説明

フリーアクセスフロア用架台

【課題】 床からの振動を増幅することなく、上部に重量のある設備を設置することが可能であり、設置及び施工が容易なフリーアクセスフロア用架台を提供する。
【解決手段】 支柱23の上方には下フレーム38aが設けられる。下フレーム38aは、フレーム部材37aにより構成される。フレーム部材37aは、両端に穴55を有し、穴55の間に穴26が設けられる。穴55は、後述する支柱29との接合部であり、内部に雌ねじ加工が施される。フレーム部材37aは、直線状の形状であり、4本のフレーム部材37aが接合されて、略矩形形状の下フレーム38aを形成する。すなわち、フレーム部材37aは、互いに隣り合うフレーム部材37a同士と上下交互に重ねられる。重ねられたフレーム部材37aは穴55の位置を合わせて、支柱29によって接合される。すなわち、支柱29は重ねられた状態のフレーム部材37aの穴55にねじ込まれる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フリーアクセスフロアに使用され、上部に設備等を設置可能であり、床部からの振動の増幅を抑えて、上部に設置された設備に増幅された振動を伝達することがない高い剛性を有するフリーアクセスフロア用架台に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、フリーアクセスフロアを構成するフロアパネルは、支持体の上に配置され、フロアパネル下には空間が形成される。この床下は、配線等を配置したり空気を流したりするために用いられ、作業性等を考慮して、フロアパネルは軽量なものが使用される。
【0003】
しかし、フリーアクセスフロアに設備等の重量物を設置する場合は、フロアパネルおよび支持体にはある程度の強度が要求される。特に、半導体基盤などの製造設備は振動に弱く、フロアパネル及び支持体の剛性が不足すると、床面の振動を支持体等が増幅してしまい、大きな振動を設備に伝達する。
【0004】
このため、半導体基盤製造設備等の振動を嫌う重量物である設備をフリーアクセスフロアに設置する場合には、予め設備の設置位置にコンクリートを打設して設備設置部を設けたり、または、強固な鉄骨構造により補強を行う必要がある。しかし、クリーンルーム内でのコンクリートの打設や溶接作業は困難であり、レイアウト変更などによる設備の移設や増設が困難である。
【0005】
このような強度を考慮したフロアパネルとしては、連続した凹凸形状背面に設けたフリーアクセスフロア用パネルがある(特許文献1)。
【0006】
また、壁面近傍にボーダーパネル支持脚および支持ビームを設けて、壁面近傍の設置強度を高めたフリーアクセスフロアがある(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平11−6276号公報
【特許文献2】特開平5−118120号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献1に記載のフリーアクセスフロア用パネルでは、パネル自体の強度向上に限界があり、また、パネルを支える支持体についても強度向上を図る必要があるが、支持体の強度の向上については考慮されていないため、パネル上への重量物の設置には限界があるという問題がある。
【0009】
また、特許文献2に記載のフリーアクセスフロアは、壁面近傍での支持体の強度を向上させたものであるが、部屋の中央部での支持体の強度向上方法については、支持体下部の固定板と床部との接着面積を向上する旨のみが記載されており、上部からの重量物を支持し、高い剛性を有するための具体的な支持体構造については記載が無く、特許文献1と同様にパネル上への重量物の設置には限界があるという問題がある。
【0010】
このため、特許文献1及び特許文献2のいずれに記載のパネル及び支持体でも、設備を設置するための強度を十分に確保することが困難であるとともに、床面からの振動を増幅することがないような高い剛性を確保することは困難であるという問題がある。したがって、高い剛性を確保しつつ、レイアウト変更などにも対応が可能であり、組み立て作業等が容易であり、フリーアクセスフロアに設置可能な架台が望まれる。
【0011】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、床からの振動を増幅することなく、上部に重量のある設備を設置することが可能であり、設置及び施工が容易なフリーアクセスフロア用架台を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前述した目的を達成するため、本発明は、下プレートと、前記下プレート上に設けられた第1の支柱と、前記第1の支柱を介して、前記下プレートと接合された下フレームと、前記下フレーム上に設けられた第2の支柱と、前記第2の支柱を介して、前記下フレームと接合された上フレームと、前記上フレーム上に接合された上プレートと、を具備し、前記下フレームおよび/または前記上フレームの少なくとも一方は、4分割されており、4分割されたフレーム部材が接合されることで略矩形形状となることを特徴とするフリーアクセスフロア用架台である。
【0013】
