説明

ヒンジコネクタ、及びヒンジコネクタを備えた電子機器

【課題】 機器への組立性を向上でき、さらに電気的なシールド性を改善すること。
【解決手段】 第1シャフト11及び前記第2シャフト13に巻き付けられるフレキシブル基板15を含み、前記第1及び第2シャフト11,13のそれぞれに回動自在に取り付けられ、かつ前記第1及び第2シャフト11,13に一体に保持されている保持体21,22,23のそれぞれを回動自在に保持するカバー部材27,28とを有し、前記保持体21,22,23には前記フレキシブル基板15を通過させるためのスリット21h,22h,23hが形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フレキシブル基板を巻き付けているヒンジコネクタ、及びそのヒンジコネクタを備えた電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電子機器には、互いに直交する2方向に2本の回動軸を有する2軸ヒンジ装置が用いられている。2軸ヒンジ装置は、2つの軸によって2つ以上の筐体を回動可能になす機能を備えている。
【0003】
このような電子機器には、例えば、折り畳み式携帯電話の表示部が設けられた第1筐体とテンキー部分が設けられた第2筐体とを電気的に配線するためのフレキシブル基板が設けられている。2軸ヒンジ装置は第1及び第2筐体を相互に連結している。
【0004】
電子機器は、第1筐体を、2軸ヒンジ装置の第1回動軸を直交する方向に軸線を有する第2回動軸の軸線を中心に回動可能になす。
【0005】
フレキシブル基板には、第1回動軸の軸線上に巻回された第1巻回部と、第2の回動軸の軸線上に巻回された第2巻回部とが形成されている。(例えば、特許文献1を参照)。
【0006】
【特許文献1】特開2003−133764号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の電子機器では、ヒンジを構成する第1及び第2回動軸である機構部品と、電気的接続を行うフレキシブル基板を別々に用意して、機器の組立時にフレキシブル基板を機構部品に巻き付けて実装していることから、組立作業が複雑となり、作業性に劣るという問題がある。
【0008】
また、フレキシブル基板を機構部品の外側に巻き付けるため、電気的にシールドを施すのが困難となるという問題がある。
【0009】
それ故に本発明の課題は、機器への組立性を向上でき、さらに電気的なシールド性を改善することができるヒンジコネクタ、及びそのヒンジコネクタを備えた電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、第1シャフトと、該第1シャフトの第1軸線方向と直交する第2軸線方向で前記第1シャフトに接続している第2シャフトと、前記第1及び前記第2シャフトに巻き付けられるフレキシブル基板とを含むヒンジコネクタにおいて、前記第1及び第2シャフトのそれぞれに一体にかつ回動自在に取り付けられている複数の保持体と、該保持体のそれぞれを回動自在に保持する一対のカバー部材とを有し、前記保持体には前記第1及び前記第2シャフトに巻き付けられている前記フレキシブル基板を通過させるためのスリットが形成されていることを特徴とするヒンジコネクタであることを最も主要な特徴とする。
【0011】
また、本発明によれば、第1シャフトと、該第1シャフトの軸線方向と直交する軸線方向で前記第1シャフトに接続している第2シャフトと、前記第1及び前記第2シャフトに巻き付けられるフレキシブル基板とを含むヒンジコネクタと、該ヒンジコネクタによりヒンジ結合した第1筐体と第2筐体とを備えている電子機器において、前記ヒンジコネクタは、前記第1及び第2シャフトのそれぞれに一体にかつ回動自在に取り付けられている複数の保持体と、該保持体のそれぞれを回動自在に保持する一対のカバー部材とを有し、前記保持体には前記第1及び前記第2シャフトに巻き付けられている前記フレキシブル基板を通過させるためのスリットが形成されており、前記第1筐体は前記第2筐体に対して前記第1シャフトの前記軸線を中心に回動可能となるようにヒンジ結合されており、さらに前記第1筐体は前記第2筐体に対して前記第2シャフトの前記軸線を中心に回動可能となるようにヒンジ結合されていることを特徴とする電子機器が得られる。
