説明

バーコード対応録音再生装置、及び、バーコード対応撮影再生装置

【課題】 バーコードリーダーで読み取ったバーコードに対応させて一義的に録音と再生をすること。
【解決手段】 録音モードで、物体(I)に付したバーコード(K)をリーダー(B)で読み取ったコード情報(L)から変換された文字情報(M)で命名したフォルダー(N)を記録部(G)に生成し、フォルダー(N)内にマイクロホン(D)から入力し音声情報(O)をデジタル音声情報(Od)データーとして録音する。再生モードで、物体(I)のバーコード(K)をリーダー(B)で読み取ったコード情報(L)から変換された文字情報(M)に対応して、記録部(G)に録音されているデジタル音声情報(Od)データーを読み出してスピーカー(H)から再生する。展示者は、バーコード(K)と一義的に対応した音声説明を予め録音し、展覧者は、展示品(I)のバーコード(K)と一義的に対応した音声説明を聞くことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、録音モードにおいては、物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取ることにより、読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)から一義的に変換された文字情報(M)を付したフォルダー(N)を記録部(G)内に生成し、フォルダー(N)内にマイクロホン(D)から入力された音声情報(O)をデジタル音声情報(Od)データーとして録音する機能を有することを特徴とし、再生モードにおいては、物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取ることにより、読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)から変換された文字情報(M)に対応して、記録部(G)に録音されているデジタル音声情報(Od)データーを読み出してスピーカー(H)から再生する機能を有することを特徴とするバーコード対応録音再生装置に関する。
本願発明は、後述する先行技術文献に開示されているような、出版社(レコード会社、カラオケ等のビデオソフト供給企業等も含む。)が、出版物・刊行物として、ソフトウェア情報を固定した媒体(DVD、CD、レーザーディスク((登録商標第2284421号 )等)を需用者に提供することを想定した技術思想に基づくものではない。
また、本願発明は、後述する先行技術文献に開示されているような、放送局やレコード会社におけるソフトウェア情報を媒体(DVD、CD、レーザーディスク((登録商標第2284421号 )、ビデオテープ等)に焼き付けるための専門的な機器を想定した技術思想に基づくものでもはない。
本願発明は、後述する先行技術文献には、全く開示されていない、極めて家庭的・個人的に、又は、盲学校・聾学校・養護学校・幼稚園・保育園・老人介護施設等の教育機関・福祉施設等のシーンで、手軽に、気軽に、簡便に(障害者や老人でも労することなく)、機動的に、所望する物体にバーコードを貼付し、そのバーコードをターゲットとして、そのバーコードと直接的かつ一義的な情報を、記録し、再生することが可能である装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の技術において、バーコード又はQRコードを読み取ることにより、所定の目的を達することができる実用的な装置として、POS、携帯電話等を挙げることができる。
従来の技術において、メモリに録音・再生する装置としては、ICレコーダー、ポータブルオーディオプレーヤー等を挙げることができる。
ポータブルオーディオプレーヤーは、使用者が、ボタンスイッチを押すことにより、音声・音楽を録音したり、再生したりする。
ICレコーダー又はポータブルオーディオプレーヤーは、音声案内として、駅、デパート、観光地等においても、案内や説明に広く使用されている。
【0003】
以下に示す先行文献(特許文献1〜12)の公開公報に開示されている発明と本願発明を対比すると、両者は、「発明が解決しようとする課題」、「課題を解決するための手段」、「発明の効果」全くが異なり、発明完成に至った技術的思想が全く異なり、本願の出願日における技術的水準を示すに過ぎないものである。
【0004】
[特許文献1] 特開2000−040274号公報
当該公開公報第4頁左欄第10〜37行には、スキャナーによって読み取られた印刷パターンに基づいて、そのパターンに応じて所定のトラックを再生する技術が開示されている。
当該先行文献に開示されている発明と本願発明を対比すると、当該先行文献では、読み取られた印刷パターン(画像情報)を利用して所定のトラックの再生をする構成が開示されているのみで、本願発明におけるようなバーコードを介した文字情報(コード情報)を利用するような技術的思想については、開示及び示唆がない。さらに、当該先行文献に開示されている発明は、再生専用であるが、本願発明は、録音機能と再生機能を併有する点で、発明の構成が異なる。
【0005】
[特許文献2] 特開平05−266637号公報
当該公報公報第3頁右欄第4〜19行には、読み取ったバーコードに含まれるアドレス情報に従って、ディスクに記録されたプログラム情報のうちの特定のアドレス・データーを伴う部分の再生を行なう技術が開示されている。
当該公開公報の請求項1〜2、図1及び段落番号[0009]には、バーコード読取部又はテンキーの入力により、指定した個所の再生を行う構成が開示されている。
当該先行文献に開示されている発明は、公開公報の段落番号[0001]に開示されているとおり、「プログラム情報が記録された記録媒体であるディスクから、記録されたプログラム情報のうち所望の部分を選択的に再生することができる情報選択再生装置」に関するものである。この装置は、例えば、株式会社エデック(大阪市中央区玉造1丁目21-4)が販売しているソニー社製『EDEC CD REPEATER』と同一又は類似した装置であると思料され、語学学習に特化した特殊なプログラム情報を記録したCDを特殊な専用再生装置で再生するものである。当該先行文献に開示されている発明と本願発明を対比すると、当該先行文献では、テーラーメイドの出版物・刊行物に相当する「プログラム情報が記録された記録媒体であるディスク」が必須構成要件であり、本願発明における技術的思想とは異なる。さらに、当該先行文献に開示されている発明は、再生専用であるが、本願発明は、録音機能と再生機能を併有する点で、発明の構成が異なる。
【0006】
[特許文献3] 特公平07−111612号公報
当該公告公報に対応する公開公報(特開昭62−196693号)第3頁右欄第11〜19行には、テキストから読み出されたバーコードに含まれるアドレス情報に従って、ディスクに特定のアドレス・データーを伴って記録されたプログラム情報を再生する技術が開示されている。
当該先行文献に開示されている発明は、当該公開公報第2頁目・右欄[産業上の利用分野]の欄に開示されているとおり、「プログラム情報が記録された記録媒体であるディスクから、記録されたプログラム情報のうち所望の部分を選択的に再生することができる情報選択再生装置」に関するものである。
当該先行文献に開示されている発明と本願発明を対比すると、当該先行文献では、テーラーメイドの出版物・刊行物に相当する「プログラム情報が記録された記録媒体であるディスク」が必須構成要件であり、本願発明における技術的思想とは異なる。さらに、当該先行文献に開示されている発明は、再生専用であるが、本願発明は、録音機能と再生機能を併有する点で、発明の構成が異なる。
【0007】
[特許文献4] 特公平07−066651号公報
当該公開公報第3頁右欄第15〜30行には、テキストから読み出されたバーコードに含まれるアドレス情報に従って、ディスクに特定のアドレス・データーを伴って記録されたプログラム情報を再生する技術が開示されている。
当該公告公報に対応する公開公報(特開昭62−197977号)第3頁右欄第11〜19行には、テキストから読み出されたバーコードに含まれるアドレス情報に従って、ディスクに特定のアドレス・データーを伴って記録されたプログラム情報を再生する技術が開示されている。
当該先行文献に開示されている発明は、当該公開公報第2頁目・右欄[産業上の利用分野]の欄に開示されているとおり、「プログラム情報が記録された記録媒体であるディスクから、記録されたプログラム情報のうち所望の部分を選択的に再生することができる情報選択再生装置」に関するものである。
当該先行文献に開示されている発明と本願発明を対比すると、当該先行文献では、テーラーメイドの出版物・刊行物に相当する「プログラム情報が記録された記録媒体であるディスク」が必須構成要件であり、本願発明における技術的思想とは異なる。さらに、当該先行文献に開示されている発明は、再生専用であるが、本願発明は、録音機能と再生機能を併有する点で、発明の構成が異なる。
【0008】
[特許文献5] 実公平08−002847号公報
当該公開公報には、スキャナーによって読み取られた印刷パターンに基づいて、そのパターンに応じて所定のトラックを再生する技術が開示されている。
当該先行文献に開示されている発明と本願発明を対比すると、当該先行文献では、読み取られた印刷パターン(画像情報)を利用して所定のトラックの再生をする構成が開示されているのみで、本願発明におけるようなバーコードを介した文字情報(コード情報)を利用するような技術的思想については、開示及び示唆がない。さらに、当該先行文献に開示されている発明は、再生専用であるが、本願発明は、録音機能と再生機能を併有する点で、発明の構成が異なる。
【0009】
[特許文献6] 特開昭63−184985号公報
当該公開公報の特許請求の範囲、発明の概要及び第1図には、録音するときに任意のプログラム番号を記録し、再生するときはプログラム番号の指定により再生開始する構成(デジタル方式)が開示されている。
当該先行文献に開示されている発明と本願発明を対比すると、当該先行文献では、テンキーによりコードを入力する構成が開示されているのみで、本願発明におけるようなバーコードを利用するような技術的思想については、開示及び示唆がない。さらに、当該先行文献に開示されている発明は、再生専用であるが、本願発明は、録音機能と再生機能を併有する点で、発明の構成が異なる。
【0010】
[特許文献7] 特開平02−257454号公報
当該公開公報の特許請求の範囲、産業上の利用分野及び第1図には、録音するときに曲の先頭を示す付加情報にさらに認識番号を付ける手段を有した構成が開示されている。
当該先行文献に開示されている発明と本願発明を対比すると、当該先行文献では、付加情報を利用して楽曲の頭出しをする構成が開示されているのみで、本願発明におけるようなバーコードを介した文字情報(コード情報)を利用するような技術的思想については、開示及び示唆がない。さらに、当該先行文献に開示されている発明は、磁気記録に限定されるものであるが、本願発明は、磁気記録に限定されるものではない。さらに、当該先行文献に開示されている発明は、楽曲に限定されるものであるが、本願発明は、楽曲に限定されるものではない。
【0011】
[特許文献8] 特開平03−119587号公報
