説明

パスタなどの完成した食品を高速で用意するための機械

パスタなどの完成した食品を高速で用意する機械(1)は、パスタを調理するための少なくとも1つの第1の容器(3)と、パスタとあえるソースを用意するための少なくとも1つの第2の容器(4)を収容する覆い(2)を備えており、第1の容器(3)から第2の容器(4)に調理済みのパスタを移動させる移動手段(5)を備え、直接調理済みのパスタを第2の容器の中でソースと混ぜ合わせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パスタなどの完成した食品を高速で用意する機械に関する。
【背景技術】
【0002】
1人分のパスタを用意する様々なタイプの機械が知られているが、その一部は、米国特許US20050142266および20020152899に記載されている。
【0003】
詳細には US20050142266には、「イタリアの」パスタ料理を高速で用意するための方法およびそのための機械が記載されている。そこに記載される機械はコンテナを備えており、その内部には事前に調理済みのパスタを料理するための容器が収容され、外部には既に調理済みであり0−40℃の温度に維持された1人分のソースを加熱するための平鍋が配置されている。
【0004】
US20020152899を参照すると、事前に調理された1人分のパスタを料理するための小室と、既製のソースを中に含む空間とを実質的に備えた1人分のパスタを用意して販売する電気器具が記載されている。パスタは調理された後、ソースを中に含む小室より下に配置された適切な皿にひっくり返される。特殊なノズルによって所定の量のソースがパスタの上に振りまかれる。
【0005】
上記の2つの米国特許の主題を構成する機械にはいくつかの欠点がある。
【0006】
この2つの特許は両方とも1人分のパスタを用意する点に注目しているため、あらかじめ用意された材料が組み合わされ、高品質の完成した料理を確実に出すことはできない。
【0007】
さらにこれらの機械では、用意されるパスタの品質を同時に管理することはできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】US20050142266
【特許文献2】US20020152899
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の主たる目的は、パスタなどの完成した食品を高速で用意することを目的としており、すぐに利用できる最終製品を手に入れるのと同時に高い品質も実現することができる機械を提供することである。
【0010】
本発明の別の目的は、パスタなどの完成した食品を高速で用意することを目的としており、その寸法がコンパクトであり、プロが利用するのにも(一般にはケータリングサービス)家庭で利用するのにも適した機械を提供することである。
【0011】
これが本発明の最終目的ではないが、用途の適応性が広範囲にわたることを特徴とし、加工されていない原材料そのものを使用しても、調理されたまたは半完成品と組み合わせて使用しても稼働させることができる機械を設計することである。
【0012】
本発明の別の目的は、完成した料理を迅速に用意することが可能であり、その一方で調理段階において最善の衛生状態が保証される機械を提供することである。
【0013】
本発明の別の目的は、パスタなどの完成した食品を高速で用意し、簡素かつ合理的な簡単で効果的な利用法ならびに低コストの解決法の範囲内で、上記の最新技術の欠点を克服することができる機械を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記の目的は、パスタなどの完成した食品を高速で用意することを目的とする本発明の機械によって実現され、この機械は、パスタを料理するための少なくとも1つの第1の容器と、パスタにあえるソースを用意するための少なくとも1つの第2の容器が中に収容された覆いを備えており、調理済みのパスタを該第1の容器から該第2の容器に移動させるための移動手段を備え、直接該第2の容器の中で調理済みのパスタを該ソースと混ぜ合わせることを特徴とする。
【0015】
本発明の他の特徴および利点は、純粋に1つの例として例示されており添付の図面に限定されない、パスタなどの完成した食品を高速で用意するための機械の好ましい一実施形態(しかし唯一ではない)の記載からより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明による機械の直立した側面図である。
【図2】図1の機械の直立した前面図である。
【図3】別の実施形態での本発明による機械の頂部平面図である。
【図4】図3の機械の頂部断面図である。
【図5】パスタコンテナが調理位置にある、図3の機械の側面断面図である。
【図6】パスタコンテナが移動位置にある、図3の機械の側面断面図である。
【図7】トラック面VII−VIIに沿った図3の機械の断面図である。
【図8】図3の機械の後部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
このような図面を特に参照すると、パスタなどの完成した食品を高速で用意するための機械は全体的に1によって示されている。
【0018】
簡素に表すために、上記に列記した図面は、本発明による機械を特徴付ける全ての要素と、一部の残りの要素のみを示しており、これらは既知のタイプである。
【0019】
機械1には覆い2が備わっており、その中にはパスタを調理するための少なくとも1つの第1の容器3と、パスタにあえるソースを用意するための少なくとも1つの第2の容器4が配置されている。
【0020】
覆い2は、外部から支持フレーム2aに結合されている。
【0021】
有利には第1の容器3は、少なくとも1つの調理用の水容器3aと、調理すべきパスタ用の少なくとも1つのパスタ容器3bとを備える。
【0022】
好ましくは機械1は、水容器3aに水を供給するための供給手段12を備える。
【0023】
また機械1は調理中にパスタがパスタ容器3bの壁にくっつくのを防ぐのに適したパスタを攪拌する手段を備えており、この手段は空気式または機械式であってよい。
【0024】
より詳細には攪拌手段が空気式である場合、例えば第1の容器3内にその底部に対応するように配置することが可能であり、加圧下で空気を放出して調理用の水の中でゴボゴボという音を出してパスタを激しく動かすのに適した少なくとも1つのノズルを備えることができる。
【0025】
あるいは攪拌手段が、例えばパスタ容器3bの中に配置され、これに対して持ち上げることができる少なくとも1つの回転式の攪拌装置を備えた機械式である場合もある。
【0026】
また機械1は、水容器3aとパスタ容器3bの少なくとも一方を加熱する手段7’、7’’、7aを備える。
【0027】
本発明によると機械1は、直接第2の容器4の中で調理済みのパスタを調理されたばかりのソースと熱によって融合させる(「こねる」"mantecare")ことができるように、調理済みのパスタを第1の容器3から第2の容器4に移動させる移動手段5を備えている。
【0028】
移動手段5は自動で、すなわち制御ユニット内で事前に設定された調理時間によって決められた時間に始動する、あるいは手動で、すなわち押しボタン式制御パネルを利用してオペレータが選択することができる。
【0029】
好ましくは機械1は、第2の容器4の中に含まれる調理すべきソースをかき混ぜ、調理済みのパスタとソースをその後に混合する際に熱によって融合するのに適したかき混ぜ手段6を備える。
【0030】
このようなかき混ぜ手段6は、第2の容器4の中で回転し、モータ6bによって動く少なくとも1つの可動式の攪拌装置6aを備える。
【0031】
攪拌装置6aは、第2の容器自体を覆い2から取り外すことができるように、第2の容器4に対して持ち上げることができる。
【0032】
好適には機械1は、第1の容器3用および第2の容器4用の差別化され独立した熱源を備える。
【0033】
より具体的には機械1は、加熱手段7’、7’’、7aから独立しこれらとは異なる、第2の容器4に対する熱管理手段7bを備える。
【0034】
熱管理手段7bは、例えば第2の容器4より下に配置された加熱可能なプレートで構成される。
【0035】
有利には機械1はさらに、パスタおよび/またはあえるソースを用意するための少なくとも1つの原材料を1回分ずつ投与する手段を備える。
【0036】
投与手段は、調理すべきパスタを収納するために少なくとも1つの第1ホッパー17を備えており、これは第1の容器3に接続することができる。より具体的には第1ホッパー17はパスタ容器3bより上に配置される。
