説明

パックを部分的に又は完全に自動コミッショニングするデバイス及び方法

【課題】1つ又はいくつかの物品、特に飲料品のパックを部分的に又は完全に自動的にコミッショニングし、それによって、特によく売れている物品のパックのコミッショニングに対してコミッショニング性能を増大させるデバイス及び方法を提供する。
【解決手段】ターゲットキャリア及び少なくとも1つの物品のターゲットパックを含むターゲットユニットを用意するためのコミッショニング命令を受け取るステップと、ソースキャリア及び所定の物品のソースパックを含むソースユニットを準備して保持するステップと、コミッショニング命令に基づいて、ソースユニットがネガティブ・コミッショニングに適しているかどうかを自動的に決定するステップと、ソースユニットがネガティブ・コミッショニングに適している場合、ソースユニットをターゲットユニットとして使用するステップとを含む方法を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、1つ又はいくつかの物品、特に飲料品のパックを部分的に又は完全に自動コミッショニング(commissioning)するデバイス及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特に飲料業界では、1つ又はいくつかの物品のパックは、キャリア、たとえばパレット上で顧客専用にコミッショニングされることが多い。このため、パックの束、特にパレットを分割し、これらのパックをパック格納部に供給する必要がある。次いで、パック格納部内に格納されたパックを使用してターゲットユニットを形成することができ、すなわちターゲットキャリア上でパックをコミッショニングすることができる。この手順は、コミッショニングと呼ばれており、完全に手動で、完全に自動化して、又は部分的に手動で且つ部分的に自動化して実施することができる。
【0003】
ターゲットユニットへの1つ又はいくつかの異なる物品のパック又はパックの束の移動を自動化するために、様々な方法及び様々な技術が使用される。この場合、コミッショニングプロセスの自動化は、投資コストとコミッショニング性能が対立する領域にあることが多い。
【0004】
処理すべき複数のコミッショニング命令がいくつかの特別な物品を高い比率で含む状況が考えられる。たとえば、供給者がいくつかの非常によく売れている物品を提供する場合に、そうなる可能性がある。この場合、コミッショニングプロセスは本質的に、提供されたパックの束からパックを取り出し、大量のこれらのパックをターゲットユニット上に再び配置することにある。パックのそのような再配置は、コミッショニング性能という意味では望ましくない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明の目的は、1つ又はいくつかの物品、特に飲料品のパックを部分的に又は完全に自動的にコミッショニングし、それによって、特によく売れている物品のパックのコミッショニングに対してコミッショニング性能を増大させるデバイス及び方法を提供することである。この目的は、請求項1及び13の主題によって実現される。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1つ又はいくつかの物品、特に飲料品のパックを部分的に又は完全に自動的にコミッショニングする本発明による方法は、ターゲットキャリア及び1つ又はいくつかの物品のターゲットパックを含むターゲットユニットを用意するためのコミッショニング命令を受け取るステップと、ソースキャリア及び所定の物品のソースパックを含むソースユニットを準備して保持するステップと、コミッショニング命令に基づいて、ソースユニットがネガティブ・コミッショニングに適しているかどうかを自動的に決定するステップと、ソースユニットがネガティブ・コミッショニングに適している場合、ソースユニットをターゲットユニットとして使用するステップとを含む。
【0007】
ソースユニットがネガティブ・コミッショニングに適しているかどうかを自動的に決定し、これが本当である場合、ソースユニットをターゲットユニットとして使用することによって、コミッショニング性能の増大が可能になる。ソースユニットがネガティブ・コミッショニングに適している場合、ソースユニットがターゲットユニットとして使用されるため、所定の物品のパックを個々に又は束でターゲットユニットへ物理的に移動させる必要はない。
【0008】
ソースユニット及び/又はターゲットユニットのキャリアは、特に、パレット、トロリー、スケルトン容器、又は任意の他の容器とすることができる。
【0009】