当該公開公報の特許請求の範囲、第1図〜第6図には、録音開始時に新たな音声ファイルを作成して録音し、再生するときはこのファイルにより敏速にサーチして再生し、ファイル内に画像データを収納する構成が開示されている。公開公報2頁右上には、情報記憶部として各種のデジタルデバイスを使用できるとの開示がある。
当該先行文献に開示されている発明と本願発明を対比すると、当該先行文献では、画像情報を利用して曲の頭出しをする構成が開示されているのみで、本願発明におけるようなバーコードを介した文字情報(コード情報)を利用するような技術的思想については、開示及び示唆がない。さらに、当該先行文献に開示されている発明は、テープメディア(カセットテープ、VTR等)に記録されたアナログデータに関するものであるが、本願発明は、デジタルデータを利用したものである点で、発明の基本的思想が異なる。
【0012】
[特許文献9] 特開昭63−195862号公報
当該公開公報の特許請求の範囲、第1図及び公開公報第1頁右下には、印刷物の中のバーコードを読取り、その頁記載の記事を再生する構成が記載されている。
当該先行文献に開示されている発明は、公開公報のフロント頁右下欄[技術分野]に開示されているとおり、「ビデオディスクプレーヤー、VTR等の情報記録記録媒体再生装置」に関するものであり、典型的には、1977年にフィリップス社が基本技術を開発し、1981年にパイオニア社により製品化されたレーザーディスク(登録商標第2284421号 )に関するものであると思料され、レーザーカラオケ(登録商標第2284423号)等のメディアを特殊な専用再生装置で再生するものである。当該先行文献に開示されている発明と本願発明を対比すると、当該先行文献では、テーラーメイドの出版物・刊行物に相当するレーザーディスク(登録商標第2284421号 )等の特殊記録媒体が必須構成要件であり、本願発明における技術的思想とは異なる。さらに、当該先行文献に開示されている発明は、再生専用であるが、本願発明は、録音機能と再生機能を併有する点で、発明の構成が異なる。
【0013】
[特許文献10] 特開昭59−140682号公報
当該公開公報の特許請求の範囲及び図には、録音の始めにナンバーコードを付してから録音し、再生するときはこのナンバーコ−ドをサ−チして該当部分を再生する構成が開示されている。
当該先行文献に開示されている発明と本願発明を対比すると、当該先行文献では、ナンバーコードを利用して再生箇所の頭出しをする構成が開示されているのみで、本願発明におけるようなバーコードを介した文字情報(コード情報)を利用するような技術的思想については、開示及び示唆がない。さらに、当該先行文献に開示されている発明は、磁気記録に限定されるものであるが、本願発明は、磁気記録に限定されるものではない。さらに、当該先行文献に開示されている発明は、テープメディア(カセットテープ、VTR等)に記録されたアナログデータに関するものであるが、本願発明は、デジタルデータを利用したものである点で、発明の基本的思想が異なる。
【0014】
[特許文献11] 特開昭61−272781号公報
当該公開公報の特許請求の範囲及び第1図〜第3図には、録音の始めに任意の番号を付して録音し、再生するときはこの任意の番号をサーチして該当部分を再生する構成が開示されている。
当該先行文献に開示されている発明と本願発明を対比すると、当該先行文献では、録音箇所の始めに付した番号を利用して再生箇所の頭出しをする構成が開示されているのみで、本願発明におけるようなバーコードを介した文字情報(コード情報)を利用するような技術的思想については、開示及び示唆がない。さらに、当該先行文献に開示されている発明は、磁気記録に限定されるものであるが、本願発明は、磁気記録に限定されるものではない。さらに、当該先行文献に開示されている発明は、テープデッキを利用したものであるが、本願発明は、デジタルデータを利用したものである点で、発明の基本的思想が異なる。
【0015】
[特許文献12] 特開昭58−009269号公報
特許請求の範囲、第1図及び第2図には、録音の始めに内容ごとにコード化されたアドレスを付けて録音し、再生するときはこのアドレスをサーチして該当部分を再生する構成が開示されている。
当該先行文献に開示されている発明と本願発明を対比すると、当該先行文献では、コード化されたアドレス信号を利用して再生箇所の頭出しをする構成が開示されているのみで、本願発明におけるようなバーコードを介した文字情報(コード情報)を利用するような技術的思想については、開示及び示唆がない。さらに、当該先行文献に開示されている発明は、磁気記録に限定されるものであるが、本願発明は、磁気記録に限定されるものではない。さらに、当該先行文献に開示されている発明は、カセットテープレコーダーに関するものであるが、本願発明は、デジタルデータを利用したものである点で、発明の基本的思想が異なる。
【0016】
[特許文献13] 特開2005−335357号公報
《特許文献13の概要》
(1) [特許請求の範囲]には、[請求項2]において、「アルバムの各ページの写真を貼付する然るべき場所にバーコード(中略)を設置する方式。」、並びに、[請求項4]において、「アルバムに貼付した写真の場所を認識する目的で設置したバーコード(中略)の情報を読み取り機器にて読み取り、その読み取った情報をもとにデジタル式ボイスレコーダーの音声を出力させる方式。」が開示されている。
【0017】
(2) さらには、段落番号[0006]において、「以下、本発明の実施の形態を説明する。
イ.アルバムの写真を貼付する夫々の場所に(中略)バーコード(中略)を取り付ける。
ロ.アルバムに貼付する夫々の写真に対応した説明あるいは情況をあらかじめレコーダーに録音しておく。
ハ.レコーダーに装着する音声記憶素子(フラッシュメモリー)はカード式とし、レコーダーに取り付け、取り外しが可能な方式とする。
ニ.アルバム内に設置された夫々のセンサー等の配線端末は一箇所に集約してまとめ、コネクターでレコーダーと接続する方式とする。
ホ.写真に対応するセンサーに触れると速やかにレコーダーが作動して、対応する写真の説明等を音声で出力させる方式とする。
ヘ.アルバム一冊あたりメモリーカード一枚を保存する方式とする。
本発明は、以上の構成と使用方法により、写真撮影時の光景の詳細説明を聞くこと、また撮影時の喜怒哀楽の情況を音声によりリアルに再現でき、従来のアルバムに高い付加価値をつけた方式である。」と開示されている。
【0018】
(3) 図2は、アルバム(1)、ボイスレコーダー(3)、接続コード(4)、コネクター(5)、メモリーカード(6)が描かれている。
「接続コード(4)」と「コネクター(5)」については、明細書中には、殆ど説明がない。
特許請求の範囲において、[請求項3]中に、「アルバムとデジタル式ボイスレコーダーを接続コードで結び、タッチセンサーに触れるか、又はスイッチを入れることにより連動してデジタル式ボイスレコーダーの音声を出力させる」という開示がある。
【0019】
《特許文献13に開示されている技術と本願発明との違い》
特許文献13に開示されている技術は、特許文献13の記載内容を正確に理解をしないと、あたかも本願発明と同一又は類似との誤解を招来しかねないので、以下のとおり、特許文献13に開示されている技術と本願発明との違いにつき、特に丁寧に詳述する。
(1) 然るに、特許文献13の[特許請求の範囲]の[請求項2]と[請求項4]においては、バーコードの情報を読み取り機器にて読み取り、その読み取った情報をもとにデジタル式ボイスレコーダーの音声により出力させる態様については開示されている。しかしながら、本願発明におけるような、バーコード情報に対応させて、予め録音しておくという技術的思想については、一切開示がない。
【0020】
(2) 特許文献13の段落番号[0006]においては、項目「ロ.」で「アルバムに貼付する夫々の写真に対応した説明あるいは情況をあらかじめレコーダーに録音しておく。」と開示され、さらには、項目「ホ.」で「写真に対応するセンサーに触れると速やかにレコーダーが作動して、対応する写真の説明等を音声で出力させる」と開示されてはいる。しかしながら、如何なる手段により、特定の写真に対応させて予め録音しておくのかについては、一切、示唆も開示もない。
【0021】
本願発明における「バーコードリーダー」は、特許文献13における「読み取り機器」に相当するものと思料されるが、特許文献13においては、「読み取り機器」なる語が登場する[請求項4]、段落番号[0001]、及び、段落番号[0004]の記述を慎重に精査してみると、バーコード情報に対応させて音声をボイスレコーダーを再生させる態様を開示し又は示唆する記述はあるが、バーコード情報に対応させてボイスレコーダーに録音させる態様を開示し又は示唆する記述は一切ない。
そして、特許文献13には、バーコード情報に対応させてボイスレコーダーに録音させる態様を開示し又は示唆する記述は一切ないのであるから、当然のことではあるが、バーコード情報に対応させてボイスレコーダーに録音させる技術的思想、技術的手段についても、開示又は示唆は一切ない。
【0022】
さらには、特許文献13においては、項目「ハ.」における記述から自明なとおり、「音声記憶素子(フラッシュメモリー)」を取り外し可能な方式のみに限定しているが、本願発明おいては、必ずしも、このような方式に限定する必要はない。
【0023】
(3) 特許文献13の図2においては、アルバム(1)、ボイスレコーダー(3)、接続コード(4)、コネクター(5)、メモリーカード(6)が描かれている。
しかしながら、明細書中には、「接続コード」と「コネクター」が果たすべき機能については、一切、開示又は示唆はない。
辛うじて、[特許請求の範囲]において、[請求項3]中に、「アルバムとデジタル式ボイスレコーダーを接続コードで結び、タッチセンサーに触れるか、又はスイッチを入れることにより連動してデジタル式ボイスレコーダーの音声を出力させる」という開示が見られる。
【0024】
しかしながら、この[請求項3]の記載内容についてさえ、いわゆる当業者の立場に立脚すれば、極めて漠然とした記述であり、技術的な正確を期する解釈が極めて困難である。
敢えて、この[請求項3]における曖昧模糊とした記載内容に基づいて、「接続コード」と「コネクター」が果たすべき機能に関する解釈を試みるとすれば、「接続コード」は、ボイスレコーダーと、そのリモコンスイッチ([請求項3]における表現は、「タッチセンサー」又は「スイッチ」)を中継するという極めて単純な機能しか具備していないものと思料される。
【0025】
さらには、[請求項3]には、「アルバムとデジタル式ボイスレコーダーを接続コードで結び」とあるが、この記載内容については、いわゆる当業者であれば、リモコンスイッチの接続コード(雄)を差し込むコネクター(雌)については、デジタル式ボイスレコーダー側に設置してあるであろうことは、ある程度想像することは可能ではあるが、紙製品でしかないアルバム側に、如何なる方式を採用してコネクターを設置したのかについては、特許文献13の記述内容を隅から隅まで精査してみても、曖昧模糊として、想像することは極めて困難である。
【0026】
以上、『《特許文献13に開示されている技術と本願発明との違い》』の項についてまとめると、特許文献13には、バーコード情報に対応させてボイスレコーダーに録音させる態様を開示し又は示唆する記述は一切なく、バーコード情報に対応させて、極めて機動的に、TPO(Time,Place and Occasion)に拘束されることなく、極めて高い自由度で、ボイスレコーダーに録音させる技術的思想、技術的手段についても、開示又は示唆は一切ない。
