説明

ビタミンD受容体モジュレータ

本発明は、1α,25−ジヒドロキシビタミンD3よりも高カルシウム血症の副作用の小さな、ビタミンD受容体(VDR)モジュレート活性を有する、スルホナート又はスルホンアミド官能基を有するジアリール誘導体に関する。これらの化合物は、骨疾患及び乾癬の治療に有用である。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)で表される化合物又はその医薬として許容される塩若しくはプロドラッグ。
【化1】

[式中
R及びR’は、それぞれ別個のC〜Cアルキル若しくはC〜Cフルオロアルキル、又はR及びR’は共に、置換基を有するか若しくは無置換の、飽和又は不飽和の、3〜8個の炭素原子を有する炭素環を形成しており、
PHは水素又はメチルであり、
R1及びR2は、それぞれ別個に、水素、ハロ、C〜Cアルキル、C〜Cフルオロアルキル、−O−C〜Cアルキル,−S−C〜Cアルキル、−O−C〜Cフルオロアルキル、−CN、−NO、アセチル、−S−C〜Cフルオロアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cシクロアルキル、及びC〜Cシクロアルケニルからなる群から選択され、
及びL及びLは、それぞれ別個に下記の基を含む群から選択されるそれぞれ別個の2価の結合基であり、
【化2】

【化3】

【化4】

【化5】

【化6】

【化7】

式中、mは、0、1、又は2であり、Xは酸素又は硫黄であり、R40はそれぞれ別個に、水素、C〜Cアルキル、又はC〜Cフルオロアルキルであり、
は、
分岐鎖C〜Cアルキル、
3−メチル−3−ヒドロキシペンチル、
3−メチル−3−ヒドロキシペンテニル、
3−メチル−3−ヒドロキシペンチニル、
3−エチル−3−ヒドロキシペンチル、
3−エチル−3−ヒドロキシペンテニル、
3−エチル−3−ヒドロキシペンチニル、
3−エチル−3−ヒドロキシ−4−メチルペンチル、
3−エチル−3−ヒドロキシ−4−メチルペンテニル、
3−エチル−3−ヒドロキシ−4−メチルペンチニル、
3−プロピル−3−ヒドロキシペンチル、
3−プロピル−3−ヒドロキシペンテニル、
3−プロピル−3−ヒドロキシペンチニル、
1−ヒドロキシ−2−メチル−1−(メチルエチル)プロピル、
3−メチル−3−ヒドロキシ−4,4−ジメチルペンチル、
3−メチル−3−ヒドロキシ−4,4−ジメチルペンテニル、
3−メチル−3−ヒドロキシ−4,4−ジメチルペンチル、
3−エチル−3−ヒドロキシ−4,4−ジメチルペンチニル、
3−エチル−3−ヒドロキシ−4,4−ジメチルペンテニル、
3−エチル−3−ヒドロキシ−4,4−ジメチルペンチニル、
4,4−ジメチル−3−ヒドロキシプロピル、
1−ヒドロキシシクロペンテニル、
1−ヒドロキシシクロヘキセニル、
1−ヒドロキシシクロヘプテニル、
1−ヒドロキシシクロオクテニル、
1−ヒドロキシシクロプロピル、
1−ヒドロキシシクロブチル、
1−ヒドロキシシクロペンチル、
1−ヒドロキシシクロヘキシル、
1−ヒドロキシシクロヘプチル、又は
1−ヒドロキシシクロオクチルであるが、
が、
3−メチル−3−ヒドロキシペンチル、
3−メチル−3−ヒドロキシペンテニル、
3−メチル−3−ヒドロキシペンチニル、
3−エチル−3−ヒドロキシペンチル、
3−エチル−3−ヒドロキシペンテニル、
3−エチル−3−ヒドロキシペンチニル、
4,4−ジメチル−3−ヒドロキシプロピル、
3−エチル−3−ヒドロキシ−4−メチルペンチル、
3−エチル−3−ヒドロキシ−4−メチルペンテニル、
3−エチル−3−ヒドロキシ−4−メチルペンチニル、
3−プロピル−3−ヒドロキシペンチル、
3−プロピル−3−ヒドロキシペンテニル、
3−プロピル−3−ヒドロキシペンチニル、
3−メチル−3−ヒドロキシ−4,4−ジメチルペンチル、
3−メチル−3−ヒドロキシ−4,4−ジメチルペンテニル、
3−メチル−3−ヒドロキシ−4,4−ジメチルペンチル、
3−エチル−3−ヒドロキシ−4,4−ジメチルペンチニル、
3−エチル−3−ヒドロキシ−4,4−ジメチルペンテニル、
3−エチル−3−ヒドロキシ−4,4−ジメチルペンチニル、又は
1−ヒドロキシ−2−メチル−1−(メチルエチル)プロピル
である場合には、L及びLは、両者合わせて1つの結合となり、
は、
−O−SO−(R50)
式中、R50は、
−C1〜3アルキル、−CF、−(CH1〜2CF
−S−C1〜3アルキル、−SO−C1〜3アルキル、
−(CH1〜2C(O)NHMe、
−(CH1〜2−COHを表し、
又は
−NH−SO−(R50)
式中、R50は、
−C1〜3アルキル、−CF、−(CH1〜2CF
−S−C1〜3アルキル、−SO−C1〜3アルキル、
−(CH1〜2−COH、
−(CH1〜2C(O)NHMeを表し、
又は
−N(SOR51)
式中、R51はそれぞれ独立して
−C1〜3アルキル、−CF、−(CH1〜2CF
−(CH1〜2C(O)NHMe、
−S−C1〜3アルキル、−SO−C1〜3アルキル、又は
−(CH1〜2−COHを表す。]
【請求項2】
前記RPHが水素である、請求項1に記載の化合物又はその医薬として許容される塩若しくはプロドラッグ。
【請求項3】
式(II)で表される化合物又はその医薬として許容される塩若しくはプロドラッグ誘導体。
【化8】

