説明

バーコード標識を利用する品質管理のシステムと方法

【課題】有用な標識だけでなく改善された品質管理システムと方法論を提供する。
【解決手段】各々が、少なくとも1つの製品品質決定パラメータにより、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作する、多重バーコード標識であって、少なくとも1つの閾値が継続時間閾値及び温度と時間との組合せ閾値のうちの少なくとも1つである、多重バーコード標識と、バーコード標識を読み、出力標識を提供するように動作するバーコード標識リーダと、出力標識を受信して、人間が感知可能な、製品単位特定の、製品品質状態出力を提供するように動作する標識インタープリタと、を含む製品の品質管理システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願]
2007年7月10日に出願され、「バーコードの動的変更のためのエンコーディング方」と題する、米国仮特許出願第60/959,120号および、2007年8月6日に出願され、「製品品質検証のシステムと方法」と題する、米国仮特許出願第60/963,956号、を引用し、これらの特許出願の開示は引用によって本明細書に組み込まれ、37CFR 1.78(a)(4)および(5)(i)に従ってここに優先権を主張する。
【0002】
本発明は、品質管理システムと方法論、および、そのようなシステムと方法論に有用である標識に関するものである。
【背景技術】
【0003】
次の米国特許、米国特許第6758397号明細書、米国特許第6009400号明細書、米国特許第6685094号明細書、および、米国再発行特許発明第39226号明細書は、本出願の主題に一般的に関係するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第6758397号明細書、
【特許文献2】米国特許第6009400号明細書、
【特許文献3】米国特許第6685094号明細書、
【特許文献4】米国再発行特許発明第39226号明細書。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、そのようなシステムと方法論において、有用な標識だけでなく改善された品質管理システムと方法論を提供しようとするものである。
【0006】
本発明の好適な実施形態による、各々が、パラメータを決定している少なくとも1つの製品品質によって、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作する、多重バーコード標識であって、少なくとも1つの閾値が継続時間閾値及び温度と時間との組合せ閾値のうちの少なくとも1つである、多重バーコード標識と、バーコード標識を読み、出力標識を提供するように動作するバーコード標識リーダと、出力標識を受信して、人間が感知可能な、製品単位特定の、製品品質状態出力を提供しするように動作する標識インタープリタと、を含む、製品の品質管理システムが、ここに提供される。
【0007】
好適には、バーコード標識の前記多重度は、その作動の後にだけ前記機械可読標識を提供するように動作する。追加的に、または、代替的に、前記多重バーコード標識は、その作動に続いて所定の時間に自動的に起こる、その活性化時にだけ前記機械可読標識を提供するように動作する。
【0008】
好適には、前記標識インタープリタは、前記バーコード標識リーダと通信し、価格標識、貯蔵有効期間標識および販売可能性出力標識のうちの少なくとも1つを提供するサーバを含む。
【0009】
好適には、多重バーコード標識の各々は、少なくとも1つの閾値の超過の前に、第1機械可読標識を提供し、少なくとも1つの閾値の超過の後に、第1機械可読標識と異なる第2機械可読標識を提供し、第1および第2の機械可読標識が、同一のチェックサム・デジットを有している。
【0010】
好適には、多重バーコード標識の各々は、黒領域と透明領域を含むバーコードと、温度応答性溶媒によって溶解可能な少なくとも1つの遅延層と、その溶解の前にそれを通して着色剤の通過を妨げるのに適切な少なくとも1つの遅延層と、少なくとも1つの着色可能要素と、少なくとも1つの遅延層が前記温度応答性溶媒によって溶かされたあとに、少なくとも1つの遅延層を通過するのに適しており、着色可能要素を通して拡散するのに適している、少なくとも1つの着色剤と、を含む。バーコードは、温度応答性溶媒による遅延層の溶解によって、温度・時間組合せ閾値と相対的な温度の超過の標識を提供する。追加的に、継続時間閾値は、遅延層の厚みによって、少なくとも部分的に決定される。追加的に、または、代替的に、遅延層の溶解が、透明領域を通して読み取り可能であり、このバーコードにおいて、第1機械可読標識におけるバーコードと同様に見え、それと一緒に、第2機械可読標識における単一のバーコードとして読み取ることができる着色可能要素の部分のような着色可能要素を通した着色剤の拡散という結果となる。
【0011】
好適には、多重バーコード標識は、閾値の複数のものの超過に対して複数の機械可読標識を提供するように動作する。
【0012】
本願発明の好適な実施形態に従って、各々が、パラメータを決定している少なくとも1つの製品品質によって、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作する多重バーコード標識であって、バーコード標識の前記多重度は、その作動の後にだけ前記機械可読標識を提供するように動作する、多重バーコード標識と、バーコード標識を読み、出力標識を提供するように動作するバーコード標識リーダと、出力標識を受信して、人間が感知可能な、製品単位特定の、製品品質状態出力を提供するように動作する標識インタープリタと、を含む、製品の品質管理システムも提供される。好適には、作動の前には、バーコード標識が第1可視状態であり、作動の後には、バーコード標識が第1可視状態と異なる、第2可視状態であり、標識は、少なくとも第2可視状態において、バーコード・リーダーで読取り可能である。追加的に、バーコード標識が第1可視状態であるとき、標識はバーコード・リーダーで読取り可能でない。代替的に、バーコード標識が第1可視状態であるとき、標識はバーコード・リーダーで読取り可能である。
【0013】
好適には、多重バーコード標識の各々は、黒領域と透明領域を含むバーコードと、除去する前にそれを通して溶媒と着色剤の通過を妨げるのに適切であるプルストリップと、前記プルストリップの後ろに配置されたカラー領域と、を含み、および、作動は、プルストリップの除去を含む。その上、プルストリップは、ポリエステル・プルストリップを含み、好適には、プルストリップの除去は、バーコードにおいて、カラー領域の部分を透明領域を通して読みやすくし、カラー領域の部分は、第1可視状態におけるバーコードと同様に見えて、それと一緒に、第2可視状態における単一のバーコードとして読むことができる。好適には、前記多重バーコード標識は、その作動に続いて所定の時間に自動的に起こる、その活性化時にだけ前記機械可読標識を提供するように動作する。追加的に、多重バーコード標識の各々は、少なくとも1つの閾値の超過の前に第1機械可読標識を、少なくとも1つの閾値の超過の後で、第2機械可読標識を提供し、第1および第2の機械可読標識が、同一のチェックサム・デジットを有している。
【0014】
好適には、前記標識インタープリタは、前記バーコード標識リーダと通信し、価格標識、貯蔵有効期間標識および販売可能性出力標識のうちの少なくとも1つを提供するサーバを含む。好適には、多重バーコード標識の各々は、閾値の複数のものの超過に対して複数の機械可読標識を提供するように動作する。
【0015】
本願発明の好適な実施形態に従って、各々が、パラメータを決定している少なくとも1つの製品品質によって、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作する多重バーコード標識と、前記多重バーコード標識は、その作動に続いて所定の時間に自動的に起こる、その活性化時にだけ前記機械可読標識を提供するように動作する。バーコード標識を読み、出力標識を提供するように動作するバーコード標識リーダと、出力標識を受信して、人間が感知可能な、製品単位特定の、製品品質状態出力を提供するように動作する標識インタープリタと、を含む、製品の品質管理システムがさらに提供される。
【0016】
好適には、作動の前には、バーコード標識が第1可視状態であり、作動の後には、バーコード標識が第1可視状態と異なる、第2可視状態であり、標識は、少なくとも第2可視状態において、バーコード・リーダーで読取り可能である。追加的に、バーコード標識が第1可視状態であるとき、標識はバーコード・リーダーで読取り可能でない。別法として、バーコード標識が第1可視状態であるとき、標識はバーコード・リーダーで読取り可能である。
【0017】
好適には、機械可読標識が、デジタル証印と少なくともスタート・ストップコード証印とを含む第1可読状態と、少なくとも第2可読状態とを有する可変バーコードを含み、第1可読状態において現れるスタート・ストップコード証印のうちの少なくとも1つが、第2可読状態においてデジタル証印の部分を形成する。
【0018】
好適には、多重バーコード標識の各々は、黒領域と透明領域を含むバーコードと、除去する前にそれを通して溶媒と着色剤の通過を妨げるのに適切であるプルストリップと、プルストリップの後ろに配置されたカラー領域と、溶媒によって溶解可能な活性化遅延層であって、その溶解の前にそれを通して着色剤および溶媒の通過を妨げるのに適切な活性化遅延層と、を含み、作動は、プルストリップの除去を含む。追加的に、プルストリップは、ポリエステル・プルストリップを含む。追加的に、または、代替的に、活性化は、溶媒による活性化遅延層の溶解によって達成され、所定の時間は、活性化遅延層の厚みによって、少なくとも部分的に決定される。追加的に、溶媒は、温度応答性である。好適には、多重バーコード標識の各々は、少なくとも1つの閾値の超過の前に、第1機械可読標識を提供し、少なくとも1つの閾値の超過の後に、第2機械可読標識を提供し、第1および第2の機械可読標識が、同一のチェックサム・デジットを有している。
【0019】
好適には、前記標識インタープリタは、前記バーコード標識リーダと通信し、価格標識、貯蔵有効期間標識および販売可能性出力標識のうちの少なくとも1つを提供するサーバを含む。
【0020】
好適には、多重バーコード標識の各々は、閾値の複数のものの超過に対して複数の機械可読標識を提供するように動作する。
【0021】
本願発明の追加の好適な実施形態に従って、各々が、少なくとも1つの製品品質決定パラメータにより、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作する多重バーコード標識であって、多重バーコード標識の各々は、少なくとも1つの閾値の超過の前に、第1機械可読標識を提供し、少なくとも1つの閾値の超過の後に、第2機械可読標識を提供し、第1および第2の機械可読標識が、同一のチェックサム・デジットを有している、バーコードと、バーコード標識を読み、出力標識を提供するように動作するバーコード標識リーダと、出力標識を受信して、人間が感知可能な、製品単位特定の、製品品質状態出力を提供するように動作する標識インタープリタと、を含む、製品の品質管理システムも提供される。
【0022】
好適には、第1および第2機械可読標識は、それらの2つのデジットが異なり、前記第1機械可読標識の前記2つのデジットの加重和のMOD10は、前記第2機械可読標識の前記2つのデジットの加重和のMOD10と同じであり、前記加重和は、EAN(欧州統一商品番号)チェックサム・システムによって計算される。
【0023】
追加的に、前記標識インタープリタは、前記バーコード標識リーダと通信し、価格標識、貯蔵有効期間標識および販売可能性出力標識のうちの少なくとも1つを提供するサーバを含む。
【0024】
好適には、多重バーコード標識は、閾値の複数のものの超過に対して複数の機械可読標識を提供するように動作する。
【0025】
本願発明の別の好適な実施形態に従って、各々が、少なくとも1つの継続時間閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作する多重バーコード標識と、バーコード標識を読み、出力標識を提供するように動作するバーコード標識リーダと、出力標識を受信して、人間が感知可能な、製品単位特定の、製品品質状態出力を提供するように動作する標識インタープリタと、を含む、製品の品質管理システムが追加的に提供される。好適には、多重バーコード標識の各々は、黒領域と透明領域を含むバーコードと、溶媒によって溶解可能な少なくとも1つの遅延層であって、その溶解の前にそれを通して着色剤の通過を妨げるのに適切な少なくとも1つの遅延層と、少なくとも1つの着色可能要素と、一度は、溶媒によって溶解した少なくとも1つの遅延層を通過するのに適しており、着色可能要素を通して拡散するのに適している、少なくとも1つの着色剤と、を含み、多重バーコード標識は、溶媒による少なくとも1つの遅延層の溶解によって、少なくとも1つの継続時間閾値の超過の標識を提供する。
【0026】
好適には、多重バーコード標識の各々が、少なくとも1つの継続時間閾値の超過の前に第1機械可読標識と、少なくとも1つの継続時間閾値の前記超過に続いて第1機械可読標識と異なる第2機械可読標識と、を提供し、遅延層の溶解が、透明領域を通して読み取り可能であり、このバーコードにおいて、第1機械可読標識におけるバーコードに同様に出現し、それと一緒に、第2機械可読標識における単一のバーコードとして読み取ることができる着色可能要素の部分のような着色可能要素を通した着色剤の拡散という結果となる。追加的に、継続時間閾値は、遅延層の厚みによって、少なくとも部分的に決定される。追加的に、または、代替的に、その溶媒は、温度応答性である。
【0027】
好適には、多重バーコード標識は、2つの異なる継続時間閾値の超過の機械可読標識を提供するように動作する。
【0028】
本願発明の好適な実施形態に従って、各々が、少なくとも1つの製品品質決定パラメータにより、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作する多重バーコード標識であって、バーコード標識を読み、出力標識を提供するように動作するバーコード標識リーダと、出力標識を受信して、人間が感知可能な製品単位特定の製品品質状態出力を提供するように動作する標識インタープリタであって、前記標識インタープリタは、前記バーコード標識リーダと通信し、価格標識、貯蔵有効期間標識および販売可能性出力標識のうちの少なくとも1つを提供するサーバを含む、標識インタープリタと、を含む、製品の品質管理システムがさらに提供される。本願発明のさらに別の好適な実施形態に従って、各々が、少なくとも1つの製品品質決定パラメータにより、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作する多重バーコード標識と、バーコード標識を画像化して、出力標識を提供するように動作する画像キャプチャー機能を有する電話機と、出力標識を受信し、人間が感知可能な製品単位に特定の製品品質状態出力を提供するように動作する標識インタープリタと、を含む、製品の品質管理システムも提供される。前記標識インタープリタは、電話機と通信し、価格標識、貯蔵有効期間標識および電話機への品質出力標識のうちの少なくとも1つを、提供するサーバを含む。好適には、サーバは、呼者ID機能を含み、提供すべき適切な少なくとも1つの出力標識を選ぶために、呼出し元のアイデンティティに対応する。
【0029】
本願発明の異なる好適な実施形態に従って、パラメータを決定している少なくとも1つの製品品質によって、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作するバーコード標識であって、少なくとも1つの閾値が継続時間閾値及び温度と時間との組合せ閾値のうちの少なくとも1つである、バーコード標識も提供される。
【0030】
好適には、バーコード標識は、黒領域と透明領域を含むバーコードと、温度応答性溶媒によって溶解可能な少なくとも1つの遅延層と、その溶解の前にそれを通して着色剤の通過を妨げるのに適切な少なくとも1つの遅延層と、少なくとも1つの着色可能要素と、一度は、温度応答性溶媒によって溶解した前記遅延層を通過するのに適しており、着色可能要素を通して拡散するのに適している、少なくとも1つの着色剤と、を含む。バーコード標識は、温度応答性溶媒による少なくとも1つの遅延層の溶解によって、温度・時間組合せ閾値と相対的な温度の超過の標識を提供する。追加的に、継続時間閾値は、少なくとも1つの遅延層の厚みによって、少なくとも決定される。追加的に、または、代替的に、バーコードは、固定のバーコード部分と、少なくとも1つの選択可能に出現するバーコード部分を含み、固定のバーコード部分と少なくとも1つの選択可能に出現するバーコード部分とは、両方とも、バーコード・リーダーによって読み取り可能である。
【0031】
本願発明の好適な実施形態に従って、パラメータを決定している少なくとも1つの製品品質によって、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作するバーコード標識であって、バーコード標識は、その作動の後にのみ前記機械可読標識を提供するように動作する、バーコード標識も提供される。
【0032】