【0027】
以上の先行文献(特許文献1〜13)の公開公報に開示されている発明と本願発明を対比すると、両者は、「発明が解決しようとする課題」、「課題を解決するための手段」、「発明の効果」全くが異なり、発明完成に至った技術的思想が全く異なり、本願の出願日における技術的水準を示すに過ぎないものである。
さらには、以上の先行文献(特許文献1〜13)においては、本願発明におけるように、業務的なスタジオ録音では全くなく、家庭的又は個人的に、あたかもスナップ写真を気軽に撮影するかのように、気軽に機動的にTPOを選ばずに、バーコード等と直接的且つ一義的に関連付けて録音・再生しようとする技術的思想に基づくものはないことは、特筆すべきことである。
【0028】
【特許文献1】特開2000−040274号公報
【特許文献2】特開平05−266637号公報
【特許文献3】特公平07−111612号公報
【特許文献4】特公平07−066651号公報
【特許文献5】実公平08−002847号公報
【特許文献6】特開昭63−184985号公報
【特許文献7】特開平02−257454号公報
【特許文献8】特開平03−119587号公報
【特許文献9】特開昭63−195862号公報
【特許文献10】特開昭59−140682号公報
【特許文献11】特開昭61−272781号公報
【特許文献12】特開昭58−009269号公報
【特許文献13】特開2005−335357号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0029】
上記した[特許文献1]〜[特許文献5]にも開示されているとおり、従来の技術においては、スキャナーによって読み取られたバーコードに基づいて、そのパターンに応じて所定のトラック等を再生する技術は公知である。
しかしながら、従来の技術においては、スキャナーによって読み取られたバーコードに基づいて、そのバーコードに対応させて録音再生することはできなかった。
上記背景技術に鑑み、本願発明が解決しようとする課題は、録音モードにおいては、読み取ったバーコードに一義的に対応して音声を録音することができ、再生モードにおいては、読み取ったバーコードに一義的に対応して録音されている音声を読み出してスピーカーから再生することができるバーコード対応録音再生装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0030】
[請求項1に記載した発明]
操作部(A)、バーコードリーダー(B)、バーコード情報/文字情報変換器(C)、マイクロホン(D)、音声アナログ/デジタル変換器(E1)、音声デジタル/アナログ変換器(E2)、中央演算子(F)、記録部(G)及びスピーカー(H)を含んで構成されたバーコード対応録音再生装置であって、
録音モードにおける実行手段については、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取る実行手段、
読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)を文字情報(M)に変換する実行手段、
文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を付したフォルダー(N)を記録部(G)内に生成する実行手段、
マイクロホン(D)から入力した音声情報(O)をアナログデーターからデジタルデーターに変換する実行手段(音声アナログ/デジタル変換器(E1))、
デジタルデーターに変換した音声情報(Od)を文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を付したフォルダー(N)に録音する実行手段を有し、
再生モードにおける実行手段については、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取る実行手段、
読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)を文字情報(M)に変換する実行手段、
記録部(G)から文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を有するフォルダー(N)内に録音されているデジタル音声情報(Od)データーを読み出す実行手段、
フォルダー(N)内のデジタル音声情報(Od)をデジタルデーターからアナログデーターに変換する実行手段(音声デジタル/アナログ変換器(E2))、
アナログデーターに変換した音声情報(O)をスピーカー(H)から出力して再生する実行手段を有し、
録音モードにおける機能については、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取ることにより、読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)から一義的に変換された文字情報(M)を付したフォルダー(N)を記録部(G)内に生成し、
フォルダー(N)内にマイクロホン(D)から入力された音声情報(O)をデジタル音声情報(Od)データーとして録音する機能を有することを特徴とし、
再生モードにおける機能については、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取ることにより、読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)から変換された文字情報(M)に対応して、記録部(G)に録音されているデジタル音声情報(Od)データーを読み出して、
デジタル音声情報(Od)データーを、音声デジタル/アナログ変換器(E2)によりデジタルデーターからアナログデーターに変換した音声情報(O)を、スピーカー(H)から再生する機能を有することを特徴とする、バーコード対応録音再生装置。
【0031】
[請求項2に記載した発明]
操作部(A)が、
バーコードリーダー(B)、バーコード情報/文字情報変換器(C)、マイクロホン(D)、音声アナログ/デジタル変換器(E1)、中央演算子(F)、記録部(G)及びスピーカー(H)からなるモジュール群内の少なくとも一部のモジュールのON/OFF操作をするための操作手段を有し、
バーコードリーダー(B)が、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)のコード情報(L)を読み取る機能を有し、
バーコード情報/文字情報変換器(C)が、
バーコードリーダー(B)で読み取られたコード情報(L)を文字情報(M)に変換する機能を有し、
マイクロホン(D)が、
録音モードにおいて、音声情報(O)を入力する機能を有し、
音声アナログ/デジタル変換器(E1)が、
録音モードにおいてマイクロホン(D)から入力された音声情報(O)をアナログデーターからデジタルデーターに変換する機能を有し、
音声デジタル/アナログ変換器(E2)が、
再生モードにおいて記録部(G)から読み出されたデジタル音声情報(Od)データーを、デジタル音声情報(Od)データーからアナログ音声情報(O)データーに変換する機能を有し、
中央演算子(F)が、
録音モードにおいては、
文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を付したフォルダー(N)を記録部(G)内に生成し、
フォルダー(N)内にデジタル音声情報(Od)データーを収納する機能を有し、
再生モードにおいては、
文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を有するフォルダー(N)内に収納されているデジタル音声情報(Od)データーを記録部(G)内から読み出して、
読み出したデジタル音声情報(Od)データーを音声デジタル/アナログ変換器(E2)によりアナログデーターに変換してスピーカー(H)から音声情報(O)を出力する機能を有し、
記録部(G)が、
録音モードにおいては、
中央演算子(F)の指令により、
フォルダー(N)内にデジタル音声情報(Od)データーを収納する機能を有し、
再生モードにおいては、
フォルダー(N)内に収納されているデジタル音声情報(Od)データーを記録部(G)内から読み出し出力する機能を有し、
スピーカー(H)が、
再生モードにおいて音声情報(O)を出力する機能
を有するものであることを特徴とする請求項1に記載したバーコード対応録音再生装置。
【0032】
[請求項3に記載した発明]
音声情報(O)が、物体(I)に現された二次元若しくは三次元の形状、物体(I)に表された画像、及び/又は、物体(I)に示された文字若しくは文章に関する説明、解説、翻訳及び/又は案内であることを特徴とする請求項1又は2に記載したバーコード対応録音再生装置。
【0033】
[請求項4に記載した発明]
物体(I)が写真、絵画又は展示品であり、音声情報(O)が写真、絵画又は展示品に関する説明、解説及び/又は案内であることを特徴とする請求項1又は2に記載したバーコード対応録音再生装置。
【0034】
[請求項5に記載した発明]
物体(I)が日本語以外の言語により記載された文字又は文章が表示されたものであり、音声情報(O)が日本語による説明、解説、翻訳及び/又は案内であることを特徴とする請求項1又は2に記載したバーコード対応録音再生装置。
【0035】
[請求項6に記載した発明]
物体(I)が日本語により記載された文字又は文章が表示されたものであり、音声情報(O)が日本語以外の言語による説明、解説、翻訳及び/又は案内であることを特徴とする請求項1又は2に記載したバーコード対応録音再生装置。
【0036】
[請求項7に記載した発明]
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)が、
コード情報(L)を現したバーコード(K)と併せて、
バーコードリーダー読み取り対象である旨の点字表記を有するものであって、
再生モードにおいて、
視覚障害者が、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取ることに即応して、
記録部(G)に録音されているデジタル音声情報(Od)データーをスピーカー(H)から聴取することができることを特徴とする、
視覚障害者の介助を目的とする、
[請求項1]乃至[請求項6]の何れかに記載したバーコード対応録音再生装置。
【0037】
[請求項8に記載した発明]
操作部(A)、バーコードリーダー(B)、バーコード情報/文字情報変換器(C)、デジタルカメラの撮影モジュール及び/又は録音モジュール(Dc1)、中央演算子(F)、記録部(G)、及び、デジタルカメラの画像再生モジュール及び/又は音声再生モジュール(Dc2)を含んで構成された静止画用バーコード対応撮影再生装置であって、
記録モードにおける実行手段については、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取る実行手段、
読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)を文字情報(M)に変換する実行手段、
文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を付したフォルダー(N)を記録部(G)内に生成する実行手段、