【発明の効果】
【0012】
本発明のヒンジコネクタ、及びそのヒンジコネクタを備えた電子機器によれば、電気的な接続を行うフレキシブル基板を保持体内に収納しているため、機器への組立性を向上でき、さらに電気的なシールド性を改善することができるという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明に係るヒンジコネクタは、第1シャフトと、該第1シャフトの第1軸線方向と直交する第2軸線方向で前記第1シャフトに接続している第2シャフトと、前記第1及び前記第2シャフトに巻き付けられるフレキシブル基板とを含むヒンジコネクタにおいて、前記第1及び第2シャフトのそれぞれに回動自在に取り付けられ、かつ前記第1及び第2シャフトに一体に保持されている複数の保持体と、該保持体のそれぞれを回動自在に保持する一対のカバー部材とを有し、前記保持体には前記フレキシブル基板を通過させるためのスリットが形成されていることにより実現した。
【0014】
また、本発明に係る電子機器は、第1シャフトと、該第1シャフトの軸線方向と直交する軸線方向で前記第1シャフトに接続している第2シャフトと、前記第1及び前記第2シャフトに巻き付けられるフレキシブル基板とを含むヒンジコネクタと、該ヒンジコネクタによりヒンジ結合した第1筐体と第2筐体とを備えている電子機器において、前記ヒンジコネクタは、前記第1及び第2シャフトにのそれぞれに一体にかつ回動自在に取り付けられている複数の保持体と、該保持体のそれぞれを回動自在に保持する一対のカバー部材とを有し、前記保持体には前記第1及び前記第2シャフトに巻き付けられている前記フレキシブル基板を通過させるためのスリットが形成されており、前記第1筐体は前記第2筐体に対して前記第1シャフトの前記軸線を中心に回動可能となるようにヒンジ結合されており、さらに前記第1筐体は前記第2筐体に対して前記第2シャフトの前記軸線を中心に回動可能となるようにヒンジ結合されていることにより実現した。
【実施例1】
【0015】
以下に、本発明に係るヒンジコネクタの実施例を説明する。図1はヒンジコネクタの外観を示している。
【0016】
図1乃至図4を参照して、ヒンジコネクタ1は、第1シャフト11と、第1シャフト11の軸線X(図2を参照)方向と直交する軸線Y(図2を参照)方向で第1シャフト11に接続している第2シャフト13と、第1及び第2のシャフト11,13に中間部分が巻き付けられるフレキシブル基板15と、第1及び第2シャフト11,13に一体に保持されている第1乃至第3保持体21,22,23と、保持体21,22,23のそれぞれを回動自在に保持する一対のカバー部材27,28とを有している。
【0017】
第1及び第2シャフト11,13は、図2にも示すように、平面から見ると略T字形状に接続されて一体となっている。第1シャフト11の軸線X方向の両端部には、第1シャフト11に第1及び第2保持体21,22,及びカバー部材27,28を保持するための第1フランジ部31及び第2フランジ部32が設けられている。さらに、第1及び第2フランジ部31,32の外側には、略E字形状の一対の止め輪35,36と、止め輪35,36の外側に第1及び第2止具38,39とが設けられている。
【0018】
第2のシャフト13は、第1シャフト11の軸線X方向の中間部分に一端が接続されている。第2のシャフト13の軸線Y方向における先端部には、第3保持体23を保持するための第3フランジ部41が設けられている。さらに、第3フランジ部41の外側には、略E字形状の一対の止め輪43と、止め輪43の外側に第3止具45とが設けられている。
【0019】
フレキシブル基板15は、図4にも示すように、フイルム部材間に導体パターンが挟み込まれているものである。この実施例において採用しているフレキシブル基板15は、フレキシブル・プリンテッド・サーキット(FPC)である。
【0020】
フレキシブル基板15は、一端部に形成されている第1接続部15aと、もう一端部に形成されている第2接続部15bと、第1接続部15aから軸線Y方向へ延びている第1中間部15cと、第1中間部15cから軸線X方向へ延びている第2中間部15dとを有している。
