説明

パンタグラフ用の円形すり板

【課題】 従来からのパンタグラフ用のすり板は、すり板の消耗が中央部で多く発生し、すり板両端の未使用部分の使用状況の改善が問題である。そこで本発明は、パンタグラフ用のすり板の全面使用ならびに全面が消耗するまで使用ができることを課題とする。
【解決手段】 本発明のパンタグラフ用の円形すり板1は、取付金物3およびボルト4により、集電舟5に取付固定する。本発明のパンタグラフ用の円形すり板1においては、すり板の形状を円形にすることにより、すり板の位置を360度平面回動させるこが可能となるため、未使用部分の使用ならびに、すり板の全面が消耗するまで使用ができるため、課題の解決手段となる。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
本発明は、送電用架線に接触する電車のパンタグラフの集電舟に取り付けられる、パンタグラフ用の円形すり板に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来からのパンタグラフ用のすり板は、すり板の消耗が中央部で多く発生し、すり板両端の未使用部分の使用ができないのが、従来からのパンタグラフ用のすり板の使用状況である。
【発明が解決しょうとする課題】
【0003】
このような従来からのパンタグラフ用のすり板は、消耗が中央部で多く発生し、すり板両端の未使用部分の使用状況の改善が問題である。
そこで本発明は、パンタグラフ用のすり板の全面が消耗するまで使用ができることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、請求項1記載のパンタグラフ用のすり板において、すり板の形状を円形にすることにより、すり板の位置を360度平面回動させることが可能となり、すり板の全面が消耗するまで使用ができることを特徴とする、パンタグラフ用の円形すり板は、未使用部分の使用が可能となり、すり板の全面が消耗するまで使用ができるため、課題の解決手段となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
【0006】
図1および図4は実施形態を示す。この図は、電車線6側から見たパンタグラフ用の円形すり板1の位置を、0度〜60度まで平面回動させた実施形態の図1は平面図であり図4は側面図である。本発明のパンタグラフ用の円形すり板1は、全面が消耗するまで平面回動の使用ができるため、取り替え周期を延長することができる。
【0007】
このパンタグラフ用の円形すり板1は円形であるため、集電舟5の接触面は円形で構成されている。
【0008】
図2および図5は電車前方から見た実施形態を示す。このパンタグラフ用の円形すり板1が集電舟5に取り付けられて、電車線6と接触した実施形態の正面図である。
【0009】
図3および図6は、このパンタグラフ用の円形すり板1を、集電舟5に取付金物とボルトにより取付固定した、実施形態の断面図である。
【発明の効果】
【0010】
本発明は以上に説明したような構成により次のような効果を奏する。
従来からのパンタグラフ用のすり板は、すり板の消耗が中央部で多く発生し、すり板両端の未使用部分の使用が出来ないのが、従来からのパンタグラフ用すり板の使用状況である。
請求項1に記載されている発明は、パンタグラフ用のすり板の形状を円形にすることにより、すり板の消耗位置を360度平面回動させることが可能となる。また、すり板の全面使用ならびに全面が消耗するまで使用できるため、本発明のパンタグラフ用の円形すり板を使用することにより消耗効率の改善と、取り替え周期を大幅に延長することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパンタグラフ用の円形すり板を、架空線集電方式による電車線上から見た平面図。
【図2】図1のパンタグラフ用の円形すり板を、電車前方より見た正面図。
【図3】本発明のパンタグラフ用の円形すり板を、架空線集電方式によるパンタグラフに取付金物とボルトにより取付固定した状態の円形すり板の断面図。
【図4】本発明のパンタグラフ用の円形すり板を、側方集電方式による電車線側から見た側面図。
【図5】図4のパンタグラフ用の円形すり板を、電車前方より見た正面図。
【図6】本発明のパンタグラフ用の円形すり板を、側方集電方式によるパンタグラフに取付金物とボルトにより取付固定した状態の円形すり板の断面図。
【符号の説明】
1パンタグラフ用の円形すり板
2電車線と接触した円形すり板の消耗痕跡
3取付金物
4ボルト
5集電舟
6電車線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
送電用架線に接触するパンタグラフ用のすり板において、すり板の形状を円形にすることにより、すり板の位置を360度平面回動させることが可能となり、すり板の全面が消耗するまで使用ができることを特徴とする、パンタグラフ用の円形すり板。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−207345(P2009−207345A)
【公開日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−88431(P2008−88431)
【出願日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願人】(500487251)
【Fターム(参考)】