デジタルカメラの撮影モジュール及び/又は録音モジュール(Dc1)から入力した画像及び/又は音声のデジタル情報(Od’)を文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を付したフォルダー(N)に記録する実行手段を有し、
再生モードにおける実行手段については、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取る実行手段、
読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)を文字情報(M)に変換する実行手段、
記録部(G)から文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を有するフォルダー(N)内に記録されているデジタル情報(Od’)データーを読み出す実行手段、
フォルダー(N)内のデジタル情報(Od’)を、デジタルカメラの画像再生モジュール及び/又は音声再生モジュール(Dc2)から出力して再生する実行手段を有し、
記録モードにおける機能については、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取ることにより、読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)から一義的に変換された文字情報(M)を付したフォルダー(N)を記録部(G)内に生成し、
フォルダー(N)内にデジタルカメラの撮影モジュール及び/又は録音モジュール(Dc1)から入力した画像及び/又は音声のデジタル情報(Od’)データーを記録する機能を有することを特徴とし、
再生モードにおける機能については、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取ることにより、読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)から変換された文字情報(M)に対応して、記録部(G)に記録されている画像及び/又は音声のデジタル情報(Od’)データーを読み出して、
デジタルカメラの画像再生モジュール及び/又は音声再生モジュール(Dc2)から画像及び/又は音声を再生する機能を有することを特徴とする、静止画用バーコード対応撮影再生装置。
【0038】
[請求項9に記載した発明]
操作部(A)、バーコードリーダー(B)、バーコード情報/文字情報変換器(C)、デジタルビデオカメラの撮影モジュール及び/又は録音モジュール(Dv1)、中央演算子(F)、記録部(G)、及び、デジタルビデオカメラの画像再生モジュール及び/又は音声再生モジュール(Dv2)を含んで構成された動画用バーコード対応撮影再生装置であって、
記録モードにおける実行手段については、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取る実行手段、
読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)を文字情報(M)に変換する実行手段、
文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を付したフォルダー(N)を記録部(G)内に生成する実行手段、
デジタルビデオカメラの撮影モジュール及び/又は録音モジュール(Dv1)から入力した動画及び/又は音声のデジタル情報(Od’)を文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を付したフォルダー(N)に記録する実行手段を有し、
再生モードにおける実行手段については、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取る実行手段、
読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)を文字情報(M)に変換する実行手段、
記録部(G)から文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を有するフォルダー(N)内に記録されているデジタル情報(Od’)データーを読み出す実行手段、
フォルダー(N)内のデジタル情報(Od’)を、デジタルビデオカメラの画像再生モジュール及び/又は音声再生モジュール(Dv2)から出力して再生する実行手段を有し、
記録モードにおける機能については、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取ることにより、読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)から一義的に変換された文字情報(M)を付したフォルダー(N)を記録部(G)内に生成し、
フォルダー(N)内にデジタルビデオカメラの撮影モジュール及び/又は録音モジュール(Dv1)から入力した画像及び/又は音声のデジタル情報(Od’)データーを記録する機能を有することを特徴とし、
再生モードにおける機能については、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取ることにより、読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)から変換された文字情報(M)に対応して、記録部(G)に記録されている画像及び/又は音声のデジタル情報(Od’)データーを読み出して、
デジタルビデオカメラの画像再生モジュール及び/又は音声再生モジュール(Dv2)から画像及び/又は音声を再生する機能を有することを特徴とする、動画用バーコード対応撮影再生装置。
【0039】
[請求項10に記載した発明]
操作部(A)、バーコードリーダー(B)、バーコード情報/文字情報変換器(C)、マイクロホン(D)、音声アナログ/デジタル変換器(E1)、音声デジタル/アナログ変換器(E2)、中央演算子(F)、記録部(G)及びスピーカー(H)を含んで構成されたバーコード対応録音再生装置であって、
第nステップの再生モードにおける実行手段については、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取る実行手段、
読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)を文字情報(M)に変換する実行手段、
記録部(G)から文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を有するフォルダー(N)内に録音されているデジタル音声情報(Od_n)データーを読み出す実行手段、
第n+1ステップの録音モードにおける実行手段については、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取る実行手段、
読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)を文字情報(M)に変換する実行手段、
文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を付したフォルダー(N)を記録部(G)内に生成する実行手段、
マイクロホン(D)から入力した音声情報(O)をアナログデーターからデジタルデーターに変換する実行手段(音声アナログ/デジタル変換器(E1))、
デジタルデーターに変換した音声情報(Od)を文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を付したフォルダー(N)内に既に録音されているデジタル音声情報(Od_n)データーを消去することなく、追加的にデジタル音声情報(Od_n+1)を録音する実行手段を有し、
第n+2ステップの再生モードにおける実行手段については、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取る実行手段、
読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)を文字情報(M)に変換する実行手段、
記録部(G)から文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を有するフォルダー(N)内に録音されているデジタル音声情報(Od_n)データーとデジタル音声情報(Od_n+1)を読み出す実行手段、
フォルダー(N)内のデジタル音声情報(Od)をデジタルデーターからアナログデーターに変換する実行手段(音声デジタル/アナログ変換器(E2))、
アナログデーターに変換した音声情報(O)をスピーカー(H)から出力して再生する実行手段を有し、
録音モードにおける機能については、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取ることにより、読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)から一義的に変換された文字情報(M)を付したフォルダー(N)を記録部(G)内に生成し、
フォルダー(N)内に既に録音されているデジタル音声情報(Od_x)データーを消去することなく、マイクロホン(D)から入力された音声情報(O_x+1)をデジタル音声情報(Od)データーとして録音する機能を有することを特徴とし、
再生モードにおける機能については、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取ることにより、読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)から変換された文字情報(M)に対応して、記録部(G)に録音されている全てのデジタル音声情報(Od)データーを読み出して、
全てのデジタル音声情報(Od)データーを、音声デジタル/アナログ変換器(E2)によりデジタルデーターからアナログデーターに変換した全ての音声情報(O)を、スピーカー(H)から再生する機能を有することを特徴とする、Mix録音機能を有するバーコード対応録音再生装置。
【0040】
「請求項10に記載した発明」において、『Mix録音』とは、既に録音されている音声データを消去することなく(消去禁止状態をも含む)、さらに、あらたに録音する音声データを録音する機能をいう。例えば、ネイティブスピーカーの教師のお手本の音声を聞きながら、生徒が教師の音声を真似してあらたに自分の音声を録音する場合を含む。
また、「請求項10に記載した発明」において、ステップ数を示すnは、1から始まる自然数である。
【0041】
[第11発明]
操作部(A)が、
バーコードリーダー(B)、バーコード情報/文字情報変換器(C)、マイクロホン(D)、中央演算子(F)、記録部(G)及びスピーカー(H)からなるモジュール群内の少なくとも一部のモジュールのON/OFF操作をするための操作手段を有し、
バーコードリーダー(B)が、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)のコード情報(L)を読み取る機能を有し、
バーコード情報/文字情報変換器(C)が、
バーコードリーダー(B)で読み取られたコード情報(L)を文字情報(M)に変換する機能を有し、
中央演算子(F)が、
録音モードにおいては、
