説明

ピリドングルコキナーゼアクチベーター

本明細書において、式(I)[式中、置換基は、本明細書中に開示されているものと同義である]で示される化合物、及びその薬学的に許容しうる塩が提供される。これらの化合物及びこれらを含有する医薬組成物は、例えばII型糖尿病のような代謝疾患及び障害の処置のために有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、式(I):
【化1】


で示される化合物及びその塩、それらを含有する医薬組成物、ならびに疾患及び障害を処置する方法に関する。本明細書に開示される化合物及び組成物は、代謝疾患及び障害、好ましくは糖尿病、より好ましくはII型糖尿病の処置のために有用なグルコキナーゼアクチベーターである。
【0002】
グルコキナーゼ(GK)は、哺乳動物において見出される4種のヘキソキナーゼのうちの1種である(Colowick, S.P., in The Enzymes, Vol. 9 (P. Boyer, ed.) Academic Press, New York, NY, pages 1-48, 1973)。ヘキソキナーゼは、グルコース代謝の最初の段階、すなわちグルコースのグルコース−6−リン酸への変換を触媒する。グルコキナーゼは、限定された細胞分布を有し、主に、膵臓β細胞及び肝実質細胞において見出される。加えて、GKは、これらの2種類の細胞におけるグルコース代謝の律速酵素であり、全身グルコースホメオスタシスにおいて重要な役割を演じることが知られている(Chipkin, S.R., Kelly, K.L., and Ruderman, N.B. in Joslin's Diabetes (C.R. Khan and G.C. Wier, eds.), Lea and Febiger, Philadelphia, PA, pages 97-115, 1994)。GKが最大半減活性を示すグルコースの濃度は、およそ8mMである。他の3種のヘキソキナーゼは、かなり低い濃度(<1mM)にてグルコースで飽和される。したがって、GK経路を通るグルコース流量は、炭水化物含有食の後、血中グルコースの濃度が空腹時濃度(5mM)から食後濃度(約10〜15mM)に上昇するに従って増加する(Printz, R.G., Magnuson, M.A., and Granner, D.K. in Ann. Rev. Nutrition Vol. 13 (R.E. Olson, D.M. Bier, and D.B. McCormick, eds.), Annual Review. Inc., Palo Alto, CA, pages 463-496, 1993)。これらの所見は、一世紀以上前に、GKがβ細胞及び肝細胞におけるグルコースセンサーとして機能するという仮説に寄与した(Meglasson, M.D. and Matschinsky, F.M. Amer, J. Physiol. 246, E1-E13, 1984)。近年、トランスジェニック動物における研究により、GKが実際に全身グルコースホメオスタシスにおいてまさに重要な役割を演じることが確認されている。GKを発現しない動物は、重篤な糖尿病により誕生の数日以内に死亡するが、一方、GKを過剰発現する動物は、改善された耐糖能を有する(Grupe, A., Hultgren, B., Ryan, A. et al., Cell 83, 69-78, 1995; Ferrie, T., Riu, E., Bosch, F. et al., FASEB J., 10, 1213-1218, 1996)。グルコース曝露の増加は、β細胞のGKと共役してインスリン分泌を増加させ、肝細胞のGKと共役してグリコーゲン沈着を増加させ、そしておそらくグルコース産生を減少させる。
【0003】
II型若年発症成人型糖尿病(MODY−2)が、GK遺伝子における機能喪失型突然変異に起因するという所見は、GKがヒトにおいてグルコースセンサーとしても機能することを示唆している(Liang. Y., Kesavan, P., Wang, L. et al., Biochem. J. 309, 167-173, 1995)。ヒトにおいてグルコース代謝を調節するGKの重要な役割を裏付ける更なる証拠が、増加した酵素活性を伴うGKの突然変異形態を発現する患者の確認によって提供された。これらの患者は、血漿インスリン濃度の不適切な上昇に関連する空腹時低血糖症を示す(Glaser, B., Kesavan, P., Heyman, M. et al., New England J. Med. 338, 226-230, 1998)。GK遺伝子の突然変異は、II型糖尿病の患者の大多数には見出されないが、GKを活性化させ、それによりGKセンサー系の感受性を向上させる化合物は、全てのII型糖尿病に特徴的な高血糖症の処置において依然として有用であろう。グルコキナーゼアクチベーターは、β細胞及び肝細胞におけるグルコース代謝の流量を増加させ、これがインスリン分泌の増加に結びつくだろう。かかる作用物質は、II型糖尿病の処置に有用であろう。
【0004】
本発明のある実施態様において、式(I):
【化2】


*は、不斉C−原子を意味する。
[式中、
は、アリール(該アリールは、非置換であるか、或いはハロゲン、フェニル、低級アルキル、低級ハロゲンアルキル、低級アルコキシもしくは低級ハロゲンアルコキシで独立に単置換、二置換又は三置換されている)、又は
ヘテロアリール(該ヘテロアリールは、非置換であるか、又はハロゲンもしくは低級アルキルで置換されている)であり;
は、低級アルキル、低級ハロゲンアルキル、及びシクロアルキル(該シクロアルキルは、非置換であるか、又はハロゲン、オキソもしくはヒドロキシで置換されている)からなる群より選択され;そして
は、低級アルキル又は低級ハロゲンアルキルである]
で示される化合物、又はその薬学的に許容しうる塩が提供される。
【0005】
本発明のより更に別の好ましい実施態様において、治療有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容しうる塩、ならびに薬学的に許容しうる担体及び/もしくは佐剤を含む、医薬組成物が提供される。
【0006】
好ましい実施態様において、Rは、アリール(該アリールは、非置換であるか、或いはハロゲン、フェニル、低級アルキル、低級ハロゲンアルキル、低級アルコキシもしくは低級ハロゲンアルコキシで独立に単置換、二置換又は三置換されている)である。別の好ましい実施態様において、Rは、アリール(該アリールは、非置換であるか、或いはハロゲン、フェニル、低級アルキルもしくはアルコキシで独立に単置換、二置換又は三置換されている)である。
【0007】
更に好ましい実施態様において、Rは、フェニル又はナフタレン−1−イルより選択されるアリールである。
【0008】
別の好ましい実施態様において、Rは、フェニル(非置換であるか、或いはハロゲン、フェニル、低級アルキル、低級ハロゲンアルキル、低級アルコキシもしくは低級ハロゲンアルコキシで独立に単置換、二置換又は三置換されている)である。別の好ましい実施態様において、Rは、フェニル(非置換であるか、或いはフッ素、塩素、フェニル、−CF、−CH、−OCF、−OCHもしくは−CH(CHで単置換、二置換又は三置換されている)である。
【0009】
別の好ましい実施態様において、Rは、フッ素で二置換されているフェニルである。
【0010】
別の好ましい実施態様において、Rは、塩素及び−CHの両方で置換されているフェニルである。
【0011】
別の好ましい実施態様において、Rは、ナフタレン−1−イルである。
【0012】
別の好ましい実施態様において、Rは、ヘテロアリール(非置換であるか、又はハロゲンもしくは低級アルキルで置換されている)である。別の好ましい実施態様において、Rは、ピリジル(非置換であるか、又はハロゲンもしくは低級アルキルで置換されている)である。
【0013】
別の好ましい実施態様において、Rは、非置換ピリジンである。
【0014】
別の好ましい実施態様において、Rは、−CH(CHである。
【0015】
別の好ましい実施態様において、Rは、低級アルキル、より好ましくはメチルである。
【0016】
本発明の更なる実施態様において、
が、−アリール(非置換であるか、或いはハロゲン、フェニル、低級アルキルもしくはアルコキシで独立に単置換、二置換又は三置換されている)、
−ヘテロアリール(非置換であるか、又はハロゲンもしくは低級アルキルで置換されている)、又は
−ナフタレン−1−イルであり;
が、−低級アルキルであり;そして
が、−低級アルキルである、
式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩が提供される。
【0017】
別の好ましい実施態様において、式(I)の化合物は、下記:
2−[4−(2,3−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
2−[4−(3−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
4−メチル−2−(2−オキソ−4−フェノキシ−2H−ピリジン−1−イル)−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
4−メチル−2−(2−オキソ−4−o−トリルオキシ−2H−ピリジン−1−イル)−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
4−メチル−2−[2−オキソ−4−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2H−ピリジン−1−イル]−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
2−[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
4−メチル−2−[2−オキソ−4−(ピリジン−3−イルオキシ)−2H−ピリジン−1−イル]−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
2−[4−(ビフェニル−2−イルオキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
2−[4−(2−イソプロピル−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
2−[4−(2,4−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
2−[4−(3−クロロ−2−メチル−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
2−[4−(2,5−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
4−メチル−2−[4−(ナフタレン−1−イルオキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
4−メチル−2−[2−オキソ−4−(2−トリフルオロメトキシ−フェノキシ)−2H−ピリジン−1−イル]−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
2−[4−(2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;又は
2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
からなる群より選択される。
【0018】
本発明のより更に別の好ましい実施態様において、治療有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容しうる塩、及び薬学的に許容しうる担体を含む、医薬組成物が提供される。
【0019】
更なる実施態様において、本発明は、治療上活性な物質としての使用のための、好ましくは代謝疾患及び/又は障害の処置における使用のための、より好ましくは糖尿病の処置における使用のための、式(I)の化合物に関する。
【0020】
別の好ましい実施態様において、本発明は、代謝疾患及び/又は障害の処置用の医薬の製造のための、好ましくは糖尿病の処置用の医薬の製造のための、式(I)の化合物の使用に関する。
【0021】
更に別の実施態様において、代謝疾患及び/又は障害を処置するための方法であって、治療有効量の式(I)の化合物を、それを必要とする患者に投与する工程を含む方法が提供される。
【0022】
更なる実施態様において、本発明は、式(I)の化合物の調製方法であって、式(IX):
【化3】