好適には、作動の前には、バーコード標識が第1可視状態であり、作動の後には、バーコード標識が第1可視状態と異なる、第2可視状態であり、標識は、少なくとも第2可視状態において、バーコード・リーダーで読取り可能である。追加的に、バーコード標識が第1可視状態であるとき、標識はバーコード・リーダーで読取り可能でない。代替的に、バーコード標識が第1可視状態であるとき、標識はバーコード・リーダーで読取り可能である。好適には、バーコード標識は、黒領域と透明領域を含むバーコードと、除去する前にそれを通して溶媒と着色剤の通過を妨げるのに適切であるプルストリップと、プルストリップの後ろに配置されたカラー領域と、を含み、作動は、プルストリップの除去を含む。
【0033】
本願発明の好適な実施形態に従って、パラメータを決定している少なくとも1つの製品品質によって、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作するバーコード標識であって、該バーコード標識は、その作動に続いて所定の時間に自動的に起こる、その作動の際にのみ前記機械可読標識を提供するように動作する、バーコード標識がさらに提供される。好適には、作動の前には、バーコード標識が第1可視状態であり、作動の後には、バーコード標識が第1可視状態と異なる、第2可視状態であり、標識は、少なくとも第2可視状態において、バーコード・リーダーで読取り可能である。追加的に、バーコード標識が前記第1可視状態であるとき、標識はバーコード・リーダーで読取り可能でない。代替的に、バーコード標識が第1可視状態であるとき、標識はバーコード・リーダーで読取り可能である。
【0034】
好適には、機械可読標識が、デジタル証印と少なくともスタート・ストップコード証印とを含む第1可読状態と少なくとも第2可読状態とを有する可変バーコードを含む。第1可読状態において現れるスタート・ストップコード証印のうちの少なくとも1つが、第2可読状態においてデジタル証印の部分を形成する。
【0035】
好適には、バーコード標識は、黒領域と透明領域を含むバーコードと、除去する前にそれを通して溶媒と着色剤の通過を妨げるのに適切であるプルストリップと、プルストリップの後ろに配置されたカラー領域と、溶媒によって溶解可能な活性化遅延層であって、その溶解の前にそれを通して着色剤および溶媒の通過を妨げるのに適切な活性化遅延層と、を含み、作動は、プルストリップの除去を含む。追加的に、活性化は、溶媒による活性化遅延層の溶解によって達成され、追加的に、または、代替的に、所定の時間は、少なくとも、活性化遅延層の厚みによって決定される。本願発明のさらに別の好適な実施形態に従って、パラメータを決定している少なくとも1つの製品品質によって、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作するバーコード標識であって、バーコード標識は、少なくとも1つの閾値の前記超過の前に、第1機械可読標識を、少なくとも1つの閾値の超過の後に、第2機械可読標識を提供し、第1および第2の機械可読標識が、同一のチェックサム・デジットを有している、バーコード標識がさらに提供される。
【0036】
好適には、第1および第2機械可読標識は、それらの2つのデジットが異なり、前記第1機械可読標識の前記2つのデジットの加重和のMOD10は、前記第2機械可読標識の前記2つのデジットの加重和のMOD10と同じであり、前記加重和は、EAN(欧州統一商品番号)チェックサム・システムによって計算される。
【0037】
本願発明の異なる好適な実施形態に従って、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作するバーコード標識も提供される。好適には、バーコード標識は、黒領域と透明領域を含むバーコードと、溶媒によって溶解可能な少なくとも1つの遅延層であって、その溶解の前にそれを通して着色剤の通過を妨げるのに適切な少なくとも1つの遅延層と、溶媒による少なくとも1つの遅延層の溶解によって、前記少なくとも1つの継続時間閾値の前記超過が示される、バーコード標識と、を含み、追加的に、継続時間閾値は、遅延層の厚みによって、少なくとも部分的に決定される。
【0038】
本願発明の好適な実施形態に従って、各々が、パラメータを決定している少なくとも1つの製品品質によって、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作する多重バーコード標識を採用するステップであって、少なくとも1つの閾値が継続時間閾値及び温度と時間との組合せ閾値のうちの少なくとも1つである、ステップと、バーコード標識を読み、そこから出力標識を提供するステップと、出力標識を受信するステップと、人間が感知可能な製品単位特定の製品品質状態出力を提供するために、出力標識を解釈するステップと、を含む、製品の品質管理方法も提供される。
【0039】
本願発明の好適な実施形態に従って、各々が、パラメータを決定している少なくとも1つの製品品質によって、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作する、多重バーコード標識を採用するステップであって、多重バーコード標識は、その作動の後にだけ機械可読標識を提供するように動作する、ステップと、バーコード標識を読み、そこから出力標識を提供するステップと、出力標識を受信するステップと、人間が感知可能な製品単位特定の製品品質状態出力を提供するために、出力標識を解釈するステップと、を含む、製品の品質管理方法も提供される。
【0040】
本願発明の好適な実施形態に従って、各々が、パラメータを決定している少なくとも1つの製品品質によって、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作する、多重バーコード標識を採用するステップであって、前記多重バーコード標識は、その作動に続いて所定の時間に自動的に起こる、その活性化時にだけ前記機械可読標識を提供するように動作する、ステップと、バーコード標識を読み、そこから出力標識を提供するステップと、出力標識を受信するステップと、人間が感知可能な製品単位特定の製品品質状態出力を提供するために、出力標識を解釈するステップと、を含む、製品の品質管理方法も提供される。
【0041】
本願発明の好適な実施形態に従って、各々が、パラメータを決定している少なくとも1つの製品品質によって、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作する、多重バーコード標識を採用するステップであって、多重バーコード標識の各々は、少なくとも1つの閾値の超過の前に、第1機械可読標識を提供し、少なくとも1つの閾値の超過の後に、第2機械可読標識を提供し、第1および第2の機械可読標識が、同一のチェックサム・デジットを有している、ステップと、バーコード標識を読み、そこから出力標識を提供するステップと、出力標識を受信するステップと、人間が感知可能な製品単位特定の製品品質状態出力を提供するために、出力標識を解釈するステップと、を含む、製品の品質管理方法も提供される。
【0042】
本願発明の好適な実施形態に従って、各々が、少なくとも1つの継続時間閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作する多重バーコード標識を採用するステップと、バーコード標識を読み、そこから出力標識を提供するステップと、出力標識を受信するステップと、人間が感知可能な製品単位特定の製品品質状態出力を提供するために、出力標識を解釈するステップと、を含む、製品の品質管理方法も提供される。
【0043】
本願発明の好適な実施形態に従って、各々が、パラメータを決定している少なくとも1つの製品品質によって、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作する、多重バーコード標識を採用するステップと、バーコード標識を読み、そこから出力標識を提供するステップと、出力標識を受信するステップと、人間が感知可能な製品単位特定の製品品質状態出力を提供するために、出力標識を解釈するステップであって、その解釈が、前記バーコード標識をサーバへ通信することと、価格標識、貯蔵有効期間標識および販売可能性出力標識のうちの少なくとも1つを提供することと、を含む、ステップと、を含む、製品の品質管理方法も提供される。本願発明の好適な実施形態に従って、各々が、パラメータを決定している少なくとも1つの製品品質によって、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作する、多重バーコード標識を採用するステップと、画像キャプチャー機能を有する電話機を用いて、バーコード標識を画像化するステップと、出力標識を提供するステップと、人間が感知可能な製品単位特定の製品品質状態出力を提供するために、出力標識を解釈するステップであって、その解釈は、電話機からサーバまでバーコード標識を通信することと、価格標識、貯蔵有効期間標識および販売可能性出力標識のうちの少なくとも1つを、サーバからの電話機に提供することを含む、ステップと、を含む、製品の品質管理方法も提供される。
【図面の簡単な説明】
【0044】
本願発明は、図面とともに、以下の詳細な説明からより完全に理解される。
【図1A】図1B、図1C、図1D、図1Eと合わせて、本発明の好適な実施形態に従って構築され動作する品質管理システムおよび方法論を簡単に図解するものである。
【図1B】図1A、図1C、図1D、図1Eと合わせて、本発明の好適な実施形態に従って構築され動作する品質管理システムおよび方法論を簡単に図解するものである。
【図1C】図1A、図1B、図1D、図1Eと合わせて、本発明の好適な実施形態に従って構築され動作する品質管理システムおよび方法論を簡単に図解するものである。
【図1D】図1A、図1B、図1C、図1Eと合わせて、本発明の好適な実施形態に従って構築され動作する品質管理システムおよび方法論を簡単に図解するものである。
【図1E】図1A、図1B、図1C、図1Dと合わせて、本発明の好適な実施形態に従って構築され動作する品質管理システムおよび方法論を簡単に図解するものである。
【図2A】図2B、図2C、図2D、図2Eと合わせて、本発明の好適な実施形態に従って構築され動作する品質管理システムと方法論を簡単に図解するものである。
【図2B】図2A、図2C、図2D、図2Eと合わせて、本発明の好適な実施形態に従って構築され動作する品質管理システムと方法論を簡単に図解するものである。
【図2C】図2A、図2B、図2D、図2Eと合わせて、本発明の好適な実施形態に従って構築され動作する品質管理システムと方法論を簡単に図解するものである。
【図2D】図2A、図2B、図2C、図2Eと合わせて、本発明の好適な実施形態に従って構築され動作する品質管理システムと方法論を簡単に図解するものである。
【図2E】図2A、図2B、図2C、図2Dと合わせて、本発明の好適な実施形態に従って構築され動作する品質管理システムと方法論を簡単に図解するものである。
【図3A】温度履歴を示す、本発明の好適な実施形態に従って構築され動作する品質標識を簡単に図解するものである。
【図3B】遅延した活性化の温度履歴を示す、本発明の別の好適な実施形態に従って構築され動作する品質標識を簡単に図解するものである。
【図3C】経過時間/温度履歴を示す、本発明の別の好適な実施形態に従って構築され動作する品質標識を簡単に図解するものである。
【図3D】遅延した活性化の経過時間/温度履歴を示す、本発明の別の好適な実施形態に従って構築され動作する品質標識を簡単に図解するものである。
【図3E】経過時間と温度履歴を別々に示す、さらに別の本願発明の好適な実施形態に従って構築され動作する品質標識を簡単に図解するものである。
【図3F】経過時間と遅延した活性化の温度履歴を別々に示す、さらに別の本願発明の好適な実施形態に従って構築され動作する品質標識を簡単に図解するものである。
【図4A】本発明の好適な実施形態に従って、図3Aの標識の実施例の構造と動作を簡単に図解するものである。
【図4B】本発明の好適な実施形態に従って、図3Bの標識の実施例の構造と動作を簡単に図解するものである。
【図4C】本発明の好適な実施形態に従って、図3 Cの標識の実施例の構造と動作を簡単に図解するものである。
【図4D】本発明の好適な実施形態に従って、図3Dの標識の実施例の構造と動作を簡単に図解するものである。
【図4E】本発明の好適な実施形態に従って、図3Eの標識の実施例の構造と動作を簡単に図解するものである。
【図4F】本発明の好適な実施形態に従って、図3Fの標識の実施例の構造と動作を簡単に図解するものである。
【図5A】スーパーマーケットの文脈において、本発明の好適な実施形態に従って構築され動作する品質管理システムの構造と動作の簡単に図解するものである。
【図5B】スーパーマーケットの文脈において、本発明の好適な実施形態に従って構築され動作する品質管理システムの構造と動作を簡単に図解するものである。
【発明を実施するための形態】
【0045】
ここで、図1A、図1B、図1C、図1Dおよび図1Eを参照する。これらの図は、合わせて、本発明の好適な実施形態に従って構築され動作する品質管理システムおよび方法論を簡単に図解するものである。図1Aないし図1Eで見られるように、多重製品ユニット固有標識を含む製品に対する品質管理システムと方法論が示される。ここで、可変バーコード標識の形で示され、各々が、機械可読好適にはバーコード・リーダーで可読な、パラメータを決定している少なくとも1つの製品品質によって少なくとも1つの閾値を越えたことの標識、製品ユニット固有標識を読み動作する少なくとも1つの標識リーダを提供するように動作する。また、出力標識と製品タイプ固有標識インタープリタを提供するように動作する。出力標識を受信して、人間が感知可能な、製品単位に特定の、製品品質状態出力を提供するように動作する。
【0046】
可変バーコード標識は、例えばEAN(欧州統一商品番号)またはUPCコード(統一商品コード)などの製品コードを組み込むことができる。図1A−1Eは、EANコードの使用を図示している。
【0047】
好適には、パラメータを決定している少なくとも1つの製品品質によって、製品ユニット固有標識は、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作する。好適な実施形態において、標識は、固定バーコード部分と少なくとも1つの選択可能出現バーコード部分を有する可変バーコードを提供する。固定バーコード部分および固定バーコード部分と少なくとも1つの選択可能出現バーコード部分の組み合わせは両方とも、従来のバーコード・リーダーによって読み込まれるときバーコード・チェックサム完全性を有する。そうすると、選択可能出現バーコード部分が固定バーコード部分のものとは異なる少なくとも2桁を含むことが理解される。チェックサムが、必ずしも変わるというわけではない。チェックサム・デジットは、固定バーコード部分の、または、選択可能出現バーコード部分の一部であることができる。EAN/UPCチェックサム・システムの下でチェックサム保全性を維持するためには、バーコードは、その少なくとも2桁を置き換えることによって、可能なチェックサム・デジットの1つである別のバーコードに変えることができることが理解できる。デジットの各ペアは、両方のペアの加重和のMOD10が同じことであるような別のデジットのペアに置き換えることができる。たとえば、2つの隣接したデジット、奇数の位置のA1と偶数の位置のA2、MOD10(3* A1+A2)= MOD10(3*B1+B2)であるような、2つのデジットB1とB2とに置き換えることができる。デジットは、追加のバー幅を印刷することだけで、別のデジットと置き換えることができる。たとえば、右手符号化のデジット3は、0、1または5と置き換えることができる。
【0048】
追加的に、または、代替的に、標識は、可視プレ作動状態を有する可変バーコード、異なる可視ポスト作動状態、および、少なくとも1つの閾値の1つに対応する超過を示している少なくとも1つの可視状態を提供し、種々の状態は、好適には、すべて従来のバーコード・リーダーによって機械可読である。
【0049】
しかしながら、状態の一つ以上は、従来のバーコード・リーダーによって機械可読でない可能性があり、また、可読ではないという事実は、ステータス情報を提供する。たとえば、製品が販売できない、あるいは使用できない種々の状況を、標識の不可読状態として示さことができる。
【0050】
図1A−1Eを参照すると、本発明が、典型的アプリケーションの文脈、ここでは、食肉加工プラントで例示される。製品ユニット固有標識100は、加工肉の各々のパッケージ101に添付されるか、さもなければ組み込まれる。製品ユニット固有標識100を運んでいるパッケージは、小売販売および/または複数のそのような個別パッケージを含んでいるカートンのために適切な個別のパッケージであることができる。図示した実施形態において、パッケージ101は、両方の代替を含む。
【0051】
標識100の異なるタイプがパッケージの異なるタイプに対して使用することができるということもあり得る。たとえば、複数の個別パッケージを含んでいるカートン上で使われる標識は、個別パッケージ上で使用される標識より、多少正確であるか、より大きいかより小さい標識のダイナミックレンジを持つことができる。たとえば、カートンの標識は、その中に含まれる個別パッケージの標識に含まれない、またはその中で含まれる個別のパッケージの標識より少ない数の閾値に対する追加的閾値の超過を示すことができる標識を含むことができる。本発明の好適な実施形態に従って、標識100は、同じ場所で、または、標識100がパッケージ101に結びついた隣接した場所でアセンブルすることができ、及び/又は、作動することができる。適切な標識アセンブラは、参照番号102によって示される。アセンブリ102が自動アクチュエータと関係していることが理解される。