【0037】
好ましくは機械1は2つの第1ホッパー17を備える。
【0038】
各第1ホッパー17は1つまたは複数の区画18を有しており、そのそれぞれが事前設定された量の調理すべきパスタを中に含むのに適しており、関連する底部壁18aは、下にあるパスタ容器3bにパスタを移動させるための少なくとも1つの開口51(図1にのみ示されている)を有する。
【0039】
好適には区画18が関連する底部壁18aに対して回転運動するため、それらをそれぞれの開口51に対応して選択的に移動させることができる。より具体的には第1ホッパー17の底部壁は固定されており、区画18と区画18を隔てているその外側の壁17aと内側の壁17bが回転運動する。
【0040】
第1ホッパー17は、例えば各々のモータ20によって回転するように駆動される。
【0041】
好ましくは投与手段はまた、パスタにあえるソースを用意するために少なくとも1つの原材料を中に含む少なくとも1つの第2ホッパー21を備えており、これは第2の容器4に接続することができる。
【0042】
第2ホッパー21の中に含まれる原材料は、例えば生のトマト、皮をむいたトマト、トマトピューレ、トマトソース、柔らかい果肉状態のトマト、濃縮トマトなどで構成することができる。
【0043】
機械1はこのとき、第2ホッパー21に含まれる原材料を第2の容器4または中間容器23に移送する手段27を備える。
【0044】
有利には本発明による機械1は、パスタにあえるソースを用意するために1つまたは複数の原材料を中に含む少なくとも1つのポッドCのための少なくとも1つの筐体座面31を備える。ポッドCは、第2ホッパー21に含まれるものと相補的な原材料、例えば油、ワインおよび/またはスパイスあるいは例えばトマトピューレ、トマトソース、柔らかい果肉状態のトマトまたは濃縮トマトなど既に加工された同様の原材料を中に含むことができる。
【0045】
ポッドCは、持ち上げることができるおよび/または取り外し可能なプラスチックフィルムによって密閉された、熱成形されたプラスチックの覆いで作製することができる。
【0046】
機械1はこのとき、ソースを用意するためにポッド自体の内容物を利用できるようにするのに適したポッドCの開放手段を備える。
【0047】
したがって本発明による機械1は、加工されていない原材料を中に含む第2ホッパー21と、ポッドCの筐体座面31の両方を装備することが可能であり、ポッドCは、第2ホッパー21に含まれるものと組み合わせて使用することができる他の原材料、あるいは他のものに対する原材料を中に含んでいる。
【0048】
一方で、機械1が、第2ホッパー21とポッドCの筐体座面31の片方のみを有する実施形態も除外することはできない。
【0049】
有利には覆い2が、第2の容器4に対応するように範囲が決められた1つまたは複数の開放ドア(図には示されていない)を有することで、調理済みのパスタを用意されたソースと合わせて熱により融合させた後で第2の容器4を取り出すことができる。このような開放ドアは好ましくは、消費者がリアルタイムでパスタ料理を用意するのを助けることができるように透明なタイプのものである。
【0050】
パスタの量によって、第2の容器4それ自体が1つの料理を表す、あるいはテーブルで給仕される共通の料理でありそこから1人分を取り分けることができる料理を表す場合もある。
【0051】
機械1は有益になるように、フレーム2aに結合され調理の煙を抜き取りフィルタにかける手段を備えるが、これは図面には示されていない。
【0052】
例えば水などのこのような抽出および濾過手段は活性炭式などであり、これはまた、機械1を、一般にこのような装置がない環境、例えばカフェなどで使用するのに適したものにし、変化に富んだ適応性のある用途でそれを利用することが可能になる。
【0053】
本発明による機械1の2つの特定の実施形態を以下に記載するが、これは図1および図2にならびに図3から図8にそれぞれ示されている。
【0054】
図1および図2に示される機械1の好ましい第1の実施形態では、パスタ容器3bは実質的に環状形状であり、互いに向き合う内側の側壁43aと外側の側壁43bを呈示しており、この場合内側の側壁43aは空の中央領域40を画定している。パスタ容器3bは底部壁43cによって下方の範囲が決められている。水容器3aはパスタ容器3bの横に並んで配置されており、その結果関連する側壁44と、パスタ容器3bの外側の側壁43bによって部分的に側部の範囲が決められ、関連する底部壁45によって下方の範囲が決められる。
【0055】
パスタ容器3bの底部壁43cは、水容器3aの底部壁45より高い高さに配置される。
【0056】
より具体的には、加熱手段7’、7”は、例えば1つの加熱要素で構成される水容器3aの第1加熱手段7’である。
【0057】
図面に示される実施形態では、加熱手段7’、7”はまた、例えば1つまたは複数の加熱要素で構成されるパスタ容器3bの第2加熱手段7’’である。
【0058】
好適には第2加熱手段7”は、パスタ容器3bの底部壁43cより下に配置されており、このような底部壁43cには穴が開けられていて第2加熱手段7”を水中に漬けることができる。
【0059】
図2に示される好ましい実施形態では、機械1は、水容器3aからパスタ容器3bに水を送る手段46、例えばポンプを備えている。
【0060】
好ましくは、パスタ容器3bの外側の側壁43bが少なくとも1つのオーバーフロー開口47を有しており、これは、事前設定された水位がひとたびオーバーフロー開口47の高さに一致する地点に達すると、水容器3aに水を移動させるのに好適である。
【0061】
有利には機械1は、パスタ容器3bから水を取り出すための除去手段48を備えており、これは調理段階の終わりに水を除去するのに適している。
【0062】
より具体的にはこの除去手段48は、パスタ容器3bから取り出した水を水容器3aの中で再循環させるのに適している。
【0063】
図2に示される実施形態では、第1送達手段46は除去手段48と同一のものであり、例えば2方向ポンプであるが、これは図面には詳細に示されていない。
【0064】
好適には水を供給する手段(簡素化する目的で図1および図2には示されていない)が、水容器3aの内部に配置されたフロート弁またはソレノイド弁に作動可能に接続されており、その水位が事前設定値を下回ったとき、水容器3aに水を取り込むのに適している。供給手段が始動されるのに対応する水位は、オーバーフロー開口47の高さを明らかに下回っている。
【0065】
この好ましい実施形態では移動手段5は、パスタ容器3b上に画定されており、パスタが外にでるのを防ぐ閉鎖位置と、パスタが外に出るのを可能にする開放位置との間で可動である少なくとも1つの取り出し領域49を備える。
【0066】
より具体的には、取り出し領域49はパスタ容器3bの底部壁43cに対応するように画定されており、例えば開放可能なドアを備えるが、これは図面では詳細に見ることができない。
【0067】
好適には第2の容器4がパスタ容器3bより下に配置されることで、調理済みのパスタが重力によって第2の容器自体の中に落下する。
【0068】
有利には移動手段5はまた、パスタ容器3bの内部に少なくとも1つの可動式の移動要素50を備えることで、調理済みのパスタが、開放位置にある取り出し領域49を通り抜けて落下することができる。したがって移動要素50は回転運動することができ、パスタ容器3bの側壁43aと43bの間に配置することができる。移動要素50は、例えば歯車72を利用して電気モータ71によって回転するように駆動され、さらにパスタを第2の容器4へとより簡単に確実に移動させ、また調理段階においてこれを揺り動かすこともできる。
【0069】
図1が示すように、第1ホッパー17(図2には1つしか示されていない)はパスタ容器3bより上に配置されており、関連する区画18が回転することによってそれに接続することができる。
【0070】
より具体的には第1ホッパー17の底部壁に形成された開口51は、下部でパスタ容器3bに直接面している。
【0071】
この実施形態では、第2ホッパー21は原材料の出口を有する1つのコンテナであり、原材料を動かす運動手段52を備えており、この手段は、例えば回転式に動く一組のバケツ型容器で構成されており、関連する出口に向けて原材料を運ぶのに適している。バケツ型容器52は、関連するモータ73によって回転するように駆動され、図1および図2では2つの異なる位置に配置されている。
【0072】
この実施形態では、移送手段27は、野菜または果物などの少なくとも1つの原材料から果肉を搾り出すための抽出手段53、54を備える。
