説明

パッケージ

パッケージが、それぞれが物品を収容することができる第1のパック(P1)と、第2のパック(P2)とを含む。パックがそれぞれ底部と、底部と共同で物品をパックに収容する、第1の縁部(E1、E1’)および第2の縁部(E2、E2’)によって境界が制限される第1の面部(F1、F1’)とを有する。手段(JL)は第1および第2パック(P1、P2)を接続し、この手段は、少なくとも第1と、第2のストラップ(S1、S2)とを含む。パックの第1のポジションでは、それぞれのパックの第1面部(F1、F1’)は互いに対面し、第1および第2パックの第1縁部(E1、E1’)は互いに隣接し、第1および第2パックの第2縁部(E2、E2’)は互いに隣接する。第1および第2ストラップ(S1、S2)は、第1面部(F1、F1’)を横断して延び、第1ストラップ(S1)は、第1パックの第1縁部(E1)で、第1パックに対してヒンジ式に取り付けられ、第2パックの第2縁部(E2’)で、第2パックに対してヒンジ式に取り付けられ、第2ストラップ(S2は、第2パックの第1縁部(E1’)で、第2パック(P2)に対してヒンジ式に取り付けられ、第1パックの第2縁部で、第1パックに対してヒンジ式に取り付けられている。ストラップ(S1、S2)によって互いに接続しているとき、第1および第2パック(P1、P2)は、一方がもう一方に対して、少なくとも第1ポジションと、第2パックが第1パック(P1)に対して第1縁部(E1)を中心に回転する第2ポジションと、第2パック(P2)が第1パックに対して第2縁部(E2’)を中心に回転する第3ポジションとの間で、移動可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パッケージに関する。例示した本発明の実施形態は、例えば紙巻タバコなどの喫煙品またはその他の長尺な物品用のパッケージに関するが、本発明は長尺の物品や喫煙品用のパッケージに限定されるものではない。
【背景技術】
【0002】
2つ(またはそれ以上)の紙巻タバコのパケットを接続すること、または接続した2つのパックを有するパッケージを設けることは知られている。例えば特許文献1および特許文献2はいずれも互いに接続する2つのパックを含むパッケージを開示している。この2つのパックは開放すると扇形に開く。
【0003】
【特許文献1】米国特許第1906742号明細書
【特許文献2】米国特許第5344008号明細書
【0004】
特許文献3、特許文献4、特許文献5および特許文献6はその他の例を開示している。これらの例はすべて互いにヒンジ式に取り付けられた2つ(またはそれ以上)のパックを有する。
【0005】
【特許文献3】米国特許第1867949号明細書
【特許文献4】米国特許第1850410号明細書
【特許文献5】米国特許第2046484号明細書
【特許文献6】国際意匠DM/018057号
【0006】
Roerichtによる特許文献7は、2つの半殻を含む容器を開示している。例えばメガネケースのように、2つの半殻は共に閉鎖状態の容器の本体および蓋部を形成する。殻は半円形でもよいし、または三角形、長方形または平行四辺形といったその他の形状でもよい。それぞれの殻が第1および第2の縁部を有する。並列に配置された第1、第2および第3のストラップがこれらの殻を連結している。ストラップは殻の外側を囲むように延びている。第1および第2ストラップが第1の殻の外側部上に配置され、第3ストラップが第2の殻の外側部上に配置されると仮定する。第1および第2ストラップはそれぞれ、第1殻の第1縁部および第2殻の第2縁部に個別に接合する第1縁部と、第2縁部とを有する。第3ストラップは、第1殻の第2縁部に接合する第1縁部と、第2殻の第1縁部に接合する第2縁部とを有する。殻は2本のストラップによって連結しているため、一方の殻がもう一方の殻の外側部を回転することができる。
【0007】
【特許文献7】米国特許第5615765号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、それぞれが独立して商品を収容することができる2つ以上のパックを含み、これらのパックが独特な方法で接続している、新規のパッケージの提供を目的としている。
【0009】
本発明の一態様によれば、
それぞれ第1の縁部および第2の縁部によって境界が形成された第1の面部を有し、物品を収容可能な第1および第2のパックと、これら第1および第2パックに取り付け可能な第1および第2のストラップを含む第1および第2パックを接続する手段とを含むパッケージであって、パックが第1のポジションにあるとき、第1および第2パックの第1面部は互いに対面し、第1および第2パックの第1縁部は互いに隣接し、且つ、第1および第2パックの第2縁部は互いに隣接し、第1および第2ストラップは第1面部を横断して延び、且つ、第1および第2縁部を中心にヒンジ式に取り付けられ、第1ストラップは第1パックの第1縁部を中心にヒンジ式に取り付けられ、且つ、第2パックの第2縁部を中心にヒンジ式に取り付けられ、第2ストラップは第1パックの第2縁部を中心にヒンジ式に取り付けられ、且つ、第2パックの第1縁部を中心にヒンジ式に取り付けられ、これによって、第1および第2パックは、少なくとも第1ポジションと、第2パックが第1パックに対して第1縁部を中心に回転する第2ポジションと、第2パックが第1パックに対して第2縁部を中心に回転する第3ポジションとの間において、一方がもう一方に対して移動可能であることを特徴とするパッケージが提供される。
【0010】
上記第1面部ならびに第1および第2縁部は底部から直立している。
【0011】
パックは剛性のものでもよく、または柔軟なカップ状のパックでもよい。
【0012】
本発明の1つの実施態様では、それぞれのパックは長方形の底部を有し、第1および第2の主要面部と、第1および第2の側部とからなる。それぞれのパックの第1縁部は、第1主要面部と第1側面部の交点に位置し、第2縁部は第1主要面部と第2側面部の交点に位置する。
【0013】
ストラップは好適な柔軟性を有する、いかなる材料でもよい。ストラップは長尺、且つ好適ないかなる幅および長さを有してもよい。2本以上のいかなる本数のストラップを用いてもよい。以下に説明する例では3本のストラップを用いている。
【0014】
このように、2つのパックは板返し構成(Jacob’s Ladder arrangement)で接続されている。これによってパックの独特な構成が提供される。ストラップはそれぞれ2つの面部を有し、これらは2つのパックの異なる位置で見られる。ストラップの面部に印および/または図柄を表示してもよい。少なくとも1本のストラップに、その両面に印および/または図柄を施してもよい。
【0015】
パックは最初空でもよいし、物品を収容してもよい。
【0016】
本発明の別の態様では、単一のシート材料からなるブランクが提供され、このブランクは少なくとも第1ストラップを設ける第1の領域と、第2ストラップを設ける第2の領域とを有し、これらの領域は、第1領域を第2領域から切り離すことができる線部に隣接し、この線部は第1と、第2と、第3のセクションとを有し、第2セクションは第1および第2領域を切り離し可能な脆弱化されたセクションであり、第1および第3セクションは、脆弱化されたセクションのそれぞれの端部からシートの縁部まで延びている切断する部分である。
【0017】
シートは主要縁部と非主要縁部とを有する長方形でもよく、上記線部および領域はシートの主要縁部と平行であり、第1の切れ目は非主要縁部から延び、第2の切れ目はもう一方の非主要縁部まで延びている。またはシートを、線部および領域がシートの非主要縁部と平行となるように構成してもよい。ブランクはプラスチック、紙または厚紙であってもよい。プラスチックはセロファン、ポリプロピレンまたはその他の好適なプラスチックでもよい。
【0018】
本発明のまた別の態様は、互いに離れて位置する2つの主要縁部を有する長尺の開口部が配置されている、長尺な第1のセクションと、この開口部と位置を合わせされた第1セクションの非主要縁部から延びる第2のセクションとを有する単一のシート材料からなるブランクを含み、この第2セクションは、開口部の幅の下限とほぼ同じまたはそれ以下を上限とする幅と、開口部よりも長い長さとを有し、第2セクションの固定されていない非主要縁部が開口部を通過し、第1セクションの固定されていない非主要縁部に取り付けられるようになっている。
【0019】
本発明のさらに別の態様では、板返し構成で互いに接続する2つのパックを含むパッケージを含む。1つの例では、パックはそれぞれ個別にプラスチック包装紙で包装されている。別の例では2つのパックが、1つのヒンジ式蓋部を共有している。
【0020】
本発明の別の態様では、
第1のパックおよび第2のパックを設ける工程と、
少なくとも第1および第2のストラップを第1パックと第2パックの間に配置する工程と、
これらのストラップをパックに固定して、これらのパックを板返し構成で接続する工程とを含むパッケージの製造方法を提供する。
【0021】
この方法の一実施形態において、第1および第2ストラップは第1パックに配置され、次に第2パックが第1および第2ストラップの上方に配置される。
【0022】
固定の工程は、ストラップのうちの少なくとも1本を第1パックに固定してから、第2パックをそこへ配置する工程を含んでもよい。
【0023】