【0052】
図示した実施形態において、標識は、EAN(欧州統一商品番号)バーコードを含む。標識100は、典型的には、その一部を作っているプルストリップ103を引くことによって作動可能であるように構築されている。したがって、標識100は、参照番号104によって示される可視プレ作動状態と、参照番号105によって示される異なる可視ポスト作動状態と、少なくとも1つの閾値の1つに対応する超過を示している少なくとも1つの可視状態を有する。パッケージ101の温度が摂氏4度を上回らず、また、標識の製造または他の作動から5日が経過していない限り、標識100は、可読状態105のままであることが理解される。どのような段階であっても、例えば顧客への配送に際して、標識100は、従来のバーコード・リーダー106で読むことができ、その標識は、好適には、遠隔品質標識サーバ108と通信して、品質パラメータの直接的標識、例えばOKの標識110を検査官に提供する。
【0053】
もしパッケージ101の温度が少なくとも所定の持続時間、典型的には4時間、摂氏4度を上回るならば、例えば、輸送車が故障した場合に6時間摂氏15度に達していたときには、
標識は、参照番号112によって示される更なる可読状態をとる。よって、図1Aで見られるように、トラックの積荷中に、温度は30分間摂氏10度に達しているならば、すなわち所定の持続時間より少ないならば、標識は、更なる可読状態をとらない。所定の持続時間が、所与のアプリケーションのために必要である長さあるいは短さであることができることが理解される。この更なる可読状態は、パッケージ101の熱は、その後許容できる温度、例えば摂氏4度に戻るにもかかわらず、可読状態105に戻らない。
【0054】
そうすると、顧客に配送などの際の検査の際に、従来のバーコード・リーダー106を使っている検査官が標識100を読むと、即座に、可読状態112のバーコードは、好適には、例えば「不良」標識114など、サーバが品質パラメータの即時の標識を提供するのを可能にする情報を品質標識サーバ108に提供する。この「不良」標識114は、標識100の履歴のある時点で、それが添付されたパッケージ101は、摂氏4度を上回っている温度であったこと、このイベントは、パッケージ101の特定の製品を販売のためには受け入れがたいものにしたことを示す。
【0055】
標識100が、標識100の適当な作動が起こらなかったことを示す可視状態104でなければならず、「不良」標識114は、検査官または他の利害関係者に提供することができる。
【0056】
標識100の機械読み取りが、所与のイベントが起こったかどうかの標識を提供すること、品質標識サーバ108での品質パラメータの標識は、その事象は、標識100が関連する所与の製品の品質に影響を及ぼすかどうか、またどんな程度かの標識を提供することが理解できる。所与のイベントの効果が製品のタイプによって大きなバリエーションがあることが理解できる。このように、たとえば、摂氏15度にさらされることは、新鮮な肉が販売には不適当になる原因になるかもしれないが、しかし、オレンジの品質または商品性にこれといって影響を及ぼさないかもしれない。次に、図1C−1Dを参照すると、標識100が、経過時間を示すのに、追加的に、および、独立して、役立つことができることが分かる。このように、製造の後の所定の期間の超過、または標識100の他の作動の際に、標識100は、所定の時間が経過したことを示す更なる可読状態118をとる。さらに所定の時間、典型的には第二週の経過に際し、標識100は、なお更なる可読状態120をとることができる。
【0057】
してみると、参照番号122によって示されるような、小売サイトにおける定期在庫検査の際など、検査の際に、従来のバーコード・リーダー106を使っている検査官が標識100を読むと、即座に、その可読状態118のバーコードは、サーバが、例えば「すぐに販売」標識124のような品質パラメータの即時の標識を提供するのを可能にする情報を品質標識サーバ108に提供する。この「すぐに販売」標識124は、所定の時間間隔が経過しているので、それが添付されたパッケージ101は、即時の販売のために配置されなければならず、及び/又は、値をつけられなければならないことを示す。次に、図1Dを参照すると、参照番号132によって示されるように、小売サイトにおける定期在庫検査の際など、更なる検査の際に、従来のバーコード・リーダー106を使っている検査官が標識100を読むと、即座に、その可読状態120のバーコードは、サーバが、例えば「期限切れ」標識134品質パラメータの即時の標識を提供するのを可能にする情報を品質標識サーバ108に提供することが理解される。この「期限切れ」標識134は、それが添付されたパッケージ101は、さらに所定の期間が経過しているので、廃棄されなければならないことを示す。
【0058】
追加的に、または、代替的に、ユーザーは、イメージャを装備した電話または他の適切なモバイル・コミュニケータ135を採用して、標識100を画像化することができ、適切にプログラムされた品質標識サーバ136に、画像情報を通信することができる。品質標識サーバ136はサーバ108と同一であること可能であり、それは、画像情報からバーコードを読んで、SMSまたは他の適切なコミュニケーション方法論を介して、例えば「良品」品質標識137など品質パラメータの直接的標識をユーザーに提供することができる。この品質パラメータは、製品を使用するのに安全なことを示す。サーバ136は、例えば製品のメーカーまたはディストリビューター、保健衛生当局および他の政府あるいは個人的エンティティなどの、種々の興味を持ったエンティティに、販売される製品の品質の実時間監視を可能にするためにレポートを提供することができることが理解される。サーバ136は、発信者を分類し、たとえば顧客として、メーカーの品質検査官および健康検査官として発信者を特定し、適当な品質標識出力を提供することができるようにするため、発信者ID機能を有することができる。追加的に、または、代替的に、品質標識サーバ136は、とるべき修正ステップに関して、スーパーマーケット管理に、例えば冷蔵メンテナンスまたは修復指示などのメッセージを送ることができる。
【0059】
追加的に、または、代替的に、更なる検査を、標識100がチェックアウト・スキャナー138によって読まれる、チェックアウトにおいて自動的にすることができる。そのような場合において、その可読状態120のバーコードは、サーバが品質パラメータの直接的標識例えば「販売禁止」標識140をチェックアウト従業員に提供するのを可能にする情報を品質標識サーバ108に提供する。この「販売禁止」標識140は、さらに所定の期間が経過しているので、それが添付されたパッケージ101は、販売することができないことを示す。パッケージ固有の貯蔵寿命制限の実施において、上述の「販売禁止」標識機能は、高い管理水準を提供することが理解される。そして、このように、所与の製品の貯蔵寿命に関する不確実性を取り除くことによって、最適状況の下で維持されたパッケージされた製品がさもなければ可能であるより長い有効寿命を有するのを可能にすることができる。追加的に、または、代替的に、チェックアウトにおける更なる検査は、店内の適切な品質チェック場所で、顧客によっても実行されることができる。
【0060】
次に、図1Eを参照すると、標識100は、比較的短時間の所定の温度の超過を示すのに、追加的に、また、独立して役立つことができることが理解される。このように、標識100を運んでいるパッケージ101が、日なたにおいて車両内部に置かれ、10分程度の短い時間、摂氏40度にさらされていた場合、標識100は、なお更なる可読状態141をとることができる。こうした状況では、購入者は、イメージャを装備した電話または他の適切なモバイル・コミュニケータ135を採用して、標識100を画像化することができ、適切にプログラムされた品質標識サーバ136に、画像情報を通信することができる。品質標識サーバ136は、図1Dにおけるサーバ108と同一であること可能であり、それは、画像情報からバーコードを読んで、SMSまたは他の適切なコミュニケーション方法論を介して、例えば「食用禁止」標識144など品質パラメータの直接的標識をユーザーに提供することができる。この品質パラメータは、製品を使用するのに安全でないことを示す。
【0061】
図1Eは、また、標識100が、購入の後で経過時間を示すのに、追加的に、独立して役立つことができることを示す。このように、例えば製造後12か月など、所定の長い期間の超過に際して、あるいは、標識100の他の作動に際して、標識100は、さらに、所定の時間が経過したことを示す更なる可読状態145をとる。標識100を運んでいるパッケージ101が、消費者の家庭用フリーザー中に忘れられた場合には、そのような状況が起こる可能性がある。こうした状況では、消費者は、イメージャを装備した電話または他の適切なモバイル・コミュニケータ135を採用して、標識100を画像化することができ、適切にプログラムされた品質標識サーバ136に、画像情報を通信することができる。品質標識サーバ136は、図1Dにおけるサーバ108と同一であること可能であり、それは、画像情報からバーコードを読んで、SMSまたは他の適切なコミュニケーション方法論を介して、例えば「食用OK」標識146など品質パラメータの直接的標識をユーザーに提供することができる。この品質パラメータは、製品が人の消費に安全なことを示す。
【0062】
次に、別の本願発明の好適な実施形態に従って構築され動作する品質管理システムと方法論を合わせて図解する図2A、図2B、図2C、図2D、図2Eを参照する。図2Aないし図2Eで見られるように、ここで、可変バーコード標識の形で示され、各々が、パラメータを決定している少なくとも1つの製品品質によって、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作する、多重製品ユニット固有標識と、製品ユニット固有標識を読み動作し、出力標識と、出力標識を受信して、人間が感知可能な、製品単位特定の、製品品質状態出力を提供するように動作する製品タイプ固有標識インタープリタを提供するように動作する少なくとも1つの標識リーダと、を含む製品に対する品質管理システムと方法論が示される。
【0063】
可変バーコード標識は、製品コード(例えばEANまたはUPCコード)を組み込むことができる。図2A−2Eは、EANコードの使用を図解する。
【0064】
好適には、製品ユニット固有標識は、パラメータを決定している少なくとも1つの製品品質によって、作動の後の所定の時間経過後にのみ、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作する。好適な実施形態において、可視プレ作動状態と、異なる可視ポスト作動状態と、作動後所定の時間経過後にのみ起こる少なくとも1つの閾値の1つに対応する超過を示している少なくとも1つの可視状態を有する可変バーコードを提供する。
【0065】
次に、図2Aないし図2Eを参照すると、本発明が、典型的アプリケーションの文脈、ここでは、食肉加工プラントで例示される。製品ユニット固有標識150は、加工肉の各々のパッケージ151に添付されるか、さもなければ組み込まれる。製品ユニット固有標識150を運んでいるパッケージは、小売販売および/または複数のそのような個別パッケージを含んでいるカートンのために適切な個別のパッケージであることができる。図示した実施形態において、パッケージ151は、両方の代替を含む。標識150の異なるタイプがパッケージの異なるタイプに対して使用することができるということもあり得る。たとえば、複数の個別パッケージを含んでいるカートン上で使われる標識は、個別パッケージ上で使用される標識より、多少正確であるか、より大きいかより小さい標識のダイナミックレンジを持つことができる。たとえば、カートンの標識は、その中に含まれる個別パッケージの標識に含まれない、またはその中で含まれる個別のパッケージの標識より少ない数の閾値に対する追加的閾値の超過を示すことができる標識を含むことができる。
【0066】
本発明の好適な実施形態に従って、標識150は、同じ場所で、または、標識150がパッケージ151に結びついた隣接した場所でアセンブルすることができ、及び/又は、作動することができる。適切な標識アセンブラが、参照番号152によって示される。
アセンブリ152が自動アクチュエータと関係していることが理解される。
【0067】
図示した実施形態において、標識は、EAN(欧州統一商品番号)バーコードを含む。標識150は、典型的には、その一部を作っているプルストリップ153を引くことによって作動可能であるように構築されている。図1Aないし図1Eを参照して先に記述された実施形態と対照的に、プルストリップ153を引くことによる作動は、標識150の可変バーコード標識機能性の即時の活性化という結果にならない。そして、このように標識150は、作動と活性化の間の期間に起こる閾値の超過のバーコード読取り可能標識を提供しない。それゆえに、標識150は、参照番号154によって示される可視プレ作動状態を有する。図2Aないし図2Eに図解されたホット・パッケージングおよびラベリングが起こる実施例において、製品が望ましい長期保存温度に冷やされることが一回だけ起こることが活性化のために必要である。典型的には、結果として生じる活性化遅延は、作動後の8時間であるかもしれない。異なる可視ポスト作動状態が、参照番号155によって示される。
【0068】
活性化遅延の間は、標識150は温度に対して敏感でなく、その可視ポスト作動状態を保持することが理解される。一旦活性化遅延が経過すると、パッケージ151の温度が摂氏4度を上回らず、標識の製造または他の活性化から5日が経過しない限り、標識150は、可読状態155のままである。どのような段階であっても、例えば顧客への配送に際して、標識150は、従来のバーコード・リーダー156で読みとることができ、好適には、遠隔の品質標識サーバ158と通信して、品質パラメータの直接的標識、例えば「OK」標識160を検査官に提供する。
【0069】
活性化遅延が経過したあと、パッケージ151の温度が、少なくとも所定の持続時間、典型的には4時間、摂氏4度を上回るならば、例えば、輸送車が故障した場合に6時間摂氏15度に達していたときには、標識は、参照番号162によって示される更なる可読状態をとる。よって、図2Aで見られるように、トラック積載の間に、温度が、30分間、すなわち所定の持続時間より少なく、摂氏10度に達するならば、標識は、更なる可読状態をとらない。所定の持続時間は、所与のアプリケーションのために必要な長さ、あるいは、短さであることが理解される。この更なる可読状態は、パッケージ151の熱は、その後許容できる温度、例えば摂氏4度に戻るにもかかわらず、可読状態155に戻らない。それゆえに、
顧客に配送などの際の検査の際に、従来のバーコード・リーダー150を使っている検査官が標識156を読むと、即座に、可読状態162のバーコードは、好適には、サーバが品質パラメータの直接的標識例えば「不良」標識164を提供するのを可能にする情報を品質標識サーバ158に提供する。この「不良」標識164は、標識150の履歴のある時点で、それが添付されたパッケージ151は、摂氏4度を上回っている温度であったこと、このイベントは、パッケージ151の特定の製品を販売のためには受け入れがたいものにしたことを示す。
【0070】
標識150が、標識150の適当な作動が起こらなかったことを示す可視状態154でなければならず、「不良」標識164は、検査官または他の利害関係者に提供することができる。
【0071】
標識150の機械読み取りが、所与のイベントが起こったかどうかの標識を提供すること、品質標識サーバ158での品質パラメータの標識は、その事象は、標識150が関連する所与の製品の品質に影響を及ぼすかどうかまたどんな程度かの標識を提供することが理解できる。所与のイベントの効果が製品のタイプによって大きなバリエーションがあることが理解できる。よって、たとえば、摂氏15度にさらされることは、新鮮な肉が販売には不適当になる原因になるかもしれないが、しかし、オレンジの品質または商品性にこれといって影響を及ぼさないかもしれない。
【0072】
次に、図2Cおよび図2Dを特に参照すると、標識150が、経過時間を示すのに、追加的に、および、独立して、役立つことができることが分かる。よって、製造の後の所定の期間の超過、または標識150の他の作動の際に、標識150は、さらに、所定の時間が経過したことを示す更なる可読状態168をとる。さらに所定の時間、典型的には第二週の経過に際し、標識150は、なお更なる可読状態170をとることができる。それゆえに、参照番号172によって示されるように、小売サイトにおける定期在庫検査の際など、検査の際に、従来のバーコード・リーダー150を使っている検査官が標識156を読むと、即座に、その可読状態168のバーコードは、サーバが品質パラメータの直接的標識例えば「すぐに販売」標識174を提供するのを可能にする情報を品質標識サーバ158に提供する。この「すぐに販売」標識174は、所定の時間間隔が経過しているので、それが添付されたパッケージ151は、即時の販売のために配置されなければならず、及び/又は、値をつけられなければならないことを示す。
【0073】
次に、図2Dを参照すると、参照番号182によって示されるように、小売サイトにおける定期在庫検査の際など、更なる検査の際に、従来のバーコード・リーダー150を使っている検査官が標識156を読むと、即座に、可読状態170のバーコードは、サーバが品質パラメータの直接的標識例えば「期限切れ」標識184を提供するのを可能にする情報を品質標識サーバ158に提供することが理解される。この「期限切れ」標識184は、それが添付されたパッケージ151は、さらに所定の期間が経過しているので、廃棄されなければならないことを示す。