[式中、R及びRは、請求項1と同義である]
で示される化合物を、式(XI):
【化4】


[式中、Rは、請求項1と同義である]
で示される化合物と、アミドカップリング試薬及び塩基の存在下で反応させて、式(I):
【化5】


で示される化合物を得ること、そして所望であれば、式(I)で示される化合物を薬学的に許容しうる塩に変換することを含む、方法に関する。
【0023】
適切なアミドカップリング試薬は、例えば、TSTU(O−(N−スクシンイミジル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム テトラフルオロボラート)、DIC(N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド)、EDC(1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩)又はBOP(ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム ヘキサフルオロボラート)である。適切な塩基は、例えば、HOBT(N−ヒドロキシベンゾトリアゾール)又はDIPEA(DIEA、ジイソプロピルエチルアミン)である。
【0024】
本明細書において用いられる用語は、特定の実施態様を記載する目的のためであり、限定することが意図されないことを理解するべきである。更に、本明細書に記載されているものに類似又は同等の任意の方法、装置及び物質は、本発明の実施又は試験に使用することができるが、ここでは好ましい方法、装置及び物質が記載されている。
【0025】
本明細書で使用されるとき、用語「アルキル」は、単独で又は他の基と組み合わされて、1〜20個の炭素原子、好ましくは1〜16個の炭素原子、より好ましくは1〜10個の炭素原子の分岐鎖状又は直鎖状の一価の飽和脂肪族炭化水素基を指す。
【0026】
用語「低級アルキル」は、単独で又は他の基と組み合わされて、1〜9個の炭素原子、好ましくは1〜6個の炭素原子の分岐鎖状又は直鎖状アルキル基を指す。この用語は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペンチル、3−メチルブチル、n−ヘキシル、2−エチルブチルなど、特にメチル又はイソプロピル(−CH(CH)のような基により更に例示される。
【0027】
用語「シクロアルキル」は、3〜10個、好ましくは3〜7個の炭素原子、そしてより好ましくは4〜6個の炭素原子の一価モノ−又はポリ炭素環式基を指す。この用語は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、ボルニル、アダマンチル、インデニルなどの基により更に例示される。好ましい実施態様において、「シクロアルキル」は、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシルを意味する。
【0028】
用語「アリール」は、少なくとも1個の芳香族環を有する、6〜12個の炭素原子の芳香族モノ−又はポリ炭素環式基を指す。かかる基の例は、フェニル、又はナフチルを非限定的に含む。この用語はまた、特に1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン、1,2−ジヒドロナフタレン、インダニル、1H−インデニルなどのような部分飽和基を含む。
【0029】
用語「ヘテロアリール」は、N、O及びSから選択される1、2又は3個の環ヘテロ原子を含有し、残りの環原子がCである、少なくとも1個の芳香族環を有する、5〜12個の原子の芳香族単環式又は多環式基を指す。ヘテロアリール基の1又は2個の環炭素原子は、カルボニル基で置き換えられることができる。「ヘテロアリール」基の例は、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、イソオキサゾリル、チアジアゾリル、チアゾリル、フラニル、チエニル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリル、イソインドリル、インダゾリル、7−アザインドリル、キノリニル、イソキノリニル、ナフチリジル、シンノリニル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジル、イミダゾ[1,2−a]ピリジル、キノキサリニル、ベンゾフラニル、ベンゾオキサジニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、クロメニル、クロマニル、イソクロマニル、クマリニル、イソクマリニル及びベンゾピラニルである。特別なヘテロアリール基は、ピリジル、ピラジニル及びピリミジニルからなる群より選択される。より特別には、「ヘテロアリール」は、ピリジルを意味する。
【0030】
本明細書で使用されるとき、用語「低級アルコキシ」は、基R’−O−(ここで、R’は、低級アルキルである)を意味し、用語「低級アルキル」は、既に提示された意味を有する。低級アルコキシ基の例は、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ及びtert−ブトキシ、好ましくは、メトキシ及びエトキシである。
【0031】
本明細書で使用されるように、用語「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素基、好ましくはフッ素、塩素又は臭素基、そしてより好ましくはフッ素又は塩素基を意味する。
【0032】
用語「低級ハロゲンアルキル」は、低級アルキル基の少なくとも1個の水素原子がハロゲン原子、好ましくはフルオロ又はクロロ、最も好ましくはフルオロで置き換わっている、上記で定義された低級アルキル基を指す。そのうち、好ましいハロゲン化低級アルキル基は、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、フルオロメチル及びクロロメチルであり、トリフルオロメチルが特に好ましい。
【0033】
用語「低級ハロゲンアルコキシ」は、低級アルコキシ基の少なくとも1個の水素原子がハロゲン原子、好ましくはフルオロ又はクロロ、最も好ましくはフルオロで置き換わっている、上記で定義された低級アルコキシ基を意味する。そのうち、好ましいハロゲン化低級アルコキシ基は、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、フルオロメトキシ及びクロロメトキシであり、トリフルオロメトキシが特に好ましい。
【0034】
式(I)の化合物は、1個以上の不斉炭素原子を有することができ、光学的に純粋な鏡像異性体、例えばラセミ化合物のような鏡像異性体の混合物、光学的に純粋なジアステレオ異性体、ジアステレオ異性体の混合物、ジアステレオ異性体ラセミ化合物又はジアステレオ異性体ラセミ化合物の混合物の形態で存在することができる。光学的に活性な形態は、例えば、ラセミ化合物の分割により、不斉合成又は不斉クロマトグラフィー(キラル吸着剤又は溶離剤を用いたクロマトグラフィー)により得ることができる。本発明はこれらの形態の全てを包含する。
【0035】
本明細書で使用されるとき、用語「薬学的に許容しうる塩」は、式(I)の化合物の任意の薬学的に許容しうる塩を意味する。塩は、無機及び有機酸及び塩基を含む薬学的に許容しうる非毒性酸及び塩基から調製することができる。かかる酸は、例えば、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、ショウノウスルホン酸、クエン酸、エテンスルホン酸、ジクロロ酢酸、ギ酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、馬尿酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、粘液酸、硝酸、シュウ酸、パモン酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、シュウ酸、p−トルエンスルホン酸などを含む。特に好ましいものは、フマル酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、コハク酸、硫酸及びメタンスルホン酸である。許容しうる塩基塩は、アルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウム)、アルカリ土類金属(例えば、カルシウム、マグネシウム)及びアルミニウム塩を含む。
【0036】
本発明の方法の実施において、有効量の本発明の化合物のいずれか一つ又は本発明の化合物のいずれかの組み合わせ又はその薬学的に許容しうる塩は、当該技術において公知の、通常でありかつ許容しうる方法のいずれかを介して、単独で又は組み合わせのいずれかで投与される。したがって、化合物又は組成物は、経口(例えば、口腔)、舌下、非経口(例えば、筋肉内、静脈内もしくは皮下)、直腸内(例えば、坐剤又は洗液剤により)、経皮(例えば、皮膚電気穿孔)又は吸入(例えば、エーロゾルにより)により、そして錠剤及び懸濁剤を含む固体、液体又は気体の剤形で投与することができる。投与は任意に、持続的療法による又は単回投与療法における単回単位投与剤形として実施することができる。治療組成物はまた、パモ酸のような親油性塩と共に油状乳剤もしくは分散剤の剤形であっても、又は皮下もしくは筋肉内投与用の生分解性徐放性組成物の剤形であってもよい。
【0037】
本明細書の組成物の調製のために有用な医薬担体は、固体、液体又は気体であることができ;したがって、本組成物は、錠剤、丸剤、カプセル剤、坐剤、粉剤、腸溶性コーティング又は他の保護製剤(例えば、イオン交換樹脂への結合又は脂質タンパク質小胞の中への包装)、徐放性製剤、液剤、懸濁剤、エリキシル剤、エーロゾル剤などの剤形をとることができる。担体は、石油、動物、植物又は合成由来の油を包含する種々の油、例えば、ラッカセイ油、ダイズ油、鉱油、ゴマ油などから選択することができる。水、食塩水、デキストロース水溶液、及びグリコール類は、特に(血液と等張性であるとき)注射用液剤には好ましい液体担体である。例えば、静脈内投与用の製剤は、固体活性成分を水に溶解することにより水溶液を作り、この溶液を無菌にすることにより調製される、活性成分の無菌水溶液を含む。適切な医薬賦形剤は、デンプン、セルロース、タルク、グルコース、乳糖、タルク、ゼラチン、麦芽、コメ、小麦粉、チョーク、シリカ、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、モノステアリン酸グリセロール、塩化ナトリウム、乾燥スキムミルク、グリセロール、プロピレングリコール、水、エタノールなどを包含する。本組成物は、保存料、安定化剤、湿潤剤又は乳化剤、浸透圧を調整するための塩、緩衝剤などのような従来の医薬添加剤に付してよい。適切な医薬担体及びそれらの製剤は、Remington's Pharmaceutical Sciences by E.W. Martinに記載されている。かかる組成物は、いずれにせよ、レシピエントへの適正な投与のための適正な投与剤形を調製するために、有効量の活性化合物を適切な担体と一緒に含有する。
【0038】
本発明の化合物の用量は、例えば、投与方法、対象の年齢及び体重、ならびに処置すべき対象の症状のような多くの要因に依存しており、そして最終的には担当医又は担当獣医により決定されよう。担当医又は担当獣医により決定される、かかる活性化合物の量は、本明細書及び請求の範囲において「治療有効量」と呼ばれる。例えば、本発明の化合物の用量は、典型的には1日に約1〜約1000mgの範囲にある。好ましくは、この治療有効量は、1日に約1mg〜約500mgの量である。
【0039】
当然のことながら、本発明における一般式(I)の化合物は、官能基で誘導体化することにより、インビボで親化合物に変換し戻すことができる誘導体を得ることができる。インビボで一般式(I)の親化合物を生成することができる、生理学的に許容しうる、かつ代謝的に不安定な誘導体もまた、本発明の範囲内である。
【0040】
本発明の化合物は、市販の出発物質から始め、そして当業者に公知の一般的合成技術及び手順を利用して調製することができる。下記の概説は、かかる化合物を調製するのに適した反応スキームである。化学薬品は、例えば、Aldrich、Argonaut Technologies、VWR及びLancasterのような会社から購入することができる。クロマトグラフィー用材料及び器具は、例えば、AnaLogix, Inc, Burlington, WI; Biotage AB, Charlottesville, VA; Analytical Sales and Services, Inc., Pompton Plains, NJ; Teledyne Isco, Lincoln, NE; VWR International, Bridgeport, NJ; Varian Inc., Palo Alto, CA及びMultigram II Mettler Toledo Instrument Newark, DEのような会社から購入することができる。Biotage、ISCO及びAnalogixカラムは、標準的なクロマトグラフィーに使用される充填済シリカゲルカラムである。
【0041】
好ましくは、式(I)の化合物は、以下の一般的反応スキームIに従って調製されうる。
【0042】
【化6】