【0073】
より具体的には抽出手段53、54は、原材料を細断するための少なくとも1つの細断装置53と、細断装置自体によって粉砕された原材料を漉すための少なくとも1つの濾過装置54である。
【0074】
好適には細断装置53は、パスタ容器3bの内側の側壁43aによって画定される中央領域40内に配置され、実質的に第2ホッパー21の出口に面する原材料のための入り口開口と、濾過装置54に接続された粉砕された原材料の出口開口とを備える。細断装置53は、例えば関連する軸を中心として回転運動する1つまたは複数のブレードで構成される細断手段53aを備える。
【0075】
濾過装置54は、細断装置53より下で第2の容器4より上に配置されており、少なくとも1つの濾過用チャンバ55と、濾過用チャンバ自体の中に配置された原材料を漉すための濾過手段56、57とを備える。濾過用チャンバ55は、細断された原材料のための少なくとも1つの入り口開口55aと、濾過された原材料の固体部分のための少なくとも1つの出口開口55bとを有する。
【0076】
より詳細には、濾過手段56、57は、濾過用壁56と、細断された原材料を濾過用壁56に押しつけるのに適した少なくとも1つの回転要素57とを備える。
【0077】
より詳細には、出口開口55bは、回転要素57に対して入り口開口55aと実質的に反対方向に配置されている。
【0078】
濾過用壁56は濾過用チャンバ55の底部を実質的に画定しており、細断された原材料の絞り汁と果肉は流れ出ることが可能である、その固体部分は流れ出ないようにするのに適した複数の網を有しいる。
【0079】
好ましくは濾過用壁56は湾曲している。
【0080】
回転要素57は、ほぼ水平方向の軸を中心として回転するように作動することができ、果肉は濾過用壁自体の網を通過するが、その一方で固体部分は濾過用チャンバ55内に留まるように、細断装置53から流れてくる細断された原材料を濾過用壁56に押しつけるのに適した少なくとも1つのバケツ型容器を58を備える。
【0081】
回転要素57は、漉された原材料の固体部分を出口開口55bに向けて引きずり出すように濾過用チャンバ55内で回転する。
【0082】
より詳細には、回転要素57の回転方向は、バケツ型容器58が、細断された原材料を濾過用壁に押しつけながら入り口開口55aから出口開口55bに向けて濾過用壁56に沿って移動するような方向である。
【0083】
出口開口55bは好適には、好ましくは濾過用壁56に対応してバケツ型容器58の軌道に沿って、より具体的にはその頂部末端領域の片方に近接して配置される。
【0084】
濾過用チャンバ55およびその中の回転要素57の位置は、バケツ型容器58の末端が出口開口55bに対応する位置に達してからその出口開口自体の頂縁部と接触するようなものである。このようにして細断された原材料を濾過用壁56に当てて押しつぶした後もなおバケツ型容器58に残っている固体の材料は全て、バケツ型容器の末端部を濾過用壁56の縁部にこすりつけ出口開口自体の頂部において限界を定めることによって、バケツ型容器自体から取り出され出口開口55bを通って移送される。
【0085】
有利には回転要素57は、図面には詳細に見ることができない弾性手段を備えており、これはバケツ型容器58を濾過用壁56に押しつけるのに好適であり、細断された原材料を濾過用壁自体に当てて確実に押しつぶすことができる。
【0086】
より詳細には濾過用チャンバ55は変わった形状をしており、濾過用壁56と回転要素57は、回転要素自体の回転軸、したがってバケツ型容器58と濾過用壁56との距離が、入り口開口55aから出口開口55bに向かって移動する際に縮まるように構成されている。
【0087】
回転要素57が入り口開口55aから出口開口55bに向かって回転する際、バケツ型容器58は、利用できる空間が減少することによって回転要素自体の回転軸に向かって半径方向に移動して弾性手段を圧縮する。
【0088】
回転要素57が出口開口55bに向かって徐々に移動する際、バケツ型容器58によって濾過用壁56に行使される圧力はしたがって増大する。
【0089】
濾過装置54から出た果肉は、直接第2の容器4に、または図面に示されていない採集容器の中に落下することができる。
【0090】
図1および図2の実施形態では、濾過装置54は第2の容器4より上に配置されており、濾過用壁56から出た果肉は重力により第2の容器それ自体の中に直接落下する。
【0091】
機械1はまた、細断手段53aおよび/または回転要素57を作動させる手段59を備える。
【0092】
好適には図2の実施形態で見ることができるように、作動手段59はブレード53aと回転要素57の両方を動かすのに適している。
【0093】
より詳細には作動手段59は少なくとも1つの電気モータ59aであり、かさ歯車対59cを利用してブレード53aに接続され、減速歯車59dを利用して回転要素57に接続された出口シャフト59bを備える。
【0094】
この好ましい実施形態ではこのとき機械は、少なくとも1つの、例えば4つの筐体座面31を備える。
【0095】
有利には開放手段は、各ポッドCの少なくとも1つの第1の部分C’の少なくとも1つの第1支持要素60と、第1の部分C’を開放するための第1切断手段61aとを備える。
【0096】
第1支持要素60は切断方向に沿って可動であり、関連する筐体座面31の少なくとも一部を画定する。
【0097】
第1支持要素60は、それが第1切断手段61aから離れている使用されない構成と、それが使用されない構成に対して第1切断手段61aに近接することで第1の部分C’が第1切断手段自体によって遮られるアクティブ構成との間で切断方向に沿って可動である。
【0098】
より詳細には第1支持要素60は関連する軸を中心として回転運動し、機械1は、それが回転運動する際に第1支持要素60と協働して使用されない構成からアクティブ構成にそれを移動させるのに好適な第1の固定式スラスト手段62を備える。
【0099】
好適には第1スラスト手段62は例えばカムで構成され、フレーム2aと一体式に結合され第2の容器4に対応するように配置される。
【0100】
機械1はまた、第1支持要素60を使用されない構成に向けて押すのに適した、例えば1つまたは複数のばねなどの第1対比手段63を備える。
【0101】
より詳細には第1対比手段63は、第1支持要素60と、第1支持要素60より下に配置されたプレート64の間に配置される。プレート64は、関連するモータ65によって回転するように駆動され、これにより第1支持要素60を引きずって回転させる。
【0102】
好適には第1切断手段61aは、一体式に回転式するように第1支持要素60に接続される。より詳細には第1切断手段61aはプレート64に関連付けられており、第1支持要素自体が下方向に移動することにより第1の部分C’を切断するように第1支持要素60より下に配置されている。
【0103】
第1支持要素60はしたがってプレート64に接近して、その使用されない構成からアクティブ構成へと移動する。
【0104】
有利には開放手段は、関連するポッドCの少なくとも1つの第2の部分C”の少なくとも1つの第2支持要素66を備えており、この第2支持要素66もまた切断方向に沿って移動するが、第2支持要素は関連する第1支持要素60に対してこのような方向に沿って解放される。
【0105】
第1支持要素60と同様に第2支持要素66もポッドCの関連する筐体座面31の一部を画定しており、具体的には関連する第2の部分C”の筐体座面を画定する。好適には第2の部分C”は、対応する第1の部分Cに含まれるものとは異なる原材料を含む。
【0106】
開放手段はこのとき第2の部分C”を開放するのに適した第2切断手段61bを備える。
【0107】
第2支持要素66はまた、第2切断要素61bから離れて配置される関連する使用されない構成から、第2の部分C”が第2切断要素自体によって遮断されるように使用されない構成に対して第2切断要素61bに近接して配置される関連するアクティブ構成に切断方向に沿って移動する。
【0108】
第2支持要素66は、一体式に回転するように関連する第1支持要素60に接続されており、第2切断要素61bは第2支持要素66に回転するように接続されている。
【0109】
好適には開放手段はまた、第2支持要素66を、関連する使用されない構成から関連するアクティブ構成に切断方向に沿って移動させるように可動な第2スラスト手段67を備える。
【0110】