【0074】
追加的に、または、代替的に、ユーザーは、イメージャを装備した電話または他の適切なモバイル・コミュニケータ185を採用して、標識150を画像化することができ、適切にプログラムされた品質標識サーバ186に、画像情報を通信することができる。品質標識サーバ186はサーバ158と同一であることが可能であり、それは、画像情報からバーコードを読んで、SMSまたは他の適切なコミュニケーション方法論を介して、例えば「良品」品質標識187など品質パラメータの直接的標識をユーザーに提供することができる。この品質パラメータは、製品を使用するのに安全なことを示す。
【0075】
サーバ186は、例えば製品のメーカーまたはディストリビューター、保健衛生当局および他の政府あるいは個人的エンティティなどの、種々の利害関係エンティティに、販売される製品の品質の実時間監視を可能にするためにレポートを提供することができることが理解される。サーバ186は、発信者を分類し、たとえば顧客として、メーカーの品質検査官および健康検査官として発信者を特定し、適当な品質標識出力を提供することができるようにするため、発信者ID機能を有することができる。
【0076】
追加的に、または、代替的に、品質標識サーバ186は、とるべき修正ステップに関して、スーパーマーケット管理に、例えば冷蔵メンテナンスまたは修復指示などのメッセージを送ることができる。
【0077】
追加的に、または、代替的に、更なる検査を、標識150がチェックアウト・スキャナー188によって読まれる、チェックアウトにおいて自動的にすることができる。そのような場合において、その可読状態170のバーコードは、サーバが品質パラメータの直接的標識例えば「販売禁止」標識190をチェックアウト従業員に提供するのを可能にする情報を品質標識サーバ158に提供する。この「販売禁止」標識190は、さらに所定の期間が経過しているので、それが添付されたパッケージ151は、販売することができないことを示す。パッケージ固有の貯蔵寿命制限の実施において、上述の「販売禁止」標識機能は、高い管理水準を提供することが理解される。そして、このように、所与の製品の貯蔵寿命に関する不確実性を取り除くことによって、最適状況の下で維持されたパッケージされた製品がさもなければ可能であるより長い有効寿命を有するのを可能にすることができる。
【0078】
追加的に、または、代替的に、チェックアウトにおける更なる検査は、店内の適切な品質チェック場所で、顧客によっても実行されることができる。
【0079】
次に、図2Eを参照すると、標識150が、比較的短い時間持続時間の所定の温度の超過を示すのにさらに、そして、独立して役立つことができることがわかる。このように、標識150を運んでいるパッケージ151が、日なたにおいて車両内部に置かれ、10分程度の短い時間、摂氏40度にさらされていた場合、標識150は、なお更なる可読状態191をとることができる。こうした状況では、購入者は、イメージャを装備した電話または他の適切なモバイル・コミュニケータ185を採用して、標識150を画像化することができ、適切にプログラムされた品質標識サーバ186に、画像情報を通信することができる。品質標識サーバ186は、図2Dにおけるサーバ158と同一であること可能であり、それは、画像情報からバーコードを読んで、SMSまたは他の適切なコミュニケーション方法論を介して、例えば「食用禁止」標識194など品質パラメータの直接的標識をユーザーに提供することができる。この品質パラメータは、製品を使用するのに安全でないことを示す。
【0080】
図2Eは、また、標識150が、購入の後で経過時間を示すのに、追加的に、独立して役立つことができることを示す。よって、例えば製造後12か月など、所定の長い期間の超過に際して、あるいは、標識150の他の作動に際して、標識150は、さらに、所定の時間が経過したことを示す更なる可読状態195をとる。標識150を運んでいるパッケージ151が、消費者の家庭用フリーザー中に忘れられた場合には、そのような状況が起こる可能性がある。こうした状況では、消費者は、イメージャを装備した電話または他の適切なモバイル・コミュニケータ185を採用して、標識150を画像化することができ、適切にプログラムされた品質標識サーバ186に、画像情報を通信することができる。品質標識サーバ186は、図2Dにおけるサーバ158と同一であること可能であり、それは、画像情報からバーコードを読んで、SMSまたは他の適切なコミュニケーション方法論を介して、例えば「食用OK」標識196など品質パラメータの直接的標識をユーザーに提供することができる。この品質パラメータは、製品が人の消費に安全なことを示す。
【0081】
次に、図3A−図3Fを参照する。これらは、温度履歴と、経過時間と温度履歴の組合せを示す、本発明の好適な実施形態に従って、構築され動作するイベント標識を簡単に図解するものである。図3Aは、図1Aないし図1Eを参照して先に記述されたタイプの本発明の好適な実施形態に従って構築され動作する温度イベント標識201を含む食肉200のパッケージを図解する。標識201は、典型的には、その一部を作っているプルストリップ202を引くことによって作動可能であるように構築されている。図3Aに図示されるように、標識201は、作動の前に、指示子Aによって示されるように、可視状態203にあるバーコード、典型的には7431348787736、を含む。
【0082】
作動に続いて、標識201は、可視状態204であるバーコード、典型的には7811348787736を提示する。これは、パッケージ200の温度が摂氏4度を上回らない限り、指示子Bによって示されるように、変化した部分205を含む。一旦パッケージ200の温度が摂氏4度以上、例えば摂氏15度、になると、標識は、可視状態206であるバーコード、典型的には7811362787736、を示す。これは、指示子Cによって示されるように、変化した部分208を含む。一旦状態206に達すると、パッケージ200の温度は、その後、摂氏4度に戻るにもかかわらず、標識は、好適にはその後状態204に戻らないことが理解される。図3Bは、図2Aないし図2Eを参照して先に記述されたタイプの、本発明の好適な実施形態に従って、構築され動作する温度イベント標識211を含むサラミ210のパッケージを例示する。
【0083】
標識211は、典型的には、その一部を作っているプルストリップ212を引くことによって作動可能であるように構築されている。図3Bに例示されるように、指示子BとCによって示される標識211の温度にかかわりなく、標識211は、指示子Aによって示されるように、作動の前に第1可視状態214にあるバーコード、典型的には7431348787736、および、作動後、活性化の前、少なくとも所定の時間、典型的には8時間に変化した部分217を含む第2可視状態216にあるバーコード、典型的には7811348787736、を含む。活性化の際に、標識211は、指示子Dによって示されるように、変化した部分219を含む第3可視状態218、典型的には7811362787736、への変化によって、所定の温度閾値、典型的には、摂氏4度、の超過を示す。一旦状態218に達すると、標識は、パッケージ210の温度は、その後、摂氏4度に戻るにもかかわらず、好適には、その後状態216に戻らないことが理解される。
【0084】
図3Cは、図1Aないし図1Eを参照して先に記述されたタイプの、本発明の好適な実施形態に従って構築され動作する、経過時間/温度組合せ標識221を含む食肉220のパッケージを例示する。標識221は、典型的には、その一部を作っているプルストリップ222を引くことによって作動可能であるように構築されている。
【0085】
図3Cに例示されるように、標識221は、作動の前に、指示子Aによって示されるように、可視状態223にあるバーコード、典型的には7431348787736、を含む。作動に続いて、標識221は、可視状態224であるバーコード、典型的には7811348787736を示す。これは、パッケージ220の温度が摂氏4度を上回らない限り、指示子Bによって示されるように、変化した部分225を含む。一旦パッケージ220の温度が、少なくとも所定の持続時間摂氏4度以上、例えば摂氏15度で5時間、になると、標識は、指示子Cによって示されるように、変化した部分228を含む可視状態226にあるバーコード、典型的には7811362787736、を提示する。一旦状態226に達すると、パッケージ220の温度は、その後、摂氏4度に戻るにもかかわらず、標識は、好適には、その後状態224には戻らないことが理解される。
【0086】
図3Dは、図2Aないし図2Eを参照して先に記述されたタイプの、本発明の好適な実施形態に従って構築され動作する、経過時間/温度組合せ標識231を含むサラミ230のパッケージを例示する。標識231は、典型的には、その一部を作っているプルストリップ232を引くことによって作動可能であるように構築されている。
【0087】
図3Dに例示されるように、指示子BとCによって示される標識231の温度にかかわりなく、標識231は、指示子Aによって示されるように、作動の前に第1可視状態233にあるバーコード、典型的には7431348787736、および、作動後、活性化の前、少なくとも所定の時間、典型的には8時間に変化した部分235を含む第2可視状態234にあるバーコード、典型的には7811348787736、を含む。
【0088】
活性化の際に、一旦パッケージ230の温度が、指示子Dによって示されるように、少なくとも所定の持続時間摂氏4度以上、例えば摂氏15度で5時間、になると、標識は、変化した部分238を含む可視状態236にあるバーコード、典型的には7811362787736、を提示する。一旦状態236に達すると、パッケージ230の温度は、その後、摂氏4度に戻るにもかかわらず、標識は、好適には、その後状態234には戻らないことが理解される。
【0089】
図3Eは、図1Aないし図1Eを参照して先に記述されたタイプの、本発明の好適な実施形態に従って構築され動作する、経過時間と温度241を別々に示す標識を含む食肉240のパッケージを例示する。標識241は、典型的には、その一部を作っているプルストリップ242を引くことによって作動可能であるように構築されている。
【0090】
図3Eに図示されるように、標識241は、作動の前に、指示子Aによって示されるように、可視状態243にあるバーコード、典型的には7431348787736、を含む。作動に続いて、標識241は、可視状態244であるバーコード、典型的には7811348787736を示す。これは、パッケージ240の温度が摂氏4度を上回らない限り、指示子Bによって示されるように、変化した部分245を含み、標識の作動から所定の期間、典型的には5日間、以上経過しなかったことを示す。
【0091】
一旦、温度が所定の時間、典型的には5時間、摂氏4度を上回ったが、しかし、作動から所定の期間が、経過しなかったならば、標識は、指示子Cによって示されるように、変化した部分247を含む、可読状態246であるバーコード、典型的には7811362787736、を示す。一旦標識241の作動から所定の時間が経過すると、標識は、指示子Dによって示されるように、変化した部分249を含む可読状態248、典型的には7811362927736、を提示する。一旦状態246に達すると、パッケージ240の温度は、その後、摂氏4度に戻るにもかかわらず、標識は、好適には、その後状態244には戻らないことが理解される。
【0092】
図3Eは、図2Aないし図2Eを参照して先に記述されたタイプの、本発明の好適な実施形態に従って構築され動作する、経過時間と温度251を別々に示す標識を含む食肉250のパッケージを例示する。標識251は、典型的には、その一部を作っているプルストリップ252を引くことによって作動可能であるように構築されている。
【0093】
図3Fに図示されるように、標識251は、作動の前に、指示子Aによって示されるように、可視状態253にあるバーコード、典型的には7431348787736、および、指示子BとCによって示される標識251の温度にかかわりなく、作動後、活性化の前、少なくとも所定の時間、典型的には8時間に変化した部分254を含む、第2可視状態234にあるバーコード、典型的には7811348787736、を含む。
【0094】
活性化に続いて、一旦温度が、所定の時間、典型的には5時間、摂氏4度を上回り、しかし、所定の期間、典型的には5日間、が活性化から経過していない場合には、標識は、指示子Dによって示されるように、変化した部分257を含む、可読状態256にあるバーコード、典型的には7811362787736、を示す。一旦、標識251の活性化から所定の時間が経過するならば、標識は、指示子Eによって示されるように、変化した部分259を含む、更なる可読状態258、典型的には7811362927736、を示す。一旦状態256に達すると、標識は、パッケージ250の温度は、その後、摂氏4度に戻るにもかかわらず、好適には、その後状態254に戻らないことが理解される。
【0095】
ここで、図4Aないし図4Fを参照する。それらは、それぞれ、温度履歴および、経過時間と温度履歴の組合せを示す、本発明の好適な実施形態に従って構築され動作する、図3A−3Fの標識の実施例の構造と動作を簡単に図解するものである。
【0096】
次に、図4Aを参照する。これは、温度履歴を示す図3Aの標識201の1つの実施形態の構造と作動を簡単に図解するものである。図4Aで見られるように、標識は、ここで参照番号400によって示されるが、好適には、バーコード定義層402を含む。好適には、それは透明サブストレートに印刷される。透明サブストレートの上のプリントは、好適には、第1可視状態404におけるバーコード、典型的には7431348787736、を規定し、それは本実施形態において機械可読であり、複数の透明領域406と407を結びついている。
【0097】
透明領域406が色付きで、第1可読状態404でバーコードと一緒に読まれると、第2可読状態408のバーコード、典型的には7811348787736、が提供される。透明領域406と407が色付きで、第1可読状態404でバーコードと一緒に読まれると、第3の可読状態409のバーコード、典型的には7811362787736、が提供される。透明領域407は色付けられ、透明領域406は色付けられなかったということも理論的には可能性がある。しかし、それは本実施形態においては実際的でない。
【0098】
バーコード定義層402の残り部分、第1可読状態404と透明領域406と407のバーコード以外の部分は、好適には、第1可読状態404にあるバーコードに対して高コントラストで規定する白い色またはカラーで印刷されることが理解される。
【0099】
着色可能要素410は、透明部分407の後方に配置され、着色されるまでは、通常白い。
図1Aのプルストリップ103と図3Aのプルストリップ202に対応するプルストリップ411は、バーコード定義層402の後方、着色可能要素410の後方に配置される。プルストリップ411は、好適には、白であり、本発明のこの実施形態において採用される着色剤のそれを通しての通過を妨げる。好適には、プルストリップ411は、ポリエステルで形成される。
【0100】
背面層412は、プルストリップ411の後方に配置され、好適には、透明領域407の後ろに、例えば、着色剤をしみ込ませた紙片など温度応答性着色要素413がそれに固着される。着色剤は、例えば、ニグロシン[CA:11099−03−9]である。これは、アルコール可溶性の黒色染料であり、ベルギー、ヘールのアクロス・オーガニクス社(Acros Organics)から商業的に入手可能であり、ベルギー、ヘールのアクロス・オーガニクス社(Acros Organics)から商業的に入手可能な、2’−ヒドロキシアセトフェノン99.9%溶媒[CA:118−93−4]中に溶解される。
【0101】
カラー領域415は、透明領域406の後ろに、プルストリップ411が取り除かれるとき、層402とハイコントラストを規定するために、背面層412上に形成される。プルストリップ411が取り除かれるような時までは、標識400は温度変化に非応答であり、Aによって示される第1可読状態404のままである。
【0102】
一旦プルストリップ411が取り除かれると、標識400は、温度変化に敏感になる。標識の温度が摂氏4度以下にとどまる限り、透明領域406を通して読むことができるカラー領域415の部分は、第1可読状態404でバーコードと同様に見え、それと一緒に、Bによって示される第2可読状態408の単一のバーコードと解釈することができる。
【0103】
プルストリップ411が取り除かれるとき、および、標識の温度が摂氏4度を越えて上昇するとき、図4AにおいてCによって示されるように、着色要素413の上の着色剤が、溶けはじめ、着色要素413から開放され始めて、着色可能要素410を通して拡散し始める。よって、温度が少なくとも最小限時間摂氏4度を上回るとき、例えば摂氏5分間15度であるとき、
着色剤は、着色可能要素410を通して、透明領域407を通して読むことができる着色可能要素410の部分が、第1可読状態404のバーコードに同様に出現し、領域406でそれとともに一緒に、図4Aの中でDによって示される第3の可読状態409における単一のバーコードとして読み取ることができるように、急速に拡散する。
【0104】