ストラップは単一ブランクの一体になっている部分でもよい。または、ストラップは予め切り離しておいてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
この方法はさらに、両方のパックを閉鎖するヒンジ式蓋部を設けることを含む。本発明をより深く理解するため、且つその具体的な実施方法を示すために、添付図を参照して説明する。
〔概要〕
【0025】
第1のパッケージは、2つのパックP1と、P2とを含む。本例では、パックはそれぞれが紙巻タバコを収容している閉鎖した箱である。これら2つのパックは、「板返し(Jacobs ladder)」の構成で接合しているため、図1Bおよび図1Cが示すように、それぞれのパックがもう一方のパックを中心として回転することができる。このように図1Aおよび図1Bにおいて、パックP1が静止していると仮定すると、パックP2は2つのパックの面部F1およびF1’が対面している図1Aが示す位置から出発して、パックP1の縁部E2を中心に反時計回りに回転することができる。図1Cが示すように、パックP2はまたパックP1の縁部E1を中心に時計回りに回転することもできる。ある例では2つのパックのうちのいずれか一方がもう一方に対して、図1Aに示す位置から180度まで移動して平行になることが可能で、面部F1およびF1’が同方向を向く。別の例では2つのパックのうちのいずれか一方がもう一方に対して、図1Aに示す位置から360度まで移動して平行になることが可能で、面部F1およびF1’が反対方向を向く、すなわち図1Aが示すとおりであるが、P2はP1の左側に位置する。これらの例およびその他の例については以下に詳述する。
〔例1〕
【0026】
図1Aを参照すると、例1では、2つのパックP1およびP2が少なくとも2本のストラップS1およびS2によって接合されている。以下の説明では予めストラップは2本と仮定する。パックP1は底部と、底部から直立している前面部F1と、後面部F2と、側面部F3およびF4とを有する長方形の断面を有する。面部F1およびF3は共通の縁部E1を有する。面部F1およびF4は共通の縁部E2を有する。面部F2およびF3は共通の縁部E3を有する。部F2およびF4は共通の縁部E4を有する。パックP2も同じで、面部および縁部はパックP1と同様の参照符号で「’」を付けて示している。縁部E1からE4および縁部E1’からE4’は、パックの底部から直立している。ストラップS1は面部F3でP1に固定され、縁部E1を囲むように、面部F1とF1’との間を横断して、パックP2の縁部E2’まで自由に延び、E2’を囲むように、パックP2の面部F4’に固定されている。ストラップS2は、面部F4でP1に固定され、縁部E2を囲むように、面部F1とF1’の間を横断して、パックP2の縁部E1’まで自由に延び、パックP2の縁部E1’を囲むように、パックP2の面部F3’に固定されている。
【0027】
図1Bが示すように、この構成によってパックP2がパックP1の縁部E2を中心に反時計回りで回転できるようになる。図1Aが示す位置では、ストラップS1およびS2は、2つのパックの間の対角線上を互いに逆方向に延び、これらのストラップは2パック間の中心で交差している。パックP2が縁部E2を中心に反時計回りに回転するので、交差する点はE2の方へと移動する。この回転は面部F4およびF4’が対面すると停止する。図1Cが示すように、パックP2は同様に縁部E1を中心に時計回りに、面部F3およびF3’が互いに接触するまで回転する。
【0028】
このようにパックを回転させるには最低2本のストラップが必要となる。しかしながら本明細書で以下に説明する、さらなる例で示すように、ストラップS1をほかの2本のストラップS2とS3の間に配置し、3本のストラップを設けてもよい。
【0029】
ストラップは薄手で伸縮性に富んだものであれば、いかなる材料でもよい。もしストラップを2本のみ用いる場合、使用する材料は長さ方向を横断する方向に頑丈なストラップとする。3本以上のストラップを設けてもよい。
【0030】
以下に説明するように、ストラップは2つの面部を有し、少なくともストラップ部B1およびB2は異なる位置で見えるため、これを印および/または図柄用に用いることができる。
〔ブランクおよび例2〕
【0031】
図2AおよびBは、本発明の例2における、2つのパックP1およびP2を3本のストラップS1からS3を用いて板返し構成で接合させるための材料のブランクを示す。図2Aは使用前のブランクを示す。図2Bは使用時の形状に折られたブランクを示す。ブランクは通常長方形である。本例では、ストラップS1はストラップS2とS3の間に位置し、ほかの2本よりも幅広である。ストラップS1は、使用する際パックP1の面部F3およびパックP2の面部F4’にそれぞれ固定されるフラップA1と、C1と、面部F3から面部F1およびF1’を横断して面部4’へと自由に延びるバンドB1とを含む。ストラップS2は、使用するときパックP1の面部F4およびパックP2の面部F3’にそれぞれ固定されるフラップC2およびA2と、面部F4から面部F1とF1’の間を自由にF3’まで延びるバンドB2とを含む。同様にストラップS3は、パックP1の面部F4およびパックP2の面部F3’にそれぞれ固定されるフラップC3と、A3と、面部F4から面部F1およびF1’を横断して自由に面部F3’まで延びるバンドB3とを含む。フラップA1およびA2は、切れ目X1で互いに切り離されている。フラップA1およびA3は切れ目X2で切り離されている。同様にフラップC1はC2およびC3と切れ目X3およびX4で切り離されている。バンドB1は、ブランクにおいて、バンドB2およびB3とミシン目を入れた開封線T1およびT2を介して接合している。フラップA1からA3およびC1からC3はバンドB1からB3と接合している。フラップが厚紙製または紙製などである場合、フラップは折り目L1およびL2を介してバンドと接合している。その他の例、例えばフラップがフィルム製の場合は、折り目がない。
【0032】
図2Cでは、ブランクは使用するとき、一体に2つのパックP1およびP2に固定され、フラップA1からA3およびC1からC3を、上述のようにパックの縁部に接着する(例えば接着剤やヒートシールによって)。もし図1を上面図とすれば、2Cが底面図となる(またはその逆)。
【0033】
パッケージを開封するとき、ユーザは1つのパックをもう1つのパックに対して回転させる。このような方法で開封線T1およびT2に沿ってミシン目を裂くことができる。
〔例3およびブランク〕
【0034】
図1における破線、且つ図2Dおよび2Eが示すように、フラップA1からA3およびC1からC3は、A1’からA3’およびC1’からC3’で示すように延び、面部F3、F4、F3’およびF4’を横断するように自由に延び、面部F2およびF2’に固定されてもよい。これによって2つのパックのいずれか一方が、もう一方に対して360度回転できるようになる。その他の変形例では、図2Aおよび2Bが示すように、フラップA1からA3およびC1からC3がパックの側部に固定され、延長部A1’からA3’およびC1’からC3’が糊付けされる。
〔例4およびブランク〕
【0035】
図3Aおよび図3B、ならびに図1Bが示すように、少なくとも延長部C1’からC3’のうちの1つがパックP2の面部F2’まで延びてもよい。いくつかの変形例では、フラップA1、A2およびA3は、パックP2およびP1の側部F4’、F4およびF4にそれぞれ接着され、延長部C1’、C2’およびC3’が糊付けされる。その他の変形例では、延長部C1’、C2’およびC3’が面部F2’、F2およびF2にそれぞれ接着され、フラップC1、C2およびC3は面部F4’、F4およびF4に接着されない。延長部C1’、C2’およびC3’のうちのいずれか1つまたはそれ以上の片面または両面に印/図柄を施してもよい。
【0036】
延長部C1’、C2’およびC3’は固定しない場合も有り得る。
〔例1から例4の変形例〕
【0037】
パックP1およびP2を、例えばセロハン、ポリプロピレンまたはその他の好適な材料といったプラスチック包装材で、包装してもよい。図2または3のブランクもまたこのようなプラスチック製とし、パックのプラスチック包装材に固定してもよい。
【0038】
パックを当業界では一般的な厚紙製とし、図2または3のブランクを厚紙または紙製とし、これを厚紙製のパックに固定してもよい。この組み合わされたパッケージをプラスチック包装紙で包んでもよい。ストラップはブランクと一体ではなく、予め切り離されていてもよい。
〔パッケージの製造法−図4Aおよび4B〕
【0039】
図1、2A、2Bおよび2Cを参照して説明したパッケージを、以下の方法で製造してもよい。
【0040】
パックP1を好適なコンベヤで、接合ブランクJLを各パッケージP1に貼り付けるステーションST1に供給する。本例ではブランクJLを材料リールから切り取る。別の例ではブランクJLを予め切り取ってマガジンに保管しておく。これらをマガジンから供給し、パックに貼り付ける。ミシン目と切れ目は予め形成してから材料リールにしてもよいし、このステーションで未加工の材料から形成してもよい。本例では、外側のストラップS3およびS2のフラップC3およびC2をパックP1に接着することで、ブランクJLをパックの先行縁部に接着する。次にブランクJLをST2で所定の長さに切断する。そこに接着した第1パックP1およびブランクJLを、第2パックP2をブランクJLに載置するステーションST3まで搬送する。図4Aでは第2パックP2がコンベヤの片側ST3から第1パックP1の上部へ供給される。図4Bでは第2パックP2が上方ST4’から、ST3’で第1パックP1に載置される。次の段階ST4からST8では、ブランクJLを第1パックP1および第2パックP2に接着し、これらを板返し構成で接続する。