より詳細には第2スラスト手段66はレバー機構68によって回転するように作動することができ、これが第2の容器4に対応する際、すなわち第1スラスト手段62に対応する際、第2支持要素66と協働するのに適したカムである。
【0111】
好ましくは機械1は、第2支持要素66を関連する使用されない構成に向けて押すのに適した、例えば1つまたは複数のばねである第2対比手段69を備える。
【0112】
より詳細には第2対比手段69は、関連する第2支持要素66とプレート64の間に配置される。したがってプレート64は各第2支持要素66も同様に引きずって回転させ、これより下に配置されている。
【0113】
第1支持要素60と同様に第2支持要素66も、その使用されない構成からそのアクティブ構成へとプレート64により近づいて下方に移動する。
【0114】
したがって第1および第2支持要素60および66は、プレート64によって一体式に回転するように接続される。機械1は、筐体座面の数と等しい数の第1および第2支持要素60および66を備える。
【0115】
好適にはプレート64もまた筐体座面31の数と等しい数の開口を有することで、対応するポッドCの内容物が第2の容器4の中に落下することができる。
【0116】
第1および第2切断手段61aおよび61bは、例えばプレート64上に形成された各開口の縁部に沿って配置された1つまたは複数の小型ブレードで構成される。
【0117】
プレート64はまた、調理済みパスタが通過し、これが取り出し領域49から第2の容器4に落下するための破断部分70を備える。
【0118】
図3から図8に示される代替の実施形態では、パスタ容器3bは水容器3aの内部に収容されており、これに対して移動して調理済みのパスタを第2の容器4内に空けることができる。
【0119】
好ましくは機械1は、パスタ容器3bを、水容器3aの底部に近接するように移動する調理位置と、調理済みのパスタを空けるために調理位置に対して水容器の底部から離れるように移動する移動位置との間で移動させる手段を備える。
【0120】
好適にはこの実施形態では、パスタ容器3bの少なくとも1つの壁に穴が開けられており、移動位置で水を外に流すことができる。
【0121】
より詳細にはパスタ容器3bは第1回転軸8を中心として回転運動し、移動手段5は運動手段と同じであるためこのような軸8を中心として第1の容器3を回転させるのに適している。
【0122】
したがってパスタ容器3bは第1回転軸8を中心として回転運動し、移動手段5は、パスタ容器3bをこのような軸8を中心として回転させて、水容器3aの内部に配置される調理位置から、調理済みのパスタを第2の容器4の中に移すために調理位置に対して回転される移動位置に移動させるのに好適である。
【0123】
図7に示される実施形態では、第1回転軸8はほぼ水平方向に配置されている。
【0124】
図5にはっきりと見ることができるように、パスタ容器3bは、略C字形状の接続要素9によって第1回転軸8を中心として回転する回転ピン10に接続されている。
【0125】
この好ましい実施形態では移動手段5は、例えば空気式の少なくとも1つの流体力学作動装置11(図6に示される)を備えており、その柄の部分11aはピン10に作動可能に接続されている。
【0126】
作動装置11が起動することによりピン10が回転し、これによりパスタ容器3bが第1回転軸8を中心として回転する。より詳細には柄の部分11aは、調理位置においてパスタ容器3bと共に伸張位置にあり、移動位置ではパスタ容器3bと共に収縮位置にある。
【0127】
好適にはパスタ容器3bは、それが移動位置に回転する際水容器3aの側壁とぶつからないように、少なくとも1つの曲線を成す側壁を有する。
【0128】
しかしながら機能的な観点から等価である、例えばカム手段を備える移動手段5の代替の実施形態も無視することはできない。
【0129】
移動手段5はまた、第2の容器4より下に配置され、調理済みのパスタを穿孔された容器3bから第2の容器4の中に移すように誘導するのに適した漏斗36を備える
【0130】
この実施形態はまた、第1の容器3、具体的には水容器3aの内部に水を供給する、例えば水道に接続することができる1本のパイプで構成された手段12があることを想定している。
【0131】
供給手段12の他に調理用の水を交換する手段も設けられており、これは第1の容器3から水を周期的に除去するのに適している。
【0132】
有益には1人分の量のパスタがそれぞれ調理される毎に、交換手段を利用して使用済みの水を取り除き供給手段12によって交換することで、様々な調理段階における水の塩分濃度とデンプンの度合いをほぼ一定に維持することができる。
【0133】
この実施形態では、加熱手段7aは、水容器3aより下に配置された加熱可能なプレートである。
【0134】
有利には図3から図8に示される代替の実施形態では、覆い2は、第1の容器3が中に収容された第1チャンバ13と、第2の容器4が中に収容された第2チャンバ14とを備える。
【0135】
この2つのチャンバ13および14の少なくとも一部が、少なくとも1つの仕切り壁15、および調理位置から移動位置へのパスタ容器3bの切り換え時にスイングし開放可能な少なくとも1つの分離壁16によって互いから隔てられている。
【0136】
仕切り壁15および分離壁16は、沸騰する水およびパスタを調理することによって生成された蒸気が環境の中で消滅してしまうのを阻止するのに適しており、この場合用意するのはパスタにあえるソースであり、すなわち第2チャンバ14内で行なわれる。
【0137】
図4および図8に明らかに示されるように、機械1が覆いの内部に2つの第1コンテナ3と、2つの第2コンテナ4を備えることで、時間をずらして調理作業を行なうおよび/またはパスタ合わせる様々なソースを同時に用意することが可能になる。
【0138】
図面には詳細に示されていない他の一実施形態では、水のコンテナ3aとパスタコンテナ3bは共に略C字形状であり、それぞれが互いに向き合う内側の側壁と外側の側壁を有する。より詳細には水のコンテナ3aはその末端が閉鎖されているが、パスタコンテナ3bには少なくとも1つの開放末端があり、水コンテナに対して持ち上げることができる。したがってパスタコンテナ3bは調理位置では水のコンテナ3aの中に含まれており、移動位置ではそれに対して持ち上げられる。この場合も同様にパスタコンテナ3bの内部に可動式の移動要素が配置されており、この要素は調理済みのパスタをパスタコンテナ自体の末端に向けて移送するのに適しており、このような末端と末端の間にある領域に調理済みのパスタが落下することができる。
【0139】
図3から図8に示される実施形態では、第1ホッパー17はそれぞれ、それより下に配置された関連する第1の容器3に接続することができる。
【0140】
より詳細には各第1ホッパー17のより下に固定式のシュート19が配置されており、これは区画18の1つに含まれるパスタを関連する第1の容器3内に移送するのに適している。
【0141】
第2ホッパー21は複数の領域22に分割されており、そのそれぞれ中に特定の量の原材料を含んでおり、第2ホッパー自体の底部に対して回転運動するのに適している。
【0142】
有利には、機械1はまた第2ホッパー21に含まれる原材料をスチーム調理するための中間容器23を備えており、この容器は第2ホッパー自体に接続され第2ホッパーと第2の容器4の間に配置することができる。
【0143】
第2ホッパー21の中に含まれる原材料を中間容器23内に移送するために、第2ホッパー自体の底部にスイングドア24が配置される。
【0144】
領域22がほぼ垂直な軸を中心として回転運動することで、領域22をドア24に対応するように選択的に配置することができる。
【0145】
より詳細には領域22の範囲を決める壁、すなわち外側の壁21aおよび内側の壁21bはほぼ垂直な軸を中心として回転運動する。
【0146】
第2ホッパー21はモータ25によって駆動され第2ホッパー21は、例えば歯車を利用してこのモータに機械的に接続される。
【0147】
ドア24は流体力学作動装置26によって開閉され、この装置の柄の部分26aは、ドア24を閉鎖したまま維持する伸張位置にあり、開放位置にドアを移動させるために収縮することで、対応する領域22内に含まれる原材料が中間容器23へと移すことができる。
【0148】
好ましくは中間容器23は、少なくとも1つの第1の容器3より上に配置されており、パスタを調理する水の蒸気がその中に浸透することができるようにその側部に対応するように穴が開けられている。
【0149】
有利には移送手段27は、中間容器23内でスチーム調理された原材料を、第2の容器4と、第2容器自体と中間容器23の間に配置された採集容器28(図7および図8)の少なくとも一方に移動させるのに適している。