[式中、
R2及びR2’は、それぞれ独立してメチル又はエチルであり、
R21及びR22は、水素、フルオロ、−Cl、−CF、−CHF、−CHF、メトキシ、エトキシ、ビニル、メチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、1,1−ジメチルエチル、ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、およびシクロプロピルを含む群からそれぞれ独立して選択される基であり、
R2は、下式:
3−メチル−3−ヒドロキシペンチル、
3−メチル−3−ヒドロキシペンテニル、
3−メチル−3−ヒドロキシペンチニル、
3−エチル−3−ヒドロキシペンチル、
3−エチル−3−ヒドロキシペンテニル、
3−エチル−3−ヒドロキシペンチニル、
3−エチル−3−ヒドロキシ−4−メチルペンチル、
3−エチル−3−ヒドロキシ−4−メチルペンテニル、
3−エチル−3−ヒドロキシ−4−メチルペンチニル、
3−プロピル−3−ヒドロキシペンチル、
3−プロピル−3−ヒドロキシペンテニル、
3−プロピル−3−ヒドロキシペンチニル,
1−ヒドロキシ−2−メチル−1−(メチルエチル)プロピル
で表される基であり、
R2は、
【化9】

(式中、Qは−O−又は−NH−)である。]
【請求項4】
式(III)で表される化合物又はその医薬として許容される塩若しくはプロドラッグ誘導体。
【化10】

[式中、
R3及びR3’は、それぞれ独立してメチル又はエチルであり、
R31及びR32は、水素、フルオロ、−Cl、−CF、−CHF、−CHF、メトキシ、エトキシ、ビニル、メチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、1,1−ジメチルエチル、ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、およびシクロプロピルを含む群からそれぞれ独立して選択される基であり、
R3は、3−ヒドロキシ−3−エチル−ペンチル又は4,4−ジメチル(−3−ヒドロキシプロピル)であり、
R3は、
【化11】

又は
【化12】

である。]
【請求項5】
下記の構造式M−1からM−31で表される、請求項1に記載の化合物又はその医薬として許容される塩若しくはエステルプロドラッグ誘導体。
M−1)
【化13】