【0041】
段階ST4およびST4’では、間にブランクJLを挟んだ2つのパックP1およびP2は割送りされる、すなわち移送して、正確に位置を合わせる。
【0042】
この例では段階ST5およびST6において、2つのパックP1およびP2をガイドまたは回転機構を介して垂直に降下させることでフラップC1、A2およびA3を上方に折り曲げ、段階ST7ではフラップC1、A2およびA3を加熱バーでパックに接着する。段階ST8ではパックを残りのフラップA1を下向きに折り曲げるガイドを介して垂直に上昇させ、段階ST9ではフラップA1を加熱バーでパッケージに接着する。
【0043】
これとは別に段階ST5からST9を統合し、垂直移動によってフラップA1、A2、A3およびC1を同時に所望の方向に折り曲げ、加熱バーでパッケージに接着してもよい。
〔例5−図5から図9〕
【0044】
図5、8B、8Cならびに9Aおよび9Cでは、2つのパックP1およびP2がそれぞれ内殻I(図8Cおよび9C)と、外殻O(図8Bおよび9A)とを含む。外殻は長方形の断面を有する管で、前部および後部の主要な面部2および4と、非主要な側面部6および8とを有する。内殻は後壁10と、側部フラップ12および14と、後壁10に対してヒンジ式に取り付けられた頂部フラップ16および底部フラップ18と、フラップ16および18に対してヒンジ式に取り付けられた舌部20および22とを有する。内殻は外殻と共同で紙巻タバコを収容する。本例が示すように、パックP1およびP2はそれぞれ1列の紙巻タバコを収容しているが、その他の変形例では1列以上を収容してもよい。当業界で知られているその他の形状のパックP1およびP2を用いることもできる。例えば、パックP1およびP2が単一のパックでもよい。
【0045】
2つのパックP1およびP2は、図8Aのブランクを図9Bに示すように組み立てた構造物によって板返し構成で、接続している。この構造物は壁部R1と、R2とを含み、その間からストラップS2およびS3が延びている。ストラップS2およびS3は離れて位置し、所定の距離D離れている。ストラップS2およびS3はバンドB2と、B3とを含み、これらのバンドはセクションC2およびC3を介して壁部R1と接続し、且つA2およびA3を介して壁部R2と接続している。壁部R1およびR2ならびにストラップS2およびS3は、幅Dを有する長方形の開口部を形成する。ストラップS1は開口部から離れた壁部R1の側部の中心から延びている。ストラップS1の幅はDと同じまたはそれ以下とする。ストラップS1は、セクションA1を介して壁部R1と接続するバンドB1を含む。接合タブJはセクションC1を介してバンドB1と接続している。バンドB1がストラップS2とS3の間の開口部を通過し、接合タブJがこの開口部から離れた面部R2のマージンに接着され、図9Bに示す「8の字」構造を形成する。この構造物は2つのパック収容部を有する。その1つは壁部R2、ストラップ部C1、A2、A3およびバンドB1、B2、B3で形成され、もう1つは壁部R1、ストラップ部C2、C3、A1およびバンドB1、B2、B3で形成される。パック収容部はそれぞれ、図5から図7が示すように、パックを収容する。図5および図7は、図9Bの「(図5)、(図7)」と表示された矢印の方向から見た組み立てられたパックを示す。図6Aおよび6Bは、異なる位置から見たパックP1およびP2を示す。図6Aおよび6Bでは、ストラップS2が、左側の図6AのパックP1および図6BのパックP2の舌部を閉じ込めているのが見える。出し入れは右側のパックで行う。左手のパックは、これをもう一方のパックを中心に回転させて右側に置けば出し入れが可能である。当然ながら、左手側のパックから紙巻タバコが出し入れできるようにパックを構成してもよい。
【0046】
「スライドシェル」式のパックを用いる変形例では、紙巻タバコを出し入れできるように、内側部分はスライド式で外殻内部から滑り出るようになっているため、フラップをストラップで閉じ込める必要がない。
【0047】
この例5における図8AからCまでのブランクはすべて、当業界で周知の厚紙製である。ブランクは例えばプラスチック材料といったその他の好適な、いかなる材料でもよい。ある変形例ではパックP1およびP2の外殻を板返し構造に糊付けしている。別の変形例ではパックは固定せずに、この構造物内をスライドできるようにする。
【0048】
通常、図8Aのブランクは長方形で、幅D1の長方形ストラップS1を有し、このストラップがこれに対応する幅Dの長方形の開口部を通過するが、ブランク8Cは必ずしも長方形である必要はない。ストラップS1はいかなる形状の外周を有しても良いし、開口部がいかなる形状の外周を有しても良い。ストラップの幅の上限は、開口部の幅の下限と同じまたはそれ以下とし、ストラップS1が開口部を通過できるようにする。ストラップS1および開口部は、必ずしもブランクの軸を中心とする必要はない。
〔例6−図10から図16〕
【0049】
例6では、パッケージが板返し構成で接続する2つのパックP1とP2とを含み、これら2つのパックが1つのヒンジ式蓋部を共有している。
【0050】
図10から13が示すように、2つのパックP1およびP2は、例えば図2が示すように、且つこれを参照しながら説明したように、ブランクによって互いに接続している。蓋部はパックのうちの1つ、P1とヒンジ式に接続し、パックP1およびP2のいずれの頂部も閉鎖する。
【0051】
図14、15および16は、パッケージを作製するときに用いるブランクを示す。図15Aは、2つのパックを接合するときに用いる接合ブランクJLの平面図である。接合ブランクJLは図2を参照して説明したものと同一である。図14から図16のブランクは特許文献8が記載するブランクの変形例であるが、その内容を参照によって本明細書に引用したものとする。
【0052】
【特許文献8】国際公開第2004/080844号
【0053】
パックP1は2つの部分、図14に示す部分P11と、図15Bに示す部分P12とを含む。パックP2は2つの部分、図14に示す部分P21と、図15Cに示す部分P22とを含む。図15BおよびCは、接合ブランクJLをパックP1およびP2の一部分を形成するブランクP12およびP22に対して置くべき位置を示す。
【0054】
部分P11およびP21は、蓋部Lも含む単一ブランクBLの部分である。部分P21は主要面部F2’と、側面部F3’およびF4’とを含む。部分P21は一体になっているフラップ78および80を介して部分P11に接合している。フラップ78および80は開封線T3を介して接合している。
【0055】
部分P11は主要面部F2と、側面部F3およびF4とを含む。
【0056】
部分P11は、82’が示すさらなる強度が弱められた部分によって形成された折り目82を介して蓋部Lと接合している。蓋部の形状は公知のものである。例えば上記特許文献8を参照のこと。
【0057】
蓋部Lは、後壁84と、内側壁74および76と、頂壁68と、前壁62とを含む。フラップ60は前壁の補強部であり、フラップ70および72によって側壁74および76は頂壁に接続する。蓋部はさらに内側壁74および76によって補強される外側壁64と、66とを含む。図14ではフラップと壁部の間の折り目を破線で示す。
【0058】
部分P12は、面部F1に対応する外面部30を有する内側部分である。外面部30は底壁36によって内後壁38に接続している。面部30は側部フラップ32および34を有する。後壁38は側部フラップ40および42を有する。
【0059】
部分P22は面部F1’に対応する面部44と、後壁56とを有するもう1つの内側部分である。後壁56は底壁50を介して面部44と接続している。壁部56は側部フラップ52および54を有する。面部44は側部フラップ46および48を有する。
【0060】
図15Cおよび16Bにおいて、内側部分P22は図15Cの破線で示す折り目に沿って側部フラップ46、48、52および54を面部44および壁部に対して直角に折って組み立てられる。面部44および壁部56は、図15Cが示す折り目に沿って、底壁50に対して直角に折られる。側部フラップ46および52は互いに糊付けされる。側部フラップ48および54は互いに糊付けされる。このようにして得られたボックスを図16Bに示す。
【0061】
図15Bおよび16Dでは、内側部分P12は図15Bが破線で示す折り目に沿って、側部フラップ32、34、40および42を、面部30および38に対して直角に折って組み立てられる。面部30および壁部38は、図15Bの折り目に沿って、底壁36に対して直角に折られる。側部フラップ40および34は互いに糊付けされる。側部フラップ32および42は互いに糊付けされる。このようにして得られたボックスを図16Dに示す。
【0062】
接合ブランクJLは、図15BおよびCが示すように内側部分P12およびP22の上方に、面部F1およびF1’に対して配置される。接合ブランクのフラップA2およびA3は、内側部分P12の側部フラップ32に固定される。接合ブランクのフラップC2およびC3は、内側部分P22の側部フラップ48に固定される。接合ブランクJLのフラップA1は、内側部分P22の側部フラップ46に固定される。次に部分P22の後内壁がブランクBLの面部F2’(図14)に固定され、底壁50が底壁部78に固定される。ブランクBLの側部フラップF3’およびF4’は、内側部分P22の側部フラップに接着される。部分P12の後内壁部38は、ブランクBLの面部F2に固定され、底壁36は底壁部80に固定される。ブランクBLの側部フラップF3およびF4は、内側部分P12の側部フラップ32および34に接着される。内側部分P22およびP12の面部44および30はそれぞれパッケージの面部F1およびF1’を形成する。