【0043】
式(II)[式中、Pは、ベンジル保護基である]の化合物は、商業供給源から容易に入手可能であるか、又は市販の2,4−ジヒドロキシピリジンから調製されうる(例えば、PCT国際出願WO2008/022979 A1を参照のこと)。
【0044】
多くのアミノ酸も、商業供給源から入手できる。市販されていない場合、アミノ酸は、文献の方法を利用して調製されうる。
【0045】
式(III)の化合物は、アミノ酸及び保護アミノ酸から調製されうる。式(III)[式中、Rは、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、低級アルキル、低級ハロゲンアルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、又は置換ヘテロシクリルである]の化合物が、調製されうる。これらの化合物が商業供給源から入手可能な場合、適切な保護又は非保護アミノ酸は、従来の方法を介して、臭化物が好ましいハロゲンである、所望のハロエステルに変換されうる。アミノ基をハロゲンに、好ましくは臭化物に変換する方法の例は、インサイチューでハロゲンに、好ましくは臭化物に変換されうるジアゾニウム種の形成を利用する(例えば、Archer, C. H., Thomas, N. R., Gani, D. Tet. Asymm., 1993, 4(6), 1141-1152; Dener, J. M., Zhang, L.-H., Rapoport, H. J. Org. Chem., 1993, 58, 1159-1166; Souers, A. J., Schurer, S., Kwack, H., Virgilio, A. A., Ellman, J. A, Synthesis, 1999, 4, 583-585)。得られたハロ酸は、酸として維持されうるか、又は酸をエステルもしくはアミドに変換する任意の従来の方法により適切な官能化エステルもしくはアミドに変換されうる(例えば、Archer, C. H., Thomas, N. R., Gani, D. Tet. Asymm., 1993, 4(6), 1141-1152; PCT国際出願WO 03/055482 A1を参照のこと)。
【0046】
式(III)[式中、Rは、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、低級アルキル、低級ハロゲンアルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、又は置換ヘテロシクリルである]の化合物は、市販物質から製造されうる(例えば、米国特許No.4,977,144を参照のこと)。例えば、適切なR誘導体を、標準的条件下でマロネート誘導体と反応させて、置換マロネートを製造することができる(例えば、Kortylewicz, Z.P., Galardy, R.E., J. Med. Chem., 1990, 33, 263-273を参照のこと)。次に得られた置換マロネートを加水分解条件下で処理して、得られる二酸を形成することができる(例えば、Kortylewicz, Z.P., Galardy, R.E., J. Med. Chem., 1990, 33, 263-273を参照のこと)。次に二酸を、脱カルボキシル化を促進するような条件下で加熱して、適切な置換酸を形成することができる(例えば、Kortylewicz, Z.P., Galardy, R.E., J. Med. Chem., 1990, 33, 263-273を参照のこと)。幾つかの場合において、所望の一酸は、商業供給者から入手可能である。次に得られた置換酸を、酸クロリドを形成しうる条件下で処理することができる(例えば、Epstein, J.W., Brabander, H.J., Fanshawe, W.J., Hofmann, C.M., McKenzie, T.C., Safir, S.R., Osterberg, A.C., Cosulich, D.B., Lovell, F.M., J. Med. Chem., 1981, 24, 481-490を参照のこと)。次に残りの酸クロリドを、メタノールのようなヒドロキシル含有試薬で処理して、式(III)の対応する化合物を形成することができる。
【0047】
が、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、低級アルキル、低級ハロゲンアルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、又は置換ヘテロシクリルである場合の式(III)の化合物について、アミノ酸又はその官能基化型が商業供給源から入手不可能な場合、所望であれば、アミノ酸は、従来の方法から製造されうる。幾つかの天然及び非天然アミノ酸は、市販されているか又は文献に報告されている幾つかの方法を介して容易に入手される(例えば、D. J. Ager, in Handbook of chiral chemicals, 2nd Edition, p 11-30, CRC Pressの総説を参照のこと)。これらの方法の中には、エナミドの不斉水素化(例えば、Ager, D.J., Laneman, S. A., The Synthesis of Unnatural Amino Acids, in Asymmetric Catalysis on Industrial Scale, Blaser, H. -U., Schmidt, E., Wiley-VCH: Weinheim, 2004, p 23を参照のこと)、キラル助剤誘導不斉誘導法(例えば、Schollkopf, U. Pure and App. Chem. 1983 ,55 , 1799-1806; Oppolzer, W.; Moretti, R. Tetrahedron, 1988, 44, 5541; Evans, D. A.; Britton, T. C; Ellman, J. A.; Dorow, R. L. J. Amer. Chem. Soc, 1990, 112, p4011を参照のこと)及びキラル相移動触媒アルキル化を使用する不斉法(例えば、O'Donnell, M. J., Ace. Chem. Research 2004, 37, 506を参照のこと)がある。これらの方法を使用して、式(III)[式中、Rは、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリール基である]の化合物を調製することができる。
【0048】
シクロペンチルアラニン、シクロヘキシルアラニン及びシクロブチルアラニンのようなアルキル及びシクロアルキルアミノ酸は、市販されているか、又は上記の一般的方法により、対応するハライドもしくはトシラートもしくはメシラートから容易に入手可能である。同様に、アリール及びヘテロアリール含有アミノ酸は、市販されているか、又は前記の標準的方法を使用して、容易に入手可能なアリールもしくはヘテロアリールメチルハライドから調製されうる。2,6−フルオロフェニルアラニン、2−チエニルアラニン、2−アミノ−3−イソオキサゾール−5−イル−プロピオン酸のようなアミノ酸を調製することができる。幾つかのフルオロ−及びクロロ置換ロイシン、例えば、2−アミノ−4−フルオロ−4−メチル−ペンタン酸、2−アミノ−4−クロロ−4−メチル−ペンタン酸、2−アミノ−5,5,5−トリフルオロ−4−メチル−ペンタン酸、2−アミノ−4,4−ジフルオロ−酪酸、2−アミノ−4,4,4−トリフルオロ−酪酸、及び2−アミノ−4,4−ジクロロ−酪酸は、文献(Gauthier, J. Y. et al, Bioorg. & Med. Chem. Lett., 2008, 923-928)に記載されている公知の方法より容易に入手可能である。ヒドロキシ置換ロイシンである、2−アミノ−4−ヒドロキシ−4−メチル−ペンタン酸は、報告されているように(Easton, C. J. et al, Tetrahedron Lett., 1990, 131, 7059)、そのN−ブロモスクシンイミド反応を介して適切に置換されたロイシンから調製されうる。同様に、フルオロ置換シクロアルキルアミノ酸を、公知の方法により得ることができる(例えば、Qiu, X.-L.; Meng, W. -D.; Qing, F.- L., Tetrahedron, 2004, 60, 6711を参照のこと)。ジェム−ジフルオロシクロアルキルが必要な場合、それは、三フッ化ジエチルアミノ硫黄(DAST)試薬を用い、対応するケト誘導体を介して得ることができる(Middleton, W. J.; Bingham, E. M., Organic Syn., 1977, 57, 50; Haas, A.; Lieb, M., Chimia, 1985, 55, 134)。シクロアルカノン含有アミノ酸、例えば、シクロペンタン−3−オンは、適切に保護されたシクロペンタン−3−オンメチルトシラート又はメシラート(PCT国際出願WO 2003095438; PCT国際出願WO 2007115968)を用い、上記のアミノ酸合成の一般的方法により、保護アミノ酸である2−アミノ−3−(8,8−ジメチル−6,10−ジオキサ−スピロ[4.5]デカ−2−イル)−プロピオン酸の調製をもたらすことによって、調製することができる。ピロリジノン環を有するアミノ酸誘導体である2−アミノ−3−(2−オキソ−ピロリジン−3−イル)−プロピオン酸メチルエステルは、文献報告(Ramsamy, K.; Olsen, R. K.; Emery, T., Synthesis, 1982,1, 42- 43, Eustache, J.; Grob, A.; Lam, C; Sellier, O.; Schulz, G. Bioorg. Med. Chem. Lett., 1998 8, 2961-2966)を使用して調製されうる。ヘテロシクリル含有アミノ酸は、市販の2−アミノ−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピオン酸であり、一方、対応する類似体の2−アミノ−3−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピオン酸は、報告されている手順(PCT国際出願WO 2001005783; PCT国際出願WO 2007070201)を使用して調製することができる。2−テトラヒドロフラン環を有するアミノ酸である2−アミノ−3−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−プロピオン酸は、2−フリル環の水素化、そして続く標準的方法を使用するジアステレオマー分離により、2−フリル誘導体から調製することができる(例えば、PCT国際出願WO 2004033462; PCT国際出願WO 9214706を参照のこと)。ノルボルニル環のような二環式系を有するアミノ酸は、容易に入手可能である。例えば、上記の標準的方法を使用してアミノ酸誘導体に変換されうる市販の2−ノルボラナンメタノールである。
【0049】
2−アミノ−3−(1−フルオロ−シクロブチル)−プロピオン酸、2−アミノ−3−(1−フルオロ−シクロペンチル)−プロピオン酸、又は2−アミノ−3−(1−フルオロ−シクロヘキシル)−プロピオン酸のような、式(III)[式中、Rは、メチン環結合炭素原子上でフッ素で置換されているシクロアルキルである]に関するアミノ酸誘導体について、これらの化合物は、(ベンズヒドリリデン−アミノ)−酢酸アルキルエステルを、対応する(1−フルオロ−シクロアルキル)−メタノール類似体のトリフラート、トシラートもしくはメシラート誘導体で、又は対応する臭化物で、アルキル化することにより調製することができる。得られるベンズヒドリリデン誘導体は、標準的方法を用いてアミノ酸に変換することができる(例えば、 Venkatraman, S.; Bogen, S. L.; Arasappan, A.; Bennett, F.; Chen, K.; Jao, E.; Liu, Y.-T.; Lovey, R.; Hendrata, S.; Huang, Y.; Pan, W.; et al; J. Med. Chem.; 2006 49, 6074-6086を参照のこと)。トリフラート、トシラート又はメシラート誘導体は、アルコールから、アルコールをトリフラート、トシラート又はメシラートに変換するための公知の任意の条件を用いて調製することができる。臭化物誘導体は、アルコールから、アルコールを臭化物に変換するための公知の任意の条件を用いて調製することができる。(1−フルオロ−シクロアルキル)−メタノール類似体は文献で公知である(例えば、Mongelli, N.; Animati, F.; D'Alessio, R.; Zuliani, L.; Gandolfi, C. Synthesis 1988, 4, 310-13.; PCT国際出願WO 2006064286を参照のこと)か、又は対応するエポキシド(Demjanow; D. Chem. Ber. 1922, 55, 2725)から、適切なフッ素化試薬、例えばピリジン−ヒドロフルオリドでの処理によって調製することができる(例えば、Haufe, G.; Wessel, U.; Schulze, K; Alvernhe, G.; J. Fluorine Chem.; 1995; 74; 283-292を参照のこと)。
【0050】
2−アミノ−4−ヒドロキシ−4−メチル−ペンタン酸、2−アミノ−3−(1−ヒドロキシ−シクロブチル)−プロピオン酸、2−アミノ−3−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−プロピオン酸、又は2−アミノ−3−(1−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−プロピオン酸のような、式(III)[式中、Rは、メチン環結合炭素原子上でヒドロキシル基で置換されている、アルキル又はシクロアルキルである]に関するアミノ酸誘導体について、これらの化合物は、(ベンズヒドリリデン−アミノ)−酢酸アルキルエステルを、対応する(1−ヒドロキシ−シクロアルキル)−メタノール類似体のトリフラート、トシラートもしくはメシラート誘導体(1−ヒドロキシメチル−シクロヘキサノールは、市販されており;2−メチル−プロパン−1,2−ジオールについては、Richardson, W. H. J. Org. Chem. 1989, 54, 4677-4684.; Richardson, W. H.; Lovett, M. B.; Olson, L. J. Org. Chem 1989, 54, 3523-3525.を参照のこと、1−ヒドロキシメチル−シクロペンタノールについては、Tamao, K.; Ishida, N. Tetrahedron Lett. 1984, 25, 4245-4248を参照のこと、1−ヒドロキシメチル−シクロブタノールについては、Roberts, J. D.; Sauer, C. W. J. Am. Chem. Soc. 1949, 71, 3925-3929; Wade, P. A.; Kondracki, P. A. J. Org. Chem. 1993, 58, 3140-3147を参照のこと)で、対応する臭化物(1−ハロ−2−メチル−プロパン−2−オールについては、Mueller, D. C.; Seyferth, D. Organometal. Chem. Syn. 1971, 1, 127-144.を参照のこと、1−ハロメチル−シクロペンタノールについては、Traynham, J. G.; Pascual, O. S. Tetrahedron 1959, 7, 165-172; Okabe, M.; Tada, M. Bull. Chem. Soc. Jpn 1982, 55, 1498-1503; Baumstark, A. L.; Niroomand, F.; Vasquez, P. C. J. Org. Chem. 1984, 49, 4497-4500; Tabuchi, T.; Inanaga, J.; Yamaguchi, M. Tetrahedron Lett. 1986, 27, 3891-3894; Canonne, P.; Belley, M.; Fytas, G.; Plamondon, J. Can. J. Chem. 1988, 66, 168-173.; Jereb, M.; Zupan, M.; Stavber, S. Green Chem. 2005, 7, 100-104を参照のこと、1−ハロメチル−シクロブタノールについては、Traynham, J. G.; Pascual, O. S. Tetrahedron 1959, 7, 165-172; Erickson, K. L.; Kim, K. J. Org. Chem 1971, 36, 2915-2916; Erickson, K. L. J. Org. Chem. 1973, 38, 1463-1469を参照のこと、1−ハロメチル−シクロヘキサノールについては、Detty, M. R. J. Org. Chem 1980, 45, 924-926.; Detty, M. R.; Seidler, M. D. J. Org. Chem. 1981, 46, 1283-1292; Baumstark, A. L.; Niroomand, F.; Vasquez, P. C. J. Org. Chem. 1984, 49, 4497-4500を参照のこと)で、又は対応する第3級アルコール保護類似体(1−ヒドロキシ−2−メチル−プロパン−2−オールについては、Denmark, S. E.; Stavenger, R. A. J. Am. Chem. Soc. 2000, 122, 8837-8847を参照のこと、1−ヒドロキシメチル−シクロペンタノールについては、PCT国際特許出願 WO 19960117を参照のこと、1−ヒドロキシメチル−シクロヘキサノールについては、Tanino, K.; Shimizu, T.; Kuwahara, M.; Kuwajima, I. J. Org. Chem. 1998, 63, 2422-2423を参照のこと)で、アルキル化することにより調製できる。