文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を付したフォルダー(N)を記録部(G)内に生成し、
フォルダー(N)内にデジタル情報(Od’)データーを収納する機能を有し、
再生モードにおいては、
文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を有するフォルダー(N)内に収納されているデジタル情報(Od’)データーを記録部(G)内から読み出して、
デジタルカメラの画像再生モジュール及び/若しくは音声再生モジュール(Dc2)、
又は、
デジタルビデオカメラの画像再生モジュール及び/若しくは音声再生モジュール(Dv2)から再生する機能を有し、
記録部(G)が、
記録モードにおいては、
中央演算子(F)の指令により、
フォルダー(N)内にデジタル情報(Od’)データーを収納する機能を有し、
再生モードにおいては、
フォルダー(N)内に収納されているデジタル情報(Od’)データーを記録部(G)内から読み出し出力する機能を有し、
デジタルカメラの画像再生モジュール及び/若しくは音声再生モジュール(Dc2)、
又は、
デジタルビデオカメラの画像再生モジュール及び/若しくは音声再生モジュール(Dv2)が、
再生モードにおいてデジタル情報(Od’)を出力する機能
を有するものであることを特徴とする請求項8又は9に記載したバーコード対応撮影再生装置。
【0042】
[第12発明]
デジタル情報(Od’)が、物体(I)に現された二次元若しくは三次元の形状、物体(I)に表された画像、及び/又は、物体(I)に示された文字若しくは文章に関する説明、解説、翻訳及び/又は案内であることを特徴とする請求項8若しくは9、又は、第10発明に記載したバーコード対応撮影再生装置。
【0043】
[第13発明]
物体(I)が写真、絵画又は展示品であり、デジタル情報(Od’)が写真、絵画又は展示品に関する説明、解説及び/又は案内であることを特徴とする請求項8若しくは9、又は、第10発明若しくは第11発明に記載したバーコード対応撮影再生装置。
【0044】
[第14発明]
物体(I)が日本語以外の言語により記載された文字又は文章が表示されたものであり、デジタル情報(Od’)が日本語による説明、解説、翻訳及び/又は案内であることを特徴とする請求項8若しくは9、又は、第10発明乃至第12発明の何れかに記載したバーコード対応撮影再生装置。
【0045】
[第15発明]
物体(I)が日本語により記載された文字又は文章が表示されたものであり、音声情報(O)が日本語以外の言語による説明、解説、翻訳及び/又は案内であることを特徴とする請求項8若しくは9、又は、第10発明乃至第13発明の何れかに記載したバーコード対応撮影再生装置。
【0046】
[第16発明]
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)が、
コード情報(L)を現したバーコード(K)と併せて、
バーコードリーダー読み取り対象である旨の点字表記を有するものであって、
再生モードにおいて、
視覚障害者が、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取ることに即応して、
記録部(G)に記録されているデジタル情報(Od’)データーを視認することができることを特徴とする、
聴覚障害者の介助を目的とする、
請求項8若しくは9、又は、第10発明乃至第14発明の何れかに記載したバーコード対応撮影再生装置。
【発明の効果】
【0047】
従来の技術においては、スキャナーによって読み取られたバーコードに基づいて、そのバーコードに対応させて録音再生することはできなかった。
本願に係るバーコード対応録音再生装置を使用することにより、録音モードにおいては、読み取ったバーコードに一義的に対応して音声を録音することができ、再生モードにおいては、読み取ったバーコードに一義的に対応して録音されている音声を読み出してスピーカーから再生することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0048】
[本願の特許請求の範囲及び明細書において使用する主要な用語]
本願の特許請求の範囲及び明細書において使用する「バーコード」なる用語には、所謂一元的なバーコードのみならず、二次元的なQRコードをも包含し、特定の文字情報と直接的且つ一義的に結びつけられた画像データをも包含する。
本願の特許請求の範囲及び明細書において使用する「文字情報」なる用語には、JISコード等のテキストデーターを包含する。
本願の特許請求の範囲及び明細書において使用する「フォルダー」なる用語には、パーソナルコンピューターにおいて特定の名称を付して電子的に生成・使用するフォルダーを包含する。
本願の特許請求の範囲及び明細書において使用する「記録部」なる用語には、パーソナルコンピューターのモジュールとして使用可能なハードディスク、フラッシュメモリー、RAM、CD−R、DVD−R等をも包含する。
本願の特許請求の範囲及び明細書に記載した発明について、図1乃至図4に基づいて説明する。
【0049】
[基本構造と構成モジュール]
本願に係るバーコード対応録音再生装置は、図1及び図2に示したとおり、操作部(A)、バーコードリーダー(B)、バーコード情報/文字情報変換器(C)、マイクロホン(D)、音声アナログ/デジタル変換器(E1)、音声デジタル/アナログ変換器(E2)、中央演算子(F)、記録部(G)及びスピーカー(H)を含んで構成される。
本願に係るバーコード対応録音再生装置の基本的なモジュールは、操作部(A)、バーコードリーダー(B)、バーコード情報/文字情報変換器(C)、マイクロホン(D)、音声アナログ/デジタル変換器(E1)、音声デジタル/アナログ変換器(E2)、中央演算子(F)、記録部(G)及びスピーカー(H)であるが、それらの少なくとも一部をパーソナルコンピューターで代替することもできる。
【0050】
[録音モードにおける実行手段]
本願に係るバーコード対応録音再生装置の録音モードにおける実行手段については、図1に示したとおり、物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取る実行手段、読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)を文字情報(M)に変換する実行手段、文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を付したフォルダー(N)を記録部(G)内に生成する実行手段、マイクロホン(D)から入力した音声情報(O)をアナログデーターからデジタルデーターに変換する実行手段、デジタルデーターに変換した音声情報(Od)を文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を付したフォルダー(N)に録音する実行手段を有する。
【0051】
[録音モードにおける機能]
本願に係るバーコード対応録音再生装置の録音モードにおける機能については、図3に示したとおり、物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取ることにより、読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)から一義的に変換された文字情報(M)を付したフォルダー(N)を記録部(G)内に生成し、フォルダー(N)内にマイクロホン(D)から入力された音声情報(O)をデジタル音声情報(Od)データーとして録音する機能を有することを特徴とする。
【0052】
録音モードにおいては、物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取ることにより、読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)から一義的に変換された文字情報(M)を付したフォルダー(N)を記録部(G)内に生成し、フォルダー(N)内にマイクロホン(D)から入力された音声情報(O)をデジタル音声情報(Od)データーとして録音することができる。
再生モードにおいては、物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取ることにより、読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)から変換された文字情報(M)に対応して、記録部(G)に録音されているデジタル音声情報(Od)データーを読み出してスピーカー(H)から再生することができる。
【0053】
展示品(I)にバーコード(K)を表示したバーコードタグ(J)を貼付しておく。
展示する者は、バーコード(K)と一義的に対応した音声による説明を予め録音しておく。
展覧する者は、展示品(I)のバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取ることにより、本装置からバーコード(K)と一義的に対応した音声による説明を聞くことができる。
【0054】
[再生モードにおける実行手段]
本願に係るバーコード対応録音再生装置の再生モードにおける実行手段については、図2に示したとおり、物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取る実行手段、読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)を文字情報(M)に変換する実行手段、記録部(G)から文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を有するフォルダー(N)内に録音されているデジタル音声情報(Od)データーを読み出す実行手段、フォルダー(N)内のデジタル音声情報(Od)をデジタルデーターからアナログデーターに変換する実行手段、アナログデーターに変換した音声情報(O)をスピーカー(H)から出力して再生する実行手段を有する。
【0055】
[再生モードにおける機能]
本願に係るバーコード対応録音再生装置の再生モードにおける機能については、図4に示したとおり、物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取ることにより、読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)から変換された文字情報(M)に対応して、記録部(G)に録音されているデジタル音声情報(Od)データーを読み出してスピーカー(H)から再生する機能を有することを特徴とする。
【0056】
[操作部(A)]
操作部(A)は、バーコードリーダー(B)、バーコード情報/文字情報変換器(C)、マイクロホン(D)、音声アナログ/デジタル変換器(E1)、音声デジタル/アナログ変換器(E2)、中央演算子(F)、記録部(G)及びスピーカー(H)からなるモジュール群内の少なくとも一部のモジュールのON/OFF操作をするための操作手段を有する。
【0057】
[バーコードリーダー(B)]
バーコードリーダー(B)は、物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)のコード情報(L)を読み取る機能を有する。
【0058】