前記フレーム部材は、隣り合う前記第2の支柱にまたがるような直線状の板状部材であり、前記第2の支柱との接合部では、隣り合う前記フレーム部材同士が重ねられて接合されてもよい。
【0014】
前記フレーム部材は、前記フレーム部材同士の接合部近傍の厚さが前記接合部近傍以外の部位の厚さよりも薄く、前記フレーム部材同士が接合された状態で、接合部の厚さと接合部以外の厚さが略等しくてもよい。この場合、前記フレーム部材の両端に設けられた前記接合部は、前記フレーム部材の一方の側では、前記フレーム部材の上面側に段部を形成するように肉厚が薄くなり、前記フレーム部材の他方の側では、前記フレーム部材の下面側に段部を形成するように肉厚が薄いことがのぞましい。
【0015】
本発明によれば、上下のフレームが分割されるため、フレームの重量を分散することができるため、フレームの設置が容易であり、クレーン等の設備を必要とせずに、より効率良く設置作業を行うことができる。また、フレームを4分割し、各フレーム部材を第2の支柱にまたがるような直線状の板状部材とすれば、フレーム部材同士の接合を第2の支柱の接合部で行うことができるため、別の連結部材が不要である。
【0016】
また、フレーム部材同士の接合部の厚さを他の部位よりも薄くすれば(例えば他の部位の1/2の肉厚とすれば)、フレーム部材同士が重ねられて接合された状態で、接合部の総厚みと接合部以外のフレーム部材単体での厚みを略等しくすることができる。このため、支柱と接合されたフレームに強度や振動に対する方向性が無くなり安定した強度等を発揮することができる。
【0017】
また、特にフレーム部材の両側の薄肉部を、一方を上面側に、他方を下面側に段部が来るようにすれば、同一形状のフレーム部材を4つ組み合わせることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、床からの振動を増幅することなく、上部に重量のある設備を設置することが可能であり、設置及び施工が容易なフリーアクセスフロア用架台を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】架台1を示す分解斜視図。
【図2】架台1を示す組み立て斜視図。
【図3】架台1を示す正面図。
【図4】フレーム部材37aを示す図で、(a)は正面図、(b)は平面図。
【図5】架台1を設置した状態を示す図。
【図6】架台1aを示す分解斜視図。
【図7】架台1aを示す組み立て斜視図。
【図8】架台1aを示す正面図。
【図9】フレーム部材37cを示す正面図。
【図10】フレーム部材37e、37dを示す正面図。
【図11】架台80を示す分解斜視図。
【図12】架台80を示す組み立て斜視図。
【図13】架台80を示す正面図。
【図14】フレーム部材47を連結して底面より見た図。
【図15】支柱31を示す図で、(a)は斜視図、(b)は(a)のA−A線断面図。
【図16】フレーム部材47の平面図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態にかかる架台1について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる架台1を示す分解斜視図であり、図2は、架台1の組立斜視図、図3は架台1の正面図である。
【0021】
架台1は、主に下プレート3、下フレーム38a(フレーム部材37a)、支柱23、29、上フレーム40a(フレーム部材37b)、上プレート45等により構成される。
【0022】
下プレート3は、架台1を床上に設置する際に、床と接着される部位である。下プレート3は例えば鋼製の板状部材であり、架台1の四隅に該当する部分に切り欠き部8が設けられる。切り欠き部8は、架台1を設置する際に、フリーアクセス用フロアパネル設置用の支持体との干渉を防ぐためのものである。すなわち、架台1は、既設の支持体の脚部と干渉することなく設置することができる。
【0023】
下プレート3には、補強部材25が設けられる。補強部材25は例えば鋼製の板状部材であり、下プレート3よりも厚さが厚い。補強部材25は、後述する支柱23との接合部であり、切り欠き部8同士の間に設けられる。なお、補強部材25と下プレート3との接合は、溶接その他の方法でよく、また、あらかじめ一体で製造された場合でも、当該部位を補強部材と称する。補強部材25には複数の穴27が設けられる。穴27には雌ねじが施される。なお、穴27は下プレート3までは貫通していないため、下プレート3下から下プレート3上側または補強部材25の穴27内へ接着剤等が浸入することがない。
【0024】
下プレート3には、複数の支柱23が略垂直方向に設けられる。支柱23は鋼製の六角断面形状の棒状部材であり、両端に六角断面部よりも径の小さなボルト部が設けられる。支柱23の下方のボルト部は、補強部材25の穴27に螺合され固定される。支柱23は上方からの力を均等に受けることができるように、下プレート3の各辺近傍にそれぞれ2本ずつ、合計8本設けられる。
【0025】
なお、支柱23の断面形状は六角断面に限られない。支柱23が多角形断面形状であれば、特殊な工具を必要とせずに支柱23を回転させることができるため、取付作業が容易である。また、多角形断面形状部とボルト部との段差面の面粗度を高めれば、フレームとの接触面の位置精度が向上し、寸法精度が向上するため望ましい。