【0150】
図面に示される実施形態では、移送手段27は、中間容器23内でスチーム調理された原材料の果肉から外皮を分離させるために、例えばトマトマッシャー(図5)などの分離手段29を備える。
【0151】
トマトマッシャーは、内部に少なくとも1つのスクリューフィーダを備えており、これは中間容器23の底部も構成しており、回転するように作動される際スチーム調理された生のトマトをその中に引きずり込む。
【0152】
外皮は分離手段29の出口29aを介して吐き出され、果肉は、第2の容器4より下に配置された採集容器28へと運ばれる。
【0153】
機械1が第2の1つの容器4のみを備える場合、分離手段29から抽出された果肉は、第2の容器それ自体の中に直接移送することができる。
【0154】
あるいは図7および図8に示されるように、採集容器28は、第2の容器4の中に果肉を注入する手段、例えば弁30で構成される手段を備える。
【0155】
図3から図8に示される実施形態では、機械1が第2の容器4を2つ備えていることから、採取容器28は2つの弁30を備えており(第2の容器4の数に等しい数であることが好ましい)、2つの容器の一方にその内容物を選択的に移送する。弁30は例えばソレノイド弁タイプであり、第2の容器4それぞれの中に移送される生成物の量を制御することができる。
【0156】
図示されない代替の一実施形態では、機械1は、第2ホッパー21の代わりにまたはそれに加えて、外部から接触することができ、例えばつぶされたトマトまたは他の野菜などの原材料を第2の容器4の中に直接移送するのに適した漏斗を備えることも可能である。機械1は、各第2の容器4に到達するのに適した複数の枝路を有する1つの漏斗を備える、あるいは互いから分離した第2の容器4と同数の複数の漏斗を備えることができる。
【0157】
この代替の実施形態では、機械1はこのとき関連するポッドCの2つの筐体座面31を備えており、そのそれぞれが関連する第2の容器4に対応するように配置される。
【0158】
好適にはポッドCの開放手段は、図面には詳細に示されていないが、筐体座面31に近接して配置されており、プラスチックフィルムを持ち上げてポッドC自体の内容物を利用することができるようにするのに適している。
【0159】
機械1は第2の容器4の中にポッドCの内容物を送達する第2送達手段32を備える。
【0160】
より詳細には各筐体座面31は、関連する第2の回転軸33を中心として回転運動し、第2送達手段32は、関連する筐体座面31をその第2の回転軸33を中心として回転させて、ポッドCを受ける位置から、その内容物を対応する第2の容器4に送達する送達位置にそれを移動させるのに好適である。
【0161】
有利には各筐体座面31は、ポッドCを制止する手段を有しており、この手段は、送達位置においてポッドが第2の容器4の中に落下するのを阻止するのに適している。
【0162】
図6が示すように、各筐体座面31は、関連する第2の回転軸33を中心として回転するピン34と一体式に結合されており、第2送達手段32は、流体力学作動装置35を備えており、その柄の部分35aはピン34に一体式に接続されている。
【0163】
筐体座面31は、伸張位置で関連する柄の部分35aと共にカプセルCを受ける位置にあり、それが対応する収縮位置に向かって動くことにより送達位置へと移動する。
【0164】
図面に示される実施形態では、第2回転軸33はほぼ水平方向に配置されている。
【0165】
この実施形態では、第2の容器4の中に配置された攪拌装置6aは、例えば一緒に回転するように接続された複数の歯車などの運動駆動手段6cを利用してモータ6bによって回転するように駆動される。
【0166】
この分野での技術者にとっては、上記に述べた各実施形態に関して記載された特徴を組み合わせて、いずれの場合でも本発明の保護範囲にある完成した食品を高速で用意する機械を実現することは、当然のことのように思われる。
【0167】
可能であれば、これに限るものではないが、本発明による機械の作動は以下の通りである。
【0168】
図1および図2に示される好ましい実施形態における本発明による機械1の作動を以下に記載する。
【0169】
まず水容器3aに含まれる水がパスタ容器3bに移され、パスタ容器3b内で第1加熱要素7’によって加熱される。
【0170】
このようにして移動された水は第2加熱要素7”によって高温に保持される。
【0171】
調理されていないパスタが第1ホッパーの仕切られた区画18に入れられ、所望される原材料、例えば生のトマトが第2ホッパー21内に入れられる。
【0172】
区画18が回転することにより、その中に含まれる未調理のパスタが、底部壁18aに形成された開口51を通過してパスタ容器3bへと下方に落下する。
【0173】
区画18の1つを空のままにしておき、機械1が通常作動する間、このような領域が開口51に対応して保持され、その後残りの区画18中のパスタが、第1の容器3へと移送される際にそれらを正確に回転させることが好ましい。
【0174】
複数の分量のパスタを同時に用意するには、区画18を次々に回転させて必要な人数分を連続して第1の容器3に移送するだけでよい。
【0175】
パスタ容器3bの中にパスタが落下することにより水位が上昇するため、余分な水がオーバーフロー開口47を介して水容器3aへと戻る。
【0176】
調理段階において、取りだし領域49は閉鎖位置のままであるのが好適である。
【0177】
調理段階の終わりには、水は、除去手段48を利用してパスタ容器3bによって完全に吸い上げられ、再び水容器3aの中に移送される。水の一部が調理中パスタによって吸収されるため、水容器内の水位は、関連するフロートまたは関連するソレノイド弁が供給手段を使用可能にするまで徐々に降下するのは明らかである。
【0178】
ひとたび調理が完了すると、取り出し領域49は開放位置へと移動され、移動要素50が回転することによってパスタを取り出し領域自体に移送する。
【0179】
その後調理済みのパスタが、パスタ容器3bより下に配置された第2の容器4へと落下する。
【0180】
第2ホッパー21内に含まれる原材料が、バケツ型容器52によってその出口へと誘導され、この出口を通って細断装置53へと落下する。
【0181】
作動手段59がこのとき、ブレード53aおよび回転要素57を回転させるように有効にされる。
【0182】
細断された原材料は細断装置53から出て、その後濾過装置54へと進む。
【0183】
濾過装置54の内部では、バケツ型容器58が濾過用壁56と相互作用することによって細断された原材料の果肉がその固体部分から分離される。
【0184】
よって濾過用壁56から出た果肉は濾過用壁自体より下に配置された第2の容器4の中に落下し、固体部分は出口開口55bから出て専用容器に採集される。
【0185】
調理済みパスタと原材料の果肉はその後、第2の容器4の中に一緒に集められ、攪拌装置6aがそれらを混ぜ合わせ、熱によってそれらを一緒に融合させる。
【0186】
様々な調理時間およびそのケースに固有の要件によって、パスタの調理とソースの用意を同時にあるいは別々の時間に行なうことができることは明らかである。
【0187】
ポッドCの中にある別の材料をソースに加える必要がある場合は、このポッドCが関連する筐体座面31に挿入され、開放手段が作動される。
【0188】
より詳細にはプレート64が回転させられ、それが運動する際にこのプレートによってポッドCの筐体座面31を画定する第1および第2支持要素60、66も引きずられる。プレート64が回転する間に、第1支持要素60は、第1スラスト手段62に対応する位置に到達する。
【0189】
第1支持要素60と第1スラスト手段62が相互作用することによって、第1支持要素自体がそのアクティブ構成へと移動する、すなわちプレート64に接近する。
【0190】
このように移動することによって、第1支持要素60によって支持される第1の部分C’が第1切断手段61aと接触し完全に開放する。
【0191】
よって第1の部分C’の内容物が第2の容器4へと落下し、そこにあるパスタと任意の原材料と混ざる。
【0192】
図1および図2に示される機械1の実施形態により、それぞれ別個であり異なる材料を中に含んでいる2つの部分C’およびC”を備えたポッドCを利用することも可能であるため、正に上記に記載される方法を利用して第1の部分C’を開放した後、ポッドC、したがって関連する筐体座面31を同位置に保持したまま第2の部分C”も同様に開放する。
【0193】