【0021】
さらに、フレキシブル基板15は、第2中間部15dから軸線Y方向へ延びている第3中間部15eと、第3中間部15eから軸線X方向へ延びている第4中間部15fと、第4中間部15fから軸線X方向へ延びて第2第2接続部15bに接続されている第5中間部15gとを有している。
【0022】
第1乃至第5中間部15c〜15gは、これらが平面で見ると第1接続部15a及び第2接続部15b間で略クランク形状に直角に曲がっている。第1接続部15aの一面には、図示しない機器側に設けられている相手コネクタに接続するためのコネクタを搭載して接続する導電パッド16aが設けられている。第2接続部15bの一面には、図示しない機器側に設けられている相手コネクタに接続するためのコネクタを搭載して接続する導電パッド16bが設けられている。
【0023】
第2及び第3中間部15d、15eは、第1及び第2フランジ部31,32の内側に、かつ第2フランジ部32の近傍で第1シャフト11に巻き付けられている。第4中間部15fは、第3フランジ部41の近傍で第2シャフト13に巻き付けられている。
【0024】
第1乃至第3保持体21,22,23は、これらが同じ形状となっている。第1乃至第3保持体21,22,23のそれぞれは、基部21a,22a,23aと、この基部21a,22a,23aに一体となっている筒部21b,22b,23bとを有している。
【0025】
基部21a,22a,23aは平坦な底面21c,22c,23cを有し、筒部21b,22b,23bの一方端及び内部は、第1乃至第3フランジ部31,32,41の外周形状よりも少し大きな筒状の空間21s,22s,23sとなっている。また、筒部21b,22b,23bの他方端は、閉塞部21f,22f,23fとなっており、閉塞部21f,22f,23fには、第1及び第2シャフト11,13の外形寸法よりも小さい寸法の穴21g,22g,23gが形成されている。
【0026】
第1乃至第3保持体21,22,23には、底面21c,22c,23cから空間21s,22s,23sへフレキシブル基板15を通過させるためのスリット21h,22h,23hが形成されている。
【0027】
したがって、第1乃至第3保持体21,22,23は、第1及び第2シャフト11,13に巻き付けられている第2乃至第4中間部15d、15e,15f、及び、第1乃至第3フランジ部31,32,41が筒状の空間21s,22s,23sに内包されている。この際、スリット21h,22h,23hのそれぞれには、第2乃至第4中間部15d、15e,15fの一部が挿通している。
【0028】
そして、第1及び第2シャフト11,13には、止め輪35,36,43を介して止具38,39,45が穴21g,22g,23gを通して係合されている。よって、第1及び第2シャフト11,13には、第1乃至第3保持体21,22,23が回動可能に、一対のカバー部材27,28を軸線X、Y方向へ移動するのを阻止するように保持している。
【0029】
一対のカバー部材27,28は、第2シャフト13の接続部側で第1シャフト11を上下から挟み込むように覆う半円筒形状の第1カバー部27a、27bと、第1シャフト11の接続部側で第2シャフト13を上下から挟み込むように覆う半円筒形状の第2カバー部28a,28bとを有している。
【0030】
一対のカバー部材27,28が対向する第1カバー部27a、27bの合わせ面には、複数の凹部27d,28dと複数の凸部27e,28eとが形成されている。
【0031】
第1及び第2シャフト11,13の接続部分は、凹部27d,28dと凸部27e,28eとを嵌め合わせ、一対のカバー部材27,28によって上下から挟み込ませることによって取り付けられている。
【0032】
以下、図5乃至7をも参照して、図2に示したヒンジコネクタの各部品の組立作業を説明する。
【0033】
図5に示すように、第1シャフト11には、フレキシブル基板15の第2及び第3中間部15d、15eを巻き付ける。この際、第2シャフト13には、第4中間部15fを巻き付ける。フレキシブル基板15の第2乃至第4中間部15d、15e,15fは、第1及び第2シャフト11,13に1回もしくは複数回巻き付けて両面接着テープによって固定しておく。
【0034】