【0026】
また、支柱23の本数及び設置位置は、後述する下フレーム38aとの接合を確実に行うことができれば良く、上述した、架台1の形態には限られない。しかし、高い剛性を確実に得るためには、架台1を上方から見たとときに、支柱23の配置が架台1の中心を基準として対称位置であると、荷重バランスに優れるため望ましい。
【0027】
支柱23の上方には下フレーム38a(図2、図3)が設けられる。下フレーム38aは、フレーム部材37aにより構成される。フレーム部材37aは鋼製の板状部材である。
【0028】
図4はフレーム部材37aを示す図で、図4(a)はフレーム部材37aの正面図、図4(b)はフレーム部材37aの平面図である。フレーム部材37aは、両端に穴55を有し、穴55の間に穴26が設けられる。穴26は、支柱23との接続部である。また、穴55は、後述する支柱29との接合部であり、内部に雌ねじ加工が施される。すなわち、穴26は、下プレート3上にフレーム部材37aを設置した際に、支柱23の設置位置に設けられる。
【0029】
フレーム部材37aの穴26の近傍には、固定部15aが設けられる。固定部15aは後述するターンバックルとの接合部であり、フレーム部材37aの上面に突出している。
【0030】
支柱23の上方のボルト部は、フレーム部材37aの穴26を貫通し、ナット24で固定される。すなわち、支柱23の六角断面形状部とナット24とでフレーム部材37aを上下方向両側より挟み、支柱23がフレーム部材37aに固定される。
【0031】
フレーム部材37aは、直線状の形状であり、4本のフレーム部材37aが接合されて、略矩形形状の下フレーム38aを形成する。すなわち、フレーム部材37aは、互いに隣り合うフレーム部材37a同士と上下交互に重ねられる。重ねられたフレーム部材37aは穴55の位置を合わせて、後述する支柱29によって接合される。すなわち、支柱29は重ねられた状態のフレーム部材37aの穴55にねじ込まれる。
【0032】
なお、フレーム部材37aは上下交互に重ねられるため、フレーム部材37aに接合される支柱23は、それぞれ対応する高さに設定される。また、支柱29との接合部においては、フレーム部材37aが重ねられるため、他の部位よりも肉厚が厚くなる。
【0033】
フレーム部材37aの角部はカットされている。したがって、フレーム部材37aが接合されて形成される下フレーム38aの四隅は、既設の支持体等と干渉することがない。
【0034】
前述の通り、フレーム部材37aで形成される下フレーム38aには支柱29が略垂直方向に設けられる。支柱29は下フレーム38aの四隅近傍に4本設けられる。支柱29は鋼製の六角断面形状の棒状部材であり、両端に六角断面部よりも径の小さなボルト部が設けられる。支柱29の下方のボルト部は、重ねられたフレーム部材37aの穴55にねじ込まれて固定される。
【0035】
なお、支柱29の断面形状は六角断面に限られない。支柱29が多角形断面形状であれば、特殊な工具を必要とせずに支柱29を回転させることができるため、取付作業が容易である。また、多角形断面形状部とボルト部との段差面の面粗度を高めれば、フレームとの接触面の位置精度が向上し、寸法精度が向上するため望ましい。
【0036】
また、支柱29の本数及び設置位置は、後述する上フレーム40aとの接合を確実に行うことができれば良く、上述した、架台1の形態には限られない。しかし、高い剛性を確実に得るためには、架台1を上方から見たとときに、支柱29の配置が架台1の中心を基準として対称位置であると、荷重バランスに優れるため望ましい。特に、支柱29間が離れるようにして、支柱29を下フレーム38aの四隅近傍にすることが剛性を高める上で望ましい。
【0037】
支柱29の上方には、上フレーム40a(図2、図3)が設けられる。上フレーム40aは、フレーム部材37bにより構成される。フレーム部材37bは鋼製の板状部材である。フレーム部材37bは、両端に穴13bを有し、穴13bの両端に穴41aが設けられる。穴13bは、支柱29との接続部である。また、穴41aは、後述する調整部材39との接合部であり、内部に雌ねじ加工が施される。
【0038】
フレーム部材37bは、フレーム部材37aと同様に、直線状の形状であり、4本のフレーム部材37bが接合されて、略矩形形状の上フレーム40aを形成する。すなわち、フレーム部材37bは、互いに隣り合うフレーム部材37b同士と上下交互に重ねられる。重ねられたフレーム部材37bは穴13bの位置を合わせて、支柱29によって接合される。すなわち、支柱29は重ねられた状態のフレーム部材37bの穴13bに貫通し、ナット21bによって固定される。
【0039】
なお、フレーム部材37bは上下交互に重ねられるため、支柱29との接合部は、他の部位よりも肉厚が厚くなる。
【0040】
フレーム部材37bの角部はカットされている。したがって、フレーム部材37bが接合されて形成される上フレーム40aの四隅は、既設の支持体等と干渉することがない。
【0041】