より詳細には第1の部分C’を開放した後、プレート64を同位置に固定して保持したまま第2スラスト手段67が回転するように作動される。
【0194】
第2スラスト手段67が回転運動する際、それらが第2支持要素66と接触し、該当するアクティブ構成へとこれを移動させる。このように動作することにより第2支持要素66がプレート64に接近し、第2の部分C”が第2切断手段61bと接触し、この接触手段により第2部分が開放し該当する内容物が第2の容器へと下方に落下する。
【0195】
第1および第2スラスト手段62および67それぞれとの相互作用が終わると、第1および第2支持要素60および66は、第1および第2対比手段63および69それぞれによってそのそれぞれの使用されない構成に戻る。
【0196】
図1および図2に示される機械1は4つの筐体座面31(1つしか見ることができない)を備えることから、それぞれに内容物が異なるポッドCを使用して異なるタイプのソースを用意することができる、あるいは同一の内容物を有するポッドCを使用して同じ種類のパスタを複数人数分用意することもできる。
【0197】
種々の筐体座面31内に配置されたポッドCはプレート64を傾けることによって開放され、そうしてプレート64がこのような位置にある状態で関連する第1支持要素60が第1スラスト手段62に対応するように移送され、第2スラスト手段67が作動されるのは明らかである。
【0198】
ポッドCの内容物を第2の容器4に注いだ後、プレート64はその中立位置へと戻る、すなわちプレート自体の上に形成された破断部分70と、パスタ容器3bの取り出し領域49の間のほぼ位置合わせされた状態に相当する位置に戻ることで、調理済みのパスタが第2の容器4に落下することが可能になる。
【0199】
このようにして調理済みパスタはソースと混ぜ合わされ、攪拌装置6aによってこれらが合わさって確実に融合される。さらには熱管理手段7bが第2の容器4を加熱し続けることで、パスタの調理を完成させ、それらを加熱することで適切に混ぜ合わせることが可能になる。
【0200】
加熱段階にわたって混ぜ合わせた後、オペレータは、料理を取り出すために第2の容器4に対応して覆い2の側壁に形成されたドアを開放する。
【0201】
このドアがひとたび開放され関連する攪拌装置6aが持ち上がると、対応する第2の容器4を手に取ることが可能になり、この容器は、その中に含まれるのが1人分である場合1人分の料理を出すことができ、複数の人に出すことを目的としたパスタが中に含まれている場合は1つの共通の料理を出すことができる。
【0202】
図3から図8に示される代替の実施形態に関する機械1の作動は、上記に記載した機械1のものと概ね似たものであり、以下にそれを示す。
【0203】
このケースの場合も同様に未調理のパスタが第1ホッパー17の区画18の中に入れられ、必要な原材料、例えば生のトマトなどが第2ホッパー21の区画22の中に入れられる。
【0204】
区画18の1つを空のままにしておくことで、機械1が通常作動する間、このような区画がシュート19に対応しており、その後その中に含まれるパスタが第1の容器3に移送される度に残りの区画18を回転させるのが最適である。
【0205】
未調理のパスタはその後このシュート19によって関連する第1の容器3の中に移送されるが、そこには調理用の水が置かれており、好適には加熱手段7aによって加熱され沸騰している。
【0206】
複数人数分のパスタを同時に用意するには、区画18を次々に回転させてその中に含まれる未調理のパスタを第1の容器3に連続して移送させるだけでよい。
【0207】
パスタにあえるソースを用意するには、区画22の1つをスイングドア24に対応して配置し、作動装置26を作動させることでドア24を下に下げ、対応する区画22内に含まれる原材料が中間容器23に落下できるようにする。
【0208】
中間容器23に含まれるトマトはこのようにして、下部にある第1の容器3の中に含まれる沸騰した調理用の水の蒸気によって調理が始まる。
【0209】
トマトが調理された後、分離手段29が作動されて、すなわちトマトマッシャーのスクリューフィーダが作動され果肉から外皮を分離する。
【0210】
果肉は重力によって第2の容器4の上に配置された採集容器28の中に落下し、その一方で外皮は図面には見ることができない専用容器の中に移送される。
【0211】
採集容器28に含まれる果肉はその後、弁30を制御して開放することによって対応する第2の容器4へと移送されるが、この容器は熱管理手段7bによって加熱されるのに適している。
【0212】
同時に、パスタにあえるソースの用意を完了させるために、油、香り成分または同様の既に加工された原材料を中に含むポッドCが筐体座面31に挿入される。
【0213】
ポッドCを挿入するのと共に、開放手段がその保護フィルムを剥がした後、関連する作動装置35が作動され、そうしてその柄の部分35aが収縮位置へと移動することにより筐体座面31を回転させ、これによりポッドCの内容物を対応する第2の容器4の中にひっくり返す。
【0214】
ポッドCはその保持手段の作用によって筐体座面31の中に留まり、そうすることでその後それを取り外して処分することが可能である。
【0215】
必要であれば、異なる材料を中に含んでいる複数のポッドCを連続して挿入することも可能である。
【0216】
あるいは本発明による機械は、各々の第2の容器4のために複数の筐体座面31を有することも可能であり、これは同数のポッドCを含むのに適している。
【0217】
いずれの場合でも第2の容器4は、ソースを用意するのに必要な全ての材料、すなわち採集容器28内に含まれるトマトの果肉などと、1つまたは複数のポッドC内に含まれる内容物の両方を受け取る。
【0218】
攪拌装置6aは、その回転を利用してそこに含まれる様々な材料を全部合わせて融合させることができる。
【0219】
その一方でパスタの調理は第1の容器3内で進行している。調理は、要求される調理のニーズおよび時間によって、ソースを用意するのと同時にまたはそれとは時間をずらして行なうことが可能である。
【0220】
パスタが第1の容器3の中で調理された後、移動手段5が始動されて関連する第2の容器4の中に調理済みのパスタを注ぎ込む。
【0221】
より正確には作動装置11がその柄の部分11aを収縮位置に移動させることにより、ピン10を、したがってパスタ容器3bを関連する第1回転軸8を中心として回転させる。
【0222】
上記に記載したように移動手段5は自動で、すなわち制御ユニット内で事前に設定された調理時間によって決められた時間に始動する、あるいは手動で、すなわち押しボタン式制御パネルを利用してオペレータが選択することができる。
【0223】
パスタ容器3bは、パスタを例えば「アルデンテ」に調理するための一定の時間が経った後、水容器3aからほぼ分離され、第2の容器4の中でパスタ調理を仕上げる。
【0224】
パスタ容器3bが関連する第1回転軸8を中心として回転することにより、第1チャンバ13を第2チャンバ14から隔てるスイング式の分離壁16が開放し、調理済みのパスタを、漏斗36を通過させて、既に先に記載した手順によって用意されたソースを既に中に含んでいる第2の容器4の中にひっくり返す。
【0225】
このようにして調理済みのパスタがソースと混ざり、攪拌装置6aがそれらを合わせて融合させる。さらに熱管理手段7bが第2の容器4を加熱し続けることで、パスタの調理を完成させ、それらを加熱することで適切に混ぜ合わせることができる。
【0226】
加熱段階にわたって混ぜ合わせた後、オペレータは、料理を取り出すために第2の容器4に対応して覆い2の側壁に形成されたドアを開放する。
【0227】
このドアがひとたび開放され関連する攪拌装置6aが持ち上がると、このとき対応する第2の容器4を取り出すことが可能になり、この容器は、その中に含まれるのが1人分である場合1人分の料理を出すことができ、複数の人に出すことを目的としたパスタが中に含まれている場合は1つの共通の料理を出すことができる。
【0228】
図面に示される機械1には2つの第1の容器3と2つの第2の容器4があるが、機械1は、互いに異なる2つのレシピを調理する、1人分を時間をずらして用意するまたは複数人数分を同時に用意するなど要件によって別の方法で利用することもできる。
【0229】
この分野での技術者にとっては、本発明による機械が、ソースを用意するために加工されていない原材料を中に含む第2ホッパー21のみを有する、あるいは既に調理済みの材料を中に含むポッドのための筐体座面31のみを有する場合など本発明による機械の別の実施形態を直ちに理解することが可能である。
【0230】