【0063】
または、接合ブランクJLを直接、主要ブランクBLの側部F3、F3’、F4およびF4’に接続してもよい。内側部分P12およびP22は組み立てたら、面部F2と接合ブランクJLとの間および面部F2’と接合ブランクJLとの間をそれぞれ、スライドさせてもい。内側部分P12およびP22は、底パネル部80および78にそれぞれ支持されるようにする。この構成では内側部分P12およびP22を直接、主要ブランクおよび/または接合ブランクJLに接着する必要はない。
【0064】
蓋部Lは、内側壁74および76をフラップ70および72と共に、後壁の両側部の折り目を中心に後壁84に対して直角に折って形成される。フラップ70および72は内側壁74および76に対して内側に直角に折られる。補強フラップ60は前壁62の内側の上部へ折り曲げ、これに固定される。頂壁68はこれと後壁84との間の折り目でフラップ70および72の上部へ折り曲げられ、且つ、本例ではフラップ70および72に固定される。別の例ではフラップ70および72は固定されない。前壁62は頂壁に対して直角になるように下方に折られる。外側壁64および66を折って内側壁74および76に固定される。
【0065】
図10において、組み立てられた、しかし未開封のパッケージは、底壁部78および80を介して接合するパックP1とP2とを有し、開封線T3は未開封である。さらにストラップS1はストラップS2およびS3と接合し、開封線T1およびT2は未開封である。パッケージを開封するときは、蓋部Lを開けてパックP2をパックP1に対して回転させ、底壁部78および80を開封線T3に沿って切り離しながら、且つストラップS1を開封線T1およびT2に沿ってストラップS2およびS3から切り離しながら、開封する。
【0066】
図16Aが示す本例の変型では、予め部分P21とP11が別個になっている、すなわちブランクBLが開封線T3に沿って実質的に切り離された2つのブランクに置き換えられている。
【0067】
さらに別の変型では、開封線T3を作製中に開封せずに機械でスリットする、すなわち線T3をオンラインで切断する。消費者に届くパックは別個の部分P11と、P21とを有する。
【0068】
接合ブランクの大きさおよび配置は、接合ブランクのストラップを破損せずに蓋部Lを開放できるようなものとする。
〔図10から図16におけるパッケージの製造方法〕
【0069】
例6のパッケージを以下の方法で製造してもよい。2つのパックP1およびP2を、図4を参照しながら説明したように板返し構成で接続させる。図14のブランクを接合させたパックP1およびP2の周囲で折る。
〔例7−図17から図22〕
【0070】
例7およびそのブランクは、図4から図9に示す例5の変形例である。例7が主に例5と異なる点は、これが従来のヒンジ式蓋部を有する2つのパックP1およびP2の接続を目的としている点である。これらのパックはプラスチック製の包装材で包んでもよい。
【0071】
2つのパックP1およびP2は、図22に示す組み立て形式および図21に示すブランク形式の構造によって、板返し構成で接続している。この構造は壁部R1と、R2とを含み、その間にストラップS2およびS3が延びている。ストラップS2およびS3は離れて位置し、所定の距離D離れている。ストラップS2およびS3はバンドB2と、B3とを含み、これらのバンドはセクションC2およびC3を介して壁部R1と、A2およびA3を介して壁部R2と接続している。壁部R1およびR2ならびにストラップS2およびS3は、幅Dの長方形の開口部を形成する。ストラップS1は開口部から離れた壁部R1の側部の中心から延びている。ストラップS1の幅はDと同じまたはそれ以下とする。ストラップS1は、セクションA1を介して壁部R1と接続するバンドB1を含む。接合タブJはセクションC1を介してバンドB1と接続している。バンドB1はストラップS2とS3の間の開口部を通り抜け、接合タブJがこの開口部から離れた面部R2のマージンに糊付けされ、図22に示す「8の字」構造を形成する。この構造では、2つのパックの収容部を有する。そのうちの1つは壁部R2、ストラップ部C1、A2、A3およびストラップS1のバンドB1で形成され、もう1つは壁部R1、ストラップ部C2、C3、A1およびバンドB2、B3で形成される。パックの収容部はそれぞれよく知られたヒンジ式蓋部付きパックを収容する。
【0072】
図18および図19は、異なるポジションにあるパックP1およびP2を示す。ストラップの側面部を特定するG1およびG2が示すように、図柄および/または印を1本以上のストラップの両側面部に施してもよい。また、G3、G4、G5およびG6が示すように、パックの第1の面部の領域を図柄および/または印用に用いることもできる。
【0073】
図21および図22に示すように、パックを収容するための構造物が底壁部BB1と、BB1’とを含む2つの底壁BBを任意で含み、これらの底壁部は使用するとき、組み合わされたパックの底縁部となる壁部R1およびR2の側縁部と接続する。底壁部は開口部FHを有し、これによって、ユーザは指でパックP1またはP2を、これを収容する8の字部分から押し出すことができる。タブBB2およびBB2’は底壁BB1およびBB1’と接続している。タブを上方に折って、8の字部分に挿入し、底壁を適所に保持する。
【0074】
ストラップは、ストラップを破損することなくパックの蓋部を開放できるような大きさおよび位置とすることが好ましい。
〔例8−図23Aから図23D、図24Aから図24E、図25Aから25Cおよび図26Aから26D〕
【0075】
図23から図26に示すブランクを、例6で示したパッケージの変形例を製造するために用いてもよい。例6および例8は板返し構成で接続した2つのパックP1と、P2とを含み、この2つのパックは1つのヒンジ式蓋部を共有している。
【0076】
図10から図13では、2つのパックP1およびP2は互いに接続し、蓋部分Lが組み立てられたパックのほとんどの背面部に設けられている。構成は、例8における全ての変形例に共通である。例8のこれら変形例間の相違点は、組み立てパッケージを形成するブランクの数とその構成である。
【0077】
図23Aから図23Dは、例8の第1の変形例を示す。図23Aは、組み立てパックに外側ケーシングを設け、さらに蓋部も設けたブランクP111を示す。図23Aのブランクが例6のブランクと異なる点は、パックを組み立てたときに内側部分P22を覆う、ブランクBLによって設けられる外側ケーシングの一部分が、取り除かれている点である。
【0078】
例8の第1変形例におけるブランクP12、P22および接合ブランクJLは、上述した例6の方法と同じ方法で組み合わされている。
【0079】
例6では、図23B、図23Cおよび図23Dは図15B、15Cおよび15Aにそれぞれ対応する。したがって図15Cおよび図16Bを参照すると、内側部分P22を組み立てるときは、側部フラップ46、48、52および54が図15Cの破線が示す折り目に沿って、面部44および壁部56に対して直角に折られる。面部44および壁部56は、図15Cが示す折り目に沿って底壁50に対して直角に折られる。側部フラップ46および52は互いに糊付けされる。このようにして得られたボックスを図16Bに示す。
【0080】
接合ブランクJLは図15Bおよび15Cが示すように、内側部分P12およびP22の上方に、面部30(F1)および44(F1’)に対して配置される(図23Bおよび図23C)。図15Bおよび図16Dを参照すると、内側部分P12は、側部フラップ32、34、40および42を図15Bの破線が示す折り目に沿って面部30および壁部38に対して直角に折って組み立てられる。面部30および壁部38は図15Bが示す折り目に沿って、底部36に対して直角に折って組み立てられる。側部フラップ40および34は互いに糊付けされる。側部フラップ32と42は互いに糊付けされる。このようにして得られたボックスを図16Dに示す。
【0081】
内側部分の組み立て体は、接合ブランクJLによって互いに接続する内側部分P12と、P22とを含むが、これらは次に外側ケーシングと蓋部Lを設けるブランクP111に取り付けられる。内側部分P12の後壁を設ける面部38は、ケーシングブランクP111の後面部F2に糊付けされる。
【0082】
例8の第1変形例において、内側部分P22の面部56は閉鎖状態のパッケージの外面部を供し、内側部分P12およびP22のパネル部36および50はそれぞれ閉鎖状態のパッケージの外部底部パネルを供する。
【0083】
蓋部Lは例6を参照して説明した方法と全く同じ方法で形成される。接合ブランクのフラップA2およびA3は、内側部分P12の側部フラップに固定される。接合ブランクのフラップC1は、内側部分P12の側部フラップ34に固定される。接合ブランクのフラップC2およびC3は、内側部分P22の側部フラップ48に固定される。接合ブランクJLのフラップA1は、内側部分P22の側部フラップ46に固定される。
【0084】