次に、図4Bを参照する。図4Bは、温度履歴を示す図3Bの標識211の1つの実施形態の構造と作動を簡単に図解するものである。図4Bで見られるように、ここで、参照番号420によって示される標識は、好適には、透明サブストレートに印刷されるバーコード定義層422を含む。透明サブストレートの上のその印刷は、好適には、第1可視状態424のバーコード、典型的には7431348787736、を規定する。それは本実施形態において機械可読であり、複数の透明領域426、427と結びついたものである。
【0105】
透明領域426が色付けられ、第1可読状態424のバーコードと共に読まれると、第2可読状態428のバーコード、典型的には7811348787736、が提供される。透明領域426と427が色付けられ、第1可読状態424のバーコードと共に読まれると、第3の可読状態429のバーコードは、典型的には7811362787736、が提供される。透明領域427が色付けられ、透明領域426が色付けられなかったという理論的な可能性もあるが、本実施形態においては実際的でない。
【0106】
第1可読状態424のバーコードと透明領域426、427以外のバーコード定義層422の残り部分は、好適には、白い色第1可読状態424のバーコードに大して関して高コントラストを規定しているまたは色で印刷されることが理解される。
【0107】
色可能要素430は、透明領域427の後方に配置され、好適には、バーコード定義層422に固着される。それは、色付けされるまでは、通常白い。
【0108】
溶解性活性化遅延層431は、バーコード定義層422の後方、着色可能要素430の後方に配置され、好適には、それに固着する。活性化遅延層431は、以下に記述されるように、適切な溶媒によって溶解性であり、溶解されるまで、本発明のこの実施形態において採用される着色剤のそれを通しての通過を妨げる。
【0109】
図2Aのプルストリップ153と図3Bのプルストリップ212とに対応するプルストリップ432は、活性化遅延層431の後方に配置される。プルストリップ432は、好適には、白く、それを通して、本発明のこの実施例で採用される着色剤と溶媒の通過を妨げる。好適には、プルストリップ432は、ポリエステルで形成される。
【0110】
背面層433は、プルストリップ432の後方に配置され、好適には、透明領域427の後ろに、温度応答性着色要素434、例えば、着色剤をしみ込ませた紙片などがそれに固着される。着色剤は、例えば、ニグロシン[CA:11099−03−9]である。これは、アルコール可溶性、黒色染料であり、ベルギー、ヘールのアクロス・オーガニクス社(Acros Organics)から商業的に入手可能であり、また、ベルギー、ヘールのアクロス・オーガニクス社(Acros Organics)から商業的に入手可能な、2’−ヒドロキシアセトフェノン99.9%溶媒[CA:118−93−4]中に溶解される。ミズーリ州セントルイスのシグマ・オールドリッチから商業的に入手可能な、エチレン・グリコール(CA #:107−21−1)などのそれは、温度応答性であり、上記したように、好適には、所定の期間の後、溶解性活性化遅延層431を溶かすように動作し、好適には、数時間、例えば8時間、測定される。
【0111】
カラー領域436は、透明領域426の後ろに、プルストリップ432が取り除かれるとき、層422とハイコントラストを規定するために、背面層433上に形成される。プルストリップ432が取り除かれるような時までは、標識420は温度変化に非応答であり、Aによって示される第1可読状態424のままである。
【0112】
一旦プルストリップ432が取り除かれると、溶媒435は、溶解性活性化遅延層431を溶かし始める。溶解性活性化遅延層431が温度応答性着色要素434中の着色剤に浸透するようになる前には、標識420は、温度変化に敏感な可読標識と、第1可読状態424のバーコードに同様に出現し、透明領域426がを通して読みことができ、それと一緒に、Bによって示される第2可読状態428の単一のバーコードと解釈することができる、カラー領域436の部分を提供しない。
【0113】
一旦、溶解性活性化遅延層431が温度応答性着色要素434中の着色剤に浸透するようになると、典型的には8時間後には、標識420は、温度変化に敏感になる。標識の温度が摂氏4度以下にとどまる限り、標識は、Cによって示されるように、第2可読状態428のままである。溶解性活性化遅延層431の溶解を達成するために必要な時間は、とりわけその厚みで決定することができることが理解される。
【0114】
プルストリップ432が取り除かれたとき、および、標識の温度が摂氏4度を越えて、典型的に摂氏15度まで、上昇するとき、図4BにおいてDによって示されるように、着色要素434の上の着色剤が、溶けはじめ、着色要素434から開放され始めて、着色可能要素430を通して拡散し始める。
【0115】
よって、温度が少なくとも最小限時間摂氏4度を上回るとき、例えば摂氏5分間15度であるとき、着色剤は、着色可能要素430を通して、着色可能要素430の部分が、第1可読状態424のバーコードに同様に出現し、透明領域427を通して読むことができ、領域426でそれとともに一緒に、図4Bの中でEによって示される第3の可読状態429における単一のバーコードとして読み取ることができるように、急速に拡散する。
【0116】
次に、図4Cを参照する。図4Cは、温度/時間履歴を示す図3Cの標識221の1つの実施形態の構造と作動を簡単に図解するものである。図4Cで見られるように、ここで、参照番号440によって示される標識は、好適には、透明サブストレートに印刷されるバーコード定義層422を含む。透明サブストレートの上のその印刷は、好適には、第1可視状態444のバーコード、典型的には7431348787736、を規定する。それは本実施形態において機械可読であり、複数の透明領域446、447と結びついたものである。
【0117】
透明領域446が色付けられ、第1可読状態444のバーコードと共に読まれると、第2可読状態448のバーコード、典型的には7811348787736、が提供される。透明領域446と447が色付けられ、第1可読状態444のバーコードと共に読まれると、第3の可読状態449のバーコード、典型的には7811362787736、が提供される。透明領域447が色付けられ、透明領域は色付けられなかったという理論的な可能性1411もある。しかし、それは本実施形態では実際的でない。
【0118】
第1可読状態444のバーコードと透明領域446、447以外のバーコード定義層442の残り部分は、好適には、第1可読状態444のバーコードに対して高コントラストで規定する白い色またはカラーで印刷されることが理解される。
【0119】
着色可能要素450は、透明領域447の後方に配置され、好適には、バーコード定義層442に固着される。それは、色付けされるまでは、通常白い。溶解性活性化遅延層451は、バーコード定義層442の後方、着色可能要素450の後方に配置され、好適には、それに固着する。活性化遅延層451は、以下に記述されるように、適切な溶媒によって溶解性であり、溶解されるまで、本発明のこの実施形態において採用される着色剤のそれを通しての通過を妨げる。
【0120】
図1Aのプルストリップ103と図3Cのプルストリップ222とに対応するプルストリップ452は、活性化遅延層451の後方に配置される。プルストリップ452は、好適には、白く、それを通して、本発明のこの実施例で採用される着色剤と溶媒の通過を妨げる。好適には、プルストリップ452は、ポリエステルで形成される。
【0121】
背面層453は、プルストリップ452の後方に配置され、好適には、透明領域447の後ろに、例えば、着色剤をしみ込ませた紙片など色彩要素454が、それに固着される。着色剤は、例えば、ニグロシン[CA:11099−03−9]である。これは、アルコール可溶性、黒色染料であり、ベルギー、ヘールのアクロス・オーガニクス社(Acros Organics)から商業的に入手可能であり、また、ベルギー、ヘールのアクロス・オーガニクス社(Acros Organics)から商業的に入手可能な、2’−ヒドロキシアセトフェノン99.9%溶媒[CA:118−93−4]中に溶解される。例えばミズーリ州セントルイスのシグマ・オールドリッチから商業的に入手可能な、ケイ皮酸エチル(CAS#:103−36−6)などの温度応答性溶媒455は、隣接着色要素454あるいは、それとの結合である。これは、上記したように、好適には所定の期間の後、溶解性遅延層451を溶かすように動作し、好適には、数時間、例えば5時間、測定される。カラー領域456は、透明領域446の後ろに、プルストリップ452が取り除かれるとき、層442とハイコントラストを規定するために、背面層453上に形成される。
【0122】
プルストリップ452が取り除かれるような時までは、標識440は温度変化に非応答であり、Aによって示される第1可読状態444のままである。
【0123】
一旦プルストリップ452が取り除かれると、温度が摂氏4度を上回らない限り、透明領域446を通して読むことができるカラー領域456の部分は、第1可読状態444のバーコードと同様に見え、それと一緒に、Bによって示される第2可読状態448の単一のバーコードとして解釈することができる。
プルストリップ452の除去に続いて、一旦温度が摂氏4度典型的には15度、を越えると、溶媒455は、溶解性遅延層451を溶かし始める。溶解性遅延層451が溶解する前に、典型的には、溶媒455が溶解性遅延層451を溶かし始めた後、摂氏4度以上の温度の累積持続時間が4時間であると、透明領域446を通して読むことができるカラー領域456の部分は、第1可読状態444でバーコードと同様に見え続け、それと一緒に、Cによって示される第2可読状態448の単一のバーコードとして解釈することができる。溶解性遅延層451の溶解を達成するために必要な時間は、とりわけその厚みで決定することができることが理解される。
【0124】
一旦、溶解性遅延層451が着色要素454中の着色剤に浸透するようになると、典型的には、温度上昇後の5時間で、着色剤は、透明領域447を通して読むことができる着色可能要素450の部分が、第1可読状態444のバーコードに同様に見え、領域446でそれと一緒に、図4Cの中でDによって示される第3の可読状態449における単一のバーコードとして読み取ることができるように、着色可能要素450を通して急速に拡散する。
【0125】
次に、図4Dを参照する。図4Dは、温度/時間履歴を示す図3Dの標識231の1つの実施形態の構造と作動を簡単に図解するものである。図4Dに見られるように、ここで、参照番号460によって示される標識は、好適には、透明サブストレートに印刷されるバーコード定義層462を含む。透明サブストレート上の印刷は、好適には、第1可視状態464のバーコード、典型的には7431348787736、を規定する。それは、この実施形態における機械可読であり、複数の透明領域466と467を結びついたものである。
【0126】
透明領域466が色付けられ、第1可読状態464のバーコードと共に読まれると、第2可読状態468のバーコード、典型的には7811348787736、が提供される。透明領域466と467が色付けられ、第1可読状態464のバーコードと共に読まれると、第3の可読状態469のバーコード、典型的には7811362787736、が提供される。透明領域467が色付けられ、透明領域466が色付けられなかったという理論的な可能性もあるが、しかし、それは本実施形態では実際的でない。第1可読状態464のバーコードと透明領域466、467以外のバーコード定義層462の残り部分は、好適には、第1可読状態464のバーコードに対して高コントラストで規定する白い色またはカラーで印刷されることが理解される。
【0127】
着色可能要素470は、透明領域467の後方に配置され、好適には、バーコード定義層462に固着される。それは、色付けされるまでは、通常白い。
【0128】
溶解性活性化遅延層471は、バーコード定義層462の後方、着色可能要素470の後方に配置され、好適には、それに固着する。活性化遅延層471は、以下に記述されるように、適切な溶媒によって溶解性であり、溶解されるまで、本発明のこの実施形態において採用される着色剤のそれを通しての通過を妨げる。
【0129】
溶解性活性化遅延層472は、溶解性遅延層471の後方に配置される。溶解性活性化遅延層472は、以下に記述されるように、適切な溶媒によって溶解性であり、好適には、遅延層471を溶解する溶媒とは異なり、溶解するまで、それを通して遅延層471を溶解する溶媒の通過を妨げる。
【0130】
図2Aのプルストリップ153と図3Dのプルストリップ232とに対応するプルストリップ473は、活性化遅延層472の後方に配置される。プルストリップ473は、好適には、白く、それを通して、本発明のこの実施例で採用される着色剤と溶媒の通過を妨げる。好適には、プルストリップ473は、ポリエステルで形成される。
【0131】
背面層474は、プルストリップ473の後方に配置され、好適には、透明領域467の後ろに、着色要素475、例えば、着色剤をしみ込ませた紙片などがそれに固着される。着色剤は、例えば、ニグロシン[CA:11099−03−9]である。これは、アルコール可溶性、黒色染料であり、ベルギー、ヘールのアクロス・オーガニクス社(Acros Organics)から商業的に入手可能であり、また、ベルギー、ヘールのアクロス・オーガニクス社(Acros Organics)から商業的に入手可能な、2’−ヒドロキシアセトフェノン99.9%溶媒[CA:118−93−4]中に溶解される。温度応答性溶媒476は、例えばミズーリ州セントルイスのシグマ・オールドリッチから商業的に入手可能な、ケイ皮酸エチル(CAS#:103−36−6)などの隣接着色要素475あるいは、それとの結合である。それは、上記したように、溶解性遅延層471を溶かすように動作し、好適には所定の期間の後、溶媒435は、隣接着色要素434あるいは、それとの結合である。好適には、数時間、例えば5時間、測定される。ミズーリ州セントルイスのシグマ・オールドリッチから商業的に入手可能な、エチレン・グリコール(CA #:107−21−1)などの第2の溶媒477は、上記したように、好適には所定の期間の後、溶解性活性化遅延層472を溶かすように動作する。好適には、数時間、例えば8時間、測定される。
【0132】
カラー領域478は、透明領域446の後ろに、プルストリップ473が取り除かれるとき、層462とハイコントラストを規定するために、背面層474上に形成される。プルストリップ473が取り除かれるような時までは、標識460は温度変化に非応答であり、Aによって示される第1可読状態464のままである。
【0133】
一旦プルストリップ473が取り除かれると、溶媒477は、溶解性活性化遅延層472を溶かし始める。溶解性活性化遅延層472が温度応答性溶媒476に浸透するようになるの前に、標識460は、温度変化に敏感な可読標識と、第1可読状態464のバーコードと同様に見え、透明領域466を通して読みことができ、それと一緒に、Bによって示される第2可読状態468の単一のバーコードとして解釈することができるカラー領域478の部分を提供しない。
【0134】
一旦、溶解性活性化遅延層472が温度応答性着色要素476中の着色剤に浸透するようになると、典型的には8時間後には、標識460は、温度変化に敏感になり、温度が摂氏4度を上回らない限り、透明領域466を通して読むことができるカラー領域478の部分は、第1可読状態464のバーコードと同様に見え続け、それと一緒に、Cによって示される第2可読状態468の単一のバーコードとして解釈することができる。
【0135】
プルストリップ473の除去に続いて、一旦温度が摂氏4度、典型的には15度、を越えると、温度応答性溶媒476は、溶解性遅延層471を溶かし始める。溶解性遅延層471の溶解の前に、典型的には、溶媒476が溶解性遅延層466を溶かし始めた後、摂氏4度以上の温度の累積持続時間が4時間であると、透明領域466を通して読むことができるカラー領域478の部分は、第1可読状態464のバーコードと同様に見え続け、それと一緒に、Dによって示される第2可読状態468の単一のバーコードとして解釈することができる。溶解性活性化遅延層472および溶解性遅延層471の溶解を達成するために必要な時間は、とりわけその厚みで決定することができることが理解される。一旦、溶解性遅延層471が着色要素475中の着色剤に浸透するようになると、典型的には、摂氏4度以上の温度で5時間後に、着色剤は、透明領域457を通して読むことができる着色可能要素470の部分が、第1可読状態464のバーコードと同様に見え、領域466でそれとともに一緒に、図4Dの中でEによって示される第3の可読状態469における単一のバーコードとして読み取ることができるように、着色可能要素470を通して急速に拡散する。
【0136】
次に、図4Eを参照する。図4Eは、時間の経過と時間/温度履歴を別々に示す図3Eの標識241の1つの実施形態の構造と作動を簡単に図解するものである。図4Eの中で見られるように、ここで、参照番号480によって示される標識は、好適には、透明サブストレートに印刷されるバーコード定義層482を含む。
【0137】
透明サブストレート上の印刷は、好適には、第1可視状態484のバーコード、典型的には7431348787736、を規定する。それは、第1の複数の透明領域486に関連し、色づけられて、第1可読状態484のバーコードと共に読まれる場合には、第2可読状態487のバーコード、典型的には7811348787736と第2の複数の透明領域488、を提供する。それは、色付けられて、領域486で、第1可読状態484のバーコードと共に読まれ場合には、第3可読状態489のバーコード、典型的には7811362787736、と第3の複数の透明領域490、を提供する。それは、色付けられて、領域486と488で、第1可読状態484のバーコードと共に読まれる場合には、第4可読状態491のバーコード、典型的には7811362927736を提供する。