[バーコード情報/文字情報変換器(C)]
バーコード情報/文字情報変換器(C)は、バーコードリーダー(B)で読み取られたコード情報(L)を文字情報(M)に変換する機能を有する。
【0059】
[マイクロホン(D)]
マイクロホン(D)は、録音モードにおいて、音声情報(O)を入力する機能を有する。
【0060】
[デジタルカメラの撮影及び/又は録音モジュール(Dc1)]
デジタルカメラの撮影及び/又は録音モジュール(Dc1)は、被写体の静止画像を撮影し、及び/又は、音声を録音しデジタル情報(Od’)として記録部へ受け渡す(G)機能を有する。
【0061】
[デジタルカメラの画像及び/又は音声再生モジュール(Dc2)]
デジタルカメラの静止画像及び/又は音声再生モジュール(Dc2)は、静止画像及び/又は音声のデジタル情報(Od’)を、記録部(G)から受け取り、再生する機能を有する。
【0062】
[デジタルビデオカメラの撮影及び/又は録音モジュール(Dv1)]
デジタルビデオカメラの撮影及び/又は録音モジュール(Dv1)は、被写体の動画を撮影し、及び/又は、音声を録音しデジタル情報(Od’)として記録部へ受け渡す(G)機能を有する。
【0063】
[デジタルビデオカメラの動画及び/又は音声再生モジュール(Dv2)]
デジタルビデオカメラの画像及び/又は音声再生モジュール(Dv2)は、動画及び/又は音声のデジタル情報(Od’)を、記録部(G)から受け取り、再生する機能を有する。
【0064】
[デジタル情報(Od’)]
デジタル情報(Od’)は、デジタルカメラの撮影及び/又は録音モジュール(Dc1)で取得された動画及び/又は音声のデジタル情報、デジタルビデオカメラの撮影及び/又は録音モジュールで取得された動画及び/又は音声のデジタル情報を包含する。
【0065】
[音声アナログ/デジタル変換器(E1)]
音声アナログ/デジタル変換器(E1)は、録音モードにおいてマイクロホン(D)から入力された音声情報(O)をアナログデーターからデジタルデーターに変換する機能を有する。
【0066】
[音声デジタル/アナログ変換器(E2)]
音声デジタル/アナログ変換器(E2)は、再生モードにおいて記録部(G)から読み出されたデジタル音声情報(Od)データーを、デジタル音声情報(Od)データーからアナログ音声情報(O)データーに変換する機能を有する。
【0067】
[中央演算子(F)]
中央演算子(F)は、録音モードにおいては、文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を付したフォルダー(N)を記録部(G)内に生成し、フォルダー(N)内にアナログ音声情報(O)データーをデジタル変換したデジタル音声情報(Od)データーを収納する機能を有する。
中央演算子(F)は、再生モードにおいては、文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を有するフォルダー(N)内に収納されているデジタル音声情報(Od)データーを記録部(G)内から読み出して、読み出したデジタル音声情報(Od)データーを音声デジタル/アナログ変換器(E2)によりアナログデーターに変換してスピーカー(H)から音声情報(O)を出力する機能を有する。
【0068】
[記録部(G)]
記録部(G)は、録音モードにおいては、中央演算子(F)の指令により、フォルダー(N)内にデジタル音声情報(Od)データーを収納する機能を有し、再生モードにおいては、フォルダー(N)内に収納されているデジタル音声情報(Od)データーを記録部(G)内から読み出し出力する機能を有し、スピーカー(H)が、再生モードにおいて音声情報(O)を出力する機能を有する。
【0069】
[物体(I)]
物体(I)は、二次元若しくは三次元の形状を有する物体、より具体的には、博物館若しくは美術館等における展示物、百貨店若しくはスーパーマーケット等における陳列物、書籍若しくは雑誌等の出版物、日本語以外の言語により記載された文字又は文章が表示されたもの、日本語により記載された文字又は文章が表示されたものを包含する。
展示物には、写真、絵画、彫刻、美術品、盆栽等を包含する。
陳列物には、商品、メニュー、催事プログラム、ポスター、看板、案内板、標識等を包含する。
日本語以外の言語により記載された文字又は文章が表示されたものには、出版物(書籍、雑誌、語学教本、辞書等)及び非出版物(案内板、標識等)を包含する。
日本語により記載された文字又は文章が表示されたものには、出版物(書籍、雑誌、語学教本、辞書等)及び非出版物(案内板、標識等)を包含する。
【0070】
[音声情報(O)]
物体(I)に二次元若しくは三次元の形状が現されている場合には、音声情報(O)には、物体(I)に表された画像、及び/又は、物体(I)に示された文字若しくは文章に関する説明、解説、翻訳及び/又は案内を包含する。
物体(I)が写真、絵画又は展示品である場合には、音声情報(O)には、写真、絵画又は展示品に関する説明、解説及び/又は案内を包含する。
物体(I)が日本語以外の言語により記載された文字又は文章が表示されたものである場合には、音声情報(O)には、日本語による説明、解説、翻訳及び/又は案内を包含する。
物体(I)が日本語により記載された文字又は文章が表示されたものである場合には、音声情報(O)には、日本語以外の言語による説明、解説、翻訳及び/又は案内を包含する。
【0071】
[視覚障害者介助の用途]
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に、コード情報(L)を現したバーコード(K)のみならず、それがバーコードリーダー読み取り対象である旨の点字表記を追加することにより、視覚障害者介助の用途が拓ける。
このような構成をとることにより、再生モードにおいて、視覚障害者が、物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取ることに即応して、記録部(G)に録音されているデジタル音声情報(Od)データーをスピーカー(H)から聴取することができる。
【0072】
[聴覚障害者介助の用途]
再生モードにおいて、聴覚障害者が、物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取ることに即応して、記録部(G)に記録されているデジタル情報(Od’)データーを、デジタルカメラの画像及び/又は音声再生モジュールや、デジタルビデオカメラの動画及び/又は音声再生モジュールから聴取することができる。
【実施例1】
【0073】
実施例1を図5に示した。
実施例1において、ハンディ形コード読み取り具(1)と制御的に連動して、バーコード、QRコードなどを読み取り識別し、そのコードに対応したメモリアドレスに音声、音楽などを録音する。
再生するときも、コードなどを読み取り識別し、そのコードに対応したメモリアドレスから再生することを、特徴とする。
実施例において、録音再生器は、コード読み取り具が、読み取ったデータにより、対応したメモリアドレスに録音または、対応したメモリアドレスから再生するので、専門的知識を必要としないで、ハンディ形コード読み取り具を、コードラベルなどに近付けるだけで、簡単に録音または再生を行うことが出来る、録音再生器を提供する。
図5において、ハンディ形コード読み取り具1は、バーコード、JANコード、QRコードなどを読み取りする。
メモリアドレス算出部2は、読み取ったコードを解析し、そのコードに対応した、録音再生するための、メモリアドレスを算出する。
【0074】
録音モード再生モード切替スイッチ3は、あらかじめ、どちらかに、選択してある。
コード読み取り具1にて、コード読み取りが実行されると、メモリアドレス算出部2にて、そのコードに対応したメモリに、録音再生する、すなわち書き込み、読み出しをするための、メモリアドレスを算出する。
ここで、録音モード再生モード切替スイッチ3が、録音モードに選択してある場合の動作を説明する。メモリアドレス算出部2を通過すると、録音部4に来る。
マイク5から入力されたオーディオ信号は、ディジタル信号に変換し、メモリ9に書き込まれる。
この時、書き込むメモリアドレスは、メモリアドレス算出部2にて算出されたアドレスに書き込まれる。この書き込みは、録音終了ボタン6が押されるまで、継続される。
録音方式の、上書き録音7にするか、重複録音8にするかは、あらかじめスイッチにて、選択しておく。
【0075】
上書き録音7とは、今まで録音されていたものは削除し、今回録音するものを、あらためて書き込みする、いわゆる既存のデータを新しいデータに置き換える。
重複録音8とは、今まで録音されていたものも削除しないで、その上に重ねて今回の録音をする。
次に、録音モード再生モード切替スイッチ3が、再生モードに選択してある場合の動作を説明する。
メモリアドレス算出部2を通過すると、再生部10に来る。
メモリ9からディジタル信号を読み出し、オーディオ信号に変換し、スピーカ11へ出力する。
この時、読み出すメモリアドレスは、メモリアドレス算出部2にて算出されたアドレスから読み出され、継続して録音されている限り、読み出しは続けられる。
ただし、再生中止ボタン12を押すことにより、再生途中でも終了することが出来る。
今仮に、録音モードにして、コード読み取り具にて、コードラベル2763を読んで、何か録音したとする。次に再生モードにして、コード読み取り具にて、同じコードラベル2763を読んだとすると、先ほど録音した内容が再生される。
【実施例2】
【0076】
実施例2として、図6及び図7に、バーコードリーダー(コード読み取り具)モジュール/録音再生モジュール一体型バーコード対応録音再生装置を示した。
【実施例3】
【0077】
実施例3として、図8及び図9に、バーコードリーダー(コード読み取り具)モジュール/録音再生モジュール分離型バーコード対応録音再生装置を示した。
【実施例4】
【0078】
実施例4として、図10〜13に、デジタルカメラを利用した、請求項8に記載した発明の実施態様を示した。
【0079】
実施例5として、図10〜13に、デジタルビデオカメラを利用した、請求項9に記載した発明の実施態様を示した。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本願に係るバーコード対応録音再生装置の録音モードにおける動作を示した模式図である。
【図2】本願に係るバーコード対応録音再生装置の再生モードにおける動作を示した模式図である。
【図3】本願に係るバーコード対応録音再生装置の録音モードにおける操作を示した模式図である。
【図4】本願に係るバーコード対応録音再生装置の再生モードにおける操作を示した模式図である。
【図5】バーコード対応録音再生装置の最良の形態におけるモジュールの構成を示したブロック図である。
【図6】バーコードリーダー(コード読み取り具)モジュール/録音再生モジュール一体型バーコード対応録音再生装置の外観を示した斜視図。
【図7】バーコードリーダー(コード読み取り具)モジュール/録音再生モジュール一体型バーコード対応録音再生装置の内部構造を示した透視模式図である。
【図8】バーコードリーダー(コード読み取り具)モジュール/録音再生モジュール分離型バーコード対応録音再生装置の外観を示した斜視図。
【図9】バーコードリーダー(コード読み取り具)モジュール/録音再生モジュール分離型バーコード対応録音再生装置の内部構造を示した透視模式図である。