各フレーム部材37bの穴13b近傍には、固定部15bが設けられる。固定部15bはターンバックルとの接合部であり、フレーム部材37bの下面に突出している。
【0042】
下フレーム38aの上面の固定部15aと上フレーム40aの下面の固定部15bとを連結するように、ターンバックル35が設けられる。ターンバックル35は、下フレーム38a、上フレーム40a及び支柱29とで形成される矩形部のほぼ対角線上に斜めに設けられる。固定部15a、15bにはあらかじめボルト穴が設けられ、ボルトよって、下フレーム38a及び上フレーム40aにターンバックル35が接合される。なお、ターンバックル35は、水平方向に対して略45度の角度で設けられることが望ましい。このため、同一辺上に隣り合う固定部15a(固定部15b)の間隔と下フレーム38aと上フレーム40aとの間隔は略等しいことが望ましい。このような関係となるように、支柱23の高さと支柱29の高さはあらかじめ設定される。
【0043】
ターンバックル35によって、主に架台1の水平方向の振動の増幅が抑えられ、架台1の剛性を高めることができる。なお、ターンバックル35に代えて、その他の補強部材を上フレーム40aと下フレーム38aとの間に斜め方向に設けることもできる。
【0044】
上フレーム40a上には、上プレート45が設けられる。上プレート45はアルミニウム製の矩形形状の部材であり、上部に設備等が設置される部位である。上プレート45としては、従来のフロアパネルを流用することもでき、その他の材質であってもよい。上プレート45には、穴41bが設けられる。
【0045】
上フレーム40aと上プレート45との間には調整部材39が設けられる。調整部材39は上フレーム40aと上プレート45とを連結するとともに、上プレート45の高さを調整する部材である。
【0046】
調整部材39の下端はボルト部であり、上フレーム40a(フレーム部材37b)に設けられた穴41aへ螺合され、ナットで固定される。調整部材39の上端部にはボルト49が螺合可能な雌ねじ部を有し、上プレート45の穴41bを貫通するボルト49と螺合する。すなわち、調整部材39は、下端が上フレーム40aの穴41aにねじ込まれて固定され、上端はボルト49により上プレート45へ固定される。調整部材39と上フレーム40aとの螺合代を調整することで、上フレーム40aと上プレート45との間隔を調整することができる。
【0047】
なお、図示は省略するが、上プレート45の穴41bは、ボルト49の頭部が収まるよう段付形状となっており、ボルト49で上プレート45と上フレーム40aとを固定した際に、ボルト49が上プレート45の面上に突出することはない。
【0048】
また、上プレート45の四隅下面には切り欠きが設けられる。切り欠きは隣接するフリーアクセス用フロアパネル設置用の支持体との干渉を防ぐためのものである。すなわち、架台1は、既設の支持体の脚部と干渉することなく設置することができる。
【0049】
次に、架台1の設置状態を説明する。図5は、フロアパネル51が複数配置されたフロアの、設備設置部位53に該当する位置に架台1を設置した状態を示す平面図である。架台1の上面は、フロアパネル51と同じサイズである。すなわち、上プレート45はフロアパネル51と同じサイズである。
【0050】
フリーアクセスフロア上に設備設置部位53が決定されると、設備設置部位53に該当するフロアパネル51が取り外され、代わりに架台1が設置される。架台1は、上部に設置される設備の大きさによって、1台のみで使用しても良く、または、図5に示すように縦横2台としてもよい。設備の大きさ及び設備設置部位53に応じて、架台1の設置台数は適宜決定することができる。たとえば、より広範囲の設備設置部位53を得るためには、隣接するフロアパネル51を架台1と入れ替えればよい。
【0051】
フロアパネル51のそれぞれの角の合流部には、通常、支持体が設置されており、フロアパネル51は支持体上に配置される。架台1は下プレート3の四隅に切り欠き部8を有するため、既設の支持体の脚部と干渉することが無い。また、下フレーム38a、上フレーム40aの四隅も、角部がカットされて切り欠き部が設けられているため、支持体と干渉することがない。このため、支持体を設置した状態で、架台1を設置することができる。
【0052】
このように、本実施の形態にかかる架台1によれば、高い剛性(特に水平方向の剛性)を有するため、床からの振動を増幅することがなく、このため、上部に重量があり、振動に弱い設備等を設置しても、床からの振動を増幅して伝達することが無い。
【0053】
また、下フレーム38a、上フレーム40aが、それぞれフレーム部材37a、37bにより分割されて構成されるため、各フレームの重量を分散することができる。このため下フレーム38a、上フレーム40aの設置作業が容易であり、クレーン等の設備を必要とせずに、より効率良く設置作業を行うことができる。また、フレーム部材37a、37bは、第2の支柱にまたがるような直線状であり、フレーム部材37a、37b同士の接合を第2の支柱の接合部で行うことができるため、別の連結部材が不要である。
【0054】