生じるベンズヒドリリデン誘導体は、標準手順を用いてアミノ酸に変換することができる(例えば、Venkatraman, S.; Bogen, S. L.; Arasappan, A.; Bennett, F.; Chen, K.; Jao, E.; Liu, Y.-T.; Lovey, R.; Hendrata, S.; Huang, Y.; Pan, W.; et al.; J. Med. Chem.; 2006 49, 6074 - 6086)。トリフラート、トシラート又はメシラート誘導体は、アルコールから、アルコールをトリフラート、トシラート又はメシラートに変換するための公知の任意の条件を用いて調製することができる。臭化物誘導体は、アルコールから、アルコールを臭化物に変換するための公知の任意の条件を用いて調製することができる。或いはこれらの化合物は、対応するアルデヒドを、グリシン、保護グリシン又は保護ホスホン酸グリシン誘導体と縮合し、続いて水素化することにより、調製できる(例えば、Ojima, I.; Kato, K.; Nakahashi, K.; Fuchikami, T.; Fujita, M. J. Org. Chem. 1989, 54, 4511-4522; Alexander, P. A.; Marsden, S. P.; Munoz Subtil, D. M.; Reader, J. C. Org. Lett. 2005, 7, 5433-5436; Davies, J. R.; Kane, P. D.; Moody, C. J.; Slawin, A. M. Z. J. Org. Chem. 2005, 70, 5840-5851を参照のこと)。対応するアルコール保護アルデヒドは、文献において公知である(保護2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオンアルデヒドについては、Denmark, S. E.; Stavenger, R. A. J. Am. Chem. Soc. 2000, 122, 8837-8847; Frezza, M.; Soulere, L.; Queneau, Y.; Doutheau, A. Tetrahedron Lett. 2005, 46, 6495-6498; Trost, B. M.; Shin, S.; Sclafani, J. A. J. Am. Chem. Soc. 2005, 127, 8602-8603を参照のこと、保護1−ヒドロキシ−シクロペンタンカルバルデヒドについては、Parkes, K. E. B.; Pattenden, G. J. Chem. Soc., Perkin Trans. 1 1988, 1119-1134を参照のこと、保護1−ヒドロキシ−シクロヘキサンカルバルデヒドについては、Ito, Y.; Matsuura, T.; Murakami, M. J. Am. Chem. Soc. 1987, 109, 7888-7890; Matsuda, T.; Tanino, K.; Kuwajima, I. Tetrahedron Lett. 1989, 30, 4267-4270; Hayashi, M.; Yoshiga, T.; Oguni, N. Synlett 1991, 479-480; Hayashi, M.; Yoshiga, T.; Nakatani, K.; Ono, K.; Oguni, N. Tetrahedron 1994, 50, 2821-2830; Tanino, K.; Shimizu, T.; Kuwahara, M.; Kuwajima, I. J. Org. Chem. 1998, 63, 2422-2423を参照のこと)か、又はアルコールから、第1級アルコールをアルデヒドに酸化するために適切な任意の方法を用いて調製することができる。アルコール官能基の脱マスキングは、シリル保護アルコール又はエステル保護アルコールのような保護アルコールをアルコールに変換するための公知の任意の条件を用いて達成できる。
【0051】
2−アミノ−4,4−ジフルオロ−酪酸、2−アミノ−4,4−ジクロロ−酪酸、又は2−アミノ−4,4−ジフルオロ−ペンタン酸のような、式(III)[式中、Rは、ジェミナルジハロアルキル基である]のアミノ酸誘導体について、これらの化合物、又はそれらの適切に保護された誘導体は、文献に記載されているように調製されうる(PCT国際特許出願 WO 2005040142, Synthesis 1996, 12, 1419-1421)。
【0052】
式(IV)の化合物は、式(III)の化合物及び式(II)の化合物から、文献に記載されている標準的方法によって製造されうる(例えば、PCT国際特許出願 WO 2003/068230 A1を参照のこと)。
【0053】
式(V)の化合物は、式(IV)の化合物から標準的方法によって酸素結合保護基を脱離して製造されうる(例えば、PCT国際特許出願 WO 2003/068230 A1; Greene, T. W. Protective Groups in Organic Synthesis; John Wiley & Sons, Inc.: New York, 1991を参考のこと)。
【0054】
式(VI)の化合物は、市販されている出発物質から標準的条件を用いて製造されうる(例えば、Molecules, 2005, 10, 190-194を参照のこと)。より好ましくは、全て市販されている下記の試薬を用いることができる:1,2−ジフルオロ−3−ヨード−ベンゼン、1−フルオロ−3−ヨード−ベンゼン、ヨード−ベンゼン、1−ヨード−2−メチル−ベンゼン、1,3−ジフルオロ−2−ヨード−ベンゼン、1−ヨード−2−トリフルオロメチル−ベンゼン、1−フルオロ−4−ヨード−ベンゼン、3−ヨード−ピリジン、2−ヨード−ビフェニル、1−ヨード−2−イソプロピル−ベンゼン、2,4−ジフルオロ−1−ヨード−ベンゼン、1−クロロ−3−ヨード−2−メチル−ベンゼン、1,4−ジフルオロ−2−ヨード−ベンゼン、1−ヨード−ナフタレン、1−クロロ−2−ヨード−ベンゼン、1−ヨード−2−トリフルオロメトキシ−ベンゼン、1−フルオロ−2−ヨード−ベンゼン、1−ヨード−2−メトキシ−ベンゼン。
【0055】
式(VII)の化合物は、式(V)の化合物及び式(VI)の化合物から標準的条件を用いて製造されうる(例えば、Bioorg. Med. Chem. Lett., 2007, 17, 712-716; Bioorg. Med. Chem. Lett., 2003, 13, 4309-4312を参照のこと)。
【0056】
式(VIII)の化合物は、式(VII)の化合物から標準還元条件を用いて製造されうる(例えば、Anorganische Chemie, 1983, 38, 398 - 403を参照のこと)。
【0057】
式(IX)の化合物は、式(VIII)の化合物から製造されうる。式(VIII)の化合物について、Rは、アルキルであるか、又はエステルをカルボン酸に変換する従来の方法によって、好ましくは加水分解を介して除去されうる任意の置換基であることができる(例えば、New, J.S., Christopher, W.L., Jass, P.A., J. Org. Chem., 1989, 54, 990-992を参考のこと)。
【0058】
式(X)の化合物は、非置換又は置換ヘテロアリールもしくはヘテロシクリルアルキル基であってよく、これらは市販されているか又は文献で公知である。より好ましいヘテロアリール基は、2H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル、1H−インドール−7−イル、5H−カルバゾール−1−イル、2,3−ジヒドロ−1H−インドール−7−イル、1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−7−イル、4,5,6,6a−テトラヒドロ−3αH−シクロペンタ[b]チオフェン−2−イル、2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル、ピリミジン−4−イル、フラザン−3−イル、ピリダジン−3−イル、(Z)−4,6,8,10−テトラチア−5,7,9,11−テトラアザ−シクロペンタシクロデセン−5−イル、チアゾール−4−イル、ジヒドロ−1H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル、イソオキサゾール−5−イル、1H−イミダゾール−2−イル、1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、[1,2,5]チアジアゾール−3−イル、オキサゾール−2−イル、ベンゾオキサゾール−2−イル、4,5−ジヒドロ−オキサゾール−2−イル、ピリミジン−2−イル、[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル、イソオキサゾール−3−イル、[1,2,4]トリアジン−3−イル、[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル、1H−インダゾール−3−イル、イソキノリン−3−イル、及びキノリン−2−イルを含む。最も好ましいヘテロアリール基は、1H−ピラゾール−3−イル、ピラジン−2−イル、ピリジン−2−イル、チアゾール−2−イル、[1,3,4]チアジアゾール−2−イル、及び[1,2,4]チアジアゾール−5−イルを含む。
【0059】
式(X)[式中、R3aは、置換1H−ピラゾール−3−イル基、最も好ましくは:1−アセチル−1H−ピラゾール−3−イル、1−tert−ブトキシカルボニル−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル、1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イル、又は5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルである]の化合物を製造することが望ましい場合、これらの化合物は市販されている。
【0060】
式(X)[式中、R3aは、置換1H−ピラゾール−3−イル基、最も好ましくは:1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(2−イソプロポキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(2−メトキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(2−ヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(2−メチル−2−トリエチルシラニルオキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(1−ヒドロキシ−シクロプロピルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(4−メトキシカルボニル−シクロヘキシルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル−1H−ピラゾール−3−イル、1−(3−カルボキシ−ベンジル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−1−(4−メトキシカルボニル−フェニル)−ブチル−1H−ピラゾール−3−イル、1−(3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ベンジル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(3−メトキシカルボニル−ベンジル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ブタ−2−イニル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(4−ヒドロキシ−ブタ−2−イニル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(3−メチル−ブタ−2−エニル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(3−ヒドロキシ−3−メチル−ブチル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(4−メトキシカルボニル−ベンジル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(3−メチル−ブチル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−イソブチル−1H−ピラゾール−3−イル、1−オクチル−1H−ピラゾール−3−イル、1−ヘキシル−1H−ピラゾール−3−イル、1−(3−ヒドロキシ−3−メチル−ブチリル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−エタンスルホニル−1H−ピラゾール−3−イル、1−(4−メトキシ−ベンジル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(4−シアノ−ベンジル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(3−ヒドロキシ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−メタンスルホニルメチル−1H−ピラゾール−3−イル、1−(4−メタンスルホニル−ベンジル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−カルバモイルメチル−1H−ピラゾール−3−イル、1−(2−tert−ブトキシカルボニル−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−tert−ブトキシカルボニルメチル−1H−ピラゾール−3−イル、1−プロピル−1H−ピラゾール−3−イル、1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−シクロプロピルメチル−1H−ピラゾール−3−イル、1−(3,4−ジクロロ−ベンジル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−フェネチル−1H−ピラゾール−3−イル、1−tert−ブトキシカルボニル−1H−ピラゾール−3−イル、1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル、1−(4−メチル−ベンジル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(4−ヒドロキシ−ブチル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−ブチル−1H−ピラゾール−3−イル、1−エチル−1H−ピラゾール−3−イル、1−ベンジル−1H−ピラゾール−3−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル、又は1H−ピラゾール−3−イルである]の化合物を製造することが望ましい場合、これらの化合物は市販されているか、又は米国特許出願US 2008021032に記載されているように調製することができる。
【0061】
式(X)[式中、R3aは、置換1H−ピラゾール−3−イル基、最も好ましくは:1−(ジメチル−ホスフィノイルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル、1−(ジエトキシ−ホスホリルメチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル、又は1−(ジエトキシ−ホスホリルメチル)−1H−ピラゾール−3−イルである]の化合物を製造することが望ましい場合、これらの化合物はPCT国際特許出願 WO 2008005964に記載されているように調製されうる。
【0062】
式(X)[式中、R3aは、1−ジフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−イルである]の化合物を製造することが望ましい場合、この化合物はPCT国際特許出願 WO 2005090332に記載されているように調製することができる。
【0063】
式(IX)の化合物のカルボン酸及び式(X)のアミンを、カルボン酸とアミンとの間にアミド結合を形成する任意の従来の方法により、式(I)の化合物に変換することができる(例えば、Montalbetti, C. A. G. N., Falque, V., Tetrahedron, 2005, 61, 10827-10852を参照のこと)。式(I)の化合物が、鏡像異性体又はジアステレオマーの混合物である場合、超臨界流体クロマトグラフィーのような適切なクロマトグラフィー技術を利用して、式(I)のキラル的に純粋な又はキラル的に豊富な化合物を製造することができる。Rが、任意の保護基である官能基を含有している場合、この官能基は標準脱保護方法により除去されうる。
【0064】
【化7】