記載される発明がどのように提案される目的に到達するかという点については既に確認されており、具体的には本発明による機械によって、最高品質の料理を実現するには必須である加熱段階にわたるパスタの混ぜ合わせを含め、加工されていないまたは既に調理済みの原材料から開始して本職の人間が行なうように完璧な1品のパスタを用意することができるという点が強調されている。
【0231】
さらに本発明による機械には、最高品質の1品のパスタを用意するのに必要な全ての段階を実行することが備わっている上に、同時にコンパクトな寸法でありプロが利用するのにも家庭で利用するのにも適している。
【0232】
さらに本発明による機械によって最高品質の1品のパスタを迅速に用意することが可能であると同時に、厳しい衛生状態を維持することにより完成した製品の感覚器官が感知し得る特性が変化するのを防ぐ。
【符号の説明】
【0233】
1 機械
2 覆い
2a フレーム
3 第1の容器
4 第2の容器
5 移動手段
6 かき混ぜ手段
6a 攪拌装置
6b モータ
6c 運動駆動手段
7’、7”、7a 加熱手段
7b 熱管理手段
8 第1回転軸
9 接続要素
10 ピン
11 作動装置
11a 柄の部分
12 水の供給手段
13 第1チャンバ
14 第2チャンバ
15 仕切り壁
16 分離壁
17 第1ホッパー
17a 外側の壁
17b 内側の壁
18 区画
19 シュート
20 モータ
21 第2ホッパー
21a 外側の壁
21b 内側の壁
22 区画
23 中間容器
24 スイングドア
25 モータ
26 作動装置
26a 柄の部分
27 移送手段
28 採集容器
29 分離手段
29a 出口
28 採集容器
30 弁
31 筐体座面
32 第2送達手段
33 第2回転軸
34 ピン
35 作動装置
35a 柄の部分
36 漏斗
40 中央領域
43a パスタ容器の内側の側壁
43b パスタ容器の外側の側壁
43c パスタ容器の底部壁
44 水容器の側壁
45 水容器の底部壁
46 第1送達手段
47 オーバーフロー開口
48 除去手段
49 取り出し領域
50 移動要素
51 開口
52 バケツ型容器
53 細断装置
53a ブレード
54 濾過装置
55 濾過用チャンバ
55a 入り口開口
55b 出口開口
56 濾過用壁
57 回転要素
58 バケツ型容器
59 作動手段
59a 電気モータ
59b 出口シャフト
59c かさ歯車対
59d 減速歯車
60 第1支持要素
61a 第1切断手段
61b 第2切断手段
62 第1スラスト手段
63 第1対比手段
64 プレート
65 モータ
66 第2支持要素
67 第2スラスト手段
68 レバー機構
69 第2対比手段
70 破断部分
71 電気モータ
72 歯車
73 モータ
C ポッド
C’ 第1の部分
C” 第2の部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パスタなどの完成した食品を高速で用意することを目的とし、パスタを調理するための少なくとも1つの第1の容器(3)と、パスタとあえるソースを用意するための少なくとも1つの第2の容器(4)を収容する覆い(2)を備えた機械(1)であって、前記第1の容器(3)から前記第2の容器(4)に調理済みのパスタを移動させる手段(5)を備え、直接調理済みのパスタを前記第2の容器の中で前記ソースと混ぜ合わせることを特徴とする機械(1)。
【請求項2】
前記第2の容器(4)の中で前記第1の容器(3)から移動された調理済みのパスタと中に含まれるソースをかき混ぜるのに適したかき混ぜ手段(6)を備えることを特徴とする、請求項1に記載の機械(1)。
【請求項3】
前記第1の容器(3)が、パスタを調理するための少なくとも1つの水の容器(3a)と、調理すべきパスタのための少なくとも1つのパスタ容器(3b)を備えており、前記水容器(3a)と前記パスタ容器(3b)の少なくとも一方の加熱手段(7’、7”、7a)を備えることを特徴とする、請求項1または2に記載の機械(1)。
【請求項4】
前記水容器(3a)から前記パスタ容器(3b)に水を送達する手段を備えることを特徴とする、請求項3に記載の機械(1)。
【請求項5】
前記パスタ容器(3b)から水を取り出すための除去手段(48)を備えることを特徴とする、請求項4に記載の機械(1)。
【請求項6】
前記除去手段(48)が、前記パスタ容器(3b)から取り出した水を前記水容器(3a)の中で再循環させるのに適していることを特徴とする、請求項5に記載の機械(1)。
【請求項7】
前記パスタ容器(3b)が実質的に環状形状であり、互いに向き合う少なくとも1つの内側の側壁(43a)と、少なくとも1つの外側の側壁(43b)を有し、前記内側の側壁(43a)が空の中央領域(40)を画定していることを特徴とする、請求項3から6の1つまたは複数の請求項に記載の機械(1)。
【請求項8】
前記前記パスタ容器(3b)の底部壁(43c)が、前記水容器(3a)の底部壁(45)より高い高さにあることを特徴とする、請求項3から7の1つまたは複数の請求項に記載の機械(1)。
【請求項9】
前記パスタ容器(3b)の範囲を決める外側の側壁(43b)が少なくとも1つのオーバーフロー開口(47)を備えており、これは、前記パスタ容器自体の中でひとたび事前設定された水位に達すると、前記水容器(3a)に水を移動させるのに好適であることを特徴とする、請求項7または8に記載の機械(1)。
【請求項10】
前記加熱手段(7’7”)が、前記前記水容器(3a)の中に収容される水の第1加熱手段(7’)であることを特徴とする、請求項3から9の1つまたは複数の請求項に記載の機械(1)。
【請求項11】
前記加熱手段(7’7”)が、前記パスタ容器(3b)の中に収容される水の第2加熱手段(7”)であることを特徴とする、請求項3から10の1つまたは複数の請求項に記載の機械(1)。
【請求項12】
前記第2加熱手段(7”)が前記パスタ容器(3b)の底部壁(43c)より下に配置されており、前記パスタ容器(3b)のこのような底部壁(43c)に穴が開けられていて前記第2加熱手段(7”)を水中に漬けることができることを特徴とする、請求項11に記載の機械(1)。
【請求項13】
前記移動手段(5)が、前記パスタ容器(3b)上に画定され、パスタが外にでるのを防ぐ閉鎖位置と、パスタが外に出るのを可能にする開放位置との間で可動である少なくとも1つの取り出し領域(49)を備えることを特徴とする、請求項3から12の1つまたは複数の請求項に記載の機械(1)。
【請求項14】
前記取り出し領域(49)が、前記パスタ容器(3b)の底部壁(43c)に対応するように画定されることを特徴とする、請求項13に記載の機械(1)。
【請求項15】
前記移動手段(5)が、前記パスタ容器(3b)の内部に少なくとも1つの可動式の移動要素(50)を備えることで、パスタが、開放位置にある取り出し領域(49)を通り抜けて落下することができることを特徴とする、請求項3から14の1つまたは複数の請求項に記載の機械(1)。
【請求項16】
前記パスタ容器(3b)が前記水容器(3a)の中に収容されており、これに対して移動して調理済みのパスタを空けることができることを特徴とする、請求項3に記載の機械(1)。
【請求項17】
前記パスタ容器(3b)を、前記水容器(3a)の底部壁(45)に近接するように移動する調理位置と、調理済みのパスタを空けるために前記調理位置に対して前記水容器(3a)の底部壁(45)から離れるように移動する移動位置との間で移動させる手段を備えることを特徴とする、請求項16に記載の機械(1)。
【請求項18】
前記パスタ容器(3b)が第1回転軸(8)を中心として回転運動し、前記移動手段(5)が前記運動手段と同じであり、前記第1軸(8)を中心として前記パスタ容器(3b)を回転させて前記調理位置から前記移動位置に移動させる、およびその反対に移動させるのに好適であることを特徴とする、請求項17に記載の機械(1)。
【請求項19】
前記覆い(2)が、前記第1の容器(3)を収容するための少なくとも1つの第1チャンバ(13)と、前記第2の容器(4)を収容するための少なくとも1つの第2チャンバ(14)とを備えることを特徴とする、請求項18に記載の機械(1)。
【請求項20】
前記第1および第2チャンバ(13、14)の少なくとも一部が、前記パスタ容器(3b)が前記調理位置から前記移動位置に移動する際に開放する少なくとも1つの可動式の分離壁(16)によって互いから隔てられることを特徴とする、請求項19に記載の機械(1)。
【請求項21】