【0138】
ここに示されていないが、透明領域486と490は色付けされ、488は色付けされなかったという理論的な可能性もある。
【0139】
透明領域488が色付けされて、透明領域486と490は色付けされなかったということも理論的には可能性がある。しかし、それは本実施形態では実際的でない。
【0140】
透明領域490は色付けられることができて、透明領域486と488は色付けられることができなかったということも理論的には可能性がある。しかし、それは本実施形態では実際的でない。
【0141】
透明領域488と490は色付けられることができて、透明領域486は色付けられることができなかったということも理論的には可能性がある。しかし、それは本実施形態では実際的でない。
【0142】
第1可読状態484と透明領域486、488、490のバーコード以外のバーコード定義層482の残り部分は、好適には、第1可読状態484のバーコードに対して高コントラストで規定する白い色またはカラーで印刷されることが理解される。
【0143】
着色可能要素492、493は、透明領域488、490の後方に配置され、好適には、バーコード定義層482に固着される。それらは、色付けされるまでは、通常白い。バーコード定義層482の後方、着色可能要素492と493の後方に配置され、好適には、溶解性遅延層494と495に固着される。以下に記述されるように、溶解性遅延層494は、第1適切な溶媒によって溶解性であり、溶解されるまで、本発明のこの実施形態において採用される着色剤のそれを通しての通過を妨げる。活性化遅延層495は、以下に記述されるように、適切な溶媒によって溶解性であり、溶解されるまで、本発明のこの実施形態において採用される着色剤のそれを通しての通過を妨げる。
【0144】
図1Aのプルストリップ103と図3Eの中のプルストリップ242とに対応するプルストリップ497は、溶解性遅延層494と495の後方に配置される。プルストリップ497は、好適には、白く、それを通して、本発明のこの実施例で採用される着色剤と溶媒の通過を妨げる。好適には、プルストリップ497は、ポリエステルで形成される。
【0145】
背面層498は、プルストリップ497の後方に配置され、好適には、透明領域488の後ろに、着色要素499、例えば、着色剤をしみ込ませた紙片などがそれに固着される。着色剤は、例えば、ニグロシン[CA:11099−03−9]である。これは、アルコール可溶性、黒色染料であり、ベルギー、ヘールのアクロス・オーガニクス社(Acros Organics)から商業的に入手可能であり、また、ベルギー、ヘールのアクロス・オーガニクス社(Acros Organics)から商業的に入手可能な、2’−ヒドロキシアセトフェノン99.9%溶媒[CA:118−93−4]中に溶解される。例えばミズーリ州セントルイスのシグマ・オールドリッチから商業的に入手可能な、ケイ皮酸エチル(CAS#:103−36−6)などの温度応答性溶媒500は、隣接着色要素499あるいは、それとの結合である。それは、上記したように、好適には所定の期間の後、溶解性遅延層494を溶かすように動作する。好適には、数時間、例えば5時間、測定される。
【0146】
透明領域490の後ろに、好適には、背面層498に固着して、好適には、着色要素502、例えば、着色剤をしみ込ませた紙片などが提供される。着色剤は、例えば、ニグロシン[CA:11099−03−9]である。これは、アルコール可溶性、黒色染料であり、ベルギー、ヘールのアクロス・オーガニクス社(Acros Organics)から商業的に入手可能であり、また、ベルギー、ヘールのアクロス・オーガニクス社(Acros Organics)から商業的に入手可能な、2’−ヒドロキシアセトフェノン99.9%溶媒[CA:118−93−4]中に溶解される。ミズーリ州セントルイスのシグマ・オールドリッチから商業的に入手可能な、例えば1−メチルナフタレン(CA #:124−07−02)などの溶媒504は、隣接着色要素502あるいは、それとの結合である。それは、上記したように、好適には所定の期間の後、溶解性遅延層495を溶かすように動作する。好適には、数日間、例えば5日間、測定される。
【0147】
カラー領域507は、背面層498上に、透明領域486の後ろに、プルストリップ497が取り除かれるとき、層482とハイコントラストを規定するために、形成される。プルストリップ497が取り除かれるような時までは、標識480は温度変化に非応答であり、Aによって示される第1可読状態484のままである。
【0148】
一旦プルストリップ497が取り除かれると、透明領域486を通して読むことができるカラー領域507の部分は、第1可読状態484のバーコードと同様に見え、それと一緒に、第2可読状態487の単一のバーコードとして解釈することができる。プルストリップ497の除去に続いて、溶媒504は、Bによって示されるように、溶解性遅延層495を溶かし始める。
【0149】
一旦温度が摂氏4度、典型的には摂氏15度、を越えると、温度応答性溶媒500は、溶解性遅延層494を溶かし始める。この時点で、標識480は、Cによって示されるように、まだ第2可読状態487である。一旦遅延層494の溶解が着色要素499中の着色剤が浸透するようになると、典型的には、摂氏4度以上の温度の累積持続時間が5時間であると、着色剤は、透明領域488を通して読むことができる着色可能要素492の部分が、第1可読状態484のバーコードと同様に見え、領域486でそれとともに一緒に、図4Eの中でDによって示される第3の可読状態489における単一のバーコードとして読み取ることができるように、着色可能要素492を通して急速に拡散する。
【0150】
一旦遅延層495の溶解が、着色要素502中の着色剤が浸透するようにすると、典型的には、プルストリップ497の除去の後、およそ5日の蓄積時間持続時間、着色剤は、透明領域490を通して読むことができる着色可能要素493の部分が、第1可読状態484のバーコードと同様に見え、領域486でそれとともに一緒に、図4E中のEによって示される第3の可読状態491における単一のバーコードとして読み取ることができるように着色可能要素493を通して急速に拡散する。溶解性遅延層494と495の溶解を達成するために必要な時間は、とりわけその厚みで決定することができることが理解される。
【0151】
次に、図4Fを参照する。図4Fは、時間の経過と時間/温度履歴を別々に示す図3Fの標識251の1つの実施形態の構造と作動を簡単に図解するものである。図4Fに見られるように、ここで、参照番号580によって示される標識は、好適には、透明サブストレートに印刷されるバーコード定義層582を含む。
【0152】
透明サブストレート上の印刷は、好適には、第1可読状態584のバーコード、典型的には7431348787736を定義する。第1の複数の透明領域586に関連し、それが色付けられて、第1可読状態584のバーコードと共に読まれ場合には、第2可読状態587のバーコード、典型的には7811348787736、を提供し、第2の複数の透明領域588とも関連し、それが色付けられて、第1可読状態584のバーコードと領域586と共に読まれる場合には、第3可読状態589のバーコード、典型的には7811362787736、を提供する。また、第3の複数の透明領域590とも関連し、それが色付けられて、第1可読状態584のバーコードと領域586と588と、共に読まれ場合には、第4可読状態591のバーコード、典型的には7811362927736、を提供する。
【0153】
ここに示されていないが、透明領域586と590は色付けることができ、588は色付けることができなかったという理論的な可能性もある。
【0154】
透明領域588は色付けることができ、そして、透明領域586と590は色付けることができなかったということも理論的には可能性がある。しかし、それは本実施形態では実際的でない。
【0155】
透明領域590は色付けることができ、透明領域586と588は色付けることができなかったということも理論的には可能性がある。しかし、それは本実施形態では実際的でない。
【0156】
透明領域588と590は色付けることができ、透明領域586は色付けることができなかったということも理論的には可能性がある。しかし、それは本実施形態では実際的でない。
【0157】
第1可読状態584のバーコードと透明領域586、588、590以外のバーコード定義層582の残り部分は、好適には、第1可読状態584のバーコードに対して高コントラストで規定する白い色またはカラーで印刷されることが理解される。
【0158】
着色可能要素592、593は、透明領域588、590の後方に配置され、好適には、バーコード定義層582に固着される。それらは、色付けされるまでは、通常白い。バーコード定義層582の後方、着色可能要素592と593の後方に配置され、好適には、溶解性遅延層594と595に固着される。以下に記述されるように、溶解性遅延層594は、第1適切な溶媒によって溶解性であり、溶解されるまで、本発明のこの実施形態において採用される着色剤のそれを通しての通過を妨げる。以下に記述されるように、活性化遅延層595は、適切な溶媒によって溶解性であり、溶解されるまで、本発明のこの実施形態において採用される着色剤のそれを通しての通過を妨げる。
【0159】
溶解性活性化遅延層596は、溶解性遅延層594、595の後方に配置される。以下に記述されるように、溶解性活性化遅延層596は、第3の適切な溶媒によって溶解性であり、溶解するまで、本発明のこの実施形態において、それを通して、使用される溶媒と着色剤の通過を防ぐ。
【0160】
図2Aのプルストリップ153と図3Fのプルストリップ252とに対応するプルストリップ597は、活性化遅延層596の後方に配置される。プルストリップ597は、好適には、白く、それを通して、本発明のこの実施例で採用される着色剤と溶媒の通過を妨げる。好適には、プルストリップ597は、ポリエステルで形成される。
【0161】
背面層598は、プルストリップ597の後方に配置され、好適には、透明領域588の後ろに、着色要素599、例えば、着色剤をしみ込ませた紙片などがそれに固着される。着色剤は、例えば、ニグロシン[CA:11099−03−9]である。これは、アルコール可溶性、黒色染料であり、ベルギー、ヘールのアクロス・オーガニクス社(Acros Organics)から商業的に入手可能であり、また、ベルギー、ヘールのアクロス・オーガニクス社(Acros Organics)から商業的に入手可能な、2’−ヒドロキシアセトフェノン99.9%溶媒[CA:118−93−4]中に溶解される。ミズーリ州セントルイスのシグマ・オールドリッチから商業的に入手可能な、例えばケイ皮酸エチル(CAS#:103−36−6)などの温度応答性溶媒600は、隣接着色要素599あるいは、それとの結合である。それは、上記したように、好適には所定の期間の後、溶解性遅延層594を溶かすように動作する。好適には、数時間、例えば5時間、測定される。
【0162】
透明領域590の後ろに、好適には、背面層598に固着して、着色要素602例えば、着色剤をしみ込ませた紙片などが、好適には提供される。着色剤は、例えば、ニグロシン[CA:11099−03−9]である。これは、アルコール可溶性、黒色染料であり、ベルギー、ヘールのアクロス・オーガニクス社(Acros Organics)から商業的に入手可能であり、また、ベルギー、ヘールのアクロス・オーガニクス社(Acros Organics)から商業的に入手可能な、2’−ヒドロキシアセトフェノン99.9%溶媒[CA:118−93−4]中に溶解される。ミズーリ州セントルイスのシグマ・オールドリッチから商業的に入手可能な、例えば1−メチルナフタレン(CA #:124−07−02)どの溶媒604は、隣接着色要素602あるいは、それとの結合である。上記したように、好適には所定の期間の後、溶解性遅延層595を溶かすように動作する。好適には、数日間、例えば5日間、測定される。
【0163】
ミズーリ州セントルイスのシグマ・オールドリッチから商業的に入手可能な、エチレン・グリコール(CA #:107−21−1)などの溶媒606は、背面層598上に提供され、好適には所定の期間の後、溶解性活性化遅延層596を溶かすように動作する。好適には、数時間、例えば8時間、測定される。カラー領域607は、透明領域586の後ろに、プルストリップ597が取り除かれるとき層582とハイコントラストを規定するために、背面層598上に形成される。プルストリップ597のような時間が取り除かれるまで、標識580は温度変化に非応答であり、Aによって示される第1可読状態584のままである。
【0164】
一旦プルストリップ597が取り除かれると、溶媒606は、溶解性活性化遅延層596を溶かし始める。溶解性活性化遅延層600、604が温度応答性溶媒596に浸透するようになるの前に、標識580は、温度変化と経過時間に敏感な可読標識と、そして、第1可読状態584のバーコードと同様に見え、Bによって示されるように、それとともに一緒に第2可読状態587の単一のバーコードとして解釈されることができる、透明領域586を通して読むことができるカラー領域607の部分を提供しない。
【0165】
溶解性活性化遅延層596の溶解に続いて、典型的には、プル・ストリップ597除去8時間後、Cによって示されるように、溶媒604は、溶解性遅延層595を溶かし始める。
【0166】
一旦温度が摂氏4度典型的には摂氏15度、を越えると、温度応答性溶媒600は、溶解性遅延層594を溶かし始める。この時点で、標識580は、まだ第2可読状態587である。
【0167】
一旦遅延層594の溶解が、着色要素599中の着色剤が浸透するようにすると、典型的には、摂氏4度以上の温度の累積持続時間が5時間であると、着色剤は、第1可読状態584のバーコードと同様に見え、領域586でそれとともに一緒に、図4Fの中でDによって示される第3の可読状態589における単一のバーコードとして読み取ることができる透明領域588を通して読むことができる着色可能要素592の部分など、着色可能要素592を通して急速に拡散する。一旦遅延層595の溶解が、着色要素602中の着色剤が浸透するようにすると、典型的には活性化遅延層596の溶解の後、およそ5日の蓄積持続時間、着色剤は、透明領域590を通して読むことができる着色可能要素593の部分が、第1可読状態584のバーコードと同様に見え、領域586、588でそれとともに一緒に、図4F中のEによって示される第4の可読状態591における単一のバーコードとして読み取ることができる着色可能要素593を通して急速に拡散する。溶解性活性化遅延層596の、そして、溶解性遅延層594と595の溶解を達成するために必要な時間は、とりわけその厚みで決定することができることが理解される。本発明はまた、第1可読状態が第2可読状態よりも多くのデジットを持つ標識をも含み、そして、同様に、各々の次の可読状態が以前の可読状態より少ないデジットを有する標識をも含むことが理解される。これは、本発明に従って、たとえば、図4A−4Fに関して先に記述された透明領域と同様に、透明領域の後方に黒色背景を初めに特定し、それから、環境因子の変化の結果として、その黒色背景を白に変えることによって、すぐに達成することができる。代替的に、これは、上の実施例で示すような、白いバックグラウンド上の黒のバーコードの代わりに、黒いバックグラウンド上の白のバーコードを採用することによって達成することができる。
【0168】
次に、図5Aを参照する。図5Aは、スーパーマーケットの文脈における、本願発明の好適な実施形態に従って、構築され動作する品質管理システムの構造と動作を例示する。図5Aの実施形態において、パッケージされた製品820の各々は、先に記述された、図1A−4Fに例示され、先に記述された運用上、構造上特徴の一つ以上を含む、一般のタイプのイベント標識822を有する。
【0169】
図示した実施形態において、標識822は、好適には、製品指示子を含む可変バーコード824を示す。そのようなバーコードは、必須ではないが、UPCコードを含めることができる。ストック検査者により使用される従来のバーコード・リーダー826によって、あるいは、従来のチェックアウト・スキャナー828によって、このコードが読まれると、製品識別情報を製品管理サーバ830に提供する。
【0170】
先に記述されたように、バーコード824は、好適には、製品に依存する可変バーコードであり、1つ以上のイベント・パラメータのバーコード読取り可能標識を提供することができ、そして、各々のそのようなパラメータに対して、多重のレベルを示すことができる。たとえば、パッケージされた製品820が、フレッシュリブステーキであると、ここに示されるように、バーコード824は、以下のような多重の可読状態を持つことができる。
第1可読状態7431348787736 − フレッシュリブステーキ標識は活性化されなかった。
第2可読状態7811348787736 − フレッシュリブステーキの温度が摂氏4度を越えず、包装からの経過時間が3日間を越えなかった。
第3可読状態7811348927736 − フレッシュリブステーキの温度が摂氏4度を越えず、包装からの持続時間が3日間を上回ったが、6日間を上回らなかった。