M−2)
【化14】

M−3)
【化15】

M−4)
【化16】

M−5)
【化17】

M−6)
【化18】

M−7)
【化19】

M−8)
【化20】

M−9)
【化21】

M−11)
【化22】

M−12)
【化23】

M−13)
【化24】

M−14)
【化25】

M−15)
【化26】

M−16)
【化27】

M−17)
【化28】

M−18)
【化29】

M−19)
【化30】

M−20)
【化31】

M−22)
【化32】

M−23)
【化33】

M−24)
【化34】

M−25)
【化35】

M−28)
【化36】

M−29)
【化37】

M−30)
【化38】

又は
M−31)
【化39】

【請求項6】
下記の構造式M−32からM−50で表される、請求項1に記載の化合物又はその医薬として許容される塩若しくはエステルプロドラッグ誘導体。
M−32)
【化40】

M−34)
【化41】

M−35)
【化42】

M−36)
【化43】

M−37)
【化44】

M−38)
【化45】

M−39)
【化46】

M−40)
【化47】

M−41)
【化48】

M−42)
【化49】

M−43)
【化50】

M−44)
【化51】

M−45)
【化52】

M−46)
【化53】

M−47)
【化54】

M−48)
【化55】

M−49)
【化56】

又は
M−50)
【化57】

【請求項7】
下式で表される、請求項1に記載の化合物。
【化58】

又は
【化59】

【請求項8】
下式で表される、請求項1に記載の化合物。
【化60】

【化61】

又は
【化62】

【請求項9】
下式で表される、請求項1に記載の化合物。
【化63】

【化64】

又は
【化65】

【請求項10】
下式で表される、請求項1に記載の化合物。
【化66】

【化67】

【化68】

【化69】

【化70】

【化71】

【化72】

【化73】

【化74】

【化75】

【化76】

又は
【化77】

【請求項11】
下式で表される、請求項1に記載の化合物。
【化78】

【化79】

【化80】

【化81】

【化82】

【化83】

【化84】

【化85】

【化86】

【化87】

【化88】

又は
【化89】

【請求項12】
下式で表される化合物又はその医薬として許容される塩若しくはエステルプロドラッグ誘導体。
【化90】

[前記化合物には、1〜135までのコード番号が付され、それぞれの化合物は、以下のTable1中の化合物コード番号の行に示された、特定の組み合わせの置換基RB4、RC4、L14、L24、及びL34を有する。]
【表1】

【表2】

【表3】

【表4】

【表5】

【表6】

【表7】

【請求項13】
下式で表される化合物又はその医薬として許容される塩若しくはエステルプロドラッグ誘導体。
【化91】

[前記化合物には、1A〜45Aまでのコード番号が付され、それぞれの化合物は、以下のTable2中の化合物コード番号の行に示された、特定の組み合わせの置換基RB5及びRC5を有する。]
【表8】