【0065】
化合物2(a−x)は、スキーム1に概説されている反応に従って合成されうる。アミノ酸又は保護アミノ酸である化合物1(a−x)を、ジアゾニウム種に変換し、次に標準的条件下、インサイチューで臭化物に変換することができる(例えば、Archer, C. H., Thomas, N. R., Gani, D. Tet. Asymm., 1993, 4(6), 1141-1152; Dener, J. M., Zhang, L.-H., Rapoport, H. J. Org. Chem., 1993, 58, 1159-1166; Souers, A. J., Schurer, S., Kwack, H., Virgilio, A. A., Ellman, J. A, Synthesis, 1999, 4, 583-585を参照のこと)。得られたハロ酸は、酸として維持することができるか、又は反応スキーム1に記載されているように酸をエステルに変換する任意の従来の方法により、次に、適切な官能化エステルに変換することができる(例えば、Archer, C. H., Thomas, N. R., Gani, D. Tet. Asymm., 1993, 4(6), 1141-1152を参照のこと)。
【0066】
【化8】

【0067】
化合物2(a−x)は、スキーム2に概説されている反応に従って合成することができる。式(3)(a−x)[式中、Xは、ハロゲンであるか、又は炭素を通じて置き換わりうるかもしくは結合しうる任意の官能基である]の化合物は、購入されうるか、又は標準的条件下で市販の物質から製造されうる(例えば、Fujimoto, R.A., Francis, J.E., Hutchison, A.J. 米国特許 US4977144; Kortylewicz, Z.P., Galardy, R.E., J. Med. Chem., 1990, 33, 263-273を参照のこと)。次に化合物3(a−x)を、標準的条件下、マロナート誘導体と反応させて置換マロナートを製造されうる(例えば、Kortylewicz, Z.P., Galardy, R.E., J. Med. Chem., 1990, 33, 263-273を参照のこと)。次に得られた置換マロナートである、化合物4(a−x)を加水分解条件下で処理して、得られる二酸を形成することができる(例えば、Kortylewicz, Z.P., Galardy, R.E., J. Med. Chem., 1990, 33, 263-273を参照のこと)。次に化合物5(a−x)の二酸を、脱カルボキシル化を促進するような条件下で加熱して、適切な置換酸を形成することができる(例えば、Kortylewicz, Z.P., Galardy, R.E., J. Med. Chem., 1990, 33, 263-273を参照のこと)。幾つかの場合において、化合物6(a−x)の置換酸は、商業供給源から入手することができる。次に、得られた置換酸である、化合物6(a−x)を、標準的条件下で処理して、酸クロリドを製造し、続いて、隣接した臭化物をインサイチューで生成することができる(例えば、Epstein, J.W., Brabander, H.J., Fanshawe, W.J., Hofmann, C.M., McKenzie, T.C., Safir, S.R., Osterberg, A.C., Cosulich, D.B., Lovell, F.M., J. Med. Chem., 1981, 24, 481-490を参照のこと)。次に酸クロリドを、反応スキーム2に記載されているように、適切なアルコールで処理して、化合物2(a−x)を形成することができる。
【0068】
【化9】

【0069】
化合物8(a−x)は、スキーム3に概説されている反応に従って合成されうる。式(7)(a−x)[式中、Pは、保護基、好ましくはベンジルである]の化合物は、商業供給源から簡単に入手するか、又は市販の2,4−ジヒドロキシピリジンから簡単に調製されうる(例えば、PCT 国際特許出願 WO2008/022979 A1を参照のこと)。化合物7(a−x)は、標準脱プロトン条件下で処理し、次に化合物2(a−x)と更に反応させて、化合物8(a−x)を得ることができる(例えば、PCT国際特許出願 WO 2003/068230 A1を参照のこと)。
【0070】
【化10】

【0071】
化合物9(a−x)は、スキーム4に概説されている反応に従って合成されうる。式(9)(a−x)の化合物は、式(8)(a−x)の化合物から、標準的方法により酸素結合保護基を脱離して製造されうる(例えば、PCT国際特許出願 WO 2003/068230 A1; Greene, T. W. Protective Groups in Organic Synthesis; John Wiley & Sons, Inc.: New York, 1991を参照のこと)。
【0072】
【化11】

【0073】
化合物11(a−x)は、スキーム5に概説されている反応に従って合成されうる。式(11)(a−x)の化合物は、市販されている出発物質である、10(a−x)[ここで、Rは、好ましくは芳香族又は芳香族複素環系である]から、反応スキーム5に記載されている標準的条件を用いて製造されうる(例えば、Molecules, 2005, 10, 190-194を参照のこと)。
【0074】
【化12】

【0075】
化合物12(a−x)は、スキーム6に概説されている反応に従って合成されうる。式(12)(a−x)の化合物は、式(9)(a−x)の化合物及び式(11)(a−x)の化合物から標準的条件を用いて製造されうる(例えば、Bioorg. Med. Chem. Lett., 2007, 17, 712-716; Bioorg. Med. Chem. Lett., 2003, 13, 4309-4312を参照のこと)。
【0076】
【化13】

【0077】
化合物13(a−x)は、スキーム7に概説されている反応に従って合成されうる。式(13)(a−x)の化合物は、式(12)(a−x)の化合物から標準還元条件を用いて製造されうる(例えば、Anorganische Chemie, 1983, 38, 398 - 403を参照のこと)。
【0078】
【化14】

【0079】
化合物14(a−x)は、スキーム8に概説されている反応に従って合成されうる。式(14)(a−x)の化合物は、式(13)(a−x)の化合物から、従来の方法を用いて、エステルをカルボン酸に変換する、好ましくは加水分解により製造されうる(例えば、New, J.S., Christopher, W.L., Jass, P.A., J. Org. Chem., 1989, 54, 990-992を参照のこと)。
【0080】
【化15】

【0081】
化合物16(a−x)は、スキーム9に概説されている反応に従って合成されうる。カルボン酸、化合物14(a−x)、及び適切な市販の又は合成的に入手可能なアミンを、標準的アミド結合形成条件下で処理して、化合物16(a−x)を得ることができる(例えば、Montalbetti, C. A. G. N., Falque, V., Tetrahedron, 2005, 61, 10827-10852を参照のこと)。所望の最終化合物を製造するために、16(a−x)の最終脱保護又は化学変換が必要であり得る。
【0082】
本発明は、以下の実施例においてこれより更に説明されるが、これらは単に例証を意図するものであり、本発明の範囲を限定しない。
【0083】
実施例
実施例1
2−[4−(2,3−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
【化16】