【図10】本願に係る静止画用バーコード対応撮影再生装置の撮影モードにおける動作を示した模式図である。
【図11】本願に係る静止画用バーコード対応撮影再生装置の再生モードにおける動作を示した模式図である。
【図12】本願に係る静止画用バーコード対応撮影再生装置の録音モードにおける操作を示した模式図である。
【図13】本願に係る静止画用バーコード対応撮影再生装置の再生モードにおける操作を示した模式図である。
【図14】本願に係る動画用バーコード対応撮影再生装置の撮影モードにおける動作を示した模式図である。
【図15】本願に係る動画用バーコード対応撮影再生装置の再生モードにおける動作を示した模式図である。
【図16】本願に係る動画用バーコード対応撮影再生装置の録音モードにおける操作を示した模式図である。
【図17】本願に係る動画用バーコード対応撮影再生装置の再生モードにおける操作を示した模式図である。
【図18】本願に係るバーコード対応録音再生装置(商品名「音の玉手箱」)の用途例を図解した説明図である。
【図19】本願に係るバーコード対応録音再生装置(商品名「音の玉手箱」)の司法方法を図解した説明図である。
【図20】本願に係るバーコード対応録音再生装置の写真アルバムへ応用例を図解した説明図である。
【図21】本願に係るバーコード対応録音再生装置を、写真アルバムへ応用した場合の使用方法を図解した説明図である。
【図22】本願に係るバーコード対応録音再生装置を、料理の雑誌・本・宣伝パンフレット(料理のレシピの紹介・解説等)へ応用した場合の説明図である。
【図23】本願に係るバーコード対応録音再生装置を、旅行の雑誌・本・宣伝パンフレット(旅行における名所・旧跡・観光スポット・交通機関・宿泊施設等の紹介・解説等)へ応用した場合の説明図である。
【図24】本願に係るバーコード対応録音再生装置を、語学学習の雑誌・本へ応用した場合の説明図である。
【図25】本願に係るバーコード対応録音再生装置を、語学学習の雑誌・本へ応用した場合における『Mix録音』の説明図である。『Mix録音』とは、既に録音されている音声データを消去することなく(消去禁止状態をも含む)、さらに、あらたに録音する音声データを録音する機能をいう。例えば、ネイティブスピーカーの教師のお手本の音声を聞きながら、生徒が教師の音声を真似してあらたに自分の音声を録音する場合を含む。
【符号の説明】
【0081】
A 操作部
B バーコードリーダー
C バーコード情報/文字情報変換器
D マイクロホン
E1 音声アナログ/デジタル変換器
E2 音声デジタル/アナログ変換器
F 中央演算子
G 記録部
H スピーカ
I 物体
J バーコードタグ
K バーコード
L コード情報
M 文字情報
N フォルダー
O アナログ音声情報データー
Od デジタル音声情報データー
Od’ デジタル情報データー(静止画データー、動画データー、音声データー)
Dc1 デジタルカメラの撮影及び/又は録音モジュール
Dc2 デジタルカメラの画像及び/又は音声再生モジュール
Dv1 デジタルビデオカメラの撮影及び/又は録音モジュール
Dv2 デジタルビデオカメラの動画及び/又は音声再生モジュール
1 コード読み取り具
2 メモリアドレス算出部
3 録音モード再生モード切替スイッチ
4 録音部
5 マイク
6 録音終了ボタン
7 上書き録音
8 重複録音
9 メモリ
10 再生部
11 スピーカ
12 再生中止ボタン
13 コード読み取り具一体形録音再生器
14 コード読み取り具分離形録音再生器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作部(A)、バーコードリーダー(B)、バーコード情報/文字情報変換器(C)、マイクロホン(D)、音声アナログ/デジタル変換器(E1)、音声デジタル/アナログ変換器(E2)、中央演算子(F)、記録部(G)及びスピーカー(H)を含んで構成されたバーコード対応録音再生装置であって、
録音モードにおける実行手段については、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取る実行手段、
読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)を文字情報(M)に変換する実行手段、
文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を付したフォルダー(N)を記録部(G)内に生成する実行手段、
マイクロホン(D)から入力した音声情報(O)をアナログデーターからデジタルデーターに変換する実行手段(音声アナログ/デジタル変換器(E1))、
デジタルデーターに変換した音声情報(Od)を文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を付したフォルダー(N)に録音する実行手段を有し、
再生モードにおける実行手段については、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取る実行手段、
読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)を文字情報(M)に変換する実行手段、
記録部(G)から文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を有するフォルダー(N)内に録音されているデジタル音声情報(Od)データーを読み出す実行手段、
フォルダー(N)内のデジタル音声情報(Od)をデジタルデーターからアナログデーターに変換する実行手段(音声デジタル/アナログ変換器(E2))、
アナログデーターに変換した音声情報(O)をスピーカー(H)から出力して再生する実行手段を有し、
録音モードにおける機能については、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取ることにより、読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)から一義的に変換された文字情報(M)を付したフォルダー(N)を記録部(G)内に生成し、
フォルダー(N)内にマイクロホン(D)から入力された音声情報(O)をデジタル音声情報(Od)データーとして録音する機能を有することを特徴とし、
再生モードにおける機能については、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取ることにより、読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)から変換された文字情報(M)に対応して、記録部(G)に録音されているデジタル音声情報(Od)データーを読み出して、
デジタル音声情報(Od)データーを、音声デジタル/アナログ変換器(E2)によりデジタルデーターからアナログデーターに変換した音声情報(O)を、スピーカー(H)から再生する機能を有することを特徴とする、バーコード対応録音再生装置。
【請求項2】
操作部(A)が、
バーコードリーダー(B)、バーコード情報/文字情報変換器(C)、マイクロホン(D)、音声アナログ/デジタル変換器(E1)、中央演算子(F)、記録部(G)及びスピーカー(H)からなるモジュール群内の少なくとも一部のモジュールのON/OFF操作をするための操作手段を有し、
バーコードリーダー(B)が、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)のコード情報(L)を読み取る機能を有し、
バーコード情報/文字情報変換器(C)が、
バーコードリーダー(B)で読み取られたコード情報(L)を文字情報(M)に変換する機能を有し、
マイクロホン(D)が、
録音モードにおいて、音声情報(O)を入力する機能を有し、
音声アナログ/デジタル変換器(E1)が、
録音モードにおいてマイクロホン(D)から入力された音声情報(O)をアナログデーターからデジタルデーターに変換する機能を有し、
音声デジタル/アナログ変換器(E2)が、
再生モードにおいて記録部(G)から読み出されたデジタル音声情報(Od)データーを、デジタル音声情報(Od)データーからアナログ音声情報(O)データーに変換する機能を有し、
中央演算子(F)が、
録音モードにおいては、
文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を付したフォルダー(N)を記録部(G)内に生成し、
フォルダー(N)内にデジタル音声情報(Od)データーを収納する機能を有し、
再生モードにおいては、
文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を有するフォルダー(N)内に収納されているデジタル音声情報(Od)データーを記録部(G)内から読み出して、
読み出したデジタル音声情報(Od)データーを音声デジタル/アナログ変換器(E2)によりアナログデーターに変換してスピーカー(H)から音声情報(O)を出力する機能を有し、
記録部(G)が、
録音モードにおいては、
中央演算子(F)の指令により、
フォルダー(N)内にデジタル音声情報(Od)データーを収納する機能を有し、
再生モードにおいては、
フォルダー(N)内に収納されているデジタル音声情報(Od)データーを記録部(G)内から読み出し出力する機能を有し、
スピーカー(H)が、
再生モードにおいて音声情報(O)を出力する機能
を有するものであることを特徴とする請求項1に記載したバーコード対応録音再生装置。
【請求項3】
音声情報(O)が、物体(I)に現された二次元若しくは三次元の形状、物体(I)に表された画像、及び/又は、物体(I)に示された文字若しくは文章に関する説明、解説、翻訳及び/又は案内であることを特徴とする請求項1又は2に記載したバーコード対応録音再生装置。
【請求項4】
物体(I)が写真、絵画又は展示品であり、音声情報(O)が写真、絵画又は展示品に関する説明、解説及び/又は案内であることを特徴とする請求項1又は2に記載したバーコード対応録音再生装置。
【請求項5】
物体(I)が日本語以外の言語により記載された文字又は文章が表示されたものであり、音声情報(O)が日本語による説明、解説、翻訳及び/又は案内であることを特徴とする請求項1又は2に記載したバーコード対応録音再生装置。
【請求項6】
物体(I)が日本語により記載された文字又は文章が表示されたものであり、音声情報(O)が日本語以外の言語による説明、解説、翻訳及び/又は案内であることを特徴とする請求項1又は2に記載したバーコード対応録音再生装置。
【請求項7】
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)が、
コード情報(L)を現したバーコード(K)と併せて、
バーコードリーダー読み取り対象である旨の点字表記を有するものであって、
再生モードにおいて、
視覚障害者が、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取ることに即応して、
記録部(G)に録音されているデジタル音声情報(Od)データーをスピーカー(H)から聴取することができることを特徴とする、
視覚障害者の介助を目的とする、
請求項1乃至6の何れかに記載したバーコード対応録音再生装置。
【請求項8】