また、下プレート3の四隅が切り欠かれているため、既設の支持体等の脚部と干渉することが無く、設備の移設や増設時に、既設のフロアパネル51に代えて架台1を設置することが可能である。特に、架台1は各部材の組立及び解体が容易であるため、クリーンルーム内での溶接作業等を行うことなく、また、特殊なクレーン等の設備を必要としなくても、現場で容易に設置作業を行なうことができる。
【0055】
また、下プレート3と支柱23との接合部に補強部材25が設けられるため、支柱23との接合部において高い剛性を得ることができる。また、補強部材25に設けられた穴27は下プレート3を貫通しないため、下プレート3の接着に使用される接着剤が穴27内に入り込むことがない。また、穴27に雌ねじ加工を施せば、ナット等を下プレート3へ溶接する必要がなく、支柱23との接合が容易である。
【0056】
また、支柱23、29が多角形断面形状であるため、特殊な工具がなくても容易に回転させることができ、取付が容易である。また、支柱23、29の多角形断面形状部がボルト部よりも径が大きいため、高い剛性を得ることができる。また、支柱23、29は、下フレーム17の四隅近傍に設けられ、支柱23、29同士が離れているため、より大きな剛性を得ることができる。
【0057】
次に、第2の実施の形態にかかる架台1aについて説明する。図6から図8は、架台1aを示す図で、図6は架台1aの分解斜視図、図7は架台1aの組立斜視図、図8は架台1aの正面図である。なお、架台1aにおいて、図1〜図3に示す架台1と同一の機能を果たす構成要素には、図1〜図3と同一番号を付す。架台1aは、架台1に対して使用されるフレーム部材が異なる。
【0058】
すなわち、架台1aの下フレーム38b(図2、図3)は、フレーム部材37cで構成される。また、上フレーム40b(図2、図3)は、フレーム部材37d、37eで構成される。
【0059】
図9はフレーム部材37cを示す図である。フレーム部材37cは鋼製の板状部材である。フレーム部材37cは、両端に穴55を有し、穴55の間に穴26が設けられる(図1参照)。穴26は、支柱23との接続部である。また、穴55は、後述する支柱29との接合部であり、内部に雌ねじ加工が施される。
【0060】
フレーム部材37cの穴26の近傍には、固定部15aが設けられる。固定部15aはターンバックルとの接合部であり、フレーム部材37cの上面に突出している。
【0061】
フレーム37cの穴55が設けられる部位は、支柱29によってフレーム部材37c同士が接合される接合部57a、57bである。フレーム部材37cの一方の側の端部である接合部57aは、上面側に段部75を有し、接合部57aは、の肉厚は、接合部以外の部位の厚さの略半分である。一方、フレーム部材37cの他方の側の端部である接合部57bは、下面側に段部75を有し、接合部以外の部位の厚さの略半分の肉厚を有する。
【0062】
4本のフレーム部材37cが接合部57a、57bで接合されて、略矩形形状の下フレーム38bを形成する。すなわち、フレーム部材37cは、互いに隣り合うフレーム部材37c同士との接合部57a、57bが互いに重ねられて接合される。支柱29は重ねられた状態のフレーム部材37cの穴55にねじ込まれる。
【0063】
フレーム部材37cの接合部57a、57bの肉厚は、他の部位の肉厚に比べて略半分であるため、フレーム部材37c同士が重ねられた状態でも、下フレーム38bは略一定の肉厚となる。
【0064】
図10はフレーム部材37d、37eを示す図である。フレーム部材37d、37eは鋼製の板状部材である。フレーム部材37d、37eは、両端に穴13bを有し、穴13bの間に穴41aが設けられる(図1参照)。穴13bは、後述する支柱29との接合部であり、内部に雌ねじ加工が施される。また、穴41aは、調整部材39との接続部である。
【0065】
フレーム部材37d、37eの穴41aの近傍には、固定部15bが設けられる。固定部15bはターンバックルとの接合部であり、フレーム部材37d、37eの下面に突出している。
【0066】
フレーム37dの穴55が設けられる部位は、支柱29によってフレーム部材37eと接合される接合部57cである。また、フレーム37eの穴55が設けられる部位は、支柱29によってフレーム部材37dと接合される接合部57dである。フレーム部材37dの両側の端部である接合部57cは、下面側に段部75を有し、接合部以外の部位の厚さの略半分の肉厚を有する。一方、フレーム部材37eの両側の端部である接合部57dは、上面側に段部75を有し、接合部以外の部位の厚さの略半分の肉厚を有する。
【0067】
フレーム部材37dとフレーム部材37eとが交互に合計4本接合されて、略矩形形状の上フレーム40bを形成する。すなわち、フレーム部材37dは、隣り合うフレーム部材37eと、それぞれの接合部57c、57dが重ねられて接合される。支柱29は重ねられた状態のフレーム部材37d、37eの穴13bに貫通して、ナット21bで固定される。
【0068】
フレーム部材37d、37eの接合部57c、57dの肉厚は、他の部位の肉厚に比べて略半分であるため、フレーム部材37d、37eの接合部57c、57dが重ねられた状態でも、上フレーム40bは略一定の肉厚となる。
【0069】