第4の可読状態7811348922236 − フレッシュリブステーキの温度が摂氏4度を越えず、包装からの持続時間が6日間を越えなかった。
第5の可読状態7811362787736 − フレッシュリブステーキ温度が摂氏4度を、5時間を上回って、越えず、包装からの経過時間が3日間を越えなかった。
第6の可読状態7811362927736 − フレッシュリブステーキ温度が摂氏4度を、5時間を上回って、越えず、包装からの経過時間が3日間を越えた。
【0171】
図示した実施形態において、製品管理サーバ830は、好適には、少なくとも以下の情報を含むデータベースを維持する。
【表1】

【0172】
スキャン・バーコードに基づいて、販売時点情報管理だけでなく管理にふさわしいように、製品管理サーバ830は、製品ステータス情報と価格情報を提供する。
【0173】
本発明の追加の特徴に従って、コードは、イメージャを装備した電話機または他の適切なモバイル・コミュニケータ835を採用する消費者が読むことができる。そのモバイル・コミュニケータは、モバイル・コミュニケータ135(図1Dと図1E)またはモバイル・コミュニケータ185(図2Dと図2E)と同一であることができる。モバイル・コミュニケータは、標識822を画像化することができ、適切にプログラムされた品質標識サーバ836に、画像情報を通信することができる。その品質標識サーバは、サーバ136(図1Dと図1E)またはサーバ186(図2Dと図2E)と、そして、サーバ830と、同一であることができる。そして、画像情報からバーコードを読むことができ、ユーザーに、SMSまたは他の適切なコミュニケーション方法論を介して、例えば「良品」品質標識837など品質パラメータの直接的標識を提供することができる。この品質パラメータは、製品を使用するのに安全なことを示す。追加的に、または、代替的に、サーバ836は、標識の状態に対応して、クーポンをユーザーに提供することができる。
【0174】
図示した実施形態において、品質標識サーバ836は、好適には、少なくとも以下の情報を含むデータベースを維持する。
【表2】

【0175】
スキャンしたバーコードと発信者IDに基づいて、品質標識サーバ836は、製品ステータス情報を、品質保証検査官と顧客の両方に提供する。追加的に、または、代替的に、品質標識サーバ836は、とるべきされる救済的ステップに関して、スーパーマーケット管理にメッセージ、例えば冷蔵維持命令などを送ることができる。
【0176】
次に、図5Aを参照する。図5Aは、スーパーマーケットの文脈における、別の本願発明の好適な実施形態に従って構築され動作する品質管理システムの構造と動作を例示する。図5Bの実施形態において、パッケージされた製品850は、各々、先に記述されて、図1なし図4Fに図示される一般のタイプのイベント標識852を運び、先に記述された運用上、構造上特徴の一つ以上を含む。
【0177】
図示した実施形態において、標識852は、好適には、製品指示子を含まない可変バーコード854を示す。たとえば、UPCコードを含む別々のバーコード運搬標識855は、各々のパッケージされた製品850に現れることができる。あるいは、代替的に、バーコード854をスキャンするときに、製品指定を手動で入力することができる。
【0178】
ストック検査者により従来のバーコード・リーダー856によって、または従来のチェックアウト・スキャナー858によって、バーコード854が読まれると、それは、イベント情報を提供する、しかし、それは製品識別情報を製品管理サーバ860に提供しない。製品識別情報は、バーコード付き標示855をスキャンすることによって、または、手動で入力することができる。
【0179】
図1ないし図4Fを参照して、先に記述されたように、バーコード854は、好適には、製品に依存する可変バーコードである。例えば温度と経過時間など、1つ以上のイベント・パラメータのバーコード読取り可能標識を提供することができる。そして、各々のそのようなパラメータに対して、多重のレベルを示すことができる。図の例では、実装された製品850は、製品記述表で示すように、フレッシュリブステーキである。可変バーコード854は、例えば、下のイベント記述表で示されるように多重のイベントに対応する多重可読状態を持つことができる。図5Bに図示した実施形態において、可変バーコード854は、第1可読状態7431348787736、第2可読状態7811348787736、第3可読状態7811348927736、第4可読状態7811348922236、第5可読状態7811362787736、および、第6の可読状態7811362927736を含む。図示した実施例で見られるように、製品管理サーバ860は、好適には、少なくとも製品記述テーブル、例えば表3、そして、イベント報告テーブル、例えば表4を含むデータベースを維持する。
【表3】

【表4】

【0180】
表3における製品を同定して、同一製品に対応する表4のでイベント記述を示している入力を受信すると同時に、製品管理サーバ860は、例えば表5のような、典型的には、製品説明バーコード(P.D.B.C)、事象バーコード(E.B.C.)、製品説明、製品ステータスと価格を、以下のように、含む、製品ステータステーブルを提供するように動作する。
【表5】

【0181】
製品管理サーバ860は、表5からの製品ステータス情報と価格情報の両方を、販売時点情報管理に関して適切であるのと同じように管理に対して、提供する。
【0182】
当業者は、本発明は、ここに特に示され記述されたことによって制限されるものではないことを理解する。むしろ、本発明の範囲は、それらは、当業者が前述の説明を読むと、即座に、心に浮かぶことが可能であって、従来技術にはない、本発明とその修正の種々の特徴の組み合わせとサブコンビネーションの両方を含む。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多重バーコード標識であって、各々が、少なくとも1つの製品品質決定パラメータにより、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作し、
前記少なくとも1つの閾値が継続時間閾値及び温度と時間との組合せ閾値のうちの少なくとも1つである、多重バーコード標識と、
前記バーコード標識を読み、出力標識を提供するように動作するバーコード標識リーダと、
前記出力標識を受信し、人間が感知可能な、製品単位に特定の、製品品質状態出力を提供するように動作する標識インタープリタと、を備える、製品の品質管理システム。
【請求項2】
前記多重バーコード標識は、その作動の後にだけ前記機械可読標識を提供するように動作する、請求項1に記載の品質管理システム。
【請求項3】
前記多重バーコード標識は、その作動に続いて所定の時間に自動的に起こる、その活性化時にだけ前記機械可読標識を提供するように動作する、請求項1又は請求項2に記載の品質管理システム。
【請求項4】
前記標識インタープリタは、前記バーコード標識リーダと通信し、価格標識、貯蔵有効期間標識および販売可能性出力標識のうちの少なくとも1つを提供するサーバを備える、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の品質管理システム。
【請求項5】
前記多重バーコード標識の各々が、前記少なくとも1つの閾値の前記超過の前に、第1機械可読標識と、前記少なくとも1つの閾値の前記超過に続いて前記第1機械可読標識と異なる第2機械可読標識と、を提供し、
前記第1および第2の機械可読標識が、同一のチェックサム・デジットを有している、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の品質管理システム。
【請求項6】
前記多重バーコード標識の各々は、黒領域と透明領域を備えているバーコードと、
温度応答性溶媒によって溶解可能な少なくとも1つの遅延層と、
その溶解の前にそれを通して着色剤の通過を妨げるのに適切な前記少なくとも1つの遅延層と、
少なくとも1つの着色可能要素と、
前記少なくとも1つの遅延層が前記温度応答性溶媒によって溶かされたあとに、前記少なくとも1つの遅延層を通過するのに適しており、
前記着色可能要素を通して拡散するのに適している、少なくとも1つの着色剤と、を含み、
前記バーコードは、前記温度応答性溶媒による前記遅延層の溶解によって、前記温度・時間組合せ閾値と相対的な温度の超過の標識を提供する、請求項5に記載の品質管理システム。
【請求項7】
前記継続時間閾値は、前記遅延層の厚みにより、少なくとも部分的に決定される、請求項6に記載の品質管理システム。
【請求項8】
前記遅延層の溶解が、前記透明領域を通して読み取り可能であり、
前記バーコードにおいて、前記第1機械可読標識において前記バーコードと同様に見え、
それと一緒に、前記第2機械可読標識における単一のバーコードとして読み取ることができる、前記着色可能要素の部分のような前記着色可能要素を通した前記着色剤の拡散という結果となる、請求項6又は請求項7に記載の品質管理システム。
【請求項9】
前記多重バーコード標識の各々は、前記閾値の複数のものの超過に対して複数の機械可読標識を提供するように動作する、請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の品質管理システム。
【請求項10】
各々が、少なくとも1つの製品品質決定パラメータにより、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作する多重バーコード標識と、
その作動の後にだけ前記機械可読標識を提供するように動作する前記多重バーコード標識と、
前記バーコード標識を読み、出力標識を提供するように動作するバーコード標識リーダと、
前記出力標識を受信して、人間が感知可能な製品単位特定の製品品質状態出力を提供するように動作する標識インタープリタと、を備える、製品の品質管理システム。
【請求項11】
前記作動の前には、前記バーコード標識が第1可視状態であり、
前記作動の後には、前記バーコード標識が前記第1可視状態と異なる第2可視状態であり、
前記標識は、少なくとも前記第2可視状態において、バーコード・リーダーで読取り可能である、請求項10に記載の品質管理システム。
【請求項12】
前記バーコード標識が前記第1可視状態であるとき、前記標識はバーコード・リーダーで読取り可能でない、請求項11に記載の品質管理システム。
【請求項13】
前記バーコード標識が前記第1可視状態であるとき、前記標識はバーコード・リーダーで読取り可能である、請求項11に記載の品質管理システム。
【請求項14】
前記多重バーコード標識の各々は、黒領域と透明領域を備えているバーコードと、
除去する前にそれを通して溶媒と着色剤の通過を妨げるのに適切であるプルストリップと、
前記プルストリップの後ろに配置されたカラー領域と、を含み、
前記作動は、前記プルストリップの除去を含む、請求項11ないし請求項13のいずれか1項に記載の品質管理システム。
【請求項15】
前記プルストリップは、ポリエステル・プルストリップを含む、請求項14に記載の品質管理システム。
【請求項16】
前記プルストリップの除去は、前記バーコードにおいて、前記カラー領域の部分を前記透明領域を通して読むことができるようにし、
前記カラー領域の部分は、前記第1可視状態における前記バーコードと同様に見えて、それと一緒に、前記第2可視状態における単一のバーコードとして読むことができる、請求項14又は請求項15に記載の品質管理システム。
【請求項17】
前記多重バーコード標識は、その作動に続いて所定の時間に自動的に起こる、その活性化時にだけ前記機械可読標識を提供するように動作する、請求項10ないし請求項16のいずれか1項に記載の品質管理システム。
【請求項18】
前記多重バーコード標識の各々は、前記少なくとも1つの閾値の前記超過の前に、第1機械可読標識を提供し、
前記少なくとも1つの閾値の前記超過の後に、第2機械可読標識を提供し、
前記第1および第2の機械可読標識が、同一のチェックサム・デジットを有している、請求項10ないし請求項17のいずれか1項に記載の品質管理システム。
【請求項19】
前記標識インタープリタは、前記バーコード標識リーダと通信し、
価格標識、貯蔵有効期間標識および販売可能性出力標識のうちの少なくとも1つを提供するサーバを備える、請求項10ないし請求項18のいずれか1項に記載の品質管理システム。
【請求項20】
前記多重バーコード標識の各々は、前記閾値の複数のものの超過に対して複数の機械可読標識を提供するように動作する、請求項10ないし請求項19のいずれか1項に記載の品質管理システム。
【請求項21】
各々が、少なくとも1つの製品品質決定パラメータにより、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作する多重バーコード標識と、
その作動に続いて所定の時間に自動的に起こる、その活性化時にだけ前記機械可読標識を提供するように動作する前記多重バーコード標識と、
前記バーコード標識を読み、出力標識を提供するように動作するバーコード標識リーダと、
前記出力標識を受信し、人間が感知可能な製品単位に特定の製品品質状態出力を提供するように動作する標識インタープリタと、を備える、製品の品質管理システム。
【請求項22】
前記作動の前には、前記バーコード標識が第1可視状態であり、
前記作動の後には、前記バーコード標識が前記第1可視状態と異なる第2可視状態であり、
前記標識は、少なくとも前記第2可視状態において、バーコード・リーダーで読取り可能である、請求項21に記載の品質管理システム。
【請求項23】
前記バーコード標識が前記第1可視状態であるとき、前記標識はバーコード・リーダーで読取り可能でない、請求項22に記載の品質管理システム。
【請求項24】
前記バーコード標識が前記第1可視状態であるとき、前記標識はバーコード・リーダーで読取り可能である、請求項22に記載の品質管理システム。
【請求項25】
前記機械可読標識は、デジタル証印と少なくともスタート・ストップコード証印とを含む第1可読状態と
少なくとも第2可読状態とを有する可変バーコードを備え、
前記第1可読状態において現れる前記スタート・ストップコード証印のうちの少なくとも1つが、前記第2可読状態において前記デジタル証印の部分を形成する、請求項21ないし24のいずれか1項に記載の品質管理システム。
【請求項26】
前記多重バーコード標識の各々は、黒領域と透明領域を備えているバーコードと、
除去する前にそれを通して溶媒と着色剤の通過を妨げるのに適切であるプルストリップと、
前記プルストリップの後ろに配置されたカラー領域と、
溶媒によって溶解可能な活性化遅延層であって、その溶解の前にそれを通して着色剤および溶媒の通過を妨げるのに適切な活性化遅延層と、を含み、
前記作動は、前記プルストリップの除去を含む、請求項21ないし請求項25のいずれか1項に記載の品質管理システム。
【請求項27】
前記プルストリップは、ポリエステル・プルストリップを含む、請求項26に記載の品質管理システム。
【請求項28】
前記活性化は、前記溶媒による前記活性化遅延層の溶解によって達成される、請求項26又は請求項27に記載の品質管理システム。
【請求項29】
前記所定の時間は、前記活性化遅延層の厚みによって、少なくとも部分的に決定される、請求項26ないし請求項28のいずれか1項に記載の品質管理システム。
【請求項30】
前記溶媒は、温度応答性である、請求項26ないし請求項29のいずれか1項に記載の品質管理システム。
【請求項31】
前記多重バーコード標識の各々は、前記少なくとも1つの閾値の前記超過の前に、第1機械可読標識と、
前記少なくとも1つの閾値の超過の後に、第2の異なる機械可読標識とを提供し、
前記第1および第2の機械可読標識が、同一のチェックサム・デジットを有している、請求項21ないし請求項30のいずれか1項に記載の品質管理システム。
【請求項32】
前記標識インタープリタは、前記バーコード標識リーダと通信し、
価格標識、貯蔵有効期間標識および販売可能性出力標識のうちの少なくとも1つを提供するサーバを備える、請求項21ないし請求項31のいずれか1項に記載の品質管理システム。
【請求項33】
前記多重バーコード標識の各々は、前記閾値の複数のものの超過に対して複数の機械可読標識を提供するように動作する、請求項21ないし請求項32のいずれか1項に記載の品質管理システム。
【請求項34】
各々が、少なくとも1つの製品品質決定パラメータにより、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作する多重バーコード標識と、
各々が、前記少なくとも1つの閾値の前記超過の前に、第1機械可読標識を、前記少なくとも1つの閾値の超過の後に、第2機械可読標識を提供する前記多重バーコード標識であって、前記第1および第2の機械可読標識が、同一のチェックサム・デジットを有している、多重バーコード標識と、
前記バーコード標識を読み、出力標識を提供するように動作するバーコード標識リーダと、
前記出力標識を受信し、人間が感知可能な製品単位に特定の製品品質状態出力を提供するように動作する標識インタープリタと、を備える、製品の品質管理システム。
【請求項35】
前記第1および第2機械可読標識は、それらの2つのデジットが異なり、
前記第1機械可読標識の前記2つのデジットの加重和のMOD10は、前記第2機械可読標識の前記2つのデジットの加重和のMOD10と同じであり、
前記加重和は、EAN(欧州統一商品番号)チェックサム・システムによって計算される、請求項34に記載の品質管理システム。
【請求項36】
前記標識インタープリタは、前記バーコード標識リーダと通信し、
