説明

ヒゲ付ベルトコンベア

【課題】
廃家電のリサイクル過程において破砕物(プラスチック等)から被服電線の除去は不可欠であり、自動的に選別、除去する効果的装置を提供する。
【解決手段】破砕物は定量供給機1を介して電線類の選別、除去装置2のヒゲ付ベルトコンベアに落下する。洗浄の被服伝染、被服、裸銅線などはヒゲに引っ掛かり果報に落下することなく搬送方向上部まで搬送され、ベルトの反転部より落下し、シュートから貯蔵槽3に集積される。破砕物の粒形が面、球、角体を有するプラスチック等はヒゲに引っ掛かることなく搬送方向とは逆の下方に重力で落下し貯蔵槽4に集積する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は破砕済廃棄物(特に廃家電)の種々構成材料の中から電線類を選別、除去するベルトコンベア
【背景技術】
【0002】
廃家電は有害ガス(フロンガス)等の抜き取り処理後、廃家電の構成材料のリサイクルを容易にする為の第一段階として破砕される。
廃家電の構成材料中特にプラスチック、断熱材等をリサイクルする為に有害なる電線の被服部(主に塩素を含有する塩ビ)、銅分を選別、除去する必要がある。
従来破砕済廃家電等の構成材料から金属類の選別、除去は渦電流を利用した非磁性金属の選別や、金属センサーと圧縮空気を利用した金属の選別装置が開発されているが何れの機器も電線(特に被服付電線)等の選別は困難であった。
【0003】
ヒゲ付ベルトを装備したベルトコンベアを傾斜させて使用する事によりこのベルトコンベアに投入された破砕物中プラスチックや断熱材は搬送方向と反対の下方に重力落下し、電線はベルト表面前面に埋め込まれたヒゲ状の突起物により下方に落下することなく、ベルトの先端(上部)まで搬送されベルトが反転する最上部から落下する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
廃家電構成材料をリサイクル利用する為不可欠な破砕物からの電線類の選別、除去が出来る事を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するために、第一発明は破砕済廃棄物の中から選別、除去すべき材料の中で電線類の形状が線状である特徴を利用し、ベルト表面、全面に特殊な突起物(ヒゲ)を有するベルトコンベアの発明である。
第二発明はこのベルトコンベアの傾斜設置使用である。
【発明の効果】
【0006】
ヒゲ付ベルトコンベアの傾斜設置使用により破砕済廃家電構成材料の中からのプラスチック類と電線類を選別、除去出来る。
【発明を実施する為の最良の形態】
【0007】
この発明の実施形態を図1に示す。
【実施形態の効果】
【0008】
破砕物は図1に示される1の定量供給機を介して電線類の選別、除去装置である2のヒゲ付ベルトコンベアに落下する。
【0009】
ヒゲ付ベルトは傾斜に沿って上昇するが、破砕物の粒形が面、球、角体を有するプラスチック等はヒゲに引っ掛かる事無く搬送方向とは逆の下方に重力で落下し、4のシュートから貯蔵槽に集積する。
【0010】
一方線状の被服電線、被服、裸銅線等はヒゲに引っ掛かり下方に落下することなく搬送方向最上部まで搬送され、ベルトの反転部より落下し、3のシュートから貯蔵槽に集積される。
【図面の簡単な説明】
【図1】はこの発明の実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0011】
1:破砕済材料定量供給機
2:電線類選別、除去ベルトコンベア
2a:上記コンベアのヒゲ付ベルト
2b:ベルトコンベアスカート
2c:ベルトコンベアフレーム
3:電線類排出シュート
4:リサイクル用破砕物排出シュート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
破砕済各種材料の選別、除去装置としてのヒゲ付ベルトコンベア。
【請求項2】
産業廃棄物(特に廃家電)処理プラント構成機器として、破砕済の廃家電各種構成材料の中から線状電線類を選別、除去するためのヒゲ付ベルトコンベアの傾斜設置使用。

【図1】
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【公開番号】特開2006−218466(P2006−218466A)
【公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−68038(P2005−68038)
【出願日】平成17年2月10日(2005.2.10)
【出願人】(505089142)有限会社スルト・ジャパン (1)
【Fターム(参考)】