ターゲットユニットは、いくつかの異なるパックの束、特に混合されたパレットとすることができ、1つ若しくはいくつかの顧客命令の指定又は1つ若しくはいくつかの命令の指定に関して、さらなる内部並びに外部の業務プロセス、特に分配、取付け、再梱包、組立て、コミッショニングなどを支持するために用意される。
【0010】
ソースユニットは、混合されていない可能性がある。言い換えれば、ソースユニットは、厳密に1つの物品、たとえば厳密に1つの飲料品のパックを含むことができる。
【0011】
パックは、包装された品物及び包装の全体に対応することができる。特に、飲料品のパックは、飲料及び関連する包装に対応することができる。パックはまた、ビッグパックに対応することができる。ビッグパックは、複数の個々のパックを含む。たとえば、パックは、瓶に飲料が充填された飲料容器とすることができる。パックはまた、段ボール箱又はシュリンクパックとすることができる。
【0012】
ネガティブ・コミッショニングとは、ソースユニット上に残っている所定の物品のパックの数がコミッショニング命令による所定の物品のパックの命令された数量に対応するように、ソースユニットからデパレタイズ(depalletized)し又は降ろす方法である。したがって、そのようにしてコミッショニングによって処理されたソースユニットは、ターゲットユニットとして使用される。言い換えれば、ソースユニットのキャリアは、ターゲットキャリアとして使用され、またパックを取り出した後に残っているソースパックは、ターゲットパックとして使用される。任意選択で、次いで、異なる物品を有するさらなるパックを、ターゲットユニット上に、特にターゲットキャリア上に配置することができる。
【0013】
コミッショニング命令によれば、取出し後にソースユニット上に残っているはずのパックより多くの所定の物品のパックをソースユニットから取り出さなければならない場合、ソースユニットはネガティブ・コミッショニングに適している可能性がある。
【0014】
自動決定は、残りの数量の自動決定を含むことができ、残りの数量は、ソースユニット上のソースパックの数とコミッショニング命令によって命令された所定の物品のパックの数の定量的な差に対応する。
【0015】
この場合、ソースユニットは、残りの数量がソースユニットのソースパックの数の所定の割合より少ない場合、ネガティブ・コミッショニングに適している可能性がある。言い換えれば、自動決定は、残りの数量がソースユニットのソースパックの数の所定の割合より少ないかどうかの自動決定を含むことができる。所定の割合は、特に、2分の1(1/2)又は3分の1(1/3)とすることができる。
【0016】
代替手段として、自動決定はまた、コミッショニング命令によって命令された所定の物品のパックの数が所定の割合より多いかどうか、特にソースユニットのソースパックの2分の1又は3分の2より多いかどうかの自動決定を含むことができる。
【0017】
特に、ソースユニットをターゲットユニットとして使用するステップは、ソースユニットからソースパックの残りの数量を取り出すサブステップと、ソースキャリアをターゲットキャリアとして使用し、また残りの数量を取り出した後に残っているソースパックをターゲットパックとして使用するサブステップとを含むことができる。
【0018】
いくつかのコミッショニング命令又はコミッショニングタスクを受け取ることができ、各コミッショニング命令に対して、自動決定のステップが実施される。いくつかの受け取ったコミッショニング命令を、所定の期間に関連付けることができる。言い換えれば、コミッショニング命令を処理しなければならない所定の期間を、いくつかの受け取ったコミッショニング命令に関連付けることができる。
【0019】
1つ又はいくつかのコミッショニング命令の受取りは、1つ又はいくつかのコミッショニング命令を格納することを含むことができる。コミッショニング命令は、1つ又はいくつかの物品のパックの命令された数量に関する命令文を含むことができる。コミッショニング命令はまた、1つ又はいくつかの部分的な命令を含むことができる。
【0020】
この方法は、ソースユニットに対して最も少ない残りの数量を有するコミッショニング命令の決定をさらに含むことができ、特にソースユニットが、最も少ない残りの数量を有するコミッショニング命令に対してターゲットユニットとして使用される。言い換えれば、この方法は、それぞれのコミッショニング命令に基づいて、ソースユニットがネガティブ・コミッショニングに適しているかどうかを決定することと、ソースユニットがネガティブ・コミッショニングに適している場合、最も少ない残りの数量を有するコミッショニング命令に対してソースユニットをターゲットユニットとして使用することとを含むことができる。
【0021】
いくつかのソースユニットを準備して保持することも可能であり、各ソースユニットに対して、自動決定のステップが実施される。特に、自動決定のステップは、各ソースユニット及び各コミッショニング命令に対して実施することができる。それによって、完全なコミッショニングプロセスを最適化することができる。