2−ブロモ−4−メチル−ペンタン酸メチルエステルの調製: 四塩化炭素(200ml)中の4−メチル−ペンタン酸(50g、0.43mol)の溶液を、塩化チオニル(125ml、1.72mol)で25℃にて処理した。次に反応物を65℃に加熱し、30分間撹拌した。この後、反応物を熱から離し、次にN−ブロモスクシンイミド(100g、0.56mol)、四塩化炭素(200ml)及び48%臭化水素水溶液(40滴)で処理した。次に反応物を85℃に加熱し、一晩撹拌した。この後、反応物を0℃に冷却し、更なる気体の発生が観察されなくなるまで、メタノール(150ml)で注意深くクエンチした。次に混合物を濾過し、ヘキサンで洗浄した。暗色の溶液を減圧下で濃縮した。次に残りの液体を水(300ml)とヘキサン(3×300ml)で分液した。合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、すすぎ、減圧下で濃縮した。得られた残留物を減圧下で蒸留して、2−ブロモ−4−メチル−ペンタン酸メチルエステルを無色の油状物(60g、66%)として得た; 1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 4.28 (t, 1H, J = 7.5 Hz), 3.77 (s, 3H), 1.90 (t, 2H, J = 7.5 Hz), 1.78 - 1.71 (m, 1H), 0.93 (dd, 6H, J1 = 14.1 Hz, J2= 6.6 Hz)。GC−MS:209[M]、t=5.50分。
【0084】
2−(4−ベンジルオキシ−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル)−4−メチル−ペンタン酸メチルエステルの調製: N,N,−ジメチルホルムアミド(200ml)中の4−ベンジルオキシ−1H−ピリジン−2−オン(15g、74.6mmol)の溶液を、2−ブロモ−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(29.2g、112mmol、純度80%)及び炭酸カリウム(15.5g、112mmol)で処理した。混合物を80℃で一晩撹拌した。この時点で、反応を25℃に放冷し、次に減圧下で濃縮乾固した。残留物を酢酸エチル(300ml)で洗浄し、残りの固体を濾過により除去した。濾液を減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル:1:2)により、2−(4−ベンジルオキシ−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル)−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(18g、73%)を得た; 1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 7.41 - 7.36 (m, 5H), 7.21 (d, 1H, J = 7.8 Hz), 6.06 - 6.00 (m, 2H), 5.7 (dd, 1H, J 1= 10.5 Hz, J2 = 5.4 Hz), 4.99(s, 2H), 3.71(s, 3H), 1.96 - 1.86 (m, 2H), 1.49 - 1.42 (m, 1H), 0.96 (d, 3H, J = 6.6 Hz), 0.93 (d, 3H, J = 6.9 Hz)。LC−MS:330[M+1]、t=2.71分。
【0085】
2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル)−4−メチル−ペンタン酸メチルエステルの調製: メタノール(100ml)中の2−(4−ベンジルオキシ−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル)−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(6.4g、19.5mmol)の溶液を、10%パラジウム担持炭(0.6g)で処理した。反応混合物をH雰囲気下、一晩撹拌した。この時点で、反応混合物を濾過して触媒を除去した。濾液を減圧下で濃縮して、2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル)−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(4.4g、94%)を白色の固体として得た。1H NMR (300 MHz, d6-DMSO): δ 10.69 (s, 1H), 7.51 (d, 1H, J = 7.8 Hz), 5.91 (dd, 1H, J1 = 7.5 Hz, J2 = 2.1 Hz), 5.57 (d, 1H, J = 2.4 Hz), 5.26 (dd, 1H, J1 = 11.4 Hz, J2 = 4.2 Hz), 3.62 (s, 3H), 2.06 - 1.77 (m, 2H), 1.30 - 1.26 (m, 1H), 0.86 - 0.83 (m, 6H)。LC−MS:240[M+1]、t=1.48分。
【0086】
1,2−ジフルオロ−3−ヨードベンゼンジアセタートの調製: 過酸化水素(4.2ml)及び無水酢酸(18.3ml)の溶液を、40℃で4時間撹拌した。この時点で、反応物を1,2−ジフルオロ−3−ヨード−ベンゼン(5.0g、20.8mmol)で処理した。得られた溶液を40℃で一晩撹拌した。この時点で、溶媒を減圧下で除去した。残留物をエーテルで洗浄して、1,2−ジフルオロ−3−ヨードベンゼンジアセタート(1.9g、25.5%)を得た; 1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 7.90 -7.86 (m, 1H), 7.44 - 7.41 (m, 1H), 7.32 - 7.27 (s, 1H), 2.00 (s, 6H)。
【0087】
2−[4−(2,3−ジフルオロ−フェノキシ)−3−ヨード−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステルの調製: 水(50ml)中の炭酸ナトリウム(500mg、4.6mmol)及び2−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル)−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(1.0g、4.2mmol)の溶液を、25℃で1,2−ジフルオロ−3−ヨードベンゼンジアセタート(1.5g、4.2mmol)で処理した。混合物を25℃で30分間撹拌した。この時点で、混合物を酢酸エチル(3×30ml)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮した。得られた残留物をN,N−ジメチルホルムアミド(30ml)に溶解し、次に30分間加熱還流した。25℃に冷却した後、溶液を蒸発乾固して、2−[4−(2,3−ジフルオロ−フェノキシ)−3−ヨード−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(2.0g)を得た。この物質を更なる精製をせずに使用した;LC−MS:478[M+1]。t=3.03分。
【0088】
2−[4−(2,3−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステルの調製: 酢酸(30ml)中の2−[4−(2,3−ジフルオロ−フェノキシ)−3−ヨード−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(2.0g、粗)の溶液を、亜鉛(1g、15mmol)で処理した。混合物を30℃で一晩撹拌した。この時点で、固体を濾過により除去した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物を酢酸エチル(40ml)に溶解し、水(1×20ml)で洗浄した。有機物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、2−[4−(2,3−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(1.2g)を得た。この物質を更なる精製をせずに使用した;LC−MS:352[M+1]、t=1.64分。
【0089】
2−[4−(2,3−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸の調製: メタノール(30ml)中の2−[4−(2,3−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(1.2g、粗)の溶液を、水酸化ナトリウム水溶液の4M 溶液(2.1ml)で処理した。反応物を25℃で一晩撹拌した。この時点で、反応物を減圧下で濃縮した。残留物を水(10ml)に溶解し、次に酢酸エチル(1×10ml)で抽出した。水層を塩酸水溶液で酸性化した。得られた沈殿物を濾過により回収し、次にエーテルで洗浄して、2−[4−(2,3−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(900mg、3工程を経て63.6%)を得た; 1H NMR (300 MHz, d6-DMSO): δ 13.14 (s, 1H, ブロード), 7.79 (d, 1H, J = 7.8 Hz), 7.51 - 7.29 (m, 3H), 6.26 - 6.22 (m, 1H), 5.57 (s, 1H), 5.32 (dd, 1H, J1 = 10.5 Hz, J2 = 4.8 Hz), 2.08 - 1.85 (m, 2H), 1.30 (s, 1H, ブロード), 0.88 (d, 6H, J = 6.6 Hz)。LC−MS:338[M+1]、t=2.52分。HPLC:214nmで100.00%、254nmで99.43%、t=5.58分。
【0090】
2−[4−(2,3−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドの調製: N,N−ジメチルホルムアミド(2ml)中の2−[4−(2,3−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(100mg、0.3mmol)の溶液を、25℃で、N,N−ジイソプロピエチルアミン(0.15ml、0.9mmol)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’N’−テトラメチルウロニウムへキサフルオロホスファート(HATU)(171mg、0.45mmol)及び1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミン(32mg、0.33mmol)で処理した。反応物を25℃で一晩撹拌した。この時点で、反応物を酢酸エチル(30ml)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液(20ml)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20ml)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(20ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、すすいで、減圧下で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(100%酢酸エチル)により、2−[4−(2,3−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(95mg、76%)を白色の固体として得た;ES−HRMS m/e C2122[M+H]の計算値417.1733、実測値417.1733; 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.96 (s, 1 H), 7.83 (d, J=7.9 Hz, 1 H), 7.55 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 7.40 - 7.49 (m, 1 H), 7.23 - 7.37 (m, 2 H), 6.38 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 6.22 (dd, J=7.9, 2.8 Hz, 1 H), 5.74 (dd, J=11.6, 4.9 Hz, 1 H), 5.55 (d, J=2.8 Hz, 1 H), 3.74 (s, 3 H), 1.97 - 2.07 (m, 1 H), 1.77 (ddd, J=14.2, 9.6, 4.9 Hz, 1 H), 1.23 - 1.37 (m, 1 H), 0.88 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 0.85 (d, J=6.6 Hz, 3 H)。
【0091】
実施例2
2−[4−(3−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
【化17】


実施例1に概説された段階的順序と同様の方法により、1−フルオロ−3−ヨード−ベンゼンから出発して、2−[4−(3−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドを白色の固体(101mg、最終工程で71%)として得た;ES−HRMS m/e C2123F[M+H]の計算値399.1827、実測値399.1828。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.95 (s, 1 H), 7.80 (d, J=7.7 Hz, 1 H), 7.55 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.49 - 7.57 (m, 1 H), 7.14 - 7.24 (m, 2 H), 7.08 (dd, J=8.1, 1.5 Hz, 1 H), 6.65 - 7.05 (m, 1 H), 6.38 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 6.14 (dd, J=7.7, 2.8 Hz, 1 H), 5.74 (dd, J=11.4, 4.8 Hz, 1 H), 5.51 (d, J=2.8 Hz, 1 H), 3.74 (s, 3 H), 1.92 - 2.07 (m, 1 H), 1.77 (ddd, J=14.1, 9.5, 4.8 Hz, 1 H), 1.24 - 1.39 (m, 1 H), 0.89 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 0.85 (d, J=6.6 Hz, 3 H)。
【0092】
実施例3
4−メチル−2−(2−オキソ−4−フェノキシ−2H−ピリジン−1−イル)−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
【化18】


実施例1に概説された段階的順序と同様の方法により、ヨード−ベンゼンから出発して、4−メチル−2−(2−オキソ−4−フェノキシ−2H−ピリジン−1−イル)−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドを白色の固体(66mg、最終工程で58%)として得た;ES−HRMS m/e C2124[M+H]の計算値381.1921、実測値381.1921。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.94 (s, 1 H), 7.78 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 7.55 (d, J=1.9 Hz, 1 H), 7.50 (t, J=7.7 Hz, 2 H), 7.32 (t, J=7.7 Hz, 1 H), 7.21 (d, J=7.7 Hz, 2 H), 6.38 (d, J=1.9 Hz, 1 H), 6.13 (dd, J=7.8, 2.7 Hz, 1 H), 5.73 (dd, J=11.5, 4.9 Hz, 1 H), 5.41 (d, J=2.7 Hz, 1 H), 3.74 (s, 3 H), 1.90 - 2.08 (m, 1 H), 1.76 (ddd, J=14.0, 9.5, 4.9 Hz, 1 H), 1.31 (br. s., 1 H), 0.88 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 0.85 (d, J=6.6 Hz, 3 H)。
【0093】
実施例4
4−メチル−2−(2−オキソ−4−o−トリルオキシ−2H−ピリジン−1−イル)−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
【化19】


実施例1に概説された段階的順序と同様の方法により、1−ヨード−2−メチル−ベンゼンから出発して、4−メチル−2−(2−オキソ−4−o−トリルオキシ−2H−ピリジン−1−イル)−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドを白色の固体(121mg、最終工程で77%)として得た;ES−HRMS m/e C2226[M+H]395.2078の計算値、実測値395.2078。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.93 (s, 1 H), 7.78 (d, J=7.7 Hz, 1 H), 7.55 (d, J=2.2 Hz, 1 H), 7.38 (d, J=7.2 Hz, 1 H), 7.31 (td, J=7.9, 1.5 Hz, 1 H), 7.24 (td, J=7.2, 0.9 Hz, 1 H), 7.13 (d, J=7.9 Hz, 1 H), 6.38 (d, J=2.2 Hz, 1 H), 6.13 (dd, J=7.7, 2.8 Hz, 1 H), 5.72 (dd, J=11.3, 4.9 Hz, 1 H), 5.27 (d, J=2.8 Hz, 1 H), 3.73 (s, 3 H), 2.13 (s, 3 H), 1.92 - 2.04 (m, 1 H), 1.77 (ddd, J=14.1, 9.4, 4.9 Hz, 1 H), 1.24 - 1.38 (m, 1 H), 0.88 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 0.85 (d, J=6.6 Hz, 3 H)。
【0094】
実施例5
2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
【化20】


実施例1に概説された段階的順序と同様の方法により、1,3−ジフルオロ−2−ヨード−ベンゼンから出発して、2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドを白色の固体(105mg、最終工程で84%)として得た;ES−HRMS m/e C2122[M+H]の計算値417.1733、実測値417.1732。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.97 (s, 1 H), 7.84 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 7.55 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.41 - 7.50 (m, 1 H), 7.34 - 7.40 (m, 2 H), 6.38 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 6.25 (dd, J=7.8, 2.9 Hz, 1 H), 5.73 (dd, J=11.5, 4.9 Hz, 1 H), 5.50 (d, J=2.8 Hz, 1 H), 3.74 (s, 3 H), 1.96 - 2.08 (m, 1 H), 1.78 (ddd, J=14.2, 9.6, 4.9 Hz, 1 H), 1.31 (m, 1 H), 0.88 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 0.85 (d, J=6.6 Hz, 3 H)。
【0095】
実施例6
4−メチル−2−[2−オキソ−4−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2H−ピリジン−1−イル]−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
【化21】