蓋部Lは、内側壁74および76をフラップ70および72と共に、後壁84に対して直角に、後壁の両側部の折り目で折って形成される。フラップ70および72は、内側壁74および76に対して内側に直角に折られる。補強フラップ60は前壁62の内側の上部へ折り曲げられ、これに固定される。頂壁68はこれと後壁84との間の折り目でフラップ70および72の上部へ折り曲げられ、且つ、本例ではこのフラップ70および72に固定される。別の例ではフラップ70および72は固定されない。前壁62は頂壁に対して直角となるように下方に折られる。外側壁64および66は折り曲げられ、内側壁74および76に固定される。
【0085】
例8の第2の変形例は、図24Aから図24Eが示すブランクを折って組み合わせて、形成される。
【0086】
第1変形例と第2変形例の相違点は、内側部分22が2つの部分P22’とRIに切り離されている点である。内側部分22’は、補強内部挿入部を組み立てた内側パックの内壁部を形成する面部56に取り付け、CEに二重部分が設けられるように変更されている。この二重部分が閉鎖用の縁部CEを設け、閉鎖すると蓋部がこれに隣接する。組み立てられた内側パックP22を形成する2つの部分(P22およびRI)が補強部分を供し、これによりパックが空になってもその形状を維持し、さらに使用中、蓋部が閉鎖状態を維持するのも補助する。
【0087】
補強内部挿入部を内側部分22’に隣接させ、P22と同じ形状(図23AからD)を有する内側部分を設けることを除き、第2変形例のパッケージは第1変形例と全く同じ方法で形成される。内側部分P12、P22および接合ブランクJLを組み合わせ、そこで部分P111のパネル部F2および部分P22’のパネル部56が、組み立てられたパックの外面部F2およびF2’をそれぞれ形成する。蓋部Lは、すでに上述し且つ図14で説明した方法と同じ方法でブランクを折って形成される。同様の参照符号を適用した。
【0088】
例8の第3の変形例では、上述した外側ケーシング部分P111および主要ブランクBLを省いている。第3変形例は、図25A、25Bおよび25Cが示すように3つのブランクで形成される。
【0089】
図25Aが示すように、蓋部分Lは内側部分P12の延長として形成されている。蓋部Lは内側部分P12のパネル部38の頂縁部にヒンジ式に取り付けられている。
【0090】
上述した例8の第1変形例を参照すると、内側部分P12、P22および接合ブランクJLは、全く同じ方法で組み合わされる。第3変形例では、内側部分P12およびP22の面部38(F2)および56(F2’)はそれぞれ、組み立てられたパックの外面部F2およびF2’を供する。内側部分P12およびP22のパネル部36および50はそれぞれ、組み立てられたパックの外部底面を形成する。
【0091】
蓋部分Lは、上述した方法と全く同じ方法で形成される。図14、図23Aおよび24Aと同様の参照符号を図25Aに適用した。
【0092】
例8の第4の変形例は、図26Aから図26Dが示すブランクを折って組み合わせて形成される。本例では、内側部分P22を形成するブランクを2つの部分P22’およびRIに切り離した。二重部分を設けられるように、補強挿入部RIをパネル部56の内表面に接着する。二重部分が閉鎖用縁部CEを形成し、パックを閉鎖すると、蓋部の先行する閉鎖用縁部がこれに隣接する。
【0093】
例8の第4変形例によるパッケージは、まず内側部分P22’と内部補強部分RIを組み合わせて、内側部分P22、接合部分P22、P12および接合ブランクJLを形成する。第3変形例と同様に、パネル部38および56は、閉鎖状態の組み立てパックの外面部を形成する。
【0094】
蓋部は、例6および例8の第1、第2および第3変形について上述した方法と同じ方法で形成される。
〔例9−図27〕
【0095】
図27は、例6および例8の接合ブランクJLを利用した例7の変形例を示す。
【0096】
例9では、2つの別個のヒンジ式蓋部を有するパックHP1およびHP2が組み合わされている。2つのパックは従来のヒンジ式蓋付きパック(例7)でも良いし、または2つのパックHP1およびHP2を組み合わせて、従来のヒンジ式蓋付きパック1つに相当するような大きさに構成してもよい。
【0097】
図27が示すようにパックの配向は、パッケージを広げて両パッケージの内容物を出し入れすることができるようにパックHP1およびHP2の閉鎖縁部CEが面部F1およびF1’に位置する。
【0098】
図15Cおよび図16Bを参照すると、パックHP1およびHP2は、内側部分P12およびP22と類似している。接合ブランクJLはヒンジ式蓋付パックHP1およびHP2それぞれに、図15Cおよび図16Bが示す方法と同じ方法で取り付けられている。側部フラップC2、C3およびA1は、ヒンジ式蓋付パックHP2の側部パネル(図27参照)に取り付けられており、側部フラップA2、A3およびC1は、対応するヒンジ蓋付パックHP1の側部パネルに取り付けられている。
〔変型例〕
【0099】
ストラップ
上述した例において、ストラップは最初互いに接続し、単一ブランクの状態で設けられる。ストラップは予め切り離されていてもよい。
【0100】
少なくとも2本のストラップが必要である。上述した例では3本のストラップを用いている。2本以上のいかなる本数のストラップを用いてもよい。
【0101】
印と図柄
印および/または図柄は、パッケージの外壁部およびパッケージ内のパックの面部または壁部のいかなる部分に施しても良い。さらに/または、印および/または図柄をストラップ上部に施してもよい。印および/または図柄を、少なくとも1本のストラップの両面に施してもよい。
【0102】
内容物
本発明によるパッケージを、喫煙品以外の内容物を収容するために用いてもよい。パッケットは通常例えば鉛筆やクレヨンといった長尺な円筒形の物品を収容するために用いることができる。このパッケットを通常長尺でも円筒形でもない物品を収納するために用いてもよい。
【0103】
紙巻タバコのパックの組み合わせ方式は、本明細書で説明したように、紙巻タバコのカートンを組み合わせるときにも適用可能である。カートンは紙巻タバコのパックを含むパッケージである。カートンは通常、紙巻タバコ5箱を2列に配列し、紙巻タバコパックと同様の平行六面体の形状を有するパッケージを設ける。紙巻タバコパックを組み合わせるストラップ方式を、2つ以上のカートンを1つに組み合わせるときに適用してもよい。ストラップ方式のカートンへの適用は、ストラップ方式を用いた紙巻タバコのパックを包む場合は特に望ましい。なぜなら、カートンの包み方がそれが含むパックの包み方を示すからである。
【0104】
喫煙品としては、この種の物品の中でもとりわけ紙巻タバコ、葉巻およびシガリロが挙げられる。
【0105】
パックと縁部の形状
上で例として説明したパッケージおよびパックは通常長方形をしており、長方形の底部から直立する4つの面部を有する。パックは底部から直立する2つの主要面部を有してもよく、2つの面部は2つの縁部で接触する。上で挙げた例では、縁部は面部によって直角に形成されている。これは本発明において必須ではない。パックおよびパッケージは、少なくとも側壁部と前壁および後壁との間に、丸みを帯びた縁部、面取りをした縁部、または楕円形の縁部、もしくは当業界で周知の形状といったその他の縁部を有してもよい。
【0106】
例えば紙巻タバコを収容するパックの底部の断面図が長方形以外の形状、例えば正方形といったその他の四辺形であってもよい。
【0107】
2つの正方形のパックを、上述したストラップ方式で組み合わせて、並列に配置した2つの正方形からなる長方形の底部を有するパッケージを提供してもよい。
【0108】
または、3つの側部を有する多角形、すなわち三角形も適用可能である。三角形状を有する底部は、紙巻タバコのような物品の保持に適している。三角形の底部の例を、図28A、28Bおよび28Cに示す。
【0109】
図28Aでは、三角形の底部を有するパックP1およびP2を簡単に断面図で示す。パックは上述のストラップ方式で組み合わされている。図が示す配向では、第1パックおよび第2パックの第1の面部F1およびF1’が対面し、組み合わされたときの配置が正方形の底部を有するパッケージを形成するようになっている。
【0110】
ストラップ方式をパックに適用するときは、第1のストラップS1の1つの端部を、側面部SF1に固定し、第1の側面部SF1に隣接する第1の縁部E1を囲むように、第1の面部まで延ばし、対面する面部F1およびF1’を横断して第2のパックP2の第2の縁部E2’を囲むように延ばし、このストラップを第2パックP2の第2の側面部SF2’に固定する。第2のストラップを配置するとき、ストラップの1つの端部は、第2パックP2の第1側面部SF1’に固定され、縁部E1’を囲むように、第1面部F1およびF1’を横断して、第1パックP1の第2の縁部E2を囲むように通過し、このストラップは第1パックの第2側面部SF2に貼り付けられる。
【0111】
図28Aが示すようにストラップ方式を中心にパックを操作すると、パックP1およびP2の配置は2つの三角形を含む正方形の断面から三角形の断面(図28B)に変更が可能である。
【0112】