価格標識、貯蔵有効期間標識および販売可能性出力標識のうちの少なくとも1つを提供するサーバを備える、請求項34又は請求項35に記載の品質管理システム。
【請求項37】
前記多重バーコード標識の各々は、前記閾値の複数のものの超過に対して複数の機械可読標識を提供するように動作する、請求項34ないし請求項36のいずれか1項に記載の品質管理システム。
【請求項38】
各々が、少なくとも1つの継続時間閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作する多重バーコード標識と、
前記バーコード標識を読み、出力標識を提供するように動作するバーコード標識リーダと、
前記出力標識を受信し、人間が感知可能な製品単位に特定の製品品質状態出力を提供するように動作する標識インタープリタと、を備える、製品の品質管理システム。
【請求項39】
前記多重バーコード標識の各々は、黒領域と透明領域を備えているバーコードと、
溶媒によって溶解可能な少なくとも1つの遅延層であって、その溶解の前にそれを通して着色剤の通過を妨げるのに適切な前記少なくとも1つの遅延層と、
少なくとも1つの着色可能要素と、
一度は、前記溶媒によって溶解した前記少なくとも1つの遅延層を通過するのに適しており、前記着色可能要素を通して拡散するのに適している、少なくとも1つの着色剤と、を含み、
前記多重バーコード標識は、前記溶媒による前記少なくとも1つの遅延層の溶解によって、前記少なくとも1つの継続時間閾値の超過の標識を提供する、請求項38に記載の品質管理システム。
【請求項40】
前記多重バーコード標識の各々が、前記少なくとも1つの継続時間閾値の前記超過の前に、第1機械可読標識と、前記少なくとも1つの継続時間閾値の前記超過に続いて前記第1機械可読標識と異なる第2機械可読標識と、を提供し、
前記遅延層の溶解が、前記透明領域を通して読み取り可能であり、
前記バーコードにおいて、前記第1機械可読標識において前記バーコードと同様に見え、
それと一緒に、前記第2機械可読標識における単一のバーコードとして読み取ることができる前記着色可能要素の部分のような前記着色可能要素を通した前記着色剤の拡散という結果となる、請求項39に記載の品質管理システム。
【請求項41】
前記継続時間閾値は、前記遅延層の厚みにより、少なくとも部分的に決定される、請求項39と請求項40に記載の品質管理システム。
【請求項42】
前記溶媒は、温度応答性である、請求項39ないし請求項41のいずれか1項に記載の品質管理システム。
【請求項43】
前記多重バーコード標識は、2つの異なる継続時間閾値の超過の機械可読標識を提供するように動作する、請求項38ないし請求項42のいずれか1項に記載の品質管理システム。
【請求項44】
各々が、少なくとも1つの製品品質決定パラメータにより、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作する多重バーコード標識と、
前記バーコード標識を読み、出力標識を提供するように動作するバーコード標識リーダと、
前記出力標識を受信し、人間が感知可能な製品単位に特定の製品品質状態出力を提供するように動作する標識インタープリタと、
前記バーコード標識リーダと通信し、価格標識、貯蔵有効期間標識および販売可能性出力標識のうちの少なくとも1つを提供するサーバを備えている前記標識インタープリタと、を備える、製品の品質管理システム。
【請求項45】
各々が、少なくとも1つの製品品質決定パラメータにより、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作する多重バーコード標識と、
前記バーコード標識を画像化して、出力標識を提供するように動作する画像キャプチャー機能を有する電話機と、
前記出力標識を受信し、人間が感知可能な、製品単位に特定の、製品品質状態出力を提供するように動作する標識インタープリタであって、前記電話機と通信して、価格標識、貯蔵有効期間標識、前記電話機への品質出力標識のうちの少なくとも1つを提供するサーバと、を含む標識インタープリタと、を備える、製品の品質管理システム。
【請求項46】
前記サーバは、呼者ID機能を含み、
提供すべき適切な少なくとも1つの出力標識を選ぶために、呼出し元のアイデンティティに反応する、請求項45に記載の品質管理システム。
【請求項47】
少なくとも1つの製品品質決定パラメータにより、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作するバーコード標識であって、
前記少なくとも1つの閾値が継続時間閾値及び温度と時間との組合せ閾値のうちの少なくとも1つである、バーコード標識。
【請求項48】
黒領域と透明領域を備えているバーコードと、
温度応答性溶媒によって溶解可能な少なくとも1つの遅延層と、
その溶解の前にそれを通して着色剤の通過を妨げるのに適切な前記少なくとも1つの遅延層と、
少なくとも1つの着色可能要素と、
一度は、前記温度応答性溶媒によって溶解した前記遅延層を通過するのに適しており、前記着色可能要素を通して拡散するのに適している、少なくとも1つの着色剤と、を備える、請求項47に記載のバーコード標識であって、
前記バーコード標識は、前記温度応答性溶媒による前記少なくとも1つの遅延層の溶解によって、前記温度・時間組合せ閾値と相対的な温度の超過の標識を提供する、バーコード標識。
【請求項49】
前記継続時間閾値は、前記少なくとも1つの遅延層の厚みにより、少なくとも、決定される、請求項48に記載のバーコード標識。
【請求項50】
バーコードを備える、請求項47に記載のバーコード標識であって、前記バーコードは、固定のバーコード部分と、少なくとも1つの選択可能に出現するバーコード部分を有し、
前記固定のバーコード部分と前記少なくとも1つの選択可能に出現するバーコード部分とは、両方とも、バーコード・リーダーによって読み取り可能である、バーコード標識。
【請求項51】
少なくとも1つの製品品質決定パラメータにより、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作するバーコード標識であって、
該バーコード標識は、その作動の後にのみ前記機械可読標識を提供するように動作する、バーコード標識。
【請求項52】
前記作動の前には、前記バーコード標識が第1可視状態であり、
前記作動の後には、前記バーコード標識が前記第1可視状態と異なる第2可視状態であり、
前記標識は、少なくとも前記第2可視状態において、バーコード・リーダーで読取り可能である、請求項51に記載のバーコード標識。
【請求項53】
前記バーコード標識が前記第1可視状態であるとき、前記標識はバーコード・リーダーで読取り可能でない、請求項52に記載のバーコード標識。
【請求項54】
前記バーコード標識が前記第1可視状態であるとき、前記標識はバーコード・リーダーで読取り可能である、請求項52に記載のバーコード標識。
【請求項55】
黒領域と透明領域を備えているバーコードと、
除去する前にそれを通して溶媒と着色剤の通過を妨げるのに適切であるプルストリップと、
前記プルストリップの後ろに配置されたカラー領域と、を備える、請求項51ないし54のいずれか1項に記載のバーコード標識であって、前記作動は、前記プルストリップの除去を含む、バーコード標識。
【請求項56】
少なくとも1つの製品品質決定パラメータにより、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作するバーコード標識であって、
該バーコード標識は、その作動に続いて所定の時間に自動的に起こる、その作動の際にのみ前記機械可読標識を提供するように動作する、バーコード標識。
【請求項57】
前記作動の前には、前記バーコード標識が第1可視状態であり、
前記作動の後には、前記バーコード標識が前記第1可視状態と異なる第2可視状態であり、
前記標識は、少なくとも前記第2可視状態において、バーコード・リーダーで読取り可能である、請求項56に記載のバーコード標識。
【請求項58】
前記バーコード標識が前記第1可視状態であるとき、前記標識はバーコード・リーダーで読取り可能でない、請求項57に記載のバーコード標識。
【請求項59】
前記バーコード標識が前記第1可視状態であるとき、前記標識はバーコード・リーダーで読取り可能である、請求項57に記載のバーコード標識。
【請求項60】
前記機械可読標識は、デジタル証印と少なくともスタート・ストップコード証印とを含む第1可読状態と
少なくとも第2可読状態とを有する可変バーコードを備え、
前記第1可読状態において現れる前記スタート・ストップコード証印のうちの少なくとも1つが、前記第2可読状態において前記デジタル証印の部分を形成する、請求項56ないし59のいずれか1項に記載のバーコード標識。
【請求項61】
黒領域と透明領域を備えているバーコードと、
除去する前にそれを通して溶媒と着色剤の通過を妨げるのに適切であるプルストリップと、
前記プルストリップの後ろに配置されたカラー領域と、
溶媒によって溶解可能な活性化遅延層であって、その溶解の前にそれを通して着色剤および溶媒の通過を妨げるのに適切な活性化遅延層と、
を備える、請求項56ないし60のいずれか1項に記載のバーコード標識であって、前記作動は、前記プルストリップの除去を含む、バーコード標識。
【請求項62】
前記活性化は、前記溶媒による前記活性化遅延層の溶解によって達成される、請求項61に記載のバーコード標識。
【請求項63】
前記所定の時間は、少なくとも、前記活性化遅延層の厚みによって、決定される、請求項61に記載のバーコード標識。
【請求項64】
少なくとも1つの製品品質決定パラメータにより、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作するバーコード標識であって、
前記バーコード標識は、前記少なくとも1つの閾値の前記超過の前に第1機械可読標識を、前記少なくとも1つの閾値の超過の後に、第2機械可読標識を提供し、
前記第1および第2の機械可読標識が、同一のチェックサム・デジットを有している、バーコード標識。
【請求項65】
前記第1および第2機械可読標識は、それらの2つのデジットが異なり、
前記第1機械可読標識の前記2つのデジットの加重和のMOD10は、前記第2機械可読標識の前記2つのデジットの加重和のMOD10と同じであり、
前記加重和は、EAN(欧州統一商品番号)チェックサム・システムによって計算される、請求項64に記載のバーコード標識。
【請求項66】
少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作するバーコード標識。
【請求項67】
黒領域と透明領域を備えているバーコードと、
溶媒によって溶解可能な少なくとも1つの遅延層であって、その溶解の前にそれを通して着色剤の通過を妨げるのに適切な前記少なくとも1つの遅延層と、
前記溶媒による前記少なくとも1つの遅延層の溶解によって、前記少なくとも1つの継続時間閾値の前記超過が示される、バーコード標識と、を備える、請求項66に記載のバーコード標識。
【請求項68】
前記継続時間閾値は、前記遅延層の厚みにより、少なくとも部分的に決定される、請求項67に記載のバーコード標識。
【請求項69】
各々が、前記少なくとも1つの閾値が継続時間閾値及び温度と時間との組合せ閾値のうちの少なくとも1つである、少なくとも1つの製品品質決定パラメータにより、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作する多重バーコード標識を採用するステップと、
前記バーコード標識を読み、そこから出力標識を提供するステップと、
前記出力標識を受信するステップと、
人間が感知可能な、製品単位特定の、製品品質状態出力を提供するために、前記出力標識を解釈するステップと、を含む、製品の品質管理方法。
【請求項70】
各々が、少なくとも1つの製品品質決定パラメータにより、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作する多重バーコード標識を採用するステップであって、前記多重バーコード標識が、その作動の後にだけ前記機械可読標識を提供するように動作する、ステップと、
前記バーコード標識を読み、そこから出力標識を提供するステップと、
前記出力標識を受信するステップと、
人間が感知可能な製品単位特定の製品品質状態出力を提供するために、前記出力標識を解釈するステップと、を含む、製品の品質管理方法。
【請求項71】
各々が、少なくとも1つの製品品質決定パラメータにより、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作する多重バーコード標識を採用するステップであって、前記多重バーコード標識が、その作動に続いて所定の時間に自動的に起こる、その活性化時にだけ前記機械可読標識を提供するように動作する、ステップと、
前記バーコード標識を読み、そこから出力標識を提供するステップと、
前記出力標識を受信するステップと、
人間が感知可能な製品単位特定の製品品質状態出力を提供するために、前記出力標識を解釈するステップと、を含む、製品の品質管理方法。
【請求項72】
各々が、少なくとも1つの製品品質決定パラメータにより、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作する多重バーコード標識を採用するステップであって、前記多重バーコード標識の各々が、前記少なくとも1つの閾値の前記超過の前に、第1機械可読標識と、前記少なくとも1つの閾値の前記超過の後に、第2機械可読標識を提供し、前記第1および第2の機械可読標識が、同一のチェックサム・デジットを有している、ステップと、
前記バーコード標識を読み、そこから出力標識を提供するステップと、
前記出力標識を受信するステップと、
人間が感知可能な製品単位特定の製品品質状態出力を提供するために、前記出力標識を解釈するステップと、を含む、製品の品質管理方法。
【請求項73】
各々が、少なくとも1つの継続時間閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作する多重バーコード標識を採用するステップと、
前記バーコード標識を読み、そこから出力標識を提供するステップと、
前記出力標識を受信するステップと、
人間が感知可能な製品単位特定の製品品質状態出力を提供するために、前記出力標識を解釈するステップと、を含む、製品の品質管理方法。
【請求項74】
各々が、少なくとも1つの製品品質決定パラメータにより、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作する多重バーコード標識を採用するステップと、
前記バーコード標識を読み、そこから出力標識を提供するステップと、
前記出力標識を受信するステップと、
人間が感知可能な製品単位特定の製品品質状態出力を提供するために、前記出力標識を解釈するステップであって、前記解釈は、前記バーコード標識をサーバへ通信することと、価格標識、貯蔵有効期間標識および販売可能性出力標識のうちの少なくとも1つを提供することを含む、ステップと、を含む、製品の品質管理方法。
【請求項75】
各々が、少なくとも1つの製品品質決定パラメータにより、少なくとも1つの閾値を越えたことの機械可読標識を提供するように動作する多重バーコード標識を採用するステップと、
画像キャプチャー機能を有する電話器を用いて、前記バーコード標識を画像化するステップと、
出力標識を提供するステップと、
人間が感知可能な製品単位特定の製品品質状態出力を提供するために、前記出力標識を解釈するステップであって、前記解釈することは、前記バーコード標識を、前記電話からサーバへ通信することと、価格標識、貯蔵有効期間標識および販売可能性出力標識のうちの少なくとも1つを、前記電話機から前記サーバへ提供することを含む、ステップと、を含む、製品の品質管理方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図1E】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図2E】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図3E】
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【図3F】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図4E】
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【図4F】
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【図5A】
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【図5B】
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【公表番号】特表2010−526386(P2010−526386A)
【公表日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−507054(P2010−507054)
【出願日】平成19年11月14日(2007.11.14)
【国際出願番号】PCT/IL2007/001411
【国際公開番号】WO2008/135962
【国際公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【出願人】(508332690)バーコード リミティド (5)
【Fターム(参考)】