圧体22は、前記弁体11に追従して前記流体流路7内を上下動するので、ピストンを受圧部に用いたバルブ構造で必然的に生じる摺動部分がなく、前記流体流路7と前記背圧室28の間のシール部において、摩耗や異物の噛み込みが防止される。
【0026】
前記の実施形態において、前記圧力伝達路32は、前記弁体11に設けられているが、他の部位に設けることもできる。たとえば、前記圧力伝達路32は、前記第一ポート5側の前記流体流路7内と前記背圧室28内とを連通させるように、前記バルブハウジング4に設けてもよい。また、前記バルブ1は、水処理機器だけでなく、流体制御を必要とする機器や設備であれば、産業用,民生用問わず適用することができる。この場合、前記バルブ1を構成する部材,たとえば前記バルブハウジング4や前記弁体11などは、要求される仕様に応じて、金属材料で形成してもよい。
【0027】
以上説明したように、この実施形態によれば、開弁に必要な駆動力を低減させることができるバルブを実現することができる。さらに、摺動抵抗が小さく、シール部の摩耗や異物の噛み込みが起こりにくいバルブを実現することができる。この結果、大口径であっても低出力のモータで駆動でき、また故障が少なく安定した動作のバルブを種々の機器や設備に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】この発明のバルブの概略構成を示す閉弁状態の縦断面図。
【図2】この発明のバルブの概略構成を示す開弁状態の縦断面図。
【図3】図1のIII−III線断面図。
【図4】図1のIV−IV線断面図。
【図5】従来のバルブの概略構成を示す縦断面図。
【符号の説明】
【0029】
1 バルブ
7 流体流路
8 弁座
9 弁孔
11 弁体
16 弁軸
22 受圧体
32 圧力伝達路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体流路内に弁座が形成され、この弁座の弁孔が弁軸で支持された弁体で開閉されるバルブであって、
閉弁状態のとき、流体圧力によって前記弁体に開弁方向および閉弁方向の力がそれぞれ作用するように構成したことを特徴とするバルブ。
【請求項2】
前記弁体に対して受圧体を所定間隔を保って直列に組み込み、
閉弁状態のとき、前記弁体の一次側圧力を前記受圧体へ伝達させ、開弁方向および閉弁方向の力をバランスさせることを特徴とする請求項1に記載のバルブ。
【請求項3】
前記弁体の一次側圧力を前記弁体に形成した圧力伝達路を介して前記受圧体へ伝達させることを特徴とする請求項2に記載のバルブ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2007−78092(P2007−78092A)
【公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−267755(P2005−267755)
【出願日】平成17年9月15日(2005.9.15)
【出願人】(000175272)三浦工業株式会社 (1,055)
【出願人】(504143522)株式会社三浦プロテック (488)
【Fターム(参考)】