ストラップ方式を三角形状のパックP1およびP2に適用したさらなる例を図28Cに示す。2つのパックが正方形の断面を有するパッケージを形成するように構成されている。本例では第1のポジションにおいて、第1のストラップS1は、第2の側面部SF2に固定されており、この側面部は第1パックの第3縁部E3に隣接している。第1ストラップS1は、第1パックP1の第1側面部SF1を横断し、第1パックP1の第1縁部E1を囲むように、両パックの第1面部F1およびF1’を横断し、第2パックの第2縁部E2’を囲むように延び、且つ、第2パックP2の第2側面部SF2’に固定されている。第2ストラップS2は、第2パックP2の第2側面部SF2’に固定されており、第2パックの第3縁部E3’を囲むように、第1および第2パックの第1面部F1およびF1’を横断し、第1パックP1の第2縁部E2を囲むように延びている。第2ストラップの端部は、次に第1パックの第2側面部SF2で固定される。このストラップの配置によって、第2パックP2の第1縁部E1’ならびに第1パックの第1縁部E1および第3縁部E3でヒンジ式に取り付けられた第1ストラップS1が設けられる。第2ストラップS2は、第1パックP1の第2縁部E2ならびに第2パックの第1縁部E1’および第3縁部E3’に対してヒンジ式に取り付けられている。第1および第2パックP1およびP2は、互いに対して第1ポジションから図28Bが示すポジションに移動可能であり、ここでは、第2パックP2が第1パックP1に対して、第2縁部E2を中心に回転する、または、第1パックP1が第2パックP2に対して第1縁部E1および第3縁部E3を中心に回転することでパックは同じポジションに位置することができる。
【0113】
ソフトカップ状のパック
これらのパックは底部を有し、ここから面部と縁部が直立している。縁部は丸みを帯びていることが多い。面部と縁部は剛体ではない。板返しの構成をソフトカップ状のパックに適用することもできる。このようなパックのある例では、パックがその周囲または頂部付近に開封テープを有する。板返しの配置のストラップはパックの開口部に応じて構成されており、ストラップを損傷することなくパックを開封することができる。
【0114】
刻みタバコ入れ
刻みタバコ入れは通常1つの縁部を開けておき、周囲をヒートシールで密閉した2枚のラミネートシートで、その内方に内容物が収容される。
【0115】
本明細書で説明且つ記載したストラップ方式、特に図15C、23D、24E、25Cおよび26Dで記載した接続ブランクJLを用いるストラップ方式は、2つ以上の刻みタバコ入れの組み合わせに利用することができる。
【0116】
2つ以上のパック
本発明の原理を、2つ以上のパックの接続に用いてもよい。例えば3つのパックを接続してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0117】
【図1A】本発明による第1から第4のパッケージの平面図(または底面図)である。
【図1B】本発明による第1から第4のパッケージの平面図(または底面図)である。
【図1C】本発明による第1から第4のパッケージの平面図(または底面図)である。
【図2A】図1のパッケージで利用可能なブランクの平面図である。
【図2B】使用するときに折り曲げた図2Aのブランクである。
【図2C】2つのパックに対して図2Bの折り曲げたブランクを示す。
【図2D】図2Aのブランクの変型例を示す。
【図2E】使用するときに折り曲げた図2Dのブランクを示す。
【図3A】図1のパッケージに利用可能な別のブランクの平面図である。
【図3B】使用するときに折り曲げた図3Aのブランクを示す。
【図4A】本発明によるパッケージの1つの製造方法を記載する。
【図4B】本発明によるパッケージの1つの製造方法を記載する。
【図5】開いた状態の第5のパッケージの斜視図である。
【図6A】ある一つの形態の第5のパッケージの開いた状態を示す平面図である。
【図6B】別の形態の第5のパッケージの開いた状態の平面図である。
【図7】開いた状態の第5のパッケージの後面図である。
【図8A】図5から図7の第5のパッケージに利用可能なブランクの平面図である。
【図8B】図5から図7の第5のパッケージに利用可能なブランクの平面図である。
【図8C】図5から図7の第5のパッケージに利用可能なブランクの平面図である。
【図9A】第5のパッケージに利用可能な使用するときに折り曲げた図8のブランクの平面図である。
【図9B】第5のパッケージに利用可能な使用するときに折り曲げた図8のブランクの平面図である。
【図9C】第5のパッケージに利用可能な使用するときに折り曲げた図8のブランクの平面図である。
【図10】ある一つの形態の第6のパッケージの開いた状態の斜視図である。
【図11】ある一つの形態の第6のパッケージの開いた状態の平面図である。
【図12】別の形態の第6のパッケージの開いた状態の平面図である。
【図13】開いた状態の第6のパッケージの後面図である。
【図14】第6のパッケージに利用可能なブランクの平面図である。
【図15A】第6のパッケージに利用可能な別のブランクの平面図である。
【図15B】第6のパッケージに利用可能な別のブランクの平面図である。
【図15C】第6のパッケージに利用可能な別のブランクの平面図である。
【図16A】第6のパッケージで使用するために一部分を折り曲げた図14および図15のブランクを示す。
【図16B】第6のパッケージで使用するために一部分を折り曲げた図14および図15のブランクを示す。
【図16C】第6のパッケージで使用するために一部分を折り曲げた図14および図15のブランクを示す。
【図17】第7のパッケージの斜視図である。
【図18】ある一つの形態の第7のパッケージの開いた状態の平面図である。
【図19】別の形態の第7のパッケージの開いた状態の平面図である。
【図20】開いた状態の第7のパッケージの後面図である。
【図21】第7のパッケージに利用可能なブランクの平面図である。
【図22】第7のパッケージで使用するときに折られた図21のブランクを示す。
【図23A】第8のパッケージの第1の変形例を形成するために使用するブランクを示す。
【図23B】第8のパッケージの第1の変形例を形成するために使用するブランクを示す。
【図23C】第8のパッケージの第1の変形例を形成するために使用するブランクを示す。
【図23D】第8のパッケージの第1の変形例を形成するために使用するブランクを示す。
【図24A】第8のパッケージの第2の変形例を形成するために使用するブランクを示す。
【図24B】第8のパッケージの第2の変形を形成するために使用するブランクを示す。
【図24C】第8のパッケージの第2の変形例を形成するために使用するブランクを示す。
【図24D】第8のパッケージの第2の変形例を形成するために使用するブランクを示す。
【図24E】第8のパッケージの第2の変形例を形成するために使用するブランクを示す。
【図25A】第8のパッケージの第3の変形例を形成するために使用するブランクを示す。
【図25B】第8のパッケージの第3の変形例を形成するために使用するブランクを示す。
【図25C】第8のパッケージの第3の変形例を形成するために使用するブランクを示す。
【図26A】第8のパッケージの第4の変形例を形成するために使用するブランクを示す。
【図26B】第8のパッケージの第4の変形例を形成するために使用するブランクを示す。
【図26C】第8のパッケージの第4の変形例を形成するために使用するブランクを示す。
【図26D】第8のパッケージの第4の変形例を形成するために使用するブランクを示す。
【図27】パッケージを形成するパックがそれぞれヒンジ式蓋部を有する第9のパッケージの斜視図である。
【図28A】各パックが三角形の断面を有するパッケージの構造を示す。
【図28B】各パックが三角形の断面を有するパッケージの構造を示す。
【図28C】各パックが三角形の断面を有するパッケージの構造を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれ第1の縁部および第2の縁部によって境界が形成された第1の面部を有し、物品を収容可能な第1および第2のパックと、これら第1および第2パックに取り付け可能な第1および第2のストラップを含む第1および第2パックを接続する手段とを含むパッケージであって、パックが第1のポジションにあるとき、第1および第2パックの第1面部は互いに対面し、第1および第2パックの第1縁部は互いに隣接し、且つ、第1および第2パックの第2縁部は互いに隣接し、第1および第2ストラップは第1面部を横断して延び、且つ、第1および第2縁部を中心にヒンジ式に取り付けられ、第1ストラップは第1パックの第1縁部を中心にヒンジ式に取り付けられ、且つ、第2パックの第2縁部を中心にヒンジ式に取り付けられ、第2ストラップは第1パックの第2縁部を中心にヒンジ式に取り付けられ、且つ、第2パックの第1縁部を中心にヒンジ式に取り付けられ、
これによって、第1および第2パックは、少なくとも第1ポジションと、第2パックが第1パックに対して第1縁部を中心に回転する第2ポジションと、第2パックが第1パックに対して第2縁部を中心に回転する第3ポジションとの間において、一方がもう一方に対して移動可能であることを特徴とするパッケージ。
【請求項2】
第1および第2縁部が互いに平行であることを特徴とする請求項1に記載のパッケージ。
【請求項3】
それぞれのパックの第1縁部および第2縁部が互いにそれぞれ第1の側面部および第2の側面部に隣接し、これらの側面部が第1面部および底部と共同で商品の収容が可能な容器を形成していることを特徴とする請求項1または2に記載のパッケージ。
【請求項4】
それぞれのパックの底部が三角形状であることを特徴とする請求項1、2または3に記載のパッケージ。