【0022】
1つ又はいくつかのソースユニットは、外部の格納部内に、又はコミッショニングデバイスのピックアップ領域上に、準備して保持することができる。
【0023】
いくつかのソースユニットがコミッショニング命令に対してネガティブ・コミッショニングに適している場合、コミッショニング命令に対して最も少ない残りの数量を含むソースユニットを、そのコミッショニング命令に対してターゲットユニットとして使用することができる。
【0024】
代替手段として、又は最も少ない残りの数量に加えて、いくつかのソースユニットがコミッショニング命令に対してネガティブ・コミッショニングに適している場合、第2の所定の基準を使用してソースユニットを選択することもできる。言い換えれば、コミッショニング命令に対して最も少ない残りの数量を含み、及び/又は第2の所定の基準を満たすソースユニットを、コミッショニング命令に対してターゲットユニットとして使用することもできる。
【0025】
言い換えれば、本発明は、1つ又はいくつかの物品、特に飲料品のパックを部分的に又は完全に自動コミッショニングする方法であって、それぞれターゲットキャリア及び1つ又はいくつかの物品のターゲットパックを含む1つ又はいくつかのターゲットユニットを用意するためのいくつかのコミッショニング命令を受け取るステップと、それぞれ1つのソースキャリア及び所定の物品のソースパックを含むいくつかのソースユニットを準備して保持するステップと、それぞれのコミッショニング命令及びそれぞれのソースユニットに対して、コミッショニング命令に基づいて、ソースユニットがネガティブ・コミッショニングに適しているかどうかを自動的に決定するステップと、ソースユニットがネガティブ・コミッショニングに適している場合、最も少ない残りの数量が決定されたコミッショニング命令に対してソースユニットをターゲットユニットとして使用するステップとを含む方法を提供する。
【0026】
代替手段として、又は最も少ない残りの数量に加えて、ソースユニットがいくつかのコミッショニング命令に対してネガティブ・コミッショニングに適している場合、第2の所定の基準を使用してコミッショニング命令を選択することもできる。言い換えれば、ソースユニットは、最も少ない残りの数量が決定され、及び/又は第2の所定の基準を満たすコミッショニング命令に対してターゲットユニットとして使用することができる。
【0027】
この方法は、ターゲットユニットに使用されていないソースユニットのパックをパック格納部内へ導入するステップをさらに含むことができる。言い換えれば、残りの数量のパックを、パック格納部内へ導入することができる。
【0028】
代替手段として、又はさらに、ターゲットユニットに使用されていないソースユニットのパックを、キャリア上に配置することができる。特に、元のターゲットキャリアを、新しいソースキャリアとして使用することができる。言い換えれば、本来ターゲットキャリアとして企図されたキャリアを、コミッショニングの過程でソースユニットから取り出したパックに対する新しいソースキャリアとして使用することができる。
【0029】
この方法は、さらなるターゲットユニットを用意するために、ターゲットユニットに使用されていないパックを完全に又は部分的に使用できるかどうかの自動決定をさらに含むことができる。それによって、コミッショニングプロセスをさらに最適化することができる。特に、残りの数量に基づいて、コミッショニングプロセスを最適化することができる。そのようにして、いくつかのコミッショニング命令を受け取り、またいくつかのソースユニットを提供することができ、コミッショニング命令は、決定された残りの数量に基づいて、特にあるシーケンスで処理される。
【0030】
前述のステップは、自動的に実施することができる。言い換えれば、この方法のステップは、制御要素、特にソフトウェアモジュールによって完全に又は部分的に実施することができる。
【0031】
本発明は、コンピュータによって実施すべき指示を有する1つ又はいくつかの機械可読媒体を含み、これらの指示がコンピュータ上で実施される場合、前述の方法の1つのステップを実施するコンピュータプログラム製品をさらに提供する。
【0032】
本発明は、1つ又はいくつかの物品、特に飲料品のパックを部分的に又は完全に自動化コミッショニングするデバイスであって、前述の方法の1つを実施するように構成された制御要素を含むデバイスをさらに提供する。
【0033】
このデバイスは、部分的に若しくは完全に自動化されたコミッショニングシステムに対応することができ、又は完全に若しくは部分的に自動化されたコミッショニングシステムの一部とすることができる。