操作部(A)、バーコードリーダー(B)、バーコード情報/文字情報変換器(C)、デジタルカメラの撮影モジュール及び/又は録音モジュール(Dc1)、中央演算子(F)、記録部(G)、及び、デジタルカメラの画像再生モジュール及び/又は音声再生モジュール(Dc2)を含んで構成された静止画用バーコード対応撮影再生装置であって、
記録モードにおける実行手段については、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取る実行手段、
読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)を文字情報(M)に変換する実行手段、
文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を付したフォルダー(N)を記録部(G)内に生成する実行手段、
デジタルカメラの撮影モジュール及び/又は録音モジュール(Dc1)から入力した画像及び/又は音声のデジタル情報(Od’)を文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を付したフォルダー(N)に記録する実行手段を有し、
再生モードにおける実行手段については、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取る実行手段、
読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)を文字情報(M)に変換する実行手段、
記録部(G)から文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を有するフォルダー(N)内に記録されているデジタル情報(Od’)データーを読み出す実行手段、
フォルダー(N)内のデジタル情報(Od’)を、デジタルカメラの画像再生モジュール及び/又は音声再生モジュール(Dc2)から出力して再生する実行手段を有し、
記録モードにおける機能については、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取ることにより、読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)から一義的に変換された文字情報(M)を付したフォルダー(N)を記録部(G)内に生成し、
フォルダー(N)内にデジタルカメラの撮影モジュール及び/又は録音モジュール(Dc1)から入力した画像及び/又は音声のデジタル情報(Od’)データーを記録する機能を有することを特徴とし、
再生モードにおける機能については、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取ることにより、読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)から変換された文字情報(M)に対応して、記録部(G)に記録されている画像及び/又は音声のデジタル情報(Od’)データーを読み出して、
デジタルカメラの画像再生モジュール及び/又は音声再生モジュール(Dc2)から画像及び/又は音声を再生する機能を有することを特徴とする、静止画用バーコード対応撮影再生装置。
【請求項9】
操作部(A)、バーコードリーダー(B)、バーコード情報/文字情報変換器(C)、デジタルビデオカメラの撮影モジュール及び/又は録音モジュール(Dv1)、中央演算子(F)、記録部(G)、及び、デジタルビデオカメラの画像再生モジュール及び/又は音声再生モジュール(Dv2)を含んで構成された動画用バーコード対応撮影再生装置であって、
記録モードにおける実行手段については、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取る実行手段、
読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)を文字情報(M)に変換する実行手段、
文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を付したフォルダー(N)を記録部(G)内に生成する実行手段、
デジタルビデオカメラの撮影モジュール及び/又は録音モジュール(Dv1)から入力した動画及び/又は音声のデジタル情報(Od’)を文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を付したフォルダー(N)に記録する実行手段を有し、
再生モードにおける実行手段については、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取る実行手段、
読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)を文字情報(M)に変換する実行手段、
記録部(G)から文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を有するフォルダー(N)内に記録されているデジタル情報(Od’)データーを読み出す実行手段、
フォルダー(N)内のデジタル情報(Od’)を、デジタルビデオカメラの画像再生モジュール及び/又は音声再生モジュール(Dv2)から出力して再生する実行手段を有し、
記録モードにおける機能については、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取ることにより、読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)から一義的に変換された文字情報(M)を付したフォルダー(N)を記録部(G)内に生成し、
フォルダー(N)内にデジタルビデオカメラの撮影モジュール及び/又は録音モジュール(Dv1)から入力した画像及び/又は音声のデジタル情報(Od’)データーを記録する機能を有することを特徴とし、
再生モードにおける機能については、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取ることにより、読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)から変換された文字情報(M)に対応して、記録部(G)に記録されている画像及び/又は音声のデジタル情報(Od’)データーを読み出して、
デジタルビデオカメラの画像再生モジュール及び/又は音声再生モジュール(Dv2)から画像及び/又は音声を再生する機能を有することを特徴とする、動画用バーコード対応撮影再生装置。
【請求項10】
操作部(A)、バーコードリーダー(B)、バーコード情報/文字情報変換器(C)、マイクロホン(D)、音声アナログ/デジタル変換器(E1)、音声デジタル/アナログ変換器(E2)、中央演算子(F)、記録部(G)及びスピーカー(H)を含んで構成されたバーコード対応録音再生装置であって、
第nステップの再生モードにおける実行手段については、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取る実行手段、
読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)を文字情報(M)に変換する実行手段、
記録部(G)から文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を有するフォルダー(N)内に録音されているデジタル音声情報(Od_n)データーを読み出す実行手段、
第n+1ステップの録音モードにおける実行手段については、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取る実行手段、
読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)を文字情報(M)に変換する実行手段、
文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を付したフォルダー(N)を記録部(G)内に生成する実行手段、
マイクロホン(D)から入力した音声情報(O)をアナログデーターからデジタルデーターに変換する実行手段(音声アナログ/デジタル変換器(E1))、
デジタルデーターに変換した音声情報(Od)を文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を付したフォルダー(N)内に既に録音されているデジタル音声情報(Od_n)データーを消去することなく、追加的にデジタル音声情報(Od_n+1)を録音する実行手段を有し、
第n+2ステップの再生モードにおける実行手段については、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取る実行手段、
読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)を文字情報(M)に変換する実行手段、
記録部(G)から文字情報(M)と一義的に関連付けられたデジタルデーターにより命名された名称を有するフォルダー(N)内に録音されているデジタル音声情報(Od_n)データーとデジタル音声情報(Od_n+1)を読み出す実行手段、
フォルダー(N)内のデジタル音声情報(Od)をデジタルデーターからアナログデーターに変換する実行手段(音声デジタル/アナログ変換器(E2))、
アナログデーターに変換した音声情報(O)をスピーカー(H)から出力して再生する実行手段を有し、
録音モードにおける機能については、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取ることにより、読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)から一義的に変換された文字情報(M)を付したフォルダー(N)を記録部(G)内に生成し、
フォルダー(N)内に既に録音されているデジタル音声情報(Od_x)データーを消去することなく、マイクロホン(D)から入力された音声情報(O_x+1)をデジタル音声情報(Od)データーとして録音する機能を有することを特徴とし、
再生モードにおける機能については、
物体(I)に貼付されたバーコードタグ(J)に表示されたバーコード(K)をバーコードリーダー(B)で読み取ることにより、読み取られたバーコード(K)のコード情報(L)から変換された文字情報(M)に対応して、記録部(G)に録音されている全てのデジタル音声情報(Od)データーを読み出して、
全てのデジタル音声情報(Od)データーを、音声デジタル/アナログ変換器(E2)によりデジタルデーターからアナログデーターに変換した全ての音声情報(O)を、スピーカー(H)から再生する機能を有することを特徴とする、Mix録音機能を有するバーコード対応録音再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2009−104758(P2009−104758A)
【公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−208644(P2008−208644)
【出願日】平成20年8月13日(2008.8.13)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(503412687)
【Fターム(参考)】