【請求項5】
第1ストラップが第1パックの第1縁部に隣接する第1側面部に固定され、且つ第2パックの第2縁部に隣接する第2側面部に固定され、第2ストラップが第2パックの第1縁部に隣接する第1側面部に固定され、且つ第1パックの第2縁部に隣接する第2側面部に固定されることを特徴とする請求項4に記載のパッケージ。
【請求項6】
第1および第2側面部のそれぞれが互いに隣接することで同時に第3縁部を設け、第1ポジションにあるとき、第1ストラップは第1パックの第2側面部に固定され、第3縁部を囲むように、且つ、第1パックの第1側面部を横断し、第1パックの第1縁部を囲むように、且つ、両方のパックの第1面部を横断し、第2パックの第2縁部を囲むように延びて、第2パックの第2側面部に固定され、第2ストラップは第2パックの第2側面部に固定され、第2パックの第3縁部を囲むように、第2パックの第1側面部を横断し、第2パックの第1縁部を囲むように、第1および第2パック両方の第1面部を横断し、且つ、第1パックの第2縁部を囲むように延びて、第1パックの第2側面部に固定され;これによって、第1ストラップが第2パックの第1縁部ならびに第1パックの第1縁部および第3縁部を中心にヒンジ式に取り付けられ、且つ、第2ストラップが第1パックの第2縁部ならびに第2パックの第1および第3縁部を中心にヒンジ式に取り付けられ;第1および第2パックは互いに対して、第1ポジションから、第2パックが第1パックに対して第2縁部を中心に回転するポジションならびに第1パックが第2パックに対して第1縁部および第3縁部を中心に回転するポジションまで、移動可能であることを特徴とする請求項4または5に記載のパッケージ。
【請求項7】
それぞれのパックの底部が四辺形であることを特徴とする請求項1、2または3に記載のパッケージ。
【請求項8】
第1ストラップが、第1パックの第1縁部に隣接する第1側面部に固定され、且つ、第2パックの第2縁部に隣接する第2側面部に固定され;第2ストラップが第2パックの第1縁部に隣接する第1側面部に固定され、且つ第1パックの第2縁部に隣接する第2側面部に固定されることを特徴とする請求項7に記載のパッケージ。
【請求項9】
第1および第2側面部のそれぞれによって第1および第2縁部に平行な縁部が設けられ、これによって第3および第4の縁部が設けられ、第3および第4縁部はそれぞれのパックの第1面部と対面する第2面部の境界を定め、第1および第2面部ならびに第1および第2側面部は、底部と共同で物品を収容し、第1ポジションにあるとき、第1ストラップは両方のパックの第1面部および第2パックの第2縁部に隣接する第2側面部を横断して延び、第2パックの第2面部に固定され、且つ、第1パックの第1縁部に隣接する第1側面部に固定され、第2ストラップは第1および第2パック両方の第1面部および第1パックの第2縁部に隣接する第2側面部を横断して延び、第1パックの第2面部および第2パックの第1縁部に隣接する第1側面部に固定され、これによって、第1ストラップが第1パックの第1縁部ならびに第2パックの第2および第4縁部を中心にヒンジ式に取り付けられ、且つ、第2ストラップが第2パックの第1縁部ならびに第1パックの第2および第4縁部を中心にヒンジ式に取り付けられ、第1および第2パックは互いに対して第1ポジションから、第2パックが第1パックに対して第3縁部を中心に回転するポジションおよび第1パックが第2パックに対して第4縁部を中心に回転するポジションまで、移動可能であることを特徴とする請求項7に記載のパッケージ。
【請求項10】
第1および第2側面部それぞれによって第1および第2縁部に平行な縁部が設けられ、これによって第3および第4縁部が設けられ、第3および第4縁部はそれぞれのパックの第1面部と対面する第2面部の境界を定め、第1および第2面部および第1および第2側面部は底部と共同で物品を収容し、第1ポジションにあるとき、第1ストラップは第1パックの第2面部に固定され、第1パックの第3縁部を囲むように延び、両方のパックの第1面部を横断し、第2パックの第2縁部を囲むように、第2パックの第2側面部を横断し、第2パックの第4縁部を囲むように延び、且つ、第2パックの第2面部に固定され、第2ストラップは、第2パックの第2面部に固定され、第2パックの第3縁部を囲むように、第2パックの第1側面部を横断し、第1および第2パック両方の第1面部を横断し、第1パックの第2縁部を囲むように、第1パックの第2側面部を横断し、第1パックの第4縁部を囲むように延び、且つ第1パックの第2面部に固定され、これによって第1ストラップは第1パックの第1および第3縁部ならびに第2パックの第2および第4縁部を中心にヒンジ式に取り付けられ、且つ第2ストラップは第2パックの第1および第3縁部ならびに第1パックの第2および第4縁部を中心にヒンジ式に取り付けられ、これによってパックが、第1および第2パックが互いに対して第1および第3縁部を中心に回転するポジションまたは第1および第2パックが互いに対して第2および第4縁部を中心に回転するポジションまで、移動可能であることを特徴とする請求項7に記載のパッケージ。
【請求項11】
第1および第2ストラップは、第1ポジションでは、第1および第2パックを接合する単一の部材からなる一体の部品であり、この単一の部材が第1および第2ストラップとなるように切り離しが可能であることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のパッケージ。
【請求項12】
第1および第2ストラップが、第1および第2パックの第1面部に対応する領域において、単一の部材の弱め線に沿って切り離し可能であることを特徴とする請求項11に記載のパッケージ。
【請求項13】
第1面部の領域の外側に位置する第1および第2ストラップの部分が互いに切り離されることを特徴とする請求項11または12に記載のパッケージ。
【請求項14】
単一の部材が紙製、プラスチック製または厚紙製であることを特徴とする請求項11、12または13に記載のパッケージ。
【請求項15】
単一の部材が第1および第2パックに固定されていることを特徴とする請求項11から14のいずれか1項に記載のパッケージ。
【請求項16】
ストラップがそれぞれの端部で支持体に固定され、第1および第2パックの第2面部に位置するそれぞれの端部で、この第1および第2パックが支持体とストラップとの間に保持されることを特徴とする請求項11から15のいずれか1項に記載のパッケージ。
【請求項17】
ストラップおよび支持体が紙製、プラスチック製または厚紙製であることを特徴とする請求項16に記載のパッケージ。
【請求項18】
第1および第2パックのそれぞれが、互いに独立して第1および第2パックをそれぞれ閉鎖する蓋部を有することを特徴とする請求項1から17のいずれか1項に記載のパッケージ。
【請求項19】
第1および第2パックがそれぞれ保護包装材に包装され、且つストラップがこの保護包装材と接続していることを特徴とする請求項18に記載のパッケージ。
【請求項20】
ストラップが第1および第2パックの周囲に配置されて、組み合わされたパッケージを形成し、この組み合わされたパッケージが保護包装材で包装されていることを特徴とする請求項18に記載のパッケージ。
【請求項21】
この保護包装材がプラスチック製であることを特徴とする請求項19または20に記載のパッケージ。
【請求項22】
ストラップおよび支持体が厚紙製であることを特徴とする請求項16から21のいずれか1項に記載のパッケージ。
【請求項23】
蓋部それぞれがフラップを有し、蓋部が閉鎖位置にあるとき、このフラップは第1および第2パックの第1面部の一部分を形成し、パックが第2ポジションに配置されたとき、第1ストラップは一方のパックの上方でフラップに重なり、パックが第3ポジションに配置されたとき、第1ストラップはもう一方のパックのフラップに重なることを特徴とする請求項18から22のいずれか1項に記載のパッケージ。
【請求項24】
さらにパックが、第1ポジションに配置されたとき両方のパックを閉鎖する単一の蓋部を含み、この蓋部が第1または第2パックのいずれか一方にヒンジ式に取り付けられていることを特徴とする請求項1から17のいずれか1項に記載のパッケージ。
【請求項25】
第1および第2パックが喫煙品を収容することを特徴とする請求項1から24のいずれか1項に記載のパッケージ。
【請求項26】
単一のシート材料からなり、この材料が少なくとも第1ストラップを供する第1の領域と、第2ストラップを供する第2の領域とを有し、これらの領域が第1領域を第2領域から切り離し可能な線と隣接し、この線が第1と、第2と、第3セクションとを有し、この第2セクションが脆弱化されたセクションで第1および第2領域を切り離せるようになっており、第1および第3セクションは第2セクションのそれぞれの端部からシートの縁部まで延びる切り離された部分であることを特徴とするブランク。
【請求項27】
前記ブランクがプラスチック製、紙製または厚紙製であることを特徴とする請求項26に記載のブランク。
【請求項28】
前記ブランクが主要縁部と、非主要縁部とを有する長方形であり、切り離し可能な脆弱化されたセクションおよび切り離されている部分が主要縁部と平行であることを特徴とする請求項26または27に記載のブランク。
【請求項29】
前記ブランクが主要縁部と、非主要縁部とを有する長方形であり、切り離し可能な脆弱化されたセクションおよび切り離されている部分が非主要縁部と平行であることを特徴とする請求項26または27に記載のブランク。