【表9】

【請求項14】
前記プロドラッグがメチルエステル、エチルエステル、N,N−ジエチルグリコールアミドエステル、又はモルホリルエチルエステルである、請求項1から13のいずれか記載の化合物のプロドラッグ誘導体。
【請求項15】
前記塩がナトリウム又はカリウムである、請求項1から13のいずれか記載の化合物の塩誘導体。
【請求項16】
請求項1から13のいずれか記載の化合物及び医薬として許容される担体又は希釈剤を含む医薬用製剤。
【請求項17】
骨粗しょう症治療用製剤であって、
成分(A1):請求項1に記載のビタミンD受容体モジュレータと、
成分(B1):下記の群から選ばれる、骨粗しょう症を治療するために従来用いられている1又は複数の補助剤と、
a. エストロゲン、
b. アンドロゲン、
c. カルシウム添加剤、
d. ビタミンD代謝物、
e. チアジド利尿剤、
f. カルシトニン、
g. ビスホスホネート、
h. SERMS、及び
i. フッ化物、及び
成分(C1): 所望により担体または希釈剤と、を含む、骨粗しょう症治療用製剤。
【請求項18】
前記(A1)と前記(B1)との比が、10:1から1:1000である、請求項17に記載の製剤。
【請求項19】
乾癬治療用製剤であって、
成分(A2):請求項1に記載のビタミンD受容体モジュレータと、
成分(B2):下記の群から選ばれる、乾癬を治療するために従来用いられている1又は複数の補助剤と、
a. 局所用糖質コルチコイド、
b. サリチル酸、及び
c. 粗コールタール、及び
成分(C2): 所望により担体または希釈剤と、を含む乾癬治療用製剤。
【請求項20】
前記(A2)と前記(B2)との比が、10:1から1:100000である、請求項19に記載の製剤。
【請求項21】
座瘡、光線性角化症、脱毛症、アルツハイマー病、無重力化での骨維持、骨折の治療、乳ガン、ガンの化学的予防、クローン病、大腸ガン、I型糖尿病、宿主−移植片拒絶、高カルシウム血症、II型糖尿病、白血病、多発性硬化症、骨髄異形成症候群、皮脂分泌異常、骨軟化症、骨粗しょう症、皮膚の弾性異常、皮膚の水和異常、乾癬性関節炎、前立腺ガン、乾癬、腎性骨ジストロフィー、関節リウマチ、強皮症、皮膚ガン、全身性エリテマトーデス、マスタードびらん剤による皮膚細胞の損傷、潰瘍性大腸炎、白斑及びしわの病的作用を防御または軽減し、医薬として有効な量の請求項1から12のいずれか記載の化合物を投与することを含む、ほ乳類の治療方法。
【請求項22】
乾癬を治療するための、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
骨粗しょう症を治療するための、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
マスタードびらん剤からの皮膚細胞の保護を予防又は軽減するための、請求項21に記載の、ほ乳類の治療方法。
【請求項25】
良性前立腺過形成又は膀胱ガンの病的作用を予防又は軽減するための、ほ乳類の治療方法。
【請求項26】
医薬として有効な量の請求項1から13のいずれか記載の化合物を必要に応じてほ乳類に投与する、ビタミンD受容体が介在する病的状態を治療又は予防する方法。
【請求項27】
座瘡、光線性角化症、脱毛症、アルツハイマー病、無重力化での骨維持、骨折の治療、乳ガン、ガンの化学的予防、クローン病、大腸ガン、I型糖尿病、宿主−移植片拒絶、高カルシウム血症、II型糖尿病、白血病、多発性硬化症、骨髄異形成症候群、皮脂分泌異常、骨軟化症、骨粗しょう症、皮膚の弾性異常、皮膚の水和異常、乾癬性関節炎、前立腺ガン、乾癬、腎性骨ジストロフィー、関節リウマチ、強皮症、皮膚ガン、全身性エリテマトーデス、マスタードびらん剤による皮膚細胞の損傷、潰瘍性大腸炎、白斑及びしわの病的作用を予防又は軽減するために使用する、請求項1から13のいずれか記載の化合物。
【請求項28】
良性前立腺過形成又は膀胱ガンの病的作用を予防又は軽減するために使用する、請求項1から13のいずれか記載の化合物。
【請求項29】
ビタミンD受容体が介在する病的状態を治療又は予防するために使用する、請求項1から13のいずれか記載の化合物。
【請求項30】
実施例において詳述した、請求項1に記載の化合物。
【請求項31】
実施例において詳述した、請求項1に記載の化合物を調製する方法。
【請求項32】
ビタミンD受容体の仲立ちをするための、アッセイ又は表に詳述した、請求項1に記載の化合物の使用。

【公表番号】特表2007−512325(P2007−512325A)
【公表日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−541187(P2006−541187)
【出願日】平成16年11月8日(2004.11.8)
【国際出願番号】PCT/US2004/035513
【国際公開番号】WO2005/051898
【国際公開日】平成17年6月9日(2005.6.9)
【出願人】(594197872)イーライ リリー アンド カンパニー (301)
【Fターム(参考)】