実施例1に概説された段階的順序と同様の方法により、1−ヨード−2−トリフルオロメチル−ベンゼンから出発して、4−メチル−2−[2−オキソ−4−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2H−ピリジン−1−イル]−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドを白色の固体(111mg、最終工程で82%)として得た;ES−HRMS m/e C2223[M+Na]の計算値471.1614、実測値471.1615。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.97 (s, 1 H), 7.87 (d, J=7.9 Hz, 1 H), 7.82 (d, J=7.9 Hz, 1 H), 7.75 - 7.82 (m, 1 H), 7.79 (t, J=7.9 Hz, 1 H), 7.56 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 7.52 (t, J=7.9 Hz, 1 H), 7.47 (d, J=7.9 Hz, 1 H), 6.38 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 6.16 (dd, J=7.9, 2.7 Hz, 1 H), 5.74 (dd, J=11.3, 4.9 Hz, 1 H), 5.50 (d, J=2.7 Hz, 1 H), 3.74 (s, 3 H), 1.94 - 2.07 (m, 1 H), 1.77 (ddd, J=14.1, 9.5, 4.9 Hz, 1 H), 1.31 (br. s., 1 H), 0.89 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 0.85 (d, J=6.6 Hz, 3 H)。
【0096】
実施例7
2−[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
【化22】


実施例1に概説された段階的順序と同様の方法により、1−フルオロ−4−ヨード−ベンゼンから出発して、2−[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドを白色の固体(102mg、最終工程で82%)として得た;ES−HRMS m/e C2123F[M+Na]の計算値421.1646、実測値421.1643。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.93 (s, 1 H), 7.78 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 7.55 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 7.24 - 7.37 (m, 4 H), 6.38 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 6.13 (dd, J=7.8, 2.8 Hz, 1 H), 5.73 (dd, J=11.5, 4.9 Hz, 1 H), 5.40 (d, J=2.8 Hz, 1 H), 3.74 (s, 3 H), 1.94 - 2.06 (m, 1 H), 1.76 (ddd, J=14.1, 9.5, 4.9 Hz, 1 H), 1.23 - 1.37 (m, 1 H), 0.88 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 0.84 (d, J=6.6 Hz, 3 H)。
【0097】
実施例8
4−メチル−2−[2−オキソ−4−(ピリジン−3−イルオキシ)−2H−ピリジン−1−イル]−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
【化23】


実施例1に概説された段階的順序と同様の方法により、3−ヨード−ピリジンから出発して、4−メチル−2−[2−オキソ−4−(ピリジン−3−イルオキシ)−2H−ピリジン−1−イル]−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドを白色の固体(143mg、最終工程で94%)として得た;ES−HRMS m/e C2023[M+H]の計算値382.1874、実測値382.1874。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.95 (s, 1 H), 8.52 - 8.55 (m, 2 H), 7.82 (d, J=7.9 Hz, 1 H), 7.75 (ddd, J=8.3, 2.6, 1.1 Hz, 1 H), 7.55 (d, J=2.2 Hz, 1 H), 7.52 - 7.57 (m, 1 H), 6.38 (d, J=2.2 Hz, 1 H), 6.17 (dd, J=7.9, 2.8 Hz, 1 H), 5.74 (dd, J=11.7, 4.9 Hz, 1 H), 5.47 (d, J=2.8 Hz, 1 H), 3.74 (s, 3 H), 1.94 - 2.06 (m, 1 H), 1.77 (ddd, J=14.2, 9.6, 4.9 Hz, 1 H), 1.25 - 1.38 (m, 1 H), 0.89 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 0.85 (d, J=6.6 Hz, 3 H)。
【0098】
実施例9
2−[4−(ビフェニル−2−イルオキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
【化24】


実施例1に概説された段階的順序と同様の方法により、2−ヨード−ビフェニルから出発して、2−[4−(ビフェニル−2−イルオキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドを白色の固体(106mg、最終工程で77%)として得た;ES−HRMS m/e C2728[M+H]の計算値457.2234、実測値457.2235。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.90 (s, 1 H), 7.67 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 7.52 - 7.57 (m, 2 H), 7.49 (td, J=7.5, 1.9 Hz, 1 H), 7.42 - 7.47 (m, 3 H), 7.36 - 7.41 (m, 2 H), 7.33 (d, J=7.2 Hz, 1 H), 7.29 (d, J=8.1 Hz, 1 H), 6.35 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 6.02 (dd, J=7.8, 2.8 Hz, 1 H), 5.66 (dd, J=11.5, 4.9 Hz, 1 H), 5.32 (d, J=2.8 Hz, 1 H), 3.73 (s, 3 H), 1.83 - 1.97 (m, 1 H), 1.71 (ddd, J=14.0, 9.3, 4.9 Hz, 1 H), 1.12 - 1.25 (m, 1 H), 0.84 (d, J=6.6 Hz, 2 H), 0.80 (d, J=6.6 Hz, 2 H)。
【0099】
実施例10
2−[4−(2−イソプロピル−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
【化25】


実施例1に概説された段階的順序と同様の方法により、1−ヨード−2−イソプロピル−ベンゼンから出発して、2−[4−(2−イソプロピル−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドを白色の固体(100mg、最終工程で82%)として得た;ES−HRMS m/e C2430[M+H]の計算値423.2391、実測値423.2390。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.95 (s, 1 H), 7.78 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 7.55 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.43 - 7.49 (m, 1 H), 7.26 - 7.33 (m, 2 H), 7.10 (m, 1 H), 6.38 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 6.15 (dd, J=7.7, 2.8 Hz, 1 H), 5.72 (dd, J=11.3, 4.9 Hz, 1 H), 5.31 (d, J=2.8 Hz, 1 H), 3.74 (s, 3 H), 2.91 - 3.07 (m, 1 H), 1.99 (s, 1 H), 1.76 (ddd, J=14.1, 9.4, 4.9 Hz, 1 H), 1.32 (br. s., 1 H), 1.15 (d, J=6.8 Hz, 6 H), 0.88 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 0.84 (d, J=6.6 Hz, 3 H)。
【0100】
実施例11
2−[4−(2,4−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
【化26】


実施例1に概説された段階的順序と同様の方法により、2,4−ジフルオロ−1−ヨード−ベンゼンから出発して、2−[4−(2,4−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドを白色の固体(99mg、最終工程で79%)として得た;ES−HRMS m/e C2122[M+H]の計算値417.1733、実測値417.1732。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.94 (s, 1 H), 7.80 (d, J=7.9 Hz, 1 H), 7.47 - 7.59 (m, 3 H), 7.21 (t, J=8.6 Hz, 1 H), 6.38 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 6.18 (dd, J=7.9, 2.8 Hz, 1 H), 5.73 (dd, J=11.6, 4.8 Hz, 1 H), 5.44 (d, J=2.8 Hz, 1 H), 3.74 (s, 3 H), 1.95 - 2.07 (m, 1 H), 1.77 (ddd, J=14.2, 9.6, 4.8 Hz, 1 H), 1.20 - 1.37 (m, 1 H), 0.88 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 0.85 (d, J=6.6 Hz, 3 H)。
【0101】
実施例12
2−[4−(3−クロロ−2−メチル−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
【化27】


実施例1に概説された段階的順序と同様の方法により、1−クロロ−3−ヨード−2−メチル−ベンゼンから出発して、2−[4−(3−クロロ−2−メチル−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドを白色の固体(75mg、最終工程で60%)として得た;ES−HRMS m/e C2225Cl[M+H]の計算値429.1688、実測値429.1687。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.95 (s, 1 H), 7.81 (d, J=7.9 Hz, 1 H), 7.55 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.44 (d, J=7.9 Hz, 1 H), 7.34 (t, J=7.9 Hz, 1 H), 7.18 (d, J=7.9 Hz, 1 H), 6.38 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 6.16 (dd, J=7.9, 2.8 Hz, 1 H), 5.73 (dd, J=11.4, 5.0 Hz, 1 H), 5.33 (d, J=2.8 Hz, 1 H), 3.74 (s, 3 H), 2.17 (s, 3 H), 1.94 - 2.05 (m, 1 H), 1.77 (ddd, J=14.1, 9.5, 5.0 Hz, 1 H), 1.23 - 1.39 (m, 1 H), 0.88 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 0.85 (d, J=6.6 Hz, 3 H)。
【0102】
実施例13
2−[4−(2,5−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
【化28】


実施例1に概説された段階的順序と同様の方法により、1,4−ジフルオロ−2−ヨード−ベンゼンから出発して、2−[4−(2,5−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドを白色の固体(94mg、最終工程で75%)として得た;ES−HRMS m/e C2122[M+H]の計算値417.1733、実測値417.1734。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.95 (s, 1 H), 7.82 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 7.44 - 7.57 (m, 3 H), 7.22 - 7.30 (m, 1 H), 6.38 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 6.20 (dd, J=7.8, 2.8 Hz, 1 H), 5.74 (dd, J=11.5, 4.9 Hz, 1 H), 5.52 (d, J=2.8 Hz, 1 H), 3.74 (s, 3 H), 1.95 - 2.07 (m, 1 H), 1.77 (ddd, J=14.2, 9.5, 4.9 Hz, 1 H), 1.23 - 1.39 (m, 1 H), 0.88 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 0.85 (d, J=6.6 Hz, 3 H)。
【0103】
実施例14
4−メチル−2−[4−(ナフタレン−1−イルオキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
【化29】


実施例1に概説された段階的順序と同様の方法により、1−ヨード−ナフタレンから出発して、4−メチル−2−[4−(ナフタレン−1−イルオキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドを白色の固体(106mg、最終工程で82%)として得た;ES−HRMS m/e C2526[M+H]の計算値431.2078、実測値431.2078。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.93 (s, 1 H), 8.06 (d, J=7.2 Hz, 1 H), 7.93 (d, J=8.3 Hz, 1 H), 7.85 (d, J=7.7 Hz, 1 H), 7.82 (d, J=7.9 Hz, 1 H), 7.56 - 7.65 (m, 3 H), 7.55 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 7.40 (d, J=7.2 Hz, 1 H), 6.38 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 6.24 (dd, J=7.7, 2.8 Hz, 1 H), 5.72 (dd, J=11.4, 5.0 Hz, 1 H), 5.34 (d, J=2.8 Hz, 1 H), 3.73 (s, 3 H), 1.93 - 2.06 (m, 1 H), 1.71 - 1.81 (m, 1 H), 1.33 (br. s., 1 H), 0.89 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 0.84 (d, J=6.6 Hz, 3 H)。
【0104】
実施例15
2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
【化30】


実施例1に概説された段階的順序と同様の方法により、1−クロロ−2−ヨード−ベンゼンから出発して、2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドを白色の固体(85mg、最終工程で68%)として得た;ES−HRMS m/e C2123Cl[M+H]の計算値415.1532、実測値415.1531。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.96 (s, 1 H), 7.81 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 7.67 (dd, J=7.9, 1.3 Hz, 1 H), 7.55 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 7.45 - 7.51 (m, 1 H), 7.34 - 7.44 (m, 2 H), 6.38 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 6.16 (dd, J=7.8, 2.8 Hz, 1 H), 5.73 (dd, J=11.5, 4.9 Hz, 1 H), 5.32 (d, J=2.8 Hz, 1 H), 3.74 (s, 3 H), 1.93 - 2.05 (m, 1 H), 1.77 (ddd, J=14.0, 9.5, 4.9 Hz, 1 H), 1.32 (br. s., 1 H), 0.88 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 0.85 (d, J=6.6 Hz, 3 H)。
【0105】
実施例16
4−メチル−2−[2−オキソ−4−(2−トリフルオロメトキシ−フェノキシ)−2H−ピリジン−1−イル]−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
【化31】