【0034】
このデバイスは、特に、少なくとも1つのソースユニットを準備して保持するピックアップ領域、パック格納部、少なくとも1つの運搬要素、コミッショニング命令に基づいてパックシーケンスを形成するシーケンス形成手段、及び/又はターゲットユニットを配置するターゲット領域を含むことができる。
【0035】
ピックアップ領域とターゲット領域は、輸送部を介して互いに接続することができ、特に輸送部は、連続するコンベア、たとえばコンベアベルトを含む。
【0036】
さらなる特徴及び利点について、例示的な図を参照して以下に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】パックを部分的に又は完全に自動コミッショニングする例示的なデバイスの図である。
【図2】パックを部分的に又は完全に自動コミッショニングする例示的な方法の図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
図1は、混合されていないソースユニットが格納される外部格納領域101を含む例示的なシステムを示す。これらのソースユニットは、供給としてコミッショニングシステム内へ運ばれる。図1の例示的なシステムでは、ピックアップ領域102を示す。ピックアップ領域102では、配置されたパックを取り出すための1つ又はいくつかのソースユニットを配置することができる。
【0039】
1つの方法は、運搬手段によってソースユニットを領域102内へ輸送することである。別の方法は、ソースユニットを個々のパックに、又はパックの束に分割し、それらをピックアップ領域102内へ輸送することである。このようにして、パック又はパックの束は、一方では輸送され、また他方では、ターゲットユニットへ移動されるまで緩衝される。パックの移動は、個々のパック又はパックの束で、1つ又はいくつかのステップにおいて実現することができる。この場合、パックの束は、パックのカラム、層、又は部分的な数量として実施することができる。
【0040】
図1は、パックを格納する働き及び/又は中間で格納する働きをする例示的なパック格納部103をさらに示す。パック格納部103内に格納されたパックは、たとえば運搬要素104を介して、シーケンス形成手段105へ輸送することができる。シーケンス形成手段105は、部分的な数量の異なる物品のパックを集めて、これらのパックをターゲットユニット上に配置する。ターゲットユニットは、ターゲット領域106内に配置することができる。
【0041】
1つ又はいくつかのソースユニットに対するピックアップ領域102と1つ又はいくつかのターゲットユニットに対するターゲット領域106は、輸送部107を介して互いに接続される。ソースユニットをターゲットユニットとして使用しようとする場合、それによって、ピックアップ領域102内に配置されたソースユニットをターゲット領域106内へ、特に自動的に運ぶことができる。
【0042】
運搬部104及び/又は107は、連続するコンベア、特にコンベアベルト、チェーンコンベア、ライブローラコンベア、マットコンベア、又さらには取扱いシステム、特にガントリロボット若しくは産業ロボット、又は自動化された輸送システムに対応することができる。
【0043】
ソースユニットは、格納領域101から、ネガティブ・コミッショニングに対する自動化されたコミッショニングプロセス内へ運ぶことができる。言い換えれば、ソースユニットから過度のパックを取り出した後、これらのソースユニットは、ターゲットユニットになることができる。この方法により、パックをターゲットユニットへ移動させるための手間と時間を低減させる。さらに、このプロセスで取り出したパックは、他のターゲットユニットを用意するために、個々に、又はパックの束で使用することができる。特に、取り出したパックは、パック格納部103内に格納することができる。
【0044】
ピックアップ領域102からターゲット領域106へ運んだ1つ又はいくつかのソースユニットは、シーケンス形成手段105によってターゲット領域106内で、パック又はパックの束ごとに補足及び/又は完成することができる。
【0045】
図2は、パックを部分的に又は完全に自動コミッショニングする例示的な方法の図を流れ図として示す。流れ図の中心部分は、自動化されたコミッショニングプロセス210によって形成される。これらの自動化されたプロセス210は、たとえば全自動コミッショニングシステムによって実施することができる。この中心部分の周囲には、手動で又は少なくとも半自動的に実施されるさらなる手順ステップを示す。
【0046】