なお、フレーム部材37c、37d、37eの角部はカットされている。したがって、下フレーム38b、上フレーム40bの四隅は、既設の支持体等と干渉することがない。
【0070】
フレーム部材37d、37eの穴41a同士の間には連結穴43が設けられる。連結穴43は、図示を省略した連結板で隣接する架台1a同士を連結することができる。連結穴43を用いて架台1a同士を接合する場合、隣り合う架台1a同士のフレーム部材37d、37e(上フレーム40b)までを組み立てた状態で、あらかじめ穴が設けられた連結板を、隣接する架台1aのそれぞれの上フレーム40bにまたがるように設置する。連結板の穴と連結穴43とは位置が対応しており、連結板を隣接する上フレーム40bそれぞれの連結穴43へボルト等により固定することで、上フレーム40b同士が連結される。すなわち、架台1a同士を連結固定することができる。隣接する架台1a同士を連結することで、より高い剛性を得ることができる
【0071】
第2の実施の形態にかかる架台1aによれば、架台1と同一の効果を得ることができる。また、フレーム部材37c、37d、37eは、肉厚が他の部位に対して略半分である接合部57a、57b、57c、57dを有するため、接合された状態でも、接合部の肉厚が他の部位と比較して厚くなることがない。このため、支柱23等の高さを架台1のように部位によって変える必要がなく、また、架台1aの強度等の方向性がなくなり、全方位に対して均一な強度を得ることができる。
【0072】
また、上フレーム40bの上面には連結穴43が設けられ、隣接する架台1a同士を連結板等で固定することができる。このため、固定された複数台の架台1a全体として、より高い剛性を得ることができる。また、連結作業が上面から可能であるため、上プレート45を外せば容易に連結作業を行うことができる。
【0073】
なお、上フレームに対して、フレーム部材37d、37eを適用してもよく、下フレームに対してフレーム部材37cを適用してもよい。また、上下のフレームの一方のみを複数のフレーム部材に分割してもよい。
【0074】
次に、第3の実施の形態にかかる架台80について説明する。図11から図13は、架台80を示す図で、図11は架台80の分解斜視図、図12は架台80の組立斜視図、図13は架台80の正面図である。なお、架台80において、図1〜図3に示す架台1と同一の機能を果たす構成要素には、図1〜図3と同一番号を付す。架台80は、主に下プレート3、フレーム部材47、支柱31、上フレーム58、上プレート45等により構成される。
【0075】
下プレート3は、架台80を床上に設置する際に、床と接着される部位である。下プレート3は鋼製の板状部材であり、架台80の四隅の該当する部分に切り欠き部8が設けられる。切り欠き部8は、架台80を設置する際に、フリーアクセス用フロアパネル設置用の支持体との干渉を防ぐためのものである。すなわち、架台80は、既設の支持体の脚部と干渉することなく設置することができる。
【0076】
下プレート3には、孔5が設けられる。孔5は、内面に雌ねじを有する孔であり、後述するボルト7と螺合する。
【0077】
下プレート3上には、フレーム部材47が設けられる。フレーム部材47は、L字状の部材である。図14は、フレーム部材47を下方から見た図である。フレーム部材47の両端部には穴61が設けられており、連結板59によってフレーム材47同士を連結することができる。フレーム部材47は、架台1の角部に4個設けられ、それぞれが連結することで略矩形形状の部材を構成する。フレーム部材47により形成される矩形部材は下フレーム48となる。すなわち、下フレーム48は鋼製の矩形形状の部材となる。各フレーム部材47は、既設の支持体等と干渉することを防ぐため、角部がカットされる。
【0078】
各フレーム部材47下方には脚部11が設けられる。脚部11はフレーム部材47下面との境界部において、上方(フレーム部材47下面側)に向けて、拡径するようにテーパ形状を有する。脚部11の下方は軸部よりも径が大きくフランジ状に形成される。脚部11のフランジ部にはボルト7が挿入可能な孔が設けられ、孔に挿入されたボルト7を下プレート3の孔5に螺合させることで下プレート3と下フレーム48とが接合され固定される。
【0079】
脚部11は上方からの力を均等に受けることができるように、各フレーム部材47にそれぞれ2本ずつ、合計8本設けられる。なお、脚部11の本数及び設置位置は、下プレート3と各フレーム部材47との接合を確実に行うことができれば良く、上述した架台80の形態には限られない。しかし、高い剛性を確実に得るためには、架台80を上方から見たとときに、脚部11の配置が架台80の中心を基準として対称位置であると、荷重バランスに優れるため望ましい。
【0080】
また、脚部11はフレーム部材47が自立可能な位置に設けられることが望ましい。すなわち、下プレート3上にフレーム部材47を載置した状態でフレーム部材47が倒れることがないため、フレーム部材47の設置作業が容易となる。
【0081】
各フレーム部材47の角部には、穴13aが設けられる。穴13aは、後述する支柱31との接合部である。穴13a近傍は、周囲に対してやや厚肉であり強度が高い。
【0082】