【請求項30】
単一のシート材料からなり、この材料が互いに離れて位置する主要縁部を有する長尺の開口部が設けられた長丈な第1のセクションと、この開口部に位置を合わせされ、且つ、第1セクションの非主要縁部から延びる第2セクションとを有し、この第2セクションは開口部の幅の下限とほぼ同じまたはそれ以下を上限とする幅と、開口部より長い長さとを有し、この第2セクションの固定されていない非主要縁部が開口部を通過して第1セクションの固定されていない非主要縁部に取り付けられるようになっていることを特徴とするブランク。
【請求項31】
長尺の開口部、第1セクションおよび第2セクションの形状が四辺形であることを特徴とする請求項30に記載のブランク。
【請求項32】
ブランクがプラスチック製、紙製または厚紙製であることを特徴とする請求項30または31に記載のブランク。
【請求項33】
それぞれが開口部を有する2つのセクションをさらに含み、この2つのセクションが第1セクションの1つの主要縁部の部分から延び、この部分が長尺の開口部の両側に配設されていることを特徴とする請求項30、31または32に記載のブランク。
【請求項34】
第1パックを供する1つ以上の第1のブランクと、第2パックを供する1つ以上の第2のブランクの組み合わせであって、第1または第2のブランクのいずれかが両方のパックを閉鎖可能なヒンジ式蓋部を形成するセクションと、第1および第2パックを板返し構成で接合するための少なくとも2本のストラップを供するブランクとを含むことを特徴とする組み合わせ。
【請求項35】
第1パックを設ける1つ以上の第1ブランクと、第2パックを設ける1つ以上の第2ブランクの組み合わせであって、第1および第2ブランクの両方がそれぞれのパックを閉鎖可能なヒンジ式蓋部を形成するセクションと、第1および第2パックを板返し構成で接合するための少なくとも2本のストラップを供するブランクとを含むことを特徴とする組み合わせ。
【請求項36】
第1ブランクのうちの1つと第2ブランクのうちの1つが、開封線を介して一体に接合していることを特徴とする請求項34または35に記載の組み合わせ。
【請求項37】
それぞれが喫煙品を収容する2つのパックを含み、これらのパックが板返し構成で共に接合していることを特徴とするパッケージ。
【請求項38】
板返し構成で共に接合しているパックがプラスチック製の外装材に包装されていることを特徴とする請求項37に記載のパッケージ。
【請求項39】
パックがそれぞれ個別にプラスチック製の包装紙に包装され、この包装されたパックが板返し構成で共に接合していることを特徴とする請求項37に記載のパッケージ。
【請求項40】
それぞれのパックがヒンジ式蓋部を含み、この蓋部がそれぞれのパックを独立して閉鎖することを特徴とする請求項37から39に記載のパッケージ。
【請求項41】
前記2つのパックが1つのヒンジ式蓋部を共有していることを特徴とする請求項37から39に記載のパッケージ。
【請求項42】
前記ヒンジ式蓋部が2つのパックのいずれか1つに取り付けられていることを特徴とする請求項41に記載のパッケージ。
【請求項43】
第1および第2パックを設ける工程と、少なくとも第1および第2ストラップを第1と第2のパックの間に配置する工程と、このパックが板返し構成で接合するようにストラップをパックに固定する工程とを含むことを特徴とするパッケージの製造方法。
【請求項44】
第1および第2ストラップが第1パックの上方に配置され、次に第2パックが第1および第2ストラップの上方に配置され、これらのストラップが第1と第2のパックの間に挟まれるようにすることを特徴とする請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記固定の工程が、第2パックを配置する前に、第1および第2ストラップのうち少なくとも1本を第1パックに固定すること含むことを特徴とする請求項43または44に記載の方法。
【請求項46】
前記第1および第2ストラップが単一ブランクの一体になっている部分であることを特徴とする請求項43、44または45に記載の方法。
【請求項47】
両方のパックを閉鎖するヒンジ式蓋部を設ける工程をさらに含むことを特徴とする請求項43から46いずれか1項に記載の方法。
【請求項48】
添付の図1、図4から図7;図10から図13;図17から図20;図27;または図28を参照して本明細書中で実質的に説明したパッケージ。
【請求項49】
添付の図2、図3、図8A、図16A、図21、図23、図24、図25または図26を参照して本明細書中で実質的に説明したブランク。
【請求項50】
本明細書中で実質的に説明した、請求項43に記載のパッケージの製造方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図2E】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15A】
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【図15B】
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【図15C】
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【図16A】
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【図16B】
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【図16C】
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【図16D】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23A】
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【図23B】
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【図23C】
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【図23D】
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【図24A】
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【図24B】
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【図24C】
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【図24D】
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【図24E】
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【図25A】
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【図25B】
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【図25C】
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【図26A】
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【図26B】
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【図26C】
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【図26D】
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【図27】
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【図28A】
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【図28B】
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【図28C】
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【公表番号】特表2008−528392(P2008−528392A)
【公表日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−552711(P2007−552711)
【出願日】平成18年1月25日(2006.1.25)
【国際出願番号】PCT/GB2006/000245
【国際公開番号】WO2006/079799
【国際公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【出願人】(500252844)ブリティッシュ アメリカン タバコ (インヴェストメンツ) リミテッド (111)
【氏名又は名称原語表記】BRITISH AMERICAN TOBACCO (INVESTMENTS) LIMITED
【Fターム(参考)】