パスタと、これにあえるソースを用意するための少なくとも1つの原材料の少なくとも一方を1回分ずつ投与する手段を備えることを特徴とする、前記請求項の1つまたは複数の請求項に記載の機械。
【請求項22】
前記投与手段が、前記パスタ容器(3b)より上に配置された、調理すべきパスタを収納するための少なくとも1つの第1ホッパー(17)を備えることを特徴とする、請求項21に記載の機械(1)。
【請求項23】
前記第1ホッパー(17)が、対応する分量の調理すべきパスタを中に含んでおり、底部壁(18a)が前記パスタ容器(3b)にパスタを移動させるための1つまたは複数の開口(51)を有する1つまたは複数の区画(18)を有しており、前記区画(18)が、関連する底部壁(18a)に対して回転式に可動であることを特徴とする、請求項22に記載の機械(1)。
【請求項24】
前記投与手段が、ソースを用意するための少なくとも1つの原材料を中に含む少なくとも1つの第2ホッパー(21)を備えることを特徴とする、請求項21から23の1つまたは複数の請求項に記載の機械(1)。
【請求項25】
前記少なくとも1つの原材料を前記第2の容器(4)に、または前記前記第2の容器(4)と別個の採集容器(28)に移送する手段(27)を備えることを特徴とする、前記請求項の1つまたは複数の請求項に記載の機械。
【請求項26】
前記移送手段(27)が、少なくとも1つの原材料から果肉を抽出する抽出手段(53、54)を備えることを特徴とする、請求項25に記載の機械(1)。
【請求項27】
前記抽出手段(53、54)が、前記原材料を細断する細断装置(53)と、前記細断手段自体によって粉砕された原材料を漉すための少なくとも1つの濾過装置(54)であることを特徴とする、請求項26に記載の機械(1)。
【請求項28】
前記細断手段(53)が、前記パスタ容器(3b)の内側の側壁(43a)によって画定される前記中央領域(40)内に配置されることを特徴とする、請求項27に記載の機械(1)。
【請求項29】
前記濾過装置(54)が、少なくとも1つの濾過用チャンバ(55)と、前記濾過用チャンバ自体の中に配置された細断された原材料を漉すための濾過手段(56、57)とを備え、前記濾過用チャンバ(55)が、細断された原材料のための少なくとも1つの入り口開口(55a)と、漉された原材料のための少なくとも1つの出口開口(55b)とを有することを特徴とする、請求項27から29の1つまたは複数の請求項に記載の機械(1)。
【請求項30】
前記濾過手段(56、57)が、前記細断された原材料の果肉は流れ出ることができるが、その固体部分は流れ出ないようにするのに適した複数の網を有する少なくとも1つの濾過用壁(56)と、細断された原材料を前記濾過用壁(56)に押しつけるのに適した少なくとも1つの回転要素(57)とを備えることを特徴とする、請求項29に記載の機械(1)。
【請求項31】
前記第2ホッパー(21)から流れてくる原材料をスチーム調理するために少なくとも1つの中間容器(23)を備えることを特徴とする、請求項21から25の1つまたは複数の請求項に記載の機械(1)。
【請求項32】
前記中間容器(23)が前記第1の容器(3)より上に配置されることを特徴とする、請求項31に記載の機械(1)。
【請求項33】
前記移送手段(27)が、前記中間容器(23)内でスチーム調理された原材料の果肉から外皮を分離させるための分離手段(29)を備えることを特徴とする、請求項31または32に記載の機械(1)。
【請求項34】
前記採集容器(28)から前記第2の容器(4)に果肉を注入する手段(30)を備えることを特徴とする、請求項25から33の1つまたは複数の請求項に記載の機械(1)。
【請求項35】
前記パスタ容器(3b)の中に含まれるパスタを調理段階で揺り動かすための攪拌手段を備えることを特徴とする、前記請求項の1つまたは複数の請求項に記載の機械。
【請求項36】
前記攪拌手段が機械式または空気式であることを特徴とする、請求項35に記載の機械(1)。
【請求項37】
パスタにあえるソースを用意するために1つまたは複数の原材料を中に含む少なくとも1つのポッド(C)のための少なくとも1つの筐体座面(31)を備える、前記請求項の1つまたは複数の請求項に記載の機械。
【請求項38】
前記ポッド(C)の開放手段を備えることを特徴とする、請求項37に記載の機械(1)。
【請求項39】
前記開放手段が、少なくとも1つの第1切断手段(61a)と、前記ポッド(C)の少なくとも1つの第1の部分(C’)の少なくとも1つの第1支持要素(60)とを備え、前記第1支持要素(60)が、それが前記第1切断手段(61a)から離れている使用されない構成と、それが使用されない構成に対して第1切断手段(61a)に近接し前記第1の部分(C’)が前記第1切断手段(61a)を遮断するアクティブ構成との間で少なくとも1つの切断方向に沿って可動であることを特徴とする、請求項38に記載の機械(1)。
【請求項40】
前記第1支持要素(60)が関連する軸を中心として回転運動すること、および前記開放手段が、前記第1支持要素(60)と協働して前記使用されない構成から前記アクティブ構成にそれを移動させるのに好適な第1の固定式スラスト手段(62)を備えることを特徴とする、請求項39に記載の機械(1)。
【請求項41】
前記第1支持要素(60)を関連する使用されない構成に向けて押すのに適した対比手段(63)を備えることを特徴とする、請求項39または40に記載の機械(1)。
【請求項42】
前記開放手段が第2切断手段(61b)を備えることと、前記ポッド(C)の少なくとも1つの第2の部分(C”)の少なくとも1つの第2支持要素(66)を備えており、前記第2支持要素(66)が、それが前記第2切断手段(61b)から離れている使用されない構成と、それが使用されない構成に対して第2切断手段(61b)に近接し前記第2の部分(C”)が前記第2切断手段(61b)を遮断するアクティブ構成との間で前記切断方向に沿って可動であることを特徴とする、請求項39から41の1つまたは複数の請求項に記載の機械(1)。
【請求項43】
前記第2支持要素(66)が、前記第1支持要素(60)に回転するように接続されており、前記切断方向に沿ってそこから解放されることを特徴とする、請求項42に記載の機械(1)。
【請求項44】
前記開放手段が、前記第2支持要素(66)を、前記使用されない構成から前記アクティブ構成に前記切断方向に沿って移動させるように可動な第2スラスト手段(67)を備えることを特徴とする、請求項42または43に記載の機械(1)。
【請求項45】
前記第2支持要素(66)を関連する使用されない構成に向けて押すのに適した第2対比手段(69)を備えることを特徴とする、請求項44に記載の機械(1)。
【請求項46】
前記第1および第2切断手段(61a、61b)が、前記第1および第2支持要素(60、66)それぞれに一体式に回転するように接続されていることを特徴とする、請求項39から45の1つまたは複数の請求項に記載の機械(1)。
【請求項47】
前記第2の容器(4)内に前記ポッド(C)の内容物を送達する第2送達手段(32)を備えることを特徴とする、請求項37または38に記載の機械(1)。
【請求項48】
前記筐体座面(31)が第2回転軸(33)を中心として回転運動することと、前記第2送達手段(32)が、前記筐体座面(31)を前記第2回転軸(33)と中心として回転させて、ポッドを受ける位置から、その内容物を前記第2の容器(4)に送達する送達位置にそれを移動させるのに好適であることを特徴とする、請求項47に記載の機械(1)。
【請求項49】
前記加熱手段(7’、7”、7a)から独立した第2の容器(4)に対する熱管理手段(7b)を備えることを特徴とする、前記請求項の1つまたは複数の請求項に記載の機械。
【請求項50】
調理の煙を抜き取りフィルタにかける手段を備えることを特徴とする、前記請求項の1つまたは複数の請求項に記載の機械。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2012−525896(P2012−525896A)
【公表日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−509103(P2012−509103)
【出願日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際出願番号】PCT/IB2010/000778
【国際公開番号】WO2010/128368
【国際公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(510285849)
【Fターム(参考)】