実施例1に概説された段階的順序と同様の方法により、1−ヨード−2−トリフルオロメトキシ−ベンゼンから出発して、4−メチル−2−[2−オキソ−4−(2−トリフルオロメトキシ−フェノキシ)−2H−ピリジン−1−イル]−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドを白色の固体(89mg、最終工程で64%)として得た;ES−HRMS m/e C2223[M+Na]の計算値487.1563、実測値457.1564。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.96 (s, 1 H), 7.82 (d, J=7.9 Hz, 1 H), 7.61 (d, J=8.1 Hz, 1 H), 7.55 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.42 - 7.53 (m, 3 H), 6.38 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 6.16 (dd, J=7.9, 2.8 Hz, 1 H), 5.74 (dd, J=11.5, 4.9 Hz, 1 H), 5.44 (d, J=2.8 Hz, 1 H), 3.74 (s, 3 H), 1.94 - 2.06 (m, 1 H), 1.77 (ddd, J=14.2, 9.5, 4.9 Hz, 1 H), 1.22 - 1.38 (m, 1 H), 0.88 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 0.85 (d, J=6.6 Hz, 3 H)。
【0106】
実施例17
2−[4−(2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
【化32】


実施例1に概説された段階的順序と同様の方法により、1−フルオロ−2−ヨード−ベンゼンから出発して、2−[4−(2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドを白色の固体(84mg、最終工程で68%)として得た;ES−HRMS m/e C2123F[M+H]の計算値399.1827、実測値399.1826。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.95 (s, 1 H), 7.81 (d, J=7.9 Hz, 1 H), 7.55 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 7.29 - 7.50 (m, 4 H), 6.38 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 6.18 (dd, J=7.9, 2.8 Hz, 1 H), 5.73 (dd, J=11.6, 4.8 Hz, 1 H), 5.41 (d, J=2.8 Hz, 1 H), 3.74 (s, 3 H), 1.95 - 2.06 (m, 1 H), 1.77 (ddd, J=14.2, 9.6, 4.8 Hz, 1 H), 1.23 - 1.39 (m, 1 H), 0.88 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 0.85 (d, J=6.6 Hz, 3 H)。
【0107】
実施例18
2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
【化33】


実施例1に概説された段階的順序と同様の方法により、1−ヨード−2−メトキシ−ベンゼンから出発して、2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドを白色の固体(103mg、最終工程で83%)として得た;ES−HRMS m/e C2226[M+H]の計算値411.2027、実測値411.2026。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.92 (s, 1 H), 7.74 (d, J=7.9 Hz, 1 H), 7.55 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 7.27 - 7.36 (m, 1 H), 7.22 (dd, J=8.2, 1.4 Hz, 1 H), 7.19 (dd, J=7.8, 1.4 Hz, 1 H), 7.02 (td, J=7.8, 1.4 Hz, 1 H), 6.37 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 6.11 (dd, J=7.9, 2.8 Hz, 1 H), 5.71 (dd, J=11.4, 5.0 Hz, 1 H), 5.27 (d, J=2.8 Hz, 1 H), 3.77 (s, 3 H), 3.73 (s, 3 H), 1.93 - 2.04 (m, 1 H), 1.76 (ddd, J=14.2, 9.4, 5.0 Hz, 1 H), 1.31 (br. s., 1 H), 0.88 (d, J=6.6 Hz, 3 H), 0.84 (d, J=6.6 Hz, 3 H)。
【0108】
実施例19
グルコキナーゼインビトロ活性
実施例に記載された化合物を含む式(I)の化合物は、本実施例の手順によりインビトロでグルコキナーゼを活性化した。このように、これらはインスリン分泌を増加させるグルコース代謝の流量を増加させる。したがって、式(I)の化合物は、インスリン分泌を増加させるために有用なグルコキナーゼアクチベーターである。
【0109】
グルコキナーゼインビトロアッセイプロトコール: グルコース−6−リン酸の産生と、カップリング酵素としてのLeuconostoc mesenteroides由来のグルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ(G6PDH、0.75〜1k単位/mg; Boehringer Mannheim, Indianapolis, IN)によるNADHの発生とをカップリングさせることによって、グルコキナーゼ(GK)を評価した。
【化34】

【0110】
組換えヒト肝臓GK1を、グルタチオンS−トランスフェラーゼ融合タンパク質(GST−GK)として大腸菌(E. coli)で発現させ[Liang et al, 1995]、そして製造業者(Amersham Pharmacia Biotech, Piscataway, NJ)により提供された手順を用いて、グルタチオン−セファロース4B親和性カラムのクロマトグラフィーにより精製した。以前の研究により、天然のGK及びGST−GKの酵素特性は本質的に同一であることが証明されている(Liang et al, 1995; Neet et al., 1990)。
【0111】
アッセイを、Costar製(Cambridge, MA)の平底96ウェル組織培養プレート中で最終インキュベーション容量120μlを用いて30℃で実施した。このインキュベーション反応は、以下を含有した:25mM Hepes緩衝液(pH7.1)、25mM KCl、5mM D−グルコース、1mM ATP、1.8mM NAD、2mM MgCl、1μMソルビトール−6−リン酸、1mMジチオトレイトール、試験薬物又は10% DMSO、約7単位/ml G6PDH、及びGK(以下を参照のこと)。有機試薬は全て、純度>98%であり、Sigma Chemical Co.製(St Louis, MO)のD−グルコース及びHepes以外は、Boehringer Mannheim製であった。試験化合物をDMSOに溶解し、それらを、GST−GKを除いたインキュベーション反応液に12μLの容量で加えることにより、最終DMSO濃度10%を得た。この混合物を、SPECTRAmax 250マイクロプレート分光光度計(Molecular Devices Corporation, Sunnyvale, CA)の温度制御チャンバー中で10分間プレインキュベートすることにより温度を平衡にさせ、次にGST−GK 20μLの添加により反応を開始させた。
【0112】
酵素の添加の後、340nmでの光学密度(OD)の増大を、分光光度的にモニタリングして、変化率(OD340/分)を決定した。対照ウエル(GKアクチベーターを除いた10% DMSO)のGK活性(OD340/分)を、試験GKアクチベーターを含有するウエルの活性と比較して、GK活性の50%増加を生じるアクチベーターの濃度、すなわちSC1.5を算出した。下記の表は、実施例の化合物についてインビトログルコキナーゼ活性を提示する。
【0113】
【表1】

【0114】
【表2】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化35】


[式中、
は、アリール(該アリールは、非置換であるか、或いはハロゲン、フェニル、低級アルキル、低級ハロゲンアルキル、低級アルコキシもしくは低級ハロゲンアルコキシで独立に単置換、二置換又は三置換されている)、
ヘテロアリール(該ヘテロアリールは、非置換であるか、又はハロゲンもしくは低級アルキルで置換されている)であり;
は、低級アルキル、低級ハロゲンアルキル、及びシクロアルキル(該シクロアルキルは、非置換であるか、又はハロゲン、オキソもしくはヒドロキシで置換されている)からなる群より選択され;そして
は、低級アルキル又は低級ハロゲンアルキルである]
で示される化合物、又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項2】
が、アリール(非置換であるか、或いはハロゲン、フェニル、低級アルキル、低級ハロゲンアルキル、低級アルコキシもしくは低級ハロゲンアルコキシで独立に単置換、二置換又は三置換されている)である、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
が、フェニル(非置換であるか、或いはハロゲン、フェニル、低級アルキル、低級ハロゲンアルキル、低級アルコキシもしくは低級ハロゲンアルコキシで独立に単置換、二置換又は三置換されている)である、請求項1又は2記載の化合物。
【請求項4】
が、フェニル(非置換であるか、又はフッ素、塩素、フェニル、−CF、−CH、−OCF、−OCHもしくは−CH(CHで置換されている)である、請求項1〜3のいずれか一項記載の化合物。
【請求項5】
が、フッ素で二置換されているフェニルであるか、又は塩素及び−CHの両方で置換されているフェニルである、請求項1〜3のいずれか一項記載の化合物。
【請求項6】
が、ヘテロアリール(非置換であるか、又はハロゲンもしくは低級アルキルで置換されている)である、請求項1記載の化合物。
【請求項7】
が、ピリジン(非置換であるか、又はハロゲンもしくは低級アルキルで置換されている)である、請求項1又は6記載の化合物。
【請求項8】
が、ナフタレン−1−イルである、請求項1記載の化合物。
【請求項9】
が、低級アルキルである、請求項1〜8のいずれか一項記載の化合物。
【請求項10】
が、−CH(CHである、請求項1〜9のいずれか一項記載の化合物。
【請求項11】
が、低級アルキルである、請求項1〜10のいずれか一項記載の化合物。
【請求項12】
が、メチルである、請求項1〜11のいずれか一項記載の化合物。
【請求項13】
化合物が、下記:
2−[4−(2,3−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
2−[4−(3−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
4−メチル−2−(2−オキソ−4−フェノキシ−2H−ピリジン−1−イル)−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
4−メチル−2−(2−オキソ−4−o−トリルオキシ−2H−ピリジン−1−イル)−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
4−メチル−2−[2−オキソ−4−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2H−ピリジン−1−イル]−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
2−[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
4−メチル−2−[2−オキソ−4−(ピリジン−3−イルオキシ)−2H−ピリジン−1−イル]−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
2−[4−(ビフェニル−2−イルオキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
2−[4−(2−イソプロピル−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
2−[4−(2,4−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
2−[4−(3−クロロ−2−メチル−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
2−[4−(2,5−ジフルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
4−メチル−2−[4−(ナフタレン−1−イルオキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
4−メチル−2−[2−オキソ−4−(2−トリフルオロメトキシ−フェノキシ)−2H−ピリジン−1−イル]−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
2−[4−(2−フルオロ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
2−[4−(2−メトキシ−フェノキシ)−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル]−4−メチル−ペンタン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
からなる群より選択される、請求項1記載の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項14】
治療有効量の請求項1〜13のいずれか一項記載の式(I)の化合物、ならびに薬学的に許容しうる担体及び/又は佐剤を含む、医薬組成物。
【請求項15】
治療上活性な物質としての使用のための、請求項1〜13のいずれか一項記載の式(I)の化合物。
【請求項16】
代謝疾患及び/又は障害の処置における使用のための、請求項1〜13のいずれか一項記載の式(I)の化合物。
【請求項17】
糖尿病の処置における使用のための、請求項16記載の式(I)の化合物。
【請求項18】
糖尿病の処置用の医薬の製造のための、請求項1〜13のいずれか一項記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項19】
代謝疾患及び/又は障害を処置するための方法であって、治療有効量の請求項1〜13のいずれか一項記載の式(I)の化合物を、それを必要とする患者に投与する工程を含む方法。
【請求項20】
請求項1〜13のいずれか一項記載の式(I)の化合物の調製方法であって、式(IX):
【化36】


[式中、R及びRは、請求項1と同義である]
で示される化合物を、式(XI):
【化37】


[式中、Rは、請求項1と同義である]
で示される化合物と、アミドカップリング試薬及び塩基の存在下で反応させて、式(I):
【化38】


で示される化合物を得ること、そして所望であれば、式(I)で示される化合物を薬学的に許容しうる塩に変換することを含む、方法。
【請求項21】
本明細書に前述のとおりの発明。

【公表番号】特表2012−532920(P2012−532920A)
【公表日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−520056(P2012−520056)
【出願日】平成22年7月20日(2010.7.20)
【国際出願番号】PCT/EP2010/060452
【国際公開番号】WO2011/009845
【国際公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】