各フレーム部材47の穴13aの両側部には、固定部15aが設けられる。固定部15aはターンバックルとの接合部であり、各フレーム部材47の上面に突出している。
【0083】
連結された下フレーム48上には支柱31が設けられる。支柱31は下フレームの四隅近傍に4本設けられる。
【0084】
図15は支柱31を示す図であり、図15(a)は支柱31の斜視図、図15(b)は支柱31のA−A線断面図である。支柱31は、主に、パイプ71、上蓋65、下蓋67、ボルト部63a、63b等で構成される。
【0085】
パイプ71は鋼製の中空パイプである。パイプ71の両端の開口部には、パイプ71の両端を塞ぐように上蓋65および下蓋67が設けられる。上蓋65上面には、パイプ71と同一軸上にボルト部63aが設けられる。同様に、下蓋67下面には、パイプ71と同一軸上にボルト部63bが設けられる。なお、パイプ71、上蓋65、下蓋67、ボルト部63a、63bの接合は、例えば溶接で良い。
【0086】
図15(b)に示すように、下蓋67は、パイプ71の軸方向とは垂直な方向に突出部69が設けられる。突出部69は、パイプ71の径よりも大きく、フランジ状に形成される。突出部69は、パイプ71の軸方向に垂直な直線部73を有する。直線部73は、突出部69が設けられる側のパイプ71の接線と略平行な直線部である。支柱31には、突出部69が2方向に設けられる。二つの突出部は互いに垂直な方向に形成される。すなわち、それぞれの直線部73は、互いに垂直に交わる。
【0087】
なお、下蓋67の形状は図15の例に限られない。例えば、矩形形状であってもよく、突出部以外はパイプ71の断面形状と略同一としてもよい。また、図15に示す例では、下蓋67に突出部69を設けたが、上蓋65に設けてもよい。
【0088】
支柱31のボルト部63bは、下フレーム48(フレーム部材47)の穴13aに挿入され、ナット21aで固定される。すなわち、下フレーム48は下蓋67とナット21aとで挟み込まれて固定される。
【0089】
図16は、フレーム部材47上に支柱31を固定した状態を示す平面図である。前述の通り、支柱31には突出部69が設けられる。2方向に設けられた突出部69は、固定部15aと対向するように配置される。この際、突出部69の直線部73が固定部15aの側面と対向する。すなわち、固定部15aの側面と直線部73とは略平行に対向する。したがって、固定部15aの側面に対して、突出部69は略垂直な方向に接触可能である。
【0090】
図16に示すように、突出部69が互いに垂直な2方向の固定部15aに対向するため、支柱31はフレーム部材47に対して回転することがない。すなわち、固定部15aは支柱31の回転を規制する規制部材としての役割を有する。
【0091】
なお、支柱31の本数及び設置位置は、後述する上フレーム58との接合を確実に行うことができれば良く、上述した、架台80の形態には限られない。しかし、高い剛性を確実に得るためには、架台80を上方から見たとときに、支柱31の配置が架台80の中心を基準として対称位置であると、荷重バランスに優れるため望ましい。特に、支柱31間が離れるようにして、支柱31を下フレーム48の四隅近傍にすることが剛性を高める上で望ましい。
【0092】
支柱31の上方には、上フレーム58が設けられる。上フレーム58は鋼製の中央に穴を有する略矩形形状の部材である。上フレーム58には、連結穴43、穴13b、穴41aが設けられる。上フレーム59の穴13b、穴41aが設けられる近傍は他の部位と比較してやや肉厚が厚く強度が高い。穴13bは支柱31のボルト部63aとの接合部である。支柱31のボルト部63aが穴13bを貫通し、ナット21bにより固定される。すなわち、上フレーム58が支柱31に固定される。
【0093】
なお、上フレーム58の四隅は、角部がカットされる。フロアパネルを支える既設の支持体等との干渉を防ぐためである。すなわち、架台80は、既設の支持体等が設置された部位においても、支持体等と干渉することなく設置することができる。
【0094】
連結穴43は、連結板で隣接する架台80同士を連結することができる。前述の通り、架台80は、上部に設置する設備の大きさや位置に応じて、複数台の架台80を設置する場合があるが、この場合に、隣接する架台80同士を連結することで、より高い剛性を得ることができる。
【0095】
なお、連結穴43と同様に、下フレーム48の穴61を用いて、架台80同士を連結することもできる。すなわち、連結板59の幅を下フレーム48の幅よりも大きくし、隣接する架台80同士の下フレーム48同士にまたがるように連結板59を設置し、連結板59の一方の端部側で、一の架台80のフレーム部材47同士を連結するとともに、連結板59の他方側で他の架台80のフレーム部材47同士を連結すれば、隣り合う架台80同士も一つの連結板59によって連結することができる。
【0096】
上フレーム58上には、上プレート45が設けられる。上プレート45はアルミニウム製の矩形形状の部材であり、上部に設備等が設置される部位である。上プレート45としては、従来のフロアパネルを流用することもでき、その他の材質であってもよい。上フレーム58と上プレート45との間には調整部材39が設けられる。調整部材39は上フレーム58と上プレート45とを連結するとともに、上プレート45の高さを調整する部材である。