外部緩衝部又は格納部では、混合されていないロジスティックユニットをソースユニットとして準備して配置又は保持することができる(208、209)。制御要素は、それぞれのソースユニットに対して、1つ又はいくつかのコミッショニング命令に基づいて、ソースユニットがネガティブ・コミッショニングに適しているかどうかを決定することができる。ソースパレットがネガティブ・コミッショニングに適していることが分かった場合、このソースパレットは自動化されたコミッショニングプロセス210に供給され、ソースパレットは、特に自動的にデパレタイズされる(211)。代替手段として、ソースパレットはまた、第1に外部緩衝部208からコミッショニングシステムへ運ぶことができ、次いで制御要素を用いて自動的に確認することができる。
【0047】
取り出したパックは、内部緩衝部、たとえばパック格納部212内に格納される。代替手段として、又はさらに、取り出したパックはまた、それぞれ、外部緩衝部内に格納することができ(209)、又は中間で格納することができる(215)。
【0048】
ソースユニットはまた、手動でデパレタイズし(224)、自動化されたコミッショニングプロセス210へ供給することができる。
【0049】
ソースユニットがネガティブ・コミッショニングに適している場合、このソースユニットはターゲットユニットとして使用され(213)、異なる物品のさらなるパックをターゲットユニット上に配置することができる(214)。
【0050】
ソースユニットがネガティブ・コミッショニングに適していない場合、このソースユニットは、外部緩衝部内に残され、又はターゲットユニットをコミッショニングするために完全に若しくは比例的にデパレタイズされ、すなわちソースパックはパック格納部内に装入される。パック格納部内へ運ばれなかったソースパックは、残りのパレットとして(209)、又は個々のパック若しくはパックの束として(215)、外部で緩衝される。
【0051】
その間、まだ完全に形成されていないターゲットユニットを外部緩衝部又は格納部内に中間で格納し、次いで自動化されたプロセスへ再び供給して完成させることもできる(218)。
【0052】
ソースユニットはまた、手動又は半自動コミッショニングプロセス217へ供給することができる。このプロセスでは、たとえば半分仕上がったターゲットユニットを形成することができ(218)、次いで、自動化されたプロセス210へ供給される。自動化されたプロセス210によって形成されたターゲットユニットはまた、手動又は半自動コミッショニングプロセス217へ供給することができる。
【0053】
手動若しくは半自動コミッショニングプロセス217によって、又は自動コミッショニングプロセス214によって完成されたターゲットユニットは、外部緩衝部220、221若しくはディスパッチ222へ運ばれ、又はさらなる内部及び外部の業務プロセス、特に分配、取付け、再梱包、組立て、コミッショニングなど223を支持するために用いられる。外部緩衝部220、221内に格納される完成したターゲットユニットは、必要に応じて、ディスパッチ222へ運ばれ、又はさらなる内部及び外部の業務プロセス、特に分配、取付け、再梱包、組立て、コミッショニングなど223を支持するために用いられる。
【0054】
前述の実施形態で述べた特徴は、これらの特別な組合せに制約されるものではなく、任意の他の組合せでも可能であることが理解されるであろう。
【符号の説明】
【0055】
101 外部格納領域
102 ピックアップ領域
103 パック格納部
104 運搬要素
105 シーケンス形成手段
106 ターゲット領域
107 輸送部
208 外部緩衝部
209 外部緩衝部、残りのパレット
210 自動化されたコミッショニングプロセス
211 ソースパレットを自動的にデパレタイズする
212 パック格納部
213 ソースユニットをターゲットユニットとして使用する
214 異なる物品のさらなるパックをターゲットユニット上に配置する、自動コミッショニングプロセス
215 中間で格納する
217 手動又は半自動コミッショニングプロセス
218 まだ完全に形成されていないターゲットユニットを外部緩衝部又は格納部内に中間で格納し、次いで自動化されたプロセスへ再び供給して完成させる
220 外部緩衝部
221 外部緩衝部
222 ディスパッチ
223 さらなる内部及び外部の業務プロセス、特に分配、取付け、再梱包、組立て、コミッショニングなど
224 ソースユニットを手動でデパレタイズする

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの物品、特に飲料品のパックを部分的に又は完全に自動コミッショニングする方法であって、
ターゲットキャリアと、少なくとも1つの物品からなる複数のターゲットパックとを含むターゲットユニットを用意するためのコミッショニング命令を受け取るステップと、
ソースキャリアと、所定の物品からなる複数のソースパックとを含むソースユニットを準備して保持するステップと、