次に、図6及び図7に示すように、第1及び第2シャフト11,13の接続部分には、一対のカバー部材27,28の凹部27d,28dと凸部27e,28eとを嵌め合わせ、一対のカバー部材27,28によって第1及び第2シャフト11,13を上下から挟み込むことによって取り付ける。
【0035】
さらに、第1及び第2シャフト11,13には、第1乃至第3保持体21,22,23を、第1及び第2シャフト11,13に巻き付けられている第2乃至第4中間部15d、15e,15f、及び、第1乃至第3フランジ部31,32,41が筒状の空間21s,22s,23sに設ける。この際、スリット21h,22h,23hのそれぞれには、第2乃至第4中間部15d、15e,15fの一部を挿通する。
【0036】
そして、第1及び第2シャフト11,13には、止め輪35,36,43を介して止具38,39,45を穴21g,22g,23gを通して係合する。このように組み立てたヒンジコネクタは、図1に示したように第1及び第2シャフト11,13に、第1乃至第3保持体21,22,23が回動可能に、一対のカバー部材27,28を軸線X、Y方向で保持される。
【0037】
図8及び図9は、実施例1によって説明したヒンジコネクタ1を用いた折り畳み式の電子機器を示している。
【0038】
図8及び図9を参照して、電子機器は、第1筐体51と、第2の筐体53と、第1及び第2筐体51,53をヒンジ結合しているヒンジ装置を有している。
【0039】
第1筐体51は、第1上ケース部51aと、この第1上ケース部51aに組み合わされる第1下ケース部51bとを有している。第2筐体53は、第2上ケース部53aと、この第2上ケース部53aに組み合わされる第2下ケース部53bとを有している。
【0040】
第1上ケース部51aには、ヒンジコネクタ1の第1保持体21を収納するため筒状の第1ケース保持部51cと、第2保持体22を収納するための溝状の第2ケース保持部51dとが形成されている。第1及第2ケース保持部51c,51dは、第1及び第2保持体21,22を収納した際に、第1及び第2保持体21,22が回転しない構造となっている。ヒンジ装置は、ヒンジコネクタ1、第1及第2ケース保持部51c,51dによって構成されている。
【0041】
第1ケース保持部51cには、ヒンジコネクタ1の回転止めを行う回転止め部(図示せず)及び第1シャフト11の先端部を収める穴51gを有する。
【0042】
第2下ケース部53bには、ヒンジコネクタ1の第2シャフト13を収納する溝部53hが形成されている。溝部53g内にはヒンジコネクタ1の回転止めを行う回転止め部53g及び第2シャフト13の先端を通す溝53iを持つ。
【0043】
図10に示すように、第1上ケース51aの第1ケース保持部51c内には、ヒンジコネクタ1の第1保持体21を保持した第1シャフト11の片側半分が挿入される。また、ヒンジコネクタ1の第2保持体22を保持した第1シャフト11のもう一方の片側半分が第2ケース保持部51dに挿入される。第3保持体23を保持した第2シャフト13は、第2上ケースの溝内に挿入される。
【0044】
フレキシブル基板15の両端は直接、又はヒンジコネクタ1を介して予め第1及び第2上ケース部51a,53aに固定された基板(図示せず)と接続し、蓋となる第1下ケース部51b及び第2下ケース部53bをそれぞれ第1及び第2上ケース部51a,53aに被せる。
【0045】
そして、第1及第2ケース保持部51c,51dには、第1シャフト11の両端、第2シャフト13の先端の止具38,39,45に、図9に示したダンパと呼ばれる機構部品61,62,63を挿入してヒンジコネクタ1を保持する。
【0046】
図11は、第1シャフト11に機構部品61,62を取り付けた第1下ケース部51bと第2筐体53とを示している。図12は、第1シャフト11の軸線X方向に巻き付けられたフレキシブル基板15の取り付けた状態を示している。図13は、第2下ケース部53bにフレキシブル基板15及び第2シャフト13が配置されている状態を示している。図14は、第2シャフト13の軸線Y方向に巻き付けられたフレキシブル基板15の取り付けた状態を示している。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明のヒンジコネクタは、携帯電話、PDA、ノート型パーソナルコンピュータ、ビデオカメラなどの2軸ヒンジ部をもつ電子機器の用途に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明に係るヒンジコネクタの外観を示す斜視図である(実施例1)。