【0097】
上プレート45の四隅下面には切り欠きが設けられる。切り欠きは隣接するフリーアクセス用フロアパネル設置用の支持体との干渉を防ぐためのものである。すなわち、架台80は、既設の支持体の脚部と干渉することなく設置することができる。
【0098】
上フレーム45には、穴41bが設けられる。穴41bを貫通するボルト49によって、調整部材39と上プレート45とが接合される。
【0099】
下フレーム48と上フレーム58とは、ターンバックル35により接合される。ターンバックル35は、下フレーム48および上フレーム58の固定部15a、15bにあらかじめ設けられたボルト穴を用い、ボルトよって接合される。
【0100】
第3の実施の形態にかかる架台80によれば、第1の実施の形態の架台1と同様の効果を得ることができる。また、下フレーム48が、L字状のフレーム部材47に4分割されているため、下フレーム48の重量を分散でき、設置作業が容易である。特に、フレーム部材47が自立可能であれば、フレーム部材47の設置および連結作業が容易である。
【0101】
また、フレーム部材47同士を連結する連結板59を利用して、隣り合う架台80のフレーム48同士を連結することができる。このため、隣り合って設置された架台80同士が一体化され、より剛性を高めることができるとともに、連結作業が容易である。
【0102】
また、支柱31はパイプ71を本体とするため、強度が高く軽量である。また、下蓋67に突出部69が設けられ、突出部69が、下フレーム48上の固定部15aと接触して回転が規制される。このため、支柱31と上フレーム58とを接続する際、ナット21bを支柱31のボルト部63aにねじ込んでも支柱31が回転することがない。このため、組み立て作業が容易である。
【0103】
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0104】
1、1a、80………架台
3、19………下プレート
5………孔
7………ボルト
8………切り欠き部
11………脚部
13a、13b………穴
15a、15b………固定部
21a、21b………ナット
23、29、31………支柱
24………ナット
25………補強部材
26………穴
27………穴
35………ターンバックル
37a、37b、37c、37d、37e………フレーム部材
38a、38b………下フレーム
39………調整部材
40a、40b、58………上フレーム
41a、41b………穴
43………連結穴
45………上プレート
47………フレーム部材
48………下フレーム
49………ボルト
51………フロアパネル
53………設備設置部位
55………穴
57a、57b、57c、57d………接合部
59………連結板
61………穴
63a、63b………ボルト部
65………上蓋
67………下蓋
69………突出部
71………パイプ
73………直線部
75………段部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下プレートと、
前記下プレート上に設けられた第1の支柱と、
前記第1の支柱を介して、前記下プレートと接合された下フレームと、
前記下フレーム上に設けられた第2の支柱と、
前記第2の支柱を介して、前記下フレームと接合された上フレームと、
前記上フレーム上に接合された上プレートと、
を具備し、
前記下フレームおよび/または前記上フレームの少なくとも一方は、4分割されており、4分割されたフレーム部材が接合されることで略矩形形状となることを特徴とするフリーアクセスフロア用架台。
【請求項2】
前記フレーム部材は、隣り合う前記第2の支柱にまたがるような直線状の板状部材であり、前記第2の支柱との接合部では、隣り合う前記フレーム部材同士が重ねられて接合されることを特徴とする請求項1記載のフリーアクセスフロア用架台。
【請求項3】
前記フレーム部材は、前記フレーム部材同士の接合部近傍の厚さが前記接合部近傍以外の部位の厚さよりも薄く、前記フレーム部材同士が接合された状態で、接合部の厚さと接合部以外の厚さが略等しくなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフリーアクセスフロア用架台。
【請求項4】
前記フレーム部材の両端に設けられた前記接合部は、
前記フレーム部材の一方の側では、前記フレーム部材の上面側に段部を形成するように肉厚が薄くなり、
前記フレーム部材の他方の側では、前記フレーム部材の下面側に段部を形成するように肉厚が薄いことを特徴とする請求項3記載のフリーアクセスフロア用架台。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2010−270472(P2010−270472A)
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−121848(P2009−121848)
【出願日】平成21年5月20日(2009.5.20)
【出願人】(000233239)日立機材株式会社 (225)
【Fターム(参考)】