前記コミッショニング命令に基づいて、前記ソースユニットがネガティブ・コミッショニングに適しているかどうかの自動決定を行うステップと、
前記ソースユニットがネガティブ・コミッショニングに適している場合、前記ソースユニットをターゲットユニットとして使用するステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記自動決定が、残りの数量の決定を含み、前記残りの数量が、前記ソースパックの数と前記コミッショニング命令によって命令された前記所定の物品からなるパックの数との差に対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ソースユニットが、前記残りの数量が前記ソースユニットの前記ソースパックの数の所定の割合より少ない場合、ネガティブ・コミッショニングに適している、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ソースユニットをターゲットユニットとして使用するステップが、
前記ソースユニットから前記残りの数量を取り出すサブステップと、
前記ソースキャリアをターゲットキャリアとして使用するとともに、前記残りの数量を取り出した後に残っている前記ソースパックをターゲットパックとして使用するサブステップと
を含む、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
複数のコミッショニング命令が受け取られ、前記コミッショニング命令の各々に対して前記自動決定のステップが実施される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
受け取られた前記複数のコミッショニング命令が、所定の期間に関連付けられる、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
最も少ない残りの数量を有するコミッショニング命令の決定を行うステップをさらに含み、
特に前記ソースユニットが、最も少ない残りの数量を有する前記コミッショニング命令に対してターゲットユニットとして使用される、請求項5又は6に記載の方法。
【請求項8】
複数ソースユニットが提供され、各コミッショニング命令に対して前記自動決定のステップが実施される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記コミッショニング命令に対して前記最も少ない残りの数量を含む前記ソースユニットが、前記コミッショニング命令に対してターゲットユニットとして使用される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記ターゲットユニットに使用されていない前記パックをパック格納部(103)内へ導入するステップをさらに含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
さらなるターゲットユニットを用意するために、前記ターゲットユニットに使用されていない前記パックを完全に又は部分的に使用できるかどうかの決定を行うステップを含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
コンピュータによって実施できる複数の指示を有する少なくとも1つの機械可読媒体を含み、これらの指示がコンピュータ上で実施される場合、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法における前記ステップを実施するコンピュータプログラム製品。
【請求項13】
少なくとも1つの物品、特に飲料品のパックを部分的に又は完全に自動コミッショニングするデバイスであって、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成された制御要素を備えるデバイス。
【請求項14】
少なくとも1つのソースユニットに対するピックアップ領域(102)と、少なくとも1つのターゲットユニットに対するターゲット領域(106)とをさらに備え、
前記ピックアップ領域(102)と前記ターゲット領域(106)とが輸送部(107)を介して互いに接続されている、請求項13に記載のデバイス。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−121784(P2011−121784A)
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−255902(P2010−255902)
【出願日】平成22年11月16日(2010.11.16)
【出願人】(506040652)クロネス アクティェンゲゼルシャフト (55)
【Fターム(参考)】