【図2】図1に示したヒンジコネクタを分解して示した斜視図である。
【図3】図1に示した第1及び第2シャフトを示した斜視図である。
【図4】図1に示したフレキシブル基板を示した斜視図である。
【図5】図1に示したヒンジコネクタの組立方法における組立途中の状態を示す斜視図である。
【図6】図5に示したヒンジコネクタの組立途中の状態から組立てる途中の状態を示す斜視図である。
【図7】図6に示したヒンジコネクタの組立途中の状態から組立てる途中の状態を示す説明するための斜視図である。
【図8】本発明に係るヒンジコネクタを備えた電子機器の外観を示す斜視図である。
【図9】図8に示した電子機器を分解して示した斜視図である。
【図10】図8に示した電子機器の組立方法における組立途中の状態を示す斜視図である。
【図11】図8に示した電子機器のヒンジ結合部分を示す斜視図である。
【図12】図11に示した電子機器のヒンジ結合部分を拡大して示した斜視図である。
【図13】図8に示したフレキシブル基板及び第2シャフトの配置状態を示した斜視図である。
【図14】図13した第1シャフトに巻き付けられたフレキシブル基板の一部を拡大して示した斜視図である。
【符号の説明】
【0049】
1 ヒンジコネクタ
11 第1シャフト
13 第2シャフト
15 フレキシブル基板
21 第1保持体
21h,22h,23h スリット
22 第2保持体
23 第3保持体
27,28 カバー部材
51 第1筐体
51a 第1上ケース部
51b 第1下ケース部
51c 第1ケース保持部
51d 第2ケース保持部
53 第2の筐体
53a 第2上ケース部
53b 第2下ケース部
X,Y 軸線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1シャフトと、該第1シャフトの第1軸線方向と直交する第2軸線方向で前記第1シャフトに接続している第2シャフトと、前記第1及び前記第2シャフトに巻き付けられるフレキシブル基板とを含むヒンジコネクタにおいて、
前記第1及び第2シャフトのそれぞれに一体にかつ回動自在に取り付けられている複数の保持体と、該保持体のそれぞれを回動自在に保持する一対のカバー部材とを有し、前記保持体には前記第1及び前記第2シャフトに巻き付けられている前記フレキシブル基板を通過させるためのスリットが形成されていることを特徴とするヒンジコネクタ。
【請求項2】
第1シャフトと、該第1シャフトの軸線方向と直交する軸線方向で前記第1シャフトに接続している第2シャフトと、前記第1及び前記第2シャフトに巻き付けられるフレキシブル基板とを含むヒンジコネクタと、該ヒンジコネクタによりヒンジ結合した第1筐体と第2筐体とを備えている電子機器において、
前記ヒンジコネクタは、前記第1及び第2シャフトのそれぞれに一体にかつ回動自在に取り付けられている複数の保持体と、該保持体のそれぞれを回動自在に保持する一対のカバー部材とを有し、前記保持体には前記第1及び前記第2シャフトに巻き付けられている前記フレキシブル基板を通過させるためのスリットが形成されており、
前記第1筐体は前記第2筐体に対して前記第1シャフトの前記軸線を中心に回動可能となるようにヒンジ結合されており、さらに前記第1筐体は前記第2筐体に対して前記第2シャフトの前記軸線を中心に回動可能となるようにヒンジ結合されていることを特徴とする電子機器。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2006−66807(P2006−66807A)
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−250431(P2004−250431)
【出願日】平成16年8月30日(2004.8.30)
【出願人】(000231073)日本航空電子工業株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】